JP2004511047A - オンライン再保険キャパシティオークションシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

オンライン再保険キャパシティオークション方法は、再保険商品を識別するステップと、販売される前記再保険商品のキャパシティを決定するステップと、オークションによる販売のために前記再保険商品を提示するステップと、前記キャパシティの少なくとも一部分に対し入札を受け入れるステップと、前記再保険商品の少なくとも一部分を落札した入札の保持者に販売する契約を成立させるステップと、を含んでいる。

Description

【０００１】
本願は、２０００年１０月２日に出願した米国仮特許出願第６０／２３６，７１３号の利益を主張し、その全体が本明細書の一部を構成するものである。
【０００２】
【発明の技術分野】
本発明は、再保険を売買するための方法およびシステムに関する。さらに詳しくは、本発明は、１つまたはそれ以上のカテゴリの保険可能な商品の再保険キャパシティをオークションに掛けるためのオンラインシステムおよび方法に関する。
【０００３】
【背景技術】
再保険とは保険会社のための保険である。再保険は、直接または一次保険業者が引き受けるリスクの一部を付保し、したがって、直接または一次保険業者が大損失の結果、流動性問題を経験し、あるいは財政的破綻をさえ被るリスクを低減する。再保険はまた、直接保険業者がそのポートフォリオをより均質にすることのできる手段をも提供する。再保険の最も重要な利点はおそらく、直接または一次保険業者が引き受けるリスクの一部分を再保険が引き受けるので、高額保険金および／または高いエクスポージャ（ｅｘｐｏｓｕｒｅ）が再保険で付保される範囲で、直接または一次保険業者の引受けキャパシティを増加することができることである。したがって、再保険はリスクによって束縛される自己資本を解放するので、直接または一次保険業者の利用可能な自己資本が増加する。
【０００４】
図１は、再保険会社、直接保険会社、および保険商品の最終購入者の間の関係を階層的に示す。特に、様々なグループの被保険者１４が、幾つかの別個の直接保険業者１２ａ、１２ｂ、１２ｃから保険を購入する。次に、リスクを最小にし、流動性を最大にするために、直接保険業者１２ａ、１２ｂ、１２ｃの各々は、再保険業者１０から再保険を購入することができる。こうして再保険会社は、実質的により多くの直接保険会社の間にリスクを分散する働きをする。
【０００５】
従来、再保険は直接保険と同様に販売されている。すなわち、再保険外交員は直接保険会社との関係を築き、直接保険会社が購入することを選択するかもしれない様々な商品を直接保険会社に提示する。例えば、再保険会社は、ある地理的領域の地震再保険および別の地理的領域の風水害保険を提示するかもしれない。
【０００６】
再保険は２つの主要なモデルまたは型、すなわち比例および非比例がある。比例モデルでは、再保険業者は、一次保険からの責任の予め定められた割合、例えば７０％を引き受けることに同意する。
【０００７】
第２のモデル、非比例モデルは、例えば１千万ドルから３億ドルの間の責任総額など、責任総額の個別的一部分を引き受ける再保険業者が関係する。したがって、非比例再保険モデルは、一次保険会社が、資産および偶発損失の最初の１千万ドル（上記の例）を付保するだけで準備金を積むことを可能にする。
【０００８】
言い換えると、非比例再保険の条件は、直接保険会社が負担する責任のうち予め定められた金額を超える付保範囲を含むかもしれない。別の例で、再保険会社は、カリフォルニアの地震の結果生じる損害に対し５千万ドルから５億ドルの範囲の責任を付保する商品を提示するかもしれない。したがって、直接保険会社はその被保険者に対し最高５千万ドルを支払う責任を負い、再保険会社は５千万ドルを超え、最高５億ドルまでの追加エクスポージャに責任を負う。こうして直接保険会社は、そうでなければ高レベルのエクスポージャを手当てするために準備金として維持しなければならなかった資本金を、自由にすることができる。再保険会社が付保することに同意する金額は、再保険「キャパシティ」と呼ばれる。上記の例では、再保険キャパシティは４億５千万ドル、すなわち５億ドルから５千万ドルを引いた額である。再保険会社はキャパシティ百分率、例えば４億５千万ドルの３０％だけを提供することができる点にも注目されたい。すなわち、３億５千万ドルの損失の場合、再保険会社は９千万ドル（３億５千万ドルから５千万ドルを引いた額の３０％）を支払うことになる。
【０００９】
直接保険会社と再保険会社は互いに取引することを熱望しているが、再保険商品の従来の販売に関連する幾つかの問題がある。第一に、直接保険者との関係を維持して商品を個別的に販売しなければならない再保険代理人を雇用するのは、非常に不経済であり、かつ時間がかかる。
【００１０】
第二に、再保険会社がその商品の販売から最高利潤差額を得ているかどうかを決定することが非常に難しい。再保険販売の従来の方法を使用して、収益性を改善する唯一の方法は、再保険会社の商品の過去の売上を再検討して、同一商品に対し別の直接保険者からより高い保険料を得ることができていたかどうかを決定することである。
【００１１】
