JP2004538007A - 大環状ポリケチドを特定するための方法 - Google Patents

大環状ポリケチドを特定するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、バイオセンサー系を使用することによって大環状ポリケチドを特定するための方法、及びこのバイオセンサー系の成分に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオセンサー系によって大環状ポリケチドを特定するための方法及びこのバイオセンサー系の成分に関する。
【背景技術】
【0002】
大環状ポリケチドは、広い範囲の作用を特徴とすることから、薬理学的に最も重要な天然産物クラスの一つである。それらは、少なくとも1つのラクトン及び/又はラクタム結合をその特徴的性質とする、環の中に10個以上の原子を含むポリケチド骨格を有する。マクロライド、すなわちラクトン環を有する大環状ポリケチドは、例えば抗菌活性であり、臨床的に使用される14員及び16員環ラクトン、カルボマイシン、エリスロマイシン、ロイコマイシン及びオレアンドマイシンを含む。それらは、70S原核細胞型リボソームの50Sサブユニットに結合することによってタンパク質生合成を阻害する。加えて、例えばソラフェン、アルボマイシン又は抗真菌及び細胞増殖抑制作用を有するエポチロンのように、環の大きさは同等であり、糖構築ブロック(sugar building block)を持たないが、それにもかかわらず生物活性である「非古典的」マクロライドが存在する。エポチロンは広範囲の腫瘍細胞系統を抑制する。ポリエンマクロライドは、20−38員ラクトン環を含み、しばしばアミノ糖でグリコシル化されている。それらは抗真菌活性であり、一部は、真菌及び酵母感染に対して臨床的に使用されている(例えばナイスタチン)。スピロ−マクロライドは、動物における内部及び外部寄生生物の防除において及び作物保護における殺虫剤として大きな市場を有する、アベルメクチン及びミルベマイシンを含む。プレコ−マクロライドは、特徴的性質としてラクトン環のほかに折りたたみ側鎖を有する。これらのマクロライドは、例えばコンカナマイシンAのように、高度に活性なATPアーゼ阻害因子である。マクロジオライド(例えばエライオフィリン)及びマクロテトロライド(例えばノナクチン)は、反復サブユニットで特徴的に構成される。ラクトンとラクタム結合の両方を有する大環状ポリケチドの例は、構造的に類似する免疫調節剤、ラパマイシン及びFK−506である。リファマイシンは、同様に大環状ポリケチドであるが、ラクトン結合ではなくラクタム結合が存在する。リファンピシンは、より良好な薬理特性とより広範囲の作用を備えた、リファマイシンの半合成誘導体である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在の技術水準によれば、例えば天然産物抽出物の大環状ポリケチドを、生物学的スクリーニング法においてそれらの特徴的構造特性に基づいて検出することは不可能である。むしろ、各々の場合に使用されるスクリーニングアッセイは、前記物質が各々の場合にスクリーニングされる生物活性によって示されることに依存している。アッセイにおいてスクリーニングされるものとは異なる作用を有する大環状ポリケチドはこの方法では検出されない。しかしながら、大環状ポリケチドの生物学的効力の極めて高い潜在的可能性の故に、このクラスの物質をそれらの作用とは無関係に選択的に検出することが望ましい。
【0004】
分析物を検出する1つの可能性はバイオセンサーの使用である。化学物質の構造にもかかわらず、熱ショック活性化又は発癌物質などの選択的に細胞作用を示す、様々な遺伝的に構築されたバイオセンサーの生物学的成分が存在する。いくつかの他の生物学的バイオセンサー成分は、主として特定金属塩又は特定細胞代謝産物の存在下で、測定可能なシグナルを生じうる(Daunertら、2000)。そのようなアッセイ系は、例えば硝化(Ludwigら、1999)又はクロメート塩(Peitzschら、1998)を阻害する物質を検出するためのバイオセンサーに関して示されたように、高い検出感受性を有しうる。芳香族ポリケチドテトラサイクリンについてのバイオセンサー系も記述されている(Kurittuら、2000)。薬理学的に魅力のある天然産物クラスの大環状ポリケチドを検出するためのセンサーもこれまでに記述されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、大環状ポリケチド又は大環状ポリケチドを含む混合物をバイオセンサー系に供する、大環状ポリケチドを特定するための方法に関する。
【0006】
