JP2004530813A - 糸処理システム及び給糸装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、周辺付属装置(3から6まで、18)に配属された繊維機械と少なくとも1つの給糸装置とを備えている糸処理システム(S)に関するものであり、給糸装置は、付属装置へ信号伝送体によって接続されているコンピュータ化された制御装置(C)を備える。少なくともある付属装置は、信号を生成し及び/又は受信するやり方で構成された少なくとも1つの構成部品を有する。本発明によれば、給糸装置(F、F’)は、少なくとも付属装置から及び/又は付属装置へシリアルデータを伝送するために、少なくとも1つのローカル自律接続バスシステム(BL)を有し、このバスシステムは制御装置(C)に接続されている。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による糸処理システムと、請求項17の前文による給糸装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば織機と給糸装置とを含んでいる糸処理システムは、糸供給部から時には織成シェッド(weaving shed: 樋道)の出口側までの糸経路に沿って付属装置を備える。付属装置は、糸を制御し、処理し、監視し、走査し、移送したりするように働く。少なくとも幾つかの付属装置は、応答メッセージ又はコマンドを伝送するか、或いは機能パラメータの調整を行うために、給糸装置の制御装置への信号伝送接続体を有する。これは、深刻な誤差の要因となる多くのケーブル設備を必要とし、精巧な設備と、通信構成部品の適応とを要求する。さらに、シリアルデータ伝送用の高速通信メインバスシステムが装備されている糸処理システム(給糸装置と付属装置とを含んでいる織機)は公知であり、このメインバスシステムを介して、例えばスーパーインポーズされた制御装置又は織機の制御装置が、それぞれ給糸装置、ある場合においては付属装置と通信する。繊維機械の及び/又は給糸装置の駆動装置の速度又は回転角の情報でさえも、ある場合においてはメインバスシステムを介して伝送され得る。糸処理システムの作動中に優先順位が頻繁に変わる複数のデータが伝送されることになり、近代的な糸処理システムは極めて複雑なので、付属装置の集積化はまた、メインバスシステムの可能性を制限する場合があり、又は、より高次のランク付けをもつ通信の優勢性から、付属装置との通信が困難になる場合がある。付属装置に使用可能なメインバスシステムのインテリジェントは、例えばメインバスシステムが複数の給糸装置と付属装置とジャガード織機との相互リンクをもたなければならない場合には、制限される。メインバスシステムを介した通信は、高性能・で複雑で高価な付属装置の設備を必要とする。伝送されることになるデータの容量は、ある場合においては、メインバスシステムにとって大き過ぎることがある。
【0003】
本発明の目的は、冒頭で開示された類の糸処理システムと、こうした糸処理システム用の給糸装置を提供することであり、これら給糸装置は上記の欠点が排除されており、上記の欠点を意図せずに、カスタマイズされたインテリジェントが付属装置との通信に使用可能である。
【0004】
この目的は、請求項1並びに請求項17の特徴によって達成される。
【0005】
ローカルバスシステムにおいては、ローカルバスシステムに接続された付属装置のみが少なくとも給糸装置の制御装置と通信する。スーパーインポーズされた又はより高次のランク付けをもつ通信は、付属装置のデータ交換を妨害しない又は制限しない。ローカルバスシステムは、付属装置によって実行されることになる機能のための努力・骨折りを減少させるようになっており、付属装置に意図的に対処するインテリジェントをもつように設計され、最適な糸制御、糸監視、又は糸処理をそれぞれ可能にする。ローカルバスシステム内のシリアルデータ伝送は、十分な迅速性及び信頼性を達成可能にする。ローカルバスシステムの自律設計は、ある場合においては、バスシステムをメインバスシステム内の給糸装置のスーパーインポーズされた通信から独立させる。ある場合においては、給糸装置は、繊維機械から独立して、糸の消費にのみ依存して作動可能であり、動作を監視し制御することによってローカルバスシステム内の付属装置を有する給糸装置がそれ自体で反応する。
【0006】
便宜上、ローカルバスシステムは、付属装置との通信用にカスタマイズ(特化)され、例えばケーブル設備を単純にするために、付属装置がかなりのコストの設備をもち得るとしても、メインバスシステムと直接に対応しない。これはコストを節約させる。さらに、ローカルバスシステムは非常に融通性があるので、如何なる時点においても、付属装置は付加されてもよいし、除去されてもよい。
【0007】
付属装置用のローカルバスシステムを有する給糸装置は、作動条件に最適に適合させて、高レベルの作動安全性をもって付属装置と通信することができる。給糸装置の制御装置は、付属装置における及び付属装置での動作について通知され、付属装置を正確に制御し、調整し、作動させ又は作動解除させる能力がある。シリアルデータ伝送のおかげで、複雑なデータでさえも高速かつ確実に伝送することができる。ローカルバスシステムは、ある場合においてはメインバスシステムに与えられ得るスーパーインポーズされたデータ伝送処理を妨害せずに、異なる種類の制限されない数の付属装置が接続され又は除去され得るように、融通性のある手法で設計されることができる。普通は、2つの導線が、ある場合においては1つのみの導線をもつ接続体でさえも、ローカルバスシステムに対しては十分である。それぞれのインターフェース・プロセッサ又は単純なマイクロコントローラ或いはPCボードは、付属装置の及びローカルバスシステム内の単純な設備を可能にする。
【0008】
