JP2004528934A - 印刷されたウェットワイプ - Google Patents

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Abstract

本発明は、水性又は非水性組成物が適用され、それぞれ非水性又は水性のインクで印刷された柔軟性のシート様基材を含む印刷されたウェットワイプに関する。本発明はまた、前記印刷されたウェットワイプの積み重ね、及び印刷されたワイプの製造における前記インクの使用に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷されたウェットワイプ、及びこの印刷されたウェットワイプで表面を洗浄する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェットワイプは、典型的には予め湿潤化された使い捨ての濡れナプキンであり、家庭及び業界の双方において様々な用途に利用され、種々の機能を果たす。ウェットワイプは、通常、生物及び無生物の双方の表面を拭くために使用され、洗浄、清浄、消毒、及びスキンケア利益のような多数の利益を与えることができる。
【0003】
洗浄性組成物を組み込んだウェットワイプは、当該技術分野において既に知られている。例えば、PCT国際公開特許WO89/05114及びEP−A−1063284には、液体組成物で含浸した使い捨てワイプが開示されている。
【0004】
ウェットワイプの1つの特定用途は、例えば台所及び浴室の表面、眼鏡、靴、並びに業界において洗浄を必要とする表面、例えば機械又は自動車表面などの硬質表面の拭き取り又は洗浄、並びにこの硬質表面への組成物の適用である。
【0005】
本発明は、どのようにして、汚染の広がりを最小限にして表面を効率良く洗浄するかという問題に対処する。本発明は、便器、周縁、シート、ハンドル、及び残りの外側部分を含むトイレ装置のような頻繁に汚染される表面に特に有用である。これら表面を効率良く洗浄するためには、トイレ表面の一方から他方へ病原菌又は細菌の広がりを最小限にすることが重要であることは周知である。さらにトイレから別の家庭領域に汚染が広がるのを最小限にすることが重要である。これまでトイレ領域は、再利用可能なスポンジ又は同様の洗浄物品で洗浄されていた。このような再利用可能な物品を用いることによる欠点は、汚染がこの洗浄物品中に残存する傾向にあるということである。このような残存汚染が、表面を洗浄した時に汚染の広がりを招くことになる。この点を改善するために、出願人は使い捨てウェットワイプ(EP−A−00870142.7)を提供したが、これを使用すれば汚染が広がるおそれを減らして表面を洗浄できる。しかし、これらのウェットワイプによれば、消費者は汚染の広がりを防止できるが、ウェットワイプの一部分だけが洗浄に使用されることになる。このようにウェットワイプを効率良く十分に利用できないので、消費者にとっては無駄が多くなり、コストが高くなる。
【0006】
そのため本発明の目的は、汚染の広がりが最小限であるとともに、素早く効率的に表面を洗浄するのに使用できる物品を消費者に提供することにある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は次に関する:
水性組成物を含む柔軟性シート様基材を含むウェットワイプであって、前記基材が非水性インクで印刷されていることを特徴とするウェットワイプ、及び
非水性組成物を含む柔軟性シート様基材を含むウェットワイプであって、前記基材が水性インクで印刷されていることを特徴とするウェットワイプ、及び
組成物が基材に適用される前に、インクが前記基材上に印刷されることを特徴とするウェットワイプを製造する方法、及び
基材が印刷され、次いで少なくとも印刷された前記基材の表面にワニスが広げられ、次いで組成物が前記基材に適用されるウェットワイプを製造する方法。
【0008】
ワイプの積み重ねであって、少なくとも2つの前記ワイプそれぞれに印刷物が印刷されており、前記印刷されたワイプがメッセージを伝達するために特定の順序で配置されているワイプの積み重ね、及び
ワイプの積み重ねであって、少なくとも1つの前記ワイプ、好ましくは最上部のワイプに、前記ワイプの使用説明が印刷されているワイプの積み重ね、及び
ワイプの積み重ねであって、少なくとも1つの前記ワイプ、好ましくは最底部の中のワイプに、前記ワイプの積み重ねがほぼ終わりに近づいていることを示す説明が印刷されているワイプの積み重ね、及び
組成物が適用される基材上に画像を印刷するためのビアンカ(Bianca)TW(登録商標)の使用、及び
印刷されたウェットワイプの製造におけるビアンカTW(登録商標)の使用、及び
組成物が適用される基材に顔料を固着させるための架橋ポリマー若しくは架橋剤、又はこれらの混合物の使用。
【発明を実施するための手段】
【0009】
本発明の第一目的によれば、出願人は驚くべきことに、ウェットワイプの1つの表面上に画像を印刷してウェットワイプの一方の面を他方の面と区別することにより、汚染の広がりを低減できることを見出した。
【0010】
印刷に関して使用する時、「画像」という用語には、いかなる種類のデザイン、記号、図形、絵、認識コード、言葉、パターン又は説明もが含まれるが、これらに限定されない。別の実施形態において、ワイプの両面に異なる画像が印刷されていてもよい。
【0011】
理論に拘束されることを望まないが、本発明によって対処される根本的な問題は、洗浄プロセスの間に消費者がウェットワイプのどの部分が表面と接触して汚染されているのかを見て、覚えておくのが困難であるということにあると出願人は考える。消費者はウェットワイプのどの部分が汚染されているのか定かではないので、他の表面を洗浄するのにそのワイプを用いて汚染を広げる危険を冒す。ワイプの一方の面に画像を印刷することによって、第一にワイプの表面領域の使用計画をたて、第二にワイプのどの領域が汚染されるかをよりはっきり確信するように、消費者はワイプを配置することができる。例えば、消費者は1つの表面の洗浄にワイプの一方の面の一部を使用し、次いで家庭内の別の表面を洗浄するために残りの部分を使用してもよい。印刷されたウェットワイプの一方の面が明らかに他方の面と異なるので、消費者はワイプの一方の面を表面の洗浄に使用し、次いで汚染のおそれなく、ワイプの他方の面を用いて異なる表面を確信をもって洗浄できる。
【0012】
本発明による印刷されたウェットワイプのさらなる利点は、それらを使用して消費者に伝達できることにある。特に消費者に伝達するのに有益なメッセージは、製品の使用説明、及びワイプの積み重ねがほぼ終わりに近づいていることを示すメッセージである。
【0013】
消費者が製品の使用説明に従わない場合に製品の性能が低下し得ることは不利である。ウェットワイプの使用説明がパッケージに印刷されるか、又は示されていてもよい。消費者がパッケージからワイプを取り除いた途端、説明はもはや見えなくなる。本発明に基づく印刷されたウェットワイプを使用することによって、製品の使用説明をウェットワイプ上の印刷を通じて消費者に伝達できる。好ましい実施形態において、少なくとも1つの印刷されたワイプ、好ましくは最上部のワイプが使用説明を含む。これは、説明がパッケージ又はラベル上よりも消費者の手に実際に保持されるという利点を有する。このように説明が近くにあることで、メッセージの印象が強くなり、消費者の説明の理解度が増し、洗浄性能が高まるとともに製品の利点が向上する。本明細書において最上部のワイプ又は底部のワイプについて述べる時、発明者は、積み重ねにおけるワイプの相対的な位置のことをいう。ワイプの積み重ねは、互いに積み重なった複数のワイプを含む。パッケージの配給開口部を開けた時、最上部のワイプはワイプの積み重ねの最上部に位置しており、すなわち第一のワイプが見られてから取り出される。底部のワイプは、積み重ねのさらに底部の方に位置し、それは容器中のワイプの最底部の45%、より好ましくは30%、最も好ましくは10%の中にあるのが好ましい。
【0014】
消費者が別のパッケージ又は詰め替え品を購入することを思い出す前にウェットワイプがあっさりなくなってしまうのは不都合である。この問題は、本発明に基づく印刷されたウェットワイプをワイプの積み重ねに組み込むことによって解決された。積み重ね内の1以上の印刷されたウェットワイプは、消費者に伝達するメッセージを含むのが好ましい。好ましい実施形態において、メッセージはワイプが何枚残っているかを伝達する。印刷されたウェットワイプによって消費者に伝達することは、プラスチック、紙、又はその他の材料のシートを使用するよりも好ましいが、それはワイプは洗浄に使用され得るが、ワイプ材料以外のシートは廃棄されなければならないので廃棄物の量が増加するという理由による。さらに好ましい実施形態においては、印刷されたウェットワイプ上のメッセージは多数の関連するメッセージを伝達する配列を形成する。
本発明に基づく印刷されたウェットワイプは、インク、基材及び組成物を含む。
【0015】
(インク)
インクについて述べる時、本明細書では溶媒、例えば水に懸濁、分散又は溶解する着色剤(例えば、染料又は顔料)を含む組成物を意味する。本願での使用に好ましいインクは、基材に直接的であり、水又は組成物と接触する際のにじみが最小限である。本願での使用に好適なインクは、水性又は非水性であるのが好ましい。組成物が水性である時、非水性インクを使用するのが極めて好ましい。組成物が非水性である時、水性インクを使用するのも極めて好ましい。本発明に基づくワイプでの使用に極めて好ましいインクは、顔料、架橋ポリマー、架橋剤、及び任意選択的に溶媒を含む。好ましい架橋ポリマーは、ビニル及び/又はアクリル官能基を含む。インクは水より高い粘度を有しているのが好ましく、より好ましくは5〜200センチストークス、さらにより好ましくは20〜100センチストークス、最も好ましくは35〜85センチストークスの粘度を有する。インクの粘度は室温及び大気圧で、ザーンカップ2番を用いて測定された。実験手順は、ザーンカップの底部の孔によってザーンカップ番号2を完全に空にするのに必要な時間を測定することから成る。
【0016】
本発明の好ましい実施形態において、本明細書での使用に好適なインクは、顔料、ヒドロキシ官能基を有する塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(「架橋ポリマー」)及び架橋剤を含んでいてもよい。好ましくは、本明細書のインクは変性大豆油、ワックス、及び溶媒、並びにこれらの混合物から成る群から選択される成分をさらに含む。より好ましくは、本明細書のインクは顔料、ヒドロキシ官能基を有する塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、変性大豆油、ワックス、架橋剤及び溶媒を含む。
【0017】
本明細書のインクでの使用に好適で好ましい変性大豆油としては、エポキシ化大豆油が挙げられる。本明細書のインクでの使用に好適で好ましいワックスとしては、ポリエチレンワックスが挙げられる。本明細書のインクでの使用に好適で好ましい架橋剤としては、イソシアネート触媒が挙げられる。
【0018】
