JP2004528746A - 無線アクセス通信ネットワークにおけるダウンリンク共有チャネルの電力制御 - Google Patents

無線アクセス通信ネットワークにおけるダウンリンク共有チャネルの電力制御 Download PDF

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Abstract

セルラ通信システムの無線アクセスネットワークにおいて、無線ネットワーク制御局(261)は、ユーザ機器ユニット(30)に関与する接続のためにセルにおいて空中インタフェース(32)により、(データを転送するために用いられる)共通転送チャネルを送信する際において、基地局(281−1)によって用いられる公称の電力レベルを設定する。その公称の電力レベルは、基地局が異なる電力制御方式(即ち、例えば、ユーザ機器ユニットから受信した情報に従って、基地局が選択的に公称の電力レベルを調整することができる電力制御方式)をサポートするかどうかとは独立に無線ネットワーク制御局により設定される。図示された実施形態において、その異なる電力制御方式により、基地局は選択的に、基地局によってサービスを受けるセルがそのユーザ機器ユニットとの接続のためのプライマリセルであるか或いはプライマリではないセルであるかに従って公称の電力レベルを調整することができる。もしそのセルがプライマリセルであるなら、基地局は、公称の電力レベルから電力のオフセット値を減算することにより公称の電力レベルを調整して、空中インタフェースにより共通転送チャネルのための実際のデータ伝送のために用いられる電力レベルを決定する。異なる実施形態では、そのオフセット値は、無線ネットワーク制御局から獲得されたり、或いは、基地局において局所的に構成される。本発明の1つの態様では、無線ネットワーク制御局は、基地局と無線ネットワーク制御局との間のユーザプレーンフレームプロトコルを用いて公称の電力レベルを設定する。実施形の例では、その共通転送チャネルはUTRANネットワークにおけるDSCHチャネルである。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関し、特に、無線(例えば、セルラ)通信システムの無線アクセスネットワークにおけるダウンリンク共有(例えば、共通)チャネルによる送信の電力制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
典型的なセルラ無線システムにおいて、移動体ユーザ機器ユニット(UE)は無線アクセスネットワーク(RAN)を介して1つ以上のコアネットワークに通信する。そのユーザ機器ユニット(UE)は移動電話(“セルラ”電話)や移動端末を備えたラップトップのような移動局でも良く、従って、音声とデータとの内少なくともいずれかを無線アクセスネットワークを用いて通信する、例えば、携帯型、ポケット型、手持ち型、コンピュータ内蔵型、或いは車輌積載型の移動体機器でも良い。
【0003】
無線アクセスネットワーク(RAN)は複数のセル領域に分割された地理的な領域をカバーし、各セル領域は基地局によってサービスを受ける。セルは地理的な領域であり、そこには無線カバレッジが基地局のある場所の無線基地局装置によって備えられる。各セルはユニークなアイデンティティにより識別され、それがセルにおいて同報される。基地局は空中インタフェース(例えば、無線周波数)により基地局の範囲内でユーザ機器ユニット(UE)と通信を行なう。無線アクセスネットワークでは、いくつかの基地局は通常は無線ネットワーク制御局(RNC)と(例えば、ランドライン或いはマイクロ波により)接続されている。また、無線ネットワーク制御局は、しばしば基地局制御局(BSC)とも呼ばれ、そこに接続されている複数の基地局の種々のアクティビティを監視し調整する。無線ネットワーク制御局は通常は1つ以上のコアネットワークに接続されている。
【0004】
無線アクセスネットワークの一例は、世界規模の移動体通信サービス(UMTS)の地上無線アクセス網(UTRAN)である。UTRANは、いくつかの点について欧州で開発された汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)として知られる無線アクセス技術上に構築した第3世代のシステムである。UTRANは本質的には、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)システムである。
【0005】
当業者であれば認識するように、W−CDMA技術においては、共通の周波数バンドによりユーザ機器ユニット(UE)と複数の基地局との間の同時通信が可能になる。共通の周波数バンドを占有している信号は、高速の擬似ランダム(PN)符号の使用に基づくスペクトラム拡散CDMA波形の特質により受信局において判別される。これらの高速PNコードが用いられて、基地局とユーザ機器ユニット(UE)から送信される信号を変調する。異なるPNコード(或いは、時間的なPNコードのオフセット)を用いる送信局では、受信局で別々に復調される信号を生成する。また、高速のPN復調により受信局は、送信信号のいくつかの明瞭に異なる伝播経路を結合することにより、単一の送信局からの受信信号をうまく生成することができる。それ故に、CDMAでは、ユーザ機器ユニット(UE)は、1つのセルから別のセルへの接続のハンドオフがなされるときに、周波数を切り換える必要はない。その結果、宛先のセルは、発信元のセルが接続のサービスを続けると同時に、ユーザ機器ユニット(UE)への接続をサポートできる。ユーザ機器ユニット(UE)は、ハンドオーバ期間には常に少なくとも1つのセルを通して通信を行なっているので、呼に対する中断はない。それ故に、これを“ソフトハンドオーバ”という。ハードハンドオーバとは対照的に、ソフトハンドオーバは“切断前接続(make-before-break)”切り換え動作である。
【0006】
世界規模の移動体通信サービス(UMTS)の地上無線アクセス網(UTRAN)は回路交換とパケット交換の両方の接続を取り込んでいる。この点に関して、UTRANにおいては、回路交換接続は移動交換センタ(MSC)と通信を行なう無線ネットワーク制御局(RNC)を関与させる。また、MSCは、(例えば)公衆交換電話ネットワーク(PSTN)と統合型サービスデジタルネットワーク(ISDN)との少なくとものいずれかでも良い接続指向の外部コアネットワークに接続される。これに対して、UTRANにおいて、パケット交換接続はサービスを行なっているGPRSサポートノード(SGSN)との通信を行なう無線ネットワーク制御局を関与させる。また、SGSNは、バックボーンネットワークとゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)とを通じて、パケット交換ネットワーク(例えば、インターネット、X.25外部ネットワーク)に接続される。
【0007】
UTRANには、関心のあるいくつかのインタフェースがある。無線ネットワーク制御局(RNC)とコアネットワークとの間のインタフェースは、“Iu”インタフェースと名づけられる。無線ネットワーク制御局(RNC)とその基地局(BS)との間のインタフェースは、“Iub”インタフェースと名づけられる。ユーザ機器ユニット(UE)と基地局との間のインタフェースは、“空中インタフェース”或いは“無線インタフェース”或いは“Uuインタフェース”として知られている。幾つかの例では、接続にはサービスを行なう或いはソースRNC(SRNC)とターゲット或いはドリフトRNC(DRNC)の両方を関与させ、SRNCでは接続を制御するがその接続の1つ以上のダイバーシティ・レッグがDRNCによって扱われる。RNC間転送リンクは、ソースRNCとドリフト或いはターゲットRNCとの間での制御及びデータ信号の転送のために用いられ、例えば、以下の特許文献1に記載されているようなダイレクトリンク或いはロジカルリンクでも良い。無線ネットワーク制御局間(例えば、サービスを行なうRNC(SRNC)とドリフトRNC(DRNC)との間)でのインタフェースは、“Iur”インタフェースと名づけられる。
【特許文献1】
国際出願番号PCT/US94/12419(国際公開公報WO95/15665)
【0008】
無線ネットワーク制御局(RNC)はUTRANを制御する。その制御の役割を成し遂げるときに、RNCはUTRANの資源を管理する。RNCによって管理されるそのような資源は、(とりわけ)基地局により送信されるダウンリンク(DL)電力、基地局により感知されるアップリンク(UL)の干渉、及び基地局に位置するハードウェアを含んでいる。
【0009】
当業者は、あるRAN−UE接続に関して、RNCはサービスを行なうRNC(SRNC)の役割或いはドリフトRNC(DRNC)の役割をもつことができることを認識するであろう。もし、RNCがサービスを行なうRNC(SRNC)であれば、そのRNCはユーザ機器ユニット(UE)との接続を担当し、例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)内での接続を完全に制御する。これに対して、もしそのRNCがドリフトRNC(DRNC)であれば、それはユーザ機器ユニット(UE)との接続に必要な無線資源(ドリフトRNC(DRNCにより制御されるセル内で))を供給することによりサービスを行なうRNC(SRNC)をサポートする。ドリフト無線ネットワーク制御局(DRNC)とドリフト無線ネットワーク制御局(DRNC)によるIubインタフェースにより制御される基地局とを含むシステムは、ここでは、DRNCシステム或いはDRNSとして参照される。
【0010】
無線インタフェースについて、2つのグループの物理チャネルが定義される。即ち、専用物理チャネルと共通/共用物理チャネルである。専用物理チャネルは、1つのユーザ機器ユニット(UE)とコアノード(CN)との間で情報を転送するのに用いられる。言い換えると、物理チャネルはあるユーザ機器ユニット(UE)に対して専用なものとなる。これに対して、共通/共用物理チャネルは、ある種の多重化に基づいて多数のユーザ機器ユニット(UEs)によって用いられる。用いられる多重化技術は、符号と時間分割の両方の多重化を含んでいる。
【0011】
専用物理チャネルはさらに専用データチャネル(DPHCH)と専用制御チャネル(DPCCH)とに分割される。前者はユーザデータを搬送し、後者は無線接続に関連した制御情報、例えば、どのくらいのデータ転送速度が現在用いられているのかなどについての情報を搬送する。物理チャネルについてのさらなる詳細については、次の仕様の内、1つ以上を参照されたい(その全てはここで参照によってその全体が組み込まれる)。
