JP2004537411A - 可動電極フロースルー・キャパシター - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決手段】1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを提供する。可動電極は、可動ベルト構造またはローラーの形状を採ることがある。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積するイオンを除去するための補助装置を少なくとも1つ含む。
【選択図】図5
【解決手段】1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを提供する。可動電極は、可動ベルト構造またはローラーの形状を採ることがある。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積するイオンを除去するための補助装置を少なくとも1つ含む。
【選択図】図5
Description
【技術分野】
【0001】
本発明はフロースルー・キャパシターに関するものであり、より具体的には、電荷を帯びた流体からイオン物質を除去するためのフロースルー・キャパシターに関する。
【背景技術】
【0002】
フロースルー・キャパシターは、例えば水から塩を取り除くなど、流体の流れから物質を分離するために開発された。例えば、Andlemanの米国特許第5,192,432号、5,186,115号、5,200,068号、5,360,540号、5,415,768号、 5,547,581号、5,620,597号、5,415,768号およびToshiro Otowaの米国特許第5,538,611号は、活性炭交互電極(前記特許のキャパシター)の間で汚染水や塩水をろ過するフロースルー・キャパシター・システムについて記述している。電圧を印加すると、水に含まれる塩、硝酸塩、完全に溶解した固体、およびその他の混和物は高表面積の炭素物質に引き寄せられる。その電極上には固体が生じるため、濃縮した液体として汚染物質を除去するために工程を中断しなくてはならない。これは、前記の電極回路を短絡することによって達成される。
【0003】
この方法は、逆浸透のように硝酸塩などの汚染物質を通過し、細菌の成長を促進し、1ガロンの水を純化するために1ガロン以上の水を廃水として出す伝統的な装置よりも優れた水の脱塩工程として説かれてきた。さらに、同じく広く使われているイオン交換装置は汚染を生み、樹脂の再生をするために強酸、塩基、塩を使う。
【0004】
消イオン水は、半導体、クロムメッキ工場、自動車工場、飲料生産、スチール加工など多くの商業用途に用いられている。さらに、住宅ユニット、業務、製造、自治体の施設や、出された水のリサイクルが可能なコスト削減と環境保護につながるその他の用途のための装置が企図されている。
【0005】
当然、フロースルー・キャパシター技術の第1の目的は、使用可能な水の無尽蔵な供給を水が必要な地域に与えるために、無理のないコストで海水の脱塩をすることである。現在、炭素ナノチューブを含め、新規材料を用いた高度な研究が進行中である。しかし、いまだにナノテクノロジーは経済的な完全に理解された分野にはなっていない。
【0006】
だが、第三世界における水の需要は緊急を要す問題である。世界人口の3分の2は清浄な水を使うことができない。途上国の病気のほとんどは水に関連している。水を媒介とする下痢、赤痢、コレラなど容易に予防可能な病気のために毎年5百万を超える人々が死亡している。
【0007】
端的に述べて、飲用水は将来最も価値ある有用品となるだろう。世界人口は今後50年から90年のうちに倍増する。一人当たりの水消費量が増える一方、供給量は衰える。世界の人口の80%は海岸線から200マイルの範囲内に居住しており、そこでは水は入手可能だが飲用や農業用水としてではなく、地下水の70%は塩水である。危険な水に関連する病気が,病気全体の85%を占めている。
【0008】
ゆえに、水の脱塩、もしくは必要に応じてある物質から他の物質を取り除くための、低コストかつ安全で効果的な装置とプロセスを世界は必要としている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
先行技術がもつ上記およびその他の問題と欠陥は、流体からイオン物質を除去する(例えば水から塩を取り除く)本発明のいくつかの方法と装置によって克服もしくは軽減される。1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを提供する。可動電極は、可動ベルト構造またはローラーの形状を採ることがある。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積するイオンを除去するための補助装置を少なくとも1つ含む。
【0010】
