JP2004534572A - 食器洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

予備洗浄、主洗浄、及び一以上のすすぎサイクルを有する自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法であって、その際一以上の食器洗浄製品が一以上のすすぎサイクルに投与され、この投与方式が、少なくとも約1.3×104、好ましくは少なくとも約1.8×104、より好ましくは少なくとも約2.4× 104、及び特に3.2×104ppm分のすすぎサイクルの濃度因子(Cr)を提供するような方式であり、その際Crが次のように定義され、
【数1】
Figure 2004534572

式中、c(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての食器洗浄製品の洗浄液濃度であり、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、最後のすすぎの終わりに対応する時間である洗浄方法。この方法は、洗浄された調理器具/食器類の改善された洗浄及び仕上げを提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は食器洗浄の分野であり、特に本発明は、自動食器洗い機のすすぎサイクルへの食器洗浄製品の送達の方法に関する。本方法は、頑固な食品残留物の改善された洗浄、並びに洗浄された物品の被膜形成及び染み付きの減少を可能にする。
【背景技術】
【0002】
自動食器洗浄の分野における二つの未解決の問題は、頑固な食品残留物を洗浄する問題、並びに洗浄された物品、特にガラス及びプラスチック物品の被膜形成及び染み付きを防止する問題である。被膜形成及び染み付きは、他にも理由はあるが、食器洗浄洗剤から生成されたイオンと食器洗い機の水に存在するイオンとの組み合わせから生じる不溶性塩の形成によって生じると考えられている。食品汚れはまた、被膜形成及び染み付きを生じさせる際に、顕著な役割を果たす。伝統的にこの問題は、水を軟化する(即ち、陽イオン、特にCa2+及びMg2+の濃度を減少させること)ための塩の使用により、並びに水中に存在するイオンの硬度を制御すること及び食器洗浄液の表面張力を減少させることをある程度助ける金属イオン封鎖剤、分散剤、及び界面活性剤を含有し、従って液滴の形成を防止し、及び洗浄された調理用具の均一な乾燥を可能にし、被膜形成及び染み付きの問題を改善するすすぎ助剤の使用により改善されてきた。
【0003】
しかしながら、塩若しくはすすぎ助剤を使用しない消費者もおり、又は水の硬度がかなり高い場合には、被膜形成及び染み付きの問題を克服するために、塩及びすすぎ助剤は十分でない。その上、食品汚れ及び頑固な食品残留物の除去の問題は、重要な問題としてなお残っている。
【0004】
現在では、食器洗い機は、およそ約2〜約6mlのすすぎ助剤が、最後のすすぎサイクルの終わり近くに、又は終わりに送達されるように設計されている。この量のすすぎ助剤は被膜形成及び染み付きを制御するために十分でない場合もあるが、ディスペンサーの大きさ及び送達プログラムは、食器洗い機製造会社により決定された固定パラメーターであり、ユーザーはそれらを制御することはできない。すすぎ助剤組成物を配合する際に考慮すべき更なる制限は、普通は多くのサイクルの間中、食器洗い機内部のすすぎ貯蔵所にすすぎ助剤を格納する必要があり、そのためすすぎ助剤は食器洗浄プロセスに関連した温度変化を受けるという事実である。すすぎ助剤組成物は、その物理的形態及び/又は化学的構造に影響することなく、これらの温度変化に耐えるために非常に安定であることが必要となる。普通これは、非常に低濃度の組成物の使用を必要とし、更になお、これはすすぎサイクル中に送達され得る活性物質の量を制限する。
【0005】
すすぎ助剤の制御された送達を提供するために、幾つかの試みがなされた。例えば、PCT国際公開特許WO−А−00/6684及びWO−А−00/6688は、コア及びコーティングを含む粒子を含む多相の錠剤について記載している。コアに存在する物質は、すすぎサイクルの間に活性であり、及びコーティングは、周囲の媒体の特定のイオン濃度が減少するのに従ってその溶解度が増加する、少なくとも一つの化合物を含む。PCT国際公開特許WO−А−99/27067は、圧縮された部分及び圧縮されていない部分を有する多相の錠剤ついて記載しており、その場合、圧縮されていない部分はすすぎサイクルまで溶解しない。EP−A−851,024はまた、すすぎサイクルの間に活性物質を送達する多相の錠剤について記載している。しかしながら、WO’84、WO’88、WO’67及びEP’24は、少量の活性物質のみをすすぎサイクル中に送達する能力がある。
【0006】
米国特許第5,453,216号は、コーティングされた粒子を用いたすすぎサイクルへの活性物質の送達を記載している。予備洗浄及び主洗浄サイクルに導入された粒子は、無機ビルダー塩を含むコア、及び65℃を超える融点を有するワックス・コーティングを含む。粒子は約1〜約2.5mmの直径を有するといわれている。従って、粒子の大部分が主洗浄液と共に主洗浄サイクルの終わりに洗い流されることがあり得ると思われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自動食器洗い機の大部分は、少なくとも1時間は続く洗浄プログラムを有するが、全洗浄プログラムの比較的小部分しか、活性の洗剤洗浄(即ち、約20分間続く主洗浄サイクルと、場合によっては予備洗浄)に充てられていない。プログラムの残りは主洗浄後の一以上のすすぎサイクルに充てられる。現在の食器洗い機の設計の制約内での被膜形成及び染み付きのようなすすぎに関する問題を除去する一方で、最も頑固な残留物さえ洗浄できる、完全な食器洗浄方法をなお開発する必要がある。
【0008】
上記の観点から、特にユーザーが塩及び/又はすすぎ助剤の使用を避ける又は制限することを望む場合、及び硬水条件下での食器洗浄の場合に、被膜形成及び染み付きを減少させる一方で、頑固な食品の洗浄を改善する必要がなお存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
自動食器洗浄操作は、典型的には三以上のサイクル、即ち予備洗浄サイクル、主洗浄サイクル、及び一以上のすすぎサイクルを含む。ヨーロッパでは、予備洗浄サイクルが用いられる場合には、予備洗浄サイクルは典型的には約6又は7分間続く冷水サイクルである。主洗浄サイクルでは、水は冷たい状態で入ってきて、約55又は65℃に加熱され、このサイクルは約20分間続く。すすぎは、主洗浄に続く二以上の別のサイクルを普通は含み、第一のサイクルは冷たく約2〜5分間続き、第二のサイクルは開始時は冷たいが、約65℃又は70℃に加熱され、約20分間続く。各サイクルの開始には、食器洗い機は冷水で満たされ、各サイクルの終わりにはフィルタを通して空にされる。典型的な食器洗い機は、ディスペンサーからの約20〜約40グラムの洗剤の主洗浄への送達、及び最後のすすぎサイクルの終わり近くに又は終わりに、約2〜約6mlのすすぎ助剤の送達を設計されている。米国では、予備洗浄はそれ自体の後、主洗浄の前に別のすすぎサイクルが続くことがある。本発明の目的のために、すすぎという用語は、主洗浄に続くすすぎサイクルに限定される。
【0010】
本明細書で定義された、すすぎサイクルの濃度因子及び補助因子が特定の最小値を超えるような濃度及び時間の条件下で、一以上の洗剤製品又はその構成成分を、主洗浄に続くすすぎに、特に最後のすすぎ前のすすぎサイクル及び/又は最後のすすぎに送達することにより、食器洗浄性能は大幅に改善できることが現在見出されている。本明細書で使用するとき、用語「すすぎサイクルの濃度因子」とは、洗剤製品の洗浄液濃度の積分を指し、すすぎの期間全体の、即ち主洗浄後の最初のすすぎの開始から最後のすすぎの終わりまでの間の、時間依存性の関数として取り扱われる。用語「最後のすすぎ前の濃度因子」とは、同じ積分であるが、最初のすすぎの開始から最後のすすぎの開始までの期間にわたって取られる積分を指す。用語「すすぎサイクルの濃度補助因子」及び「最後のすすぎサイクル前の濃度補助因子」は、洗剤製品の個々の構成成分、例えば塩素漂白剤、プロテアーゼなどに指定される類似の量である。濃度因子及び濃度補助因子は、本明細書では、適切な時間枠にわたる1分の時間間隔での洗浄液の濃度関数の台形グラフの積分により計算される。
【0011】
主洗浄サイクル用の液体又はゲル洗剤の使用は、すすぎサイクル間の液体又はゲル洗剤の同様な量での使用と組み合わされて、硬度/洗剤の相互作用の結果として生じる最小の被膜形成と共に優れた洗浄結果を提供することが、驚くべきことに見出された。理論により束縛されないが、固体形態の洗剤(粉末又は錠剤のような)は、主洗浄の間に洗浄された物品上に被膜の形成を生じさせる可能性があり、そのためすすぎサイクル及びすすぎ助剤は、この被膜を防止するために必要であると考えられている。明らかに、この被膜は液体又はゲル洗剤の場合には生じず、これはすすぎサイクルが良好なすすぎ及び仕上げの性能を維持する一方で、余分の洗浄を達成するために用いられ得ることを提議している。
【0012】
本発明の第一の態様によると、主洗浄、任意の予備洗浄、及び主洗浄後の一以上のすすぎサイクルを有する自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法が提供され、その際一以上の食器洗浄製品が一以上のすすぎサイクルに投与され、この投与方式は、少なくとも約1.3×104、好ましくは少なくとも約1.8×104、より好ましくは少なくとも約2.4×104、及び特に少なくとも約3.2×104ppm分のすすぎサイクルの濃度因子(Cr)を提供するような方式であり、その際Crが次のように定義され、
【0013】
【数1】
Figure 2004534572
式中、c(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての食器洗浄製品の洗浄液濃度であり、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、最後のすすぎの終わりに対応する時間であり、すべての時間は食器洗浄操作の開始から分で測定されている。
【0014】
計算の目的のため、食器洗浄製品が洗浄液に接触した後に、溶解又は実質的に53μm未満(270メッシュ)の粒径に分散するのにかかる時間が1分未満である場合には、製品は即座に溶解すると考えられ、及び時間の関数としての製品の洗浄液濃度は、時間の関数としての洗浄液中に投与された食器洗浄製品の累計に単に一致すると仮定される。この仮定は一般に、ほとんどの液体、ゲル、及びペースト型の製品に適用される。さもなければ洗浄液濃度は、当該技術分野の技術者に既知の手段により測定されることができる。例えば、ゆっくりと溶解するブロックの場合、規則的な1分の時間間隔でブロックの重量を監視することができる。粉末の場合には、洗浄溶液の試料が規則的な1分の時間間隔で採取され、濾過され、そして濾過された固体は、溶解していない、即ち270メッシュフィルターを通過しない製品の量を計るために乾燥され秤量される。測定は、統計的有意性(95%の確かさ)を得るために十分な回数が繰り返される。本発明の目的のために、溶解時間が短い粉末を送達することは、その結果それらが活動する時間をより多く有することになるため好適である。
【0015】
本明細書の好ましい実施形態では、食器洗い機は二以上のすすぎサイクルを有し、投与方式は、少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、特に少なくとも約5.0×103ppm分の最後のすすぎ前の濃度因子(Cpfr)を提供するような方式であり、ここでCpfrは次のように定義され、
【0016】
【数2】
Figure 2004534572
式中、tfは最後のすすぎの開始に対応し、及びtrは上に定義された通りである。指定された範囲内での最後のすすぎ前の濃度因子を達成することは、頑固な食品の洗浄及び被膜形成/染み付き性能の最適な組み合わせを確保するために、本明細書において重要である。
【0017】
従って、本発明の別の態様によると、主洗浄、任意の予備洗浄、及び二以上のすすぎサイクルを有する自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法が提供され、その際一以上の食器洗浄製品が、主洗浄後及び最後のすすぎサイクル前のすすぎに投与され、この投与方式は、少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、及び特に少なくとも約5.0×103ppm分の最後のすすぎ前の濃度因子(Cpfr)を提供するような方式であり、ここでCpfrは次のように定義され、
【0018】
【数3】
Figure 2004534572
式中、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びtfは、最後のすすぎの開始に対応する時間である。
【0019】
好ましい実施形態では、二以上の食器洗浄製品がすすぎに投与され、この投与方式は、少なくとも約1.2×103、好ましくは少なくとも約5.0×103、より好ましくは少なくとも約1.0×104、及び特に少なくとも約3.0×104ppm分の最後のすすぎの濃度因子(Cfr)を提供するような方式であり、その際Cfrは次のように定義され、
【0020】
【数4】
Figure 2004534572
式中、tfは、最後のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、最後のすすぎの終わりに対応する時間である。
【0021】
好ましい実施形態では、すすぎ液中に送達される一以上の食器洗浄製品の投与量濃度は、約1500ppmより大きく、好ましくは約2000ppmより大きく、及びより好ましくは約3000ppmより大きい。好ましくはまた、一以上の食器洗浄製品は、すすぎ液中に少なくとも約5分間、好ましくは少なくとも約7分間、より好ましくは少なくとも約10分間、及び特に少なくとも約15分間の期間存在する。一以上の食器洗浄製品が、最後のすすぎ前のすすぎ液中に少なくとも約2分間、好ましくは少なくとも約5分間、より好ましくは少なくとも7.5分間存在することがまた好ましい。
【0022】
好ましい実施形態では、投与方式はまた、次の、すすぎサイクルの濃度補助因子の内の一以上を提供するような方式であり、
