JP2004510578A - 液体スプレー装置、システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の一実施形態において、スプレー装置はノズル組立体(12)を含み、このノズル組立体は高圧水供給管(16)と接続した6個のノズル(14)および、化学薬品供給管(18)と接続した一つまたはそれ以上の化学薬品ノズル(20)を収容する。本装置はノズル組立体をほぼ直交する第一および第二の軸線(30,36)周りに360°よりも小さい回転範囲で回転させる第一および第二の回転子(22,32)を含む。
Description
【0001】
【発明の背景】
本発明は液体スプレー装置、液体スプレーシステムおよび液体スプレー方法に関するものであり、特に洗車業界で用いられるものである。
【0002】
洗車システムは三つの一般的なグループに分類することができる。すなわち、セルフサービス式の洗車、ロールオーバー式の洗車およびコンベヤ式の洗車である。セルフサービス式の洗車は通常、一般人が自分の車両を洗浄するために、開放型の洗車場においてコイン投入により洗車装置を動作させるものである。ロールオーバー式の洗車は非常に短い建造物で行われ、この建造物は、床面または側壁のいずれかに取り付けた線路上を走行する移動式のガントリーからなる。ガントリーは静止した車両の上を前後に移動し、車両に石鹸、洗浄剤、ワックスおよびリンスを施す。そしてコンベヤ式の洗車は、通常、一列状をなす静止したアーチを通過する車両を押す、または引く長いコンベヤからなる。非接触式の洗浄において、これらアーチが洗浄剤、高圧水、ワックス、リンスまたはドライヤーを施す。摩擦式の洗浄には布、プラスチック製のブラシおよび最近ではフォームパッドを用いる。
【0003】
異なる形式の洗車システムが存在するにもかかわらず、洗車業界は、洗車する必要がある異なる寸法や形状を有する非常に多数の車両に対して、車両に損傷を与える恐れのない、新規かつより良いものを求めている。現在のところ、車両全体を洗浄するのみならず、石鹸や水を浪費することのない効率的な、いかなる、そして全ての車両を洗車できるような洗車工程を制御する方法は見出されていない。車両の大きさまたは形状にかかわらず、全ての車両に対して同量の水や石鹸を噴射する場合には、水や石鹸を浪費することとなり得るからである。
【0004】
それゆえ、幅広い車両の形状や寸法に正確に合わせ、かつ、良好な洗浄能力を有する非常に良好な洗車システムが望まれている。また、こうしたシステムは、洗浄工程に関係する、あるいは関係しない流体を高圧で噴射することが必要とされる他の産業での使用にも適応し得ることが望ましい。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、一種類またはそれ以上の流体を噴射する良好な装置、システムおよび方法を提供するものである。一つの実施形態における本発明に係る装置は洗車業界向けのものであり、良好な洗車システムおよび方法を提供する。本発明の一つの利点は、良好な洗浄を行うために二つの軸線周りに回転するノズル組立体を含むことである。一つの実施形態においては、これら二つの各軸線周りの回転は360°よりも小さい。これにより、水または化学薬品の供給管が不所望に巻き付くことが避けられる。本発明の特徴ならびに利点は、添付図面と組み合わせて後述する。
【0006】
一つの実施形態における、本発明による、一種類またはそれ以上の流体を噴射するスプレー装置は、液体源との接続に適応させた多数のノズルを有するノズル組立体を含む。本装置は、ノズル組立体を第一の軸線周りに第一の回転範囲で回転させる第一の回転手段および、ノズル組立体を第一の軸線にほぼ直角な第二の軸線周りに第二の回転範囲で回転させる第二の回転手段を含む。一つの実施形態において、第一および第二の回転範囲は360°よりも小さい。これにより、二つの軸線周りの回転は非常に良好な噴射特性をもたらし、360°よりも小さい回転範囲は、ノズル組立体と接続し得る供給管や制御線およびその他の同種のものの不所望の巻き付きを防ぐ。こうした装置は車両の洗車システムのような洗浄システムに特に有用である。
【0007】
一つの特徴において、コントローラは、ノズルから液体を非線形の軌道で散布させるように第一および第二の回転手段を同時に制御する。もう一つの実施形態において、第一および第二の回転子手段は第一および第二の回転子を具え、これら回転子は、例えばステッピングモータ、ACモータ、サーボモータ、空気圧式回転装置およびその他の同種のものである。一つの実施形態において、第一の回転子はノズル組立体を起伏させ、第二の回転子はノズル組立体を左右に回転させる。他の実施形態において、第三の回転子はノズル組立体を第三の軸線周りに連続的に360°の回転範囲で回転させるように動作する。
【0008】
他の実施形態において、車両を洗浄するための洗車システムはガントリーを含み、このガントリーは、二つのほぼ垂直な側面部分の間でこれらと結合するほぼ水平な上側部分を有する。多数のノズル組立体は、それぞれ流体を放出するための多数のノズルを有し、また、これら組立体はガントリーに取り付けられる。それぞれのノズル組立体は、これら組立体を二つのほぼ直交する軸線周りに回転させるための回転子機構と結合する。
【0009】
一つの特徴において、洗浄システムはガントリーの移動に適応させた線路および、ガントリーがこの線路に沿って移動する距離を測定するための距離測定装置をさらに含む。他の特徴において、洗浄システムは車高および/または車幅を測定するための車両測定装置を含む。一つの特徴におけるコントローラは、距離測定装置および車両測定装置からのデータを組み合わせることにより車両のプロファイルを測定する。別の特徴においては、第一のガントリーに類似した第二のガントリーを設ける。一つの実施形態において、二基のガントリーは静止した車両を洗浄可能な静止フレームを形成する。
【0010】
本発明はさらに、一種類またはそれ以上の液体を噴射するための良好な方法を提供する。一つの実施形態において、本方法はここで述べたようなスプレー装置の設置、二つの軸線周りでのノズル組立体の回転および、少なくとも一つのノズルからの液体の噴射を含む。一つの実施形態において、ノズル組立体は、二つの軸線周りで360°よりも小さい回転範囲で回転する。
【0011】
もう一つの実施形態において、洗車方法はここで述べたようなガントリー直下への車両の位置決め、車両長さの関数としての車高を具える車両の寸法プロファイルを求めるための、ガントリーと車両との間の相対運動の実行および、少なくとも幾つかのノズル組立体からの液体の車両への噴射を含む。本システムは、ここではノズル組立体の動作および/またはガントリーの動作を制御するための少なくとも一つのコントローラを有することが望ましい。相対運動はガントリーの移動、車両の移動あるいは両者の移動によって実現可能である。
【0012】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な記述、付加したクレームおよび添付図面から、より十分に明らかになるであろう。
【0013】
【具体的な実施形態の説明】
図1Aおよび図1Bは本発明に係る例示的なスプレー装置10を示すものである。本装置10はノズルハウジングまたは組立体12(図2A〜2Cにも示す)を含み、このハウジングは多数のノズル14を収容する。図示のように、ノズルハウジング12は6個のノズル14を収容し、これらノズルはノズルハウジング12の表面15の周面に沿ってほぼ等間隔で離間している。当業者であれば、本発明の範囲内でこれよりも多い、または少ないノズル数ならびに異なる位置のノズル14を用いることができることを理解するであろう。スプレー装置10はノズル14へ水または他の液体を供給するための高圧水供給管16を含む。供給管16は各ノズル14へ等しく供給するための水または他の液体の供給源と結合する。本装置10はさらに一つまたはそれ以上の化学薬品供給管18を含み、これら管は一つまたはそれ以上の化学薬品ノズル20へ種々の化学薬品を輸送するためのものである。図1Aに示すように、3本の化学薬品供給管18が3個の化学薬品ノズル20と結合し、これらノズルはノズルハウジングの外面15の中心部近傍に配置されている。図1Bに示す他の実施形態においては、一つのノズル20がハウジング12のほぼ中央に位置していることが示されている。一つの実施形態においては、装置10は洗車装置に用いられ、化学薬品供給管18は石鹸、ワックス、洗浄剤、防錆剤およびこれらと同種の物をノズル20へ供給する。
【0014】
本装置10はまた第一の回転子22を含み、これは図1Aではステップモータ22として示す。回転子22は、以下に示すようなノズルハウジング12の回転を可能とする幅広い範囲のステップ計測素子または回転素子を具えても良い。他の実施形態においては、回転子22はステッピングモータ、ACモータ、サーボモータ、空気圧装置を含む空気圧動作式回転素子およびこれらと同種のものを具える。一つの実施形態においては、回転子22はベルト24によって支持体26と連結する。ベルト24の代わりにチェーン、ストラップおよび他の器具を使用しても良く、これらは回転子22の回転動作を支持体26へ伝達可能とするために設けられるものである。支持体26はノズル組立体12と連結し、また、第一のケーシング34の内面に配置した軸受28によって第一のケーシング34と摺動可能に連結する。ケーシング34は回転子22、ノズルハウジング12および支持体26を収容する。
【0015】
回転子22は、図1Bに示すようにノズル組立体12を第一の回転軸30周りに回転または起伏させるように駆動する。一つの実施形態において、回転子22はハウジング12を約180°の回転範囲に亘って回転させるように駆動する。他の実施形態においては、回転範囲は180°よりも小さい。これにより、化学薬品供給管18および高圧水供給管16は、支持体26が360°で完全に回転する場合に生じ得るように支持体26周りに巻き付くことはない。他の実施形態(図示せず)においては、回転子22は組立体12を360°またはそれ以上の範囲に亘って回転させる。こうした実施形態においては、供給管16,18を、これらが支持体26周りで不所望の巻き付きをすることを防ぐために支持体26を貫通するようにすることが望ましい。
【0016】
本装置10はさらに第一のケーシング34と結合する第二の回転子32を含む。図1Bに示すように、第二の回転子32は第一の回転子34およびそれによるノズル組立体12の左右への回転を提供する。第二の回転子32は第一のケーシング34およびその内部の構成部品を第二の回転軸線36周りに回転させるように駆動する。一つの実施形態において、回転子32はケーシング34を350°またはそれよりも小さい回転範囲で回転させる。他の実施形態においては、回転子32はケーシング34を360°またはこれを越える回転範囲に亘って回転させる。供給管16,18はケーシング34の回転によってもつれないようにすることが望ましい。本装置10はさらに回転子22,32を駆動し、また以下に述べる追加の機能を提供するためにモータ制御システム40を含む。
【0017】
一つの実施形態において、ノズル14は0°ノズルである。0°ノズルは高圧下の水または他の流体が噴出することによって動作し、ノズル形状は通常、拡散角約0°の非常に細いビーム状に水を放出するものとなっている。0°ノズルの一つの利点は、こうしたノズルから放出される水が、ノズルから数フィートの所で高い衝撃力を有することである。例えば、0°ノズルから放出された流体は、ノズルから約6フィートの距離での圧力が、ノズルでの圧力の75%を依然として保っている。他の実施形態においては、ノズル14に5°ノズルを用いる。このノズルはノズル14から放出される流体が拡散する角度が約5°のものである。さらに別の実施形態においては、ノズル14に15°ノズルを用いる。さらにもう一つの実施形態においては、ノズル14が0°,5°,15°またはこれらに類似のノズルの組み合わせを具える。同様に、ノズル20も0°,5°,15°またはこれらに類似のノズルを具えても良い。一つの実施形態においては、化学薬品ノズル20に0°または5°ノズルを用いることは、放出する洗浄剤または他の化学薬品を高圧で表面上に衝突させる必要性が少ないことも手伝って、それほど重要ではない。ノズル20は、例えば洗浄する車両全体への化学薬品のより広い散布を提供しようとするものである。
