JP2004530716A - オレフィンの異性化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、オレフィンの二重結合異性化方法であり、オレフィンを含む供給原料を異性化触媒と接触させることを含む方法に関する。
【0002】
本明細書で使用する用語「二重結合異性化」は、オレフィンの分子構造内における熱力学的により有利ではない位置から熱力学的により有利な位置への二重結合の移動に関する。二重異性化の一例は、外部のα−位置から内部位置、例えばβ−またはγ−位置への線状α−オレフィンの二重結合の移動である。他の例は、共役ジオレフィンを形成するための、非共役ジオレフィンの1つまたは2つの二重結合の移動である。また、他の例は、三置換されたエテンを形成するビニリデンオレフィンの二重結合の移動、例えば、2−エチル−1−ヘキセンから3−メチル−2−ヘプテン、または3−メチル−3−ヘプテンへの異性化である。
【背景技術】
【0003】
米国特許出願5789646号は、オレフィンの二重結合異性化方法であり、オレフィンを含む供給原料を、固体酸触媒である異性化触媒と接触させることを含む方法を開示している。米国特許出願5789646号の実施例において重要な役割を果たしている固体酸触媒は、ケイ素/アルミニウム原子比25を有し、また架橋されたスルホン酸イオン交換樹脂を有するH−ZSM−5である。米国特許出願5789646号は、オレフィンを含む供給原料は、乾燥しているべきことが好ましいと教示している。
【0004】
米国特許出願4697040号は、オレフィンの二重結合異性化方法であり、オレフィンを含む供給原料を、ナトリウム形のゼオライトを含む異性化触媒と接触させることを含む方法を開示している。米国特許出願4697040号のゼオライト触媒は、LZ−Y52(商標)と命名されている独特のY型ゼオライトである。米国特許出願3686250号を参照している、米国特許出願4697040号における従来技術の考察において、高度に酸性の異性化触媒は、痕跡量の不純物により、望ましくない高い速度で不活化されるという欠点を有し、したがって、長期的に活性とするコストの観点から、また低コストの観点から中間の酸性度の異性化触媒が一般に好ましいことが教示されている。米国特許出願3686250号は、主触媒床の前面の流路に、前の運転の投入触媒を置く、保護床技術の使用を示唆している。
【0005】
米国特許出願4749819号は、オレフィンの二重結合異性化方法であり、オレフィンを含む供給原料を、適切な孔路径を有するゼオライト、好ましくはフェリエライト、を含む異性化触媒と接触させることを含む方法を開示している。米国特許出願4749819号は、耐熱性無機酸化物、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、マグネシア、シリカ−アルミナ、シリカ−アルミナ−クロムなど、または他の示されない型の分子ふるいと接触させることにより、供給原料を前処理できることを教示している。
【0006】
米国特許出願5237120号は、オレフィンの二重結合異性化方法であり、オレフィンを含む供給原料を、酸性触媒作用される反応について外側表面が少なくとも一部不活化されている、ゼオライトを含む異性化触媒と接触させることを含む方法を開示している。米国特許出願5237120号の実施例において、γ−アルミナ、還元された亜クロム酸銅、および分子ふるいゼオライト−3Aからなる前処理材料に、供給原料を接触させることにより供給原料を前処理している。ゼオライト−3Aは、0.3nmの細孔径を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
オレフィンの二重結合異性化方法への供給原料の前処理について、多くの関心が持たれているが、この前処理を改良し、それにより異性化触媒の性能を改良することが、依然として望ましいことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、オレフィンの二重結合異性化方法と関連して使用するための、改良された前処理材料を提供する。本発明の前処理材料を使用することにより、改良された触媒性能が得られる。改良された触媒性能は、改良された触媒活性、改良された選択性、活性に関して改良された触媒安定性、ならびに、選択性に関して改良された触媒安定性などの、1つまたは複数の態様において見ることができる。これに関連して、いろいろな形で選択性を見ることができる。例えば、オレフィンから他の化合物、例えば二量体、三量体、骨格異性体などが生成されるのに比較して、該当するオレフィンの二重結合異性体が生成される点において、または、反応混合物中に存在する他の化合物が転化されるのに比較して、該当するオレフィンの1つまたは複数の異性体が生成される点において、選択性を見ることができる。
【0009】
本発明により提供される前処理材料は、例えば少なくとも0.35nmの、大きな細孔径を有するゼオライトを含む。
【0010】
したがって、本発明は、オレフィンの二重結合異性化方法であって、その方法がオレフィンを含む供給原料を、異性化触媒と接触させるステップを含み、その場合オレフィンを含む供給原料を異性化触媒と接触させるステップの前に、供給原料の1つまたは複数の成分を、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料と接触させることにより前処理する、異性化方法を提供する。