本発明に基づく別の好ましい実施形態において、本明細書に用いるインクは、全インクの5重量%〜15重量%の顔料、全インクの8重量%〜15重量%のヒドロキシ官能基を有する塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、全インクの0.5重量%〜2重量%の変性大豆油、全インクの0.5重量%〜2重量%のワックス、架橋触媒、好ましくは有効量のもの、並びに溶媒を含む。
本発明に基づくさらにより好ましい実施形態において、本明細書に用いるインクは、全インクの9.18重量%の顔料、全インクの12.85重量%のヒドロキシ官能基を有する塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、全インクの1重量%のエポキシ化大豆油、全インクの1.5重量%のポリエチレンワックス、イソシアネート触媒、好ましくは有効量のもの、並びに溶媒を含む。
【0019】
本発明の印刷されたウェットワイプでの使用に好適なインクの例は、サンケミカル社(SunChemical Corporation)によって欧州コードPG50VA02として販売されている。インクの商品名はビアンカ(Bianca)TW(登録商標)である。
【0020】
理論に拘束されることを望まないが、ビアンカ(Bianca)TW(登録商標)のようなインクの作用機構は次のようである:顔料がビニル又はアクリル含有ポリマーに分散し、架橋剤と反応する際にビニル又はアクリル含有ポリマーは顔料を捕捉した架橋ポリマーウェブを形成し、基材に顔料を固着させる。
【0021】
ワイプ基材にインクを固着させる別の方法において、インクが基材に適用され、次いで少なくとも基材の印刷された領域にワニスが適用されてもよい。この方法において、インクは、ビニル又はアクリル含有ポリマー中に分散した顔料を含み、ワニスは架橋剤を含む。そのため、ワニスによって顔料が架橋ポリマーのウェブに捕捉され、基材に固着する。
【0022】
インクは、当業者に既知のいずれかの方法を用いて基材上に印刷されてもよい。好ましくは、インクはほぼ乾燥した基材上に印刷され、次いで乾燥した後、組成物がほぼ乾燥した印刷基材に適用される。印刷された基材上のインクを乾燥する方法は、加熱、UV、マイクロ波加熱炉又は赤外炉を用いることによって促進され得る。
【0023】
インクは、当業者に既知のいずれかの方法を用いてワイプに適用されてもよい。好ましくはインクはフレキソ印刷用プリンターを用いて適用される。フレキソ印刷は当業者に周知である。当業者にとって一般に入手可能な次の教科書に詳細が記載されている:ロバートP.ロング(Robert P.Long)によるフレキソ印刷機器及び用品の参照百科事典(Reference encyclopedia of flexographic equipment supplies)、クリフ・ウーフ(Cliff Woof)によるフレキソ印刷インクのためのマニュアル(Manual for flexographic inks)、クリス・ローセ(Chris Losee)編のフレキソ印刷における選択された参考書目(Selected Bibliography on Flexography)、1980〜1984年。
【0024】
(基材)
基材は、いかなるシート様材料、好ましくはウェブを、通常はウェブから切断された材料シートとして含んでいてもよい。このウェブは、ワイプが製造、好ましくは切断されるシート材料で製造されてもよい。ウェブは、合成及び/又は人工繊維を含む織布又は不織布、発泡体、スポンジ、詰綿、ボール、パフ、フィルム、又はティッシュペーパーであってもよく、最も好ましくはウェブは合成及び/又は人工繊維を含む不織布である。
【0025】
本発明により、シートは当該技術分野で既知のいかなる方法で製造してもよい。例えば、不織布材料基材は、カーディング、エアレイイングのような乾燥形成技術によって、又は抄紙機上でのように湿式載置によって形成することができる。メルトブローン、スパンボンド、ニードルパンチ、及びスパンレース法などの他の不織布製造技術も使用できる。
【0026】
基材を提供するためのウェブの多様な実施形態が本発明の範囲内であり、以下に詳細を記すが、好ましい実施形態においてウェブは人工繊維を含むエアレイド不織布である。極めて好ましい実施形態において、本発明に使用されるウェブは、絡まった繊維マットが平行な繊維ウェブに変形するカーディング方法を用いて製造される。
【0027】
本明細書で使用する時、人工繊維という用語は、セルロース(誘導体又は再生セルロースのどちらか)から製造される繊維を示す。それらは、合成有機ポリマーに基づく合成繊維とは区別される。本明細書での使用に好適な誘導体繊維とは、天然ポリマー(例えばセルロース)の化学的誘導体が調製、溶解され、連続フィラメントとして押し出される時に形成される繊維であり、この誘導体の化学的性質は繊維形成過程後も維持される。本明細書で使用する時、再生繊維とは、天然ポリマー又はその化学的誘導体が溶解され、連続フィラメントとして押し出される時に形成される繊維であり、天然ポリマーの化学的性質は繊維形成過程後も維持又は再生される。人工繊維の代表的な例としては、再生ビスコースレーヨン及び酢酸セルロースが挙げられる。好ましい人工繊維は0.5dtex〜3.0dtex、より好ましくは1.0dtex〜2.0dtex、最も好ましくは1.6dtex〜1.8dtexの繊度を有する。
【0028】
本発明に使用される好ましい人工繊維は、N−メチルモルホリン−N−オキシドにセルロース繊維を溶解させることによって製造され、テンセル・ファイバーズ・ヨーロッパ(Tencel Fibres Europe)(イギリス)によって供給されるリオセル(Lyocell)(登録商標)繊維である。
人工繊維は消費者の許容度が極めて高く、その製造が安く通常は環境保護的であることから、本明細書に好ましい。重要なことは、人工繊維、特にセルロースから誘導された人工繊維の生分解性が極めて高く、そのため廃棄後も環境に優しいことである。
【0029】
本発明によれば、ウェブは、好ましくは5%〜50%、より好ましくは10%〜30%、最も好ましくは12%〜25%の度合いで人工繊維を含んでいてもよい。好ましくは、ウェブはビスコース、綿又は亜麻のような親水性繊維材料、及びポリエチレンテトラフタレート(tetraphthalate)(PET)又はポリプロピレン(PP)のような疎水性繊維材料として、10重量%〜90重量%の親水性材料及び90重量%〜10重量%の疎水性材料という割合で多数の異なる繊維材料をさらに含んでいてもよい。特に好ましいウェブは、70%の木材パルプ、12%の人工繊維及び18%のラテックス結合剤、好ましくはブタジエン−スチレンエマルションを含む。
【0030】
ウェブは、好ましくは少なくとも20gm-2及び好ましくは150gm-2未満の重量であり、最も好ましくは坪量が20gm-2〜100gm-2、より好ましくは40gm-2〜80gm-2の範囲である。ウェブはいかなる厚さであってもよい。通常、ウェブがエアレイイング方法によって製造される場合、平均ウェブ厚さは1.0mm未満である。より好ましくはウェブの平均厚さは、0.1mm〜0.9mmである。ウェブの厚さは、標準EDANA不織布産業方法論(EDANA nonwoven industry methodology)、参照方法番号30.4−89に従って測定される。
【0031】
ウェブを製造するのに使用される繊維に加えて、ウェブは当該技術分野において既知であるように、添加される別の成分又は材料(明記されるような結合剤を含む)を含むことができる。さらに、ウェブはまた、不透明化剤(例えば二酸化チタン)のようなウェブの光学特質を改善するための試薬を含んでいてもよい。
【0032】
本発明によれば、ウェブは非アクリレート結合剤を含んでいてもよい。本明細書で使用する時、「結合剤」という用語は、繊維を連結するために採用されるいかなる試薬も意味する。かかる試薬は、湿潤強度樹脂及び乾燥強度樹脂を含む。特にセルロース系材料の場合、湿潤強度樹脂として当該技術分野において既知の化学物質を添加することが望ましいことが多い。すなわち紙技術分野で利用されている湿潤強度樹脂の種類に関する総合的論文は、TAPPIモノグラフシリーズ第29号、紙及び板紙における湿潤強度(Wet Strength in Paper and Paperboard)、パルプ製紙産業技術協会(Technical Association of the Pulp and Paper Industry)(ニューヨーク、1965年)に見ることができる。湿潤強度添加剤に加え、デンプン結合剤のような、当該技術分野で既知の特定の乾燥強度及びリント抑制添加剤を含むことが望ましい場合もある。
【0033】
不織布の結合に使用される好ましい結合剤は、高分子結合剤、好ましくはラテックス結合剤、より好ましくは水性ラテックス結合剤である。好適な結合剤には、ブタジエン−スチレンエマルション、エチレン酢酸ビニルエマルション、酢酸ビニル、塩化ビニル及びこれらの組み合わせが挙げられる。好ましいラテックス結合剤は、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエンエマルション又はこれらの組み合わせから製造される。
【0034】
非アクリレート結合剤という用語は、本明細書で使用される時、アクリル酸又はアクリル酸エステル又は酢酸ビニルモノマーを含まないすべてのラテックス結合剤を包含する。本発明による好ましい結合剤には、ブタジエン−スチレンエマルション、カルボキシル化スチレン−ブタジエンエマルション、アクリロニトリル−ブタジエンエマルション、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンエマルション、スチレンアクリロニトリルが挙げられる。本発明による最も好ましい結合剤は、ブタジエン−スチレンエマルションであり、アメリボル・シンポル社(Ameribol Svnpol Corp.)からローウェン(Rowene)(登録商標)SB5550として市販されている。
【0035】
結合剤は、当該技術分野において既知のいかなる方法でもウェブに適用できる。好適な方法には、噴霧、コーティング(例えば、グラビアコーティング又は流しコーティング)、パディング、発泡、含浸、飽和、及びその後の押出し(これによって、基材が管を横切って通過する間に、管を通して組成物を基材と接触させる)、又はこれらの適用技術の組み合わせが含まれる。例えば、後に組成物を基材表面上に移すカレンダーロールのような回転面上への組成物の噴霧である。結合剤の適用に最も好ましい方法は、ウェブ上への噴霧である。最も好ましくは、結合剤は1つの適用工程でウェブの一方の面に噴霧され、別の適用工程でウェブの他方の面に噴霧される。
【0036】
典型的には、ウェブに適用される結合剤の量は、当該ウェブに含まれる繊維の乾燥重量の重量%で測定して、5重量%〜30重量%、より好ましくは10重量%〜25重量%、最も好ましくは14重量%〜22重量%である。当然、適用される結合剤の量は処理されるウェブの種類に大きく依存する。
【0037】
