JP2004514191A - モジュール式飲料自販機 - Google Patents

Abstract

モジュール式飲料自販機である。このモジュール式飲料自販機は水槽を備え、これに取付用ブロック（１００）が固定取付けされる。取付用ブロックは、多数のポンプ区画（１２０）と多数の分配弁区画（２００）とを持つ。水ポンプがポンプ区画（１３０）の第１のものの中に位置決めされ、シロップポンプ（１４０がポンプ区画の第２のものの中に位置決めされ、そして分配弁が分配弁区画（１２０）の一つの中に位置決めされる。

Description

【０００１】
［技術分野］
本発明は飲料自販機、特に組立、修理、及び交換を単純化しかつ効率的にするためにモジュール式構成要素を有する飲料自販機に関する。
【０００２】
［発明の背景］
炭酸ソフトドリンクス及び同等品のために使用されるような飲料自販機は、本技術において良く知られる。公知の飲料自販機の例は、出願人の所有する米国特許４，７８１，３１０号及び米国特許４，８０１，０４８号（両者とも名称は「飲料自販機」）、及び出願人所有の米国特許５，１９０，１８８号「コンバーチブル飲料自販機」を含む。
【０００３】
これら参考文献に示されるように、大多数の飲料自販機は、冷凍デッキが置かれた水槽を備える。冷凍デッキは、圧縮機のような冷凍用構成要素を支持する。圧縮機は、通常、水槽内に置かれた一連の蒸発コイルに連結される。蒸発コイルは、冷却を行うために本技術熟練者に知られるように水槽の水から熱を奪う。
【０００４】
飲料自販機は、一般に、一連のシロップ回路と水回路とを備える。シロップ回路は、一般に、シロップ到着管路、シロップポンプ、及び水槽内に置かれた一連のシロップ冷却用コイルを備える。或いは、冷却板システムを使うことができる。シロップ源は、バッグインボックス、フィギャル（５ガロン容器）、シロップタンク、又は他の形式の通常のシロップ源とすることができる。水回路は、一般に、水到着管路、水ポンプ、カーボネーター、及び水槽内に置かれた一連の水冷却用コイル又は冷却板を備える。水源は、一般に、水道水又は適宜形式の通常の水源である。カーボネーターが、ソーダ水を作るように到着水流に炭酸ガスの気泡を加える。次いで、シロップ回路及び水回路が、混合のために分配弁において連結される。適切な温度で飲料を提供するために、シロップと水とは、それぞれ冷却用コイル又は冷却板において冷却される。次いで、飲料は分配弁のノズルを通って分配される。
【０００５】
飲料自販機の組立は、一般に水槽から始められる。水槽上に１個又は複数個のプレートがボルト止めされる。次いで、分配弁の取付用ブロックがプレートにボルト止めされる。次いで、分配弁自体が、ボルト、ネジ、又はその他の通常形式の固定用手段により取り付けられる。数個の追加のブラケットも取り付けられる。次いで、水ポンプとシロップポンプとが、ボルト、ネジ、又はその他の通常形式の固定用手段により、これらブラケットに取り付けられる。分配弁及びポンプの各は種々の取付具を持つ。次いで、複数の流体管路により分配弁とポンプとが連結される。最後に、電子回路及びその他の制御装置が設置される。
【０００６】
要約すれば、飲料自販機の組立は、複数の要素の強調と協動とを要するため時間のかかる過程である。自販機の各要素の設置には、複数のネジ、取付具、及び流体管路が必要である。更に、要素が多数あるため、ある一つの構成要素の修理又は交換は困難であることが多い。一つの構成要素の修理又は交換のために、飲料自販機全体を休止させねばならないことが多い。
【０００７】
このため、飲料自販機の組立用の簡単化された手段が要求される。かかる飲料自販機は、単純化されかつ効率的な組立ができるように、部品点数を非常に少なくすべきである。かかる飲料自販機は、単純化されかつ効率的な部品交換ができなければならない。更に、飲料自販機自体が合理的な価格でなければならない。
【０００８】
［発明の概要］