【0018】
ここで図2A〜2Cを参照してノズル14,20およびノズルハウジング12のさらなる詳細について説明する。図2Aに示すように、一つの実施形態において、6個のノズル14がノズル組立体12周りにほぼ等しい間隔を有し、3個の化学薬品ノズル20が組立体12のほぼ中央に位置している。便宜的に、組立体12内部の6本の水チャンネル42(図2Bのその内の3本を示す)への水の供給源を提供すべく、一本の高圧水供給管16が組立体12の背面46と結合するものとしている。当業者であれば、水または他の流体をノズル組立体12へ供給するために一本以上の水供給管16を使用しても良いことは明らかである。チャンネル42は組立体12内に形成され、それによって各ノズル14は高圧で水を放出する出口面44を有する。例えば、洗車システムに対しては水圧は1平方インチあたり約600ポンド(600PSI)〜約1200PSIの範囲とすることができ、一つの実施形態においては約1000PSIとする。本発明の範囲内において、他の値の圧力を取ることもできる。出口面44は、ノズル14で、ノズル組立体12からこの出口面44で放出される流体が所望の拡散をするような形状とする。前述したように、一つの実施形態においては、ノズル14は0°ノズルとなるように構成し、それによって出口面44を有することとなる。
【0019】
図2Bはチャンネル42へ水を供給するために構成した水供給管16を示す簡略化した側面図である。図2Cはノズル組立体12内の一つまたはそれ以上のチャンネル50へ化学薬品または他の所望の流体を供給するための化学薬品供給管18を示す簡略化した側面図である。水チャンネル42と同様に、化学薬品チャンネル50は出口面52を規定し、この出口面52はノズル20からの化学薬品、石鹸、洗浄剤、ワックスの所望の拡散を提供するものである。当業者であれば、本発明の範囲内においてより多い数の、あるいはより少ない数のノズル14,20およびチャンネル42,50を使用し得ることが理解されよう。同様に、図2Bは背面46から組立体12へ導入される供給管16を示しているが、この供給管16は側面48のような一つまたはそれ以上の側面から組立体12へ導入することとしても良い。さらに、化学薬品供給管18が組立体12の側面48から導入されることが示されているが、これら供給管18を背面46または他の面から導入することとしても良い。
【0020】
一つの実施形態において、組立体12は約3インチの奥行き54および、約4インチの直径56を有しているが、本発明の範囲内において異なる大きさの組立体12を使用しても良い。ノズル組立体12はステンレス鋼を具えることが望ましいが、他の材料も使用することもできる。ノズル組立体は、一つの実施形態において、4インチのステンレス鋼ブロックから形成する。他の実施形態においては、チャンネル42は0.5インチの雌ねじ管(FPT)を具え、チャンネル50には0.25インチのFPT成形したものを使用する。さらに、チャンネル42およびチャンネル50の寸法は本発明の範囲内で変更することができる。同様に、チャンネル42およびチャンネル50の構成および配置は本発明により変更することもできる。例えば、チャンネル42は、供給管16が導入される背面46の中央からノズル組立体の面15の周面に向かってあらゆる角度を取ることができる。本装置10はノズル14,20が同時に、あるいは連続して動作可能となるように構成する。例えば、高圧水の分配を6本のノズル全てに同時に行い、ワックス、石鹸または他の化学薬品は3本の中央寄りのノズル20の一つまたはそれ以上を通して供給する。
【0021】
ここで図3Aおよび図3Bを参照して本発明の実施形態に係る洗車システムの一例について説明する。本システム100はガントリー110を含み、このガントリー110は上側のほぼ水平な部分112と、第一および第二のほぼ垂直な側面部分114,116を有する。部分112〜116はほぼ逆U字形を形成するように結合し、その下部を多くの個人用またはレクリエーション用の車両が通過できるのに十分な大きさとなっている。図3Aに示すように、本システム100は、車両124が洗浄過程の間には通常停止状態を維持できるように設計する。前述した図面および以下で述べる図面とを組み合わせて述べるように、ノズル装置10の二つの軸線方向での運動に加え、ガントリー110は駆動モータシステム118によって線路120に沿って移動するように構成している。一つの実施形態において、駆動モータシステム118は、ガントリー110の線路120上の走行を制御できるように、歯車または歯付き線路120と噛み合う歯車(図示せず)を含む。ガントリー110の移動は、図1Aに示すようにコントローラ40により、あるいはガントリー110と接続したシステムコントローラ140により制御する。他の実施形態においては、線路120はシステム100を収容した建物内のような壁面に配置する。
【0022】
ここで、特に図1B、図3Aおよび図3Bを参照して本発明に係る方法の一例を説明する。一旦、車両124がシステム100内で停止すると、ガントリー110は線路120に沿って走行し、図3Cと組み合わせて以下で述べるように車両124の高さ方向のプロファイルを計算する。一つの実施形態においては、本システム110はまた車両124の幅方向のプロファイルも計算する。洗浄工程はガントリー110が線路120の一端の近傍にあるときに開始することが望ましい。車両124の前部は、通常、図3Aに示すようにガントリー110の上側部分112近傍に配置した二つの最上部のノズル組立体12によって洗浄する。本発明は特に、例示的な方法において、車両124を洗浄するために左右方向回転と起伏動作とを組み合わせて使用することが効果的である。前述したように、一つの実施形態においてはノズル14は0°ノズルまたは5°ノズルを具える。したがって、車両124がノズル14から数フィート離れているにもかかわらず、ノズル14は幅広い拡散パターンを有していない。本システムには、車両124を洗浄するために装置10の起伏および左右への回転の質を有するという利点がある。さらに、ノズル組立体12は車両124のあらゆる点を目的とし、また車両のプロファイルに追従するように適応されている。
【0023】
一つの実施形態においては、ノズル組立体12が図1Bに示すように左から右へ(または右から左へ)約30°の左右への回転をすると、ノズル14は車両124の前部へ向けて高圧水を放出する。約30°の左右への回転をした後、回転子22は組立体12を約3°上方へ(あるいは洗浄工程開始時の位置に応じて下方へ)起伏させるように動作し、その後回転子32は別の方向へ組立体12を約30°戻すように左右へ回転させる。装置10は、車両124の前部にノズル14からの水が当たっている間、この工程、すなわち約30°の左右への回転、約3°の上方への起伏、別の方向へ戻す約30°の左右への回転、約3°の上方への起伏、を継続する。他の実施形態においては、組立体12は約10°と約100°の間、約20°と約60°の間、およびこれらに類似の左右への回転をすることとしても良い。同様に、組立体12は約1°と約90°の間、約1°と約15°の間、およびこれらに類似の起伏をすることとしても良い。当業者であれば、本発明の範囲内で他の左右への回転および起伏の範囲を取り得ることが可能であることが理解されよう。
【0024】
一工程におけるパターン式の組立体12の左右への回転および起伏動作に加え、左右への回転と起伏動作の組み合わせを並行して行うこととしても良い。これにより、高圧水は非線形の軌跡を有することとなり、組立体12の起伏および左右への回転が生じる割合に部分的に依存して、車両124にはほぼ円形、楕円形、螺旋形またはZ字形のパターンで当たることとなる。コントローラ40は回転子22および回転子32双方を、水または他の流体が車両124に当たるようにノズル14を効率的に方向付けるために制御するように動作する。さらに、コントローラ40は車両124の特定の部分、例えば虫の多い季節には車両124の前部、バンやスポーツユーティリティビークルの後部、フロントガラス、サイドミラー、前部および後部のスポイラー、タイヤおよびホイール、スペアタイヤ収納部およびこれらと同種のものに焦点を当てるようにノズル組立体14を制御するようにプログラムすることもできる。
【0025】
同様に、図3Aにおいて垂直な側面部分114,116に取り付けたことが示されている二つのノズル装置10は車両124のホイールおよびスペアタイヤ収納部を含む側面を洗浄するように動作する。さらに、コントローラ40は回転子22,32を制御するために動作し、それによって左右への回転および起伏の組み合わせ動作が車両124の側面を効率的に洗浄する。一つの実施形態において、車両124の側面を洗浄するように指示された装置10は、約10°〜約90°の間で左右へ回転し、かつ、約10°〜約100°の間で起伏するようにプログラムする。特に一つの実施形態においては、側面を洗浄する装置10は特定の洗浄工程の間、これよりも大きな角度で起伏するように動作する。
【0026】
当業者であれば、少しの間の後に車両124の到達可能な部分にノズル14からの高圧水が当たることとなることが理解されよう。この点において、ガントリー110は車両124のさらなる表面領域に高圧水を当てることができるように線路120上を移動することとなる。一つの実施形態においては、ガントリー110は、ノズル14が左右への回転および起伏動作の組み合わせを用いて車両124へ流体を向けることができるように周期的に停止する。この他、一つの実施形態においては、ガントリー110は、ノズル組立体12の車両124へ水を方向付ける動作と並行して線路120上を走行する。ガントリー110が車両124の後部を通過すると、装置10はノズル14が車両124の後部に面するようにノズルを回転させることが可能な十分な移動範囲を有し、車両の前部の場合と同様な方法で、バンパー領域を含む車両の後部の洗浄を行うこととなる。一つの実施形態においては、30°の左右への回転と3°の起伏を交互に行う組み合わせを用いる。前述したように、一つの実施形態においては、回転子32は約350°の運動範囲を提供し、それゆえ、ガントリー110が線路120を十分な距離さけ移動することにより、同じ装置10を車両124の前部および後部双方の洗浄に使用することができる。
【0027】
図3Bに示す他の実施形態において、各垂直方向の支持体114,116は、車両124の側面をより良くカバーするために二つのノズル装置10を有する。係る実施形態は、スポーツユーティリティビークル、商業用トラック、大型のレクリエーション用車両およびこれらと同種のもののようなより大型の車両を洗浄するのに特に有用である。当業者であれば、本発明の範囲内でノズル装置10の数を変更し得ることが理解されよう。幾つかの実施形態においては、6基、8基、10基、12基、15基、20基または24基のノズル装置10を用いる。各装置10はまた前述したものよりも多い数の、あるいは少ない数のノズル14を有することとしても良い。さらに、当業者であれば、本発明の他の例を用いることができることが理解されよう。例えばバス、重機、さらには航空機を洗浄できるように提供したシステム110は、そのために十分な大きさを、洗浄すべき所望の車両または対象物を十分カバーするだけの十分な数のノズル10を有するものとなる。
【0028】
前述したように、一つの実施形態においてはノズル20はノズル組立体12の表面15のほぼ中央部近傍に位置している。この位置決めは、ノズル組立体12が連続的に回転した場合に生じうる、化学薬品供給管18の拡張や捩れを防ぐ一助となる。さらに、ノズル20は洗浄工程中に石鹸または他の液体を放出するように構成する。図2Aに示す実施形態においては、同一または異なる外観または色を有する三種類の異なる化学薬品を連続的に、あるいは同時に放出することが可能である。
【0029】
