JP2004531928A - ビーコン更新手法 - Google Patents

Abstract

本通信ネットワークは、レンジ内の移動受信機にデータを送信するための複数のビーコン（１０）より成り、各ビーコン（１０）は、そのビーコンの場所に依存する、移動受信機への送信のためのローカルデータ項目を格納する。中央コントローラ（１４）は、ビーコンに格納されたローカルデータ項目を更新するために設けられる。中央コントローラ（１４）は、ローカルデータ項目の所望の変化に応じた変更を要するビーコンを見出すことが可能である。本システムは、遠隔ビーコンの制御、構成、及びそこで動作するソフトウエアを管理することが可能な中央コントローラを利用する。中央コントローラは、各ビーコンで通信するコンテンツ情報を効率的に監視及び制御し、ネットワークがユーザに最新の報知及びメッセージを与えることを保証し得る。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、電話機及び適切に装備されたパーソナルディジタル支援装置（ＰＤＡ）のような移動通信装置に関連し、インフラストラクチャシステム及びそれらに使用するプロトコルにも関連する。
【背景技術】
【０００２】
近年、移動電話ネットワークに対する加入者が世界中で非常に増加しており、技術革新及び多機能化により、セルラ電話機は、個人用の信頼される（ｔｒｕｓｔｅｄ）装置になりつつある。その結果、移動情報社会は、益々重要になりつつある個人向けの局所的な又はローカルなサービスと供に発達している。「背景認知（ＣＡ：Ｃｏｎｔｅｘｔ−Ａｗａｒｅ）」移動電話は、特定の場所の情報を与えるために、ショッピングモールのような場所で、低電力で短距離範囲の基地局と供に利用されることを想定している。この情報には、局所的な地図、近辺の店舗やレストランに関する情報等が含まれ得る。そのユーザのＣＡ端末には、事前に格納済みのユーザの趣向に適合する受信情報を選別するフィルタが備えられ、特に関心のあるデータ項目が受信された場合にのみユーザは報知を受ける。
【０００３】
信号送信プロトコルの可能な一例は、ブルートゥースである。ブルートゥースに関する項目の１つに、短時間のデータ通信を避ける長距離発呼設定手順（ｌｏｎｇ ｃａｌｌ ｓｅｔ−ｕｐ ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ）がある。長距離発呼設定手順を避けるために、ブルートゥースプロトコルに従って接続が形成される前に、データを同報する又はブロードキャストすることが出願人により提案される。このモードの間に送信された非常に短いＩＤパケットを伸張する（ｅｘｔｅｎｄｉｎｇ）ことによってブルートゥース問い合わせフェーズ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｉｎｑｕｉｒｙ ｐｈａｓｅ）を利用し、少量の情報を搬送するために取得した余分な（ｅｘｔｒａ）スペースを利用することで、それは達成され得る。この情報は、ブルートゥースシステム関連データ又は片方向（ｏｎｅ−ｗａｙ）アプリケーションデータであり得る。この手法は、余分なフィールドを理解することのできない既存のブルートゥース装置に対して後方互換性を備える、潜在的に有利な特徴を有する。
【０００４】
ジグビー（Ｚｉｇｂｅｅ）、８０２．１１及びブルートゥースのような小型ハンドセットやＲＦ技術の出現と共に無線接続は今後増加するので、ＩＲ又はＲＦビーコン（ｂｅａｃｏｎ）を利用してコンテンツ又はプッシュサービス（ｐｕｓｈｅｄ ｓｅｒｖｉｃｅ）をブロードキャストすることは、より一般的になるように期待される。そのようなビーコンの形態は、セルラネットワークの基地局制御に類似しており、例えば、
・ネットワークの中央制御、
・カバレッジ電力要請、帯域、複数ハンドセットに関する負荷処理の最適化を達成するための形態
のような多くの同様な運用の問題を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、近距離ＲＦビーコンの技術分野では、いくつかの本質的な相違が存在する。というのは、ビーコンはシステム構築の見地から規則的に構築されるだけではなく、ビーコンの送信に関し、ビーコンは局所的に適切且つ最新の内容（コンテンツ）を包含しなければならないからである。本願は、この新規な更新プロセスを集中管理するための要請に応じるものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明により提供される通信ネットワークは：
