JP2004513206A - 着色および/または効果付与粉末スラリー、その製法および着色および/または効果付与粉末スラリーのための混合系 - Google Patents

着色および/または効果付与粉末スラリー、その製法および着色および/または効果付与粉末スラリーのための混合系 Download PDF

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Abstract

本発明は、(A)粉末スラリークリアラッカーと、(B)少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合するか、または(A)着色および/または効果付与粉末スラリーと、(B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合することにより製造可能である着色および/または効果付与粉末スラリーに関し、さらに着色および/または効果付与粉末スラリーの製法ならびに着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)および場合により粉末スラリークリアラッカー(A)を基礎とする混合系およびモジュラー系に関する。

Description

【0001】
本発明は、新規着色および/または効果付与粉末スラリーに関する。さらに本発明は、着色および/または効果付与粉末スラリーの新規製法に関する。また、本発明は、着色および/または効果付与粉末スラリー用の新規混合系およびモジュラー系に関する。また、本発明は、後から着色および/または効果付与粉末スラリーの色相を調節する新規方法に関する。
【0002】
着色および/または効果付与粉末スラリー、すなわち、着色および/または効果付与粉末ラッカーの水性分散液は、長い間公知であった。
【0003】
日本特許明細書JP 53109540 A1(Derwent Referat 78800A/44)からは、着色および/または効果付与ベースコートの製造に関しては、明記していない着色および/または効果付与粉末スラリーが開示されている。
【0004】
ドイツ国OPI文献DE 2710421 A1からは、アミン中和されたアクリレートコポリマーおよびメラミン樹脂またはポリエステルおよびエポキシド樹脂を基礎とする金属効果顔料を含有する粉末スラリーが公知である。この公知の粉末スラリーは、滑らかな光沢のある金属被覆を提供する。
【0005】
日本特許明細書JP 02014776 A2からは、ベースコートおよびクリアコートから成る多層コートが公知であり、これらのベースコートは、ヒドロキシル基含有アクリレートポリマーおよびブロックトポリイソシアネートを基礎とする着色および/または効果付与粉末スラリーから製造されている。
【0006】
米国特許US 5379947 Aからは、例えば、ヒドロキシル基含有のアクロレートコポリマーおよびブロックトポリイソシアネートまたはグリシジル基含有アクリレートコポリマーおよび1,12−ドデカンジカルボン酸を基礎とする補助溶剤不含の着色および/または効果付与粉末スラリーが公知である。着色および/または効果付与粉末スラリーは、プライマー、すなわち、サーフェーサーコートまたはピッチング防止プライマーの製造またはベースコートの製造に使用することができる。
【0007】
相応する粉末塗料と同様に、着色および/または効果付与粉末スラリーは、通常または水性の着色および/または効果付与ウェットラッカーに対して、有機溶剤を全くまたは殆ど完全に使用しないという利点を有する。粉末塗料に対して、これらはウェットラッカーのように貯蔵、輸送および塗布でき、かつ粉末塗料とは異なり特別な装置を何も必要としないという利点を事実上有している。
【0008】
粉末塗料と同様に、塗布および水の蒸発に続き、これらは基材上の薄い層の形で存在し、かつ溶融されるので、連続的な粉末塗料層が形成される。硬化は、粉末層の溶融の間または後で行われる。硬化の最低温度は、有利には粉末の溶融範囲を上回る。その結果、溶融および硬化は相互に分けられる。これは、それらの比較的に低い粘度により、粉末溶融物が硬化が始まる前に良好に流延するという利点がある。
【0009】
これまでに公知の着色および/または効果付与粉末スラリーおよびその製法は、工業的利点を有するにもかかわらず、広い使用が制限されてしまうという欠点を実質的に有する。
【0010】
従って、混合工程または着色工程による色相の調節および/または訂正は不可能であり、その代わりに色相は単に計量供給された本来の試料により決定されてしまう。このことは、着色および/または効果付与顔料が、全体の製造プロセスまたはこの一部を通過しなくてはならないことを意味する。このことは、顔料の損害を生じ得る。さもなければ、顔料は粉末スラリークリアラッカー中へ混合されるので、これにより頻繁に着色および/または効果付与顔料の分布の問題が粉末スラリー中で生じる。
【0011】
従って、完成した着色および/または効果付与粉末スラリーおよびこれから製造された被覆が最後には所望の着色および/または光学効果を有するかどうかは、多数の種々の方法パラメーターおよびそれぞれの製法の実施に依存する。その結果、規格外のバッチの原因を突き止めるのが極めて難しいとされている。その組成物およびその適用技術特性プロフィール、特に色相および/または光学効果に関して予め決められた規格から逸れる粉末スラリー場合には、規格にそった被覆が提供できないことは自明である。
【0012】
さらに、これまでの製法は、不経済である。それというのも、たとえ僅かな量だけを必要とする場合にも、特定の色相および/または光学効果の着色および/または効果付与粉末スラリーを比較的に大量に製造しなくてはならないからである。
【0013】
水性塗料(ウェットラッカー)に関する混合系は、特許明細書DE 4110520 A 1、EP 0471972 A1、EP 0578645 A 1、EP 0614951 A1またはEP 0698773 A1から公知である。
【0014】
これらは、要求に応じて正確に匹敵する色相および光学効果の水性塗料の製造を可能にする。これらの公知の混合系は、実質的に水不含着色および/または効果付与ベースカラーおよび少なくとも1種の顔料不含の水性混合ワニスを含む。これらの混合系およびこれらから製造された塗料は、バリエーションの多さゆえに、市場で絶え間なく増大する要求に実質的に応える。これらの公知の混合系は、従ってそれ自体がモジュラー系の形で、特に自動車修理塗装において定着されてきており、その際に、前記混合系は、少量の着色および/または効果付与塗料を製造するために使用される。これらのモジュラー系の可能性を有効に使用するために、着色および/または効果付与塗料の材料成分をペイント混合配合物系を用いて決定する。
【0015】
しかし、これまでは、着色および/または効果付与粉末スラリーはこのようなモジュラー系の範囲内では使用されてこなかった。
【0016】
本発明の範囲内では、“モジュール”という用語は、その適用技術特性プロフィールが他のモジュールの特性プロフィールに正確に適合し、かつこれらを補足して、すぐに利用できる標準化された市販品であると解釈され、その結果、モジュールの全体が組合わされてモジュラー系を形成することができる。
【0017】
本発明の課題は、先行技術の欠点を有さず、その組成物および技術特性のプロフィールが、特に、色相および/または光学効果に関して、それぞれ予定された規格に正確に適合する新規着色および/または効果付与粉末スラリーを提供することである。この場合に、顔料の着色および/または効果付与の可能性は、新規粉末スラリーから製造された被覆中で完全な範囲で使用されるべきである。さらに、新規粉末スラリーが簡単に製造できるのがよい。
【0018】
さらに、本発明は先行技術の欠点をもはや有さず、多大な出費をかけずに種々の色相および/または光学効果の粉末スラリーを製造することができる着色および/または効果付与スラリーの新規製法を見出すことを課題の根底にしており、その際、前記着色および/または効果付与スラリーは常に予定された規格に完全な範囲で達成されるのがよい。さらに、新規方法は、所定の規格から外れて一度製造されてしまった着色および/または効果付与スラリーを後から規定通りに調節することを可能にすべきである。その結果、規格外のバッチが大幅に減少されるか、または完全に除くことができる。
【0019】
さらに、本発明の課題は、着色および/または効果付与粉末スラリーの製造だけではなく、それらの色相および/または光学効果を後から調節可能にする新規製法粉末スラリーのための新規混合系を見出すことであった。
【0020】
さらに本発明の課題は、着色および/または効果付与粉末スラリーの製造ならびにそれらの色相および/または光学効果を、ペイント混合配合物系を用いて後から調節可能にする着色および/または効果付与スラリーのための新規モジュラー系を見出すことであった。
【0021】
従って、(A)粉末スラリークリアラッカーと
(B)少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合するか、または
(A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
(B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合することにより製造可能な新規着色および/または効果付与粉末スラリーが見出された。
【0022】
以降、新規着色および/または効果付与粉末スラリーを“本発明の粉末スラリー”と称する。
【0023】
さらに、(A)粉末スラリークリアラッカーと
(B)少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合するか、または
(A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
(B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとの混合を含む、着色および/または効果付与粉末スラリーの新規製法が見出された。
【0024】
以降、着色および/または効果付与粉末スラリーの新規製法を“本発明の製法”と称する。
【0025】
さらに、(A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
(B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の他の着色および/または効果付与粉末スラリー
との混合を含む、着色および/または効果付与粉末スラリーの色相および/または光学効果を後から調節するための新規方法が見出された。
【0026】
以後、着色および/または効果付与粉末スラリーの色相および/または光学効果を後から調節するための新規方法を“本発明の着色法”と称する。
