JP2004510520A - 外科生検装置用の伝動組立体 - Google Patents

外科生検装置用の伝動組立体 Download PDF

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Abstract

本発明は改善されたケーブル駆動式の外科生検装置に関し、この場合において、伝動組立体が当該生検装置の基端部に配置されている。この伝動組立体は実質的に直角の生検装置内に入るケーブルの回転動作を当該生検装置内の軸方向のカッターを駆動するための回転エネルギーに変換することに適合している。

Description

本特許出願は2000年10月13日に出願されている米国仮特許出願第60/240,284号および2001年4月17日に出願されている米国仮特許出願第60/284,655号の恩典を主張する。
【0001】
発明の分野
本発明は、一般に、改善された外科生検装置に関し、特に、外科生検装置内において使用するための改善された伝達組立体に関する。
【0002】
発明の背景
癌性腫瘍、前悪性の状況、およびその他の疾患を有する患者の診断および治療が医療界においてこれまで長い間にわたり強く関係している領域である。組織、特に、胸部組織を調べるための非侵襲性の方法は触診、X線画像処理、MRI画像処理、CT画像処理、および超音波画像処理を含む。組織が癌性の細胞を含んでいるのではないかと医者が疑う場合に、切開処置または経皮的な処置のいずれかにより生検を行なうことができる。切開処置においては、関係している組織塊を直接的に見て接近するための切開部分を形成するために外科医によりメスが用いられる。その後、この生検は組織塊全体の除去(切除生検)または組織塊の一部分の除去(切開生検)のいずれかにより行なわれる。一方、経皮的な生検においては、関係している組織塊に接近して調査および分析用の組織サンプルを得るために極めて小さい切開部分を通して針状の器具が挿入される。この経皮的な方法の上記切開法に比べた場合の利点は患者の回復時間が短いこと、痛みが少ないこと、手術時間が短いこと、費用が少ないこと、付随する組織および神経の破壊が少ないこと、および美観の損なわれることが少ないことにより有意差がある。経皮的な方法は組織塊の位置決めおよび生検器具の正確な配置を可能にするために一般にX線および超音波等の画像処理装置との組み合わせにおいて使用される。
【0003】
一般に、体内から組織サンプルを経皮的に得るために、吸引またはコア(芯)サンプリングという、2種類の方法がある。細い針を通しての組織の吸引は流体媒体中において取り出せる程度に十分に小さな破片に組織を破断することを必要とする。この適用はその他のサンプリング技法よりも侵入性が低いが、液体中の細胞のみを調べること(細胞学的)が可能であり、細胞およびその構造を調べること(病理学的)ができない。また、コア生検においては、凍結状態またはパラフィンの切片により行なうことができる組織学的な調査のための組織のコアまたは断片を得る。この種の生検法は種々のファクターに大きく依存しており、単一の処置が全ての場合において理想的であるとは限らない。
【0004】
画像処理装置との組み合わせにおいて使用できる多数のコア生検器具が知られている。スプリング付勢式(spring powered)のコア生検装置が米国特許第4,699,154号、同第4,944,308号、および登録特許第34,056号において説明および図示されている。また、吸引装置が米国特許第5,492,130号、同第5,526,821号、同第5,429,138号および同第5,027,827号において説明および図示されている。
【0005】
米国特許第5,526,822号は各サンプルに対する組織の再穿刺を必要とせずに多数の組織サンプルを採取する画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具を説明および図示している。医者は組織を身体から切り取る前にその組織を「積極的に(actively)」捕らえる(真空により)ためにこの生検器具を用いる。このことにより、医者は硬さの異なる各組織をサンプリングすることが可能になる。また、上記米国特許第5,526,822号に記載されている器具は身体からその器具を取り外すことなくその長手軸の周囲おける多数の位置において多数のサンプルを収集するために使用することもできる。別の画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具が共通譲渡されている1997年4月2日に出願されている米国特許出願第S/N 08/825,899号および米国特許第6,007,497号において記載されている。さらに、手持ち式の、画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具が米国特許第6,086,544号および同第6,120,462号において記載されている。また、数種類の画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具が現在においてMAMMOTOME(商標)を商標としてEthicon Endo−Surgery社により販売されている。
【0006】
今日において行なわれている画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具を利用している多くの胸部生検は依然としてX線装置を利用して行なわれている。実際の臨床的な使用において、この生検器具(プローブおよびドライバーの組立体)はX線画像処理装置の3軸位置決めヘッドに取り付けられている。この3軸位置決めヘッド部はX線供給源と画像プレートとの間の領域内に配置されている。この立体配列型(stereotactic)のX線装置は異常と思われる部分のx軸,y軸およびz軸の位置を計算するために2個の異なる位置において撮影した胸部の2種類のX線画像を利用するコンピュータ化システムを装備している。立体的なX線画像を撮影ために、このX線供給源を移動可能にする必要がある。それゆえ、このX線供給源は一般的にアームに取り付けられており、このアームは、当該X線供給源と反対側の端部において、X線画像プレートの領域内においてフレームに旋回可能に取り付けられている。胸部生検において、胸部はX線供給源と画像プレートとの間に配置される。必要な立体画像を撮影するために、臨床医はこのX線供給源を装置の中心軸の一端側において手動で位置決めした後に当該中心軸の他端側において位置決め(一般的に、この中心軸のそれぞれの側に対して15度乃至20度)して、その胸部の両側におけるX線画像を得る。その後、コンピュータがこの胸部内における異常と思われる部分の正確なx軸,y軸およびz軸の位置を計算して、その生検装置における目標の座標を自動的に臨床医に通知するか、上記位置決めヘッドに直接的に知らせる。その後、臨床医は手動的または自動的にその異常な部分の正確な位置において生検プローブを胸部の中に位置決めする。
