JP2004517159A - 二酸化炭素を使用するブレンドされた熱可塑性ポリマーの発泡体の製造方法 - Google Patents

二酸化炭素を使用するブレンドされた熱可塑性ポリマーの発泡体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡剤を用いて熱可塑性ポリマー材料のブレンドから発泡体を製造する方法を提供する。
【解決手段】発泡体を製造する方法であって、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含んでおり、該第1の熱可塑性ポリマーが該第2の熱可塑性ポリマーよりも高い率の結晶化度を有する、混合物を、発泡剤と接触させる工程と、混合物の熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に前記混合物を供して、該第1の熱可塑性ポリマーよりも低い率の結晶化度を有しており、該第1および第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物を、発泡させる工程とを含む方法、並びに、熱可塑性材料の混合物を押出し加工する方法。

Description

【0001】
[関連出願に対する相互参照]
本出願は、米国特許出願第09/399,993号(1999年9月20日出願)の一部継続出願である。その開示の内容は、その全体を引用して本明細書の一部をなすものとする。
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、様々な発泡剤を用いて熱可塑性ポリマー材料のブレンドから発泡体を製造する方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来の発泡体(例えば、熱可塑性材料など)を製造する様々な方法が長い間知られている。これらの方法は、例えば、アゾ類、様々な揮発性有機化合物(VOC)およびクロロフロオロカーボン(CFC)を含む化学的および物理的な発泡剤を用いることに主に集中している。化学的発泡剤は、典型的には、臨界温度で分解して、窒素、二酸化炭素または一酸化炭素などのガスを放出する。物理的発泡剤は、典型的には、ポリマー材料に溶解され、その後、沈殿して、発泡構造を形成する。従来の発泡プロセスはますます望ましくなくなりつつあると考えられる。例えば、このような有機化合物の使用は、これらの化合物に関連した潜在的な環境的リスクのためにこれまでにない監視を受けている。さらに、従来の発泡プロセスでは、多くの場合、不都合なことに、空隙率の比較的広い変動とともに、例えば、約100ミクロン以上の比較的大きい空隙またはセルが材料内に生じている。ポリマー材料の単位容量あたりの空隙の数が比較的少なくなり得るし、そしてポリマー材料全体にわたるセルの分布が一様でないことが多い。改善された発泡プロセスの典型的な実施形態は、(サイズが約10ミクロン〜サブミクロンサイズの範囲にある)セルの一様な分布を含むポリマーフォームを生成させるために、二酸化炭素を物理的な発泡剤として使用することであると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
半結晶性ポリマーは、特に、連続した加工によって微小セルのフォームを製造することに関して様々な加工課題をもたらしている。様々な構造用フォームが、他の従来的なフォームとともに、典型的には、物理的発泡剤および半結晶性ポリマーを用いて商業化されている。それにもかかわらず、これらのフォームに関する様々な問題が小さいサイズのセル壁から生じ易く、そしてセル壁の小さい欠陥が、目につくそのような問題に至る構造上の著しい弱点になることが多い。(ポリ)フッ化ビニリデンなどの様々な発泡型半結晶性熱可塑性ポリマーを連続プロセスで製造することは、多くの場合、問題をはらんでいることが認められている。材料が発泡システムのノズルから出るとき、押出し物は、多くの場合、脆くなり、細かい粉末に砕けることが認められている。理論によりとらわれることを望まないが、発泡剤が放出されたとき、ポリマーの半結晶性のために、押出し物が小さい粒子に砕かれると考えられる。この傾向は、微小セルのフォームが形成される際において、非常に多くの十分に分布した小さいセルにより、発泡体のセル壁が従来のフォームのセル壁よりも著しく薄くなる状況が生じる場合に最も顕著になる。
【0005】
特に半結晶性ポリマーに関して上記に述べられた問題を回避する発泡ポリマーを提供することが当分野では求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
1つの態様において、本発明は発泡体の製造方法を提供する。この方法は、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物を発泡剤と接触させることを含む。第1の熱可塑性ポリマーは、第2の熱可塑性ポリマーよりも大きい割合の結晶化度を有する。その後、熱可塑性ポリマーの混合物は、混合物を発泡させるために、混合物における熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に供される。第1および第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物は、第1の熱可塑性ポリマーよりも低い割合の結晶化度を有する。
【0007】
別の態様において、本発明は、熱可塑性材料のブレンドを押出し加工する方法を提供する。この方法は、少なくとも2つの熱可塑性ポリマーを押出し機のバレル部に導入することを含む。この少なくとも2つの熱可塑性ポリマーは、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む。第1の熱可塑性ポリマーは、第2の熱可塑性ポリマーよりも大きい割合の結晶化度を有する。その後、熱可塑性材料のブレンドは、その溶融ブレンドを得るために加熱される。その後、溶融ブレンドは発泡剤と接触させられ、そしてブレンドは、ブレンドを発泡させるために、ブレンドにおける熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に供される。このブレンドは、第1の熱可塑性ポリマーよりも低い割合の結晶化度を有する。
【0008】
本発明の他の態様および利点が本明細書中に詳しく示される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を、添付された明細書、図面、および本発明の好ましい実施形態が示される実施例を参照して下記においてより詳しく記載する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で組み立てることができ、従って本明細書中に示される様々な実施形態に限定されるように解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が細部にまで及び、かつ完全であり、そして当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように示されている。
【0010】
1つの態様において、本発明は発泡体の製造物に関連する。この方法は、材料を、二酸化炭素および界面活性剤を含む流動混合物と接触させることを含む。この場合、界面活性剤は、材料を発泡させるために、二酸化炭素の材料への溶解を促進させる。流動混合物は、好ましくは、巨視的スケールで、すなわち、約1ミクロンを越えるスケールで均質である。界面活性剤の使用は、二酸化炭素とポリマーとの界面張力を低下させることを助けていると考えられる。
【0011】
好ましい実施形態において、微小セル材料が発泡させられる。本発明の目的のためには、用語「微小セル材料」は、平均セルサイズが約0ミクロン〜約500ミクロン(より好ましくは約1ミクロン〜約100ミクロン、最も好ましくは約0.1ミクロン〜約50ミクロン)の範囲にある材料をいう。
【0012】
本発明の目的のためには、二酸化炭素は、液相、気相または超臨界相で流体として用いられる。液体のCOが使用される場合、プロセスのときに用いられる温度は、好ましくは31℃未満である。気体のCOが使用される場合、相が高圧で用いられることが好ましい。本明細書中で使用される用語「高圧」は、一般には、圧力が約50bar〜約500barであるCOをいう。1つの実施形態において、COは「超臨界」相で利用される。本明細書中で使用される「超臨界」は、流動媒体がその臨界温度および臨界圧(すなわち、COについては約31℃および約71bar)より高いところにあることを意味する。COの熱力学的性質は、Hyatt、J.Org.Chem.49:5097〜5101(1984)に報告されており、それには、COの臨界温度が約31℃であることが述べられている。従って、本発明の方法は、約31℃よりも高い温度で行うことができる。本発明の目的のためには、COを、約20barまたは約50barの下限から約200barまたは約1000barの上限までの範囲にある圧力で用いることが好ましい。いくつかの実施形態(例えば、押出し加工)では、COを約270bar〜約340barでシステムに導入することができる。その場合、圧力は、COを導入した後、約100bar〜約170barに低下し得る。
【0013】
いくつかの実施形態においては、周囲よりも低くてもよい温度で、例えば、約15℃〜約25℃の範囲などで、より好ましくは約15℃で本発明を実施することが好都合である場合がある。
【0014】
