JP2004521312A - ユーザによるコンフィグレーションが可能なテスト帯およびタイマを伴う液体サンプルの採集およびテストのための診断テスト・キット - Google Patents
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Abstract
コンテナ容器(14)内に挿入可能な貯留カップ(12)を包含する、液体サンプルを採集するための診断テスト・キット(10)。
Description
【0001】
【発明の背景】
1.発明の分野。この出願は、1999年11月12日に出願された特許出願第60/165091号の部分継続出願であり、当該出願の恩典を主張する。この発明は、ヒトおよび動物の体液のテストに関する。より詳細に述べれば、この発明は、テストされるサンプルを提供するヒトまたは動物の妊娠、薬物使用の診断のため、あるいは疾患に関する診断のためのテスト・キットに関する。
【0002】
2.従来技術。自宅において、また民間検査所を通じて行う妊娠のテストでは、長年にわたって、体液の特定の性質によって活性化されるテスト帯が使用されている。この種のテストのほとんどにおいては、ユーザが、小さいテスト帯上のターゲットに対して極めて正確に液流を命中させる必要がある。近年は特定の化学物質、酵素、体内副産物、あるいはそのほかの液体の特性に反応する診断帯を使用するテストも行われており、ヒトおよび動物の体の疾患の診断をはじめ、液体の提供者が薬物を使用しているか、あるいは最近使用したかについての確認が行われている。
【0003】
妊娠テストの場合には、帯状の外観を有するその種のデバイスをユーザが片手に持ち、当該帯を尿で濡らした後、当該帯によってもたらされる何らかのタイプの結果が現れるまで待機する必要がある。そのほかのこの種の妊娠テスト・デバイスは、液体を容器に入れ、続いて所定時間にわたってそれをテスト帯に暴露する必要があるが、通常はその時間をユーザが決定しなければならない。
【0004】
職場、競技における薬物テスト、および可能性としては雇用者によるそれもまた一般的に行われている。この種のテストにおいては、一般にユーザがサンプルを提供し、かつ続いてそれを容器に密閉すること、および当該サンプルのテストを求めている当事者によって要求される個別のテストのために民間検査所にそれを輸送することが必要となる。検査所は、その後、要求された情報を提供することになるテスト帯もしくはそのほかの反応物質に当該サンプルを暴露する。
【0005】
すでに明らかであろうが、ユーザが小さなターゲットに尿を命中させ、その後、液体とテスト帯が反応する時間を待機することが必要になる妊娠テストは、本質的な問題を抱えている。第1に、液流は、必ずしも常に正確にターゲットに向いているわけではなく、そのため意図せずしてユーザの身体もしくはテストを行っている部屋のほかのエリアを濡らしてしまうという問題を招く。第2に、その種のテストのほとんどにおいては、採集された液体とテスト帯の接触の時間をユーザが判断する必要がある。時間の計算を誤った場合には、結果が疑わしいものとなる可能性がある。
【0006】
最後に、ユーザが、尿を吸収させたテスト帯をもって動き回ること、あるいは尿もしくはその他の体液の容器にテスト帯を入れて、所定時間の暴露の後にそれを取り出すことが必要になるため、プロセス全体がある意味であまり衛生的ではない。この移動および動き回ることは、すべて、行われているテストの汚染の危険にさらすだけでなく、時としてユーザによってあるいはテストを行っているテスト要員による感染性体液との接触の危険も招かれる。
【0007】
競技イベントの間の薬物テスト、あるいは薬物のない作業環境を求めている雇用者による薬物テストの分野においては、別の問題が生じる。そのような場合は、一般にサンプルが採集され、密閉された後、検査所に移送される。その後、検査所の技師が液体サンプルを適切な反応物質に暴露して、提供されたサンプルが薬物もしくは疾患、あるいはテスト対象となっている状態のマーカを含むか否かを決定する。
【0008】
この場合においては、サンプルに対するダメージもしくは汚染の危険性と同様に、常にテストされている者による改質の危険性がかかわってくる。また、現在使用されているテスト帯スタイルのテストは、一般に、現場でのコンフィグレーションが可能でないことから、液体内にマーカが存在するか否かを決定するべくテストのコンフィグレーションが可能となるように、液体の提供が行われる現場から検査所までの移送において貴重な時間が浪費される。
【0009】
米国特許第5,976,895号(シプコウスキー(Cipkowski))は、液体サンプルを採集し、それを検査所に輸送するためのデバイスを教示しており、それにおいては、テスト・カードがカップ内に差し込まれ、容器の側壁を通してそれが読み取られる。シプコウスキーは、カードと協働するスロットを備えることによって衛生性の向上を提供しているが、技師は、カードを挿入するためにキャップを取り外さなければならず、依然として液体をこぼす危険性、および移送の間のダメージの危険性が残されている。また、実施されるテストの時間に関する用意がキットに組み込まれてなく、そのため、カードまたは帯を液体に暴露する時間をユーザが決定する必要がある。
【0010】
ロチャー・ダイアグノースティックス(Rocher Diagnostics)によるテストカップ(TESTCUP)(登録商標)等の市販されているデバイスは、容易に観察される結果を特徴としているが、所定時間にわたってデバイスを上下逆置きした後、正置してテストを続けなければならない。デバイスを上下逆置きしなければならないことから、キャップが適正にはめられていない場合には、汚染された体液が漏れる危険性が常につきまとう。ユーザが特定の疾患、状態、または薬物に関して独自のスクリーニング・テストを望んだ場合には、いずれも現場で容易にコンフィグレーションが可能なデバイスとはなっていない。
【0011】
このように、テスト用の容器に液体を容易に収めることが可能なデバイスを求めるニーズが存在する。この種のデバイスは、容器内へのテスト帯の挿入もしくはその取り出しを必要とすることなく、結果が視認可能であることを特徴とする必要がある。またその種のデバイスは、容器からの液体の漏れを助長する可能性のある攪拌もしくは上下逆置きをほとんど、もしくはまったく必要としないことを特徴とする必要がある。その種のデバイスは、さらに、備えられたテスト帯と液体の反応を停止させる自動タイミング・メカニズムをはじめ、当該デバイスを使用する当事者による、現場でのコンフィグレーションが可能なオプションの機能を特徴とする必要がある。さらにまた、実施されているテストに関する適切な時間フレームをテスト実施者に知らせるタイマも望ましい。
【0012】
【発明の要約】
出願人のデバイスは、ヒトおよび動物の医療上の状態をはじめ、妊娠、および適切にコンフィグレーションがなされた場合には薬物の存在のテストのための容易に製造され、運用されるテスト・キットを提供する。このデバイスは、テストされる体液を、シール可能な外側容器の内側に収めることを可能にするキットであり、作用させるためにその攪拌もしくは上下逆置きを必要としない。
【0013】
このキットは、実質的に透明なテスト・コンテナ容器との協働係合に関して寸法設定された内側テスト・カップまたは貯留カップを特徴とする。コンテナ容器の内部空間の内寸よりわずかに小さい外寸を有するテスト・カップを、コンテナ容器内に形成された内部空間内に挿入すると、コンテナ容器および貯留テスト・カップ両方の開口端において、コンテナ容器のシールが形成される。
【0014】
コンテナ容器および貯留カップ両方の協働係合する開口端等のシール手段によって構成されるシールは、貯留カップの壁の外側とコンテナ容器の壁の内側の間に形成される分離空間への液体の侵入を防止する。つまりこの空間は、シール手段ならびに貯留カップの壁によって貯留カップ内の液体から分離される。
【0015】
テスト・カップの側壁の外側表面には、接着剤、あるいはテスト帯を協働係合させるための壁表面に形成されたスロットまたは毛管等といった、テスト帯を壁表面に取り付けるための手段を使用して1ないしは複数のテスト帯がマウントされる。これらの帯をコンテナ容器の内壁にマウントすることも可能であるが、現在のところ、最良モードにおいては、それらが貯留カップにマウントされる。このようにテスト帯が分離空間内に位置し、貯留カップ内の液体から隔絶される。