1つの実施形態においては、1つの可動電極を第2の静止電極のすぐ近くに配置設定し、それらの間の流体の流れを可能にする。それら電極全体に電圧をかけると、ある電荷のイオンがその反対の電荷の電極に引き寄せられる。例えば、水の脱塩において、塩素イオンは陽極に引き寄せられ、ナトリウムイオンは陰極に引き寄せられる。前記の実施例において、その可動電極は陰極であり、ある固体または水溶液中のナトリウムイオンを、イオン除去のための補助装置によってその可動陰極から取り除くことができる。その塩素イオンを除去するために、前記の装置をショートさせてもよい。これは、塩素が(ナトリウムイオンの除去よりもずっと速い速度で)急速に気体となり、その陽極から引き出される場合において特に望ましい。除去は必要に応じて行っても規則的に行っても差し支えなく、例えば急速に交互に行なう方法でもよい。
【0011】
また別の実施形態においては、一対の可動電極を互いのすぐ近くに配置設定し、流体の流れを可能にする。前記の電極全体に電圧をかけると、電荷を帯びたイオンはその反対の電荷の電極に引きつけられる。例えば、水の脱塩において、塩素イオンは陽極に引きつけられ、ナトリウムイオンは陰極に引きつけられる。気体形状の塩素イオン(例えばCl2)は、イオンを除去するための第1の補助装置によって前記の可動陰極から除去することができる。固体または溶液のナトリウムイオンは、イオンを除去するための第2の補助装置によって前記の可動陽極から除去することができる。また、塩素イオンは、取り除かれる高濃度の塩水に溶解した状態に維持することができる。
【0012】
本発明の上述およびその他の特徴と利点は、以下の詳細な説明と図により、この技術分野の技術を有する者に評価および理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを以下に説明する。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積または吸収または吸着されるイオンを除去するための補助装置を含むことがある。
【0014】
図1を参照すると、フロースルー・キャパシター・システム100は可動電極110と静止電極105を含む。電極105はシートまたはその他の適切な形態であり、電極105、110の間の流体の流れを可能にするように可動電極110に対して配置されている。可動電極110は可動ベルトの形態で描写されており、一対のローラー112、113の上に載っている。電極105、110は通常どちらも高表面積の導電性の構成物質を含み、オプションとしてカレント・コレクタを含む。
【0015】
電圧の印加により(例えば直流電源から、可動電極110に付随する接点111のような適切な接点を介して前記の電極に接触することにより)イオン流体が通過すると、図2のように、適切な電荷のイオンは前記の電極105、110に引き寄せられ、電気的な二重層を形成する。この図において描写されているように、可動電極110は陰極であるため、イオン流体が塩水である場合、ナトリウムイオンが前記の電極110に吸収または吸着され、塩素イオンは陽極105に吸収される。ゆえに、装置100を出て行く水は、流体にとって望ましい消イオンの度合い(例えば実質的に無塩の水の流れ)を達成するために最適化し得るすべての要因、すなわち課する電圧、接触時間、電極の表面積、電極間の距離のほか数多くの要因により、実質的に無塩となることが可能である。
【0016】
前記の可動電極110を含めることで、多くの利益が引き出される。図3のように、イオン抽出補助装置120は前記の可動電極の流体の流れと反対側の側面に取り付けることができる。前記のイオン抽出装置120は、他の装置の実施形態の説明の中でさらに詳しく以下に説明することになるが、前記の可動電極110に吸収または吸着されるイオンの一部またはすべてを継続的に取り除くことができる。ゆえに、両方の電極をショートさせることによってさらに濃度の高い流出水にあるイオンを放出する必要のある従来のフロースルー・キャパシター・システムとは異なり、前記の装置100は前記の可動電極105からイオンを取り除くための抽出補助装置120を採用した場合、前記の電極105を中和するだけで有効に利用することができる。それらのイオンは流体の流れの有無に関わらず取り除くことができる。例えば、イオンは前記の抽出補助装置120から集めることができる。さらに、前記の電極105が(例えば局所的に磁場または陽電荷の電場を印加することによって、または前記の電極にかける電圧を遮断することによって)中和されると、前記の電極105に吸収または吸着された塩素イオンからの塩素ガスの放出が可能であり、廃水を必要としない。集められたナトリウムイオンと塩素ガスを再び結合させてNaClを作ることができる。また、ナトリウムと塩素を隔離して収集してもよい。
【0017】
さらに、前記の抽出補助装置120を採用していないシステム100において、イオンの脱着は一面において従来のシステムと類似しており、両電極が中和される(例えばショートされる)。しかし廃水の流れを設ける必要はない。前記の装置は、前記の可動電極110の適切なタイミングによって、例えば前記の電極間のナトリウムと塩素イオンを再び結合させるように設定してもよい。さらに、前記のシステムは、ナトリウム金属と塩素ガスが別々に集められるようにナトリウムイオンと塩素イオンを隔離するように設定してもよい。
【0018】
図4を参照すると、装置100’の別の実施形態はローラーの形をした可動陰極110’を含んでいる。
【0019】