複数の送信機であって、各々が送信機の射程範囲内の移動受信機にデータを送信し、各送信機が、送信機の場所に依存する、前記移動受信機に送信するローカルデータ項目を格納するところの複数の送信機；及び
ネットワーク内の送信機に格納されたローカルデータ項目を更新する中央コントローラ；
を備え、前記中央コントローラが、各送信機に格納されるローカルデータ項目を見分ける手段より成り、ローカルデータ項目における所望の変化に応じて更新することを要する送信機が見出されることを可能にすることを特徴とする通信ネットワークシステムである。
【０００７】
本システムは、遠隔送信機（ビーコン）に関する制御、構成（ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）及びそこで動作するソフトウエアを管理し得る中央コントローラを利用する。送信機に格納された局所的なデータ項目（即ち、ブロードキャストされるべき内容）の更新を制御することに加えて、中央コントローラは、ネットワークと独立して動作する又はネットワークの一部として動作する多数の送信機を取り扱うプロトコルにおける構成及び役割を調整することが可能である。各送信機内に格納された局所的なデータを区別する格納手段により、中央コントローラは、各送信機に関する監視及びそこで通信するコンテンツ情報の制御を効率的に行い、ネットワークがユーザに最新の報知及びメッセージを効率的に与えることを保証する。
【０００８】
そのような中央制御システムは、動作や状態を監視するために及び更新コマンドを手動で発行するために、完全に自動化され又は人的オペレータに対するユーザインターフェースを支援し得る。
【０００９】
また、各送信機は、ブロードキャストモード（異なる送信モードがサポートされる場合）、ビーコンのステータス又は状態（即ち、オン又はオフ）、使用されるＲＦプロトコル、発見可能性レベル（ｄｉｓｃｏｖｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｌｅｖｅｌ）、帯域、送信周波数及びハンドシェークプロトコルのような変化する条件に合わせるために再構築され得る。送信機で動作するソフトウエア形式又はバージョンも更新又は修正される。
【００１０】
各送信機は、送信機及び中央コントローラの間で双方向システム通信を可能にする送受信機より成る。このことは、中央コントローラが、要求された更新されたローカルデータ又は再構築命令を各送信機に与え、そしてその送信機からステータス情報を受信することを可能にする。双方向システム通信は、中央コントローラから総ての送信機に至るのに必要な経路を与える、ＧＳＭのような移動電話接続を利用し得る。
【００１１】
各送信機は、送信機及び移動受信機の間で双方向クライアント通信を可能にする送受信機より成る。これは、送信機が情報（ローカルデータ項目）を移動受信機に送信することを可能にし、その後に移動受信機が応答することを可能にし、例えば移動受信機のユーザが更なる情報を要求することを可能にする。これは、送信機及び移動受信機間の直接的な接続を与える。また、サービスは非接続（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎｌｅｓｓ）ブロードキャストを通じて提供され得る。
【００１２】
中央コントローラは、好ましくは、各送信機に格納される総てのローカルデータ項目を区別するデータベースより成る。
【００１３】
中央コントローラが総ての送信機に対する更新を送信する代りに、送信機が少なくとも１つの他の送信機の射程範囲内に設けられ、送信機間で更新メッセージが伝達又は中継されるようにすることが可能である。これは、唯１つの送信機を、中央コントローラに対するＧＳＭその他の電話リンクに設けることを可能にし、ブルートゥース又は他のローカルＲＦプロトコルを利用して、送信機間で情報を伝達することを可能にする。
【００１４】
また、本発明により提供される通信ネットワークを制御する方法は：
