JP2004512884A - 消費者において化粧品を評価する方法 - Google Patents

Abstract

化粧品の消費者の体への効果、特にある期間にわたる効果を示すための方法およびキットが提供される。この方法は、化粧品を体に使用すること、消費者の画像を取り込むこと、この画像をモニターに表示すること、およびこの画像をデジタル変換して、選択された化粧品のある期間にわたる使用の効果を反映させることを含む。体の変換された属性には、輝き／色、たるみ／小じわ、毛穴、およびこれらの組合わせがある。もとの画像と変換された画像とが、スクリーン上で並置される。消費者が最も魅力的な変換を選んでしまうまで、消費者は、変換された画像と表示された画像とから、好ましくは繰返し選ぶよう求められる。

Description

【０００１】
本発明は、消費者の皮膚、特に顔の皮膚の画像を、消費者が規定した複合美容属性を有する画像に変換する方法に関する。
【０００２】
化粧品会社は、小じわの長さおよび幅の増加に基づいて、小じわと、どのように小じわが悪化するかを示すための店頭視覚化ツールを開発してきた。これらのツールは、実際の消費者または臨床データにも基づいておらず、経時的な小じわの進行の実際の調査にも基づいていない。さらには多くの会社は、顔への色の変化を伴なって実際の画像を表示する技術を有するが、消費者が規定した複合美容属性の改良の結果としてどのような顔になるかを示さない。例えば第ＪＰ７１００１２６号および第ＪＰ５１９６４３６号（資生堂）参照。もう１つの資生堂の特許（第ＪＰ６３００６４６１号）は、店頭で取られた大雑把なレプリカに基づいたビデオ編集システムからアドバイスを提供している。
【０００３】
第ＪＰ８２９９２８８号（カネボウ）は、「しみ」測定について記載している。これらは、乾燥、油性、または皮膚上の小さい（ｍｍサイズ）区域上の色に関連していることがある。これらの測定は店頭診断であるが、これらは本発明のような顔の全体的な属性の視覚化を含んでいない。
【０００４】
クリニーク社は、使用者の入力に基づいた、製品アドバイスのためのウエブサイトを有している。これは、複合美容属性または健康な肌における実際の変化も専門家のランク付けも含んでいない。
【０００５】
レブロン社は、米国特許第５，１６３，０１０号において、販売の時点での調査に基づいて顧客の注文もまじえた製品をアドバイスするための同様なシステムについて記載している。
【０００６】
顔の特徴部分と、年齢および性の知覚との関係に関する調査がある。例えば下記文献参照。すなわち、Ｈａｗｋｉｎｓ　ＳＳ，Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、Ｂｕｒｔ　ＤＭ、Ｒｏｗｌａｎｄ　ＤＡ、およびＭｕｒａｈａｔａ　ＲＩ、「画像平均技術を通して開発された、顔の属性の原型（Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ　ｏｆ　ｆａｃｉａｌ　ａｔｔｒｉｂｕｔｅｓ　ｄｅｖｅｌｏｐｅｄ　ｔｈｒｏｕｇｈ　ｉｍａｇｅ　ａｖｅｒａｇｉｎｇ　ｔｅｃｈｎｉｑｕｅｓ）」、Ｉｎｔｅｒｎ．Ｊ．ｏｆ　Ｃｏｓ．Ｓｃｉｅｎｃｅ，２１；１５９〜１６６（１９９１）；Ｒｏｗｌａｎｄ　ＤＡ、Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、Ｂｕｒｔ　ＤＭ、Ｌｅｅ　ＫＪ、およびＡｋａｍａｔｓｕ　Ｓ．