【0016】
テスト帯と貯留カップ内の液体の間における連通は、貯留カップの側壁を通って連通する1ないしは複数のアパーチャによって提供される。したがって、アパーチャのサイズおよび位置が、貯留カップ内側の液体空間内に収められる液体と、貯留カップの外壁に取り付けられるテスト帯の間に所望の連通をもたらす。
【0017】
液体供給源とテスト帯を連通させるアパーチャを使用することによって、テスト帯内の材料をはじめ、アパーチャの面積の調整によって、所望のレートでアパーチャから液体を吸収するべくテスト帯コンフィグレーションが可能になることから、このキットが、自動タイミングとなる。テスト帯がアパーチャの全エリアを介して連通するため、吸収によってのみ液体がテスト帯に連通し、その後、毛管作用によってテスト帯の頂端に向かって上方に伝播する。
【0018】
テスト帯の最上位エリアに配置された反応剤に到達する充分な量の液体を、テスト帯がアパーチャから吸収すると、毛管作用が停止することから吸収が自然に停止する。このように、貯留カップからテスト帯上の反応剤まで到達する充分な量の液体の流れだけを可能にし、その後毛管作用を停止することによって流れを停止することから、このデバイスは、自動タイミングである。
【0019】
カスタム態様でユーザによる組み立てができるキットとしてデバイスを用意することによって、追加の有用性がもたらされる。特定の薬物テストもしくは妊娠テストに関してこのデバイスが使用されるときには、おそらくはその種のテストのために、あらかじめコンフィグレーション済みの態様で用意されることになろうが、ユーザがテストの変更のためにキットをコンフィグレーションできる機能を望む場合においても、その機能に適合できる。コンフィグレーション可能な態様でのキットの提供においては、ユーザに対して複数のテスト帯が、希望されるテスト用に用意されることになる。ユーザは、その後、キットのカスタム・コンフィグレーションを行って、貯留カップ内に挿入された液体内の所望のマーカに関するテストを行う。このユーザによるコンフィグレーションは、ユーザによる必要に応じたテスト帯の取り付けを可能にすることによって提供され、その取り付けにおいては、接着剤もしくは裏紙を剥がして貼り付けるタイプが用いられるか、あるいは貯留カップの外壁にスロットもしくは毛管が備えられ、ユーザは、希望に応じてその中にテスト帯を挿入することができる。テスト帯に希望される場所が1個所でない場合には、テープ片等の栓をアパーチャの上に配置し、シールした状態に保つことができる。このような調整可能性は、ユーザが薬物、状態、または疾患の1ないしは複数のテストを、一度に実施することを可能にし、望ましくないテストの費用を節約することができる。
【0020】
テストされる液体との接触を提供する複数のアパーチャによって提供される別のオプションは、アパーチャの1つを通る液体と連通するタイミング手段を配置できる機能であり、それによって、テストのための時限が経過したときにユーザに対して通知が与えられる。この種のタイミング手段は、充分な量の液体が接触すると指定されたポイントまで移動する、液体に溶解するインクを用いて、あるいは毛管スタイルのテスト帯の上端にあるポイントに到達した液体によって励動される小さい電子アラームを用いて、テスト帯と同程度の簡単なものとすることが可能である。
【0021】
この発明の1つの目的は、ヒトまたは動物の体液をテストするための、上下逆置き、震盪、あるいはそのほかの攪拌を必要とせずに結果を得ることができるキットを提供することとする。
【0022】
この発明の別の目的は、容器内に液体を容易に収めることが可能であり、かつ容器内にテスト帯を挿入し、あるいはそれから取り出すことを必要とせずに、視認可能なテスト結果を提供するデバイスのニーズに応えることとする。
【0023】
この発明のさらに別の目的は、デバイスならびに液体の取り扱いを最小化することによって、潜在的危険性を有する液体の漏れの可能性を最小化することとする。
【0024】
この発明のさらに別の目的は、液体の流れ、および視認可能な結果をもたらすテスト帯との反応を停止する自動タイミング・メカニズムを提供することとする。
【0025】
この発明のさらに別の目的は、ユーザがそれぞれのテストに希望する目的に関してテストを行うために、ユーザがキットのコンフィグレーションを行うことを望んだ場合にも応じることができるように備えることである。
【0026】
このほかのこの発明の目的については、この明細書の続く部分において明らかになろうが、それにおいては、この発明に限定を課することなく、その完全な開示を目的として詳細な説明が行われている。
【0027】
【この発明の好ましい実施例の詳細な説明】
これに開示されているこの発明の好ましい実施例を示した図面、特にここに開示されている実施例の分解図、すなわち分解形式によってデバイス10が示されている図面を参照する。デバイス10は、交換可能な部品のキットであり、あらかじめ組み立てておき、1つのユニットとして販売することも可能であり、あるいはその中に収められる液体内の希望された特徴に関してテストを行うために、単一の操作ユニットに組み立てることができる部品として販売することも可能である。
【0028】
デバイス10は、カップ・アパーチャ17を画定する頂端13において、実質的に透明なテスト・コンテナ容器14のコンテナ側壁26の上端19との協働シール係合を得るために寸法設定された内側の貯留カップ12を特徴とする。貯留カップ12のコンフィグレーションが行われると、デバイスを組み立てた形にするために、貯留カップ12がコンテナ容器14内に形成された内部空間16内に挿入される。貯留カップ12の内部空間25は、コンテナ側壁26内側のエリア、端壁20、および頂端13によって画定される。貯留カップ12は、貯留カップの側壁18の外側表面27および貯留カップの端壁20によって画定される外寸を有する。貯留カップ12は、コンテナ容器14の、実質的に透明なコンテナ側壁26の内側表面24およびコンテナ端壁28によって画定されるコンテナ空間22より小さい寸法を有する。
【0029】
貯留カップ12とコンテナ容器14の間におけるシール手段は、頂端13とコンテナ容器側壁26の上端19の協働シール係合によって提供される。好ましい実施例は、コンテナ容器14の上端19における開口端と、貯留カップ12の頂端13の、コンテナ容器14ならびに貯留カップ12両方の開口端において係合できる、協働係合可能なタング32およびグルーブ33構造を使用する協働係合を特徴とする。
【0030】
この構成においては、カップ12がコンテナ容器14内に挿入されたとき、このように協働シール係合がシール手段を構成し、分離空間30、すなわち貯留カップの側壁18の外側表面32ならびに貯留カップの端壁20およびコンテナ側壁26の内側表面24ならびにコンテナ端壁28の内壁によって画定され、かつこれらの間に形成される分離空間内に、液体が流れ込むことを防止する。当然のことながら、コンテナ側壁26と貯留カップの側壁18の間に実質的な液密が達成されるように、シール・リング34または貯留カップ12上のリップ・オーバーハング36をシール手段に備えてもよく、またそのほかのシール係合もこの分野において周知であり、かつ企図されている。このシールを形成することによって、アパーチャ40を通る液体の流れが許容されることを除けば、分離空間30が実質的に液密となる。
【0031】
デバイス10には、使用前においては夾雑物からシールするため、使用の間においてはその中に収められた液体を保持するためにキャップ15が備えられている。キャップ15は、キャップ15およびコンテナ容器14の両方に備わる協働するねじ溝37を使用した、コンテナ容器14に対する従来的な取り付けを特徴とする。機能させるために震盪、攪拌、あるいは上下逆置きを必要とするほかのデバイスとは異なり、ここに開示されているデバイス10は、その中に収められた液体の攪拌を必要とすることなく機能する。
【0032】
