JP2004514520A - マット製品情報伝達システム - Google Patents
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- A47L23/26—Mats or gratings combined with brushes ; Mats
- A47L23/266—Mats
Abstract
情報を伝達する方法であって、少なくとも1枚の交換シートを受けるよう構成され、互いに反対側の第一面および第二面を有するベースマットを用意するステップを含む方法が提供される。この方法は、ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第一の交換シートを用意するステップを更に含む。第一の交換シートは、このシートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットの第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられて、一定期間表示される。表示内容の変更が必要な場合は、この第一の交換シートが取り外されて、ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第二の交換シートが用意される。第二の交換シートは、このシートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットの第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられる。
Description
【0001】
技術分野
本発明はマットおよびマット製品に関する。特に、本発明は、交換式のマット製品で情報を伝達するシステムを提供する。
【0002】
発明の背景
フロアマットは、清潔性および安全性面での諸問題に対応するため、家庭や企業の内外で一般的に使用されている。例えば、ビル内に入る人の靴底から出る汚れや水気を取り除くために、ビル入口に置かれる様々な種類のフロアマットが利用されている。マットはこのようにして、通路やビル内のフロアの清潔感や乾燥状態の維持に役立っている。
【0003】
フロアマットは、人の出入りの多い場所で広く利用されているため、見る人にとって、マットが審美的に心地よいものであることが望ましい。マットは、マットを配置する場所に調和するよう、様々な色と形状のものが選択可能である。また、場合によっては、マットの素材上に絵柄や飾りを提供することも好ましい。単一のカラーエンブレムやロゴなど、単純な絵柄がマットに使用されており、またマット上面に絵柄を印刷または噴霧することによって適用されるのが一般である。これらの絵柄が印刷直後に満足のいくものとなる場合もあるが、そのマットの構造的耐久性は通常、マット面上の絵柄の耐久性よりも高いのが通常である。このため、この絵柄は、マット自体が摩耗するよりも早く劣化するのが一般的である。
【0004】
マットに絵柄または装飾を提供するための他の方法は、各色マット材料を組み合わせて、ひとつのマットを作製することを伴う。これを行なうため、ロゴまたはエンブレムなどの特定の模様または絵柄の外周を第一のマット材料から切り取って、その材料内に穴または空隙を残す。第一のマット材料と一般的には色の異なる第二のマット材料から相補的な模様または絵柄を切り取る。第二の材料からの切抜き絵は、第一の材料の穴に挿入し各部分を結合することにより、そのマットを単一のマットユニットとして移動可能なようにする。このマット構造で提供される絵柄は耐久性を有することが多いが、この方法で容易に作製できる比較的簡単なものに限定される。
【0005】
上記のマットタイプは、各用途で十分なイメージを提供できるが、中には、複数の色と複雑な形状を有する絵柄など、より精緻な絵柄を有するマットが望まれることもある。更に、これらの絵柄またはグラフィックは、特定のセールまたは販促キャンペーン終了までの一定期間だけ特定のグラフィックが有用で、その後の新規キャンペーンに他のグラフィックを使用する広告などにおいては、着脱・交換式のものが更に望ましい。例えば、ファーストフードレストランは、月毎にセール対象の食品アイテムが異なる場合があるため、マット上のグラフィックを、セール中の特定の食品アイテムに対応するものに変更するのが望ましい。
【0006】
発明の概要
本発明の一態様では、情報を伝達する方法が提供される。この方法は、少なくとも1枚の交換シートを受けるよう構成され、互いに反対側の第一面および第二面を有するベースマットを提供するステップを含む。この方法は、ベース面と、その反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第一の交換シートを用意するステップを更に含む。第一の交換シートは、このシートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットにおける第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられ、一定期間表示される。表示内容の変更が望まれる場合は、第一の交換シートを取り外して、ベース面と、その反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第二の交換シートを用意する。この第二の交換シートは、シートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットの第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられる。
【0007】
この方法は、第一の交換シートのフェイス面上にすべり止め面を更に含んでいてもよい。この交換シートは、接着剤を使用するか、またはマジックテープや磁気ファスナーなどの他の止め手段を使用して、マット物品に固定してもよい。
【0008】
本発明は、添付各図を参照しながら更に説明される。同一構造体は全ての添付図面において同一番号で参照される。
【0009】
好適な実施形態の詳細な説明
本発明に従って、交換マット製品またはアセンブリを使用して情報を伝達する方法が開発された。このマットアセンブリは、ベースマットへの着脱可能な交換式グラフィックシートを含む。本発明に基づいてシートを適用できる1つの特定のマット製品は、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyより「Entrap」という商品名で販売されており、米国特許第4,631,215号(Welygan他)に記載されている。このマット10は図1に示されているもので、規則的な波状の押出要素14で区切られた複数のまっすぐな間隔の空いた平行押出要素12を含むのが普通であり、その波形はその両側に反対向きの頂点16を有する。波状要素14の1つの側の頂点16は平行押出要素12のうちの1つに結合され、波状要素14の他方の側の頂点16は、平行押出要素12の他方の側に結合される。
【0010】
図2aは、マットアセンブリ20がベースマット22(例えば図1のマットタイプなど)とそれに付けられる交換シート24とを含む、本発明の1つの好適な実施形態を示している。この実施形態では、ベースマット22の部分は、このマットの凹領域25を提供するよう型押しされる。ベースマット22は、ベースマット22の上面26に対して特定量だけ陥凹させて凹領域25のできるまで、ベースマット22の上面26上に所望の形状のホットスタンプを押し当てるなどのプロセスによって型押しされる。図に示す実施形態では、凹領域25は、底壁30および4つの側壁32により定義される。但し、5つ以上または4つ未満の壁が凹領域25の外周部を定義できることと、当該領域に任意の所望の形状が使用できることとが理解される。凹領域25の深さDは、マット22の上面26と底壁30との間の距離に等しい。
