JP2004526960A - 高度に抵抗性の流体の品質および/または状態のオンラインモニタリングのための方法および装置 - Google Patents

高度に抵抗性の流体の品質および/または状態のオンラインモニタリングのための方法および装置 Download PDF

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Abstract

モータオイルまたは潤滑剤等の高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングする方法は、第1の電気応答が得られるように第1の周波数および第1のDCオフセットで流体にわたってAC電気ポテンシャルを印加する工程と、得られた第1の電気応答を測定する工程と、第2の電気応答を結果として生じる、非0の第1のDCオフセット電圧に対して第2の周波数、第2のDCオフセットまたはこれらの組み合わせで流体にわたってAC電気ポテンシャルを印加し、第1の周波数および第1のDCオフセットは、それぞれ、第2の周波数および第1のDCオフセットとは異なる、工程と、得られる第2の電気応答を測定する工程と、それぞれの第1および第2の印加された電気ポテンシャルに対する測定された第1および第2の電気応答から流体の品質および/または状態を分析する工程と、を包含する。
【選択図】 図1

Description

【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、流体モニタリングおよび分析の技術に関する。本発明は、例えば、潤滑油、天然および/または合成モータオイル、標準的な添加剤および/または添加物、燃焼エンジン燃料、輸送および工業用途に用いられる他の炭化水素ベースの燃料その他等の高度に電気的に抵抗性の流体のオンライン(すなわち、使用の間の)モニタリングに関連する用途を見出し、その特定の参照とともに記載される。より詳細には、本発明は、例えば、性能添加の量または消耗、望みでない液体または固体による汚染、化学分解による流体の一般的な分解、または流体の状態または品質の他の変化を決定するために、流体の電気的な応答、または、印加されたAC信号に対する流体の電気的な応答の変化を用いた、高度に電気的に抵抗性の燃料の品質および/または状態のオンライン分析のための方法および装置に関する。しかしながら、本発明はまた、他の同様の用途に従順である。
【0002】
高度に電気的に抵抗性の流体は、20℃において、約10オーム−mを超える、好適には、約10オーム−mを超える、およびより好適には、約10オーム−mを超えるバルク抵抗率(bulk resistivity)を有する流体を参照することが、本明細書において用いられるように理解される。
【0003】
「AC」は、0でない周波数を有する、電圧、すなわち、電気ポテンシャルを指すように用いられ、「DC電圧オフセット」または「DCオフセット」は、「AC電圧」の時間平均値を参照するように用いられ、「AC信号」は、AC電圧とDCオフセットとの組み合わせを指すように用いられることが本明細書において理解される。
【背景技術】
【0004】
(発明の背景)
高度に電気的に抵抗性の流体は、多くのデバイスおよび/またはプロセスの適切な動作のための重大な成分である。例えば、潤滑油は、内燃エンジンが長い耐用年数にわたってパワーを効率的に提供するために必要とされ、高品質燃料は、最小の排気での適切なエンジン動作のために必要とされ、および、金属作動流体は、迅速な廃棄金属除去および最大の用具使用年数のために必要とされる。最適な性能は、該当流体が用途のために適切な品質である場合に達成される。すなわち、流体は、好適には、適切な基本流体および適切な性能添加剤、例えば、腐食防止剤、摩擦修飾剤、分散剤、界面活性剤、洗浄剤その他を含む。使用または消費の間、流体の状態は、所定の制限の範囲内のままであるべきである。すなわち、流体に対する化学的および/または他の変化は、適切な性能を保証するように制限されるべきである。使用中に流体に起こり得る変化は、例えば、基本流体の酸化、性能添加物の消耗、外部ソースおよび/または流体の化学成分の分解からの汚染の蓄積、その他である。
【0005】
しばしば、デバイスの所有者および/またはプロセスのオペレータは、適切な品質の流体を提供することを供給者に依存し、および、適切な流体状態を維持するために定期的な流体のメンテナンスを依存する。しかしながら、前述のものは、本来的に制限されており、偶発的な流体の置換または破局的な流体の損失に対する保護を提供しない。さらに、定期的に設定した時に行われるメンテナンスの間隔は、有用耐用年数を残す流体が早発的に置き換えまたは補給される場合に浪費的であり得る。しかしながら、このような早発的なメンテナンスは、しばしば、過度に分解された流体に起因するリスク損傷または過剰な磨耗よりも望ましい。任意の場合には、所有者および/またはオペレータは、モニタリングされた流体状態に基づいて流体の有用性の終了時(自然または他の場合)にのみ流体メンテナンスが発生すれば、リスク損傷または過剰な磨耗なく流体メンテナンスコストを最小にし得る。したがって、流体の当初の品質および使用中の流体の継続する状態を実質的に「実時間の」決定を達成するオンライン流体モニタリング方法および装置が望ましい。
【0006】
これまで、多くの用途のための適切な流体モニタリング方法および装置を達成することは、1つ以上の理由に起因して困難であった。例えば、典型的な輸送および工業的な流体は、基本的流体および添加剤の複雑な混合物であり、汚染物がなくても、容易な分析には役に立たない。しばしば、流体は、いくつかの分析的な設備および方法に適さない比較的苛酷な環境において用いられ、かつ/または、消費される。さらに、方法および/または装置をインプリメントする場合、最初および長期間の両方に、考慮すべき常時コストの制約がある。
【0007】
実時間のオンライン流体品質および/または状態モニタリングに関連するコストおよび環境的な制約を満足させるために、流体の電気的性質を測定する方法は、重大な利点を提示する。複雑な流体に対して、流体化学および組成における複数の変化は、単一点の電気的性質の測定を混乱させ得る場合、多点技術が用いられる。流体の電気的性質を測定する2つの従来の「多点」技術は、電圧依存電気化学分析および周波数依存電気インピーダンス分光法(EIS)である。
【0008】
種々の電圧ベースの電気化学流体分析技術、例えば、サイクリックボルタンメトリ(CV)、方形波ボルタンメトリ(SWV)、リニアスキャンボルタンメトリ(LSV)、差動(differtial)パルスボルタンメトリ(DPV)、および正規化パルスボルタンメトリ(NPV)等のボルタンメトリ技術、および、緩和クロノアンペロモトリ(MCA)等の時間ベースの技術がある。一般に、これら技術のそれぞれにおいて、固定されたかまたはゆっくりと変化されるDC電圧が、電気化学セルの2または3の電極間に印加され、得られる電流の測定が電圧および/または時間の関数としてプロットされる。電圧に基づく電気化学技術は、低抵抗率流体についての情報を提供する。しかしながら、これらの技術は、一般に、高抵抗流体に適さない。高抵抗流体において生成される極端に低い電流レベルにより、分析が困難になり、多くの流体に対して、非伝導性の流体成分が、電極を被覆し得、これにより、有意な分析を阻害する。高抵抗流体のオフライン電圧ベースの電気化学分析は、低電流レベルの問題を解決する高コスト、高感度のエレクトロニクスを用いて実施され得、電極被覆の問題を解決するために分析前に流体成分の化学分離を利用し得る。しかしながら、オフラインの設備および方法は、実時間分析にともなうオンライン環境に対して不適である。他方、Fangへの米国特許第5,518,590号は、高抵抗流体に関連する制限を克服するために電極を取り巻く導電性の電解質液またはゲル状の界面を有するセルを使用する、流体分析のための電圧ベースのオンライン電気化学方法および装置を開示する。しかしながら、Fangの技術は、特定化された電気化学セルの制限された頑丈さ(robustness)を欠点として有し、結果として、この技術は、それ自体、広い用途に役に立たない。
【0009】
従来の周波数依存EISは、高度に電気的に抵抗性の流体に適用される場合に、モニタリングされるべき流体中に浸された2つの電極間に0のDCオフセット電圧を有するAC電圧を印加することが制限された。印加されたAC電圧および得られた電流は、流体の電気的インピーダンスを決定するために用いられる。複数の周波数、例えば、欧州特許出願EP 1 014 082 A2(Bauerら、1999年12月出願)に開示されるように2つを用いることによって、流体のバルクインピーダンスおよび電極の表面での流体の電気化学特性の両方が研究され得る。EISは、比較的低コストであり、高抵抗流体によって影響されないが、従来の周波数依存EISは、電圧依存電気化学技術が提供する詳細な関連流体品質および状態のレベルを提供しない。