分離空間30内においては、分離空間内にテスト帯42を取り付けるための、接着剤、もしくはテスト帯42を保持するように寸法決定されたスロット46等の手段を使用して、貯留カップ12の側壁18の外側表面44上、もしくはコンテナ側壁26の内側表面24上に1ないしは複数のテスト帯42を配置することができる。スロット46は、側壁18上もしくはコンテナ側壁26上の単純な凹部47とすることも可能であり、あるいは個別のスロット46の間における分離を伴う貯留カップ12の第2の側壁48とし、貯留カップ16の側壁と第2の側壁48の間に個別のコンジット50が形成されるようにすることも可能である。つまりスロット46が、適切なテスト帯42をコンジット50内に挿入することを可能にすることになる。現在のところ、デバイス10の最良モードにおいては、少なくとも1つのテスト帯42が貯留カップの側壁18の外側表面27に付着される。これは、製造の間の容易な組み立て、あるいはユーザによるデバイスのコンフィグレーション、すなわちコンテナ容器14内に貯留カップ12を挿入する前に、側壁18上に適切な1ないしは複数のテスト帯42を配置することによってデバイス10に意図された個別のテスト、もしくは複数のテストのために行われるコンフィグレーションを可能にする。
【0033】
テスト帯42は、このように、分離されたコンジット50内に配置され、あるいは貯留カップ12の外側に離隔して単に接着され、貯留カップ12内に収められて分離空間30と連通する液体とテスト帯42の連通が可能になり、その結果、分離空間30に到達する液体との接触に関連して各テスト帯42に関する個別のテスト結果が得られる。また組み立て済みキット内のテスト帯42は、分離空間30内の液体との接触から保護され、ユーザが貯留カップ12内に試料を入れることによりテストを開始するまでは、貯留カップ12内の液体と分離される。
【0034】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた液体の、制御された液流に関する手段が、1ないしは複数のアパーチャ40によって制御される態様で備えられ、これらは、分離空間30の内側において、貯留カップ12の外側もしくはコンテナ容器14の内側に、テスト帯42が位置合わせされて取り付けられているとき、貯留カップ12の側壁を通ってその下端52に液体を供給する。制御された液体の連通の現在の好ましいモードにおいては、アパーチャ40が、貯留カップ12内に収められた液体の規定量を、側壁18を通ってテスト帯42の下側部分52に連通させるべく寸法設定されており、テスト帯は、貯留カップ12内に適切にマウントされているとき、アパーチャ40の全エリアを覆う。したがって、アパーチャ40のサイズおよび位置が、貯留カップ12の内部空間25内に収められた液体と、貯留カップ12の外壁に取り付けられたテスト帯の間における望ましい連通を提供するが、テスト帯の下端52がアパーチャ40を完全に覆う形で貯留カップ12の側壁18上にマウントされているときには、テスト帯42およびアパーチャ40のサイズが、協働作用してアパーチャ40を通る液流を制御する。
【0035】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた試料液体の、制御された液流に関する追加の手段が、貯留カップ12の端壁20の直径を小さくし、貯留カップ12の側壁18に内側に向かうテーパーを持たせることによっても得られる。その結果、貯留カップの側壁18とコンテナ側壁26の間の間隔が増加することに起因して、分離空間が底端においてより広くなる。これは、液体が流路39を通って分離空間30の底を満たし、テスト帯42に至るまでに必要な時間を長くすることによって、テスト帯42への液体の流れを遅らせる。当然のことではあるが、カップの端壁20の直径を大きくして分離空間30を狭くすることによって、もしくは流路39のサイズを増加して流れを増すことによって、あるいはこれらの組み合わせによって流れをより速く、またはより遅く制御することも可能である。
【0036】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた試料液体の、制御された液流に関する別の手段を、貯留カップの側壁18を通り分離空間30に連通する1ないしは複数の流路39とすることも可能であり、それによって分離空間30の底が液体で満たされ、テスト帯42に接触する。液体の流れるレートは、流路39のサイズを変更することによって、もしくは流路39の上に、それを通る流れを制御するためのフラッパー・バルブ41を配置することによって制御することができる。
【0037】
貯留カップ12内の液体供給源をテスト帯42の下端52に連通させるアパーチャ40を使用することによる、制御された液流に関する手段を提供する追加の好ましい態様においては、キット・デバイス10が最終的な結果に関して自動タイミングを有する。この実施例においては、テスト帯42が、それらに隣接するアパーチャから液体を、テスト帯42の下端において、使用されている材料をはじめアパーチャ40の面積の調整によって、所望のレートで吸収するべく構成される。より大きなアパーチャ40は、貯留カップ12からテスト帯42へのより多くの液流をもたらす。テスト帯の下端52がアパーチャ40の全エリアと連通していることから、液体は、テスト帯42の下端内への吸収によってのみ分離空間30に連通し、その後、液体が毛管作用によって、テスト帯42の中央部分54および頂端部分56に向かって上方に伝播する。透明コーティング58をテスト帯42の一方のサイドに追加すれば、液体が上方に向かってテスト帯42の中を導かれるとき、そこから液体が漏れないことを保証することもできる。
【0038】
貯留カップの空間25から分離空間30に連通された充分な量の液体をテスト帯42が吸収し、液体がアパーチャ40からテスト帯42の最上部エリア56に配置された反応剤に到達すると、毛管作用が停止するために、液体の吸収も自然に停止する。このようにデバイス10は、貯留カップ12から分離空間30に、テスト帯42の頂端部分56にある反応剤に到達するに充分な量の液体だけを連通させ、その後、毛管作用の停止によって流れを停止させることから、頂端部分56の反応剤に暴露される液体の量に関して自動測定である。
【0039】
頂端部分において使用される反応物質は、特定の化学物質または薬物が液体サンプル内に存在するか否かを決定するため、あるいはサンプル提供者の特定の健康状態、たとえば妊娠を決定するために従来から使用されている酵素または化学物質の1つとすることができる。概して言えば、この種の反応剤は、液体サンプル内に存在する特定の物質またはマーカ、すなわちテストが行われる化学物質、薬物、または健康状態を識別する物質またはマーカに関する陽性反応を視覚的に提供する。つまり、反応物質が含浸されたテスト帯42の頂端部分56における色の変化、またはそのほかの視覚的変化が、実質的に透明のコンテナ側壁26を通して観察したときにテスト結果の視認を提供することになる。ユーザは、テストされる液体を貯留カップ12内にそそぎ入れることが可能であり、それによって液体がアパーチャ40を通ってテスト帯12の下端52に連通する。その後、テスト帯の組織の毛管作用によって液体がテスト帯の上方に導かれ、テスト帯42の最上部56の、含浸もしくはそのほかの方法で備えられた反応物質と接触する。規定の時間が経過すると、外観が変化したこと、あるいは外観が変化しないことによって、反応物質から、テストされている物質が存在すること、もしくはその物質が存在しないことを場合に応じて視覚的に確認することができる。
【0040】
反応手段を、それに対して体液が反応するとき妊娠を示す反応物質、あるいは液体の提供者の系内に薬物の存在することを示す反応物質とすることができる。それに代えて、複数のテスト帯42に複数の異なる反応剤を備え、貯留カップ12内に収められる液体内の、複数の所望の物質を識別するようにすることもできる。つまり、このデバイスを妊娠テスト、薬物テスト、あるいはテスト帯12内に反応物質を備えることが可能な場合には、そのほかの生物学的な状態に関するテストに使用することが可能になる。
【0041】
カップ12の側壁内に形成するか、あるいはコンテナ側壁26上にプリントされる観察窓57を備え、それを通してテスト帯の上側部分56が観察できるようにすることも、結果の表示における追加の有用性となり得る。この部分における反応物質が、1ないしは複数の色に変化することによって陽性のテストに反応する場合には、観察窓57を通してそれが示され、またそれに隣接して表示70を備えれば、テスト結果の識別を補助することが可能になる。
【0042】
分解されたキット形式においてデバイス10を組織的なユーザに提供することによって、その種のユーザに追加の有用性を提供することができる。キット形式のデバイス10は、必要に応じて組み立てられる部品の形で提供されることになる。また、各種の薬物または身体的状態を識別するための各種の反応剤を伴う各種タイプのテスト帯42も提供される。それにおいてユーザは、テストを行う薬物または身体的特性に対応する液体の特性を識別するための反応物質を担持するタイプのテスト帯42を使用してデバイス10を組み立てる。