【0011】
本発明はまた、オレフィンの二重結合異性化方法を実施するのに適した工程装置であって、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料を備えた前処理容器と、異性化触媒を備えた異性化容器とを備え、オレフィンを含む供給原料が異性化触媒と接触するステップ、ならびに、オレフィンを含む供給原料が異性化触媒と接触する前に、供給原料の1つまたは複数の成分が前処理材料と接触することにより前処理されるステップを可能にするように、前処理容器と異性化容器とが配置されている装置をも提供する。
【0012】
本発明による前処理は、ビニリデンオレフィンの異性体である線状α−オレフィンと混合された特定の型のビニリデンオレフィンの異性化に関連して、非常に有用に適用できる。異性化では、線状α−オレフィンは転化されず、または事実上転化されない。該当する特定のビニリデンオレフィンは、一般式CH2=C(R1)R2(式中R1はエチル基を表し、またR2は線状1−アルキル基を表す。)のものである。このようなオレフィンの組合せは、線状α−オレフィンが主生成物であり、ビニリデンオレフィンが副生物であるエテンオリゴマー化方法の反応生成物中に存在できる。線状α−オレフィンとビニリデンオレフィンの沸点は一般に非常に接近しているので、蒸留によってそれらを分離することには問題がある。さらに、ビニリデンオレフィンの異性化は、ビニリデンオレフィンそれ自体よりも線状α−オレフィンから容易に分離することができるビニリデンオレフィン異性体をもたらす(参照により教示が本明細書に組み入れられている米国特許出願5789646号および米国特許出願4697040号を参照されたい)。
【0013】
したがって、本発明はまた、線状α−オレフィンと、線状α−オレフィンの異性体であるビニリデンオレフィンとを含み、かつ一般式CH2=C(R1)R2(式中R1はエチル基を表し、またR2は線状1−アルキル基を表す)のものであるオレフィン混合物を後処理する方法であって、オレフィン混合物を含む供給原料を異性化触媒と接触させることによりビニリデンオレフィンを異性化して、ビニリデンオレフィンの二重結合異性体を生成させるステップと、ビニリデンオレフィンの二重結合異性体から線状α−オレフィンを分離するステップとを含む方法であり、供給原料を異性化触媒と接触させる前に、供給原料の1つまたは複数の成分を、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料と接触させることにより前処理する後処理方法をも提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の方法は、広い範囲のオレフィンの異性化を生じさせるのに適している。適切なオレフィンは、例えば線状α−オレフィン、および非共役ジオレフィンである。異性化に最も適しているオレフィンは、一般式CH2=C(R1)R2(式中、R1およびR2は、分子構造が少なくとも1個のアリル性水素原子を含むように、少なくとも2個の炭素原子を独立に有するアルキル基を表す。)のビニリデンオレフィンである。通常は、R1およびR2は、多くても20個の炭素原子、より通常は多くても16個の炭素原子を独立に有するアルキル基を表す。通常は、R1は、エチル基を表す。通常は、R2は、線状の1−アルキル基を表し、偶数の炭素原子を含むのが好ましい。好ましいビニリデンオレフィンは、例えば2−エチル−1−ペンテンおよび2−エチル−1−ヘプテン、特に2−エチル−1−ブテン、2−エチル−1−ヘキセン、2−エチル−1−オクテン、2−エチル−1−デセン、および2−エチル−1−ドデセンである。
【0015】
異性化しようとするオレフィンは、複数のオレフィン、例えば、本明細書において上記に定義している複数のビニリデンオレフィンであり、詳細には、それぞれが分子構造内に、エチル基を表すアルキル基R1を有し、また、アルキル基R2が互いに異なる、複数のビニリデンオレフィンとすることができる。アルキル基R2は、互いに2個ずつ異なる(例えば5、7、および9)炭素数を有する線状1−アルキル基が好ましく、これらの炭素数は、偶数である(例えば4および6、または4、6、8および10、または12、14、および16)のが好ましい。
【0016】
異性化において、第2のオレフィンが存在でき、このものは比較的安定であり、そうでなくても、通常の条件下では異性化、もしくは反応せず、または僅かな範囲までしか異性化、もしくは反応しない。第2のオレフィンの例は、エテン、プロペン、シクロヘキセン、および2−メチルプロペンである。
【0017】
本発明の注目すべき実施形態において、本明細書において上記に定義しているビニリデンオレフィンは、第2のオレフィンとして線状α−オレフィンの存在において異性化され、その際、線状α−オレフィンは異性化されず、または事実上異性化されず、またはそうでなくても、反応されない。この線状α−オレフィンは、ビニリデンオレフィンと同一の炭素数を有するのが好ましく、したがって線状α−オレフィンはビニリデンオレフィンの異性体である。詳細には、ビニリデンオレフィンは、その分子構造内に、エチル基を表すアルキル基R1を有し、またアルキル基R2は線状1−アルキル基である。例えば、2−エチル−1−ブテンは1−ヘキセンの存在において異性化でき、2−エチル−1−ヘキセンは1−オクテンの存在において異性化でき、また、2−エチル−1−オクテンは1−デセンの存在において異性化できる。2つ以上のこのようなビニリデンオレフィンが、対応する異性体の線状α−オレフィンの存在において異性化できる。
