JP2004532329A - 前香料組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、前香料組成物に関し、詳細には洗浄製品又は布地処理製品において使用するための前香料組成物に関する。このような前香料組成物は、かかる製品で処理された布地、特に乾燥した布地のような表面上に、マルチ−臭気香料特性の持続放出性、すなわち新鮮さの利益を付与する。
【背景技術】
【0002】
着香製品(perfumed product)は当該技術分野において周知である。しかしながら、洗濯及びクリーニング製品のような着香製品が消費者に受け入れられるかどうかは、その製品の実用性だけではなく、製品に伴う審美性によっても影響される。したがってそのような商品の処方を成功させるためには、香料成分も重要な観点となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
布地のような表面が処理されて、心地よい芳香が長い間続くことも消費者によって望まれていることである。事実、香料添加物は、その様な組成物を消費者に審美的に好ましいようにし、場合によっては、香料が香料添加物で処理された布地のような表面に心地よい芳香を付与する。しかしながら、水性の洗濯又はクリーニング溶液から布地に移行する香料成分の量は微々たる場合が多く、表面上に長時間維持されることはない。さらに、芳香性物質は高価である場合が多く、洗濯及びクリーニング組成物としての使用が非効率的であったり、布地のような表面への移行の効率が悪かったりすると、消費者にとっても、また洗濯及びクリーニング組成物製造業者にとっても非常にコストの高いものになってしまう。したがって産業界は、洗濯及びクリーニング製品において、より効果的で、より効率的な芳香の送給のため、特に布地のような表面上で長続きする芳香の供給における改良のため、引き続き緊急性をもって模索している。
【0004】
最近新しいタイプの原料、すなわち、1級及び/又は2級アミン官能基を含む化合物と、活性ケトン又はアルデヒドを含有する成分とを含むアミン反応生成物が、洗濯した布地に長期間にわたって持続性の香料を放出させるための、家庭における布地処理に使用されることが多くなった。このような化合物の開示は、例えば、国際公開第00/02991号、第00/02981号、第00/02987号、及び第00/02982号中に見いだすことができる。
【0005】
しかし、当該技術分野における進歩にも関わらず、前香料で処理された基材及び表面に対して、マルチ−臭気特性の利益を送給する前香料を同定する必要性がなお存在する。特に液体洗剤組成物の形態における、多種多様な洗浄製品及び布地処理製品へと、安定して混和することができる前香料を提供する必要性もまたなお存在する。
【0006】
それ故に、本発明の目的は、かかる前香料と接触させた布地のような表面に対して、マルチ−臭気利益特性を付与することができる前香料組成物を提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、液体洗剤組成物へ効率的に懸濁し、安定して混和することができる前香料組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、洗浄製品、例えば、洗剤組成物又は布地処理製品に混和することができる前香料組成物を提供する。このような前香料組成物は、1級及び/又は2級アミン化合物と、香料ケトン及び比較的「嵩高い」香料アルデヒドの組み合わせとの反応生成物を含む。
【0009】
前記アミン化合物は、メチルアントラニレートの1%ジプロピレングリコール溶液の臭気強度指数よりも低い臭気強度指数を有する化合物である。前記香料アルデヒドは、比較的高い沸点及び比較的高い分子量を有するアルデヒドである。前記のケトン/アルデヒドの組み合わせは、香料ケトン及び香料アルデヒドを約95:5〜25:75の重量比で含有する。
【0010】
このような前香料組成物を含有する洗浄製品及び布地処理製品は、このような製品で処理された表面に対して、持続性のマルチ−臭気香料又は新鮮さの利益を付与する。液体形態におけるこのような製品はまた、特に安定であり、調製が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本明細書中の前香料反応生成物の組成物の必須成分は、1級及び/又は2級アミン化合物、並びに前記アミン化合物と反応する香料ケトン及びアルデヒドの組み合わせである。これらの成分のいずれか、並びに組成物の調製及びこのような前香料組成物を含む洗浄製品又は布地処理製品を、以下に詳細に記載する。
【0012】
アミン化合物
本明細書中の前香料組成物を形成するために使用されるアミン化合物は、1級及び/又は2級アミンである。用語「1級及び/又は2級アミン」は、本発明の目的のために、少なくとも1つの1級及び/又は2級アミン及び/又はアミド官能基を保有する成分を意味する。もちろん、1個のアミン化合物が1級及び2級両方のアミン部分を保有する化合物であってもよく、それにより数種のアルデヒド及び/又はケトンとの反応が可能である。
【0013】
本発明において使用される1級アミン及び/又は2級アミン化合物は、一般的に、メチルアントラニレートの1%ジプロピレングリコール溶液の臭気強度指数よりも小さな臭気強度指数を有することを特徴とする化合物である。
【0014】
(臭気強度指数法)
臭気強度指数は、純粋な化学物質が、香料中で使用される臭気のない溶媒であるジプロピレングリコール(DPG)中で1%に稀釈される場合、臭気について試験化学物質を評価する専門家によって決定される値である。この濃度パーセントは、典型的な使用レベルの代表例である。匂いを嗅ぐためのストリップ、又はいわゆる「吸い取り紙」は、試験溶液にひたされ、評価のために熟練したパネリストに示される。熟練したパネリストは、少なくとも6ヵ月間臭気等級について訓練を受けた査定者であり、彼らの等級は現行基準の対照に対して精度と再現性をチェックされる。各アミン化合物について、パネリストは2片の吸い取り紙を与えられるが、一方は対照標準(アントラニル酸メチル、パネリストは知らない)であり、他方は試験サンプルである。パネリストは0〜5の臭気強度尺度で両方の臭気ストリップについてランク付けするよう求められるが、ランクは0が臭気を検出しない、5は非常に強い臭気が存在することを示す。
【0015】
(結果):
以下は本発明での使用に適し、上記の手法によるいくつかのアミン化合物の臭気強度指数を示す。いずれの場合にも、数値は5名の熟練パネリストの算術平均であり、結果は統計的に95%の信頼水準で有意に異なっている。
【表1】
必須である臭気強度指数の特性を有する多種多様な1級及び/又は2級アミン化合物を、本発明の前香料組成物を調製するために使用することができる。本発明において有用な1級アミン化合物の一般構造は以下のとおりである。
【0016】
B−(NH2)n;
式中、Bは担体物質であり、nは少なくとも1の値の指数である。2級アミン基を含有する化合物は、化合物が−NH2の代りに1個以上の−NH−基を含むという点を除き、上記に似た構造を有する。さらに、前記化合物の構造はまた、−NH2及び−NH−基の2つの1個以上を有していてもよい。典型的には、この一般的なタイプのアミン化合物は、それから前香料反応生成物が作られるような比較的粘稠な物質である。
【0017】
適切なB担体は、無機担体部分と有機担体部分との両方を含む。「無機担体」とは、炭素に基づかないか又は実質的に炭素に基づかない骨格を含む担体を意味する。
【0018】
無機担体を使用する好適な1級及び/又は2級アミンは、アミノ誘導体化したオルガノシラン、シロキサン、シラザン、アルマン(alumane)、アルミニウムシロキサン、又はアルミニウムシリケート化合物のモノ若しくはポリマー若しくは有機−有機シリコーンコポリマーから選択されるアミンである。こうした担体の典型的な例は、ジアミノアルキルシロキサン、[H2NCH2(CH3)2Si]O、又はオルガノアミノシラン、(C6H5)3SiNH2のような、少なくとも1つの1級アミン部分のあるオルガノシロキサンであり、シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicone)、W.ノール(W.Noll)、アカデミック・プレス社(Academic Press Inc.)、1998年、ロンドン、209、106頁)に記載されている。
