JP2004523296A - 尿失禁装置およびその処理方法 - Google Patents

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Abstract

尿失禁を患っている人の尿道からの尿の漏れを一時的に防ぐための装置は、第1の容器(10)に収容され、かつ尿道(17)を閉鎖するために尿道に供給可能な第1の組成物(11)を有している。第1の容器(10)は、容器(10)から尿道(17)へ第1の組成物(11)の移送するための尿道(17)挿入用の容器口(12)を備える。第1の組成物(11)はゲルを含むものであるか、またはゲル状プラグによって尿道を閉鎖するためのゲルを形成することができる。排尿時にプラグを機械的に除去できる。または、装置が、第2の容器にゲルプラグ除去用の第2の組成物を有するようにしてもよい。このとき、ゲルプラグに隣接している尿道(17)へ第2の組成物を注入し、プラグを分解させる。これに対応する方法、および尿失禁に対して第1および第2の組成物を使用する方法についても開示する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は尿失禁用装置類に関し、この装置類には、尿道に挿入されて尿道を閉鎖し、該装置を尿が伝って漏れてしまうのを防ぐようにした装置が含まれる。このタイプの装置は男性の尿漏れや意思と関係のない排尿を防ぐために使用されるものである。また本発明は、このような装置をパッケージにしたセット、対応する排尿防止方法、このような装置で使用される組成物の製造方法、およびこのような組成物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
尿失禁への対処として様々な種類やデザインの装置が多数ある。陰茎に装着して尿を集めたり、排尿を防止したりするように設計されている装置もある。このような装置の一つに、尿道を留めて尿の漏れを防ぐような設計のものがある。
【0003】
また、少なくとも一部が尿道挿入用に設計された尿失禁対処装置が数多くある。この種の装置は、国際公開第97/13480号に示され記載されている。国際公開第97/13480号に記載された装置は、陰茎亀頭上に装着するカバーを含むものである。カバーは尿道挿入用の突起部を備える。使用者が陰茎上にカバーを装着すると、突起部が尿道に挿入され、尿道を閉鎖する。このように尿道挿入用に設計された部分は、尿が通過するのを防ぐようにして尿道を閉鎖し、これによって、尿漏れを防ぐ役目を果たす。
【0004】
米国特許第5671755号は、アプリケータと、付属物を備える膨張可能な本体とを含むヒトの尿失禁防止用アッセンブリを開示する。アプリケータはヒトの尿道内に本体を適切に載置させるためのものである。排尿する場合には、付属物を使って本体を取り出すことができる。しかし、膨張した状態の本体を取り除くので、このような取り出しを行うと、尿道の末端部分で炎症が生じる虞がある。さらに、付属物は尿道の口から伸びている必要があるので、衛生と安全上の理由で問題である。
【0005】
米国特許第5671755号に開示された装置以外について述べる。陰茎へ装着または挿入するような装置の欠点は、相対的に不恰好で、対象者の動作に影響を及ぼすので、操作者が不快感を感じる虞があるということである。さらに別の欠点は、これらの装置の使用が、特に失禁の多い高齢者にとって容易ではないということである。さらに、尿失禁に対処する既知の装置は、意思とは関係なく陰茎から滑り落ち、これによって尿漏れが起きてしまう虞がある。また別の欠点は、陰茎に接する部分から皮層炎症が発生する可能性があるということである。さらに、既知の装置のほとんどが繰り返し使用することを想定しているので、感染症の危険性がどうしても高くなる。この問題は、特に尿道挿入用装置で目立つ。さらに、これらの装置の別の欠点は、陰茎中の血液や陰茎に流れてくる血液の流れを妨害する虞があるので、定期的に装置を取り外して、通常通りに血液が流れるよう陰茎を元の状態に戻す必要があるということである。
【0006】
当該技術で公知の尿失禁対処装置のほとんどが抱える別の大きな問題は、装置が個人差を考慮していないということである。例えば寸法に関してこのような差が出やすいので、陰茎装着用または陰茎挿入用の装置のサイズを変える。これによって、失禁防止に対する安全性が低下する虞や、使用者が新たに不快感を感じてしまう虞がある。このため、このような装置の中には、個々に適応させる必要がある装置も出てくるが、それはコスト高になると考えられる。
【0007】
上記装置に関する一般的な問題として、解剖学的な理由のために男性の失禁に対処するためにしか上記装置を使用できないという点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明の目的