図5は、フロースルー・キャパシター・システムの別の実施形態の描写である。フロースルー・キャパシター・システム200は一対の可動電極210、215を含む。前記の可動電極210、215はそれぞれ、212、213のローラーの対および217、218のローラーの対によって支えられたベルトの形をしている。
【0020】
電圧をかけイオン流体の通過が起きると、図6が示すように、適切な電荷のイオンが前記の電極210、215に引き寄せられ、各電極に電気的二重層を形成する。この図において描写されているように、電極210は陰極であり、電極215は陽極であるため、イオン流体が塩水である場合、ナトリウムイオンが前記の電極210に吸収および/または吸着され、塩素イオンは陽極215に吸収される。ゆえに、装置200を出て行く水は、流体にとって望ましい消イオンの度合い(例えば実質的に無塩の水の流れ)を達成するために最適化し得るすべての要因、すなわち課する電圧、接触時間、電極の表面積、電極間の距離、可動電極210、215の速度のほか数多くの要因により、実質的に無塩となることが可能である。
【0021】
前記の可動電極210、215を含めることで、多くの利益が引き出される。イオンの脱着は前記の電極の中和(例えばショートさせること)によって達成することができる。しかし廃水の流れを設ける必要はない。前記の装置は、前記の可動電極210、215の適切なタイミングによって、例えば前記の電極間で再び塩になるようにナトリウムと塩素イオンを結合させるように設定してもよい。さらに、前記の装置は、ナトリウム金属と塩素ガスが別々に集められるようにナトリウムイオンと塩素イオンを隔離するように設定してもよい。
【0022】
図7が描写するように、装置200は前記の電極210、215にそれぞれ対応する抽出補助装置220、225を含む。抽出補助装置220、225は磁場生産装置、電場生産装置、真空収集装置、コンベア装置、および前記の少なくとも一つを有する組み合わせなどを含むことができるが、これらに限定されるものではない。例えば、抽出補助装置220は負の電気または磁場の生産システムを有してもよく、その装置は稼動すると前記の電荷210の陽性ナトリウムイオンを引きつける。同様に、抽出補助装置225は陽の電気または磁場の生産システムを有してもよく、その装置は稼動すると前記の電荷215の陰性塩素イオンを引き寄せる。
【0023】
図8を参照すると、装置200’の別の実施形態はローラーの形をした可動陰極210’と可動陰極215’を含んでいる。
【0024】
図9を参照すると、装置300は一対の可動電極310、315を含む。脱塩されることになる塩水は、前記の電極の両端以外のポイントで、例えば導管340を介して前記の装置300に供給される。前記の電極にイオンが形成されるにつれ、それらのイオンは前記の可動ベルト電極に乗って運ばれコレクタ350上にて再結合する。イオンの再結合による塩の形成は様々な方法で達成することができ、コントロールされた塩の近くで前記の電極を局所的に中和する方法、あるいはコレクタ350の近くで前記の電極が作動しないように前記の電極ベルトとDC電圧源のコネクション(図には示されていない)を形作り設定する方法などがある。
【0025】
図10を参照すると、例として電極ベルト410が描写されている。ベルト410は接点460に付随し、作動可能なように電圧源に接続している。前記の電極410は上述の実施形態のいずれにおいても、陽極、陰極、あるいは陽・陰両極としての役割を果たすことができる。この実施形態において、前記の電極410の接触端面465は交流する導電性部分470と非導電性部分475を含む。この配列は前記の電極410からイオンを除去するために前記の電極410を中和するプロセスを簡易化する。前記の導電性および非導電性部分は、そのイオン抽出の要求により、均等な間隔または不均等な間隔で交替することができる。さらに、前記の導電性および非導電性部分はベルトの2つの端の一方または両端、あるいは図4および/または図8のローラー構造に含めることができる。
【0026】
ベルト電極のもう1つのバリエーションでは、1つ以上の非導電性または絶縁性の部分をベルトの幅全体に延長する。これにより分離したセクションが設けられ、それらのセクションを電流が通ることになり、その電流を受けることがない電極の前記の分離セクションで簡易化されたイオン収集が行なわれることになる。
【0027】
高表面積の導電性構成物質を使い、それのみを前記の電極としても、あるいは適切なサポート(前記の電極の形状により導電性または非導電性のいずれか)を用いてもよい。また、カレント・コレクタと高表面積の導電性構成物質は層を形成していても、あるいは単層でもよく、この例は2002年4月9日に発行されたWayne YaoとTsepin Tsaiの「Electrochemical Electrode For Fuel Cell」と題する米国特許第6,368,751号で明らかにされている空気陰極の例に記述されており、例として以下に参考としてそのまま掲載した。この明細に記述の電極を、低密度のプラスチック材料の層で変更し、本発明の実施形態で使われているベルト構造に柔軟性と強度を与えることができる。
【0028】
