JP2004511315A - 皮膚症状の照明照射治療 - Google Patents
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Abstract
本発明によれば、皮膚症状(特に、尋常性座瘡)の美容処理のための方法が提供され、この方法は、照明照射を向ける工程を包含し、これは、標的ゾーンで、以下を含む複数の相互作用を行うために、所定の送達養生法に従って、皮膚の標的ゾーンに向けて、所定波長の照射を照明することを包含する。照射を照明することにより行われる2倍相互作用システムは、相互作用が皮膚症状をきれいにするように作用し、そしてまた(この症状により引き起こされる瘢痕の外観を最小にして)皮膚外観を改善するようにコラーゲンの産生を刺激するという、極度に有効な美容効果を提供する。本発明の技法の特徴は、任意のその他の局所適用される薬剤、または任意の侵襲性または剥離手順の必要性なくして効き目が達成されるということである。
Description
【0001】
本発明は、例えば、尋常性座瘡(Acne Vulgaris)のような、皮膚症状の美容処置に関する。
【0002】
尋常性座瘡は、11才〜30才の個体の80%に影響している皮脂腺の症状である。しかし、それは、これらの年齢群に限定されず、そして新生児から年配まですべての年齢に影響し得る。この症状にとって主に有意であると考えられる因子には、皮脂生成の増加、異常小胞角質化、プロピオニバクテリウムの存在および引き続く炎症を含む。
【0003】
炎症座瘡損傷のサイズ、内容、および深さに依存して、それは、丘疹(papule)(直径が0.5cmより小さい)、小結節(nodule)(盛り上がった固形損傷>0.5cmより大きい)、膿疱(pustule)(化膿性物質を含む膿疱)または嚢(cyst)(液体または半固体物質を含む小結節)として分類される。
【0004】
毛嚢は、皮膚中の小通路であり、毛を成長させ、そして毛嚢内に収容されている皮脂腺から皮脂分泌物を生成することを可能にする。増加したアンドロゲンレベルまたはアンドロゲン産生に対する皮脂腺の過剰反応に起因して、皮脂腺は拡大し、皮脂の増加した分泌を生じ、それは、上皮細胞の角質化とともに毛嚢を詰まらせる。初期には、これらの阻害は顕微鏡的であり、次いで、白色頭部または黒色頭部(面疱:Comedone)に進展する。充血した嚢は、バクテリアの増殖に理想的な培地である。皮脂レベルが増加したとき、皮膚に共生するプロピオニバクテリウムは、充血した皮脂を皮膚下で摂取し、そして免疫系の炎症変化および尋常性座瘡にともなう紅斑斑点を開始する引き金となる化学物質が産生される。
【0005】
炎症は、病原体の侵入に対する身体の応答であり、そして座瘡損傷にともなう赤みは、増加した血流の結果であり、それによって、白血球細胞がバクテリア細胞を侵し、そして組織を損傷し、そして膿汁を産生する。その他の流体が、この領域に流れ、そして炎症組織の部位に集まる。
【0006】
尋常性座瘡を処理するために現在用いられているアプローチは、薬物療法(全身性抗生物質、コルチゾン注射、ダイアネット(女性専用避妊ピル、ロアクタン、レチノイン酸)、PUVA(プソラレンおよび紫外線光、A型)、UVB光治療、デルマラックス(座瘡に対する赤色および青色光の組み合わせを用いるシステム)、皮膚剥脱剤、レーザー再表面化、皮膚擦傷法およびミクロ皮膚擦傷法を含む。
【0007】
照射による座瘡を処置するための公知の装置は、例えば、GB2356570、WO00/32272およびUS5549660に記載されている。本発明は、皮膚症状(特に座瘡)の美容処理のための改良された装置および方法を提供する。
【0008】
本発明によれば、皮膚症状(特に、尋常性座瘡)の美容処理のための方法が提供され、この方法は、照明照射を向ける工程を包含し、これは、標的ゾーンで、以下を含む複数の相互作用を行うために、所定の送達養生法に従って、皮膚の標的ゾーンに向けて、所定波長の照射を照明することを包含する:
a)皮膚症状の原因の少なくとも部分的抑制または消去に至る反応;および、
b)コラーゲン産生を行うに十分な程度まで炎症応答を刺激する、組織の非剥離加熱。
【0009】
照射を照明することにより行われる2倍相互作用システムは、相互作用が皮膚症状をきれいにするように作用し、そしてまた(この症状により引き起こされる瘢痕の外観を最小にして)皮膚外観を改善するようにコラーゲンの産生を刺激するという、極度に有効な美容効果を提供する。本発明の技法の特徴は、任意のその他の局所適用される薬剤、または任意の侵襲性または剥離手順の必要性なくして効き目が達成されるということである。
【0010】
上記で規定される相互作用a)およびb)が実質的に同時期に起こることが好ましい。
【0011】