本発明は、安全で、使用するのが容易で、患者に不快感を与えず、特に使い捨てにしても製造費が安い上述の種類の装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の別の目的は、性別および個人の解剖学上での差に個々に対応する必要のない装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、尿失禁対処に相当する方法を提供することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、以下に続く本発明の簡潔な記載、本発明の好ましい実施の形態をより詳細に記載した図多数、および添付の請求項から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、ゲルを含む第1の組成物が第1の容器に収容されるという形をとった装置を備える装置が開示される。この容器は容器口および送出手段を備え、このため第1の組成物を容器から出して尿道へ供給することができる。
【0013】
容器、容器口、および送出手段は多様な設計が可能であり、本明細書中に記載された実施の形態に制限されないことは言うまでもない。例えば、容器の形を長方形ぎみにして、断面積がほぼ円形になるように設計してもよい。また、容器は、容器口と結合する部分で円錐形ぎみにしてもよい。このとき、容器口に向かって容器が次第に細くなっているので、送出手段によって容器から容器口の中へ組成物を容易に押し入れることができる。
【0014】
容器の残りの部分には容器口が結合しており、送出手段によって容器から容器口を通って第1の組成物を供給できるような形になっている。容器口は、断面積がほぼ円形の長方形のチューブとして適切に形成され、容器から容器の縦方向へと突き出している。容器口を円錐形ぎみに設計し、容器口と容器口の自由端に比べ幾分長い直径の容器とを結合する部分を作るとよい。このとき、容器口は、尿道へ挿入するためと、容器から尿道へ第1の組成物を移送するために設計されている。
【0015】
送出手段は、容器口から離れて面した容器の外側に設けるとよい。送出手段は、従来の方法によって第1の組成物を噴出または排出するデバイスの形をとることができ、これによって組成物を連続的にまたは所定用量で供給することができる。また、送出手段は、さらに容量制御手段を備えるように設計し、このようにして用量に個別に対応できるようにしてもよい。
【0016】
第1の組成物は、第1の容器から尿道の閉鎖に適した部分まで移送されるように作られている。例えば、第1の組成物は尿道に約10cm挿入できる。第1の組成物はゲルを含むもの、または容器から出るとあるいは尿道に接するとゲルを形成できるものである。尿道に接すると、球体または同様の形の尿道閉鎖用プラグが形成されるとともに、第1の組成物から尿道の内部面に対し圧力がかかる。第1の組成物は、好ましくは組織互換性をもつ成分からなる。ゲルは、例えばペンタンまたはシクロペンタンのような低沸点溶剤あるいはブタンまたは二酸化炭素のような適切な気体、あるいはこのようなガスを形成可能な組成物を混和することによって膨張できるようにしてもよい。
【0017】
また本発明には、第2の容器に収容された第2の組成物も含まれる。第2の容器は第1の容器に相当する方法で設計してもよい。第2の組成物は、第1の組成物によって生じた尿道閉鎖物を除去できるように作られている。このため、第2の組成物は、尿道に供給され、第1の組成物と接触して第1の組成物を溶解するようように作られているので、使用者が制約を受けることなく排尿できる。第1および第2の組成物の残留物がある場合、それは排尿時に洗い流されるので、尿道は自然な状態に戻されることになる。
【0018】
失禁、特に男性の失禁の対処として、物理的な動作で尿道閉鎖物を除去できる方式に従う第1の組成物を作ってもよい。このような物理的な動作によって、例えば陰茎を外側から動かすことによって、第1の組成物からなる閉鎖物を変形させて尿道から最終的に押し出し、このようにして尿道の閉鎖物を除去する。尿道に第1の組成物が部分的に残留したとしても、排尿で洗い流される。
【0019】
第1の組成物は化学性または生化学性組成物を含み得る。例えば、アガロース、デキストリン、デンプン、セルロース、またヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースといったセルロース誘導体、キトサン、キサンタン、アルギン酸塩、およびこれらの誘導体に基づいた多糖ゲルが挙げられる。あるいは、第1の組成物は、例えばアクリルアミドおよびその誘導体に基づいたアクリル酸ゲルを含んでもよい。また、第1の組成物は、曲がりやすく、展性があり、生体適合性があるものとしてもよく、静菌手段または殺菌手段を含んでもよく、それ自体が抗菌バリアを構成するものであってもよい。さらに、第1の組成物は、粘膜の成長を促す特性を備えていてもよく、この場合創傷用ゲルとして作ってもよい。
