JP2004535633A - 様々な種類のクライアント装置にコンテンツを供給するスタックされたストリーム - Google Patents
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Abstract
オーディオファイル又はビデオファイル等のメディアファイルを様々な品質レベルで再生する再生装置、又はストリーミング装置に配信するデータストリーミング方法及びシステムを提供する。この方法に従って、同じコンテンツに対して低品質の情報(33)、普通の品質の情報(35)及び高品質の情報(37)を有するメディアファイルが提供される。受信装置が復号することができる最も高い品質レベルで、ファイルは受信装置に伝送される。メディアファイルの階層は、例えば、データの冗長が回避されるようなものであり、そのデータは、前のデータセットにはないデータポイントのみを含むそれぞれの連続するデータセットで、所定のサンプリングレートによってデータセットに分離されるという方法(39)で、ファイル内のデータをスタックする。受信装置に伝送されるデータの品質は、伝送の間、必要に応じて、サンプリングされるデータセットの数を増減することで調整することができる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、メディアファイルを再生装置に電子的に配信するデータストリーミング方法及びシステムに関し、特に、メディアファイルを様々な品質レベルで再生装置に電子的に配信するデータストリーミング方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
元の符号化データストリームを受信装置に配信又は伝送することができる多数の装置が技術的に知られている。受信装置自体は、元の符号化データストリームを受信し、それを復号して、入力データストリームに対応した出力データストリームを生成することができる。受信装置によって生成された出力データストリームの品質は、入力データストリームと同等又はそれよりも悪い。
【0003】
この種の技術の一例として、RealNetworks(商標)社の所有するインターネット上でオーディオファイル及びビデオファイルを配信するシステムがある。このシステムは、ストリーミングメディア、すなわちオーディオファイル又はビデオファイルのようなメディアファイルの圧縮技術の利点を利用して、インターネット上でリアルタイム再生、すなわちユーザがインターネット上でビデオファイルを見、又はオーディオファイルを聞くことができるようにしている。インターネットの使用帯域幅を最小にするために、多くの場合、圧縮技術が用いられる。オーディオファイルの場合、ファイルは、インターネット上を伝送するために、例えばRealEncoder(商標)と呼ばれるソフトウェアパッケージを用いて、最初に符号化される。このRealEncoderは、一連の圧縮/伸長アルゴリズム又はコーデックを用いてファイルをRealAudio(商標)フォーマットに符号化する。RealAudioフォーマットのファイルは、比較的小さく、必要な帯域幅が狭いという利点を有する。
【0004】
RealEncoderソフトウェアでは、ユーザは、オーディオファイルを符号化するモデム速度を選択することができる。一般的に、ファイルをより速いモデム速度に合わせて符号化すると、データはより速く流れ、音質より良くなる。しかしながら、ファイルを特定のモデム速度に合わせて符号化すると、ファイルが符号化された速度と同等又はそれ以上の速度で動作可能なモデム及びインターネット接続を有する人しか、そのオーディオファイルを利用することができない。現在、様々な速度のモデム及びインターネット接続が使用されているので、不特定多数の人が有するモデム速度の違いに適応するためには、同じオーディオファイルを様々な速度で符号化する必要が頻繁に起こる。ユーザがオーディオファイルを利用できるように、RealNetworks社は、RealPlayer(商標)と呼ばれるソフトウェアプレーヤを提供しており、このRealPlayerソフトウェアはインターネットを介して無料でダウンロードすることができる。RealPlayerソフトウェアは、帯域幅折衝アルゴリズムを備えており、ユーザの接続速度に応じて、ストリーミングオーディオファイルの再生音質をカスタマイズする。
【0005】
帯域幅は、上述のように制限されているので、通常、オーディオファイル及びビデオファイルを伝送するためには、元のファイルを伝送に適したより小さいサイズに圧縮する少なくとも1つの圧縮処理が必要であり、この処理には、1つ以上の圧縮アルゴリズムが用いられる。最も一般的に用いられている圧縮アルゴリズムでは、少なくともある程度の劣化(lossiness)があり、すなわち圧縮して伸長した後の元のファイルでは、少なくとも多少のデータが失われる。後に伸長されたファイルのオーディオ音質又はビデオ画質に、実質上影響を及ぼさない方法で、データ損失を抑える圧縮アルゴリズムがあり、一方では、データ転送速度を速くする代償としてある程度の損失を許容するアルゴリズムもある。
【0006】
広く用いられている圧縮アルゴリズムの1つは、MPEGであり、MPEGは、モーションピクチャエキスパートグループ(Mortion Pictures Expert Group)によって設定された圧縮規格である。MPEGは、CD−ROM及びワールドワイドウェブオーサリングマテリアルに対して最もよく用いられる。MPEGの一種であるMPEG−1は、典型的には、圧縮されていないファイルのデータサイズを100分の1に削減し、したがって、データ転送速度を大幅に向上させる。MPEG−1は、かなりの損失を伴うアルゴリズムではあるが、JPEG及びMVC−1のどちらよりも高い圧縮率を達成することができる。MPEG−1は、ビデオを一旦圧縮した後、何度も伸長するビデオ出版に非常に適している。
【0007】
また、劣化は、ある環境(in some setting)において商業上の利点から活用されている。具体的には、不特定多数の人が利用できる無料コンテンツと、料金を支払った会員のみが利用できる有料コンテンツとの両方を備えた幾つかのウェブサイトが存在する。このようなコンテンツは、画像ファイル又はビデオファイルを含み、主に、ユーザに伝送される際の劣化の程度が異なり、有料コンテンツの方が、劣化の度合いが低い、すなわち解像度がより高い。この手法を用いているサイトは、通常、より高いサンプリングレートで符号化したメディアファイルのセットを有料コンテンツに設定し、より低いサンプリングレートで符号化したメディアファイルの他のセットを、会員の権限(subscription rights)なしに不特定多数の人が利用できる無料コンテンツに設定している。
【0008】
インターネットユーザの異なるモデム速度又は異なる会員権限に対応して用いられる上述の方法は、多くの点で有効であるが、固有の効率の悪さがある。例えば、同じファイルを異なるモデム速度又は会員権限で符号化した複数のメディアファイルを格納するというこの必要性により、格納したデータ内に多くの冗長性が生じる。平均的な規模の音楽インターネットサイトでさえ、会員又はユーザによるダウンロードのために何万ものオーディオファイル及び/又はビデオファイルを備え、例え圧縮したとしても、それらのファイルのデータ量が非常に多いことを考えると、これらの冗長性により、データ記憶容量を大幅に増やさなければならず、また、相当の帯域幅を浪費することになる。したがって、このような冗長を取り除いて、インターネット又は類似した通信媒体を介してメディアファイルを配信する方法に対する技術が、必要とされている。
【0009】
インターネットを介したメディアファイルの転送に関する別の問題は、帯域幅の制限によって生ずる。幾らかのインターネットサイトにおいては、ユーザが利用可能なデータストリームの品質又はその劣化の程度は、ユーザのモデムの速度だけではなく、ユーザがサイトにアクセスしているときの使用可能な帯域幅の関数でもある。複数のユーザが偶然にも1つのサイトに同時にアクセスした場合、帯域幅が制限されていることにより、例えば何人かのユーザがログオフして新たな帯域幅が利用可能になったとしても、そのセッションの間、特定のユーザは符号化されたデータストリームを、別の状況において受信する速度よりも遅い速度で受信することになる。これは、一つには、異なるアクセス速度に合わせて符号化された同じメディアファイルの複数のコピーがサイト上に存在するからである。したがって、ユーザが特定の速度で符号化された特定のファイルからデータを一旦受信し始めると、ユーザがより高いサンプリングレートで符号化されたファイルに途切れることなく(seamless)切り換えることができる簡単な方法は現存しない。また、ユーザがより低いサンプリングレートで符号化されたファイルに途切れることなく切り換えることができる簡単な方法も現存せず、使用帯域幅はそのセッション間中は狭くしなければならない。したがって、現在の使用可能な帯域幅に応じて、受信者がデータストリーミングの品質レベルを途切れることなく切り換える技術的なシステム及び方法が必要である。
【0010】