印刷されたウェットワイプ基材の1つの極めて好ましい実施形態において強度要件を達成するために、繊維は湿式交絡される。湿式交絡は、ウェブの繊維が流体力によって再配列及び交絡される方法である。湿式交絡は、この方法で結合手段として使用でき、個々の繊維を繊維レベルで摩擦連結を引き起こす構成に再配置及び交絡する。結合の利点に加えて、湿式交絡は表面微細構造化の提供にも使用することができ、これによって湿式交絡は繊維を開放パターン配列に再配置する。湿式交絡処理を行ったウェブは化学的結合剤を含有せず、及び熱的に結合されていない。湿式交絡不織ウェブは機械的な強度を有し、引き伸ばし、引張り及び磨耗に抵抗することができるが、触知できる及び柔らかくなるように製造することができる。さらに、ウェブの吸収性及び湿潤性能は湿式交絡過程によって悪い影響は受けない。
このように、本発明によって、最も好ましい実施形態の基材は、ほぼ100%湿式交絡の人工再生セルロース繊維で構成される。
【0038】
本発明によれば、印刷されたウェットワイプは本明細書で記載したような洗浄性組成物を組み込んだ基材を含む。「組み込む」とは本明細書において、前記基材又はウェットワイプが本明細書で記載するような液体洗浄性組成物でコーティングされる又は含浸することを意味する。
【0039】
本発明によるウェットワイプの調製において、組成物は少なくとも基材物質の1つの表面に適用される。組成物は基材がほぼ乾燥した後で基材に適用され得る。好ましくは、組成物は、印刷されたウェットワイプ基材に印刷された画像がほぼ乾燥した後適用される。溶融又は液体稠度を有する滑らかな物質を均一に配置する多様ないかなる適用方法も使用することもできる。組成物を適用するのに好適な方法としては、噴霧、コーティング(例えばグラビアコーティング又は流しコーティング)、基材が管を横切って通過する間に、管を通して組成物を基材と接触させる押出し、又はこれらの適用技術の組み合わせが挙げられる。例えば、後に組成物を基材表面上に移すカレンダーロールのような回転面上への組成物の噴霧である。組成物は基材の1つの表面又は両方の表面のいずれかに適用できるが、両方の表面が好ましい。好ましい適用方法は押出しコーティングである。
【0040】
組成物はまた均一に又は不均一に基材の表面に適用され得る。不均一とは、例えば組成物の量、分布のパターンが基材の表面で変化し得ることを意味する。例えば、基材のある表面は、組成物の量がより多くても、又はより少なくてもよく、それには組成物を有さない表面部分が含まれ得る。しかし、好ましくは組成物はワイプの表面に均一に適用される。組成物は、通常、基材1グラムあたり約0.5g〜10g、好ましくは基材1グラムあたり1.0g〜5g、最も好ましくは乾燥基材1グラムあたり2g〜4gの量で適用される。
【0041】
好ましくは、組成物は、基材及び印刷された画像がほぼ乾燥した後、いかなる時点でも基材に適用できる。例えば、組成物はカレンダーにかける前、又はカレンダーにかけた後、及び親ロールに巻き取る前に基材に適用できる。典型的には、適用は、生産する予定の相当数のワイプと等しい幅を有するロールから巻き戻した基材に行われる。組成物の適用された基材はその後、続いて所望のミシン目線を生成するために標準的な技術を利用して穴開けされる。
【0042】
(組成物)
本発明の組成物は、好ましくは洗浄性及び/又は消毒性組成物としての使用に適している。当該組成物は、例えば固体、ペースト又は液体のいかなる適した形態で配合してもよい。本発明による組成物が固体として配合される場合、それらは固体として基材に適用されることができ、又は代わりに基材に適用される前に適切な溶媒、通常は水と混合することができる。組成物が液体形態である場合、組成物は、必須ではないが好ましくは、水性組成物として配合される。液体組成物は使用するのが簡便であるため本明細書では好ましい。
【0043】
好ましい実施形態において、本発明に基づく印刷されたウェットワイプに使用される液体組成物は、典型的には全組成物の50重量%〜99.9重量%、好ましくは70重量%〜99重量%、及びより好ましくは80重量%〜99重量%の水を含む水性組成物である。これらの水性組成物は好ましくは13.0以下、より好ましくは1〜11、及び最も好ましくは2〜10のpHを有する。組成物のpHは、有機酸若しくは無機酸、又は水酸化ナトリウムのようなアルカリ化剤の使用によって調整できる。
【0044】
別の好ましい実施形態において、組成物は実質的に非水性であることができる。前記非水性組成物は、全組成物の50重量%〜99.9重量%、好ましくは70重量%〜99重量%、及びより好ましくは80重量%〜99重量%の非水性溶媒を含む。本発明に基づく組成物は、当業者に既知のいかなる非水性溶媒も含むことができる。
【0045】
洗浄性組成物としての使用に適した組成物は、好ましくは5〜13、より好ましくは7〜13、及び最も好ましくは8〜10の範囲のpHを有する。消毒性組成物として使用する組成物は、好ましくは0〜7、より好ましくは1〜5、及び最も好ましくは2〜4の範囲のpHを有する。
【0046】
本明細書の組成物は、これに限定されないが、過酸素漂白剤、消毒性成分、有機酸、界面活性剤、キレート剤、溶媒、ビルダー、安定剤、漂白剤活性化剤、汚れ懸濁剤、増白剤、香料、塵埃防止剤、酵素、分散剤、香料、ラジカルスカベンジャー、pH緩衝剤、又はこれらの混合物を含む多様な成分を含んでもよい。
【0047】
界面活性剤系
本発明によれば、基材は好ましくは界面活性剤系を含む組成物を組み込む。界面活性剤系は少なくとも3つの界面活性剤、すなわち陰イオン性、非イオン性及び両性及び/又は双極性界面活性剤を含む相乗作用系から成る。
【0048】
組成物は好ましくは全組成物の0.05重量%〜20重量%、より好ましくは0.1重量%〜5重量%及び最も好ましくは0.2重量%〜3重量%の濃度の界面活性剤系を含む。
【0049】
陰イオン性界面活性剤:
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、アルキルスルフェート類が挙げられる。本明細書での使用に適したアルキルスルフェート類には、式ROSO3Mの水溶性塩又は酸が挙げられ、式中、RはC6〜C24の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基であり、好ましくはC8〜C20アルキル基であり、より好ましくはC8〜C16アルキル基であり、最も好ましくはC10〜C14アルキル基であり、及びMはH又はカチオンであり、例えばアルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン、並びにテトラメチルアンモニウム及びジメチルピペリジニウムカチオンのような四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミン類から誘導される四級アンモニウムカチオン、並びにその他同様のもの)である。
【0050】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにアルキルアリールスルフェート類が挙げられる。本明細書での使用に適したアルキルアリールスルフェート類には、式ROSO3Mの水溶性塩又は酸が挙げられ、式中、Rはアリール、好ましくは置換されたベンジルであり、この置換基はC6〜C24の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基であり、好ましくはC8〜C20アルキル基であり、より好ましくはC10〜C16アルキル基であり、及びMはH又はカチオンであり、例えばアルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム及びその他同様のもの)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン、並びにテトラメチルアンモニウム及びジメチルピペリジニウムカチオンのような四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミン類から誘導される四級アンモニウムカチオン、並びにその他同様のもの)である。
【0051】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにアルコキシル化スルフェート界面活性剤が挙げられる。本明細書での使用に適したアルコキシル化スルフェート界面活性剤は、式RO(A)mSO3Mに従うものであって、式中、Rは直鎖又は分岐C6〜C24のアルキル成分を有する非置換型C6〜C24アルキル、ヒドロキシアルキル又はアルキルアリール基であり、好ましくはC12〜C20アルキル又はヒドロキシアルキルであり、より好ましくはC12〜C18アルキル又はヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシ又はプロポキシ又はブトキシ単位又はこれらの混合物であり、mは0より大きく、典型的に0.5〜6の間であり、より好ましくは0.5〜3の間であり、MはH又はカチオンであって、このカチオンは例えば、金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウム又は置換アンモニウムカチオンであり得る。アルキルエトキシ化スルフェート類、アルキルブトキシ化スルフェート類並びにアルキルプロポキシル化スルフェート類が本明細書において考慮される。置換アンモニウムカチオンの具体例としては、メチル−、ジメチル−、トリメチルアンモニウム、及びテトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニウムのような四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルカノールアミン類から誘導されるカチオンなどが挙げられる。代表的な界面活性剤はC12〜C18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルフェート(C12〜C18E(1.0)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(2.25)スルフェート(C12〜C18E(2.25)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェート(C12〜C18E(3.0)SM)、及びC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スルフェート(C12〜C18E(4.0)SM)であり、式中、Mはナトリウム及びカリウムから選択されるのが好都合である。
【0052】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにアルキルスルホネート類が挙げられる。本明細書での使用に適したアルキルスルホネート類には、式RSO3Mの水溶性の塩又は酸が挙げられ、式中、RはC6〜C20の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC8〜C18のアルキル基、より好ましくはC8〜C12の直鎖又は分岐アルキル基であり、MはH又はカチオン、例えば、アルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン、並びに例えばテトラメチル−アンモニウム及びジメチルピペルジニウムカチオンのような第四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン及びこれらの混合物のようなアルキルアミン類から誘導される第四級アンモニウムカチオン、及びその他同様のもの)である。