【0020】
第2の組成物には、第1の組成物の膨張(膨潤)特性を妨げ、および/または第1の組成物を物理的および/または化学的に溶解または分解させることによって、第1の組成物によって形成された閉鎖物を除去する化学物質の混合物または溶液、例えば塩または塩類の組み合わせを含んだものを含有させることができる。
【0021】
さらに、第2の組成物は、第1の組成物と接触したときに第1の組成物の膨張(膨潤)特性を妨げるpH有するようにしてもよい。また第2の組成物は、第1の組成物の膨張特性を妨げることができる特性、例えば表面張力、親水性、および粘性といった特性を備える様々な液体からなるものであってもよい。また、第1の組成物によって形成されたプラグを除去するために上述の特性を備える薬剤を組み合わせることも本発明の範囲内である。
【0022】
本発明の第1の好ましい態様では、上述した種類の尿道プラグ形成用の第1の組成物を有する第1の装置と、尿道プラグ除去用の第2の組成物を有する第2の装置とを備える尿道を一時的に閉鎖する装置セットが開示され、これらの装置はすでに述べたものと同じ種類のものである。装置セットは無菌パッケージに収容するとよい。装置の容器口の開口部を除去可能なシールで密閉することが好ましく、特に、シールを再利用できないようにして、使い捨てせざるを得ない装置とし、尿道感染の発生を不可能にする。
【0023】
本発明の第2の好ましい態様によれば、同時におよび/または連続的に二つの第1の組成物成分を尿道へ注入し、その反応によって本発明のゲルをその場で形成できるようにしてもよく、特に上記記載の装置に類似しているが一つではなく二つのチャンバを有し、各チャンバに一方の第1の組成物成分をそれぞれ保持する装置によって実施できるようにしてもよい。チャンバは使用前まで密閉しておき、第1の組成物成分同士が混合しないようにする。シールを除去した後、第1の組成物成分を尿道に注入し、そこで混合して第1の組成物を形成させると、すぐに膨張してポリマープラグに変わる。また、第1の組成物成分が放出されている間に、またはその放出される直前に装置の遠位部分で混合が起きるようにしてもよい。例えば、第1の組成物成分の一方にはモノマー、オリゴマー、またはプレポリマーの溶液を含ませ、他方には重合触媒を溶液中で含ませてもよい。あるいは、第1の組成物成分のうちの1つをポリマーにしておいて、他方の第1の組成物成分は、適切な反応基を有するモノマー、オリゴマー、またはポリマーのように、第1の組成物成分の1つと可逆的に反応できる化合物としてもよい。ある有用な成分として、例えば、熱に敏感であって体温で重合または縮合できるものがある。このような場合、実質的に体温より低い温度で成分を注入する必要がある。本発明で使用される温度応答性ポリマーとして、ポリ(N−ビニルアミド)類、ポリ(N−アルキルアクリルアミド)類、ポリ(アルキレンオキシド)類のほか、このポリマー類とその他のモノマーとのランダム、ブロックおよびグラフト共重合体がある。他の有用な成分として、帯電性が非常に高いと溶解するがpHを調節すればゲルを形成するpH応答性ポリマーが挙げられる。この種の例は、アクリル酸、メタクリル酸、ヒアルロン酸、およびキトサンの共重合体である。2つの成分を取り込んだ有用な系として、ポリ(ビニルアルコール)およびホウ酸塩/ボロン酸含化合物類、異なる種類のポリマーと相互作用可能な配位子を有することができるポリマー類が挙げられる。このような系の例として、2価または多価金属イオンによって錯体化されるキレート基を有するポリマーおよびヒスチジンリッチポリマー、または炭水化物/レクチン共役ポリマー、または別のポリマーに結合した抗体あるいは遊離抗体に結合できる抗原部位をもつポリマーを含むものが挙げられる。これらの系の組み合わせも本発明の範囲内であり、例えば、沈殿性ポリマーと別のポリマーとを反応させて生じる温度変化によって得られる沈殿物などがある。
本発明の第3の好ましい態様によれば、第1および第2の組成物として適切な該当物が開示される。
【0024】
以下本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0025】
装置
図面、特に図1および図2を参照する。ここで示される本発明による装置の第1の実施の形態は、容器口12を備え且つ第1のプラグ形成組成物11を保持する第1の容器10を備える。
【0026】
なお、材料の厚み寸法、様々なコンポーネント間の距離、および他の幾何学的な関係について、図から測ることができないのは言うまでもない。また特に、容器10は多様な設計が可能で、本明細書中に記載された実施の形態に全く限定されない。好ましくは、容器10は、ポリエチレンまたはポリプロピレンのような柔軟な高分子材料で作られている。
【0027】