これらの又は他の課題は、本発明によって、以下に説明するように達成される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
一側面において、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアファイルの配信方法と、様々な品質レベルで再生又はストリームする装置と、その方法を実行すために適応されるシステムとに関する。本発明のこの側面に基づいて、同じコンテンツの様々なレベル(低レベル、中レベル、高レベル)の情報品質を提供することができるスタックされたデータファイルが提供される。データファイルは、好ましくは、データの冗長が回避されるように、例えばサンプリングレート、周波数、又は他の適切なパラメタ又は選択基準に基づいて少なくとも第1のデータセットと第2のデータセットに分離されることにより、階層化され、データストリームの品質レベルは、データセットの高い番号又は低い番号からサンプリングすることによって調整することができる。したがって、一実施例において、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有し、第2のデータセットは、第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有する。他の実施例においては、第1のデータセットは、第1の周波数範囲内に属するデータポイントに対応し、第2のデータセットは、第1の周波数範囲よりも高い第2の周波数範囲内に属するデータポイントに対応する。また、第3のデータセットは、第1の周波数範囲よりも低い第3の周波数範囲内のデータポイントに対応する。この方法に従って受信者に流される情報の品質は、そこからデータポイントが取られるデータセットの数又はスタック数を単に変えることによって調整することができる。したがって、例えば、受信者が第1のデータセットのみから時間的に特定のポイントでデータを受信する場合、及び受信者が利用できる情報の品質を高めることが望まれている(例えば、新たな帯域幅が使用可能になる、受信者がデータを受信することができる速度が増加する、あるいは受信者が会員権限を獲得する)場合には、伝送の間、必要に応じて、第1のデータセット及び1つ以上の付随のデータセット又はスタックから情報をユーザに送るデータストリームが、途切れることなく調整され、それによって、データストリームの有効なサンプリングレートを高め及び/又は周波数帯域幅を広げ、その品質を向上させる。さらに、伝送の間に、データストリームの品質を下げることが必要になった場合にも、受信者が情報を受信するデータセットの数が減らされるように、同様の理由で、データストリームは途切れることなく調整される。
【0012】
他の側面において、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアデータが少なくとも第1及び第2のデータセットに分離されるメディアファイルに関する。メディアファイルは、データストリームがファイルから生成されるように、また、サンプリングされるデータセットの数を変えてそのデータストリームの品質を変えることができるように生成される。データセットは、好ましくは、冗長を避けるために相互排除の関係である。メディアデータは、サンプリングレート、周波数、又は他の適切なパラメタに基づいてデータセットに分離され、データストリームの品質レベルは、データセットの高い番号又は低い番号からのサンプリングすることによって、調整することができる。例えば、メディアデータがサンプリングレートに応じて分離される場合、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを含み、第2のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントと第2のサンプリングレートで生成されるデータポイントの差分を含む(すなわち、第2のデータセットは、第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントの全てを含む)。サンプリングレートにおける差分は、所望の間隔(例えば8ビット、16ビット又は32ビットの間隔)にあり、メディアファイルは、データセットの所望の数を含むことができる。この種類のメディアファイルは、特にインターネット上のメディア又は同様のメディアを流すのに非常に適しており、データストリームの品質は、伝送の間、必要に応じて、即座に、途切れることなく、使用帯域幅、受信者が所定のサンプリングレートで所定の時刻にデータを受信する能力、及び/又はもしあれば受信者の会員権限を反映して、調整される。
【0013】
さらに別の側面では、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアファイルを生成する方法に関する。その方法に従って、1セットのメディアデータが提供される。そして、メディアデータは、サンプリングレート、周波数範囲、又は他の適切なパラメタに基づいて、データポイントの少なくとも第1及び第2のグループに分離される。したがって、例えば、データの第1及び第2のグループは、互いに異なる第1及び第2のサンプリングレートで生成されたデータをそれぞれ含むことができる。そして、メディアファイルは、データポイントの第1及び第2のグループに基づいて生成される。
【0014】
さらに他の側面において、本発明は、上述した発明の全ての側面を実行するために適応されるソフトウェアと、そのようなソフトウェアを含む実際の媒体に関する。
【0015】
さらに他の側面において、本発明は、上述の発明の側面を採用した取引方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで述べるあらゆる「一実施例」又は「実施例」は、実施例に関連して説明する特定の特徴、構造又は特色が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味するということは、特筆に値する。「一実施例において」という文句が本明細書中の様々な箇所に出てくるが、必ずしも全てが同じ実施例について言及しているわけではない。
【0017】
本発明に従って、オーディオファイル、ビデオファイル又は多重化ファイルのようなメディアファイルを様々な品質レベルで再生装置に配信又は流す(streaming)データストリーミング方法を提供する。このデータストリーミング方法は、特にインターネット上での音楽ファイルの配信に十分に適している。また、このデータストリーミング方法を実行するために採用したシステム及びソフトウェアも提供する。
【0018】
本発明に係るデータストリーミング方法は、インターネットを介してメディアファイルを配信する従来の方法に伴う冗長を取り除くように設計された新規なアーキテクチャを有する新しい種類のメディアファイルを有効に使用する。特に、インターネットを介してメディアファイルを配信する従来の方法は、所定のメディアファイルを、ユーザがデータを受信することができるように可変のサンプリングレートで、符号化することを要求している。モデム速度、使用可能な帯域幅、会員権限(subscription rights)又はそのような他の要素に応じて、サンプリングレートを変えることが必要である。しかしながら、ファイルを可変サンプリングレートで符号化するこの処理により、本質的に冗長度が大幅に増える。
【0019】
例えば、インターネットを介してオーディオファイルを流す従来の方式では、特定のオーディオファイルを64kbps、96kbps及び128kbpsの3つの異なるビットレートで符号化しなければならない。オーディオファイルが約5分間継続すると仮定すると、約2、3、5MBの3つの独立したファイルをそれぞれ作成する必要がある。ファイル間の主な違いは、サンプリングレートをより高くすると、サンプル数がより増え、その結果生じる更なるデータ量である。したがって、例えば、96kbpsのファイルは、64kbpsのファイルの情報に付随の情報(additional information)を足したという点で、冗長であり、128kbpsのファイルは、64及び96kbpsの情報に付随の情報を足したという点で、冗長である。したがって、この具体例における合計の冗長は、約5MB(小さい方のファイルを2つ合わせた大きさ)であり、符号化データ全体の約50%は冗長である。メディア配信のために設置された代表的なインターネットウェブサイトは、複数のサンプリングレートで符号化された何万件ものタイトルを配信しなければならないことを考えると、これらの冗長により、不用な過大な量の帯域幅及びストレージ媒体が必要とされている。
【0020】
