JP2004521803A - 遠隔操作可能な航空機 - Google Patents

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Abstract

本発明は、遠隔操作可能な航空機、特に遠隔操作可能な超軽量ヘリコプタであって、少なくとも1つのロータブレード(104)が設けられており、このロータブレード(104)の設定角度(α)が調節可能になっている形式のものに関する。本発明によれば、少なくとも1つのロータブレード(104)の設定角度(α)の調節が、力、特にロータブレードの回転軸に直接的に供給されたねじり力によって行われ、この力は、磁界によって生ぜしめられ、この磁界は、電気モータの構成部材でない少なくとも1つのコイル(196)の電気的な制御によって変化可能になっている。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作可能な航空機、特に遠隔操作可能な超軽量の模型ヘリコプタであって、少なくとも1つのロータブレードが設けられていて、このロータブレードの設定角度が調節可能になっている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば模型ヘリコプタに関連して、メインロータの揚力およびエレベータ(Pitch:Nick)/エルロン(Roll)を、サーボモータに接続された1つの複合ロッドによって制御することが知られている。テールロータを駆動するためには、特に2つの手段が知られている。第1の手段では、テールロータとメイン駆動装置との結合を変速装置を介して行い、この変速装置は、サーボモータ、選択的な連結装置および被駆動シャフトによって制御される。第2の手段では、テールロータが別個のモータによって駆動される。第1の手段は、通常、内燃エンジンがメイン駆動部として使用される場合に用いられる。第2の内燃エンジンがテールモータの駆動のためにのみ、特にテールロータの領域に設けられた場合、極めて重量がかさむ。電気モータもまた、コストのかかるジェネレータまたは重い蓄電池を必要とする。第2の手段は、特に電気的に駆動される模型で用いられるが、それというのは、テールロータのための駆動装置としては、必要とされる出力が小さいので、現在電気モータしか使用することができないからである。さらに、ジャイロシステムが公知であり、このシステムは、メインロータシャフトを中心とした安定化のために、テールロータ推進力(もしくは、たとえばエレベータまたはエルロンのような別の3次元座標)をレギュレーションし、これは、別個のシステムとして、システム全体に接続することのできる固有のケーシング内に設けられている。
【0003】
前述の構造的な構成によって、従来の構造は比較的重くなっている。それというのは、この構造は、前述の構造的な特徴に加えて、特に強度および堅牢さを考慮して、場合によって起こり得る墜落時により大きな損傷から免れるように最適化されているからである。さらに、超過重量となる度により強い、これによって必要な重いモータおよびたとえば蓄電池のようなエネルギ供給体が必要となる。このことによって、たとえば200グラムより小さい重量を有する模型ヘリコプタの市販品は今のところ存在していない。この境界に到達するヘリコプタは、いまだに従来の技術に基づいていて、大抵、いわゆるインドアヘリコプタとして販売される。しかし、経験上、特に飛行初心者は、模型を室内空間で上手に制御することに問題があり、したがって、インドアというのはむしろホール型空間と考えられる。墜落した場合、模型は、堅牢に製作されているにもかかわらず、しばしば損傷を受ける。その理由は、模型ヘリコプタがいまだに極めて大きな重量ひいては慣性力を有していることである。メインロータの駆動装置を様々に制御するために(ピッチもしくはコレクティブピッチ(Pitch)、エレベータおよびエルロン)、従来のメインロータ制御では、ロータブレードの設定角度の様々な制御をサーボモータ、スワッシュプレート、ヒラーパドルなどを介して行う。40〜50グラムまでの軽量な模型ヘリコプタの個々の試作品が知られているが、これらの試作品も従来の技術に基づいたものであり、相応にコストがかかるので大量生産には適さない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の課題は、遠隔操作可能な航空機、特に遠隔操作可能な超軽量の模型ヘリコプタであって、低コストで製作可能かつ比較的簡単に組付け可能であって公知の遠隔操作可能な航空機よりも小さな重量を有している形式のものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の利点
上に述べた課題は、請求項1に記載された特徴によって解決される。
本発明の有利な実施態様は、引用形式請求項に記載されている。
本発明による遠隔操作可能な航空機は、上位概念にある従来技術、すなわち少なくとも1つのロータブレードの設定角度の調節が、回転するエレメントを備えた電気モータを使用することなしに、力、特にロータブレードの回転軸に直接的に供給されるねじり力によって行われ、この力は、少なくとも1つのコイルの電気的な制御によって変化可能である磁界によって生ぜしめられる。本発明による解決手段によって、従来の技術で使用されていたサーボモータを省くことができ、これによって、より低い製作コストおよびより小さい重量を得ることができる。有利な実施態様では、コイルが、ロータブレードに作用する力が設定角度に関連して釣合っている時に、所望の設定角度を生ぜしめるように制御される。この制御は、有利には、レギュレーションの形で行われる。
【0006】
少なくとも1つのコイルは、パルス状に制御されることが好ましい。これによって、たとえば設定角度のフルデジタルの制御もしくは開ループ制御ならびにレギュレーションもしくは閉ループ制御を可能にする。有利には、少なくとも1つのロータブレードの設定角度の調節を行う力が、結合ブラケットを介してねじり力としてロータブレードに伝達され、この結合ブラケットは、結合ブラケットの調節が少なくとも1つのロータブレードの設定角度を規定するように、少なくとも1つのロータブレードに蝶番結合されている。この場合、たとえば、1つの結合ブラケットが1つのロータブレードに対応配置されていてよいし、または各ロータブレードに1つの結合ブラケットが対応配置されていてよい。後者の手段は、特に、複数のロータブレードが設けられていて、ロータブレードの設定角度が互いに無関係に調節可能な場合である。この場合、結合ブラケットが、ロータ回転軸に対して垂直方向に延びる軸を中心として旋回可能になっているのが好ましい。この場合、旋回軸は、ロータメイン軸と交差しているのが好ましい。