前記のフロースルー・キャパシターに使われる高表面積の導電性材料は広範な伝導性材料を有す場合があり、グラファイト、活性炭粒子、活性炭繊維、結合材料を組み入れて形成した活性炭粒子、活性炭繊維質織物シート、活性炭繊維質織布、活性炭繊維質不織シート、活性炭繊維質不織布、圧縮活性炭粒子、圧縮活性炭粒子繊維、アザイト(azite)、金属電導性粒子、金属電導性繊維、アセチレンブラック、貴金属、貴金属メッキ材料、フラーレン、導電性セラミック、導電性ポリマー、または前記のうち少なくとも一つを有す組み合わせのいずれでもよいが、これらに限定されるものではない。電導性を強化するために、前記の高表面積材料にオプションとしてパラジウム、プラチナシリーズブラックなど導電性物質を含む塗装またはメッキ処理を含めてもよい。前記の高表面積材料はまた、その表面積と導電性を増やすために、例えば水酸化カリウムなど薬品、あるいは例えばフッ素などハロゲンで処理してもよい。1gの表面積につき約1000平方メートル以上の活性炭材料が好ましいが、前記の電極間の距離、課される電圧、望ましいイオン除去の度合い、前記の可動陰極の速度、前記の可動陰極の設定などの要因により、これよりも低い表面積の材料を使ってもよいものと理解されるが、前記の要因に限定されるものではない。
【0029】
例えば、第1の製作技法に従い、約1から10ミクロンの厚さの薄い金属層(例えばニッケル)を低密度のプラスチック材料(テープまたはベルトの形状に引き出し切断されたもの)の表面に施す。前記のプラスチック材料はイオン化した流体の存在下において安定であるものを選ぶべきである。この薄い金属層の機能は、前記の電極の表面に効率的な電動力を与えることである。そののち、オプションとして結合材料と混合する場合もある高表面積材料を前記の金属層の表面に塗料として(例えば約10から1000ミクロンの厚さで)施す。前記の高表面積材料の層は、前記のイオン化した流体中のイオンが前記の電極間を最小限の電気抵抗で流れることができるように、十分な孔隙率を持つべきである。
【0030】
第三の製作技法に従い、高表面積材料を低密度のプラスチック基材に混合し、電導性のテープまたはベルトに引き出す。前記の低密度のプラスチック材料は前記のイオン化した流体の存在下において安定であるものを選ぶべきである。前記の電導性のテープまたはベルトは、前記のイオン化した流体中のイオンが前記の電極間を最小限の電気抵抗を受けて流れることができるように、十分な孔隙率を持つべきである。次に、約1から10ミクロンの厚さの薄い金属層(例えばニッケル)を前記の電導性のテープの表面に施す。
【0031】
好ましい実施形態を示し説明してきたが、本発明の意図および範囲から逸脱することなく、様々な変更や代用をこれらの実施形態に施すことができる。したがって、本発明の説明は実例を示すものであり限定的なものではないものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図2】図2は、水の脱塩工程の概略図である。
【図3】図3は、抽出補助装置を含む工程の概略図である。
【図4】図4は、別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図5】図5は、また別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図6】図6は、水の脱塩工程の概略図である。
【図7】図7は、抽出補助装置を含む工程の概略図である。
【図8】図8は、さらに別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図9】図9は、さらにまた別の可動電極フロースルー・キャパシター・システムの実施形態の概略図である。
【図10】図10は、代案の電極ベルト構造の実施形態である。
【0001】
本発明はフロースルー・キャパシターに関するものであり、より具体的には、電荷を帯びた流体からイオン物質を除去するためのフロースルー・キャパシターに関する。
【背景技術】
【0002】
フロースルー・キャパシターは、例えば水から塩を取り除くなど、流体の流れから物質を分離するために開発された。例えば、Andlemanの米国特許第5,192,432号、5,186,115号、5,200,068号、5,360,540号、5,415,768号、 5,547,581号、5,620,597号、5,415,768号およびToshiro Otowaの米国特許第5,538,611号は、活性炭交互電極(前記特許のキャパシター)の間で汚染水や塩水をろ過するフロースルー・キャパシター・システムについて記述している。電圧を印加すると、水に含まれる塩、硝酸塩、完全に溶解した固体、およびその他の混和物は高表面積の炭素物質に引き寄せられる。その電極上には固体が生じるため、濃縮した液体として汚染物質を除去するために工程を中断しなくてはならない。これは、前記の電極回路を短絡することによって達成される。
【0003】
この方法は、逆浸透のように硝酸塩などの汚染物質を通過し、細菌の成長を促進し、1ガロンの水を純化するために1ガロン以上の水を廃水として出す伝統的な装置よりも優れた水の脱塩工程として説かれてきた。さらに、同じく広く使われているイオン交換装置は汚染を生み、樹脂の再生をするために強酸、塩基、塩を使う。
【0004】
消イオン水は、半導体、クロムメッキ工場、自動車工場、飲料生産、スチール加工など多くの商業用途に用いられている。さらに、住宅ユニット、業務、製造、自治体の施設や、出された水のリサイクルが可能なコスト削減と環境保護につながるその他の用途のための装置が企図されている。