従来の洗浄システムの一つの欠点は、洗浄する車両の大きさにかかわらず水、石鹸および他の流体を区別せずに散布することである。本発明は、システム100が動作時間の大部分において車両124へ水および他の流体をより直接的に散布するために、車両寸法測定機構を用いることが望ましい。前述したように、一つの実施形態においては、高圧散布工程に先立ち、ガントリー110を車両124上を通過させる。一つの実施形態においては、ガントリー110は向かい合う垂直支持体114,116に多数のセンサ130を配置している。この例示により、またこの例に限定されるものでは無いが、センサ130は光学検出器、近接センサ、レーザ式センサ、超音波センサ、光電検出器およびこれらと同種のものを含むことができる。センサ130は対にして配置されており、一方のセンサは垂直支持体114に取り付け、もう一方のセンサは垂直支持体116に取り付ける。センサ130は、図3Cに示すようにガントリー110が線路120上を走行するときに車両124の高さを検出する。要するに、対向する一対のセンサ130の間にある平面を車両124が破り、この平面は垂直支持体114,116の間を通過する車両の高さに依存するのである。コントローラ40のようなシステムコントローラは、ガントリー110が車両124上を通過する際に、車両を検出する最上部の一対のセンサ130、あるいは車両を検出しない最下部の一対のセンサを決定することにより車両124の高さを監視する。
【0030】
一つの実施形態において、駆動モータギヤボックス118は歯車を有し、この歯車は線路120上のこれと対応する歯車と噛み合う。望ましくはコントローラ40またはシステムコントローラ140はガントリー110の移動距離を、例えば歯車の回転数(または歯数比)によって計算する。コントローラ40,140は、車両124のプロファイルを生成するためのセンサ130の読み取り値によりガントリーの距離カウンタを調整する。車両のプロファイルは車両長さの関数として高さ方向のプロファイルを含む。これにより、ガントリー110がその後洗浄工程中に線路120上を走行すると、コントローラ40は、車両に向けて水を噴射し、車両の通過後や真上には噴射しないように適切な左右への回転および起伏を提供するように装置10を指示することができる。
【0031】
同様に、一つの実施形態において、ガントリー110は上側水平部分112に一つまたはそれ以上のセンサ132をさらに含む。センサ132はセンサ130に類似のものとしても良く、一つに実施形態においてはソナー式近接センサである。センサ132は車両124の幅を検出するために動作する。一つの実施形態においては、センサ132は、伝送した超音波信号の洗浄装置の床面または車両自体からの反射を計算する。車両124の幅の測定はそれほど重要なものとはなり得ない。なぜならば、ガントリー110は多くの車両に適応するだけの十分な幅を有して設計されるものだからである。さらに、上側水平部分112に取り付けた装置10は側方に向かって(すなわち、垂直支持体114,116に近接させて)配置することが望ましい。この一対の装置10は、ノズル14を通して水を車両124の中央に向けてわずかな角度で放出する。この場合、コントローラ40は車両124が実際よりも幅広であるとみなし、最上部の装置10は、そこから放出した水が車両124の前4分の1のパネルまたは側面に当たり、車両124を直接外れない部分を有することとなる。
【0032】
図3A〜図3Cは移動するガントリーと静止する車両を対象としているが、当業者であれば、これとは反対の場合、すなわちガントリーが静止して車両が移動する場合にも用いられるのを見いだすことが理解されよう。図4Aに示すように、ガントリー110を静止位置に構成し、車両124は運転され、または所定の速度でガントリー110下を搬送される。洗車システムは、例えば予備洗浄、洗浄および濯ぎ工程を達成するために一基、二基、三基またはそれ以上のガントリー110を含んでも良い。
【0033】
図4Bに示す実施形態において、コンベヤ144が、車両124がコンベヤ144上を移動して本発明の装置10を二つまたはそれ以外の数を収容する垂直支持部材140を通過するように動作する。同様に、一つまたはそれ以上の装置が支持体148に取り付けられており、この支持体148は、装置10が通過する車両のロッカーパネル、スペアタイヤ収納部およびホイールを洗浄するために位置決めされている。一つの実施形態においては、支持体148には、これに取り付けた装置10の可変式の高さ設定を設けている。一つの実施形態においては、駆動手段146がコンベヤ144を駆動し、車両124を支持体140を通過するように移動させる。
【0034】
ここで、図5A〜図5Cを参照して本発明の他の実施形態について説明する。図5Aは洗車システム200を示し、このシステムは静止した車両224を洗車するのに適応させた静止ガントリー210を有する。こうした構成において、ガントリー210は二つのほぼ独立したU字形の部材を有し、これら部材は上側のほぼ水平な部分212およびほぼ垂直な部分214,216を具える。車両224の洗浄時に模範的な範囲を提供するために多数のノズル装置10をガントリー210周りに取り付ける。一つの実施形態において、各垂直支持体214,216には、その下側部分および上側部分近傍に装置10を取り付けている。これにより、8基の装置10が垂直部分214,216に取り付けられることとなる。同様に、各水平部分212は一つの装置10を取り付けており、この装置10には車両224を洗浄するためのノズル14の束を収容している。当業者であれば、本発明に係る装置10を異なる数、すなわち、より多い数または少ない数で使用し得ることが理解されよう。本システム200に使用する装置10の数は、幾分、本システム200により洗浄し、かつ、所望の洗浄を徹底して行おうとする車両の大きさに依存することとなる。例えば、水平部分212の一方または双方に、二つまたはそれ以上のノズル装置を配置することとしても良い。他の実施形態においては、システム200では8基、10基、12基または16基のノズル装置10を使用する。
【0035】
静止したシステム200は車両224の大きさを計算するための他の方法を用いる。一つの実施形態においては、システム200は車両224の製品およびモデルの情報を受け取るように適応されており、それによってシステムコントローラ240(またはコントローラ40)は車両224の大まかな寸法を知る。一つの実施形態においては、コントローラ40またはコントローラ240は一種類またはそれ以上の車両224のデータベースを含んでいる。一旦、車両の製品および/またはモデルを入力すると、コントローラ240は、水や化学薬品が車両224に当たらないような不正確な水または化学薬品の散布をすることなく、車両224を洗車するようにシステム200に指示することができる。一つの実施形態においては、システム200はフロアセンサを有し、このセンサは車両224の運転者にシステム200内での所望の位置に停車させるように指示し、それによって車両224は水および化学薬品が届く所に位置することとなる。
【0036】
他の実施形態においては、車両224の撮影のためにデジタルカメラのようなカメラ(図示せず)をシステム200内またはその近傍の適切な位置に配置する。例えば、カメラを部分212に配置することができる。車両224の画像は、車両224のプロファイルをコントローラ40またはコントローラ240へ提供するために送られる。車両のプロファイルには車両長さの関数としての車高を含み、また、車両長さの関数としての車幅をも含むこととしても良い。こうした方法およびカメラの使用はまた、図3A〜図3Cおよび図4Aに示すものを含む本発明の他の実施形態にも適用することができる。
【0037】
もう一つの例として、図5Cに示すように検出システム230を設ける。検出システム230は図3Cと組み合わせて説明したものと同様のセンサ232を含む。センサ232は垂直方向の起伏センサとしても良く、車両224がシステム200に進入するときに通過する入口の内側に配置する。図3Cと組み合わせて説明したと同様に、センサ232はこれを通過する車高を測定するために動作するものである。同様に、通路の天井部に取り付けたセンサ232は車両224の幅を計算するために動作させることができる。一つの実施形態においては、検出システム230は可視光または赤外線の検出器を含み、これら検出器は通路を通って進入する車両224の位置を測定するものである。センサ234によって収集されたデータは、車両224がシステム200に進入したときに速度検出器236で求めた既知の車両224の速度と結合する。速度検出器236およびセンサ234からのデータの組み合わせは先の図で説明した移動ガントリー型の実施形態と同様の方法で対応するプロファイルを求めるために作用する。コントローラ40またはコントローラ240は、その後減少させた水量で洗車するように装置10に指示する。
【0038】
ここで図6A〜図6Cを参照して本発明の別の実施形態について説明する。ここで示す装置600は、ハウジング組立体が異なる形状を有している以外は装置10と類似したものとなっている。図6Aに示すように、ノズル組立体612はほぼ円筒状または管状であり、その外面で多数のノズル614が結合している。水供給管16は旋回機構650と結合しており、旋回機構650はノズル組立体612と結合する。化学薬品供給管(図示せず)は水供給管616に近接して延在し、ノズル組立体612内に収容した一つまたはそれ以上の化学薬品ノズルと結合する。本装置600の動作は、図1および図2と組み合わせて説明したものと同様である。すなわち、第一の回転子222は、ノズル614の第一の軸線630周りでの起伏回転を生じさせるようにベルトまたは他のリンク機構によって動作する。図6Bに示すように、ベルト624は回転軸と結合し、この回転軸はノズル組立体612を収容するケーシングと結合する。同様に、第二の回転子632は第二の軸線636周りの左右への回転運動を提供するために動作する。さらに、図6Cに示すように、回転子622,632の動作および協調のために、これら回転子622,632はモータ制御システムのようなコントローラ640と結合する。旋回機構650はノズル組立体12を洗浄する車両の前方、背後または隣接する側へ位置決めするように動作する。
【0039】
ここで図7A〜図7Cを参照して本発明の別の実施形態であるシステム700について説明する。本システム700は、先の図面と組み合わせて説明したものと同様の構成を取るガントリー710を含む。すなわち、ガントリー710は上側のほぼ水平な部分712および、ほぼ垂直な側面部分714,716を有する。側面部分714,716はそれぞれ水平アーム718を有し、この水平アームは回転位置722周りで側面部分と結合している。回転位置722は水平アーム718の回転を許容するために動作するものであり、それによってアーム718と結合したノズル組立体720がガントリー710を通過する車両(図示せず)の前部または後部に位置決めされることとなる。図7Bは、システム700を、通過する車両の前部または後部を洗浄する位置にある水平アーム718と共に示すものである。同様に、図7Cはアーム718が通過する車両から離れるように旋回した状態を示すものである。この構成において、ノズル組立体720は依然として通過する車両の側面の洗浄または濯ぎを行うために動作することが可能である。さらに、アーム718は、静止した車両を洗浄するためのガントリー110のような移動型のガントリーにも取り付けることができる。
【0040】
図8Aは本発明の他の実施形態を示すものであり、ノズル組立体812の別の回転運動を示すものである。図8Aに示す装置800は多数のノズル814を有し、これらノズルは組立体812の周縁に沿って配置している。さらに、一つの化学薬品ノズル820、ここでは予浸ノズル820をノズル組立体812のほぼ中央部に配置している。図8Bに示すように、本装置800は、後部部品およびギヤモータ880またはこれと同様のものを収容するケーシングが回転しないにもかかわらず、ノズル組立体812の回転を許容する。ノズル組立体812の回転は軸線860周りに生じる。図8Bに示すように、この実施形態は供給管818を有し、この供給管は予浸ノズル890へ流体を供給するものであり、回転するノズル組立体812の下部に配置し、図8Aに示すように組立体812を通過しない。同様に、旋回装置870およびギヤモータ880が、図8Aおよび図8Bに示す構成双方におけるノズル組立体812を回転させるように動作する。当業者であれば、図8Aおよび図8Bに示す回転の構成を、ノズル14の三軸方向の回転を実現するように、先の図面と組み合わせて説明した実施形態に組み込み可能であることが理解されよう。