この照射は、代表的には、(皮膚表面またはその下の剥離を避けて)低強度であり、そして、代表的には、以下に詳細に説明される理由のため、主に、黄色光(585nm)またはほぼ黄色色の波長である。光の吸収は、真皮血管を通じ、表皮には副作用はない。
【0012】
望ましくは、皮膚症状の原因の少なくとも部分的除去または抑制に至る反応は、光化学的反応である。
【0013】
有益には、この加熱相互作用は、代表的には、予め選択された発色団による、所定波長の光の選択的吸収により引き起こされる光熱効果である。
【0014】
尋常性座瘡のために、プロピオニバクテリウムと戦うために標的化される発色団は、連結組織中のポルフィリンである。特定波長(ほぼ黄色光−585nmの波長)の光から励起されるとき、この組織結合感光剤は、一重項酸素(singlet oxygen)の産生を生じ、それによってこのバクテリアを破壊する光化学反応を生成する。
【0015】
プロピオニバクテリウムは酸素を嫌い(嫌気性)、そして皮膚組織中のポルフィリンとして知られる化学物質に依存する。ポルフィリンは、通常、光の非存在下では無害である。しかし、それは感光性であり、そして必要な波長の光に曝されるとき、この光化学反応が起こる。これは、ポルフィリンの基底状態から反応性の三重項状態への遷移を生じる。このレベルにおいて、分子状酸素との反応は、一重項酸素を生成する。一重項酸素を生成するためにポルフィリンを活性化する、適切な光源の媒体により、尋常性座瘡の原因となるこのバクテリアは、美容的で無痛の非侵襲的かつ有効な様式で無くされ得る。
【0016】
血管拡張および充血は、感染に対する応答を含む、炎症応答を構成する部分である。従って、任意の炎症/感染病巣は、赤血球の不均衡濃度を含む。
【0017】
ポルフィリン分子は、ヘモグロビンのヘム(heam)中に含まれており、任意の炎症または感染病巣は、所定濃度の天然ポルフィリンを含んでいる。例えば、黄色(585nm)光を用いる、このポルフィリンの活性化は、座瘡中のバクテリアのような隣接する毒素を破壊する物質を放出する。
【0018】
同様に、酒さ(rosacea)のような皮膚の任意の急性炎症症状は、正確な毒素は未知であり得るが、補助され得る。
【0019】
第2に、熱損傷を生成するために、真皮血管叢中の発色団ヘモグロビンを標的にすることは、コラーゲン産生の原因となる線維芽細胞の産生を刺激する。産生された刺激コラーゲンは、皮膚の天然充填材料であり、皮膚のきめ(texture)および外観を美容的に改善する。(当面選択された波長の)光への曝露は、標的発色団、すなわち、オキシヘモグロビンにおいて、選択的で非剥離的な光熱分解効果を生じる。真皮血管叢内の照射(光)の相互作用は、炎症/成長応答を誘導する。これは、血管壁を通じ、そして真皮間質中への、内皮細胞からの炎症性メディエーターの放出を生じ、そこで、それらは、線維芽細胞活性を刺激する。線維芽細胞は、炎症性メディエーターによる刺激がなければ、休止状態である。これは、線維芽細胞による応答を生成し、組織修復機構を開始し、これは、次に、皮膚の天然の充填材料であり、そして皮膚のきめおよび外観を改善する増加した新たなコラーゲンを生成する。
【0020】
送達されるエネルギーのエネルギー密度は、正確に制御されるべきであり、そして所定の閾値レベルを超えないようにモニターされるべきである。
【0021】
線維芽細胞活性を刺激するために、入射光は、線維芽細胞活性およびそれ故コラーゲン産生の引き金となる必要なメディエーターを放出するために、微小血管中に吸収されなければならない。
【0022】
上記の特定の波長、例えば、600nm(例えば、660nm−赤)は、コラーゲン刺激には最適ではない。なぜなら、赤色光は、ヘモグロビン/オキシヘモグロビン中で優先的に吸収されないからである。代替オプションは、2つの波長を用いることであり、1つはポルフィリンで良く吸収され、黄色領域中の吸収ピーク以外の吸収ピークをもち、および少なくとも1つの黄色(570−590nm)の波長である。
【0023】
皮膚症状が尋常性座瘡である場合、従って、照明照射の波長は、実質的に570〜590nmの範囲の主要な波長または狭い波長バンドを含むことが好ましい。
【0024】
有利には、送達される照射はパルス化され、好ましくは、このパルス持続期間は、標的構造の熱的弛緩時間より少ない。これは、標的構造に起こる熱損傷を制限かつ制御し、そして必要な場合、正確な熱的および化学的応答を制御する。
【0025】
光化学的相互作用は、代表的には、入射光子の数に依存し、それ故、光子は、パルスまたは連続波モードで送達され得る。しかし、コラーゲンの刺激には、パルス化操作が好ましく、炎症性メディエーターの放出の駆動を起こす必要なエネルギーレジメの送達を確実にする。
【0026】
光(照射)源は、レーザー供給源(レーザーダイオードなど)または発光ダイオード(LED)を備え得、必要であれば、適切なフィルターにより必要な選択された波長(または狭い波長バンド)の伝播を促進する。
【0027】