【0007】
本発明の航空機の別の実施態様では、少なくとも1つのコイルが、ロータ軸に結合されているロータプレートに配置されていてよい。このような実施態様では、多くの場合、力伝達のために使用されるプッシュロッドおよびこれに類するものを省くことができる。
【0008】
特にこの場合、有利には、少なくとも1つのコイルの電気的な制御が、スライディングコンタクトを介して行われる。このスライディングコンタクトは、たとえば1つまたは複数のロータブレードを支承するロータプレートに配置することができる。
【0009】
特に上に述べたような場合には、さらに、少なくとも1つの結合レバーに、磁界に寄与する少なくとも1つの永久磁石が配置されている。さらに、このような永久磁石は、釣合い重りとして作用することができ、かつ遠心力によって、1つまたは複数のロータブレードが、設定角度に関連して設定された位置へ、たとえば非作業位置または設定角度に関連して力の均衡がとられる位置へと運動することに寄与する。この場合、場合によっては、適当な当接エレメントが、たとえばロータプレートと結合ブラケットとの間に設けられていてもよい。
【0010】
さらに、本発明の別の実施態様では、少なくとも1つのロータブレードの設定角度の調節を行う力が、少なくとも1つのプッシュロッドを介して伝達される。このようなプッシュロッドは、少なくとも1つのロータブレードを有するロータの回転軸の領域に配置されているのが好ましく、たとえば、航空機のボディ内に延びていてよく、このボディ内で回転しないエレメントと協働する。
【0011】
特にこの場合、さらに、少なくとも1つのプッシュロッドが、結合ブラケットに蝶番結合されていてよい。この結合は、たとえば、プッシュロッドの曲げられた区分および結合レバーに設けられた鳩目を介して行うことができる。これにより、半径方向に案内された結合ブラケットの部分に沿った鳩目の配置に応じて、プッシュロッドの曲げられた区分と結合ブラケットとの間にストッパが形成され、これによって、最大設定角度が規定される。
【0012】
これに加えてまたは別の実施態様として、少なくとも1つのプッシュロッドに、磁界に寄与する少なくとも1つの永久磁石を配置することもできる。この実施態様の趣旨は、プッシュロッドが航空機のボディ内で回転しないエレメントと協働するということであり、この態様に制限されることはない。
【0013】
特に上に述べたような場合には、さらに、航空機の回転しないエレメントに設けられた少なくとも1つのコイルが、少なくとも1つの永久磁石に隣接して配置されていてよい。この場合、たとえば、プッシュロッドの軸線方向の端部に設けられた永久磁石がコイルの上方に設けられているか、またはコイルがプッシュロッドに関して半径方向に永久磁石に隣接して配置されている手段が可能である。
【0014】
本発明による航空機の別の実施態様では、航空機が少なくとも2つのロータブレードを有していて、これらのロータブレードの設定角度が、互いに無関係に調節可能になっており、少なくとも2つのロータブレードのそれぞれに、少なくとも1つのコイルが対応配置されていてよい。それぞれのコイルが相応に制御されることによって、ロータブレードの設定角度を互いに無関係に調節できると、特に有利な飛行特性が得られる。
【0015】
特にこの場合、さらに、曲げ弾性的な結合エレメントが、結合ブラケットを対になるように結合していてよく、この場合、回転軸に対して垂直方向に作用する遠心力は上昇し、回転軸を従来の位置に動かす付加的な戻り力が生ぜしめられるようになっている。
【0016】
さらに、この遠隔操作可能な航空機において、ロータブレードに結合されていてかつ設定角度が互いに無関係に調節可能になっている2つの結合レバーが、曲げ弾性的なエレメントを介して互いに結合されていてよい。
【0017】
さらに、メインロータ軸に対して同軸的な揚力成分(ピッチ)の制御は、それぞれが1つのロータブレードに対応位置されている少なくとも2つのコイルが、少なくとも2つのロータブレードの設定角度が同じ方向に変化されるようにそれぞれ制御されることを含んでいてよい。この設定角度の同方向の変化もしくは調節は、たとえば、直流電圧、特にフルデジタルの手段によって供給することができるパルス状の直流電圧を少なくとも1つのコイルに印加することによって行うことができる。
【0018】
これに加えてまたは別の実施態様では、さらに、メインロータ軸に対して非同軸的な揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御が、それぞれが1つのロータブレードに対応位置されている少なくとも2つのコイルが、少なくとも2つのロータブレードの設定角度が反対方向に変化されるようにそれぞれ制御されることを含んでいてよい。この設定角度の変化は、たとえば、2つのロータブレードに、メインロータの周期時間内での所定の時点に同時に、反対極のパルスを繰り返し供給することによって得られる。この場合、このパルスの長さは、エレベータ-/エルロン力の強さを規定する。この場合、ピッチ制御もしくはコレクティブピッチ制御とエレベータ-/エルロン制御もしくはサイクリックピッチ制御を同時に得るために、ピッチパルスおよびエレベータ-/エルロンパルスを単にエレベータ-/エルロン上位で重畳しないことが有利である。それというのは、これによって、ピッチとエレベータ/エルロンとの間の相互作用が起こり得るからである。
【0019】
本発明のさらに別の実施態様では、遠隔操作可能な航空機が、少なくとも2つのロータブレードを有しており、これらのロータブレードの設定角度が連動して調節可能になっている。この目的のためには、たとえば、ただ1つの結合ブラケットを使用することができ、この結合ブラケットが、設定角度の調節のために必要な力を伝達するようになっている。相応なロータブレードの連結によって、特に簡単な、したがって軽量で低コストの構造が可能となる。
【0020】
本発明による航空機の全ての実施態様では、メインロータに対して同軸的な揚力成分(ピッチ)の制御は、直流電圧、特にパルス状の直流電圧が、少なくとも1つのロータブレードに対応配置されている少なくとも1つのコイルに印加されることを含んでいる。
【0021】