【0019】
有機担体を使用する好適な1級及び/又は2級アミンは、アミノアリール誘導体、ポリアミン、アミノ酸及びその誘導体、置換アミン及びアミド、グルカミン、デンドリマー、ポリビニルアミン及びその誘導体、及び/又はそのコポリマー、アルキレンポリアミン、ポリアミノ酸及びそのコポリマー、架橋ポリアミノ酸、アミノ置換ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビスアミン又はビスアミノアルキル、アミノアルキルピペラジン及びその誘導体、線状又は分枝状のビス(アミノアルキル)アルキルジアミン、及びこれらの混合物、などから選択されるアミンである。
【0020】
好適なアミノアリール誘導体はアミノベンゼン誘導体であって、4−アミノベンゾエート化合物のアルキルエステルを含み、より好ましくは、エチル−4−アミノベンゾエート、フェニルエチル−4−アミノベンゾエート、フェニル−4−アミノベンゾエート、4−アミノ−N’−(3−アミノプロピル)−ベンズアミド、及びこれらの混合物から選択される。
【0021】
本発明に用いるのに好適なポリアミンは、ポリエチレンイミンポリマー、ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−(2−アミノメチルエチル)−ω−(2−アミノメチルエトキシ)−(=C.A.SNo.9046−10−0);ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−ヒドロ−)−ω−(2−アミノメチルエトキシ)−、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール(=C.A.SNo.39423−51−3)とのエーテル;商品名ジェフアミン(Jeffamine)T−403、D−230、D−400、D−2000として市販;2,2’,2”−トリアミノトリエチルアミン;2、2’−ジアミノ−ジエチルアミン;3,3’−ジアミノ−ジプロピルアミン、三菱より市販されている1,3ビスアミノエチル−シクロヘキサン、及びC12スターンアミン(Sternamine)(プロピレンアミン)n(n=3/4)のようにクラリアント(Clariant)より市販されているC12スターンアミン(Sternamine)、及びこれらの混合物である。好ましいポリアミンは、ルパゾル(Lupasol)FG(分子量800)、G20wfv(分子量1300)、PR8515(分子量2000)、WF(分子量25000)、FC(分子量800)、G20(分子量1300)、G35(分子量1200)、G100(分子量2000)、HF(分子量25000)、P(分子量750000)、PS(分子量750000)、SK(分子量2000000)、SNA(分子量1000000)のような商品名ルパゾル(Lupasol)として市販されているポリエチレンイミンである。これらの中で、最も好ましいものとしては、ルパゾル(Lupasol)HF又はWF(分子量25000)、P(分子量750000)、PS(分子量750000)、SK(分子量2000000)、620wfv(分子量1300)、及びPR1815(分子量2000)が挙げられる。
【0022】
本明細書で使用するのに好ましいアミノ酸は、チロシン、トリプトファン、リジン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、アルギニン、アスパラギン、フェニルアラニン、プロリン、グリシン、セリン、ヒスチジン、トレオニン、メチオニン、及びこれらの混合物から選択され、最も好ましくは、チロシン、トリプトファン、及びこれらの混合物から選択される。好適なアミノ酸誘導体は、チロシンエチレート、グリジンメチレート、トリプトファンエチレート、及びこれらの混合物から選択される。
【0023】
本発明にて使用する好適な置換アミン及びアミドは、ニペコタミド、N−ココ−1,3−プロペンジアミン;N−オレイル−1,3−プロペンジアミン、N−(タロウアルキル)−1,3−プロペンジアミン;1,4−ジアミノシクロヘキサン;1,2−ジアミノ−シクロヘキサン;1,12−ジアミノドデカン、及びこれらの混合物から選択される。
【0024】
本発明での使用に適する他の1級アミン化合物はグルカミン類であり、好ましくは、2,3,4,5,6−ペンタメトキシ−グルカミン;6−アセチルグルカミン、グルカミン、及びこれらの混合物から選択される。
【0025】
また好ましい化合物は、ポリエチレンイミン及び/又はポリプロピレンイミンデンドリマー、及びデンドリテク(Dendritech)から市販されているスターバースト(Starburst(登録商標))ポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマーの世代G0〜G10、及びディーエスエム(DSM)から市販されているデンドリマーアストロモール(Astromol(登録商標))の世代1〜5であって、x=2nx4(nは一般に0〜4)であるジアミノブタンポリアミンDAB(PA)xデンドリマーである。
【0026】
ポリアミノ酸は、アミノ官能基を有するポリマーの中で好適で好ましい部類の1つである。ポリアミノ酸はアミノ酸又は化学的に修飾されたアミノ酸から造られる化合物である。これらはアラニン、セリン、アスパラギン酸、アルギニン、バリン、スレオニン、グルタミン酸、ロイシン、システイン、ヒスチジン、リジン、イソロイシン、チロシン、アスパラギン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、グルタミン、グリシン、又はこれらの混合物を含有し得る。化学的に修飾されたアミノ酸においては、アミノ酸のアミン又は酸官能基は化学試薬と反応したものである。これは多くの場合、アミノ酸のこれら化学的なアミン及び酸官能基を後続反応において保護するために、又は溶解性改善など、特定の性質をアミノ酸に与えるために、実施される。かかる化学的修飾の例は、ベンジルオキシカルボニル、アミノ酪酸、ブチルエステル、ピログルタミン酸などである。アミノ酸及び小アミノ酸フラグメントの一般的な修飾のさらなる例は、バッケム(Bachem)1996年のペプチドと生物化学物質のカタログ(Peptides and Biochemicals Catalog)に見出すことができる。
【0027】
好適なポリアミノ酸は、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリグルタミン、ポリアスパラギン、ポリヒスチジン、ポリトリプトファン、又はこれらの混合物である。最適なのはポリリジン、又は50%超過のアミノ酸がリジンであるポリアミノ酸である。その理由は、リジン側鎖の1級アミン官能基が、すべてのアミノ酸の中で最も反応性のアミンだからである。
【0028】
好適なポリアミノ酸は分子量が500〜10,000,000、より好ましくは2,000〜25,000である。
【0029】
該ポリアミノ酸は架橋していてもよい。架橋は、例えば、リジンなどのアミノ酸側鎖のアミノ基と当該アミノ酸上のカルボキシル官能基との縮合により、又はPEG誘導体などのタンパク質架橋剤との縮合により、得ることができる。該架橋したポリアミノ酸はさらに活性成分との反応のために、遊離の1級及び/又は2級アミノ基を残しておく必要がある。
【0030】
好適な架橋ポリアミノ酸は分子量が20,000〜10,000,000、より好ましくは200,000〜2,000,000である。
【0031】
該ポリアミノ酸又はアミノ酸は他の試薬、例えば、酸、アミド、塩化アシルなどと共重合し得る。より具体的には、アミノカプロン酸、アジピン酸、エチルへキサン酸、カプロラクタム、又はこれらの混合物とである。これらコポリマーに使用するモル比は、1:1〜1:20(試薬/アミノ酸(リジン))、より好ましくは、1:1〜1:10の範囲である。
【0032】
ポリリジンなどのポリアミノ酸は部分的にエトキシ化されていてもよい。
【0033】
リジン、アルギニン、グルタミン、アスパラギンを含有するポリアミノ酸の例及び供給については、バッケム(Bachem)1996年のペプチドと生物化学物質のカタログ(Peptides and Biochemicals Catalog)に記載されている。