また、パルス化操作を用いることにより、発光デバイス(特にLED)は、より多くの光出力を生成するためにより厳しく駆動され得る。代表的なLEDは、連続モードで50mAの駆動電流で操作され得る。その一方、短期間のパルス化操作では、同じダイオードは約200mAの電流でパルス化され得る。このパルス化操作は、1μs〜100msec(好ましくは1μs〜5ms)であり得る。これは、所定の出力電力要求のために用いられるより少ないダイオード、または同じ量のダイオードで処理されるより大きな領域を可能にする。
【0028】
光源のための標的は、特定の波長を吸収し、そしてその他の波長(発色団)は無視する材料でなければならない。尋常性座瘡のために、本発明によれば、この発色団は、皮膚組織中のポルフィリンおよび真皮血管中のオキシヘモグロビンであり得る。
【0029】
本発明のための好ましい波長(単数または複数)は、処理される皮膚症状に依存するが、代表的には、400nm〜1500nmの範囲の波長を含み、好ましい範囲は500〜650nmである。
【0030】
本発明による方法は、非侵襲的かつ非剥離的であり、そして非医療人員により容易に実施され得る。皮膚表面に送達される照射のエネルギー密度は、剥離(ablation)および/またはその他の損傷のような、皮膚上の所望されない影響を生じることなくコラーゲン産生を生じるに十分な程度の炎症応答を刺激して、必要な組織の加熱を行うに十分である。従って、このエネルギー密度は、好ましくは、パルス化または連続波によって、実質的に0.5〜5J/cm2の範囲(より好ましくは、実質的に1.5〜3.5J/cm2の範囲)である。パルス化操作には、この範囲は、10μs〜100msであり、好ましい範囲は、50μs〜10msである。
【0031】
さらなる局面に従えば、本発明は、皮膚症状(特に尋常性座瘡)の美容処理のための装置を提供し、この装置は、標的皮膚ゾーンまたは構造に照明照射を送達するための照明照射送達手段を備える。
【0032】
好ましくは、この装置は、処理される皮膚症状に依存して、400nm〜1500nmの範囲またはほぼこの範囲に実質的にある、別個の波長(または狭い主要波長バンド)の照射を出力するために配置される。尋常性座瘡の処理のためには、好ましい範囲は500nm〜650nmであり、最も好ましくは570nm〜595nmである。
【0033】
この装置は、皮膚表面において、好ましくは、実質的に0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲(より好ましくは、実質的に1.5〜3.5J/cm2の範囲)にあるエネルギー密度で照射を送達する。好ましくは、この装置は、実質的にこの範囲超えるエネルギーの出力を阻害するように構成される。所望であれば、この装置は、この範囲内のエネルギー密度の可変選択を可能にするように構成される。
【0034】
照明照射は、パルス化または連続波であり得る。標的組織構造の過熱を避けるために、パルス化エネルギーが好適であり得(上記した)、そしてコラーゲン産生のために適切な炎症性応答を生成する。パスル持続時間は、好ましくは、実質的に10マイクロ秒〜100msの範囲(好ましくは、実質的に50マイクロ秒〜10msの範囲)にある。
【0035】
さらなる局面によれば、皮膚症状(特に、尋常性座瘡)の処理のための動因(agent)を製造する方法が提供され、この動因は、標的ゾーンにおいて以下の相互作用を行うために活性な照射を照明することを包含する:
a)皮膚症状の原因の少なくとも部分的無能化に至る反応;および、
b)コラーゲン産生を行うに十分な程度まで炎症応答を刺激する、組織の非剥離加熱。
【0036】
本発明を、主に、尋常性座瘡の美容処理に関して記載してきた。しかし、本発明について記載した作用の2倍性質が、適切な発色団/毒素の選択に依存して、例えば、酒さのような急性の炎症症状を含む、その他の皮膚症状に対して可能性をもつことが認識される。
【0037】
本発明を、ここで、例示のみを目的とし、添付の図面を参照して、詳細な実施形態をさらに記載する。
【0038】
図1に示される装置は、レーザー照射送達システム1を備える。このレーザー照射送達システム1は、レーザーヘッド2、色素リザーバー4、およびポンプ6を含む、フラッシュランプ励起ポンプ色素レーザーを備える。
【0039】
このシステムは、マイクロプロセッサーコントローラー12により制御され、これは、パルス形成ネットワーク14の電圧制御を操作する。このパルス形成ネットワーク14は、キャパシターおよびインダクターネットワークを備える。レーザーヘッド2からのパルス化ビームレーザー出力は、パルス形成ネットワーク14により開始される放出パルスにより生成される。リンク16は、マイクロプロセッサーコントローラー12とパルス形成ネットワーク14との間の電圧制御およびフィードバックを提供する。このシステム1は、レーザーヘッド2中のレーザーキャビティへの色素流れを調節するフローメーター、ならびにレーザーヘッド2および色素リザーバー4を冷却する冷却システム10をまた備える。冷却システム10とコントローラー12との間には、リンク18を介して温度モニタリングフィードバックが提供される。