【0007】
一般に、胸部画像処理における広範な用途において2種類の方式の立体配列型X線装置がある。一つの方式はうつ伏せ式の立体配列型X線装置であり、その理由は、患者がX線処置および生検処置の間にテーブル上でうつ伏せに寝ていることによる。別の方式は、さらに広範な用途における、直立式の立体配列型X線装置である。この直立式の画像処理装置の中心軸は床に対して垂直であり、患者はX線処置および生検処置の間にこの装置の前方に座している。
【0008】
立体配列型のX線装置において既に説明したように、この生検器具はX線供給源と画像プレートとの間に配置されている3軸位置決めヘッドを取り付けている。このX線供給源と画像処理プレートとの間の距離はSID(供給源から画像までの距離(Source to Image Distance))として当業界において知られている。しかしながら、当業界において基準のSIDは全く存在しておらず、実際に、このSIDはX線装置の製造者の間で大きく異なっている。
【0009】
それゆえ、胸部生検器具を多くの異なる種類のX線装置において使用するために少量の空間部分を利用する立体配列型のX線画像処理装置におけるX線供給源と画像プレートとの間に好都合に取り付けることのできる画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具を設計することが有利であると考えられる。さらに、生検プローブの先端部分からドライバーの最も基端側の部分までの長さが約29センチメートルよりも短く減少されている画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具を設計することが有利であると考えられる。さらに、生検プローブの先端部分からドライバーの最も基端側の部分までの長さを最小にするために生検器具の中心軸に対して実質的に垂直な角度で器具における各駆動ケーブルが当該生検器具のドライバーの基端部から延出している遠隔駆動型の画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具を設計することが有利であると考えられる。さらに、生検プローブの先端部分からドライバーの最も基端側の部分までの長さを最小にするために当該ドライバーの中心軸に対して実質的に垂直な角度で生検器具のドライバーの基端部における各駆動ケーブルが当該器具のドライバーから延出していて、伝動装置がこの生検器具のカッターを駆動するための上記各ケーブルの動作を補う遠隔駆動型の画像案内式で、真空補助式の、経皮的な、コア式の胸部生検器具のための伝動装置を設計することが有利であると考えられる。
【0010】
発明の概要
本発明は始動機構を含む基部組立体、当該基部組立体に着脱自在に取り付けられているプローブ組立体、およびカッター組立体に着脱自在に取り付けられている駆動組立体を備えている生検器具に関する。このプローブ組立体はカッター組立体および穿孔(孔あけ)組立体を有している。さらに、このカッター組立体はカッターおよび当該カッターを移動することに適合しているギア機構を有している。上記穿孔組立体は穿孔部材およびプローブ取付部材を有している。また、上記駆動組立体は柔軟な駆動軸および伝動装置を有している。この伝動装置は上記柔軟な駆動軸の先端部に操作可能に接続している第1のベベル・ギアおよび当該第1のベベル・ギアに歯合して上記ギア機構に操作可能に接続している第2のベベル・ギアを備えている。本発明による医療器具はさらに放出可能な駆動機構に操作可能に接続している連結整合スリーブを備えている。
【0011】
本発明はさらに医療器具用の伝動組立体に関しており、この伝動組立体は取付ブラケット、伝動プレート、回転連結組立体、並進連結組立体、サムホイール回転組立体、電気的ケーブルひずみ軽減部材、クランプ・プレート組立体、エンコーダー組立体、および曲げ軽減部材を含む。上記回転連結組立体は回転ギアおよび回転駆動連結部材を有している。並進連結組立体は並進ギアおよび並進駆動連結部材を有している。サムホイール回転組立体はポート駆動連結部材、第1のポート・ギア、第2のポート・ギアおよびノブ・ポストを有している。また、上記クランプ・プレート組立体は回転ベベル・ギア、並進ベベル・ギア、回転軸、および並進軸を有している。エンコーダー組立体は軸受部材およびエンコーダーを含む第1の軸受組立体を有している。本発明による伝動組立体はさらに上記回転ベベル・ギアに操作可能に接続している細長いアダプターを有するギア・アダプターを備えている。
本発明の新規な特徴を特に本明細書において記載する特許請求の範囲により説明する。しかしながら、本発明はそれ自体が、その機構および動作方法の両方、ならびに、その上記以外の目的および利点について、以下の添付図面と共に本明細書における説明を参考にすることにより最良に理解できる。
【0012】
発明の詳細な説明
図1は生検装置40、制御ユニット100、および遠隔装置20を備えている外科生検システム10を示している等角図である。生検装置40は基部44に操作可能および取り外し可能に取り付けられているプローブ組立体42を有している。基部44はマモグラフィック(mammographic)X線装置において見られるような立体配列案内システム等の可動テーブル12に取り外し可能に取り付けることができ、このX線装置の一例はコロラド州デンバーのFischer Imaging社から入手可能なModel MAMMOTEST PLUS/Sである。
【0013】