本発明に従った方法は、バイオセンサー系の適用により、スクリーニングを魅力的な天然産物クラスの大環状ポリケチドに集中させる可能性を提供する。大環状ポリケチドの生物活性は、例えば保健衛生、農業又は環境保護の分野のように極めて多様な領域に関連すると考えられるので、この集中プロセスは、生物学的に興味深い新規大環状ポリケチドを検出するために必要な作用を少なからず軽減すると考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
ここで使用するとき、「バイオセンサー系」の語は、特に遺伝子操作された細胞バイオセンサーに基づく系を意味する。前記バイオセンサーは、生物学的成分である、特に大環状ポリケチドを検出するのに適した微生物検出系を含む。大環状ポリケチドの検出は生化学的情報のシミュレーションによって示される。この生化学的情報は、適切な技術的成分を用いて測定し、数量化しうる。
【0008】
大環状ポリケチドのためのバイオセンサー系の生物学的成分は、好ましくは細胞レポーター−遺伝子アッセイ系である。そのような細胞レポーター−遺伝子アッセイ系は、特に好ましくは、その転写が大環状ポリケチドの関数として調節されるプロモーター領域の制御下にあるレポーター遺伝子を含む。
【0009】
使用しうるレポーター遺伝子は、例えばクロラムフェニルコールアセチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、細菌又はホタルルシフェラーゼ又はグリーン蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子のような様々な遺伝子である。そのようなレポーター遺伝子はバイオセンサーの開発において有用であることが証明されている(Daunertら、2000)。ルシフェラーゼをコードする遺伝子をレポーター遺伝子として使用することが好ましい。
【0010】
生物学的成分によって生成される生化学的情報は、例えば写真撮影法、ビデオ画像化又はその他のマニュアル描画法のような画像化法によって記録しうる。生物学的成分によって生成される生化学的情報はまた、技術的成分としてシグナル変換器を使用することによって物理的に定量可能なシグナルに変換しうる。前記シグナルは、例えば電子増幅にアクセス可能な電気シグナルでありうる。使用しうる変換器の例は、電流測定又は電位差測定電極、オプトロード、ピエゾクリスタル及びサーミスターである(Pühlerら、2000)。
【0011】
大環状ポリケチドの作用としてのレポーター遺伝子の転写を制御するために使用するプロモーターは、好ましくは大腸菌(E.coli)mph(A)遺伝子のプロモーター領域である。このプロモーター領域の調節は、好ましくは大腸菌(E.coli)からの対応する遺伝子を過剰発現することによって提供される、MphR(A)タンパク質を必要とする。
【0012】
従って、バイオセンサー系の生物学的部分は、好ましくは大腸菌からのエリスロマイシン耐性遺伝子オペロンの成分に基づく(Noguchiら、2000)。このmph(A)オペロンの公表されているモデルに従えば、3つの遺伝子産物:Mph(A)、Mrx及びMphR(A)がコードされている。ここで、このオペロンの発現は、このオペロンの最初の遺伝子であるmph(A)遺伝子のプロモーター領域へのMphR(A)の結合により、転写のレベルで負に調節される。エリスロマイシンの不在下で、MphR(A)はmph(A)オペロンのプロモーター領域に結合し、後者の発現を抑制する。エリスロマイシンの存在は、MphR(A)がこのプロモーター領域に結合するのを停止させ、従って前記オペロンの発現を可能にする(図1)。
【0013】
原核細胞及び真核細胞の両方が、本発明の方法のためのバイオセンサー系のもう1つの生物学的成分である宿主細胞として使用しうる。細菌、特に好ましくはグラム陰性微生物である大腸菌を使用することが好ましい。
【0014】
本発明の方法のためのバイオセンサー系の極めて特に好ましい実施形態を作製するためには、下記の成分を調製し、組み合わせる:(i)その発現がmph(A)プロモーター領域の制御下にあるルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミド、(ii)mphR(A)遺伝子を過剰発現し、同時に、mph(A)オペロン又はその部分を担う大腸菌細胞。
【0015】
この非常に好ましい実施形態を作製する手順を下記でより詳細に述べる。
【0016】