第三に、比較的小規模の一次または直接保険者は往々にして、再保険外交員による接触を正当化するには求める再保険キャパシティが小さすぎるので、大規模保証会社の売り物に接する機会がない。
【００１２】
加えて、特定の再保険商品に対する再保険会社のキャパシティが完全に使い果たされているか、あるいはキャパシティが残っているかを実時間で決定することが非常に難しい。したがって、直接保険者が外交員から特定の金額のキャパシティを購入することを申し出た場合、外交員は、最初に本社に連絡して、例えば、要望される保険契約を完全に引き受けることができるように充分なキャパシティが残っていることを確認することなく、保険契約の販売を即座に明言することができない。
【００１３】
したがって、再保険商品を売買するための改善された技術が必要である。
【００１４】
【発明の概要】
したがって、本発明の目的は、再保険商品の売買を促進することである。
【００１５】
本発明の別の目的は、再保険商品のキャパシティをオークションに掛けるためのシステムおよび方法を提供することである。
【００１６】
本発明の目的は、再保険商品をオークションに掛けるためのオンラインシステムおよび方法を提供することでもある。
【００１７】
本発明のさらなる目的は、オンライン再保険商品オークションにおける入札をランク付けすることである。
【００１８】
本発明の別の目的は、入札者によって入力された入札の状態を実時間または準実時間で示すためのシステムおよび方法を提供することである。
【００１９】
本発明の目的は、未決定および新規に入力された入札から、最も収益性の大きい入札を選択することによって再保険会社の利益を最大にするためのシステムおよび方法を提供することでもある。
【００２０】
本発明の目的は、インターネットの利用可能性を活用するオンライン再保険商品オークションを提供することでもある。
【００２１】
再保険を売買するための効率的な電子市場を提供することによって、これらおよび他の目的は達成され、再保険契約を売買する従来の手段の問題に取り組み、それが克服される。本発明によると、一次または直接保険者が変形競り下げ競争型オークションに相互に入札し、そこでは一次保険者がそれぞれの提示した入札で、特定の額のキャパシティを購入することを明言し、再保険者によって決定される最大キャパシティの一部分を各々が受けるようになっている。
【００２２】
本発明（「発明」）は、リスクを電子的に取引するためのプラットフォームである。インターネットを使用して、発明はリスク商品の買い手または仲介者が、簡単に、気楽に、かつ高水準の安全性をもって、リスク取引に携わることを可能にする。発明はリスク取引のための電子市場であり、インターネット上で行なわれるオークションを介して標準化された再保険商品を提供することが好ましい。そのような再保険流通経路は、以下をはじめとする幾つかの利点をもたらす。
速度−数秒内に、発明は標準化リスク商品の価格／相場を提供する。
透明性−発明は、直接異なるリスクの様々な商品の価格／相場間の比較を可能にする。
節約−本発明を介してのより簡単な引受けは、ユーザにとってのより低いリスク評価および取引コストを表わす。
アクセス可能性−発明はインターネットでアクセス可能であり、好ましくは１日２４時間週７日利用可能である。
【００２３】
本発明は主に、一次保険者、企業クライアント、および仲介者（例えばブローカ）に対しリクス付保範囲を提示するための流通経路として設計されているが、標準化されたカテゴリに編成できる他の商品をオークションに掛けるためにも使用することができる。しかし、好適な実現では、本発明は、地震、風水害、および海上災害などのカテゴリのみならず、他の周知の保険のカテゴリに対しても、再保険キャパシティのオークションをサポートする。
【００２４】
一般的に、発明は、再保険会社が特定の期間に対して特定の額の引受けまたは再保険を受け入れる用意のある価格、例えば保険料を、入札者が入手することを可能にする。その価格は最低受入れ可能価格とみなされ、入札者はその価格を入札するか、またはより高い価格の入札を提出し、それによって最終的にその入札が受け入れられる可能性を高めることができる。
【００２５】
再保険会社は予め定められたブロックの再保険キャパシティをオークションに掛けることが好ましい。各入札（予め定められた額の再保険を表わす）が受け入れられるたびに、利用可能または残りのキャパシティの額が低減され、ある時点で全てのキャパシティが使用し尽くされ、あるいは消費される。たとえキャパシティが全部販売されない場合でも、予め定められた日付および時刻にオークションは終了する。
【００２６】
入札が受け入れられると、それらもランク付けすることが好ましい。ランク付けは、入札の収益性および入札を受け付けた時間に基づくことが好ましい。言うまでもなく、所与の型のオークションの状況および必要に応じて、他のランク付け方法論を使用することができる。より高い収益性の入札を受け付けた場合、比較的低いランクの入札はオークションから排除することができる。そうすると、排除された入札者は、その入札のランク付けを高めるために、その付け根を上げるか、または他の変数、例えば保険の額または再保険が効力を持つ期間を操作することができる。
【００２７】