プローブ組立体42は外科患者の軟質組織に侵入するための穿孔先端部分72を有する細長い穿孔部材70を有している。この穿孔部材70は穿孔チューブ74および真空チャンバー・チューブ76を有している。この穿孔部材70の真空チャンバー・チューブ76は制御ユニット100に対して流体を介して接続している。同様に、プローブ組立体42に対する軸方向の真空が制御ユニット100に対する流体を介する接続により得られる。オハイオ州シンシナティーのEthicon Endo−Surgery社から入手可能なMAMMOTOME(商標)システム・チューブ・セット・モデル番号MVAC1が制御ユニット100に対する横方向の真空配管32および軸方向の真空配管34の着脱自在の流体を介する接続を可能にするための使用に適している。横方向の真空配管32および軸方向の真空配管34はこれらの中を流れる物質の可視化が可能なシリコーン・チューブ等の柔軟で透明または半透明の材料により作成されている。横方向のコネクター33および軸方向のコネクター35はそれぞれメス形およびオス形の各コネクターであり、医療業界において一般的に知られて用いられている。基部44はコントロール・コード26、並進軸部22、および回転軸部24により制御ユニット100に操作可能に接続されている。これらの並進軸部22および回転軸部24は生検装置40の可動テーブル12に対する取り付けの容易化を可能にするために柔軟であることが好ましい。
【0014】
制御ユニット100は外科患者から生検サンプルを得るために生検装置40により行なわれる動作シーケンスを制御するために用いられる。この制御ユニット100はモーターおよび真空ポンプを備えていて、プローブ組立体42に対する真空の活性化およびプローブ組立体42内のカッター(図において見えない)の並進および回転を制御する。適当な制御ユニット100はオハイオ州シンシナティーのEthicon Endo−Surgery社から入手可能なソフトウェア・モデル番号SCMS1を伴うMAMMOTOME(商標)システム制御モジュール・モデル番号SCM12である。
【0015】
遠隔装置20は制御ユニット100に対して操作可能および取り外し可能に接続している。この遠隔装置20は生検装置40により行なわれる動作シーケンスを制御するためにこの外科生検システムのオペレーターにより使用可能である。また、この遠隔装置20は手操作型または足操作型の装置にすることができる。適当な遠隔装置20はオハイオ州シンシナティーのEthicon Endo−Surgery社から入手可能なMAMMOTOME(商標)リモート・キー−パッド・モデル番号MKEY1である。
【0016】
図2は分離された状態のプローブ組立体42および基部44を示している等角図である。上方基部ハウジング50は通常において基部44に固定して取り付けられているが、伝動装置301を見せるために基部44から取り外されて示されている。上部シェル・タブ46は片持ばり41の先端部に配置されていて、ギア・シェル18の上面部から上方に突出している。このシェル・タブ46はプローブ組立体42の基部44への組み立て時に上方基部ハウジング50の中のタブ・ウインドウ48の中に挿入される。上記プローブ組立体42および基部44を適正に組み立てた後は、これらのプローブ組立体42および基部44を分離可能にするためには使用者により上部シェル・タブ46をウインドウ48の中において押し下げる必要がある。複数の起立リブ58が基部における使用者による把持のしやすさを改善するためにギア・シェル18において備えられている。ポスト14は基部シェル38の上面部の上方に延出しており、ギア・シェル18の下側に配置されているキーホール16(図において見えない)の中に挿入される。上方基部ハウジング50の中のチューブ・スロット68は軸方向の真空配管34のための隙間を形成している。第1のタング54および第2のタング56はプローブ・ハウジング52の反対側の各側面から突出して、始動フォーク62における第1の凹部64および第2の凹部66の中にそれぞれ挿入される。プローブ・ハウジング52の基端部はギア・シェル18の中に摺動可能に嵌合しており、始動フォーク62は基部シェル38の中に摺動可能に嵌合している。従って、プローブ組立体42および基部44が操作可能に組み立てられた後は、プローブ・ハウジング52および始動フォーク62はギア・シェル18および基部シェル38の前方において前後の方向に一定の線形の距離だけ移動可能になる。図1および図2はそれぞれの最も先端側の位置にあるプローブ・ハウジング52および始動フォーク62を示している図である。
【0017】
図3および図4はそれぞれプローブ組立体42の図である。図3はプローブ組立体42の等角図であり、上部シェル(上部外殻部)17および下部シェル(下部外殻部)19が分離されて示されていて、上部シェル17は内部の各部品を露出するために90°回転されている。図4は上部シェル17および下部シェル19を含まない同一のプローブ組立体42の分解等角図である。ギア・シェル18は上部シェル17および下部シェル19により形成されており、各シェルはポリカーボネート等の剛性で生体相容性の熱可塑性材料により射出成形されている。プローブ組立体42の最終的な組み立て時に、上部シェル17および下部シェル19が結合エッジ部15に沿う超音波溶接により一体に結合されるか、あるいは、当業界において周知の別の方法により結合される。プローブ組立体42は細長い穿孔チューブ74および穿孔内孔部80(図4および図5を参照されたい)を有する穿孔部材70を含む。さらに、穿孔チューブ74の先端部側に外科患者から抽出する組織を受容するためのポート78が備えられている。さらに、真空内孔部82(図4および図5を参照されたい)を有する細長い、管状の金属真空チャンバー・チューブ76が上記穿孔チューブ74の側面に沿って結合されている。また、穿孔内孔部80がポート78により定められている「ボウル(bowl)」の底部に配置されている複数の真空穴(図5を参照されたい)を通して真空内孔部82に流体を介して接続している。各真空穴77は流体を除去するために十分に小さいが、切除した組織部分が真空内孔部82に液体を介して接続している横方向の真空配管32を通して除去可能になるほど大きくない。さらに、金属製の鋭利化された先端部分72が穿孔部材70の先端部に固定して取り付けられている。この先端部分72は女性の外科患者の胸部組織等の軟質組織に侵入するように設計されている。本発明の実施形態において、この穿孔部材の先端部分72は三面型のピラミッド形状の先端部分であるが、この先端部分の形態は別の形状も有し得る。