【0027】
さらに、(A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
(B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の他の着色および/または効果付与粉末スラリー
を含む、着色および/または効果付与粉末スラリーを製造するための、および/または後からそれらの色相および/または光学効果を調節するための新規混合系が見出され、これを“本発明の混合系”と称する。
【0028】
また、(I)着色および/または効果付与粉末スラリー(A)を含む効果モジュールおよび
(II)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を含む少なくとも1種の他の効果モジュール、ならびに
(III)ペイント混合配合物系(c)を含む、
着色および/または効果付与粉末スラリーを製造するための、および/または後からそれらの色相および/または光学効果を調節するための新規モジュラー系が見出され、これを以下に“本発明のモジュラー系”と称する。
【0029】
本発明の粉末スラリーは、粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合することにより製造可能である。または、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)と、粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)とを混合することにより得られる。着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)を相互に混合する第二の変法を使用するのが有利である。
【0030】
光学効果は、特に金属および/または二色光学効果である(Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, 1998、176ページ“Effect pigments”および380および381ページ“Metal oxide−mica pigments”〜“Metal pigments”参照のこと)。
【0031】
粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)、および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である。
【0032】
これらが熱硬化性の場合には、これらは熱により外部架橋または熱により自己架橋であることができる。本発明の範囲内では、“自己架橋性”という用語は、それ自体で架橋反応を行うことができるバインダーの能力を意味する。このための必要条件は、バインダーが既に、架橋に必要な相補的な反応性官能基の両方の種類を含んでいるか、または“それ自体で”反応することができる反応性官能基を含むことである。一方で、外部架橋とは、相補的な反応性官能基のうち1種がバインダー中に存在し、かつもう一方が硬化剤または架橋剤中に存在する本発明の粉末スラリーのものを意味する。さらなる詳細については、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, Stuttgart, New York, 1998, ”Curing”, 274〜276ページ、特に275ページの下欄を参照されたい。
【0033】
本発明の範囲内において、化学線とは、電磁線、例えば、近赤外線、可視光線、紫外線またはX線、特に紫外線、または粒子線、例えば電子ビームであると解釈される。
【0034】
熱硬化および化学線と用いる硬化が同時に使用される場合には、二重硬化および二重粉末スラリーという用語が含まれる。
【0035】
本発明の熱硬化性粉末スラリーを製造する際には、有利には、
−熱硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)を少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)と混合するか、または
−熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(A)を少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)と混合する。
【0036】
化学線で硬化可能な本発明の粉末スラリーを製造する場合には、
−化学線で硬化可能な粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を混合するか、または
−化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(A)と少なくとも1種の化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を混合する。
【0037】
本発明の二重硬化性粉末スラリーを製造する場合には、有利には、
−化学線で硬化可能な粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−化学線で硬化可能な粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)、
−熱硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)と化学線で硬化可能な少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−熱硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)、
−二重硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−二重硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、または
−二重硬化性粉末スラリークリアラッカー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)、
を混合するか、または選択的に
−化学線で硬化可能な粉末スラリー(A)と少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−化学線で硬化可能な粉末スラリー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)、
−熱硬化性粉末スラリー(A)と少なくとも1種の化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−熱硬化性粉末スラリー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)、
−二重硬化性粉末スラリー(A)と少なくとも1種の熱硬化性着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、
−二重硬化性粉末スラリー(A)と少なくとも1種の化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)、または
−二重硬化性粉末スラリー(A)と少なくとも1種の着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリー(B)
を混合する。
【0038】
本発明によれば、粉末スラリークリアラッカー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分;特に同じバインダーを含有するのが有利である。
【0039】
前記の本発明の粉末スラリーおよび本発明の製法の変法のうち、有利なものは、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)が少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)と混合されたものである。
【0040】
前記の本発明の製法の有利な変法もまた、本発明の着色法の範囲で、有利には本発明の混合系および本発明のモジュラー系を用いて使用される。このために、本発明の混合系および本発明のモジュラー系は、相応する適切な粉末クリアラッカーまたは着色および/または効果付与粉末スラリー(A)と一緒に、かつ相応する適切な着色および/または効果付与粉末スラリー(B)と一緒に提供される。
【0041】
本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)は、少なくとも1種の微細な寸法安定性の成分、すなわち、粉末塗料を分散相として、かつ水性媒体を連続相として含有する。同様のことは、本発明により使用すべき粉末クリアラッカー(A)にも当てはまり、これらは、カバーする色(hiding color)および/または効果付与顔料および充填剤を含有しない。従って、以下に記載する着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)に関する説明は粉末スラリークリアラッカー(A)にも当てはまる。
【0042】
着色および/または効果付与粉末スラリーの微細な寸法安定性成分または粉末塗料は、固体および/または高粘性であってもよい。本発明の範囲内では、“高粘性”とは、粒子が常用かつ公知の粉末スラリーの製造、貯蔵および使用の条件下で、実質的に固体粒子のように振る舞うことを意味する。粉末塗料は固体であるのが有利である。
【0043】
さらに、微細な成分の個々の粒子は、寸法安定性である。本発明の範囲内では、“寸法安定性”とは、常用かつ公知の粉末スラリーの貯蔵および使用の条件下で、粒子が僅かにだけ凝集するおよび/またはより小さな粒子に分解するが、その代わりに、実質的にその原形が剪断力の作用のものでさえ保持されることを意味する。
【0044】
有利には、着色および/または効果付与粉末スラリーの固体含量は、それぞれ着色および/または効果付与粉末スラリーに対して、10〜80質量%、より有利には15〜75質量%、特に有利には20〜70質量%、殊に有利には25〜70質量%、有利には30〜65質量%である。
【0045】
有利には、着色および/または効果付与粉末スラリーの微細な寸法安定性成分の平均粒度は、0.8〜40μm、より有利には0.8〜20μm、特に有利には2〜6μmである。この平均粒度は、レーザー回折法により測定して50%メジアンである。すなわち、粒子の50%は直径≦メジアンであり、かつ粒子の50%が直径≧メジアンである。
【0046】
粒子のサイズに基づき、焼成の際に完全に流延できない場合には、粒度が上限に達し、その結果フィルムのレベリング性は不利に影響する。上限としては、40μmが有利であると考えられている。それというのも、この粒度を上限を上回ると、高感度塗布装置の洗浄管が詰まる可能性があるからである。