【0041】
ここで、図9を参照して本発明のさらに別の実施形態について説明する。図9に示す装置900はノズル組立体912を有し、このノズル組立体912は多数のノズル914を有している。中央ノズル920はノズル914と同様に水または他の流体を放出するように構成している、あるいは石鹸、ワックスまたは他の溶液を供給する化学薬品供給管(図示せず)と接続するように構成している。硬質の支持構造体によってハウジング912の起伏動作を行うための起伏動作用モータ922が設けられている。起伏回転子922は起伏組立体912を軸線930周りに起伏させるように動作する。同様に、左右方向回転子932がノズル組立体912を左右方向回転軸線936周りに左右へ回転させるように動作する。当業者であれば、この実施形態の一つの相違点が、起伏回転子922が、左右方向回転子932よりもノズル914から非常に離れた位置にあることであると理解されよう。組立体912は、組立体912の回転を実現するために、旋回装置および図8Bに示すような第三の回転モータを組み込むように構成することが可能である。
【0042】
図10Aおよび図10Bは本発明のさらに別の実施形態を示すものであり、これは図1Aおよび図1Bと組み合わせて述べた実施形態に類似するものである。図10Aおよび図10Bはスプレー装置1000の詳細を示し、この装置は多数のノズル1020を有するノズル組立体1010を有している。ノズル1020は高圧下で水のような流体を供給するのに適応させるために0°ノズルとすることが望ましい。図では6個のノズル1020を示しているが、それよりも多い数、あるいは少ない数のノズル1020を使用することとしても良い。さらに、組立体1010はまたノズル20に類似したノズルを含んでも良く、このノズルはリンス、石鹸およびこれらと同類のものを高圧、中程度の圧力、あるいは低圧で分配するために組立体1010の中央部近傍に配置する。本装置1000は下側ケーシング1030および上側ケーシング1040を含む。下側ケーシング1030は空気圧シリンダ1050を含み、このシリンダは空気管1060と接続している。シリンダ1050は図10Bに示すように回転組立体1010を軸線1160周りに回転させるために動作する。組立体1010の軸線1160周りの回転範囲は360°よりも小さく、あるいは大きくすることができ、前述したように一つの実施形態においては約180°〜約220°の範囲とする。
【0043】
第二の空気圧回転シリンダ1070を上側ケーシング1040内に配置し、下側ケーシング1030を第二の軸線1140周りに回転させるように動作させる(図10B参照)。さらに、下側ケーシング1030の回転範囲は、前の図面と組み合わせて説明したものと同様のものとすることができる。シリンダ1050,1070は、確実な動作のための組み込み型または隣接して配置するエンコーダ(図示せず)、あるいはポテンショメータのいずれかを含む。本装置1000はさらにコントローラ1100を含み、このコントローラはエンコーダのフィードバック用ケーブルによってシリンダ1050,1070と接続する。コントローラはさらに電気的な接続1110によって多数の空気圧バルブ1120と接続する。バルブ1120は空気管1060,1080によってそれぞれシリンダ1050,1070と接続する。これにより、圧縮空気により動作する空気圧シリンダはコントローラ1100の指示によりノズル組立体1010の所望の起伏動作および左右への回転運動を提供する。こうした空気圧システムの一つの利点は、湿潤環境下でも動作可能なことである。
【0044】
当業者であれば、本発明が洗車の領域を遙かに超える幅広い有用な応用分野を有していることが理解されよう。例えば、高圧流体の散布を必要とする実際のあらゆる製造工程や洗浄工程は、本発明における左右への回転と起伏動作の組み合わせを上手に利用し得るものとなる。例えば図11に示すようなシステム1100は、洗浄もしくは流体を散布すべき部品1130を保持するためのテーブルまたは支持構造1140を含む。テーブル支持体1120を装置1110を取り付け可能な構成とするが、この装置1110は図1と組み合わせて説明したように、対象物1130に向けて流体を散布可能とするものである。対象物は静止していても良く、あるいはコンベヤまたは他の移動装置のような、対象物1130を最初はスプレー装置11100下に位置させ、その後スプレー装置を通過させるように移動させる手段の上に置いても良い。対象物1130は完成品でも良く、あるいは完成品の部品でも良い。
【0045】
好適な実施形態との組み合わせにより本発明を開示したが、以下のクレームにより定義するように、本発明の精神と範囲の中で、他の実施形態もあり得ることを理解されたい。例示により、またこれに限定されるものではないが、本発明によるノズル組立体はノズル20を有しなくても良く、その代わりにノズル14のみを有することとしても良い。さらに、ここで一つの実施形態と組み合わせた回転装置または回転手段は、他の実施形態にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aは本発明に係るスプレー装置の簡略化した斜視図であり、図1Bは図1Aの装置の一部を示す図である。
【図2】
図2Aは本発明に係るノズル組立体の全体図であり、図2Bおよび図2Cは図2Aのノズル組立体の簡略化した側面図である。
【図3】
図3Aは自動車洗浄システムの形を取る本発明に係る液体スプレーシステムの簡略化した全体図であり、図3Bは図3Aのシステムの正面図、図3Cは図3Aのシステムの一部を示す図である。
【図4】
図4Aおよび図4Bは本発明に係るシステムの他の実施形態を示す図である。
【図5】
図5Aおよび図5Bは本発明に係る他のスプレーシステム全体の斜視図および上面図をそれぞれ示し、図5Cは図5Aおよび図5Bに示すシステムの一部を簡略化して示すものである。
【図6】
図6A〜図6Cは本発明に係るノズル組立体の他の構成を示すものである。
【図7】
図7A〜図7Cは本発明に係るシステムの他の実施形態を示すものである。
【図8】
図8Aおよび図8Bは本発明に係るノズル組立体の他の形態を示すものである。
【図9】
本発明に係るノズル組立体の他の形態を示すものである。
【図10】
図10A〜図10Bは本発明に係るノズル組立体の他の構成を示すものである。
【図11】
本発明に係るシステムの他の実施形態を示すものである。
【発明の背景】
本発明は液体スプレー装置、液体スプレーシステムおよび液体スプレー方法に関するものであり、特に洗車業界で用いられるものである。
【0002】
洗車システムは三つの一般的なグループに分類することができる。すなわち、セルフサービス式の洗車、ロールオーバー式の洗車およびコンベヤ式の洗車である。セルフサービス式の洗車は通常、一般人が自分の車両を洗浄するために、開放型の洗車場においてコイン投入により洗車装置を動作させるものである。ロールオーバー式の洗車は非常に短い建造物で行われ、この建造物は、床面または側壁のいずれかに取り付けた線路上を走行する移動式のガントリーからなる。ガントリーは静止した車両の上を前後に移動し、車両に石鹸、洗浄剤、ワックスおよびリンスを施す。そしてコンベヤ式の洗車は、通常、一列状をなす静止したアーチを通過する車両を押す、または引く長いコンベヤからなる。非接触式の洗浄において、これらアーチが洗浄剤、高圧水、ワックス、リンスまたはドライヤーを施す。摩擦式の洗浄には布、プラスチック製のブラシおよび最近ではフォームパッドを用いる。
【0003】
異なる形式の洗車システムが存在するにもかかわらず、洗車業界は、洗車する必要がある異なる寸法や形状を有する非常に多数の車両に対して、車両に損傷を与える恐れのない、新規かつより良いものを求めている。現在のところ、車両全体を洗浄するのみならず、石鹸や水を浪費することのない効率的な、いかなる、そして全ての車両を洗車できるような洗車工程を制御する方法は見出されていない。車両の大きさまたは形状にかかわらず、全ての車両に対して同量の水や石鹸を噴射する場合には、水や石鹸を浪費することとなり得るからである。
【0004】
それゆえ、幅広い車両の形状や寸法に正確に合わせ、かつ、良好な洗浄能力を有する非常に良好な洗車システムが望まれている。また、こうしたシステムは、洗浄工程に関係する、あるいは関係しない流体を高圧で噴射することが必要とされる他の産業での使用にも適応し得ることが望ましい。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、一種類またはそれ以上の流体を噴射する良好な装置、システムおよび方法を提供するものである。一つの実施形態における本発明に係る装置は洗車業界向けのものであり、良好な洗車システムおよび方法を提供する。本発明の一つの利点は、良好な洗浄を行うために二つの軸線周りに回転するノズル組立体を含むことである。一つの実施形態においては、これら二つの各軸線周りの回転は360°よりも小さい。これにより、水または化学薬品の供給管が不所望に巻き付くことが避けられる。本発明の特徴ならびに利点は、添付図面と組み合わせて後述する。
【0006】
一つの実施形態における、本発明による、一種類またはそれ以上の流体を噴射するスプレー装置は、液体源との接続に適応させた多数のノズルを有するノズル組立体を含む。本装置は、ノズル組立体を第一の軸線周りに第一の回転範囲で回転させる第一の回転手段および、ノズル組立体を第一の軸線にほぼ直角な第二の軸線周りに第二の回転範囲で回転させる第二の回転手段を含む。一つの実施形態において、第一および第二の回転範囲は360°よりも小さい。これにより、二つの軸線周りの回転は非常に良好な噴射特性をもたらし、360°よりも小さい回転範囲は、ノズル組立体と接続し得る供給管や制御線およびその他の同種のものの不所望の巻き付きを防ぐ。こうした装置は車両の洗車システムのような洗浄システムに特に有用である。
【0007】
一つの特徴において、コントローラは、ノズルから液体を非線形の軌道で散布させるように第一および第二の回転手段を同時に制御する。もう一つの実施形態において、第一および第二の回転子手段は第一および第二の回転子を具え、これら回転子は、例えばステッピングモータ、ACモータ、サーボモータ、空気圧式回転装置およびその他の同種のものである。一つの実施形態において、第一の回転子はノズル組立体を起伏させ、第二の回転子はノズル組立体を左右に回転させる。他の実施形態において、第三の回転子はノズル組立体を第三の軸線周りに連続的に360°の回転範囲で回転させるように動作する。
【0008】
他の実施形態において、車両を洗浄するための洗車システムはガントリーを含み、このガントリーは、二つのほぼ垂直な側面部分の間でこれらと結合するほぼ水平な上側部分を有する。多数のノズル組立体は、それぞれ流体を放出するための多数のノズルを有し、また、これら組立体はガントリーに取り付けられる。それぞれのノズル組立体は、これら組立体を二つのほぼ直交する軸線周りに回転させるための回転子機構と結合する。
【0009】
一つの特徴において、洗浄システムはガントリーの移動に適応させた線路および、ガントリーがこの線路に沿って移動する距離を測定するための距離測定装置をさらに含む。他の特徴において、洗浄システムは車高および/または車幅を測定するための車両測定装置を含む。一つの特徴におけるコントローラは、距離測定装置および車両測定装置からのデータを組み合わせることにより車両のプロファイルを測定する。別の特徴においては、第一のガントリーに類似した第二のガントリーを設ける。一つの実施形態において、二基のガントリーは静止した車両を洗浄可能な静止フレームを形成する。
【0010】
本発明はさらに、一種類またはそれ以上の液体を噴射するための良好な方法を提供する。一つの実施形態において、本方法はここで述べたようなスプレー装置の設置、二つの軸線周りでのノズル組立体の回転および、少なくとも一つのノズルからの液体の噴射を含む。一つの実施形態において、ノズル組立体は、二つの軸線周りで360°よりも小さい回転範囲で回転する。