【0018】
次に、しばらくの間、図5について説明する。この図5はプローブ組立体42の先端部の断面図であり、主にプローブ・ハウジング52、穿孔部材70、およびユニオン・スリーブ90を示している。穿孔部材70の基端部は内部に長手方向のボア84を有するユニオン・スリーブ90に固定して取り付けられている。ユニオン・スリーブ90は第1のO−リング溝27および第2のO−リング溝28を含み、これらの溝は互いに離間していて、横方向の開口部37がこれらの間において長手方向のボア84に対して液体を介して連絡可能にしている。第1のO−リング29および第2のO−リング30はそれぞれ上記第1のO−リング溝27および第2のO−リング溝28の中に取り付けられている。スリーブ・ギア36はユニオン・スリーブ90と一体であり、その最も基端部において配置されている。引込錐面部25はユニオン・スリーブ90の基端部に取り付けられている円錐形状の金属製の構造体である。ユニオン・スリーブ90はプローブ・ハウジング52の先端部の中に配置されているハウジング・ボア57の中に挿入されており、穿孔部材70の基端部を回転可能に支持している。位置決めホイール31は穿孔部材70およびユニオン・スリーブ90の先端部の上において摺動して、回転可能にプローブ・ハウジング52に取り付けられているので、引込錐面部25およびユニオン・スリーブ90をプローブ・ハウジング52の先端部におけるハウジング・ボア57の中に捕捉できる。ユニオン・スリーブ90の先端部における位置決め突出部11は位置決めホイール31内の整合ノッチ部13に機能的に係合している。これにより、回転位置決めホイール31も同様に穿孔部材70を回転させる。このことにより、ポート78は穿孔部材70の360°の回転軸内におけるいずれの場所にも容易に位置決め可能になる。
【0019】
図3および図4に戻り、ハウジング伸長部分47がプローブ・ハウジング52の基端部に配置されている。ハウジング・フランジ53はプローブ・ハウジング52におけるハウジング伸長部分47の最も基端側の端部に配置されていて、上部シェル17内の上部シェル前方スロット55のすぐ内側に組み合わされている。さらに、シェル・インサート39は上部シェル前方スロット55の中に組み合わされている。また、このシェル・インサート39に共に配置されている第1のインサート・タブ59および第2のインサート・タブ60はシェル前方スロット55の中に配置されている第1のシェル凹部61および第2のシェル凹部63にそれぞれ係合してしている。これにより、プローブ組立体42の完全な組み立て時において、ハウジング・フランジ53を収容しているプローブ・ハウジング52の最も基端側の端部がギア・シェル18の中に捕捉されるが、上部シェル前方スロット55内において前後にハウジング伸長部分47に沿って摺動可能である。組織サンプリング面部65はプローブ・ハウジング52の中の凹状の面部であり、臨床医による回収の前に本発明の動作中に各組織が預けられる表面部分を構成している。
【0020】
細長い、金属製の管状のカッター96(図5を参照されたい)がプローブ・ハウジング52のカッター・ボア51、ユニオン・スリーブ90の長手方向のボア84、および穿孔部材70の穿孔内孔部80の中に軸方向に整合されていて、このカッター96が先端側および基端側の各方向に容易に摺動できるようになっている。このカッター96は当該カッター96の全長にわたってカッター内孔部95を有している。さらに、このカッター96の先端部は鋭利化されてカッター・ブレード97が形成されており、このブレード97はカッター96の回転時に当該ブレード97に対向して保持される組織を切断する。また、カッター96の基端部はカッター・ギア98におけるカッター・ギア・ボア102の内側に固定して取り付けられている。このカッター・ギア98は金属または熱可塑性樹脂とすることができ、複数のカッター・ギア歯部99を有しており、各歯部は典型的な平歯車の歯部の形態を有している。カッター・シール79はリップ型シールであり、カッター・ギア98の基端部に固定して取り付けられており、シリコーン等の柔軟な材料により作成されている。さらに、組織除去部材132がカッター・シール79の中に回転可能および摺動可能に嵌合している。プローブ・シール81もシリコーン・ゴム等の柔軟材料により作成されているリップ型シールであり、プローブ・ハウジング52の基端部においてカッター・ボア51の基端部の中に固定して挿入されている。カッター96はカッター・シール79の中に回転可能および摺動可能に嵌合している。上記のカッター・シール79およびプローブ・シール81は外科生検処置中にギア・シェル18の中の空間部分に流体が入り込むことを防ぐように動作する。
【0021】
さらに、図3および図4において、カッター・ギア98はカッター・ギア歯部99に歯合するように設計されている複数の駆動ギア歯部106を有する細長い駆動ギア104により駆動される。この細長い駆動ギア104の機能はカッター・ギア98およびカッター96が共に長手方向に移動する時にこれらを回転することである。この細長い駆動ギア104は好ましくは液晶ポリマー等の熱可塑性の材料により作成されている。先端側の駆動軸108は細長い駆動ギア104の先端部から突出していて、上部シェル17の内側に成形されている駆動軸支持リブ(図において見えない)内に回転可能に取り付けられて下部シェル19上に配置されている第1のギア支持リブにより保持されている。ギア軸部110は駆動ギア104の基端部から突出していて、上部シェル17の基端部内に配置されているギア軸部スロット69および下部シェル19上に配置されている第2のギア・支持リブ137により回転可能に支持されている。駆動ギア・スロット101は駆動ギア104に回転可能に係合するための手段としてギア軸部110の最も基端側の端部上に配置されている。
【0022】