【0034】
ポリアミノ酸は、活性成分との反応の前に、塩の形状で得ることができる。例えば、ポリリジンはポリリジン臭化水素酸塩として供給し得る。ポリリジン臭化水素酸塩は、シグマ(Sigma)、アプリケム(Appichem)、バッケム(Bachem)、及びフルカ(Fluka)から市販されている。
【0035】
本発明の目的で、少なくとも1個の1級及び/又は2級アミン基を含む適切なアミノ官能性ポリマーの例は以下のとおりである。
【0036】
−分子量約300〜2,000,000の範囲のポリビニルアミン、
−分子量約600、1200、又は3000で、エトキシ化度が0.5になるようにアルコキシ化されたポリビニルアミン、
−ポリビニルアミンビニルアルコール−モル比2:1、ポリビニルアミンビニルホルムアミド−モル比1:2、及びポリビニルアミンビニルホルムアミド−モル比2:1、
−トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、
−ビス−アミノプロピルピペラジン、
−ポリアミノ酸(L−リジン/ラウリン酸、モル比10/1)、ポリアミノ酸(L−リジン/アミノカプロン酸/アジピン酸、モル比5/5/1)、ポリアミノ酸(L−リジン/アミノカプロン酸/エチルへキサン酸、モル比5/3/1)ポリアミノ酸(ポリリジン−コカプロラクタム);ポリリジン;ポリリジン臭化水素酸塩;架橋ポリリジン、
−分子量400〜300,000の範囲のアミノ置換ポリビニルアルコール、
−ポリオキシエチレン・ビス[アミン]、例えば、シグマから入手可能、
−ポリオキシエチレン・ビス[6−アミノヘキシル]、例えば、シグマから入手可能、
−N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン(線状又は分枝状)(TPTA)、
−1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)。
【0037】
より好ましい化合物は、エチル−4−アミノベンゾエート、ポリエチレンイミンポリマーであって、ルパゾル(Lupasol)の商品名で市販されている、ルパゾルHF、P、PS、SK、SNA、WF、G20wfv、及びPR8515;ジアミノブタンデンドリマーであるアストラモール(Astramol)(登録商標)、ポリリジン、架橋ポリリジン、N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン(線状又は分枝状);1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピペラジン、及びこれらの混合物から選択される。最も好ましい化合物は、エチル−4−アミノベンゾエート、200ダルトンを超える分子量を有するポリエチレンイミンポリマー(ルパゾル(Lupasol)HF、P、PS、SK、SNA、WF、G20wfv、及びPR8515のような商品名ルパゾル(Lupasol)として市販されている化合物を含む);ポリリジン、架橋されたポリリジン、線状又は分枝状のN,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン、1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピペラジン、及びこれらの混合物から選択される化合物である。
【0038】
好都合にも、そのような最も好ましい1級及び/又は2級アミン化合物は、布地に、外観上の利益、特に色彩的な外観上の利益を付与し、それにより、得られるアミン反応生成物によって、布地の外観上の利益となる性質、処理する表面への付着、香料組成物の放出と同様に活性成分の遅延放出がもたらされる。さらに、この1級及び/又は2級アミン化合物が、遊離の1級及び/又は2級アミン基を2つ以上有する場合には、いくつかの異なった活性成分(アルデヒド及び/又はケトン)をアミン化合物に結合させることができる。
【0039】
もちろん、過剰量の1級及び/又は2級アミン化合物はまた、本明細書中の前香料組成物中でそのまま、すなわち前記のアルデヒド及び/又はケトン香料成分のような有益剤と反応させることなく用いてもよいし、本明細書中に記載されるように、1級及び/又は2級アミン化合物内に取り込まれた又は組み込まれた香料組成物のような有益剤とともに用いてもよい。さらに、この1級及び/又は2級アミン化合物は、上記の香料ケトン又はアルデヒド以外の化合物と反応させてもよく、そのような化合物の例を挙げれば、アシルハライド(例えば、アセチルクロリド、パルミトイルクロリド、又はミリストイルクロリド)、酸無水物(例えば、無水酢酸)、アルキル化又はアリール化のためのアルキルハライド又はアリールハライド、香料成分としては使用されていないアルデヒド又はケトン(例えば、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド)、反応生成物に所望の物理的性質を付与するための、不飽和のケトン、アルデヒド、又はカルボン酸(例えば、2−デシルプロペン酸、プロペナール、プロペノン)である。
【0040】
香料ケトン/香料アルデヒドの組み合わせ
上述のような1級及び/又は2級アミン化合物は、香料ケトン成分及び香料アルデヒド成分を本質的に含む香料化合物の組み合わせと反応して、本明細書中の前香料組成物を形成する。このような組み合わせにおいて、ケトン対アルデヒドの重量比は、一般的に、約95:1〜25:75、より好ましくは約95:1〜60:40の範囲である。言い換えると、前記のケトン/アルデヒドの組み合わせは、一般的に、約25重量%〜95重量%の香料ケトン成分、より好ましくは約40重量%〜95重量%の香料ケトン成分を含む。この組み合わせの香料ケトン及び香料アルデヒド成分は、以下に非常に詳細に記載される。
【0041】
A)香料ケトン成分
本明細書中の前香料組成物中で利用される香料ケトンは、化学的にケトンである任意の物質を含むことができ、このケトンは、アミン化合物のアミン部分と反応することが可能で、前記前香料組成物で処理された表面に対して望ましい臭気又は新鮮な利益を付与することができる。前記香料ケトン成分は、もちろん、1つ超過のケトン、すなわちケトンの混合物を含む。好ましくは、前記香料ケトンは、ブコキシム(buccoxime);イソジャスモン;メチルβ−ナフチルケトン;ムスクインダノン;トナリド(tonalid)/ムスクプラス(musk plus);α−ダマスコーン、β−ダマスコーン、δ−ダマスコーン、イソ−ダマスコーン、ダマセノン、ダマロース(Damarose)、メチル−ジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン、カンファー、フェンコン、α−イオノン、β−イオノン、γ−メチルいわゆるイオノン、フルーラモン(Fleuramone)、ジヒドロジャスモン、cis−ジャスモン、イソ−E−スーパー、メチル−セドレニル(Cedrenyl)−ケトン又はメチル−セドリロン(Cedrylone)、アセトフェノン、メチル−アセトフェノン、パラ−メトキシ−アセトフェノン、メチル−β−ナフチル−ケトン、ベンジル−アセトン、ベンゾフェノン,パラ−ヒドロキシ−フェニル−ブタノン、セロリケトン又はリベスコン(Livescone)、6−イソプロピルデカヒドロ−2−ナフトン、ジメチル−オクテノン、フレスコメンテ(Freskomenthe)、4−(1−エトキシビニル)−3,3,5,5,−テトラメチル−シクロヘキサノン、メチル−ヘプテノン、2−(2−(4−メチル−3−シクロへキセン−1−イル)プロピル)−シクロペンタノン、1−(p−メンテン−6(2)−イル)−1−プロパノン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、2−アセチル−3,3−ジメチル−ノルボルナン、6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン、4−ダマスコール、ダルシニル(Dulcinyl)又はカシオン(Cassione)、ゲルソン(Gelsone)、ヘキサロン(Hexalon)、イソシクレモン(Isocyclemone)E、メチルシクロシトロン、メチル−ラベンダー−ケトン、オリボン、パラ−t−ブチル−シクロヘキサノン、ベル