本発明の結果として発泡し得る材料は数多くあり、当分野では知られている。本発明の方法の目的のためには、用語「発泡体」は、多数の認識できる空隙空間がその中に形成されている材料をいう。一例として、そのような材料は、ポリマー、金属、および食品製造物(パンを焼くときに用いられる生地およびパスタなど、これらに限定されない)からなる群から選択され得る。好ましい材料として、アルミニウムおよびその合金が挙げられる。発泡させられる材料は、例えば、熱硬化性前駆体などのポリマー前駆体を含むことができる。例示的な熱硬化性前駆体には、エポキシ樹脂、レゾール、ノボラック樹脂、ポリウレタン、および粉末コーティング剤などのコーティング材料に関して有用であること多いポリウレアが含まれるが、これらに限定されない。用語「ポリマー」は、ホモポリマー、共重合体、ターポリマーなど(これらに限定されない)を含むように広く解釈されるものとする。結晶性、半結晶性および非晶質のポリマー材料はすべて、本発明の方法の結果として発泡させることができる。発泡させることができるポリマーには、例えば、熱可塑性ポリマーおよび熱硬化性ポリマーが含まれる。発泡させられるポリマーは、好ましくは、熱可塑性ポリマーである。例示的な熱可塑性ポリマーには、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン(例えば、高密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレン、高密度ポリプロピレンおよび低密度ポリプロピレンなど)、ナイロン、フッ素ポリマー(米国特許第5,674,957号(DeSimoneら)(この開示はその全体が参考として本明細書中に組み込まれる)に開示される様々なフッ素ポリマー(これらに限定されない)など)(例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロイソブチレンなど)、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート、ポリメタクリル酸メチル、ならびにセルロース樹脂およびアクリル樹脂が含まれるが、これらに限定されない。上記のブレンドおよび混合物もまた使用することができる。一般に、発泡体は、シートフォーム、チューブ、シリンダー、ファイバーおよび不織物(これらに限定されない)などの多数の形態で有用であり得る。
【0015】
本発明のプロセスによって用いられる界面活性剤は当業者に知られている。好ましくは、界面活性剤は非イオン性界面活性剤である。好適な界面活性剤の様々な例が、米国特許第5,783,082号、同第5,589,105号、同第5,639,836号および同第5,451,633号(DeSimoneら);同第5,676,705号および同第5,683,977号(Jurellerら)に示されている。これらの開示はその全体が参考として本明細書中に組み込まれる。一般に、界面活性剤は、乳化するのに役立つ、ポリマー性または非ポリマー性であり得る任意の高分子を包含し得る。
【0016】
好ましくは、界面活性剤は、界面活性剤が接触する材料に対する親和性を有するセグメント、または、別の言い方をすれば、「CO非親和性セグメント」を有する。熱可塑性ポリマーが発泡させられる実施形態において、「CO非親和性セグメント」はポリマー材料に対する親和性を有する。例示的なCO非親和性セグメントは、一般的な脂肪親和性ポリマー、親油性ポリマーおよび芳香族ポリマー、ならびにエチレン、α−オレフィン、スチレン性化合物、アクリラート類、メタクリラート類、エチレンオキシド類、イソブチレン、ビニルアルコール類、アクリル酸、メタクリル酸およびビニルピロリドンなどのモノマーから形成されるオリゴマーを含み得る。CO非親和性セグメントはまた、アミド、エステル、スルホン、スルホンアミド、イミド、チオール、アルコール、ジエン、ジオール、酸(カルボン酸、スルホン酸およびリン酸など)、様々な酸の塩、エーテル、ケトン、シアノ、アミン、四級アンモニウム塩およびチオゾール類などの様々な官能基を含有する分子ユニットを含み得る。これらの成分のいずれかの混合物は「CO非親和性セグメント」を構成することができる。所望する場合には、界面活性剤は多数の「CO非親和性」セグメントを含むことができる。そのような実施形態において、それぞれのセグメントは、熱可塑性材料のブレンドにおいて使用される異なるポリマー樹脂に対する親和性を有し得る。
【0017】
所望する場合には、界面活性剤は、二酸化炭素に対する親和性を有するセグメント、すなわち、「CO親和性」セグメントを含むことができる。例示的なCO親和性セグメントとして、ハロゲン(例えば、フルオロまたはクロロ)含有セグメント、シロキサン含有セグメント、分枝状ポリアルキレンオキシドセグメント、またはそれらの混合物を挙げることができる。「CO親和性」セグメントの様々な例が米国特許第5,676,705号および同第5,683,977号(Jurellerら)に示されている。用いられる場合、フッ素含有セグメントは、典型的には「フッ素ポリマー」である。本明細書中で使用される「フッ素ポリマー」は、当分野におけるその従来的な意味を有し、従って低分子量のオリゴマー、すなわち、重合度が2以上であるオリゴマーを包含することを理解しなければならない。一般的には、Banksら、Organofluorine Compounds:Principals and Applications(1994)を参照のこと;Fluorine−Containing Polymers、7 Encyclopedia of Polymer Science and Engineering 256(H.Markら編、第2版、1985)もまた参照のこと。例示的なフッ素ポリマーは、2−(N−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリラート(「EtFOSEA」)、2−(N−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルメタクリラート(「EtFOSEMA」)、2−(N−メチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリラート(「MeFOSEA」)、2−(N−メチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルメタクリラート(「MeFOSEMA」)、1,1’−ジヒドロペルフルオロオクチルアクリラート(「FOA」)、1,1’−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート(「FOMA」)、1,1’,2,2’−テトラヒドロペルフルオロアルキルアクリラート、1,1’,2,2’−テトラヒドロペルフルオロアルキルメタクリラートおよび他のフルオロメタクリラート類などのフルオロアクリラートモノマー;α−フルオロスチレンおよび2,4,6−トリフルオロメチルスチレンなどのフルオロスチレンモノマー;ヘキサフルオロプロピレンオキシドおよびペルフルオロシクロヘキサンオキシドなどのフルオロアルキレンオキシドモノマー;テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンおよびクロロトリフルオロエチレンなどのフルオロオレフィン;ならびにペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)およびペルフルオロ(メチルビニルエーテル)などのフッ素化アルキルビニルエーテルモノマーを含み得るモノマーから形成される。上記のモノマーを使用する共重合体もまた用いることができる。例示的なシロキサン含有セグメントには、アルキルシロキサン、フルオロアルキルシロキサンおよびクロロアルキルシロキサンが含まれる。より詳細には、ジメチルシロキサン類およびポリジメチルシロキサン物質が有用である。上記のいずれかの混合物を使用することができる。いくつかの実施形態では、「CO親和性」セグメントは「CO非親和性」セグメントに共有結合的に連結させることができる。
【0018】
本発明に好適な界面活性剤は、例えば、ホモポリマー、ランダムポリマー、ブロックポリマー(例えば、ジブロックポリマー、トリブロックポリマーまたはマルチブロックポリマー)、ブロック状ポリマー(段階的成長重合から得られるポリマー)およびスターホモポリマー、共重合体、ならびにコオリゴマーの形態であり得る。例示的なホモポリマーには、ポリ(1,1’−ジヒドロペルフルオロオクチルアクリラート)(「PFOA」)、ポリ(1,1’−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)(「PFOMA」)、ポリ(2−(N−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルメタクリラート)(「PEtFOSEMA」)およびポリ(2−(N−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリラート)(「PEtFOSEA」)が含まれるが、これらに限定されない。例示的なブロック共重合体には、ポリスチレン−b−ポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルアクリラート)、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)、ポリ(2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリラート)−b−ポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)、およびポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリラート)とポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)とのジブロック共重合体が含まれるが、これらに限定されない。ポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルアクリラート)およびポリスチレンの統計学的共重合体は、ポリ(1,1−ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)およびポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリラート)と一緒に使用することもできる。グラフト共重合体もまた使用することができ、これには、例えば、ポリ(スチレン−g−ジメチルシロキサン)、ポリ(メタクリル酸メチル−g−1,1’ジヒドロペルフルオロオクチルメタクリラート)、およびポリ(1,1’−ジヒドロペルフルオロオクチルアクリラート−g−スチレン)が含まれる。ランダム共重合体を用いることができ、そのような共重合体の例には、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレンおよびエチレンの共重合体またはターポリマーが含まれるが、これらに限定されない。他の様々な例を、I.Piirma、Polymeric Surfactants(Marcel Dekker、1992);G.Odian、Principals of Polymerization(John Wiley and Sons,Inc.、1991)に見出すことができる。非ポリマー分子が使用され得ることを強調しなければならない。例えば、ペルフルオロオクタン酸、サーフィノルズ(Surfynols)、ペルフルオロ(2−プロポキシプロパン酸)、フッ素化されたアルコールおよびジオール、ならびにフッ素化された様々な酸、エトキシラート、アミド、グリコシド、アルカノールアミド、四級アンモニウム塩、アミンオキシドおよびアミンを使用することができる。市販されている好ましい界面活性剤には、例えば、E.I.Du Pont de Nemours(Wilmington、Delaware)によって販売されているZonyl(登録商標)シリーズの界面活性剤、およびMinnesota Mining and Manufacturing(St.Paul、Minnesota)によって販売されているFluorad(登録商標)シリーズの界面活性剤が含まれる。上記のいずれかの混合物も使用することができる。本発明のプロセスに好適な様々な成分が、E.Kissa、Fluorinated Surfactants:Synthesis、Properties,and Applications(Marcel Dekker、1994)に記載される材料のクラスによって包含される。本発明の目的のためには、2つ以上の界面活性剤を本発明において用いることができる。食用の界面活性剤もまた使用することができる。
【0019】
熱可塑性材料のブレンドに存在するポリマーまたはポリマー樹脂の異なるタイプの数に依存して、界面活性剤は、ブンレンド中に存在するポリマーまたはポリマー樹脂の数に等しくてもよい多数のブロックまたはセグメントを含むことができる。一例として、2つのポリマーまたはポリマー樹脂がブレンドとして存在する場合、界面活性剤は、それぞれのポリマーまたはポリマー樹脂に対する親和性をそれぞれが有する2つのブロックまたはセグメントを含むことができる。3つのポリマーまたはポリマー樹脂が用いられる場合、界面活性剤は3つのブロックまたはセグメントを含むことができる。4つ以上についても同様である。これらの実施形態において、界面活性剤はまた、「CO親和性」セグメントを含むことができる。
【0020】
本明細書中に列記されている界面活性剤の多数の例は、ブロック共重合体、ランダム共重合体またはグラフト共重合体の形態であるが、ブロック型、ランダム型またはグラフト型でない他の共重合体が使用され得ることを理解しなければならない。
【0021】
流動混合物において使用される界面活性剤の量は様々な値から選択することができる。好ましくは、流動混合物は約0.0001重量パーセント〜約10重量パーセントの界面活性剤を含み、より好ましくは約0.01重量パーセント〜約2重量パーセントの界面活性剤を含む。この量は、界面活性剤および所望する最終製品の安定性を含むいくつかの要因に依存することを理解しなければならない。
【0022】
本出願人は、界面活性剤を使用することにより、多くの予想外の利点が得られることを見出した。流動混合物に存在することにより、界面活性剤は、材料(例えば、熱可塑性ポリマーまたは熱可塑性ポリマーのブレンド)と二酸化炭素との間の表面張力を低下させることができる。従って、界面活性剤は、材料における二酸化炭素の溶解、混入または溶解性を高めることができる。さらに、表面張力の低下は、固体の発泡体の最終的なフォーム構造を変化させることができる。また、界面活性剤を用いることにより、発泡体の多孔性を制御することが助けられる。界面活性剤はまた、材料における空隙の核形成速度および/または成長速度を変化させることができる。2つ以上の材料(例えば、熱可塑性樹脂)が用いられる場合、界面活性剤はまた、発泡プロセスが行われている間およびその後の両方において流動混合物におけるこれらの材料のブレンド相溶性を改善するために使用することができる。界面活性剤はまた、発泡前の流動混合物における材料の粘度の低下を促進させることができる。さらに、界面活性剤は、最終的な発泡体の制御パラメーターとして作用し得る。
【0023】
流動混合物はまた、上記に記載された成分に加えて様々な成分を含むことができる。例示的な成分には、ポリマー修飾剤、水、強化剤、着色剤、色素、生物学的薬剤、レオロジー改変剤、可塑剤、難燃剤、抗菌剤、難燃剤、および粘度低下改変剤が含まれるが、これらに限定されない。共溶媒および共界面活性剤もまた用いることができる。
【0024】
使用され得る例示的な共溶媒には、アルコール(例えば、メタノール、エタノールおよびイソプロパノール);フッ素化溶媒および他のハロゲン化溶媒(例えば、クロロトリフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ペルフルオロプロパン、クロロジフルオロメタンおよび六フッ化イオウ);アミン(例えば、N−メチルピロリドン);アミド(例えば、ジメチルアセトアミド);芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トルエンおよび各種キシレン);エステル(例えば、酢酸エチル、二塩基エステルおよび乳酸エステル);エーテル(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよびグリコールエーテル);脂肪族炭化水素(例えば、メタン、エタン、プロパン、アンモニウムブタン、n−ペンタンおよび各種ヘキサン);オキシド(例えば、亜酸化窒素);オレフィン(例えば、エチレンおよびプロピレン);天然の炭化水素(例えば、イソプレン類、テルペン類およびd−リモネン);ケトン(例えば、アセトンおよびメチルエチルケトン);有機シリコーン;アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリドン);パラフィン(例えば、イソパラフィン);石油系溶媒および溶媒混合物;ならびに入手可能で、好適な任意の他の相溶性溶媒または混合物が含まれるが、これらに限定されない。上記共溶媒の混合物もまた使用することができる。
【0025】
多く使用され得る例示的な共界面活性剤には、長鎖アルコール(すなわち、Cよりも長いアルコール)、例えば、オクタノール、デカノール、ドデカノール、セチルアルコール、ラウレルアルコールなど;2つ以上アルコール基または他の水素結合性官能基を含む化学種;アミド;アミン;ならびに他の同様な成分が含まれるが、これらに限定されない。共界面活性剤として有用な好適な他のタイプの物質は当業者によって十分に知られており、本発明のプロセスにおいて用いることができる。上記成分の混合物も使用することができる。用いられる場合、共界面活性剤は相溶剤の形態であり得る。本発明に関して、相溶剤は、二酸化炭素が大気中に排出された後において特に、発泡させられる熱可塑性ポリマーのブレンドがその安定性を保持することを助けることに役立つ。相溶剤は多数の方法で利用することができる。1つの実施形態において、相溶剤は事前に作製され、ポリマーのブレンドに混合することができる。別の実施形態において、相溶剤は、本発明の方法のいずれかのときに形成され得る。この場合、反応基が、発泡させられるポリマーブレンドに存在し、この反応基が続いて反応して、相溶性をもたらす。
【0026】
本発明は、押出し成形、引抜成形、射出成形(これらに限定されない)を含む多数のプロセスと一緒に、そして不織物および多層発泡体の製造において用いることができる。本発明は、回分式プロセス、半連続プロセスまたは連続プロセスとして実施することができる。
【0027】
別の態様において、本発明は発泡体の製造方法を提供する。この方法は、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物を発泡剤と接触させることを含む。第1の熱可塑性ポリマーは、第2の熱可塑性ポリマーよりも大きい割合の結晶化度を有する。その後、混合物は、混合物を発泡させるために、混合物における熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に供される。第1および第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物は、第1の熱可塑性ポリマーよりも低い割合の結晶化度を有する。好ましくは、微小セルのフォームが形成される。用語「微小セル」は、好ましくは本明細書中に定義されている。