これに加えてまたは別の実施態様では、メインロータ軸に対して非同軸的な揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御が、交流電圧、特にパルス状の交流電圧が少なくとも1つのロータブレードに対応配置されている少なくとも1つのコイルに印加されることを含んでいる。同軸的な揚力成分および非同軸的な揚力成分が、パルス状の電圧によって調節される場合には、その都度のパルス時間は異なっていて、たとえば制御回路によって規定することができる。
【0022】
特に上に述べたような場合、有利には、さらに、交流電圧の周期が、少なくとも1つのコイルで得られた少なくとも1つのロータブレードの回転数と同期化されている。このような同期化によって、振動の少ない運転が得られる。
【0023】
さらに、メインロータ軸に対して同軸的な揚力成分(ピッチ)の制御、およびメインロータ軸に対して非同軸的な揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御が重畳されてよい。最大のエレベータおよび/またはエルロン制御能力を維持して、ピッチ制御とエレベータ-/エルロン制御とを無関係に保つためには、この場合、たとえば、エレベータ-/エルロンパルスを加えた時に垂直方向の揚力が一定に保たれるようにピッチのために変化するパルス列を用いることができる。このためには、たとえばピッチパルスを延ばすことができる。
【0024】
本発明による航空機の特に有利な実施態様では、少なくとも1つのコイルの制御がフルデジタルで行われる。これは、特に、デジタルのレギュレーション装置を使用する場合にあてはまる。
【0025】
これに加えてまたは別の実施態様で、さらに、少なくとも1つのコイルの制御において、ピッチ制御およびエレベータ/エルロン制御を同時に行う際、パルス幅修正を行うことができる。
【0026】
本発明の実施態様による遠隔操作可能な航空機、特に超軽量模型ヘリコプタの制作のための各構成部材は、引用形式請求項の保護の範囲内にある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
実施例の説明
超軽量模型ヘリコプタの実施例を以下に説明する。
図1aに、本発明による航空機のメインロータの第1の実施例の平面図及び側面図を示す。支承されたメインロータ軸108に結合されているメインロータプレート103には、タップコンタクト(図示せず)を介して電気的に接続されている2つのコイル106が、メインロータ軸108に関して左右対称に取付けられている。同様にメインロータプレート103には、2つのピボット(ロータリ)軸受け102が取付けられており、これらのピボット軸受け102には、それぞれ1つの結合ブラケット101が支承されており、この結合ブラケット101の、互いに反対側の端部には、永久磁石105及びロータブレード104が取付けられている。永久磁石105は、直流電流107がコイル106を通って結合ブラケット101の変位をひいてはロータブレードの流過角度もしくは設定角度αの変化を起こすように配置されている。流過角度αが変化することによって、ロータヘッドの回転時にロータブレード104によって下方向もしくは上方向に加速される空気の速度も変化し、これにより、構造体の揚力も変化する。コイル電流107が再び遮断されると、結合ブラケット101およびこれに取付けられた永久磁石105の遠心力、ならびに空気の加速のためにロータブレード104に作用する力によって、前述の変位に反する作用が働き、これにより、結合ブラケット101は再びゼロ位置に戻される。過剰な振動(Overshooting:Ueberschwingen)は、ロータブレード104の緩衝特性によって十分に防止される。緩衝性があるがフレキシブルな当接部材109をメインロータプレート103に結合ブラケット101の下側で取付けることによって、過剰な振動を実際に完全に防ぐことができる。結合ブラケット101を結合している曲げ弾性的なエレメント113を取付けることによって、結合ブラケット101によって生じかつロータブレードの回転軸に対して半径方向に生じる遠心力を受容することができ、これによって、ピボット(ロータリ)軸受け102内で生じる摩擦が低減される。この構成は、メインロータ100の制御のために、次のように利用することができる:直流電流107をコイル106にかけることにより、ロータブレード104、ひいてはメインロータ軸108に対して同軸的な揚力(ピッチ)の値の変位を持続的に変化させることができる。メインロータ軸108の回転数と同期化された周期を有する交流電圧を印加することによって、一定の揚力ベクトルを発生させることができ、この揚力ベクトルは、メインロータ軸108に対して同軸的ではなく、同軸的な揚力成分(ピッチ)とこれに対して垂直方向の側方駆動力(エアクラフトピッチ:エレベータ及びロール:エルロン)とからなっている。したがって、この構造体は、従来のメインロータ制御と同じ運動自由度を有しているが、直接的な制御によって緩慢さが本質的に抑えられ、これによりサーボをベースとするロータ制御システムよりも迅速に制御可能になっている。
【0028】
図1bi〜図1biiiに、設定角度を調節するための電気的な制御グラフを例示する。ピッチ制御は、図1biに示したように、2つのロータブレードに対する規則正しいパルス列によって得られる。穏やかで振動の少ない運転を得るために、パルス列は、ロータブレード104が非作業-/正常位置から最大ピッチへ移ってまた非作業-/正常位置に戻ってくるために必要とされる時間より小さい周期時間を有していなければならない。エレベータ-/エルロン制御は、図1biiに示すように、メインロータ100の周期時間T内での所定の時点で同時に、繰り返し反対極のパルスを2つのロータブレード104に供給することによって行うことができる。このパルスの長さは、エレベータ-/エルロン力の強さによって規定される。ピッチ制御及びエレベータ-/エルロン制御を同時に行うためには、ピッチパルスもしくはエレベータ-/エルロンパルスを、単にエレベータ-/エルロン上位で重畳させてははならない。それというのは、これによって、ピッチとエレベータ/エルロンとの間での相互作用が起こるからからである。このことは、ピッチパルスとエレベータ-/エルロンパルスとが同方向にかけられているロータブレードでは、エレベータ-/エルロン作用が、ピッチパルスとエレベータ-/エルロンパルスとが反対方向にかけられているロータブレードでよりも極めて小さくなっていることが原因である。最大のエレベータ/エルロン制御能力を維持しかつ互いに無関係なピッチ制御とエレベータ/エルロン制御とを得るためには、ピッチのためのパルス列は、エレベータ/エルロンパルスを加えた場合に、垂直方向の揚力が一定に保たれなければならない。このことは、図1biiiで破線により示したように、ロータブレード104にかかるピッチパルスを延長することによって比較的簡単に得られる。