【0053】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにアルキルアリールスルホネート類が挙げられる。本明細書での使用に適したアルキルアリールスルホネート類には、式RSO3Mの水溶性塩又は酸が挙げられ、式中、Rはアリール、好ましくは置換されたベンジルであり、この置換基はC6〜C20の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基であり、好ましくはC8〜C18アルキル基であり、より好ましくはC9〜C14アルキル基であり、及びMはH又はカチオンであり、例えばアルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン、並びにテトラメチルアンモニウム、及びジメチルピペリジニウムカチオンのような四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミン類から誘導される四級アンモニウムカチオン、及びその他同様のもの)である。
【0054】
特に適したアルキルスルホネート類としては、ヘキスト(Hoechst)から市販されているホスタプール(Hostapur)(登録商標)SASのようなC14〜C17パラフィンスルホネートが挙げられる。市販アルキルアリールスルホネートの例はSu.Ma.からのラウリルアリールスルホネートである。特に好適なアルキルアリールスルホネート類は、ナンサ(Nansa、登録商標)の商品名でアルブライト・アンド・ウィルソン(Albright&Wilson)より入手可能なアルキルベンゼンスルホネート類が市販されている。
【0055】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにアルコキシル化スルホネート界面活性剤が挙げられる。本明細書での使用に適したアルコキシル化スルホネート界面活性剤は、式R(A)mSO3Mに従うものであって、式中、Rは直鎖又は分岐のC6〜C20のアルキル成分を有する非置換型C6〜C20アルキル、ヒドロキシアルキル又はアルキルアリール基であり、好ましくはC12〜C20のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、より好ましくはC12〜C18のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシ又はプロポキシ又はブトキシ単位であり、mは0より大きく、典型的に0.5〜6の間であり、より好ましくは0.5〜3の間であり、MはH又はカチオンであって、このカチオンは例えば、金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウム又は置換アンモニウムカチオンであり得る。アルキルエトキシ化スルホネート類、アルキルブトキシ化スルホネート類並びにアルキルプロポキシル化スルホネート類が本明細書において考慮される。置換アンモニウムカチオンの具体例としては、メチル−、ジメチル−、トリメチルアンモニウム、及びテトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニウムのような四級アンモニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルカノールアミン類から誘導されるカチオンなどが挙げられる。代表的な界面活性剤はC12〜C18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルホネート(C12〜C18E(1.0)SM))、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(2.25)スルホネート(C12〜C18E(2.25)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルホネート(C12〜C18E(3.0)SM)、及びC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スルホネート(C12〜C18E(4.0)SM)であり、式中、Mはナトリウム及びカリウムから選択されるのが好都合である。特に好適なアルコキシル化スルホネート類としては、ユニオン・カーバイドから市販されているトリトン X−200(登録商標)のようなアルキルアリールポリエーテルスルホネート類が挙げられる。
【0056】
本明細書での使用に適した陰イオン性界面活性剤としては、さらにC6〜C20アルキルアルコキシル化直鎖又は分岐ジフェニルオキシドジスルホネート界面活性剤が挙げられる。本明細書での使用に適したC6〜C20アルキルアルコキシル化直鎖又は分岐ジフェニルオキシドジスルホネート界面活性剤は、次の式に準じる。
【0057】
【化1】
Figure 2004528934
式中、RはC6〜C20直鎖又は分岐飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC6〜C18アルキル基、より好ましくはC6〜C14アルキル基であり、及びX+はH又はアルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)のようなカチオンである。本明細書での使用に特に好適なC6〜C20アルキルアルコキシル化直鎖又は分岐ジフェニルオキシドジスルホネート界面活性剤としては、ダウファックス2A1(登録商標)及びダウファックス8390(登録商標)の商品名でそれぞれダウから市販されているC12分岐ジフェニルオキシドジスルホネート及びC16直鎖ジフェニルオキシドジスルホネートのナトリウム塩が挙げられる。
【0058】
本明細書での使用に適した他の陰イオン性界面活性剤としては、アルキルカルボキシレート類が挙げられる。他の陰イオン性界面活性剤には、石鹸の塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、並びにモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩のような置換アンモニウム塩が挙げられる)、C8〜C24オレフィンスルホネート類、例えば英国特許明細書第1,082,179号に記載されているように、アルカリ土類金属クエン酸塩類の熱分解生成物のスルホン化により調製されるスルホン化ポリカルボン酸類、アシルグリセロールスルホネート類、脂肪オレイルグリセロールスルフェート類、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート類、アルキルホスフェート類、アシルイセチオネート類のようなイセチオネート類、N−アシルタウレート類、アルキルスクシナメート類及びスルホサクシネート類、スルホサクシネートのモノエステル類(特に飽和及び不飽和C12〜C18モノエステル類)、スルホサクシネートのジエステル類(特に飽和及び不飽和C6〜C14ジエステル類)、アシルサルコシネート類、アルキルポリグルコシドのスルフェート類のようなアルキル多糖類のスルフェート類(下記の非イオン性非硫酸化化合物)、分岐一級アルキルスルフェート類、式RO(CH2CH2O)kCH2COO−M+のようなアルキルポリエトキシカルボキシレート類であって、式中、RはC8〜C22アルキルであり、kは0〜10の整数であり、及びMは可溶性塩生成カチオンであるもの、が挙げられる。ロジン、水素添加ロジンなどの樹脂酸類及び水素添加樹脂酸類も好適であり、樹脂酸類及び水素添加樹脂酸類はトール油中に存在するか又はトール油に由来する。さらなる例は「界面活性剤及び洗剤(Surface Active Agents and Detergents)」(I及びII巻、シュワルツ(Schwartz)、ペリー(Perry)及びバーチ(Berch))に示されている。そのような多様な界面活性剤はまた、全般的に米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30日発行)の23欄58行〜29欄23行に記載されている。
【0059】
1つの好ましい実施形態において、本明細書での使用に好ましい陰イオン性界面活性剤はC8〜C16アルキルスルホネート類、分岐アルキルスルフェート類を含むC8〜C16アルキルスルフェート類、C8〜C16アルキルアルコキシル化スルフェート類(例えば、C8〜C16アルキルエトキシ化スルフェート類)、C8〜C16アルキルアルコキシル化スルホネート類及びこれらの混合物である。かかる陰イオン性界面活性剤は、それらが本明細書の消毒性組成物の消毒特性に有利に作用することが認められており、本明細書に好ましい。例えば、C8〜C16アルキルスルフェートは細菌の細胞膜組織を破壊し、酵素活性を阻害し、細胞質輸送を妨害し及び/又は細胞質タンパク質を変性することで作用する。実際、本発明による組成物においてさらに陰イオン性界面活性剤、とりわけ、C8〜C16アルキルスルホネート、C8〜C16アルキルスルフェート及び/又はC8〜C16アルキルアルコキシル化スルフェートの添加に関連する改善された消毒性能は、前記界面活性剤の複数の様式による細菌に対する攻撃のためであろうと思われる。
【0060】
第二の好ましい実施形態において、陰イオン性界面活性剤はC624アルキルスルフェート類、C624アルキルアリールスルフェート類、C624アルキルアルコキシル化スルフェート類、パラフィンスルホネート類を含むC624アルキルスルホネート類、C624アルキルアリールスルホネート類、C624アルキルアルコキシル化スルホネート類、C6〜C24アルキルアルコキシル化直鎖又は分岐ジフェニルオキシドジスルホネート類、ナフタレンスルホネート類、及びこれらの混合物から成る群から選択される。より好ましい陰イオン性界面活性剤はC624アルキルスルホネート類、C624アルキルスルフェート類、C624アルキルアルコキシル化スルフェート類、C624アルキルアリールスルホネート類、及びこれらの混合物から成る群から選択される。さらにより好ましくは、本明細書で使用する陰イオン性界面活性剤はパラフィンスルホネートである。最も好ましくは、本明細書で使用する陰イオン性界面活性剤はC14〜C17パラフィンスルホネートである。
【0061】
第三の好ましい実施形態において、陰イオン性界面活性剤は分岐アルキルスルフェート界面活性剤である。分岐アルキルスルフェートは、本明細書においてスルフェート基及び好ましくは2〜20、より好ましくは2〜16、最も好ましくは2〜8の炭素原子の炭素鎖を含むアルキルスルフェートを意味するものとして定義される。分岐アルキルスルフェートの炭素鎖は炭素鎖に付着する少なくとも1つの分岐状官能基を含む。分岐状官能基は1〜20、より好ましくは1〜10及び最も好ましくは1〜4の炭素原子を有するアルキル基から成る群から選択される。分岐状官能基は分岐アルキルスルフェートのアルキル鎖に沿ったいかなる位置に配置されてもよい。より好ましくは、分岐状官能基はアルキル鎖に沿った1〜4の位置に配置される。スルフェート基はアルキル鎖の長さに沿ったいずれの位置にあることもできるが、最も好ましくは末端部分である。