図1の容器10は長方形で、ほぼ円形の断面を有し、その一(近位)端が閉じられ、他(遠位)端が開いている。その後部部分は、容器口部分12の壁とつながった第1の開口部14を形成する。第1の組成物11は、自身の粘性によって第1の容器10の後部部分中に実質上保たれる。容器10の後部部分は、容器口12へ第1の組成物11を容易に移送できるようにバイコニカル型に設計されている。すなわち、容器10の後部部分は第1の開口部14に向かって細くなる。容器口12は、ほぼ円形の断面積をもった徐々に狭くなる延長部を形成しつつ後部部分から容器10の縦方向の遠位側に突出する。容器口12は、自身の自由(遠位)端に第2の開口部15を備え、そこから第1の組成物11を容器10から出すことができる。
【0028】
容器口12は、第2の開口部15に向かって先細りになる。図3および図4を参照すると、容器口12は尿道へ部分的に挿入されるように設計されている。第1の組成物11を無菌状態にするために、また第1の組成物が使用前に容器10から出てしまうのを防ぐために、好ましくは容器口12の第2の開口部にシール21を設ける。シール21を第1の組成物11の使用前に除去できるような方式でシール21を準備する。シール21は任意の従来の方法によって作ることができ、第1の組成物の使用前に除くことを想定している。例えば、シール21を容器口12と一つになるよう設けておいて、シールを引きはがして取り除くようにする。また、シール21を容器口12と一体になった遠位端部分という形にして、輪状の切り取り部で容器口と繋がっているようにしてもよい。この場合、上述の遠位端部分を切り取れば開口部15が形成される。
【0029】
図1に示される容器10中の第1の組成物11は容器10を圧縮することによって放出できる。容器10は、最低1回分の投与に相当する量の第1の組成物11を保持する。容器10は使い捨てパッケージとして設計してもよい。
【0030】
図2に示される容器10の第2の実施の形態は、ピストン状の送出手段13を備える。なお、図1の実施の形態の要素に相当する要素には同じ参照番号を使用する。送出手段13は、注入用のシリンジのピストンと同様の仕組みに従って容器10’の円筒状の後部(近位)部分に配置される。ピストン13の押し込み部を遠位方向へ押すと、第1の組成物11’が容器10’から出る。連続的にまたは選択された用量で供給することもでき、用量はピストン13上または容器壁上に設けた印22によって決定でき、容器壁の場合は容器壁を透明にする必要がある。投与は使用者の要望に個々に対応できる。
【0031】
ここで図3を参照すると、第1の容器10’の容器口12’が、陰茎16中の尿道17の端部に配置されている。このように容器口を配置することは、尿道17中の正しい位置に第1の組成物11”を供給するために必要である。容器口12は陰茎16の陰核亀頭18にある尿道の入り口から尿道17へ挿入される。通常、約10mmの深さまで挿入すれば十分である。図3は、第1の組成物11’の一部が容器10’から出てプラグ20が形成されている状態を示している。尿道に第1の組成物11’を供給したら、容器口12’を尿道17から取り出す(不図示)。
【0032】
尿道を閉鎖するために尿道の所定の深さに第1の組成物11’を入れ、これによって第1の組成物11’を尿道17の内部面に接触させる。第1の組成物11’がゲルを形成することによって、またそれがおそらく膨張することによって、第1の組成物11’は尿道17の内部面を押圧する。このため第1の組成物11’はほぼ球状の形をなすと考えられる。第1の組成物11’と尿道17の内部面との接触、および第1の組成物11’が膨張するという特性によって、尿道17を閉鎖することができ、第1の組成物11から尿が流れ出すのを防ぐ。
【0033】
第1の組成物には多糖ゲルといった化学組成物を含有させることができ、例えばアガロース、デキストリン、デンプン、セルロース、アルギン酸塩、キサンタン、またはキトサン、またこれらの誘導体に基づいたものが挙げられる。あるいは、第1の組成物11は、例えばアクリルアミドまたはその誘導体に基づいたアクリル酸ゲルを含有してもよい。好ましい実施の形態では、第1の組成物はアルギン酸ゲルである。第1の組成物は曲がりやすく、展性があり、生体適合性があるものが適切であり、抗菌バリアを形成できる静菌剤を含有させてもよい。また、第1の組成物は、尿道の粘膜の成長を促進する特性をもっていてもよい。
【0034】
本発明の別の実施の形態を図4に示す。第2の組成物20を含む第2の容器19が、尿道17へ第2の組成物20を供給するために設けられている。第2の容器19は、第1の容器10と同様に設計することができ、その場合第1の容器10について上述したように、容器口12”および送出手段を備える。
【0035】