プレミアム通信システムにおいては、糸処理システムの給糸装置の各々は、高速通信メインバスシステムのノードであり、それを介して給糸装置が互いに、又はスーパーインポーズされた制御装置と、及び/又は繊維機械の制御装置と通信し、それを介してそれらはコマンド又は情報を受信し、或いは供給応答メッセージを送信する。別の種類のデータ伝送は、ローカルバスシステムではなくメインバスシステムにおいて行われ得る。しかしながら、例えば、メインバスシステムからローカルバスシステムまでの又はこの逆の中継通信も同様に選択的に実行するために、メインバスシステムにおける、及びローカルバスシステムにおける少なくとも同様のデータ伝送形式を選択することができる。接続された付属装置用に与えられた給糸装置のローカルバスシステムは、メインバスシステム用の補完的なサブシステムであってもよい。
【0009】
作動についての要求として、付属装置の監視又は調整は、普通は繊維機械と給糸装置との間の通信より低速であり、ケーブル設備の数と、電子設備のコストが減少され得るので、ローカルバスシステムは、高速メインバスシステムに比べて低速であってもよい。こうした高速メインバスシステムは、例えば20kbpsより高いビット伝送速度で作動するCANバスシステムであってもよく、一方、低速ローカルバスシステムは、20kbps(キロバイト毎秒)より低いビット伝送速度をもつように設計されることだけを必要とする。便宜上、ローカルバスシステムは、高速メインバスシステムに対して補完的な単一導線サブシステムである。サブシステムは、給糸装置の制御装置のUART(汎用非同期送受信回路)標準設備に準拠するものであってもよい。その理由は、UART接続体が、シリアル通信を実行するのに最も圧倒的に単純な必要条件であるためである。こうしたUART接続体は、事実上全ての現代のマイクロコントローラにおいては、オンチップ周辺機器の形態で既に存在している。UART標準においては、メッセージは、バイト−レベル−キャラクタの形態で伝送される。ある外付けの単純な駆動回路を備えることによって、また2つのUART接続体を相互リンクさせることによって、単純な単一導線接続体を達成してもよい(論理接地コネクタと関連させて)。単一導線接続体は、ワイヤードOR構成で接続され、双方向半二重通信を可能にする。メッセージは、フレームの形態のバスマスターによって発信される。フレームの仕様は、例えばそれにより60の別様に定められたメッセージが形成され得る単純な識別子を定める。かなりのコストのローエンドマイクロコントローラが、UART標準に準拠する単一導線接続体に接続されてもよく、すなわち、ハードウェアに対する要求は、全体的にかなりのコストであるが安全に機能するローカルバスシステムがただ達成できればよいというように低い。
【0010】
UART標準に準拠するローカルバスシステムは、付属装置の少なくとも1つのマイクロコントローラに、又は付属装置のPCボードを介して、2つのUART接続体を単一導線接続することのみを必要とし、これはある場合においては外付け駆動回路によって完成され得る。
【0011】
こうした単純なローカルバスシステムが、調整値、目標値、オン/オフ・コマンド、フィルタ調整、変調方式等の比較的低速の伝送に用いられる場合においては、便宜上、このローカルバスシステムは、それぞれ、繊維機械の回転角又は繊維機械の位置か、或いは給糸装置の駆動機構の回転角又は位置、もしくはそれぞれの速度のいずれかを表わしている情報のリアルタイム伝送用の少なくとも1つの別のSYNCラインによって達成され得る。ローカルバスシステム内の通信と、別のSYNCラインにおいて与えられる情報の共通の考慮事項によって、付属装置は、融通性のあるやり方で非常に正確に作動する能力がある。こうしたローカルバスシステムは、付属装置まで延びている高速メインバスシステムとほぼ等しい値になるようにアップグレードされるが、これは非常にコストがかかる。
【0012】
便宜上、給糸装置の入口側に位置された付属装置は、この付属装置の作動のための情報として給糸装置の駆動機構の速度又は回転角或いは位置を伝送するSYNCラインに接続され、一方、給糸装置の出口側に位置された付属装置は、それぞれ繊維機械の速度又は回転角或いは位置を報告するSYNCラインに接続される。同様に、この場合においては、単純なローカルバスシステムとSYNCラインとを組み合わせることによって、付属装置の作動に有用な比較的高いインテリジェントがもたらされる。速度に比例するパルスチェーンは、例えばSYNCライン上で伝送されてもよい。付属装置は、例えば繊維機械の制御装置か又はメインバスシステムをそれぞれに用いずに、その情報とローカルバスシステム内の通信の内容とを組み合わせることができる。
【0013】
或いは、センサ及び/又は駆動モータ及び/又はパラメータ調整アッセンブリ及び/又は給糸装置の糸制御アッセンブリ自体を、付加的にローカルバスシステムに接続してもよい。
【0014】
要求される場合には、幾つかの給糸装置のローカルバスシステムが、隣接間通信のため(横の連絡)に少なくとも選択的に相互接続されてもよい。データは、便宜上、装置を制御しそれゆえにマスターとして機能する給糸装置の制御装置による監視の下で、1つのローカルバスシステムから別のローカルバスシステムに伝送されてもよい。例えば、糸処理システム内の幾つかの同等の付属装置に有効な機能パラメータを伝送し又は呼び戻すために、付属装置間の直接相互通信を可能にすることができる。基本的には、例えばそれぞれの給糸装置の制御装置によって、ローカルバスシステムを高速メインバスシステムから分離することが好都合である。
【0015】
別の解決策においては、選択的に作動されるインターフェースが、例えばそれぞれの給糸装置内の又は給糸装置におけるメインバスシステムと少なくとも1つのローカルバスシステムとの間に備えられてもよい。
【0016】