再保険会社またはオークションの運用者の少なくともある程度の収益性を保証するために、オークションで提示される再保証商品の公正なリスク価格を計算することが好ましい。例えば、ポルトガルの１０００軒の家屋に対し地震損害保険を付けるためのキャパシティに関連してオークションが行なわれる場合、システムは歴史的データを参考にし、付保範囲に対する各要求に関連付けられる公正なリスク価格を導出するためのシナリオを構成することが好ましい。そのような価格または保険料を計算するための方法は、当業界で周知である。次いで、公正なリスク価格＋オークションシステムを通して再保険を提供することに関連するコスト＋所望の利潤差額に基づいて、基準価格がさらに決定される。
【００２８】
この基準価格をオークションで初期最低受入れ可能入札として提示することが好ましい。しかし、入札者にオークションの利用を奨励しようとして、基準価格より低い付け値を受け入れる場合がある。
【００２９】
付け値対基準価格の比はインデックスと呼ばれる。したがって、例えば初期インデックスが０．８である場合、最低付け値は基準価格の８０％に設定される。しかし、オークションの参加者がオークションに掛けられる再保険商品に入札するにつれて、付け値が基準価格より高く上昇する可能性があり、その場合、インデックスが１を超える値となる。
【００３０】
本発明の好適な実施形態では、所与のオークションで落札されるキャパシティは、オークションに掛けられるキャパシティに等しくなければならない。しかし、典型的な事例では、売りに出されたキャパシティ全体が単一入札者に落札されそうにない。したがって、最高入札者の間で全キャパシティ落札を分割することが望ましい。そのような状況で、一入札者がその要求の「部分履行（ｐａｒｔｉａｌ ｆｉｌｌ）」しか受けられない可能性がある。本発明の好適な実施形態では、入札者は、注文履行の最適化がより簡単に達成されるように、全および部分履行の両方を受け入れることになる。
【００３１】
次に、添付の図面に関連して、本発明をさらに詳しく説明しよう。
【００３２】
【好適な実施形態の詳細な説明】
インターネットで実現される本発明は、標準化リスクのための電子的交換をもたらすのが好ましい。さらに詳しくは、本発明は、標準化再保険商品のためのリスク移転またはリスク管理ツールを提供する企業間（Ｂ２Ｂ）ｅコマースアプリケーションとみなすことができる。好適な実施形態では、風水害、地震、および海上災害などの結果に対する再保険付保範囲を提示する電子再保険オークションが確立される。
【００３３】
今、図２を参照すると、本発明のオンライン機能性はインターネット２０によって提供されることが好ましい。すなわち、再保険者１０は、必要また要求に応じて直接保険者１２ａ、１２ｂ、１２ｃの各々と、インターネット２０などの電子ネットワークを介して連絡していることが好ましい。言うまでもなく、再保険者１０（または本発明のオークションを運用しているエンティティ）と幾つかの直接保険者１２ａ、１２ｂ、１２ｃ（または例えばオークションに参加する資格のある保険ブローカ）との間の接続性を達成するために、私的電子通信ネットワークを実現することもできる。しかし、世界的なウェブベースアプリケーションを比較的容易に実現することが可能であることに鑑み、インターネット２０は本発明のオンライン特徴を実現する好適な手段である。再保険者１０と直接保険者１２ａ、１２ｂ、１２ｃとの間で対話するためのＸＭＬベースインターネットも本発明によって意図されている。
【００３４】
図３は、本発明に従ってオンライン再保険キャパシティオークションを実現するために使用することが好ましい、幾つかの構成要素を示す。特に再保険者１０は、公正リスク計算機３２、オークションおよびオークション参加者データベース３４、オークションランク付け要素（ＡＲＥ）エンジン３６、ならびにインターネット２０と連絡している統合ウェブベーストランザクションプラットフォーム３８（例えばウェブサーバ）を含むか、または運用することが好ましい。
【００３５】
図には明示的に描かれていないが、本発明に係る再保険オークションの見込み参加者は、氏名、電話番号、ｅメールアドレス、会社名等のような従来の情報を入力することによって、プラットフォーム３８を介して登録することが好ましい。本情報はデータベース３４に格納することが好ましい。最終的に、見込み参加者が再保険商品に入札する資格を持つことができるように、見込み参加者、すなわち直接保険者１２ａ、１２ｂ、１２ｃの一つに一意のユーザ名およびパスワードが生成され通信される。
【００３６】
データベース３４はまた、入札者に提示される様々な再保険商品についての情報を格納することが好ましい。好適な実施形態では、再保険商品（地震、風水害、海上）が存在する限り、いつでも再保険者１０がオークションを追加することができる。オークションは、オークションを開始するつもりである日付／時刻を付けて、データベース３４内に挿入することが好ましい。次いで、その日付／時刻になると、オークションが自動的に起動し、ウェブサーバ３８を介して利用可能になる。
【００３７】