a)少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約5.0×103、及び特に少なくとも約1.0×104ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cr,alk);
b)少なくとも約3.0×103、好ましくは少なくとも約4.0×103、より好ましくは少なくとも約5.0×103、及び特に少なくとも約1.0×104ppm分の酸濃度補助因子(Cr,ac);
c)少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約2.0×103、及びより好ましくは少なくとも約4.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cr,chl);
d)少なくとも約30、好ましくは少なくとも約50、及びより好ましくは少なくとも約100ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cr,prot);
e)少なくとも約5、好ましくは少なくとも約8、及びより好ましくは少なくとも約16ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cr,amyl);
f)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cr,pect);
g)少なくとも約35、好ましくは少なくとも約60、及びより好ましくは少なくとも約120ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cr,enz);
h)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cr,ox);
i)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cr,diacyl);
j)少なくとも約500、好ましくは少なくとも約750、及びより好ましくは少なくとも約1500ppm分のAl3+濃度補助因子(Cr,al);
k)少なくとも約500、好ましくは少なくとも約750、及びより好ましくは少なくとも約1500ppm分のZn2+濃度補助因子(Cr,zn);
l)少なくとも約、好ましくは少なくとも約2.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、及びより好ましくは少なくとも約6.0×103ppm分の界面活性剤濃度補助因子(Cr,surf);
m)少なくとも約2.0×103、好ましくは少なくとも約4.0×103、及びより好ましくは少なくとも約8.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cr,seq);
n)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約8.0×102、及びより好ましくは少なくとも約1.6×103ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cr,disp);
o)少なくとも約3.0×102、好ましくは少なくとも約6.0×102、及びより好ましくは少なくとも約1.2×103ppm分のシリコン濃度補助因子(Cr,sil);
その際、所与の洗剤補助(aux)に関するすすぎサイクルの濃度補助因子(Cr,aux)は次のように定義され、
【0023】
【数5】
Figure 2004534572
式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての洗剤補助の洗浄液濃度である。Cr,auxを計算するために、洗浄液の試料が、すすぎ全体を通して1分間隔で採取され、及び対応する補助の濃度が適切な分析技術を用いて測定される。次に濃度補助因子が、1分の時間間隔での、指定された補助の洗浄液濃度の台形グラフの積分により決定される。洗浄液濃度は既知の方法で、洗浄液の適切な量のアリコートを採取し、及び従来の分析技術をこのアリコートについて実行することにより測定される。酵素の場合、活性酵素濃度は、分光光度法、又は製造業者の製品データシートに記載された基質、pH、温度、緩衝液、及び培養条件を用いたその他の好適な方法、及び特有の酵素についての関連した試験方法により一般に測定され、及び既知の特定の及び全体の酵素活性の溶液に対して較正される。
【0024】
例えば、アミラーゼの場合には、洗浄の間中の活性は、毎分1mlのアリコートを採取することにより測定されることができる。アリコートを、リン酸塩緩衝化溶液5ml(pH8.3にするための、1リットルの脱イオン水中、14.42gのNa2HPO4、2.59gのKH2PO4)、及び20w/v%の亜硫酸ナトリウム溶液0.5mlに加え、混合物を37℃の水浴中に設置し、ファデバス(Phadebas)錠剤(ファルマシア・リミテッド(Pharmacia Ltd.)より入手可能)を加え、混合物を15分間培養する。15分後、1mlの1M水酸化ナトリウムを加えて反応を停止させる。混合物を濾過し、及び液体の吸光度を620nmで測定し(ファルマシア・バイオテク・ウルトロペック(Pharmacia Biotech Ultropec)2000分光光度計を使用する)、及びこれにより活性酵素濃度を、既知の活性濃度水準において既知の特定の活性をもつアミラーゼ(例えばターマミル(Termamyl))に対して予め較正されたグラフから読み取る。
【0025】
プロテアーゼの場合には、洗浄の間中の活性は、毎分1mlのアリコートを採取することにより測定されることができる。アリコートを、亜硫酸ナトリウム溶液0.7ml(2.5g/l)、0.4%のN−N−ジメチルカゼイン溶液2ml、及び0.65%の2,4,6トリニトロベンゼンスルホン酸溶液1mlに加える。試験は49℃及びpH9.0で実行される。液体の吸光度を測定し(ファルマシア・バイオテク・ウルトロペック(Pharmacia Biotech Ultropec)2000分光光度計を使用する)、及びこれにより活性酵素濃度を、既知の活性濃度水準において既知の特定の活性をもつプロテアーゼ(例えばサビナーゼ(Savinase))に対して予め較正されたグラフから読み取る。
【0026】
頑固な食品の洗浄及びすすぎ/仕上げの最適性能を達成する観点から本明細書において好ましいのは、特定の活性成分が最後のすすぎ前のすすぎ中に送達される洗浄方法である。従って、本発明の別の態様によると、主洗浄、任意の予備洗浄、及び二以上のすすぎサイクルを有する自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法が提供され、その際一以上の食器洗浄製品が主洗浄後及び最後のすすぎサイクル前のすすぎに投与され、この投与方式は、以下の最後のすすぎ前の濃度補助因子(Cpfr,aux)の内の一以上を提供するような方式であり、
a)少なくとも約2.0×102、好ましくは少なくとも約1.5×103、及びより好ましくは少なくとも約2.5×103ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cpfr,alk);
b)少なくとも約6.0×102、好ましくは少なくとも約2.0×103、及びより好ましくは少なくとも約2.5×103ppm分の酸濃度補助因子(Cpfr,ac);
c)少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cpfr,chl);
d)少なくとも約6、好ましくは少なくとも約25ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cpfr,prot);
e)少なくとも約1、好ましくは少なくとも約4ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cpfr,amyl);
f)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cpfr,pect);
g)少なくとも約7、好ましくは少なくとも約30ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cpfr,enz);
h)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cpfr,ox);
i)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cpfr,diacyl);
j)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275ppm分のAl3+濃度補助因子(Cpfr,al);
k)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275ppm分のZn2+濃度補助因子(Cpfr,zn);
l)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約1.5×103の界面活性剤濃度補助因子(Cpfr,surf);
m)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約2.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cpfr,seq);
n)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約4×102ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cpfr,disp);
o)少なくとも約60、好ましくは少なくとも約300ppm分のシリコン濃度補助因子(Cpfr,sil);
その際、所与の洗剤補助(aux)に関する予備すすぎサイクルの濃度補助因子(Cpfr,aux)は次のように定義され、
【0027】
【数6】
Figure 2004534572
式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての洗剤補助の洗浄液濃度であり、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びtfは、最後のすすぎの開始に対応する時間である。
【0028】
他の好ましい実施形態では、二以上の食器洗浄製品がすすぎに投与され、この投与方式は、以下の最後のすすぎの濃度補助因子の内の一以上を提供するような方式であり、
a)少なくとも約2.4×102、好ましくは少なくとも約1.0×103、より好ましくは少なくとも約2.0×103、及び特に約4.0×103ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cfr,alk);
b)少なくとも約6.0×102、好ましくは少なくとも約2.5×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、及び特に約8.0×103ppm分の酸濃度補助因子(Cfr,ac);
c)少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1.0×103、より好ましくは少なくとも約2.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cfrchl);
d)少なくとも約6、好ましくは少なくとも約25、より好ましくは少なくとも約50ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cfr,prot);
e)少なくとも約1、好ましくは少なくとも約4、より好ましくは少なくとも約8ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cfr,amyl);
f)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cfr,pect);
g)少なくとも約7、好ましくは少なくとも約30、より好ましくは少なくとも約60ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cfr,enz);
h)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cfr,ox);
i)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cfr,diacyl);
j)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275、より好ましくは少なくとも約550ppm分のAl3+濃度補助因子(Cfr,al);
k)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275、より好ましくは少なくとも約550ppm分のZn2+濃度補助因子(Cfr,zn);
l)少なくとも約4×102、好ましくは少なくとも約1.5×103、より好ましくは少なくとも約3.0×103ppm分の界面活性剤濃度補助因子(Cfr,surf);
m)少なくとも約4×102、好ましくは少なくとも約2×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cfr,seq);
n)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約4.0×102、より好ましくは少なくとも約8.0×102ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cfr,disp);
o)少なくとも約60、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分のシリコン濃度補助因子(Cfr,sil);
その際、所与の洗剤補助(aux)に関する最後のすすぎサイクルの濃度補助因子(Cfr,aux)は次のように定義され、
【0029】
【数7】
Figure 2004534572
式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての洗剤補助の洗浄液濃度であり、tfは、最後のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、最後のすすぎの終わりに対応する時間である。
【0030】