ドン(Verdone)、デルフォン(Delphone)、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン(Plicatone)、ベルトン(Veloutone)、2,4,4,7−テトラメチル−オクタ−6−エン−3−オン、テトラメラン、ヘジオン、及びこれらの混合物から選択される。
【0042】
より好ましくは、前記の化合物から、好ましい香料ケトンは、α−ダマスコーン、δ−ダマスコーン、イソ−ダマスコーン、カルボン、γ−メチル−イオノン、イソ−E−スーパー、2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3−オン、ベンジルアセトン、β−ダマスコーン、ダマセノン、メチル−ジヒドロジャスモネート、メチルセドリロン、ヘジオン、及びこれらの混合物から選択される。
【0043】
B)香料アルデヒド成分
本明細書中の前香料組成物の香料アルデヒド成分は、化学的にアルデヒドである任意の香料物質を含むことができ、これらのアルデヒドは、香料ケトン成分と同様に、アミン化合物のアミノ部分と反応し、前香料組成物で処理された表面に望ましい臭気又は新鮮さの利益を付与することもできる。香料ケトン成分とともに、香料アルデヒド成分は、単一の個々のアルデヒド又は2つ以上の香料アルデヒドの混合物を含むことができる。加えて、香料アルデヒド成分は、比較的「嵩高い」アルデヒドを含まなければならない。嵩高いとは、香料アルデヒドが、比較的高い分子量を有し、比較的高い沸点を有することを意味する。本発明の目的で、高分子量の香料アルデヒドは、約225℃より高い沸点を有するものである。さらに、本発明の目的のために、高分子量の香料アルデヒドは、約150より大きな分子量を有するものである。
【0044】
より好ましくは、本明細書中で使用される香料アルデヒドは、250℃を超える沸点を有し、3より大きなClogPを有する物質を含む。ClogPは、以下の参考文献中に定義されるような一般に知られる計算値である。「構造からのlogPOCTの計算(Calculating log Poct from Structures)」;アルバート・レオ(Albert Leo)(Medicinal Chemistry Project、ポモナ大学(Pomona College)、米国カリフォルニア州クレアモント)。Chemical Reviews、93巻4号、1993年6月;同様にComprehensive Medicinal Chemistry、アルバート・レオ(Albert Leo)、ハンシュ(C.Hansch,Ed)、Pergamon Press:オックスフォード、1990年、4巻、315頁;並びに分子の親油性に関する計算手順(Calculation Procedures for molecular lipophilicity):比較研究、Quant.Struct.Act.Realt.15、403〜409頁(1996年)、レイモンド・マンホルド及びカール・ドロス(Raymund Mannhold and Karl Dross)。
【0045】
本明細書中で前香料中で使用するための香料アルデヒド物質は、ここで、香料アルデヒド混合物自身又はその一部のいずれかであって、アドキサル;アニスアルデヒド;サイマール;エチルバニリン;フロールヒドラール(florhydral);ヘリオナル;ヘリオトロピン;ヒドロキシシトロネラール;コアボン(koavone);ラウリルアルデヒド;リラール;メチルノニルアセトアルデヒド;P.T.ブシナール;フェニルアセトアルデヒド;ウンデシレンアルデヒド;バニリン;2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール、3−ドデセン−1−アールα−n−アミルシンナムアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3−(4−t−ブチルフェニル)−プロパナール、2−メチル−3−(パラ−メトキシフェニルプロパナール、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2(1)−シクロへキセン−1−イル)ブタナール、3−フェニル−2−プロペナール、シス/トランス−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール、[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]アセトアルデヒド、4−イソプロピルベンジルアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロへキセン−1−カルボキサアルデヒド、2−メチル−3−(イソプロピルフェニル)プロパナール、1−デカナール;デシルアルデヒド、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、4−(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]−デシリデン−8)−ブタナール、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンカルボキサアルデヒド、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ−エチル−α,α−ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、α−メチル−3,4−(メチレンジオキシ)−ヒドロシンナムアルデヒド、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナムアルデヒド、m−シメン−7−カルボキサアルデヒド、α−メチルフェニルアセトアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキサアルデヒド、4−(3)(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロへキセン−カルボキサアルデヒド、1−ドデカナール、2,4−ジメチルシクロヘキセン−3−カルボキサアルデヒド、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキサアルデヒド、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタン−1−アール、2−メチルウンデカナール、2−メチルデカナール、1−ノナナール、1−オクタナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、2−メチル−3−(4−t−ブチル)プロパナール、ジヒドロシンナムアルデヒド、1−メチル−4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキサアルデヒド、5又は6−メトキシヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−1又は2−カルボキサアルデヒド、3,7−ジメチルオクタン−1−アール、1−ウンデカナール、10−ウンデセン−1−アール、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、1−メチル−3−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキサアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−オクタナール、トランス−4−デセナール、2,6−ノナジエナール、パラ−トリルアセトアルデヒド;4−メチルフェニルアセトアルデヒド、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロへキセン−1−イル)−2−ブテナール、オルト−メトキシシンナムアルデヒド、3,5,6−トリメチル−3−シクロヘキセンカルボキサアルデヒド、3,7−ジメチル−2−メチレン−6−オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、ペオニアルデヒド(6,10−ジメチル−3−オキサ−5,9−ウンデカジエン−1−アール)、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−1−カルボキサアルデヒド、2−メチルオクタナール、α−メチル−4−(1−メチルエチル)ベンゼンアセトアルデヒド、6,6−ジメチル−2−ノルピネン−2−プロピオンアルデヒド、パラメチルフェノキシアセトアルデヒド、2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−アール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド、3−プロピル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプタ−5−エン−2−カルボアルデヒド、9−デセナール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、1−p−メンテン−q−カルボキサアルデヒド、シトラール、リリアール、及びこれらの混合物を含む。