「２および３−Ｄにおける顔の画像の変換（Ｔｒａｎｓｆｏｒｍｉｎｇ　Ｆａｃｉａｌ　Ｉｍａｇｅｓ　ｉｎ　２　ａｎｄ　３−Ｄ）」、Ｉｍａｇｉｎａ　９７−Ｃｏｎｆｅｒｅｎｃｅｓ−Ａｃｔｅｓ／Ｐｒｏｃｅｅｄｉｎｇｓ，１〜８頁、１９９７年２月；Ｂｕｒｔ　ＤＭ、Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、「顔の魅力、年齢、性、話し方、表情の判断における知覚的非対称（Ｐｅｒｃｅｐｔｕａｌ　ａｓｙｍｍｅｔｒｉｅｓ　ｉｎ　ｊｕｄｇｅｍｅｎｔｓ　ｏｆ　ｆａｃｉａｌ　ａｔｔｒａｃｔｉｖｅｎｅｓｓ，ａｇｅ，ｇｅｎｄｅｒ，ｓｐｅｅｃｈ　ａｎｄ　ｅｘｐｒｅｓｓｉｏｎ）」、Ｎｅｕｒｏｐｓｙｃｈｏｌｏｇｉａ　３５（５）：６８５〜６９３、１９９７；Ｂｕｒｔ　ＤＭ、Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、「成人白人男性の顔における年齢の知覚：形状および色情報のコンピュータグラフィック操作（Ｐｅｒｃｅｐｔｉｏｎ　ｏｆ　ａｇｅ　ｉｎ　ａｄｕｌｔ　Ｃａｕｃａｓｉａｎ　ｍａｌｅ　ｆａｃｅｓ：ｃｏｍｐｕｔｅｒ　ｇｒａｐｈｉｃ　ｍａｎｉｐｕｌａｔｉｏｎ　ｏｆ　ｓｈａｐｅ　ａｎｄ　ｃｏｌｏｕｒ　ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）」、Ｐｒｏｃ．Ｒ．Ｓｏｃ．Ｌｏｎｄ．Ｂ　２５９：１３７〜１４３、１９９５；Ｒｏｗｌａｎｄ　ＤＡ、Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、「形状および色を通した顔の外見の操作（Ｍａｎｉｐｕｌａｔｉｎｇ　ｆａｃｉａｌ　ａｐｐｅａｒａｎｃｅ　ｔｈｒｏｕｇｈ　ｓｈａｐｅ　ａｎｄ　ｃｏｌｏｒ）」、ＩＥＥＥ　Ｃｏｍｐｕｔｅｒ　Ｇｒａｐｈｉｃｓ　ａｎｄ　Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓ　１５（５）：７０〜７６、１９９５；Ｐｅｒｒｅｔｔ　ＤＩ、Ｍａｙ　ＫＡ、Ｙｏｓｈｉｋａｗａ　Ｓ．「顔の形状および女性の魅力の判断（Ｆａｃｉａｌ　ｓｈａｐｅ　ａｎｄ　ｊｕｄｇｍｅｎｔｓ　ｏｆ　ｆｅｍａｌｅ　ａｔｔｒａｃｔｉｖｅｎｅｓｓ）」、Ｎａｔｕｒｅ　３６８：２３９〜２４２、１９９４である。これらの論文は、画像化技術を進歩させたが、モデルの個々の属性に特定的には適用されなかった。これらは集合的に考慮されて、消費者によって求められている複合美容属性（例えば「健康な」肌）を規定する。
【０００７】
したがって本発明は、消費者の皮膚、特に顔の画像を、ある期間にわたる化粧品の効果を反映するように示す方法を提供することを目的とする。
【０００８】
本発明はまた、ある期間にわたっての、消費者の顔またはその他の体の部分に対する化粧品を、画像変換を通して評価する方法も目的とする。
【０００９】
もう１つの実施形態において、本発明は、個人の実際の顔の画像が経時的に変換され、色、たるみ、小じわ、きめ、および輝きに対する化粧品の効果を実証することができる方法を提供することを目的とする。
【００１０】
さらにもう１つの実施形態において、本発明は、ある期間にわたって使用された時の、あるいくつかの化粧品の効果を潜在的顧客に実証し、未処理の効果との比較を可能にする方法を提供することを目的とする。
【００１１】
本発明のこれらの目的およびその他の目的は、下記の概要および詳細な考察を考慮することによって、さらに十分に明らかになる。
【００１２】
したがって、
（ｉ）消費者の体に試すための化粧品を選び、ある期間にわたって観察される体の特徴部分を特定する段階；
（ｉｉ）上記体の部分の画像を取り込む段階；
（ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
（ｉｖ）上記表示された上記画像上の選択された上記体の特徴部分を、その化粧品の予測された効果と一致するようにデジタル変換し、このデジタル変換された画像を表示する段階；
（ｖ）上記変換された画像に対する上記表示された画像の結果を消費者に比較させる段階；および
（ｖｉ）消費者が最適な変換を選んでしまうまで、段階（ｉｖ）と（ｖ）とを任意に繰返す段階、
を含む、ある期間にわたって使用されるときの、消費者の体の部分への化粧品の有効性を示す方法が提供される。
【００１３】