これらの冗長は、本発明における特別にフォーマットされたメディアファイルを用いることで排除され、このメディアファイルは、例えば、それが得られるサンプリングレート、又はそれが属する周波数範囲に基づいて、複数のデータセット又は「スタック(stacks)」に分離される(segregated)メディアデータを含んでいる。分離(segregation)は、好ましくは、連続したそれぞれのデータセットにおけるデータが前のデータセットにはないデータポイント(data point)だけを含み、それによって冗長を排除するように構成されている。したがって、例えば、メディアファイルは、第1のデータセットと第2のデータセットを有し、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されたデータポイントを含み、第2のデータセットは、第1のサンプリングレートとは異なり、第1のデータセットにはない第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントを含む。
【0021】
個々のスタック内及び/又はファイル内のデータは全体として、送信中にサンプリングされるスタック数を途切れることなく(seamless)切り換える(shifting)ことができるように、時間的に調整又は配列される。これは、例えば、ファイルを全体的に管理するスケジュール(timeline)に従ってデータを配列することにより、あるいは所定のスケジュールに沿った各スタック内のデータを配列した後、適切な順序でデータを再生することができるようにスタックのスケジュールを調節することことによって達成することができる。あるいは、ファイル内のデータポイントは、適切な順序の再生を可能又は容易にする時間的なパラメタを含んでいてもよい。
【0022】
メディアファイル中のデータがサンプリングレートに基づいて分離されているときには、ファイル内の連続したスタック間のサンプリングレートの違いは、任意の望ましい間隔に設定される。なお、これらの間隔は、代表的には2〜128ビットの範囲内、好ましくは8〜32ビットの範囲内、最も好ましくは8〜16ビットの範囲内にある。さらに、ファイル内のスタック又はデータセットを生成する際に使われる最小のサンプリングレートは、用途の要求に基づいて選択されるが、代表的には最低でも16kbps、好ましくは最低でも32kbps、最も好ましくは最低でも64kbpsである。ファイル内のスタック数は、典型的には、ユーザが利用可能な最高の解像度、スタック間の間隔、及び用いられた最小サンプリングレートによって決定される。なお、スタック数は、代表的には2〜約50の範囲内、好ましくは2〜20の範囲内、最も好ましくは3〜10の範囲内にある。
【0023】
スタッキングは、本発明に基づく様々な方法で達成される。なお、一実施例において、ファイル内の第1又は主要な(first or primary)スタック又はデータセットは、使用された最も低いサンプリングレートで生成される全てのデータポイントによって構成され、連続した各スタックは、任意の前のスタックにおいては存在しない次の最も高いサンプリングレートでは存在する全てのデータポイントから構成される。スタックされたデータは、通常単一のファイルに入れられるが、他の実施例として、各スタックにあるデータが異なるファイルに入れられる。これらの異なるファイルは、マスタファイルによって、あるいは最も低いサンプリングレートを有するデータを含むファイルによって単に示されるだけである。
【0024】
本発明の他の実施例において、スタッキングは、差分ファイル(difference file)に関連した第1のメディアファイルを準備することによって実行される。例えば、第1のメディアファイルは、第1のサンプリングレートで符号化された既知の種類のメディアファイルからなる。第1のメディアファイルは、1つ以上の符号化及び/又は圧縮アルゴリズムを用いて生成される。差分ファイルは、1つ以上の新たなサンプリングレートで集められるあらゆる情報からなり、第1のメディアファイルには含まれない。差分ファイル内のデータは、サンプリングレートに応じて分離又はスタックされ、所定のサンプリングレートに対応したスタックは、第1のメディアファイル又はより低いサンプリングレートに対応したスタックにおいては存在しない情報のみを有する。ファイルのデータが流れるとき、データストリームは、第1のメディアファイルからのデータ、ユーザが受信することができる最も高いサンプリングレートに対応したスタック(又は、ユーザが会員プラン(subscription plan)の中でデータを受信する資格のある(entitled)最も高いサンプリングレートに対応したスタック)からのデータ、及び全ての中間スタック(intermediate stack)からのデータからなる。
【0025】
多種多様なファイルフォーマットと、それに関する圧縮/伸長アルゴリズムは、本発明のこの最後の実施例に関連して用いることができる。これらのフォーマットには、限定されるものではないが、MP3、MP3 CBR、MP3 VBR、RealAudio、Windows Media(登録商標)、MOD、669、AMS、DBM、FAR、MDL、MTM、OKT、SM3、STM、ULT、XM、AIFT、AU、MID(又はMIDI)、AAC、ATRAC、VOC及びWATフォーマットが含まれる。
【0026】
様々な設定のMP3ファイルは、本発明のこの実施例に関連して用いることができる。例えば、9:1の圧縮率による160kbpsに設定されたMP3ファイルを使用することができる。この設定は、非常に低い圧縮、すなわち非常に高い音質でMP3ファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約1.5MBのディスク容量に等しい。また、128kbpsに設定されたMP3ファイルも用いることができ、この設定は、CDの音質に等しいWindows Mediaファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約1MBのディスク容量に等しい。また、22:1の圧縮率による96kbpsに設定されたMP3ファイルも用いることができ、この設定は、FMラジオ放送の音質に等しいMP3ファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約750kBのディスク容量に等しい。
【0027】
Windows Mediaファイルも、本発明のこの実施例に関連して有効に用いることができ、これらのファイルは、様々な音質レベルにカスタマイズすることができる。通常、このWindows Mediaファイルは、5〜160kbpsの符号化率で利用することができる。一般的に、128kbpsに符号化されたWindows Mediaファイルの音質は、CDの音質に等しい。この設定において、1分の長さの音楽は約750kBのディスク容量に等しい。比較的、64kbpsに符号化されたWindows Mediaファイルの音質は、FMラジオ放送の音質に等しい。
【0028】
MODファイルも、本発明のこの実施例に関連して使用することができる。MODファイルは、サンプリングされた音を生成して、そのファイル自身に記憶する。そして、これらのサンプリングされた音は、その名前が示すように変調される。S3Mフォーマットは、おそらく最も進化したMODフォーマットであり、可変ピッチの16ビットサンプリングをサポートしている。
【0029】
また、RealAudioファイルも、本発明のこの実施例に関連して使用することができる。これらのファイルは、高音質であり、非常に小さく、したがってWAVファイル等の他のファイルよりも速くダウンロードすることができる。この種類のファイルを再生するには、RealAudioプラグインが必要である。
【0030】
本発明に係るデータストリーミング方法は、ここに説明する、受信者にメディアファイルを流す新規のファイルアーキテクチャを有効に利用する。この処理は、典型的には、受信者がデータを受信する速度の初期決定を含む。この決定は、受信者のモデム速度、帯域幅制限、もしあればユーザの会員権限を含む様々な要件に基づいて行われる。この決定に必要なデータは、サーバと受信者装置間のハンドシェークプロトコル()、及び/又はユーザID及び/又はパスワードを要するログオン処理を介して交換される。そして、受信者に、最初のスタック又はデータセットと、付随の更なるスタック数とが、その受信者に対して決定された適切な伝送速度で流される。したがって、上述した具体例においては、この決定が単にモデム速度のみに基づいているときは、128kbpsのモデムを有するいるユーザには、64kbpsのファイルと2つの付随の32ビットスタックを流し、96kbpsのモデムを有するユーザには、64kbpsのファイルと1つの付随の32ビットスタックを流す。ストリーミング処理の間、必要に応じて、受信者は、転送速度を適切に調整するポイントにおいて、データを受信する速度を定期的に再評価することができる。
【0031】
なお、説明を分かりやすくするために、データの分離及びストリーミングの管理に必要とされるオーバヘッド情報に関連した新たなビットの可能な必要性については、説明を省略する。なお、当業者には明らかなように、この機能を可能にする新たな情報は、ファイル及び/又はデータスタック内に組み込まれる。あるいは、この役割は、全体として又は一部として再生ソフトウェアによって実行される。
【0032】