【0046】
より好ましい香料アルデヒドは、シトラール、1−デカナール、ベンズアルデヒド、フロールヒドラール(florhydral)、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;シス/トランス−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール;ヘリオトロピン;2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;2,6−ノナジエナール;α−n−アミルシンナミックアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、P.T.ブシナール(P.T.Bucinal)、リラール、サイマール、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス−2−ノネナール、リリアール、トランス−2−ノネナール、及びこれらの混合物から選択される。
【0047】
C)任意成分/有益剤
前記アミン化合物と反応して本明細書中の前香料を形成する香料ケトン及び香料アルデヒドの必須の組み合わせに加えて、これらの前香料組成物は、多種多様な任意成分を含有することができる。このような任意成分は、必須香料成分であるアミン化合物と反応するか、又は必須の前香料成分中に単に物理的に混合され、取り込まれることが可能である。これらの任意成分は、布地のような処理された表面で、水又は湿気とその処理された表面とが後に接触する際に、その表面上で有利な効果を提供することができるため、本明細書中では有益剤と呼ばれる。したがって、有益剤は、風味成分、薬学的成分、生物制御成分、アルデヒド又はケトンである香料を含んでも含んでなくてもよい追加の香料組成物、新鮮な冷却成分、及びこれらの混合物から選択してもよい。
【0048】
通常有益剤は、前香料成分の10〜90%を、好ましくは30〜85%を、より好ましくは45〜80%を含むことができる。
【0049】
風味成分は全体として味覚に寄与するスパイス、調味増強剤を含む。
【0050】
医薬品成分には、薬物が含まれる。
【0051】
生物調節剤成分としては、殺生物剤(biocide)、抗菌剤(antimicrobial)、殺菌剤(bactericide)、殺真菌剤、殺藻剤、防カビ剤、消毒剤、防腐剤、殺虫剤、殺寄生虫剤、及び植物成長ホルモンが挙げられる。
【0052】
前香料組成物に担持させることが可能な抗微生物剤の典型的なものとしては、アミンオキシド系界面活性剤、光活性化漂白剤、クロルヘキシジンジアセテート、グルタルアルデヒド、桂皮油及びシンナムアルデヒド、クエン酸、デカン酸、乳酸、マレイン酸、ノナン酸、ポリビグアナイド、プロピレングリコール、クメンスルホン酸、オイゲノール、チモール、塩化ベンザルコニウム、ゲラニオール、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましいのは、前記アミン化合物と反応することが可能な化合物又はその担体物質である。
【0053】
代表的な昆虫忌避剤及び/又は蛾忌避剤は香料成分、例えば、シトロネラール、シトラール、N,N−ジエチル−メタ−トルアミド、ロツンジアル(Rotundial)、8−アセトキシカルボタンアセトン、及びこれらの混合物である。本明細書に用いる虫忌避剤及び/又は蛾忌避剤の他の例は、米国特許第4,449,987号、第4,693,890号、第4,696,676号、第4,933,371号、第5,030,660号、第5,196,200号、並びにB.D.ムーカージー(B.D.Mookherjee)らの「風味及び芳香分子の多様な虫の種に対する情報活動(Semio Activity of Flavor and Fragrance molecules on various Insect Species)」に開示され、植物の生物活性揮発性化合物(Bioactive Volatile Compounds from Plants)、ASCシンポジウムシリーズ(ASC Symposium Series)525、R.テラニシ(R.Teranishi)、R.G.バテリィ(R.G.Buttery)、及びH.スギサワ(H.Sugisawa)、1993年、35〜48頁に公開されている。
【0054】
示されるように、有益剤はまた、前記のアルデヒド又はケトンを含む香料成分の混合物、又は前記のアルデヒド又はケトン香料でないものを含む香料成分の混合物で製造された香料組成物を含んでもよい。この組成物は、次いで混合により前香料成分に取り込まれる。こうした方法により、さらに十分に完成した香料の処方が、接触する面に次いで付着され得る。
【0055】
これらの成分の典型的なものには、芳香性の物質、又は天然(すなわち花(flowers)、草木、葉、根、樹皮、木、花(blossoms)、又は植物の抽出により得られる)、人工(すなわち異なる天然油又は油構成要素の混合物)、及び合成(すなわち合成的に製造された)の芳香のある物質を含む物質の混合物が挙げられる。かかる物質は多くの場合、固着剤、展延剤、安定剤、及び溶媒などの補助物質を伴う。これらの補助剤はまた本明細書に使用する場合、「香料」の意味に含まれる。一般に、香料は複数の有機化合物の複雑な混合物である。
【0056】
適当な香料は米国特許第5,500,138号に記載されているが、当該特許は本願に引用して援用する。
【0057】
香料組成物に有用な香料成分の例には、アミルサリチラート;ヘキシルサリチラート;テルピネオール;3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール;2,6−ジメチル−2−オクタノール;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール;3,7−ジメチル−3−オクタノール;3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール;3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、3,7−ジメチル−1−オクタノール;2−メチル−3−(パラ−t−ブチルフェニル)−プロピオンアルデヒド;4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、トリシクロデセニルプロピオネート;トリシクロデセニルアセテート、アニスアルデヒド;2−メチル−2−(パラ−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド;エチル−3−メチル−3−フェニルグリシダート(glycidate);4−(パラ−ヒドロキシフェニル)−ブタン−2−オン;1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;パラ−メトキシアセトフェノン;パラ−メトキシ−α−フェニルプロペン;メチル−2−n−ヘキシル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレート;ウンデカラクトンγが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