本発明はモジュール式飲料自販機を提供する。モジュール式飲料自販機は、取付用ブロックが固定取付けされた水槽を備える。取付用ブロックは、多数のポンプ区画と多数の分配弁区画とを備える。ポンプ区画の第１のものの中に水ポンプが位置決めされ、ポンプ区画の第２のものの中にシロップポンプが位置決めされ、更に分配弁区画の一つの中に分配弁が位置決めされる。
【０００９】
本発明の特別の実施例では、第１のポンプ区画を水ポンプ区画とし、第２のポンプ区画をシロップポンプ区画とすることができる。任意の数の水ポンプ区画及びシロップポンプ区画を使うことができる。取付用ブロック及び水槽は、熱可塑性材料より作ることができる。水槽は、内部に成型された流出路を備えることができ、一方、取付用ブロックは水槽の流出路に揃えられたオーバーフロー導管を持つことができる。
【００１０】
水ポンプは、第１のポンプ区画内に置かれ、次いでスナップ止め、ネジ、ボルト、又はその他の通常形式の固定用手段により保持される。シロップポンプは、第２のポンプ区画内に置かれ、次いでスナップ止め、ネジ、ボルト、又はその他の通常形式の固定用手段により保持される。更に、分配弁は、分配弁区画の１個内に置かれ、次いでスナップ止め、ネジ、ボルト、又はその他の通常形式の固定用手段により保持される。
【００１１】
本発明の更なる実施例は、水ポンプ、シロップポンプ、及び分配弁に連結された多数の流体管路を提供する。これら流体管路の１個又はそれ以上が迅速分離式取付具を備えることができる。迅速分離式取付具は、ハウジング内に置かれた後退可能なプランジャーを備える。後退可能なプランジャーは、後退可能なプランジャーをハウジング内で位置決めするためにアームも備える。使用時には、分配弁は、流体管路の一つに連結するために迅速分離式取付具の１個内にスナップ止めされる。
【００１２】
本発明の方法は、飲料自販機の組立を提供する。この方法は、多数のポンプ区画と分配弁区画と有する取付用ブロックを水槽の上に固定する段階を含む。この方法は、ポンプ区画の一つの中に水ポンプを置き、ポンプ区画の別の一つにシロップポンプを置き、そして分配弁区画の一つの中に分配弁を置く段階を更に含む。この方法は、水ポンプ、シロップポンプ、及び分配弁に流体管路を取り付ける段階を更に含むことができる。流体管路は、分配弁を迅速分離式取付具内にスナップ止めするような迅速分離式取付具を備えることができる。飲料自販機は、内部で作動する多数の分配弁を持つことができる。本発明の方法は、分配弁の１個を、飲料自販機の残りの分配弁の運転を続けつつ取り外すことを提供する。
【００１３】
［発明の詳細な記述］
全図面を通して同様な番号が同様な要素を指す図面を参照すれば、図１−４は、本発明の一態様、モジュール式取付用ブロック１００を示す。モジュール式取付用ブロック１００は一体部材であることが好ましい。モジュール式取付用ブロック１００は、ナイロン、アセタール、又は同様な種類の実質的に強固な耐食性材料から成型されることが好ましい。
【００１４】
モジュール式取付用ブロック１００は、一般に、内部に成型された複数の構成要素１１０を持つ。これら構成要素１１０は、多数のポンプ区画１２０を持つことができる。これらポンプ区画１２０は、一般に、少なくも１個の水ポンプ区画１３０及び複数のシロップポンプ区画１３５を含む。この実施例においては、モジュール式取付用ブロック１００は、第１のシロップポンプ区画１４０、第２のシロップポンプ区画１５０、第３のシロップポンプ区画１６０、及び第４のシロップポンプ区画１７０を持つ。ポンプ区画１３５の総数、形式、及び位置は、全体として飲料自販機の大きさ及び利用方法に応じて変わり得ることが理解される。例えば、一つの側に２個の区画１３５が示され、全部で４個の区画１３５を配列することができるが、取付用ブロック１００内の一方の側に、中央部に、又は適宜の位置にあるように配列することもできる。
【００１５】