【0062】
適した好ましい分岐アルキルスルフェート類としては、商品名エンピコール(Empicol)0585/Aでアルブライト・アンド・ウィルソン(Albright & Wilson)から入手可能なものが挙げられる。
【0063】
非イオン性界面活性剤:
本明細書での使用に適した非イオン性界面活性剤は脂肪族アルコールエトキシレート類及び/又はプロポキシレート類であり、様々な脂肪族アルコール鎖長と様々なエトキシ化度を有するものが市販されている。事実、こうしたアルコキシル化非イオン性界面活性剤のHLB値は、基本的に脂肪族アルコールの鎖長、アルコキシル化の性質及びアルコキシ化度に左右される。非イオン性物質を含む多数の界面活性剤をそれぞれのHLB値とともに記載した界面活性剤カタログが入手可能である。1つの実施形態に好ましい非イオン性界面活性剤は、平均HLBが8〜20、より好ましくは10〜18、最も好ましくは11〜16のものである。これらの疎水性の非イオン性界面活性剤が良好なグリース分解特性を提供することが見出された。
【0064】
本発明に基づく組成物での使用に好ましい疎水性の非イオン性界面活性剤はHLB値が16以下であり、式RO−(C24O)n(C36O)mHに基づく界面活性剤であり、式中、RはC6〜C22のアルキル鎖又はC6〜C28のアルキルベンゼン鎖であり、nとmの和は0〜20、nは0〜15、mは0〜20であり、好ましくはnとmの和は1〜15、n及びmは0.5〜15であり、より好ましくはnとmの和は1〜10、n及びmは0〜10である。本明細書での使用に好ましいR鎖は、C8〜C22のアルキル鎖である。従って、本明細書での使用に好適な疎水性の非イオン性界面活性剤は、ドバノール(Dobanol)(登録商標)91−2.5(HLB値は8.1、RはC9及びC11アルキル鎖の混合物であり、nは2.5、mは0である)、又はルテンゾル(Lutensol)(登録商標)TO3(HLB値は8、RはC13アルキル鎖であり、nは3、mは0である)、又はルテンゾル(登録商標)AO3(HLB値は8、RはC13及びC15アルキル鎖の混合物であり、nは3、mは0である)、又はタージトール(Tergitol)(登録商標)25L3(HLB値は7.7、RはC12〜C15のアルキル鎖長の範囲内であり、nは3、mは0である)、又はドバノール(登録商標)23−3(HLB値は8.1、RはC12及びC13アルキル鎖の混合物であり、nは3、mは0である)、又はドバノール(登録商標)23−2(HLB値は6.2、RはC12及びC13アルキル鎖の混合物であり、nは2、mは0である)、又はドバノール(登録商標)45−7(HLB値は11.6、RはC14及びC15アルキル鎖の混合物であり、nは7、mは0である)、又はドバノール(登録商標)23−6.5(HLB値は11.9、RはC12及びC13アルキル鎖の混合物であり、nは6.5、mは0である)、又はドバノール(登録商標)25−7(HLB値は12、RはC12及びC15アルキル鎖の混合物であり、nは7、mは0である)、又はドバノール(登録商標)91−5(HLB値は11.6、RはC9及びC11アルキル鎖の混合物であり、nは5、mは0である)、又はドバノール(登録商標)91−6(HLB値は12.5、RはC9及びC11アルキル鎖の混合物であり、nは6、mは0である)、又はドバノール(登録商標)91−8(HLB値は13.7、RはC9及びC11アルキル鎖の混合物であり、nは8、mは0である)、又はドバノール(登録商標)91−10(HLB値は14.2、RはC9〜C11のアルキル鎖の混合物であり、nは10、mは0である)、又はこれらの混合物である。本明細書での使用に好ましいのはドバノール(登録商標)91−2.5、又はルテンゾル(登録商標)TO3、又はルテンゾル(登録商標)AO3、又はタージトール(登録商標)25L3、又はドバノール(登録商標)23−3、又はドバノール(登録商標)23−2、又はこれらの混合物である。これらのドバノール(登録商標)界面活性剤はシェルから市販されている。これらのルテンゾル(登録商標)界面活性剤はバスフから、これらのタージトール(登録商標)界面活性剤はユニオン・カーバイドから市販されている。
【0065】
好ましい実施形態において、本明細書の非イオン性界面活性剤は、式RO−(A)nHに従うアルコキシル化非イオン性界面活性剤であって、式中、RはC6〜C22、好ましくはC8〜C22、より好ましくはC9〜C14のアルキル鎖であるか、又はC6〜C28アルキルベンゼン鎖であり、Aはエトキシ又はプロポキシ又はブトキシ単位であり、及びnは0〜20、好ましくは1〜15、より好ましくは2〜15、さらにより好ましくは2〜12及び最も好ましくは4〜10である。本明細書での使用に好ましいR鎖は、C8〜C22アルキル鎖である。本明細書での使用にさらにより好ましいR鎖は、C9〜C12アルキル鎖である。エトキシ/ブトキシ化、エトキシ/プロポキシル化、ブトキシ/プロポキシル化、及びエトキシ/ブトキシ/プロポキシル化非イオン性界面活性剤もまた、本明細書において用いてもよい。好ましいアルコキシル化非イオン性界面活性剤は、エトキシ化非イオン性界面活性剤である。
【0066】
本明細書での使用に適したアルキル多糖類は、米国特許第4,565,647号(レナード(Llenado)、1986年1月21日発行)で開示されており、約6〜約30の炭素原子、好ましくは約10〜約16の炭素原子を含有する疎水性基、及び例えばポリグリコシドのような多糖類の親水性基を有する。濯ぎのない方法においての使用に適した酸性又はアルカリ性洗浄性組成物/溶液に関して、好ましいアルキル多糖類は、鎖長の幅広い分布を含むのが好ましく、これらは濡らすこと、洗浄すること及び乾燥に際して残渣が少ないことの最良の組み合わせを提供する。この「幅広い分布」は、約10の炭素原子〜約16の炭素原子を含む、少なくとも約50%の鎖長混合物によって定義される。好ましくは、アルキル多糖類のアルキル基は、好ましくは約6〜約18の炭素原子、より好ましくは約8〜約16の炭素原子の鎖長混合物、及び分子あたり約1〜約1.5の糖の基、好ましくはグルコシド基を含有する親水性基から成る。この「幅広い鎖長分布」は、約10の炭素原子〜約16の炭素原子を含む、少なくとも約50%の鎖長混合物によって定義される。鎖長の幅広い混合物、特にC8〜C16は、より狭い範囲の鎖長混合物と比較して、特により低い(すなわち、C8〜C10又はC8〜C12)鎖長のアルキルポリグルコシド混合物と比較して極めて望ましい。好ましいC816のアルキルポリグルコシドは、より低くより狭い鎖長のアルキルポリグルコシド、並びにC8〜C14のアルキルエトキシレートを含むその他の好ましい界面活性剤に対比して、はるかに改善された香料溶解度を提供することもわかっている。炭素原子数5又は6の還元性のいかなる糖類も使用でき、例えばグルコース、ガラクトース及びガラクトシル部分がグルコシル部分の代わりに置換されていてもよい。(任意で疎水性基を2−、3−、4−などの位置に付着させ、グルコシド又はガラクトシドに対立するものとしてグルコース又はガラクトースを生じさせる。)糖間結合は、例えば、付加させる糖単位の1つの位置と、先行するの糖単位の2、3、4、及び/又は6位との間であることができる。グリコシルは好ましくはグルコースから得られる。
【0067】
望ましいというわけではないが、任意に、疎水部分と多糖部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖が存在し得る。好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキシドである。典型的な疎水基としては炭素原子8〜18、好ましくは10〜16を有する飽和又は不飽和の分岐又は非分岐アルキル基が含まれる。好ましくは、アルキル基は直鎖飽和アルキル基である。アルキル基は、約3までのヒドロキシル基を含有し、及び/又はポリアルキレンオキシド鎖は約10まで、好ましくは5未満のアルキレンオキシド部分を含有することができる。適したアルキル多糖類はオクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−及びヘキサグルコシド類、並びに/又はガラクトース類である。適した混合物としてはココナッツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−及びペンタグルコシド類、並びにタローアルキルテトラ−、ペンタ−及びヘキサグルコシド類が挙げられる。
【0068】
これらの化合物を調製するため、アルコール又はアルキルポリエトキシアルコールが最初に形成され、その後グルコース又はグルコース源と反応させて、グルコシドを形成する(1位で付着)。次いで追加グリコシル単位は、それらの1位と先行するグリコシル単位の2、3、4及び/又は6位、好ましくは主に2位との間で付着させることができる。
【0069】
アルキルポリグリコシド類では、糖部分は、加水分解された多糖類から作られるが、アルキル部分は、脂肪、油又は化学的に製造したアルコールのような通常の供給源から誘導することができる。アルキルポリグリコシド類は、脂肪族アルコールと、相対的親水性を画定するグルコース単位の数を伴ったグルコースのような糖類との縮合生成物である。上記で議論したように、脂肪族アルコールとの反応の前又は後のいずれかで糖単位を付加してアルコキシル化することができる。例えば、このようなアルキルポリグリコシド類は、PCT国際公開特許WO86/05199に詳細に記載されている。工業的なアルキルポリグリコシド類は一般に、分子的に均一な生成物ではないが、アルキル基の混合物及び単糖類と別のオリゴ糖類との混合物を表す。アルキルポリグリコシド類(「APG」ともいわれることがある)は、その他の界面活性剤に比べて、表面の外観においてさらなる改善を提供するので、発明の目的にとって好ましい。グリコシド部分は、好ましくはグルコース部分である。アルキル置換基は好ましくは、約8〜約18の炭素原子、好ましくは約8〜約10の炭素原子を含有する飽和又は不飽和のアルキル部分、又はこのようなアルキル部分の混合物である。C8〜C16のアルキルポリグルコシド類は、市販されている(例えば、セピック社(Seppic Corporation)(75 Quai d'Orsay、75321 パリ、Cedex 7、フランス)のシムソル(Simusol)(登録商標)界面活性剤及びヘンケル(Henkel)から入手可能なグルコポン(Glucopon)(登録商標)425)。しかしながら、アルキルポリグルコシドの純度は、性能、特に日常のシャワー製品技術を含む、特定の用途の最終結果にも影響し得ることが見い出された。本発明では、好ましいアルキルポリグルコシド類は、個人洗浄で使用するのに十分な程度に精製されたものである。最も好ましいものは、「化粧品級」のアルキルポリグルコシド類であり、特にC8〜C16のアルキルポリグルコシド類であり、例えば、ヘンケル社(Henkel Corporation)(ポストファク101100、D40191デュッセルドルフ、ドイツ)から入手可能なプランタレン(Plantaren)2000(登録商標)、プランタレン2000N(登録商標)、及びプランタレン2000NUP(登録商標)である。