【0028】
用語「混合物」は、第1および第2の熱可塑性ポリマーを記載する場面において使用される場合、広く解釈され、かつこれらのポリマーの様々な組合せを含むものとする。例えば、これらのポリマーは相溶性であってもよく、または相溶性でなくてもよい。本発明の目的のためには、用語「相溶性」は、固有的(すなわち、相溶化剤が存在することなく)に、または適切な相溶化補助剤の用いることによる誘導により、そのいずれかで、ポリマーの混合物が均質である(または混和している)ことを示す。不均一な混合物または非混和性の混合物もまた本発明の範囲に含まれる。部分的に混和し得る混合物もまた適する。本発明の目的のためには、「部分的に混和し得る」混合物は、ブレンド組成物の一部分について混和性を示す系をいう。
【0029】
いくつかの実施形態において、熱可塑性ポリマーの混合物が両ポリマーの融点よりも高く加熱される場合、混合物はブレンドに変換され得る。この場合、ポリマーは溶融状態にある。機械的な攪拌もまた、ブレンドの形成を容易にするために用いることができる。非溶融ブレンドもまた本発明のために考えられる。
【0030】
用語「発泡剤」は、発泡構造物を製造する際に有用であるそのような物質をいう。発泡剤の例には、無機の薬剤、有機発泡剤および化学的な発泡剤が含まれるが、これらに限定されない。無機発泡剤の例として、二酸化炭素、窒素、アルゴン、水、空気窒素、およびヘリウムが挙げられるが、これらに限定されない。有機発泡剤の例として、1個〜9個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、1個〜3個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、および1個〜4個の炭素原子を有する完全または部分的にハロゲン化された脂肪族炭化水素が挙げられるが、これらに限定されない。使用され得る例示的な脂肪族炭化水素には、メタン、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタンなどが含まれるが、これらに限定されない。例示的な脂肪族アルコールには、メタノール、エタノール、n−プロパノールおよびイソプロパノールなどが含まれるが、これらに限定されない。完全または部分的にハロゲン化された脂肪族炭化水素を使用することができ、これには、フルオロカーボン、クロロカーボンおよびクロロフルオロカーボンが含まれるが、これらに限定されない。フルオロカーボンの例には、フッ化メチル、ペルフルオロメタン、フッ化エチル、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、ペンタフルオロエタン、ジフルオロメタン、ペルフルオロエタン、2,2−ジフルオロプロパン、1,1,1−トリフルオロプロパン、ペルフルオロプロパン、ジクロロプロパン、ジフルオロプロパン、ペルフルオロブタン、ペルフルオロジクロロプロパン、ジフルオロプロパン、ペルフルオロブタン、ペルフルオロシクロブタンが含まれる。本発明において使用される部分的にハロゲン化されたクロロカーボンおよびクロロフルオロカーボンには、塩化メチル、塩化メチレン、塩化エチル、1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HFC−141b)、1−クロロ−1、1−ジフルオロエタン(HCFC−142)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−123)および1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)が含まれる。完全にハロゲン化されたクロロフルオロカーボンには、トリクロロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、トリクロロトリフルオロエタン(CFC−113)、1,1,1−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン(CFC−114)、クロロヘプタフルオロプロパンおよびジクロロヘキサフルオロプロパンが含まれる。
【0031】
使用され得る化学的発泡剤の例には、アゾジカルボンアミンド、アゾジイソブチロニトリル、ベンゼンスルホンヒドラジド、4,4−オキシベンゼンスルホニルセミカルバジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、アゾジカルボン酸バリウム、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミドおよびトリヒドラジノトリアジンが含まれるが、これらに限定されない。
【0032】
発泡剤は、様々な状態(例えば、気体状態、液体状態または超臨界状態)で使用することができる。二酸化炭素が、本発明の目的のためには好ましい発泡剤である。好ましくは、約2パーセント〜約20パーセントの発泡剤が、熱可塑性ポリマーの混合物の重量に基づいて使用される。より好ましくは、約5重量パーセント〜約10重量パーセントの発泡剤が使用される。
【0033】
発泡剤は、本明細書中上記に記載されるように、気体、液体および/または超臨界の二酸化炭素を含むことができる。発泡剤はまた、本明細書中に示される添加剤(例えば、共溶媒、界面活性剤、修飾剤など)のいずれかを含むことができる。
【0034】
用語「ポリマー」は、広く解釈され、ホモポリマー、共重合体、ターポリマー(これらに限定されない)などを包含するものとする。
【0035】
ブレンドにおいて用いられる熱可塑性ポリマーは非晶質および/または半結晶性であり得る。用語「非晶質」は、結晶性を有しないポリマーを示し、用語「半結晶性」は、結晶性を有するポリマーを示す。非晶質ポリマーおよび半結晶性ポリマーの様々な実施形態を用いることができる。例えば、第1および第2の熱可塑性ポリマーの少なくとも1つが非晶質であってもよく、かつ/または第1および第2の熱可塑性ポリマーの少なくとも1つが半結晶性であってもよい。1つの実施形態において、第1の熱可塑性ポリマーが半結晶性であり、第2の熱可塑性ポリマーが非晶質である。別の実施形態において、第1の熱可塑性ポリマーが半結晶性であり、第2の熱可塑性ポリマーが半結晶性である。
【0036】
本発明の目的のためには、発泡させられる熱可塑性ポリマーの得られる混合物は、それが第1の熱可塑性ポリマーよりも小さい割合の結晶化度を有するならば、半結晶性または非晶質であり得る。熱可塑性ポリマーの混合物は非晶質であることが好ましい。
【0037】
多数の異なるポリマーを第1および第2の熱可塑性ポリマーのために使用することができ、第1および第2の熱可塑性ポリマーは独立して選択される。そのようなポリマーとして、ポリ(フッ化ビニリデン)(PVDF)、シンジオタクティックポリスチレン(sPS)、ポリ(テトラフルオロエチレン)(PTFE)、ポリ(塩化ビニル)(PVC)、ナイロン(6,6)、ポリ(ビニルメチルエーテル)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(フッ化ビニル)(PVF)、ポリ(塩化ビニリデン)(PVDC)、ポリ(ビニルアルコール)(PVOH)、ポリ(酢酸ビニル)(PVAc)、ポリカ−ボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)、ポリ(イソブチレン)、ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)、ポリ(酢酸エチル)、ポリ(エチレンテレフタラート)(PET)、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、ポリ(フェニレンオキシド)およびポリ(1,4−ブチレンアジパート)が挙げられるが、これらに限定されない。上記熱可塑性ポリマーの化学的誘導体を、上記のいずれかの混合物と一緒に用いることができる。
【0038】
用いることができる第1の熱可塑性ポリマーの様々なクラスの例として、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリウレタン、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。具体的な熱可塑性ポリマーとしては、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、ポリ(酢酸エチル)、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。使用され得る第2の熱可塑性ポリマーの様々なクラスの例として、ポリオレフィン、ポリカ−ボネート、スチレン性化合物、メタクリラート類、ポリウレタン類、ポリスルホン、ポリイミド、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
第2の熱可塑性ポリマーの具体的な例としては、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PC、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
第1および第2の熱可塑性ポリマーの好ましい混合物は、PVDFが第1の熱可塑性ポリマーとして用いられ、PMMAが第2の熱可塑性ポリマーとして用いられる。
【0041】