【0010】
したがって、本発明は、上記参照された問題その他を克服する、新しく、かつ、改善された高度に電気的に抵抗性の流体モニタリング装置および方法を提供する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要旨)
本発明は、高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングする方法に関する。本方法は、第一の電気応答が得られるように第一の周波数および第一のDCオフセットで流体にわたってAC電気ポテンシャルを印加する工程と、該得られた第一の電気応答を測定する工程と、第二の電気応答が得られるように0でない第一のDCオフセット電圧に対して第二の周波数で、および/または、第二のDCオフセットで該流体にわたって該AC電気ポテンシャルを印加する工程であって、該第二の周波数および該第二のDCオフセットは、それぞれ該第一の周波数および該第一のDCオスセットとは異なる、工程と、該得られた第二の電気応答を測定する工程と、各第一および第二の印加された電気ポテンシャルに対する該測定された第一および第二の電気応答から該流体の品質および/または状態を分析する工程とを包含する。
【0012】
本方法は、ACポテンシャルを繰り返して印加する工程と、前記得られた電気応答を繰り返して測定する工程と、該測定された第一および第二の電気応答および/または各第一および第二の印加された電気ポテンシャルに対して該測定された第一および第二の電気応答における変化を用いて、流体の品質および/または状態を分析する工程とをさらに包含し得る。
【0013】
本方法は、所定の電気インピーダンスに基づいて印加されたACポテンシャルを制御する工程であって、流体の品質および/または状態は、ACポテンシャルがそれぞれ印加された場合に、分析される、工程をさらに含み得る。
【0014】
本方法は、流体の温度を測定する工程をさらに含み得る。
【0015】
本方法は、流体温度における変動に対して流体の品質および/または状態分析を補正する工程をさらに含み得る。
【0016】
本方法は、所望の温度に流体を加熱する工程をさらに含み得る。
【0017】
本方法は、測定された温度に基づいて印加されたACポテンシャルを制御する工程をさらに含み得る。
【0018】
本方法は、モニタリングされた流体の完全な置換または部分的なリフレッシュメントのいずれかが発生した場合にリフレッシュメント流体の品質を決定する工程をさらに含み得る。
【0019】
本発明の別の局面では、第一および第二の電気応答は、印加されたAC電気ポテンシャルから得られる電流である。
【0020】
本発明の別の局面では、流体の品質および/または状態は、印加された電気ポテンシャルに対応する測定された電気応答から決定された電気インピーダンス値を用いて分析され得る。
【0021】
本発明の別の実施形態では、本方法は、高度に電気的に抵抗性の流体にわたって、0でないDCオフセットを有する少なくとも1つのAC電気ポテンシャルを有する少なくとも2つの異なるAC電気ポテンシャルを含むAC信号を印加する工程と、各印加されたポテンシャルでの流体の電気応答測定する工程と、印加されたACシグナルおよび対応する測定された電気応答を用いて流体の品質および/または状態を分析する工程とを包含する。
【0022】
本方法は、ACシグナルを繰り返して印加する工程と、得られた電気応答を繰り返して測定する工程と、印加されたACシグナルおよび測定されたおよび/または測定された対応する電気応答での変化を用いて流体の品質および/または状態を分析する工程とをさらに含み得る。
【0023】
本発明の別の局面では、ACシグナルは、DCオフセットが固定保持され、かつ、連続する方法または少なくとも非0のDCオフセットに対して一連の別個の周波数段階(discreet frequency step)のいずれかで、周波数が一つの周波数から別の周波数に効率的に掃引されるAC電気ポテンシャルであり得る。
【0024】
本発明の別の局面では、ACシグナルは、周波数が固定保持され、かつ、DCオフセット電圧が、連続する方法または少なくとも一つの周波数に対して一連の別個の電圧段階のいずれかで、一つのDCオフセット電圧から別の電圧に効率的に掃引される、AC電気ポテンシャルであり得る。
【0025】
別の局面に従うと、本発明は、モニタリングされる流体中に浸漬された少なくとも一対の分離された電極と、0でないDCオフセットを有する少なくとも1つのポテンシャルを有する少なくとも2つの異なるACポテンシャルを有する電気信号を電極に印加する少なくとも一つの信号生成器と、印加された信号に対する電気応答を測定する少なくとも1つのモニタと、流体の品質および/または状態を決定するために印加された電気信号および対応する測定された電気応答を分析する制御器とを有する高度に電気的に抵抗性の流体モニタリング装置をさらに含む。
【0026】
本発明の別の局面では、モニタ(単数または複数)は、電流センサであり、この電流センサは、印加されたポテンシャルに応答して生成された電流を測定する。
【0027】
本発明の別の局面では、流体の品質および/または状態を分析する制御器は、信号生成器を制御し得る。
【0028】
本発明の別の局面では、本装置は、流体の温度をモニタリングする温度センサをさらに含み得る。
【0029】
本発明の別の局面では、本装置は、流体の温度における変動に対する流体の品質および/または状態分析を補正する手段をさらに含み得る。
【0030】
本発明の別の局面では、本装置は、流体の温度を調節するための温度制御手段をさらに含み得る。
【0031】
本発明の別の局面では、本装置は、モニタリングされた流体温度に基づき信号生成器(単数または複数)を制御するための手段をさらに含み得る。
【0032】
本発明の別の局面では、本装置は、モニタリングされる流体が全体的に置換されるときを決定するための手段をさらに含み得る。
【0033】
本発明の別の局面では、本装置は、モニタリングされる流体が部分的にリフレッシュされたときおよびリフレッシュされた流体の濃度を決定するための手段をさらに含み得る。
【0034】
本発明の別の局面では、高度に抵抗性の流体をモニタリングするための装置は、モニタリングされる流体と接触する感知手段を含む。さらに含まれるのは、感知手段と電気的に連絡する信号生成手段である。信号生成手段は、選択された周波数のACポテンシャルおよび選択されたDCオフセットを有する電気信号を感知手段に印加する。周波数は、0でないDCオフセットに対して少なくとも2つの異なる周波数があるように選択され、かつ/または、DCオフセットは、少なくとも2つの異なるDCオフセットがあるように選択される。モニタリング手段は、感知手段を介して電気信号に対する電気応答を測定する。制御手段は、印加された電気信号および対応する測定された電気応答を用いて流体の品質および/または状態を分析する。
【0035】
本発明の一つの利点は、高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学特性のACおよびDC依存の両方が分析されることである。
【0036】
本発明の別の利点は、電気化学的な詳細を決定するために要求される時間が流体加熱によって任意に低減され得ることである。
【0037】
本発明の別の利点は、電気化学測定の温度依存の性質が任意に補正され得ることである。
【0038】
本発明の別の特徴は、印加された電気信号が分析された流体の品質、または流体の状態、および/またはモニタリングされた流体温度に基づいて任意に制御され得ることである。
【0039】
本発明の別の利点は、モニタリングされた流体のリフレッシュメントがリフレッシュメント流体の品質の分析を可能にするように決定され得ることである。
【0040】
本発明の別の利点は、提供された流体の分析が、高度に電気的に抵抗性の流体の溶液、容積、電荷移動、電気化学反応特性その他の分析を含み得ることである。
【0041】
本発明の別の利点は、オンライン環境でのその適合性である。
【0042】
本発明のよりさらなる利点、特徴および利益は、好適な実施形態の以下の詳細な説明を読みかつ理解すれば、当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
(好適な実施形態(単数または複数)の詳細な説明)