【非特許文献1】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.211,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.211, v.3.5.0)“物理チャネルと転送チャネルの物理チャネルへのマッピング(FDD)(Physical Channels and Mapping of Transport Channels Onto Physical Channels (FDD))”
【非特許文献2】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.221,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.211, v.3.5.0)“物理チャネルと転送チャネルの物理チャネルへのマッピング(TDD)(Physical Channels and Mapping of Transport Channels Onto Physical Channels (TDD))”
【0012】
例えば、GSMのような多くの無線アクセスネットワーク(RAN)技術において、ユーザ機器ユニット(UE)は、時間的にどんな瞬間にも正常にただ情報を1つのRANセルと交換するであろう。そのユーザ機器ユニット(UE)がそのような無線アクセスネットワークにおいて、最初のセルから2番目のセルに移動するとき、ユーザ機器ユニット(UE)はその最初のセルから2番目のセルに“ハードハンドオーバ”として言及される動作で切り換えを行なう。
【0013】
しかしながら、他のRAN技術(例えば、WCDMA)においては、ユーザ機器ユニット(UE)がいくつかのRANセルと交換された情報をもつことができる。そのようなRANにおいては、UEが最初のセルと2番目のセルの両方の到達範囲(カバレッジ)にある領域にいるとき、そのUEはより長い時間の間、その最初のセルと第2のセルの両方への無線リンクをもつことになる。これら両方の無線リンクは通常同じ情報を転送し、そのUE(ダウンリンク)或いはRAN(アップリンク)は異なる無線リンクによって受信した情報を可能な最良の方法で結合する。上述のように、1つのUEに対して多数の無線リンクをもつ状況はしばしば“ソフトハンドオーバ”と呼ばれる。
【0014】
UTRANは、専用物理チャネルに対してのみソフトハンドオーバの状況をサポートする。その結果、もし、UEが専用と共有の物理チャネルの両方を受信しているなら、それは多数のUTRANセルから並行に専用チャネルを受信できる一方、1つのUTRANセルを介してのみ共用チャネル情報を受信する。
【0015】
もし、DRNCがUE−CN接続についての資源を提供しているなら、2種類の物理チャネルについてのDRNCの制御には大きな違いがある。専用物理チャネルに関し、DRNCはそのDRNS資源を介したUE−CN接続の確立における許可制御に関与する。DRNCがUE−CN接続を許可してその資源を用いるとき、DRNCはもはや直接的にはUE−CN接続についての物理チャネル資源のスケジューリングには関与しない。そのタスクはSRNCによって実行される。DRNCはSRNCに輻輳状態のような局所的な条件を通知して、例えば、SRNCに専用物理チャネルについての情報転送速度を下げるように依頼する。
【0016】
共通/共用物理チャネルについて、DRNCはそのDRNS資源を介したUE−CN接続の確立における許可制御に関与する。加えて、これは、この基地局を用いる多数のUEsにより用いられる共通/共用物理チャネルであるので、DRNCは連続的に物理チャネルについての資源の最終的なスケジューリングを実行する。
【0017】
無線アクセスネットワーク(RAN)からユーザ機器ユニット(UE)へのダウンリンク方向において、DRNCにおけるスケジューリングのために、UEは通常、どの共通/共有物理チャネル資源がRANにより時間的な各時々におけるそのUE−CN接続のために用いられているのかを知らない。この不確実性を克服するために、UEは全ての共通/共有物理チャネル資源を聴取しその資源がそのUE−CN接続のために用いられているのかを検出することができるし、或いは、RANがUEに時間的なある時点で用いられている共通/共用資源について通知することができる。
【0018】
第2の解決策に沿って、RANは、UEは共通/共用物理チャネル資源、例えば、並行的に確立された専用物理チャネルで時間的にある瞬間に用いられるDSCHについて通知される方法をサポートしている。
【0019】
世界規模の移動体通信サービス(UMTS)の地上無線アクセス網(UTRAN)において、無線インタフェースには、共通転送チャネルと専用転送チャネルとがある。共通転送チャネルは、アップリンク・ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、ダウンリンク・フォワード・アクセス・チャネル(FACH)、アップリンク共通パケットチャネル(CPCH)、アップリンク共有チャネル(USCH)、及びダウンリンク共有チャネル(DSCH)である。専用転送チャネルは専用チャネル(DCH)である。UMTSにおける転送チャネルは以下の仕様書の内1つ以上に記載されている(その全てはここで参照によってその全体が組み込まれる)。
【非特許文献3】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.211,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.211, v.3.5.0)“物理チャネルと転送チャネルの物理チャネルへのマッピング(FDD)(Physical Channels and Mapping of Transport Channels Onto Physical Channels (FDD))”
【非特許文献4】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.221,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.211, v.3.5.0)“物理チャネルと転送チャネルの物理チャネルへのマッピング(TDD)(Physical Channels and Mapping of Transport Channels Onto Physical Channels (TDD))”
【非特許文献5】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.331,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.331, v.3.5.0)“RRCプロトコル仕様(RRC protocol specification)”
【0020】
共通転送チャネル(DSCH)はデータを多くの異なるUEsに転送するのに用いられる。多重化は、UEにこのUEに向かう伝送のために時間的に各時々において用いられるDSCH資源について、そのDSCHとは並行に確立された専用物理チャネルで通知することにより成し遂げられる。
【0021】
CRNC(UEについてDRNCとしての役割を仮定すると)は、DSCH転送チャネルで異なるUEのためにSRNCから受信するデータをスケジュールする。DSCHデータ伝送をスケジュールするとき、CRNCはUEに向かって送信される各DSCHデータのために用いられる電力レベルを決定する。この電力レベルは、CRNCと基地局との間のユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにおいて基地局に対して示される。1999年リリースの仕様書では、CRNCはプライマリCPICHの電力レベルに対するオフセットを示している。そのプライマリCPICHの電力レベルは固定され、CRNCとBS(セルを構成するときCRNCにより決定される)の両方により知られる。DSCHのために用いられるCRNCと基地局との間のユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルについてのより詳細については、以下の非特許文献6を参照されたい。
【非特許文献6】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様25.435,v.3.5.0(Third Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification 25.435, v.3.5.0)“共通転送チャネルデータストリームのためのUTRAN Iubインタフェースのユーザ・プレーン・プロトコル)(UTRAN Iub Interface User Plane Protocols for Common Transport Channel Data Streams)”
【0022】
サイト選択ダイバーシティ送信電力制御(SSDT:Site Selection Diversity Transmit power control)は1つの方式であり、これにより、ソフトハンドオーバにおけるユーザ機器ユニット(UE)はそれが接続されるセル(基地局)を通知し、それらのセルの内の1つがプライマリ(最良)セルとみなされ、その結果、それが接続される他のセルは2次的セル(プライマリではない)となる。この方式は、通常は基地局がダウンリンクにおいてDPDCHとDPCCHの両方を送信するように定義される。しかしながら、プライマリではないセルについて、ネットワークはDPCCHだけが送信されるようにダウンリンクにおける電力を削減(或いはスイッチオフ)しても良い。
【0023】
1999年リリースの3GPP仕様書では、DSCHの電力は、DSCHデータをスケジュールするRNC、即ち、CRNCにより設定される。しかしながら、CRNCはDSCHを搬送するセルがプライマリであるかプライマリではないセルであるかどうかについての情報を何ももっていない。
【0024】
3GPPのリリース4では、ネットワークがSSDT情報を用いてDSCHの最終的な電力レベルを決定することができるようにして、この電力制御を改善することが提案されている。このことは結果として、もしDSCHを搬送するセルがプライマリセルであるならより低い電力レベルとなり、もしDSCHを搬送するセルがプライマリセルではないならより高い電力レベルとなる可能性がある。なお、DSCHはソフトハンドオーバにおいては用いられないが、1つの無線リンクではただ常に存在はする。
【0025】