【0018】
異性化触媒は、固体触媒、特に固体酸が好ましい。適格な固体触媒は、その酸性形であるカチオン交換樹脂、例えば架橋されたスルホン酸触媒である。より通常は、異性化触媒は分子ふるいである。適格な分子ふるいは、シリカ−アルミノリン酸塩分子ふるい、またはシリカ−アルミノリン酸金属塩分子ふるいであり、その場合金属は、例えば、鉄、コバルトまたはニッケルとすることができる。
【0019】
異性化触媒の分子ふるいの細孔径は、広い範囲内で選択できる。異性化触媒の分子ふるいの細孔径は、少なくとも0.6nm、より好ましくは少なくとも0.65nm、最も好ましくは少なくとも0.7nmである。通常は、異性化触媒の分子ふるいの細孔径は、最大1nm、より通常は最大0.9nm、好ましくは最大0.8nmである。分子ふるいの細孔または孔路が円形ではない場合、本明細書における細孔径は、細孔または孔路の小さい方の幅に関するとみなしている。多くのこのような分子ふるいの細孔径は、国際ゼオライト協会の構造委員会により発行されたW M Meier and D H Olson、「Atlas of Zeolite Structure Types」、2nd Revised edition(1987)中に規定されている。分子ふるいに関して本明細書において使用している用語「細孔」および「孔路」は、交換可能である。
【0020】
異性化触媒の分子ふるいは、アルミノケイ酸塩、すなわちゼオライトであるのが好ましく、通常は少なくとも1.3、より好ましくは少なくとも1.5、特に少なくとも2のケイ素/アルミニウム(Si/Al)原子比を有する。Si/Al原子比は高くても20、より好ましくは高くても8、特に高くても5であるのが好ましい。特に言及していない限り、本明細書で使用するSi/Al原子比は、ゼオライトの骨格Si/Al原子比である。骨格Si/Al原子比は、29Si−核磁気共鳴(NMR)で測定するものとみなしている。
【0021】
通常は、異性化触媒の分子ふるいは、その分子構造内にソーダライトケージを含む。ソーダライトケージは、ホージャサイト構造をなして配置されるのが好ましい。モルデン沸石ゼオライト、ZSM−5ゼオライト、ベータ−ゼオライトまたはオメガ−ゼオライトが同様に、異性化触媒として使用できる。
【0022】
異性化触媒の分子ふるいは、酸性形であるのが、例えばアンモニウム形であるのが、または水素形であるのが好ましい。このことは、異性化触媒の分子ふるいのカチオン部位が、酸性化学種、例えばアンモニウムイオンおよび/または水素イオンにより少なくとも一部占有されることを意味する。異性化触媒の分子ふるいのカチオン部位が、水素イオンにより少なくとも一部占有される、すなわち分子ふるいが水素形であるのが好ましい。他のカチオン部位は、例えば、ナトリウムイオン、もしくはカルシウムイオン、もしくはマグネシウムイオンなどのアルカリ金属イオン、またはアルカリ土類金属イオンで占有されることができる。適切にはカチオン部位の少なくとも10%、より適切には少なくとも50%、特に少なくとも75%が、水素イオンおよび/またはアンモニウムイオンにより占有されるが、実際にはしばしばカチオン部位の多くても99.9%、よりしばしば多くても99%が、水素イオンおよび/またはアンモニウムイオンにより占有される。好ましくはカチオン部位の少なくとも10%、より適切には少なくとも50%、特に少なくとも75%が、水素イオンにより占有されるが、実際にはしばしばカチオン部位の多くても99.9%、よりしばしば多くても99%が、水素イオンにより占有される。
【0023】
異性化触媒に使用するための分子ふるいがアンモニウム形である場合、適切な手段、例えば、少なくとも300℃の温度、例えば400から600℃の範囲にある温度、で加熱することによって、それを使用する前に水素形に転化できる。
【0024】
異性化触媒の分子ふるいは、典型的に400から1000m2/g、より通常は600から950m2/g、の範囲にある表面積を有する。本明細書で使用する表面積は、アメリカ材料試験協会(ASTM)D3662−92の方法で測定されているものとみなしている。
【0025】
一例として、異性化触媒において使用できる分子ふるいは、例えば25または80のSi/Al原子比を有する、水素形のZMS−5ゼオライトである。異性化触媒において使用する好ましい分子ふるいの一例は、CVB500(商標)であり、このものはホージャサイト構造を有し、バルクのSi/Al原子比約2.6(骨格Si/Al原子比は2.3から3の範囲にあると考えられる)、細孔径0.74nm、および表面積約750m2/gを有するゼオライトである。CVB500ゼオライトは、アンモニウム形で入手可能であり、Zeolyst International社により販売されている。異性化触媒において使用する好ましい分子ふるいの他の例は、CVB400(商標)であり、このものはホージャサイト構造を有し、バルクのSi/Al原子比約2.55(骨格Si/Al原子比は2.3から3の範囲にあると考えられる)、細孔径0.74nm、および表面積約730m2/gを有するゼオライトである。CVB400ゼオライトは、水素/ナトリウム形で入手可能である(Na2Oとして計算し、ナトリウム2.2重量%を含有し、これは水素イオンにより占有されるカチオン部位の80〜85%に属すると考えられる。)。CVB400ゼオライオトはZeolyst International社により販売されている。