本発明に係るデータストリーミング方法は、ユーザに提供する解像度の度合いが異なる会員及び非会員用の両方のコンテンツを有するサーバを動作させるのに便利な機構を提供する。インターネット会員サービスに応用される発明のこの側面の一実施例において、第1のスタックがその中に符号化されているスタックされたメディアファイルは、サービスプロバイダが望む品質レベルで、無料又は減額して不特定多数の人に供給される。そして、本質的にメディアファイルの解像度を高くするために必要なデータを提供する付随のデータスタックは、サービス会員のみが入手可能である。この実施例の幾つかの変形例において、ユーザが入手可能なスタックの数は、ユーザの会員プランの関数であり、一方、他の変形例において、ユーザは、単一の受信料でユーザのモデムが対応できる最大数のスタックにアクセスすることができる。
【0033】
あるいは、ユーザのモデム速度又はデータ受信能力に関係なく、非会員ユーザに流れるスタックの最大数が、品質の低いオーディオ又はビデオ出力となるような固定量に制限されるように、システムを構成することができる。それに対して、会員権限を有するユーザに流れるスタックの数は、会員のモデム速度及び/又は送信に使用可能なスタックの総数によってのみ制限される。
【0034】
また、本発明に係るデータストリーミング方法は、帯域幅の制限及びサーバトラフィックの変動に適応する便利な方法を提供する。特に、サーバのトラフィックが低いときは、データを、ユーザのモデムに適した最も高いサンプリングレートで各ユーザに流すことができる。一方、サーバのトラフィックが増加してくると、データストリームを途切れなくより低いサンプリングレートに遷移させて(例えば、特定の受信者に対してより少ない数のデータスタックを送信し)、利用可能な帯域幅を確保することによって、新たなユーザを収納することができる。
【0035】
図1は、本発明に係るデータストリーミング方法を実施するシステムの構成を示すブロック図である。ユーザのコンピュータ11は、モデム13を介してイントラネット15に接続している。モデム13を示しているが、モデム13は、ケーブルモデム、標準のダイヤルアップモデム又はネットワークインタフェースからなる。メディアファイルを流すサーバ19への接続は、ファイアウォール17を介して行われる。サーバ19は、イントラネット27を介してメディアファイルデータベース21、23、25に接続している。様々なデータベースを示しているが、このシステムは、単一のデータベースによって実現することができる。本発明のスタックされたファイルは、ユーザが標準論理検索エンジン(standard Boolean search engine)を用いて照会することができるデータベース21、23、25に格納されている。照会及び照会の結果のユーザの選択に応じて、サーバ19は、ユーザのコンピュータ11への接続速度を決定し、ユーザにストリーミングするスタックされたデータファイルの適切な部分を選択する。初めの量をバッファリングすると、ユーザのコンピュータ11は、選択した照会結果(すなわちメディアファイル)を再生し始める。ユーザへの接続速度は、ネットワークの込み具合又は他の要素に基づいて変わるので、サーバ19は、本発明に基づいてスタックされたファイルの様々な部分を動的に切り換える。これらの各部分は、メディアファイルの様々な品質バージョン(例えば様々なサンプリングレート)に対応している。例えば、ユーザへの接続を確立する際のサーバ19による初期決定が、選択されたファイルの中間的な品質レベルがユーザの現在の接続速度に適していると仮定すると、接続速度が低下すると、サーバ19は、ユーザの低下された接続速度に最適であると現在考えられる選択されたファイルの品質の低いバージョンに、動的に切り換える。さらに、ユーザへの接続速度が最初に決定された速度から上昇すると、サーバ19は、品質のより高いファイルに自動的に切り換える。したがって、この処理の一部として、サーバ19は、ユーザへの瞬間的な接続速度を監視して、ユーザへの瞬間的な接続速度の関数として、選択されたファイルの品質バージョンを変更する。そうすることにより、サーバ19は、ユーザに最適体験を保証する。
【0036】
図2は、本発明に基づいてスタックされたファイルを作成するのに用いることのできる方法の具体例を示す図である。ステップS31において、処理は開始し、ステップS33において、第1のサンプリングレートで第1のデータセットを収集する。ステップS35において、第2のサンプリングレートで第2のデータセットを収集する。ステップS37において、第3のサンプリングレートで第3のデータセットを収集する。そして、ステップS39において、第2のデータセットを第1のデータセットと比較して、第2のデータセットから全ての冗長なデータを取り除く。ステップS41において、第3のデータセットを第1及び第2のデータセットと比較し、第3のデータセットから全ての冗長なデータを取り除く。
【0037】
本発明のこの実施例によると、最も低いサンプリングレートのデータセットは、所定のファイルの基本の品質バージョンを表し、その他のデータセットは、所定のファイルの連続的に品質の高いバージョンと基本の品質バージョンとの差分ファイルを階層構造で表している。したがって、本発明は、メディアファイル毎の格納量を最少にし、同時にそのようなファイルのデータベースにおける全体的な格納容量を削減する。さらに、本発明は、冗長なデータを格納する必要がなく、所定のメディアファイルの様々な品質レベルのバージョンを動的に切り換える便利な技術を提供する。
【0038】
以上、様々な実施例を具体的に説明したが、本発明の修正及び変更は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、上述の教示によって担保され、請求の範囲内にあることは明らかである。例えば、幾つかの実施例において、特定のデータフォーマット及びプロトコルの使用について説明したが、あらゆるフォーマット又はプロトコルに本発明は適用することができる。さらに、幾つかの実施例において、コンピュータ、クライアント、サーバ等の特定の装置について説明したが、本発明では、他の種類の装置も使うこともできる。さらにまた、これらの実施例は、請求の範囲に記載された発明の修正及び変更を制限するものではなく、単に実施可能な例示である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るデータストリーミング方法を実現することができるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデータストリーミング方法の処理を示すフローチャートである。
【0001】
本発明は、一般的には、メディアファイルを再生装置に電子的に配信するデータストリーミング方法及びシステムに関し、特に、メディアファイルを様々な品質レベルで再生装置に電子的に配信するデータストリーミング方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
元の符号化データストリームを受信装置に配信又は伝送することができる多数の装置が技術的に知られている。受信装置自体は、元の符号化データストリームを受信し、それを復号して、入力データストリームに対応した出力データストリームを生成することができる。受信装置によって生成された出力データストリームの品質は、入力データストリームと同等又はそれよりも悪い。
【0003】
この種の技術の一例として、RealNetworks(商標)社の所有するインターネット上でオーディオファイル及びビデオファイルを配信するシステムがある。このシステムは、ストリーミングメディア、すなわちオーディオファイル又はビデオファイルのようなメディアファイルの圧縮技術の利点を利用して、インターネット上でリアルタイム再生、すなわちユーザがインターネット上でビデオファイルを見、又はオーディオファイルを聞くことができるようにしている。インターネットの使用帯域幅を最小にするために、多くの場合、圧縮技術が用いられる。オーディオファイルの場合、ファイルは、インターネット上を伝送するために、例えばRealEncoder(商標)と呼ばれるソフトウェアパッケージを用いて、最初に符号化される。このRealEncoderは、一連の圧縮/伸長アルゴリズム又はコーデックを用いてファイルをRealAudio(商標)フォーマットに符号化する。RealAudioフォーマットのファイルは、比較的小さく、必要な帯域幅が狭いという利点を有する。
【0004】
RealEncoderソフトウェアでは、ユーザは、オーディオファイルを符号化するモデム速度を選択することができる。一般的に、ファイルをより速いモデム速度に合わせて符号化すると、データはより速く流れ、音質より良くなる。しかしながら、ファイルを特定のモデム速度に合わせて符号化すると、ファイルが符号化された速度と同等又はそれ以上の速度で動作可能なモデム及びインターネット接続を有する人しか、そのオーディオファイルを利用することができない。現在、様々な速度のモデム及びインターネット接続が使用されているので、不特定多数の人が有するモデム速度の違いに適応するためには、同じオーディオファイルを様々な速度で符号化する必要が頻繁に起こる。ユーザがオーディオファイルを利用できるように、RealNetworks社は、RealPlayer(商標)と呼ばれるソフトウェアプレーヤを提供しており、このRealPlayerソフトウェアはインターネットを介して無料でダウンロードすることができる。RealPlayerソフトウェアは、帯域幅折衝アルゴリズムを備えており、ユーザの接続速度に応じて、ストリーミングオーディオファイルの再生音質をカスタマイズする。