上記のルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドは、例えば、PCRを使用して、プラスミドpTZ3509(Noguchiら、2000)のmph(A)オペロンのプロモーター領域をコードするMphR(A)結合DNA配列を増幅すること(実施例1参照)及びこの配列をプロモーター−スクリーニングベクターpUCD615(Rogowskyら、1987)にクローニングすることによって作製する。この転写融合(オペロン融合)ベクターは、Vibrio fischeriルシフェラーゼについてのプロモーターなし構造遺伝子(lux遺伝子)をコードする。プロモーターを担うDNA断片を、mph(A)プロモーター領域がlux遺伝子の転写を制御するようにpUCD615にクローニングする。プラスミドpTZ3509からのmph(A)オペロンをコードするDNAフラグメントをトランスポゾン自殺ベクターpBSL180(AlexeyevとShokolenko,1995)に再クローニングすることにより、エリスロマイシンに対する耐性を付与するmph(A)オペロンを移入する(実施例2参照)。PCR増幅によってプラスミドpTZ3509からmphR(A)遺伝子を得て、それをpACYC184ベクター(ChangとCohen,1978)にクローニングすることにより、MphR(A)タンパク質を過剰発現させる(実施例3参照)。
【0017】
使用する大腸菌細胞の一例はSM101(VuorioとVaara,1992)である。この菌株は、UDP−N−アセチルグルコサミン−アシルトランスフェラーゼを欠損するlpxA2突然変異体である。この酵素は外細胞膜のリピドA生合成の最初の段階に必要である。lpxA2突然変異は、エリスロマイシン又はリファンピンなどの疎水性抗生物質に対する感受性の著しい上昇を生じさせる。
【0018】
その発現がmph(A)プロモーター領域の制御下にあるルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミド、mphR(A)を担うプラスミド及びmph(A)オペロン移入自殺プラスミドを、分子遺伝学の標準的方法によって前記細菌株E.coli SM101に導入する。
【0019】
使用する宿主細胞はまた、tolC突然変異を担う大腸菌株でありうる。機能的tolC遺伝子産物は、有効なAcrAB排出システムのため及びMar表現型を発現するために必要である(Fralick,1996)。前記遺伝子産物は、有害な疎水性物質を分泌するのに役割を果たすと考えられる。言うまでもなく、本発明のバイオセンサー系の形成のための宿主生物として、lpxA2及びtolC突然変異の両方を担う大腸菌株を使用することも容易に可能である。
【0020】
例として示した手順は、ルシフェラーゼ遺伝子の発現という特性を持ち、従って発光が12−16員大環状ポリケチドによって促進されるバイオセンサー系を作製するために使用しうる。本発明のバイオセンサー系は、例えば、14員天然マクロライド系タンパク質合成阻害因子、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、オレアンドマイシン、ピクロマイシン及びナルボマイシンを指示する。本発明のバイオセンサー系の発光はまた、グラム陽性細菌に対して抗菌活性のある12員マクロライド、メチマイシンによっても促進される。さらに、本発明のバイオセンサー系の発光は、同様に15員半合成マクロライド、アジスロマイシンによっても誘発される。このバイオセンサー系はまた、大環状ラクタムポリケチド、リファンピシン、半合成リファマイシン誘導体及び転写阻害因子も指示する。
【0021】
例えばタンパク質合成阻害因子、テトラサイクリン及びクロラムフェニコール、細胞壁合成阻害因子、ホスホマイシン及びバンコマイシン、又はジャイレース阻害因子、ノボビオシンなどの、大環状ポリケチドのクラスに含まれない他の物質は、この種の発光の促進を生じさせない(図3)。
【0022】
提示するモデルに従えば(図1及び2)、非常に好ましい実施形態における本発明のバイオセンサー系の特異性は、MphR(A)リプレッサーによって及びmph(A)プロモーター領域へのその結合によって決定される。DNAシャフリング(Stemmer,1994)、スタッガー延長プロセス(Zhaoら、1998)又は新しいDNAシャフリング法(Cocoら、2001)などの方法を用いて、MphR(A)の結合特性を変化させることが可能である。例えば、特定の大環状ポリケチドについてのMphR(A)の結合特異性又は親和性を変化させることが可能である。さらに、MphR(A)のDNA結合及び転写調節特性を変化させうる。MphR(A)が結合するDNA領域のヌクレオチド配列を変えることによってバイオセンサー系の選択性及び感受性を変化させることも可能である。加えて、MphR(A)タンパク質又はバイオセンサー系の他の成分の細胞アベイラビリティーを調節することによってセンサー特性に影響を及ぼすことも可能である。
【0023】