芳香性物質の追加の例には、オレンジ油;レモン油;グレープフルーツ油;ベルガモット油;丁子油;ドデカラクトンγ;メチル−2−(2−ペンチル−3−オキソシクロペンチル)アセテート;β−ナフトールメチルエーテル;メチル−β−ナフチルケトン;クマリン;4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート;α,α−ジメチルフェネチルアセテート;メチルフェニルカルビニルアセテート;トリデカンジオン酸の環状エチレングリコールジエステル;3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−ニトリル;イオノンγメチル;イオノンα;イオノンβ;プチグレン;メチルセドリロン(methyl cedrylone);7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチル−ナフタレン;イオノンメチル;メチル−1,6,10−トリメチル−2,5,9−シクロドデカトリエン−1−イルケトン;7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン;4−アセチル−6−t−ブチル−1,1−ジメチルインダン;ベンゾフェノン;6−アセチル−1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダン;5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,2,6−テトラメチルインダン;1−ドデカナール;7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタナール;10−ウンデセン−1−アール;イソ−ヘキセニルシクロヘキシルカルボキシアルデヒド;ホルミルトリシクロデカン;シクロペンタデカノリド;16−ヒドロキシ−9−ヘキサデセン酸ラクトン;1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン;アムブロクサン(ambroxane);ドデカヒドロ−3a,6,6,9aテトラメチルナフト−[2,1b]フラン;セドロール;5−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)−3−メチルペンタン−2−オール;2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール;カリオフィレンアルコール;セドリルアセテート;パラ−t−ブチルシクロヘキシルアセテート;パチョリ;オリバナム・レジノイド;ラブダナム;べチバー;コパイバ・バルサム;ファー・バルサム;ヒドロキシシトロネラール及びインドール;フェニルアセトアルデヒド及びインドールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0059】
香料成分の更なる例は、ゲラニオール;ゲラニルアセテート;リナロール;リナリルアセテート;テトラヒドロリナロール;シトロネロール;シトロネリルアセテート;ジヒドロミルセノール;ジヒドロミルセニルアセテート;テトラヒドロミルセノール;ターピニルアセテート;ノポール(nopol);ノピルアセテート(nopyl acetate);2−フェニルエタノール;2−フェニルエチルアセテート;ベンジルアルコール;ベンジルアセテート;ベンジルサリチラート;ベンジルベンゾアート;スチラリル(styrallyl)アセテート;ジメチルベンジルカルビノール;トリクロロメチルフェニルカルビニルメチルフェニルカルビニルアセテート;イソノニルアセテート;ベチベリルアセテート;ベチベロール;2−メチル−3−(p−t−ブチルフェニル)−プロパナール;2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニル)−プロパナール;3−(p−t−ブチルフェニル)−プロパナール;4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセンカルバルデヒド;4−アセトキシ−3−ペンチルテトラヒドロピラン;メチルジヒドロジャスモネート;2−n−ヘプチルシクロペンタノン;3−メチル−2−ペンチル−シクロペンタノン;n−デカナール;n−ドデカナール;9−デセノール−1;フェノキシエチルイソブチレート;フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール;フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール;ゲラノニトリル;シトロネロニトリル(citronellonitrile);セドリルアセタール;3−イソカンフィルシクロヘキサノール;セドリルメチルエーテル;イソロンギフォラノン(isolongifolanone);オウベパインニトリル;オウベパイン;ヘリオトロピン;オイゲノール;バニリン;ジフェニルオキシド;ヒドロキシシトロネラールイオノン;メチルイオノン;イソメチルイオノン;イロン;シス−3−ヘキサノール及びそのエステル;インダン・ムスク・フレグランス;テトラリン・ムスク・フレグランス;イソクロマン・ムスク・フレグランス;大環状ケトン;マクロラクトン・ムスク・フレグランス;エチレンブラシレートである。また、香料組成物の前香料成分として本発明において適当なのは、いわゆるシッフ塩基である。シッフ塩基類はアルデヒド系香料成分をアントラニレートと縮合させたものである。代表的な記載は米国特許第4,853,369号に見出し得る。代表的なシッフ塩基は、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド及びアントラニル酸メチルのシッフ塩基;ヒドロキシシトロネラール及びアントラニル酸メチルの縮合生成物;4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド及びアントラニル酸メチルの縮合生成物;商品名オーランチオール(Aurantiol)として市販されているアントラニル酸メチル及びヒドロキシシトロネラールの縮合生成物;商品名アグルメア(Agrumea)として市販されているアントラニル酸メチル及びメチルノニルアセトアルデヒドの縮合生成物;商品名ベルダンチオール(Verdantiol)として市販されているアントラニル酸メチル及びPTブシナールの縮合生成物;商品名リレーム(Lyrame)として市販されているアントラニル酸メチル及びリラールの縮合生成物;商品名リガントラル(Ligantral)として市販されているアントラニル酸メチル及びリガストラールの縮合生成物;及びこれらの混合物から選択される。
【0060】
好ましくは、本発明において有用な香料成分及び/又は組成物には、実質的にハロゲン化物質及びニトロムスクがない。
【0061】
より好ましいことには、香料化合物は臭気検出閾値(Odor Detection Threshold)が低いことを特徴としている。かかる香料検出閾値(ODT)は1ppm未満、好ましくは10ppb未満とすべきであり、この値は本明細書で以下に記載するような制御下のガスクロマトグラフィー(GC)条件下で測定する。このパラメータは香料技術において一般的に使用される値をいい、ある香料物質が存在することについて有意義な検出を行う最低濃度である。例えば、「臭気及び風味の閾値データの編集(Compilation of Odor and Taste Threshold Value Data)(ASTM DS 48 A)」、ファザラリ(F.A.Fazzalari)編、International Business Machines、ホップウェル・ジャンクション(Hopwell Junction)、ニューヨーク及びカルキン(Calkin)ら、香料、実践、及び議論(Perfumery,Practice and Principles)、ジョンウィリー&サンズ(John Willey & Sons Inc.)、243頁以下(1994年)を参照のこと。本発明の目的では、香料検出閾値は以下の方法にしたがって測定する。
【0062】