【0029】
図1cに、本発明による航空機のメインロータの第2の実施例の平面図及び側面図を示す。コイル106への電気的な接続を形成するための、場合によっては故障の影響を受けやすいスライディングコンタクトを避けるために、コイル106は、図1cに示した実施例ではヘリコプタの非回転部分に移されている。この場合、ロータブレード104と永久磁石105との間の結合は、結合ブラケット101、鳩目110およびプッシュロッド111を介して形成され、プッシュロッド111には永久磁石105が取付けられている。プッシュロッド105によって鳩目110を介して結合ブラケット101に導入された垂直方向の力によって、前述の結合ブラケット101の変位および制御挙動、つまり設定角度αの調節が得られる。ロータブレード104の戻りは、図1cに示した実施例では、実際に回転軸にかかる永久磁石105の重量の代わりに重り112が設けられることにより保証される。
【0030】
図1dに、設定角度を調節するために力を伝達するプッシュロッドユニットの側面図を示す。図1dによる構成は、特に図1cに示した実施例と組み合わせることができる。図1dの図示によれば、2つの永久磁石105a,105bが、互いに入り込んで円滑に摺動可能な2つのプッシュロッド111a,111bの端部にそれぞれ取付けられている。細いプッシュロッド111bは、滑り軸受け115bに対して同心的に配置されているコイル106bに電流を流すことで、磁力によって、プッシュロッド111bの端部に取付けられた永久磁石105bによって駆動される。この形式は、管として構成されたより太いプッシュロッド111aにおいても同じであり、プッシュロッド111aは、より細いプッシュロッド111bを軸線方向にガイドする。この構造の本質的な利点は、永久磁石105a,105bへの力導入および支承を同一平面で行うことができるということであり、これによって、この構造を実現する際の極めて有利なコストが得られる。このプッシュロッド111a,111bの配置は、釣合い重りによってコストもしくは手間をかけて均衡させることが必要な余計な遠心力から自由になっている。さらに、軸受け115aと115bとの間の十分に大きな間隔を選択することによって、コイル106の磁気的な作用の互いの影響を取り除くことが簡単になる。
【0031】
図1eに、本発明による航空機のメインロータの第3の実施例の平面図および側面図を示す。図1eに示したこの実施例は、メインロータ制御装置のより簡単に実現可能なバリエーションであるが、エレベータ-/エルロン制御手段を有している。図1eの図示によれば、メインロータ軸108に結合されているメインロータプレート103には、タップコンタクト(図示せず)を介して電気的に接続されているコイル106が取付けられている。同様に、メインロータプレート103には、2つのピボット軸受け102が取付けられており、これらのピボット軸受け102には、ただ1つの結合ブラケット101が支承されており、この結合ブラケット101は、2つのロータブレード104を互いに固く結合していて、この結合ブラケット101の横方向に延びる直交ブラケットの両端部には、永久磁石105と釣合い重り114とが設けられている。永久磁石105は、コイル106を通る直流電流107によって結合ブラケット101の変位、ひいてはロータブレード104の流過角度もしくは設定角度αの変化が生じるように配置されている。しかし、図1aによる実施例とは反対に、これらのロータブレード104は常に反対方向に変位する。コイル電流107が再び遮断されると、結合ブラケット101、これに取付けられた永久磁石105および釣合い重り114の遠心力が、変位に対して反対に作用し、これによって、結合ブラケット101は再びゼロ位置に戻される。結合ブラケット101の下部のメインロータブレード103にばね負荷されていない不動の当接部材109を設けることによって、過剰な振動を実際に完全に防ぐことができる。この原理は、メインロータ制御のために次のように利用することができる:メインロータ軸108の回転数と同期化された周期を有する交流電圧を印加することによって、メインロータ軸108に対して非同軸的な力ベクトルを発生させることができる。図1eに示したこの実施例は、図1aに基づく実施例を著しく簡単にしたバリエーションである。図1eに示した実施例では、ピッチおよびエレベータ/エルロンを制御する代わりに、ロータブレード104のエレベータ-/エルロン制御しかできない。したがって、この実施例では、回転数(回転速度)に応じたロータブレード104のブレードジオメトリによって所定の揚力を発生させ、これにより、固定のピッチに対応させることが前提条件となる。制御のためのパルス列に関しては、図1biiに示した、図1aの実施例に関連したエレベータ-/エルロン制御の説明を引用する。ピッチパルスへの重畳はないので、図1aに基づく実施例に関連して説明したようなパルス修正は必要でない。
【0032】
図1fに、本発明による航空機のメインロータの第4の実施例の平面図および側面図を示す。場合によっては故障の影響を受けやすい、コイル106への電気的な接続を形成するための図1eに基づくスライディングコンタクトを避けるために、図1fの図示に基づくコイル106は、ヘリコプタの非回転部分に移されている。この場合、ロータブレード104と永久磁石105との間の結合は、結合ブラケット101、鳩目110および(曲げられた)プッシュロッド111を介して行われ、このプッシュロッド111には永久磁石105が取付けられている。プッシュロッド111によって、鳩目110および結合ブラケット101を介して導入された垂直方向の力は、前述の結合ブラケット101の変位および制御挙動を引き起こす。ロータブレード104の戻りは、実際に回転軸にかけられていた永久磁石105の重量が、重り112で代えられることにより保証され、この重り112は、結合ブラケット101の外側の領域に設けられている。緩衝エレメントの緩衝性は、不均衡を解消するための釣合い重り112の1つを結合ブラケット101でなくメインロータプレート103に取付けることによって強化することができる。これによって、それぞれの重り112の遠心力がバランスされていないために、ピボット(ロータリ)軸受け102では軸受け摩擦が増大し、この軸受け摩擦が、ロータブレード104の変位に関連して緩衝作用を起こす。しかし、この高められた摩擦が、場合によっては軸受け102の摩耗をより増大させる。図1fによる実施例は、図1dの実施にほぼ対応しているが、この場合、選択的には、永久磁石105とコイル106とからなる付属のユニットを備えたプッシュロッド111のうち1つが省かれる。