特に好ましい実施形態では、投与方式は、少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1500ppm分の予備すすぎアルカリ濃度因子(Cpfr,alk)、少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1000ppm分の予備すすぎ活性塩素濃度因子(Cpfr,chl)、及び少なくとも約600、好ましくは少なくとも約2500、より好ましくは少なくとも約4000、及び特に少なくとも約8000ppm分の最後のすすぎの酸濃度補助因子(Cfr,ac)を提供するような方式である。
【0031】
好ましくはまた投与方式は、最後のすすぎ前の時点で、すすぎ液が、約10より高い、好ましくは約11より高いpHを有するような投与方式、及び最後のすすぎ中の時点で、すすぎ液が、約8より低い、好ましくは約7より低いpHを有するような投与方式である。
【0032】
好ましくは、一以上の食器洗浄組成物は、不可欠の濃度因子及び濃度補助因子を達成するように設計された誘因作動型機械的投与装置を用いて、すすぎ中に送達される。本明細書に用いるのに好適なのは、同一又は異なる食器洗浄操作において、単一の食器洗浄すすぎサイクル又は複数の食器洗浄すすぎサイクルに十分な食器洗浄製品を含有する投与装置である。一以上の食器洗浄製品を格納し、及びすすぎサイクルの所定の時間に投与する能力があるいかなる装置も、本明細書に用いるのに好適である。装置は、食器洗浄製品(又は複数の食器洗浄製品)を、普通は装置の一以上の出口を開けることにより製品が放出される所定の時間まで封じ込んで保持する。出口を開ける時間は、当該技術分野において既知のいかなる機構、例えばタイマー、形状記憶合金、形状記憶ポリマー、洗浄液からの刺激(pH、伝導度、pCa、pNa、温度、動き、濁度など)を検出するセンサー、或いは物理的又は化学的誘因を提供する能力のある幾つかのその他の手段により制御されることができる。
【0033】
装置は唯一の区画、又は複数の区画を一以上の製品の格納のために含有することができる。互いに不適合な成分を含有する製品がある場合には、こうした製品は通常は装置の異なる区画内に設置される。例えば、漂白剤及び漂白剤活性化剤がすすぎ中に送達される場合、又は漂白剤及び酵素がすすぎ中に送達される場合には、別々の区画を有することが有用である。食器洗浄方法において、洗浄及び仕上げの利益を最適化するために、異なる製品を、同時に又は異なるときに投与することができる。
【0034】
食器洗浄製品をすすぎサイクル中に送達するその他の方法は、例えば持続放出ブロック、(pH、温度、イオン強度などに)敏感な封をした単一又は複数区画小袋、孔を塞ぐコーティング(pH、温度、イオン強度などに敏感である)をした単一又は複数区画の多孔性小袋、又は封入された食器洗浄製品を含む単一又は複数区画の透水性小袋(pH、温度、イオン強度などに敏感である)である。
【0035】
好ましい実施形態では、少なくとも一つ及び好ましくはすべての食器洗浄製品が液体又はゲルの形態である。固体形態の製品の場合には、すすぎサイクル中に送達される固体の好ましくは少なくとも50%は、約4分未満で、好ましくは約3分未満で、より好ましくは約2分未満で、及び更により好ましくは約1分未満で溶解する。
【0036】
非常に好ましい実施形態では、食器洗浄製品の一以上が、すすぎ液中のCa2+の濃度を炭酸カルシウムとして表示した場合に約70ppm未満、好ましくは約35ppm未満、及びより好ましくは約18ppm未満に減少させるのに有効な量で、洗浄性ビルダー、好ましくは有機可溶性ビルダーを含む。こうした低いCa2+濃度は、洗浄された皿類/食器類に有益なだけでなく、食器洗い機の加熱要素のためにもまた有益である。すすぎ液中のCa2+は、例えば原子吸光を用いて測定することができる。
【0037】
理論により束縛されることを望まないが、主洗浄後に被膜が皿類/食器類上に残り得ると考えられている。この被膜は非常な軟水、即ち約70ppm未満の、好ましくは約35ppm未満の、及びより好ましくは約18ppm未満のCa2+を含有する水により、塩軟化システムの使用によってさえ達成されない可能性のある程度にまで溶解することができることがわかった。本明細書において、軟水は、可溶性ビルダーを、適切な濃度並びに濃度因子及び濃度補助因子で使用することにより得られる。本明細書に用いるのに好適な有機可溶性ビルダーの中では、有機アミノホスホン酸、有機ジホスホン酸、カルボン酸及びポリカルボン酸、並びにそれらの塩及び錯体がある。本明細書に用いるのに好ましいのは、エタン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(HEDP)及びクエン酸又はそれらの塩である。
【0038】
別の好ましい実施形態では、食器洗浄製品の一以上がポリマー分散剤を含み、本明細書において非常に好ましいのは、オレフィン性不飽和カルボン酸モノマー及びスルホン化モノマーから選択される少なくとも一のモノマー単位を含む、ポリマー分散剤である。ポリマー分散剤は、主洗浄サイクル後に、皿類/食器類上に形成された被膜を懸濁するのに有効である。本明細書に用いるのに好ましいのは、4−スルホフェノールメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、及びメチルメタクリレートのテトラポリマーである。
【0039】
好ましくは、すすぎ液中のポリマー分散剤の濃度は、約300ppm未満、好ましくは約200ppm未満、より好ましくは約150ppm未満であり、及び更により好ましくは約100ppm未満である。
【0040】
食器洗浄プロセス後のプラスチック製品への染み付きは、すすぎ工程後の製品表面からの水の不均一な乾燥の結果として生じる一般的な特徴である。染み付きを減少させるのを助けるため、食器洗浄製品の一以上は好ましくは、約24mN/m未満の、好ましくは約23mN/m未満の、及び更により好ましくは約21mN/m未満の表面張力をすすぎ液に提供する能力のある湿潤剤を含む。洗浄液の低い表面張力は、水をシート状にすることを可能にし、プラスチック製品の染み付きを防止する。本明細書に用いるのに好ましい湿潤剤は、シロキサン界面活性剤、特にトリシロキサンである。
【0041】
染み付きを減少させる観点から、本明細書に用いるのにまた好ましいのは、塩素漂白剤である。塩素漂白剤は、自動食器洗浄操作の洗浄性能を大いに改善し、特に茶、コーヒー、又は果汁により残された染みを取り除く。塩素漂白剤はまた、食物の汚れ又は酵素の付着により生じた皿類/食器類からのタンパク質被膜の除去にも非常に良好である。更に、塩素漂白剤は優れた清浄薬及び殺菌剤である。
【0042】
別の実施形態では、食器洗浄製品の一以上が表面実質改質ポリマーを含む。本明細書に用いるのに好適な表面実質改質ポリマーは、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、特にポリビニルピロリドンの、ビニルイミダゾール、アクリル酸、メタクリル酸、N−オキシド及びそれらの混合物から選択されるコモノマーとのコポリマーから選択される。
好ましくは、一以上の食器洗浄製品は、最後のすすぎ液に、室温で測定した場合に、約10未満の、好ましくは約9未満の、及び更により好ましくは約8未満のpHを提供する。
【0043】
別の実施形態では、食器洗浄製品の一以上は、繊維性食品分解酵素を含む。繊維性食品分解酵素の添加は、機械自体の洗浄のために特に有用である。普通は、食器洗浄プロセスの後、多くの食品残留物がフィルター及び食器洗い機のその他の部品上に残される可能性がある。機械の洗浄剤製品の使用は当該技術分野において既知であるが、それらは、普通は機械を空で動かすことを必要とする。本方法は、皿類/食器類と食器洗い機内部の同時洗浄を可能にする。本明細書に用いるのに好適な繊維性食品分解酵素にはペクチナーゼが挙げられ、及び室温で測定した場合に、約7未満の、好ましくは約6未満のpHで通常使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
本発明は、主洗浄の後に化学的洗浄を提供する及び/又は大量の活性物質をすすぎ中に送達することにより皿類/食器類の仕上げを改善するための、一以上のすすぎサイクルの使用に基づいた食器洗浄方法を構想している。活性物質は、頑固な食品の洗浄の利益及び仕上げの利益をまったく同時に提供するために、好ましくは早い時期にすすぎ中に、及び好ましくは最後のすすぎ前に送達される。最後のすすぎ前に一以上の食器洗浄製品が送達され、及びその後最後のすすぎに一以上の食器洗浄製品が送達される実施形態もまた非常に好ましい。本発明の好ましい実施形態によると、食器洗浄製品は、専用の投与装置を用いて送達される。好適な投与装置は、一以上の区画内での食器洗浄製品の格納、及び一以上のサイクルでの同時の、又は順次の製品の投与を可能にし、その際製品は固体、液体、ゲル、又はペースト形態である。
【0045】
本発明の方法はまた、被膜形成及び染み付きを減少させるために塩素漂白剤、有機可溶性ビルダー、及びポリマー分散剤を含む製品の使用、均一な乾燥を促進するために湿潤剤を含む製品の使用、及び皿類/食器類の仕上げを改善するために表面実質改質ポリマーの使用を構想している。
最後に、本発明の方法はまた、機械自体の洗浄に寄与する繊維性食品分解酵素を含む製品の使用も構想している。
【0046】
食器洗浄製品は、所定量の製品を所定時間に送達する能力のあるいかなる好適な装置を用いて送達することができる。例えば、本明細書に用いるのに好適な投与装置は、少なくとも一つの開口部を有するハウジングを含み、その際この開口部は、カバーにより取り外し可能に閉じられる。投与装置はハウジング内部に、投与される製品を格納するための少なくとも一つの製品用区画を含む。区画は、その内容物を容易に及び完全に放出することを確実にするのに十分な、いかなる好適な形状を有することができる。装置は電気により作動させることができ、その場合は、装置はまた電気機械の構成要素を格納するための少なくとも一つの区画を含む。投与装置はいかなる好適な形状を有することもできるが、好ましいものは二つの半球から作られ、一つは放出されるべき少なくとも一つの製品を含有するための少なくとも一つの製品用区画を含み、及び別の半球は、電源、少なくとも一つのセンサー、作動装置システム、及び論理制御プログラムを駆動するマイクロチップを含有する電気機械用の区画を含む。
【0047】
センサーとは、投与装置の周囲環境内、例えば洗浄水中の刺激(例えば、pH、温度、イオン強度など)を検出するチップ、又は同様の電子装置を意味する。好ましくは、センサーは、刺激を電気インパルスに変形するマイクロチップに直接連結されており、この電気インパルスは次に作動装置に送られる。センサーは装置の電気機械用の区画に収納され、例えば取付金具やネジで固定される。マイクロチップは好ましくはセンサー自体に内蔵されており、基本プログラム、いわゆる論理制御プログラムを実行する電子回路である。論理制御プログラムは、すすぎの間のどの時点で(どの複数の時点で)製品を放出しなければならないかを算出するために、媒体(即ち、洗浄水)中で検知される洗浄の異なるパラメーターをまとめ、並びにまた放出される必要のある前記製品の種類、及び所望のすすぎサイクルの濃度因子をまとめる。マイクロチップの電子回路の具体的な構成は、当該技術分野の技術者によって適切に選択される。
【0048】
センサーの構造及び構成は、検出される刺激に適合されなければならず、及び適切なセンサー構成の選択は、当該技術分野の技術者によって容易に決定される。本明細書に用いるのに好適な一つの投与装置は、装置がその周囲環境中に存在する少なくとも一つの刺激に反応できるように、少なくとも一つのセンサーを含む。前記装置が検出する刺激が多ければ多いほど、製品の投与及び/又は放出がより正確になることは理解される。
【0049】
投与装置は、或いは形状記憶合金又は形状記憶ポリマーを用いて制御することもでき、これらの特性は温度により決定される。
投与装置とは、例えば洗浄条件に従って、すすぎサイクル中に放出される製品の適切な量を判定することができる装置を意味し、この洗浄条件には、洗浄される品目の量、洗浄環境(例えば、洗浄水)の組成、洗浄に使用される製品の性質、必要とされるすすぎサイクルの濃度因子などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
投与は、必要な投与方式に関する指示に従って、ユーザー自身により行われることができる。例えば、装置の区画の大きさを用いることにより、すすぎの必要な部分で放出される製品の適切な量を測ることができる。この場合、装置は例えば投与の目盛り線(line-up marks)といった手段を含み、これはユーザーが製品の適切な量を選択するのを助ける。或いは、ユーザーは製品のカートリッジを投与装置の中に入れることができ、前記カートリッジは、製品の所定量、例えば一回又は数回の洗浄用の量を含有する。
【0051】
或いは、投与は装置自体により行われ、この装置は少なくとも一つの区画を洗浄中に開けることができ及び再び閉めることができるように構成されている。この場合には、区画は目盛り線を含まず、ユーザーが洗浄前に区画を完全に充填する。すすぎサイクルの間、投与装置は製品を放出するために最初に開き、次に製品の濃度が十分になるときを検知し又は計算し、及び最後に製品の過剰投与を防止するために閉じる。この場合、濃度の検知は、放出される製品の特徴である一構成成分を調べることによって行うことができ、例えば、放出される製品が漂白剤の場合には、漂白剤の濃度が検知できる。技術者は、どの製品が放出されるかに従って、どの化合物を検知しなくてはならないかを判断することができる。当然のことながら、この場合には対応する及び好適なセンサーが投与装置に内蔵されなければならず、及びそれに応じて論理制御プログラム(control logic program)が適合されなければならない。
【0052】
好ましくは投与装置は、投与装置が平らな表面、例えば机上に立つことができるようにする手段を含む。この手段は、例えばハウジングの平らな部分、外側の表面、又はスタンドであることができる。或いは、電力で作動する装置の場合には、前記装置の最も重い部品である電子構成要素が前記装置の底の部分に位置するため、その結果装置が平面に置かれた場合には、装置は常に直立した状態にある。一旦稼動されると、投与装置は最も好ましくは単一結合体の状態であるため、その結果ユーザーは装置の一部分を超える部分を食器洗い機から取り外す必要がない。
【0053】