これは、非常に好ましい実施形態によって特に指示されない物質を特異的に検出することができるように、バイオセンサー系の生物学的成分を変化させる可能性を容易に導く。これに関して特に興味深いのは、例えば、バンコマイシン又は類似体のような、非リボソーム的に合成される環状ペプチドを指示することができる生物学的バイオセンサー成分である。原則として、DNAシャフリング(上記参照)又は他の突然変異法などの方法を使用することにより、特定構造についてのバイオセンサー系の選択性及び感受性を最適化することが可能である。例えば、mph(A)オペロンのプロモーターを、耐性遺伝子、例えばテトラサイクリン耐性遺伝子などの選択可能遺伝子の、プロモーターなし遺伝子の上流に置くことは、そのようなバイオセンサー特性の変化において有益である。これは、バイオセンサー系の変異体が、バイオセンサー特性を変化させる作業の間に刺激可能なテトラサイクリン耐性に基づいて正の選択されることを可能にする。
【0024】
本発明のバイオセンサー系はまた、コンビナトリアル生合成の枠内でも使用しうる。例えば、最近記述されたような(Tangら、2001)ポリケチドライブラリーの物質を指示するためにこのバイオセンサー系を使用することができる。この検出法は、試験する物質の抗菌活性とは無関係である。それに加えて、このポリケチドライブラリー又は同様の種類のポリケチドライブラリーを形成するさらなる系を本発明のバイオセンサー系の中に形成することも容易に可能である。これは、細胞内で生体内結合的に生成される大環状ポリケチドを提供する微生物の細胞を容易に検出することを可能にする。使用するレポーター遺伝子産物がグリーン蛍光タンパク質である場合は、蛍光活性化セルソーター(FACS)を用いてそのような細胞を選別しうる。
【0025】
本発明のバイオセンサー系は広い範囲の適用を有する。例えば、天然又は人に起因した生存又は非生存環境において大環状ポリケチドを検出するためにインサイチューで使用しうる。そこで、例えば、濃縮又は単離微生物又は他の生物によって生産される大環状ポリケチドを検出するために使用しうる(実施例5参照)。言うまでもなく、天然又は遺伝子操作されたものだけでなく、合成大環状ポリケチドを検出するためにも使用しうる。特に、実験室又は生産環境で、試薬容器内又はマイクロタイタープレート形式でのスクリーニング法の一環として均一アッセイにおいて使用しうる。また、寒天平板拡散アッセイにおいて、薄層クロマトグラフィーの間に(Shawら、1997;Eberzら、1996)、連続形式の高流量スクリーニング(WO99/30154号)において又はセンサー−レイヤー様式(DE−A19915310号)においても適用しうる。
【0026】
本発明の方法は、特に寒天平板拡散アッセイを適用して実施しうる。発光促進の場合は、インキュベーションの約2時間後から既に検出が可能である。通常は、一晩のインキュベーション(15時間から24時間)が好都合である。
【0027】
また、例えば発光の促進を測定することなどの測定に基づいて大環状ポリケチドを産生する生物を検出するために、例えばコロニーなどの被験生物の増殖の上に、軟寒天に懸濁したバイオセンサー細胞を展開することも容易に可能である。
【0028】
また、本発明に基づいて、本発明のバイオセンサー系の細胞内成分、例えば特定タンパク質又は補因子を使用することにより、大環状ポリケチドを検出するための非細胞スクリーニングアッセイを開発することも可能である。
【0029】
本発明はまた、本発明のバイオセンサー系を形成する宿主細胞及び対応するDNA構築物に関する。
【0030】
本発明はさらに、本発明のバイオセンサー系を含むキットに関する。
【0031】
実施例
【実施例1】
【0032】
ルシフェラーゼレポータープラスミドを作製するためのプロトコール
プラスミドpEBZ511の作製
最初に、PCR増幅を使用して、mph(A)オペロンオペロンのプロモーター及びMphRタンパク質が結合するDNA配列を得ることにより、プラスミドpEBZ511を作製した。使用した鋳型は、プラスミドpTZ3509(Noguchiら、2000)のDNAであった。使用したプライマーは、末端BamHI及びEcoRI認識配列を有する所望のDNAフラグメントを増幅するのに役立つオリゴヌクレオチドmphf216及びmphr217であった。PCR混合物を最初に95℃で3分間変性し、その後95℃で60秒間の変性、58℃で90秒間のアニーリング及び68℃で2分間の伸長の30サイクルに供した。このPCR混合物は、前記の2個のプライマー100pmol、pTZ3509 10ng、dNTP 0.5mM、1×Pfx緩衝液(Life Technologies)、1×PCRエンハンサー溶液(Life Technologies)及びPfxポリメラーゼ5U(Life Technologies)を含んだ。標準分子生物学法(Sambrookら、1989)を用いて、得られたDNAアンプリコンを単離し、BamHI及びEcoRIで切断して、BamHIとEcoRIで切断しておいたベクターpUCD615(Rogowskyら、1987)にクローニングした。
