【０００１】
技術分野：
本発明は、請求項１に発明の上位概念として規定したように、定置の円弧状に湾曲されたドラム壁、回転域への入口もしくは該回転域からの出口並びに前記ドラム壁間に延びていて回転軸線を基準として回動可能に支承された少なくとも１つのドア翼及び該ドア翼と一緒に回転する天井を有し、該天井が前記ドア翼と共に複数のローラを介して、回転域に対して同心的に配置された支承座内に懸架されており、かつ前記の各ローラが天井内で軸受に回転可能に軸支されている形式の回転ドアに関する。
【０００２】
背景技術：
前記形式の回転ドアは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第４４４２１９１号明細書に基づいて公知である。互いに対向して定置に配置された２つのドラム壁間に、ロータディスクの形式で一緒に回転する天井が、実質的に長方形のセントラルユニット上に配置されており、該セントラルユニットには、互いに垂直に位置する４枚のドア翼が接続している。天井構造内には、セントラルユニット及びドア翼を備えたロータディスク用の駆動ユニットが内蔵されている。セントラルユニット及びドア翼を備えたロータディスクは、複数のローラを介して、回転域に相応して円環状に配置された支承座内に懸架されている。天井は、回転域全体にわたって延びている。天井の上には、ローラを回転可能に軸支した軸受が配置されている。支承座はＵ形断面に形成されているので、所属の軸受によって夫々支持されたローラは、支承座内でのドア翼の回転と相俟って、支承座のＵ形形状の一方の脚片を介して循環運動することができる。
【０００３】
公知の回転ドアの欠点は、該回転ドアが殆ど全体的に現場で組立てられねばならない点にある。プレ・ファブリケーションは部分的にしか可能でない。特にローラ及び支承座を備えた天井構造は現場で建造されねばならない。それというのはローラが天井を超えて支承座内へ延びており、かつ天井をセントラルユニット並びにドア翼と共に支持して案内するからである。
【０００４】
発明の開示：
本発明の課題は、請求項１において発明の上位概念として規定した形式の回転ドアを改良して、従来技術の前記欠点を避けると共に、ローラ及び軸受を有する天井構造の前組立を可能にすることである。
【０００５】
前記課題は、本発明の上位概念として規定した構成手段と相俟って、請求項１の特徴部に記載した構成手段によって解決される。
【０００６】
本発明は、天井構造全体が前組立される限り、軸受の可動性によってローラが支承座外から移動され、支承座リング内部へ搬入され、次いでローラが軸受と共に移動されるので、天井構造がローラ上に載り、かつ該ローラは支承座内に載るという認識に基づいている。
【０００７】
従って本発明によれば、少なくとも軸受は、ローラと共に、組立のために運用位置から組立位置へ天井の方向へ移動可能かつ逆に戻り移動可能であり、しかもローラの組立状態で運用位置では前記ローラが支承座内に配置され、かつ組立位置では前記支承座の外部に配置されている。円形の天井構造は今や造作なく円環状の支承座の内側へ搬入可能であり、次いで該支承座はローラと共に移動調整されて、該ローラが支承座内に位置し、従って天井構造を支承座を介して支持するようにすることができる。
【０００８】
可能な限り短い移動調整運動を保証するために、軸受は、回転軸線に対して半径方向に運用位置と組立位置との間を可動である。
【０００９】
搬送時に軸受及びローラに損傷を生ぜしめないようにするために、組立位置ではローラは、天井の基面内に配置されている。天井構造はその場合、一層コンパクトに包装することができる。
【００１０】
本発明の実施形態によれば、天井は実質的に回転域全体にわたっており、これによって殊に回転域全域を照明するための照明手段の配置が容易になる。
【００１１】
本発明によって可能になる天井の前組立効果を、モータ駆動式回転ドアの場合にも達成するために、ローラは、ドア翼を天井と共に回転するために、前記天井内に配置された駆動装置と協働する。この場合殊に有利には、駆動装置は複数のモータから成っており、しかも１つのモータは夫々１本のローラを駆動する。その場合少なくとも１つのモータが、該モータに対応配設されたローラのための軸受をも形成しているのが有利である。従って組立の場合、ローラの軸受を形成するモータは、組立位置から運用位置へ動かされ、またその逆に動かされる。
【００１２】
ローラ及び／又は軸受の交換を可能にするために、ローラは着脱可能に軸受と結合されている。
【００１３】
支承座内におけるローラの確実な案内を保証するために、運用位置において軸受は位置固定可能である。回転ドアの、予め製作された天井構造を搬送するためには、軸受を組立位置に位置固定するのが有利である。これによって、包装の損傷及び／又はローラ並びに軸受の損傷の要因となる軸受並びにローラの不都合な運動が回避される。
【００１４】
軸受は長穴を有しており、該長穴内には、軸受を固定するために天井と結合された着脱可能な固定部材が係合しているのが有利である。
【００１５】
本発明のその他の利点及び特徴は、図面に基づく１実施例の以下の説明から明らかである。
【００１６】
発明を実施するための最良の形態：
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【００１７】
図１には、建造物の円弧状に湾曲された２つのドラム壁１２間の回転ドア１０が図示されている。両ドラム壁１２は互いに等しく構成されており、かつ、同一円の円周上に位置するように対向配置されている。
【００１８】
前記ドラム壁１２に対して同心的に１つのセントラルユニット１４が設けられており、該セントラルユニットは、互いに垂直に方位づけられた４枚のドア翼１６を備えている。セントラルユニット１４は、夫々外向きに均等に湾曲された４つの湾曲壁１８を有している。各湾曲壁１８の２つの終端域は夫々１枚のドア翼１６の方向に向いている。