公正リスク計算機３２は、天候、地震活動、保険場所の値等の歴史的データと共に公知の統計的方法を使用して、損益分岐保険料値を計算するために使用される。その損益分岐値に、間接費＋特定の利潤レベルを加算することが好ましい。結果的に得られる値が基準価格であり、この値を特定の再保険商品のオークションで最低受入れ可能入札として使用することが好ましい。経済が要求または許す場合、基準価格は特定の割合だけ低減することができる。受入れ可能入札対基準値の比は、インデックス値として知られる。したがって、例えば、再保険商品が初めてオークションに提示される場合、再保険者１０は、インデックス値を０．８に設定することによってオークションを促進し、入札者が付け値を充分に高く押し上げてインデックス値を、１．０を超える数字に高めることを希望するかもしれない。
【００３８】
オークションランク付け要素（ＡＲＥ）ランク付けエンジン３６は、本発明で重要な役割を果たす。本構成要素は、付け値が入力されるとそれをランク付けし、それによってどの付け値を落札させるかを決定する。オークションランク付け要素（ＡＲＥ）は図４に示されており、好ましくはＡＲＥ識別子４１、オークション識別子４２、入札識別子４３、収益性値４４、消費キャパシティ４５、状態識別子４６、ランク４７、時刻４８、およびＡＲＥが更新されたかどうか４９の識別を含む。要素４１〜４３は、任意の瞬間に稼働している幾つかのオークションおよび入札に関して、特定のＡＲＥを一意に識別するために使用される整数であることが好ましい。実際、各直接保険者１２ａ、１２ｂ、１２ｃは同一商品の同一オークションに複数回入札することが考えられる。そのような入力の性質に応じて、それらの個々の収益性値は異なってくる。収益性の概念について、本書で後程詳しく説明する。
【００３９】
消費キャパシティ値４５は、直接保険者がこの特定の入札で要求している再保険の額を提供する。状態識別４６は、「ＯＫ」、「部分的ＯＫ」または「排除」の１つとなる。特に、状態識別し４６がＯＫである場合、これは、入札者が受け入れられたことを意味し、よりよい付け値が受信されないことを前提として、要求された全キャパシティが履行される。部分的ＯＫの状態識別子は、入札における要求キャパシティの一部分しか履行されないことを意味する。排除状態識別子は、例えばもはや利用可能なキャパシティが無いため、あるいは計算された収益性が再保険者１０に受け入れられなかったため、入札が受理されなかったことを示す。
【００４０】
ランク４６は、特定のＡＲＥが他のＡＲＥに対してどこにランクされるかを示す。時間４８は、入札が行なわれた日付および時刻を示し、更新フィールド４９は、「はい」または「いいえ」で、ＡＲＥが更新されたか否かを示す。
【００４１】
好適な実現では、新しい入札が追加されるか、あるいは入札が引き上げられるやいなや、新しいＡＲＥ（新しいＡＲＥ識別子４１を持つ）が作成され、そのとき未決状態のＡＲＥの間でランク付けされる。さらに詳しくは、入札ランク付けが行なわれるときはいつも、ＡＲＥランク付けエンジン３６が、特定のオークションに属する全てのＡＲＥをスキャンして状態識別子を設定し、入札をランク付けする。以下で、本発明に係る好適なランク付けアルゴリズムがどのように動作するかをさらに詳しく説明する。
【００４２】
入札が提出されると、ＡＲＥが生成され、記載されている順番に以下のパラメータに従って対応するオークション内でランク付けされる。
収益性：収益性が高ければ高いほど、ランクは高くなる。
タイムスタンプ：タイムスタンプが古ければ古いほど、ランクは高くなる。
【００４３】
すなわち、新しいＡＲＥが挿入されると、次のプロセスが実現されてＡＲＥが更新されることが好ましい。
１．オークションから利用可能なキャパシティがロードされる。
２．ＡＲＥが上記基準によって決定されたそれらのランクに従って訪問される。ランク１のＡＲＥは最初に訪問され、その消費キャパシティが利用可能なキャパシティから減算される。
３．新しいＡＲＥに達するまで、次のＡＲＥが訪問される。
【００４４】
利用可能なキャパシティが０または負である場合、新しいＡＲＥには状態「排除」が割り当てられる。消費キャパシティを減算した後の利用可能なキャパシティが負である場合、新しいＡＲＥには部分的ＯＫの状態が割り当てられる。消費キャパシティを減算した後の利用可能なキャパシティが０または正である場合、新しいＡＲＥには状態「ＯＫ」が割り当てられる。次いで更新フラッグがセットされる。
４．新しいＡＲＥより低いランク付けの全てのＡＲＥは次の通り処理される。
【００４５】
利用可能なキャパシティが０または負であり、ＡＲＥの状態が「排除」でない場合、ＡＲＥには状態「排除」が割り当てられ、更新フラッグがセットされる。消費キャパシティを減算した後の利用可能なキャパシティが負であり、ＡＲＥの状態が部分的にＯＫでない場合、ＡＲＥには状態「部分的ＯＫ」が割り当てられ、更新フラッグがセットされる。次いでランクが再計算される。
【００４６】
本発明の好適な実現では、ＡＲＥの状態はＯＫから部分的ＯＫに、かつ部分的ＯＫから排除に移ることができる。状態はまた、ＯＫから排除に遷移することも可能であることが好ましい。しかし、ＡＲＥの状態の排除から部分的ＯＫまたはＯＫへの変化、または部分的ＯＫからＯＫへの変化は、そのような遷移が、もはや特定のオークション内で再保険契約を得る競争に加わっていないと思っている直接保険者を不快に驚かすおそれがあるので、少なくとも何らかの事前の告知無しにできなくすることが好ましい。
【００４７】