【0040】
照射パラメーターは、パルス当り送達される総照射エネルギー密度が、実質的に0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲内に入ることを確実にするように選択され得る。選択された上の閾値の値(5J/cm2)を有意に超えないことが特に重要である。なぜなら、パルス当りのより高いエネルギー密度の照射の送達は、(剥離および/またはその他の損傷のような)皮膚上の所望されない影響を生じ得るからである。従って、この装置は、パルス当り送達されるエネルギーの上閾値の許容レベルが5J/cm2であるか、またはそれ未満であることを確実にするようにセットされる。
【0041】
図1の色素レーザー照射送達システム1には、スポット部位と組み合わせたレーザー出力エネルギーが、送達されるエネルギー密度を決定する。皮膚に送達される照射のエネルギー密度は、フラッシュランプ出力エネルギーの調整(これは、次に、レーザー出力エネルギーを制御する)により制御される。正確な制御は、色素循環速度、色素温度およびフラッシュランプ出力エネルギーの制御により達成される。色素循環速度が重要である。なぜなら、循環なしで、同じ容量の色素の繰り返されるパルス付与は、レーザーヘッド2の出力エネルギーを減少させるからである。色素温度を増加または減少することは、レーザーヘッド2のエネルギー出力に影響を与える。フラッシュランプ出力エネルギーは、電圧を変えることにより制御され、それにより、パルス形成ネットワーク14中のキャパシターが充電される;従って、リンク16を介するキャパシター電圧のフィードバックが重要である。
【0042】
必要なエネルギー密度は、皮膚の色に依存して、人により特定される範囲内で変動する。
【0043】
本発明の実施のための装置の代替実施形態は、LEDまたは半導体レーザーデバイスを利用して出力照射を生成する。
【0044】
高強度LEDデバイスは、本明細書で先に記載したポルフィリンの光化学反応を生成し得る波長を提供し得る(ほぼ黄色光−585nmの波長)。LEDデバイスを用いる照射送達システムは、LEDから皮膚の標的領域に通過する照射のバンドを狭めるために配置されるフィルターを備え得る。レーザーが用いられる場合、出力は単色であり得る。あるいは、またはLEDが用いられる場合、送達される照射は「効果的に」単色(例えば、適切なフィルターによる)であるか、または相対的に狭いバンド幅(代表的には、15nmまたはそれより狭いバンド幅内)であり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明による装置の実施形態の概略図である。
本発明は、例えば、尋常性座瘡(Acne Vulgaris)のような、皮膚症状の美容処置に関する。
【0002】
尋常性座瘡は、11才〜30才の個体の80%に影響している皮脂腺の症状である。しかし、それは、これらの年齢群に限定されず、そして新生児から年配まですべての年齢に影響し得る。この症状にとって主に有意であると考えられる因子には、皮脂生成の増加、異常小胞角質化、プロピオニバクテリウムの存在および引き続く炎症を含む。
【0003】
炎症座瘡損傷のサイズ、内容、および深さに依存して、それは、丘疹(papule)(直径が0.5cmより小さい)、小結節(nodule)(盛り上がった固形損傷>0.5cmより大きい)、膿疱(pustule)(化膿性物質を含む膿疱)または嚢(cyst)(液体または半固体物質を含む小結節)として分類される。
【0004】
毛嚢は、皮膚中の小通路であり、毛を成長させ、そして毛嚢内に収容されている皮脂腺から皮脂分泌物を生成することを可能にする。増加したアンドロゲンレベルまたはアンドロゲン産生に対する皮脂腺の過剰反応に起因して、皮脂腺は拡大し、皮脂の増加した分泌を生じ、それは、上皮細胞の角質化とともに毛嚢を詰まらせる。初期には、これらの阻害は顕微鏡的であり、次いで、白色頭部または黒色頭部(面疱:Comedone)に進展する。充血した嚢は、バクテリアの増殖に理想的な培地である。皮脂レベルが増加したとき、皮膚に共生するプロピオニバクテリウムは、充血した皮脂を皮膚下で摂取し、そして免疫系の炎症変化および尋常性座瘡にともなう紅斑斑点を開始する引き金となる化学物質が産生される。
【0005】
炎症は、病原体の侵入に対する身体の応答であり、そして座瘡損傷にともなう赤みは、増加した血流の結果であり、それによって、白血球細胞がバクテリア細胞を侵し、そして組織を損傷し、そして膿汁を産生する。その他の流体が、この領域に流れ、そして炎症組織の部位に集まる。
【0006】