【0043】
内部空間25内または貯留カップ12内に収められる試料に何も追加されないことを保証するために、改質剤の防止またはそのほかの確認できるテスト追跡が求められる場合には、使用前の内部空間25をシールするオプションの手段を提供することができる。現在の最良モードにおいては、膜50が、貯留カップ12の頂端13に貼り付けられ、使用の直前に切り取られる。そのほかの態様のこの種の管理についても周知であり、また企図されている。
【0044】
このデバイスが小売店で販売され、特定の薬物テストまたは妊娠テストに使用される場合には、その種のテストに関してあらかじめコンフィグレーション済みの形で提供されることが最良であろうが、ユーザがテストの変更のためにキットをコンフィグレーションできる機能を望む場合もあり、その機能についても、分解されたデバイスの実施例によって適合され、それにおいてはユーザがデバイスを組み立てることになる。ユーザによるコンフィグレーションは、ユーザが必要に応じて分離空間30内にテスト帯42を取り付けできるようにすることによって可能になり、その取り付けにおいては、接着剤もしくは裏紙を剥がして貼り付けるタイプが用いられるか、あるいは貯留カップ12の外壁もしくは分離空間30の内側表面24上に、スロット46もしくは毛管が備えられ、ユーザが希望に応じてその中にテスト帯42を挿入する。テスト帯に希望される場所が1個所でない場合には、テープ片等の栓をアパーチャの上に配置し、シールした状態に保つことができる。このようなタイプならびにテスト帯42の数に関する調整可能性は、ユーザが薬物、状態、または疾患の1ないしは複数に関するテストを一度に実施することを可能にし、望ましくないテストの費用を節約することができる。
【0045】
別のオプションは、分離空間30に到達する液体と連通するタイミング手段を配置する機能である。現在の最良モードにおけるその種のタイミング手段は、テストに必要な規定の時間に達したとき、もしくはそれが経過したとき、そのことをユーザに通知する。この種のタイミング手段は、帯材料の中央部分52に液体に溶解するインク62を備えたタイミング・テスト帯61といった程度の簡単なものとすることが可能であり、それにおいては、毛管作用の間に液体によってインクが溶解されて自然に上方に、指定部分56まで移動し、指定部分56の着色によってそのテストに求められている適切な時間が経過したことが示される。最長時間と最短時間の間に挟まれた厳密なタイミングが必要となる場合には、指定部分56の観察窓57において、上側部分まで連続的に着色されたことによって、タイミング・パラメータが経過したためにテストが無効になったことがユーザに知らされる。この表示は、可視的であり、コンテナ側壁26を介して観察されるが、そこには、指定部分56の着色を観察できるスケールまたは表示がマークされる。
【0046】
充分な液体が接触して、決定済みの最短テスト時間55に関する指定ポイントまで到達すると、指定部分56の色が変化して、時間が経過したことが知らされ、第1のタイミング・ポイント指定72、つまり側壁18上へのプリント、もしくはそれに代えてカップ12上へのプリントが可能なタイミング・ポイント指定を使用して、それが帯61と正確なタイミング位置で一致して、観察されることになる。実施されるテストに関して、決定済みの最長テスト時間の表示が必要になる場合には、第2のポイントまたは決定済み最長時間ポイント74を、側壁18もしくは可能性としてはカップ12上に指定し、時間パラメータが経過したことを示す。
【0047】
代替タイミング手段を、タイミング・スタイルのテスト帯61の上側ポイントに到達する液体によって励動される小さな電子アラーム64とすることも可能であり、液体は、あらかじめ決定済みの時間で液体励動スイッチ66のポイントに到達してそれを励動し、そのスイッチがバッテリ68の電力をアラーム手段64に接続し、それによって視覚的、あるいは聴覚的なアラームがユーザに与えられる。このアラーム手段の信号部分として、1つもしくはグループ構成の電球、発光ダイオードまたは可聴アラームが良好に作用する。決定された最長時間がある場合には、アラーム手段64に、アラームを停止もしくは変化させるための電子タイマを組み込み、その時間に達したことを通知することもできる。
【0048】
テスト結果に関するさらに多くの情報がデバイスのユーザによって希望される場合、および最長および最短のテスト・ポイントの指定がある場合には、表示70を貯留カップ12の外側およびコンテナ容器14の側壁26の一方もしくは両方に備え、テスト、結果、あるいはユーザによって希望されるそのほかの情報を識別することもできる。さらに、アラーム手段64の可聴アラーム部分は、新案の「しゃべる」グリーティング・カードに使用されているような、従来の電子メモリおよび再生処理を使用し、妊娠に関する陽性テストの結果を音声形式でユーザに通知することもできる。これは、視覚的な困難を有するユーザ、あるいは表示を読み取り、得られた結果を判断することができないユーザにとって特に有用となる。
【0049】
液体サンプルを採集し、テストするための、ユーザによるコンフィグレーションが可能なテスト帯ならびにタイマを伴う診断テスト・キットを示し、説明してきたが、当業者であれば、この発明の精神ならびに範囲から逸脱することなく、各種の代用、修正、および変更を行い得ることを理解する必要がある。したがって、その種の修正ならびに変更のすべては、この発明の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ここに開示したデバイスの一実施例を示した分解図である。
【図2】
貯留カップおよびそこにマウントするためのテスト帯ならびにアラームを示した側面図である。
【図3】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合を示した横断面図である。
【図4】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合の別の実施例を示した横断面図である。
【図5】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合の別の実施例を示した横断面図である。
【図6】
貯留カップに取り付けるためのテスト帯の実施例の構成を示している。
【図7】
デバイスの一実施例の横断面図であり、テスト帯のためのマウントを提供する、毛管通路を形成する二重壁の貯留カップを示している。
【図8】
貯留カップに対するテスト帯の接着取り付けを示した横断面図である。
【図9】
規定の時間が経過したことをユーザに知らせるためのタイマ・テスト帯を示している。
【図10】
時間が経過したことをユーザに知らせるための電子手段を伴うタイマ・テスト帯を示している。
【発明の背景】
1.発明の分野。この出願は、1999年11月12日に出願された特許出願第60/165091号の部分継続出願であり、当該出願の恩典を主張する。この発明は、ヒトおよび動物の体液のテストに関する。より詳細に述べれば、この発明は、テストされるサンプルを提供するヒトまたは動物の妊娠、薬物使用の診断のため、あるいは疾患に関する診断のためのテスト・キットに関する。
【0002】
2.従来技術。自宅において、また民間検査所を通じて行う妊娠のテストでは、長年にわたって、体液の特定の性質によって活性化されるテスト帯が使用されている。この種のテストのほとんどにおいては、ユーザが、小さいテスト帯上のターゲットに対して極めて正確に液流を命中させる必要がある。近年は特定の化学物質、酵素、体内副産物、あるいはそのほかの液体の特性に反応する診断帯を使用するテストも行われており、ヒトおよび動物の体の疾患の診断をはじめ、液体の提供者が薬物を使用しているか、あるいは最近使用したかについての確認が行われている。
【0003】
妊娠テストの場合には、帯状の外観を有するその種のデバイスをユーザが片手に持ち、当該帯を尿で濡らした後、当該帯によってもたらされる何らかのタイプの結果が現れるまで待機する必要がある。そのほかのこの種の妊娠テスト・デバイスは、液体を容器に入れ、続いて所定時間にわたってそれをテスト帯に暴露する必要があるが、通常はその時間をユーザが決定しなければならない。