【0011】
他の方法はマットアセンブリ20に凹領域25を提供するために使用してもよい。例えば、ベースマット20は、射出成形などにより所望位置に凹領域25を設けてベースマット20を成形することができる。マット20はまた、所望の凹領域25と一緒に押し出されてもよいし、あるいは凹領域25を他の方法で設けてもよい。
【0012】
凹領域25と同じサイズおよび形状であるのが好ましい交換シート24は、ベースマット22の凹領域25の中に配置され、その上にグラフィックイメージまたは表示内容34が印刷されていてもよい。図2aのシート24の厚みは、シート24の上面28が全体的にマット上面26と面一になるよう、凹領域25の深さDにほぼ等しい。本発明の他の実施形態は図2bに示されているが、この実施形態では、シート24の上面28がマット上面26より少なくとも若干下に来るよう、シート24の厚みは凹領域25の深さDよりも小さい。シート24がマット上面26より上に突出しないよう、シート24の厚みは凹領域25の深さD以下であるのが好ましいが、シート24がマット上面26より上に出るよう、シート24に、実際に凹領域25の深さDより厚い厚みを与えることも考えられる。
【0013】
各図に示すように、側壁32は一般的に上面26および底壁30に全体的に直角になっている。あるいは、側壁32はマット上面26および底壁30に対して角度を付けたり、あるいはその他の向きに配置してもよい。いずれの場合も、シート24が凹領域25内への挿入時に、凹領域25を一般的に埋め尽くすよう、シート24の形状が凹領域25の形状にぴったり一致するのが好ましい。
【0014】
本発明に従って、シート24は、他のシート24との交換ができるよう、ベースマット22からの取外しが比較的簡単でなければならないが、シート24はまた、その表面を何度も踏みつけられても、動いたりあるいはマット22から外れることのないように、マットに十分に固定されていなければならない。これは、マットアセンブリ20の中で互いに接触する材料を選択することによって達成される場合がある。図3の好適な一実施形態では、例えばポリエステルフィルム層などのコーティング層40を凹領域25の底壁30にコーティングするか、あるいは付着させる。コーティング層40は、その上面42上にシート24を受けるために、最大の表面積を提供するよう、全体的に滑らかであるのが好ましい。図では、対応シート24が凹領域25内に配置された状態が示されており、またこのシート24はベース層44および接着剤層46とを含む。この実施形態では、コーティング層40がポリエステルフィルムであるが、接着剤層46は、高せん断強度とともに比較的低い剥離強度を有するブタジエン・アクリロニトリル共重合体など、非粘着性の接着剤であるのが好ましい。接着剤層46はまた、接着剤層46の接着特性を完全に劣化させずに、シート24の洗浄が可能であるのが好ましい。このように、シート24は、同一または異なるマット製品上で洗浄後何度も再利用されてもよい。
【0015】
底壁30上の特定のコーティング層40および各マット構成内の対応接着剤層46は、この接着剤層46およびコーティング層40との間で所望の剥離強度を実現するよう選択されなければならない。例えば、接着剤層46が、米国特許第5,733,652号(Stowman他)に記載されているようにブタジエン・アクリロニトリル共重合体であるとき、コーティング層40は、ポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、あるいは上記のその他の適切なフィルムであってもよい。コーティング層40は、当業で周知されているように、コーティング層40への接着剤層46の接着性を高める処理を施してもよい。このような処理方法の例としては、化学処理(米国特許第5,057,371号(Cantry他)に記載のアジリジンで下塗りしたポリエステルフィルムの処理など)とフィルム表面を炎、プラズマ、またはコロナ処理などにかける表面改質処理などがある。適切なコロナ処理されたフィルムの例としては、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing CompanyからNo. 1220 「Scotchpak」フィルムとして市販されているものなどがある。剥離強度はまた、コーティング層40、接着剤層46、またはコーティング層40と接着剤層46の両表面の滑らかさ、ならびにこの両層間の表面接触量を変え、それによってその両層間の剥離強度を変更することで、影響を与えることができる。
【0016】
ブタジエン・アクリロニトリル共重合体などの接着剤を接着剤層46に使用する場合、触っても比較的粘着性のないものを使用する。このようにして、利用者の手が露出した接着剤に接触しても、その利用者の手に、ほとんどあるいは全く接着剤が付着することはない。これは少なくとも3つの利点を提供する。第一に、利用者は接着剤が手に付着するのを防止するために、手袋などの特殊な防護物を着用する必要がなく、また利用者は、シートの取り扱い後に接着剤を手から洗い落とす時間を節約することもできる。第二に、シートが何度も取外しおよび交換された後も、シートの接着特性を比較的一定に維持することができる。非粘着性の接着剤を使用する第三の利点は、不使用時には、接着剤層の露出した複数のシートを積み重ねて保管しても、互いに永久的に結合しないことである。
【0017】
接着剤層46の1つの好適な接着剤について上述したが、圧感接着剤として知られているものなど、他の様々な適切な接着剤を使用することができる。接着剤層46に圧感接着剤を使用する際、底壁30上のコーティング層40は、複数のタイプの圧感接着剤と適合するビニール材料を含んでもよい。接着剤層46に使用可能な圧感接着剤の例としては、ラテックスクレープ、ロジン、ポリブチルアクリレートおよびポリアクリル酸エステルなどのアクリルポリマーおよびコポリマー、ポリビニルn−ブチルエーテルなどのビニールエステル、アルキド樹脂接着剤、天然ゴム、合成ゴム、塩化ゴム、およびその混合物などのゴム接着剤などがある。
【0018】
接着剤は、交換式シート24上で使用するか、底面30上の凹領域25にコーティングまたは付着させるか、コーティング層を使用する場合はコーティング層40に使用するか、あるいは接着剤を受容させることのできるその他の層上で使用してもよいことが理解される。あるいは、接着剤は、シート24およびベースマット22との間の所望の取付強度によって、交換式シート24上および凹領域25内の両方で使用してもよい。更に、交換式シート24と凹領域25の両方が、使用時に十分な取付強度を有する所望の特性を提供および改善するとともに、必要に応じて交換シート24の取外しを比較的に簡単に行なえる、少なくとも1つの追加層を含んでいてもよい。あるいは、シート24用に選定された材料は、追加接着剤層46なしに特定のベースマット22に固定することを可能にする、必要な特性を提供するものであってもよい。
【0019】
交換シート24は、無地のベース層44を含んでいてもよい。あるいは、ベース層44は、その片側または両側にグラフィックイメージまたは表示内容を印刷したものを有してもよい。また、ベース層44に、コーティングまたは取付けされるグラフィック層が別に提供されていてもよい。表示内容またはグラフィックの例としては、ビル内のオフィスまたは部屋への道順などの情報や、今後の販促キャンペーンまたはセールの連絡、そしてスポーツイベントなどの今後のイベントの宣伝などがある。これらのグラフィックはまた会社のロゴを表示するものであってもよいし、あるいは休暇シーズンに合わせて変更可能なシーズン装飾を提供するものであってもよい。更に、交換シート24は、必要に応じて、三次元効果など、各マット製品の特定の視覚特性を達成するよう他の層を含んでいてもよい。