操作することができる体の特徴部分には、きめ（毛穴）、たるみ／シワ／小じわ、および輝き／色がある。殆んどの場合、変換のために選ばれる体の部分は、顔の１つまたは複数の部分である。段階（ｖ）における画像の比較は、同じスクリーン上にタイル張りされてもよい。あるいはまた、表示された画像と変換された画像とは、別々のスクリーン上にあってもよい。これらはまた、通常はコンピュータマウスまたはキーの単一クリックによって、連続スクリーン上で見ることもできる。タイル張りオプションが好ましい。このモードはまた、もとの表示画像とともに、スクリーン上に置かれた１つ以上の変換画像を有することを含んでいてもよい。例えば３つの変換画像を、表示された画像に隣接して配置することができ、この場合、これらの変換画像の各々が、１ヶ月、２ヶ月、および１年にわたって、特定の化粧品を用いる効果を表わしている。
【００１４】
本発明はまた、
（ｉ）体の特徴部分を処理する場合の消費者の美容ニーズに関して、消費者から情報を集める段階；
（ｉｉ）上記消費者の体の特徴部分の画像を取り込む段階；
（ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
（ｉｖ）色、たるみ、小じわ、きめ、輝き、およびこれらの組合わせから選ばれる体の特徴部分の特性に対する、勧められた化粧品の、ある期間にわたる効果を反映するようにデジタル変換し、上記変換された画像を表示する段階；
（ｖ）消費者に、変換された画像と表示された画像との間で選択するよう求める段階；および
（ｖｉ）消費者が最適な変換を選ぶまで、段階（ｉｖ）と（ｖ）とを任意に繰返す段階、
を含む、消費者の、この消費者にとって個人的な肉体的変化に関する美容ニーズを特定する方法にも関する。
【００１５】
本発明のもう１つの態様において、消費者の皮膚の画像をコンピュータスクリーンに表示し、この画像を消費者が規定した複合属性に変換するためのキットも提供される。消費者の皮膚または毛髪の高解像画像を得るためのカメラ、この画像を受取って表示するためのスクリーン、および計画作成デバイスも含まれ、これには、この画像を受取るため、および複合美容属性の各々の属性について原型から構成されたいくつかの差異画像を、この画像から差引くか、あるいはこれに付け加えることによって、この画像を最適な画像に変換するためのメモリプログラムが含まれる。
【００１６】
好ましい実施形態において、この計画作成デバイスはまた、肌用化粧品または療法を、消費者にアドバイスすることができるように、複合美容属性の各々の属性についての変化の方向および量も評価する。勧めはまた、計画作成デバイスによって実施することもできる。
【００１７】
この方法が老化属性に焦点を当てるとき、１つの画像からもう１つの画像への改良は、パーセンテージ改良として表示することができる。本発明によれば、パーセンテージ概念を、外見における年数低下の値と単純に置換えることも可能である。
【００１８】
本発明はまた、
（ａ）好ましくは消費者調査を通して、複合美容属性の個々の属性を特定し、各々の属性に関して複数の被験者を等級付けする段階；
（ｂ）各々の属性についての高い原型と低い原型とを得るために、低いランクが付けられた被験者の平均と高いランクが付けられた被験者の平均とをコンピュータで計算する段階；
（ｃ）個々の属性について、高い原型と低い原型との間の差異画像をコンピュータで計算する段階；
（ｄ）差異画像のインクリメントを、実際に取り込まれた画像から差引くか、またはこれに付け加えることによって最適な画像を得る段階、
を含む、複合美容属性の変換を得る方法も提供する。
【００１９】
好ましくは最適な画像は、特定されたいくつかの属性またはすべての属性についての差異画像を同時に差引くか／付け加えることによって得られる。したがって取り込まれた画像は、消費者によって望まれる程度まで、複合美容属性を有する最適画像に、消費者によって変換される。本発明のデバイスおよび方法によって、消費者は、複合美容属性の各々の要素を調節する程度を調整することができる。本発明の最も好ましい実施形態において、この方法は消費者中心である。まず複合美容属性が消費者によって（好ましくは大きい消費者パネルによって）規定され；次に原型が消費者の等級付け（好ましくは多数の消費者の専門家パネルによる等級付け）から得られ、最後に消費者が、複合美容属性を有する自分の画像を規定し、複合美容属性の各々の個々の要素を調節することができる。