【0033】
【化1】
Figure 2004538007
【実施例2】
【0034】
mph(A)オペロンを担う自殺ベクターを作製するためのプロトコール
mph(A)オペロンを担う自殺トランスポゾンプラスミドpEBZ512の作製及び大腸菌SM101へのmph(A)オペロンの転位
PstIを使用して、プラスミドpTZ3509(Noguchiら、2000)から4.1kb DNAフラグメント上でmph(A)オペロンを切り出し、標準分子生物学法を用いて、自殺トランスポゾンベクターpBSL180(AlexeyevとShokolenko、1995)のPstI開裂部位、プラスミドの転移性部分にクローニングした。形質転換のために使用した宿主は、大腸菌CC118 Lambdapir(Herreroら、1990)であった。この菌株は、プラスミドの複製に必要なπタンパク質を有する。作製したプラスミドをpEBZ512と称した。標準形質転換法を用いてこのプラスミドを大腸菌SM101に導入し、mph(A)オペロンを担うトランスポゾンの転位後に形質転換体を選択した。この手順によってゲノムに組み込まれたDNAのmph(A)オペロンを担う転位断片をEBZ512と称した。標準的方法(Sambrookら、1989)を用いて分子生物学的作業(DNA単離、制限、連結及び形質転換)を実施した。
【実施例3】
【0035】
mphR(A)をコードするプラスミドを作製するためのプロトコール
mphR(A)をコードするプラスミドpEBZ514の作製
プライマーMLV637及びMLV638及びpEBZ512−DNAを用いて、PCRによってmphR(A)の遺伝子領域を増幅した。リボソーム結合部位及びSphI開裂部位をプライマーMLV637に組み込み、SalI開裂部位をプライマーMLV638に組み込んだ。Mastercycler Gradient型エッペンドルフサーモサイクラーでPCR反応を実施した。PCR混合物を最初に96℃で10分間変性し、その後96℃で60秒間の変性、56℃で90秒間のアニーリング及び72℃で40秒間の伸長という30回の伸長サイクルに供した。このPCR混合物は、前記の2個のプライマー100pmol、pEBZ512−DNA 10ng、dNTP 0.5mM、1×Pfx緩衝液(Life Technologies)、1×PCRエンハンサー溶液(Life Technologies)及びPfxポリメラーゼ5U(Life Technologies)を含んだ。生成されたDNAフラグメントを単離し、制限酵素SphI及びSalIで切断して、SphIとSalIで同様に切断しておいたベクターpACYC184(ChangとCohen、1978)に連結した。mphR(A)をコードする領域は、従って、対応する耐性遺伝子プロモーターの下流の、テトラサイクリン耐性遺伝子内に位置した。標準的方法(Sambrookら、1989)を用いて分子生物学的作業(DNA単離、制限、連結及び形質転換)を実施した。
【0036】
【化2】
Figure 2004538007
【実施例4】
【0037】
寒天平板拡散アッセイにおける発光測定
バイオセンサー、大腸菌SM101(EBZ512、pEBZ511、pEBZ514)をLB培地で対数増殖後期まで好気的に増殖させ、標準微生物学的方法を用いて軟寒天に混合して、クロラムフェニコール(25μg/ml)及びカナマイシン(30μg/ml)を含むLB−寒天平板に塗布した。軟寒天が凝固した後、検定する物質を既に含む感受性アッセイディスク又は検定する物質を適用されている非充填アッセイディスク(Oxoid GmbH,Am Lippeglacis 4−8,46483 Wesel,Germany)を寒天上に置いた。この寒天平板拡散アッセイを28℃で2時間から4時間又は15時間から24時間インキュベートし、Berthold Luminograph LB980を用いて発光を記録した(図3、4及び5)。発光が促進される場合は、配置した試料の周囲の拡散帯域内で検出できる。検定する試料が、同時に、より長時間のインキュベーションの非常に好ましい実施形態において阻害帯域として示される、センサー生物に対する抗菌活性を有する場合は、発光の促進は、致死量以下の濃度範囲内でこの阻害の輪の外側で検出されうる。
【実施例5】
【0038】
マクロライド(エリスロマイシン)産生生物の検出