【００１９】
ドア翼１６及びセントラルユニット１４は、ドラム壁１２と協働して、等しい大きさの４つの通路域１９を相互に仕切っており、すべての通路域は相俟ってドア翼１６の回転域２０を形成し、該回転域はドラム壁１２によって画定されている。ドラム壁１２間には夫々１つの通過口２２が設けられており、該通過口を通って回転域２０へ踏み入ることが可能である。
【００２０】
ドア翼１６を有するセントラルユニット１４の湾曲壁１８は、回転ドア１０の天井２６において、一緒に回転するロータディスク２４と結合されている。ロータディスク２４と４つの湾曲壁１８とから成るユニットが、セントラルユニット１４を形成している。
【００２１】
ロータディスク２４は複数のモータ３２を有し、該モータは、運動センサ２８及び／又はハンドスイッチ３０を介して、セントラルユニット１４をドア翼１６と共に駆動するために制御される。
【００２２】
図２の概略平面図では天井２６の一部分が図示されている。天井２６の傍に円環状に配置された支承座リング３４内には、複数本のローラ３６が間隔をおいて組込まれている。各ローラ３６は夫々１つの軸受３８に軸支されており、該軸受は、図２及び図３に示した運用位置と図４に示した組立位置との間を、回転軸線に対して半径方向にシフト可能である。
【００２３】
支承座リング３４はＵ形断面に構成されている。運用位置ではローラ３６は支承座リング３４の一方の脚片上に載っている。図２及び図３によればローラ３６は該支承座リング３４の下部脚片に当接している。ローラ３６を介して天井２６は、セントラルユニット１４及びドア翼１６と共に支承座リング３４内に支承される。軸受３８は、ローラ３６を駆動するためのモータ３２を有している。
【００２４】
支承リング３４は下面で実質的に天井２６と面整合しているので、支承座リング３４内へのローラ３６の搬入もしくは支承座３４外へのローラ３６の搬出は、造作なく可能である。支承座リング３４と天井２６との間には、公知のようにブラシパッキン４０が間挿されている。
【００２５】
軸受３８は少なくとも１つの長穴４２を有し、該長穴は、軸受３８のシフト方向に等しく方位づけられている。
【００２６】
ねじ継手のような、図示を省いた固定手段によって、軸受３８はローラ３６と共にその運用位置及び組立位置に固定的に確保することができる。
【００２７】
図４に図示した組立位置では、各ローラ３６はモータ３２を有する軸受３８と共に、天井２６の半径方向延在距離内に位置しており、該半径方向延在距離は実質的に、ドア翼１６の回転域に等しい。これに基づいて明らかなように、天井２６はそっくり下から支承座リング３４の内部に搬入され、次いで軸受３８をローラ３６と共に、図３に相当する運用位置へ動かすことが可能である。
【００２８】
等しい角度間隔をとって複数のローラ３６は所属の軸受３８と共に天井２６の上に配置されている。複数の軸受３８はやはり、天井２６をセントラルユニット１４及びドア翼１６と共に駆動するためのモータ３２を夫々有している。
【００２９】
本発明は、ローラ３６を所属の軸受３８及びモータ３２と共に簡単に移動調整することが可能であり、これによって組立が簡便になるという利点を有している。今や天井２６を、ほぼそっくり前組立し、これをそっくり支承座リング３４の内部に搬入し、次いで軸受３８をローラ３６と共に移動調整することによって、天井２６を支承座リング３４内に懸架することが可能である。次いでドア翼１６を備えたセントラルユニット１４が天井２６と連結される。
【図面の簡単な説明】
【図１】
回転ドアの斜視的な側面図である。
【図２】
ローラ、支承座及び駆動モータを有する回転ドアの天井構造部分域の原理的な平面図である。
【図３】
運転位置で示したローラ域の概略的な断面図である。
【図４】
組立位置で示したローラ域の概略的な断面図である。
【符号の説明】
１０ 回転ドア、 １２ ドラム壁、 １４ セントラルユニット、 １６ ドア翼、 １８ 湾曲壁、 １９ 通路域、 ２０ 回転域、 ２２ 通過口、 ２４ ロータディスク、 ２６ 天井、 ２８ 運動センサ、 ３０ ハンドスイッチ、 ３２ モータ、 ３４ 支承座リング、 ３６ ローラ、 ３８ 軸受、 ４０ ブラシパッキン、 ４２ 長穴[0001]
Technical field:
The present invention provides a stationary arcuately curved drum wall, an inlet to or from an area of rotation, as well as extending between the drum walls, as defined in the preamble of claim 1. At least one door wing rotatably mounted about a rotation axis and a ceiling that rotates with the door wing, the ceiling with the door wing through a plurality of rollers with respect to a rotation area. The invention relates to a revolving door of the type which is suspended in concentrically arranged bearing seats and in which said rollers are rotatably supported on bearings in the ceiling.