図1を参照して、オンライン流体モニタリングデバイスまたは装置が示される。図示されるように、オンライン流体モニタリングデバイスは、一対の分離された電極1および2と、熱電対3(または、他の温度感知デバイス)を含む。これらは、両方とも、コンジット7内に流れるか、または、他の方法で存在する流体5中に浸漬される。この実施形態、および本明細書において記載される全ての実施形態での流体5は、潤滑剤、標準的な添加剤および/または添加物を任意に含む天然および/または合成モータオイル、燃焼エンジン燃料、輸送および工業用途において用いられる炭化水素ベースの流体その他等の高度に電気的に抵抗性の流体である。電極1および2は、同一の物質から構成され得るか、または、異なる物質から構成され得る。物質は、任意の導電物質、好適にはステンレス鋼、白金、銅、ニッケル、アルミニウムその他等の金属からなる群から選択される。好適な実施形態では、電極1、2は、マウント9によりコンジット7に固定保持され、かつ、マウント9によりコンジット7から電気的に絶縁される。同様に、熱電対3は、マウント11を用いてコンジット7に固定保持される。
【0044】
流体モニタリング装置はまた、好適には、複数周波数、複数オフセット電圧信号生成器13と、電流センサ15と、信号プロセッサ17と、制御器19とを含む。電気コンジット21を通じて、制御器19は、信号生成器13によって出力23、24に供給されるACポテンシャルの周波数およびDCオフセットを制御する。出力23、24を介する信号生成器13は、それぞれ電気コンジット25、26を用いて電極1、2に電気ポテンシャルを印加する。すなわち、信号生成器13は、電極1、2にわたって電気ポテンシャルを印加する。ここで、電気ポテンシャルは、選択されたAC成分および選択されたDCオフセット電圧を含む。任意に、示されるように、電気コンジット25は、電圧基準を提供するように接地される。
【0045】
電流センサ15は、印加された電気信号の結果として生じる電流の流れを測定し、好適には、示されるように電気コンジット26に接続される。信号プロセッサ17は、電気コンジット28を通じて信号生成器13を、電気コンジット30を通じて電流センサ15を、および電気コンジット32を通じて熱電対3をモニタリングする。信号プロセッサ17は、モニタリングされた入力を、電気コンジット34を通じて制御器19に入力される適切な信号に変換する。制御器19は、次いで、信号プロセッサ17からの信号を用いて、コンジット7中の流体5の状態および/または品質を分析する。次いで、制御器19は、分析された流体5の状態および/または品質についての情報を、通信コンジット36を通じて通信し得る。
【0046】
動作において、制御器19は、複数の決定された周波数およびDCオフセット電圧でAC電圧を出力するよう信号生成器13に指令するようにプログラムされる。例えば、制御器19は、好適には、所定の速度である周波数から第二の周波数に効率的に掃引しながら0のDCオフセット電圧を有するAC電圧を出力し、続いて、第二の周波数によって、第一の非0DCオフセット電圧で掃引し、続いて、第三の周波数によって、第一の非0DCオフセット電圧とは異なる第二の非0DCオフセット電圧で掃引し、同様に、所望数のDCオフセット電圧まで配列が繰り返されるよう信号生成器13に指令するようにプログラムされる。別の実施形態では、制御器19は、DCオフセット電圧が0ボルトと所定の最大電圧との間で効率的に掃引され、続いて、第二のDCオフセット電圧によって、第一の周波数とは異なる第二の固定周波数で掃引し、続いて、第三のDCオフセット電圧によって、さらに別の第三の固定周波数で掃引し、同様に、流体の特徴的な特性および流体の劣化モードに依存する所望数の周波数まで配列自体が最終的に繰り返すように、第一の固定周波数でAC電圧を出力するよう信号生成器13に指令するように任意にプログラムされる。さらに別の実施形態では、制御器19は、所定数のサイクルに対する第一の固定周波数/DCオフセット電圧でAC電圧を出力し、別個の周波数/DCオフセット電圧の完全な配列が完了されるまで異なる第二の固定周波数/DCオフセット電圧等によって続けられ、次いで、その配列を繰り返すよう信号生成器13に指令するように任意にプログラムされる。任意に、制御器19は、信号プロセッサ17からの入力の分析に基づいて適切な電気信号を出力するよう信号生成器13に指令するようにプログラムされる。任意の場合、各データセットに対して、印加された信号は、少なくとも2つの異なる周波数が非0DCオフセットに対して含まれ、かつ/または、少なくとも2つの異なるDCオフセット電圧が含まれるように選択される。
【0047】
好適な実施形態では、信号生成器13が指定された信号を電極1、2に印加するときに、信号プロセッサ17は、電気コンジット28を介して電極1、2にわたって印加された電気ポテンシャルを;電流センサ15および電気コンジット30を用いて結果として得られたまたは関連する電流を;および熱電対3および電気コンジット32を用いて流体5の温度をモニタリングする。信号プロセッサ17は、モニタリングされた電圧および電流の大きさおよび位相と比較して、流体5の電気化学インピーダンスを計算するか、または他の方法で決定する。
【0048】
流体をモニタリングおよび分析するために用いられる周波数範囲は、約1ミリヘルツ(mHz)〜約100メガヘルツ(MHz)、好適には、約1mHz〜約10MHz、より好適には、約10mHz〜約10MHzの範囲内である。
【0049】
DCオフセット電圧は、約−40V〜約40V、好適には、約−30V〜約30V、より好適には、約−15V〜約15Vの範囲内である。電極に対する印加されたDCオフセットのスイッチング極性(polarity)は、電極1,2が同一の物質から構成されていれば必要ではない。しかしながら、電極が異なる物質で構成されている場合、DCオフセット電圧のスイッチング極性は、流体の電気化学的な詳細を決定する際に有用であり得る。
【0050】
ACピーク振幅は、0V超〜約10V以下、好適には、約0V〜約3V、より好適には、約0V〜約1.5Vの範囲内である。
【0051】
速度は、各テストされた周波数のための少なくとも1つの完全サイクルに対するデータを取ることによって決定される。一般に、約10MHz〜約10MHzの掃引は、約116個の周波数を用いて、各周波数で2サイクルに対するデータをとり、約50分において発生する。
【0052】
図2は、Nyquistプロットとして知られる電気化学インピーダンスのグラフを示す。このグラフは、本発明の局面に従って取得されるデータの代表である。図2は、フレッシュな高度に電気的に抵抗性の流体5と一致するグラフを示す。図2に示されるように、0および2つの異なる非0DCオフセット電圧に対する掃引された周波数の完全な配列が取得された。図2を参照すると、DCオフセット電圧Vにおいて、流体5は、各周波数に関連する虚数のインピーダンスZimおよび実数のインピーダンスZrealを有する。周波数依存のZimおよびZrealは、該当するDCオフセット電圧に対するNyquistプロットを取得するために、互いに対してプロットされる。任意に、掃引された周波数の代わりに、グラフは、別個に印加された周波数に対する個々のデータポイントのみを含んでもよいし、個々のデータに適合される適切な曲線であってもよい。
【0053】
再度、図1を参照すると、電気コンジット34を用いて、信号プロセッサ17は、好適には、印加された各信号ごとに計算されたインピーダンス値(虚数または実数)あるいは、それらに関連する代わりとなる同等の情報を、熱電対3からの温度情報とともに、制御器19に通信する。制御器19は、好ましくはアルゴリズムによって流体5の品質および/または状態を分析するための入力として信号プロセッサ17からの情報を用いる。温度情報は、流体の電気化学特性が温度依存であり得る限りは、流体の状態および品質の分析のために有利である。好適には、制御器19または信号プロセッサ17は、所定の標準温度に対する測定を規格化するために温度情報を用いる。この所定の標準温度は、典型的には、流体の正常な動作温度であるか、または、測定から測定への流体温度の変動に対して補正する。温度情報なしで、流体5の温度変化は、流体状態の変化として誤解釈され得る。
【0054】
制御器19は、印加された電気ポテンシャルの配列の間に取得される情報または印加された電気ポテンシャルの配列間の情報の変化のいずれかから、流体5の品質および/または状態を分析する。例として、信号プロセッサ17からのどのようなデータが流体の品質および状態の情報を含むかを示すために、フレッシュな流体および2つの異なる劣化状態中の同一の流体の電気化学インピーダンスのグラフが記載および比較される。
【0055】