第2の組成物20は尿道17に供給されるように作られている。このため、尿道の閉鎖物がある場所にまたはその閉鎖物近くに第2の組成物を供給して閉鎖物と接触させると、第1の組成物11’によって形成されたプラグが分解し、これによって閉鎖物が除去される。または、第1の組成物11’の膨張性またはゲル安定性を阻害する性質、例えば収縮誘発性を第2の組成物20が備えるようにしてもよい。この場合、プラグを収縮させてから閉鎖物を取り除くことができる。第2の組成物は、様々な塩類を組み合わせた化学組成物を含有してもよい。また、第2の組成物20は、第1の組成物11’に接したときに第1の組成物11’のプラグ保持特性を妨げるpH値を有するようにしてもよい。また、第2の組成物20は、表面張力、親水性、および粘性のような特性によって第1の組成物11’の膨張性またはゲル安定性を阻害することができる様々な溶剤からなるものであってもよい。
【0036】
このように、第2の組成物20は尿道17に供給され、第1の組成物と接触するように作られている。このようにすると、第1の組成物11’は溶解または分解するか、収縮によってサイズが縮小するので、使用者はしたいときに排尿できるようになる。第1および第2の組成物11’、20の残留物があるのであれば、それは排尿時に除かれ、これによって尿道は元通りになる。
【0037】
本発明の一実施の形態では、第1の組成物11、11’は、第1の組成物11、11’によって発生した尿道17内の閉鎖物を任意の物理的な動作によって除去できるような方式に作ることもできる。この物理的な動作を特に陰茎16の外側から加えることによって、第1の組成物11、11’で形成された閉鎖物を押し出すようにすると、組成物の形が変化し、尿道の閉鎖物が除去できるようになる。第1の組成物11、11’は排尿時に尿によって尿道17から排出される。
【0038】
図5に示される実施の形態は、第1の流体37および第2の流体38を含む第1および第2のチャンバを備えた本発明による装置30である。流体37、38は、混合時に第1のゲル状組成物を形成できる成分を含んでいる。第1および第2のチャンバは、円形の後部壁34から遠位方向に伸びる共通の回転対称な壁31によって囲まれ、その外径が中間壁セクション32の間にわたって遠位方向に徐々に小さくなり、その先で容器口セクション33に繋がり、セクションの末端は容器口39まで伸びている。後部壁34は円形の周辺フランジ35を備え、壁セクション31、32、33と、第1および第2のチャンバ間に配置された水平な内壁36とに一体化している。内壁36は容器口39まで伸びていないが、そのほんの近くまで伸びている。内壁36の遠位端は、シーリングストッパ45の近位側スリットに収容でき、ストッパは、第1および第2のチャンバ、ならびに容器口39を相互に密閉し、使用前に取り除かれる。第1および第2の流体37、38は、第1のプランジャ44、41、および第2のプランジャ43、42によって同じ割合で装置30から出され、プランジャの各ロッド41、42は、後部壁34の開口部から密閉状態で導かれ(不図示)、その近位端側で横方向の押し込み部40を介して連結されている。このため、遠位方向に押されると、両者がともに移動して、それぞれのチャンバから第1および第2の流体37、38が出る。別の実施の形態を説明すると、ストッパ45の除去後に容器口39を尿道に挿入して、第1および第2の流体を一斉に注入できるようにすることも可能である。容器口開口部に近い距離のところに内壁36の末端を作ることによって、この開口部付近の容器口39内に末端スペースを形成し、ここで第1および第2の流体を容器口から出す前に部分的あるいは完全に混合させておく。例えば、スペースの内壁にリブ(不図示)を配置するなどして、流体に波を立てるような機械的手段を末端スペースに設けることによって混合を改善できる。上記記載から明らかなように、第1および第2のチャンバおよびプランジャヘッド44、43は横断面が半円である。
【実施例2】
【0039】
組成物
第1の組成物の好ましい実施の形態は、ボロン酸基と多価アルコール化合物との複合体形成に基づくものである。ポリ(ビニルアルコール)(PVA)を多価アルコールとして用い、ボロン酸基源としてN−アクリロイル−p−アミノフェニルボロン酸の共重合体を用い、このような共重合体を以下ボロン酸ポリマーと呼ぶ。このような種類の2種類のポリマー間で複合体を形成させるとゲルが形成できる。第2の組成物の好ましい実施の形態ではグルコースが含まれる。ボロン酸基に対してグルコースはPVAと競争反応を起こす。その結果、2種類のポリマー同士を引き付けていた原因であるボロン酸−PVA結合が壊れて、遊離ポリマーの分離が起きる。
【0040】
第1の組成物の形をした典型的なポリマー系は、1時間以上といった長時間尿道中にとどまることで尿道を閉鎖しかつ尿の漏れを防ぐために十分濃厚なゲルを速やかに形成できる。一方、第1の組成物によって形成されたゲルプラグは、グルコースあるいは別の適切な低分子量糖類を追加すると比較的速やかに溶解する。ホウ酸ポリマーによるポリビニルアルコール(PVA)のゲル形成はアルカリ性条件(pH>9.5)下で速やかに進行し、一方ゲルの分解はpH3でグルコース1重量%を含む溶液中で速やかに進行する。本発明のPVAゲルは、PVA水溶液とホウ酸ポリマー水溶液とを混合すると数秒内に形成され、その濃度は、約50cmの水柱の圧力下でチューブから水が流れるのを抑えるのに十分な濃度であった。ゲルはpH3で1%グルコース溶液に浸されると、10〜15分以内に溶けた。