様々な量の第1および第2の熱可塑性ポリマーを混合物において用いることができる。好ましくは、混合物は、混合物の重量に基づいて約90パーセント〜約50パーセントの第1の熱可塑性ポリマーを含み、より好ましくは約80重量パーセント〜約60重量パーセントの第1の熱可塑性ポリマーを含む。好ましくは、混合物は、混合物の重量に基づいて約10パーセント〜約50パーセントの第2の熱可塑性ポリマーを含み、より好ましくは約20重量パーセント〜約40重量パーセントの第2の熱可塑性ポリマーを含む。
【0042】
用語「熱力学的不安定」は、混合物(例えば、ブレンド)が発泡体を形成するように熱可塑性ポリマーのブレンドの温度および/または圧力の変化をもたらすことをいう。熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に混合物を供して発泡させる工程は、任意の様々な方法で実施することができる。例えば、1つの実施形態において、この工程は、混合を発泡させるために、発泡剤から混合物を分離する工程を含む。好ましくは、混合物を分離する工程は、発泡剤を排出する工程を含むが、他の技術を用いることができる。
【0043】
第1および第2の熱可塑性ポリマーを用いる方法が連続プロセスとして実施されることが特に好ましいが、他のタイプのプロセスを、当業者によって知られているように使用することができる。
【0044】
熱可塑性ポリマーの混合物を形成する方法は多数の加工法で実施することができる。一例として、別の態様において、本発明は、熱可塑性材料のブレンドを押出し加工する方法に関する。この方法は、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む少なくとも2つの熱可塑性ポリマーを押出し機のバレル部に導入することを含む。第1の熱可塑性ポリマーは、第2の熱可塑性ポリマーよりも大きな割合の結晶化度を有する。その後、熱可塑性材料の混合物は、その溶融ブレンドが得られるように加熱にされる。その後、熱可塑性材料の溶融ブレンドは発泡剤と接触させられる。その後、ブレンドは、ブレンドを発泡させるためにブレンドにおける熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に供される。発泡したブレンドは、第1の熱可塑性ポリマーよりも数パーセント小さい結晶化度を有する。上記の方法は、好ましくは、連続プロセスとして実施される。
【0045】
上記の方法は様々な実施形態で実施することができる。一例として、1つの実施形態において、熱可塑性材料の溶融ブレンドを接触させる工程を押出し機の混合区域で行うことができる。供する工程は、本明細書中に記載されるそのような様々な実施形態で実施することができるが、これらに限定されない。
【0046】
別の態様において、本発明は組成物に関する。本発明の組成物は、第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物と、発泡剤とを含む。第1の熱可塑性ポリマーは、第2の熱可塑性ポリマーよりも大きな割合の結晶化度を有し、そして第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物は、第1の熱可塑性ポリマーよりも低い結晶化度を有する。
【0047】
上記の組成物において参照される用語「発泡剤」、用語「第1の熱可塑性ポリマー」、用語「第2の熱可塑性ポリマー」および用語「熱力学的不安定」は本明細書中に定義されている。
【0048】
混合物の結晶化度が低下している熱可塑性ポリマーの混合物を発泡させる方法、およびその組成物に関する本発明のこれらの態様は好都合である。例えば、結晶化度が低下している熱可塑性ポリマーのブレンドを発泡させる方法は、ブレンドを発泡させるためにブレンドにおける熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件にブレンドを供する工程のときに、静的混合装置を用いて、または混合を行うことなく実施することができる。従って、米国特許第5,889,069号(Suhら)で言及されるようなこの工程中における動的混合の使用を避けることができる。さらに、いくつかの実施形態において、少量の非晶質熱可塑性ポリマーの添加(好ましくは、混合物の重量に基づいて約20パーセント〜約40パーセント)は、混合物における二酸化炭素の溶解性を増大させることができる。好ましくは、混合物における二酸化炭素の溶解性は少なくとも6重量パーセントにまで増大する。理論によってとらわれることを意図しないが、二酸化炭素の溶解性が大きくなると、気泡の核形成部位の数密度が増大し、その結果、発泡したポリマーブレンドのセル直径および見かけ密度が低下すると考えられる。再度ではあるが、理論によってとらわれることを意図しないが、二酸化炭素の溶解性の増大は、溶融ブレンドの可塑化度を高め、そして溶融ブレンドの粘度を低下させると考えられる。
【0049】
押出し成形
次に、押出し成形プロセスを記載する本発明の実施形態を、図1を参照して詳しく記載する。押出し機10は、スクリュー30がその中に配置されているバレル部20を有する従来的な押出し機である。固体の材料が、典型的にはペレットの形態で、ホッパーアセンブリー40を介して押出し機に導入される。押出し機のバレル部は、材料が溶融するような条件に加熱される。熱可塑性材料が使用される場合、そのような材料は可塑化されることが多い。その後、材料は、溶融物をバレル部の長さ軸Iに沿って輸送する運動スクリュー30によってバレル部において混合される。二酸化炭素が、続いて、注入口50を介して押出し機10のバレル部20に導入される。二酸化炭素は様々な状態であり得る(例えば、気体状態、液体状態または超臨界状態)。バレル部20の温度が高くなったときにバレル部20内の圧力があまりにも急に上昇することを防止するために、入れる前の二酸化炭素を予熱することが望ましい場合がある。界面活性剤および必要に応じて使用される他の添加剤が、典型的には、二酸化炭素と組み合わせて押出し機に導入されるが、界面活性剤および必要に応じて使用される他の添加剤を導入する他の技術を用いることができる。
【0050】
二酸化炭素および溶融物は、その後、注入口50の下流にあるバレル部20の区域60において混合される。区域60において、二酸化炭素が材料内に浸透または拡散する。この混合は、二酸化炭素および材料が、静的な混合機がその中に存在するアダプター70を通過するように続けられる。二酸化炭素および溶融物は、典型的には、この段階で単一相になる。何らかの理論によってとらわれないが、対流的拡散により、二酸化炭素が材料に完全に溶解することが助けられると考えられる。材料と二酸化炭素との混合物は、その後、熱交換器80に輸送される。この実施形態において、熱交換器80には、xおよびyの矢によって示される循環する流体が用いられているが、この実施形態の他の変化体も本発明により包含され得る。材料が熱可塑性ポリマーである実施形態において、二酸化炭素/ポリマー混合物の温度は、ポリマーの粘度が劇的に増大することが観測されるポリマーのガラス転移温度(T)の近くに冷却される。
【0051】
その後、二酸化炭素/ポリマー混合物はノズル90および核形成ダイ100を通過する。この間に、材料は、典型的には、急激な圧力低下を受け、従って、材料における二酸化炭素の溶解性が急に低下する。それに従って、非常に多数の気泡が、通常、材料のマトリックス内にほぼ瞬間的に核形成し、その結果、発泡体が出口ダイ100のところで形成される。発泡体は、最終使用者が所望するように製造品にさらに加工することができる。
【0052】
射出成形
図2には、本発明の方法に従って使用され得る射出成形装置200が例示される。固体の材料(好ましくは、熱可塑性材料)が、ホッパー210を介して射出成形装置200のチャンバー220に供給される。固体の材料は、典型的には、ペレットの形態で存在する。チャンバーは、固体の材料が融解されるように好適な技術によって加熱される。油圧シリンダー230により、圧力がスクリュー240に加えられ、その結果、溶融物が十分に混合される。
【0053】
その後、二酸化炭素が、望ましい場合には界面活性剤および他の好適な添加剤と一緒に、ライン250を通ってチャンバー220に導入される。その後、二酸化炭素は、スクリュー240の回転によって、チャンバー220の長さ軸I’に沿って溶融ポリマーと混合される。二酸化炭素が高圧で(例えば、液相または超臨界相で)用いられる場合、チャンバーは、そのような条件に耐えるように改変しなければならない。例えば、ノズル260をチャンバー220の出口において用い、使用して、十分なレベルの背圧を生じさせることができる。他の設計改変を、当業者によって知られているように行うことができる。
【0054】
ポリマー/二酸化炭素の混合物は、その後、ノズル260を通って、所望する製造品の形態に形作られている成形用空間270に注入される。当分野で知られているように、射出サイクルの終了に向かって、成形用空間内の圧力は急激に上昇しやすく、そして材料が発泡するように、材料は冷却され、固化させられる。成形サイクルが終了したとき、成形用空間は装置から分離され、二酸化炭素が固体の発泡品から分離される(例えば、排出される)。例えば、二酸化炭素は、ポート280を使用して排出することができる。得られた物品は、その後、製造者の意向に従ってさらに加工され得るか、または商業的に販売され得る。
【0055】
引抜成形
図3には、本発明に従って使用され得る引抜成形装置300が例示される。支持材(これは典型的には強化繊維320である)が、多数のスプール310a〜310dに含まれるが、他の構造体を用いることができる。強化繊維として用いられる材料の例として、ガラス、炭素、金属、芳香族ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、芳香族ポリイミド、およびナイロンが挙げられるが、これらに限定されない。ブレンドおよびその組合せもまた使用することができる。