【0020】
図4は、マットアセンブリ120が、ベースマット122および凹領域125内に配置された交換シート124とを含む、本発明の他の実施形態を示している。この実施形態では、シート124は、マジックテープなどの機械式ファスナーでベースマット122に固定される。このタイプのファスナーは一般的には1つの面にループ地を含み、それがその合わせ面上のフックに係合してその2つの面が取り付けられる。図に示す通り、機械式ファスナーのループ部は、凹領域125内の層150として示されているのに対して、機械式ファスナーのフック部は、交換シート124から突出した層152として示されている。あるいは、このフック部は凹領域125内にあり、ループ部は交換シート124から突出していてもよい。また、本発明の譲受人によって所有されているのが普通である、米国特許第5,077,870号(Melbye他)で教示された無性コネクターの使用も可能である。接着剤と同様、各マットで使用される特定の機械式ファスナーは、シート124がベースマット122から比較的簡単に分離できるようなシートおよびマット間の所望の取付けレベルを得つつ、シート124およびマット122の間に十分な固定を提供して、互いにずれなくできるものを選択する。
【0021】
選定したループ地には、毛羽立てた布地、編み目のある布地、縦編み布地、ステッチループの布地、編み目ループの布地等、任意の適切な布地が使用可能である。これらの布地は、個々のフィラメントまたはフィラメントをまとめたヤーンを更に含んでいてもよい。一般的なフィラメントの例としては、ナイロン、ポリオレフィン、ポリウレタン、アラミド、ポリエステル、セルロース材料等のポリアミドなどがある。
【0022】
これらのフックは、端にフックヘッドを有する細長いステムを含んでいるのが好ましい。このステムは、円、楕円、多角形(星、十字、矩形、または平行四辺形などを含む)などの断面形状を有していてもよい。フックヘッドは、半球、球体、立方体、マッシュルームキャップ、円柱、円錐、角錐、円盤、またはかぎ等、任意の適切な三次元形状を有していてもよい。フックは、直線でも弓形でもよく、また規則的な配列または不規則に配置してもよい。
【0023】
ベースマットに交換シートを固定する他の代替方法は、シートおよびマットの間に磁気引力を使用する方法である。これは、例えば、交換シートが強磁性物質を含み、ベースマットが磁化表面を含む場合に実現できる。あるいは、ベースマットは強磁性物質を含み、交換シートが磁化表面を含むものでもよい。強磁性物質をシートまたはマットのいずれかの表面にコーティングしてもよく、あるいは他のコーティング層が不要になるよう、シートまたはマットの中に直接組み込んでもよい。他の取付け方法と同様、シート24およびベースマット22の間の十分な取付け強度を確保しつつ、必要に応じてシート24の比較的簡単な取外しを可能にするには十分な量の強磁性物質が必要である。
【0024】
ベースマットに交換シートを固定するもう一つの方法は、相互に係合する噛合構造面を使用して2つの表面を取り付けることである。このタイプの噛合取付システムの1つの具体例は、本発明の譲受人が一般に保有する米国特許第4,875,259号(Appledorn)で開示されている。これらの噛合構造面は、各要素がテーパーを形成するのに十分な角度で共通平面に対して傾斜している、少なくとも1つの側面のあるテーパー要素を有する。本発明において、ベースマット22および交換シート24の両方は、ベースマット22の構造化面がシート24の構造化面に接触したときに、これらの各表面のテーパー要素が摩擦によって互いに係合するよう、構造化面を含んでいてもよい。噛合取付けシステムのもう一つの例は、噛み合い相手となるベースマットまたは交換シート内の穴または凹部と噛み合うベースマットまたは交換シートから延在している突起を含んでいる。
【0025】
記載した取付け材料は全て、交換シートと、およびそれが固定または配置されるマット表面との表面全体に提供してもよい。但し、取付け材料は、必要な取付けレベルがどれくらいかによって、交換シート、マット表面、またはその両方の一部にだけ提供されてもよい。
【0026】
上記記載内容は、各マットベース上の単一の交換シートについて一般説明を行なうものであるが、マットアセンブリは、1つのマット上に様々なグラフィックを表示するために複数の交換シートを含むものでもよいことが理解される。それぞれの交換シートは、特定のマット上の他の交換シートと同じまたは異なるサイズ、形状、および色を有する。
【0027】
人が図2aおよび2bに示すタイプのマットアセンブリ20上を歩くとき、その靴の底がシート24と接触する場合がある。このため、シート24の上面28には、任意により、靴底とシート24との間ですべりが最小となるよう、すべり止め特性を持たせてもよい。上面28は、擦り傷を付けたり、あるいはその他の方法で粗くしてすべり止め面を設けてもよい。あるいは、別のシートまたは層50を、図5で示されているようにシート24の上面28上にコーティングあるいは積層してもよい。層50への使用に適切な材料の一例としては、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Company(「3M」)社より、シートのすべり止め特性を改善する粗い角錐型突起52を含む「Fine Resilient Safety Walk」という商品名で販売されているすべり止めシートがある。層50に適切に使用できる材料の別の一例は、Minnesota Mining and Manufacturing Companyから「General Purpose Safety−Walk」という商品名で販売されているすべり止めシートであり、これはシートのすべり止め特性を高める粗い肌理を含んでいる。目の微細構造を有する表面など、すべり止め表面を提供するのに、他の数多くの種類の材料が使用できる。更に、すべり止めは、その研磨表面上に立体的に、あるいは角錐突起52の反対の層50の表面上に昇華型印刷技術またはその他の印刷方法によってグラフィックイメージや表示内容を印刷してもよい。
【0028】
マットアセンブリ20は、凹領域25の底壁30上に、指示内容などの表示内容を更に含んでいてもよい。表示内容は、利用者に対して、例えば交換シートなどの推奨脱着方法を説明するものでもよい。この表示内容は、交換シートが凹領域25内に配置されると交換シートで覆われるが、シートを取り外せば見ることができる。ビニール層などの清澄な層は、表示内容の外観を大きくぼやけさせることなく、表示内容を保護するために表示内容上にコーティングしてもよい。
【0029】
凹領域を含まないマットの上面に交換シート24を取り付けることも、更なる本発明の範囲内である。この実施形態では、シート24はマットの表面上に延在する。
【0030】