【0004】
職場、競技における薬物テスト、および可能性としては雇用者によるそれもまた一般的に行われている。この種のテストにおいては、一般にユーザがサンプルを提供し、かつ続いてそれを容器に密閉すること、および当該サンプルのテストを求めている当事者によって要求される個別のテストのために民間検査所にそれを輸送することが必要となる。検査所は、その後、要求された情報を提供することになるテスト帯もしくはそのほかの反応物質に当該サンプルを暴露する。
【0005】
すでに明らかであろうが、ユーザが小さなターゲットに尿を命中させ、その後、液体とテスト帯が反応する時間を待機することが必要になる妊娠テストは、本質的な問題を抱えている。第1に、液流は、必ずしも常に正確にターゲットに向いているわけではなく、そのため意図せずしてユーザの身体もしくはテストを行っている部屋のほかのエリアを濡らしてしまうという問題を招く。第2に、その種のテストのほとんどにおいては、採集された液体とテスト帯の接触の時間をユーザが判断する必要がある。時間の計算を誤った場合には、結果が疑わしいものとなる可能性がある。
【0006】
最後に、ユーザが、尿を吸収させたテスト帯をもって動き回ること、あるいは尿もしくはその他の体液の容器にテスト帯を入れて、所定時間の暴露の後にそれを取り出すことが必要になるため、プロセス全体がある意味であまり衛生的ではない。この移動および動き回ることは、すべて、行われているテストの汚染の危険にさらすだけでなく、時としてユーザによってあるいはテストを行っているテスト要員による感染性体液との接触の危険も招かれる。
【0007】
競技イベントの間の薬物テスト、あるいは薬物のない作業環境を求めている雇用者による薬物テストの分野においては、別の問題が生じる。そのような場合は、一般にサンプルが採集され、密閉された後、検査所に移送される。その後、検査所の技師が液体サンプルを適切な反応物質に暴露して、提供されたサンプルが薬物もしくは疾患、あるいはテスト対象となっている状態のマーカを含むか否かを決定する。
【0008】
この場合においては、サンプルに対するダメージもしくは汚染の危険性と同様に、常にテストされている者による改質の危険性がかかわってくる。また、現在使用されているテスト帯スタイルのテストは、一般に、現場でのコンフィグレーションが可能でないことから、液体内にマーカが存在するか否かを決定するべくテストのコンフィグレーションが可能となるように、液体の提供が行われる現場から検査所までの移送において貴重な時間が浪費される。
【0009】
米国特許第5,976,895号(シプコウスキー(Cipkowski))は、液体サンプルを採集し、それを検査所に輸送するためのデバイスを教示しており、それにおいては、テスト・カードがカップ内に差し込まれ、容器の側壁を通してそれが読み取られる。シプコウスキーは、カードと協働するスロットを備えることによって衛生性の向上を提供しているが、技師は、カードを挿入するためにキャップを取り外さなければならず、依然として液体をこぼす危険性、および移送の間のダメージの危険性が残されている。また、実施されるテストの時間に関する用意がキットに組み込まれてなく、そのため、カードまたは帯を液体に暴露する時間をユーザが決定する必要がある。
【0010】
ロチャー・ダイアグノースティックス(Rocher Diagnostics)によるテストカップ(TESTCUP)(登録商標)等の市販されているデバイスは、容易に観察される結果を特徴としているが、所定時間にわたってデバイスを上下逆置きした後、正置してテストを続けなければならない。デバイスを上下逆置きしなければならないことから、キャップが適正にはめられていない場合には、汚染された体液が漏れる危険性が常につきまとう。ユーザが特定の疾患、状態、または薬物に関して独自のスクリーニング・テストを望んだ場合には、いずれも現場で容易にコンフィグレーションが可能なデバイスとはなっていない。
【0011】
このように、テスト用の容器に液体を容易に収めることが可能なデバイスを求めるニーズが存在する。この種のデバイスは、容器内へのテスト帯の挿入もしくはその取り出しを必要とすることなく、結果が視認可能であることを特徴とする必要がある。またその種のデバイスは、容器からの液体の漏れを助長する可能性のある攪拌もしくは上下逆置きをほとんど、もしくはまったく必要としないことを特徴とする必要がある。その種のデバイスは、さらに、備えられたテスト帯と液体の反応を停止させる自動タイミング・メカニズムをはじめ、当該デバイスを使用する当事者による、現場でのコンフィグレーションが可能なオプションの機能を特徴とする必要がある。さらにまた、実施されているテストに関する適切な時間フレームをテスト実施者に知らせるタイマも望ましい。
【0012】
【発明の要約】
出願人のデバイスは、ヒトおよび動物の医療上の状態をはじめ、妊娠、および適切にコンフィグレーションがなされた場合には薬物の存在のテストのための容易に製造され、運用されるテスト・キットを提供する。このデバイスは、テストされる体液を、シール可能な外側容器の内側に収めることを可能にするキットであり、作用させるためにその攪拌もしくは上下逆置きを必要としない。
【0013】
このキットは、実質的に透明なテスト・コンテナ容器との協働係合に関して寸法設定された内側テスト・カップまたは貯留カップを特徴とする。コンテナ容器の内部空間の内寸よりわずかに小さい外寸を有するテスト・カップを、コンテナ容器内に形成された内部空間内に挿入すると、コンテナ容器および貯留テスト・カップ両方の開口端において、コンテナ容器のシールが形成される。
【0014】
コンテナ容器および貯留カップ両方の協働係合する開口端等のシール手段によって構成されるシールは、貯留カップの壁の外側とコンテナ容器の壁の内側の間に形成される分離空間への液体の侵入を防止する。つまりこの空間は、シール手段ならびに貯留カップの壁によって貯留カップ内の液体から分離される。
【0015】
テスト・カップの側壁の外側表面には、接着剤、あるいはテスト帯を協働係合させるための壁表面に形成されたスロットまたは毛管等といった、テスト帯を壁表面に取り付けるための手段を使用して1ないしは複数のテスト帯がマウントされる。これらの帯をコンテナ容器の内壁にマウントすることも可能であるが、現在のところ、最良モードにおいては、それらが貯留カップにマウントされる。このようにテスト帯が分離空間内に位置し、貯留カップ内の液体から隔絶される。
【0016】
テスト帯と貯留カップ内の液体の間における連通は、貯留カップの側壁を通って連通する1ないしは複数のアパーチャによって提供される。したがって、アパーチャのサイズおよび位置が、貯留カップ内側の液体空間内に収められる液体と、貯留カップの外壁に取り付けられるテスト帯の間に所望の連通をもたらす。
【0017】
液体供給源とテスト帯を連通させるアパーチャを使用することによって、テスト帯内の材料をはじめ、アパーチャの面積の調整によって、所望のレートでアパーチャから液体を吸収するべくテスト帯コンフィグレーションが可能になることから、このキットが、自動タイミングとなる。テスト帯がアパーチャの全エリアを介して連通するため、吸収によってのみ液体がテスト帯に連通し、その後、毛管作用によってテスト帯の頂端に向かって上方に伝播する。
【0018】
テスト帯の最上位エリアに配置された反応剤に到達する充分な量の液体を、テスト帯がアパーチャから吸収すると、毛管作用が停止することから吸収が自然に停止する。このように、貯留カップからテスト帯上の反応剤まで到達する充分な量の液体の流れだけを可能にし、その後毛管作用を停止することによって流れを停止することから、このデバイスは、自動タイミングである。
【0019】