モジュール式取付用ブロック１００は、必要に応じ或いは希望のように多数のポンプ区画１３５を収容することができる。更に、各シロップポンプ区画１３５は、この中で使用される適切なシロップポンプに応じた大きさ及び形状とすることができる。この場合、区画１３５は主に長方形である。ポンプ区画１３５は、１個又は複数個のボルト穴１７５又はその他の形式の取付構造を持つこともできる。シロップポンプは、ボルト穴１７５に取り付けられた固定具又は同様なアタッチメント手段により区画１３５内に取り付けることができる。
【００１６】
水ポンプ区画１３０は、適切な水ポンプを置場１８０内に受け入れるような寸法にされる。置場１８０は、典型的な水ポンプを受け入れるように実質的にＵ字形にされる。しかし、適宜の希望する形状、寸法、又は位置を使うことができる。水ポンプ区画１３０は、取付用凹所１８７のある仕切り１８５も持つ。水ポンプは、取付用凹所１８７に取り付けられた取付具により、又は同様な取付構造又は手段により、これを区画１３０に取り付けることができる。水ポンプ区画１３０は、置場１８０に隣接して位置決めされた凹所１９０も備える。凹所１９０は、略長円形であり、そして典型的なカーボネーターユニットの圧力逃し弁へのアクセスを提供し、更に１個又は複数個の流体管路又はガス管路のための接近路も提供することができる。
【００１７】
モジュール式取付用ブロック１００はオーバーフロー導管１９５を備えることもできる。オーバーフロー導管１９５は、ポンプ区画１２０内において流れ出したいかなるシロップ又はその他の液体も、モジュール式取付用ブロック１００から排出させることができる。個々のポンプ区画１２０も、流体が区画１２０から流れ出しそしてオーバーフロー導管１９５に向かうことを許すために、内部に置かれた１個又は複数個の凹所を持つことができる。
【００１８】
モジュール式取付用ブロック１００は複数の分配弁区画２００も備える。図１ないし４に示された実施例においては、モジュール式取付用ブロック１００は、第１の分配弁区画２１０、第２の分配弁区画２２０、第３の分配弁区画２３０、及び第４の分配弁区画２４０を持つ。各分配弁区画２００は、典型的な分配弁ノズル及び操作レバーを受け入れるように内部に位置決めされた凹所２５０を持つ。各弁区画２００は、内部に形成されたシロップ導管支持部２６０及び水導管支持部２７０を持つ。導管支持部２６０、２７０は、流体管路及び／又は流体管路継手を分配弁に取り付け得るような寸法にされる。シロップポンプ区画１３５と同様に、弁区画２００の数は、全体として飲料自販機の大きさ及び利用方法に依存する。適宜の形状、大きさ、又は位置の弁区画２００を使い得ることが理解される。各分配弁区画２３０も、これに形成された１個又は複数個の取付用凹所２７５を備える。分配弁は、取付用凹所１７５に取り付けられたワイヤークリップのような固定具を介して、或いは同様なアタッチメント構造又は手段により区画２３０内に取り付けることができる。
【００１９】
モジュール式取付用ブロック１００は、これに形成された多数のフーティング２９０も持つ。各フーティング２９０は、これを通るボルト穴２９５又は同様な構造を持ち、ボルト、ネジ、又はその他の形式の通常の固定用手段によりモジュール式取付用ブロック１００を水槽に固定することができる。
【００２０】
図５及び６は、本発明と共に使用するための水槽３００を示す。水槽３００は成型されたプラスチックとすることができる。例えば、水槽３００は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、又は類似材料からロトモウルド（ｒｏｔｏ−ｍｏｕｌｄ）されることができる。水槽３００は、一般に適所に形成される。示されるように、水槽３００は複数の壁３２０により形成された槽の凹所３１０を備える。壁３２０の一つは、その中に成型された流出路３３０を備えることができる。流出路３３０は槽の凹所区域３１０から壁３２０の長さに沿って伸びる。流出路３３０はオーバーフロー導管１９５と揃えられ、余分なシロップ又はその他の流体が水槽３００内に落ちることなくモジュール式取付用ブロック１００から逃げることを許す。大部分の公知の飲料自販機は、余分なシロップの水槽内への漏洩が生じる。流出路３３０は、オーバーフロー導管１９５との組合せでこの問題を避ける。