本発明は、上記の押出しによる平行および波状要素を含む構成以外のマット構成にも適用可能であることを理解されたい。使用可能なマットの他の例には、ビニールループマット(ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Nomad」という商品名で市販されているマットなど)、ナイロンまたはポリエステルなどの熱可塑性ファイバー製のカーペットタイプマット(ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Enhance」という商品名で市販されているマットなど)、またはミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Oil Trap Mat」という商品名で市販されているニトリルゴムマットなどの材料から作製されたゴムマットベースなどがある。Oil Trap Matの代表的な構成は、深さが0.32cmの凹領域と当該凹領域の外周に1.9cm幅の縁を有する、0.91m幅×1.52m長のものである。これらのマットは一般的に柔軟であるが、本発明はまた、その範囲内に、金属製または木製ベースプレートなど、非柔軟な表面に取り付けられる、柔軟なマット表面を有するマットアセンブリなどの非柔軟マット材料を含む。これらの実施形態では、マットおよびベースプレートアセンブリは、単一ユニットとして場所を移動することができる。また、本発明の範囲には、他のベースプレートを使用せずに剛直なマット材料も含まれる。
【0031】
上記の本発明のマットは、人がグラフィックイメージまたはメッセージを表示しつつ、靴底から汚れや水気を取るためのマット表面を必要とするあらゆる用途で使用されることができる。このマットはまた、マットに足を運ぶ人にすべり止め歩行面を提供する。いずれの場合も、人(一般的には事業主)は各々の当初の目的と、そしてマット上を歩く人に一定の情報を伝達することとの両方の目的に、マット材料を活用できる。
【0032】
利用者は、マットを配置する特定領域に適合する所望のサイズおよび形状のマット材料を注文するのが一般である。本発明では、マットはまた、一般的には、交換シートを受けるための一定サイズの凹領域を設けたものが注文されるであろう。但し、この凹領域は、上記の通り、一定のマット製品から省いてもよい。もう一度図2aを参照して凹領域を有するマットの例をみると、マットアセンブリ20は、第一面26および第二面27、ならびに凹領域25を有する交換シート24およびベースマット22を含む。一般的な用途では、利用者はベースマット22を、少なくとも1つの交換シート24とは別のアイテムとして受け取るであろう。マット22をロール形態で受け取った場合、それを広げて、また平らな表面上に配置するのが好ましい。マット22の保管場所によっては、掃除をしてシート24を受ける準備をする必要がある。
【0033】
次に、利用者は、交換シート24をベースマット22上に配置する準備を行なう。場合により、シート24は、その裏面に、輸送・保管時にその面に汚れが付かないようにするためのライナーを含んでいてもよい。シート24がかかるライナーを含む場合は、ライナーを除去して、グラフィックイメージまたは表示内容34がベースマット22に対して所望の方向を向くよう、凹領域25内にシート24を配置する。次にシート24の表面全体を押さえて、凹領域25の底壁30に固定する。次に、マットアセンブリ20は、一定期間の間所望の領域に配置するか、あるいは単一ユニットとして場所を移動してもよい。この期間中、顧客はマットアセンブリ20上を歩くことができるし、シート24上の特定のグラフィックイメージまたは表示内容34を観察する。
【0034】
一定期間の後、利用者は、交換シート24を変更して異なるグラフィックイメージや表示内容34を表示することを望む場合がある。これは、例えば、利用者がその販促キャンペーンまたはセールを変更して、顧客に新しい販促キャンペーンを知らせたい場合などに起こる場合がある。この場合、第一のシート24を取外し、第一のシートをベースマット22に配置するための上記の方法で第二のシートと交換することができる。シートを取り外して交換するというこの順序を、ベースマット22の耐用年数全体に渡って複数回繰り返すことができる。このように、企業の床表面は、靴底からの汚れや水気を除去しつつ、入れ替え可能な情報を、マット上を歩く人に伝達するために使用できる。
【0035】
シート24のスタックを凹領域25内に配置しておき、利用者は単に一番上のシートを剥がしていくだけで、直下のシートを露出できるようにすることが更に考えられる。この構成は、事前に販促キャンペーンを知っており、キャンペーン毎にシートの取外しと入れ替えにかかる時間を節約したい利用者には有利な場合が多い。
【0036】
本発明はまた、航空機内で使用される乗客用トレーやレストラン内の給仕用トレーなどのトレーに適用可能であるかもしれない。この用途では、剛直なトレーベースが一般的に上記タイプの交換シートを受け入れることのできる表面を含む。交換シートは表示内容やグラフィックを表示することができ、またグラスや皿などをトレー上に置いたときに飛行機の動きによってそれらが滑らないようすべり止め面を含んでいてもよい。床マットと同様に、それぞれの交換シートは、必要に応じて、定期的に取り外して交換してもよい。
【0037】
最後に、本発明はまた、テーブルマットや、あるいは壁その他の水平または垂直面に適用可能なマット材料にも適用できる。更に、交換シートはベース面に着脱自在に取り付けて、また必要に応じて、定期的に取り外して新しいものに交換することができる。
【0038】
本発明は、その複数の実施形態に関して説明を行なってきた。前述の詳細説明および例は、理解を容易にするという目的のためにだけ提示された。そこから不要な限定があると理解するのは控えるべきである。当業者にとっては、本発明の範囲から逸脱することなく記載の実施形態に多くの変更を加えることができることは明らかである。このため、本発明の範囲は、本仕様書に記載した構造に限定されるものではなく、請求項の表現で記述された構造とそれらの構造の等価物によってのみ制限されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
先行技術のマット製品の平面図である。
【図2a】
本発明による着脱式グラフィックシートを有するマット物品の透視図である。
【図2b】
本発明による着脱式グラフィックシートを有する他のマット物品の透視図である。
【図3】
図2aの線3−3に沿ったマット物品の断面図である。
【図4】
着脱式グラフィックシートを有する代替マットの断面図である。
【図5】
本発明によるシートの断面図である。
技術分野
本発明はマットおよびマット製品に関する。特に、本発明は、交換式のマット製品で情報を伝達するシステムを提供する。
【0002】
発明の背景
フロアマットは、清潔性および安全性面での諸問題に対応するため、家庭や企業の内外で一般的に使用されている。例えば、ビル内に入る人の靴底から出る汚れや水気を取り除くために、ビル入口に置かれる様々な種類のフロアマットが利用されている。マットはこのようにして、通路やビル内のフロアの清潔感や乾燥状態の維持に役立っている。
【0003】
フロアマットは、人の出入りの多い場所で広く利用されているため、見る人にとって、マットが審美的に心地よいものであることが望ましい。マットは、マットを配置する場所に調和するよう、様々な色と形状のものが選択可能である。また、場合によっては、マットの素材上に絵柄や飾りを提供することも好ましい。単一のカラーエンブレムやロゴなど、単純な絵柄がマットに使用されており、またマット上面に絵柄を印刷または噴霧することによって適用されるのが一般である。これらの絵柄が印刷直後に満足のいくものとなる場合もあるが、そのマットの構造的耐久性は通常、マット面上の絵柄の耐久性よりも高いのが通常である。このため、この絵柄は、マット自体が摩耗するよりも早く劣化するのが一般的である。
【0004】