ローカルバスシステムをUART標準に準拠させる必要性はない。或いは、ローカルバスシステムは、シリアルデータ伝送用のCANバスシステムか又はデイジーチェーン・バスシステムであってもよい。しかしながら、こうしたケースにおいては、極めて価値のある設備及び機能性をもつ付属装置が接続される場合に、ローカルCANバスの各ノードの高コストのみが正当化される。
【0017】
付属装置の各々は、便宜上は、それぞれ少なくとも1つのインターフェース・プロセッサか又は付属PCボードを介して給糸装置の制御装置に接続されるか、又は給糸装置の制御装置の給糸装置メインPCボードに接続される。これらの設計は、付属装置を簡単に交換し、取り外し、又は付加できるようにする。
【0018】
メインバスシステムにおける給糸装置のノードは、便宜上は、一般的な電源装置を介してメインバスシステムに接続されるクラスタ(cluster: 集合装置)を備えるべきである。
【0019】
給糸装置のローカルバスシステムに接続された付属装置は、異なる性質をもつものであってもよい。給糸装置の入口側の付属装置は、例えば、ローカルバスシステムに信号を送るだけでなく機能パラメータによって調整され得る電子糸走行センサ及び/又は糸破損センサ及び/又は糸速度センサ及び/又は糸品質センサとすることができる。付属装置は、例えばローカルバスシステムに組み込まれたSYNCラインを介して、速度又は回転角に関する必要な情報を受信する。給糸装置の入口側の付属装置は、含浸剤で糸を処理する糸オイラ又は糸ワックス装置であってもよく、ローカルバスシステムを介しての含浸剤の塗付が可変であり、且つその機能が監視され、ある場合においては充填レベルで又はある含浸剤の貯蔵量で情報が交換される。入口側の別の付属装置は、給糸装置の駆動機構の速度に依存して作動し、この速度に対して調整される必要があるスリップコンベヤとすることができる。給糸装置の出口側の付属装置は、制御された糸ブレーキ(糸制動装置)であってもよく、そのブレーキ効力は、糸の走行中に、ローカルバスシステムにおいて伝送された情報の助けにより、変化され、活性化され、又は非活性化される必要性がある。また、この場合には、繊維機械からの速度又は回転角情報が、ある場合においてはSYNCラインを使って用いられてもよい。ローカルバスシステムにおいては、機能の監視等を行うこともできる。給糸装置の出口側に位置される別の付属装置は、糸テンション(張力)を走査し又は報告するためのテンシオメータ(張力計)であってもよい。必要であれば、こうした場合においては、SYNCラインを介してテンシオメータに速度情報が与えられてもよく、一方、測定値及び機能パラメータは、ローカルバスシステムにおいて伝送される。測定値は、例えばローカルバスシステムを使って、例えば糸ブレーキを制御するのに用いられてもよい。テンシオメータの作動又は感度は、監視され又は調整され得る。ある場合においては、テンシオメータは、制御された糸ブレーキに一体化されるか又は糸ブレーキと相互リンクされてもよい。給糸装置の出口側の別の付属装置は、繊維機械の速度又は回転角、糸の走行運動又は糸の停止に依存して報告し、外乱の場合には外乱信号を発信し、例えばローカルバスシステムを介して感度が調整されるか又は校正され得る横糸検出器である。給糸装置の出口側の及びローカルバスシステム内の付属装置でさえも、可変スリップコンベヤとされ得る。さらに、例えばソレノイド弁を用いて活性化され又は非活性化され、その作動を考慮して検査(survey)される空気圧式糸通し(threading)装置(圧縮空気糸通し装置)又は空気圧式糸除去装置(圧縮空気糸除去装置)を、付属装置、又は空気圧式糸ストレッチャとして設けることができる。これらの付属装置の機能パラメータは、ローカルバスシステムにおいて伝送され、一方、速度及び回転角情報は、少なくとも1つのSYNCラインを介して与えられる。
【0020】
本発明の実施形態は、図面の助けを借りて説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1に示される糸処理システムSは、少なくとも1つの給糸装置Fと、給糸装置Fによって供給された横糸を断続的に費やす例えば織機Lといった繊維機械Mとを含んでいる。織機Lは、ジェット織機、レピア織機、投射(projectile)織機、さらにはジャガード織機であってもよい。或いは、糸処理システムSは、編糸の給糸装置を有する編機とすることができる。実線で図示された給糸装置に加えて、破線で図示された別の給糸装置F’を織機Mに関連付けることができる。
【0022】
給糸装置Fは、電子制御式駆動モータ1と、搭載センサ2とを有する。センサ2は、例えば糸の貯蔵サイズ、糸の移動、糸の引き出し速度等を走査又は制御してもよく、或いはジェット織機の横糸の長さを測定する停止装置をそれぞれ含んでもよく、この停止装置は、製織サイクルに基づいて制御されてもよい。さらに、給糸装置Fは、例えば給糸装置Fに一体化され得るメインPCボードPCFを有するコンピュータ化された電子制御装置Cと共に設けられてもよい。
【0023】
糸の制御、処理、監視、走査等のために、周辺付属装置3から6が、給糸装置Fの近傍に、糸経路に沿って設けられる。付属装置3は、駆動モータ1が作動する間の給糸装置Fの入口側における糸の移動又は糸の走行を監視する糸センサ即ち糸破損センサ7であってもよいし、糸ノット(糸の結び目)センサ又は糸品質センサであってもよい。付属装置4は、糸オイラ又は液体ディスペンサ(液体分配器)或いは給糸装置の入口側で糸に含浸剤を塗布する糸ワックス装置8であってもよい。これらの付属装置3、4は、適正に作動するように機能パラメータによって調整される必要があり、例えば給糸装置Fの駆動モータ1の速度又は位置に関して付加的に知らされる必要がある。
【0024】