カスタム態様でユーザによる組み立てができるキットとしてデバイスを用意することによって、追加の有用性がもたらされる。特定の薬物テストもしくは妊娠テストに関してこのデバイスが使用されるときには、おそらくはその種のテストのために、あらかじめコンフィグレーション済みの態様で用意されることになろうが、ユーザがテストの変更のためにキットをコンフィグレーションできる機能を望む場合においても、その機能に適合できる。コンフィグレーション可能な態様でのキットの提供においては、ユーザに対して複数のテスト帯が、希望されるテスト用に用意されることになる。ユーザは、その後、キットのカスタム・コンフィグレーションを行って、貯留カップ内に挿入された液体内の所望のマーカに関するテストを行う。このユーザによるコンフィグレーションは、ユーザによる必要に応じたテスト帯の取り付けを可能にすることによって提供され、その取り付けにおいては、接着剤もしくは裏紙を剥がして貼り付けるタイプが用いられるか、あるいは貯留カップの外壁にスロットもしくは毛管が備えられ、ユーザは、希望に応じてその中にテスト帯を挿入することができる。テスト帯に希望される場所が1個所でない場合には、テープ片等の栓をアパーチャの上に配置し、シールした状態に保つことができる。このような調整可能性は、ユーザが薬物、状態、または疾患の1ないしは複数のテストを、一度に実施することを可能にし、望ましくないテストの費用を節約することができる。
【0020】
テストされる液体との接触を提供する複数のアパーチャによって提供される別のオプションは、アパーチャの1つを通る液体と連通するタイミング手段を配置できる機能であり、それによって、テストのための時限が経過したときにユーザに対して通知が与えられる。この種のタイミング手段は、充分な量の液体が接触すると指定されたポイントまで移動する、液体に溶解するインクを用いて、あるいは毛管スタイルのテスト帯の上端にあるポイントに到達した液体によって励動される小さい電子アラームを用いて、テスト帯と同程度の簡単なものとすることが可能である。
【0021】
この発明の1つの目的は、ヒトまたは動物の体液をテストするための、上下逆置き、震盪、あるいはそのほかの攪拌を必要とせずに結果を得ることができるキットを提供することとする。
【0022】
この発明の別の目的は、容器内に液体を容易に収めることが可能であり、かつ容器内にテスト帯を挿入し、あるいはそれから取り出すことを必要とせずに、視認可能なテスト結果を提供するデバイスのニーズに応えることとする。
【0023】
この発明のさらに別の目的は、デバイスならびに液体の取り扱いを最小化することによって、潜在的危険性を有する液体の漏れの可能性を最小化することとする。
【0024】
この発明のさらに別の目的は、液体の流れ、および視認可能な結果をもたらすテスト帯との反応を停止する自動タイミング・メカニズムを提供することとする。
【0025】
この発明のさらに別の目的は、ユーザがそれぞれのテストに希望する目的に関してテストを行うために、ユーザがキットのコンフィグレーションを行うことを望んだ場合にも応じることができるように備えることである。
【0026】
このほかのこの発明の目的については、この明細書の続く部分において明らかになろうが、それにおいては、この発明に限定を課することなく、その完全な開示を目的として詳細な説明が行われている。
【0027】
【この発明の好ましい実施例の詳細な説明】
これに開示されているこの発明の好ましい実施例を示した図面、特にここに開示されている実施例の分解図、すなわち分解形式によってデバイス10が示されている図面を参照する。デバイス10は、交換可能な部品のキットであり、あらかじめ組み立てておき、1つのユニットとして販売することも可能であり、あるいはその中に収められる液体内の希望された特徴に関してテストを行うために、単一の操作ユニットに組み立てることができる部品として販売することも可能である。
【0028】
デバイス10は、カップ・アパーチャ17を画定する頂端13において、実質的に透明なテスト・コンテナ容器14のコンテナ側壁26の上端19との協働シール係合を得るために寸法設定された内側の貯留カップ12を特徴とする。貯留カップ12のコンフィグレーションが行われると、デバイスを組み立てた形にするために、貯留カップ12がコンテナ容器14内に形成された内部空間16内に挿入される。貯留カップ12の内部空間25は、コンテナ側壁26内側のエリア、端壁20、および頂端13によって画定される。貯留カップ12は、貯留カップの側壁18の外側表面27および貯留カップの端壁20によって画定される外寸を有する。貯留カップ12は、コンテナ容器14の、実質的に透明なコンテナ側壁26の内側表面24およびコンテナ端壁28によって画定されるコンテナ空間22より小さい寸法を有する。
【0029】
貯留カップ12とコンテナ容器14の間におけるシール手段は、頂端13とコンテナ容器側壁26の上端19の協働シール係合によって提供される。好ましい実施例は、コンテナ容器14の上端19における開口端と、貯留カップ12の頂端13の、コンテナ容器14ならびに貯留カップ12両方の開口端において係合できる、協働係合可能なタング32およびグルーブ33構造を使用する協働係合を特徴とする。
【0030】
この構成においては、カップ12がコンテナ容器14内に挿入されたとき、このように協働シール係合がシール手段を構成し、分離空間30、すなわち貯留カップの側壁18の外側表面32ならびに貯留カップの端壁20およびコンテナ側壁26の内側表面24ならびにコンテナ端壁28の内壁によって画定され、かつこれらの間に形成される分離空間内に、液体が流れ込むことを防止する。当然のことながら、コンテナ側壁26と貯留カップの側壁18の間に実質的な液密が達成されるように、シール・リング34または貯留カップ12上のリップ・オーバーハング36をシール手段に備えてもよく、またそのほかのシール係合もこの分野において周知であり、かつ企図されている。このシールを形成することによって、アパーチャ40を通る液体の流れが許容されることを除けば、分離空間30が実質的に液密となる。
【0031】
デバイス10には、使用前においては夾雑物からシールするため、使用の間においてはその中に収められた液体を保持するためにキャップ15が備えられている。キャップ15は、キャップ15およびコンテナ容器14の両方に備わる協働するねじ溝37を使用した、コンテナ容器14に対する従来的な取り付けを特徴とする。機能させるために震盪、攪拌、あるいは上下逆置きを必要とするほかのデバイスとは異なり、ここに開示されているデバイス10は、その中に収められた液体の攪拌を必要とすることなく機能する。
【0032】
分離空間30内においては、分離空間内にテスト帯42を取り付けるための、接着剤、もしくはテスト帯42を保持するように寸法決定されたスロット46等の手段を使用して、貯留カップ12の側壁18の外側表面44上、もしくはコンテナ側壁26の内側表面24上に1ないしは複数のテスト帯42を配置することができる。スロット46は、側壁18上もしくはコンテナ側壁26上の単純な凹部47とすることも可能であり、あるいは個別のスロット46の間における分離を伴う貯留カップ12の第2の側壁48とし、貯留カップ16の側壁と第2の側壁48の間に個別のコンジット50が形成されるようにすることも可能である。つまりスロット46が、適切なテスト帯42をコンジット50内に挿入することを可能にすることになる。現在のところ、デバイス10の最良モードにおいては、少なくとも1つのテスト帯42が貯留カップの側壁18の外側表面27に付着される。これは、製造の間の容易な組み立て、あるいはユーザによるデバイスのコンフィグレーション、すなわちコンテナ容器14内に貯留カップ12を挿入する前に、側壁18上に適切な1ないしは複数のテスト帯42を配置することによってデバイス10に意図された個別のテスト、もしくは複数のテストのために行われるコンフィグレーションを可能にする。
【0033】
テスト帯42は、このように、分離されたコンジット50内に配置され、あるいは貯留カップ12の外側に離隔して単に接着され、貯留カップ12内に収められて分離空間30と連通する液体とテスト帯42の連通が可能になり、その結果、分離空間30に到達する液体との接触に関連して各テスト帯42に関する個別のテスト結果が得られる。また組み立て済みキット内のテスト帯42は、分離空間30内の液体との接触から保護され、ユーザが貯留カップ12内に試料を入れることによりテストを開始するまでは、貯留カップ12内の液体と分離される。