【0056】
スプール310a〜310dから、強化繊維320が、1対のガイド330aおよび330bを介して、溶融物(典型的には、熱硬化性材料または熱可塑性材料)を含有する浴340に導かれる。浴は、材料を溶融状態で維持するために当分野で好適な技術を使用することによって加熱することができる。二酸化炭素、界面活性剤、および必要に応じて使用される少なくとも1つの添加剤の混合物がライン370から浴340に注入され、そしてこれらの成分は、二酸化炭素が材料に溶解するように適切な攪拌装置または攪拌方法を使用して材料と十分に混合される。浴において、材料はまた強化繊維に含浸する。引抜き装置360aおよび360bが、浴から繊維を移動させるために用いられる。二酸化炭素が高圧で(例えば、液相または超臨界相で)用いられる場合、浴は、そのような圧力条件に耐えるように改変しなければならない。一例として、浴340の出口に位置するノズル350を、十分なレベルの背圧を生じさせるために使用することができる。他の設計改変を、当業者によって知られているように行うことができる。
【0057】
浴340からの出口において、含浸された強化繊維320は圧力の低下を受け、それに従って繊維に存在する材料が発泡する。繊維320は、その後、様々な構造体を形成するために使用することができる。例えば、繊維は、任意の様々な好適な用途で使用され得るコア構造体に巻き付けることができる。
【0058】
回分式
図4には、材料を発泡させる際に使用され得る回分式反応装置400が例示される。この実施形態において、反応装置400は、発泡させられる材料、二酸化炭素、界面活性剤を、他の可能な添加剤と一緒に収容するチャンバー410を含む。材料は、典型的には、ドア420を介してチャンバー410に入れられる。回分式反応装置はまた、熱電対430、圧力変換器440、破裂板450を含む。必要な場合には、混合機または攪拌機(図示されず)をプロセス途中で用いることができる。従来的な加熱装置もまた、回分式反応装置400と一緒に用いることができる。
【0059】
言及されているように、材料は最初にチャンバー410に入れられ、ドアが閉じられる。その後、材料は加熱され、続いて溶融状態で存在するようにされる。代替として、既に融解している材料を反応装置に導入することができる。その後、二酸化炭素が、最終使用者によって設定され得る圧力にまで、注入口460を介してチャンバー410に導入される。圧力は、通常、二酸化炭素が材料に溶解するように設定される。界面活性剤もまたこの系に存在し、多数の異なる方法によって反応装置に導入することができる。例えば、界面活性剤は、材料と一緒に導入することができ、または二酸化炭素とともに導入することができ、またはチャンバー410と流体的に連絡している別の配管を介して導入することができる。
【0060】
材料は、典型的には、得られるフォーム材料においていくつかの最終的な性質が達成され得るように、二酸化炭素の材料への所定の溶解レベルが可能になるのに好適な長さの時間にわたって二酸化炭素で加圧される。そのような時間の後、二酸化炭素は排出口470によって排出される。圧力が抜かれた後、発泡体が集められ、そして発泡体は、当業者に知られている好適な下流のプロセスによって最終的な使用のために調製される。
【0061】
別の態様において、本発明は組成物に関する。組成物は、熱可塑性材料;および二酸化炭素を含む流動混合物、および界面活性剤を含む。この場合、流動混合物は熱可塑性材料と十分に混合されている。界面活性剤は、熱可塑性材料を発泡させるために、二酸化炭素の熱可塑性材料への浸透を促進させる。組成物は、単一(例えば、均質)な相として存在する。組成物において用いられる上記成分の様々な例が本明細書中に示されている。
【0062】
次に、本発明は、実施例に関してさらに詳しく記載される。実施例は、例示目的のためであり、請求項により記載される発明は何ら限定されるものではない。
【0063】
【実施例】
実施例1
ポリスチレンのサンプルを回分式反応装置に入れ、反応装置を200℃に加熱する。0.5重量パーセントの界面活性剤(ポリスチレン−ポリ(FOMA))のサンプルをそれに混合する。セルを100℃に冷却する。二酸化炭素を3000psiで反応装置に注入して、セルを平衡させる。セルを素早く排気して、このプロセスの結果として製造された発泡体を取り出す。
【0064】
実施例2
実施例1に従った手順を、二酸化炭素および界面活性剤を反応装置に同時に注入することを除いて実施する。
【0065】
実施例3
実施例1に従った手順を、セルを200℃で平衡させ、その後、冷却して、排気することを除いて実施する。
【0066】
実施例4
実施例1に従った手順を、ポリフッ化ビニリデンを発泡させることを除いて実施する。
【0067】
実施例5
実施例1に従った手順を、アルミニウムを発泡させることを除いて実施する。
【0068】
実施例6
実施例1に従った手順を、ポリカーボネートを発泡させることを除いて実施する。
【0069】
実施例7
実施例1に従った手順を、ポリエチレンテレフタラートを発泡させることを除いて実施する。
【0070】
実施例8
実施例1に従った手順を、ポリメタクリル酸メチルを発泡させることを除いて実施する。
【0071】
実施例9
実施例1に従った手順を、高密度ポリエチレンを発泡させることを除いて実施する。
【0072】
実施例10
実施例1に従った手順を、低密度ポリエチレンを発泡させることを除いて実施する。
【0073】
実施例11
実施例1に従った手順を、熱硬化性前駆体を発泡させることを除いて実施する。
【0074】
実施例12〜22
実施例1〜11を、ポリスチレンおよびPTFEのブロック共重合体を界面活性剤として用いることを除いて繰り返す。
【0075】
実施例23〜33
実施例1〜11を、ポリスチレンおよびPDMSのブロック共重合体を界面活性剤として用いることを除いて繰り返す。
【0076】
実施例34
押出し機に、ポリスチレン、および界面活性剤としての、ポリスチレンとポリ(FOMA)とのブロック共重合体を入れる。ポリマーを200℃で融解する。ポリマー/界面活性剤/二酸化炭素の混合物が、5重量パーセントの界面活性剤を有する均質な相を形成するように、二酸化炭素を25℃、4500psiで注入する。押出し成形された混合物を150℃に冷却して、ノズルより排出する。
【0077】
実施例35
実施例34に従った手順を、ポリフッ化ビニリデンを発泡させることを除いて実施する。
【0078】
実施例36
実施例34に従った手順を、ポリカーボネートを発泡させることを除いて実施する。
【0079】
実施例37
実施例34に従った手順を、ポリエチレンテレフタラートを発泡させることを除いて実施する。
【0080】
実施例38
実施例34に従った手順を、ポリメタクリル酸メチルを発泡させることを除いて実施する。
【0081】
実施例39
実施例34に従った手順を、アルミニウムを発泡させることを除いて実施する。
【0082】
実施例40
実施例34に従った手順を、高密度ポリエチレンを発泡させることを除いて実施する。
【0083】
実施例41
実施例34に従った手順を、低密度ポリエチレンを発泡させることを除いて実施する。
【0084】
実施例42
実施例34に従った手順を、熱硬化性前駆体を発泡させることを除いて実施する。
【0085】
実施例43〜51
実施例34〜42を、ポリスチレンおよびPTFEのブロック共重合体を界面活性剤として用いることを除いて繰り返す。
【0086】
実施例52〜60
実施例34〜42を、ポリスチレンおよびPDMSのブロック共重合体を界面活性剤として用いることを除いて繰り返す。
【0087】
実施例61〜70
実施例61〜70は、一般には、本発明に従って半結晶性ポリマーおよび非晶質ポリマーを発泡させることを記載する。そのようなポリマーは、知られている提供元から得ることができる。この研究で用いられるPVDF(Kynar(登録商標)740)およびPMMA(Plexiglas(登録商標)PM−100)は、Elf Atochem N.A.(King of Prussia、Pennsylvania)によってペレット形態で供給されており、これらを受け取り時のまま使用する。二酸化炭素(99.8%を越える純度)は、National Specialty Gases(Durham、North Carolina)から得られる。PVDFおよびPMMAのブレンドを、所定量のPVDFおよびPMMAを混合して、所望する組成を得ることによって調製した。これらのホモポリマーに由来するペレットを、Wayne Machine and Die Co.(Totowa、New Jersey)によって製造された単軸スクリュー押出し機において200℃で混合する。その後、混合された溶融ブレンドを150℃に冷却し、そして熱力学的不安定を導入して、発泡させたサンプルを得る。発泡させたサンプルを、真空下、50℃で24時間乾燥し、液体窒素中で粉砕し、そしてHitachi Instruments,Inc.(San Jose、California)によって販売されているHitachi S3200N圧力可変型走査電子顕微鏡で調べる。コーティングされていないフォームの後方散乱電子像を21kVの加速電圧および50Paのチャンバー圧で取得する。純粋なホモポリマーの粘度、ならびに発泡剤が存在するそれらのブレンドの粘度および発泡剤が存在しないそれらのブレンドの粘度を、高圧スリットダイレオメーターを用いて測定する。示差走査熱量測定(DSC)を、Haake(Paramus、New Jersey)から得られるSeiko−Haake DSC熱量計で、窒素置換のもと、10℃/分の加熱速度で行う。