【００２０】
本発明のもう１つの好ましい実施形態において、消費者によって規定された変換画像はその後、複合美容属性の各属性についての変化の量および方向を評価するために、化粧品の製造業者（または販売代理店）によって分析される。その後、化粧品の製造業者（またはその販売代理店）は、消費者が変換画像を得るのを手伝ってくれるような肌用化粧品または肌用化粧品療法を勧めることができる。
【００２１】
本発明の方法およびキットは、取り込まれた画像には存在しない属性を含む変換画像を表示しうる。例えば、消費者は、取り込まれた画像中には輝きがまったくないのに、変換された画像中では輝きを見ることができる。
【００２２】
本発明のさらにもう１つの態様は、
（ｉ）消費者の体に試すための化粧品を選び、ある期間にわたって観察される体の特徴部分を特定する段階；
（ｉｉ）上記体の特徴部分の画像を取り込む段階；
（ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
（ｉｖ）上記化粧品が消費者によって使用された後の、後の時における上記体の特徴部分の画像を取り込む段階；
（ｖ）上記取り込まれた画像と上記後の時におけるに取り込まれた画像との間で、消費者に結果を比較させる段階；および
（ｖｉ）段階（ｉｉ）の取り込まれた画像を、その化粧品の予測された効果と一致するように任意にデジタル変換し、上記デジタル変換された画像を表示し、これによって、段階（ｉｖ）から得られた実際の化粧品処理された体の特徴部分を表わしている、上記後の時における取り込まれた画像との比較を可能にさせる段階；
を含む、消費者に対する用いられた化粧品の、その消費者にとっては個人的な効果の進展を確認する方法を含んでいる。
【００２３】
ここに、消費者の実際の顔またはその他の体の部分が、コンピュータプログラムを通してデジタル変換され、化粧品処理の効果を示すことができることが見いだされた。この処理は単に、皮膚に対して、あるいは毛髪にさえ、様々な色を加えること（例えば口紅、頬紅、アイライナーまたはリップライナー、ファンデーション、およびマスカラの様々なニュアンスを評価すること）であってもよい。毛髪の場合には、カラリング、毛髪成長、または脱毛でさえも含まれる。本発明の変換は、顔のトポグラフィーおよび形状のみならず、その色およびきめも考慮に入れる。本発明の重要な態様は、変換された画像と表示されたもとの画像とが互いの隣に置かれるか、あるいは隣接スクリーン画面に置かれるということである。消費者は、これらの画像の２つの間から選ぶことを仕向けられる。仕向けられる選択は通常、変換された画像と表示されたもとの画像との間においてであるが、異なる変換画像間で行なわれてもよい。
【００２４】
本発明によれば、消費者は、下記のようにして得ることができる将来の予測変換を用いて化粧品を評価することを援助される。化粧品から効果を得ることができる体の部位から、高解像画像が取り込まれる。ついで特徴点が、これらの部位の皮膚表面に沿って半自動的に描写される。画像は、一連の属性スケールの１つまたはそれ以上によってグループ分けされ、属性Ｓが規定される。
【００２５】
消費者の認識調査に基づいて、女性の消費者は、健康的に見える肌を希望すると決定された。「健康な」肌は、複合美容属性であり、これはこれまで規定されたことがない。本明細書において用いられている「皮膚」という用語には、顔、首、手、胸、腕、および脚の皮膚が含まれる。属性Ｓは、健康な肌を規定するための１組のスケールを用いて開発された。
【００２６】
健康的に見える顔の肌の個々の属性を決定するために、米国における白人女性の定性言語生成が実施され、消費者の言語に基づいて、ランク付けの専門家が養成された。
【００２７】
この調査によって、美容上の健康の全体的外見に寄与する消費者認識の属性として、様々な美容上の顔の属性を分類した。典型的な属性には、シワおよび小じわ、毛穴、目の下のくま、柔らかさ、絹のような滑らかさ、および輝き／色が含まれた。したがって健康な顔の肌の個々の証拠は、消費者によって客観的に規定された。