【0047】
着色および/または効果付与粉末スラリーは、有利には溶剤不含である(助溶剤)。本発明の範囲内において、このことは、<1質量%、有利には<0.5質量%、特に有利には<0.2質量%の揮発溶剤の残留含量を有することを意味する。本発明によれば、残留含量がクロマトグラフィーによる検出限界を下回る場合には特に有利である。
【0048】
本発明により有利な第一の実施態様において、着色および/または効果付与粉末スラリーの微細な寸法安定性成分は、少なくとも1種の着色付与および/または効果付与顔料を含有する。すなわち、使用される顔料の全量が分散した粉末塗料粒子中に存在している。
【0049】
本発明により有利な第二の実施態様において、着色および/または効果付与粉末スラリーは、少なくとも1種の顔料不含の微細な成分または粉末塗料および少なくとも1種の着色付与および/または効果付与粉末顔料を含有する;すなわち、全ての顔料は別々の固相として存在する。これらの粒度に関しては、上記の説明が同様に当てはまる。
【0050】
本発明により有利な第三の実施態様において、着色および/または効果付与粉末スラリーは、使用された顔料の一部を含有する少なくとも1種の分散粉末塗料を含むのに対して、顔料の他の部分は別々の固相の形で存在する。この場合に、粉末塗料粒子中に存在するフラクションは使用される顔料の大半、すなわち50%以上を含有していてもよい。しかし、粉末塗料粒子中に50%未満が存在することもできる。粒度に関しては、ここでも上記の説明が同様に当てはまる。
【0051】
着色および/または効果付与粉末スラリーの変法のどちらを本発明により使用すべきかという問題は、特に顔料の特性により、かつ/または使用される着色および/または効果付与粉末スラリーが製造される方法により導かれる。大半の場合に、第一の有利な実施態様が特別な利点を提供し、従って、本発明によれば特に有利である。
【0052】
顔料は、有機または無機化合物から成ることができる。この多数の適切な顔料に基づいて、本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーは、幅広い適用範囲を保証し、かつ多数の色相および光学効果を実現させることができる。
【0053】
適切な効果顔料の例は、金属片顔料、例えば、市販アルミニウム青銅、DE 3636183 A1によりクロム化されたアルミニウム青銅、および市販のステンレススチール青銅ならびに非金属効果顔料、例えば、真珠泊顔料および干渉顔料、例えば、ピンクから褐赤の色相を有する酸化鉄をベースとする小板の形の効果顔料、または液体−結晶質効果顔料である。さらなる詳細については、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, 1998、176ページ、“Effect pigments”ならびに380および381ページ、“Metal oxide mica pigments”〜“Metal pigments”ならびに特許明細書および特許DE 3636156 A1、DE 3718446 A1、DE 3719804 A1、DE 3930601 A1、EP 0068311 A1、EP 0264843 A1、EP 0265820 A1、EP 0283852 A1、EP 0293746 A1、EP 0417567 A1、US 4828826 AまたはUS 5244649 Aを参照されたい。
【0054】
適切な無機着色顔料の例は、白色顔料、例えば、二酸化チタン、亜鉛白、硫化亜鉛、またはリトポン、黒色顔料、例えば、カーボンブラック、鉄マグネシウムブラックまたはスピネルブラック;着色顔料、例えば、酸化クロム、酸化クロム水化物グリーン、コバルトグリーンまたはウルトラマリングリーン、コバルトブルー、ウルトラマリンブルーまたはマンガンブルー、ウルトラマリンバイオレットまたはコバルトバイオレットおよびマンガンバイオレット、酸化鉄赤、硫セレン化カドミウム、モリブデン酸塩赤またはウルトラマリンレッド;酸化鉄ブラウン、混合ブラン、スピネルフェースおよびコランダムフェーズまたはクロムオレンジ;または酸化鉄イエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、硫化カドミウム、硫化亜鉛カドミウム、クロムイエローまたはバナジン酸ビスマスである。
【0055】
適切な有機着色顔料は、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、アントラキノン顔料、ベンゾイミダゾール顔料、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、ジケトピロロピロール顔料、ジオキサジン顔料、インダントロン顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、アゾメチン顔料、チオインジゴ顔料、金属錯体顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、フタロシアニン顔料またはアニリンブラックである。
【0056】
さらなる詳細については、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, 1998、180および181ページ、“Iron blue pigments”〜“Black iron oxide”、451〜453ページ、“Pigments”〜“Pigment volume concentration”、563ページ、“Thioindigo pigments”、567ページ、“Titanium dioxide pigments”、400ページおよび467ページ、“Naturaly occurring pigments”、459ページ、“Polycyclic pigments”、52ページ、“Azomethine pigments”、“Azo pigments”、および379ページ、“Metal complex pigments”を参照されたい。
【0057】
さらに、着色および/または効果付与粉末スラリーは、有機および無機充填剤を含んでいてもよく、これは顔料のように分散した粉末塗料粒子の内部および外部に存在していてもよい。顔料に関する説明がここでも当てはまる。
【0058】
適切な有機および無機充填剤の例は、チョーク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、シリケート、例えば、タルクまたはカオリン、シリカ、酸化物、例えば、水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウム、有機充填剤、例えば、紡糸繊維、セルロース繊維、ポリエチレン繊維、ポリアクリロニトリル粉末、ポリアミド粉末または木粉である。さらなる詳細については、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, 1998、250ページ以降、“Fillers”を参照されたい。適切な充填剤の他の例は、ドイツ国特許明細書DE 19606706 A1、第8欄、30〜64ページに開示されている。これらは、この中に記載されている量で使用するのが有利である。
【0059】
顔料および充填剤は、超微粒子の形、カバーされていない(nonhiding)形で存在することもできる。
【0060】
本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリー中での充填剤を含めた顔料の割合は、極めて広い範囲で変化させることができ、かつ個々のケースの要求、特に調節された光学効果および/またはその都度使用される顔料のカバー力により導かれる。有利には、顔料の含量はそれぞれの着色および/または効果付与粉末スラリーの固体に対して、0.5〜80質量%、より有利には0.8〜75質量%、特に有利には1.0〜70質量%、殊に有利には1.2〜65質量%、とりわけ1.3〜60質量%である。
【0061】
前記の顔料の他に、本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーは、分子分散された分布の形の有機染料を含めることができる。
【0062】
この場合に、これらの分子分散された分布の形の染料は、本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーの分散された粉末塗料粒子中でも、連続相の中でも存在することができる。
【0063】
しかし、これらは分散された粉末塗料粒子および連続相中に存在することもできる。この場合には、粉末塗料粒子中に存在するフラクションは、使用される有機染料の大半の量、すなわち50%以上を含有することもできる。しかし、粉末塗料粒子中に50%未満が存在することもできる。相の間での有機染料の分布は、相中の有機染料の溶解性により生じる熱力学的平衡に相応することもできる。しかし、分布は熱力学的平衡から遠く離れていてもよい。
【0064】
前記の本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリー中で、前記の意味で可溶性の全ての有機染料が適切である。耐光性有機染料が特に適切である。本発明の粉末スラリーから製造された被覆から殆ど移行しないか、または移行する傾向のない耐光性有機染料が特に適切である。移行の傾向は、当業者により、その一般的な知識を用いて算出され、かつ/または簡単な方向付け予備試験により、例えば、着色試験において決定される。
【0065】
着色および/または効果付与粉末スラリー中の分子分散された分布の形の有機染料の含量は、広く変化させることができ、かつ第一に製造すべき色および色相により、かつ存在する顔料および/または充填剤の量に従う。
【0066】
粉末塗料は、必須成分として少なくとも1種のバインダーを含む。
【0067】
バインダーは、オリゴマー樹脂およびポリマー樹脂である。オリゴマーは、その分子中に少なくとも2〜15のモノマー単位を含有する樹脂である。本発明により範囲内において、ポリマーは、その分子中に少なくとも10の繰り返しモノマー単位を含有する樹脂である。さらなる詳細については、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, Stuttgart, New York, 1998, “Oligomers”, 425ページを参照されたい。
【0068】