尋常性座瘡を処理するために現在用いられているアプローチは、薬物療法(全身性抗生物質、コルチゾン注射、ダイアネット(女性専用避妊ピル、ロアクタン、レチノイン酸)、PUVA(プソラレンおよび紫外線光、A型)、UVB光治療、デルマラックス(座瘡に対する赤色および青色光の組み合わせを用いるシステム)、皮膚剥脱剤、レーザー再表面化、皮膚擦傷法およびミクロ皮膚擦傷法を含む。
【0007】
照射による座瘡を処置するための公知の装置は、例えば、GB2356570、WO00/32272およびUS5549660に記載されている。本発明は、皮膚症状(特に座瘡)の美容処理のための改良された装置および方法を提供する。
【0008】
本発明によれば、皮膚症状(特に、尋常性座瘡)の美容処理のための方法が提供され、この方法は、照明照射を向ける工程を包含し、これは、標的ゾーンで、以下を含む複数の相互作用を行うために、所定の送達養生法に従って、皮膚の標的ゾーンに向けて、所定波長の照射を照明することを包含する:
a)皮膚症状の原因の少なくとも部分的抑制または消去に至る反応;および、
b)コラーゲン産生を行うに十分な程度まで炎症応答を刺激する、組織の非剥離加熱。
【0009】
照射を照明することにより行われる2倍相互作用システムは、相互作用が皮膚症状をきれいにするように作用し、そしてまた(この症状により引き起こされる瘢痕の外観を最小にして)皮膚外観を改善するようにコラーゲンの産生を刺激するという、極度に有効な美容効果を提供する。本発明の技法の特徴は、任意のその他の局所適用される薬剤、または任意の侵襲性または剥離手順の必要性なくして効き目が達成されるということである。
【0010】
上記で規定される相互作用a)およびb)が実質的に同時期に起こることが好ましい。
【0011】
この照射は、代表的には、(皮膚表面またはその下の剥離を避けて)低強度であり、そして、代表的には、以下に詳細に説明される理由のため、主に、黄色光(585nm)またはほぼ黄色色の波長である。光の吸収は、真皮血管を通じ、表皮には副作用はない。
【0012】
望ましくは、皮膚症状の原因の少なくとも部分的除去または抑制に至る反応は、光化学的反応である。
【0013】
有益には、この加熱相互作用は、代表的には、予め選択された発色団による、所定波長の光の選択的吸収により引き起こされる光熱効果である。
【0014】
尋常性座瘡のために、プロピオニバクテリウムと戦うために標的化される発色団は、連結組織中のポルフィリンである。特定波長(ほぼ黄色光−585nmの波長)の光から励起されるとき、この組織結合感光剤は、一重項酸素(singlet oxygen)の産生を生じ、それによってこのバクテリアを破壊する光化学反応を生成する。
【0015】
プロピオニバクテリウムは酸素を嫌い(嫌気性)、そして皮膚組織中のポルフィリンとして知られる化学物質に依存する。ポルフィリンは、通常、光の非存在下では無害である。しかし、それは感光性であり、そして必要な波長の光に曝されるとき、この光化学反応が起こる。これは、ポルフィリンの基底状態から反応性の三重項状態への遷移を生じる。このレベルにおいて、分子状酸素との反応は、一重項酸素を生成する。一重項酸素を生成するためにポルフィリンを活性化する、適切な光源の媒体により、尋常性座瘡の原因となるこのバクテリアは、美容的で無痛の非侵襲的かつ有効な様式で無くされ得る。
【0016】
血管拡張および充血は、感染に対する応答を含む、炎症応答を構成する部分である。従って、任意の炎症/感染病巣は、赤血球の不均衡濃度を含む。
【0017】
ポルフィリン分子は、ヘモグロビンのヘム(heam)中に含まれており、任意の炎症または感染病巣は、所定濃度の天然ポルフィリンを含んでいる。例えば、黄色(585nm)光を用いる、このポルフィリンの活性化は、座瘡中のバクテリアのような隣接する毒素を破壊する物質を放出する。
【0018】
同様に、酒さ(rosacea)のような皮膚の任意の急性炎症症状は、正確な毒素は未知であり得るが、補助され得る。
【0019】
第2に、熱損傷を生成するために、真皮血管叢中の発色団ヘモグロビンを標的にすることは、コラーゲン産生の原因となる線維芽細胞の産生を刺激する。産生された刺激コラーゲンは、皮膚の天然充填材料であり、皮膚のきめ(texture)および外観を美容的に改善する。(当面選択された波長の)光への曝露は、標的発色団、すなわち、オキシヘモグロビンにおいて、選択的で非剥離的な光熱分解効果を生じる。真皮血管叢内の照射(光)の相互作用は、炎症/成長応答を誘導する。これは、血管壁を通じ、そして真皮間質中への、内皮細胞からの炎症性メディエーターの放出を生じ、そこで、それらは、線維芽細胞活性を刺激する。線維芽細胞は、炎症性メディエーターによる刺激がなければ、休止状態である。これは、線維芽細胞による応答を生成し、組織修復機構を開始し、これは、次に、皮膚の天然の充填材料であり、そして皮膚のきめおよび外観を改善する増加した新たなコラーゲンを生成する。