図2では、曲線40は、0DCオフセット電圧を有する掃引周波数範囲に対するZrealおよびZimのプロットである。これは、従来の周波数依存EIS技術によって提供された曲線である。曲線40のちょうど第一の部分(この部分は、短い、実質的に直線の領域であり、ほぼ0のZimが非常に高い周波数において測定される)は、流体5の溶液抵抗特性と関連付けられる。中間範囲の周波数において測定される曲線40の半円部分は、流体5のバルク特性と関連付けられる。低い周波数において測定される曲線40の上昇する尾部部分は、流体5の電荷移動特性と関連付けられる。曲線40は、流体の電荷移動特性の詳細な性質について比較的ほとんど情報を含まず、かつ、電極1、2において発生し得る電気化学反応についての情報を含まないことに留意されたい。他方で、曲線42および44は、曲線40と同一のAC周波数範囲に対する流体の電気化学インピーダンスを示すが、この曲線は、本発明による2つの異なる非0DCオフセット電圧を有している。低い周波数での曲線42および44に含まれる追加の特徴(すなわち、より小さい半円領域)は、流体の電荷移動および電気化学反応特性についての追加の情報を提供する。従って、この追加の情報は、流体の組成または処方(formulation)を分析する際に有用である。すなわち、フレッシュな高度に電気的に抵抗性の流体に対して、印加された信号に対するDCオフセット電圧およびAC周波数の適切な選択により、電気化学インピーダンスの研究または適切な分析が、流体が意図された用途のために適正な品質であるかどうかを決定するために着手され得る。
【0056】
図3は、図2と同一の流体を示すが、相違は、図3では流体が酸化により劣化することである。図3をさらに参照して、曲線46、48および50は、それぞれ、図2の曲線40、42および44と同一の周波数範囲およびDCオフセット電圧に対応する。2つの図の曲線を比較すると、0DCオフセット電圧の曲線46および第一の非0DCオフセット電圧の曲線48は、曲線40および42とは小さい相違のみを有する。しかしながら、より高いDCオフセット電圧において、曲線50は、曲線44とは大きな相違を有する。特に、曲線50は、曲線44と比較された場合に、個々の半円形状の領域の数および相対的な大きさの変化を示す。これは、流体の状態が酸化により変化したことを決定するために分析され得る。
【0057】
図4は、図2と同一の流体を示すが、相違は、図4では、流体は、汚染により劣化することである。図4の追加的な参照により、曲線52、54および56は、それぞれ、図2の曲線40、42および44と同一の周波数範囲およびDCオフセット電圧に対応する。図4および図2の曲線を比較すると、汚染は、各DCオフセット電圧に対する特徴の重大な変化を引き起こす。特に、3つすべての曲線52、54、56における流体のバルク特性と関連する領域の大きさおよび形状は、大きな流体状態の変化が発生したことを示す。
【0058】
再度、図1に特定の注意を払うと、制御器19は、適切なアルゴリズムを用いて、信号プロセッサ17からの入力に基づいて流体5の品質および/または状態を分析し、通信コンジット36を通じて外部のコンポーネントまたはシステムに所望なように、指定された情報を通信する。通信された情報は、例えば、流体が適正な品質でないまたは所望の状態範囲外である場合にオペレータまたはサービス技術者に警報を出すシグナリングデバイス(図示せず)をパワー付与またはトリガーするために用いられる。あるいは、コンジット36に沿って通過された通信された情報は、流体5の状態を維持するか、または、流体5を用いてデバイスを制御するより高いレベルのシステム(図示せず)によって用いられる。流体の品質および/または状態を分析するために信号プロセッサ17からの入力を用いることに加えて、任意にプログラムされる場合、制御器19はまた、指令されたAC電圧の周波数および信号生成器13のDCオフセットを調節するために信号プロセッサ入力を用いて、流体5の品質および/または状態のモニタリングおよび分析を最適化する。
【0059】
図1に示される実施形態は、信号生成器、電極、電流センサ、信号プロセッサ、制御器、および他の素子のために分離モジュールを有する一方で、これらにより実行される機能のうちの任意の2または3は、任意に、コスト、データ処理、設計その他における所望の能率を達成するために結合されたモジュールに組み込まれる。同様に、素子またはモジュールを結合することがまた、本明細書に記載される他の実施形態において適切な場合に企図される。
【0060】
図5を参照すると、オンライン流体モニタリング装置の別の実施形態が示される。このオンライン流体モニタリング装置は、実時間モニタリングと一致して、コンジット7中の流体5のより迅速な測定/分析(図1の実施形態と比較して)を提供する。時間の節約は、異なるDCオフセット電圧で流体5の電気化学特性を同時に測定するために平行な複数の電極対を採用することによって実現される。より詳細には、図5に示されるように、流体中に浸漬された3つの電極対1および2と、61および62と、65および66とがそれぞれあり、これらは、それぞれ、マウント9、67および69によって固定的に保持され、かつ、マウント9、67および69によってコンジット7から電気的に絶縁される。3つの電極対が本発明において例示目的のために示されるが、これより多いまたは少ない数の電極対が所望のように同様に採用され得る。
【0061】
熱電対3または他の温度センサも、流体5の温度がモニタリングされるようにマウント11を用いてコンジット7内に固定保持される。図5の流体モニタリング装置は、複数周波数、0DCオフセット、信号プロセッサ71と、電流センサ15、73、75と、信号プロセッサ17と、制御器19とをさらに含む。電気コンジット21を通じて、制御器19は、信号生成器71によって出力23、24に供給される周波数を制御する。出力23は、電圧基準を提供するために接地されるように示され、それぞれ電気コンジット25、77、79を通じて電極1、61、65に接続される。電気コンジット26は、出力24を電極2に電気的に接続し、電流センサ15を含む。電気コンジット81、83は、出力24を電極62、66それぞれに電気的に接続し、電流センサ73、75および電気素子89、83をそれぞれ含む。電気素子89、83は、それぞれ固定されたDCオフセット電圧V、Vを信号生成器71からAC電圧に提供する。例えば、電気素子89、83は、固定されたDC出力電圧V、Vを有する任意のバッテリである。
【0062】
信号プロセッサ17は、電気コンジット28を通じて信号プロセッサ71の印加された電圧を;それぞれ電流センサ15、73、75および電気コンジット30、85、87を用いて結果として得られた電流を;および熱電対3および電気コンジット32を用いて流体5の温度をモニタリングする。信号プロセッサ17は、モニタリングされた入力を、電気コンジット34を通じて制御器19に入力される適切な信号に変換する。制御器19は、信号プロセッサ17からの信号を用いて、コンジット7中の流体5の状態および/または品質を分析する。制御器19は、通信コンジット36を通じて流体5の状態および/または品質についての情報を通信する。
【0063】
動作において、図5のコンポーネントは、図1におけるそれらの対応部と同様に機能する。特に、制御器19は、複数の所定の周波数でAC電圧を出力するよう信号生成器71に指令するようにプログラムされる。例えば、制御器19は、所定の速度である周波数から第二の周波数に繰り返して掃引するよう信号生成器71に指令するように任意にプログラムされる。別の例では、制御器19は、所定数のサイクルの間ある固定された周波数でAC電圧を出力し、別個のの周波数完全な配列が完了するまで、第二の異なる固定された周波数等によって続かれて、その後、その配列が繰り返されるよう信号生成器71に指令するように任意にプログラムされる。別の実施形態では、制御器19は、信号プロセッサ17からの入力に基づいてAC電圧を出力するよう信号生成器71に指令するように任意にプログラムされる。
【0064】
信号生成器71によって生成された各AC電圧に対して、電気コンジット25、26を用いて、電極対1、2は、生成されたAC電圧を流体5に0DCオフセット電圧で印加し;電気コンジット77、81および電気素子89を用いて、電極対61、62は、生成されたAC電圧を流体5にVのDCオフセット電圧で印加し;および電気コンジット79、83および電気素子91を用いて、電極対65、66は、生成されたAC電圧を流体5にVのDCオフセット電圧で印加する。このようにして、信号生成器71は、電気素子89、91によってそれらが提供される限り、複数のDCオフセット電圧を提供することから緩和される。
【0065】