【0034】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた液体の、制御された液流に関する手段が、1ないしは複数のアパーチャ40によって制御される態様で備えられ、これらは、分離空間30の内側において、貯留カップ12の外側もしくはコンテナ容器14の内側に、テスト帯42が位置合わせされて取り付けられているとき、貯留カップ12の側壁を通ってその下端52に液体を供給する。制御された液体の連通の現在の好ましいモードにおいては、アパーチャ40が、貯留カップ12内に収められた液体の規定量を、側壁18を通ってテスト帯42の下側部分52に連通させるべく寸法設定されており、テスト帯は、貯留カップ12内に適切にマウントされているとき、アパーチャ40の全エリアを覆う。したがって、アパーチャ40のサイズおよび位置が、貯留カップ12の内部空間25内に収められた液体と、貯留カップ12の外壁に取り付けられたテスト帯の間における望ましい連通を提供するが、テスト帯の下端52がアパーチャ40を完全に覆う形で貯留カップ12の側壁18上にマウントされているときには、テスト帯42およびアパーチャ40のサイズが、協働作用してアパーチャ40を通る液流を制御する。
【0035】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた試料液体の、制御された液流に関する追加の手段が、貯留カップ12の端壁20の直径を小さくし、貯留カップ12の側壁18に内側に向かうテーパーを持たせることによっても得られる。その結果、貯留カップの側壁18とコンテナ側壁26の間の間隔が増加することに起因して、分離空間が底端においてより広くなる。これは、液体が流路39を通って分離空間30の底を満たし、テスト帯42に至るまでに必要な時間を長くすることによって、テスト帯42への液体の流れを遅らせる。当然のことではあるが、カップの端壁20の直径を大きくして分離空間30を狭くすることによって、もしくは流路39のサイズを増加して流れを増すことによって、あるいはこれらの組み合わせによって流れをより速く、またはより遅く制御することも可能である。
【0036】
分離空間30内のテスト帯42に対する、貯留カップ12内に収められた試料液体の、制御された液流に関する別の手段を、貯留カップの側壁18を通り分離空間30に連通する1ないしは複数の流路39とすることも可能であり、それによって分離空間30の底が液体で満たされ、テスト帯42に接触する。液体の流れるレートは、流路39のサイズを変更することによって、もしくは流路39の上に、それを通る流れを制御するためのフラッパー・バルブ41を配置することによって制御することができる。
【0037】
貯留カップ12内の液体供給源をテスト帯42の下端52に連通させるアパーチャ40を使用することによる、制御された液流に関する手段を提供する追加の好ましい態様においては、キット・デバイス10が最終的な結果に関して自動タイミングを有する。この実施例においては、テスト帯42が、それらに隣接するアパーチャから液体を、テスト帯42の下端において、使用されている材料をはじめアパーチャ40の面積の調整によって、所望のレートで吸収するべく構成される。より大きなアパーチャ40は、貯留カップ12からテスト帯42へのより多くの液流をもたらす。テスト帯の下端52がアパーチャ40の全エリアと連通していることから、液体は、テスト帯42の下端内への吸収によってのみ分離空間30に連通し、その後、液体が毛管作用によって、テスト帯42の中央部分54および頂端部分56に向かって上方に伝播する。透明コーティング58をテスト帯42の一方のサイドに追加すれば、液体が上方に向かってテスト帯42の中を導かれるとき、そこから液体が漏れないことを保証することもできる。
【0038】
貯留カップの空間25から分離空間30に連通された充分な量の液体をテスト帯42が吸収し、液体がアパーチャ40からテスト帯42の最上部エリア56に配置された反応剤に到達すると、毛管作用が停止するために、液体の吸収も自然に停止する。このようにデバイス10は、貯留カップ12から分離空間30に、テスト帯42の頂端部分56にある反応剤に到達するに充分な量の液体だけを連通させ、その後、毛管作用の停止によって流れを停止させることから、頂端部分56の反応剤に暴露される液体の量に関して自動測定である。
【0039】
頂端部分において使用される反応物質は、特定の化学物質または薬物が液体サンプル内に存在するか否かを決定するため、あるいはサンプル提供者の特定の健康状態、たとえば妊娠を決定するために従来から使用されている酵素または化学物質の1つとすることができる。概して言えば、この種の反応剤は、液体サンプル内に存在する特定の物質またはマーカ、すなわちテストが行われる化学物質、薬物、または健康状態を識別する物質またはマーカに関する陽性反応を視覚的に提供する。つまり、反応物質が含浸されたテスト帯42の頂端部分56における色の変化、またはそのほかの視覚的変化が、実質的に透明のコンテナ側壁26を通して観察したときにテスト結果の視認を提供することになる。ユーザは、テストされる液体を貯留カップ12内にそそぎ入れることが可能であり、それによって液体がアパーチャ40を通ってテスト帯12の下端52に連通する。その後、テスト帯の組織の毛管作用によって液体がテスト帯の上方に導かれ、テスト帯42の最上部56の、含浸もしくはそのほかの方法で備えられた反応物質と接触する。規定の時間が経過すると、外観が変化したこと、あるいは外観が変化しないことによって、反応物質から、テストされている物質が存在すること、もしくはその物質が存在しないことを場合に応じて視覚的に確認することができる。
【0040】
反応手段を、それに対して体液が反応するとき妊娠を示す反応物質、あるいは液体の提供者の系内に薬物の存在することを示す反応物質とすることができる。それに代えて、複数のテスト帯42に複数の異なる反応剤を備え、貯留カップ12内に収められる液体内の、複数の所望の物質を識別するようにすることもできる。つまり、このデバイスを妊娠テスト、薬物テスト、あるいはテスト帯12内に反応物質を備えることが可能な場合には、そのほかの生物学的な状態に関するテストに使用することが可能になる。
【0041】
カップ12の側壁内に形成するか、あるいはコンテナ側壁26上にプリントされる観察窓57を備え、それを通してテスト帯の上側部分56が観察できるようにすることも、結果の表示における追加の有用性となり得る。この部分における反応物質が、1ないしは複数の色に変化することによって陽性のテストに反応する場合には、観察窓57を通してそれが示され、またそれに隣接して表示70を備えれば、テスト結果の識別を補助することが可能になる。
【0042】
分解されたキット形式においてデバイス10を組織的なユーザに提供することによって、その種のユーザに追加の有用性を提供することができる。キット形式のデバイス10は、必要に応じて組み立てられる部品の形で提供されることになる。また、各種の薬物または身体的状態を識別するための各種の反応剤を伴う各種タイプのテスト帯42も提供される。それにおいてユーザは、テストを行う薬物または身体的特性に対応する液体の特性を識別するための反応物質を担持するタイプのテスト帯42を使用してデバイス10を組み立てる。
【0043】
内部空間25内または貯留カップ12内に収められる試料に何も追加されないことを保証するために、改質剤の防止またはそのほかの確認できるテスト追跡が求められる場合には、使用前の内部空間25をシールするオプションの手段を提供することができる。現在の最良モードにおいては、膜50が、貯留カップ12の頂端13に貼り付けられ、使用の直前に切り取られる。そのほかの態様のこの種の管理についても周知であり、また企図されている。
【0044】
このデバイスが小売店で販売され、特定の薬物テストまたは妊娠テストに使用される場合には、その種のテストに関してあらかじめコンフィグレーション済みの形で提供されることが最良であろうが、ユーザがテストの変更のためにキットをコンフィグレーションできる機能を望む場合もあり、その機能についても、分解されたデバイスの実施例によって適合され、それにおいてはユーザがデバイスを組み立てることになる。ユーザによるコンフィグレーションは、ユーザが必要に応じて分離空間30内にテスト帯42を取り付けできるようにすることによって可能になり、その取り付けにおいては、接着剤もしくは裏紙を剥がして貼り付けるタイプが用いられるか、あるいは貯留カップ12の外壁もしくは分離空間30の内側表面24上に、スロット46もしくは毛管が備えられ、ユーザが希望に応じてその中にテスト帯42を挿入する。テスト帯に希望される場所が1個所でない場合には、テープ片等の栓をアパーチャの上に配置し、シールした状態に保つことができる。このようなタイプならびにテスト帯42の数に関する調整可能性は、ユーザが薬物、状態、または疾患の1ないしは複数に関するテストを一度に実施することを可能にし、望ましくないテストの費用を節約することができる。