【００２８】
３つの属性（輝き／色、シワおよび小じわ、および毛穴）は、したがって下記のように研究された。すなわち、処理／製品使用を行なっていない８０人のパネリストについて専門家の評価が行なわれ、写真が撮られた。これらのパネリストは全員、白いヘアキャップ、黒い胸当てを身につけ、調査場所に到着する２時間前に、自分自身の通常の洗顔製品で洗顔していた。写真は、プロセシングのためにフォトＣＤ（ＰｈｏｔｏＣＤ）に記録された。これらの画像から、健康的な輝き／色についての９つの最低のランク付け、およびシワおよび小じわ、および毛穴についての最高のランク付けを用いて、パネリストに対してコンピュータ計算した。顔の平均をコンピュータ計算する方法は、既に文献に記載されている。これらの顔の平均または原型は、これらの３つの属性の各々についての問題となる一次部位の推測を可能にした。ついで、高い原型から低い原型を差引くことによって差異画像が構成された。この手順は、全部で１９の属性に対して繰返して行なわれ、これらによって、総合的に複合美容属性の「健康な肌」が規定された。
【００２９】
等級付けの初心者は、特定の属性のプラスまたはマイナスの変換を加えるために、差異画像の様々な割合を用いて、「顔を健康的に見せる」よう促された。被験者は、これら３つの属性カテゴリー（輝き／色、毛穴、およびシワおよび小じわ）の各々において、９つの顔が示された。これらの変換は、ランダム順に、変換と中間点とのつり合いの方向で示された。３つの顔は、等級付け専門家によって、各カテゴリーに対して高いランク、３つの中程度のランク、および３つの低いランクに分けられた。等級付けの初心者は、画像を変換するプロセスにおいて自分達が見ているものを表現することができること、およびその表現が等級付け専門家によって開発された属性に十分に対応していること、が確認された。既知の生理学的プロセスが、個々の属性、例えばシワ／小じわに対する老化に対して検出された。
【００３０】
等級付けの初心者は、これらの変換のすべてを、正しい変換方向によって変換された属性において知覚された顔の健康の変化として認識した。例えば１つの属性を差引いた結果、健康的な輝き、毛穴、またはシワおよび小じわの知覚の減少を生じた。
【００３１】
等級付けの初心者とともに実施された同じ実験が、パネル専門家により繰返された。等級付けの専門家は、変換画像を得る時に用いられた属性を特定することができた。等級付けの初心者のように、等級付けの専門家は、変換画像となる属性への正しい方向を特定することができた。
【００３２】
本発明によれば、消費者は、店頭で写真を撮ってもらう。差異画像の様々な量および方向を通して、取り込まれた画像を調節することによって、オペレーターは、消費者自身の理想的な健康な肌の定義を得る。ついで、顧客に合わせた製品情報を、店頭で消費者に与え、この理想の達成を手伝うことができる。臨床的に実証された製品の変化も、この購買時点の双方向画像化システムを利用して、消費者自身の画像に基づいて消費者に示すことができる。小売店の店頭の代わりに、インターネット通信によって、および消費者自身のデジタルカメラの使用によって、消費者の家から全体のプロセスを実施することもできる。
【００３３】
本明細書において例証され、かつ記載された本発明の特定の形態は、代表的なものにすぎないと理解すべきである。この明細書において提案されたものを含むがこれらに限定されるわけではない変更も、この開示の明白な教示から逸脱することなく、例証された実施形態において行なうことができる。したがって本発明の全体の範囲を決定する場合、添付クレームを参照すべきである。

Claims (10)

1. （ｉ）消費者の体に試すための化粧品を選び、ある期間にわたって観察される体の特徴部分を特定する段階；
   （ｉｉ）上記体の部分の画像を取り込む段階；
   （ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