ハウジング及びカバーに用いられる材料はいかなる種類であってもよく、一種類又は数種類の材料から作られていてもよい。ハウジング及びカバーの好ましい材料は、液体及び/又は温度変化に耐性がある合成材料、例えば、プラスチック又はゴムである。一旦閉じられると、投与装置は液体密封であることが非常に好ましい。当然のことながら、投与装置に用いられるすべての材料は、使用条件に耐えられるように選択されるべきである。好ましくは、それらは食器洗浄温度に耐えるように耐熱性である。硬質材料の例には、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ブタジエンとスチレンのコポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0054】
ハウジング及びカバーは、好ましくは射出成形により製造される。共射出成形法は、複数の挿入部分を別々に成形してその後組み立てるより安価であるため、一を超える材料からハウジング及びカバーを製造する場合には、適応可能であれば、共射出成形法が好ましい。例えば、共射出成形を用いて、ハウジングの本体を硬質プラスチックで製造し、ハウジングの幾つかの部分を滑り止めのゴム材料で製造することができる。投与装置の外側表面の少なくとも幾つかの部分(ハウジング及びカバーを包含する)は、ゴム様の材料で製造することが好ましく、これは騒音防止に役立つ。好ましくは、投与装置は食器洗い機の壁に、例えば磁石又は接着剤の手段を用いて固定される。
【0055】
電力で作動する装置の場合には、投与装置は、前記投与装置の内容物が、すすぎサイクル中の所与の所定時間に放出されるように、エネルギーを保存し及びそれを放出する少なくとも一つの手段を含む。投与装置はまた少なくとも一つのセンサーを含むことが好ましく、このセンサーは、投与装置が開いて製品が放出されることを周囲環境、例えば洗浄水が必要とするときを判断する手段に連絡している。また好ましくは、投与装置は作動装置を含み、これは洗浄中にカバーを開くように作動させるために前記カバーに連絡している。最後に、投与装置はマイクロチップを更に含むが、このマイクロチップはセンサーから受け取ったデータを監視し、及び必要な濃度因子及び濃度補助因子を達成するため、洗浄サイクル中の適切な時点で前記投与装置を開くように作動装置に信号を送る。
【0056】
投与装置は好ましくは持ち運びができ、換言すれば、投与装置は嵩高過ぎず及び重過ぎず、並びに家庭内でユーザーが容易に手に持つことができ操作することができる。その寸法は、食器洗い機内に設置できるようでなければならない。好ましくは、その最大の外形寸法は20cmを超えない。また好ましくは、その全体の重量は空の状態で5kgを超えない、より好ましくはその全体の重量は空の状態で2.5kgを超えない、更により好ましくはその全体の重量は空の状態で1kgを超えない。
【0057】
本明細書に用いる投与装置は、好ましくは自蔵型である。自蔵型とは、投与装置に製品を一旦充填して閉じると、投与装置が他のいかなる装置からも独立して機能することができることを意味する。特に、装置は専用の電源を含み、装置の外部環境を検知するだけで、その内容物を放出する必要がある適切な時点を正しく判断するのに必要なすべての手段を含む。或いは、電源はコイル伝達装置を介して伝達されることができ、この伝達装置は遠隔発電機を経て電気を受け取る。検知及び/又はマイクロチップ手段はまた、ブルートゥース(Bluetooth)又は幾つかのその他の無線通信装置により伝達される、投与装置を作動させる信号を有する、別個の単体として提供されることもできる。
【0058】
本明細書に用いるアルカリ物質は、食器洗浄液に7を超える、好ましくは8を超える、より好ましくは10を超える、及び更により好ましくは11を超えるpHを提供する能力のあるいかなる物質でもある。本明細書に用いるのに好ましいのは、アルカリ水酸化物、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びその混合物のような腐食剤である。
【0059】
本明細書に用いる酸性物質は、食器洗浄液に7未満の、好ましくは6未満の、より好ましくは5未満の、及び更により好ましくは4未満のpHを提供する能力のあるいかなる物質でもある。本明細書に用いるのに好適なのは有機酸であり、例えばクエン酸及びコハク酸のようなカルボン酸、ポリアクリル酸のようなポリカルボン酸、及びまた酢酸、ホウ酸、マロン酸、それらの誘導体並びにそれらの混合物である。本明細書に用いるのにまた好適なのは無機酸及びその塩であり、特に有用なのは、食器洗浄プロセスにおいて、例えばアルミニウムとして役割を果たす陽イオンを含有する無機酸の塩である。本明細書に用いるのに好ましいのは、硫酸アルミニウムであり、これは食器洗浄液に適度なpHを提供し、及びガラスケアの利益を提供する。
【0060】
(有機可溶性ビルダー)
本明細書に用いる有機可溶性ビルダーは、Ca2+の濃度を約4ppm未満に、好ましくは約2ppm未満に、及びより好ましくは1ppm未満に減少させる能力がある。有機可溶性ビルダーは、好ましくは組成物の約1〜約80重量%、好ましくは約5〜約70重量%、及びより好ましくは約10〜約60重量%の濃度で存在する。
【0061】
本明細書に用いるのに好適なのは、有機アミノホスホン酸、又はその塩若しくは錯体の内の一つである。有機アミノホスホン酸構成成分とは、本明細書では少なくとも一つのホスホン酸基、及び少なくとも一つのアミノ基を含む有機化合物を意味する。有機アミノホスホン酸構成成分は、その酸の形態、又はその塩若しくは好適な対陽イオンとの錯体の内の一形態で存在してもよく、本明細書において酸構成成分について言及したことは、自動的に塩若しくは錯体についての言及を包含する。好ましくは、いかなる塩/錯体も水溶性であり、アルカリ金属及びアルカリ土類金属塩/錯体が特に好ましい。
【0062】
本明細書に用いるのに好適な有機アミノホスホン酸構成成分には、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホン酸)及びニトリロトリメチレンホスホン酸が挙げられる。好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)及びヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)である。
【0063】
本明細書で用いられる食器洗浄製品の好ましい構成成分は、有機ジホスホン酸又はその塩若しくは錯体の内の一つである。前記有機ジホスホン酸は、カルシウム付着形成の防止を更に強化するために、有機アミノホスホン酸構成成分との組み合わせにおいて作用してもよい。有機ジホスホン酸とは、本明細書においては、その化学構造の一部として窒素を含有しない有機ジホスホン酸を意味する。従って、この定義は有機アミノホスホン酸塩を除外する。
【0064】
有機ジホスホン酸構成成分は、その酸の形態、又はその塩若しくは好適な対陽イオンとの錯体の内の一つの形態で存在してもよい。好ましくは、いかなる塩/錯体も水溶性であり、アルカリ金属及びアルカリ土類金属塩/錯体が特に好ましい。有機ジホスホン酸は好ましくは、C1〜C4ジホスホン酸であり、より好ましくはエチレンジホスホン酸のようなC2ジホスホン酸であり、又は最も好ましくはエタン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(HEDP)である。
【0065】
好適な水溶性カルボキシレート又はポリカルボキシレートのビルダーには、カルボン酸及びポリカルボン酸、それらの塩及び錯体が挙げられる。コスト及び性能の理由から、モノマーのポリカルボキシレートが一般に好ましいが、カルボキシレート又はポリカルボキシレートのビルダーは、種類においてモノマーであることもオリゴマーであることもできる。モノマー及びオリゴマーのビルダーは、非環式、脂環式、複素環式、及び芳香族カルボキシレートから選択されることができる。
【0066】
一つのカルボキシル基を含有する好適なカルボキシレートには、ベルギー特許第831,368号、第821,369号、第821,370号に開示されるように、乳酸、グリコール酸、及びそれらのエーテル誘導体が挙げられる。二つのカルボキシル基を含有するポリカルボキシレートには、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸、及びフマル酸、並びにそれらの水溶性塩、並びにドイツ特許第2,446,686号及び第2,446,687号及び米国特許第3,935,257号に記載されるエーテルカルボキシレート、並びにベルギー特許第840,623号に記載されるスルフィニルカルボキシレートが挙げられる。三つのカルボキシル基を含有するポリカルボキシレートには、特に、水溶性シトレート、アコニトレート及びシトラコネート、並びに英国特許第1,379,241号に記載されるカルボキシメチルオキシサクシネートのようなサクシネート誘導体、英国特許第1,389,732号に記載されるラクトキシサクシネート、並びにオランダ特許出願第7205873号に記載されるアミノサクシネート、並びに英国特許第1,387,447号に記載される2−オキサ−1,1,3−プロパントリカルボキシレートのようなオキシポリカルボキシレート物質が挙げられる。クエン酸及びシトレートは、本明細書に用いるのに非常に好ましい。
【0067】
四つのカルボキシル基を含有するポリカルボキシレートには、英国特許第1,261,829号で開示されたオキシジサクシネート、1,1,2,2−エタンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレート、及び1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが挙げられる。
【0068】
スルホ置換基を含有するポリカルボキシレートには、英国特許第1,398,421号及び同第1,398,422号及び米国特許第3,936,448号で開示されたスルホサクシネート誘導体、並びに英国特許第1,439,000号に記載されたスルホン化熱分解シトレートが挙げられる。
【0069】
脂環式及び複素環式のポリカルボキシレートには、シクロペンタン−シス,シス,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシレート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス,シス−テトラカルボキシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカルボキシレート、2,2,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3,4,5,6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレート、並びにソルビトール、マニトール及びキシリトールのような多価アルコールのカルボキシメチル誘導体が挙げられる。芳香族ポリカルボキシレートには、英国特許第1,425,343号で開示されたメリト酸、ピロメリト酸、及びフタル酸誘導体が挙げられる。
【0070】
上記の中で、好ましいポリカルボキシレートは、一分子当り三つまでのカルボキシル基を含有するヒドロキシカルボキシレートであり、更にとりわけシトレート、特にクエン酸ナトリウムである。
【0071】
(ポリマー分散剤)
好ましくは、ポリマー分散剤は、すすぎ液中で約50〜約200ppm、好ましくは約70〜約120ppmの濃度で用いられる。好適なポリマーは、約50〜約99重量%、好ましくは約70〜約98重量%、最も好ましくは約75〜約95重量%のオレフィン性不飽和カルボン酸モノマー、及び約1重量%〜約50重量%、好ましくは約2〜約30重量%、最も好ましくは約5〜約25重量%の、次のものから成る群から選択される少なくとも一のモノマー単位を含む:
(a)共重合可能なスルホン化モノマー
(b)共重合可能な非イオン性モノマー、又は
(c)(a)及び(b)の混合物。
【0072】
本明細書に用いるオレフィン性不飽和カルボン酸モノマーは、脂肪族、分枝状又は環状、モノカルボン酸又はジカルボン酸、それらのアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又はそれらのアンモニウム塩、及びそれらの無水物を包含することを意図する。この種類の有用なオレフィン性不飽和酸には、アクリル酸自体で代表されるアクリル酸コモノマー、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(クロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−スチリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、フマル酸、及びトリカルボキシエチレンが挙げられる。
【0073】
ポリカルボン酸モノマーとしては、同一のポリカルボン酸分子上に位置する二つのカルボキシル基から、水の一分子の脱離により無水の基が形成される。本発明に用いるカルボキシル基を持つ好ましいモノマーは、水素、ハロゲン、及びヒドロキシル基からなる種類から選択される置換基を有するモノ−オレフィンのアクリル酸、一価のアルキルラジカル、一価のアリールラジカル、一価のアラルキルラジカル、一価のアルカリールラジカル、及び一価の脂環式ラジカルである。本明細書で使用するとき、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタクリル酸を包含することを意図する。好ましい不飽和カルボン酸モノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸であり、より好ましくはアクリル酸である。
【0074】
スルホン化モノマー(a)の例には、アリルヒドロキシプロパニルスルホネートエーテル、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸、アクリルアミドアルカンスルホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、2−アルキルアリルオキシベンゼンスルホン酸、例えば4−スルホフェノールメタリルエーテル、及びそれらのアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又はそれらのアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0075】
共重合可能な非イオン性モノマー(b)は、(メタ)アクリル酸のC1〜C6アルキルエステル、アクリルアミド及びC1〜C6アルキル置換アクリルアミド、N−アルキル置換アクリルアミド、及びN−アルカノール置換アクリルアミド、N−ビニルピロリドン又はいかなるその他のビニルアミドから成る群から選択されるビニル又はアリル化合物である。また有用なのは、不飽和ビニル酸、例えばマレイン酸及びイタコン酸の、C1〜C6アルキルエステル及びC1〜C6アルキル半エステルである。