【0020】
送達されるエネルギーのエネルギー密度は、正確に制御されるべきであり、そして所定の閾値レベルを超えないようにモニターされるべきである。
【0021】
線維芽細胞活性を刺激するために、入射光は、線維芽細胞活性およびそれ故コラーゲン産生の引き金となる必要なメディエーターを放出するために、微小血管中に吸収されなければならない。
【0022】
上記の特定の波長、例えば、600nm(例えば、660nm−赤)は、コラーゲン刺激には最適ではない。なぜなら、赤色光は、ヘモグロビン/オキシヘモグロビン中で優先的に吸収されないからである。代替オプションは、2つの波長を用いることであり、1つはポルフィリンで良く吸収され、黄色領域中の吸収ピーク以外の吸収ピークをもち、および少なくとも1つの黄色(570−590nm)の波長である。
【0023】
皮膚症状が尋常性座瘡である場合、従って、照明照射の波長は、実質的に570〜590nmの範囲の主要な波長または狭い波長バンドを含むことが好ましい。
【0024】
有利には、送達される照射はパルス化され、好ましくは、このパルス持続期間は、標的構造の熱的弛緩時間より少ない。これは、標的構造に起こる熱損傷を制限かつ制御し、そして必要な場合、正確な熱的および化学的応答を制御する。
【0025】
光化学的相互作用は、代表的には、入射光子の数に依存し、それ故、光子は、パルスまたは連続波モードで送達され得る。しかし、コラーゲンの刺激には、パルス化操作が好ましく、炎症性メディエーターの放出の駆動を起こす必要なエネルギーレジメの送達を確実にする。
【0026】
光(照射)源は、レーザー供給源(レーザーダイオードなど)または発光ダイオード(LED)を備え得、必要であれば、適切なフィルターにより必要な選択された波長(または狭い波長バンド)の伝播を促進する。
【0027】
また、パルス化操作を用いることにより、発光デバイス(特にLED)は、より多くの光出力を生成するためにより厳しく駆動され得る。代表的なLEDは、連続モードで50mAの駆動電流で操作され得る。その一方、短期間のパルス化操作では、同じダイオードは約200mAの電流でパルス化され得る。このパルス化操作は、1μs〜100msec(好ましくは1μs〜5ms)であり得る。これは、所定の出力電力要求のために用いられるより少ないダイオード、または同じ量のダイオードで処理されるより大きな領域を可能にする。
【0028】
光源のための標的は、特定の波長を吸収し、そしてその他の波長(発色団)は無視する材料でなければならない。尋常性座瘡のために、本発明によれば、この発色団は、皮膚組織中のポルフィリンおよび真皮血管中のオキシヘモグロビンであり得る。
【0029】
本発明のための好ましい波長(単数または複数)は、処理される皮膚症状に依存するが、代表的には、400nm〜1500nmの範囲の波長を含み、好ましい範囲は500〜650nmである。
【0030】
本発明による方法は、非侵襲的かつ非剥離的であり、そして非医療人員により容易に実施され得る。皮膚表面に送達される照射のエネルギー密度は、剥離(ablation)および/またはその他の損傷のような、皮膚上の所望されない影響を生じることなくコラーゲン産生を生じるに十分な程度の炎症応答を刺激して、必要な組織の加熱を行うに十分である。従って、このエネルギー密度は、好ましくは、パルス化または連続波によって、実質的に0.5〜5J/cm2の範囲(より好ましくは、実質的に1.5〜3.5J/cm2の範囲)である。パルス化操作には、この範囲は、10μs〜100msであり、好ましい範囲は、50μs〜10msである。
【0031】
さらなる局面に従えば、本発明は、皮膚症状(特に尋常性座瘡)の美容処理のための装置を提供し、この装置は、標的皮膚ゾーンまたは構造に照明照射を送達するための照明照射送達手段を備える。
【0032】
好ましくは、この装置は、処理される皮膚症状に依存して、400nm〜1500nmの範囲またはほぼこの範囲に実質的にある、別個の波長(または狭い主要波長バンド)の照射を出力するために配置される。尋常性座瘡の処理のためには、好ましい範囲は500nm〜650nmであり、最も好ましくは570nm〜595nmである。
【0033】
この装置は、皮膚表面において、好ましくは、実質的に0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲(より好ましくは、実質的に1.5〜3.5J/cm2の範囲)にあるエネルギー密度で照射を送達する。好ましくは、この装置は、実質的にこの範囲超えるエネルギーの出力を阻害するように構成される。所望であれば、この装置は、この範囲内のエネルギー密度の可変選択を可能にするように構成される。
【0034】