本発明によれば、バインダーのフィルム形成最低温度が少なくとも0℃、有利には少なくとも10℃、特に有利には少なくとも15℃、殊に有利には少なくとも20℃、とりわけ有利には少なくとも25℃であるのが有利である。フィルム形成最低温度は、ドクターブレードを用いて、バインダーの水性分散液をガラスプレート上に引落とし、かつこれを勾配オーブン中で加熱するすことにより決定することができる。粉末状の層が形成される温度をフィルム形成最低温度と称する。さらなる詳細については、Roempp, Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, Stuttgart, New York, 1998, “Minimum film formation temperature”, 391ページを参照されたい。
【0069】
適切なバインダーの例は、エチレン性不飽和モノマーのランダム、交互および/またはブロック状に構成された線状および/または分枝および/または櫛状に構成された付加(コ)ポリマー、または重付加樹脂および/または重縮合樹脂である。これらの用語に関する詳細については、Roempp, Lexikon Lacke und Druckfarben, Georg Thieme Verlag, Stuttgart, New York, 1998, 457ページ“Polyaddition”および“Polyaddition resins (polyadducts)”ならびに463ページおよび464ページ、“Polycondensates”、“Polycondensation”および“Polycondensation resins”ならびに73および74ページ“Binders”を参照されたい。
【0070】
適切な付加(共)重合体の例は、(メタ)アクリレート(コ)ポリマーまたは部分的に鹸化されたポリビニルエステル、特に(メタ)アクリレートコポリマーである。
【0071】
適切な重付加樹脂および/または重縮合樹脂の例は、ポリエステル、アルキド、ポリウレタン、ポリラクトン、ポリカーボネート、ポリエーテル、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂アミンアダクト、ポリ尿素、ポリアミド、ポリイミド、ポリステルポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタンまたはポリエステル−ポリエーテル−ポリウレタン、特にエポキシ樹脂である。
【0072】
熱硬化性粉末塗料および二重硬化性粉末塗料の自己架橋性バインダーは、それらの種の基または相補的反応性官能基と架橋反応することができる反応性官能基を含有する。外部架橋バインダーは、架橋剤中に存在する相補的反応性官能基と架橋反応することができる反応性官能基を含有する。本発明により使用すべき相補的反応性官能基の適切な例は、以下の覧表にまとめられている。覧表中で、変数Rは非環式または環式脂肪族、芳香族および/または芳香脂肪族基を表し、変数R’およびR’’は、同じまたは異なる脂肪族基を表すか、または相互に結合して脂肪族またはヘテロ脂肪族環を表す。
【0073】
【表1】
Figure 2004513206
【0074】
それぞれの相補的な基の選択は、一方では本発明による粉末スラリーの製造、貯蔵および塗布の際に、不所望な反応、特に早まった架橋を行わず、かつ/または場合により化学線での硬化を妨げないか、または阻止しないように、または他方では、どの温度範囲で架橋を行うべきかに左右される。
【0075】
本発明による粉末スラリーの場合には、60〜180℃の架橋温度を使用するのが有利である。従って、一方ではチオ基、ヒドロキシル基、N−メチロールアミノ基、N−アルコキシメチルアミノ基、イミノ基、カルバメート基、アロファネート基、エポキシ基および/またはカルボキシル基、有利にはヒドロキシル基、エポキシ基、特にエポキシ基を有するバインダーを使用するのが有利であり、他方では、アルデヒド基、カルボキシル基、エポキシ基、ブロックトイソシアネート基、ウレタン基、メチロール基、メチロールエーテル基、シロキサン基、カルボネート基、アミノ基、ヒドロキシル基および/またはβ−ヒドロキシアルキルアミド基、有利には、エポキシ基、ヒドロキシ基、β−ヒドロキシアルキルアミド基、ブロック化されたおよびブロック化されていないイソシアネート基、ウレタン基またはアルコキシメチルアミノ基、特に有利にはエポキシ基またはヒドロキシル基、特にフェノール性ヒドロキシル基を有する架橋剤を使用するのが有利である。
【0076】
自己架橋性着色および/または効果付与粉末スラリーの場合には、バインダーが、特にメチロール基、メチロールエーテル基および/またはN−アルコキシメチルアミノ基を含む。
【0077】
本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーに特に適切である相補的に反応性の官能基は、次のものである:
− 一方がカルボキシル基であり、かつ他方がエポキシ基および/またはβ−ヒドロキシアルキルアミド基である
− 一方がヒドロキシル基であり、かつ他方がブロック化されたイソシアネート基、ウレタン基またはアルコキシメチルアミノ基である
− 一方がエポキシ基であり、かつ他方がフェノール性ヒドロキシル基である。
【0078】
前記の反応性官能基に関するバインダーの官能価は、極めて広い範囲で変化させることができ、かつ特に目的とする架橋密度により応じ、かつ/またはそれぞれ使用される架橋剤の官能価に応じる。例えば、カルボキシル基含有のバインダーの場合には、酸価は、10〜100、有利には15〜80、特に有利には20〜75、殊に有利には25〜70、とりわけ30〜65mg/KOH/gである。ヒドロキシル基含有バインダーの場合には、OH価は有利には15〜300、有利には20〜250、特に有利には25〜200、殊に有利には30〜150、とりわけ35〜120mg/KOH/gである。またはエポキシ基含有バインダーの場合には、エポキシ当量は有利には400〜2500、有利には420〜2200、特に有利には430〜2100、殊に有利には440〜2000、とりわけ有利には440〜1900である。
【0079】
前記の相補的な反応性官能基は、ポリマー化学の通常かつ公知の方法によりバインダー中に組込むことができる。これらは、例えば相応する反応性官能基を有するモノマーの組込により、かつ/またはポリマーに類似した反応を用いて行うことができる。
【0080】
反応性官能基を有する適切なオレフィン性不飽和モノマーの例は、
a1)分子あたり少なくとも1個のヒドロキシル基、アミノ基、アルコキシメチルアミノ基、カルバメート基、アロファネート基またはイミノ基を有するモノマー、例えば、
− 酸でエステル化されたアルキレングリコールから誘導されるか、またはα,β−オレフィン性不飽和カルボン酸とアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドとの反応により得られる、アクリル酸、メタクリル酸または他のα,β−オレフィン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、特に、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸のヒドロキシアルキルエステル、この場合、ヒドロキシルアルキル基は、例えば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル−、3−ヒドロキシプロピル−、3−ヒドロキシブチル−、4−ヒドロキシブチルアクリレート、−メタクリレート、−エタクリレート、−クロトネート、−マレエート、−フマレートまたは−イタコネートのように20個までの炭素原子を含有している;またはヒドロキシシクロアルキルエステル、例えば、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン−、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−またはメチルプロパンジオールモノアクリレート、−モノメタクリレート、−モノエタクリレート、−モノクロトネート、−モノマレエート、−モノフマレートまたは−モノイタコネート;環式エステルからの反応生成物、例えば、ε−カプロラクトンおよびこれらのヒドロキシアルキルエステルまたはヒドロキシシクロアルキルエステル;
− オレフィン性不飽和アルコール、例えば、アリルアルコール;
− ポリオール、例えば、トリメチロールプロパンモノアリルエーテルまたはジアリルエーテルまたはペンタエリトリットモノアリルエーテル、−ジアリルエーテルまたは−トリアリルエーテル;
− アクリル酸および/またはメタクリル酸と、分子あたり5〜18個の炭素原子を有するα−位で分枝したモノカルボン酸のグリシジルエステルとの反応生成物、特にベルサチック酸(R)、または反応生成物の代わりに、アクリル酸および/またはメタクリル酸の当量を、次に重合反応の間または後に分子あたり5〜18個の炭素原子を有するα−位で分枝したモノカルボン酸のグリシジルエステル、特にベルサチック酸(R)と反応させる;
− アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、アリルアミンまたはN−メチルイミノエチルアクリレート;
− N,N−ジ(メトキシメチル)アミノエチルアクリレートまたはメタクリレートまたはN,N−ジ(ブトキシメチル)アミノプロピルアクリレートまたはメタクリレート;
− (メタ)アクリルアミド、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル−、N−メチロール−、N,N−ジメチロール−、N−メトキシメチル−、N,N−ジ(メトキシメチル)−、N−エトキシメチル−および/またはN,N−ジ(エトキシエチル)−(メタ)アクリル酸アミド;
− アクリロイルオキシ−またはメタクリロイルオキシエチル−、−プロピルまたは−ブチルカルバメートまたは−アロファネート;さらに適切なカルバメート基を含有するモノマーの例は、特許明細書US−A−3,479,328、US−A−3,674,838、US−A 4,126,747、US−A−4,279,833またはUS−A 4,340,497に記載されている;
a2)分子あたり少なくとも1個の酸基を有するモノマー、例えば、
− アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸;
− オレフィン性不飽和スルホン酸またはホスホン酸またはこれらの部分エステル;
− マレイン酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステルまたはフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル;または
− ビニル安息香酸(全ての異性体)、α−メチルビニル安息香酸(全ての異性体)またはビニルベンゼンスルホン酸(全ての異性体)。
【0081】