【0076】
好ましい非イオン性モノマーは、メチル(メタ)アクリレート、モノ及びジメチルマレアート、モノ及びジエチルイタコナート(itaconate)、及び(メタ)アリルアセテート、プロピオネート、及びバレレートから成る群から選択される。特に好ましいのは、メチルメタクリレートである。架橋モノマー、例えばジアリルマレアート、アルキレンビスアクリルアミド、及びトリアリルシアヌレートの少量もまた本明細書において使用されてもよい。
【0077】
ポリマーの平均分子量は、1500〜250,000、好ましくは5,000〜100,000である。
【0078】
ポリマー分散剤の好適な例には、4−スルホフェノールメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、及びメチルメタクリレートのテトラポリマーが挙げられるが、これに限定されない。モノマー単位である、スルホフェノールメタリルエーテルは、式(I)を有し、
CH2=C(CH3)CH2OC6H4SO3M(I)
式中、Mは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又はアンモニウムイオンを表す。
【0079】
ポリマー分散剤のその他の好適な例には、アクリル酸と4−スルホフェノールメタリルエーテルとのコポリマー、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネートとのコポリマー、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネートとスチレンスルホン酸ナトリウムとのターポリマー、アクリル酸とビニルピロリドンとのコポリマー、及びアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、ポリマーは、4−スルホフェノールメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、及びメチルメタクリレートのテトラポリマーである。
【0080】
好ましい市販のコポリマーには、アルコケミカル(Alco Chemical)より供給される、アルコスパース(Alcosperse)240、アクアトリート(Aquatreat)AR540、及びアクアトリート(Aquatreat)MPS;ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)より供給される、アクメル(Acumer)3100、及びアクメル(Acumer)2000;BFグッドリッチ(BF Goodrich)より供給される、グッドリッチ(Goodrich)K−798、K−775、及びK−797;ISPテクノロジーズ社(ISP technologies Inc.)より供給される、ACP1042;及びアルドリッチ(Aldrich)より供給される、ポリアクリル酸/アクリルアミドが挙げられる。特に好ましいコポリマーは、アルコケミカル(Alco Chemical)より供給される、アルコスパース(Alcosperse)240である。
【0081】
(湿潤剤)
本明細書において用いるのに好適な湿潤剤は界面活性剤であり、これには、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び半極性界面活性剤が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤には、シルウェット(Silwet)コポリマーのようなシリコン界面活性剤が挙げられ、好ましいシルウェットコポリマーには、シルウェットL−8610、シルウェットL−8600、シルウェットL−77、シルウェットL−7657、シルウェットL−7650、シルウェットL−7607、シルウェットL−7604、シルウェットL−7600、シルウェットL−7280、及びそれらの混合物が挙げられる。本明細書に用いるのに好ましいのは、シルウェットL−77である。
【0082】
(表面実質改質ポリマー)
好ましくは、表面実質ポリマーは、ポリビニルピロリドン(PVP)のホモ及びコポリマーから成る群から選択され、本明細書に用いるのに好適な濃度は、食器洗浄製品の約0.001〜約10重量%、好ましくは約0.01〜約1重量%、及びすすぎ液中で約1〜約200ppm、好ましくは約20〜約100ppmである。一般論として、こうしたホモ及びコポリマーは、約1,000〜約5,000,000、好ましくは約5,000〜約500,000の範囲の平均分子量(例えば光散乱で測定した場合)を有することができる。加えて、好ましいコポリマーは、コポリマーの少なくとも約5重量%、最も好ましくは少なくとも約15重量%、特に少なくとも約40重量%のコモノマーを含む。非常に好ましいコモノマーには、ビニルイミダゾールのような芳香族モノマー、及びアクリル酸及びメタクリル酸のようなカルボキシル基をもつモノマーが挙げられる。
【0083】
本明細書に用いるのに好ましいPVPは、約2,500〜約400,000、好ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,000、及び最も好ましくは約5,000〜約15,000の平均分子量を有する。好適なポリビニルピロリドンは、ISP社(ISP Corporation)(ニューヨーク州ニューヨーク及びカナダのモントリオール市)より製品名PVP K−15(粘度分子量10,000)、PVP K−30(平均分子量40,000)、PVP K−60(平均分子量160,000)、及びPVP K−90(平均分子量360,000)として市販されている。PVP K−15はまたISP社(ISP Corporation)より入手可能である。バスフ社(BASF Corporation)から市販されているその他の好適なポリビニルピロリドンには、ソカラン(Sokalan)HP165及びソカランHP12が挙げられる。洗剤分野の技術者に既知のその他のポリビニルピロリドンもまた好適であり、例えば、EP−A−262,897及びEP−A−256,696を参照のこと。
【0084】
ポリビニルピロリドンの特に好ましいコポリマーは、例えば商品名ルビテック(Luvitec)VP155K18Pとしてバスフ(BASF)から入手可能である、N−ビニルイミダゾール N−ビニルピロリドン(PVPVI)ポリマーである。好ましいPVPVIポリマーは、約1,000〜約5,000,000、より好ましくは5,000〜2,000,000、更により好ましくは約5,000〜約500,000、及び最も好ましくは約5,000〜約15,000の平均分子量を有する。好ましいPVPVIポリマーは、N−ビニルイミダゾールモノマーを少なくとも45%、好ましくは少なくとも50%含む。別の好適なPVPコポリマーは四級化PVPVIであり、例えばバスフ(BASF)より商品名ルビテック・クアット(Luvitec Quat)73Wとして販売されている化合物である。
【0085】
本発明の組成物に用いるのに好適な他のビニルピロリドンのコポリマーは、ポリビニルピロリドンと、アクリル酸又はメタクリル酸とのコポリマーである。
【0086】
(繊維性食品分解酵素)
本明細書に用いるのに好適な酵素には、ペクチン結合を壊すように作用する酵素が挙げられる。食器洗浄製品の0.0001重量%〜2重量%、好ましくは0.0005重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約0.05重量%の濃度で活性酵素が食器洗浄製品に好ましくは組み込まれ、及び洗浄液中で約10〜約200、好ましくは約40〜約150ppmである。
【0087】
本明細書に用いるのに好ましいのは、ポリガラクツロナーゼ(polygalacturanase)酵素である。ポリガラクツロナーゼ酵素とは、本明細書ではガラクツロン酸分子間のグリコシド結合を分裂させることによりペクチン質を壊すように作用するいかなる酵素をも意味する。ペクチン質は植物組織の中に見出される可能性があり、及びオレンジ、トマト、及びブドウ果汁のような果汁の一般的構成要素である。ペクチン質は、ガラクツロン酸及び/又はそれらの誘導体を含有する。
【0088】
ペクチン質は、ペクチン及びペクチン酸を包含する。ペクチンは、一般に、α−1−4グリコシド結合により結合されたガラクツロン酸の鎖から作られるポリマーである。典型的には、天然のペクチンでは、およそ3分の2のカルボン酸基がメタノールによりエステル化されている。これらのメチルエステルの部分的加水分解により低メトキシルペクチンが得られるが、これはカルシウムイオンによりゲルを形成する傾向がある。完全なメチルエステル加水分解は、ペクチン酸を生じさせる。
ポリガラクツロナーゼではない。
【0089】
本明細書に用いるその他のペクチン酵素には、例えばペクチンメチルエステル結合を加水分解するペクチンメチルエステラーゼ、及びペクチン酸に作用してα−4グリコシド結合の非加水分解開裂を引き起こし、ガラクツロン酸の不飽和誘導体を形成するペクチントランスエリミナーゼ又はリアーゼが挙げられる。
【0090】
本明細書のポリガラクツロナーゼ酵素は、天然から得られるポリガラクツロナーゼ酵素、及び例えば遺伝子工学技術により得られるいかなる変異型をも包含する。いかなるこうした変異型をも、本発明の洗剤組成物の性能効率の最適化に関して具体的に設計されてもよい。例えば変異型は、こうした組成物の一般に遭遇する構成成分に対する酵素の安定性を増加するように設計されていてもよい。或いは変異型は、酵素変異型の最適なpH又は温度性能の範囲を特有の洗剤用途に適合するように調整されるように設計されていてもよい。
【0091】
ポリガラクツロナーゼ酵素は、植物、特に果実から、及び真菌の供給源から得られる可能性がある。一般的な真菌の供給源は、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus Niger)群の特定の株より提供される。市販のペクチン酵素は、ペクチンメチルエステラーゼ、ポリガラクツロナーゼ及びペクチンリアーゼ型のペクチン酵素の混合物である傾向があり、そのため他のペクチン酵素を実質的に含まないポリガラクツロナーゼ酵素を単離するための、標準的酵素精製技術を用いた更なる精製が必要とされる。ポリガラクツロナーゼは、これらの市販の混合物から、当該技術分野において既知である標準的タンパク質分離方法により単離することができる。
【0092】
好ましくは、ポリガラクツロナーゼは組み換えDNA技術により得られ、その際ポリガラクツロナーゼのみの遺伝物質コーディングが、天然の供給主から単離されて、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus Niger)、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus Orayze)又はバシラス・サブチラス(Bacillus Subtilus)のような好適な生産有機体ヘ、その後の発酵、回復、及びポリガラクツロナーゼタンパク質の精製のために転送される。
【0093】
市販のペクチン酵素には、ノボ・インダストリーズA/S(Novo Industries A/S)により商品名ペクチネックスAR(Pectinex AR)として販売されているもの、インターナショナル・バイオ−シンセティックス(International Bio-Synthetics)(ヒスト・ブロカデスBV(Gist-Brocades BV)の一部門)により商品名ラピダーゼ(Rapidase)として販売されているもの、ジェネンコア・インターナショナル(Genencor International)により商品名シトラーゼ(Cytolase)として販売されているもの、及びソルベー・エンザイムズ(Solvay Enzymes)により商品名クラレックス(Clarex)として販売されているものが挙げられる。こうした酵素は、他のペクチン酵素を実質的に含まないポリガラクツロナーゼ酵素を単離するため、精製に続いて使用されてもよい。好ましいのは、ポリガラクツロナーゼ酵素から本質的に成るペクチン酵素組成物である。
【0094】
(界面活性剤)
本発明の方法では、界面活性剤は食器洗浄製品の一部として用いられることができる。本明細書に用いるのに、洗剤界面活性剤は好ましくは、単独で又はその他の構成成分(即ち、泡抑制剤)との組み合わせにおいて低発泡性である。本明細書に好適な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、例えば、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキルエトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート、及びアルキルサクシネート及びスルホサクシネートであって、その際、アルキル、アルケニル又はアシル部分は、C5〜C20、好ましくはC10〜C18直鎖又は分枝鎖であるもの;陽イオン性界面活性剤、例えば、塩素エステル(米国特許第4,228,042号、米国特許第4,239,660号、及び米国特許第4,260,529号)及びモノC6〜C16N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤であって、その際、残存N位はメチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基で置換されているもの;低曇点及び高曇点の非イオン性界面活性剤及びそれらの混合物であって、これには、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特にC6〜C18一級アルコールから誘導されたエトキシレート)、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えばバスフ(BASF)のポリ−タージェント(Poly-Tergent(登録商標))SLF18)、エポキシ末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えばバスフ(BASF)のポリ−タージェント(Poly-Tergent(登録商標))SLF18B、PCT国際公開特許WO−A−94/22800参照)、エーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及びブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプリピレンポリマー化合物、例えばミシガン州ワイアンドットのバスフ・ワイアンドット社(BASF-Wyandotte Corp.)よりのプルロニック(PLURONIC(登録商標))、リバース型プルロニック(REVERSED PLURONIC(登録商標))、及びテトロニック(TETRONIC(登録商標))が挙げられ;両性界面活性剤、例えば、C12〜C20アルキルアミンオキシド(本明細書に用いるのに好ましいアミンオキシドには、ラウリルジメチルアミンオキシド及びヘキサデシルジメチルアミンオキシドが挙げられる)、及びアルキル両性カルボン酸界面活性剤、例えば、ミラノール(Miranol(商標))C2M;及び双イオン性界面活性剤、例えば、ベタイン及びスルタイン;並びにそれらの混合物が挙げられる。本明細書において好適な界面活性剤は、例えば、米国特許第3,929,678号、米国特許第4,259,217号、EP−A−0414549、PCT国際公開特許WO−A−93/08876、及びPCT国際公開特許WO−A−93/08874に開示されている。界面活性剤は、典型的には食器洗浄製品の約0.2重量%〜約30重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で、及び洗浄液の約10〜約2000ppm、好ましくは約20〜約1000ppmで存在する。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は低発泡性であり、低曇点非イオン性界面活性剤、及び高発泡性界面活性剤と低曇点非イオン性界面活性剤(そのための泡抑制剤として作用する)との混合物が挙げられる。