【0011】
もう一つの実施形態において、洗車方法はここで述べたようなガントリー直下への車両の位置決め、車両長さの関数としての車高を具える車両の寸法プロファイルを求めるための、ガントリーと車両との間の相対運動の実行および、少なくとも幾つかのノズル組立体からの液体の車両への噴射を含む。本システムは、ここではノズル組立体の動作および/またはガントリーの動作を制御するための少なくとも一つのコントローラを有することが望ましい。相対運動はガントリーの移動、車両の移動あるいは両者の移動によって実現可能である。
【0012】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な記述、付加したクレームおよび添付図面から、より十分に明らかになるであろう。
【0013】
【具体的な実施形態の説明】
図1Aおよび図1Bは本発明に係る例示的なスプレー装置10を示すものである。本装置10はノズルハウジングまたは組立体12(図2A〜2Cにも示す)を含み、このハウジングは多数のノズル14を収容する。図示のように、ノズルハウジング12は6個のノズル14を収容し、これらノズルはノズルハウジング12の表面15の周面に沿ってほぼ等間隔で離間している。当業者であれば、本発明の範囲内でこれよりも多い、または少ないノズル数ならびに異なる位置のノズル14を用いることができることを理解するであろう。スプレー装置10はノズル14へ水または他の液体を供給するための高圧水供給管16を含む。供給管16は各ノズル14へ等しく供給するための水または他の液体の供給源と結合する。本装置10はさらに一つまたはそれ以上の化学薬品供給管18を含み、これら管は一つまたはそれ以上の化学薬品ノズル20へ種々の化学薬品を輸送するためのものである。図1Aに示すように、3本の化学薬品供給管18が3個の化学薬品ノズル20と結合し、これらノズルはノズルハウジングの外面15の中心部近傍に配置されている。図1Bに示す他の実施形態においては、一つのノズル20がハウジング12のほぼ中央に位置していることが示されている。一つの実施形態においては、装置10は洗車装置に用いられ、化学薬品供給管18は石鹸、ワックス、洗浄剤、防錆剤およびこれらと同種の物をノズル20へ供給する。
【0014】
本装置10はまた第一の回転子22を含み、これは図1Aではステップモータ22として示す。回転子22は、以下に示すようなノズルハウジング12の回転を可能とする幅広い範囲のステップ計測素子または回転素子を具えても良い。他の実施形態においては、回転子22はステッピングモータ、ACモータ、サーボモータ、空気圧装置を含む空気圧動作式回転素子およびこれらと同種のものを具える。一つの実施形態においては、回転子22はベルト24によって支持体26と連結する。ベルト24の代わりにチェーン、ストラップおよび他の器具を使用しても良く、これらは回転子22の回転動作を支持体26へ伝達可能とするために設けられるものである。支持体26はノズル組立体12と連結し、また、第一のケーシング34の内面に配置した軸受28によって第一のケーシング34と摺動可能に連結する。ケーシング34は回転子22、ノズルハウジング12および支持体26を収容する。
【0015】
回転子22は、図1Bに示すようにノズル組立体12を第一の回転軸30周りに回転または起伏させるように駆動する。一つの実施形態において、回転子22はハウジング12を約180°の回転範囲に亘って回転させるように駆動する。他の実施形態においては、回転範囲は180°よりも小さい。これにより、化学薬品供給管18および高圧水供給管16は、支持体26が360°で完全に回転する場合に生じ得るように支持体26周りに巻き付くことはない。他の実施形態(図示せず)においては、回転子22は組立体12を360°またはそれ以上の範囲に亘って回転させる。こうした実施形態においては、供給管16,18を、これらが支持体26周りで不所望の巻き付きをすることを防ぐために支持体26を貫通するようにすることが望ましい。
【0016】
本装置10はさらに第一のケーシング34と結合する第二の回転子32を含む。図1Bに示すように、第二の回転子32は第一の回転子34およびそれによるノズル組立体12の左右への回転を提供する。第二の回転子32は第一のケーシング34およびその内部の構成部品を第二の回転軸線36周りに回転させるように駆動する。一つの実施形態において、回転子32はケーシング34を350°またはそれよりも小さい回転範囲で回転させる。他の実施形態においては、回転子32はケーシング34を360°またはこれを越える回転範囲に亘って回転させる。供給管16,18はケーシング34の回転によってもつれないようにすることが望ましい。本装置10はさらに回転子22,32を駆動し、また以下に述べる追加の機能を提供するためにモータ制御システム40を含む。
【0017】
一つの実施形態において、ノズル14は0°ノズルである。0°ノズルは高圧下の水または他の流体が噴出することによって動作し、ノズル形状は通常、拡散角約0°の非常に細いビーム状に水を放出するものとなっている。0°ノズルの一つの利点は、こうしたノズルから放出される水が、ノズルから数フィートの所で高い衝撃力を有することである。例えば、0°ノズルから放出された流体は、ノズルから約6フィートの距離での圧力が、ノズルでの圧力の75%を依然として保っている。他の実施形態においては、ノズル14に5°ノズルを用いる。このノズルはノズル14から放出される流体が拡散する角度が約5°のものである。さらに別の実施形態においては、ノズル14に15°ノズルを用いる。さらにもう一つの実施形態においては、ノズル14が0°,5°,15°またはこれらに類似のノズルの組み合わせを具える。同様に、ノズル20も0°,5°,15°またはこれらに類似のノズルを具えても良い。一つの実施形態においては、化学薬品ノズル20に0°または5°ノズルを用いることは、放出する洗浄剤または他の化学薬品を高圧で表面上に衝突させる必要性が少ないことも手伝って、それほど重要ではない。ノズル20は、例えば洗浄する車両全体への化学薬品のより広い散布を提供しようとするものである。
【0018】
ここで図2A〜2Cを参照してノズル14,20およびノズルハウジング12のさらなる詳細について説明する。図2Aに示すように、一つの実施形態において、6個のノズル14がノズル組立体12周りにほぼ等しい間隔を有し、3個の化学薬品ノズル20が組立体12のほぼ中央に位置している。便宜的に、組立体12内部の6本の水チャンネル42(図2Bのその内の3本を示す)への水の供給源を提供すべく、一本の高圧水供給管16が組立体12の背面46と結合するものとしている。当業者であれば、水または他の流体をノズル組立体12へ供給するために一本以上の水供給管16を使用しても良いことは明らかである。チャンネル42は組立体12内に形成され、それによって各ノズル14は高圧で水を放出する出口面44を有する。例えば、洗車システムに対しては水圧は1平方インチあたり約600ポンド(600PSI)〜約1200PSIの範囲とすることができ、一つの実施形態においては約1000PSIとする。本発明の範囲内において、他の値の圧力を取ることもできる。出口面44は、ノズル14で、ノズル組立体12からこの出口面44で放出される流体が所望の拡散をするような形状とする。前述したように、一つの実施形態においては、ノズル14は0°ノズルとなるように構成し、それによって出口面44を有することとなる。
【0019】
図2Bはチャンネル42へ水を供給するために構成した水供給管16を示す簡略化した側面図である。図2Cはノズル組立体12内の一つまたはそれ以上のチャンネル50へ化学薬品または他の所望の流体を供給するための化学薬品供給管18を示す簡略化した側面図である。水チャンネル42と同様に、化学薬品チャンネル50は出口面52を規定し、この出口面52はノズル20からの化学薬品、石鹸、洗浄剤、ワックスの所望の拡散を提供するものである。当業者であれば、本発明の範囲内においてより多い数の、あるいはより少ない数のノズル14,20およびチャンネル42,50を使用し得ることが理解されよう。同様に、図2Bは背面46から組立体12へ導入される供給管16を示しているが、この供給管16は側面48のような一つまたはそれ以上の側面から組立体12へ導入することとしても良い。さらに、化学薬品供給管18が組立体12の側面48から導入されることが示されているが、これら供給管18を背面46または他の面から導入することとしても良い。
【0020】
一つの実施形態において、組立体12は約3インチの奥行き54および、約4インチの直径56を有しているが、本発明の範囲内において異なる大きさの組立体12を使用しても良い。ノズル組立体12はステンレス鋼を具えることが望ましいが、他の材料も使用することもできる。ノズル組立体は、一つの実施形態において、4インチのステンレス鋼ブロックから形成する。他の実施形態においては、チャンネル42は0.5インチの雌ねじ管(FPT)を具え、チャンネル50には0.25インチのFPT成形したものを使用する。さらに、チャンネル42およびチャンネル50の寸法は本発明の範囲内で変更することができる。同様に、チャンネル42およびチャンネル50の構成および配置は本発明により変更することもできる。例えば、チャンネル42は、供給管16が導入される背面46の中央からノズル組立体の面15の周面に向かってあらゆる角度を取ることができる。本装置10はノズル14,20が同時に、あるいは連続して動作可能となるように構成する。例えば、高圧水の分配を6本のノズル全てに同時に行い、ワックス、石鹸または他の化学薬品は3本の中央寄りのノズル20の一つまたはそれ以上を通して供給する。
【0021】
ここで図3Aおよび図3Bを参照して本発明の実施形態に係る洗車システムの一例について説明する。本システム100はガントリー110を含み、このガントリー110は上側のほぼ水平な部分112と、第一および第二のほぼ垂直な側面部分114,116を有する。部分112〜116はほぼ逆U字形を形成するように結合し、その下部を多くの個人用またはレクリエーション用の車両が通過できるのに十分な大きさとなっている。図3Aに示すように、本システム100は、車両124が洗浄過程の間には通常停止状態を維持できるように設計する。前述した図面および以下で述べる図面とを組み合わせて述べるように、ノズル装置10の二つの軸線方向での運動に加え、ガントリー110は駆動モータシステム118によって線路120に沿って移動するように構成している。一つの実施形態において、駆動モータシステム118は、ガントリー110の線路120上の走行を制御できるように、歯車または歯付き線路120と噛み合う歯車(図示せず)を含む。ガントリー110の移動は、図1Aに示すようにコントローラ40により、あるいはガントリー110と接続したシステムコントローラ140により制御する。他の実施形態においては、線路120はシステム100を収容した建物内のような壁面に配置する。
【0022】
ここで、特に図1B、図3Aおよび図3Bを参照して本発明に係る方法の一例を説明する。一旦、車両124がシステム100内で停止すると、ガントリー110は線路120に沿って走行し、図3Cと組み合わせて以下で述べるように車両124の高さ方向のプロファイルを計算する。一つの実施形態においては、本システム110はまた車両124の幅方向のプロファイルも計算する。洗浄工程はガントリー110が線路120の一端の近傍にあるときに開始することが望ましい。車両124の前部は、通常、図3Aに示すようにガントリー110の上側部分112近傍に配置した二つの最上部のノズル組立体12によって洗浄する。本発明は特に、例示的な方法において、車両124を洗浄するために左右方向回転と起伏動作とを組み合わせて使用することが効果的である。前述したように、一つの実施形態においてはノズル14は0°ノズルまたは5°ノズルを具える。したがって、車両124がノズル14から数フィート離れているにもかかわらず、ノズル14は幅広い拡散パターンを有していない。本システムには、車両124を洗浄するために装置10の起伏および左右への回転の質を有するという利点がある。さらに、ノズル組立体12は車両124のあらゆる点を目的とし、また車両のプロファイルに追従するように適応されている。