【0005】
当然、フロースルー・キャパシター技術の第1の目的は、使用可能な水の無尽蔵な供給を水が必要な地域に与えるために、無理のないコストで海水の脱塩をすることである。現在、炭素ナノチューブを含め、新規材料を用いた高度な研究が進行中である。しかし、いまだにナノテクノロジーは経済的な完全に理解された分野にはなっていない。
【0006】
だが、第三世界における水の需要は緊急を要す問題である。世界人口の3分の2は清浄な水を使うことができない。途上国の病気のほとんどは水に関連している。水を媒介とする下痢、赤痢、コレラなど容易に予防可能な病気のために毎年5百万を超える人々が死亡している。
【0007】
端的に述べて、飲用水は将来最も価値ある有用品となるだろう。世界人口は今後50年から90年のうちに倍増する。一人当たりの水消費量が増える一方、供給量は衰える。世界の人口の80%は海岸線から200マイルの範囲内に居住しており、そこでは水は入手可能だが飲用や農業用水としてではなく、地下水の70%は塩水である。危険な水に関連する病気が,病気全体の85%を占めている。
【0008】
ゆえに、水の脱塩、もしくは必要に応じてある物質から他の物質を取り除くための、低コストかつ安全で効果的な装置とプロセスを世界は必要としている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
先行技術がもつ上記およびその他の問題と欠陥は、流体からイオン物質を除去する(例えば水から塩を取り除く)本発明のいくつかの方法と装置によって克服もしくは軽減される。1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを提供する。可動電極は、可動ベルト構造またはローラーの形状を採ることがある。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積するイオンを除去するための補助装置を少なくとも1つ含む。
【0010】
1つの実施形態においては、1つの可動電極を第2の静止電極のすぐ近くに配置設定し、それらの間の流体の流れを可能にする。それら電極全体に電圧をかけると、ある電荷のイオンがその反対の電荷の電極に引き寄せられる。例えば、水の脱塩において、塩素イオンは陽極に引き寄せられ、ナトリウムイオンは陰極に引き寄せられる。前記の実施例において、その可動電極は陰極であり、ある固体または水溶液中のナトリウムイオンを、イオン除去のための補助装置によってその可動陰極から取り除くことができる。その塩素イオンを除去するために、前記の装置をショートさせてもよい。これは、塩素が(ナトリウムイオンの除去よりもずっと速い速度で)急速に気体となり、その陽極から引き出される場合において特に望ましい。除去は必要に応じて行っても規則的に行っても差し支えなく、例えば急速に交互に行なう方法でもよい。
【0011】
また別の実施形態においては、一対の可動電極を互いのすぐ近くに配置設定し、流体の流れを可能にする。前記の電極全体に電圧をかけると、電荷を帯びたイオンはその反対の電荷の電極に引きつけられる。例えば、水の脱塩において、塩素イオンは陽極に引きつけられ、ナトリウムイオンは陰極に引きつけられる。気体形状の塩素イオン(例えばCl2)は、イオンを除去するための第1の補助装置によって前記の可動陰極から除去することができる。固体または溶液のナトリウムイオンは、イオンを除去するための第2の補助装置によって前記の可動陽極から除去することができる。また、塩素イオンは、取り除かれる高濃度の塩水に溶解した状態に維持することができる。
【0012】
本発明の上述およびその他の特徴と利点は、以下の詳細な説明と図により、この技術分野の技術を有する者に評価および理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
1つ以上の可動電極をもつフロースルー・キャパシター・システムを以下に説明する。前記の装置はさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積または吸収または吸着されるイオンを除去するための補助装置を含むことがある。
【0014】
図1を参照すると、フロースルー・キャパシター・システム100は可動電極110と静止電極105を含む。電極105はシートまたはその他の適切な形態であり、電極105、110の間の流体の流れを可能にするように可動電極110に対して配置されている。可動電極110は可動ベルトの形態で描写されており、一対のローラー112、113の上に載っている。電極105、110は通常どちらも高表面積の導電性の構成物質を含み、オプションとしてカレント・コレクタを含む。
【0015】
電圧の印加により(例えば直流電源から、可動電極110に付随する接点111のような適切な接点を介して前記の電極に接触することにより)イオン流体が通過すると、図2のように、適切な電荷のイオンは前記の電極105、110に引き寄せられ、電気的な二重層を形成する。この図において描写されているように、可動電極110は陰極であるため、イオン流体が塩水である場合、ナトリウムイオンが前記の電極110に吸収または吸着され、塩素イオンは陽極105に吸収される。ゆえに、装置100を出て行く水は、流体にとって望ましい消イオンの度合い(例えば実質的に無塩の水の流れ)を達成するために最適化し得るすべての要因、すなわち課する電圧、接触時間、電極の表面積、電極間の距離のほか数多くの要因により、実質的に無塩となることが可能である。