【0026】
異性化触媒において使用する分子ふるいは粒子、例えばペレット、円柱、またはビーズの形態であるのが好ましく、それらは例えば、粒子の重量に対して少なくとも10重量%、通常は少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも90重量%の分子ふるいを含む。実際にこのような粒子は、粒子の重量に対してしばしば多くても99.99重量%、よりしばしば多くても99.9重量%、最もしばしば多くても99重量%の分子ふるいを含む。従来のバインダーが、粒子内に存在できる。有用な従来のバインダーは、粘土、シリカ、および/または金属酸化物などの無機材料とすることができる。異性化触媒において使用する分子ふるいには、多孔性マトリックス材料、例えば、アルミナ、シリカ/アルミナ、シリカ/マグネシア、シリカ/ジルコニアおよびシリカ/チタニア、シリカ/アルミナ/トリアおよびシリカ/アルミナ/ジルコニアなどの他の材料を混ぜ合わせることができる。
【0027】
本異性化方法において、液体希釈剤が存在でき、または存在しなくともよい。適切なものは、有機液体希釈剤、例えば、アルカン、シクロアルカン、および芳香族化合物などの炭化水素、または塩化炭化水素である。
【0028】
本異性化方法は、液相として供給原料を異性化触媒と接触させるステップにより実施できる。供給原料は成分として、異性化しようとするオレフィン(本明細書において以後「第1のオレフィン」、例えば、本明細書において上記に定義したビニリデンオレフィン)と、場合によって、第2のオレフィン(例えば、線状α−オレフィン)と、場合によって、液体希釈剤を含む。適切には、第1のオレフィンは供給原料の0.01重量%から100重量%である。より適切には、第1のオレフィンは供給原料の0.05重量%から90重量%である。第2のオレフィンは、存在する場合、適切には、供給原料の10重量%から99.99重量%であり、より適切には、供給原料の20重量%から99.95重量%である。第2のオレフィンが存在する場合、第1のオレフィンの第2のオレフィンに対する重量比は、0.05:100から10:100、特に0.1:100から5:100の範囲にあるのが好ましい。存在する場合の液体希釈剤は、成分混合物の1重量%から99.99重量%が適当であり、供給原料の10重量%から99.95%がより適当である。もっと少量で存在している物質は通例、希釈剤であると見なさない。
【0029】
本異性化方法は、異性化触媒を溶解させて、または供給原料中に懸濁させた固体として、実施でき、これはバッチ液相法として異性化方法を実施する場合、特に適している。溶解させ、または懸濁させている異性化触媒の量は、0.1から20g/供給原料kg、好ましくは0.5から10g/供給原料kgの範囲内とすることができる。
【0030】
別法として、固体の異性化触媒を、固定床として存在させ、異性化方法を実施することができ、これは、液相法としてであっても、または気相法としてであっても、連続法として異性化方法を実施する場合、特に適している。固定床を用いる連続液相法が好ましい。LHSVは、0.01から200kg/(l.h)、好ましくは0.1から100kg/(l.h)、の範囲とすることができる。これに関連して、用語「LHSV」は、液体の毎時空間速度を意味し、質量流量速度を触媒床の体積で割ったものである。触媒床を通る流れの方向は、重要ではない。例えば、流れの方向は上向流または下向流とすることができる。
【0031】
本異性化方法は、所望の異性化をもたらすことができる広範な圧力および温度の範囲内で実施できる。圧力は、適切には0.01から10MPaの範囲にあり、より適切には0.02から2MPaの範囲にあり、特に0.05から1MPaである。適切には温度は0から300℃の範囲にあり、より適切には10から250℃の範囲にあり、最も適切には20から200℃の範囲にある。第1のオレフィンが、本明細書において上記に定義したビニリデンオレフィンである場合、温度は、適切には0から150℃の範囲にあり、より適切には10から100℃の範囲にあり、最も適切には20から80℃の範囲にある。
【0032】
異性化方法は、異性化触媒上におけるビニリデンオレフィンの転化率が、少なくとも5%であるように実施できる。ビニリデンオレフィンの転化率が、少なくとも40%であるのが好ましく、少なくとも60%であるのがより好ましく、少なくとも80%であるのが最も好ましい。しかし、しばしばビニリデンオレフィンの転化は完結し、よりしばしばビニリデンオレフィンの転化率は、高くても99.9%であり、最もしばしばビニリデンオレフィンの転化率は、高くても99.8%である。α−オレフィンが存在する場合、特に線状α−オレフィンが存在する場合、異性化触媒上におけるα−オレフィンの転化率は、好ましくは高くても20%であり、より好ましくは高くても10%であり、最も好ましくは高くても5%である。しばしば、α−オレフィンは全く転化されず、よりしばしば、α−オレフィンの転化率は、少なくとも0.1%であり、よりしばしば少なくとも0.2%である。