【0070】
両性/双極性界面活性剤:
本明細書での使用に適した両性界面活性剤には、以下の式R123NOを有するアミンオキシドが挙げられ、式中、R1、R2、及びR3はそれぞれ独立して、1〜30の炭素原子の、飽和の置換又は非置換の、直鎖又は分岐炭化水素鎖である。本発明に従って使用されるのに好ましいアミンオキシド界面活性剤は、以下の式R123NOを有するアミンオキシド類であり、式中、R1は1〜30の、好ましくは6〜20の、より好ましくは8〜16の、最も好ましくは8〜12の炭素原子を含む炭化水素鎖であり、R2及びR3は独立して、1〜4の、好ましくは1〜3の炭素原子を含む置換又は非置換の、直鎖又は分岐炭化水素鎖であるが、より好ましくはメチル基である。R1は飽和の置換又は非置換の、直鎖又は分岐炭化水素鎖であってもよい。
【0071】
本明細書での使用に適したアミンオキシド類は、例えば天然ブレンドのC8〜C10のアミンオキシド類、並びにヘキスト(Hoechst)及びクラリアント(Clariant)より市販されているC12〜C16のアミンオキシド類である。
【0072】
本明細書での使用に適した双極性界面活性剤は、比較的広いpH範囲において同一分子に陽イオン性及び陰イオン性両方の親水性基を含有する。典型的な陽イオン性基は四級アンモニウム基であるが、ホスホニウム基、イミダゾリウム基、及びスルホニウム基などその他の正電荷をもつ基を使用することもできる。典型的な陰イオン性親水性基はカルボキシレート及びスルホネートであるが、スルフェート、ホスホネートなどのような他の基も使用することができる。本明細書で用いられるいくつかの双極性界面活性剤の一般式は下記の通りである。
1−N+(R2)(R3)R4-
式中、R1は疎水性基であり、R2及びR3は、それぞれC1〜C4アルキル、ヒドロキシアルキル、又は結合してNと環状構造を形成することもできるその他の置換アルキル基であり、R4は陽イオン性窒素原子を親水性基に結合させる部分であって、典型的にはアルキレン、ヒドロキシアルキレン、又は1〜10の炭素原子を含有するポリアルコキシ基であり、Xは親水性基であって、好ましくはカルボキシレート又はスルホネート基である。好ましい疎水性基R1は、1〜24、好ましくは18未満、より好ましくは16未満の炭素原子を含有するアルキル基である。疎水性基は、不飽和及び/又は置換基及び/又はアリール基、アミド基、エステル基などの結合基を含有できる。一般に、コスト及び安定性の面からは単純なアルキル基が好ましい。
【0073】
非常に好ましい双極性界面活性剤としては、ベタイン及びスルホベタイン界面活性剤、アシルベタイン類、アルキルイミダゾリンアラニンベタイン類、グリシンベタイン類、これらの誘導体及びこれらの混合物などの官能化ベタインが挙げられる。前記ベタイン又はスルホベタイン界面活性剤が本明細書での使用に好ましいのは、これらが細菌の細胞壁の透過性を増大させ、他の活性成分を細菌細胞に入りやすくさせることで消毒作用を助けるためである。
【0074】
さらに、前記ベタイン又はスルホベタイン界面活性剤は穏やかな作用を有するため、例えば、細心の注意が必要な洗濯物、食物及び/又は乳幼児が触れる表面など、細心の注意が必要な表面の洗浄に特に適している。また、ベタイン及びスルホベタイン界面活性剤は、皮膚及び/又は処理表面に対して極めて刺激が少ない。
【0075】
本明細書での使用に適したベタイン及びスルホベタイン界面活性剤は、その分子が塩基性及び酸性基の両方を含有し、内部塩を形成することによって、広いpH範囲においてその分子が陽イオン性及び陰イオン性親水性基の両方を有することになるベタイン/スルホベタイン及びベタイン様洗浄剤である。こうした洗浄剤のうちよく知られた例のいくつかは米国特許第2,082,275号、米国特許第2,702,279号及び米国特許第2,255,082号に記載されており、本明細書に参考として組み込まれている。本明細書で好ましいベタイン及びスルホベタイン界面活性剤は、以下の式に従う。
【0076】
【化2】
Figure 2004528934
式中、R1は1〜24、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜14の炭素原子を含有する炭化水素鎖であり、R2及びR3は1〜3、好ましくは1の炭素原子を含有する炭化水素鎖であり、nは1〜10、好ましくは1〜6、より好ましくは1の整数であり、Yはカルボキシル及びスルホニルラジカルから成る群から選択され、及びR1、R2及びR3の炭化水素鎖の合計は、14〜24の炭素原子であり、又はこれらの混合物である。
【0077】
特に適したベタイン界面活性剤の例には、ココナッツベタインなどのC12〜C18アルキルジメチルベタイン及びラウリルベタインなどのC10〜C16アルキルジメチルベタインが挙げられる。ココナッツベタインはアモニル(Amonyl)265(登録商標)という商品名でセピックから市販されている。ラウリルベタインはエムピゲン(Empigen)BB/L(登録商標)という商品名でアルブライト・アンド・ウィルソンから市販されている。
【0078】
他の特定の双極性界面活性剤は、以下の一般式を有する。
1−C(O)−N(R2)−(C(R32n−N(R22 (+)−(C(R32n−SO3 (-)
又はR1−C(O)−N(R2)−(C(R32n−N(R22 (+)−(C(R32n−COO(-)
式中、各R1は、例えば8〜20、好ましくは18まで、より好ましくは16までの炭素原子を含有するアルキル基のような炭化水素であり、各R2は水素(アミド窒素に付着する場合)、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エチル又はプロピル及びこれらの混合物から成る群から選択される基であって、好ましくはメチルである、1〜4の炭素原子を含有する短鎖アルキル又は置換アルキルであり、各R3は水素及びヒドロキシ基から成る群から選択され、及び各nは1〜4、好ましくは2〜3、より好ましくは3の数であって、任意の(C(R32)部分において1つ以下のヒドロキシ基を有する。R1基は分岐及び/又は不飽和であり得る。R2基も、環状構造を形成するために結合することができる。この種の界面活性剤はC10〜C14脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロキシプロピレン)スルホベタインであり、「バリオンCASスルフホベタイン(Varion CAS sulfobetaine)」(登録商標)という商品名でシェレックス社(Sherex Company)から入手可能である。
【0079】
過酸素漂白剤
本発明による組成物は任意の特徴として過酸素漂白剤を含んでよい。
好ましい過酸素漂白剤は過酸化水素又はその水溶性供給源、又はこれらの混合物である。本明細書で使用する時、過酸化水素の供給源とは前記化合物が水と接触した場合に過酸化水素を生成するいかなる化合物をも指す。本明細書での使用に適した過酸化水素の水溶性供給源としては、過炭酸塩、過ケイ酸塩、モノ過硫酸塩などの過硫酸塩、過ホウ酸塩及びジペルオキシドテカンジオン酸(DPDA)などの過オキソ酸、過フタル酸マグネシウム並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0080】
また、過酸化水素及びその供給源の代替として、又は過酸化水素及びその供給源と組み合わせて他の種類の過酸化物を使用することもできる。適切な過酸化物としてはジアルキル過酸化物類、ジアシルペルオキシド類、予め生成した過カルボン酸類、有機及び無機過酸化物類及び/又はヒドロペルオキシド類が挙げられる。最も好ましい過酸素漂白剤は過酸化水素である。
【0081】
前記過酸素漂白剤とりわけ過酸化水素、過硫酸塩などの本発明による組成物における存在は、前記組成物の消毒特性に寄与しうる。事実、前記過酸素漂白剤は例えば微生物細胞の細胞質内のリボソーム単位が集まるのを抑えるなど、微生物の細胞の生死に関わる機能を攻撃する。また、過酸化水素などの前記過酸素漂白剤は、タンパク質及び核酸を攻撃するヒドロキシルフリーラジカルを生成する酸化剤である。さらに、前記過酸素漂白剤、特に過酸化水素の存在は強力な染み除去効果をもたらし、これは例えば洗濯物及び硬質表面に利用された場合に特に顕著である。
【0082】
典型的には、本発明に基づく組成物には、全組成物の少なくとも0.01重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の濃度の過酸素漂白剤又はその混合物が存在する。
【0083】
消毒剤
本発明の組成物におけるその他の好ましい成分は、消毒剤である。有機酸、四級アンモニウム化合物、抗菌性精油若しくはその活性物質、又はこれらの混合物を含む、好適な既知のいかなる消毒剤を本明細書に使用してもよい。
有機酸、抗菌性精油若しくはその活性物質、又はこれらの混合物が含まれるものが好ましい。好ましい有機酸としてはクエン酸、酒石酸、サリチル酸、乳酸及びこれらの混合物が挙げられる。
【0084】
本明細書での使用に好適な抗菌性精油は、抗菌作用を示す精油である。本明細書で使用する時、「精油の活性物質」とは、抗菌作用を示す精油又は天然抽出物のいかなる成分をも意味する。前記抗菌性精油及びその活性物質はタンパク質変性剤として働くと考えられている。また、前記抗菌性油及びその活性物質は、いかなる表面の消毒に使用される場合でも、それらを含む組成物の安全性に寄与する化合物である。前記抗菌性精油及びその活性物質のさらなる利点は、香料を添加しなくてもそれらを含む組成物に芳香を付与することである。
【0085】
かかる抗菌性精油としては、タイム、レモングラス、柑橘類、レモン、オレンジ、アニス、クローブ、アニスシード、松、桂皮、ゼラニウム、バラ、ミント、ラベンダー、シトロネラ、ユーカリ、ペパーミント、カンファー、アジョワン、ビャクダン、ロスマリン、クマツヅラ、フリーグラス(fleagrass)、レモングラス、ラタニア、ヒマラヤスギ、マヨラナ、イトスギ、プロポリス抽出物及びこれらの混合物から得られる精油が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書での使用に好ましい抗菌性精油は、タイム油、丁子油、桂皮油、ゼラニウム油、ユーカリ油、ペパーミント油、シトロネラ油、アジョワン油、ミント油、マヨラナ油、プロポリス、イトスギ油ヒマラヤスギ(cypressus oil cedar)、ニンニク抽出物又はこれらの混合物である。
【0086】