さらに、図3および図4において、カッター・カートリッジ124がカッター・ギア98を保持して当該カッター・ギア98の回転および先端側および基端側の各方向への移動時にこれを搬送するために備えられている。このカッター・カートリッジ124は好ましくは熱可塑性樹脂により成形されており、その内部全体におけるねじ付きのボア126およびカートリッジ・フット130を備えた概ね円筒形の形状である。カートリッジ・フット130はその内部に形成されているフット凹部128および駆動ギア歯部106に適正に歯合するためにカッター・ギア歯部99においてカッター・ギア98を適当な配向で回転可能に保持するためのフット・スロット127を有している。下方カートリッジ・ガイド103はカッター・カートリッジ124から下方に突出していて、下部シェル19の内面部において成形されている下方ガイド・スロット107に摺動可能に係合している。また、上方カートリッジ・ガイド105はカートリッジ・フット130から上方に突出していて、上部シェル17の内側に成形されている上部ガイド・スロット109に摺動可能に係合している。カッター・カートリッジ124はねじ付きボア126を介して細長いスクリュー114に連結しており、このスクリュー114は駆動ギア104に対して平行である。このスクリュー114は複数の従来的な親ねじ部116を有しており、好ましくは熱可塑性の材料により作成されている。この細長いスクリュー114の一方向における回転により、カッター・カートリッジ124が先端側に移動し、当該細長いスクリュー114の逆の回転により、カッター・カートリッジ124が基端側に移動する。この結果、カッター・ギア98はこのスクリューの回転方向に従って先端側および基端側に移動し、さらにカッター96が先端側に進行し、あるいは、基端側に後退する。この実施形態において、細長いスクリュー114は右手ねじを備えて示されていて、時計方向の回転(基端側から先端側への方向から見た場合)により、カッター・カートリッジ124は基端側の方向に移動する。先端側スクリュー駆動軸118は細長いスクリュー114の先端部から突出して、上部シェル17の内側に成形されている駆動軸支持リブ(図において見えない)の中に回転可能に取り付けられており、下部シェル19上に配置されている第1のスクリュー支持リブ111により保持されている。また、スクリュー軸部120は細長いスクリュー114の基端部から突出して、上部シェル17の基端部の中に配置されているスクリュー軸部スロット71および下部シェル19上に配置されている第2のスクリュー・支持リブ112により回転可能に支持されている。親ねじスロット122は細長いスクリュー114を回転可能に係合するための手段としてスクリュー軸部120の最も基端側の端部に配置されている。
【0023】
詳細な説明におけるこの時点において、上記の生検器具の動作中に、カッター96がカッター・ブレード97により示されているような組織サンプリング面部65からわずかに基端側の完全に後退した状態の位置と、当該カッター・ブレード97がポート78からわずかに先端側に配置されている完全に展開された状態の位置との間においていずれかの方向に移動することを特に述べておく必要がある。カッター96がこれら端部の各位置の間において移動する際に、制御ユニット100により命令された時にこのカッターの回転および移動の速度に対する調節を行なうことが可能である多数の中間の位置が存在する。これらの中間位置およびカッターに対する調節は制御ユニット100のプログラムにより決まる。
【0024】
次に、図5において、横方向の真空配管32の先端部はプローブ・ハウジング52の先端部に配置されている横方向の嵌合部材92に取り付けられている。この横方向の嵌合部材92はその内部にその軸に沿ってハウジング・ボア57に対して流体を介して連絡している横方向の穴117を有している。この横方向の嵌合部材92の中の横方向の穴117はユニオン・スリーブ90がハウジング・ボア57の中に挿入される際にこの横穴117が第1のO−リング29および第2のO−リング30の間に形成された空間部分の中に配置されるようにハウジング・ボア57の中に配置されている。この横方向の穴117を第1のO−リング29および第2のO−リング30の間の空間部分の中に位置決めすることにより、真空内孔部82と制御ユニット100との間の流体の連絡が可能になる。
【0025】
再び、図3よび図4において、軸方向の真空配管34は組織除去部材の支持体129に対して流体を介して連結しており、この支持体129はさらに細長い金属製の管状の組織除去部材132の基端部に流体を介して連結している。この軸方向の真空配管34は穿孔内孔部80、カッター内孔部95、および制御ユニット100の間における流体の連絡を可能にする。組織除去部材の支持体129は上部シェル17の基端部の中に配置されている軸方向の支持スロット73の中に嵌合している。ストレーナ134は組織除去部材132の先端部に配置されていて、破断された組織部分がその中を通過して制御ユニット100の中に入ることを防ぐように機能する。組織除去部材132はカッター96のカッター内孔部95の中に摺動可能に挿入されている。この生検器具の動作中に、組織除去部材132は常に静止状態であり、その基端部において組織除去部材の支持体129に固定して取り付けられており、この支持体129は上部シェル17の基端部の中に配置されている軸方向の支持スロット73の中に固定されている。カッター96がその最も基端側の位置に完全に後退している時に、組織除去部材132の先端部(の位置)はカッター96の先端部に対して概ね等しい(図5を参照されたい)。また、この最も基端側の位置の時のカッター96の先端部、および最も先端側の位置の時のプローブ・ハウジング52は組織サンプリング面部65に対して基端側で垂直であるハウジング壁部67よりもわずかに先端側である。
【0026】