【0033】
特に、超軽量模型ヘリコプタのロータ211を、駆動モータと、駆動モータ214によって回転させることができる第1の駆動エレメント202と、駆動モータ214によって送られた駆動トルクが少なくとも部分的に伝達されうる少なくとも1つの被駆動シャフト204とに結合するために、本発明による航空機に連結装置が設けられている場合には、特に、次の特徴が本発明の改良形として考慮される:
少なくとも1つの被駆動シャフト204へのトルク伝達が、運動ホイール206を介して行われること、
調節装置207,209が、運動ホイール(ロータディスク、回転板翼円板)206に変化可能な力Fを及ぼし、これにより、運動ホイール206が、場合によっては第1の駆動エレメント202に押付けられること、並びに
力Fが、磁界によって変化せしめられ、この磁界が、調節装置205,209の構成部材である少なくとも1つのコイル205を電気的に制御することよって影響を及ぼすことが可能となること。
さらに、調節装置205,209が、磁気化可能なエレメント209を有していて、このエレメント209が、運動ホイール206と力接続式に(kraftschluessig)結合されていること。
磁気化可能なエレメント209が、永久磁石209および/または別のコイルによって形成されていること。
運動ホイール202と磁気化可能なエレメント209との間の力接続式の結合が、レバー208を介して行われること。
コイル205の電気的な制御がない場合、運動ホイールが非作業位置にあり、この非作業位置で、トルク伝達が行われないこと。
被駆動シャフト204が、弾性的に曲げ可能であること。
被駆動シャフト204が、運動ホイール202の非作業位置を設定すること。
第1の駆動エレメント202がシャフト201に配置されており、このシャフト201には第2の駆動エレメント203が配置されており、この第2の駆動エレメント203には、運動ホイール206が同様に変化可能な力で押付け可能であって、これにより、被駆動シャフト204が、反対の回転方向に駆動されること。
【0034】
運動ホイール206と第1の駆動エレメント202との間の結合、または運動ホイール206と第2の駆動エレメントとの結合が、摩擦接続式に(reibschluessig)行われること。
シャフト201がメインロータシャフト201であって、これがメインロータ212を駆動していること。
被駆動シャフト204が、ロータ211に結合されていること。
ロータ211がテールロータ211であること。
被駆動シャフト204が、ロータ211の領域で、軸受け210によって支承されていること。
少なくとも1つの別の被駆動シャフトが設けられていて、この別の被駆動シャフトが、少なくとも1つの被駆動シャフト204のように駆動されること。
前記の別の被駆動シャフトへのトルク伝達が、少なくとも1つの被駆動シャフト204へのトルク伝達と無関係に変化可能であること。
第1の駆動エレメント202および/または第2の駆動エレメント203が、外歯列を有しており、この外歯列が、駆動モータの駆動シャフトに配置された歯車213に噛み合っており、これにより、第1の駆動エレメント202および/または第2の駆動エレメント203が回転すること。
少なくとも1つのコイル205の電気的な制御が、パルス状に行われること。
少なくとも1つのコイル205の電気的な制御が、フルデジタル式に行われること。
少なくとも1つのコイル205の電気的な制御が、ジャイロシステムによって送られた信号に依存して行われること。
少なくとも1つのコイル205の電気的な制御が、被駆動シャフト204の回転数および/または被駆動シャフト204に伝達されたトルクに依存して行われること。
駆動モータ214が、少なくとも1つの被駆動シャフト204に伝達されたトルクとは無関係に第1の駆動エレメント202および/または第2の駆動エレメント203の回転数が調節可能であるように制御されること。
図2に、本発明による航空機のテールロータ駆動装置の実施例の側面図を示す。図2に示されたテールロータ駆動装置は、電気機械的な連結装置の原理に基づいている。この場合、力は、電気モータ214から、歯車213,202からなる変速装置を介して、メインロータシャフト201ひいてはメインロータ212に伝達され、このメインロータ212は、特に、図1a〜図1fに基づくメインロータ100であってよい。メインロータシャフト201に設けられていてかつ下側が平らになっている歯車202は、弾性的なテールロータシャフト204に軸線方向に設けられた運動ホイール206のための摺動面として用いられる。歯車202から運動ホイール206に伝達される出力は、コイル205および永久磁石20によって駆動されたレバー208を介して得られる押付け力を、電流パルス207の長さを様々に変えることによって変化させることにより制御することができる。この場合、運動ホイール206の戻りは、パルスに応じて、弾性的なテールロータシャフト204の戻り力によって行われる。テールロータシャフト204の固定軸受け210を運動ホイール206から十分に離して設けることによって、弾性的な戻り力は、一方では、運動ホイール206を再び初期位置に動かすための戻り力として十分な力が得られるように、しかし他方では、レバー装置が負けないように戻り力を十分に小さく保持できるように調節することができる。選択的には、第2の運動ホイール203をメインロータシャフト201に設けらることによって、テールロータ211に推力反転(Schubumkehr)を起こさせることもでき、これにより、運動ホイール206はパルス列に応じて、上側の歯車つまり運動ホイール202または下側の運動ホイール203によって駆動されるかまたは非作業状態の中間位置にとどまる。
【0035】