図５〜７は、新しいＡＲＥがランク付けされるシナリオを描いている。図では、先在するＡＲＥは左側でランク付けされ、新しいＡＲＥ（図の各々の真ん中に示されている）が追加され、ランク付けしなければならない。図５〜７の右側は、追加された新しいＡＲＥを考慮したＡＲＥの再ランク付けの結果を示す。図５で、新しいＡＲＥ５００は、第４ＡＲＥの２．５の収益性値より大きいが、第３ＡＲＥの３．０の収益性値より低い、２．７５の収益性を有する。充分なキャパシティがあるので、新しいＡＲＥ５００に関連付けられる入札全体が落札される。その状態はＯＫとなり、２．５の収益性値を持つＡＲＥは、その状態が排除に変更される。ＡＲＥ５００に関連付けられる入札者（直接保険者）には、落札を確認するｅメールを送信することが好ましい。また、オークションが締め切られた後で、契約を記念するために、紙による契約書を従来の郵便で郵送することもできる。入札が排除された入札者にも、ｅメールで通知することが好ましい。その場合、その入札者は、元来得ようとしていた付保範囲を獲得するために、その付け値を上げるか、または他の入札パラメータを変更する選択肢を持つことが好ましい。
【００４８】
図６は、システムに入力されたＡＲＥ６００によって表わされる新しい入札を示す。この場合、入札の要求キャパシティを完全に満たすことはできない。さらに詳しくは、第４ＡＲＥ（最終的に排除される）によって消費されるキャパシティは、新しいＡＲＥ６００のキャパシティを満たすには不十分である。したがって、新しいＡＲＥ６００には部分的ＯＫの状態が与えられる。しかし、入札者は、希望する全キャパシティを獲得するためにその付け値を上げる機会を持つことが好ましい。代替的に、入札者は割り当てられたキャパシティを維持することを選択することができる。
【００４９】
図７は、２．２の収益性値（まだ未決の入札のどれよりも低い）を有する新しいＡＲＥ７００が、キャパシティの全部、この場合５千万ドルがすでに占められているので、いかに即座に排除されるかを示す。
【００５０】
図示されていないが、別の入札の収益性値と同等の収益性値を有する新しい入札が入力された場合、時間的に最初に受け付けた入札が最初にランク付けされることが好ましい。
【００５１】
図８および９は、ウェブサーバ３８を介して直接保険者に利用可能になるウェブページの例示的表示画面を示す。詳しくは、図８は、本発明の再保険オークションで稼働することができる幾つかの入札を監視するための個別化作業場であるオークションデスクトップ８００を示す。さらに詳しくは、画面は、入力された全ての入札の概要を表示することが好ましい。入札が入力されていない場合、何も記載されない。プルダウンメニュー８１０は、新しい入札を追加することのできるオークションを選択するために設けられる。新しい入札を追加するための別個の画面９００は、図９に関連して説明する。
【００５２】
図８を参照すると、入札概要の見出しの下に表示される多数の欄がある。オークション欄は、オークションに掛けられた商品を示すオークションの名称を提供する。入札名欄は、オークション参加者の入札を示す。付保範囲欄は希望される付保範囲を示す。分担％欄は要求される分担を示す。さらに詳しくは、直接保険者は往々にしてリスクを数社の再保険者間に分散する。分担を示すことによって、直接保険者は、リスクの何パーセントを再保険者に付保してほしいかを指定することができる。その付け値欄は現行入札の金額を識別し、状態欄は入札の状態を示し、残り時間欄は特定のオークションの残り時間を示す。
【００５３】
ＡＲＥに関連して前に説明した通り、入札は次の状態の１つ、すなわちＯＫ、部分的ＯＫ、または排除を持つことができる。さらに、図８の行項目４に示すように、入札は下書き状態を持つことができ、これは、入札パラメータはシステムに入力されたが、入札自体はオークションに提出されていないことを意味する。
【００５４】
画面８００から明らかな通り、オークションデスクトップは新しい入札を追加し、すでに入力された未決入札を監視しかつ変更するための始点である。好適な実現では、オークションデスクトップは１分毎に自動的にリフレッシュされ、入札の各々の最新状態を表示する。
【００５５】
上記の欄の右側に、入札行項目の各々に対して多数のボタンを表示することができる。付け値引上げボタンは入札ページにリンクし、入札金額を増加することができる。表示ボタンは入札の詳細を表示するページにリンクする。編集ボタンは、下書き入札の変更を可能にするページにリンクする。下書きボタンは、排除された入札を下書きの状態の入札に変換し、削除ボタンは入札を削除する。しかし、本発明の好適な実現では、排除された入札または下書き状態の入札だけを削除することができる。すなわち、本発明の好適な実現では、オークションの参加者は、彼らの入札が受理された場合、再保険商品を購入することを保証する。
【００５６】
入札者の入札が未決入札より高くランク付けされ、さらに未決入札を部分的ＯＫまたは排除に変化させた場合、未決入札の所有者に、彼の未決入札が排除されたかまたは部分的に排除されたかのいずれかであることをｅメールで通知することが好ましい。これは、元来得ようとしていた再保険商品を獲得するために、入札を引き上げるか他の入札パラメータを変更する機会を参加者に提供する。