マットに絵柄または装飾を提供するための他の方法は、各色マット材料を組み合わせて、ひとつのマットを作製することを伴う。これを行なうため、ロゴまたはエンブレムなどの特定の模様または絵柄の外周を第一のマット材料から切り取って、その材料内に穴または空隙を残す。第一のマット材料と一般的には色の異なる第二のマット材料から相補的な模様または絵柄を切り取る。第二の材料からの切抜き絵は、第一の材料の穴に挿入し各部分を結合することにより、そのマットを単一のマットユニットとして移動可能なようにする。このマット構造で提供される絵柄は耐久性を有することが多いが、この方法で容易に作製できる比較的簡単なものに限定される。
【0005】
上記のマットタイプは、各用途で十分なイメージを提供できるが、中には、複数の色と複雑な形状を有する絵柄など、より精緻な絵柄を有するマットが望まれることもある。更に、これらの絵柄またはグラフィックは、特定のセールまたは販促キャンペーン終了までの一定期間だけ特定のグラフィックが有用で、その後の新規キャンペーンに他のグラフィックを使用する広告などにおいては、着脱・交換式のものが更に望ましい。例えば、ファーストフードレストランは、月毎にセール対象の食品アイテムが異なる場合があるため、マット上のグラフィックを、セール中の特定の食品アイテムに対応するものに変更するのが望ましい。
【0006】
発明の概要
本発明の一態様では、情報を伝達する方法が提供される。この方法は、少なくとも1枚の交換シートを受けるよう構成され、互いに反対側の第一面および第二面を有するベースマットを提供するステップを含む。この方法は、ベース面と、その反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第一の交換シートを用意するステップを更に含む。第一の交換シートは、このシートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットにおける第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられ、一定期間表示される。表示内容の変更が望まれる場合は、第一の交換シートを取り外して、ベース面と、その反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第二の交換シートを用意する。この第二の交換シートは、シートのベース面がベースマットの第一面に面するよう、ベースマットの第一面の少なくとも一部に着脱自在に取り付けられる。
【0007】
この方法は、第一の交換シートのフェイス面上にすべり止め面を更に含んでいてもよい。この交換シートは、接着剤を使用するか、またはマジックテープや磁気ファスナーなどの他の止め手段を使用して、マット物品に固定してもよい。
【0008】
本発明は、添付各図を参照しながら更に説明される。同一構造体は全ての添付図面において同一番号で参照される。
【0009】
好適な実施形態の詳細な説明
本発明に従って、交換マット製品またはアセンブリを使用して情報を伝達する方法が開発された。このマットアセンブリは、ベースマットへの着脱可能な交換式グラフィックシートを含む。本発明に基づいてシートを適用できる1つの特定のマット製品は、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyより「Entrap」という商品名で販売されており、米国特許第4,631,215号(Welygan他)に記載されている。このマット10は図1に示されているもので、規則的な波状の押出要素14で区切られた複数のまっすぐな間隔の空いた平行押出要素12を含むのが普通であり、その波形はその両側に反対向きの頂点16を有する。波状要素14の1つの側の頂点16は平行押出要素12のうちの1つに結合され、波状要素14の他方の側の頂点16は、平行押出要素12の他方の側に結合される。
【0010】
図2aは、マットアセンブリ20がベースマット22(例えば図1のマットタイプなど)とそれに付けられる交換シート24とを含む、本発明の1つの好適な実施形態を示している。この実施形態では、ベースマット22の部分は、このマットの凹領域25を提供するよう型押しされる。ベースマット22は、ベースマット22の上面26に対して特定量だけ陥凹させて凹領域25のできるまで、ベースマット22の上面26上に所望の形状のホットスタンプを押し当てるなどのプロセスによって型押しされる。図に示す実施形態では、凹領域25は、底壁30および4つの側壁32により定義される。但し、5つ以上または4つ未満の壁が凹領域25の外周部を定義できることと、当該領域に任意の所望の形状が使用できることとが理解される。凹領域25の深さDは、マット22の上面26と底壁30との間の距離に等しい。
【0011】
他の方法はマットアセンブリ20に凹領域25を提供するために使用してもよい。例えば、ベースマット20は、射出成形などにより所望位置に凹領域25を設けてベースマット20を成形することができる。マット20はまた、所望の凹領域25と一緒に押し出されてもよいし、あるいは凹領域25を他の方法で設けてもよい。
【0012】
凹領域25と同じサイズおよび形状であるのが好ましい交換シート24は、ベースマット22の凹領域25の中に配置され、その上にグラフィックイメージまたは表示内容34が印刷されていてもよい。図2aのシート24の厚みは、シート24の上面28が全体的にマット上面26と面一になるよう、凹領域25の深さDにほぼ等しい。本発明の他の実施形態は図2bに示されているが、この実施形態では、シート24の上面28がマット上面26より少なくとも若干下に来るよう、シート24の厚みは凹領域25の深さDよりも小さい。シート24がマット上面26より上に突出しないよう、シート24の厚みは凹領域25の深さD以下であるのが好ましいが、シート24がマット上面26より上に出るよう、シート24に、実際に凹領域25の深さDより厚い厚みを与えることも考えられる。
【0013】
各図に示すように、側壁32は一般的に上面26および底壁30に全体的に直角になっている。あるいは、側壁32はマット上面26および底壁30に対して角度を付けたり、あるいはその他の向きに配置してもよい。いずれの場合も、シート24が凹領域25内への挿入時に、凹領域25を一般的に埋め尽くすよう、シート24の形状が凹領域25の形状にぴったり一致するのが好ましい。
【0014】
本発明に従って、シート24は、他のシート24との交換ができるよう、ベースマット22からの取外しが比較的簡単でなければならないが、シート24はまた、その表面を何度も踏みつけられても、動いたりあるいはマット22から外れることのないように、マットに十分に固定されていなければならない。これは、マットアセンブリ20の中で互いに接触する材料を選択することによって達成される場合がある。図3の好適な一実施形態では、例えばポリエステルフィルム層などのコーティング層40を凹領域25の底壁30にコーティングするか、あるいは付着させる。コーティング層40は、その上面42上にシート24を受けるために、最大の表面積を提供するよう、全体的に滑らかであるのが好ましい。図では、対応シート24が凹領域25内に配置された状態が示されており、またこのシート24はベース層44および接着剤層46とを含む。この実施形態では、コーティング層40がポリエステルフィルムであるが、接着剤層46は、高せん断強度とともに比較的低い剥離強度を有するブタジエン・アクリロニトリル共重合体など、非粘着性の接着剤であるのが好ましい。接着剤層46はまた、接着剤層46の接着特性を完全に劣化させずに、シート24の洗浄が可能であるのが好ましい。このように、シート24は、同一または異なるマット製品上で洗浄後何度も再利用されてもよい。
【0015】