図3に、本発明による航空機のためのジャイロシステムの実施例の概略図を示す。図3に示したこの位置レギュレータは、質量慣性の原理にしたがって機能している。この場合、測定量は帰納的に検値される。できるだけ小さな摩擦で回転軸302に支承されているロータ301には、一方の端部に磁気化可能な材料303、たとえばフェライトが設けられており、ロータ301の重心は、釣合い重り306によって均衡がとられているために回転軸上にある。磁気化可能な材料303は、ロータ301の回転軸302と同じフレームに取付けられたコイル304によって直接的に、ゼロ位置に位置決めされる。回転軸302を中心としたロータ301の角度位置を変化させると、コイル304のインダクタンスも変化する。評価電子機器305での連続的な帰納測定によって、ゼロ位置からの偏位を確定することができる。このシステムが模型ヘリコプタに組込まれて、メインロータの運動する面とジャイロシステムのロータ301の運動する面とが平行である場合には、非作業位置からのロータ301の変位は、メインロータの面でのヘリコプタの絶対的な角度変化に対応していて、テールロータレギュレータのための測定量として用いることができる。コイル304は、さらに別の果たすべき機能を有している:使用者が、模型ヘリコプタを飛行中にメインロータ軸を中心として回転させたい場合には、この設定を除くレギュレーションをしてはならない。これの代わりに、ジャイロシステムのロータ301の回転軸302を中心とした変位を防がなければならない。これは、直流電流をコイル304に流すことにより行われ、この場合、コイル304は、磁気化可能な材料302に、ロータ301をコイル上に磁気的に固定する力を誘導する。図3に示したジャイロシステムは、市販のジャイロシステムとは違って極めて簡単に模型ヘリコプタの構造内に組み込むことができる(図5および図6に関する説明参照)。
【0036】
図4aは、本発明による航空機のための降着脚部の実施例の、側面図、前面図および平面図である。図4bは、図4aによる降着脚部の負荷を受けていない状態および負荷を受けている状態を示し、図4cは、図4aによる降着脚部の、蓄電池を取付けるための支持体が設けらる場合の図を示す。図4a〜図4cに示した降着脚部は、ヘリコプタ構成体のための組込まれた締付け装置を備えた、ばね緩衝体原理(Feder-Daempfer-Prinzip)に基づき機能する新しく考案された降着脚部である。図示の降着脚部は、特に、軽量でかつ簡単に製作可能であって極めて高い衝撃吸収能力を有していることを特徴としている。これに加えて、この降着脚部は、模型ヘリコプタの他のすべての機能的なエレメントが設けられているヘリコプタの構成体/フレームのための緊締装置としての役割も果たしている。2つのスキッド405は、スキッド支持体404および弾性的なばねエレメント401,403を介して、図4aに示すように、プレート406を介して結合されてキャリッジを形成している。この場合、プレート406は、前方および後方のばねエレメント401の上側に、または前方または後方のばねエレメント403の下側に、たとえば接着によって設けられている。前方のばねエレメントと後方のばねエレメントとの間には、緩衝性の材料402が設けられていてよい。図4bの上側に、負荷を受けていない状態の降着脚部を示す。対になって互いに向き合っているばねエレメントの、互いが位置する間隔は狭くなっている。図4bの下側には、力によって負荷を受けている降着脚部を示す。スキッドは広がり、互いに向き合うばねエレメントの間隔は大きくなっている。適正に寸法設定する際、ヘリコプタ構成体の支持プレートを収容するために、得られる間隙を用いることができる(図4c上側参照)。降着脚部から荷重を除くと、支持舌片がばねエレメント間で締付けられる。図4cに示した、降着脚部に設けられた孔は、支持舌片に取付けられた位置決めピンの位置決めのために用いられる。図4cの下側の図により、磁気的な位置決めピンを使用する場合、磁気化可能な鉄ケーシングまたはニッケルケーシングを備えた蓄電池/バッテリの取付けが可能となることが明らかになっている。
【0037】
図5に、様々なエレメントを有していて本発明による航空機に関連して使用可能な薄板の実施例を示す。図5に示したこの薄板によって、前述の機能に必要な全ての操作部材および測定要素を、1つのプレート上に組込むことが可能となり、このプレートは、降着脚部と構成体との間で締付けることができかつセルフサポート機能(selbst tragende Funktionen)を有している。機械的部材と電気的部材とを完全に組込むことは、図1〜図4に基づき説明したシステムを選択することによって実現でき、この場合、操作部材としてかつジャイロシステムでは測定システムの部材としても使用される前述のコイル体を、図5に示した制御薄板に設ける。図5に示した構造は、下方に向かって開いたU字形のフレームからなっており、このフレームは、この構造に組込むべきアクティブな区分501と、パッシブな区分508とからなっていて、アクティブな区分501は、測定部材および調節部材502,503,505,506ならびに基本的な機械的な機能を備えており、パッシブな区分508には、もっぱら電気的な構成エレメント、たとえばマイクロコントローラMCおよびこれに類するものが配置されており、このマイクロコントローラMCは、測定信号の評価と区分508に設けられたすべての部材の制御信号の発生とのために用いられている。これらの2つの区分501,508は、フレキシブルなブリッジ(リンク)507によって互いに結合されており、このブリッジ507には、区分501と区分508との間に必要な全ての導体路が延びている。区分501に設けられた電気機械式の部材は、それぞれ、ロータ−結合ブラケット101を変位させるためのコイル506(図1d、符号106b参照)、テールロータ駆動装置を制御するためのコイル504(図2、符号205参照)および角度偏位を測定するための調節部材としてのジャイロコイル505(図3、符号304参照)である。区分501は、これに加えて、機械的な構成体の重要な部分にもなっており、この場合、この区分は、模型ヘリコプタの構成体の下部分となっていて、軸受け506のうち1つをメインロータシャフトのために有していて(図1d、符号115b参照)、位置決め孔またはピン502を介して図4で説明した降着脚部に取付け可能になっている。この薄板には、前述の電気機械的および機械的な部材に加えて、スペースの制限のために、電気的な構成エレメント、たとえば、メインロータの回転数を規定するために設けられた電気的な回転数測定装置509も配置することができる。さらに、全ての構成部材を薄板区分501に完全に組込むことも可能であり、これにより、パッシブな区分508を完全に省くことができる。