【0088】
実施例61
ポリ(フッ化ビニリデン)のサンプルを、所望する濃度にポリ(メタクリル酸メチル)と予備混合して、単軸スクリュー押出し機のホッパーに入れる。その後、ポリマー混合物を200℃の温度で押出しする。押出し成形の途中で、ポリマー/二酸化炭素の混合物が、5重量パーセントの二酸化炭素を有する均質な相を形成するように、二酸化炭素を25℃、4500psiで注入する。押出し成形された混合物を150℃に冷却して、ノズルより排出し、微小セルのフォームを製造する。
【0089】
実施例62
実施例61に従った手順を、シンジオタクティックポリスチレンを所望する濃度にポリ(メタクリル酸メチル)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0090】
実施例63
実施例61に従った手順を、ポリ(塩化ビニル)を所望する濃度にポリ(アクリル酸エチル)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0091】
実施例64
実施例61に従った手順を、ポリ(エチレンオキシド)を所望する濃度にポリ(メタクリル酸メチル)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0092】
実施例65
実施例61に従った手順を、ポリ(エチレンテレフタラート)を所望する濃度にポリ(エチレンナフタラート)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0093】
実施例66
実施例61に従った手順を、ポリ(塩化ビニル)を所望する濃度にポリ(ε−カプロラクトン)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0094】
実施例67
実施例61に従った手順を、ポリエチレンを所望する濃度にポリプロピレンと予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0095】
実施例68
実施例61に従った手順を、ポリ(エーテルイミド)を所望する濃度にポリ(エチレンテレフタラート)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0096】
実施例69
実施例61に従った手順を、シンジオタクティックポリスチレンを所望する濃度にポリ(フェニレンオキシド)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0097】
実施例70
実施例61に従った手順を、ポリ(フッ化ビニリデン)を所望する濃度にポリ(1,4−ブチレンアジパート)と予備混合して、発泡させることを除いて実施する。
【0098】
本発明は、上記の実施形態を参照することによって例示される。しかし、本発明はこれらの実施形態に限定されず、しかしその代わり、添付された請求項によって規定されることを理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明に従って使用され得る押出し機を例示する。
【図2】
図2は、本発明に従って使用され得る射出成形装置を例示する。
【図3】
図3は、本発明に従って使用され得る引抜成形装置を例示する。
【図4】
図4は、本発明に従って用いられ得る回分式反応装置を例示する。
【図5】
図5Aおよび図5Bは、6重量パーセントの超臨界COを用いて製造されたPMMAフォームの非コーティング物(a)および2重量パーセントの超臨界COを用いて製造されたPVDFフォームの非コーティング物(b)の走査電子顕微鏡写真(後方散乱電子による像)を例示する。
【図6】
図6は、純粋なPVDF(E)およびPMMA(J)ならびに組成(図の凡例に示されるが異なるPVDF/PMMAブレンド)に対する210℃における剪断速度を関数とする粘度を例示する。
【図7】
図7は、2重量パーセントの超臨界COの存在下でのPVDFならびに4重量パーセントの超臨界COの存在下での3つのPVDF/PMMAブレンド(組成は図の凡例に示される)について210℃における剪断速度に対する粘度の依存性を例示する。実線は指標として役立つ。超臨界COが存在しないもとで純粋なPVDFおよびPMMAから得られたデータに対応する線が、図2との比較のために含められている。
【図8】
図8A〜Dは、6重量パーセントの超臨界COを用いて作製された、組成(PVDFの重量パーセント)が異なるPVDF/PMMAフォーム((a)20、(b)40および(c)80)の後方散乱電子像を例示する。

Claims (64)

  1. 発泡体を製造する方法であって、
    第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含んでおり、該第1の熱可塑性ポリマーが該第2の熱可塑性ポリマーよりも高い率の結晶化度を有する、混合物を、発泡剤と接触させる工程と、
    混合物の熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に前記混合物を供して、該第1の熱可塑性ポリマーよりも低い率の結晶化度を有しており、該第1および第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物を、発泡させる工程と、
    を含む方法。
  2. 前記発泡剤が二酸化炭素である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記二酸化炭素が液体の二酸化炭素である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記二酸化炭素が超臨界の二酸化炭素である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが非晶質である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記熱可塑性材料の混合物が非晶質である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが半結晶性である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の熱可塑性ポリマーが半結晶性であり、第2の熱可塑性材料が非晶質である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記熱可塑性材料の混合物が非晶質である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1および第2の熱可塑性ポリマーがそれぞれ独立して、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PVF、PVDC、PVC、PVOH、PVAc、PC、酢酸エチル、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1の熱可塑性ポリマーが、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、酢酸エチル、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択され、第2の熱可塑性ポリマーが、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PC、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1の熱可塑性ポリマーがPVDFであり、第2の熱可塑性ポリマーがPMMAである、請求項1に記載の方法。
  13. 前記発泡させる工程が、混合物を発泡させるために、発泡剤から混合物を分離する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 混合物を分離する前記工程が、発泡剤を排出する工程を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記発泡剤が共溶媒をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記発泡剤が界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記発泡剤が二酸化炭素であり、界面活性剤がCO親和性セグメントを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記CO親和性セグメントがフッ素ポリマーを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記CO親和性セグメントが、フルオロアクリラートモノマー、フルオロオレフィンモノマー、フルオロスチレンモノマー、フルオロアルキレンオキシドモノマー、フッ素化ビニルアルキルエーテルモノマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーから形成されるフッ素ポリマーを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記界面活性剤がCO非親和性セグメントを含む、請求項17に記載の方法。
  21. 前記CO非親和性セグメントが、スチレン性化合物、α−オレフィン、エチレンオキシド類、ジエン、アミド、エステル、スルホン、スルホンアミド、イミド、チオール、アルコール、ジオール、酸、エーテル、ケトン、シアノ、アミン、四級アンモニウム塩、アクリラート類、メタクリラート類、チオゾール類、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーから形成されるポリマーである、請求項20に記載の方法。