ネットワーク制御について3GPPのRAN3で検討された現在のプロポーザルでは、もしセルがプライマリではないセルであるなら、CRNCが基地局に用いられる電力オフセット(PDSCH-secondary)を提供する。このことは、もしユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにおいて示唆される電力レベルがPDSCHであるなら、次の電力レベルが印加されることを意味する。
【0026】
DSCHはプライマリセルにより搬送され、PDSCHである。
【0027】
DSCHはプライマリではないセルにより搬送され、PDSCH+PDSCH-secondaryである。
【0028】
3GPPにおいて提案される機構は、もしセルがプライマリではないセル(PDSCH-secondary)であるなら、DSCHを確立するときにCRNCから基地局に対して用いられる電力オフセット(PDSCH-secondary)を信号発信することである。
【0029】
CRNCは基地局が(この付加的なオフセットに基づいた)改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているかどうかを知らないので、この特徴についてのサポートはCRNCに対して信号を返送してやらねばならない。もし基地局がCRNCにこの新しい特徴を備えることができることを通知するならば、そのCRNCは結果として得られる電力がPDSCHであるようにユーザプレーンにおいてスケジュールされたデータにその電力レベルを設定しなければならない。これに対して、もし基地局がCRNCにこの新しい特徴をサポートしていないことを通知するならば、そのCRNCは結果として得られる電力がPDSCH+PDSCH-secondaryであるようにユーザプレーンにおいてスケジュールされたデータにその電力レベルを設定しなければならない。このことは、もしDSCHがプライマリではないセルにより搬送されることが生じるなら、十分な電力レベルを保証することになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
3GPPのリリース4で現在提案されている解決策は、その機構の制御は不必要に複雑になるという欠点がある。CRNCは、基地局がDSCHについての新しい電力制御方式をサポートしているかどうかについての情報を、どの程度の電力レベルを(ユーザプレーンにおいて)DSCHに設定するのかを決定できる前に、待ち合わせる必要がある。
【0031】
それ故に、必要なことは、そして、本発明の目的は、DSCHについての単純化した電力制御方式である。
【課題を解決するための手段】
【0032】
発 明 の 簡 単 な 要 約
セルラ通信システムの無線アクセスネットワークにおいて、無線ネットワーク制御局は、空中インタフェースにより、ユーザ機器ユニットに関与する接続のために(データを転送するために用いられる)共通転送チャネルを送信する際において基地局によって用いられる公称の電力レベルを設定する。その公称の電力レベルは、基地局が異なる電力制御方式(即ち、例えば、ユーザ機器ユニットから受信した情報に従って、基地局が選択的に公称の電力レベルを調整することができる電力制御方式)をサポートするかどうかとは独立に無線ネットワーク制御局により設定される。
【0033】
図示して説明された実施形態において、その異なる電力制御方式により、基地局は選択的に、そのユーザ機器ユニットとの接続に関与するセルがプライマリセルであるか或いはプライマリではないセルであるかに従って公称の電力レベルを調整することができる。特に、もしそのセルが接続のためのプライマリセルではないか、或いは、その基地局が異なる電力制御方式をサポートしないならば、基地局が、無線ネットワーク制御局により設定された公称の電力レベルで、その接続のため空中インタフェースにより共通転送チャネルのためのデータを送信する。或いは、もし基地局が異なる電力制御方式をサポートするか、或いは、そのセルがユーザ機器ユニットとの接続のためのプライマリな基地局であるならば、その基地局が、公称の電力レベルより小さい電力レベルで、その接続のため共通転送チャネルのためのデータを送信する。
【0034】
その基地局は、公称の電力値から電力のオフセット値を減算して、空中インタフェースにより共通転送チャネルのための実際のデータ伝送のために用いられる小さくなった電力レベルを決定する。異なる実施形態では、そのオフセット値は異なる方法で得られる。例えば、1つの実施形態では、無線ネットワーク制御局は、そのオフセット値を基地局に通信する。別の実施形態では、基地局はそのオフセット値で局所的に構成される。
【0035】
本発明の1つの態様では、無線ネットワーク制御局は、基地局と無線ネットワーク制御局との間のユーザプレーンフレームプロトコルを用いて公称の電力レベルを設定する。実施形の例では、その共通転送チャネルはUTRANネットワークにおけるDSCHチャネルである。
【0036】
様々な側面の1つにおいて、本発明は、接続により用いられるセルにおける共通転送チャネルについて空中インタフェースによりユーザ機器ユニットにデータを送信するための電力レベルを決定する電力レベル決定ユニット或いは送信電力レベルコントローラを有する基地局に関するものである。その電力レベル決定ユニットは、選択的に電力オフセット値を用いて電力レベルを決定する。その電力レベル決定ユニットは、もし用いられるセルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、その電力オフセット値を利用して電力レベルを決定するが、もしそのセルがその接続のためのプライマリセルではない(例えば、2次的セル)なら、その電力レベルを決定するためにその電力オフセット値を利用しない。オフセット値は無線ネットワーク制御局から獲得しても良いし、或いは基地局で局所的に構成されても良い。
【0037】
本発明の前述などの目的と特徴と利点とは、添付図面において図示されるように好適な実施形態についての次のより具体的な記述から明らかになるであろう。その添付図面において、参照記号は種々の図面を通じて同じ部分に言及している。その図面は、必ずしもスケールをきちんを決める必要はなく、その代わりに本発明の原理を図解することに重きが置かれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
次の記載では、限定ではなく説明を目的として、本発明の完全な理解を提供するために特定のアーキテクチュア、インタフェース、技術などの具体的な詳細が説明される。しかしながら、本発明がこれらの詳細な説明から離れた他の実施形態において実践されても良いことが当業者には明らかである。他の例では、公知の機器、回路、及び方法の詳細な説明は、不必要な詳細な説明により本発明の説明をあいまいなものとしないように省略される。さらにその上、個々の機能ブロックが図面のいくつかには示されている。当業者であれば、個々のハードウェア回路と、適切にプログラムされたデジタルマイクロプロセッサ或いは汎用コントローラとの関連で機能するソフトウェアと、アプリケーション専用集積回路(ASIC)と、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)との少なくともいずれかを用いて、これらの機能が実現されても良いことを認識するであろう。
【0039】
本発明は、図1に示される世界規模の移動体通信(UMTS)10の非限定的な例の環境下で説明される。雲形12として示されている代表的な接続指向の外部コアネットワークは、例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)と統合型サービスデジタルネットワーク(ISDN)との少なくとものいずれかで良い。雲形14として示されている代表的な非接続指向の外部コアネットワークは、例えば、インターネットでも良い。両方のコアネットワークはそれらが対応するサービスノード16に接続される。PSTN/ISDNの接続指向型ネットワーク12は回路交換サービスを提供する移動体交換センタ(MSC)ノード18として示されている接続指向型のサービスノードに接続される。インターネットのような非接続指向型のネットワーク14は、しばしば、サービスを行なうGPRSサービスノード(SGSN)として言及されるパケット交換型のサービスを提供するためにあつらえられた汎用パケット無線サービス(GPRS)ノード20に接続される。
【0040】
コアネットワークサービスノード18と20の夫々は、Iuインタフェースとして言及されている無線アクセスネットワーク(RAN)インタフェースによりUMTSの地上無線アクセス網(UTRAN)24に接続している。UTRAN24は1つ以上の無線ネットワーク制御局(RNC)26を含んでいる。説明を単純にするために、図1のUTRAN24には2つだけのRNCノード、特に、サービスを行なう無線ネットワーク制御局(SRNC)261とドリフト無線ネットワーク制御局(DRNC)262とが示されている。各RNC26は複数の基地局(BS)28に接続されている。例えば、再び説明を簡単にするために、2つの基地局ノードが各RNC26に接続されているように示されている。この点について、SRNC261は基地局281-1と基地局281-2にサービスを行なう一方、SRNC262は基地局282-1と基地局282-2にサービスを行なう。異なる数の基地局が各RNCによりサービスを受け、RNCは同じ数の基地局にサービスを行なう必要はないことが認識される。さらにその上、図1はRNCがIurインタフェースによりUTRAN24において1つ以上の別のRNCに接続されることを示している。
【0041】
図示された実施形態において、各基地局28は1つのセルにサービスを行なうものとして示されている。各セルは各基地局を囲む円によって表現されている。しかしながら、基地局は1個以上のセルに対して空中インタフェースにより通信を行なうためにサービスを行っても良いことが当業者には認識されるであろう。例えば、2つのセルが同じ基地局のサイトに位置する資源を用いても良い。
【0042】
図1に示されているユーザ機器ユニット(UE)30のようなユーザ機器ユニット(UE)は1つ以上のセル或いは1つ以上の基地局(BS)28と無線或いは空中インタフェース32を介して通信をする。無線インタフェース32とIuインタフェースとIubインタフェースとIurインタフェースの各々は、一点鎖線で示されている。図1で示された時点で、ユーザ機器ユニット(UE)30は基地局282-1を介して接続の脚1002-1をもっている。基地局282-1によりサービスを受けるセルは、ドリフト無線ネットワーク制御局(DRNC)262のDRNSにある。図1には図示されてはいないが、ユーザ機器ユニット(UE)30に関与する接続は、他の脚、即ち、サービスを行う無線ネットワーク制御局(SRNC)261によって制御される基地局において1つ以上の脚をもつかもしれない。例えば、基地局281-2を介してユーザ機器ユニット(UE)30に関与する接続の他の脚があるかもしれない。