a3)エポキシ基含有モノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸のグリシジルエステルまたはアリルグリシジルエーテル。
【0082】
これらは、特にグリシジル基含有の(メタ)アクリレートコポリマーを製造するために使用するのが有利である。
【0083】
前記の種類のより高い官能価のモノマーは、一般的には少量で使用される。本発明の範囲内で少量のより高い官能価のモノマーとは、架橋ポリマーミクロ粒子の製造を目的とする以外は、付加コポリマー、特に(メタ)アクリレートコポリマーの架橋またはゲル化を生じない量であると解釈される。
【0084】
ポリエステルまたはポリエステル−ポリウレタン中に反応性官能基を組込むために適切なモノマー単位の例は、ケトンでブロックされた2,2−ジメチロールエチル−または−プロピルアミンであり(その際、得られたケトキシム基は、組込の後に再び加水分解される)、または2個のヒドロキシル基または2個の第一および/または第二アミノ基ならびに少なくとも1個の酸基、特に少なくとも1個のカルボキシル基および/または少なくとも1個のスルホン酸基を有する化合物、例えば、ジヒドロキシプロピオン酸、ジヒドロキシコハク酸、ジヒドロキシ安息香酸、2,2−ジメチロール酢酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロールペンタン酸、α,δ−ジアミノバレリアン酸、3,4−ジアミノ安息香酸、2,4−ジアミノトルエンスルホン酸または2,4−ジアミノジフェニルエーテルスルホン酸である。
【0085】
ポリマー類似反応により本発明の反応性官能基を組込む例は、ヒドロキシル基含有樹脂とホスゲンとの反応であり、これによりクロロホルメート基含有樹脂が得られ、かつクロロホルメート基含有樹脂とアンモニアおよび/または第一および/または第二アミンとのポリマー類似反応によりカルバメート基含有樹脂が生じる。この種の他の適切な例は、特許US 4,758,632 A、US 4,301,257 AまたはUS 2,979,541 Aから公知である。
【0086】
着色および/または効果付与二重硬化性粉末スラリーのバインダーは、さらに化学線で活性化可能な結合を分子あたり少なくとも1個有する基を数平均で、少なくとも1個、有利には少なくとも2個有する。化学線で硬化可能な着色および/または効果付与粉末スラリーのバインダーは、これらの基を少なくとも2個有する。
【0087】
本発明の範囲内において、化学線で活性化可能な結合とは、化学線で照射する際に、反応性になり、かつその種の他の活性化された結合が、ラジカルおよび/またはイオンメカニズムにより進行する付加重合反応および/または架橋反応を行う結合であると解釈される。適切な結合の例は、炭素−水素−単結合または炭素−炭素−、炭素−酸素−、炭素−窒素−、炭素−燐−または炭素−ケイ素−単結合または−二重結合である。このうち、炭素−炭素−二重結合が特に有利であり、従って本発明により特に有利に使用される。これを端的に以下に“二重結合”と記載する。
【0088】
それゆえ、本発明による有利な基は、1個の二重結合または2個、3個または4個の二重結合を有する。1個以上の二重結合を使用する場合には、二重結合を共役することができる。本発明によれば、二重結合が離れて、特に問題の基の中でそれぞれが末端に存在するのが有利である。本発明によれば、2個の、特に1個の二重結合を使用するのが有利である。
【0089】
分子あたり平均で化学線で活性化可能な基を1個以上使用する場合には、この基が構造的に相互に異なるか、または同じ構造である。
【0090】
これらが構造的に相互に異なる場合には、本発明の範囲内においてこの事は、2個、3個または4個以上、特に2個の化学線で活性化可能な基を使用することを意味し、これらの基は2個、3個、4個以上、特に2個のモノマークラスから誘導されることを意味する。
【0091】
適切な基の例は、(メタ)アクリレート、エタクリレート、クロトネート、シンナメート、ビニルエーテル、ビニルエステル、ジシクロペンタジエニル、ノルボルネニル、イソプレニル、イソプロペニル、アリルまたはブテニル基;ジシクロペンタジエニル、ノルボルネニル、イソプレニル、イソプロペニル、アリルまたはブテニルエーテル基;またはジシクロペンタジエニル、ノルボルネニル、イソプレニル、イソプロペニル、アリルまたはブテニルエステル基、特にアクリレート基である。
【0092】
有利には、前記の基は、ウレタン、ウレア、アロファネート、エステル、エーテルおよび/またはアミド基、特にエステル基を介してそれぞれのバインダーの基本構造に結合している。通常は、このことは常用かつ公知の重合に類似する反応、例えば、側鎖のグリシジル基と上記の1個の酸基を含有するオレフィン性不飽和モノマーとの反応、側鎖のヒドロキシル基とこれらのモノマーのハロゲン化物との反応、ヒドロキシル基と二重結合含有イソシアネート、例えば、ビニルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネートおよび/または1−(1−イソシアナト−1−メチルエチル)−3−(1−メチルエテニル)ベンゼン(CYTEC社製のTIM(R))との反応、またはイソシアネート基と上記のヒドロキシル含有モノマーとの反応により生じる。
【0093】
または、二重硬化粉末塗料中で、単に熱で硬化可能なバインダーと単に化学線で硬化可能なバインダーとの混合物を使用することができる。
【0094】
バインダーの材料組成物には基本的には特別な特性が無く、むしろ、適切なバインダーには次のものが含まれる:
− 米国特許明細書US 4268542 AまたはUS 5379947 Aおよび特許明細書DE 2710421 A1、DE 19540977 A1、DE 19518392 A1、DE 19617086 A1、DE 19613547 A1、DE 19618657 A1、DE 19652813 A1、DE 19617086 A1、DE 19814 471 A1、DE 19841842 A1またはDE 19841408 A1、未公開ドイツ特許明細書DE 19908018.6またはDE 19908013.5または欧州特許明細書EP 0652264 A1に記載され、熱および/または化学線で硬化可能な粉末クリアラカースラリーにおいて使用するために製造されたバインダー、
− 特許明細書DE 19835296 A1、DE 19736083 A1またはDE 19841842 A1に記載され、二重硬化性クリアラッカーにおいて使用するために製造されたバインダー、または
− ドイツ国特許明細書DE 4222194 A1、BASF Lacke+Farben AG社の製品情報“Pulberlacke”, 1990, BASF Coatings AG社の会社報告“Pulverlacke, Pulverlacke fuer industrial Anwendung”, 2000年1月、またはドイツ国特許DE 19632426 C2に記載され、熱硬化性粉末塗料において使用するために製造されたバインダーが該当する。
【0095】
二重硬化性粉末塗料用の付加的なバインダーとして、または化学線で硬化可能な粉末塗料用の一般的なバインダーとしては、欧州特許明細書EP 0928800 A1、EP 0636669 A1、EP 0410242 A1、EP 0783534 A1、EP 0650978 A1、EP 0650979 A1、EP 0650985 A1、EP 0540884 A1、EP 0568967 A1、EP 0054505 A1またはEP 0002866 A1、ドイツ国特許明細書DE 19709467 A1、DE 4203278 A1、DE 3316593 A1、DE 3836370 A1、DE 2436186 A1またはDE 2003579 B1、国際特許明細書WO 97/46549またはWO 99/14254または米国特許明細書US 5824373 A、US 4675234 A、US 4634602 A、US 4424252 A、US 4208313 A、US 4163810 A、US 4129488 A、US 4064161 AまたはUS 3974303 Aに記載され、紫外線硬化性クリアラッカーおよび粉末クリアラッカーにおいて使用するために製造されたバインダーが該当する。
【0096】
バインダーの製造には方法の特徴はなく、通常かつ公知のポリマー化学の方法を用いて、例えば、前記の特許明細書中に詳述されているように行われる。
【0097】
(メタ)アクリレートポリマーの適切な製法の他の例は、欧州特許明細書EP 0767185 A1、ドイツ国特許DE 2214650 B1またはDE 2749576 B1および米国特許US 4091048 A1、US 3781379 A、US 5480493 A、US 5475073 AまたはUS 5534598 AまたはStandardwerk Houben−Weyl, Methoden der organischen Chemie, 第4版、14/1巻、24〜255ページ, 1961に記載されているものである。
【0098】
共重合用の反応器は、例えば特許明細書DE 1071241 B1、EP 0498583 A1またはDE 19828742 A1またはK. Kataokaによる文献のChemical Engineering Science、第50巻、9号、1995、1409〜1416ページに記載されているような通常かつ公知の撹拌容器、撹拌カスケード、管状反応器、ループ反応器またはテイラー型反応器が該当する。
【0099】
ポリエステルおよびアルキド樹脂の製造は、例えば、Standard work Ullmanns Encyklopaedia der technischen Chemis、第3版、第14巻、Urban & Schwarzenberg、Muenchen、Berlin, 1963、80〜89ページおよび99〜105ページ、ならびに以下の著書:“Resines Alkydes Polyesterts”by J. Bourry, Paris, Dunod, 1952、“Alkyd Resins” by C. R. Martens, Reinhold Publishing Corporation, New York, 1961および“Alkyd Resin Technology” by T. C. Patton, Interscience Publishers, 1962に記載されているものである。
【0100】
ポリウレタンおよび/またはアクリル化ポリウレタンの製造は、例えば、特許明細書EP 0708788 A1、DE 4401544 A1またはDE 19534361 A1にも記載されている。
【0101】