給糸装置Fの出口側に位置された付属装置5は、例えば、所定の糸テンション・プロフィール(形態)を調整するように働く制御された糸ブレーキ又は空気圧式糸ストレッチャ9であってもよい。出口側における付属装置6は、テンシオメータ10又は横糸検出器であってもよい。テンシオメータは、糸のテンションを測定し、糸のテンションを表わす信号を発信する。横糸検出器は、例えば糸がちょうど良い予測時点で移動するかどうかといったメッセージを発信する。少なくとも付属装置5及び6は、それらの機能パラメータによって調整可能である。ある場合においては、それらは正しく機能するために、繊維機械の回転角、又は位置、或いは速度に関する情報を必要とするであろう。
【0025】
駆動モータ1の作動から独立して糸オイラ又は液体ディスペンサのために調整される必要がある機能パラメータは、例えば、給糸装置の駆動機構1の速度に比例する駆動速度、並びに作動及び作動解除である。入口側で糸破損センサのために調整される必要がある機能パラメータは、駆動モータ1の動作に基づく作動及び作動解除であり、ある場合においては、それぞれ糸速度又は駆動モータ1の速度に応じた電子フィルタ効力又は応答挙動である。同様の機能パラメータは、糸ノットセンサ又は糸品質センサのために調整されることになる。出口側に位置される制御された糸ブレーキ、例えば糸テンションの糸テンション・プロフィール又は調整スキーム(仕組み)は、調整される必要のある機能パラメータである。出口側の横糸検出器の場合においては、調整される必要のある機能パラメータは、挿入サイクルの開始及び終了と同時に起こる作動及び作動解除、並びに繊維機械の回転角にそれぞれ関連する電子フィルタ効力又は応答挙動及び作動期間であってもよい。空気圧式糸ストレッチャの場合においては、異なる圧力レベル又は作動及び作動解除時間が、例えば繊維機械の回転角と関連させて調整される必要がある機能パラメータであってもよい。テンシオメータの場合においては、それぞれ電子フィルタ効力又は応答挙動、及び測定結果の送信が、例えば繊維機械の回転角と関連させて調整される必要がある機能パラメータである。
【0026】
繊維機械及び/又は給糸装置の駆動機構の速度又は回転角或いは位置に関する情報は、正しく機能するために各付属装置にとって必要とされるわけではない。より単純な付属装置では、例えば機能パラメータが調整され、作動又は作動解除についてのコマンドが伝送される場合に、この情報なしに正確に作動することができる。
【0027】
図1においては、給糸装置Fは、付属装置用のローカルバスシステムBLと共に設けられる。ローカルバスシステムBLは、例えば、論理接地を含む制御装置C(1つ又は2つの導線を含む)との接続体11を備え、制御装置Cと付属装置3から6までとの間でシリアルデータを伝送するように設計される。付属装置3から6までの各々は、単方向又は双方向通信用に設計されたインターフェース・プロセッサ又はPCボードPを介して接続体11に接続されてもよい。ローカルバスシステムBLは、自律系のものであってもよく、図1においては、例えば、制御装置Cと通信する、すなわち状態を表わす信号を発信し、又は信号を受信し、この信号の助けにより動作を開始し又は行い、或いはこの信号によりそれらの機能パラメータが調整される付属装置Aを含む。
【0028】
別の給糸装置F’の各々はまた、給糸装置FのローカルバスシステムBLの付属装置Aと同一のものであっても異なるものであってもよい付属装置A’用のローカル自律バスシステムBL’と共に設けられる。
【0029】
ある場合のローカルバスシステムBLの接続体11(バス)においては、直接に又は制御装置Cからの接続体13を使って与えられ得るインターフェース12は、隣接間接続体(lateral connection)13’を使って、ある給糸装置F’又は各給糸装置F’のローカルバスシステムBL’との間でデータを選択的に送受信するように作動することができる。
【0030】
図1においては、給糸装置F、F’の各々は、高速シリアル通信(例えばCAN−バスシステム)用の高速メインバスシステムBMにおけるノードNを定め、制御装置Cは、インターフェース・プロセッサ14を介して接続される。メインバスシステムBMは、例えばスーパーインポーズされた制御装置16及び/又は繊維機械Mの制御装置CUに接続される接続体15(バス)を含む。
【0031】
メインバスシステムBMが与えられる場合には、各ローカルバスシステムBL、BL’は、関連する制御装置Cを用いてそこから分離されてもよい。また、ローカルバスシステムからメインバスシステムに向けられた又は処理された、或いはこの逆のデータ伝送を実行可能である。
【0032】
ローカルバスシステムBL、BL’は、シリアルデータ伝送用のCAN−バスシステム又はデイジーチェーン(いもづる接続)・バスシステムのそれぞれであってもよく、或いは、特にバイト−レベル−キャラクタの形態で転送されるフレームメッセージを用いた双方向通信用の給糸装置の制御装置Cのチップに通常存在するUART接続体を用いる比較的単純で低速なシリアル単一導線バスシステムであってもよい。この場合においては、単純な駆動回路で十分であり、付属装置の低価格のローエンドマイクロコントローラを直接対処させてもよい。その結果として、高価なCAN−コントローラを有する高価なCANノードが共に不用にされ得る。CANバスシステムの場合のメインバスシステムにおいては、20kbpsより高いビットレートが一般的であるが、代わりにローカルバスシステムにおけるビットレートは、2つの相互リンクされたUART−接続体に基づく単一導線バスシステムの場合における20kbpsより低いものとされる。ローカルバスシステムBLは、主に上述の機能パラメータを伝送するように働く。しかしながら、CAN−ローカルバスシステムの場合においては、繊維機械及び/又は給糸装置の速度又は回転角に関する情報も同様に伝送することができる。
【0033】