送信機の場所に依存して選択される、送信機の射程範囲内の移動受信機に送信するローカルデータ項目より成るソフトウエアを有する複数の送信機を準備するステップ；
ローカルデータ項目を更新した結果更新することを必要する、ネットワーク内の送信機を中央コントローラにてその後に見分けるステップ；及び
更新されたローカルデータ項目を見出された送信機に送信するステップ；
より成ることを特徴とする通信ネットワークを制御する方法である。
【００１５】
本方法は、上述したような、送信機に格納されたローカルデータの集約的な更新を行う。
【００１６】
ローカルデータ項目における更新に応じて又は周期的に確認（ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）が行われる。
【００１７】
本方法はソフトウエアで実現されることが可能であり、本発明は、本方法を実行するためのコンピュータプログラムコード手段を与える。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【００１９】
図１は、多数のビーコン１０（Ｂ１−Ｂｎ）が設けられているシステムを示す。これらのビーコンは、ビーコン１０の射程範囲内の移動受信機にデータ１２を送信する送信機を有する。中央制御システム１４は、遠隔したビーコン１０に関する制御、構成及びそこで実行されるソフトウエアを管理する。中央制御システム１４は、各リンク１６及びその後方ネットワーク（ｂａｃｋ−ｅｎｄ ｎｅｔｗｏｒｋ）１７を介してビーコンと通信し、ネットワークは中央制御システム１４とビーコン１０との間で双方向通信を可能にする。
【００２０】
中央制御システム１４は、構成、プロトコル処理における役割、ステータス（例えば、あるビーコンが、そのビーコン又は移動機の電力消費を節約するためにスイッチを入れる又は切る場合がある）及びネットワークと独立して動作する又はネットワークの一部として動作する多数のビーコン１０によりブロードキャストされる内容を調整することが可能である。また、構成の制御は、発見した移動装置のＩｄｓをビーコンが中央に返送すること又はそのような情報フィードバックを抑制することの命令を含み得る。
【００２１】
各送信機は、移動受信機に送信するためのローカルデータ項目を格納し、そのデータ内容は送信機の場所に依存する。例えば、ローカルデータ項目は、ビーコン１０の近辺の店舗に関連し、例えば現在特に売りに出ている又は特売対象に関する情報を与える。中央制御システム１４は、ネットワークの送信機に格納されたデータ項目を更新し、ネットワークの総てのビーコン１０の構成に関する履歴（ｌｏｇ）を維持する。
【００２２】
ローカルデータが更新されるべきである場合は、この更新される情報は中央制御システム１４に与えられる。これを行う様々な方法が存在する。例えば、ローカルサービスプロバイダが、インターネット２２を通じて、遠隔ソース（ｓｏｕｒｃｅ）２０から中央ビーコン制御システムに情報を送信することが可能である。それに加えて又は代替的に、中央制御システム１４がオーサリング（ａｕｔｈｏｒｉｎｇ）端末２４に有線接続され、そこでビーコン所有者が彼らに割り当てられているビーコン形態を更新することも可能である。
【００２３】
中央コントローラは、各ビーコンに格納されているローカルデータの形式（バージョン）、各ビーコンの状態（ステータス）及び過去に更新又は監視された回数に関する記録を維持するデータベースを包含する。このようにすることで、ローカルデータがビーコン所有者によって中央制御システムで更新される場合に、システム１４は、あるビーコンに期限切れのソフトウエアが装備されていることを見出すことができる。これに応答して、ビーコン更新メッセージは、ビーコンに送信される。
【００２４】
中央制御システム１４及びビーコンの間の通信は、様々なシステムにより行われ得る。例えば、ＷＡＮ、ＬＡＮネットワーク又はＥＸＰＬＡＮシステムを形成するために、それらは総て有線接続され得る。或いは、（例えば、ＧＳＭ又はＵＭＴＳのように）間欠的なセルラ又は衛星無線通信リンクが設立され得る。
【００２５】