図1の実施形態に対する同様の様式では、信号が流体5に印加されるとき、信号プロセッサ17は、電気コンジット28を通じて信号生成器71の出力;電気コンジット30、85、87それぞれを通じて電流センサ15、73、75からの電流;および熱電対3および電気コンジット32を用いて流体5の温度をモニタリングする。図5に示されるように、信号プロセッサ17は、電極対1、2に印加される信号をモニタリングするために信号生成器71からの一つの入力のみを任意に用い、電気素子89、91の既知の電気的特徴が、電極対61、62および65、66それぞれに印加される複合性の信号を計算するために用いられる。あるいは、信号プロセッサ17は、それぞれ電気素子89および91および電極62、66間の電気コンジット81および83に付着された追加の電気コンジット(図示せず)を有することによって電極対61、62および65、66に印加される信号を直接的にモニタリングする。前記のように、信号プロセッサ17は、測定されたかまたは計算された印加された電圧および測定された電流の大きさおよび位相を比較して、流体5の電気化学インピーダンスを計算する。図1に示される実施形態のように、信号プロセッサ17は、計算されたかまたは他の方法による所定の電気化学インピーダンスおよび温度情報を、制御器19に電気コンジット34を通じて通信する。ここで、適切なアルゴリズムの使用により、制御器19は流体5の品質および/または状態を連続的に分析し、そして、そのようにプログラムされた場合、信号生成器71によって出力されるように指令された周波数を変更する。図1の実施形態におけるように、制御器19によって通信された流体5の品質および状態の情報は、例えば、流体が適正な品質でないかまたは所望の状態範囲外である場合にオペレータまたはサービス技術者に警告を発するシグナリングデバイス(図示せず)をパワー付与するまたはトリガーするために任意に用いられる。任意に、コンジット36を介して通信された情報は、流体5の状態を維持するかまたは流体5を用いてデバイスを制御するより高度なレベルのシステム(図示せず)によって用いられる。
【0066】
図5のデバイスは、信号生成器を介して異なるDCオフセット電圧を供給する代わりに、複数の電極対および電気素子89および91を介して異なるDCオフセット電圧を供給する。このようにして、異なるDCオフセット電圧での複数の周波数掃引が図5の装置を用いて同時に取得可能であり、これにより、図1の装置に比較して測定配列および/またはデータ収集時間を低減する。他の点では、2つの実施形態は実質的に同様である。
【0067】
多くの高度に電気的に抵抗性の流体に対して、破局的な失敗(例えば、水汚染)が、特定の周波数範囲においておよび/または特定のDCオフセット電圧で容易に検出される一方で、長期間の流体分解(例えば、酸化または付加的な欠乏(additive depletion))が、他の周波数範囲においておよび/または他のDCオフセット電圧で検出され得る。したがって、各瞬間(instance)における応答時間を向上させるために、長期間の流体変化が容易に検出され得る場合の周波数およびDCオフセット電圧から別々に破局的失敗が容易に検出される場合のモニタリング周波数およびDCオフセット電圧が望まれ得る。この場合、図6の実施形態が有利である。本発明の局面によると、図6は、2つの独立して動作される電気化学モニタリングシステムAおよびB(同時にパラレルに存在する)を有する流体モニタリング装置を示す。各システムAおよびBにおける素子は、図6の参照符号におけるそれらの対応するアルファベット文字で表示されており、図6の同様の数について表示された素子は、図1のそれらの対応部分に対応し、図1のそれらの対応部分と実質的に同一の方法で動作することに留意のこと。図6に示される実施形態は、2つのみのパラレルなシステムを有するが、代替の実施形態は、さらなるパラレルなシステムを任意に含み得ることに留意のこと。
【0068】
別の実施形態では、システムAおよびBは、流体5の所望の品質および/または状態の迅速な検出または分析に適した異なる周波数範囲および/または異なるDCオフセット範囲で平行して(実質的に上記のように)別々に動作される。例えば、システムAは、破局的な流体失敗に関する迅速な検出または詳細な分析を供給する適切な周波数範囲およびDCオフセット範囲で任意に動作されるが、一方で、システムBは、比較的長期間の流体の分解または劣化に関する迅速な検出または詳細な分析を供給する適切な周波数範囲およびDCオフセット範囲で動作される。
【0069】
上記の実施形態は、周波数の連続する範囲でAC電圧を生成することができる信号生成器を採用する。この信号生成器は図2、3および4に示される種類の電気化学インピーダンスのプロットを生成するために任意に用いられる。さらに、信号生成器(例えば、図1および6のもの)のいくつかはまた、DCオフセット電圧の連続する範囲を有するAC電圧を生成することができる。しかしながら、代替として、信号生成器は、特定の用途のために所望のように所定数の別個の周波数および/または所定数の別個のDCオフセット電圧を生成するだけでもよい。
【0070】
図7を参照すると、グラフは、特定の高度に電気的に抵抗性の流体に対する百分率劣化または分解の関数としてのZrealおよびZimの変化を示す。示されているのは、3つの別個の周波数/DCオフセット電圧の対、すなわち、(f/V)、(f/V)および(f/V)に対するプロットである。曲線140、141は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での酸化分解に対するZrealおよびZimであり、曲線150、151は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での汚染分解に対するZrealおよびZimである。曲線143、144は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での酸化劣化に対するZrealおよびZimであり、曲線153、154は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での汚染分解に対するZrealおよびZimである。曲線146、147は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での酸化分解に対するZrealおよびZimであり、曲線156、157は、それぞれ、周波数/DCオフセット電圧(f/V)での汚染分解に対するZrealおよびZimである。この図では、電気化学インピーダンスの変化は、劣化の線形関数である。すなわち、曲線は、PまたはPの関数として変動するまっすぐの直線である。ここで、Pは、酸化に起因する百分率劣化であり、Pは、汚染に起因する百分率劣化である。流体が酸化のみに起因して分解されれば、流体の状態は、曲線140、141、143、144、146または147のうちの任意の一つから簡単に決定され得る。同様に、流体が汚染のみに起因して分解されれば、流体の状態は、曲線150、151、153、156または157のうちの任意の一つから簡単に決定され得る。しかしながら、典型的には、流体は、複数のモードによって分解し、この例では、通常の使用の間に期待される流体の分解は、酸化および汚染の両方に起因する。酸化および汚染分解の組み合わせに起因する流体の電気化学インピーダンスの変化は、各モードに独立して起因する劣化の合計であり、示される任意の周波数/オフセット電圧に対するZrealおよびZimの全体の変化は、各モードに対して別々に発生する変化より小さい。したがって、複数の分解モードは、図7に示されるプロットの1つのみに基づく流体状態の分析を混乱させる。それにも係わらず、酸化および汚染劣化の関数としてのインピーダンス変化の傾きが独立である場合に図7に示されるプロットの任意の2つが選択されるときに、アルゴリズムは、PおよびPの固有の値に対する連立方程式を解くために用いられ得、これにより、流体の状態を決定する。
【0071】
一般に、ZrealおよびZim曲線の傾きは、所与の周波数およびDCオフセット電圧に対して独立でなく、したがって、固有の解に到達することを望む場合に、1より多い周波数/DCオフセット電圧が望まれる。したがって、2つの劣化または分解モードが存在する場合には、異なる周波数/DCオフセット電圧を有する2つの適切なポイントでの流体の電気化学インピーダンスを決定することは、大いに有利である。混乱させるように電気化学インピーダンスに影響を及ぼすさらなる(すなわち、2より多い)分解モードが可能である場合、明瞭な周波数/DCオフセット電圧を有する一層大きい数の適切なポイントでの電気化学インピーダンスを決定することは、流体の状態の適切な分析を提供することが望ましい。
【0072】