【0043】
転送チャネル、物理チャネル、及び論理チャネルは、図1のUMTSの地上無線アクセス網(UTRAN)において利用される。無線インタフェースUuによって利用される共通転送チャネルの間では、RACH及びFACH共通転送チャネルがある。無線接続は、CDMA拡散コードを用いて割当てられた個々の無線チャネルを備えた広帯域符号分割多元接続(WCDMA)に基づくのが好ましい。もちろん、他の接続方法が採用されても良い。WCDMAはマルチメディアサービスと他の高速送信要求とダイバーシティハンドオフとRAKE受信機のような耐性の強い特徴のための広帯域を備え、高品質を保証している。各ユーザ移動局或いは機器ユニット(UE)30はそれ自身のスクランブルコードが割当てられ、基地局28が特定のユーザ機器ユニット(UE)からの伝送を識別するとともに、ユーザ機器ユニット(UE)がそのユーザ機器ユニット(UE)に対して意図された基地局からの伝送を同じ領域に存在する他の全ての送信と雑音とから識別する。
【0044】
図2は、ユーザ機器ユニット(UE)30と無線ネットワーク制御局26と基地局28のような例示的なノードの選択された概要を示している。図2に示されたユーザ機器ユニット(UE)30は、ユーザ機器ユニット(UE)により要求された種々の動作を制御するデータ処理制御ユニット31を含んでいる。UEのデータ処理制御ユニット31は、アンテナ35に接続された無線トランシーバ33への制御信号とデータとを提供する。
【0045】
図2に示されている無線ネットワーク制御局26と基地局28の例は、夫々が、RNC26とユーザ機器ユニット(UEs)30との間での通信を行うのに必要とされる数多くの無線とデータの処理動作を実行する対応するデータ処理制御ユニット36と37とを夫々含む無線ネットワークノードである。基地局のデータ処理制御ユニット37によって制御される機器の一部は、1つ以上のアンテナ39に接続される複数の無線トランシーバ38を含む。
【0046】
種々の特徴的な側面の1つにおいて、本発明は特に改善された技術に関係しており、それにより(図1の無線ネットワーク制御局261のような)無線ネットワーク制御局は、ユーザ機器ユニットに関与する接続のために空中インタフェースにより(データを転送するのに用いられる)共通転送チャネルを送信するのに用いる基地局により用いられる公称の電力レベルを設定する。その公称電力レベルは、基地局が異なる電力制御方式(即ち、例えば、基地局が選択的にユーザ機器ユニットから受信される情報に従って、その公称電力レベルを調整するのを可能にする電力制御方式)をサポートするかどうかとは独立に無線ネットワーク制御局によって設定される。
【0047】
図示された限定的ではない実施形態の例において、無線ネットワーク制御局(RNC)261はDSCH電力制御機能100を含む。図2に示されているように、DSCH電力制御機能100は公称電力計算器102をもっている。本発明の1つの実施形態において、DSCH電力制御機能100はまた、オフセット計算器104を含んでいる。公称電力計算器102は、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルのために、空中インタフェース32により(例えば、DSCHのように、データを転送するのに用いられる)共通転送チャネルを送信する際に、(基地局281-1のような)基地局により用いられる公称電力レベルを設定する。その公称電力レベルは基地局281-1と通信される。DSCH電力制御機能100に含まれるとき、オフセット計算器104は基地局281-1に通信されるオフセット値を決定する。
【0048】
セルについての公称電力レベルを決定する上で公称電力計算器102により用いられる種々の基準がある。そのような決定技術と、共通転送チャネルにおける送信電力を調整する際に考慮されるかもしれない因子の例とは、発明の名称を“共通転送チャネルのダウンリンク電力制御(Downlink Power Control Of A Common Transport Channel)”という2001年1月12日出願の米国特許仮出願シリアル番号第60/260,891号(代理人番号2380−294)に記載されており、その出願はその全体がここで参照により組み込まれる。
【0049】
基地局281-1は、無線ネットワーク制御局(RNC)261により設定される公称電力レベルを受信する際、ユーザ機器ユニット(UE)30への空中インタフェース32によるセルのためにDSCHを送信する上で基地局281-1の適当な無線トランシーバ38により利用される実際の電力レベルを計算、さもなければ決定するDSCH送信電力レベルコントローラ110を含んでいる。その図示された実施形態において、DSCH送信電力レベルコントローラ110により容易になる異なる電力制御方式は、選択的に公称電力レベルを調整することによりセルについての実際の電力レベルを決定或いは設定する。公称の電力レベルの選択的な調整は、そのセルがユーザ機器ユニット(UE)30との接続のためにプライマリセルとして指定されているか、或いはプライマリではないセルとして指定されているのかに依存する。特に、基地局281-1のDSCH送信電力レベルコントローラ110は、もし、セルがその接続についてのプライマリセルであるなら、無線ネットワーク制御局(RNC)261によって設定される公称電力レベルで、その接続に関与するセルのためのDSCHについての実際の電力レベルを設定する。或いは、基地局281-1のDSCH送信電力レベルコントローラ110は、もし、セルがユーザ機器ユニット(UE)30との接続についてのプライマリセルであるなら、小さい公称電力レベル(例えば、公称の電力レベルより小さい)で、その接続に関与するセルのためのDSCHについての実際の電力レベルを設定する。後者のことについては、基地局281-1は、公称電力レベルからオフセット値を減算して、空中インタフェース32による共通転送チャネルについてのデータ送信のための実際の電力レベルに用いられる小さくされた電力レベルを決定する。
【0050】
異なる実施形態では、オフセット値は異なる方法で獲得できる。例えば、1つの実施形態では、DSCH電力制御機能100のオフセット計算器104は無線ネットワーク制御局(RNC)261によって通信されるオフセット値を基地局281-1に設定する。図3Dと図4Dとに図示されている別の実施形態では、基地局はオフセット値を局所的に構成する。DSCHは適当な無線トランシーバ38とアンテナ39とにより空中インタフェース32により実際の電力レベルでユーザ機器ユニット(UE)30に送信される。
【0051】
3GPPにより開発されたWCDMA仕様において、1つのユーザ機器ユニット(UE)についてのDSCHは、ある時点に1つのセルで接続されるだけである。しかしながら、DSCHは、ソフトハンドオーバの状態にあるかもしれない専用転送チャネルとともに確立される。ソフトハンドオーバの状態では、DSCHは1つのセルから別のセルへと移動してDSCHが“最良の”セルを介して接続されるようにできる。このことは、DSCHを“移動する”前に、データが基地局281-1を介して通信され、そして、その移動後には、たとえユーザ機器ユニット(UE)が同時に専用転送チャネルを用いて基地局281-1と基地局281-2の両方におけるセルにおいてソフトハンドオーバにおいて接続されるとしても、基地局281-2を介して通信されることを意味する。当業者であれば、基地局281-2におけるセルがネットワークにより“最良の”セルとしてみなされるにもかかわらず、基地局281-2におけるセルがプライマリセルであるか或いは2次的なセルであるのかはUEによって決定され、ネットワークに信号で伝えられることを理解するであろう。
【0052】
3GPPにより開発されたWCDMA仕様において、1つのユーザ機器ユニット(UE)についてのDSCHは、ある時点に1つのセルで接続されるだけである。しかしながら、ソフトハンドオーバの状態では、DSCHは1つのセルから別のセルへと移動してDSCHが“最良の”セルを介して接続されるようにできる。このことは、DSCHを“移動する”前に、公称の電力(及びDSCHデータ)がBS281-1を介して通信され、そして、その移動後には、たとえUEが同時に専用転送チャネルを用いてBS281-1とBS281-2の両方を介しソフトハンドオーバにおいて接続されるとしても、BS281-2を介して通信されることを意味する。
【0053】
ここで説明され図1と図2において一般的に描写された限定的ではないシナリオの例において、例えば、DSCH電力制御機能100は無線ネットワーク制御局(RNC)261のデータ処理制御ユニット37により実行され、DSCH送信電力レベルコントローラ110は基地局281-1のデータ処理制御ユニット36により実行される。しかしながら、DSCH電力制御機能100とDSCH送信電力レベルコントローラ110は、1つの方法でも良いし、その組み合わせでも良いが、種々の代替的な方法で実現され、それは、個々のハードウェア回路と、適切にプログラムされたデジタルマイクロプロセッサ或いは汎用コンピュータとの関連で機能するソフトウェアと、アプリケーション専用集積回路(ASIC)と、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSPs)との内少なくともいずれかを用いることが含まれる。
【0054】
本発明の1つの態様においては、無線ネットワーク制御局は、基地局と無線ネットワーク制御局との間のユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルを用いて公称の電力レベルを設定する。実施形の例において、共通転送チャネルはUTRANネットワークにおけるDSCHチャネルである。
【0055】
図3Aはユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルがプライマリセルとして指定され、異なる電力制御方式をもつ基地局281-1によりサービスを受けるシナリオの例を示している。図4Aは図3Aのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示している。
【0056】