ガスクロマトグラフは、濃度及び鎖長分布が既知の炭化水素を用いて、シリンジにより注入された物質の正確な容量、精密なスプリット比、及び炭化水素の感応を測定することを特徴とする。空気の流速を正確に測定し、ヒトの吸気時間を0.02分間持続すると仮定して、サンプル秤量した容量を計算する。検出器における精密濃度は適時どの時点でもわかるので、吸入された容量あたりの質量がわかり、その結果、物質の濃度がわかる。香料物質のODTを決定するために、逆計算した濃度の溶液を臭気口に送る。パネリストはGC流出液の匂いを嗅ぎ、香料を感知したときの保持時間を確認する。パネリスト全員の平均を感知可能閾値と決める。分析対象の必要量をカラム上に注入し、検出器での一定濃度、例えば、10ppbなどとする。香料検出閾値を決定するための典型的なガスクロマトグラフィ・パラメータは以下に記載のとおりである。
【0063】
GC:FID検出器を備える5890シリーズII
7673オートサンプラー
カラム:J&Wサイエンティフィック(Scientific)DB−1
長さ30メートル、内径0.25mm、膜厚1ミクロン
方法:
スプリットインジェクション:17/1スプリット比
オートサンプラー:1注入あたり1.13マイクロリットル
カラム流速:1.10mL/分
気体流速:345mL/分
注入口の温度245℃
検出器の温度285℃
温度情報
初期温度:50℃
速度:5℃/分
最終温度:280℃
最終時間:6分
リーディング仮定:一嗅ぎあたり0.02分
GC空気を試料の希釈物に添加する。
【0064】
かかる好適な香料成分の例は、2−メチル−2−(パラ−イソ−プロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド、1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキサン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、及び/又はパラ−メトキシ−アセトフェノンから選択されるものである。さらにより好ましいのは、前記の方法で測定されたODT<10ppbを有する以下の化合物:ウンデシレンアルデヒド、ウンデカラクトンγ、ヘリオトロピン、ドデカラクトンγ、p−アニスアルデヒド、パラヒドロキシフェニル−ブタノン、サイマール、ベンジルアセトン、イオノンα、p.t.ブシナール、ダマセノン、イオノンβ、メチル−ノニルケトン、メチルヘプチンカーボネート、リナロール、インドール、シス−3−ヘキセニルサリチラート、バニリン、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、エチルバニリン、クマリン、エチルメチルフェニルグリシダート(glycidate)、オイゲノール、アントラニル酸メチル、イソオイゲノール、β−ナフトールメチルエステル、ヘルバヴァート(herbavert)、リラール、アリルアミルグリコレート、ジヒドロイソジャスモネート、エチル−2−メチルブチラート、ネロール、及びフェニルアセトアルデヒドである。最も好ましくは、任意選択的な香料成分は、本明細書中の組成物の少なくとも5%、より好ましくは少なくとも10%を含む。
【0065】
最も好ましくは、香料成分は、国際公開第96/12785号、12〜14頁に記載されているものである。さらに最も好ましいのは、ClogPが少なくとも2.0、好ましくは少なくとも3.0で、沸点が少なくとも250℃の香料成分を、少なくとも10重量%、好ましくは25重量%含む香料組成物である。さらに別の好ましい香料組成物は、ClogPが少なくとも2.0、より好ましくは少なくとも3.0で、沸点が少なくとも250℃以下の香料成分を、少なくとも20重量%、好ましくは35重量%を含む香料組成物である。
【0066】
前香料組成物の調製
本明細書中の前香料組成物は、アミン化合物と香料ケトン/香料アルデヒドとの組み合わせを単純に混合することによって、これらの成分が反応するのに十分な条件下で、調製することができる。しばしば、この混合は、高剪断攪拌を用いて行われる。約40〜65℃の温度を使用してもよい。追加の有益剤もまた、反応混合物に添加されてもよい。前記アミン化合物及びケトン/アルデヒド香料の組み合わせとの反応を伴う反応機構は、国際公開第00/02982号に非常に詳細に記載されているが、これを本明細書中に引用して援用する。
【0067】
典型的には、等モル量の反応物質を使用することができる。重量に基づいて、反応物質の量は、2つの必須成分(アミン化合物及びケトン/アルデヒドの組み合わせ)について5:1〜1:5の範囲で変動させることができる。これら2つの成分は、反応混合物に同時に添加される必要はない。前記ケトン及びアルデヒド成分は、その代わりに連続して添加してもよい。適切な反応媒体を形成するために、反応物質はまた、本明細書中の前香料組成物が最終的に配合される洗浄製品又は布地処理製品の1つ以上の成分と混合してもよい。
【0068】
示されるように、得られる前香料反応生成物は、比較的粘稠な物質である。しばしば、前記アミン化合物の反応生成物の粘度は、約1000cPsより大きく、より好ましくは、約500,000cPsより大きく、なおさらに好ましくは、約1,000,000cPsより大きい。
【0069】
洗浄及び布地処理製品
本発明の前香料組成物は、種々の洗浄製品及び布地処理製品に混和することができる。このような製品としては、洗濯及び洗浄組成物の両方が挙げられるが、これらは典型的には、香料ケトン及びアルデヒドの遅延放出を必要とする布地及び硬質表面(例えば、食器、床、浴室、化粧室、台所、及び他の表面)を洗浄するために使用される。それ故に、洗濯組成物及び洗浄組成物としては、布地洗浄の利益をもたらす洗浄組成物だけではなく、硬質表面洗浄の利益を与える硬質表面洗浄をも含むことが理解される。
【0070】
本明細書中の前香料が混和される製品はまた、布地用柔軟仕上げ剤又はコンディショナーのような布地処理製品を含む。このような製品は、それを用いて処理される布地に洗浄の利益を付与する必要はない。
【0071】
本明細書中の前香料を混和することができる製品として好ましいのは、洗濯及び布地処理、例えば、柔軟処理剤、前香料と布地との接触を生じる組成物である。
【0072】
本明細書中の前香料が処理された表面に移動する効率は、乾燥表面臭気指数(Dry Surface Odor Index)といわれるパラメータを用いて定量化することができる。このようなパラメータは、国際公開第00/02982号(本明細書中に参考のために示す)中に完全に記載されている。好ましくは、洗浄製品及び布地処理製品中に混和される本明細書の前香料組成物は、約5超過、好ましくは少なくとも約10の乾燥表面臭気指数を示す。
【0073】
一般的に、本明細書中の前香料組成物は、本明細書中の洗浄製品又は布地処理製品中に、約0.005重量%〜5重量%の範囲、より好ましくは、約0.02重量%〜0.5重量%の範囲で混和することができる。洗浄製品に関して、前香料は、一般的に、約1重量%〜50重量%の洗浄性界面活性剤とともに、約0.005重量%〜2重量%の濃度で混和される。布地処理製品に関しては、前香料は、一般的に、約1重量%〜50重量%の布地柔軟仕上げ剤又は処理剤とともに、約0.005重量%〜5重量%の濃度で混和される。本明細書中の前香料を含有する洗浄及び布地処理製品は、このタイプの製品に使用するための従来の多種多様な追加の補助剤を含むことができる。このような従来の補助剤の多くの開示は、国際公開第00/02982号及び第00/02987号中に見い出すことができるが、これらを本明細書中に引用して援用する。
【0074】
本明細書中の前香料を含有する洗浄製品及び処理製品は、水性形態又は非水性形態の上では、液体、ゲル、又はフォーム、顆粒形態又は錠剤形態を含む種々な物理的形態をとってもよい。このタイプの製品に関して特に好ましい形態は、布地洗浄のための液体洗剤組成物、例えば、強力液体(HDL)洗剤である。より高い分子量、より高い粘度のアミン及びアルデヒド又はケトンの反応生成物を含む前香料は、典型的に、懸濁剤(例えば、シリコーン乳化剤)を用いて液体洗剤組成物に混和され、かかる液体製品中での前香料の化学的安定性及び物理的安定性の両方が保持される。しかし、前香料が、アミンと、本明細書中で使用されるタイプの香料ケトンと「嵩高い」香料アルデヒドとの両方の組み合わせとの反応生成物を含む場合、懸濁剤は必要ではないことがわかった。したがって、本明細書中の前香料は、シリコーンベースの懸濁剤を実質的に含まない液体洗剤製品へと混和することができる。
【0075】