【0016】
前記の可動電極110を含めることで、多くの利益が引き出される。図3のように、イオン抽出補助装置120は前記の可動電極の流体の流れと反対側の側面に取り付けることができる。前記のイオン抽出装置120は、他の装置の実施形態の説明の中でさらに詳しく以下に説明することになるが、前記の可動電極110に吸収または吸着されるイオンの一部またはすべてを継続的に取り除くことができる。ゆえに、両方の電極をショートさせることによってさらに濃度の高い流出水にあるイオンを放出する必要のある従来のフロースルー・キャパシター・システムとは異なり、前記の装置100は前記の可動電極105からイオンを取り除くための抽出補助装置120を採用した場合、前記の電極105を中和するだけで有効に利用することができる。それらのイオンは流体の流れの有無に関わらず取り除くことができる。例えば、イオンは前記の抽出補助装置120から集めることができる。さらに、前記の電極105が(例えば局所的に磁場または陽電荷の電場を印加することによって、または前記の電極にかける電圧を遮断することによって)中和されると、前記の電極105に吸収または吸着された塩素イオンからの塩素ガスの放出が可能であり、廃水を必要としない。集められたナトリウムイオンと塩素ガスを再び結合させてNaClを作ることができる。また、ナトリウムと塩素を隔離して収集してもよい。
【0017】
さらに、前記の抽出補助装置120を採用していないシステム100において、イオンの脱着は一面において従来のシステムと類似しており、両電極が中和される(例えばショートされる)。しかし廃水の流れを設ける必要はない。前記の装置は、前記の可動電極110の適切なタイミングによって、例えば前記の電極間のナトリウムと塩素イオンを再び結合させるように設定してもよい。さらに、前記のシステムは、ナトリウム金属と塩素ガスが別々に集められるようにナトリウムイオンと塩素イオンを隔離するように設定してもよい。
【0018】
図4を参照すると、装置100’の別の実施形態はローラーの形をした可動陰極110’を含んでいる。
【0019】
図5は、フロースルー・キャパシター・システムの別の実施形態の描写である。フロースルー・キャパシター・システム200は一対の可動電極210、215を含む。前記の可動電極210、215はそれぞれ、212、213のローラーの対および217、218のローラーの対によって支えられたベルトの形をしている。
【0020】
電圧をかけイオン流体の通過が起きると、図6が示すように、適切な電荷のイオンが前記の電極210、215に引き寄せられ、各電極に電気的二重層を形成する。この図において描写されているように、電極210は陰極であり、電極215は陽極であるため、イオン流体が塩水である場合、ナトリウムイオンが前記の電極210に吸収および/または吸着され、塩素イオンは陽極215に吸収される。ゆえに、装置200を出て行く水は、流体にとって望ましい消イオンの度合い(例えば実質的に無塩の水の流れ)を達成するために最適化し得るすべての要因、すなわち課する電圧、接触時間、電極の表面積、電極間の距離、可動電極210、215の速度のほか数多くの要因により、実質的に無塩となることが可能である。
【0021】
前記の可動電極210、215を含めることで、多くの利益が引き出される。イオンの脱着は前記の電極の中和(例えばショートさせること)によって達成することができる。しかし廃水の流れを設ける必要はない。前記の装置は、前記の可動電極210、215の適切なタイミングによって、例えば前記の電極間で再び塩になるようにナトリウムと塩素イオンを結合させるように設定してもよい。さらに、前記の装置は、ナトリウム金属と塩素ガスが別々に集められるようにナトリウムイオンと塩素イオンを隔離するように設定してもよい。
【0022】
図7が描写するように、装置200は前記の電極210、215にそれぞれ対応する抽出補助装置220、225を含む。抽出補助装置220、225は磁場生産装置、電場生産装置、真空収集装置、コンベア装置、および前記の少なくとも一つを有する組み合わせなどを含むことができるが、これらに限定されるものではない。例えば、抽出補助装置220は負の電気または磁場の生産システムを有してもよく、その装置は稼動すると前記の電荷210の陽性ナトリウムイオンを引きつける。同様に、抽出補助装置225は陽の電気または磁場の生産システムを有してもよく、その装置は稼動すると前記の電荷215の陰性塩素イオンを引き寄せる。
【0023】
図8を参照すると、装置200’の別の実施形態はローラーの形をした可動陰極210’と可動陰極215’を含んでいる。
【0024】
図9を参照すると、装置300は一対の可動電極310、315を含む。脱塩されることになる塩水は、前記の電極の両端以外のポイントで、例えば導管340を介して前記の装置300に供給される。前記の電極にイオンが形成されるにつれ、それらのイオンは前記の可動ベルト電極に乗って運ばれコレクタ350上にて再結合する。イオンの再結合による塩の形成は様々な方法で達成することができ、コントロールされた塩の近くで前記の電極を局所的に中和する方法、あるいはコレクタ350の近くで前記の電極が作動しないように前記の電極ベルトとDC電圧源のコネクション(図には示されていない)を形作り設定する方法などがある。