【００２１】
水槽３００は複数の支持脚３４０を持つ。水槽３００は、上述のようにモジュール式取付用ブロック１００を取り付けるために、凹所区域３１０を取り囲んでいる壁３２０上に複数のボルト穴３５０又はその他の受入部を持つこともできる。最後に、水槽３００は、内部にカーボネーターユニットを置くように、槽の凹所３２０内に置かれた１個又は複数個のカーボネーター案内３５５を持つことができる。
【００２２】
図７は、飲料自販機３６０を形成するように水槽３００の頂部に位置決めされるモジュール式取付用ブロック１００を示す。示されるように、モジュール式取付用ブロック１００は、水槽３００の壁３２０の頂部にフーティング２９０により位置決めされる。１個又は複数個のボルト、ネジ、又はその他の通常形式の固定用手段が、モジュール式取付用ブロック１００のボルト穴２９５及び水槽３００のボルト穴３５０を介して、モジュール式取付用ブロック１００を定位置に固定することができる。スナップ止め、滑りピン、又は同様な連結装置を使用することができる。スナップ止め、滑りピン、又は同様な連結器具を使用することもできる。モジュール式取付用ブロック１００のオーバーフロー導管１９５が、水槽３００の注出路３３０と連絡するようにこれの上方に位置決めされる。
【００２３】
図７にはシロップポンプ４００も示される。シロップポンプ４００は通常設計のものとすることができる。好ましいシロップポンプ４００は、テキサス州サンアントニオのＬａｎｃｅｒ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎで作られ「ミニポンプ（Ｍｉｎｉ−Ｐｕｍｐ）」の名称で販売される。シロップポンプ区画１４０、１５０、１６０、１７０の各の中に１個のシロップポンプ４００が取り付けられる。シロップポンプ４００がシロップポンプ区画１４０、１５０、１６０、１７０の各の中に位置決めされた後で、幾つかのシロップポンプ４００を１個のネジ４０２により固定することができる。ネジ４０２はボルト穴１７５内に適合し、各側当たり一度に２個以上のポンプ４００を固定することができる。或いは、シロップポンプ４００を区画１４０、１５０、１６０、１７０内の定位置にスナップ止めし、バネ式のタブにより固定することができる。更に、シロップポンプ４００を、区画１４０、１５０、１６０、１７０内に成型された一体の保持部により、又は同様な形式の構成により保持することができる。
【００２４】
シロップポンプ４００は、一般に、シロップ流入管４１０及びシロップ送出管４２０を持つ。ポンプ４００は、流入ガス管路又はマニホルド４２５があるようなガス作動式とすることができる。１個のマニホルド４２５が多数のシロップポンプ４００を受け入れることができる。取付用ブロック１００が、ポンプ４００、管路４１０、４２０、及びマニホルド４２５を支持し確保する。シロップ流入管４１０が、一般にシロップポンプ４００と、バッグインボックス、フィギャル、シロップタンク、又はその他の形式の通常のシロップ源のようなシロップ源との間を連結する。シロップ送出管４２０は、一般に、飲料自販機３６０の水槽３００内に置かれた複数のシロップ冷却用コイル（図示せず）に至る。シロップは、通常の方法で、シロップ冷却用コイル内で適切な温度に冷却される。
【００２５】
図７は水ポンプ４３０も示す。水ポンプ４３０は、通常設計のものとすることができる。好ましい水ポンプ４３０は、カルフォルニア州アーヴィンのＦｌｏｊｅｔ Ｃｏｒｐｏｒｅｔｉｏｎにより作られる。水ポンプ４３０は水ポンプ区画１３０の置場１８０内に置かれる。水ポンプ４３０は区画１３０内に適合し、そして取付用凹所１８７を介して１個のネジ４３２により確保される。ポンプ４３０は、ネジ、ボルト、又はその他の通常形式の固定用手段より取り付けることもできる。或いは、水ポンプ４３０は、区画１３０内の定位置にスナップ止めされそしてバネ式タブにより確保することができる。更に、水ポンプ４３０は、区画１３０内に成型された一体の保持器により、又は同様形式の構成によりこれを保持することができる。