【0038】
図6に、本発明による航空機の実施例の概略的な側面図を示す。薄板および構成体は、図6に基づき説明する簡単な2つの作業工程で、以下に示すように結合することができる:図4に基づき説明した降着脚部601に、図5に符号500で示した薄板の薄板区分202が取付けられ、これは、この薄板区分202が、降着脚部601の、図5に符号502で示した位置決めピン604上に載置されるもしくは押込まれることによって行われる。その後、構成体の支持舌片605は、フレーム側部606が押付けられることによって、降着脚部601の下方への押付けにより広げられる支持部材607(図4b下参照)内に摺動せしめられて、押付けを解除した後に支持ピン602に係止される。この取付け工程によって、構成体603と降着脚部601との間に取付けられていて支持ピン602によって位置決めされた薄板が得られる。残されて側方に突出するパッシブな薄板区分(図5、符号508参照)は、スペース節約および結合ブリッジ(図5、符号507参照)の安定性を目的として、結合箇所で上方に向かって折り曲げられ、模型ヘリコプタのフレーム/構成体に、たとえばゴム製リングによって固定することができる。
【0039】
図面によってのみ説明した特徴は、全てが課題の解決法の本質となることができ、特にこれらの特徴を組み合わせた本発明により、軽量構造が可能となること、フルデジタルに作用する操作部材、および組込まれた構造的な構成体のための新しいコンセプトを得られる。これにより、同じまたはより低い製作コストで、従来の技術に基づくものよりも10分の1〜20分の1軽量の模型ヘリコプタの経済的な製作が可能となる。本発明によって部材のより小さな設定寸法が可能となるために、墜落した場合にたいてい破壊的な作用を及ぼす曲げモーメントが部材の強度に対して極めて小さくなり、したがって、本発明に基づく模型は、従来の技術に基いて製作されたものと少なくとも同じ堅牢さを備えている。また、重量がより小さくなることで、運転中にロータ内で保存されたエネルギ、ひいては損傷もしくは破壊の危険が、極めてより重量の従来の模型ヘリコプタよりも著しく小さくなる。本発明により、特に軽量である遠隔操作可能な航空機であって、現在得ることのできる、たとえば数グラムの重量しかないが、信頼性が高くかつ負荷に耐えうる駆動モータが設けられているものが得られる。さらに、モジュールの構成によって、この航空機は、簡単に別のバリエーションに組み立て直すことが可能となる。
【0040】
本明細書によって以下の観点に関係する特徴を全て特許請求することはしないが、特に本発明において重要な部分的観点を以下に示す:
マグネットスライダを介したメインロータのフルデジタル制御、
デジタルで制御された連結エレメントを介したテールロータのフルデジタル制御、
フルデジタル化された電気機械的なジャイロシステム、
たとえばヘリコプタ構成体のための組込まれた締付け装置を備えていてかつばね緩衝体原理に基づいて機能する新たに考案された降着脚部
前述の機能のために必要な全ての調節部材および測定要素を、降着脚部と構成体との間で締付けことができかつセルフサポート機能を備えた薄板へ完全に組込むこと。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1a】本発明による航空機のメインロータの第1の実施例の平面図および側面図
【図1b】設定角度を調節するための電気的な制御図の例
【図1c】本発明による航空機のメインロータの第2の実施例の平面図および側面図
【図1d】設定速度を調節するための力を伝達するためのプッシュロッドユニットの側面図
【図1e】本発明による航空機のメインロータの第3の実施例の平面図および側面図
【図1f】本発明による航空機のメインロータの第4の実施例の平面図および側面図
【図2】本発明による航空機のテールロータ駆動装置の実施例の側面図
【図3】本発明による航空機のためのジャイロシステムの実施例の概略図
【図4a】本発明による航空機のための降着脚部の実施例の側面図、前面図および平面図
【図4b】図4aに基づく降着脚部の、荷負荷状態および非荷負荷状態を示す図
【図4c】図4aによる降着脚部の、蓄電池を取付けるための支持体が設けられる場合の図を示す。
【図5】本発明による航空機に関連して用いることができる様々なエレメントを有している薄板の実施例を示す図
【図6】本発明による航空機の実施例の概略的な側面図

Claims (24)

  1. 遠隔操作可能な航空機、特に遠隔操作可能な超軽量模型ヘリコプタであって、少なくとも1つのロータブレード(104)が設けられていて、該ロータブレード(104)の設定角度(α)が調節可能になっている形式のものにおいて、
    少なくとも1つのロータブレード(104)の設定角度(α)の調節が、回転するエレメントを備えた電気モータを使用することなく、力、特にロータブレードの回転軸に直接的に供給されたねじり力によって行われ、該力が、磁界によって生ぜしめられ、該磁界が、少なくとも1つのコイル(106)の電気的な制御によって変化可能になっていることを特徴とする、遠隔操作可能な航空機。
  2. 前記磁界が、少なくとも1つの永久磁石(105)および少なくとも1つのコイル(106)によって生ぜしめられる、請求項1記載の遠隔操作可能な航空機。
  3. 少なくとも1つのコイル(106)が、パルス状に制御される、請求項1または2記載の遠隔操作可能な航空機。