【0005】
帯域幅は、上述のように制限されているので、通常、オーディオファイル及びビデオファイルを伝送するためには、元のファイルを伝送に適したより小さいサイズに圧縮する少なくとも1つの圧縮処理が必要であり、この処理には、1つ以上の圧縮アルゴリズムが用いられる。最も一般的に用いられている圧縮アルゴリズムでは、少なくともある程度の劣化(lossiness)があり、すなわち圧縮して伸長した後の元のファイルでは、少なくとも多少のデータが失われる。後に伸長されたファイルのオーディオ音質又はビデオ画質に、実質上影響を及ぼさない方法で、データ損失を抑える圧縮アルゴリズムがあり、一方では、データ転送速度を速くする代償としてある程度の損失を許容するアルゴリズムもある。
【0006】
広く用いられている圧縮アルゴリズムの1つは、MPEGであり、MPEGは、モーションピクチャエキスパートグループ(Mortion Pictures Expert Group)によって設定された圧縮規格である。MPEGは、CD−ROM及びワールドワイドウェブオーサリングマテリアルに対して最もよく用いられる。MPEGの一種であるMPEG−1は、典型的には、圧縮されていないファイルのデータサイズを100分の1に削減し、したがって、データ転送速度を大幅に向上させる。MPEG−1は、かなりの損失を伴うアルゴリズムではあるが、JPEG及びMVC−1のどちらよりも高い圧縮率を達成することができる。MPEG−1は、ビデオを一旦圧縮した後、何度も伸長するビデオ出版に非常に適している。
【0007】
また、劣化は、ある環境(in some setting)において商業上の利点から活用されている。具体的には、不特定多数の人が利用できる無料コンテンツと、料金を支払った会員のみが利用できる有料コンテンツとの両方を備えた幾つかのウェブサイトが存在する。このようなコンテンツは、画像ファイル又はビデオファイルを含み、主に、ユーザに伝送される際の劣化の程度が異なり、有料コンテンツの方が、劣化の度合いが低い、すなわち解像度がより高い。この手法を用いているサイトは、通常、より高いサンプリングレートで符号化したメディアファイルのセットを有料コンテンツに設定し、より低いサンプリングレートで符号化したメディアファイルの他のセットを、会員の権限(subscription rights)なしに不特定多数の人が利用できる無料コンテンツに設定している。
【0008】
インターネットユーザの異なるモデム速度又は異なる会員権限に対応して用いられる上述の方法は、多くの点で有効であるが、固有の効率の悪さがある。例えば、同じファイルを異なるモデム速度又は会員権限で符号化した複数のメディアファイルを格納するというこの必要性により、格納したデータ内に多くの冗長性が生じる。平均的な規模の音楽インターネットサイトでさえ、会員又はユーザによるダウンロードのために何万ものオーディオファイル及び/又はビデオファイルを備え、例え圧縮したとしても、それらのファイルのデータ量が非常に多いことを考えると、これらの冗長性により、データ記憶容量を大幅に増やさなければならず、また、相当の帯域幅を浪費することになる。したがって、このような冗長を取り除いて、インターネット又は類似した通信媒体を介してメディアファイルを配信する方法に対する技術が、必要とされている。
【0009】
インターネットを介したメディアファイルの転送に関する別の問題は、帯域幅の制限によって生ずる。幾らかのインターネットサイトにおいては、ユーザが利用可能なデータストリームの品質又はその劣化の程度は、ユーザのモデムの速度だけではなく、ユーザがサイトにアクセスしているときの使用可能な帯域幅の関数でもある。複数のユーザが偶然にも1つのサイトに同時にアクセスした場合、帯域幅が制限されていることにより、例えば何人かのユーザがログオフして新たな帯域幅が利用可能になったとしても、そのセッションの間、特定のユーザは符号化されたデータストリームを、別の状況において受信する速度よりも遅い速度で受信することになる。これは、一つには、異なるアクセス速度に合わせて符号化された同じメディアファイルの複数のコピーがサイト上に存在するからである。したがって、ユーザが特定の速度で符号化された特定のファイルからデータを一旦受信し始めると、ユーザがより高いサンプリングレートで符号化されたファイルに途切れることなく(seamless)切り換えることができる簡単な方法は現存しない。また、ユーザがより低いサンプリングレートで符号化されたファイルに途切れることなく切り換えることができる簡単な方法も現存せず、使用帯域幅はそのセッション間中は狭くしなければならない。したがって、現在の使用可能な帯域幅に応じて、受信者がデータストリーミングの品質レベルを途切れることなく切り換える技術的なシステム及び方法が必要である。
【0010】
これらの又は他の課題は、本発明によって、以下に説明するように達成される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
一側面において、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアファイルの配信方法と、様々な品質レベルで再生又はストリームする装置と、その方法を実行すために適応されるシステムとに関する。本発明のこの側面に基づいて、同じコンテンツの様々なレベル(低レベル、中レベル、高レベル)の情報品質を提供することができるスタックされたデータファイルが提供される。データファイルは、好ましくは、データの冗長が回避されるように、例えばサンプリングレート、周波数、又は他の適切なパラメタ又は選択基準に基づいて少なくとも第1のデータセットと第2のデータセットに分離されることにより、階層化され、データストリームの品質レベルは、データセットの高い番号又は低い番号からサンプリングすることによって調整することができる。したがって、一実施例において、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有し、第2のデータセットは、第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有する。他の実施例においては、第1のデータセットは、第1の周波数範囲内に属するデータポイントに対応し、第2のデータセットは、第1の周波数範囲よりも高い第2の周波数範囲内に属するデータポイントに対応する。また、第3のデータセットは、第1の周波数範囲よりも低い第3の周波数範囲内のデータポイントに対応する。この方法に従って受信者に流される情報の品質は、そこからデータポイントが取られるデータセットの数又はスタック数を単に変えることによって調整することができる。したがって、例えば、受信者が第1のデータセットのみから時間的に特定のポイントでデータを受信する場合、及び受信者が利用できる情報の品質を高めることが望まれている(例えば、新たな帯域幅が使用可能になる、受信者がデータを受信することができる速度が増加する、あるいは受信者が会員権限を獲得する)場合には、伝送の間、必要に応じて、第1のデータセット及び1つ以上の付随のデータセット又はスタックから情報をユーザに送るデータストリームが、途切れることなく調整され、それによって、データストリームの有効なサンプリングレートを高め及び/又は周波数帯域幅を広げ、その品質を向上させる。さらに、伝送の間に、データストリームの品質を下げることが必要になった場合にも、受信者が情報を受信するデータセットの数が減らされるように、同様の理由で、データストリームは途切れることなく調整される。
【0012】
他の側面において、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアデータが少なくとも第1及び第2のデータセットに分離されるメディアファイルに関する。メディアファイルは、データストリームがファイルから生成されるように、また、サンプリングされるデータセットの数を変えてそのデータストリームの品質を変えることができるように生成される。データセットは、好ましくは、冗長を避けるために相互排除の関係である。メディアデータは、サンプリングレート、周波数、又は他の適切なパラメタに基づいてデータセットに分離され、データストリームの品質レベルは、データセットの高い番号又は低い番号からのサンプリングすることによって、調整することができる。例えば、メディアデータがサンプリングレートに応じて分離される場合、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを含み、第2のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントと第2のサンプリングレートで生成されるデータポイントの差分を含む(すなわち、第2のデータセットは、第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントの全てを含む)。サンプリングレートにおける差分は、所望の間隔(例えば8ビット、16ビット又は32ビットの間隔)にあり、メディアファイルは、データセットの所望の数を含むことができる。この種類のメディアファイルは、特にインターネット上のメディア又は同様のメディアを流すのに非常に適しており、データストリームの品質は、伝送の間、必要に応じて、即座に、途切れることなく、使用帯域幅、受信者が所定のサンプリングレートで所定の時刻にデータを受信する能力、及び/又はもしあれば受信者の会員権限を反映して、調整される。