照明照射は、パルス化または連続波であり得る。標的組織構造の過熱を避けるために、パルス化エネルギーが好適であり得(上記した)、そしてコラーゲン産生のために適切な炎症性応答を生成する。パスル持続時間は、好ましくは、実質的に10マイクロ秒〜100msの範囲(好ましくは、実質的に50マイクロ秒〜10msの範囲)にある。
【0035】
さらなる局面によれば、皮膚症状(特に、尋常性座瘡)の処理のための動因(agent)を製造する方法が提供され、この動因は、標的ゾーンにおいて以下の相互作用を行うために活性な照射を照明することを包含する:
a)皮膚症状の原因の少なくとも部分的無能化に至る反応;および、
b)コラーゲン産生を行うに十分な程度まで炎症応答を刺激する、組織の非剥離加熱。
【0036】
本発明を、主に、尋常性座瘡の美容処理に関して記載してきた。しかし、本発明について記載した作用の2倍性質が、適切な発色団/毒素の選択に依存して、例えば、酒さのような急性の炎症症状を含む、その他の皮膚症状に対して可能性をもつことが認識される。
【0037】
本発明を、ここで、例示のみを目的とし、添付の図面を参照して、詳細な実施形態をさらに記載する。
【0038】
図1に示される装置は、レーザー照射送達システム1を備える。このレーザー照射送達システム1は、レーザーヘッド2、色素リザーバー4、およびポンプ6を含む、フラッシュランプ励起ポンプ色素レーザーを備える。
【0039】
このシステムは、マイクロプロセッサーコントローラー12により制御され、これは、パルス形成ネットワーク14の電圧制御を操作する。このパルス形成ネットワーク14は、キャパシターおよびインダクターネットワークを備える。レーザーヘッド2からのパルス化ビームレーザー出力は、パルス形成ネットワーク14により開始される放出パルスにより生成される。リンク16は、マイクロプロセッサーコントローラー12とパルス形成ネットワーク14との間の電圧制御およびフィードバックを提供する。このシステム1は、レーザーヘッド2中のレーザーキャビティへの色素流れを調節するフローメーター、ならびにレーザーヘッド2および色素リザーバー4を冷却する冷却システム10をまた備える。冷却システム10とコントローラー12との間には、リンク18を介して温度モニタリングフィードバックが提供される。
【0040】
照射パラメーターは、パルス当り送達される総照射エネルギー密度が、実質的に0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲内に入ることを確実にするように選択され得る。選択された上の閾値の値(5J/cm2)を有意に超えないことが特に重要である。なぜなら、パルス当りのより高いエネルギー密度の照射の送達は、(剥離および/またはその他の損傷のような)皮膚上の所望されない影響を生じ得るからである。従って、この装置は、パルス当り送達されるエネルギーの上閾値の許容レベルが5J/cm2であるか、またはそれ未満であることを確実にするようにセットされる。
【0041】
図1の色素レーザー照射送達システム1には、スポット部位と組み合わせたレーザー出力エネルギーが、送達されるエネルギー密度を決定する。皮膚に送達される照射のエネルギー密度は、フラッシュランプ出力エネルギーの調整(これは、次に、レーザー出力エネルギーを制御する)により制御される。正確な制御は、色素循環速度、色素温度およびフラッシュランプ出力エネルギーの制御により達成される。色素循環速度が重要である。なぜなら、循環なしで、同じ容量の色素の繰り返されるパルス付与は、レーザーヘッド2の出力エネルギーを減少させるからである。色素温度を増加または減少することは、レーザーヘッド2のエネルギー出力に影響を与える。フラッシュランプ出力エネルギーは、電圧を変えることにより制御され、それにより、パルス形成ネットワーク14中のキャパシターが充電される;従って、リンク16を介するキャパシター電圧のフィードバックが重要である。
【0042】
必要なエネルギー密度は、皮膚の色に依存して、人により特定される範囲内で変動する。
【0043】
本発明の実施のための装置の代替実施形態は、LEDまたは半導体レーザーデバイスを利用して出力照射を生成する。
【0044】
高強度LEDデバイスは、本明細書で先に記載したポルフィリンの光化学反応を生成し得る波長を提供し得る(ほぼ黄色光−585nmの波長)。LEDデバイスを用いる照射送達システムは、LEDから皮膚の標的領域に通過する照射のバンドを狭めるために配置されるフィルターを備え得る。レーザーが用いられる場合、出力は単色であり得る。あるいは、またはLEDが用いられる場合、送達される照射は「効果的に」単色(例えば、適切なフィルターによる)であるか、または相対的に狭いバンド幅(代表的には、15nmまたはそれより狭いバンド幅内)であり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明による装置の実施形態の概略図である。
Claims (30)