底壁30上の特定のコーティング層40および各マット構成内の対応接着剤層46は、この接着剤層46およびコーティング層40との間で所望の剥離強度を実現するよう選択されなければならない。例えば、接着剤層46が、米国特許第5,733,652号(Stowman他)に記載されているようにブタジエン・アクリロニトリル共重合体であるとき、コーティング層40は、ポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、あるいは上記のその他の適切なフィルムであってもよい。コーティング層40は、当業で周知されているように、コーティング層40への接着剤層46の接着性を高める処理を施してもよい。このような処理方法の例としては、化学処理(米国特許第5,057,371号(Cantry他)に記載のアジリジンで下塗りしたポリエステルフィルムの処理など)とフィルム表面を炎、プラズマ、またはコロナ処理などにかける表面改質処理などがある。適切なコロナ処理されたフィルムの例としては、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing CompanyからNo. 1220 「Scotchpak」フィルムとして市販されているものなどがある。剥離強度はまた、コーティング層40、接着剤層46、またはコーティング層40と接着剤層46の両表面の滑らかさ、ならびにこの両層間の表面接触量を変え、それによってその両層間の剥離強度を変更することで、影響を与えることができる。
【0016】
ブタジエン・アクリロニトリル共重合体などの接着剤を接着剤層46に使用する場合、触っても比較的粘着性のないものを使用する。このようにして、利用者の手が露出した接着剤に接触しても、その利用者の手に、ほとんどあるいは全く接着剤が付着することはない。これは少なくとも3つの利点を提供する。第一に、利用者は接着剤が手に付着するのを防止するために、手袋などの特殊な防護物を着用する必要がなく、また利用者は、シートの取り扱い後に接着剤を手から洗い落とす時間を節約することもできる。第二に、シートが何度も取外しおよび交換された後も、シートの接着特性を比較的一定に維持することができる。非粘着性の接着剤を使用する第三の利点は、不使用時には、接着剤層の露出した複数のシートを積み重ねて保管しても、互いに永久的に結合しないことである。
【0017】
接着剤層46の1つの好適な接着剤について上述したが、圧感接着剤として知られているものなど、他の様々な適切な接着剤を使用することができる。接着剤層46に圧感接着剤を使用する際、底壁30上のコーティング層40は、複数のタイプの圧感接着剤と適合するビニール材料を含んでもよい。接着剤層46に使用可能な圧感接着剤の例としては、ラテックスクレープ、ロジン、ポリブチルアクリレートおよびポリアクリル酸エステルなどのアクリルポリマーおよびコポリマー、ポリビニルn−ブチルエーテルなどのビニールエステル、アルキド樹脂接着剤、天然ゴム、合成ゴム、塩化ゴム、およびその混合物などのゴム接着剤などがある。
【0018】
接着剤は、交換式シート24上で使用するか、底面30上の凹領域25にコーティングまたは付着させるか、コーティング層を使用する場合はコーティング層40に使用するか、あるいは接着剤を受容させることのできるその他の層上で使用してもよいことが理解される。あるいは、接着剤は、シート24およびベースマット22との間の所望の取付強度によって、交換式シート24上および凹領域25内の両方で使用してもよい。更に、交換式シート24と凹領域25の両方が、使用時に十分な取付強度を有する所望の特性を提供および改善するとともに、必要に応じて交換シート24の取外しを比較的に簡単に行なえる、少なくとも1つの追加層を含んでいてもよい。あるいは、シート24用に選定された材料は、追加接着剤層46なしに特定のベースマット22に固定することを可能にする、必要な特性を提供するものであってもよい。
【0019】
交換シート24は、無地のベース層44を含んでいてもよい。あるいは、ベース層44は、その片側または両側にグラフィックイメージまたは表示内容を印刷したものを有してもよい。また、ベース層44に、コーティングまたは取付けされるグラフィック層が別に提供されていてもよい。表示内容またはグラフィックの例としては、ビル内のオフィスまたは部屋への道順などの情報や、今後の販促キャンペーンまたはセールの連絡、そしてスポーツイベントなどの今後のイベントの宣伝などがある。これらのグラフィックはまた会社のロゴを表示するものであってもよいし、あるいは休暇シーズンに合わせて変更可能なシーズン装飾を提供するものであってもよい。更に、交換シート24は、必要に応じて、三次元効果など、各マット製品の特定の視覚特性を達成するよう他の層を含んでいてもよい。
【0020】
図4は、マットアセンブリ120が、ベースマット122および凹領域125内に配置された交換シート124とを含む、本発明の他の実施形態を示している。この実施形態では、シート124は、マジックテープなどの機械式ファスナーでベースマット122に固定される。このタイプのファスナーは一般的には1つの面にループ地を含み、それがその合わせ面上のフックに係合してその2つの面が取り付けられる。図に示す通り、機械式ファスナーのループ部は、凹領域125内の層150として示されているのに対して、機械式ファスナーのフック部は、交換シート124から突出した層152として示されている。あるいは、このフック部は凹領域125内にあり、ループ部は交換シート124から突出していてもよい。また、本発明の譲受人によって所有されているのが普通である、米国特許第5,077,870号(Melbye他)で教示された無性コネクターの使用も可能である。接着剤と同様、各マットで使用される特定の機械式ファスナーは、シート124がベースマット122から比較的簡単に分離できるようなシートおよびマット間の所望の取付けレベルを得つつ、シート124およびマット122の間に十分な固定を提供して、互いにずれなくできるものを選択する。
【0021】
選定したループ地には、毛羽立てた布地、編み目のある布地、縦編み布地、ステッチループの布地、編み目ループの布地等、任意の適切な布地が使用可能である。これらの布地は、個々のフィラメントまたはフィラメントをまとめたヤーンを更に含んでいてもよい。一般的なフィラメントの例としては、ナイロン、ポリオレフィン、ポリウレタン、アラミド、ポリエステル、セルロース材料等のポリアミドなどがある。
【0022】
これらのフックは、端にフックヘッドを有する細長いステムを含んでいるのが好ましい。このステムは、円、楕円、多角形(星、十字、矩形、または平行四辺形などを含む)などの断面形状を有していてもよい。フックヘッドは、半球、球体、立方体、マッシュルームキャップ、円柱、円錐、角錐、円盤、またはかぎ等、任意の適切な三次元形状を有していてもよい。フックは、直線でも弓形でもよく、また規則的な配列または不規則に配置してもよい。
【0023】
ベースマットに交換シートを固定する他の代替方法は、シートおよびマットの間に磁気引力を使用する方法である。これは、例えば、交換シートが強磁性物質を含み、ベースマットが磁化表面を含む場合に実現できる。あるいは、ベースマットは強磁性物質を含み、交換シートが磁化表面を含むものでもよい。強磁性物質をシートまたはマットのいずれかの表面にコーティングしてもよく、あるいは他のコーティング層が不要になるよう、シートまたはマットの中に直接組み込んでもよい。他の取付け方法と同様、シート24およびベースマット22の間の十分な取付け強度を確保しつつ、必要に応じてシート24の比較的簡単な取外しを可能にするには十分な量の強磁性物質が必要である。
【0024】