プローブ回転ロッド85は細長い中実の金属棒材である。回転ロッド・ギア86はプローブ回転ロッド85の先端部に固定して取り付けられている平歯車である。また、回転ロッド平面部87はプローブ回転ロッド85の基端部に配置されている。この回転ロッド平面部87は上記ロッド部材の直径の概ね1/3乃至1/2の深さであり、その基端部から約1インチ(約2.54cm)の長さで延在している。それゆえ、この回転ロッド平面部87はプローブ回転ロッド85の基端部において「D」字形の形状を形成している。ロッド・ブッシュ88は成形した熱可塑性樹脂により作成されており、円筒形の形状である。その先端部には、ブッシュ・ボア89があり、このボア89は上記プローブ回転ロッド85の基端部を摺動可能に受容するように設計されている約1インチ(約2.54cm)の深さの「D」字形状の穴である。ロッド・ブッシュ88は上部シェル17の基端部における組織除去部材の支持体129の下方において軸方向の支持スロット73の中に回転可能に嵌合している。このロッド・ブッシュ88の長手方向に沿う部分は上部シェル17の基端部の中に組み合わされる時にブッシュ溝93の両側における各起立部分により固定される。ロッド・ブッシュ駆動スロット91はロッド・ブッシュ88を回転可能に係合するための手段として当該ロッド・ブッシュ88の最も基端側の端部に配置されている。回転ギア86はプローブ・ハウジング52の下側におけるギア・キャビティ115の中に回転可能に固定されており、この開口部はハウジング・ボア57に連絡している(図5を参照されたい)。回転ロッド・ギア86はユニオン・スリーブ90の基端部に配置されているスリーブ・ギア36に操作可能に係合している。この回転ロッド・ギア86を取り付けたプローブ回転ロッド85の先端部は回転ギア・カバー94によりプローブ・ハウジング52の下側に回転可能に固定されている。この回転ギア・カバー94は熱可塑性の材料により成形されていて、プローブ・ハウジング52の中の4個の穴(図において見えない)の中に圧入されている4個の起立状態の円筒形のピンによりプローブ・ハウジング52に固定して取り付けられている。プローブ回転ロッド85はシェル・インサート39の中のロッド・ホール43の中に回転可能および摺動可能に挿入されている。また、プローブ回転ロッド85の基端部はロッド・ブッシュ88内のブッシュ・ボア89に摺動可能に係合している。この結果、ロッド・ブッシュ88の回転により回転ロッド・ギア86に固定して取り付けられているプローブ回転ロッド85が回転して、ポート78を含む穿孔部材70に固定して取り付けられているユニオン・スリーブ90が回転する。
【0027】
本発明の外科生検システムの使用者において、上記穿孔部材70を外科患者の組織の中に「始動(fire)」可能にすることが重要である。また、使用者が穿孔部材70を回転して、始動前と始動後の穿孔部材70の線形の位置(後述する各位置)にかかわらず、ポート78を適正に位置決めできることも重要である。この可能性を提供することにおいて、上記プローブ回転ロッド85とロッド・ブッシュ88との間における摺動可能な境界領域が重要な役割を果たす。プローブ回転ロッド85は穿孔部材70の線形移動に追随するが、ロッド・ブッシュ88の線形移動は上部シェル17に回転可能に取り付けられているという事実により制限される。この結果、回転ロッド85の基端部における上記「D」字形の形状および当該回転ロッド85の基端部を摺動可能に受容するように設計されているロッド・ブッシュ88の先端部における「D」字形状の穴により、使用者がポート回転ノブ45を回転することが可能になり、このノブ45は後述する一連の構成要素を介してロッド・ブッシュ88に操作可能に接続していて、穿孔部材70の線形位置にかかわらず、この穿孔部材70を回転する。
【0028】
下部シェル19は既に説明したように上部シェル17に固定して取り付けられている。この機能は上部シェル17の中に組み込まれた上述の各構成要素を保持して収容することである。キーホール16が下部シェル19の先端部における中心に配置されている。このキーホール16はポスト14(図2を参照されたい)に対して摺動可能および取り外し可能に係合してプローブ組立体42の基部44に対する操作可能で取り外し可能な取り付けを可能にする。第1のスクリュー支持リブ111はおよび第2のスクリュー支持リブ112はそれぞれ下部シェル119に一体に成形されていて、その先端部および基端部をそれぞれ支持する。また、第1のギア支持リブ136および第2のギア支持リブ137は同様に下部シェル19に一体に成形されていて、細長い駆動ギア104の先端部および基端部をそれぞれ支持する。さらに、下部シェル19に一体に成形されているロッド・ブッシュ支持リブ139はロッド・ブッシュ88の先端部を支持する。
【0029】
図6は下方伝動組立体302の分解した等角図である。並進軸部22および回転軸部24は、それぞれ、柔軟な管状のケーシングにより囲まれている柔軟で回転可能な中心コアを有する柔軟な同軸ケーブルである。それぞれの最も基端側の端部において、当該並進軸部22および回転軸部24を制御ユニット100に取り外し可能および操作可能に接続するための連結手段を備えている。また、並進軸部22および回転軸部24の各先端部は第1のブーツ・ボア309および第2のブーツ・ボア311の中にそれぞれ挿入されている。柔軟なブーツ303は、例えば、ポリウレタン等の熱可塑性のエラストマーにより成形されていて、並進軸部22、回転軸部24、およびコントロール・コード26のための「柔軟なレリーフ部材(flex relief)」として機能する。回転軸部フェルール305は回転軸部24の外側管状ケーシングに対して当業界において周知のけん縮またはスエージ加工により固定して取り付けるためのカウンター・ボアをその基端部において伴うスルー・ボアを有している金属製の管状構造体である。この回転軸部フェルール305の先端部において、第1の軸受組立体315を受容するためのフレア状でカウンター・ボア付きの部分が設けられている。この第1の軸受組立体315の適当な例はニューヨーク州ニュー・ハイド・パークのStock Drive Products社から入手可能なモデル番号S9912Y−E1531PSOである。回転軸部アダプター319はステンレス・スチールにより作成されていて、カウンター・ボアを伴う基端部を有している。この基端部は第1の軸受組立体315のボアの中に挿入されて、そのカウンター・ボアは回転軸部24の回転可能な中心コアの先端部上において摺動して、けん縮またはスエージ加工により固定して取り付けられる。また、回転軸部アダプター319の先端部は第1のベベル・ギア321内のボアの中に挿入されて、スロット付きのピンにより固定して取り付けられる。同様に、並進軸部フェルール307は並進軸部22の外側管状ケーシングに対してけん縮またはスエージ加工により固定して取り付けるためのカウンター・ボアをその基端部において伴うスルー・ボアを有している金属製の管状構造体である。