【００２６】
水ポンプ４３０は、一般に水流入管路４４０及び水送出管路４５０を持つ。水流入管路４４は、一般に水ポンプ４３０を通常の水源に連結する、水送出管４５０は、一般に、水ポンプ４３０をカーボネーターユニット（図示せず）又は水槽３００内に置かれた水冷却用コイル（図示せず）のような通常の水回路内のその他の要素に連結する。水ポンプ４３０は、流入ガス管路又はこれに連結されたマニホルド４５５があるときはガス作動式とすることができる、
図７は分配弁４７０も示す。分配弁４７０は通常設計のものとすることができる。分配弁は、テキサス州サンアントニオのＬａｎｃｅｒ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎで作られ、商品名ＬＭＶで発売される。分配弁４７０は、モジュール式分配弁とすることができる。
【００２７】
分配弁４７０は、一般に、分配ノズル４８０と操作レバー４９０とを備える。分配弁４７０は、シロップ流入ポート５００及び水流入ポート５１０も持つ。シロップ流入ポート５００は、以下説明されるように、シロップ流入管路５０５に連結された取付具に適合する。同様に、水流入ポート５１０は、水流入管路５１５に連結された取付具に適合する。シロップ流入管路５０５が、分配弁４７０と水槽３００内に置かれたシロップ冷却用コイル（図示せず）とを連結する。同様に、水流入管路５１５は、分配弁４７０を水槽３００内に置かれた水冷却用コイル（図示せず）に連結する。操作レバー４９０が動かされたときに炭酸ソフトドリンクのような飲料がノズル４８０から出るように、シロップ流入管路５０５からのシロップと水流入管路５１５からの水とが分配弁４７０内で混合される。
【００２８】
分配弁４７０は、分配弁区画２００の各の中に位置決めされる。分配弁４７０のノズル４８０が各区画２００の凹所２５０内に位置決めされる。分配弁４７０は、分配弁４７０が区画２００内に適合しかつワイヤークリップ４７２により確保されるように、内部に形成されたクリップ凹所４７４を持つことができる。ワイヤークリップ４７２はクリップ凹所４７４を通過して取付用ブロック１００の取付凹所１７５内に適合する。或いは、ネジ、ボルト、又はその他の通常形式の固定用手段を使うことができる。分配弁４７０は、これを区画２００内の定位置にスナップ止めし、バネ式のタブ又は同様形式の構造により確保することができる。更に、分配弁４７０は、区画２００内に成型された一体の保持部により、又は同様形式の構造により保持することができる。同様にシロップ流入管路５０５及び水流入管路５１５が、それぞれシロップ導管支持部２６０及び水導管支持部２７０内に置かれる。
【００２９】
分配弁４７０の迅速な着脱を提供するために、シロップ流入管路５０５及び水流入管路５１５に迅速分離式取付具５５０が設けられる。迅速分離式取付具５５０は、図８ないし１１に示される。図８に示されるように、通過する流体の流量を制御するために、水の迅速分離式取付具５６０が水流入管路５１５に使用され、そしてシロップの迅速分離式取付具５７０がシロップ流入管路５０５に使用される。
【００３０】
図９に示されるように、迅速分離式取付具５５０は、後退可能なプランジャー５９０が内部で動くようにこれを囲んでいる外側ハウジング５８０を備える。プランジャー５９０は、これに連結されたアーム６００を持つ。アーム６００は、外側ハウジング５８０の通路６１０内に位置決めされる。プランジャー５９０は、通路６１０内のアーム６００の位置の調整により操作される。迅速分離式取付具５５０の一方の端部は、シロップ流入管路５０５又は水流入管路５１５に取り付けられ、迅速分離式取付具５５０の他方の端部は、分配弁４７０のポート５００、５１０に連結される。アーム６００は、プランジャー５９０を通る流体の流れを許し又は阻止するようにプランジャーを開閉することにより操作される。図１０に示されるように、迅速分離式取付具５５０は、シロップ導管支持部２６０又は水導管支持部２７０に固定されたフレーム６２０により定位置に保持される。流入管路５０５、５１５を取付具又は取付用手段なしに保持できることが重要である。