図3Aと図4Aのシナリオにおいて、メッセージ4A−1として、無線ネットワーク制御局(RNC)261は、基地局281-1に、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルにおいて利用されるDSCHの送信のための実際の電力レベルを決定する上で用いられるオフセット値をダウンロードする。図3Aと図4Aのシナリオでは、オフセット値はDSCH電力制御機能100のオフセット計算器104(図2を参照)によって決定される。ここで図示したこの実施形態と他の実施形態において、オフセット値メッセージ4A−1は制御プレーンにおいて送信されるのが好ましい。しかしながら、さらに別の実施形態では、そのオフセット値のメッセージ4A−1はその代わりにユーザプレーンで送信されても良い。
【0057】
その後、適当な時刻に、ユーザ機器ユニット(UE)30は基地局281-1にユーザ機器ユニットとの接続に関与するセルがその接続のためのプライマリセルであることを通知する。そのような通知は図3Aと図4Aにおいてメッセージ4A−2によって描かれている。メッセージ4A−2の通知は前述のサイト選択ダイバーシティ送信電力制御(SSDT)方式に従ったものであり、従ってここでは詳細に記載されていない。
【0058】
図4Aはさらに、メッセージ4A−3として、ユーザ機器ユニット(UE)30のためにプライマリセルにおいて利用されるDSCHに関する公称電力レベルを基地局281-1に送信する無線ネットワーク制御局(RNC)261を示している。図4Aにおいて、メッセージ4A−3は一点鎖線によって描かれ、このメッセージが基地局281-1と無線ネットワーク制御局(RNC)261との間のユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルを用いて送信されるという事実を反映している。ユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにあるので、メッセージ4A−3はまた、無線ネットワーク制御局(RNC)261から基地局281-1へDSCHデータを搬送する。
【0059】
図4Aの事象4A−4は、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続によって利用されるプライマリセルにおけるDSCHのついての実際のDSCH電力レベルを計算する基地局281-1を示している。図3Aと図4Aのシナリオでは、基地局281-1のDSCH送信電力コントローラ110は、メッセージ4A−2の電力オフセット値を利用して実際の電力レベルを計算するか或いは決定する。特に、事象4A−4により示されているように、基地局281-1のDSCH送信電力レベルコントローラ110は公称電力値(メッセージ4A−3を介して取得する)から電力オフセット値(メッセージ4A−2を介して取得する)を減算して実際の電力レベルを決定する。事象4A−4において決定されたような電力レベルが用いられて無線トランシーバ38の実際の電力レベルを設定する。そのとき、無線トランシーバ38は、図4Aの事象4A−5によって示されているように、基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30に空中インタフェース32により実際の電力レベルを用いてDSCHデータを送信する。
【0060】
図4Aに示されたあるタイミングシーケンスとここでの類似の図は、(たとえ、メッセージ4A−2の前にメッセージ4A−1があるという順序はたぶん通常の状態であるとしても)(例えば)メッセージ4A−1がメッセージ4A−2の送信後に送信されるので、厳密には順次的ではないことが理解されるべきである。
【0061】
図3Bは、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルがプライマリではないセル或いは2次的セルとして指定され、異なる電力制御方式をもつ基地局281-1によりサービスを受けるシナリオの例を示している。図4Bは、図3Bのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示している。
【0062】
図3Bと図4Bとのシナリオは、図3Aと図4Aとのそれとは、通知メッセージ4B−2基地局281-1にユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルがプライマリではないセル(例えば、2次的セル)であることを知らせる点で異なっている。そのような通知の観点からすれば、事象4B−4として、DSCH送信電力レベルコントローラ110は、異なった方法でユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与しているセルのためのDSCHについての実際の電力レベルを決定する。具体的には、事象4B−4として、DSCH送信電力レベルコントローラ110は実際の電力レベルとして(メッセージ4B−3を介して通信される)公称の電力レベルを用いる。それから、無線トランシーバ38はDSCHを基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30に、図4Bの事象4B−5によって示されているように、実際の電力レベルを用いて2次的セルのために空中インタフェース32により送信する。以前のシナリオと類似した方法で、事象4B−4で決定されるような電力レベルが用いられて無線トランシーバ38の実際の電力レベルを設定する。それから、無線トランシーバ38は、図4Bの事象4B−5によって示されているように、実際の電力レベルを用いて空中インタフェース32により基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30にDSCHデータを送信する。
【0063】
図3Cは、基地局281-1が異なる電力制御方式をもっていないとのシナリオの例を示している。図4Cは、図3Cのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示している。
【0064】
基地局281-1が異なる電力制御方式をもっていないか或いはサポートをしていないという事実は、ユーザ機器ユニット(UE)30からのセル状態通知メッセージが図3Cと図4Cに基地局281-1に到達していない破線(“X”がそのようなメッセージには付加されている)によって示されているという事実によって反映されている。本発明において、無線ネットワーク制御局(RNC)261は、基地局281-1が異なる電力制御方式をもっていないか或いはサポートをしていないという事実に対して気づいてはいない。事実、本発明において、無線ネットワーク制御局(RNC)261は、前のシナリオとは類似の方法のようにそのオフセット値と公称電力レベルとを設定し、そして、それらの値を夫々、メッセージ4C−1と4C−3とを用いて送信する。基地局281-1が異なる電力制御方式をもっていないか或いはサポートをしていないという事実はさらに、事象4C−4としてDSCH送信電力レベルコントローラ110がその接続に関与するセルのための実際の電力レベルを公称の電力レベルであると決定するという事実によって描かれている。それから、無線トランシーバ38は、図4Cの事象4C−5によって示されているように、実際の電力レベルを用いて空中インタフェース32により基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30にDSCHを送信する。
【0065】
基地局281-1が異なる電力制御方式をもっていないか或いはサポートをしていないという図3Cと図4Cのシナリオにおいて、おそらくは、無線ネットワーク制御局(RNC)261から基地局281-1にはオフセット値が送信される必要はないであろう。従って、メッセージ4C−1は図4Cのシナリオからは最適化されて省略されても良い。
【0066】
前述の3つのシナリオは従って、代表的な形で、本発明では、もしセルがプライマリセルであるなら、無線ネットワーク制御局が基地局に用いられる電力オフセット(PDSCH-primary)を提供していることを図示している。このことは、もしユーザプレーンにおいて示された電力レベルがPDSCHであるなら、(事象4X−4の1つにおいてDSCH送信電力レベルコントローラ110によって決定されるように)次の電力レベルを適用することを意味している。即ち、(1)もしDSCHがプライマリセルにより搬送されるなら、実際の電力レベルはPDSCH−PDSCH-primaryであり、(2)もしDSCHがプライマリではないセルにより搬送されるなら、その実際の電力レベルはPDSCHである。
【0067】
もしセルがプライマリセル(PDSCH-primary)であるなら、用いられる電力オフセットは、上述したメッセージ4A−2から4C−2の方法のようにして、DSCHを確立するとき、CRNCから基地局に信号送信される。或いは、その電力オフセットは他の手段(例えば、以下に説明するように基地局で局所的に)により構成されても良い。
【0068】
CRNCは基地局が(この付加的なオフセットに基づいて)改善されたDSCH電力制御方式をサポートするかどうかを知る必要はないので、CRNCは、結果として得られる電力がプライマリではないセルについてPDSCHであるように、常にユーザ・プレーンでスケジュールされたデータにその電力レベルを設定することができる。もし基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしていないなら、また、もしDSCHがプライマリセルによって搬送されるなら、このレベルを用いる。これに対して、もし基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているなら、もしセルがプライマリセルであるなら、その電力レベルにPDSCH−PDSCH-primaryを設定し、従って、DSCHを搬送するセルがプライマリセルであるなら、効果的にその電力を削減する。
【0069】
図3Dは、基地局281-1がDSCH送信電力レベルを決定する上で用いるオフセット値の基地局での入力のために構成されたとのシナリオの例を示している。図4Dは、図3Dのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示している。図3Dと図4Dの実施形態とシナリオにおいて、DSCH電力制御機能100はオフセット計算器104をもつ必要はない。むしろ、基地局281-1には、図3Dに示されるように、オフセット入力ユニット112が備えられる。オフセット入力ユニット112により、別のネットワークノードからのオフセット値の通信を必要とするのではなくむしろ、基地局281-1においてオフセット値の局所的な入力或いは構成を可能にしている。
【0070】