図7は線形曲線を示し、上記議論は劣化または分解モードに起因するインピーダンス変化が加わる場合に対するものであるが、同一の議論が、非線形の劣化曲線を有する高度に電気的に抵抗性の流体に対して、および、複数モードの電気化学インピーダンスが単に加わったものでない場合に有効であることに留意のこと。図7の別個の曲線に基づく流体状態の議論、または、図2、3および4の状態の曲線でさえ、種集されたデータの一つの配列に基づくことにさらに留意のこと。しかしながら、データの配列間の流体状態の変化も、受け入れられない流体状態を分析するために任意に用いられる。例として、電気化学インピーダンスデータの配列は、炭化水素流体の百分率水汚染が受入可能な制限の範囲内であることを示し得る。しかしながら、事前決定の百分率水汚染を知ることなく、制御器は、水汚染が増加している、減少しているか、または、同一を維持しているかを分析することができない。水汚染履歴を知ることによって、制御器は、百分率水が受入可能な制限を超える前に流体状態の問題が存在することを分析し得る。
【0073】
図8を参照すると、流体モニタリング装置の別の例示の実施形態が示され、複数の平行な独立に動作される電気化学モニタリングシステムA〜Fを有している。図8に示される例示の実施形態は、6つの平行なシステムを有するが、代替の実施形態は、これより多いまたは少ない数の平行なシステムを任意に含み得ることに留意のこと。好適には、特定用途での平行なシステム使用の数は、流体5の組成および興味のある流体5の劣化または失敗モードの全体の数に依存する。
【0074】
任意の場合では、それぞれのシステムA〜Fにおける素子は、図8の参照符号におけるそれらの対応するアルファベット文字で表示され、図8において同様の数についてラベルされた素子は、図1のそれらの対応部分に対応し、図1のそれらの対応部分と実質的に同一の方法で動作する。しかしながら、信号生成器13A〜13Fは、それぞれ、固定された周波数/DCオフセット電圧を含む明瞭な電気出力を提供する。示されるように、生成器13A〜13Fに対する固定された周波数/DCオフセット電圧は、それぞれ、(f/V)、(f/V)、(f/V)、(f/V)、(f/V)および(f/V)である。図1の実施形態とは別の特徴は、この実施形態における制御器19が、それらがそれぞれ一つのみの周波数/DCオフセット電圧を生成するために、信号生成器13A〜13Fの出力を制御しないことである。図8の実施形態は、有利にも、明瞭に固定された周波数/DCオフセット電圧での測定を同時に有する、図5の複数の平行な電気化学測定を取得する。
【0075】
高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学インピーダンスは、流体の温度の関数として変動する。図9は、DCオフセット電圧Vおよび温度TおよびTで取られた高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学インピーダンスを示すグラフである。ここで、Tは、Tより大きい。Tでの曲線175およびTでの曲線176は、両方とも同一の周波数範囲を用いて生成される。分析的または経験的なデータのいずれかが、曲線175の第一の部分に対して曲線176のデータを温度補正するために任意に用いられるが、曲線175は、曲線176に含まれない流体についての情報(例えば、曲線176では不完全である曲線175の完全なより小さい半円部分に留意のこと)を含む。それにも係わらず、より低い周波数(すなわち、温度Tで流体をテストするために用いられるものより低い)を用いることによって、より低い温度Tでの流体をテストするために、流体に関する同一レベルの詳細および/または情報が取得可能である。しかしながら、より低い周波数は、有意により長いデータ収集時間を必要とし、これにより、流体の品質および/または状態決定の応答時間に負に影響する。
【0076】
したがって、本発明の好適な実施形態により、流体の温度は、加熱することを介して任意に調節されて、応答時間を最適化する。好適には、温度調節は、利用可能なパワー、パッケージング、および可能な流体分解の制約内で実行される。流体加熱は、流体が正常な動作の下で広範囲の温度を経験する場合の用途において特に望ましい。例えば、「断続性のサービス」エンジンでは、オイル温度は、頻繁に、周囲および最終の動作温度の間で変動する。別の例として、金属作動流体の温度は、しばしば、時間単位のスループットおよび金属作動設備のツール状態の関数として変動する。流体をモニタリングしながら流体温度を調節することは、流体の温度範囲が比較的大きい場合に、固定された周波数/DCオフセット電圧データの温度補正がより困難であり得る場合に図8に示される実施形態に対して特定の利益がある。
【0077】
図10を参照すると、本発明の局面に従う温度調節特性を組み込む流体モニタリング装置の例示の実施形態が示される。特に、図10は、流体5の温度調節のためのさらなるシステムまたは装置を有する図1の流体モニタリング装置を示す。示されるように、温度調節システムは、ヒータ178と、流体5の温度を制御するための温度制御器180を含む。ヒータ178は、流体5中に浸漬され、マウント182でコンジット7内に固定保持される。温度制御器180は、電気コンジット184を介して熱電対3をモニタリングし、電気コンジット186、188を通じてヒータ178に電力を選択的に印加し、所望のレベルに流体の温度を達成および維持する。
【0078】
任意に、流体5が指定された制御温度、例えば、流体モニタリングの開始にない場合、制御器19は、流体の品質および/または状態を分析するために、信号生成器17からのデータを温度補正するようにプログラムされるか、または、制御器19は、指定された制御温度に到達されるまで流体の品質および/または状態を分析しないようにプログラムされ得る。流体5が、熱電対3によって感知されるように、制御温度にない場合、制御器19は、その影響についての情報を出力するように任意にプログラムされる。さらに、流体5の温度が指定された制御温度を達成していない場合、制御器19は、モニタリング装置が正しく機能していないことの情報を出力するように任意にプログラムされる。
【0079】
図10に示されていないが、代替の実施形態は、任意に、電気コンジットを通じて制御器19によって制御される温度制御器180を有する。この代替の実施形態では、制御器19は、信号プロセッサ17からの入力または他の関連する入力に基づき温度制御器180に対する指定された制御温度を決定および設定する。
【0080】
図10において示された目的のために互いに離間して示されるが、互いに対するヒータ、電極および/または温度センサの位置は、特定の用途に有利な近接を達成するように選択されることに留意のこと。例えば、装置が比較的小さい電極分離によりコンパクトにパッケージングされる場合、流体加熱は、電極1、2を加熱し、電極の間または直近の電極中のいずれかで流体温度をモニタリングすることによって任意に達成される。
【0081】
上記説明は、オンライン環境における連続する流体のモニタリングを提供するが、フレッシュな流体がシステムに加えられるときを認識することが、流体の品質および/または状態をモニタリングする場合に有利であり得る。実質的に2つのタイプの流体リフレッシュメント、すなわち、実質的または全体的な流体置換(例えば、完全なオイル交換)と、断続リフレッシュメント(例えば、燃料補給)がある。本発明の局面によると、いずれか一方または両方のタイプのリフレッシュメントに適したフレッシュな流体の認識が、流体モニタリング装置またはデバイスの組み込まれた特徴である。
【0082】
図11を参照すると、グラフは、特定の周波数およびDCオフセット電圧における、完全な流体変化が時間「A」においてなされる場合の時間の関数としての高度に電気的に抵抗性の流体のZrealおよびZimを示す。曲線190、192は、それぞれ、「閉じた」流体システム、すなわち、流体が使用中に消費されないまたは損失がないシステムの場合に対するZrealおよびZimである。ここで、流体は、同一品質のフレッシュな流体で置き換えられる。時間「A」において、曲線190、192は、0値に等しい時間に戻る。これは、置換された流体がフレッシュだったときである。曲線194、196は、それぞれ、流体が異なる品質のフレッシュな流体で置換された場合に対するZrealおよびZimである。時間「A」において、194、196は、0値に等しい時間に戻らない。
【0083】
完全な流体置換のみが発生する場合の用途のために、流体変化を識別するために選択され得る一つの技術は、所定タイプまたは全ての急激かつ重大な電気化学インピーダンス変化のいずれかを流体変化として解釈するように制御器19をプログラムすることである。この技術では、制御器19が流体変化が発生したことを決定する場合、制御器19は、流体の品質を分析し、流体の品質について通信するために電気化学インピーダンスデータの次の配列を用いる。流体の変化を識別する別の方法は、制御器19が、流体変化が発生したという、流体モニタリング装置の外側からの結論的な情報を受け取るための入力を含むことであり、例えば、サービス技術者は、手動で示すか、または、制御器19に入力し得るか、あるいは、流体が変化された場合に制御器19をリセットし得る。