【0095】
(無機ビルダー)
以上に記載された有機可溶性ビルダーに加えて、無機ビルダーもまた本明細書に用いられる製品に含まれることができる。好適な無機ビルダーには、結晶性層状ケイ酸塩(EP−A−0164514及びEP−A−0293640)及びゼオライトA、B、P、X、HS、及びMAPを含めたアルミノケイ酸塩が挙げられる。ビルダーは、典型的には食器洗浄製品の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約10重量%〜約70重量%、最も好ましくは約20重量%〜約60重量%の濃度で、及び洗浄液の約10〜約2000ppm、好ましくは約100〜約1000ppmで存在する。
【0096】
長期保存安定性の観点から、非常に好ましいのは、総ケイ酸塩(非晶性及び結晶性)を約22%未満、好ましくは約15%未満含有する組成物であるが、1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2Oの比を有する非晶性ケイ酸ナトリウムもまた、本明細書において使用することができる。
【0097】
(酵素)
以上に記載された繊維性食品分解酵素に加えて又はその代わりに、その他の酵素もまた本明細書に用いられる製品に含まれることができる。本明細書において好適な酵素には、細菌及び真菌セルラーゼ、例えばケアザイム(Carezyme)及びセルザイム(Celluzyme)(ノボ・ノルディスクA/S(Novo Nordisk A/S));ペルオキシダーゼ;リパーゼ、例えばアマノ−P(Amano-P)(天野製薬株式会社(Amano Pharmaceutical Co.))、M1リパーゼ(M1 Lipase(登録商標))及びリポマックス(Lipomax(登録商標))(ヒスト・ブロカデス(Gist-brocades))並びにリポラーゼ(Lipolase(登録商標))及びリポラーゼ・ウルトラ(Lipolase Ultra(登録商標))(ノボ(Novo));クチナーゼ;プロテアーゼ、例えばエスペラーゼ(Esperase(登録商標))、アルカラーゼ(Alcalase(登録商標))、デュラザイム(Durazym(登録商標))及びサビナーゼ(Savinase(登録商標))(ノボ(Novo))並びにマキサターゼ(Maxatase(登録商標))、マキサカール(Maxacal(登録商標))、プロペラーゼ(Properase(登録商標))及びマキサペム(Maxapem(登録商標))(ヒスト・ブロカデス(Gist-brocades));並びにα及びβアミラーゼ、例えばピュラフェクトOx Am(Purafect Ox Am(登録商標))(ジェネンコア(Genencor))並びにターマミル(Termamyl(登録商標))、バン(Ban(登録商標))、フンガミル(Fungamyl(登録商標))、デュラミル(Duramyl(登録商標))及びナタラーゼ(Natalase(登録商標))(ノボ(Novo));並びにそれらの混合物が挙げられる。酵素は本明細書において好ましくは、小球、粒、又は粒塊(cogranulate)として加えられ、特有の酵素についての供給元の具体的活性データに従って決定された、100gの食器洗浄製品当り、典型的には約0.1〜約2000mg、好ましくは約1〜約1000mg、より好ましくは約3〜約300mgの範囲の活性酵素の濃度で加えられる。全酵素濃度は典型的には、少なくとも約50、好ましくは少なくとも約100、及びより好ましくは約150mg/製品100g、又は洗浄液の少なくとも約2ppm、好ましくは少なくとも約4ppm、及びより好ましくは少なくとも約6ppmである。
【0098】
(漂白剤)
本明細書において好適な漂白剤には、塩素漂白剤及び酸素漂白剤が挙げられ、特に無機過水和物塩、例えば、過ホウ酸ナトリウム一水和物と四水和物、及び制御された放出速度を提供するために任意選択的にコーティングされた過炭酸ナトリウム(例えば、硫酸塩/炭酸塩コーティングに関しては英国特許第1,466,799号を参照のこと)、有機過オキソ酸漂白剤前駆体及び/又は遷移金属含有漂白剤触媒(特にマンガン又はコバルト)を有する予備形成有機過オキソ酸及びそれらの混合物、並びに有機過酸化物が挙げられる。無機過水和物塩は典型的には、食器洗浄製品の約1重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、及びより好ましくは約5重量%〜約25重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書に用いるのに好ましい過オキソ酸漂白剤前駆体には、過安息香酸及び置換型過安息香酸の前駆体、陽イオン性過オキソ酸前駆体、過酢酸前駆体(例えば、TAED、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム及びペンタアセチルグルコース)、過ノナン酸前駆体(例えば、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(イソ−NOBS)及びノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS))、アミド置換型アルキル過オキソ酸前駆体(EP−A−0170386)及びベンゾオキサジン過オキソ酸前駆体(EP−A−0332294及びEP−A−0482807)が挙げられる。漂白剤前駆体は典型的には、製品の約0.5重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲の濃度で組み込まれるが、一方、予備形成有機過オキソ酸自体は典型的には、製品の0.5重量%〜25重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書に用いるのに好ましい漂白剤触媒には、トリアザシクロノナンマンガン及び関連錯体(米国特許第4,246,612号、米国特許第5,227,084号)、ビスピリジルアミンCo、Cu、Mn、Fe及び関連錯体(米国特許第5,114,611号)、並びにペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連錯体(米国特許第4,810,410号)が挙げられる。本明細書に用いるのに好適な有機過酸化物には、ジアシル及びテトラアシル過酸化物、特にジベンゾイル過酸化物が挙げられる。
【0099】
(低曇点非イオン性界面活性剤及び泡抑制剤)
本明細書に用いるのに好適な泡抑制剤には、低曇点を有する非イオン性界面活性剤が挙げられる。「曇点」とは、本明細書で使用するとき、非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、温度が上昇すると可溶性が低下する界面活性剤で生じるもので、第二の相の出現が観測される温度を「曇点」と呼ぶ(カーク・オスマー(Kirk Othmer)、360〜362頁参照)。本明細書で使用するとき、「低曇点」非イオン性界面活性剤とは、30℃未満、好ましくは約20℃未満、及び更により好ましくは約10℃未満、及び最も好ましくは約7.5℃未満の曇点を有する非イオン性界面活性剤系成分として定義される。典型的な低曇点非イオン性界面活性剤には、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特に一級アルコールから誘導されたエトキシレート)、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられる。また、こうした低曇点の非イオン性界面活性剤には、例えばエトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、バスフ(BASF)のポリ−タージェント(Poly-Tergent(登録商標))SLF18)及びエポキシ末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば米国特許第5,576,281号に記載されているように、例えば、バスフ(BASF)のポリ−タージェント(Poly-Tergent(登録商標))SLF18Bシリーズ)が挙げられる。
【0100】
好ましい低曇点界面活性剤は、次の式を有するエーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)泡抑制剤であり、
【0101】
【化1】
Figure 2004534572
式中、R1は平均約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R2は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R3は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、xは約1〜約6の整数、yは約4〜約15の整数、及びzは約4〜約25の整数である。
【0102】
その他の低曇点非イオン性界面活性剤は、次の式を有するエーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)であり、
IO(RIIO)nCH(CH3)ORIII
式中、RIは約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換型又は非置換型、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカルから成る群から選択され、RIIは同じであっても異なっていてもよく、いかなる所与の分子においても分枝鎖又は直鎖C2〜C7アルキレンから成る群から独立して選択され、nは1〜約30の数であり、及びRIIIは次のものから成る群から選択される:
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜8員環の置換型又は非置換型複素環、及び
(ii)約1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換型又は非置換型、環式又は非環式、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカル;
(b)ただし、R2が(ii)の場合、その時は(A)R1の内の少なくとも一つが、C2〜C3アルキレン以外のものであるか、又は(B)R2が6〜30個の炭素原子を有することを条件とし、更にR2が8〜18個の炭素原子を有する場合、RはC1〜C5アルキル以外のものであることを条件とする。
【0103】
本明細書に好適なその他の構成成分には、組成物の約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%の濃度の、分散性、再付着防止性、汚れ放出性、又はその他の洗浄特性の発明を有する有機ポリマーが挙げられる。本明細書において好ましい再付着防止ポリマーには、ポリマー含有アクリル酸(例えば、ソカラン(Sokalan)PA30、PA20、PA15、PA10、及びソカランCP10(バスフ社(BASF GmbH))、アクゾール(Acusol)45N、480N、460N(ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)))、アクリル酸/マレイン酸コポリマー(例えば、ソカランCP5)、及びアクリル/メタクリルコポリマーが挙げられる。本明細書において好ましい汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第4,000,093号)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びそれらのコポリマー、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール及びそれらの混合物のテレフタレートエステルに基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマーが挙げられる。
【0104】
重金属イオン封鎖剤及び結晶成長阻害剤は、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシエチレン−1,1−ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン−N,N’−ジサクシネートの塩及び遊離酸の形態が、一般に製品の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で本明細書に用いられるのに好適である。
【0105】