【0041】
ボロン酸ポリマーによるゲル形成の代わりに、様々な含有量のPVA水溶液に対する0.1MのNa(pH9.8)の影響を調べた。PVA濃度3%w/vはゲル形成に十分であった。一方、濃度をさらに低くすると(<=2%)、ゲルが発生しないか、または溶液の粘性の顕著な増加が肉眼では見えなかった。10分の1モル濃度の四ホウ酸ナトリウム(pH9.8)、またはこれと0.4Mホウ酸との混合物(0.5ml、pHは7.1から8.5の範囲で変化させた)をガラス瓶にはいったPVA(0.5ml)の5%w/v水溶液に加え、直ちに振動させて溶液を混合した。混合してから1分、3時間、および24時間後に、ガラス瓶を上下逆さまにしてゲル化を肉眼で評価した。ゲル化効率を次のように設定した。−(ゲル化なし)、−/+(不完全なゲル形成;混合物が低粘性相および高粘性相へ分離)、+/−(迅速なゲル形成の後、ゲルが徐々に崩壊し数時間で液相出現)+(24時間後でも安定したゲル)。結果を表1にまとめる。
【0042】
表1.pHを変数としたときのPVAによるボロン酸塩緩衝液のゲル化
【0043】
【表1】
Figure 2004523296
【0044】
表1からわかるように、PVAを含んだボロン酸緩衝液は塩基性溶剤中で効率的にゲル化でき、このときボロン酸イオンがある割合で帯電した四面体型として存在する。0.4から0.2モル/lまでホウ素濃度を低下させると、pH8.5でさらに弱いゲル形成(−/+タイプ)を示した。
【0045】
N,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)およびN−アクリロイル−3−アミノフェニルボロン酸(AAPBA)の共重合体
【0046】
【化1】
Figure 2004523296
【0047】
AAPBAの合成。3−アミノフェニルボロン酸塩酸塩(3−APBA)(1.72g、10mmol)を2MのNaOH20ml(40mmol)に溶かした。この溶液をろ過し氷浴で3℃に冷却した。5〜6分間激しく攪拌しながらアクリロイルクロライド(1.6ml、20mmol)を3−APBA溶液に滴下した。HCl(2M)を反応混合物に滴下し、pHを約1に調節した。沈殿物を焼結ガラスフィルタ(ショット(Schott)社製DuranNo.3)でろ過して分離し、蒸留水(50ml)で洗った。洗った沈殿物を60℃で40mlの蒸留水に溶かし、8°Cで一晩結晶化させ、明るい紫色の針状物を得た。結晶をろ過し、冷たい蒸留水で洗い、CaClの入ったデシケータに入れ真空下で乾燥させた。AAPBAの収率は0.76g(40%)だった。HNMR(CDSOCD)δ=5.73(1H,a),6.25(1H,b),6.45(1H,c),7.2〜7.9(4H,d),8.0(2H,e),10.05(1H,f)。
【0048】
ボロン酸含有ポリマー。pac−B1およびpac−B2と名付けた2つのサンプルを、DMAAとAAPBAのラジカル共重合によって調製した。乾燥した活性化酸化アルミニウムが充填された0.9×2.5cmカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって市販DMAAをヒドロキノン・モノメチル・エーテル(重合阻害剤)から分離し、原材料3mlから純粋なDMAAを1.9mlを得た。
【0049】
pac−B1。DMAA(0.93ml、9mmol)をジオキサン5mlに溶かした。70℃に加熱しながらAAPBA(190mg、1mmol)をジオキサンの4mlに溶かした。モノマー溶液すべてをビーカーの中に入れて混合し、続けてこの混合物に2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)20mgを溶かした。N下で混合物を30分間70℃で加熱し、ラジカル重合させた。形成されたゲル状の共重合体を、エタノール8mlに溶かし、溶液はジエチルエーテル100mlに滴下し、共重合体を沈殿させた。ろ過して沈殿物を集め、ジエチルエーテルで洗い、真空下で乾燥させた。収率0.40g(37%)。
【0050】
pac−B2。DMAA(0.93ml、9mmol)、AAPBA(190mg、1mmol)およびAIBN(10mg)を、エタノール10mlに溶かした。次に遊離基重合を開始させた。まずN下で反応混合物を70℃で加熱し、混合物を同じ温度で6時間保った。これによって得られた共重合体の溶液を100mlのジエチルエーテルに滴下し、共重合体を沈殿させた。ろ過して沈殿物を集め、ジエチルエーテルで洗い、真空下で乾燥させた。収率0.87g(77%)。
【0051】