図1においては、給糸装置Fの駆動モータ1は、例えばセンサ2の信号を用いることによって制御される。ある場合においては、センサ2の又は給糸装置の停止装置の制御又は調整は、それぞれ、ローカルバスシステムBLのデータ伝送から独立して実行される。
【0034】
図2は、別の方法として、駆動モータ1の制御と、給糸装置のセンサ2との間のデータ伝送を、給糸装置FのローカルバスシステムBLにおいて同様に実行することができることを示す。制御装置Cは、メインバスシステムBMに接続されてもよい。基本的には、都合が良ければ、給糸装置において、メインバスシステムを介して、例えば繊維機械の作動と関連して、少なくとも幾つかの制御ルーチンを実行してもよい。しかしながら、各給糸装置F、F’は、メインバスシステムBMがなくても別の方法で作動可能であるが、ローカルバスシステムBL内で少なくとも1つの付属装置と通信することができる。メインバスシステムを用いることによって、幾つかの場合にローカルバスシステムBLの各々と特に直接に又は間接的に通信が可能である。こうした場合においては、各ローカルバスシステムは、より単純な、より低速の、メインバスシステムの補完的なサブシステムとして設計されることになる。
【0035】
これは図面には図示されていないが、給糸領域(ボビンスタンド等の)における付属装置を少なくとも1つのローカルバスシステムに組み入れてもよい。
【0036】
図3における糸処理システムSの構成においては、繊維機械M、例えば織機Lは、給糸装置F,F’の幾つか又は全てからの糸Yを交互に消費する。給糸装置の各々は、供給ボビン17から糸Yを引き出し、中間溜めを形成し、図示されていない挿入装置を用いて要求に応じて糸を織成シェッド19に挿入可能にし、それにより挿入が監視されある糸テンション・プロフィールでもって実行される。付属装置A、A’、3から6、18は、倍尺で強調表示されたローカルバスシステムBLに図示されているので、糸経路に沿ってはそれらの符号が括弧で括られた状態で図示されている。このことはまた、織成シェッド19の前方の横糸検出器18についてもそうである。
【0037】
織機Lは、制御装置CUに接続され、織機Lのメインシャフトの速度及び/又は回転角及び/又は位置に関する情報(図示せず)が恒久的に与えられる制御装置CUによって制御される駆動システム20を有する。メインバスシステムBMは、例えばメインバスシステム作動アッセンブリ21を介して制御装置CUに接続される。ノードNの領域においては、給糸装置Fの制御装置Cは、例えばクラスタ23と呼ばれるものと主電源装置22を介して接続体15(メインバス)に接続される。メインバス又は接続体15は、給糸装置F,F’の図示されていない固定部における少なくとも2つのラインを備える。固定部においては、給糸装置は、クランプ装置(締め付け器)24を用いることによって固定され、設置によってメインバスシステムBMとの電気接続がなされるようにされる。ローカル自律バスシステムBLは、接続体11によって、例えばローカルバスシステムプロセッサアッセンブリ25を介して(又は直接に、或いは図示されていない付属装置のPCボードを介して)制御装置Cに接続される。
【0038】
以下の付属装置は、織機Lの横糸給糸装置の異なる付属装置Aの限定ではなく例示的な選択として、接続体11に接続される。
【0039】
糸センサ3は電子センサ26を含み、これは例えば、駆動モータ1の速度又は位置に応じて、糸の動き又は糸の停止、もしくは糸の速度を走査し、対応する信号を制御装置Cに供給する。糸センサ3は、代わりに、品質センサ又はノットセンサ等として設計することがあり得る。ある場合においては、糸センサは、感度及び応答挙動のための機能監視構成部品28と調整構成部品27を備えていてもよい。構成部品28、27は、監視信号を発信し及び/又は伝送された信号に応答し、動作を開始する。
【0040】
糸オイラ又は糸ワックス装置4は、含浸剤を塗付するための被制御駆動機構29を備える。駆動機構29の速度、ある場合においては回転、作動及び作動解除、加速度等の感知でさえも、制御装置Cからの信号によって(例えば駆動モータ1の速度に基づいて)、又は別の方法で独自の制御装置によって制御される。リザーバ(油タンク)は、充填レベルの指示成分30を含んでもよい。さらに、機能監視構成部品31は、制御装置Cに外乱情報を送信するために設けることができる。
【0041】
被制御の糸ブレーキ5は、例えば電子的に制御される駆動器として、移動可能なブレーキ要素33用のソレノイド32を含み、ある場合においては、制御装置Cと通信するために設けられた機能監視構成部品又は調整構成部品34を備える。ある場合においては、糸ブレーキは、織機Lの回転角又は速度に関する情報に応じて作動する。
【0042】
テンシオメータ6は、評価回路36を用いて糸テンションを表わす信号を生成する能力があり、かつこの信号を制御装置Cに及び/又はひいては織機Lの制御装置CUに送信する能力がある信号生成電子構成部品35を備える。さらに、機能監視/調整構成部品37を設け、ローカルバスシステムBLと一体化させてもよい。ある場合においては、テンシオメータ6の作動は、織機Lの回転角又は速度に関する情報の助けを借りて行われる。
【0043】
糸検出器8又は横糸検出器18は、織機Lの回転角又は位置或いは速度に関する情報を考慮して糸の走行を監視するものであり、対応する信号を生成する電子センサ構成部品38を備える。ある場合においては、同様に電子フィルタ効力又は応答挙動を調整するように働く付加的な校正又は機能監視構成部品39が設けられてもよい。糸検出器又は横糸検出器18、28でさえも、糸が期待されてない時点で走行するか又は停止するときに糸が走査される際の信号として故障情報を生成する評価回路を含んでもよい。さらに、図示されていない付属装置Aは、ローカルバスシステムBLに、例えば糸用の可変スリップコンベヤ、及び/又は空気圧式糸ストレッチャ、及び/又は給糸装置の空気圧式スレッディング装置、及び/又は空気圧式糸除去装置に一体化されてもよい。