バイオセンサーを使用して、大環状ポリケチドの生産生物として知られる微生物をもう1つ別の微生物からインサイチューで識別することも可能であった。このために、微生物バイオセンサー細胞を寒天平板拡散アッセイにおいて使用した。寒天ブロックを、軟寒天に包埋したバイオセンサー懸濁液上に置いた。これらの寒天ブロックを、エリスロマイシン生産生物として記述されているサッカロポリスポラ・エリトラエア(Saccharopolyspora erythraea)DSM40517又はアビラマイシン生産生物として記述されているストレプトマイセス・ビリドクロモゲネス(Streptomyces viridochromogenes)DSM40721のいずれかで被覆した。もう1つの寒天ブロックは増殖物を含まなかった。発光の促進は、付加的に適用したエリスロマイシンアッセイディスク及びサッカロポリスポラ・エリトラエア被覆寒天ブロックに関してのみ検出可能であった(図5)。
【0039】
(寄託)
ブタペスト条約の必要条件に従って、2001年6月6日に、下記の菌株をthe Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ),Mascheroder Weg 1b,D−38124 Brunswick,Germanyに寄託した:
【0040】
【表1】
Figure 2004538007
【0041】
【表2】
Figure 2004538007
Figure 2004538007
Figure 2004538007
Figure 2004538007

【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】大腸菌(E.coli)におけるmph(A)オペロン調節のモデル(Noguchiら、2000による、修正)。
【図2】バイオセンサー系の生物学的成分の非常に好ましい実施形態のモデル。LuxC、D、A、B、E及びLuxC、D、A、B及びE構造遺伝子、及びそれぞれ、ビブリオ・フィスシェリ(Vibrio fischeri)ルシフェラーゼの構造遺伝子の産物。mphR(A)、MphR(A)、Noguchiら、2000参照。
【図3】大腸菌バイオセンサー系を用いた寒天平板拡散アッセイ及び発光測定。生物学的センサー成分の選択性の例示。被験物質に関する情報の中で示す数字は、μgで表わした適用物質の量を表わす。
【図4】大腸菌バイオセンサー系を用いた寒天平板拡散アッセイ及び発光測定。時間の関数としての生物学的センサー成分の発光の促進の例示。被験物質に関する情報の中で示す数字は、μgで表わした適用物質の量を表わす。
【図5】大腸菌バイオセンサー系を用いた寒天平板拡散アッセイ及び発光測定。エリスロマイシン産生サッカロポリスポラ・エリトラエア(Saccharopolyspora erythraea)培養によるインサイチューでの発光の促進。標準物質エリスロマイシンに関する情報の中で示す数字は、μgで表わした適用物質の量を表わす。

Claims (32)

  1. 大環状ポリケチド又は大環状ポリケチドを含む混合物をバイオセンサー系に供することを特徴とする、大環状ポリケチドを特定するための方法。
  2. 前記大環状ポリケチドがマクロライドであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記バイオセンサー系が細胞レポーター−遺伝子アッセイ系であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記細胞レポーター−遺伝子アッセイ系が、その転写が大環状ポリケチドの作用として調節されるプロモーター領域の制御下にあるレポーター遺伝子を含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 使用する前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニルコールアセチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ又はグリーン蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 