  22. 前記界面活性剤が、グラフト共重合体、ブロック共重合体およびランダム共重合体からなる群から選択される共重合体である、請求項16に記載の方法。
  23. 前記発泡剤が、反応物修飾剤、水、可塑剤、抗菌剤、強化剤、加工補助剤、着色剤、色素、難燃剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される修飾剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  24. 熱可塑性材料の混合物を押出し加工する方法であって、
    第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む少なくとも2つの熱可塑性ポリマーで、第1の熱可塑性ポリマーが第2の熱可塑性ポリマーよりも高い率の結晶化度を有する少なくとも2つの熱可塑性ポリマーを押出し機のバレル部に導入する工程と、
    熱可塑性材料の混合物を加熱して、その溶融ブレンドを得る工程と、
    熱可塑性材料の溶融ブレンドを発泡剤と接触させる工程と、
    ブレンドにおける熱力学的不安定を生じさせるのに十分な条件に前記ブレンドを供して、発泡させたブレンドが第1の熱可塑性ポリマーよりも低い率の結晶化度を有するようにブレンドを発泡させる工程と、
    を含む方法。
  25. 前記熱可塑性材料の溶融ブレンドを接触させる前記工程が押出し機の混合区域において行われる、請求項24に記載の方法。
  26. 前記発泡させる工程が、発泡させた熱可塑性混合物を形成させるために、熱可塑性ポリマーの溶融ブレンドから発泡剤を分離する工程を含む、請求項24に記載の方法。
  27. 前記ブレンドから発泡剤を分離する前記工程が、発泡剤を排出することを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記発泡剤が二酸化炭素である、請求項24に記載の方法。
  29. 前記二酸化炭素が液体の二酸化炭素である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記二酸化炭素が超臨界の二酸化炭素である、請求項28に記載の方法。
  31. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが非晶質である、請求項24に記載の方法。
  32. 前記熱可塑性材料のブレンドが非晶質である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが半結晶性である、請求項24に記載の方法。
  34. 前記第1の熱可塑性ポリマーが半結晶性であり、第2の熱可塑性材料が非晶質である、請求項33に記載の方法。
  35. 前記第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーがそれぞれ独立して、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、ポリ(酢酸エチル)、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
  36. 前記第1の熱可塑性ポリマーが、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、ポリ(酢酸エチル)、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択され、第2の熱可塑性ポリマーが、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PC、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
  37. 前記第1の熱可塑性ポリマーがPVDFであり、第2の熱可塑性ポリマーがPMMAである、請求項24に記載の方法。
  38. 前記発泡剤が共溶媒をさらに含む、請求項24に記載の方法。
  39. 前記発泡剤が二酸化炭素であり、界面活性剤をさらに含む、請求項24に記載の方法。
  40. 前記界面活性剤がCO親和性セグメントを含む、請求項39に記載の方法。
  41. 前記CO親和性セグメントがフッ素ポリマーを含む、請求項40に記載の方法。
  42. 前記CO親和性セグメントが、フルオロアクリラートモノマー、フルオロオレフィンモノマー、フルオロスチレンモノマー、フルオロアルキレンオキシドモノマー、フッ素化ビニルアルキルエーテルモノマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーから形成されるフッ素ポリマーを含む、請求項40に記載の方法。
  43. 前記界面活性剤がCO非親和性セグメントを含む、請求項40に記載の方法。
  44. 前記CO非親和性セグメントが、スチレン性化合物、α−オレフィン、エチレンオキシド類、ジエン、アミド、エステル、スルホン、スルホンアミド、イミド、チオール、アルコール、ジオール、酸、エーテル、ケトン、シアノ、アミン、四級アンモニウム塩、アクリラート類、メタクリラート類、チオゾール類、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーから形成されるポリマーである、請求項43に記載の方法。
  45. 前記界面活性剤が、グラフト共重合体、ブロック共重合体およびランダム共重合体からなる群から選択される共重合体である、請求項39に記載の方法。
  46. 前記発泡剤が、反応物修飾剤、水、可塑剤、抗菌剤、強化剤、加工補助剤、着色剤、色素、難燃剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される修飾剤をさらに含む、請求項24に記載の方法。
  47. 第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーを含む混合物であって、該第1の熱可塑性ポリマーが該第2の熱可塑性ポリマーよりも高い率の結晶化度を有し、かつ、該第1の熱可塑性ポリマーよりも低い率の結晶化度を有する、混合物と、
    発泡剤と、を含む組成物。
  48. 前記発泡剤が二酸化炭素である、請求項47に記載の組成物。
  49. 前記二酸化炭素が液体の二酸化炭素である、請求項48に記載の組成物。
  50. 前記二酸化炭素が超臨界の二酸化炭素である、請求項48に記載の組成物。
  51. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが非晶質である、請求項47に記載の組成物。
  52. 前記熱可塑性材料のブレンドが非晶質である、請求項51に記載の組成物。
  53. 前記第1および第2の熱可塑性材料の少なくとも1つが半結晶性である、請求項50に記載の組成物。
  54. 前記第1の熱可塑性ポリマーが半結晶性であり、前記第2の熱可塑性材料が非晶質である、請求項47に記載の組成物。
  55. 前記熱可塑性材料の混合物が非晶質である、請求項52に記載の組成物。
  56. 前記第1の熱可塑性ポリマーが、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、ポリ(酢酸エチル)、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択され、第2の熱可塑性ポリマーが、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PC、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項47に記載の組成物。
  57. 前記第1の熱可塑性ポリマーおよび第2の熱可塑性ポリマーがそれぞれ独立して、PVDF、sPS、PTFE、PVC、ナイロン(6,6)、ポリビニルメチルエーテル、PP、PE、HDPE、PS、PMMA、ポリイソブチレン、PVA、PDMS、PEO、ポリ(フェニレンオキシド)、PVF、PVDC、PVOH、PVAc、PC、酢酸エチル、PET、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(エーテルイミド)、それらの化学的誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項47に記載の組成物。
  58. 前記第1の熱可塑性ポリマーがPVDFであり、第2の熱可塑性ポリマーがPMMAである、請求項47に記載の組成物。
  59. 前記発泡剤が共溶媒をさらに含む、請求項47に記載の方法。
  60. 前記発泡剤が二酸化炭素であり、発泡剤が界面活性剤をさらに含む、請求項47に記載の組成物。
  61. 前記界面活性剤がCO親和性セグメントを含む、請求項60に記載の組成物。
  62. 前記CO親和性セグメントがフッ素ポリマーを含む、請求項61に記載の組成物。
  63. 前記界面活性剤がCO非親和性セグメントを含む、請求項61に記載の組成物。
  64. 前記発泡剤が、反応物修飾剤、水、可塑剤、抗菌剤、強化剤、加工補助剤、着色剤、色素、難燃剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される修飾剤をさらに含む、請求項47に記載の組成物。
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