この並進軸部フェルール307先端部において、スラスト・ワッシャー317を受容するためのフレア状でカウンター・ボア付きの部分が設けられている。並進軸部アダプター323はステンレス・スチールにより作成されていて、カウンター・ボアを伴う基端部を有している。この基端部はスラスト・ワッシャー317のボアの中に挿入されて、そのカウンター・ボアは並進軸部22の回転可能な中心コアの先端部上において摺動して、けん縮またはスエージ加工により固定して取り付けられる。この並進軸部アダプター323の先端部はエンコーダー310を貫通しているエンコーダー軸部312の基端部に係合する手段としてスロットを備えている。エンコーダー310はカッター96の並進位置よび並進速度についての情報を制御ユニット100に通知する。このエンコーダー310は複数の導電体を収容している電気コードを有しており、このコードはプリント回路板262(図9を参照されたい)に対する取り外し可能な電気的接続のためにその最も先端側の端部において固定されている電気的なコネクターを有している。適当な小型のエンコーダー310がCUI Stack社からモデル番号sed10−300−eth2として市販されている。エンコーダー軸部312はその基端部において並進軸部アダプター323に係合する2個の対向する平坦部分を有しており、さらに、ギア・アダプター316の基端部内のカウンター・ボアの中に挿入されてスロット付きのスプリング・ピンにより固定して取り付けられる円筒形の先端部を有している。ギア・アダプター316の先端部は第2の軸受組立体318のボアの中、軸部スペーサ−322の中、さらに第2のベベル・ギア325の中に挿入されており、このベベル・ギア325はスロット付きのピンによりギア・アダプター316に取り付けられている。このギア・アダプター316の中のスロット320は貫通スロットであり、その幅よりもギア・アダプター316の中心軸に沿ってわずかに長い。第2のベベル・ギア325がギア・アダプター316に対してピンにより取り付けられると、アダプター・スロット320はギア・アダプター316に対する第2のベベル・ギア325のわずかな量の先端側から基端側への移動を可能にする。この移動は第2のベベル・ギア325のギア歯部における「心振れ(run−out)」の補正に役立ち、第2のベベル・ギア325が第3のベベル・ギア350に対して歯合する際の心振れの結果としての振動およびノイズを消去するために重要である。
【0030】
エンコーダー・ハウジング組立体329は左エンコーダー・ハウジング半体部分326および右エンコーダー・ハウジング半体部分328を備えており、これらはそれぞれ成形された熱可塑性の外殻部である。組み立てられる時に、これらの左エンコーダー・ハウジング半体部分326および右エンコーダー・ハウジング半体部分328はエンコーダー310を収容して、並進軸部22および回転軸部24の各先端部を収容する。この左エンコーダー・ハウジング半体部分はキャップ・スクリューにより伝動プレート330(図7を参照されたい)に取り付けられている。エンコーダー310は第1のシェル・キャビティ332の中に配置されていて、当該エンコーダー310の外側ハウジングの回転または横方向の移動を防いでいる。回転軸部フェルール305の先端部は第2のシェル・キャビティ334の中に静止しており、これにより回転軸部24の横方向の移動を防いでいる。また、並進軸部フェルール307の先端部は第3のシェル・キャビティ336の中に静止しており、これにより並進軸部22の横方向の移動を防いでいる。さらに、第2の軸受組立体318は第4のシェル・キャビティ338の中に静止している。右エンコーダー・ハウジング半体部分328は左エンコーダー・ハウジング半体部分326の内側に見られる各キャビティの実質的に鏡像体を収容しており、2個のキャップ・スクリューにより左エンコーダー・ハウジング半体部分326および伝動プレート330に組み合わされている。
【0031】
さらに、図6において、コントロール・コード26は柔軟であり、生検装置40と制御ユニット100(図1を参照されたい)との間の情報の連絡のための複数の導電体を収容している。コントロール・コード26の基端部において、制御ユニット100に対する取り外し可能な電気的接続の手段が備えられている。一方、コントロール・コード26の先端部は柔軟なブーツ303の中に配置されている第3のブーツ・ボア313の中に挿入されている。コントロール・コードひずみレリーフ部材369は柔軟な熱可塑性材料であり、ひずみレリーフ・ボア371(図7を参照されたい)における凹状領域内において伝動プレート330に固定して取り付けられていて、上記コードの先端部の線形的または回転的な移動を制限する。コントロール・コード26の最も先端側の端部は当該コントロール・コード26をプリント回路板262(図9を参照されたい)に取り外し可能および電気的に固定するためのコネクターを収容している。
【0032】
図7は伝動装置301の等角図である。上方伝動組立体304が分解された状態で示されている。並進連結組立体337は並進連結整合スリーブ373、並進駆動連結部材340、第3の軸受組立体344、第1の連結スペーサー348、および第3のベベル・ギア350により構成されている。第3の軸受組立体344は並進プレート330の中の第1のカウンター・ボア345の中に圧入されている。並進駆動連結部材340は細長いスクリュー114の基端部に配置されている親ねじスロット122(図8を参照されたい)に対して操作可能に連結する平坦なブレード状の先端部を有している。並進連結整合スリーブ373は、当該並進連結整合スリーブ373の最も先端側の端部が並進駆動連結部材340の最も先端側の端部と同一面状になるように、第1のスリーブ・ピン375により並進駆動連結部材340の先端部に固定して取り付けられている管状の構造体である。並進駆動連結部材340の円筒形の基端部は第1のカウンター・ボア345の中、第3の軸受組立体344のボアの中、第1の連結スペーサー348のボアの中、さらに第3のベベル・ギア350のボアの中に挿入されており、このベベル・ギア350はスロット付きのスプリング・ピンにより並進駆動連結部材340に固定して取り付けられている。この第3のベベル・ギア350のギア歯部は第2のベベル・ギア325のギア歯部に歯合している。従って、並進軸部22の中心コアの回転により、並進駆動連結部材340が回転する。この並進駆動連結部材340がスクリュー軸部120における親ねじスロット122により細長いスクリュー114に対して操作可能に連結している時に、並進軸部22の回転により細長いスクリュー114が回転し、これにより、上述したように、並進軸部22の回転方向により、カッター96が先端側または基端側に並進する。並進連結整合スリーブ373の内径はスクリュー軸部120の外径よりもわずかだけ大きい。この並進連結整合スリーブ373はスクリュー軸部120および並進駆動連結部材340の軸方向の整合を確実に行なって振動およびノイズを最小にするために機能する。