着色および/または効果付与粉末スラリーのバインダー含量は、極めて広く変化させることができ、かつ特にこれらが熱により自己架橋性であるか否かに応じる。この場合に、前記含量は着色および/または効果付与粉末スラリーの固体に対して、有利には20〜99.5質量%、より有利には25〜99.2質量%、特に有利には30〜99質量%、殊に有利には35〜98.8質量%、とりわけ40〜98.7質量%である。他の場合には、バインダー含量は、着色および/または効果付与粉末スラリーの固体に対して、有利には10〜80質量%、より有利には15〜75質量%、特に有利には20〜70質量%、殊に有利には25〜65質量%、とりわけ30〜60質量%である。
【0102】
熱により、または熱と化学線で硬化可能な外部架橋粉末塗料は、バインダーの反応性官能基に相補的な反応性官能基を含有する少なくとも1種の架橋剤を含有する。従って当業者は、所定の粉末塗料にとって適切な架橋剤を容易に選択することができる。
【0103】
適切な架橋剤の例は、次のものである:
− アミノプラスト樹脂、例えば、Roempp Lexikon Lacke und Druck farben, Georg Thieme Verlag, 1998, 29ページ、“Amino resins”、教書“Additives for coatings”by Johan Bielman, Wiley−VCH, Weinheim, New York, 1998, 242ページ以降、著書“Paints, Coatings and Solvents”、第二完全改訂版、著者D. Stoye and W. Freitag, Wiley−VCH, Weinheim, New York, 1998、80ページ以降、特許明細書US 4710542 A1またはEP 0245700 A1およびB. Singhおよび共同研究者による参考文献“Carbamylmethylated Melamines, Novel Crosslinkers for the Coatings Industry”in Advanced Organic Coathings Science and Technology Series, 1991、第13巻、193〜207ページに記載されているもの;
− カルボキシル基含有化合物または樹脂、例えば、特許明細書DE 19652813 A1または19841408 A1に記載されているもの、特に1,12−ドデカンジカルボン酸酸;
− エポキシ基含有化合物または樹脂、例えば、特許明細書EP 0299420 A1、DE 2214650 B1、DE 2749576 B1、US 4091048 AまたはUS 3781379 Aに記載されているもの;
− ブロックトポリイソシアネート、例えば、特許明細書US 4444954 A1、DE 19617086 A1、DE 19631269 A1、EP 0004571 A1またはEP 0582051 A1に記載されているもの;
− β−ヒドロキシアルキルアミド、例えば、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミドまたはN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)アジパミド;
− トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン、例えば、特許明細書US 4939213 A1、US 5084541 A、US 5288865 AまたはEP 0604922 A1に記載されているもの;および/または
− フェノール性硬化剤、例えば、ドイツ国特許DE 19632426 C2、5ページ、48行目〜6ページ64行目に記載されているもの。
【0104】
着色および/または効果付与粉末スラリーの架橋剤含量も同様に極めて広く変化させることができ、かつ個々のケースの要求、特に、バインダーおよび架橋剤中の相補的に反応性の官能基の数に左右される。これは、着色および/または効果付与粉末スラリーの固体に対して、1〜50質量%、有利には2〜45質量%、特に有利には3〜40質量%、殊に有利には4〜35質量%、とりわけ5〜30質量%であるのが有利である。
【0105】
前記の顔料、バインダーならびに場合により架橋剤の他に、本発明により使用されるべき着色および/または効果付与粉末スラリーは、なお少なくとも1種の添加剤を含有することができる。これらは、その物理化学的特性および/またはその機能に応じて、実質的に分散された粉末塗料粒子または実質的に連続相中に存在する。
【0106】
適切な添加剤の例は、次のものである
− 熱硬化性反応性基希釈剤、例えば、位置異性ジエチルオクタンジオールまたはヒドロキシル基含有高分枝化合物またはデンドリマー;
− 化学線で硬化可能な反応性希釈剤、例えば、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, George Thieme Verlag, Stuttgart, New York, 1998、491ページ、見出語“Reactive dilluents”に記載されているもの、
− 架橋用触媒、例えば、ジブチルスズジラウレート、デカン酸リチウムまたは亜鉛オクトエート、アミンでブロックされた有機スルホン酸、第四アンモニウム化合物、アミン、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体、例えば、2−スチリルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−ブチルイミダゾール、例えば、ベルギー特許No. 756,693に記載されているもの、またはホスホニウム触媒、例えば、ヨウ化エチルトリフェニルホスホニウム、塩化エチルトリフェニルホスホニウム、エチルトリフェニルホスホニウムチオシアネート、エチルトリフェニルホスホニウムアセテート酢酸錯体、ヨウ化テトラブチルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウムおよびテトラブチルホスホニウムアセテート酢酸錯体、例えば、米国特許US 3,477,990 AまたはUS 3,341,580 Aに記載されているもの;
− 熱不安定のラジカル開始剤、例えば、有機過酸化物、有機アゾ化合物またはC−C−開裂開始剤、例えば、ジアルキルペルオキシド、ペルオキソカルボン酸、ペルオキソジカーボネート、ペルオキシドエステル、ヒドロペルオキシド、ケトンペルオキシド、アゾジニトリルまたはベンズピナコールシリルエーテル;
− 光開始剤、例えば、Roempp Chemie Lexikon, 第9拡大改訂版、George Thieme Verlag, Stuttgart、第4巻、1991に記載されているもの、またはRoempp Lexikon Lacke und Druckfarben, George Thieme Verlag, Stuttgart、1998、444〜446ページに記載されているもの;
− 抗酸化剤、例えば、ヒドラジンおよび燐化合物;
− 紫外線吸収剤、例えば、トリアジンおよびベンゾトリフェノール;
− 光安定剤、例えば、HALS化合物、ベンゾトリアゾールまたはオキサルアニリド;
− レベリング剤;
− ラジカルスカベンジャーおよび重合阻害剤、例えば有機亜リン酸塩または2,6−ジ−tert−ブチルフェノール誘導体;
− 滑剤;
− 脱泡剤;
− 乳化剤、特に非イオン性乳化剤、例えば、アルコキシル化アルカノールおよびポリオール、フェノールおよびアルキルフェノールまたはアニオン性乳化剤、例えば、アルカンカルボン酸、アルカンスルホン酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、およびアルコキシル化アルカノールおよびポリオールのスルホン酸、フェノールおよびアルキルフェノール;
− 湿潤剤、例えば、シロキサン、フッ素含有化合物、カルボン酸モノエステル、リン酸エステル、ポリアクリル酸およびそれらのコポリマーまたはポリウレタン、例えば、特許明細書DE 19835296 A1に記載されているもの、特に下記のポリウレタンベースの結合性増粘剤と結合した形;
− 定着剤、例えば、トリシクロデカンジメタノール;
− フィルム形成助剤、例えば、セルロース誘導体;
− 難燃剤
− 脱気剤、例えば、ジアザジシクロウンデカンまたはベンゾイン;
− 保水剤;
− 流動剤;
− レオロジー制御添加剤(増粘剤)、例えば特許明細書WO 94/22968、EP−0276501 A1、EP 0249201 A1またはWO 97/12945から公知のもの;架橋ポリマー微粒子、例えばEP 0008127 A1で開示されているもの;無機層状ケイ酸塩、例えば、アルミニウムマグネシウムシリケート、ナトリウムマグネシウム層状ケイ酸塩およびモンモリロナイトタイプのナトリウムマグネシウムフッ素リチウム層状ケイ酸塩;ケイ酸、例えばアエロジル;またはイオンおよび/または相互に作用する基を有する合成ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリビニルピロリドン、スチレン−マレイン酸無水物コポリマーまたはエチレン−マレイン酸無水物コポリマーおよびこれらの誘導体またはポリアクリレート;またはポリウレタンベースの結合性増粘剤(associateve thickners)、例えば、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben, George Thieme Verlag, Stuttgart、New York, 1998, “Thickners”、599〜600ページおよび教書“Lackadditive”by Johan Bieleman, Wiley−VCH, Weinheim, New York, 1998、51〜59ページおよび65ページに記載されているもの;特にイオン性と非イオン性増粘剤との組合せ、例えば、擬似塑性挙動の調節に関する特許明細書DE 19841842 A1に記載されているもの、またはポリウレタンベースの結合性増粘剤とポリウレタンベースの湿潤剤との組合せ、例えば、ドイツ国特許明細書DE 19835296 A1に詳述されているものである。
【0107】
適切な添加剤の他の例は、教書“Lackadditive”by Johan Bieleman, Wiley−VCH, Weinheim, New York, 1998記載されている。これらは、常用かつ公知の量で使用される。
【0108】
本発明により使用すべき上記成分からの着色および/または効果付与粉末スラリーの製造にも特別な特徴がなく、実質的に特許明細書DE−19540977 A1、DE 19518392 A1、DE 19617086 A1、DE−A−19613547、DE 19618657 A1、DE 19652813 A1、DE 19617086 A1、DE−A−19814471 A1、DE 19841842 A1またはDE 19841408 A1に記載されているように実施される。但し、本発明の範囲内において顔料は加工される。