  4. 少なくとも1つのロータブレード(104)の設定角度(α)を調節する力が、結合ブラケット(101)を介して、ねじり力としてロータブレード(104)に伝達され、前記結合ブラケット(101)が、当該結合ブラケット(101)の調節が少なくとも1つのロータブレード(104)の設定角度(α)を規定するように、少なくとも1つのロータブレード(104)に蝶番結合されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  5. 結合レバー(101)が、ロータ回転軸(108)に対して垂直な軸を中心として旋回可能となっている、請求項1から4までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  6. 少なくとも1つのコイル(106)が、ロータプレート(103)に配置されており、該ロータプレート(103)が、ロータ軸(108)に結合されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  7. 少なくとも1つのコイル(106)の電気的な制御が、スライディングコンタクトを介して行われる、請求項1から6までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  8. 少なくとも1つの結合レバー(101)に、少なくとも1つの永久磁石が配置されており、該永久磁石(105)が、磁界に寄与している、請求項1から7までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  9. 少なくとも1つのロータブレード(104)の設定角度(α)を調節する力が、少なくとも1つのプッシュロッド(111)を介して伝達される、請求項1から8までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  10. 少なくとも1つのプッシュロッド(111)が、結合レバー(101)に蝶番結合されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  11. 少なくとも1つのプッシュロッド(111)に、少なくとも1つの永久磁石(105)が配置されており、該永久磁石(105)が、磁界に寄与している、請求項1から10までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  12. 航空機の回転しないエレメントに設けられた少なくとも1つのコイル(106)が、少なくとも1つの永久磁石(105)に隣接して配置されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  13. 少なくとも2つのロータブレード(104)が設けられており、これらのロータブレード(104)の設定角度(α)が、互いに無関係に調節可能であり、これらの少なくとも2つのロータブレード(104)のそれぞれに、少なくとも1つのコイル(106)が対応配置されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  14. ロータブレード(104)に結合された2つの結合レバー(101)が、曲げ弾性的なエレメント(113)を介して互いに結合されており、前記ロータブレード(104)の設定角度(α)が、互いに無関係に調節可能になっている請求項1から13までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  15. メインロータ軸(108)に対して同軸的な揚力成分(ピッチ)の制御が、それぞれが1つのロータブレード(104)に対応配置されている少なくとも2つのコイル(106)が、少なくとも2つのロータブレード(104)の設定角度(α)が同方向に変化するようにそれぞれ制御されることを含んでいる、請求項1から14までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  16. メインロータ軸(108)に対して非同軸的な揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御が、それぞれが1つのロータブレード(104)に対応配置されている少なくとも2つのコイル(106)が、少なくとも2つのロータブレード(104)の設定角度(α)が反対方向に変化するようにそれぞれ制御されることを含んでいる、請求項1から15までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  17. 少なくとも2つのロータブレード(106)が設けられており、これらの設定角度(α)が連動して調節可能になっている、請求項1から16までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  18. メインロータ軸(108)に対して同軸的な揚力成分(ピッチ)の制御が、直流電圧、特にパルス状の直流電圧が、少なくとも1つのロータブレード(104)に対応配置された少なくとも1つのコイル(106)に印加されることを含んでいる、請求項1から17までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  19. メインロータ軸(108)に対して非同軸的な揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御が、交流電圧、特にパルス状の交流電圧が、少なくとも1つのロータブレード(104)に対応配置された少なくとも1つのコイル(106)に印加されることを含んでいる、請求項1から18までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  20. 少なくとも1つのコイル(106)に印加された交流電圧の周期が、少なくとも1つのロータブレード(104)の回転数に同期化されている、請求項1から19までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  21. メインロータ軸(108)に対して同軸方向の揚力成分(ピッチ)の制御と、メインロータ軸(108)に対して非同軸方向の揚力成分(エレベータおよび/またはエルロン)の制御とが重畳される、請求項1から20までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  22. 少なくとも1つのコイル(106)の制御が、フルデジタルで行われる、請求項1から21までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  23. ピッチ制御とエレベータ/エルロン制御とが同時に行われる場合に、少なくとも1つのコイルを制御する際、パルス幅修正が行われる、請求項1から22までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機。
  24. 請求項1から23までのいずれか1項記載の遠隔操作可能な航空機、特に超軽量模型ヘリコプタを製作するための構成部材。
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