本明細書で用いられる製品は、腐食防止剤を含有することができ、例えば、製品の約0.05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の濃度の有機銀コーティング剤(特に、ドイツ、ザルツベルゲンのウインターシャル(Wintershall)により販売されているウィノグ(Winog)70のようなパラフィン)、窒素含有腐食防止剤化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンズイミダゾール(benzimadazole)−英国特許第1,137,741号参照)、及び製品の約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約0.4重量%の濃度のMn(II)化合物、特に有機配位子のMn(II)塩がある。
【0106】
本明細書におけるその他の好適な構成成分には、着色剤、約0.01%〜約5%の濃度の水溶性ビスマス化合物(例えば、酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマス)、約0.01%〜約6%の濃度の酵素安定剤(例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール、及び塩素漂白剤捕捉剤)、石灰石鹸分散剤(PCT国際公開特許WO−A−93/08877参照)、泡抑制剤(WO−93/08876及びEP−A−0705324参照)、ポリマー転染阻害剤、光学的光沢剤、香料、充填剤及び粘土が挙げられる。
【0107】
(溶媒)
本発明で使用できる溶媒には:i)ベンジルアルコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、フルフリルアルコール、1,2−ヘキサンジオール、及びその他類似物質などのアルコール;ii)アルカノールアミン(例えば、一級アルカノールアミン(モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノールアミン)、二級アルカノールアミン(ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノール)、三級アルカノールアミン(トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン))、アルキルアミン(例えば、一級アルキルアミン(モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノペンチルアミン、シクロヘキシルアミン)、二級アルキルアミン(ジメチルアミン))、アルキレンアミン(一級アルキレンアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン))、及びその他類似物質などのアミン;iii)乳酸エチル、メチルエステル、アセトアセテートエチル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、及びその他類似物質などのエステル;i)エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、及びその他類似物質などのグリコールエーテル;)プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール(2−メチル−2,4−ペンタンジオール)、トリエチレングリコール、組成物及びジプロピレングリコール及びその他類似物質などのグリコール、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0108】
少量の低分子量一級又は二級アルコール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールを含有する液体食器洗浄製品は、本明細書で用いられることができる。少量で用いられるその他の好適なキャリア溶媒には、グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ソルビトール及びそれらの混合物が挙げられる。
【実施例】
【0109】
(実施例で使用する略語)
実施例において、構成成分の略された識別表示は次の意味を有する。
【0110】
【表1】
Figure 2004534572
【0111】
次の実施例では、すべての濃度は重量部により表される。
【0112】
(実施例1〜8)
皿類/食器類の洗い物を、5リットルの洗浄水容量を有する、ボッシュ・シーメンス(Bosch Siemens)6032食器洗い機内に設置する。洗い物は、140℃で2時間焼いたパイレックス容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のポテトとチーズ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器の卵黄、及び120℃で1時間調理した後、180℃で1時間調理したソーセージといった異なる汚れと異なる基材を含む。フェアリー(Fairy)錠剤(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)より入手可能)を主洗浄での送達のためにディスペンサーに設置する。実施例1〜8の組成物20mlを、食器洗い機の内部の壁の一つに固定された前述のような投与装置の中に入れる。投与装置は、最初のすすぎサイクルの開始時に開いて、製品を送達するようにプログラムされている。食器洗い機は、その通常の55℃プログラムで操作される。すすぎサイクルの濃度因子は、各実施例について、3×104ppm分である。食器洗浄方法は、調理汚れ、焼き付き、焼け焦げの食品汚れの優れた除去、並びに優れた輝き、被膜形成及び染み付きについての性能を提供した。
【0113】
【表2】
Figure 2004534572
【0114】
(実施例9〜12)
皿類/食器類の洗い物を、5リットルの洗浄水容量を有する、ボッシュ・シーメンス(Bosch Siemens)6032食器洗い機内に設置する。洗い物は、140℃で2時間焼いたパイレックス容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のポテトとチーズ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器の卵黄、及び120℃で1時間調理した後、180℃で1時間調理したソーセージといった異なる汚れと異なる基材を含む。実施例9〜12の組成物20mlを、主洗浄での送達のためにディスペンサーに設置する。実施例9〜12の組成物20mlを、食器洗い機の内部の壁の一つに固定された前述のような投与装置の中に入れる。投与装置は、最初のすすぎサイクルの開始時に開いて、製品を送達するようにプログラムされている。食器洗い機は、その通常の55℃プログラムで操作される。すすぎサイクルの濃度因子は、各実施例について、3×104ppm分である。食器洗浄方法は、調理汚れ、焼き付き、焼け焦げの食品汚れの優れた除去、並びに優れた輝き、被膜形成及び染み付きについての性能を提供した。
【0115】
【表3】
Figure 2004534572
【0116】
(実施例13〜16)
皿類/食器類の洗い物を、5リットルの洗浄水容量を有する、ボッシュ・シーメンス(Bosch Siemens)6032食器洗い機内に設置する。洗い物は、140℃で2時間焼いたパイレックス容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のポテトとチーズ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器の卵黄、及び120℃で1時間調理した後、180℃で1時間調理したソーセージといった異なる汚れと異なる基材を含む。フェアリー(Fairy)錠剤(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)より入手可能)を主洗浄での送達のためにディスペンサーに設置する。冷水可溶性区画中に5gの組成物A(実施例13〜16)、及び温水可溶性区画中に10gの組成物B(実施例13〜16)を含む、二重区画の小袋を、食器洗い機の内部の壁の一つに固定された前述のような投与装置の中に入れる。投与装置は、最初のすすぎサイクルの開始時に開いて、小袋を送達するようにプログラムされている。小袋は、組成物Aを最後のすすぎサイクル前に、及び組成物Bを最後のすすぎサイクルに送達するように設計されている。食器洗い機は、その通常の55℃プログラムで操作される。各実施例について、最後のすすぎサイクル前の濃度因子は、5×103ppm分であり、及び最後のすすぎサイクルの濃度因子は、2×104ppm分である。食器洗浄方法は、調理汚れ、焼き付き、焼け焦げの食品汚れの優れた除去、並びに優れた輝きを提供した。組成物A及びBの、それぞれ最後のすすぎサイクル前及び最後のすすぎサイクルへの送達を除いて、本明細書に記載された投与装置を用いて、実施例13〜16を繰り返した。優れた結果が得られた。
【0117】
【表4】
Figure 2004534572

Claims (31)

  1. 自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法であって、その際一以上の食器洗浄製品が、主洗浄後の一以上のすすぎサイクルに投与され、この投与方式が、少なくとも約1.3×104、好ましくは少なくとも約1.8×104、より好ましくは少なくとも約2.4×104ppm分、及び特に3.2×104のすすぎサイクルの濃度因子(Cr)を提供するような方式であり、その際Crが次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、c(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての食器洗浄製品の洗浄液濃度であり、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、最後のすすぎの終わりに対応する時間である洗浄方法。
  2. 前記投与方式が、少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、及び特に少なくとも約5.0×103ppm分の最後のすすぎ前の濃度因子(Cpfr)を提供するような方式であり、ここでCpfrが次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、tfは、前記最後のすすぎの開始に対応する時間である、二以上のすすぎサイクルを有する請求項1に記載の方法。
  3. 自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法であって、その際一以上の食器洗浄製品が、主洗浄後及び最後のすすぎサイクル前のすすぎに投与され、この投与方式が、少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、及び特に少なくとも約5.0×103ppm分の最後のすすぎ前の濃度因子(Cpfr)を提供するような方式であり、ここでCpfrが次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、trは、前記主洗浄後の最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びtfは、前記最後のすすぎの開始に対応する時間である洗浄方法。
  4. 二以上の食器洗浄製品が前記すすぎに投与され、この投与方式が、少なくとも約1.2×103、好ましくは少なくとも約5.0×103、より好ましくは少なくとも約1.0×104、及び特に少なくとも約3.0×104ppm分の最後のすすぎの濃度因子(Cfr)を提供するような方式であり、その際Cfrが次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、tfは、前記最後のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、前記最後のすすぎの終わりに対応する時間である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記一以上の食器洗浄製品の投与量濃度が、少なくとも約1500、好ましくは少なくとも約3000ppmである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記投与方式が、以下のすすぎサイクルの濃度補助因子の内の一以上を提供するような方式であり:
    a)少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、より好ましくは少なくとも約5.0×103、及び特に少なくとも約1.0×104ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cr,alk);
    b)少なくとも約3.0×103、好ましくは少なくとも約4.0×103、より好ましくは少なくとも約5.0×103、及び特に少なくとも約1.0×104ppm分の酸濃度補助因子(Cr,ac);
    c)少なくとも約1.0×103、好ましくは少なくとも約2.0×103、及びより好ましくは少なくとも約4.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cr,chl);
    d)少なくとも約30、好ましくは少なくとも約50、及びより好ましくは少なくとも約100ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cr,prot);
    e)少なくとも約5、好ましくは少なくとも約8、及びより好ましくは少なくとも約16ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cr,amyl);
    f)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cr,pect);
    g)少なくとも約35、好ましくは少なくとも約60、及びより好ましくは少なくとも約120ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cr,enz);
    h)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cr,ox);
    i)少なくとも約400、好ましくは少なくとも約600、及びより好ましくは少なくとも約1200ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cr,diacyl);
    j)少なくとも約500、好ましくは少なくとも約750、及びより好ましくは少なくとも約1500ppm分のAl3+濃度補助因子(Cr,al);