本明細書で使用される精油の活性物質としてはチモール(例えばタイム、アジョワンに存在する)、オイゲノール(例えば桂皮及びクローブに存在する)、メンソール(例えばミントに存在する)、ゲラニオール(例えばゼラニウムやバラ、シトロネラに存在する)、ベルベノン(例えばクマツヅラに存在する)、ユーカリプトール及びピノカルボン(例えばユーカリに存在する)、セドロール(例えばヒマラヤスギに存在する)、アネトール(例えばアニスに存在する)、カルバクロール、ヒノキチオール、ベルベリン、フェルラ酸、ケイ皮酸、メチルサリチル酸、サリチル酸メチル、テルピネオール、リモネン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書での使用に好ましい精油の活性物質はチモール、オイゲノール、ベルベノン、ユーカリプトール、テルピネオール、ケイ皮酸、メチルサリチル酸、リモネン、ゲラニオール、アジョレン(ajolene)又はこれらの混合物である。
チモールは、例えばアルドリッチ(Aldrich)から市販されており、オイゲノールは例えばマンハイマー社(Manheimer Inc.)シグマ・システムズ−バイオインダストリーズ(Sigma,Systems-Bioindustries)(SBI)から市販されている。
【0087】
典型的には、抗菌性精油又はその活性物質又はその混合物は、全組成物の少なくとも0.001重量%、好ましくは0.006重量%〜10重量%、より好ましくは0.01重量%〜8重量%、最も好ましくは0.03重量%〜3重量%の濃度で組成物中に存在する。
【0088】
前記抗菌性精油又はその活性物質又はその混合物を過酸素漂白剤と組成物中で組み合わせると、前記組成物で処理した表面に卓越した即効性の消毒特性だけでなく、長期持続性のある消毒特性も付与することを今般見出した。実際、過酸素漂白剤及び前記精油/活性物質は前記組成物で処理された表面上に吸着し、その結果、ある時間にわたり、通常は表面が前記組成物で処理された後48時間まで微生物の汚染を低減又は防止さえし、それにより長期持続性のある消毒を付与すると考えられる。換言すれば、前記活性成分のマイクロフィルムが前記組成物で処理された表面上に付着することで、長時間にわたり微生物再汚染からの保護を可能にすると考えられる。都合のよいことに、この長期持続性のある消毒利益は、過酸素漂白剤及び抗菌性精油/活性物質を含む本発明の組成物において、高度に希釈した状態、すなわち1:100(組成物:水)からの希釈濃度までで使用された時でさえも得られる。
【0089】
優れた長期持続性の消毒は、本明細書に記載したように過酸素漂白剤及び抗細菌性精油又はその活性物質を含む組成物で表面を処理することによって得られ、多様な微生物、例えば黄色ブドウ球菌のようなグラム陽性菌、及びシュードモナスエアロギノーサ(Pseudomonas aeroginosa)のようなグラム陰性菌並びにカンジダアルビカンス(Candida albicans)のような真菌の成長が前記組成物で処理された表面において低減又は予防さえされる。
【0090】
本明細書の組成物の長期持続性の殺菌特性は前記組成物の殺菌能力によって測定することができる。組成物の長期持続性殺菌作用を評価するのに好適な試験法は次の通りである。第一に、試験対象とする表面(例えばガラス)を、本発明に基づく組成物、又は例えば精製水から成る陰性対照など、比較対照組成物で個々に処理する(例えば、組成物を直接表面に噴霧するか、組成物をまずスポンジに噴霧した後にそれで表面を洗浄するか、本明細書における組成物がワイプの形状で提供される場合はそれで表面を拭く)。不定の一定期間(例えば24時間)後に、各表面にそれぞれ細菌を接種し(1067cfu/スライド)、例えばTSB(トリプトン大豆ブイヨン)内で培養し、典型的には数秒から2時間放置した後、残存する生存細菌を評価する。その後、生存細菌を(もしあれば)表面から回収し(TSA+中和剤プレートを接触させることにより、及び細菌を中和したブイヨンに再び懸濁させ、それを寒天に被覆させることにより)、適温、例えば37℃で培養し、典型的には一晩放置して成育させる。最後に、本発明に基づく組成物で処理した表面及び比較対照組成物で処理した表面で認められる培養菌及び/又はその希釈液(例えば10-2又は10-1)を並べて比較することにより、生存細菌を目視評価する。
【0091】
本発明の特定の実施形態においては、前記組成物に所望される最終用途に応じて、前記組成物が任意成分として、本発明の組成物の抗微生物/抗菌活性にさらに寄与する他の抗菌化合物をさらに含んでもよい。かかる抗菌性成分には、エチルパラベン、プロピルパラベン、メチルパラベン、グルタールアルデヒドのようなパラベン又はこれらの混合物が挙げられる。
【0092】
キレート剤
本明細書の組成物は好ましい任意成分としてキレート剤をさらに含んでいてもよい。適したキレート剤は、ホスホネートキレート剤、アミノホスホネートキレート剤、置換ヘテロ芳香族キレート剤、アミノカルボキレートキレート剤、その他のカルボキシレートキレート剤、多官能基置換芳香族キレート剤、エチレンジアミンN,N’−二コハク酸のような生分解性キレート剤、又はこれらの混合物を含む群から選択されるものなど、当業者に既知のいかなるものであってもよい。
【0093】
本明細書での使用に適したホスホネートキレート剤としては、エチドロン酸(1−ヒドロキシエチレン−ジホスホン酸(HEDP))、及び/又はアルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート類が挙げられる。
【0094】
本発明での使用に適したアミノホスホネートキレート剤としては、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート類)、ニトリロトリス(メチレン)トリホスホネート類、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート類、及び/又はジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート類が挙げられる。本明細書での使用に好ましいアミノホスホネートキレート剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート類である。
【0095】
これらのホスホネート/アミノホスホネートキレート剤は、その酸性官能基の一部又はすべてにおいて酸形態であるか、又は異なったカチオンの塩として存在してもよい。このようなホスホネート/アミノホスホネートキレート剤は、モンサント社(Monsanto)より、商品名デクエスト(DEQUEST)(登録商標)として市販されている。
【0096】
本明細書での使用に好適な置換複素環式芳香族キレート剤としては、ヒドロキシピリジン−N−オキシド又はこれらの誘導体が挙げられる。
【0097】
本発明によって使用される適したヒドロキシピリジン−N−オキシド及びこれらの誘導体は、以下の式に従う。
【0098】
【化3】
Figure 2004528934
式中、Xは窒素であり、Yは以下の基、酸素、−CHO、−OH、−(CH2)n−COOHの1つであり、nは0〜20、好ましくは0〜10の整数であり、より好ましくは0であり、Yは好ましくは酸素である。従って、本明細書での使用に特に好ましいヒドロキシピリジンN−オキシド及びその誘導体は、2−ヒドロキシピリジンN−オキシドである。ヒドロキシピリジンN−オキシド及びその誘導体はシグマ(Sigma)から市販されている。
【0099】
多官能基置換芳香族キレート剤も本明細書の組成物において有用である場合がある。米国特許第3,812,044号(コナー(Connor)ら、1974年5月21日発行)を参照のこと。酸形態でのこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼン類である。
【0100】
本明細書での使用に好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、又はそのアルカリ金属塩、又はアルカリ土類塩、アンモニウム塩若しくは置換アンモニウム塩、又はこれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、特に(S,S)異性体については、1987年11月3日、ハートマン(Hartman)及びパーキンス(Perkins)への米国特許第4,704,233号に広く記載されている。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸は、例えば商品名ssEDDS(登録商標)でパーマー研究所(Palmer Research Laboratories)から市販されている。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸は本発明の組成物での使用に特に適している。
【0101】
本明細書において有用である適したアミノカルボキシレートキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミンペントアセテート(pentoacetate)(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミン六酢酸、エタノールジグリシン、並びに酸の形をとるか、アルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩の形をとるプロピレンジアミン四酢酸(PDTA)及びメチルグリシン二酢酸(MGDA)が挙げられる。本明細書での使用に特に好適なのは、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、例えばトリロンFS(Trilon FS)(登録商標)という商品名でバスフ社から市販されているプロピレンジアミン四酢酸(PDTA)及びメチルグリシン二酢酸(MGDA)である。
さらに、本明細書で用いられるカルボキシレートキレート剤としては、マロン酸、サリチル酸、グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0102】
典型的には、本発明に基づく組成物には総組成物の5重量%までの、好ましくは0.01重量%〜3重量%、より好ましくは0.01重量%〜1.5重量%のキレート剤又はその混合物が含まれる。
【0103】
ラジカルスカベンジャー