【0023】
一つの実施形態においては、ノズル組立体12が図1Bに示すように左から右へ(または右から左へ)約30°の左右への回転をすると、ノズル14は車両124の前部へ向けて高圧水を放出する。約30°の左右への回転をした後、回転子22は組立体12を約3°上方へ(あるいは洗浄工程開始時の位置に応じて下方へ)起伏させるように動作し、その後回転子32は別の方向へ組立体12を約30°戻すように左右へ回転させる。装置10は、車両124の前部にノズル14からの水が当たっている間、この工程、すなわち約30°の左右への回転、約3°の上方への起伏、別の方向へ戻す約30°の左右への回転、約3°の上方への起伏、を継続する。他の実施形態においては、組立体12は約10°と約100°の間、約20°と約60°の間、およびこれらに類似の左右への回転をすることとしても良い。同様に、組立体12は約1°と約90°の間、約1°と約15°の間、およびこれらに類似の起伏をすることとしても良い。当業者であれば、本発明の範囲内で他の左右への回転および起伏の範囲を取り得ることが可能であることが理解されよう。
【0024】
一工程におけるパターン式の組立体12の左右への回転および起伏動作に加え、左右への回転と起伏動作の組み合わせを並行して行うこととしても良い。これにより、高圧水は非線形の軌跡を有することとなり、組立体12の起伏および左右への回転が生じる割合に部分的に依存して、車両124にはほぼ円形、楕円形、螺旋形またはZ字形のパターンで当たることとなる。コントローラ40は回転子22および回転子32双方を、水または他の流体が車両124に当たるようにノズル14を効率的に方向付けるために制御するように動作する。さらに、コントローラ40は車両124の特定の部分、例えば虫の多い季節には車両124の前部、バンやスポーツユーティリティビークルの後部、フロントガラス、サイドミラー、前部および後部のスポイラー、タイヤおよびホイール、スペアタイヤ収納部およびこれらと同種のものに焦点を当てるようにノズル組立体14を制御するようにプログラムすることもできる。
【0025】
同様に、図3Aにおいて垂直な側面部分114,116に取り付けたことが示されている二つのノズル装置10は車両124のホイールおよびスペアタイヤ収納部を含む側面を洗浄するように動作する。さらに、コントローラ40は回転子22,32を制御するために動作し、それによって左右への回転および起伏の組み合わせ動作が車両124の側面を効率的に洗浄する。一つの実施形態において、車両124の側面を洗浄するように指示された装置10は、約10°〜約90°の間で左右へ回転し、かつ、約10°〜約100°の間で起伏するようにプログラムする。特に一つの実施形態においては、側面を洗浄する装置10は特定の洗浄工程の間、これよりも大きな角度で起伏するように動作する。
【0026】
当業者であれば、少しの間の後に車両124の到達可能な部分にノズル14からの高圧水が当たることとなることが理解されよう。この点において、ガントリー110は車両124のさらなる表面領域に高圧水を当てることができるように線路120上を移動することとなる。一つの実施形態においては、ガントリー110は、ノズル14が左右への回転および起伏動作の組み合わせを用いて車両124へ流体を向けることができるように周期的に停止する。この他、一つの実施形態においては、ガントリー110は、ノズル組立体12の車両124へ水を方向付ける動作と並行して線路120上を走行する。ガントリー110が車両124の後部を通過すると、装置10はノズル14が車両124の後部に面するようにノズルを回転させることが可能な十分な移動範囲を有し、車両の前部の場合と同様な方法で、バンパー領域を含む車両の後部の洗浄を行うこととなる。一つの実施形態においては、30°の左右への回転と3°の起伏を交互に行う組み合わせを用いる。前述したように、一つの実施形態においては、回転子32は約350°の運動範囲を提供し、それゆえ、ガントリー110が線路120を十分な距離さけ移動することにより、同じ装置10を車両124の前部および後部双方の洗浄に使用することができる。
【0027】
図3Bに示す他の実施形態において、各垂直方向の支持体114,116は、車両124の側面をより良くカバーするために二つのノズル装置10を有する。係る実施形態は、スポーツユーティリティビークル、商業用トラック、大型のレクリエーション用車両およびこれらと同種のもののようなより大型の車両を洗浄するのに特に有用である。当業者であれば、本発明の範囲内でノズル装置10の数を変更し得ることが理解されよう。幾つかの実施形態においては、6基、8基、10基、12基、15基、20基または24基のノズル装置10を用いる。各装置10はまた前述したものよりも多い数の、あるいは少ない数のノズル14を有することとしても良い。さらに、当業者であれば、本発明の他の例を用いることができることが理解されよう。例えばバス、重機、さらには航空機を洗浄できるように提供したシステム110は、そのために十分な大きさを、洗浄すべき所望の車両または対象物を十分カバーするだけの十分な数のノズル10を有するものとなる。
【0028】
前述したように、一つの実施形態においてはノズル20はノズル組立体12の表面15のほぼ中央部近傍に位置している。この位置決めは、ノズル組立体12が連続的に回転した場合に生じうる、化学薬品供給管18の拡張や捩れを防ぐ一助となる。さらに、ノズル20は洗浄工程中に石鹸または他の液体を放出するように構成する。図2Aに示す実施形態においては、同一または異なる外観または色を有する三種類の異なる化学薬品を連続的に、あるいは同時に放出することが可能である。
【0029】
従来の洗浄システムの一つの欠点は、洗浄する車両の大きさにかかわらず水、石鹸および他の流体を区別せずに散布することである。本発明は、システム100が動作時間の大部分において車両124へ水および他の流体をより直接的に散布するために、車両寸法測定機構を用いることが望ましい。前述したように、一つの実施形態においては、高圧散布工程に先立ち、ガントリー110を車両124上を通過させる。一つの実施形態においては、ガントリー110は向かい合う垂直支持体114,116に多数のセンサ130を配置している。この例示により、またこの例に限定されるものでは無いが、センサ130は光学検出器、近接センサ、レーザ式センサ、超音波センサ、光電検出器およびこれらと同種のものを含むことができる。センサ130は対にして配置されており、一方のセンサは垂直支持体114に取り付け、もう一方のセンサは垂直支持体116に取り付ける。センサ130は、図3Cに示すようにガントリー110が線路120上を走行するときに車両124の高さを検出する。要するに、対向する一対のセンサ130の間にある平面を車両124が破り、この平面は垂直支持体114,116の間を通過する車両の高さに依存するのである。コントローラ40のようなシステムコントローラは、ガントリー110が車両124上を通過する際に、車両を検出する最上部の一対のセンサ130、あるいは車両を検出しない最下部の一対のセンサを決定することにより車両124の高さを監視する。
【0030】
一つの実施形態において、駆動モータギヤボックス118は歯車を有し、この歯車は線路120上のこれと対応する歯車と噛み合う。望ましくはコントローラ40またはシステムコントローラ140はガントリー110の移動距離を、例えば歯車の回転数(または歯数比)によって計算する。コントローラ40,140は、車両124のプロファイルを生成するためのセンサ130の読み取り値によりガントリーの距離カウンタを調整する。車両のプロファイルは車両長さの関数として高さ方向のプロファイルを含む。これにより、ガントリー110がその後洗浄工程中に線路120上を走行すると、コントローラ40は、車両に向けて水を噴射し、車両の通過後や真上には噴射しないように適切な左右への回転および起伏を提供するように装置10を指示することができる。
【0031】
同様に、一つの実施形態において、ガントリー110は上側水平部分112に一つまたはそれ以上のセンサ132をさらに含む。センサ132はセンサ130に類似のものとしても良く、一つに実施形態においてはソナー式近接センサである。センサ132は車両124の幅を検出するために動作する。一つの実施形態においては、センサ132は、伝送した超音波信号の洗浄装置の床面または車両自体からの反射を計算する。車両124の幅の測定はそれほど重要なものとはなり得ない。なぜならば、ガントリー110は多くの車両に適応するだけの十分な幅を有して設計されるものだからである。さらに、上側水平部分112に取り付けた装置10は側方に向かって(すなわち、垂直支持体114,116に近接させて)配置することが望ましい。この一対の装置10は、ノズル14を通して水を車両124の中央に向けてわずかな角度で放出する。この場合、コントローラ40は車両124が実際よりも幅広であるとみなし、最上部の装置10は、そこから放出した水が車両124の前4分の1のパネルまたは側面に当たり、車両124を直接外れない部分を有することとなる。
【0032】
図3A〜図3Cは移動するガントリーと静止する車両を対象としているが、当業者であれば、これとは反対の場合、すなわちガントリーが静止して車両が移動する場合にも用いられるのを見いだすことが理解されよう。図4Aに示すように、ガントリー110を静止位置に構成し、車両124は運転され、または所定の速度でガントリー110下を搬送される。洗車システムは、例えば予備洗浄、洗浄および濯ぎ工程を達成するために一基、二基、三基またはそれ以上のガントリー110を含んでも良い。
【0033】
図4Bに示す実施形態において、コンベヤ144が、車両124がコンベヤ144上を移動して本発明の装置10を二つまたはそれ以外の数を収容する垂直支持部材140を通過するように動作する。同様に、一つまたはそれ以上の装置が支持体148に取り付けられており、この支持体148は、装置10が通過する車両のロッカーパネル、スペアタイヤ収納部およびホイールを洗浄するために位置決めされている。一つの実施形態においては、支持体148には、これに取り付けた装置10の可変式の高さ設定を設けている。一つの実施形態においては、駆動手段146がコンベヤ144を駆動し、車両124を支持体140を通過するように移動させる。
【0034】
ここで、図5A〜図5Cを参照して本発明の他の実施形態について説明する。図5Aは洗車システム200を示し、このシステムは静止した車両224を洗車するのに適応させた静止ガントリー210を有する。こうした構成において、ガントリー210は二つのほぼ独立したU字形の部材を有し、これら部材は上側のほぼ水平な部分212およびほぼ垂直な部分214,216を具える。車両224の洗浄時に模範的な範囲を提供するために多数のノズル装置10をガントリー210周りに取り付ける。一つの実施形態において、各垂直支持体214,216には、その下側部分および上側部分近傍に装置10を取り付けている。これにより、8基の装置10が垂直部分214,216に取り付けられることとなる。同様に、各水平部分212は一つの装置10を取り付けており、この装置10には車両224を洗浄するためのノズル14の束を収容している。当業者であれば、本発明に係る装置10を異なる数、すなわち、より多い数または少ない数で使用し得ることが理解されよう。本システム200に使用する装置10の数は、幾分、本システム200により洗浄し、かつ、所望の洗浄を徹底して行おうとする車両の大きさに依存することとなる。例えば、水平部分212の一方または双方に、二つまたはそれ以上のノズル装置を配置することとしても良い。他の実施形態においては、システム200では8基、10基、12基または16基のノズル装置10を使用する。
【0035】