ベースマットに交換シートを固定するもう一つの方法は、相互に係合する噛合構造面を使用して2つの表面を取り付けることである。このタイプの噛合取付システムの1つの具体例は、本発明の譲受人が一般に保有する米国特許第4,875,259号(Appledorn)で開示されている。これらの噛合構造面は、各要素がテーパーを形成するのに十分な角度で共通平面に対して傾斜している、少なくとも1つの側面のあるテーパー要素を有する。本発明において、ベースマット22および交換シート24の両方は、ベースマット22の構造化面がシート24の構造化面に接触したときに、これらの各表面のテーパー要素が摩擦によって互いに係合するよう、構造化面を含んでいてもよい。噛合取付けシステムのもう一つの例は、噛み合い相手となるベースマットまたは交換シート内の穴または凹部と噛み合うベースマットまたは交換シートから延在している突起を含んでいる。
【0025】
記載した取付け材料は全て、交換シートと、およびそれが固定または配置されるマット表面との表面全体に提供してもよい。但し、取付け材料は、必要な取付けレベルがどれくらいかによって、交換シート、マット表面、またはその両方の一部にだけ提供されてもよい。
【0026】
上記記載内容は、各マットベース上の単一の交換シートについて一般説明を行なうものであるが、マットアセンブリは、1つのマット上に様々なグラフィックを表示するために複数の交換シートを含むものでもよいことが理解される。それぞれの交換シートは、特定のマット上の他の交換シートと同じまたは異なるサイズ、形状、および色を有する。
【0027】
人が図2aおよび2bに示すタイプのマットアセンブリ20上を歩くとき、その靴の底がシート24と接触する場合がある。このため、シート24の上面28には、任意により、靴底とシート24との間ですべりが最小となるよう、すべり止め特性を持たせてもよい。上面28は、擦り傷を付けたり、あるいはその他の方法で粗くしてすべり止め面を設けてもよい。あるいは、別のシートまたは層50を、図5で示されているようにシート24の上面28上にコーティングあるいは積層してもよい。層50への使用に適切な材料の一例としては、ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Company(「3M」)社より、シートのすべり止め特性を改善する粗い角錐型突起52を含む「Fine Resilient Safety Walk」という商品名で販売されているすべり止めシートがある。層50に適切に使用できる材料の別の一例は、Minnesota Mining and Manufacturing Companyから「General Purpose Safety−Walk」という商品名で販売されているすべり止めシートであり、これはシートのすべり止め特性を高める粗い肌理を含んでいる。目の微細構造を有する表面など、すべり止め表面を提供するのに、他の数多くの種類の材料が使用できる。更に、すべり止めは、その研磨表面上に立体的に、あるいは角錐突起52の反対の層50の表面上に昇華型印刷技術またはその他の印刷方法によってグラフィックイメージや表示内容を印刷してもよい。
【0028】
マットアセンブリ20は、凹領域25の底壁30上に、指示内容などの表示内容を更に含んでいてもよい。表示内容は、利用者に対して、例えば交換シートなどの推奨脱着方法を説明するものでもよい。この表示内容は、交換シートが凹領域25内に配置されると交換シートで覆われるが、シートを取り外せば見ることができる。ビニール層などの清澄な層は、表示内容の外観を大きくぼやけさせることなく、表示内容を保護するために表示内容上にコーティングしてもよい。
【0029】
凹領域を含まないマットの上面に交換シート24を取り付けることも、更なる本発明の範囲内である。この実施形態では、シート24はマットの表面上に延在する。
【0030】
本発明は、上記の押出しによる平行および波状要素を含む構成以外のマット構成にも適用可能であることを理解されたい。使用可能なマットの他の例には、ビニールループマット(ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Nomad」という商品名で市販されているマットなど)、ナイロンまたはポリエステルなどの熱可塑性ファイバー製のカーペットタイプマット(ミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Enhance」という商品名で市販されているマットなど)、またはミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Oil Trap Mat」という商品名で市販されているニトリルゴムマットなどの材料から作製されたゴムマットベースなどがある。Oil Trap Matの代表的な構成は、深さが0.32cmの凹領域と当該凹領域の外周に1.9cm幅の縁を有する、0.91m幅×1.52m長のものである。これらのマットは一般的に柔軟であるが、本発明はまた、その範囲内に、金属製または木製ベースプレートなど、非柔軟な表面に取り付けられる、柔軟なマット表面を有するマットアセンブリなどの非柔軟マット材料を含む。これらの実施形態では、マットおよびベースプレートアセンブリは、単一ユニットとして場所を移動することができる。また、本発明の範囲には、他のベースプレートを使用せずに剛直なマット材料も含まれる。
【0031】
上記の本発明のマットは、人がグラフィックイメージまたはメッセージを表示しつつ、靴底から汚れや水気を取るためのマット表面を必要とするあらゆる用途で使用されることができる。このマットはまた、マットに足を運ぶ人にすべり止め歩行面を提供する。いずれの場合も、人(一般的には事業主)は各々の当初の目的と、そしてマット上を歩く人に一定の情報を伝達することとの両方の目的に、マット材料を活用できる。
【0032】
利用者は、マットを配置する特定領域に適合する所望のサイズおよび形状のマット材料を注文するのが一般である。本発明では、マットはまた、一般的には、交換シートを受けるための一定サイズの凹領域を設けたものが注文されるであろう。但し、この凹領域は、上記の通り、一定のマット製品から省いてもよい。もう一度図2aを参照して凹領域を有するマットの例をみると、マットアセンブリ20は、第一面26および第二面27、ならびに凹領域25を有する交換シート24およびベースマット22を含む。一般的な用途では、利用者はベースマット22を、少なくとも1つの交換シート24とは別のアイテムとして受け取るであろう。マット22をロール形態で受け取った場合、それを広げて、また平らな表面上に配置するのが好ましい。マット22の保管場所によっては、掃除をしてシート24を受ける準備をする必要がある。
【0033】
次に、利用者は、交換シート24をベースマット22上に配置する準備を行なう。場合により、シート24は、その裏面に、輸送・保管時にその面に汚れが付かないようにするためのライナーを含んでいてもよい。シート24がかかるライナーを含む場合は、ライナーを除去して、グラフィックイメージまたは表示内容34がベースマット22に対して所望の方向を向くよう、凹領域25内にシート24を配置する。次にシート24の表面全体を押さえて、凹領域25の底壁30に固定する。次に、マットアセンブリ20は、一定期間の間所望の領域に配置するか、あるいは単一ユニットとして場所を移動してもよい。この期間中、顧客はマットアセンブリ20上を歩くことができるし、シート24上の特定のグラフィックイメージまたは表示内容34を観察する。
【0034】