pac−B1および−B2ポリマーをHNMRで同定すると、AAPBAユニットのモル分率m/(m+n)がそれぞれ12モル%、8モル%という値を得た。式:m/(m+n)=(d+e)/(c+d+e)またはm/(m+n)=(d+e)/6:[(d+e)/6+a/2]によって計算すると、同様の結果が得られた。
【0052】
共重合体は共に自身の化学組成という点で関連性が非常に高かったが、水に対する可溶性が実質的に異なることがわかった。すなわちpac−B1が塩基性条件下でのみ可溶性を示す一方、pac−B2はどのpHでも蒸留水に容易に溶けた。PAC−B1共重合体はAAPBAユニットの含有率が高いため疎水性が増したものと考えられるので、さらに高いpHでボロン酸基が部分的に帯電したときにのみ溶解できるようになる。
【0053】
pac−B1あるいはpac−B2によるPVAのゲル化。溶液の体積を同じにして、様々なpH下で混合した。結果を表2にまとめる。
【0054】
表2.pHを変数としたときのPVAによるボロン酸含有共重合体のゲル化。
【0055】
【表2】
Figure 2004523296
【0056】
表1および2からわかるように、低分子量ボロン酸塩類と比較して、pac−B2は非常に広範囲のpHでPVAを伴うゲル化が形成できる。主な理由として、PVAと結合する個所が複数共重合体にあることが考えられる。少なくとも2つの帯電ボロン酸基が一つの重合鎖にあれば、これがPVAの巨大分子の架橋剤として反応していると考えられる。
【0057】
低分子量ボロン酸塩類と比較すると、溶液中のホウ素濃度がはるかに低い状態の中でボロン酸含有共重合体によるPVAのゲル化が進み、すなわち0.4g原子/l(0.1MのNa+0.4MのHBO、1:1、pH8.5)に対して0.015g原子/l(2%w/vのpac−B2)であり、これは注目に値する。これはボロン酸含有共重合体によってPVAを効率的に架橋して巨大分子にできることを示す別の証拠である。形成されたゲルは、1%のグルコース溶液、pH3で容易に溶けた。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】第1の容器に収容された第1の組成物を示す全体の縦断面図で、容器の第1の実施の形態を示す。
【図2】第1の容器に収容された第1の組成物を示す全体の縦断面図で、本発明の第2の実施形態を示す。
【図3】図2の装置を男性の尿道に挿入して、第1の組成物を放出し、プラグが形成された後の部分縦断面図であるが、装置は断面図にしていない。
【図4】図2の装置に相当するが第2の組成物で充填された装置を挿入し、第2の組成物を放出し、第1の組成物によって形成された尿道のプラグ上で反応させた後の部分縦断面図であるが、装置は断面図にしていない。
【図5】混合することにより第1の組成物を形成できる第1および第2の流体で満たされた2つのチャンバを備えた本発明の第3の実施の形態の全体の縦断面図である。

Claims (21)

  1. 尿道(17)を閉鎖するように尿道(17)への挿入手段を備える尿失禁用装置であって、
    ゲルを含んだまたは尿道(17)挿入時に尿道を閉鎖するゲルを形成できる第1の組成物(11;11’)を前記手段は有し、
    前記第1の組成物(11;11’)は容器口(12;12’)を備える第1の容器(10;10’)に収容され、該容器口(12;12’)は、尿道(17)へ挿入されるように、また該第1の容器(10;10’)から尿道(17)へ該第1の組成物(11;11’)を移送するように設計される
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記第1の容器(10)は柔軟な材料で形成され、このため該容器を圧縮することによって該容器から前記第1の組成物(11)を出すことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の容器(10’)は、該第1の容器(10’)に収容された前記第1の組成物(11’)を供給するよう整えられた送出手段(13)を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記送出手段(13)は、前記第1の組成物(11’)から所定用量分を供給できるように設計されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1の組成物(11;11’)は、物理的な動作によって尿道の閉鎖物を除去できるよう変形可能に整えられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 尿失禁用装置であって、
    手段が、請求項1の第1の組成物(11’)のゲルによって生じた尿道の閉鎖物を除去する薬剤を含む第2の組成物(20)を有し、
    前記第2の組成物(20)は、容器口(12”)を備える第2の容器(19)に収容され、該容器口(12”)は、尿道(17)へ挿入されるように、また前記第2の容器(19)から尿道(17)へ該第2の組成物(20)を移送するよう設計されている