【0084】
上記方法は、全体的な流体置換のみが発生する場合の用途のために良好に作用するが、多くの用途は、従前の流体のすべて除去されるわけではなく(いわゆる、断続リフレッシュメント)、フレッシュな流体付加を行う。例えば、ある種の用途は、動作中に消費されたまたは失われた流体を置換するために部分的なフレッシュな流体付加を供給し、他の用途は、使用された流体に対するフレッシュな流体の部分的な交換によって使用中の流体の品質を維持する。図12は、「実質的に閉じられた」システム、すなわち、いくつかの流体消費または損失が起こり得るシステムの場合に対する時間の関数として、特定の周波数/DCオフセット電圧での流体のZrealおよびZimのグラフを示す。ここで、フレッシュな流体の2つの部分的な付加は、時間「B」および「C」でなされ、完全な流体置換は、時間「D」になされる。曲線200、202は、それぞれ、ZrealおよびZimである。時間「B」および「C」でのデータを解釈することは、付加されたフレッシュな流体の濃度(すなわち、全体の流体容積に対するフレッシュな流体の百分率)を知ることなしでは問題がある。フレッシュな流体濃度データなしで、時間「C」よりも時間「B」での曲線200、202のより大きな変化が付加されたフレッシュな流体のより大きい百分率、付加されるフレッシュな流体の異なる品質、または両方に起因し得る。
【0085】
好適な実施形態では、高度に電気的に抵抗性のモニタリング装置は、フレッシュな流体濃度についての情報を取得して、フレッシュな流体の品質が部分的な流体置換が選択的になされる場合の用途において固有に決定されることを可能にする。濃度情報は、独立の外部ソースから、例えば、制御器19への入力を介して任意に取得される。すなわち、フレッシュな流体付加がなされたという情報に加えて、フレッシュな流体の濃度情報またはフレッシュな流体濃度の決定を可能にする情報も、入力され得る。動作において、制御器19は、入力情報および信号プロセッサ17からのデータの次の配列を用いて、流体品質分析を行い、通信コンジット36を通じて流体の品質についての情報を通信する。
【0086】
代替の実施形態では、完全なまたは部分的なフレッシュな流体付加についての入力情報は、外部ソースから入来しない。図13を参照して、図1の流体モニタリング装置がフレッシュな流体付加(完全または部分的)をモニタリングし、これにより、外部入力なしでなされる流体の品質分析を供給するためのさらなるシステムとともに示される。
【0087】
図13に示されるように、流体5は、デバイスまたはシステム(図示せず)の流体サーキットに含まれる。これは、コンジット7と、流体リザーバ205とを含む。通常のデバイスまたはシステム動作では、流体5は、リザーバ205から、コンジット7を含む流体サーキットを通じて循環する。この場所で、流体は、用いられるか、または消費されるために用いられる。多くの用途では、コンジット7を通じた循環後に流体5のすべてまたは一部がリザーバ205に戻される。
【0088】
信号プロセッサ17は、電気コンジット212を通じてレベルセンサ210をモニタリングする。信号プロセッサ17は、モニタリングされた入力を、電気コンジット34を通じて制御器19に入力される適切な信号に変換する。好適には、信号プロセッサ17は、レベルセンサ210および電気コンジット212を用いて流体5のレベル207を連続してモニタリングし、フレッシュな流体付加の濃度を決定するためにレベル情報を用いるようにプログラムされる制御器19にレベル情報を通信する。各時間にフレッシュな流体付加が決定され、制御器19は、決定されたフレッシュな流体濃度、および信号プロセッサ17からの電圧、電流および温度情報を用いるようにプログラムされ、付加されたフレッシュな流体の品質および流体5の全体的な容積の状態を分析する。制御器19は、通信コンジット36を用いて、例えば、正しくない品質の流体がリザーバ205に付加された場合または流体5の状態が受け入れ可能な制限の範囲にない場合にオペレータまたはサービス技術者に警報を発するために任意に用いられる分析された品質および状態の情報を出力する。あるいは、分析された品質および/または状態の情報は、流体5の状態を維持するか、または、流体5を用いてデバイスまたはシステムを制御するより高いレベルのシステム(図示せず)よって任意に用いられる
電極1、2および熱電対3は、図13では、コンジット7に取り付けられるように示されるが、任意に、それらは、流体5の十分な混合が発生するポイントに浸漬された場所に流体リザーバ205に同様に取り付けられる。これは、そのように取り付けられる場合に、流体モニタリング装置がレベルセンサを含む単一のモジュールに一緒にパッケージングされ得る限り、有利である。
【0089】
好適には、図13の実施形態は、用いられた流体5の除去、消費、または損失がフレッシュな流体の付加と同時でない場合、または流体除去、消費または損失が予測可能であり、かつ制御器19のアルゴリズムにプログラムされる場合の用途のために用いられる。任意に、レベルセンサ以外のデバイスは、リザーバ205へのフレッシュな流体付加の濃度を決定するために用いられる。例えば、流体リザーバ205を満たすまたは排出するために用いられるコンジット内の1つの流体フローメータまたは複数の流体フローメータは、フレッシュな流体付加および/または濃度を決定するために流体リザーバ205内のレベルメータ210の代わりまたはこれに加えて用いられる。
【0090】
(実施例)
本発明の教示を立証するために、エンジンオイルの電気化学インピーダンス(最初に約10オーム−mの20℃バルク抵抗率を有する)が、固定された間隔で動作しているガソリン内部燃焼エンジンから除去された一連のサンプルに対して測定される。測定は、2つの1cmの平行なプレート白金電極(0.5mm電極分離を有し、流れる流体に浸漬される)を用いてなされた。測定は、約10℃の増分(increment)において約40℃〜約120℃の範囲を超える固定された温度でなされた。Radiometer(R)Inc.によるVoltalab40(R)電気化学ワークステーションのソフトウェアが電極への信号を提供し、電気化学インピーダンスを計算するために用いられた。ピークAC電圧振幅は、約±0.5Vであった。約10°MHz〜約10°mHzの周波数範囲が範囲を超えるデータを収集するために約50分が要求される約116個の周波数を用いて採用された。用いられたDCオフセット電圧は、約0、約3、約6、約9、約12および約14Vである。この実施例において取得されたデータは、図2および3に示された電気化学インピーダンスデータに一致した。0DCオフセット電圧の電気化学インピーダンス曲線は、使用に起因して劣化されたエンジンオイルのように相対的にほとんど変化しないことを示す。非0DCオフセット電圧の電気化学インピーダンス曲線は、使用に起因してオイル劣化についてかなりより詳細に示した。
【0091】
本発明は、好適な実施形態を参照して記載されたが、前述の詳細な説明を読みかつ理解すると、明らかに、改変および代替が、他に対して発生する。意図は、添付の請求項またはその均等物の範囲内にある限りとして本発明がすべてのこのような改変および代替を含むとして解釈されることにある。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】図1は、本発明の局面に従うオンラインの流体モニタリング装置を示す概略図である。
【図2】図2は、フレッシュな高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学インピーダンスを示す代表的なグラフである。
【図3】図3は、酸化のために劣化された後の図2の流体の電気化学インピーダンスを示す代表的なグラフである。
【図4】図4は、汚染のために劣化された後の図2の流体の電気化学インピーダンスを示す代表的なグラフである。
【図5】図5は、本発明の局面に従うオンライン流体モニタリング装置の別の実施形態を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の局面に従うオンライン流体モニタリング装置の別の実施形態を示す概略図である。
【図7】図7は、3つの固定された周波数およびオフセット電圧でモニタリングされた高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学インピーダンスの酸化および汚染の劣化依存を示す代表的なグラフを含む。