【００３１】
図１１に示されるように、分配弁４７０は迅速分離式取付具５５０内に単にスナップ止めされ。アーム６００は、流体の通過を許すように「開」位置内に操作される。同様に、プランジャー５９０は、「閉」位置にあるときは、シロップ流入管路５０５又は水流入管路５１５を閉鎖し、分配弁４７０はポート５００、５１０を介して容易に設置し又は取り外すことができる。迅速分離式取付具５５０は、こうして飲料自販機３６０の使用者に、別個の取付用ブロックを使用することなく迅速かつ容易に構成要素を設置又は交換する能力を提供する。特に、迅速分離式取付具５５０の使用により、使用者は、例えば１個の分配弁４７０を、残りの分配弁４７０が運転したままで取り外すことができる。迅速分離式取付具５５０は分配弁４７０の例について説明されたが、全体として同様な配列をシロップポンプ４００、水ポンプ４３０、又は飲料自販機３６０のその他の構成要素について全体として使用し得ることが理解される。
【００３２】
モジュール式取付用ブロック１００の使用は飲料自販機３６０の迅速かつ効率的な組立を提供し、更に飲料自販機３６０内の構成要素の迅速かつ効率的な交換を提供する。例示の方法により、モジュール式取付用ブロック１００の使用が、通常の飲料自販機と比較して約１／３の部品の使用を無くした。ポンプの取付けに一般に使用されるネジ、保持器、ブラケット、及び管路取付具を無くすことは、それ自体が部品と時間の大幅な減少である。飲料自販機３６０の設計のこの全体的な単純化が、飲料自販機３６０の組立にかかる時間を約１／３又は約３３％減らすことができる。
【００３３】
図１２はモジュール式取付用ブロック１００の別の実施例を示す。この実施例においては、ポンプ区画１２０は互いに隣接して置かれる。換言すれば、ポンプ区画７１０、７２０、７３０、７４０は、全てが取付用ブラケット１００の一方の側に置かれる。ポンプ区画７１０、７２０、７３０、７４０の各の中にシロップポンプ４００が位置決めされる。シロップポンプ４００は共通ガスマニホルド７５０により連結される。上述のマニホルド７５０は、マニホルド４２５と同様に、各シロップポンプ４００に二酸化炭素を提供する。マニホルド７５０は、それぞれの区画７１０、７２０、７３０、７４０内にポンプ４００を保持する。マニホルド７５０は、１個のネジ７６０又は同様な取付手段により定位置に保持される。取付用ブロック１００は、マニホルド７５０及びマニホルド７５０に至るガス管路７８０を受け入れるために、内部に形成されたサドル７７０を持つことができる。
【００３４】
この実施例におけるマニホルド７５０及び１個のネジ７６０の使用は、本発明により提案される組立及び設置の簡単化を更に強化する。シロップポンプ４００は、最小の部品で迅速かつ容易に設置することができる。同様に、必要な場合のシロップポンプ４００の取外し及び交換が単純化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明のモジュール式取付用ブロックの斜視図である。
【図２】
図１の取付用ブロックの側面図である。
【図３】
図１の取付用ブロックの正面図である。
【図４】
図１の取付用ブロックの平面図である。
【図５】
本発明の水槽の斜視図である。
【図６】
図５の水槽の平面図である。
【図７】
本発明の１個の水槽、１個の分配弁、１個のシロップポンプ、及び水ポンプを示しているモジュール式取付ブロックの分解図である。
【図８】
本発明の迅速分離式取付具の平面図である。
【図９】
図８の迅速分離式取付具の側方断面図である。
【図１０】
図８の迅速分離式取付具の断面図である。
【図１１】