【0025】
図10を参照すると、例として電極ベルト410が描写されている。ベルト410は接点460に付随し、作動可能なように電圧源に接続している。前記の電極410は上述の実施形態のいずれにおいても、陽極、陰極、あるいは陽・陰両極としての役割を果たすことができる。この実施形態において、前記の電極410の接触端面465は交流する導電性部分470と非導電性部分475を含む。この配列は前記の電極410からイオンを除去するために前記の電極410を中和するプロセスを簡易化する。前記の導電性および非導電性部分は、そのイオン抽出の要求により、均等な間隔または不均等な間隔で交替することができる。さらに、前記の導電性および非導電性部分はベルトの2つの端の一方または両端、あるいは図4および/または図8のローラー構造に含めることができる。
【0026】
ベルト電極のもう1つのバリエーションでは、1つ以上の非導電性または絶縁性の部分をベルトの幅全体に延長する。これにより分離したセクションが設けられ、それらのセクションを電流が通ることになり、その電流を受けることがない電極の前記の分離セクションで簡易化されたイオン収集が行なわれることになる。
【0027】
高表面積の導電性構成物質を使い、それのみを前記の電極としても、あるいは適切なサポート(前記の電極の形状により導電性または非導電性のいずれか)を用いてもよい。また、カレント・コレクタと高表面積の導電性構成物質は層を形成していても、あるいは単層でもよく、この例は2002年4月9日に発行されたWayne YaoとTsepin Tsaiの「Electrochemical Electrode For Fuel Cell」と題する米国特許第6,368,751号で明らかにされている空気陰極の例に記述されており、例として以下に参考としてそのまま掲載した。この明細に記述の電極を、低密度のプラスチック材料の層で変更し、本発明の実施形態で使われているベルト構造に柔軟性と強度を与えることができる。
【0028】
前記のフロースルー・キャパシターに使われる高表面積の導電性材料は広範な伝導性材料を有す場合があり、グラファイト、活性炭粒子、活性炭繊維、結合材料を組み入れて形成した活性炭粒子、活性炭繊維質織物シート、活性炭繊維質織布、活性炭繊維質不織シート、活性炭繊維質不織布、圧縮活性炭粒子、圧縮活性炭粒子繊維、アザイト(azite)、金属電導性粒子、金属電導性繊維、アセチレンブラック、貴金属、貴金属メッキ材料、フラーレン、導電性セラミック、導電性ポリマー、または前記のうち少なくとも一つを有す組み合わせのいずれでもよいが、これらに限定されるものではない。電導性を強化するために、前記の高表面積材料にオプションとしてパラジウム、プラチナシリーズブラックなど導電性物質を含む塗装またはメッキ処理を含めてもよい。前記の高表面積材料はまた、その表面積と導電性を増やすために、例えば水酸化カリウムなど薬品、あるいは例えばフッ素などハロゲンで処理してもよい。1gの表面積につき約1000平方メートル以上の活性炭材料が好ましいが、前記の電極間の距離、課される電圧、望ましいイオン除去の度合い、前記の可動陰極の速度、前記の可動陰極の設定などの要因により、これよりも低い表面積の材料を使ってもよいものと理解されるが、前記の要因に限定されるものではない。
【0029】
例えば、第1の製作技法に従い、約1から10ミクロンの厚さの薄い金属層(例えばニッケル)を低密度のプラスチック材料(テープまたはベルトの形状に引き出し切断されたもの)の表面に施す。前記のプラスチック材料はイオン化した流体の存在下において安定であるものを選ぶべきである。この薄い金属層の機能は、前記の電極の表面に効率的な電動力を与えることである。そののち、オプションとして結合材料と混合する場合もある高表面積材料を前記の金属層の表面に塗料として(例えば約10から1000ミクロンの厚さで)施す。前記の高表面積材料の層は、前記のイオン化した流体中のイオンが前記の電極間を最小限の電気抵抗で流れることができるように、十分な孔隙率を持つべきである。
【0030】
第三の製作技法に従い、高表面積材料を低密度のプラスチック基材に混合し、電導性のテープまたはベルトに引き出す。前記の低密度のプラスチック材料は前記のイオン化した流体の存在下において安定であるものを選ぶべきである。前記の電導性のテープまたはベルトは、前記のイオン化した流体中のイオンが前記の電極間を最小限の電気抵抗を受けて流れることができるように、十分な孔隙率を持つべきである。次に、約1から10ミクロンの厚さの薄い金属層(例えばニッケル)を前記の電導性のテープの表面に施す。
【0031】
好ましい実施形態を示し説明してきたが、本発明の意図および範囲から逸脱することなく、様々な変更や代用をこれらの実施形態に施すことができる。したがって、本発明の説明は実例を示すものであり限定的なものではないものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図2】図2は、水の脱塩工程の概略図である。