ビーコン１０は、任意の近距離ＲＦシステム又はＩＲシステムさえも利用して、移動受信機と通信し得る。理想的には、非接続形式でビーコンから報知信号が送信される。一例にあっては、ブルートゥースプロトコルが使用され得る。通常のブルートゥースシステムは、ピコネット（ｐｉｃｏｎｅｔ）に加入するために長距離設定手順を要する。ピコネットに加入するのに要する時間は、ユーザがビーコンの射程範囲内に存在するであろう時間よりもしばしば長くなる。そこで、本願発明者は、ブルートゥースシステムを修正し、ブルートゥースビーコンからショートメッセージの非接続ブロードキャストを可能にしている。これは、ブルートゥース問い合わせ期間を利用し、このモードの間に送信される非常に短いＩＤパケットを延長し、少量の情報を搬送するのに確保された余分なスペースを利用することで達成される。この情報は、ブルートゥース関連データ又は片方向アプリケーションデータであり得る。この手法は、この余分なフィールドを分析し得ない旧式のブルートゥース装置に関する後方互換性という潜在的に有利な特徴を有する。
【００２６】
この例における余分な（外部）フィールドは、例えば“レコード店Ｘにて対象とされるＣＤ２５％ｏｆｆ”のような短い報知メッセージを搬送するのに使用される。
【００２７】
ジグビー（Ｚｉｇｂｅｅ）又は８０２．１１のような他のＲＦ技術も、そのような非接続ブロードキャストモードを支援する。
【００２８】
この報知に応答して、移動機ユーザは、より多くの情報を求めることが可能である。また、付加的な情報は、ビーコンに格納され、中央システムから取り出されることが可能であり、又はユーザに与えられたインターネット上のＵＲＬを利用して、又は特定の番号に音声電話発呼を接続して、例えばＷＡＰリンクを起動して、ユーザが他の情報ソースに接続することを要求することも可能である。
【００２９】
図１の例では、中央制御システムの制御下での更新は、各装置を更新するために使用され得る遠隔リンクを通じて行われ、内容、構成及びソフトウエアが最新状態に維持されるようにする。また、更新は、効率的であることを要し、ビーコン階層及びネットワーク形態は、前方（ｏｎｗａｒｄ）構成変更を伝送するために使用され得る。上述したように、遠隔リンク又は後方チャネル１７は、例えばＬＡＮ／ＷＡＮ／ＰＬＣのように有線接続され、又は例えば８０２．１１無線ＬＡＮ、ＧＳＭ、ＵＭＴＳ及び衛星無線機のように無線接続され得る。また、ブルートゥース自体のような近距離ＲＦ技術を利用しても行われ得る。これは、重複するブルートゥースカバレッジによりブルートゥース上の他のビーコンを通じて、総てのビーコンに到達可能であることを要する。プロトコル／メカニズム又は手法は、多数の遠隔ビーコン、又はビーコンのネットワークを構成するよう要求され、また、ビーコンが動作していること及び更新されていることを確認するよう要求される。
【００３０】
理解されるように、これらの再構築の要求のいくつかは、ＩＲｄａやホームＲＦ（“ジグビー”又は８０２．１１と呼ばれる）のような他のＲＦ又はＩＲビーコンネットワーク技術にも適用され得る。
【００３１】
中央制御システムは、その制御の下に、ステータス、プロトコル構成、コンテンツ（内容）、及び各ビーコンの接触数に関するデータベースを維持する。ビーコンにおけるある情報は、他の情報が動的（ｄｙａｎａｍｉｃ）である一方、静的（ｓｔａｔｉｃ）であり得る。任意の動的な内容／構成／ソフトウエアが更新される場合に、どのビーコンが更新を必要としているかを見出すために、データベースが探索され、及びこの作業を自動的に行うために更新スケジュールが作成される。変更は、あるビーコンから他のビーコンにそれらの後方チャネルを通じて伝搬され、中央コントローラに対するトラフィックを減らすことが可能である。ビーコン装置ＩＤは、全グループがグループ命令によって更新されるように、論理的にグループ化される。ビーコンから中央コントローラへの後方ネットワーク１７は、例えばジグビー、ブルートゥース、８０２．１１、有線又は無線ＬＡＮ、又はこれらの組み合わせのような、上述したような様々な技術で形成され得る。
【００３２】
スケジュールに基づいて、サーバは、新規データをダウンロードするために、後方チャネルを通じてビーコンに連絡することが可能である。また、サーバは、ビーコンの動作を確認するためにテストが実行されるように指示し、処理した内容及び見出された移動機識別子を中央にダウンロードすることが可能である。
【００３３】
本制御手法は：
・ビーコンの中央制御、
・効率的且つ正確な更新のための自動構成、
・遠隔装置が容易に構成されること、