一定期間の後、利用者は、交換シート24を変更して異なるグラフィックイメージや表示内容34を表示することを望む場合がある。これは、例えば、利用者がその販促キャンペーンまたはセールを変更して、顧客に新しい販促キャンペーンを知らせたい場合などに起こる場合がある。この場合、第一のシート24を取外し、第一のシートをベースマット22に配置するための上記の方法で第二のシートと交換することができる。シートを取り外して交換するというこの順序を、ベースマット22の耐用年数全体に渡って複数回繰り返すことができる。このように、企業の床表面は、靴底からの汚れや水気を除去しつつ、入れ替え可能な情報を、マット上を歩く人に伝達するために使用できる。
【0035】
シート24のスタックを凹領域25内に配置しておき、利用者は単に一番上のシートを剥がしていくだけで、直下のシートを露出できるようにすることが更に考えられる。この構成は、事前に販促キャンペーンを知っており、キャンペーン毎にシートの取外しと入れ替えにかかる時間を節約したい利用者には有利な場合が多い。
【0036】
本発明はまた、航空機内で使用される乗客用トレーやレストラン内の給仕用トレーなどのトレーに適用可能であるかもしれない。この用途では、剛直なトレーベースが一般的に上記タイプの交換シートを受け入れることのできる表面を含む。交換シートは表示内容やグラフィックを表示することができ、またグラスや皿などをトレー上に置いたときに飛行機の動きによってそれらが滑らないようすべり止め面を含んでいてもよい。床マットと同様に、それぞれの交換シートは、必要に応じて、定期的に取り外して交換してもよい。
【0037】
最後に、本発明はまた、テーブルマットや、あるいは壁その他の水平または垂直面に適用可能なマット材料にも適用できる。更に、交換シートはベース面に着脱自在に取り付けて、また必要に応じて、定期的に取り外して新しいものに交換することができる。
【0038】
本発明は、その複数の実施形態に関して説明を行なってきた。前述の詳細説明および例は、理解を容易にするという目的のためにだけ提示された。そこから不要な限定があると理解するのは控えるべきである。当業者にとっては、本発明の範囲から逸脱することなく記載の実施形態に多くの変更を加えることができることは明らかである。このため、本発明の範囲は、本仕様書に記載した構造に限定されるものではなく、請求項の表現で記述された構造とそれらの構造の等価物によってのみ制限されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
先行技術のマット製品の平面図である。
【図2a】
本発明による着脱式グラフィックシートを有するマット物品の透視図である。
【図2b】
本発明による着脱式グラフィックシートを有する他のマット物品の透視図である。
【図3】
図2aの線3−3に沿ったマット物品の断面図である。
【図4】
着脱式グラフィックシートを有する代替マットの断面図である。
【図5】
本発明によるシートの断面図である。
Claims (19)
- 情報を伝達する方法であって、
a)少なくとも1つの交換シートを受けるように構成され、互いに反対側の第一面および第二面を有するベースマットを用意するステップと、
b)ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第一の交換シートを用意するステップと、
c)前記ベースマットの前記第一面の少なくとも一部に前記第一の交換シートを、該シートの前記ベース面が前記ベースマットの前記第一面に面するようにして、着脱自在に取り付けるステップと、
d)着脱自在に取り付けた前記第一の交換シートを有する前記ベースマットを一定期間表示するステップと、
e)必要に応じて前記第一の交換シートを取り外すステップと、
f)ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第二の交換シートを用意するステップと、
g)前記ベースマットの前記第一面の少なくとも一部に前記第二の交換シートを、該シートの前記ベース面が前記ベースマットの前記第一面に面するようにして、着脱自在に取り付けるステップと、
を含む方法。 - 前記第一の交換シートの前記フェイス面がすべり止め材料を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第一の交換シートの前記ベース面の少なくとも一部が接着性コーティングを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記マット物品の前記第一面の少なくとも一部がビニール層を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ベースマットが柔軟なマット材料を含む、請求項1に記載の方法。
- ベースマットを提供する前記ステップが、少なくとも1つの凹領域を有するベースマットを用意することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第一の交換シートを着脱自在に取り付ける前記ステップが、前記ベースマットの前記凹領域内に前記第一の交換シートを取り付けることを含む、請求項6に記載の方法。
- 前記第一および第二の交換シートの前記ベース面が第一の止め手段を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第一の止め手段が接着剤である、請求項8に記載の方法。
- 前記接着剤が非粘着性の接着剤である、請求項9に記載の方法。
- 前記接着剤が貼り直し可能な接着剤である、請求項9に記載の方法。
- 前記ベースマットの第一反対面が第二の止め手段を含む、請求項8に記載の方法。
- 前記第一の止め手段がフック材であり、前記第二の止め手段がループ材である、請求項12に記載の方法。
- 前記第一の止め手段がループ材であり、前記第二の止め手段がフック材である、請求項12に記載の方法。
- 前記第一の交換シートを受け入れるように前記ベースマットを適合させるステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ベースマットを適合させるステップが、前記ベースマットの前記第一面の少なくとも一部にビニールシートを与えることを含む、請求項15に記載の方法。
- 前記第一の止め手段が強磁性体を含み、前記第二の止め手段が磁化表面を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記第一の止め手段が磁化表面を含み、前記第二の止め手段が強磁性体を含む、請求項12に記載の方法。
- 情報を伝達する方法であって、
a)少なくとも1つの交換シートを受けるように構成され、互いに反対側の第一面および第二面を有する物品を用意するステップと、
b)ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第一の交換シートを用意するステップと、
c)前記物品の前記第一面の少なくとも一部に前記第一の交換シートを、該シートの前記ベース面が前記物品の前記第一面に面するようにして、着脱自在に取り付けるステップと、
d)着脱自在に取り付けた前記第一の交換シートを有する前記物品を一定期間表示するステップと、
e)必要に応じて前記第一の交換シートを取り外すステップと、
f)ベース面とその反対側にあって表示内容を表示するフェイス面とを有する第二の交換シートを用意するステップと、
g)前記物品の前記第一面の少なくとも一部に前記第二の交換シートを、該シートの前記ベース面が前記物品の前記第一面に面するようにして、着脱自在に取り付けるステップと、
を含む方法。
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