基地局281-1におけるオフセット値の局所的な入力或いは構成は種々の方法で達成される。例えば、オフセット値は、例えば、ローカル維持管理端末から、遠隔的に位置した維持管理端末から、或いは(おそらくは基地局用の構成要素管理システムを介して)ネットワーク管理システムから、基地局において構成される。これら全ての場合において、オフセット値は直接的に或いは間接的に運用者によって制御される。間接的には、例えば、局所的な無線状態を考慮する機能によってそのようにされる。
【0071】
他の点について、図3Dと図4Dのシナリオは、図3Aと図4Aのシナリオ(その場合には、基地局281-1は接続はプライマリセルに関与することが通知される)或いは図3Bと図4Bのシナリオ(その場合には、基地局281-1は接続はプライマリではないセルに関与することが通知される)のいずれか1つに類似している。プライマリ或いはプライマリではない場合は図3Dと図4Dのシナリオが適用できるので、図3Dと図4Dのセル状態通知メッセージ4D−2は一般的に示されている。図3Dと図4Dのシナリオについての局所的な入力或いは構成は、図4Dにおいて事象4D−1として示されている。前のシナリオにおいてそうであったように、DSCH電力制御機能100の公称電力計算器102は、DSCHに用いられる公称の電力レベルを決定し、そして、無線ネットワーク制御局(RNC)261はメッセージ4D−3で公称電力レベルを通信する。事象4D−4として、基地局281-1のDSCH送信電力レベルコントローラ110は空中インタフェースによりDSCHをユーザ機器ユニット(UE)30に送信する際に用いられる実際の電力レベルを決定する。図4Dにおける一般的な表現からすると、事象4D−4はセルがプライマリセルである場合には事象4A−4の方法で(例えば、オフセット値を減算することにより実際の電力レベルを取得して)、或いはそのセルがプライマリではないセルである場合には事象4B−4の方法で(例えば、公称電力レベルを実際の電力レベルとして用いて)実行されることを理解すべきである。前のシナリオではそうであるように、無線トランシーバ38は、図4Dの事象4D−5によって示されているように、実際の電力レベルを用いて空中インタフェース32により基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30にDSCHデータを送信する。
【0072】
前述のシナリオから分かるように、この特徴的な側面の1つにおいて、本発明は、電力レベル決定ユニット或いは送信電力レベルコントローラ110を有する基地局に関するものであり、そのコントローラは、基地局が空中インタフェースによりセルにおけるユーザ機器ユニットにデータを送信するために、その接続により用いられる共通転送チャネルについての電力レベルを決定する。その電力レベル決定ユニットは選択的に電力オフセット値を用いてその電力レベルを決定する。その電力レベル決定ユニットは、ユーザ機器ユニット(UE)との接続に関与するセルがプライマリセルであるなら(図3Aと図4Aのシナリオの方法のようにして)、電力オフセット値を用いて電力レベルを決定するが、そのセルがプライマリではないセル(例えば、2次的セル)であるなら(図3Bと図4Bのシナリオの方法のようにして)、電力レベルを決定するために電力オフセット値を利用しない。オフセット値は、(図3Dと図4Dのシナリオの方法のようにして)無線ネットワーク制御局から獲得しても良いし、或いは基地局において局所的に構成されても良い。
【0073】
図4Eは、図3Aのシナリオと図3Bのシナリオの混合であるシナリオで送信されるあるメッセージの例を示している。特に、図4Eのシナリオは、メッセージ4E−1として基地局281-1にオフセット値をダウンロードする無線ネットワーク制御局(RNC)261で始まる。時間的に適当な時点で、基地局281-1には接続に関与するセルがプライマリセルであることが通知される。基地局281-1がプライマリな基地局として留まる一方で、図4Eのシナリオは図4Aのそれに似ている。例えば、メッセージ4E−3として、無線ネットワーク制御局は基地局281-1に対してそのセルでユーザ機器ユニット(UE)30のために利用されるDSCHのついての公称電力レベルをダウンロードする。前のシナリオでそうであったように、メッセージ4E−3はユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにあり、従って、DSCHデータを同様に搬送できる。図4Eの事象4E−4は、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続によりセルで利用されるDSCHについての実際のDSCH電力レベルをその電力オフセット値(メッセージ4E−1を介して得られる)を公称の電力値(メッセージ4E−3を介して得られる)から減算することにより計算して実際の電力レベルを決定する基地局281-1を示している。事象4E−4で決定されたような電力レベルは無線トランシーバ38の実際の電力レベルを設定するために利用される。それから、無線トランシーバ38は、図4Eの事象4E−5によって示されているように、実際の電力レベルを用いて空中インタフェース32により基地局281-1からユーザ機器ユニット(UE)30にDSCHデータを送信する。
【0074】
図4Eのシナリオはさらに、基地局281-1によってサービスを受けるセルがその後にユーザ機器ユニット(UE)30に関与する接続について、プライマリセルであることからプライマリではない或いは2次的なセルに変化することを示している。この点に関して、図4Eは基地局281-1に2次的セルの状態通知メッセージ4E−6を送信するユーザ機器ユニット(UE)30を示している。メッセージ4E−6の通知の結果として、事象4E−8として、基地局281-1のDSCH送信電力レベルコントローラ110は今や、図3Bと図4Bのシナリオと類似の方法で、例えば、実際の電力レベルが公称電力レベル(例えば、メッセージ4E−7によって基地局281-1に通信されるように)に等しくなるようにして、DSCHについての実際の電力レベルを計算する。それから、無線トランシーバ38は、図4Eの事象4E−9によって示されているように、再計算された実際の電力レベルを用いて空中インタフェース32によりからユーザ機器ユニット(UE)30に基地局281-1からDSCHデータを送信する。
【0075】
図4Eのシナリオのように、図4Fは、図3Aのシナリオと図3Bのシナリオの混合であるシナリオを示している。図4Fのシナリオにおいて、しかしながら、オフセット値は無線ネットワーク制御局(RNC)261から受信されるのではなく、その代わり(図3Dのように)、基地局において局所的に入力或いは構成される。図3Dと図4Dのシナリオでそうであるように、図4Fのシナリオについての局所的な入力或いは構成は事象4F−1として示される。
【0076】
ただ1つのオフセット値メッセージが無線ネットワーク制御局から基地局に送信されるとして前述のシナリオでは図示され説明された。しかしながら、当業者であれば、無線ネットワーク制御局が以前に設定された電力オフセット値を変更し、それ以後には異なる或いは更新された電力オフセット値をもつ別のメッセージを送信しても良いことを理解するであろう。そのようなことは、例えば、ユーザ機器ユニット(UE)との通信品質が悪い接続状態において発生するかもしれない。
【0077】
図5は、いくらかより詳細に、本発明の限定的ではないRNCノード26の例を図示している。図5のRNCノード26は、たまたまスイッチ120をもつ交換を基本とするノードとなっている。スイッチ120はRNCノード26の他の構成要素を内部接続するためにサービスを行う。そのような他の構成要素は、内線端末1221から122nとともに内線端末124を含んでいる。内線端末1221から122nは本質的には、RNCノード26をRNCノード26によってサービスを受ける基地局28に接続するために機能し、内線端末124はRNCノード26をIuインタフェースを通ってコアネットワークに接続する。
【0078】
RNCノード26のさらに別の構成要素は、ダイバーシティ・ハンドオーバ・ユニット126、ALTユニット128、コーデックス130、タイミングユニット132、データ・サービス・アプリケーション・ユニット134、及びメインプロセッサ140を含む。当業者であれば、これら構成要素の機能を一般的には認識するであろうし、なお、ALTユニット128は、例えば、多重化及び逆多重化及び(随意的には)セルの異なるプロトコルに関するキューイングなどを備えるユニットである。
【0079】
図6は、本発明の別の実施形態に従う、基地局(BS)28の例のより詳細を限定的ではない方法で図示している。RNCノード26について言えば、図6の基地局(BS)ノード28は、基地局(BS)ノード28の他の構成要素を内部接続するためにサービスを行うスイッチ220を有する交換を基本とするノードである。そのような他の構成要素は内線端末222、ALTユニット228、BSメインプロセッサ240、インタフェースボード242を含む。
【0080】
内線端末222は基地局(BS)ノード28を無線ネットワーク制御局(RNC)ノード26に接続し、従って、Iubインタフェースを有している。無線ネットワーク制御局(RNC)ノード26の場合がそうであるように、ALTユニット228は、例えば、多重化及び逆多重化及び(随意的には)セルの異なるプロトコルに関するキューイングなどを備えるユニットである。
【0081】
図6に図示された基地局(BS)ノード28の実施形態は、多数のサブラックをもつラックに収められる。各サブラックは1つ以上のボード、例えば、そこにマウントされる回路ボードをもっている。第1のサブラック250は、内線端末222、ALTユニット228、BSメインプロセッサ240、及びインタフェースボード242の夫々についてのボードを含んでいる。インタフェースボード242の各々は、別のサブラックのボード、例えば、送信器ボード260の1つ或いは受信器ボード270の1つに接続される。各受信器ボード270は対応する送信器ボード260におけるある送信器/受信器資源を共有するために接続され、送信器ボード260は増幅器とフィルタボード280の対応する1つに接続する。増幅器とフィルタボード280は適切なアンテナ39に接続される。例えば、インタフェースボード2421-Tは送信器ボード2601に接続される一方、インタフェースボード2421-Rは受信器ボード2701に接続される。次に、送信器ボード2601と受信器ボード2701のペアは、増幅器とフィルタボード2801に接続される。類似の接続は、送信器ボード2602と受信器ボード2702の第2のペアに対しても存在し、それらは、インタフェースボード2422-Tとインタフェースボード2422-Rとに夫々インタフェースする。従って、図2の各トランシーバ38は、送信器ボード260と、受信器ボード270と、増幅器とフィルタボード280とを含むサブラックを有している。