・ソフトウエアが遠隔的に更新されること、
・適切なビーコン動作に関するテストが行われること、
・解析用に処理履歴がアップロードされること−これはビーコンの実効性及び処理速度を確認するために使用され得る−
を可能にする。
【００３４】
図２に示される本発明の簡易な実施例では、多数の分離されたビーコン１０が使用され、各々が中央制御システム１４へのＧＳＭダウンリンク３０を有し、それはＧＳＭリンク３１及びデータベース３２も有する。ビーコン１０は小さなチェーン店舗群を形成する。ＧＳＭ接続は、データチャネルが中央セーバに戻ることを可能にし、そこではブロードキャスト内容が生成され、図示されているような一連の店舗全体についての管理が行われる。規則的な間隔で、又は特定のデータが更新された場合に、中央制御システム（サーバ）及びビーコンは、新規データをダウンロードするための接続を形成し得る。また、その接続は、ビーコンから処理データログをアップロードし、テストを実行し、動作の適性を判断し得る。
【００３５】
中央制御システムは、更新スケジュールによって制御されることが可能であり、それは、総てのソフトウエアバージョン、及び制御するビーコン１０各々で通信する内容に関してデータベースを維持する。ソフトウエア又は内容が更新される又は公表（ｐｕｂｌｉｓｈ）される場合に、何れかのビーコンが更新を必要とするか否かを見出すために、更新されるスケジュールが再検討される。もしそうであるならば、新規データをダウンロードするために、遠隔接続が設立される。
【００３６】
以下の例では、データベースは、各ビーコンにおける構成、ソフトウエア及び内容に関する情報を保持する。内容ＰＲ３２（売り出しに関する特定のセットに関する詳細を含む）が更新される場合に、ビーコン１４４０２及び１０５９６の内容を更新することを自動更新機能部は把握している。
【００３７】
【表１】

上記の表１では、あるビーコンは「対話者（Ｉｎｔｅｒａｃｔｏｒ）」として区別され、あるビーコンは「質問者（Ｉｎｑｕｉｒｅｒ）」として区別されている。また、あるビーコンは、非接続ブロードキャスト（Ｃ／Ｂ：ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎｌｅｓｓ ｂｒｏａｄｃａｓｔ）として区別され、他のものは分離ビーコン（Ｓ／Ｂ：Ｓｐｌｉｔ Ｂｅａｃｏｎ）として区別されている。これは、特定のブルートゥースネットワーク形態に関連し、１つ又はそれ以上のビーコン１０が‘質問者’ビーコンとして分類され、ブルートゥース問い合せメッセージを定常的に送信するよう形成される。その（又はそれぞれの）他のビーコンは「対話者」ビーコンとして分類され、要求に対して１対１形式で端末１０と通信することが可能である。ここで、問い合せ手順は、質問者ビーコンによって行われ、ページング手順は対話者ビーコンによって行われる。このように機能を委任することで（ｄｅｌｅｇａｔｉｏｎ）、そうしなかったならばピコネットに加入する際に失われたであろう多くの時間を節約することが可能になる。
【００３８】
この形態では、質問者ビーコンは、問い合せパケットを定常的に送信し、それは、ビーコンの範疇にいる任意のクライアント−携帯装置−の身元（ｉｄｅｎｔｉｔｙ）を見出すために使用される。いったんクライアントが範囲内に来ると、それはその問い合わせに応答し、その身元に関する情報を質問者に与える。
【００３９】
発見されたクライアントに関する情報は、保全（ｓｅｃｕｒｅｄ）チャネルを通じて（典型的には固定インフラストラクチャを介して）対話者ビーコン−そのクライアントに送信する情報にのみ関連するビーコンに送信される。その後に、これは、クライアントの身元を含む、そのクライアントが応答するであろうページメッセージを発行することで、サービスのやりとりを開始する。
【００４０】
クライアントは問い合せ及びページングプロセスを調査する責務を負うが、質問者が問い合せパケットを継続して発行し得ることは、そのプロセスを非常に迅速化する。総ての対話者に対して個別のビーコンを使用することは、質問者がページメッセージの発行を休止することを要せず、対話トラフィックを許容することを中止することも要しない。従って、クライアントは、問い合せモードに入るために、決して質問者を待機する必要はない。このことは、それ自身で顕著な時間の節約になる。付加的な恩恵として、対話者ビーコンは、ページメッセージを発行する前に完了させるために、問い合せサイクルを待機することを必要とせず、いくらかの時間が更にここで節約され得る。