本明細書中の前香料の調製及び特定のタイプの洗浄製品への組み込みは、以下の例によって示され得る。
【実施例】
【0076】
(実施例I)
前香料組成物は、ポリエチレンイミンルパゾル(Lupasol)WF(MW=25,000)とδ−ダマスコーン及びα−n−ヘキシルシンナミックアルデヒドの組み合わせとの反応生成物を含んで調製される。このような前香料を調製するために、δ−ダマスコーン1368グラムとシンナミックアルデヒド72グラムとを容器に秤量し、混合する。別個に、ルパゾル(960グラム)とエトキシル化非イオン性界面活性剤ネオドール(Neodol)23−5(3600グラム)との混合物を調製する。これは、ネオドールを50℃に加熱し、次いで、ルパゾルを熱ネオドールに添加することによって行われる。ルパゾル/ネオドール混合物を、次いで、ダマスコーン/シンナミックアルデヒド混合物に添加し、次いで、約1時間攪拌する。得られた反応生成物は、多種多様な洗浄製品及び布地処理製品タイプに前香料組成物として添加され得る。
【0077】
種々の洗剤組成物は、以下の実施例II〜VIにおいて示される組成物を有して調製される。これらの実施例において、成分名の略語は次の意味を有する。
【0078】
LAS:直鎖C12アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
CFAA:C12〜C14アルキルN−メチルグルカミド
HEDP:ヒドロキシエタンジメチレンホスホン酸
DETPMP:ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(モンサント(Monsanto)よりデクエスト(Dequest)2060の商品名で市販)
TEPAE テトラエチレンペンタアミンエトキシレート
PVP ポリビニルピロリドンポリマー
PVNO ポリビニルピリジン−N−オキシド(平均分子量50,000)
光沢剤 4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウム及び/又は4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ−1.3.5−トリアジン−2−イル)スチルベン−2:2’−ジスルホン酸二ナトリウム
泡抑制剤−25%パラフィンワックス融点50℃、17%疎水性シリカ、58%パラフィン油顆粒状泡抑制剤12%シリコーン/シリカ、18%ステアリルアルコール、顆粒形態のデンプン70%
酵素:プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、及び/又はリパーゼ)
SRP 陰イオンで末端キャップしたポリエステル類
MEA モノエタノールアミン
SCS クメンスルホン酸ナトリウム
(実施例II)
液体洗剤組成物
強力液体(HDL)洗剤組成物は、実施例Iの前香料組成物を含有して調製される。このような液体洗剤組成物は、以下の処方を有する。
【表2】
*ネオドールを含む
(実施例III)
以下の液体洗剤配合物を、本発明により調製する。
【表3】
(実施例IX)
本発明による強力液体布地用洗浄組成物は、以下のように調製される。
【表4】
(実施例V)
本発明による強力液体布地用洗浄組成物は、以下のように調製される。
【表5】
(実施例VI)
顆粒状洗剤組成物
強力顆粒状洗剤(HDG)組成物は、実施例Iの前香料組成物を含有して調製される。このような顆粒状洗剤組成物は、以下の処方を有する。
【表6】
Claims (11)
- 前香料組成物であって、該組成物は、1級及び/又は2級アミン化合物と香料ケトン成分及び高沸点、高分子量の香料アルデヒド成分の組み合わせとの反応生成物を含み、該組み合わせは、約95:5〜25:75のケトン対アルデヒドの重量比を有し、前記アミン化合物は、メチルアントラニレートの1%ジプロピレングリコール溶液の臭気強度指数よりも低い臭気強度指数を有する、好ましくは洗浄又は布地処理製品中に組み込むために適切な前香料組成物。
- 前記アミン化合物が、エチル−4−アミノベンゾエート、ポリエチレンイミンポリマー;ジアミノブタンデンドリマーのアストラモール(Astramol)(登録商標)、ポリリジン、架橋ポリリジン、線状又は分枝状のN,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン;1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピベラジン、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記香料ケトン成分が、αダマスコーン、δダマスコーン、イソダマスコーン、カルボン、γ−メチル−イオノン、イソ−E−スーパー、2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3−オン、ベンジルアセトン、βダマスコーン、ダマセノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロン、ヘジオン、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記香料アルデヒド成分が、シトラール、1−デカナール、ベンズアルデヒド、フロールヒドラール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;シス/トランス−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール;ヘリオトロピン;2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;2,6−ノナジエナール;α−n−アミルシンナミックアルデヒド,α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、P.T.ブシナール、リラール、サイマール、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス−2−ノネナール、リリアール、トランス−2−ノネナール、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記前香料組成物が、追加の香料組成物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 前香料組成物であって、該組成物は、アミン化合物と香料ケトン成分及び高沸点、高分子量の香料アルデヒド成分の組み合わせとの反応生成物を含み、
A)前記アミン化合物は、200ダルトンより大きな分子量を有するポリエチレンイミンから選択され、
B)前記組み合わせは、前記香料ケトン成分の組み合わせを25重量%〜95重量%と、前記香料アルデヒド成分の組み合わせを5重量%〜75重量%とを含み、
C)前記アルデヒド成分は、250℃を超える沸点を有し、3を超えるCLogPを有する、
好ましくは洗浄又は布地処理製品中に組み込むために適切な前香料組成物。 - A)前記アミン化合物は、ルパゾル(Lupasol)FG、ルパゾルWF、ルパゾルP、ルパゾルHF,ルパゾルG20wfv、及びルパゾルPR8515から選択され、
B)前記香料ケトン成分は、ダマスコーン、α−ダマスコーン、β−ダマスコーン、δ−ダマスコーン、イソ−ダマスコーン、及びこれらの混合物から選択され、
C)前記香料アルデヒド成分は、リリアール、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−n−アミルシンナミックアルデヒド、サイマール、リラールブチルシンナミックアルデヒド、及びこれらの混合物から選択される、
請求項6に記載の前香料組成物。 - 請求項1に記載の前香料組成物を約0.005重量%〜5重量%含有する、洗浄又は布地処理製品。
- 約1重量%〜50重量%の洗浄性界面活性剤、及び請求項6に記載の約0.005重量%〜2重量%の前香料組成物、を含む洗浄組成物。
- 液体洗剤組成物の形態である、請求項9に記載の洗浄組成物。
- 約1〜50重量%の布地柔軟剤又は処理剤、及び約0.005重量%〜5重量%の請求項6に記載の前香料組成物、を含む布地処理組成物。
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