【0044】
高速メインバスシステムBMと、給糸装置F、F’のローカルバスシステムBL、BL’の形態のサブシステムとの組み合わせにより、高容量の普遍的な及び融通性のある通信システムが得られ、それぞれのローカルバスシステムの付属装置に対するデータ伝送は、メインバスシステムのデータ伝送と衝突することなく、カスタマイズされた手法で行われる。糸処理システムは、便宜上、電子装置の約48Vの作動電圧によって、しかし約310Vのモータ駆動電圧を除いて、作動可能であってもよい。メインバスシステムにおいては、急な減速や加速をせずに給糸装置の予備作動挙動を可能にするために、これから行なわれるパターン展開を表わすデータが、同様に給糸装置に伝送されてもよい。さらに、例えば横糸の長さと織機の速度が伝送されてもよい。トリグ信号又はSYNC信号(SYNCライン上の)と呼ばれる信号を、織機から給糸装置の各々に伝送してもよい。それに応じて、給糸装置は、こうした信号を処理する。信号は、作動中に織機の回転角、速度、又は位置に関する情報を与える。これらの信号はまた、ローカルバスシステムに供給されてもよい。各ローカルバスシステムBL、BL’又は付属装置は、カスタマイズされたインテリジェントをもつように設計され、ローカルバスシステムはより高次のランクの又は外部の制御工程に注意を払ったり工程を監視したりする必要がないという理由から、メインシステムより単純で廉価である。
【0045】
図面においては、単一の給糸装置の付属装置に対してただ1つのバスシステムが示されている。しかしながら、幾つかのローカル及び自律バスシステムを各給糸装置に関連付けることが可能であり、ローカルバスシステムは、それぞれある付属装置又は付属装置群に与えられる。この場合には、単一のポイントツーポイント・バスシステムか又はマスターから幾つかのスレーブ(従属装置)まで延びるバスシステムが可能である。
【0046】
ローカルバスシステムBLの特に単純で低コストの実施形態が、図4に図示されている。ローカルバスシステムBLは、給糸装置Fの制御装置Cのチップ又はプロセッサに通常設けられるUART接続体40,41(及び論理接地GD用の42)に基づく(通常の論理接地(GD)を含んでいる)単一導線接続体11’を有する。制御装置Cは、例えば、ノードNにおけるインターフェース・プロセッサ14を介してメインバスシステムBMのバス15とのシリアル高速通信用に設計された少なくとも1つのプロセッサPFをもつPCボードのPCFを含む。織機Lの制御装置CUはまた、メインバスシステムBMに組み入れられる。制御装置CUは、SYNCライン34を介して織機Lのメインシャフトの回転角αに関する情報(すなわち織機Lの瞬間速度及び/又は位置に関する情報)を受信する。
【0047】
例えば駆動回路44の出口に設けられたUART接続体40、41は、単一導線接続体11’が付属装置Aの単純なマイクロコントローラP’まで延びる位置において、ジャンパ49等によって互いに接続され、この場合においては、例えば糸センサ又は糸破損センサ7が接続される。駆動回路44は、例えば付属装置AのローカルバスシステムBLの単一導線接続体11’の部分と共に形成される。幾つかの付属装置は、単一導線接続体11’に接続されてもよい。主な機能パラメータ、調整値など、及び戻り情報は、単一の導線接続体11’を介して(双方向に)伝送される。論理接地GDは、第3のUART接続体42に接続される。
【0048】
所望のシリアル通信は、制御装置Cと付属装置3との間でのみ行われるか、又は必要であれば、制御装置Cの助けによりメインバスシステムBMと行われる。
【0049】
図5は、高速シリアルメインバスシステムBMと低速シリアルローカルバスシステムBLとを含む糸処理システムの単純な融通性のある通信システムを図示しており、それらの間には給糸装置Fの制御装置Cが設けられている。メインバスシステムBMは、例えば、全ての給糸装置のために中央に設けられた制御ボックスPCBを介して織機Lの制御装置CUから、制御装置CのメインPCボードPCFまで延びる接続体15を有するCANバスシステムである。別のSYNCライン40においては、織機Lのメインシャフト44の回転角α又は速度或いは位置は、例えば速度に比例するパルスチェーンの形態で伝送される。SYNCライン43は、制御ボックスPCBを介して給糸装置のメインPCボードPCFまで延びる。
【0050】
全ての接続された付属装置3、5のPCボードPCAは、例えば図示されていないコネクタを用いることによって、ローカルバスシステムBLにおける給糸装置FのメインPCボードPCFに関連付けられる。単一導線接続体11’は、ジャンパ49からボードPCAまで延び、SYNCライン44、並びに給糸装置の駆動モータ1の回転角又は速度或いは位置が伝送される別のSYNCライン46に対してパラレルに延びる。単一導線接続体11’は、ボードPCAから付属装置3、例えば糸品質センサのマイクロコントローラ3’、付属装置5、例えば制御された糸ブレーキのマイクロコントローラ5’まで続く。別のSYNCライン46が、ボードPCAからマイクロコントローラ3’まで延びる一方、別のSYNCライン43は、マイクロコントローラ5’まで延びる。
【0051】
主な機能パラメータ及び他の単純なメッセージは、単一導線接続体11’を介して伝送される。付属装置は、単一導線接続体11’を介して伝送された信号を用い、かつそれぞれSYNCライン43又は46に送信された情報を用いることによって作動される。単一導線接続体11’における通信は、バイトレベルキャラクタが転送されるフレームによってシリアルに、特に半二重双方向通信で行われる。所与のUARTの仕様は、それにより例えば60の基本メッセージを定義することができる単純な「識別子」を識別可能にする。バイト伝送速度は、20kbpsより小さい。ローカルバスシステムBLは、いわば糸処理システム内の通信コアを定める高速シリアルメインバスシステムBMの補完的なサブシステムを構成する。SYNCライン43、46を介して付属装置にリアルタイムの情報が与えられるので、ローカルバスシステムBLは、インテリジェントと付属装置の付加及び除去を視野に入れた融通性とをもつように作られている。