【0082】
1つの限定的ではない実施形態の例において、基地局(BS)ノード28はATMを基本にするノードであり、それはインタフェースボード242を用いて種々のATMインタフェース機能を実行する。送信器ボード260と受信器ボード270とは各々、いくつかの機器を含む。例えば、各送信器ボード260は、その対応するインタフェースボード242に接続されるインタフェースのような不図示の要素、符号化器、変調器、及びベースバンド送信器を含む。加えて、送信器ボード260は、受信器ボード270と共用する送信器/受信器資源を含む。各受信器ボード270は、その対応するインタフェースボード242に接続されるインタフェースのような不図示の要素、復号化器、復調器、及びベースバンド受信器を含む。各増幅器及びフィルタボード280は、MCPA及びLNA増幅器のような増幅器を含む。
【0083】
図6の基地局(BS)ノード28の例において、BSメインプロセッサ240はDSCH送信電力レベルコントローラ110を実行する。図5に示された無線ネットワーク制御局(RNC)ノード26の例では、メインプロセッサ140はDSCH電力制御機能100を実行する。
【0084】
本発明は次のような多くの利点を有している。
【0085】
即ち、基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているかどうかに関わりなく、CRNCは常にユーザプレーンにおいてスケジュールされたデータにDSCHの同じ電力レベルを設定する。CRNCにおいて、基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているかどうかに基づいて決定がなされる必要はない。
【0086】
もし、基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしていないなら、DSCHの電力レベルは3GPPの1999年リリースの仕様に従って設定されるであろう。
【0087】
DSCHの電力レベルは、基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているかどうかに関わりなく、全く同じ方法でCRNCにより設定される。もし、基地局が改善されたDSCH電力制御方式をサポートしているなら、もしDSCHがプライマリセルにより搬送されるなら、より低い電力レベルが用いられる。
【0088】
結果として、改善されたDSCH電力制御方式は非常に少ないパラメータによって制御され、非常にスムーズな方法で無線アクセスネットワークに導入される。
【0089】
ベンダーは、もしDSCHがBSにおけるプライマリセルによって搬送されるなら、用いられる電力オフセット(PDSCH-primary)を構成することにより(CRNCから信号が送られることなく)その他の点では3GPPの1999年リリースの仕様に基づいている基地局において既に改善されたDSCH電力制御方式を実施する選択をすることができる。
【0090】
さらにその上、ベンダーは、もしDSCHが3GPPのリリース4の仕様に基づいているBSにおけるプライマリセルによって搬送されるなら、用いられる電力オフセット(PDSCH-primary)の構成の可能性を提供する選択をすることができる。この構成された電力オフセットは、例えば、もしCRNCが何の電力オフセットの信号を発信していないなら用いられ、例えば、もしCRNCが3GPPの1999年リリースの仕様に基づいているなら、それがその場合である。
【0091】
本発明を最も実際的で好適な実施形態であると現在考えられているものに関連して説明したが、本発明は開示された実施形態によって限定されるものではなく、それとは反対に添付した特許請求の範囲の精神と範囲の中に含まれる種々の変形例や同等の構成を含むことが意図されていることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明が都合良く採用される移動体通信システムの例を示す図である。
【図2】ユーザ機器ユニット(UE)局、無線ネットワーク制御局、及び基地局の一部を含むUMTS地上無線アクセス網の単純化された機能ブロック図である。
【図3A】図2のUMTS無線アクセス網の一部を示すブロック図であり、特に、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルがプライマリセルとして指定され、異なる電力制御方式をもつ基地局によりサービスを受けるシナリオを示している。
【図3B】図2のUMTS無線アクセス網の一部を示すブロック図であり、特に、ユーザ機器ユニット(UE)30との接続に関与するセルが2次的セル或いはプライマリではないセルとして指定され、異なる電力制御方式をもつ基地局によりサービスを受けるシナリオを示している。
【図3C】図2のUMTS無線アクセス網の一部を示すブロック図であり、特に、異なる電力制御方式をもっていない基地局とのシナリオを示している。
【図3D】図2のUMTS無線アクセス網の一部を示すブロック図であり、特に、DSCH伝送電力レベルを決定する上で用いるオフセット値の基地局での入力のために構成された基地局をもつシナリオを示している。
【図4A】図3Aのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図である。
【図4B】図3Bのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図である。
【図4C】図3Cのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図である。
【図4D】図3Dのシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図である。
【図4E】図3Aのシナリオと図3Bのシナリオの混合であるシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図である。
【図4F】図3Aのシナリオと図3Bのシナリオの混合であるシナリオで送信されるあるメッセージの例を示す図であるが、また図3Dのようにオフセット値の基地局での入力のために構成される基地局を示している。
【図5】本発明の1つの実施形態に従うRNCノードの例を示す図である。
【図6】本発明の1つの実施形態に従う基地局ノードの例を示す図である。

Claims (41)

  1. 無線ネットワーク制御局(26)と基地局(28)とを有するセルラ通信システムの無線アクセスネットワーク(24)において使用される方法であって、
    前記無線ネットワーク制御局は、空中インタフェース(32)により、ユーザ機器ユニット(30)との接続のためにデータを転送する共通転送チャネルを送信する際において前記基地局によって用いられる公称の電力レベルを設定し、
    前記公称の電力レベルは、前記基地局が異なる電力制御方式をサポートするかどうかとは独立に設定されることを特徴とする方法。
  2. 前記異なる電力制御方式により、前記基地局は選択的に前記ユーザ機器ユーザから受信した情報に従って前記公称の電力レベルを調整することができることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記異なる電力制御方式により、前記基地局は選択的に、前記基地局によりサービスを受けるセルが、前記接続のためのプライマリであるか或いはプライマリではないセルであるかに従って前記公称の電力レベルを調整することができることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. さらに、もし前記基地局によってサービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリセルではないか、或いは、前記基地局が前記異なる電力制御方式をサポートしないならば、前記基地局が、前記接続のための前記共通転送チャネルを用いて前記空中インタフェースにより前記公称の電力レベルでデータを送信し、
    もし前記基地局が前記異なる電力制御方式をサポートするか、或いは、前記基地局によってサービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリセルであるならば、前記基地局が、前記接続のための前記共通転送チャネルを用いて前記空中インタフェースにより前記公称の電力レベルより小さい電力レベルでデータを送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. さらに、前記無線ネットワーク制御局が、前記小さい電力レベルを決定する上で用いられるオフセット値を前記基地局に通信することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. さらに、前記無線ネットワーク制御局が、前記オフセット値をユーザプレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. さらに、前記無線ネットワーク制御局が、前記オフセット値を制御プレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. さらに、前記小さい電力レベルを決定する上で用いられるオフセット値を前記基地局において局所的に構成することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  9. 前記基地局と前記無線ネットワーク制御局との間におけるユーザプレーン・フレームプロトコルにおいて前記公称の電力レベルを設定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記共通転送チャネルは、UTRANネットワークにおけるDSCHチャネルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 無線ネットワーク制御局(26)と基地局(28)とを有するセルラ通信システムの無線アクセスネットワーク(24)において使用される方法であって、
    前記無線ネットワーク制御局は空中インタフェースによりユーザ機器ユニット(30)との接続のためにデータを転送する共通転送チャネルを送信するための電力レベルを決定する際において、前記基地局によって選択的に用いられる電力のオフセット値を設定し、
    前記基地局は、前記基地局によってサービスを受けるセルが前記制御のためのプライマリセルであるなら、前記電力のオフセット値を用いて前記電力レベルを決定し、