静止したシステム200は車両224の大きさを計算するための他の方法を用いる。一つの実施形態においては、システム200は車両224の製品およびモデルの情報を受け取るように適応されており、それによってシステムコントローラ240(またはコントローラ40)は車両224の大まかな寸法を知る。一つの実施形態においては、コントローラ40またはコントローラ240は一種類またはそれ以上の車両224のデータベースを含んでいる。一旦、車両の製品および/またはモデルを入力すると、コントローラ240は、水や化学薬品が車両224に当たらないような不正確な水または化学薬品の散布をすることなく、車両224を洗車するようにシステム200に指示することができる。一つの実施形態においては、システム200はフロアセンサを有し、このセンサは車両224の運転者にシステム200内での所望の位置に停車させるように指示し、それによって車両224は水および化学薬品が届く所に位置することとなる。
【0036】
他の実施形態においては、車両224の撮影のためにデジタルカメラのようなカメラ(図示せず)をシステム200内またはその近傍の適切な位置に配置する。例えば、カメラを部分212に配置することができる。車両224の画像は、車両224のプロファイルをコントローラ40またはコントローラ240へ提供するために送られる。車両のプロファイルには車両長さの関数としての車高を含み、また、車両長さの関数としての車幅をも含むこととしても良い。こうした方法およびカメラの使用はまた、図3A〜図3Cおよび図4Aに示すものを含む本発明の他の実施形態にも適用することができる。
【0037】
もう一つの例として、図5Cに示すように検出システム230を設ける。検出システム230は図3Cと組み合わせて説明したものと同様のセンサ232を含む。センサ232は垂直方向の起伏センサとしても良く、車両224がシステム200に進入するときに通過する入口の内側に配置する。図3Cと組み合わせて説明したと同様に、センサ232はこれを通過する車高を測定するために動作するものである。同様に、通路の天井部に取り付けたセンサ232は車両224の幅を計算するために動作させることができる。一つの実施形態においては、検出システム230は可視光または赤外線の検出器を含み、これら検出器は通路を通って進入する車両224の位置を測定するものである。センサ234によって収集されたデータは、車両224がシステム200に進入したときに速度検出器236で求めた既知の車両224の速度と結合する。速度検出器236およびセンサ234からのデータの組み合わせは先の図で説明した移動ガントリー型の実施形態と同様の方法で対応するプロファイルを求めるために作用する。コントローラ40またはコントローラ240は、その後減少させた水量で洗車するように装置10に指示する。
【0038】
ここで図6A〜図6Cを参照して本発明の別の実施形態について説明する。ここで示す装置600は、ハウジング組立体が異なる形状を有している以外は装置10と類似したものとなっている。図6Aに示すように、ノズル組立体612はほぼ円筒状または管状であり、その外面で多数のノズル614が結合している。水供給管16は旋回機構650と結合しており、旋回機構650はノズル組立体612と結合する。化学薬品供給管(図示せず)は水供給管616に近接して延在し、ノズル組立体612内に収容した一つまたはそれ以上の化学薬品ノズルと結合する。本装置600の動作は、図1および図2と組み合わせて説明したものと同様である。すなわち、第一の回転子222は、ノズル614の第一の軸線630周りでの起伏回転を生じさせるようにベルトまたは他のリンク機構によって動作する。図6Bに示すように、ベルト624は回転軸と結合し、この回転軸はノズル組立体612を収容するケーシングと結合する。同様に、第二の回転子632は第二の軸線636周りの左右への回転運動を提供するために動作する。さらに、図6Cに示すように、回転子622,632の動作および協調のために、これら回転子622,632はモータ制御システムのようなコントローラ640と結合する。旋回機構650はノズル組立体12を洗浄する車両の前方、背後または隣接する側へ位置決めするように動作する。
【0039】
ここで図7A〜図7Cを参照して本発明の別の実施形態であるシステム700について説明する。本システム700は、先の図面と組み合わせて説明したものと同様の構成を取るガントリー710を含む。すなわち、ガントリー710は上側のほぼ水平な部分712および、ほぼ垂直な側面部分714,716を有する。側面部分714,716はそれぞれ水平アーム718を有し、この水平アームは回転位置722周りで側面部分と結合している。回転位置722は水平アーム718の回転を許容するために動作するものであり、それによってアーム718と結合したノズル組立体720がガントリー710を通過する車両(図示せず)の前部または後部に位置決めされることとなる。図7Bは、システム700を、通過する車両の前部または後部を洗浄する位置にある水平アーム718と共に示すものである。同様に、図7Cはアーム718が通過する車両から離れるように旋回した状態を示すものである。この構成において、ノズル組立体720は依然として通過する車両の側面の洗浄または濯ぎを行うために動作することが可能である。さらに、アーム718は、静止した車両を洗浄するためのガントリー110のような移動型のガントリーにも取り付けることができる。
【0040】
図8Aは本発明の他の実施形態を示すものであり、ノズル組立体812の別の回転運動を示すものである。図8Aに示す装置800は多数のノズル814を有し、これらノズルは組立体812の周縁に沿って配置している。さらに、一つの化学薬品ノズル820、ここでは予浸ノズル820をノズル組立体812のほぼ中央部に配置している。図8Bに示すように、本装置800は、後部部品およびギヤモータ880またはこれと同様のものを収容するケーシングが回転しないにもかかわらず、ノズル組立体812の回転を許容する。ノズル組立体812の回転は軸線860周りに生じる。図8Bに示すように、この実施形態は供給管818を有し、この供給管は予浸ノズル890へ流体を供給するものであり、回転するノズル組立体812の下部に配置し、図8Aに示すように組立体812を通過しない。同様に、旋回装置870およびギヤモータ880が、図8Aおよび図8Bに示す構成双方におけるノズル組立体812を回転させるように動作する。当業者であれば、図8Aおよび図8Bに示す回転の構成を、ノズル14の三軸方向の回転を実現するように、先の図面と組み合わせて説明した実施形態に組み込み可能であることが理解されよう。
【0041】
ここで、図9を参照して本発明のさらに別の実施形態について説明する。図9に示す装置900はノズル組立体912を有し、このノズル組立体912は多数のノズル914を有している。中央ノズル920はノズル914と同様に水または他の流体を放出するように構成している、あるいは石鹸、ワックスまたは他の溶液を供給する化学薬品供給管(図示せず)と接続するように構成している。硬質の支持構造体によってハウジング912の起伏動作を行うための起伏動作用モータ922が設けられている。起伏回転子922は起伏組立体912を軸線930周りに起伏させるように動作する。同様に、左右方向回転子932がノズル組立体912を左右方向回転軸線936周りに左右へ回転させるように動作する。当業者であれば、この実施形態の一つの相違点が、起伏回転子922が、左右方向回転子932よりもノズル914から非常に離れた位置にあることであると理解されよう。組立体912は、組立体912の回転を実現するために、旋回装置および図8Bに示すような第三の回転モータを組み込むように構成することが可能である。
【0042】
図10Aおよび図10Bは本発明のさらに別の実施形態を示すものであり、これは図1Aおよび図1Bと組み合わせて述べた実施形態に類似するものである。図10Aおよび図10Bはスプレー装置1000の詳細を示し、この装置は多数のノズル1020を有するノズル組立体1010を有している。ノズル1020は高圧下で水のような流体を供給するのに適応させるために0°ノズルとすることが望ましい。図では6個のノズル1020を示しているが、それよりも多い数、あるいは少ない数のノズル1020を使用することとしても良い。さらに、組立体1010はまたノズル20に類似したノズルを含んでも良く、このノズルはリンス、石鹸およびこれらと同類のものを高圧、中程度の圧力、あるいは低圧で分配するために組立体1010の中央部近傍に配置する。本装置1000は下側ケーシング1030および上側ケーシング1040を含む。下側ケーシング1030は空気圧シリンダ1050を含み、このシリンダは空気管1060と接続している。シリンダ1050は図10Bに示すように回転組立体1010を軸線1160周りに回転させるために動作する。組立体1010の軸線1160周りの回転範囲は360°よりも小さく、あるいは大きくすることができ、前述したように一つの実施形態においては約180°〜約220°の範囲とする。
【0043】
第二の空気圧回転シリンダ1070を上側ケーシング1040内に配置し、下側ケーシング1030を第二の軸線1140周りに回転させるように動作させる(図10B参照)。さらに、下側ケーシング1030の回転範囲は、前の図面と組み合わせて説明したものと同様のものとすることができる。シリンダ1050,1070は、確実な動作のための組み込み型または隣接して配置するエンコーダ(図示せず)、あるいはポテンショメータのいずれかを含む。本装置1000はさらにコントローラ1100を含み、このコントローラはエンコーダのフィードバック用ケーブルによってシリンダ1050,1070と接続する。コントローラはさらに電気的な接続1110によって多数の空気圧バルブ1120と接続する。バルブ1120は空気管1060,1080によってそれぞれシリンダ1050,1070と接続する。これにより、圧縮空気により動作する空気圧シリンダはコントローラ1100の指示によりノズル組立体1010の所望の起伏動作および左右への回転運動を提供する。こうした空気圧システムの一つの利点は、湿潤環境下でも動作可能なことである。
【0044】
当業者であれば、本発明が洗車の領域を遙かに超える幅広い有用な応用分野を有していることが理解されよう。例えば、高圧流体の散布を必要とする実際のあらゆる製造工程や洗浄工程は、本発明における左右への回転と起伏動作の組み合わせを上手に利用し得るものとなる。例えば図11に示すようなシステム1100は、洗浄もしくは流体を散布すべき部品1130を保持するためのテーブルまたは支持構造1140を含む。テーブル支持体1120を装置1110を取り付け可能な構成とするが、この装置1110は図1と組み合わせて説明したように、対象物1130に向けて流体を散布可能とするものである。対象物は静止していても良く、あるいはコンベヤまたは他の移動装置のような、対象物1130を最初はスプレー装置11100下に位置させ、その後スプレー装置を通過させるように移動させる手段の上に置いても良い。対象物1130は完成品でも良く、あるいは完成品の部品でも良い。
【0045】
好適な実施形態との組み合わせにより本発明を開示したが、以下のクレームにより定義するように、本発明の精神と範囲の中で、他の実施形態もあり得ることを理解されたい。例示により、またこれに限定されるものではないが、本発明によるノズル組立体はノズル20を有しなくても良く、その代わりにノズル14のみを有することとしても良い。さらに、ここで一つの実施形態と組み合わせた回転装置または回転手段は、他の実施形態にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aは本発明に係るスプレー装置の簡略化した斜視図であり、図1Bは図1Aの装置の一部を示す図である。
【図2】
図2Aは本発明に係るノズル組立体の全体図であり、図2Bおよび図2Cは図2Aのノズル組立体の簡略化した側面図である。
【図3】
図3Aは自動車洗浄システムの形を取る本発明に係る液体スプレーシステムの簡略化した全体図であり、図3Bは図3Aのシステムの正面図、図3Cは図3Aのシステムの一部を示す図である。
【図4】
図4Aおよび図4Bは本発明に係るシステムの他の実施形態を示す図である。
【図5】
図5Aおよび図5Bは本発明に係る他のスプレーシステム全体の斜視図および上面図をそれぞれ示し、図5Cは図5Aおよび図5Bに示すシステムの一部を簡略化して示すものである。
【図6】
図6A〜図6Cは本発明に係るノズル組立体の他の構成を示すものである。