[0002]
Background technology:
A revolving door of this type is known, for example, from DE 44 42 191 A1. A ceiling, which rotates together in the form of a rotor disc, is arranged on a substantially rectangular central unit between two drum walls, which are arranged opposite one another, and which are perpendicular to one another. 4 door wings are connected. A drive unit for a rotor disk having a central unit and door blades is built in the ceiling structure. The rotor disk with the central unit and the door wings is suspended via a plurality of rollers in a bearing seat arranged in an annular shape corresponding to the rotation range. The ceiling extends over the entire range of rotation. A bearing that rotatably supports a roller is disposed on the ceiling. Since the bearing seat is formed in a U-shaped cross-section, the rollers respectively supported by the associated bearings, combined with the rotation of the door wings in the bearing seat, make one of the U-shaped legs of the bearing seat. Can be circulating through.
[0003]
A disadvantage of the known revolving doors is that they have to be assembled almost entirely on site. Pre-fabrication is only partially possible. In particular, ceiling structures with rollers and bearing seats must be built on site. This is because the rollers extend beyond the ceiling into the bearing seat and support and guide the ceiling together with the central unit and the door wings.
[0004]
DISCLOSURE OF THE INVENTION:
The object of the invention is to improve a revolving door of the type defined in the preamble of claim 1 to avoid the disadvantages of the prior art and to enable a pre-assembly of a ceiling structure with rollers and bearings. It is.
[0005]
The above object is achieved by a configuration according to the present invention, in combination with a configuration defined as a general concept of the present invention.
[0006]
As long as the entire ceiling structure is pre-assembled, the roller is moved from outside the bearing seat by the movability of the bearing, carried into the bearing seat ring, and then the roller is moved together with the bearing. It is based on the recognition that it rests on top and that the roller rests in the bearing seat.
[0007]
Thus, according to the invention, at least the bearing, together with the roller, is movable in the direction of the ceiling from the operating position to the assembly position and back again for assembly, and in the operating position in the assembled state of the roller, Are located in the bearing seat and, in the assembled position, outside the bearing seat. The circular ceiling structure can now be moved without any effort into the inside of the toroidal bearing seat, which is then moved and adjusted with the rollers so that the rollers are located in the bearing seat and thus the ceiling structure is connected to the bearing seat. It can be supported through.
[0008]
The bearing is movable between an operating position and an assembling position radially with respect to the axis of rotation in order to ensure the shortest possible movement adjustment movement.
[0009]
In order to avoid damage to the bearings and rollers during transport, the rollers are arranged in the base plane of the ceiling in the assembly position. The ceiling structure can then be packed more compactly.
[0010]
According to an embodiment of the invention, the ceiling extends over substantially the entire rotation range, which facilitates the arrangement of the lighting means, in particular for illuminating the entire rotation range.
[0011]
In order to achieve the pre-assembly effect of the ceiling made possible by the present invention even in the case of a motor-driven revolving door, the rollers are provided with a drive arranged in said ceiling for rotating the door wings with the ceiling. Work together. In this case, it is particularly advantageous for the drive to consist of a plurality of motors, each of which drives one roller. In this case, it is advantageous if at least one motor also forms a bearing for the roller corresponding to the motor. Thus, in the case of assembly, the motor forming the roller bearing is moved from the assembly position to the operating position and vice versa.
[0012]
The rollers are detachably connected to the bearings to allow for replacement of the rollers and / or the bearings.
[0013]
In the operating position, the bearing can be fixed in position in order to ensure a reliable guidance of the rollers in the bearing seat. In order to transport the prefabricated ceiling structure of the revolving door, it is advantageous to fix the bearing in the assembly position. This avoids undesired movements of the bearings and rollers which cause damage to the packaging and / or the rollers and bearings.