【図8】図8は、本発明の局面に従うオンライン流体モニタリング装置の別の実施形態を示す概略図である。
【図9】図9は、高度に電気的に抵抗性の流体の電気化学インピーダンスの温度依存を示す代表的なグラフである。
【図10】図10は、本発明の局面に従うオンライン流体モニタリング装置の別の実施形態を示す概略図である。
【図11】図11は、流体の電気化学インピーダンスについての全体の流体置換の効果を示す代表的なグラフを含む。
【図12】図12は、流体の電気化学インピーダンスについての部分的なフレッシュな流体付加の効果を示す代表的なグラフを示す。
【図13】図13は、本発明の局面に従うオンライン流体モニタリング装置の別の実施形態を示す概略図である。

Claims (14)

  1. 高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングする方法であって、
    a)潤滑剤、天然および/または合成モータオイル、標準の添加剤および/または添加物、燃焼エンジン燃料、輸送および工業用途に用いられる他の炭化水素ベースの流体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択された流体にわたって、第1の電気応答が結果として得られるように第1の周波数および第1のDCオフセットでAC電気ポテンシャルを印加する工程と、
    b)該結果として得られた第1の電気応答を測定する工程と、
    c)該流体にわたって、非0第1DCオフセット電圧に対して第2の周波数、第2のオフセットまたはそれらの組み合わせでAC電気ポテンシャルを印加する工程であって、該第2の周波数および該第2のDCオフセットは、それぞれ、該第1の周波数および第1のDCオフセットとは異なる、工程と、
    d)該結果として得られた第2の電気応答を測定する工程と、
    e)該各第1および第2の印加された電気ポテンシャルに対する該測定された第1および第2の電気応答から該流体の品質および/または状態を分析する工程と
    を包含する、方法。
  2. a)所定の電気インピーダンス、分析された流体の品質状態およびそれらの組み合わせに基づきACポテンシャルを繰り返し印加する工程と、
    b)前記結果として得られた電気応答を繰り返して測定する工程と、
    c)所定の電気インピーダンス、分析された流体品質状態およびそれらの組み合わせに基づいて、前記各第1および第2の印加された電気ポテンシャルに対する前記測定された第1および第2の電気応答および/または測定された第1および第2の電気応答の変化から前記流体の品質および/または状態を分析する工程と
    を包含する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記流体の温度を測定する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
  4. モニタリングされた流体の完全な置換または部分的なリフレッシュメントのいずれかが発生した場合にリフレッシュメント流体の品質を決定する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
  5. 高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングする方法であって、
    a)流体であって、潤滑剤、天然および/または合成モータオイル、標準の添加剤および/添加物、燃焼エンジン燃料、輸送および工業用途において用いられる他の炭化水素ベースの流体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、流体にわたって、非0DCオフセットを有する少なくとも一つのAC電気ポテンシャルを有する少なくとも2つの異なるAC電気ポテンシャルを含むAC信号を印加する工程と、
    b)各印加されたポテンシャルで該流体の電気応答を測定する工程と、
    c)該印加されたAC信号および対応する測定された電気応答を用いて該流体の品質および/または状態を分析する工程と
    を包含する、方法。
  6. 前記AC信号は、AC電気ポテンシャルであり、前記DCオフセットは固定保持され、前記周波数は、連続する方法、少なくとも一つの非0DCオフセットに対する一連の別個の周波数段階、または、これらの組み合わせから選択される方法によって、ある周波数から別の周波数に掃引される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記AC信号は、AC電気ポテンシャルであり、前記周波数は、固定保持され、前記DCオフセット電圧は、連続する方法、少なく一つの周波数に対する一連の別個の電圧の段階、またはこれらの組み合わせから選択される方法によって、あるDCオフセット電圧から別のDVオフセット電圧に掃引される、請求項5に記載の方法。
  8. 前記流体の温度における前記流体の温度変動を測定する工程と、測定された温度に基づいて前記印加されたACポテンシャルを制御する工程と、モニタリングされる該流体を所望の温度に加熱する工程とを包含する、請求項5に記載の方法。
  9. 高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングするための装置であって、
    a)モニタリングされる流体に浸漬された少なくとも一対の分離した電極と、
    b)非0DCオフセットを有する少なくとも1つのポテンシャルを有する少なくとも2つの異なるACポテンシャルを有する電気信号を該電極に印加する少なくとも1つの信号生成器と、
    c)該印加された信号に対する電気応答を測定する少なくとも1つのモニタと、
    d)該流体の品質および/または状態を決定するために印加された電気信号および対応する測定された電気応答を分析する制御器と
    を含む、装置。
  10. 前記電気応答モニタは、電流センサであり、前記印加されたポテンシャルに応答して生成された電流を測定し、前記制御器は、前記信号生成器を制御する、請求項9に記載の装置。
  11. 高度に電気的に抵抗性の流体をモニタリングするための装置であって、
    a)モニタリングされる流体と接触する感知手段と、
    b)該感知手段と電気的に通信する信号生成器手段であって、該信号生成手段は、非0DCオフセットを有する少なくとも1つのポテンシャルを有する少なくとも2つの異なるACポテンシャルを有する電気信号を該感知手段に印加する、信号生成器手段と、
    c)該印加された信号に対する電気応答を測定するモニタリング手段と、
    d)該流体の品質および/または状態を決定するために印加された電気信号および対応する測定された電気応答を分析する制御手段であって、該制御手段は、該信号生成器手段を制御する、制御手段と、
    e)該流体の温度をモニタリングする手段と、
    f)該所定の流体の品質および/または状態を該当するモニタリングされた流体温度で補正するための手段と、
    g)該モニタリングされた流体温度により該信号生成器手段を制御するための手段と、
    h)モニタリングされる該流体の温度を調節するための手段と、
    i)モニタリングされる該流体が全体に置換されるか、部分的にリフレッシュされるとき、およびリフレッシュする流体の濃度を決定するための手段と
    を含む、装置。
  12. 高度に抵抗性の流体をモニタリングする方法であって、
    a)該流体に第1の電気信号を印加する工程であって、該第1の電気信号は、第1の時間変動成分および第1の時間不変動成分を有する、工程と、
    b)該第1の電気信号に対する第1の電気応答を測定する工程と、
    c)該流体に第2の電気信号を印加する工程であって、該第2の電気信号は、第2の時間変動成分および第2の時間不変動成分を有する、工程と、
    d)該第2の電気信号に対する第2の電気応答を測定する工程と、
    e)該測定された第1および第2の電気応答の少なくとも1つを用いて該流体の状態および品質の少なくとも1つを決定する工程と
    を包含する、方法。
  13. 前記第2の時間変動成分および前記第2の時間不変動成分の両方は、それぞれ、前記第1の時間変動成分および前記第1の時間不変動成分とは異なる、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第2の時間変動成分は、前記第1の時間変動成分とは異なり、かつ、前記第1および第2の時間不変動成分の少なくとも1つは、非0である、請求項12に記載の方法。
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