- 皮膚症状を美容処置するための非外科的方法であって、所定の送達型に従って、皮膚の標的ゾーンに対して照明照射を向けて、該標的ゾーンで複数の相互作用をもたらす工程を包含し、該相互作用が、以下:
(a)該皮膚症状の原因の少なくとも一部の無能化または根絶に導く反応;および
(b)コラーゲンの産生をもたらすのに十分な程度まで、炎症性応答を刺激する組織の非切除加熱、
を含む、方法。 - 尋常性挫瘡の美容処置のための、請求項1に記載の方法。
- 前記照明照射が、所定の波長である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記(a)と(b)との相互作用が、実質的に同時に生じる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法であって、前記皮膚症状の原因の少なくとも一部の無能化または根絶に導く反応が、光化学作用反応である、方法。
- 送達される前記照明照射が、パルスされる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記照明照射のパルス持続時間が、前記標的構造の熱緩和時間より短い、請求項6に記載の方法。
- 前記照明照射のパルス持続時間が、10μsと100msとの間である、請求項6または7に記載の方法。
- 前記照明照射のパルス持続時間が、50μsと10msとの間である、請求項8に記載の方法。
- 前記照明照射の波長が、400nm〜1500nmの範囲である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記照明の波長が、500nm〜650nmの範囲である、請求項10に記載の方法。
- 前記照明照射の波長が、実質的に、570nm〜590nmの範囲の主要な波長または狭い波長バンドを含む、請求項11に記載の方法。
- 前記照明照射のエネルギー密度が、0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 前記照明照射のエネルギー密度が、1.5J/cm2〜3.5cm2である、請求項13に記載の方法。
- 照明照射を標的の皮膚ゾーンまたは標的の皮膚構造に送達するための、照明照射の送達手段を含む、皮膚症状の美容処置のための装置。
- 尋常性挫瘡の美容処置のための、請求項15に記載の装置。
- 実質的に400nm〜1500nmの範囲または約400nm〜約1500nmの範囲の、不連続波長または狭い主要な波長バンドの出力照射に整えられる、請求項15または16に記載の装置。
- 実質的に500nm〜650nmの範囲または約500nm〜約650nmの範囲の、不連続波長または狭直接波長バンドの出力照射に整えられる、請求項17に記載の装置。
- 実質的に570nm〜595nmの範囲または約570nm〜約595nmの範囲の、不連続波長バンドまたは狭い主要な波長バンドの出力照射に整えられる、請求項18に記載の装置。
- 実質的に0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲のエネルギー密度の照射を、前記皮膚表面に送達するように整えられた、請求項15〜19のいずれか1項に記載の装置。
- 実質的に5J/cm2より上のエネルギーの出力を阻害するように構成された、請求項20に記載の装置。
- 0.5J/cm2〜5J/cm2の範囲内のエネルギー密度の種々の選択を可能にするように構成された、請求項20または21に記載の装置。
- 実質的に1.5J/cm2〜3.5J/cm2の範囲のエネルギー密度の照射を、前記皮膚表面に送達するように整えられた、請求項15〜22のいずれか1項に記載の装置。
- 実質的に3.5J/cm2より上のエネルギーの出力を阻害するように構成された、請求項23に記載の装置。
- 1.5J/cm2〜3.5J/cm2の範囲内のエネルギー密度の種々の選択を可能にするように構成された、請求項23または24に記載の装置。
- パルス型の照明照射を送達するように整えられた、請求項15〜25のいずれか1項に記載の装置。
- 前記照明照射のパルス持続時間が、実質的に10μs〜100msの範囲である、請求項26に記載の装置。
- 前記照明照射のパルス持続時間が、実質的に50μs〜10msの範囲である、請求項27に記載の装置。
- 皮膚症状の処置のための動因を製造するための方法または装置であって、以下:
(a)該皮膚症状の原因の少なくとも一部の無能化または根絶に導く反応;および
(b)コラーゲンの産生をもたらすのに十分な程度まで、炎症性応答を刺激する組織の非切除加熱、
という相互作用を、標的ゾーンにもたらすように活性な照明照射を含む、方法または装置。 - 尋常性挫瘡の処置のための、請求項29に記載の方法。
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