【0013】
さらに別の側面では、本発明は、オーディオファイル、ビデオファイル、多重化ファイル等のメディアファイルを生成する方法に関する。その方法に従って、1セットのメディアデータが提供される。そして、メディアデータは、サンプリングレート、周波数範囲、又は他の適切なパラメタに基づいて、データポイントの少なくとも第1及び第2のグループに分離される。したがって、例えば、データの第1及び第2のグループは、互いに異なる第1及び第2のサンプリングレートで生成されたデータをそれぞれ含むことができる。そして、メディアファイルは、データポイントの第1及び第2のグループに基づいて生成される。
【0014】
さらに他の側面において、本発明は、上述した発明の全ての側面を実行するために適応されるソフトウェアと、そのようなソフトウェアを含む実際の媒体に関する。
【0015】
さらに他の側面において、本発明は、上述の発明の側面を採用した取引方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで述べるあらゆる「一実施例」又は「実施例」は、実施例に関連して説明する特定の特徴、構造又は特色が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味するということは、特筆に値する。「一実施例において」という文句が本明細書中の様々な箇所に出てくるが、必ずしも全てが同じ実施例について言及しているわけではない。
【0017】
本発明に従って、オーディオファイル、ビデオファイル又は多重化ファイルのようなメディアファイルを様々な品質レベルで再生装置に配信又は流す(streaming)データストリーミング方法を提供する。このデータストリーミング方法は、特にインターネット上での音楽ファイルの配信に十分に適している。また、このデータストリーミング方法を実行するために採用したシステム及びソフトウェアも提供する。
【0018】
本発明に係るデータストリーミング方法は、インターネットを介してメディアファイルを配信する従来の方法に伴う冗長を取り除くように設計された新規なアーキテクチャを有する新しい種類のメディアファイルを有効に使用する。特に、インターネットを介してメディアファイルを配信する従来の方法は、所定のメディアファイルを、ユーザがデータを受信することができるように可変のサンプリングレートで、符号化することを要求している。モデム速度、使用可能な帯域幅、会員権限(subscription rights)又はそのような他の要素に応じて、サンプリングレートを変えることが必要である。しかしながら、ファイルを可変サンプリングレートで符号化するこの処理により、本質的に冗長度が大幅に増える。
【0019】
例えば、インターネットを介してオーディオファイルを流す従来の方式では、特定のオーディオファイルを64kbps、96kbps及び128kbpsの3つの異なるビットレートで符号化しなければならない。オーディオファイルが約5分間継続すると仮定すると、約2、3、5MBの3つの独立したファイルをそれぞれ作成する必要がある。ファイル間の主な違いは、サンプリングレートをより高くすると、サンプル数がより増え、その結果生じる更なるデータ量である。したがって、例えば、96kbpsのファイルは、64kbpsのファイルの情報に付随の情報(additional information)を足したという点で、冗長であり、128kbpsのファイルは、64及び96kbpsの情報に付随の情報を足したという点で、冗長である。したがって、この具体例における合計の冗長は、約5MB(小さい方のファイルを2つ合わせた大きさ)であり、符号化データ全体の約50%は冗長である。メディア配信のために設置された代表的なインターネットウェブサイトは、複数のサンプリングレートで符号化された何万件ものタイトルを配信しなければならないことを考えると、これらの冗長により、不用な過大な量の帯域幅及びストレージ媒体が必要とされている。
【0020】
これらの冗長は、本発明における特別にフォーマットされたメディアファイルを用いることで排除され、このメディアファイルは、例えば、それが得られるサンプリングレート、又はそれが属する周波数範囲に基づいて、複数のデータセット又は「スタック(stacks)」に分離される(segregated)メディアデータを含んでいる。分離(segregation)は、好ましくは、連続したそれぞれのデータセットにおけるデータが前のデータセットにはないデータポイント(data point)だけを含み、それによって冗長を排除するように構成されている。したがって、例えば、メディアファイルは、第1のデータセットと第2のデータセットを有し、第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されたデータポイントを含み、第2のデータセットは、第1のサンプリングレートとは異なり、第1のデータセットにはない第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントを含む。
【0021】
個々のスタック内及び/又はファイル内のデータは全体として、送信中にサンプリングされるスタック数を途切れることなく(seamless)切り換える(shifting)ことができるように、時間的に調整又は配列される。これは、例えば、ファイルを全体的に管理するスケジュール(timeline)に従ってデータを配列することにより、あるいは所定のスケジュールに沿った各スタック内のデータを配列した後、適切な順序でデータを再生することができるようにスタックのスケジュールを調節することことによって達成することができる。あるいは、ファイル内のデータポイントは、適切な順序の再生を可能又は容易にする時間的なパラメタを含んでいてもよい。
【0022】
メディアファイル中のデータがサンプリングレートに基づいて分離されているときには、ファイル内の連続したスタック間のサンプリングレートの違いは、任意の望ましい間隔に設定される。なお、これらの間隔は、代表的には2〜128ビットの範囲内、好ましくは8〜32ビットの範囲内、最も好ましくは8〜16ビットの範囲内にある。さらに、ファイル内のスタック又はデータセットを生成する際に使われる最小のサンプリングレートは、用途の要求に基づいて選択されるが、代表的には最低でも16kbps、好ましくは最低でも32kbps、最も好ましくは最低でも64kbpsである。ファイル内のスタック数は、典型的には、ユーザが利用可能な最高の解像度、スタック間の間隔、及び用いられた最小サンプリングレートによって決定される。なお、スタック数は、代表的には2〜約50の範囲内、好ましくは2〜20の範囲内、最も好ましくは3〜10の範囲内にある。
【0023】
スタッキングは、本発明に基づく様々な方法で達成される。なお、一実施例において、ファイル内の第1又は主要な(first or primary)スタック又はデータセットは、使用された最も低いサンプリングレートで生成される全てのデータポイントによって構成され、連続した各スタックは、任意の前のスタックにおいては存在しない次の最も高いサンプリングレートでは存在する全てのデータポイントから構成される。スタックされたデータは、通常単一のファイルに入れられるが、他の実施例として、各スタックにあるデータが異なるファイルに入れられる。これらの異なるファイルは、マスタファイルによって、あるいは最も低いサンプリングレートを有するデータを含むファイルによって単に示されるだけである。
【0024】
本発明の他の実施例において、スタッキングは、差分ファイル(difference file)に関連した第1のメディアファイルを準備することによって実行される。例えば、第1のメディアファイルは、第1のサンプリングレートで符号化された既知の種類のメディアファイルからなる。第1のメディアファイルは、1つ以上の符号化及び/又は圧縮アルゴリズムを用いて生成される。差分ファイルは、1つ以上の新たなサンプリングレートで集められるあらゆる情報からなり、第1のメディアファイルには含まれない。差分ファイル内のデータは、サンプリングレートに応じて分離又はスタックされ、所定のサンプリングレートに対応したスタックは、第1のメディアファイル又はより低いサンプリングレートに対応したスタックにおいては存在しない情報のみを有する。ファイルのデータが流れるとき、データストリームは、第1のメディアファイルからのデータ、ユーザが受信することができる最も高いサンプリングレートに対応したスタック(又は、ユーザが会員プラン(subscription plan)の中でデータを受信する資格のある(entitled)最も高いサンプリングレートに対応したスタック)からのデータ、及び全ての中間スタック(intermediate stack)からのデータからなる。