【0045】
別のオプションは、分離空間30に到達する液体と連通するタイミング手段を配置する機能である。現在の最良モードにおけるその種のタイミング手段は、テストに必要な規定の時間に達したとき、もしくはそれが経過したとき、そのことをユーザに通知する。この種のタイミング手段は、帯材料の中央部分52に液体に溶解するインク62を備えたタイミング・テスト帯61といった程度の簡単なものとすることが可能であり、それにおいては、毛管作用の間に液体によってインクが溶解されて自然に上方に、指定部分56まで移動し、指定部分56の着色によってそのテストに求められている適切な時間が経過したことが示される。最長時間と最短時間の間に挟まれた厳密なタイミングが必要となる場合には、指定部分56の観察窓57において、上側部分まで連続的に着色されたことによって、タイミング・パラメータが経過したためにテストが無効になったことがユーザに知らされる。この表示は、可視的であり、コンテナ側壁26を介して観察されるが、そこには、指定部分56の着色を観察できるスケールまたは表示がマークされる。
【0046】
充分な液体が接触して、決定済みの最短テスト時間55に関する指定ポイントまで到達すると、指定部分56の色が変化して、時間が経過したことが知らされ、第1のタイミング・ポイント指定72、つまり側壁18上へのプリント、もしくはそれに代えてカップ12上へのプリントが可能なタイミング・ポイント指定を使用して、それが帯61と正確なタイミング位置で一致して、観察されることになる。実施されるテストに関して、決定済みの最長テスト時間の表示が必要になる場合には、第2のポイントまたは決定済み最長時間ポイント74を、側壁18もしくは可能性としてはカップ12上に指定し、時間パラメータが経過したことを示す。
【0047】
代替タイミング手段を、タイミング・スタイルのテスト帯61の上側ポイントに到達する液体によって励動される小さな電子アラーム64とすることも可能であり、液体は、あらかじめ決定済みの時間で液体励動スイッチ66のポイントに到達してそれを励動し、そのスイッチがバッテリ68の電力をアラーム手段64に接続し、それによって視覚的、あるいは聴覚的なアラームがユーザに与えられる。このアラーム手段の信号部分として、1つもしくはグループ構成の電球、発光ダイオードまたは可聴アラームが良好に作用する。決定された最長時間がある場合には、アラーム手段64に、アラームを停止もしくは変化させるための電子タイマを組み込み、その時間に達したことを通知することもできる。
【0048】
テスト結果に関するさらに多くの情報がデバイスのユーザによって希望される場合、および最長および最短のテスト・ポイントの指定がある場合には、表示70を貯留カップ12の外側およびコンテナ容器14の側壁26の一方もしくは両方に備え、テスト、結果、あるいはユーザによって希望されるそのほかの情報を識別することもできる。さらに、アラーム手段64の可聴アラーム部分は、新案の「しゃべる」グリーティング・カードに使用されているような、従来の電子メモリおよび再生処理を使用し、妊娠に関する陽性テストの結果を音声形式でユーザに通知することもできる。これは、視覚的な困難を有するユーザ、あるいは表示を読み取り、得られた結果を判断することができないユーザにとって特に有用となる。
【0049】
液体サンプルを採集し、テストするための、ユーザによるコンフィグレーションが可能なテスト帯ならびにタイマを伴う診断テスト・キットを示し、説明してきたが、当業者であれば、この発明の精神ならびに範囲から逸脱することなく、各種の代用、修正、および変更を行い得ることを理解する必要がある。したがって、その種の修正ならびに変更のすべては、この発明の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ここに開示したデバイスの一実施例を示した分解図である。
【図2】
貯留カップおよびそこにマウントするためのテスト帯ならびにアラームを示した側面図である。
【図3】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合を示した横断面図である。
【図4】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合の別の実施例を示した横断面図である。
【図5】
内側貯留カップとコンテナ容器の、シールをもたらす協働係合の別の実施例を示した横断面図である。
【図6】
貯留カップに取り付けるためのテスト帯の実施例の構成を示している。
【図7】
デバイスの一実施例の横断面図であり、テスト帯のためのマウントを提供する、毛管通路を形成する二重壁の貯留カップを示している。
【図8】
貯留カップに対するテスト帯の接着取り付けを示した横断面図である。
【図9】
規定の時間が経過したことをユーザに知らせるためのタイマ・テスト帯を示している。
【図10】
時間が経過したことをユーザに知らせるための電子手段を伴うタイマ・テスト帯を示している。
Claims (15)
- 貯留カップの側壁が底端において端壁と連通しており、底端と反対側で貯留カップの側壁の上部分にある頂端が貯留口を画定しており、貯留カップの側壁と端壁と頂端とにより内部空間が画定されており、コンテナ容器の側壁が底部分において端壁と連通しており、底部分と反対側のコンテナ容器側壁の上端がコンテナ口を画定しており、コンテナ容器空間が側壁と端壁と上端とにより画定されており、シール協働係合手段が頂端と上端とを係合しており、頂端が上端と協働係合されたときに、貯留カップ側壁外面と貯留カップ端壁とコンテナ容器空間の面領域との間に分離空間が画定され、少なくとも1個のテスト帯が分離空間内に配置されて、その底部分は分離空間に導入された液体を頂部に連通し、該頂部の反応端が反応剤を含んでおり、該反応剤が導入された流体の特定内容物と可視反応し、これによりテスト結果が与えられて、コンテナ容器側壁を通して視認でき、内部空間に入った液体が連通手段によりテスト帯の底部に連通され、この際内部空間に入った体液が分離空間中のテスト帯に制御流量で連通されて、テスト帯がテスト結果を与えることを特徴とする液体サンプルの採集のための診断テスト・キット。
- さらにタイミング手段が分離空間内に配置されて、かつテスト結果を有効にするに充分な時間が経過したとき信号を提供することを特徴とする請求項1に記載のキット。
- さらにキャップが上端または頂端のいずれかと協働係合可能であることを特徴とする請求項1に記載のキット。
- 貯留カップ側壁の外面に固定して少なくとも1個のテスト帯が分離空間内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキット。
- コンテナ容器側壁に固定して少なくとも1個のテスト帯が分離空間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキット。
- 内部空間内の液体の流量を制御する連通手段が貯留カップ側壁を貫通する少なくとも1個の開口であることを特徴とする請求項1に記載のキット。
- 内部空間内の液体の流量を制御する連通手段が貯留カップ側壁を貫通する少なくとも1個の開口であることを特徴とする請求項4に記載キット。
- さらにタイミング手段が分離空間内に配置され、かつ、テスト結果を有効とするに充分な時間が経過したときに、導入された流体と所定時間連通反応して、使用者に信号を提供することを特徴とする請求項7に記載のキット。
- 信号がコンテナ容器側壁を通して視認可能であることを特徴とする請求項8に記載のキット。
- 信号がコンテナ容器側壁を通して視認可能であり、かつ同様に視認可能な最大時間許容信号を含んでいることを特徴とする請求項8に記載のキット。
- さらに弁手段が開口を通る流体を制御することを特徴とする請求項6に記載のキット。
- さらに弁手段が開口を通る流体を制御することを特徴とする請求項7に記載のキット。
- 警報がテスト帯の色変化であることを特徴とする請求項9に記載のキット。
- 警報が光源であって、流体との所定接触時間経過後に励動されることを特徴とする請求項9に記載のキット。
- 内部空間内の液体の流量を制御する連通手段が貯留カップの底端を狭くするとともに内部空間の底端を広くすることにより与えられることを特徴とする請求項1に記載のキット。
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