【0033】
1つまたは複数の第1のオレフィンと、存在する場合の第2のオレフィンと、存在する場合の液体希釈剤は、異性化触媒に接触する前に、前処理される。理論にこだわろうとする訳ではないが、異性化触媒の性能、特に触媒の活性および活性の安定性に有害と思われる不純物が、前処理によって除去されると考えられる。このような不純物は水、または酸素、窒素、硫黄およびリンなどのヘテロ原子を含む有機化合物である恐れがあると考えられる。個々の成分を合成し、後後処理し、精製し、または他の後処理を行う間に、このような不純物が導入されている恐れがある。
【0034】
通常は、異性化触媒に接触させる際、供給原料は、供給原料重量に対して多くても50重量ppm、好ましくは多くても10重量ppm、特に多くても1重量ppmのレベルで水を含む。通常は、酸素へテロ原子を含む有機化合物の含量は、酸素へテロ原子の含量が、供給原料重量に対して多くても50重量ppm、好ましくは多くても20重量ppmであるようなものである。通常は、窒素へテロ原子を含む有機化合物の含量は、窒素へテロ原子の含量が、供給原料重量に対して多くても50重量ppm、好ましくは多くても20重量ppmであるようなものである。通常は、硫黄へテロ原子を含む有機化合物の含量は、硫黄へテロ原子の含量が、供給原料重量に対して多くても50重量ppm、好ましくは多くても20重量ppmであるようなものである。通常は、リンへテロ原子を含む有機化合物の含量は、リンへテロ原子の含量が、供給原料重量に対して多くても10重量ppm、好ましくは多くても2重量ppmであるようなものである。
【0035】
本発明に従って、前処理は、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料に接触するステップを含む。他の前処理方法との組合せを適用できる。適切な他の前処理方法は、蒸留、抽出、および活性炭素、アルミナ、シリカ、および他のゼオライトなどの他の前処理材料との接触である。1つまたは複数の、供給原料の別々の個別的成分に前処理を適用できる。しかし、それらを一緒に混合物として、特に異性化方法への供給原料として、異性化触媒に接触させる前に前処理するのが好ましい。
【0036】
前処理材料として使用するのが好ましいゼオライトは、少なくとも0.5nm、また最も特に少なくとも0.6nm、の細孔径を有するゼオライトであり、また通常は、そのゼオライトは最大1.5nm、より通常は最大1.2nm、特に最大1nmの細孔径を有する。多くのこのようなゼオライトの細孔径は、国際ゼオライト協会の構造委員会により発行されたW M Meier and D H Olson、「Atlas of Zeolite Structure Types」、2nd Revised edition(1987)中に規定されている。
【0037】
前処理材料として使用するゼオライトは、その分子構造内にソーダライトケージ、特に、ホージャサイト構造を形成するように配置されるソーダライトケージを含むのが好ましい。前処理材料として使用するゼオライトは、1を超える、特に少なくとも1.2のSi/Al原子比を有するのが好ましい。高くても1.5のSi/Al原子比が好ましい。前処理材料として使用するゼオライトは、ゼオライト−Xであるのが好ましい。
【0038】
前処理材料として使用するゼオライトは、カチオン部位の少なくとも一部を占有しているアルカリ金属のイオン、および/またはアルカリ土類金属のイオンを典型的に含む。アルカリ金属イオン、特にナトリウムイオンが好ましい。適切なアルカリ土類金属イオンの例は、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンである。適切にはカチオン部位の少なくとも10%、より適切には少なくとも50%、特に少なくとも90%が、アルカリ金属イオンおよび/またはアルカリ土類金属イオンにより占有されるが、実際にはしばしばカチオン部位の多くても99.9%、よりしばしば多くても99%が、アルカリ金属イオンおよび/またはアルカリ土類金属イオンにより占有される。好ましくはカチオン部位の少なくとも10%、より適切には少なくとも50%、特に少なくとも90%が、アルカリ金属イオンにより占有されるが、実際にはしばしばカチオン部位の多くても99.9%、よりしばしば多くても99%が、アルカリ金属イオンにより占有される。
【0039】
通常は、前処理材料として使用するゼオライトは、400から1000m2/g、より通常は600から950m2/gの範囲にある表面積を有する。
【0040】
前処理材料として使用する好ましいゼオライトの例は、ゼオライト−10X、特にゼオライト−13Xである。これらのゼオライトは、例えばUOP社から容易に商業的に入手できる。ゼオライト−10Xは、カルシウム形のX型ゼオライトであり、約0.75nmの細孔径、1.2から1.5の範囲にあるSi/Al原子比、および約700m2/gの表面積を有する。ゼオライト−13Xは、ナトリウム形のX型ゼオライトであり、約8nmの細孔径、1.2から1.5の範囲にあるSi/Al原子比、および約700m2/gの表面積を有する。