    ことを特徴とする装置。
  7. 前記第2の組成物(20)は、前記第1の組成物(11;11’)の特性を妨げるように作られていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記第2の容器(19)は、該第2の容器(19)の容器口(12”)が尿道(17)に挿入された上で、該第2の容器を圧縮することによって、または個別の送出手段によって該第2の容器(19)から尿道(17)へ前記第2の組成物(20)を供給できるように、該容器口(12”)および除去可能なシールを備えることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の組成物(11)は、殺菌剤または静菌剤、あるいは、尿道で抗菌バリアを構成する組成物を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1の組成物(11)は、尿道の粘膜成長を促進する薬剤または薬剤の組み合わせを含む請求項1に記載の装置。
  11. 前記第1の組成物に含まれるものとして、アガロース、デキストリン、デンプン、セルロースとドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースといったその誘導体、およびキトサンとその誘導体に基づいた多糖ゲル、アクリル酸ゲルとその誘導体、およびキサンタンゲルおよびその誘導体が挙げられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記第2の組成物(20)は、前記第1の組成物(11)によって得られた閉鎖物を除去できる薬剤および/または溶剤および/または塩および/またはpH値をもつものを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  13. ゲルを含んだまたは対象者の尿道(17)挿入時に尿道を閉鎖するゲルを形成できる第1の組成物(11;11’)を有する装置を使用することよって該対象者の尿失禁を制御する方法であって、該第1の組成物は、尿道(17)へ挿入されるように、また第1の容器(10;10’)から尿道(17)へ該第1の組成物(11;11’)を移送するように設計された容器口(12;12’)を備えた該容器(10;10’)に収容され、該方法は、
    −前記容器口を尿道へ挿入し、
    −前記容器口を通じて尿道へ前記第1の組成物を供給し、該第1の組成物で尿道を閉鎖し、閉鎖物から尿が漏れないようにし、
    −尿道から前記容器口を取り出し、このとき前記第1の組成物によって生じた前記閉鎖物だけを尿道に残すようにする
    工程を含むことを特徴とする方法。
  14. 第1の装置を除去してから、前記対象者または看護人が選んだ期間の最後の時点で、前記閉鎖物を分解するために第2の組成物(20)を尿道に供給することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記除去から前記第2の組成物の投与までの時間は、30分から12時間、またはそれ以上である請求項14に記載の方法。
  16. 前記時間は2時間から10時間までである請求項15に記載の方法。
  17. ヒトの尿失禁を処置する薬剤の製造のために、アガロース、ラクトース、グルコース、デキストリン、デンプン、セルロース、またはキトサン、あるいはこれら誘導体のいずれかに基づいた多糖ゲル、またはアクリルアミドあるいはその誘導体に基づいたアクリル酸ゲル、またはアルギン酸ゲル、キサンタンゲル、あるいはどちらかの誘導体を含む第1の組成物を使用する方法。
  18. 多糖ゲルに基づいた組成物、アルギン酸塩に基づいたゲル組成物、キサンタンに基づいたゲル組成物から選択される第1の組成物の製造を含む排尿を防止する手段の製造方法。
  19. ヒトの尿失禁を制御する装置セットであって、該装置セットは、
    −ゲルを含んだまたは尿道(17)挿入時に尿道を閉鎖するゲルを形成できる第1の組成物(11;11’)を有する第1の装置(10;10’)と、
    −前記第1の装置(10;10’)の前記第1の組成物(11;11’)によって生じる尿道の閉鎖物を除去するための第2の組成物(20)を有する第2の装置(19)であって、尿道挿入時に該第1の組成物(11;11’)によって得られた閉鎖物を除去できる薬剤を含む第2の組成物(20)を有する該第2の装置(19)と
    を備えることを特徴とする装置セット。
  20. 無菌状態でパッケージに収容された請求項19に記載のセット。
  21. 前記第1および第2の装置は一体型(30)であることを特徴とする請求項19または20に記載のセット。
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