【図7】
図7A〜図7Cは本発明に係るシステムの他の実施形態を示すものである。
【図8】
図8Aおよび図8Bは本発明に係るノズル組立体の他の形態を示すものである。
【図9】
本発明に係るノズル組立体の他の形態を示すものである。
【図10】
図10A〜図10Bは本発明に係るノズル組立体の他の構成を示すものである。
【図11】
本発明に係るシステムの他の実施形態を示すものである。
Claims (48)
- 一種類またはそれ以上の液体を散布するスプレー装置であって、
液体源との接続に適応させた多数のノズルを有するノズル組立体と、
前記ノズル組立体を、360°よりも小さい角度の第一の回転範囲で第一の軸線周りに回転させる第一の回転手段と、
前記ノズル組立体を、360°よりも小さい角度の第二の回転範囲で前記第一の軸線にほぼ直角な第二の軸線周りに回転させる第二の回転手段と、
を具えるスプレー装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記多数のノズルから前記液体を非線形の軌道で散布させるように前記第一および第二の回転手段を同時に制御するのに適応させたコントローラをさらに具えるスプレー装置。 - 洗浄システムに用いる装置であって、
第一の液体源と接続した多数の第一のノズルおよび、第二の液体源と接続した第二のノズルを有するノズル組立体と、
前記ノズル組立体を第一の軸線周りに第一の回転範囲で回転させる、当該ノズル組立体と結合した第一の回転子と、
前記ノズル組立体を前記第一の軸線にほぼ直角な第二の軸線周りに第二の回転範囲で回転させる、当該ノズル組立体と結合した第二の回転子と、
を具える装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第一および第二の回転範囲がそれぞれ360°よりも小さい、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記ノズル組立体がほぼ円筒形のハウジングを具え、
前記多数の第一のノズルおよび前記第二のノズルが前記ハウジングと結合し、かつ、それぞれが前記第一の液体および第二の液体を散布するのに適応させた、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記ノズル組立体がほぼ管状のハウジングを具え、
前記多数の第一のノズルおよび前記第二のノズルが、それぞれ前記第一の液体および第二の液体をほぼ同じ方向へ散布するのに適応させた、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第一の回転子が、前記ノズル組立体を約180°よりも小さい前記第一の回転範囲で起伏させる、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第二の回転子が、前記ノズル組立体を約350°よりも小さい前記第二の回転範囲で左右に回転させる、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第二の回転子が、前記ノズル組立体を約180°よりも小さい前記第二の回転範囲で左右に回転させる、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第一の回転子および前記第二の回転子を制御するためのコントローラをさらに具える、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記コントローラを、前記第一および第二の回転子が共に同時に前記ノズル組立体を回転させるために制御するのに適応させた、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第一および第二の回転子を、基本的に、ステッピングモータ、ACモータ、サーボモータおよび空気圧式回転装置からなる回転子の組から選択する、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記多数の第一のノズルが0°ノズルを具える、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記多数の第一のノズルを、0°ノズル、5°ノズルおよび15°ノズルから選択する、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第一の液体源が水を具える、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第二の液体源を防錆剤、液体ワックス、石鹸およびリンスから選択する、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記第二の液体源が水を具える、洗浄システムに用いる装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記ノズル組立体を前記第一および第二の軸線にほぼ直角な第三の軸線周りに連続的に360°回転させる第三の回転子を更に具える、洗浄システムに用いる装置。 - 車両の洗浄を行う洗車システムであって、
二つのほぼ垂直な側面部分の間でこれらと結合するほぼ水平な上側部分を有するガントリーと、
前記ガントリーに取り付けた、流体を放出する多数のノズルを有する多数のノズル組立体と、
前記各ノズル組立体を二つのほぼ直交する軸線周りに回転させるためにこれらノズル組立体と結合した回転機構と、
を具える洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
前記多数のノズルが前記水平部分に取り付けた第一および第二のノズル組立体と、対向する前記垂直部分に取り付けた第三および第四のノズル組立体とを具える洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
前記回転機構を前記ノズル組立体を前記二つのほぼ直交する軸線周りに動じに回転させるように適応させた洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
少なくとも一つの前記回転機構が第一の回転子および第二の回転子を具え、
前記第一の回転子は対応する前記ノズル組立体を前記二つのほぼ直交する軸線の内第一の軸線周りに回転させ、
前記第二の回転子は対応する前記ノズル組立体を前記二つのほぼ直交する軸線の内第二の軸線周りに回転させる洗車システム。 - 請求項22記載のシステムにおいて、
前記第一の回転子に設定した第一の回転範囲が360°よりも小さく、前記第二の回転子に設定した第二の回転範囲が360°よりも小さい洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
前記ガントリーの移動に適応させた線路と、
前記線路上を前記ガントリーが移動した距離を測定する距離測定装置と、
をさらに具える洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
車高を測定する車両測定装置をさらに具える洗車システム。 - 請求項25記載のシステムにおいて、
前記車両測定装置をさらに車幅の測定に適応させた洗車システム。 - 請求項25記載のシステムにおいて、
前記車両測定装置が前記車両の画像を記録するために配置したカメラを具える洗車システム。 - 請求項25記載のシステムにおいて、
前記車両測定装置が前記車高を検出するための多数のセンサをさらに具える洗車システム。 - 請求項24記載のシステムにおいて、
車高を測定するための車両測定装置をさらに具える洗車システム。 - 請求項29記載のシステムにおいて、
前記距離測定装置および前記車両測定装置からのデータを組み合わせることにより車両のプロファイルを測定するためのコントローラをさらに具える洗車システム。 - 請求項20記載のシステムにおいて、
前記第三および第四のノズル組立体をそれぞれ回転可能な支持部材によって前記側面部分に取り付け、当該支持部材は前記第三および第四のノズル組立体を、これらを配置した前記側面部分の間で、該側面部分に対して回転させるように適応させた洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
前記多数のノズルを約5個〜約20個具える洗車システム。 - 請求項19記載のシステムにおいて、
第二のガントリーをさらに具え、
当該第二のガントリーが二つのほぼ垂直な側面部分の間でこれらと結合するほぼ水平な上側部分を有し、
当該第二のガントリーを前記第一のガントリーから離間して位置させ、
当該第二のガントリーがこれに取り付けた多数のノズル組立体を有し、前記各ノズル組立体を第一の軸線および該第一の軸線とほぼ直交する第二の軸線周りに回転させる回転機構と結合した洗車システム。 - 請求項33記載のシステムにおいて、
前記回転機構が前記第一の軸線周りの360°よりも小さい回転と、前記第二の軸線周りの360°よりも小さい回転とを行うように適応させた洗車システム。 - 請求項33記載のシステムにおいて、
前記第二のガントリーを静止した車両の洗浄に適応させた静止フレームを形成するように前記第一のガントリーと結合する洗車システム。 - 請求項31記載のシステムにおいて、
前記多数のノズルが0°ノズルを具える洗車システム。 - 一種類またはそれ以上の液体を散布するスプレー方法であって、
請求項3記載の装置を設け、
前記多数のノズルの少なくとも一つから散布する間、前記第一の軸線周りに前記ノズル組立体を回転させる工程と、
前記多数のノズルの少なくとも一つから散布する間、前記第二の軸線周りに前記ノズル組立体を回転させる工程と、
を具えるスプレー方法。 - 請求項37記載の方法において、
前記ノズル組立体の前記第一および第二の軸線周りの回転がそれぞれ左右への回転および起伏動作であって、これら左右への回転および起伏動作がそれぞれ360°よりも小さい範囲であるスプレー方法。 - 請求項37記載の方法において、
前記ノズル組立体の前記第一および第二の軸線周りの回転を、前記多数のノズルから前記液体を非線形の軌道で散布させるように同時に行うスプレー方法。 - 請求項37記載の方法において、
前記ノズル組立体をさらに前記第一および第二の軸線とほぼ直交する第三の軸線周りに回転させるスプレー方法。 - 請求項40記載の方法において、
前記第三の軸線周りの回転が連続的な360°の回転であるスプレー方法。 - 側部、前端部および後端部を有する車両の洗浄方法であって、
請求項19記載の洗浄システムを設け、
前記車両を前記ガントリー直下に位置させる工程と、
前記ガントリーと前記車両との間の相対運動により、当該車両の長さの関数としての当該車高を具える前記車両の寸法のプロファイルを求める工程と、
前記ノズル組立体の少なくとも一つから前記車両へ液体を散布する工程と、
を具える洗浄方法。 - 請求項42記載の方法において、
前記車両の寸法のプロファイルを求めるために前記車両上を前記ガントリーを通過させる工程が、
当該車高のプロファイルを求めるために多数のセンサによって当該車高を積算して測定するステップと、
距離のプロファイルを求めるために前記ガントリーの距離を積算して測定するステップと、
前記車両の寸法のプロファイルを求めるために前記高さのプロファイルと前記距離との相関を求めるステップと、
を具えるスプレー方法。 - 請求項42記載の方法において、
前記車両寸法のプロファイルが当該車両幅のプロファイルをさらに含むスプレー方法。 - 請求項42記載の方法において、
前記洗車システムが前記散布を制御するためのコントローラをさらに具えるスプレー方法。 - 請求項45記載の方法において、
前記コントローラを前記測定および前記相関を求めるのに適応させたスプレー方法。 - 請求項42記載の方法において、
前記ガントリーが静止型のガントリーであり、前記車両の移動によって相対運動を得るスプレー方法。 - 請求項42記載の方法において、
前記システムが制御されたガントリーの移動を得るための線路をさらに具え、前記ガントリーの移動によって相対運動を得るスプレー方法。
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