【0025】
多種多様なファイルフォーマットと、それに関する圧縮/伸長アルゴリズムは、本発明のこの最後の実施例に関連して用いることができる。これらのフォーマットには、限定されるものではないが、MP3、MP3 CBR、MP3 VBR、RealAudio、Windows Media(登録商標)、MOD、669、AMS、DBM、FAR、MDL、MTM、OKT、SM3、STM、ULT、XM、AIFT、AU、MID(又はMIDI)、AAC、ATRAC、VOC及びWATフォーマットが含まれる。
【0026】
様々な設定のMP3ファイルは、本発明のこの実施例に関連して用いることができる。例えば、9:1の圧縮率による160kbpsに設定されたMP3ファイルを使用することができる。この設定は、非常に低い圧縮、すなわち非常に高い音質でMP3ファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約1.5MBのディスク容量に等しい。また、128kbpsに設定されたMP3ファイルも用いることができ、この設定は、CDの音質に等しいWindows Mediaファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約1MBのディスク容量に等しい。また、22:1の圧縮率による96kbpsに設定されたMP3ファイルも用いることができ、この設定は、FMラジオ放送の音質に等しいMP3ファイルを作成するときの設定である。この設定において、1分の長さの音楽は約750kBのディスク容量に等しい。
【0027】
Windows Mediaファイルも、本発明のこの実施例に関連して有効に用いることができ、これらのファイルは、様々な音質レベルにカスタマイズすることができる。通常、このWindows Mediaファイルは、5〜160kbpsの符号化率で利用することができる。一般的に、128kbpsに符号化されたWindows Mediaファイルの音質は、CDの音質に等しい。この設定において、1分の長さの音楽は約750kBのディスク容量に等しい。比較的、64kbpsに符号化されたWindows Mediaファイルの音質は、FMラジオ放送の音質に等しい。
【0028】
MODファイルも、本発明のこの実施例に関連して使用することができる。MODファイルは、サンプリングされた音を生成して、そのファイル自身に記憶する。そして、これらのサンプリングされた音は、その名前が示すように変調される。S3Mフォーマットは、おそらく最も進化したMODフォーマットであり、可変ピッチの16ビットサンプリングをサポートしている。
【0029】
また、RealAudioファイルも、本発明のこの実施例に関連して使用することができる。これらのファイルは、高音質であり、非常に小さく、したがってWAVファイル等の他のファイルよりも速くダウンロードすることができる。この種類のファイルを再生するには、RealAudioプラグインが必要である。
【0030】
本発明に係るデータストリーミング方法は、ここに説明する、受信者にメディアファイルを流す新規のファイルアーキテクチャを有効に利用する。この処理は、典型的には、受信者がデータを受信する速度の初期決定を含む。この決定は、受信者のモデム速度、帯域幅制限、もしあればユーザの会員権限を含む様々な要件に基づいて行われる。この決定に必要なデータは、サーバと受信者装置間のハンドシェークプロトコル()、及び/又はユーザID及び/又はパスワードを要するログオン処理を介して交換される。そして、受信者に、最初のスタック又はデータセットと、付随の更なるスタック数とが、その受信者に対して決定された適切な伝送速度で流される。したがって、上述した具体例においては、この決定が単にモデム速度のみに基づいているときは、128kbpsのモデムを有するいるユーザには、64kbpsのファイルと2つの付随の32ビットスタックを流し、96kbpsのモデムを有するユーザには、64kbpsのファイルと1つの付随の32ビットスタックを流す。ストリーミング処理の間、必要に応じて、受信者は、転送速度を適切に調整するポイントにおいて、データを受信する速度を定期的に再評価することができる。
【0031】
なお、説明を分かりやすくするために、データの分離及びストリーミングの管理に必要とされるオーバヘッド情報に関連した新たなビットの可能な必要性については、説明を省略する。なお、当業者には明らかなように、この機能を可能にする新たな情報は、ファイル及び/又はデータスタック内に組み込まれる。あるいは、この役割は、全体として又は一部として再生ソフトウェアによって実行される。
【0032】
本発明に係るデータストリーミング方法は、ユーザに提供する解像度の度合いが異なる会員及び非会員用の両方のコンテンツを有するサーバを動作させるのに便利な機構を提供する。インターネット会員サービスに応用される発明のこの側面の一実施例において、第1のスタックがその中に符号化されているスタックされたメディアファイルは、サービスプロバイダが望む品質レベルで、無料又は減額して不特定多数の人に供給される。そして、本質的にメディアファイルの解像度を高くするために必要なデータを提供する付随のデータスタックは、サービス会員のみが入手可能である。この実施例の幾つかの変形例において、ユーザが入手可能なスタックの数は、ユーザの会員プランの関数であり、一方、他の変形例において、ユーザは、単一の受信料でユーザのモデムが対応できる最大数のスタックにアクセスすることができる。
【0033】
あるいは、ユーザのモデム速度又はデータ受信能力に関係なく、非会員ユーザに流れるスタックの最大数が、品質の低いオーディオ又はビデオ出力となるような固定量に制限されるように、システムを構成することができる。それに対して、会員権限を有するユーザに流れるスタックの数は、会員のモデム速度及び/又は送信に使用可能なスタックの総数によってのみ制限される。
【0034】
また、本発明に係るデータストリーミング方法は、帯域幅の制限及びサーバトラフィックの変動に適応する便利な方法を提供する。特に、サーバのトラフィックが低いときは、データを、ユーザのモデムに適した最も高いサンプリングレートで各ユーザに流すことができる。一方、サーバのトラフィックが増加してくると、データストリームを途切れなくより低いサンプリングレートに遷移させて(例えば、特定の受信者に対してより少ない数のデータスタックを送信し)、利用可能な帯域幅を確保することによって、新たなユーザを収納することができる。
【0035】
図1は、本発明に係るデータストリーミング方法を実施するシステムの構成を示すブロック図である。ユーザのコンピュータ11は、モデム13を介してイントラネット15に接続している。モデム13を示しているが、モデム13は、ケーブルモデム、標準のダイヤルアップモデム又はネットワークインタフェースからなる。メディアファイルを流すサーバ19への接続は、ファイアウォール17を介して行われる。サーバ19は、イントラネット27を介してメディアファイルデータベース21、23、25に接続している。様々なデータベースを示しているが、このシステムは、単一のデータベースによって実現することができる。本発明のスタックされたファイルは、ユーザが標準論理検索エンジン(standard Boolean search engine)を用いて照会することができるデータベース21、23、25に格納されている。照会及び照会の結果のユーザの選択に応じて、サーバ19は、ユーザのコンピュータ11への接続速度を決定し、ユーザにストリーミングするスタックされたデータファイルの適切な部分を選択する。初めの量をバッファリングすると、ユーザのコンピュータ11は、選択した照会結果(すなわちメディアファイル)を再生し始める。ユーザへの接続速度は、ネットワークの込み具合又は他の要素に基づいて変わるので、サーバ19は、本発明に基づいてスタックされたファイルの様々な部分を動的に切り換える。これらの各部分は、メディアファイルの様々な品質バージョン(例えば様々なサンプリングレート)に対応している。例えば、ユーザへの接続を確立する際のサーバ19による初期決定が、選択されたファイルの中間的な品質レベルがユーザの現在の接続速度に適していると仮定すると、接続速度が低下すると、サーバ19は、ユーザの低下された接続速度に最適であると現在考えられる選択されたファイルの品質の低いバージョンに、動的に切り換える。さらに、ユーザへの接続速度が最初に決定された速度から上昇すると、サーバ19は、品質のより高いファイルに自動的に切り換える。したがって、この処理の一部として、サーバ19は、ユーザへの瞬間的な接続速度を監視して、ユーザへの瞬間的な接続速度の関数として、選択されたファイルの品質バージョンを変更する。そうすることにより、サーバ19は、ユーザに最適体験を保証する。
【0036】