    前記基地局は、前記サービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリではないセルであるなら、前記電力レベルを決定するために前記電力のオフセット値を用いないことを特徴とする方法。
  12. さらに、前記基地局は、前記ユーザ機器ユニットから、前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるか或いは前記接続のためのプライマリではないセルであることを確認することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. さらに、前記基地局は、もし前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、公称の電力値から前記電力のオフセット値を減算して前記電力レベルを決定することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. さらに、前記無線ネットワーク制御局は、前記接続のための前記共通転送チャネルで用いられる前記公称の電力値を前記基地局に対して設定し通信することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記無線ネットワーク制御局は、前記基地局と前記無線ネットワーク制御局との間におけるユーザプレーン・フレームプロトコルにおいて前記公称の電力レベルを設定することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記共通転送チャネルは、UTRANネットワークにおけるDSCHチャネルであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値をユーザプレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  18. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値を制御プレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  19. セルラ通信システムの無線アクセスネットワーク(24)であって、
    ユーザ機器ユニット(30)との接続に関与し、空中インタフェース(32)により前記ユーザ機器ユニットとの通信を行なう基地局(28)と、
    無線ネットワーク制御局(26)とを有し、
    前記無線ネットワーク制御局は、前記接続により用いられる共通転送チャネルを介して前記ユーザ機器ユニットに前記空中インタフェースによりデータを送信するために前記基地局によって用いられる公称の電力レベルを設定し、
    前記公称の電力レベルは、前記基地局が異なる電力制御方式をサポートするかどうかとは独立に設定されることを特徴とする無線アクセスネットワーク。
  20. 前記異なる電力制御方式により、前記基地局は選択的に前記ユーザ機器ユーザから受信した情報に従って前記公称の電力レベルを調整することができることを特徴とする請求項19に記載の無線アクセスネットワーク。
  21. 前記異なる電力制御方式により、前記基地局は選択的に、前記基地局によりサービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリセルであるか或いはプライマリではないセルであるかに従って前記公称の電力レベルを調整することができることを特徴とする請求項20に記載の無線アクセスネットワーク。
  22. もし前記基地局によってサービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリセルではないか、或いは、前記基地局が前記異なる電力制御方式をサポートしないならば、前記基地局は、前記公称の電力レベルで、前記接続のための前記共通転送チャネルにより搬送されるデータを前記空中インタフェースにより送信し、
    もし前記基地局が前記異なる電力制御方式をサポートするか、或いは、前記基地局によってサービスを受けるセルが前記接続のためのプライマリセルであるならば、前記基地局は、前記公称の電力レベルより小さい電力レベルで、前記接続のための前記共通転送チャネルにより搬送されるデータを前記空中インタフェースにより送信することを特徴とする請求項21に記載の無線アクセスネットワーク。
  23. 前記無線ネットワーク制御局は、前記小さい電力レベルを決定する上で用いられるオフセット値を前記基地局に通信することを特徴とする請求項22に記載の無線アクセスネットワーク。
  24. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値をユーザプレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項23に記載の無線アクセスネットワーク。
  25. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値を制御プレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項23に記載の無線アクセスネットワーク。
  26. 前記小さい電力レベルを決定する上で用いられるオフセット値を前記基地局において局所的に構成する手段をさらに有することを特徴とする請求項22に記載の無線アクセスネットワーク。
  27. 前記無線ネットワーク制御局は、前記基地局と前記無線ネットワーク制御局との間におけるユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにおける前記公称の電力レベルを設定することを特徴とする請求項19に記載の無線アクセスネットワーク。
  28. 前記共通転送チャネルは、UTRANネットワークにおけるDSCHチャネルであることを特徴とする請求項19に記載の無線アクセスネットワーク。
  29. セルラ通信システムの無線アクセスネットワーク(24)であって、
    ユーザ機器ユニット(30)との接続に関与し、空中インタフェース(32)により前記ユーザ機器ユニットと通信を行なう基地局(28)と、
    無線ネットワーク制御局(26)とを有し、
    前記無線ネットワーク制御局は、前記接続により用いられるセルにおける共通転送チャネルを介して前記ユーザ機器ユニットに前記空中インタフェースによりデータを送信するための電力レベルを決定する際において、前記基地局によって選択的に用いられる電力のオフセット値を設定し、
    前記基地局は、前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、前記電力のオフセット値を用いて前記電力レベルを決定し、
    前記基地局は、前記セルが前記接続のためのプライマリではないセルであるなら、前記電力レベルを決定するために前記電力のオフセット値を用いないことを特徴とする無線アクセスネットワーク。
  30. 前記基地局は、前記ユーザ機器ユニットから、前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるか或いは前記接続のためのプライマリではないセルであることを確認することを特徴とする請求項29に記載の無線アクセスネットワーク。
  31. 前記基地局は、もし前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、公称の電力値から前記電力のオフセット値を減算して前記電力レベルを決定することを特徴とする請求項29に記載の無線アクセスネットワーク。
  32. 前記無線ネットワーク制御局は、前記接続のための前記共通転送チャネルで用いられる前記公称の電力値を前記基地局に対して設定し通信することを特徴とする請求項31に記載の無線アクセスネットワーク。
  33. 前記無線ネットワーク制御局は、前記基地局と前記無線ネットワーク制御局との間におけるユーザ・プレーン・フレーム・プロトコルにおいて前記公称の電力レベルを設定することを特徴とする請求項32に記載の無線アクセスネットワーク。
  34. 前記共通転送チャネルは、UTRANネットワークにおけるDSCHチャネルであることを特徴とする請求項29に記載の無線アクセスネットワーク。
  35. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値をユーザプレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項29に記載の無線アクセスネットワーク。
  36. 前記無線ネットワーク制御局は、前記オフセット値を制御プレーンにおいて前記基地局に通信することを特徴とする請求項29に記載の無線アクセスネットワーク。
  37. セルラ通信システムの無線アクセスネットワーク(24)において用いられる基地局(28)であって、前記基地局(28)は、空中インタフェース(32)によりセルにおけるユーザ機器ユニット(30)との接続に関与し、
    前記基地局は、前記基地局が前記セルにおける接続により用いられる共通転送チャネルにより搬送されるデータを前記空中インタフェースにより前記ユーザ機器ユニットに送信するための電力レベルを決定する電力レベル決定ユニット(110)を有し、
    前記電力レベル決定ユニットは、選択的に電力オフセット値を用いて前記電力レベルを決定し、
    前記基地局は、もし前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、前記電力オフセット値を利用して前記電力レベルを決定し、
    前記基地局は、もし前記セルが前記接続のためのプライマリではないセルであるなら、前記電力レベルを決定するために前記電力オフセット値を利用しないことを特徴とする基地局。
  38. 前記基地局は、前記ユーザ機器ユニットから前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるか或いは前記接続のためのプライマリではないセルであるかを確認することを特徴とする請求項37に記載の基地局。
  39. 前記基地局は、もし前記セルが前記接続のためのプライマリセルであるなら、公称の電力値から前記電力オフセット値を減算して前記電力レベルを決定することを特徴とする請求項37に記載の基地局。
  40. 前記電力オフセット値は、前記基地局において局所的に構成されることを特徴とする請求項37に記載の基地局。
  41. 前記電力オフセット値は、無線ネットワーク制御局から確認されることを特徴とする請求項37に記載の基地局。
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