【図3】図3は、抽出補助装置を含む工程の概略図である。
【図4】図4は、別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図5】図5は、また別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図6】図6は、水の脱塩工程の概略図である。
【図7】図7は、抽出補助装置を含む工程の概略図である。
【図8】図8は、さらに別の可動電極フロースルー・キャパシターの概略図である。
【図9】図9は、さらにまた別の可動電極フロースルー・キャパシター・システムの実施形態の概略図である。
【図10】図10は、代案の電極ベルト構造の実施形態である。
Claims (20)
- 第1の電極と第2の電極を有し、前記第1の電極は可動である、フロースルー・キャパシター・システム。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、前記可動電極は可動ベルト構造またはローラーを有する。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムはさらに、その1つ以上の可動電極に蓄積するイオンを除去するための補助装置を有する。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極は高表面積の導電性構成物質を有する。
- 請求項4のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極はさらに、カレント・コレクタを有する。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第2の電極は高表面積の導電性構成物質を有する。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、電圧源として第1の電極に付随する第1の電気接点と、第2の電極に付随する第2の電気接点とをさらに有する。
- 請求項7のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、電圧の印加とイオン流体の通過とともに、対応する電極の反対の電荷のイオンが第1の電極と第2の電極に引き寄せられる。
- 請求項7のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極は第1の電気接点に接触するための端部分を有し、前記端部分は少なくとも1つの電導性材料の領域と少なくとも1つの非電導性材料の領域を有するため、第1の電極に印加される電圧は第1の電気接点が非伝導性材料の少なくとも1つの領域の側に接触すると遮断される。
- 請求項1のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極は電気絶縁材料によって分離されるセクションを有する。
- フロースルー・キャパシター・システムであり、第1の可動電極と第2の可動電極を有する。
- 請求項11のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、前記第1の可動電極は可動ベルト構造またはローラーを有し、前記第2の可動電極は可動ベルト構造またはローラーを有する。
- 請求項11のフロースルー・キャパシター・システムであり、前記第1の可動電極に蓄積するイオンを取り除くための第1の補助装置と、前期の第2の可動電極に蓄積するイオンを取り除くための第2の補助装置とをさらに有する。
- 請求項11のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極は高表面積の導電性構成物質を有する。
- 請求項14のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極はさらに、カレント・コレクタを有する。
- 請求項11のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第2の電極は高表面積の導電性構成物質を有する。
- 請求項16のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極はさらにカレント・コレクタを有する。
- 請求項11のフロースルー・キャパシター・システムであり、電圧源として第1の電極に付随する第1の電気接点と、第2の電極に付随する第2の電気接点とをさらに有する。
- 請求項18のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、電圧の印加とイオン流体の通過とともに、対応する電極の反対の電荷のイオンが第1の電極と第2の電極に引き寄せられる。
- 請求項18のフロースルー・キャパシター・システムにおいて、第1の電極と第2の電極はそれぞれ第1の電気接点に接触するための端部分を有し、前記端部分は電導性材料の領域を少なくとも1つと非電導性材料の領域を少なくとも1つ有するため、第1の電極に課される電圧は第1の電気接点が非伝導性材料の少なくとも1つの領域の側に接触すると遮断される。
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