【0052】
図5には示されていないが、単一導線接続体11’は、給糸装置FのメインPCボードPCFから制御ボックスPCBまで、及びそこから別の付属装置まで、ある場合においてはさらにボビンスタンド又はボビンクリールにおける付属装置まで延びることができる。さらに別の方法として、メインバスシステムBMの接続体15は、必要であれば、ローカルバスシステムBLのより精巧な構成を可能にするために、ある場合においては別のCAN−ノードに接続可能にするために、ボードPCAに続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】少なくとも1つの給糸装置と、付属装置用の少なくとも1つのローカルバスシステムとを含んでいる糸処理システムの概略的なブロック図である。
【図2】糸処理システムの別の実施形態の概略図である。
【図3】図1の糸処理システムの詳細図である。
【図4】別の設計のローカルバスシステムを有する糸処理システムの簡易型の実施形態を示す図である。
【図5】図4に属するものの、より複雑な改良型を示す図である。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの繊維機械(M)、特に織機(L)と、前記繊維機械と動作可能に関連付けられる少なくとも1つの給糸装置(F、F’)と、糸を制御し及び/又は処理し及び/又は監視し及び/又は走査するために前記給糸装置と機能的に関連付けられた周辺付属装置(A、A’、3から6まで、18)とを備え、前記給糸装置(F、F’)は、前記付属装置と信号を伝送するように接続されているコンピュータ化された制御装置(C)を有し、それらの間に少なくとも1つの状態を表すか又は少なくとも1つの動作を開始させる信号を生成し及び/又は受信する少なくとも1つの電子部品を備えた少なくとも1つの付属装置が設けられた糸処理システム(S)であって、少なくとも前記付属装置(A、A’、3から6まで、18)から及び/又は該付属装置(A、A’、3から6まで、18)へシリアルデータ通信するために、前記給糸装置(F、F’)は、少なくとも1つのローカル自律バスシステム(BL、BL’)が備えられ、該ローカルバスシステム(BL、BL’)は、前記制御装置(C)に接続されていることを特徴とする糸処理システム(S)。
  2. 前記制御装置(C)を有する前記給糸装置(F、F’)は、シリアル高速データ通信用のメインバスシステム(BM)の少なくとも1つのノード(N)を構成し、該メインバスシステムは、前記繊維機械(M)の少なくとも1つのメイン制御装置(CU)か又はスーパーインポーズされた制御装置(16)に接続され、前記ノードは、好ましくは、ゲートウェイ・プロセッサのような少なくとも1つのインターフェース・プロセッサ(14)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  3. より高速な前記メインバスシステム(BM)に比べて低速の前記ローカルバスシステム(BL、BL’)によって特徴付けられ、該メインバスシステム(BM)は、好ましくは、20kbpsよりも高いデータ伝送速度で作動し、該ローカルバスシステム(BL、BL’)は、好ましくは、20kbpsよりも低いデータ伝送速度で作動し、該ローカルバスシステムは、好ましくは、前記給糸装置(F、F’)の前記制御装置(C)のUART標準設備に基づくローカル単一導線サブシステムであり、前記メインバスシステム(BM)に対して補完的なものであることを特徴とする請求項2に記載の糸処理システム。
  4. 前記ローカルバスシステム(BL)は、2つの連結したUART接続体(40、41)の単一導線接続体(11’)であり、該単一導線接続体(11’)は、直接に又は前記付属装置のPCボード(PCA)を介して、好ましくは少なくとも1つの外部駆動回路(44)によって完備されるそれぞれの付属装置のマイクロコントローラ(3’、5’)まで延びており、しかも前記ローカルバスシステム(BL)内において、フレームフォーマットの定められたメッセージで双方向半二重通信を行うことができることを特徴とする請求項3に記載の糸処理システム。
  5. 前記ローカルバスシステム(BL)には、少なくとも1つの付属装置への情報のリアルタイム伝送用の少なくとも1つのセパレートSYNCライン(46、43)が備えられ、しかも前記情報は、前記繊維機械の回転角(α)、該繊維機械の速度、又は該繊維機械の位置、或いは前記給糸装置(F)の駆動モータ(1)の回転角(β)又は速度或いは位置のいずれかを表わすことを特徴とする請求項1から請求項4までの少なくともいずれか1つに記載の糸処理システム。
  6. 前記給糸装置の入口側の少なくとも1つの付属装置(3)まで延びているSYNCライン(46)、及び/又は該給糸装置の出口側の少なくとも1つの付属装置(5)まで延びているSYNCライン(43)は、前記ローカルバスシステム(BL)に、好ましくは前記単一導線接続体(11’)を有している前記ローカルバスシステム内に設けられることを特徴とする請求項5に記載の糸処理システム。