【0041】
前処理材料として使用するゼオライトは、粒子、例えばペレット、円柱、またはビーズの形態にあるのが好ましく、それらは例えば、粒子の重量に対して少なくとも10重量%、通常は少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも90重量%のゼオライトを含む。実際にこのような粒子は、粒子の重量に対してしばしば多くても99.99重量%、よりしばしば多くても99.9重量%、最もしばしば多くても99重量%のゼオライトを含む。従来のバインダーが、粒子内に存在できる。有用な従来のバインダーは、粘土、シリカおよび/または金属酸化物などの無機材料とすることができる。前処理材料として使用するゼオライトには、多孔性マトリックス材料、例えば、アルミナ、シリカ/アルミナ、シリカ/マグネシア、シリカ/ジルコニアおよびシリカ/チタニア、シリカ/アルミナ/トリアおよびシリカ/アルミナ/ジルコニアなどの他の材料を混ぜ合わせることができる。
【0042】
該当する成分、または成分の混合物中に前処理材料を懸濁させることにより前処理を実施でき、バッチ液相法として前処理を実施する場合、これが特に適している。懸濁させる前処理材料の量は、成分または成分混合物に対して0.1から50g/kg、好ましくは成分または成分混合物に対して0.2から10g/kgの範囲内とすることができる。
【0043】
別法として、前処理材料を固定床として存在させ、前処理を実施することができ、これは、液相法としてであっても、または気相法としてであっても、連続法として前処理過程を実施する場合、特に適している。固定床を用いる連続液相法が好ましい。LHSVは、0.05から50kg/(l.h)、好ましくは0.1から20kg/(l.h)の範囲とすることができる。これに関連して、用語「LHSV」は、液体の毎時空間速度を意味し、質量流量速度を前処理床の体積で割ったものである。前処理床を通る流れの方向は、重要ではない。例えば、流れの方向は上向流または下向流とすることができる。
【0044】
前処理材料を使用する前処理は、広範な温度および圧力の範囲内で実施できる。適切には、温度は−20から100℃の範囲にあり、より適切には−10から80℃の範囲にある。圧力は、適切には0.01から10MPaの範囲にあり、より適切には0.02から2MPaの範囲にあり、特に0.05から1MPaの範囲内にある。
【0045】
本明細書において前述したように、ある実施形態において本発明の異性化方法は、それぞれの異性体線状α−オレフィンと混合した1つまたは複数のビニリデンオレフィンに適用される。該当するビニリデンオレフィンの分子構造内では、アルキル基R1がエチル基であり、アルキル基R2が、偶数の炭素数を有する、または連続する偶数の炭素数を有する線状1−アルキル基である。このような混合物は、エテンオリゴマー化方法から得ることができ、その方法では1つまたは複数の線状α−オレフィンが主生成物であり、1つまたは複数のビニリデンオレフィンが副生物である。このようなエテンオリゴマー化方法は、例えば、それらの教示が参照により本明細書に組み入れられている、米国特許出願4749819号、米国特許出願5557027号、米国特許出願4528416号、米国特許出願4472525号、米国特許出願4472522号、米国特許出願4284837号、米国特許出願4260844号、および米国特許出願4020121号から、当技術分野では知られている。
【0046】
エテンオリゴマー化方法は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ベリリウム、およびマグネシウム金属触媒などのチーグラー型触媒の存在において実施できる。適切にはエテンオリゴマー化方法は、ニッケル触媒の存在において実施でき、その場合ニッケルは、二座キレート化配位子と錯化している。好ましい二座キレート化配位子は、第三級リン原子に直接結合している炭素原子上に、または2つ以下の炭素原子によりリン原子と隔てられた炭素原子上に置換された適切な官能基を有する第三級有機リン部分を有する。好ましい二座キレート化配位子の例は、o−ジヒドロカルビルホスフィノ安息香酸、例えばo−ジフェニルホスフィノ安息香酸およびo−ジシクロヘキシルホスフィノ安息香酸、ならびに2−ジヒドロカルビルホスフィノプロピオン酸、例えば2−ジフェニルホスフィノプロピオン酸および2−ジシクロヘキシルホスフィノプロピオン酸、ならびに、対応するアルカリ金属塩である。
【0047】
エテンオリゴマー化方法は、液体希釈剤の存在において実施でき、またはしなくともよい。錯化ニッケル触媒と共に使用する適切な液体希釈剤には、一価および多価アルコール、特にグリコール、3−プロパンジオールおよび1,4−ブタンジオールなどの脂肪族ジオール;1,2−エチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネートおよび2,3−ブチレンカーボネートなどの1,2−アルキレンカーボネート;ならびにエーテル、特にテトラヒドロフランなどの環状エーテル、などのプロトン性または非プロトン性極性希釈剤が含まれる。
【0048】