【００４１】
本発明は、大型の店舗内のビーコンネットワークを管理することに拡張され得る。店舗のサイズは、単独のビーコンが店舗領域全体を網羅するような範囲を所有せず、それ故に領域全体を網羅するために多数のビーコンが導入されるようなものである。これは図３に示されており、各ビーコンが太字の円で表現され、６角形がそのカバレッジ領域を表現している。１つのビーコンがマスタビーコン３４として指定され、それ以外がスレーブビーコンである。中央地点から放射するビーコンのツリー構造のように、６角形以外の他の伝搬ネットワークも可能である。
【００４２】
各ビーコンが、それ自身のＧＳＭダウンリンクを有することを許容し得るが、そのようなＧＳＭ接続は高価な付属物である。その代りに、ビーコンが互いの射程範囲内で離隔されるが最大の領域を網羅するように離間されるネットワークが形成され得る。メッセージはブルートゥースリンクを利用してビーコンの間で中継されることが可能である。このようにして、マスタビーコン３２は、他のビーコンを通じて配信されるメッセージを確立することで、遠方の中央システムとの接続を設立することが可能である。この場合に、ＧＳＭリンクを有するマスタビーコンは、相互接続されたビーコンのネットワーク全体を管理することが可能である。
【００４３】
これを行うためには、マスタビーコンは、そのＧＳＭリンクを通じて更新信号を受信する。更新信号は、そのネットワークを更新するための内容総てを包含する。また、各ビーコンに対する利用可能な接続を考慮した更新を実行するための、ビーコンの順序リストも包含する。
【００４４】
更新スケジュール及び内容は、各ビーコンを順に更新するために内容が抽出されながら、あるビーコンから次へ手渡される。各ビーコンが再構築された場合には、そのスケジュールは、更新され、デイジーチェーン（ｄａｉｓｙ−ｃｈａｉｎ）のようにリストにおける次のビーコンに伝送される。
【００４５】
いくつかの領域が、例えば混雑している場所のように、ハンドセット通信に関する多くの負荷を搬送することが予想される場合には、本発明は更に、複数の無線ビーコン群（ｃｌｕｓｔｅｒ）内の個々の無線機の役割を再割当てしながら網羅するように拡張される−例えば、どれだけ多くの問い合せを行うか、上述した分離ビーコンの実施態様でどれだけ多くの対話を行うか、どの程度がスイッチを入れるか又は切るか等が考慮され得る。
【００４６】
最後に、予想されるハンドセットの動向及び環境による密度パターンが、イベント、その日の時間（ラッシュ時）、その週の日等に基づいて予測される場合には、効率的なハンドオーバを行うためにビーコンの「隣接性（ａｄｊｃｅｎｃｙ）」を再定義する必要があり得る。その日のある時間に、ハンドセットはビーコン３を伝搬し、その後にビーコン５、その後にビーコン７を伝搬することが想定されるが、その日の他の時間に想定されるハンドオーバは、３から７へそして５に至るようにすることが可能である。効率的なブルートゥースハンドオーバ及びサービス継続を行うには、クロックに関する捕捉システム情報、ハンドセット属性等をあるビーコンからその隣接する（図３に示されるような）近辺に送信する必要がある。
【００４７】
ビーコンから移動ハンドセットへの送信は、ＩＲ又は短距離ＲＦのような近距離の技術を利用する。具体例は、ブルートゥース、ジグビー、８０２．１１ａ、８０２．１１ｂ等である。実際、ネットワークは、異なるＲＦ技術で同時に動作する複数のビーコンから構成されることが可能であり、中央コントローラは、異なるＲＦ技術で動作させるためにいくつかのビーコンのモードを切り替え、電力消費、移動機に対する帯域、遅延等を最適化することが可能である。
【００４８】
本願明細書の説明により、当業者には他の変形も明白であろう。そのような変形には、固定及び携帯用通信システム並びにそこに組み込まれるシステム及び要素の設計、製造及び使用に関する分野で既知の他の特徴、及びここに説明した特徴に代えて又はそれに加えて使用される特徴を包含し得る。
【図面の簡単な説明】
【００４９】
【図１】本発明による通信ネットワークの第１実施例を示す。
【図２】本発明による通信ネットワークの第１実施例を示す。