[0014]
Advantageously, the bearing has an elongate hole in which a detachable fastening element connected to the ceiling for engaging the bearing is engaged.
[0015]
Other advantages and features of the invention are apparent from the following description of an embodiment, based on the drawings.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows a revolving door 10 between two arc-shaped drum walls 12 of a building. The two drum walls 12 are configured to be equal to each other, and are opposed to each other so as to be located on the circumference of the same circle.
[0018]
A central unit 14 is provided concentrically with the drum wall 12 and comprises four door wings 16 oriented perpendicular to one another. The central unit 14 has four curved walls 18 that are each uniformly curved outward. The two end areas of each curved wall 18 are each oriented towards one door wing 16.
[0019]
The door wings 16 and the central unit 14 cooperate with the drum wall 12 to partition four equal-sized passage areas 19 from one another, all of which together form the rotation area 20 of the door wings 16. And the area of rotation is defined by the drum wall 12. One passage opening 22 is provided between each of the drum walls 12, and it is possible to step into the rotation area 20 through the passage opening.
[0020]
The curved wall 18 of the central unit 14 with the door wings 16 is connected to a co-rotating rotor disk 24 at the ceiling 26 of the revolving door 10. The unit consisting of the rotor disk 24 and the four curved walls 18 forms the central unit 14.
[0021]
The rotor disk 24 has a plurality of motors 32 which are controlled via a motion sensor 28 and / or a hand switch 30 to drive the central unit 14 with the door wings 16.
[0022]
A part of the ceiling 26 is shown in the schematic plan view of FIG. A plurality of rollers 36 are assembled at intervals in a bearing ring 34 arranged annularly near the ceiling 26. Each roller 36 is rotatably supported by a bearing 38 which moves between the operating position shown in FIGS. 2 and 3 and the assembly position shown in FIG. Can be shifted to
[0023]
The bearing ring 34 has a U-shaped cross section. In the operating position, the roller 36 rests on one leg of the bearing ring 34. 2 and 3, the roller 36 rests against the lower leg of the bearing ring 34. The ceiling 26 is supported together with the central unit 14 and the door wings 16 in a bearing ring 34 via rollers 36. The bearing 38 has the motor 32 for driving the roller 36.
[0024]
Since the bearing ring 34 is substantially flush with the ceiling 26 on the lower surface, the introduction of the roller 36 into the bearing seat 34 or the removal of the roller 36 outside the bearing seat 34 is possible without any trouble. A brush packing 40 is interposed between the bearing ring 34 and the ceiling 26 in a known manner.
[0025]
The bearing 38 has at least one slot 42 which is equally oriented in the shifting direction of the bearing 38.
[0026]
The bearing 38 can be fixedly secured in the operating position and the assembling position together with the roller 36 by fixing means (not shown) such as a threaded joint.
[0027]
In the assembled position illustrated in FIG. 4, each roller 36, together with the bearing 38 having the motor 32, is located within a radial extension of the ceiling 26, the radial extension substantially corresponding to the door wing 16 Is equal to the rotation range. As is evident from this, the ceiling 26 can be brought into the interior of the bearing ring 34 from beneath, and the bearing 38 can then be moved together with the rollers 36 into the operating position corresponding to FIG.
[0028]
At equal angular intervals, a plurality of rollers 36 together with their associated bearings 38 are arranged on the ceiling 26. The plurality of bearings 38 also have respective motors 32 for driving the ceiling 26 with the central unit 14 and the door wings 16.
[0029]
The present invention has the advantage that the rollers 36 can be easily moved and adjusted together with the associated bearings 38 and motors 32, thereby simplifying the assembly. It is now possible to suspend the ceiling 26 in the bearing ring 34 by pre-assembling the ceiling 26 almost entirely, bringing it into the bearing ring 34 in its entirety, and then adjusting the movement of the bearing 38 together with the rollers 36. It is possible. Next, the central unit 14 having the door wings 16 is connected to the ceiling 26.
[Brief description of the drawings]
FIG.
It is a perspective side view of a revolving door.
FIG. 2
FIG. 4 is a schematic plan view of a ceiling structure portion of a revolving door having rollers, a bearing seat, and a drive motor.
FIG. 3
FIG. 4 is a schematic sectional view of a roller area shown in an operation position.
FIG. 4
FIG. 4 is a schematic sectional view of a roller area shown in an assembling position.
[Explanation of symbols]
10 rotating door, 12 drum wall, 14 central unit, 16 door wing, 18 curved wall, 19 passage area, 20 rotation area, 22 passage opening, 24 rotor disk, 26 ceiling, 28 motion sensor, 30 hand switch, 32 motor, 34 bearing ring, 36 roller, 38 bearing, 40 brush packing, 42 slot