【0109】
製造の有利な第一の変法において、BASF Lacke + Farben AG社の製品情報定期出版物“Pulverlacke”, 1990またはBASF Coating AG社の文献“Pulverlacke, Pulverlacke fuer industrielle Anwendungen”、2000年1月に記載されているように、例えば、押出機またはスクリューニーダー装置を用いてホモジナイズおよび分散し、かつ粉砕することにより製造されているような着色および/または効果付与粉末塗料から出発する。粉末塗料が製造された後に、これらはさらなる粉砕および場合により、分類および篩分けにより分散を形成する。
【0110】
引き続き、粉末塗料から湿式粉砕によるかまたは粉砕された乾燥粉末塗料の撹拌混入により、着色および/または効果付与粉末スラリーを製造することができる。特に湿式粉砕が有利である。
【0111】
他の有利な変法において、前記の成分は、有機溶剤中で乳化されて水中油タイプのエマルションを生じ、この後に有機溶剤が除去される。この結果、乳化された液滴は固体化され、かつ本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーを生じる。場合により、濾過性を改善するために、湿式粉砕を行うこともできる。
【0112】
第三の有利な変法において、上記成分の液体溶融物は、非溶融顔料と一緒に有利には水および安定剤を添加しながら乳化装置に導入され、かつ得られたエマルションを冷却かつ濾過し、これにより本発明により使用すべき着色および/または効果付与粉末スラリーが生じる。混合の高い品質を達成するために、溶融物中での混合は溶剤を用いずに行うことが必須である。従って、ポリマー成分は分散装置中に粘性樹脂溶融物として供給される。
【0113】
方法の点から見て、上記の粉末スラリークリアラッカー(A)のうち1種と上記の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)のうち1種との混合、または上記の着色および/または効果付与粉末スラリー(A)のうち1種と上記の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)のうち1種との混合は、本発明の製法または着色法の範囲内において特別な特徴はなく、通常かつ公知の混合装置、例えば、撹拌容器、ディソルバーまたは押出機を用いて実施される。特に少量で製造する場合には、混合を手で行うのが有利である。
【0114】
(A)対(B)の割合は、非常に広く範囲で変化させることができ、かつ特に調節する色相および/または光学効果に従う。当業者は、前記割合をその一般的な知識を用いて、それぞれのケースで予備的着色試験において決定することができる。
【0115】
さらに、1種以上の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を本発明の製造または着色法において使用することもできる。2種以上の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)が使用される場合には、これらは相互に異なり、かつ着色および/または効果付与粉末スラリー(A)のものとは異なる色相および/または光学効果を有する。その結果、最初からまたは後から、本発明の粉末スラリーの色相および/または光学効果を大量の出費をかけずに特に正確に調節させることができる。これにより、異なる多様性および/または光学効果の強さを有する本発明の粉末スラリーを、必要に応じてそれぞれの必要量で簡単に製造することができる。従って、特定の色相および/または光学効果を有する粉末スラリーの大量生産を無しですませることができ、それにより、廃棄処分の問題が僅かにしか生じないか、または全く生じなくなる。
【0116】
本発明の製法および着色法の他の利点は、過剰で、もはや使用不可能である着色および/または効果付与粉末スラリーおよび粉末クリアラッカーまたは規格外のバッチがなお本発明による粉末スラリーの製造にも使用できるので、廃棄処分をする必要がないことである。
【0117】
本発明の粉末スラリーおよび本発明の製法および着色法の実質的な利点は、混合系を用いて製造もしくは実施することができるということである。
【0118】
混合系は、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および粉末スラリー(A)とは異なる着色および/または効果付与を有する他の少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を含む。さらに、混合系は粉末スラリークリアラッカー(A)を含むことができる。混合系の原則は、限られた数の着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および(B)を用いて、多数、例えば数千の着色および/または光学効果を混合できることである。意外にも、例えば、自動車塗装または自動車修復塗装において流布している着色および/または光学効果である10〜50種の様々な着色および/または効果付与粉末スラリーが十分に得られた。
【0119】
本発明による混合系は、有利には本発明によるモジュラー系の形で取り扱われる。
【0120】
このモジュラー系は、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)を含む効果モジュール(I)と、着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を含む少なくとも1種の効果モジュール(II)とから成る。効果モジュール(I)と(II)の数に関しては、上記の説明が同様に当てはまる。さらに、本発明のモジュラー系は、粉末スラリークリアラッカー(A)を含むクリアコートモジュール(IV)から成る。
【0121】
本発明のモジュラー系の必須官能成分(III)は、ペイント混合配合物系(C)である。この系は、種々の着色および/または効果付与粉末スラリー(A)と(B)のベース上、および場合により、粉末スラリークリアラッカー(A)のベース上に延伸され、かつ本発明の粉末スラリーの処方の形および本発明の個々の粉末スラリーから製造される被覆の標準化試料の形で示される。
【0122】
本発明の着色法により後から調節し、かつ/または本発明の混合形またはモジュラー系を用いて製造される本発明の粉末スラリー、特に本発明の製法により製造された粉末スラリーは、着色および/または効果付与粉末スラリーが通常使用される全ての最終用途に適切である。特に、これらは、自動車塗装、自動車修理塗装、内部および外部領域における構造物の塗装、ドア、窓および家具の塗装ならびにコイルコーティング、コンテナコーティングおよび電子工業部品の含浸および/またはコーティングを含めた工業塗装に適切である。
【0123】
この場合に、これらは特に、上記の工業分野において通常使用されているような下塗りされた、および下塗りされていない基材用の、着色および/または効果付与プライマー、サーフェーサー、着色および/または効果付与ソリッドトップコートまたはベースコートの製造に、または複数のこれらの機能を有することができる組合せ効果被覆の製造に適切である。
【0124】
これらは、問題なく塗布することができる。塗布された層は優れたレベリング性を有する。これらの硬化に関しては、全ての常用かつ公知の装置および熱硬化法および/または化学線での硬化法を用いることができる。得られた被覆は、鮮明な色および/または強い光学効果を示し、かつ表面の傷がない。
【0125】
実施例
製法例1
白色粉末スラリーの製造
白色粉末スラリーを製造するために、はじめに固体エポキシド樹脂(DOW(R) E. R. 642 U−20, 100%, Dow社、Schwalbach)46.9質量部、フェノール性硬化剤20.85質量部(エポキシド樹脂と過剰のビスフェノールA(DOW(R) E. R. 82, 100%, Dow社、Schwalbach)から製造)およびTitan Rutil 2310(Kronos International社の市販の二酸化チタン顔料)31.25質量部から、成分の押出および生じた混合物の粉砕により白色粉末ラッカーを製造した。
【0126】
白色粉末スラリーを以下の成分を混合することにより製造した:
脱イオン水  62.48質量部
Acrysol(R) RM−8  0.5質量部(Rohm und Haas 社の水溶性ポリウレタンを基礎とする非イオン性増粘剤;35%濃度)、
Disperse Ayd(R) W−22  1.0質量部(Krahn Chemie社(ハンブルグ)のアニオン性/非イオン性湿潤剤、水/プロピレングリコール中35%濃度)、
Triton(R) X 100 0.02質量部(Union Carbide社の非イオン性界面活性剤、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)、
白色粉末ラッカー  36.0質量部および
Byk(R) 345  0.05質量部(Byk Chemie社のポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)。
【0127】
白色粉末スラリーの固体粒子の50%は、<5.5μmの粒度を有していた。
【0128】
製造例2
黒色粉末スラリーの製造
黒色粉末スラリーを製造するために、はじめに製造例1のエポキシド樹脂64.8質量部、製造例1のフェノール硬化剤30.2質量部およびPrintex(R) U(Degussa 社のカーボンブラック顔料)5.0質量部から、成分の押出および生じた混合物の粉砕により黒色粉末ラッカーを製造した。
【0129】
黒色粉末スラリーを以下の成分を混合することにより製造した:
脱イオン水  62.48質量部
Acrysol(R) RM−8  0.5質量部(Rohm und Haas 社の水溶性ポリウレタンを基礎とする非イオン性増粘剤;35%濃度)、
Disperse Ayd(R) W−22  1.0質量部(Krahn Chemie社(ハンブルグ)のアニオン性/非イオン性湿潤剤、水/プロピレングリコール中35%濃度)、Triton(R) X 100 0.02質量部(Union Carbide社の非イオン性界面活性剤、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)、
黒色粉末ラッカー  36.0質量部および
Byk(R) 345  0.05質量部(Byk Chemie社のポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)。
【0130】
黒色粉末スラリーの固体粒子の50%は、<5.5μmの粒度を有していた。
【0131】
製造例3
黄色粉末スラリーの製造