【図３】複数のビーコンを利用する場合を説明するのに使用される図である。

Claims (20)

1. 複数の送信機であって、各々が送信機の射程範囲内の移動受信機にデータを送信し、各送信機が、送信機の場所に依存する、前記移動受信機に送信するローカルデータ項目を格納するところの複数の送信機；及び
   ネットワーク内の送信機に格納されたローカルデータ項目を更新する中央コントローラ；
   を備え、前記中央コントローラが、各送信機に格納されるローカルデータ項目を見分ける手段より成り、ローカルデータ項目における所望の変化に応じて更新することを要する送信機が見出されることを可能にすることを特徴とする通信ネットワークシステム。
2. 送信機が、近距離ＲＦ技術を利用して送信を行うことを特徴とする請求項１記載のシステム。
3. 各送信機が、送信機及び中央コントローラの間で双方向システム通信を可能にする送受信機より成ることを特徴とする請求項１又は２に記載のシステム。
4. 双方システム通信が、移動電話接続を利用することを特徴とする請求項３記載のシステム。
5. 移動電話接続が、セルラ又は衛星無線接続であることを特徴とする請求項４記載のシステム。
6. 各送信機が、送信機及び移動受信機の間で双方向クライアント通信を可能にする送受信機より成ることを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載のシステム。
7. 双方向クライアント通信が、ブルートゥース接続を利用することを特徴とする請求項６記載のシステム。
8. 中央コントローラが、各送信機に格納された総てのローカルデータ項目及び各ビーコンの動作状態を見分けるデータベースより成ることを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載のシステム。
9. 送信機が、更新メッセージが送信機間で中継され得るように、少なくとも１つの他の送信機の射程範囲内にあることを特徴とする請求項１乃至８の何れか１項に記載のシステム。
10. 送信機の全部又は一部が、近距離ＲＦ通信用の少なくとも１つの他の送信機の射程範囲内にあることを特徴とする請求項９記載のシステム。
11. 中央コントローラが、送信機の構成をも更新することを特徴とする請求項１乃至１０の何れか１項に記載のシステム。
12. 送信機の場所に依存して選択される、送信機の射程範囲内の移動受信機に送信するローカルデータ項目より成るソフトウエアを有する複数の送信機を準備するステップ；
    ローカルデータ項目を更新した結果更新することを要するネットワーク内の送信機を中央コントローラにて見出すステップ；及び
    見出された送信機に更新されたローカルデータ項目を送信するステップ；
    より成ることを特徴とする通信ネットワークを制御する方法。
13. ローカルデータ項目の更新に応じて、見出すことが行われることを特徴とする請求項１２記載の方法。
14. 周期的に見出すことが行われることを特徴とする請求項１２記載の方法。
15. 更新されたローカルデータ項目が、中央コントローラ及び送信機の間の移動電話リンクによって、見出された送信機に送信されることを特徴とする請求項１２乃至１４の何れか１項に記載の方法。
16. 更新されたローカルデータ項目が、中央コントローラ及び少なくとも１つの送信機の間の移動電話リンクによって、及び送信機間の更なる無線送信によって、見出された送信機に送信されることを特徴とする請求項１２乃至１４の何れか１項に記載の方法。
17. 更なる無線送信が、ブルートゥース、８０２．１１又はジグビーを利用することを特徴とする請求項１６記載の方法。
18. ソフトウエアの更新又は必要な構成変更の結果として更新することを必要とするネットワーク内の送信機も、中央コントローラにて見出されることを特徴とする請求項１２乃至１７の何れか１項に記載の方法。
19. 請求項１２乃至１８の何れか１項に記載の方法をコンピュータにて実行させるコンピュータプログラム。
20. 請求項１９記載のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取り可能な媒体。

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