使用する前記レポーター遺伝子が、ルシフェラーゼをコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記プロモーター領域が大腸菌(E.coli)mph(A)遺伝子のプロモーター領域であること及び前記アッセイ系が大腸菌MphR(A)タンパク質をさらに含むことを特徴とする、請求項4から6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記MphR(A)タンパク質が、mphR(A)遺伝子を過剰発現することによって提供されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アッセイ系が、完全な大腸菌mph(A)オペロン又はその部分をさらに含むことを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記細胞が細菌であることを特徴とする、請求項3から9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記細菌が大腸菌であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記大腸菌が、DSM14334の下に寄託されている大腸菌SM101(EBZ512、pEBZ511、pEBZ514)であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記大腸菌が、lpxA2遺伝子及び/又はtolC遺伝子内に突然変異を有する菌株であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  14. その転写が、大環状ポリケチドの関数として調節されるプロモーター領域の制御下にあるレポーター遺伝子を含む宿主細胞。
  15. 前記大環状ポリケチドがマクロライドであることを特徴とする、請求項14に記載の宿主細胞。
  16. 前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニルコールアセチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ又はグリーン蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項14又は15に記載の宿主細胞。
  17. 前記レポーター遺伝子がルシフェラーゼをコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項16に記載の宿主細胞。
  18. 前記プロモーター領域が大腸菌mph(A)遺伝子のプロモーター領域であること及び前記宿主細胞が大腸菌MphR(A)タンパク質をさらに含むことを特徴とする、請求項14から17のいずれかに記載の宿主細胞。
  19. 前記MphR(A)タンパク質が、mphR(A)遺伝子を過剰発現することによって提供されることを特徴とする、請求項18に記載の宿主細胞。
  20. 完全な大腸菌mph(A)オペロン又はその部分をさらに含むことを特徴とする、請求項18又は19に記載の宿主細胞。
  21. 細菌細胞であることを特徴とする、請求項14から20のいずれかに記載の宿主細胞。
  22. 大腸菌であることを特徴とする、請求項21に記載の宿主細胞。
  23. DSM14334の下に寄託されている大腸菌SM101(EBZ512、pEBZ511、pEBZ514)であることを特徴とする、請求項22に記載の宿主細胞。
  24. 前記大腸菌が、lpxA2遺伝子及び/又はtolC遺伝子内に突然変異を有する菌株であることを特徴とする、請求項22に記載の宿主細胞。
  25. 大環状ポリケチドを特定するための、請求項14から24のいずれかに記載の宿主細胞の使用。
  26. 大環状ポリケチドの作用として調節されるプロモーター領域を有するレポーター遺伝子を含むDNA構築物。
  27. 前記大環状ポリケチドがマクロライドであることを特徴とする、請求項26に記載のDNA構築物。
  28. 前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニルコールアセチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ又はグリーン蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項26又は27に記載のDNA構築物。
  29. 前記レポーター遺伝子がルシフェラーゼをコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項28に記載のDNA構築物。
  30. 前記プロモーター領域が大腸菌(E.coli)mph(A)遺伝子のプロモーター領域であることを特徴とする、請求項26から29のいずれかに記載のDNA構築物。
  31. 環状ペプチドを特定するためのバイオセンサー系を開発するための、請求項14から24のいずれかに記載の宿主細胞又は請求項26から30のいずれかに記載のDNA構築物の使用。
  32. 請求項1から13のいずれかで定義されるバイオセンサー系又は請求項14から24のいずれかに記載の宿主細胞を含むキット。
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