【００５７】
新しい入札を希望する場合、参加者は選択オークションプルダウンメニューから再保険商品を選択し、入札追加ボタンをクリックする。これにより、入札者（すなわち直接保険者１２ａ、１２ｂ、または１２ｃ）に属するウェブブラウザに図９の画面９００が表示される。画面９００は、オークションの名称、オークションの総キャパシティ、オークションの状態、およびオークションの開始および終了日をはじめ、現行オークションに関する情報を表示する。次いでユーザは、本オークションで入札（または下書き入札）を生成するために使用される情報（入札パラメータ）を入力する。パラメータは再保険商品のタイプに依存するが、典型的なパラメータは、保険総額、総純保険料収入（ＧＮＰＩ）、控除額、付保範囲の金額、分担割合、入札名、保険開始日、およびオークション付け値を含む。保存ボタンは入札を下書きとして保存し、図８に示すようにオークションデスクトップに下書き入札を記載する。リセットボタンは、入力された全てのパラメータを消去する。入札ボタンは入力された入札をオークションに提出する。上記の通り、ひとたび入札が提出され受理されると、ユーザは要求した金額の再保険キャパシティを購入するように義務付けられることが好ましい。
【００５８】
ＡＲＥランク付けで用いられる収益性値は、図９の画面に入力されたパラメータを用いて計算することが好ましい。予め定められた係数を用いて様々なパラメータを加重し、１つのＡＲＥを別のＡＲＥと比較するために使用できる収益性値を得る。全ての入札が似通っているわけではないので、収益性値は有用である。一部の入札は他より高いキャパシティを求める一方、一部の入札は他の入札の保険開始日より早く始まる適用保険開始日を求める。収益性をどのように計算するかは、再保険会社が様々なパラメータをどのように評価するかに依存し、したがって決まった、あるいは好適な収益性計算は無い。しかし、一般指針として、収益性はしばしば売上高利益率を用いて計算される（すなわち販売価格から公正リスク価格を引いて販売価格で割るか、または販売価格を公正リスク価格で割る）。
【００５９】
オークションは、再保険者１０またはオークション運用者によって決定される期間持続することが好ましい。その期間中、オークションデスクトップで入札することができ、オークションの状態を確認することができる。
【００６０】
したがって、上記から明らかな通り、本発明は、リスクモデルおよび類似物を用いて、ユーザまたは入札者に提示される基準価格、保険料、または最低価格を計算する、オンライン再保険オークションを提供する。次いで、入札者は、少なくとも計算された基準価格またはインデックス基準価格と同じ高さの付け値を入力する。オークションに掛けられている再保険のカテゴリに充分なキャパシティが残っている場合、入札はＯＫと分類され、入札が対応する付保範囲の額が、オークションに掛けられている商品の残りのキャパシティから除去される。本プロセスは、キャパシティが売り切れるまで、または予め定められた量の時間後にオークションが締め切られるまで続く。再保険者によって運用されるオークションサーバと直接保険者のコンピュータとの間の全ての通信は、ＳＳＬなど公知の暗号化技術をはじめ、インターネットセキュリティ手段を用いて実現することが好ましい。
【００６１】
好適な実施形態では、一入札者が必ずしも唯一の落札者ではない。むしろ、オークションが締め切られたときに、ＯＫまたは部分的ＯＫと分類された入札を持つ全ての入札者が落札者であり、各々が再保険商品と引き換えに保険料として彼らの付け値を支払う。加えて、キャパシティが上記の方法でオークションに掛けられるという事実に鑑み、本発明は再保険引受けの非比例方法をサポートする。
【００６２】
本発明の好適な実施形態の上記の開示は、解説および説明の目的で提示したものである。それが全てを網羅している、あるいは発明を開示した厳密な形に限定するつもりはない。上記の開示に照らして、ここに記載した実施形態の多くの変形および変化が当業者には明白であろう。発明の範囲は、本書に記載する請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ画定される。
【００６３】
さらに、本発明の代表的実施形態を説明するにあたり、明細書では本発明の方法および／またはプロセスを特定の順序のステップとして提示した。しかし、その方法またはプロセスがここに記載した特定の順序のステップに依存しない範囲で、その方法またはプロセスは記載した特定の順序のステップに限定されない。当業の通常の熟練者には理解されるように、他の順序のステップが可能である。したがって、明細書に記載した特定の順序のステップは、請求の範囲に対する制限と解釈すべきではない。加えて、本発明の方法および／またはプロセスに向けられた請求の範囲は、記載された順序のそれらのステップの実行に限定されず、順序を変えても依然として本発明の精神および範囲内に維持されることを、当業者は容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
再保険者と直接保険者と数名の被保険者との間の関係を示す略図である。
【図２】
本発明に従ってオンライン再保険オークションを運営する再保険者と幾つかの直接保険者との間の好ましい電子的接続を示す略図である。