黄色粉末スラリーを製造するために、はじめに製造例1のエポキシド樹脂51.1質量部、製造例1のフェノール硬化剤23.9質量部およびBayferrox(R) 3910(Karl Ansberger, Koeln社の酸化鉄顔料)25質量部から、成分の押出および生じた混合物の粉砕により黄色粉末ラッカーを製造した。
【0132】
黄色粉末スラリーを以下の成分を混合することにより製造した:
脱イオン水  62.48質量部
Acrysol(R) RM−8  0.5質量部(Rohm und Haas 社の非水溶性ポリウレタンを基礎とする非イオン性増粘剤;35%濃度)、
Disperse Ayd(R) W−22  1.0質量部(Krahn Chemie社(ハンブルグ)のアニオン性/非イオン性湿潤剤、水/プロピレングリコール中35%濃度)、
Triton(R) X 100 0.02質量部(Union Carbide社の非イオン性界面活性剤、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)、
黄色粉末ラッカー  36.0質量部および
Byk(R) 345  0.05質量部(Byk Chemie社のポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)。
【0133】
黄色粉末スラリーの固体粒子50%は、<5.5μmの粒度を有していた。
【0134】
実施例1から5
本発明による粉末スラリーの製造
例1:
本発明によるベージュの色相を有する粉末スラリーを、製造例1による白色粉末スラリー90.1質量部、製造例3による黄色粉末スラリー7.2質量部および製造例2による黒色粉末スラリー2.7質量部を混合することにより製造した。
【0135】
例2:
本発明による明るいグレーの色相を有する粉末スラリーを、製造例1による白色粉末スラリー97.1質量部および製造例2による黒色粉末スラリー2.9質量部を混合することにより製造した。
【0136】
例3:
本発明による淡黄色の色相を有する粉末スラリーを、製造例1による白色粉末スラリー45.1質量部および製造例3による黄色粉末スラリー54.9質量部を混合することにより製造した。
【0137】
例4:
本発明による暗い黄色の色相を有する粉末スラリーを、製造例3による黄色粉末スラリー90.8質量部、製造例1による白色粉末スラリー3.5質量部および製造例2による黒色粉末スラリー5.7質量部を混合することにより製造した。
【0138】
例5:
本発明による暗いグレーの色相を有する粉末スラリーを、製造例2による黒色粉末スラリー95.3質量部、製造例1による白色粉末スラリー3.8質量部および製造例3による黄色粉末スラリー0.9質量部を混合することにより製造した。
【0139】
例1から5の本発明による粉末スラリーは、簡単に製造することができる。色相の再現性は傑出していた。本発明による粉末スラリーを、通常かつ公知の電着塗装により被覆されたスチールパネル上に塗布した。得られた粉末スラリー層のレベリング性は、傑出していた。得られたベージュ(例1)、明るいグレー(例2)、淡黄色(例3)、暗い黄色(例4)および暗いグレー(例5)の被覆を焼成した後に、所定の規格に相当し、かつ表面の傷がなかった。

Claims (23)

  1. (A)粉末スラリークリアラッカーと
    (B)少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合するか、または
    (A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
    (B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合することにより製造可能な着色および/または効果付与粉末スラリー。
  2. 光学効果は、金属効果および/または二色光学効果である、請求項1に記載の粉末スラリー。
  3. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である、請求項1または2に記載の粉末スラリー。
  4. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分、特に同じバインダーを含有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の粉末スラリー。
  5. 粉末スラリーと着色および/または効果付与顔料を混合することにより着色および/または効果付与粉末スラリーを製造する方法において、(A)粉末スラリークリアラッカーと
    (B)少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合するか、または
    (A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
    (B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合する
    ことを特徴とする、着色および/または効果付与粉末スラリーを製造する方法。
  6. 光学効果は、金属効果および/または二色光学効果である、請求項5に記載の方法。
  7. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である、請求項5または6に記載の方法。
  8. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分、特に同じバインダーを含有する、請求項5から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 後から着色および/または効果付与粉末スラリーの色相および/または光学効果を調節する方法において、
    (A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
    (B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の着色および/または効果付与粉末スラリーとを混合する
    ことを特徴とする、後から着色および/または効果付与粉末スラリーの色相および/または光学効果を調節する方法。
  10. 光学効果は、金属効果および/または二色光学効果である、請求項9に記載の方法。
  11. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である、請求項9または10に記載の方法。
  12. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分、特に同じバインダーを含有する、請求項9から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 着色および/または効果付与粉末スラリーを製造するための、および/または後からそれらの色相および/または光学効果を調節するための混合系において、
    (A)着色および/または効果付与粉末スラリーと
    (B)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する少なくとも1種の他の着色および/または効果付与粉末スラリー含むことを特徴とする、混合系。
  14. 光学効果は、金属効果および/または二色光学効果である、請求項13に記載の混合系。
  15. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)ならびに着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である、請求項13または14に記載の混合系。
  16. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分、特に同じバインダーを含有する、請求項13から15までのいずれか1項に記載の混合系。
  17. 少なくとも1種の粉末スラリークリアラッカー(A)を含む、請求項13から16までのいずれか1項に記載の混合系。
  18. 着色および/または効果付与粉末スラリーを製造するための、および/または後からそれらの色相および/または光学効果を調節するためのモジュラー系において、
    (I)着色および/または効果付与粉末スラリー(A)を含む効果モジュールおよび
    (II)粉末スラリー(A)とは異なる色相および/または光学効果を有する着色および/または効果付与粉末スラリー(B)を含む少なくとも1種の他の効果モジュール、ならびに
    (III)ペイント混合配合物系(c)
    を含むことを特徴とする、モジュラー系。
  19. 光学効果は、金属効果および/または二色光学効果である、請求項18に記載のモジュラー系。
  20. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)ならびに着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、熱および/または化学線で硬化可能である、請求項18または19に記載のモジュラー系。
  21. 粉末スラリークリアラッカー(A)、着色および/または効果付与粉末スラリー(A)および着色および/または効果付与粉末スラリー(B)は、着色および/または効果付与顔料を除いて同じ成分、特に、同じバインダーを含む、請求項18から20までのいずれか1項に記載のモジュラー系。
  22. さらに粉末スラリークリアラッカー(A)を含有する少なくとも1種のクリアラッカーモジュール(IV)を含む、請求項18から21までのいずれか1項に記載のモジュラー系。
  23. 自動車塗装、自動車修理塗装、内部および外部領域における構造物の塗装、ドア、窓および家具の塗装ならびにコイルコーティング、コンテナコーティングおよび電子工業部品の含浸および/またはコーティングを含めた工業塗装のための、請求項1から4までのいずれか1項に記載の粉末スラリー、請求項5から8までのいずれか1項に記載の方法により製造された粉末スラリー、請求項9から12までのいずれか1項に記載の方法により後から調節された粉末スラリー、請求項13から17までのいずれか1項に記載の混合系を用いて製造された粉末スラリーおよび/または請求項18から22までのいずれか1項に記載のモジュラー系を用いて製造された粉末スラリーの使用。
JP2002539442A 2000-10-31 2001-10-31 着色および/または効果付与粉末スラリー、その製法および着色および/または効果付与粉末スラリーのための混合系 Pending JP2004513206A (ja)

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