エテンオリゴマー化方法は、広い温度および圧力の範囲内で実施できる。好ましい温度は、0から200、特に30から140℃の範囲内にある。好ましい圧力は、0.1から35MPa、特に2.5から15MPaの範囲内にある。
【0049】
オリゴマー化生成物は、1つまたは複数の相分離法、すなわちプロトン性もしくは非プロトン性極性希釈剤による抽出、水による抽出、および蒸留により、オリゴマー化反応混合物から単離できる。
【0050】
本異性化方法の生成物は、任意の適切な方法によって後後処理、および精製できる。本明細書において前述したように、線状α−オレフィンの存在において、ビニリデンオレフィンを異性化する場合、蒸留によって線状α−オレフィンからビニリデンオレフィンの二重結合異性体を分離できる。線状α−オレフィン混合物を後処理する方法は、より純粋な形における線状α−オレフィンをもたらすことができる線状α−オレフィン向けの精製方法を構成することができる。
【0051】
特に示さない限り、本明細書において言及した有機化合物、例えば有機希釈剤および配位子は、典型的には最大で炭素原子40個、より典型的には最大で炭素原子20個、特に最大で炭素原子10個、より特別には最大で炭素原子6個を有する。本明細書において定義している、炭素原子数(すなわち炭素数)の範囲は、範囲の限界について示した数を含む。
【0052】
下記の実施例によって、本発明をここに例示する。
【0053】
(実施例1)
比較用
2−エチル−1−ブテンの異性化を触媒作用するその能力について、Zeolyst Intenational社から入手した直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形のCBV500ゼオライト(商標)を下記のように試験した。
【0054】
ニッケル触媒を使用してエテンをオリゴマー化することにより、1−ヘキセンの試料を調製し、水性抽出液による抽出を伴う手順によって後処理した。蒸留によって、C6留分として1−ヘキセン試料が得られ、C6留分は不純物として0.55重量%の2−エチル−1−ブテンと、約20重量ppmの水とを含有していた。
【0055】
ゼオライト円柱試料を、空気中において500℃で15時間加熱した。試料0.15gを、100mlの1−ヘキセン試料の入ったボトル内に置いた。20℃、および圧力0.1MPaで50分間ボトルを振盪し、その後1−ヘキセン中の2−エチル−1−ブテン含量を測定した。その結果を表Iに示している。
【0056】
(実施例2〜4)
比較用
CBV500ゼオライトの代わりに、下記のゼオライトの試料を使用した点を除き、実施例1を本質的に繰り返した:
−LZ−Y52ゼオライト(商標)、ナトリウム形であり、細孔径0.74nm、およびSi/Al原子比2.37を有する、市販のY型ゼオライト(実施例2)、
−ゼオライト−13X(実施例3)、および
−ゼオライト−4A(実施例4)。
全てのゼオライト試料は、直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形で入手し、試験した。
【0057】
その結果を表Iに示している。
【0058】
LZ−Y52ゼオライト試料を、1−ヘキセン100mlの入ったボトル内とし、実施例3または実施例4に略述している手順を用いることにより、前処理材料として、ゼオライト−13Xで1−ヘキセンを前処理し(実施例5および7)、またはゼオライト−4Aで1−ヘキセンを前処理し(実施例6)、前処理材料から1−ヘキセン試料を分離した。その結果を表Iに示している。
【0059】
【表1】
【0060】
(実施例8)
直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形のゼオライト−13Xを、空気中において200℃で加熱した。第1のステンレス鋼製円筒容器(直径約2.5cm、高さ約25cm)にこのゼオライトを満たし、粒子床を形成させた。直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形のCBV500ゼオライトを、空気中において200℃で加熱した。第2のステンレス鋼製円筒容器(直径約2.5cm、高さ約5cm)にこのゼオライトを満たし、粒子床を形成させた。
【0061】
実施例1〜7に使用したものと同様であるが、2−エチル−1−ブテン0.85重量%を含有し、約20重量ppmの水分含量を有する1−ヘキセン試料流の第1の容器への通過を続け、かつ第1の容器から第2の容器への通過を続けた。両容器において流れは250ml/時の速さとし、上向きであった。第1の容器において温度は2℃であり、圧力は0.5MPaであった。第2の容器において温度は40℃であり、圧力は0.5MPaであった。36kgの1−ヘキセン試料が両容器を通過した後で、第2の容器を出る1−ヘキセン流中の2−エチル−1−ブテンの含量は0.05重量%であった。
【0062】
(実施例9)
CBV500ゼオライトの代わりに、直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形のCBV400ゼオライトの試料を使用した点を除き、実施例8を本質的に繰り返した。36kgの1−ヘキセン試料が両容器を通過した後で、第2の容器を出る1−ヘキセン流中の2−エチル−1−ブテンの含量は0.11重量%であった。
【0063】