【図３】
本発明に従って再保険オークションを実現するための例示的構成要素の略図である。
【図４】
本発明に係るオークションランク付け要素の図である。
【図５】
本発明に係る再保険オークションで受け付ける新しい入札のシナリオを示す図表である。
【図６】
本発明に係る再保険オークションで受け付ける新しい入札の別のシナリオを示す図表である。
【図７】
本発明に係る再保険オークションで受け付ける新しい入札の別のシナリオを示す図表である。
【図８】
本発明に係る再保険オークションに参加する直接保険者に提示される例示的表示画面を示す図である。
【図９】
本発明に係る再保険オークションに新しい入札を追加するために直接保険者に提示される例示的表示画面を示す図である。

Claims (56)

1. 再保険商品を識別するステップと、
   販売される前記再保険商品のキャパシティを決定するステップと、
   オークションによる販売のために前記再保険商品を提示するステップと、
   前記キャパシティの少なくとも一部分に対し入札を受け入れるステップと、
   前記再保険商品の少なくとも一部分を落札した入札の保持者に販売する契約を成立させるステップと、を含む再保険を販売する方法。
2. 前記再保険商品が地震再保険、風水害再保険、および海上災害再保険の少なくとも１つである、請求項１に記載の方法。
3. 前記オークションがオンラインオークションを含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記オークションがインターネットを使用する、請求項３に記載の方法。
5. 前記オークションがブラウザを介して提示される、請求項３に記載の方法。
6. 直接保険者およびブローカの少なくとも一社からの入札を受け入れるステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記入札が少なくとも入札額および希望するキャパシティの量の指示を含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記入札を受け入れるステップが前記入札をランク付けするステップを含む、請求項１に記載の方法。
9. 前記ランク付けのステップが収益性値を計算するステップを含む、請求項８に記載の方法。
10. 少なくとも１つの入札の状態を変更するステップをさらに含む、請求項８に記載の方法。
11. 前記状態がＯＫ、部分的ＯＫ、および排除の１つである、請求項１０に記載の方法。
12. 前記入札の少なくとも１つがそれを受け付けた時間に従ってランク付けされる、請求項１に記載の方法。
13. 電子ネットワークで再保険商品の予め定められたキャパシティを売りに出すステップと、
    前記キャパシティの少なくとも一部分に対する少なくとも１つの入札を入札者から受け付けるステップと、
    前記少なくとも１つの入札の収益性値が受け入れ可能であるか否かを決定するステップと、
    前記少なくとも１つの入札が受け入れられるか否かを前記入札者に示すステップと、を含む再保険商品を売りに出す方法。
14. 前記電子ネットワークがインターネットを含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記少なくとも１つの入札を他の入札に対してランク付けするステップをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
16. 前記ランク付けが少なくとも部分的に前記収益性値に基づく、請求項１５に記載の方法。
17. 前記ランク付けが少なくとも部分的に前記１つの入札を受け付けた時間に基づく、請求項１６に記載の方法。
18. 前記収益性値が少なくとも部分的に要求保険開始日に基づく、請求項１３に記載の方法。
19. 前記入札に示すステップが、前記少なくとも１つの入札がＯＫ、部分的ＯＫ、および排除のうちの１つの状態を持つかどうかを示すステップを含む、請求項１３に記載の方法。
20. 前記少なくとも１つの入札に対しオークションランク付け要素を生成するステップをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
21. 前記電子ネットワークによる通信が安全である、請求項１３に記載の方法。
22. 前記少なくとも１つの入札が受け入れられるか否かを示すステップに応答して変更入札を受け付けるステップをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
23. 前記少なくとも１つの入札の入札価格以外のパラメータを変更するステップをさらに含む、請求項２２に記載の方法。
24. 最低受入れ可能入札を計算するステップをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
25. 再保険商品および販売する前記再保険商品のキャパシティを識別するステップと、
    前記再保険商品の公正リスク価格を計算するステップと、
    前記再保険商品を電子オークションで買い手に提示するステップであって、前記電子オークションにおける最低入札が少なくとも部分的に前記公正リスク価格によって決定されて成るステップと、