本明細書における組成物はもう1つの任意成分としてラジカルスカベンジャーを含んでもよい。本明細書での使用に適したラジカルスカベンジャーには、周知の置換されたモノ−及びジ−ヒドロキシベンゼン及びその誘導体、アルキル−及びアリール−カルボキシレート類及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書での使用に好ましいラジカルスカベンジャーには、ジ−第3級−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、p−ヒドロキシートルエン、ヒドロキノン(HQ)、ジ−第3級−ブチルヒドロキノン(DTBHQ)、モノ−第3級−ブチルヒドロキノン(MTBHQ)、第3級−ブチル−ヒドロキシアニソール(BHA)、p−ヒドロキシ−アニソール、安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシテレフタル酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、4−アリル−カテコール、4−アセチルカテコール、2−メトキシ−フェノール、2−エトキシ−フェノール、2−メトキシ−4−(2−プロペニル)フェノール、3、4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド、ベンジルアミン、1,1、3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、第3級−ブチル−ヒドロキシ−アニリン、p−ヒドロキシアニリン並びにn−プロピル−没食子酸が挙げられる。本明細書での使用に極めて好ましいのは、ジ−第3級−ブチルヒドロキシトルエンであり、それは例えば、商品名イオノール(IONOL)CP(登録商標)のもとでシェルから市販されており、及び/又は第3級−ブチル−ヒドロキシアニソールである。これらのラジカルスカベンジャーは本明細書の過酸素漂白剤含有組成物の安定性に寄与する。
【0104】
典型的には、本発明に基づく組成物には総組成物の5重量%までの、好ましくは0.002重量%〜1.5重量%、より好ましくは0.002重量%〜1重量%のラジカルスカベンジャー又はその混合物が含まれる。
【0105】
溶媒
本明細書の組成物は好ましい任意成分として、溶媒又はその混合物を含んでいてもよい。溶媒は、使用されると、本明細書の組成物の洗浄性を増強させる。本発明による組成物に組み込むのに好適な溶媒としては、n−ブトキシプロパノール又はn−ブトキシプロポキシプロパノ−ル、水溶性のカルビトール(CARBITOL)(登録商標)溶媒又は水溶性セロソルブ(CELLOSOLVE)(登録商標)溶媒などのプロピレングリコール誘導体が挙げられる。水溶性のカルビトール(CARBITOL)(登録商標)溶媒はアルコキシ基がエチル、プロピル又はブチルから誘導される2−(2−アルコキシエトキシ)エタノール部類の化合物である。好ましい水溶性カルビトール(CARBITOL)はブチルカルビトールとしても知られている2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。水溶性のセロソルブ(CELLOSOLVE)(登録商標)溶媒は2−アルコキシエトキシエタノールの部類の化合物であり、2−ブトキシエトキシエタノールが好ましい。他の適した溶媒は、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、並びに2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどのジオール類、揮発性シリコーン、並びにこれらの混合物である。本明細書での使用に好ましい溶媒は、n−ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルカルビトール(登録商標)、ベンジルアルコール、イソプロパノール、1−プロパノール及びこれらの混合物である。本明細書での使用に最も好ましい溶媒は、ブチルカルビトール(登録商標)、ベンジルアルコール、1−プロパノール及び/又はイソプロパノールである。
【0106】
当該溶媒は典型的には本発明による組成物内に15重量%まで、好ましくは組成物の0.5重量%〜10重量%の濃度で存在してよい。
【0107】
pH緩衝剤
本発明の実施形態において、組成物がアルカリpH範囲で、典型的には7.5〜12で配合される場合、本発明による組成物はpH緩衝剤又はその混合物、すなわち強酸又は強塩基が加えられた時にpHの変化がわずかである化合物又は化合物の組み合わせから成る系をさらに含んでよい。
【0108】
本明細書の使用に適したpH緩衝液として、ホウ酸塩pH緩衝剤、ホスホネート、ケイ酸塩及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書での使用に適したホウ酸塩pH緩衝剤としては、ホウ酸及びアルキルホウ酸のアルカリ金属塩並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書での使用に適したホウ酸塩pH緩衝剤としては、1〜12、及び好ましくは1〜4の炭素原子を含有するホウ酸、メタホウ酸、テトラホウ酸、オクトホウ酸、ペンタホウ酸、ドデカボロン、三フッ化ホウ素、及び/又はアルキルホウ酸のアルカリ金属塩である。好適なアルキルホウ酸塩としては、メチルホウ酸塩、エチルホウ酸塩及びプロピルホウ酸塩が挙げられる。本明細書において特に好ましいのは、メタホウ酸のアルカリ金属塩(例えばメタホウ酸ナトリウム)、テトラホウ酸のアルカリ金属塩(例えばテトラホウ酸ナトリウム十水和物)又はこれらの混合物である。
【0109】
メタホウ酸ナトリウム及びテトラホウ酸ナトリウムのようなホウ素塩は商品名ナトリウムメタボレート(登録商標)及びボラックス(Borax)(登録商標)でボラックス・アンド・ソシエタ・ケミカ・ラルデレロ(Borax and Societa Chimica Larderello)から市販されている。
【0110】
組成物のpHは、酸性pHにも調整することができ、及び/又は例えばクエン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの混合物のような、例えば有機酸のような適した酸性化剤を使用してそのpHに緩衝することができる。
【0111】
典型的には、本発明による組成物は総組成物の15重量%までの、好ましくは0.01重量%〜10重量%、より好ましくは0.01重量%〜5重量%、最も好ましくは0.1重量%〜3重量%のpH緩衝剤又はその混合物が含まれてもよい。
【0112】
ウェットワイプのパッケージ形態
本発明による好ましい実施形態において、印刷されたウェットワイプは容器にパッケージ化され、好ましくは1つ又は複数のウェットワイプを容器から容易に取り除ける簡便な構成にて容器にパッケージ化される。好ましくはワイプは巻物、積み重ね又は山積みにパッケージ化される。より好ましくは、ワイプはいかなる数のワイプを含んでいてもよい、積み重ねられた構成で提供される。典型的には、積み重ねは、2〜150、より好ましくは5〜100、最も好ましくは10〜60ワイプを含む。さらにワイプは折りたたまれていてもよく、又は広げて提供されてもよい。最も好ましくは、ワイプは折りたたまれた構成にて積み重ねられる。
【0113】
表面の処理方法
好ましい実施形態において、本発明は本明細書に記載するような組成物を組み込む印刷された基材を表面に接触させる、好ましくはその基材で拭き取る工程を含む、前記表面、好ましくは硬質表面の洗浄及び/又は消毒方法を包含する。
【0114】
本願の好ましい実施形態において、前記方法は本明細書に記載するような組成物を組み込む前記基材を前記表面の一部、より好ましくは前記表面の汚れた部分に接触させる工程を含む。
【0115】
別の好ましい実施形態において、前記方法は本明細書に記載するような組成物を組み込む前記基材を前記表面に接触させた後、本明細書に記載するような組成物を組み込む前記基材を使用して前記表面に機械的な動きを付与する工程をさらに含む。本明細書において「機械的な動き」とは、例えばウェットワイプを使用した表面の摩擦などの表面上のウェットワイプの運動を意味する。
【0116】
本明細書において「表面」とは、ヒトの皮膚、口、歯のような生物の表面、及び無生物表面を含むいかなる表面をも意味する。本明細書において無生物表面とは、台所、浴室など家の中で、又は車の内装で典型的に見られる硬質表面、例えば、タイル、壁、床、クロムメッキ、ガラス、滑らかなビニル、任意のプラスチック、可塑化木材、テーブルの上面、流し台、ガス台上面、皿;流し台、シャワー、シャワーカーテン、洗面器、水洗トイレなどの衛生器具、並びに衣服、カーテン、掛け布、ベッドリネン、浴室リネン、テーブルクロス、寝袋、テント、布張り家具などを含む布及びカーペットが挙げられるが、これらに限定されない。無生物表面には家庭用電気製品も含まれ、これには冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、電子レンジ、皿洗い機などが挙げられるが、これらに限定されない。
【実施例】
【0117】
限定はされないが、以下に本発明の印刷されたウェットワイプに組み込まれ得る洗浄性組成物の実施例A〜Dを提供する。
【0118】
【表1】
Figure 2004528934

Claims (16)

  1. 水性組成物を含む柔軟性シート様基材を含むウェットワイプであって、前記基材が非水性インクで印刷されていることを特徴とする当該ウェットワイプ。
  2. 非水性組成物を含む柔軟性シート様基材を含むウェットワイプであって、前記基材が水性インクで印刷されていることを特徴とする当該ウェットワイプ。
  3. 前記基材が柔軟性の湿式交絡基材である請求項1又は2に記載のウェットワイプ。
  4. 前記組成物が水性である請求項1〜3のいずれか一項に記載のワイプ。
  5. 前記インクが、ビニル又はアクリル含有ポリマー中に分散した顔料と、架橋剤とを含む請求項に記載のワイプ。
  6. 前記インクが、少なくとも前記印刷された表面に広げられるワニスフィルムによって前記基材に固着される請求項1〜4のいずれか一項に記載のワイプ。
  7. 組成物が基材に適用される前に、インクが前記基材上に印刷されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のワイプを製造する方法。
  8. 基材上にインクを印刷する工程、前記インクを実質的に乾燥させる工程、及び前記印刷された基材上に組成物を適用する工程を含む請求項7に記載のワイプを製造する方法。
  9. 前記基材が印刷され、次いで少なくとも印刷された前記基材の表面にワニスが広げられ、次いで組成物が前記基材に適用される請求項6に記載のワイプを製造する方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のワイプで硬質表面を洗浄する方法。
  11. ワイプの積み重ねであって、少なくとも2つの前記ワイプそれぞれに印刷物が印刷されており、前記印刷されたワイプがメッセージを伝達するために特定の順序で配置されている当該ワイプの積み重ね。
  12. ワイプの積み重ねであって、少なくとも1つの前記ワイプ、好ましくは最上部のワイプに、前記ワイプの使用説明が印刷されている当該ワイプの積み重ね。
  13. ワイプの積み重ねであって、少なくとも1つの前記ワイプ、好ましくは最底部の中のワイプに、前記ワイプの積み重ねがほぼ終わりに近づいていることを示す説明が印刷されている当該ワイプの積み重ね。
  14. 組成物が適用される基材上に画像を印刷するためのビアンカTW(登録商標)の使用。
  15. 印刷されたウェットワイプの製造におけるビアンカTW(登録商標)の使用。
  16. 組成物が適用される基材に顔料を固着させるための架橋ポリマー若しくは架橋剤、又はこれらの混合物の使用。
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