(実施例10)
実施例1〜7に使用した1−ヘキセン試料と同様であるが、2−エチル−1−ブテン0.82重量%を含有し、約20重量ppmの水分含量を有する他の1−ヘキセン試料を使用し、流れの速さが240g/時である点を除き、実施例9を本質的に繰り返した。24kgの1−ヘキセン試料が両容器を通過した後で、第2の容器を出る1−ヘキセン流中の2−エチル−1−ブテンの含量は0.50重量%であった。
【0064】
(実施例11)
CBV400ゼオライトの代わりに、直径1.6mm(1/16インチ)円柱の形のCBV8062ゼオライトの試料を使用した点を除き、実施例10を本質的に繰り返した。Zeolyst International社から入手したCBV8062ゼオライト(商標)は、水素形にあるZSM−5型ゼオライトであり、Si/Al原子比80を有する。24kgの1−ヘキセン試料が両容器を通過した後で、第2の容器を出る1−ヘキセン流中の2−エチル−1−ブテンの含量は0.62重量%であった。
【0065】
実施例において、ゼオライト−4Aおよびゼオライト−13Xなどの大きな細孔径を有するゼオライトを前処理材料として使用する場合に、異性化触媒が改良された性能を有することが示されている(実施例5および6対実施例1、ならびに、実施例7対実施例2を参照されたい)。より具体的には、前処理用ゼオライトと、異性化触媒とを組み合せて使用すると、相乗効果が得られる、すなわち、組み合せて使用することにより、ビニリデンオレフィン含量の減少が得られ、それは前処理用ゼオライトだけを使用することにより達成されたもの(実施例3および4)と、異性化触媒だけを使用することにより達成されたもの(実施例1および2)との合計を超えている。この相乗効果はすぐに分かることではなく、驚くべきことである。前処理ゼオライトが異性化触媒性状を有することが知られ(米国特許出願4697040号および米国特許出願3686250号を参照されたい)、また異性化触媒が前処理材料として使用できることは知られている(米国特許出願3686250号を参照されたい)が、従来技術では、このような組合せは示唆されていないからである。
【0066】
実施例において、少なくとも0.6nmの細孔径を有する酸性形の分子ふるいを含む異性化触媒を選択することにより、改良された触媒性能が達成されることも示されている(実施例1対実施例2、実施例5対実施例7、実施例8〜10対実施例11を参照されたい)。
Claims (11)
- オレフィンを含む供給原料を異性化触媒と接触させるステップを含み、供給原料を異性化触媒と接触させる前に、供給原料の1つまたは複数の成分を、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料と接触させることにより前処理する、オレフィンの二重結合異性化方法。
- オレフィンが、一般式CH2=C(R1)R2(式中、R1およびR2は、分子構造が少なくとも1個のアリル性水素原子を含むような、少なくとも2個の炭素原子を独立に有するアルキル基を表す。)のビニリデンオレフィンである請求項1に記載の方法。
- R1がエチル基を表し、R2が線状1−アルキル基を表し、供給原料が、前記ビニリデンオレフィンの異性体である線状α−オレフィンをさらに含む請求項2に記載の方法。
- R2が、偶数の炭素原子を有する線状1−アルキル基を表す請求項2または3に記載の方法。
- 異性化触媒が、少なくとも0.6nm、かつ最大1nmの細孔径を有し、酸性形である分子ふるいを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 異性化触媒の分子ふるいが、少なくとも1.3、かつ高くても20のケイ素/アルミニウム原子比を有する、水素形のゼオライトである請求項5に記載の方法。
- 異性化触媒のゼオライトが、ホージャサイト構造を有する請求項6に記載の方法。
- 前処理材料のゼオライトが、少なくとも0.5nm、かつ最大1.5nmの細孔径を有する請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
- 前処理材料のゼオライトが、ナトリウム形またはカルシウム形である請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記供給原料の成分が、混合物として一緒に前処理される請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
- オレフィン混合物を含む供給原料を異性化触媒と接触させることによりビニリデンオレフィンを異性化して、ビニリデンオレフィンの二重結合異性体を生成させるステップと、ビニリデンオレフィンの二重結合異性体から線状α−オレフィンを分離するステップとを含み、供給原料を異性化触媒と接触させる前に、供給原料の1つまたは複数の成分を、少なくとも0.35nmの細孔径を有するゼオライトを含む前処理材料と接触させることにより前処理する、線状α−オレフィンと、線状α−オレフィンの異性体で、一般式CH2=C(R1)R2(式中R1はエチル基を表し、R2は線状1−アルキル基を表す)を有するビニリデンオレフィンとを含むオレフィン混合物を後処理する方法。
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