    k)少なくとも約500、好ましくは少なくとも約750、及びより好ましくは少なくとも約1500ppm分のZn2+濃度補助因子(Cr,zn);
    l)少なくとも約、好ましくは少なくとも約2.0×103、好ましくは少なくとも約3.0×103、及びより好ましくは少なくとも約6.0×103ppm分の界面活性剤濃度補助因子(Cr,surf);
    m)少なくとも約2.0×103、好ましくは少なくとも約4.0×103、及びより好ましくは少なくとも約8.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cr,seq);
    n)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約8.0×102、及びより好ましくは少なくとも約1.6×103ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cr,disp);
    o)少なくとも約3.0×102、好ましくは少なくとも約6.0×102、及びより好ましくは少なくとも約1.2×103ppm分のシリコン濃度補助因子(Cr,sil);
    その際、所与の洗剤補助(aux)に関する前記すすぎサイクルの濃度補助因子(Cr,aux)が次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての前記洗剤補助の洗浄液濃度である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 自動食器洗い機内の調理器具/食器類の洗浄方法であって、その際一以上の食器洗浄製品が、主洗浄後及び最後のすすぎサイクル前のすすぎに投与され、この投与方式が、以下の最後のすすぎ前の濃度補助因子(Cpfr,aux)の内の一以上を提供するような方式であり:
    a)少なくとも約2.0×102、好ましくは少なくとも約1.5×103、及びより好ましくは少なくとも約2.5×103ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cpfr,alk);
    b)少なくとも約6.0×102、好ましくは少なくとも約2.0×103、及びより好ましくは少なくとも約2.5×103ppm分の酸濃度補助因子(Cpfr,ac);
    c)少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cpfr,chl);
    d)少なくとも約6、好ましくは少なくとも約25ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cpfr,prot);
    e)少なくとも約1、好ましくは少なくとも約4ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cpfr,amyl
    f)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cpfr,pect);
    g)少なくとも約7、好ましくは少なくとも約30ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cpfr,enz);
    h)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cpfr,ox);
    i)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cpfr,diacyl);
    j)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275ppm分のAl3+濃度補助因子(Cpfr,al);
    k)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275ppm分のZn2+濃度補助因子(Cpfr,zn);
    l)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約1.5×103の界面活性剤濃度補助因子(Cpfr,surf);
    m)少なくとも約4.0×102、好ましくは少なくとも約2.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cpfr,seq);
    n)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約4×102ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cpfr,disp);
    o)少なくとも約60、好ましくは少なくとも約300ppm分のシリコン濃度補助因子(Cpfr,sil
    その際、所与の洗剤補助(aux)に関する予備すすぎサイクルの濃度補助因子(Cpfr,aux)が次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての前記洗剤補助の洗浄液濃度であり、trは、最初のすすぎの開始に対応する時間であり、及びtfは、前記最後のすすぎの開始に対応する時間である洗浄方法。
  8. 二以上の食器洗浄製品が前記すすぎに投与され、この投与方式が、以下の最後のすすぎの濃度補助因子の内の一以上を提供するような方式であり:
    a)少なくとも約2.4×102、好ましくは少なくとも約1.0×103、より好ましくは少なくとも約2.0×103、及び特に約4.0×103ppm分のアルカリ濃度補助因子(Cfr,alk);
    b)少なくとも約6.0×102、好ましくは少なくとも約2.5×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103、及び特に約8.0×103ppm分の酸濃度補助因子(Cfr,ac);
    c)少なくとも約200、好ましくは少なくとも約1.0×103、より好ましくは少なくとも約2.0×103ppm分の活性塩素濃度補助因子(Cfrchl);
    d)少なくとも約6、好ましくは少なくとも約25、より好ましくは少なくとも約50ppm分の活性プロテアーゼ濃度補助因子(Cfr,prot);
    e)少なくとも約1、好ましくは少なくとも約4、より好ましくは少なくとも約8ppm分の活性アミラーゼ濃度補助因子(Cfr,amyl
    f)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分の活性ペクチナーゼ濃度補助因子(Cfr,pect);
    g)少なくとも約7、好ましくは少なくとも約30、より好ましくは少なくとも約60ppm分の全活性酵素濃度補助因子(Cfr,enz);
    h)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分の活性酸素濃度補助因子(Cfr,ox);
    i)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分のジアシルペルオキシド濃度補助因子(Cfr,diacyl);
    j)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275、より好ましくは少なくとも約550ppm分のAl3+濃度補助因子(Cfr,al);
    k)少なくとも約100、好ましくは少なくとも約275、より好ましくは少なくとも約550ppm分のZn2+濃度補助因子(Cfr,zn);
    l)少なくとも約4×102、好ましくは少なくとも約1.5×103、より好ましくは少なくとも約3.0×103ppm分の界面活性剤濃度補助因子(Cfr,surf);
    m)少なくとも約4×102、好ましくは少なくとも約2×103、より好ましくは少なくとも約4.0×103ppm分の金属イオン封鎖剤又はビルダー濃度補助因子(Cfr,seq);
    n)少なくとも約80、好ましくは少なくとも約4.0×102、より好ましくは少なくとも約8.0×102ppm分のポリマー分散剤濃度補助因子(Cfr,disp);
    o)少なくとも約60、好ましくは少なくとも約300、より好ましくは少なくとも約600ppm分のシリコン濃度補助因子(Cfr,sil
    その際、所与の洗剤補助(aux)に関する前記最後のすすぎサイクルの濃度補助因子(Cfr,aux)が次のように定義され:
    Figure 2004534572
    式中、caux(t)は、食器洗浄時間の変数tの関数としての前記洗剤補助の洗浄液濃度であり、tfは、前記最後のすすぎの開始に対応する時間であり、及びteは、前記最後のすすぎの終わりに対応する時間である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記投与方式が、少なくとも200、好ましくは少なくとも1500ppm分の予備すすぎアルカリ濃度因子(Cpfr,alk)、少なくとも200、好ましくは少なくとも約1000ppm分の予備すすぎ活性塩素濃度因子(Cpfr,chl)、並びに少なくとも約600、好ましくは少なくとも約2500、より好ましくは少なくとも約4000、及び特に少なくとも約8000ppm分の最後のすすぎの酸濃度補助因子(Cfr,ac)を提供するような方式である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記最後のすすぎ前の時点でのすすぎ液が、約10より高い、好ましくは約11より高いpHを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記最後のすすぎ中の時点でのすすぎ液が、約8より低い、好ましくは約7より低いpHを有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記一以上の食器洗浄製品が、前記すすぎ液中に、少なくとも約5分間、好ましくは少なくとも約10分間、及びより好ましくは少なくとも約15分間存在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記一以上の食器洗浄製品が、前記最後のすすぎ前の前記すすぎ液中に、少なくとも約5分間、好ましくは少なくとも約7.5分間存在する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記一以上の食器洗浄製品が、前記すすぎ中に、誘因作動型機械的投与装置を用いて送達される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記投与装置が時間作動型であるか、或いは物理的又は化学的誘因、例えばpH、伝導度、pCa、pNa、温度、動き、濁度、ECなどに反応して作動される、請求項14に記載の方法。
  16. 複数個の食器洗浄製品が所与のすすぎサイクル中に同時に投与される、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 複数個の食器洗浄製品が同一又は異なるすすぎサイクル中に異なる瞬間にて投与される、請求項14又は15に記載の方法。
  18. 前記食器洗浄製品の一以上が液体の形態で投与される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記食器洗浄製品の一以上が固体の形態で投与される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記すすぎサイクル中に送達された前記固体の少なくとも50%が、約4分未満で、好ましくは約3分未満で、及びより好ましくは約2分未満で溶解する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記食器洗浄製品の一以上が、前記すすぎ液中のCa2+の濃度を炭酸カルシウムとして表示した場合に約70ppm未満、好ましくは約35ppm未満、及びより好ましくは約18ppm未満に減少させるのに有効な量で、洗浄性ビルダー、好ましくは有機可溶性ビルダーを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記食器洗浄製品の一以上がポリマー分散剤を含み、その際前記ポリマー分散剤が、オレフィン性不飽和カルボン酸モノマー及びスルホン化モノマーから選択される少なくとも一のモノマー単位を含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記すすぎ液中の前記ポリマー分散剤の濃度が、約300ppm未満、好ましくは約200ppm未満、及びより好ましくは約150ppm未満である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記食器洗浄製品の一以上が、前記すすぎ液に約24mN/m未満、好ましくは約23mN/m未満の表面張力を提供する能力のある湿潤剤を含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記湿潤剤がシロキサン界面活性剤である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記食器洗浄製品の一以上が表面実質改質ポリマーを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記表面実質改質ポリマーが、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、特にポリビニルピロリドンの、ビニルイミダゾール、アクリル酸、メタクリル酸、及びそれらの混合物から選択されるコモノマーとのコポリマーから選択される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記食器洗浄製品の一以上が繊維性食品分解酵素を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記繊維性食品分解酵素がペクチナーゼである、請求項28に記載の方法。
  30. 一以上の食器洗浄製品が前記すすぎ液に、室温で測定された場合に約7未満の、好ましくは約6未満のpHを提供する、請求項28又は29に記載の方法。
  31. 一以上の食器洗浄製品を、請求項1〜9のいずれか一項に記載された投与方式に従って、前記洗浄液中に送達するように適合された、自動食器洗い機に用いる機械的投与装置。
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