   （ｉｖ）上記表示された上記画像上の選択された上記体の特徴部分を、その化粧品の予測された効果と一致するようにデジタル変換し、このデジタル変換された画像を表示する段階；
   （ｖ）上記変換された画像に対する上記表示された画像の結果を消費者に比較させる段階；および
   （ｖｉ）消費者が最適な変換を選んでしまうまで、段階（ｉｖ）と（ｖ）とを任意に繰返す段階、
   を含む、ある期間にわたって使用された時の、消費者の体の部分への化粧品の有効性を示す方法。
2. 上記変換される体の特徴部分が顔である、請求項１に記載の方法。
3. 上記変換される体の特徴部分がシワおよび小じわである、請求項１または２に記載の方法。
4. 上記変換される体の特徴部分が輝きおよび色である、請求項１または２に記載の方法。
5. 上記体の特徴部分が皮膚の毛穴である、請求項１または２に記載の方法。
6. 上記体の特徴部分を観察する期間が、１ヶ月、２ヶ月、または１年である、先行請求項のうちのいずれか一項に記載の方法。
7. （ｉ）体の特徴部分を処理する場合の消費者の美容ニーズに関して、消費者から情報を集める段階；
   （ｉｉ）上記消費者の体の特徴部分の画像を取り込む段階；
   （ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
   （ｉｖ）色、たるみ、小じわ、きめ、輝き、およびこれらの組合わせから選ばれる体の特徴部分の特性を、勧められた化粧品の、ある期間にわたる効果を反映するようにデジタル変換し、上記変換された画像を表示する段階；
   （ｖ）消費者に、変換された画像と表示された画像との間で選択するよう求める段階；および
   （ｖｉ）消費者が最適な変換を選ぶまで、段階（ｉｖ）と（ｖ）とを任意に繰返す段階、
   を含む、消費者の、この消費者にとって個人的な美容ニーズを特定する方法。
8. （ａ）消費者の皮膚または毛髪の画像を得るためのカメラ；
   （ｂ）上記画像を受け取って表示するためのスクリーン；
   （ｃ）上記表示された画像を、ある期間にわたる化粧品の使用によって達成しうる効果を反映するように変換するため、および上記変換された画像を、変換されていない画像と密接な関係において表示するためのメモリプログラム、
   を含む、消費者の皮膚の画像を表示し、この画像を消費者が規定した複合属性に変換するためのキット。
9. （ａ）好ましくは消費者調査を通して、複合美容属性の個々の属性を特定し、各々の属性に関して複数の被験者を等級付けする段階；
   （ｂ）各々の属性についての高い原型と低い原型とを得るために、低いランクが付けられた被験者の平均と高いランクが付けられた被験者の平均とをコンピュータで計算する段階；
   （ｃ）個々の属性について、高い原型と低い原型との間の差異画像をコンピュータで計算する段階；
   （ｄ）差異画像のインクリメントを、実際に取り込まれた画像から差引くか、またはこれに付け加えることによって最適な画像を得る段階、
   を含む、複合美容属性の変換を得る方法。
10. （ｉ）消費者の体に試すための化粧品を選び、ある期間にわたって観察される体の特徴部分を特定する段階；
    （ｉｉ）上記体の特徴部分の画像を取り込む段階；
    （ｉｉｉ）モニターに上記画像を表示する段階；
    （ｉｖ）上記化粧品が消費者によって使用された後の、後の時における上記体の特徴部分の画像を取り込む段階；
    （ｖ）上記取り込まれた画像と上記後の時における取り込まれた画像との間で、消費者に結果を比較させる段階；および
    （ｖｉ）段階（ｉｉ）の取り込まれた画像を、その化粧品の予測された効果と一致するように任意にデジタル変換し、上記デジタル変換された画像を表示し、これによって、段階（ｉｖ）から得られた実際の化粧品処理された体の特徴部分を表わしている、上記取り込まれた画像との比較を可能にさせる段階；
    を含む、消費者に対する化粧品処理の、その消費者にとっては個人的な効果の進展を確認する方法。