    前記買い手から前記再保険商品の前記キャパシティの一部分に対する入札を受け付けるステップと、
    前記買い手に彼らのそれぞれの入札の状態を通知するステップと、
    予め定められた期間後に前記電子オークションを終了するステップと、を含む再保険者を販売する方法。
26. 前記再保険商品が地震再保険、風水害再保険、および海上災害再保険の少なくとも１つを含む、請求項２５に記載の方法。
27. 前記公正リスク価格が歴史的データに基づいて計算される、請求項２５に記載の方法。
28. 前記電子オークションがインターネットで提示される、請求項２５に記載の方法。
29. 前記電子オークションがウェブブラウザで提示される、請求項２８に記載の方法。
30. 前記買い手が直接保険者および保険ブローカの少なくとも一社を含む、請求項２５に記載の方法。
31. 前記入札が複数のパラメータを含む、請求項２５に記載の方法。
32. 前記パラメータが価格、保険開始日、および控除の少なくとも１つを含む、請求項３１に記載の方法。
33. オークションランク付け要素を生成するステップをさらに含む、請求項２５に記載の方法。
34. 前記オークションランク付け要素が収益性値を含む、請求項３３に記載の方法。
35. 収益性値を計算するステップをさらに含む、請求項２５に記載の方法。
36. 前記入札の状態がＯＫ、部分的ＯＫ、および排除の１つを含む、請求項２５に記載の方法。
37. 第１入札の状態を、第２入札のランク付けに基づいて、ＯＫから部分的ＯＫおよび排除の１つに変更することをさらに含む、請求項３６に記載の方法。
38. 前記電子オークションと落札した入札を有する買い手との間で再保険契約を成立させるステップをさらに含む、請求項２５に記載の方法。
39. 電子オークションにアクセスするステップと、
    特定の再保険商品のオークションを選択するステップと、
    入札価格および付保範囲の額を含む入札パラメータを入力することによって前記再保険商品の入札を下書きするステップと、
    前記入札を電子的に提出するステップと、
    前記入札の状態の指示を受け取るステップと、
    前記再保険商品の契約を成立させるステップと、を含む再保険者を販売する方法。
40. 前記特定の再保険商品が地震再保険、風水害再保険、および海上災害再保険の少なくとも１つを含む、請求項３９に記載の方法。
41. 前記入札パラメータが控除額および保険開始日をさらに含む、請求項３９に記載の方法。
42. 提出した入札の状態を下書き入札に変更するステップをさらに含む、請求項３９に記載の方法。
43. 前記入札の状態を考慮して前記入札パラメータを変更するステップをさらに含む、請求項３９に記載の方法。
44. 前記特定の再保険商品の前記電子オークションが予め定められた期間稼働している、請求項３９に記載の方法。
45. 前記直接保険者が請求項３９のステップを実行する、請求項３９に記載の方法。
46. 公正リスク価格計算機と、
    オークションおよびオークション参加者データベースと、
    オークションランク付け要素エンジンと、
    インターネットと接続しているウェブサーバとを備えた、再保険商品を販売するシステムであって、
    前記公正リスク価格計算機が最低入札を計算するための情報を提供し、前記データベースが少なくとも１つの再保険商品のための少なくとも１つのオークションに関連する情報を格納し、前記オークションランク付け要素エンジンが、前記ウェブサーバを介して前記データベースに提出された入札をランク付けするために作動して成るシステム。
47. 前記再保険商品が地震再保険、風水害再保険、および海上災害再保険の少なくとも１つである、請求項４６に記載のシステム。
48. 前記オークションランク付け要素エンジンが、少なくとも部分的に収益性値に基づいて入札をランク付けする、請求項４６に記載のシステム。
49. 直接保険者が前記ウェブサーバに入札を提出する、請求項４６に記載のシステム。
50. 提出される入札が入札額および希望の付保範囲の額を含む、請求項４６に記載のシステム。
51. 前記オークションランク付け要素エンジンが、希望の付保範囲の額を満たすのに充分なキャパシティが残っているか否かを決定する、請求項５０に記載のシステム。
52. 前記システムが再保険会社によって、またはそれを代行して運用される、請求項４６に記載のシステム。
53. 前記直接保険者が前記再保険商品に対する入札者として参加する、請求項４６に記載のシステム。
54. 商品を販売する方法であって、
    （ａ）前記商品を識別するステップと、
    （ｂ）販売される前記商品のキャパシティを決定するステップと、
    （ｃ）オークションによる販売のために前記商品を提示するステップと、
    （ｄ）前記キャパシティの少なくとも一部分に対し入札を受け入れるステップと、
    （ｅ）前記商品の少なくとも一部分を落札した入札の保持者に販売する契約を成立させるステップと、を含む方法。
55. 前記商品が再保険商品である、請求項５４に記載の方法。
56. 前記商品がリスク移転商品である、請求項５４に記載の方法。

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