図2は、本発明に基づいてスタックされたファイルを作成するのに用いることのできる方法の具体例を示す図である。ステップS31において、処理は開始し、ステップS33において、第1のサンプリングレートで第1のデータセットを収集する。ステップS35において、第2のサンプリングレートで第2のデータセットを収集する。ステップS37において、第3のサンプリングレートで第3のデータセットを収集する。そして、ステップS39において、第2のデータセットを第1のデータセットと比較して、第2のデータセットから全ての冗長なデータを取り除く。ステップS41において、第3のデータセットを第1及び第2のデータセットと比較し、第3のデータセットから全ての冗長なデータを取り除く。
【0037】
本発明のこの実施例によると、最も低いサンプリングレートのデータセットは、所定のファイルの基本の品質バージョンを表し、その他のデータセットは、所定のファイルの連続的に品質の高いバージョンと基本の品質バージョンとの差分ファイルを階層構造で表している。したがって、本発明は、メディアファイル毎の格納量を最少にし、同時にそのようなファイルのデータベースにおける全体的な格納容量を削減する。さらに、本発明は、冗長なデータを格納する必要がなく、所定のメディアファイルの様々な品質レベルのバージョンを動的に切り換える便利な技術を提供する。
【0038】
以上、様々な実施例を具体的に説明したが、本発明の修正及び変更は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、上述の教示によって担保され、請求の範囲内にあることは明らかである。例えば、幾つかの実施例において、特定のデータフォーマット及びプロトコルの使用について説明したが、あらゆるフォーマット又はプロトコルに本発明は適用することができる。さらに、幾つかの実施例において、コンピュータ、クライアント、サーバ等の特定の装置について説明したが、本発明では、他の種類の装置も使うこともできる。さらにまた、これらの実施例は、請求の範囲に記載された発明の修正及び変更を制限するものではなく、単に実施可能な例示である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るデータストリーミング方法を実現することができるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデータストリーミング方法の処理を示すフローチャートである。
Claims (22)
- 少なくとも、第1の選択基準(33)に従って生成されるデータポイントを有する第1のデータセットと、第2の選択基準(35)に従って生成される、上記第1のデータセットにはないデータポイントを有する第2のデータセットとに分離されるメディアデータを含むファイルを生成するステップと、
少なくとも上記第1のデータセットからのデータをユーザに伝送するステップとを有するデータストリーミング方法。 - 上記第1のデータセットは、第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有し、上記第2のデータセットは、第2のサンプリングレートで生成される上記第1のデータセットにはないデータポイントのみを有することを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- 上記ファイルは、オーディオファイルであることを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- 上記ファイルは、ビデオファイルであることを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- 上記ファイルは、多重化されていることを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- 上記第1のサンプリングレートは、64kbps以下であり、上記第2のサンプリングレートは、80kbps以上であることを特徴とする請求項2記載のデータストリーミング方法。
- 上記第1のサンプリングレートは、64kbps以下であり、上記第2のサンプリングレートは、96kbps以上であることを特徴とする請求項2記載のデータストリーミング方法。
- ユーザに伝送するために選択されたデータは、伝送の間、データが上記第1のデータセットのみから選択される第1の状態と、データが第1及び第2の両方のデータセットから選択される第2の状態との間において調整可能であることを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- ユーザに伝送するために選択されるデータは、利用可能な帯域幅によって決定されることを特徴とする請求項8記載のデータストリーミング方法。
- ユーザに伝送するために選択されるデータは、ユーザの会員状態によって決定されることを特徴とする請求項8記載のデータストリーミング方法。
- 上記第1の選択基準は、上記第1のデータセットの各データポイントが第1の周波数範囲内にあるという条件であり、上記2の選択基準は、上記第2のデータセットの各データポイントが、上記第1の周波数範囲と相互排除の関係にある第2の周波数範囲内にあるという条件であることを特徴とする請求項1記載のデータストリーミング方法。
- 第1のサンプリングレート(33)で生成されたデータポイントを有する分離した第1のデータセットと、
上記第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレート(35)で生成されたデータポイントを有する分離した第2のデータセットとを備えるメディアデータファイル。 - さらに、上記第1及び第2のデータセットにはない、第3のサンプリングレートで生成されたデータポイントのみを有する第3のデータセットを備える請求項12記載のメディアファイル。
- 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートよりも高い周波数であることを特徴とする請求項12記載のメディアファイル。
- 上記第3のサンプリングレートは、上記第1又は第2のサンプリングレートよりも高い周波数であることを特徴とする請求項12記載のメディアファイル。
- 上記メディアファイルは、オーディオファイルであることを特徴とする請求項12記載のメディアファイル。
- 第1のサンプリングレート及び該第1のサンプリングレートよりも高い第2のサンプリングレートでそれぞれ生成されるデータポイントの第1及び第2のグループを生成するステップと、
上記第1のサンプリングレートで生成されるデータポイントを有する分離した第1のデータセットと、上記第1のデータセットにはない、第2のサンプリングレートで生成されるデータポイントのみを有する分離した第2のデータセットとからなるメディアファイルを、上記第1及び第2のデータポイントのグループに基づいて生成するステップとを有するメディアファイルの生成方法。 - 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートよりも高い周波数であることを特徴とする請求項17記載のメディアファイルの生成方法。
- プロセッサを動作させる符号化されたプログラミング命令を有するコンピュータ読取り可能な媒体において、該プロセッサは、
第1のサンプリングレート及び該第1のサンプリングレートよりも高い第2のサンプリングレートでそれぞれ生成されるデータポイントの第1及び第2のグループに基づくメディアファイルを生成し、
上記メディアファイルは、上記第1のサンプリングレートで生成されたデータポイントを含む分離した第1のデータセットと、該第1のデータセットにはない第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントのみを含む上記分離した第2のデータセットを有することを特徴とするコンピュータ読取り可能な媒体。 - 上記メディアファイルは、圧縮メディアファイルであることを特徴とする請求項19記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
- 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートよりも高い周波数であることを特徴とする請求項19記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
- 第1のサンプリングレート(33)及び該第1のサンプリングレートよりも周波数の高い第2のサンプリングレート(35)でそれぞれ生成されたデータポイントの第1及び第2のグループを有するファイルを生成するステップと、
上記第1のサンプリングレートで生成されたデータポイントを有する第1のデータセットと、上記第1のデータセットにはない、上記第2のサンプリングレートで生成されたデータポイントのみを有する第2のデータセットグループに基づいて圧縮メディアファイルを生成する(39)ステップとを有する圧縮メディアファイルの生成方法。
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