本発明の水槽、１個の分配弁、モジュール式取用ブロック、及び迅速分離式取付具の側方断面図である。
【図１２】
取付用ブロックの一側面上のシロップ用構成要素を示している本発明の別の実施例の平面図である。

Claims (24)

1. 水槽、
   これに固定して取り付けられた取付用ブロックであって、
   複数のポンプ区画及び複数の分配弁区画を有する取付用ブロック、
   前記複数のポンプ区画の第１のものの中に位置決めされた水ポンプ、
   前記複数のポンプ区画の第２のものの中に位置決めされたシロップポンプ、及び
   前記複数の分配弁区画の一つの中に位置決めされた分配弁
   を備えたモジュール式飲料自販機。
2. 前記水槽が熱可塑性材料よりなる請求項１のモジュール式飲料自販機。
3. 前記取付用ブロックが熱可塑性材料よりなる請求項１のモジュール式飲料自販機。
4. 前記水槽が、その中に成型された流出路を備える請求項１のモジュール式飲料自販機。
5. 前記取付用ブロックが、前記水槽の前記流出路に揃えられたオーバーフロー導管を備える請求項４のモジュール式飲料自販機。
6. 前記第１のポンプ区画が水ポンプ区画よりなる請求項１のモジュール式飲料自販機。
7. 前記第２のポンプ区画がシロップポンプ区画よりなる請求項１のモジュール式飲料自販機。
8. 前記水ポンプが、ネジにより前記第１のポンプ区画内に保持される請求項１のモジュール式飲料自販機。
9. 前記シロップポンプが、ネジにより前記第２のポンプ区画内に保持される請求項１のモジュール式飲料自販機。
10. 前記分配弁が、クリップにより前記分配弁区画内に保持される請求項１のモジュール式飲料自販機。
11. 前記水ポンプ、前記シロップポンプ、及び前記分配弁に連結された複数の流体管路を更に備える請求項１のモジュール式飲料自販機。
12. 数個の前記複数の流体管路の各が迅速分離式取付具を備える請求項１１のモジュール式飲料自販機。
13. 前記迅速分離式取付具が、ハウジング内に位置決めされた後退可能なプランジャーを備える請求項１２のモジュール式飲料自販機。
14. 前記後退可能なプランジャーが、前記後退可能なプランジャーを前記ハウジング内で位置決めするようにアームを備える請求項１３のモジュール式飲料自販機。
15. 前記分配弁が、前記迅速分離式取付具内にスナップ式に入る請求項１２のモジュール式飲料自販機。
16. 水槽、
    これに固定取り付けされた取付用ブロックであって、
    複数の区画を有する取付用ブロック、及び
    前記複数の区画の一つ内に位置決めされた分配弁
    を備えるモジュール式飲料自販機。
17. 前記複数の区画の第２のものの中に位置決めされた水ポンプを更に備える請求項１６のモジュール式取付用ブロック。
18. 前記複数の区画の第２のものの中に位置決めされたシロップポンプを更に備える請求項１６のモジュール式取付用ブロック。
19. 複数のポンプ区画と複数の分配弁区画とを有する取付用ブロックを水槽の上に固定し、
    前記複数のポンプ区画の第１のものの中に水ポンプを置き、
    前記複数のポンプ区画の第２のものの中にシロップポンプを置き、更に
    前記複数の分配弁区画の１個の中に分配弁を置く
    諸段階を含む飲料自販機の組立方法。
20. 前記水ポンプ、前記シロップポンプ、及び前記分配弁に流体管路を取り付ける段階を更に含む請求項１９の方法。
21. 前記流体管路が迅速分離式取付具を備え、更に前記分配弁を前記迅速分離式取付具内にスナップ止めする段階を含む請求項２０の方法。
22. 前記水ポンプ、前記シロップポンプ、及び前記分配弁を１個の固定具により前記取付用ブロック内に保持する段階を更に含む請求項１９の方法。
23. 前記飲料自販機内に複数の分配弁を置きそして前記分配弁を作動させる段階を更に含む請求項１９の方法。
24. 前記飲料自販機から、前記複数の分配弁の１個を、残りの複数の分配弁の作動を続けながら取り外す段階を更に含む請求項２３の方法。