  7. さらに、センサ(2)及び/又は前記駆動モータ(1)及び/又はパラメータ設定アッセンブリ及び/又は前記給糸装置(F、F’)の糸制御アッセンブリが、前記ローカルバスシステム(BL、BL’)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  8. 前記繊維機械(M)の幾つかの給糸装置(F、F’)の幾つかのローカルバスシステム(BL、BL’)は、少なくとも選択的な隣接間通信のために互いに相互リンクされていることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  9. 選択的に作動されるインターフェース通信接続体(12、13、13’)は、前記メインバスシステム(BM)と、給糸装置(F、F’)の少なくとも1つのローカルバスシステム(BL、BL’)との間に、好ましくは該給糸装置(F、F’)の前記制御装置(C)の内部に又は制御装置(C)のところに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の糸処理システム。
  10. 前記ローカルバスシステム(BL、BL’)は、UART標準ベースのCANバスシステム、デイジーチェーン・バスシステム、又は単一導線バスシステムであることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  11. 前記ローカルバスシステム(BL、BL’)内の各々の付属装置(A、A’、3から6まで、18)は、少なくとも1つのインターフェース・プロセッサ(P)か又は付属装置のPCボード(P’、PCA)を介して前記給糸装置の制御装置(C)に、好ましくは給糸装置のメインPCボード(PCF)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  12. 前記給糸装置(F、F’)によって構成される前記メインバスシステム(BM)の前記ノード(N)は、電源供給アッセンブリ(22)を介して該メインバスシステム(BM)に接続されているクラスタ(23)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の糸処理システム。
  13. 前記それぞれの付属装置は、前記給糸装置(F、F’)の入口側の糸経路内に配置された糸走行センサ、又は糸破損センサ、又は糸速度センサ、又は糸品質センサ、又は糸ノットセンサ(3)であり、ある場合においては、信号生成構成部品(26)及び/又は機能監視構成部品(27)が装備されることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  14. それぞれの付属装置は、前記糸経路に沿って前記給糸装置(F、F’)の入口側に配置された糸オイラか又は糸ワックス装置(4)であり、該付属装置は、ある場合においては、含浸剤用の塗付器駆動装置及び/又は充填レベルゲージ(30)、及び/又は機能監視構成部品(31)を有しており、或いは、該付属装置は、作動可能なスリップコンベヤであることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  15. 前記糸経路に沿って前記給糸装置(F、F’)の出口側に配置されたそれぞれの付属装置は、ブレーキ要素用の少なくとも1つの駆動機構(32)及び/又は設定構成部品(34)及び/又は機能監視構成部品を備えている被制御の糸ブレーキ(5)であるか、或いは、検出構成部品(35)及び/又は機能監視構成部品(36)及び/又は信号評価回路(36)を有するテンシオメータ(6)であり、ある場合においては、該テンシオメータは、前記被制御の糸ブレーキと一体化されるか又は相互リンクされ、あるいは該付属装置は、糸検出構成部品(38)及び/又は感度設定構成部品及び/又は校正構成部品(39)を有している横糸検出器(18)であり、或いは、可変の、作動可能スリップコンベヤ又は糸(Y)用の空気圧式糸ストレッチャであることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  16. それぞれの付属装置は、作動構成部品及び監視構成部品を有する空気式糸通し装置または空気圧式糸除去装置であることを特徴とする請求項1に記載の糸処理システム。
  17. コンピュータ化された制御装置(C)と、糸経路に沿って糸を制御し及び/又は処理し及び/又は監視し及び/又は走査するための幾つかの付属装置を備えており、該付属装置が、給糸装置と機能的に関連付けられ、それぞれの付属装置が、電子制御装置(C)と信号伝送するように接続されている電子構成部品を備えている給糸装置(F、F’)であって、前記給糸装置(F、F’)は、前記付属装置とのシリアルデータ通信用の少なくとも1つのローカル自律バスシステム(BL、BL’)を備えていることを特徴とする給糸装置(F、F’)。
  18. 前記制御装置(C)は、UART標準接続体(40、41、42)に装備されたチップに又は給糸装置のPCボード(PCF)に設けられ、前記ローカルバスシステム(BL)は、2つの相互リンクされたUART接続体から少なくとも1つの付属装置(3、5)のマイクロコントローラ(3’、5’)まで延びている単一導線接続体(11’)を備えていることを特徴とする請求項17に記載の給糸装置。
  19. 前記給糸装置(F、F’)の前記制御装置(C)は、高速シリアルメインバスシステム(BL)に組み入れられ、前記ローカルバスシステム(BL)は、該メインバスシステム(BM)の補完的な低速サブシステムであることを特徴とする請求項17に記載の給糸装置。
  20. 前記ローカルバスシステム(BL)は、繊維機械の速度及び/又は回転角及び/又は位置か、或いは前記給糸装置の駆動モータの回転角及び/又は駆動モータの速度及び/又は駆動モータの位置を表わす情報のリアルタイム伝送用の少なくとも1つのセパレートSYNCライン(43、46)によって完備され、かつ該情報は、速度に比例するパルスチェーンのフォーマットで伝送されることを特徴とする請求項17に記載の給糸装置。
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