【0033】
同様の様式で、回転連結部材339は回転連結整合スリーブ374、回転駆動連結部材342、第4の軸受組立体346、第2の連結スペーサー349、および第4のベベル・ギア351により構成されている。第4の軸受組立体346は伝動プレート330内の第2のカウンター・ボア347の中に圧入されている。第4の軸受組立体346、ならびに第2および第3の軸受組立体318および344の適当な例が、それぞれ、ニューヨーク州ニュー・ハイド・パークのStock Drive Products社から販売されているモデル番号S9912Y−E1837PSOとして入手可能である。回転駆動連結部材342は細長い駆動ギア104の基端部に配置されている駆動ギア・スロット101(図8を参照されたい)に対して操作可能に連結する平坦なブレード状の先端部を有している。回転連結整合スリーブ374は当該回転連結整合スリーブ374の最も先端側の端部が回転駆動連結部材342の最も先端側の端部と同一面状になるように、第2のスリーブ・ピン376により回転駆動連結部材342の先端部に固定して取り付けられている管状の構造体である。回転駆動連結部材342の円筒形の基端部は第2のカウンター・ボア347の中、第4の軸受組立体346のボアの中、第2の連結スペーサー349のボアの中、さらに第4のベベル・ギア351のボアの中に挿入されており、このベベル・ギア351はスロット付きのスプリング・ピンにより回転駆動連結部材342に固定して取り付けられている。この第4のベベル・ギア351のギア歯部は第1のベベル・ギア321のギア歯部に歯合している。従って、回転軸部24の中心コアの回転により、回転駆動連結部材342が回転する。この回転駆動連結部材342がギア軸部110内に配置されている駆動ギア・スロット101により細長い駆動ギア104に対して操作可能に連結している時に、回転軸部24の回転により細長い駆動ギア104が回転し、これにより、カッター96が回転する。回転連結整合スリーブ374の内径はギア軸部110の外径よりもわずかだけ大きい。この回転連結整合スリーブ373はギア軸部110および回転駆動連結部材342の軸方向の整合を確実に行なって振動およびノイズを最小にするために機能する。
【0034】
第1ベベル・ギア321、第2ベベル・ギア325、第3ベベル・ギア350、および第4のベベル・ギア351は、それぞれ、ニューヨーク州ニュー・ハイド・パークのStock Drive Products社から入手可能なモデル番号A1M−4−Y32016−Mである。
【0035】
さらに、図7において、ポート駆動連結部材353は平坦なブレード状の先端部を有しており、この先端部はロッド・ブッシュ88の基端部に配置されているロッド・ブッシュ駆動スロット91(図8を参照されたい)に対して操作可能に連結する。このポート駆動連結部材353の円筒形の基端部は第1のポート・ギア355の中のボアに挿入されて、当該ギア355がスロット付きのスプリング・ピンにより固定して取り付けられた後に、第1のポート連結部材ボア359の中に挿入される。第1の連結ワッシャー362は駆動ポート連結部材353の基端部の上において摺動し、第1の連結用e−リング364が当該駆動ポート連結部材353の最も基端側の端部における溝部の中にスナップ留めされて、これらの組立体が伝動プレート330に回転可能に固定される。ノブ・ポスト367はステンレス・スチールにより作成されており、概ね円筒形であって、その最も先端側の端部においてフランジ部を有しており、さらに、その直径の1/3乃至1/2の深さでその基端部から1/2インチ(約1.27cm)だけ延出している平面部を有している。このノブ・ポスト367は第2のポート・ギア357のボアに挿入されており、このギア357は当該ノブ・ポスト367の先端部にスロット付きのスプリング・ピンにより固定して取り付けられる。上記第1および第2の各ポート・ギア355および357の適当な例は、それぞれ、ニューヨーク州ニュー・ハイド・パークのStock Drive Products社から販売されているモデル番号A1N1−N32012として入手可能である。上記ノブ・ポスト367の基端部は第2のポート・ギア357が第1のポート・ギア355に対して整合して歯合するまで第2のポート連結ボア360の中に挿入される。第2の連結ワッシャー363はノブ・ポスト367の基端部の上において摺動し、第2の連結用e−リング365が当該ノブ・ポスト367の先端部の近くに配置されている溝部の中にスナップ留めされて、これらの組立体が伝動プレート330に回転可能に固定される。さらに、ポート回転ノブ45がノブ・ポスト367の基端部に固定して取り付けられる。適当なポート回転ノブ45はイリノイ州ノースブルックのRogan社から入手可能なモデル番号PT−3−P−Sである。これにより、ポート駆動連結部材353がロッド・ブッシュ駆動スロット91を介してロッド・ブッシュ88に操作可能に連結されている時に、使用者がポート回転ノブ45を回転することにより、ロッド・ブッシュ88が回転し、これにより、穿孔部材70が回転する。このことにより、ポート78は穿孔部材70の360°の回転軸内におけるいずれの場所にも容易に位置決めできるようになる。さらに、伝動プレート330は2個のスクリューにより上方基部シェル161の基端部に取り付けられる。
【0036】
上述した伝動装置301の設計から導き出される重要な利点が存在する。並進軸部22、回転軸部24、およびコントロール・コード26が生検装置40の中心軸に対して直角の角度で当該装置内に入ることにより、生検装置の全体の長さを短くできる。このことは各軸部が中心軸に対して平行に後部(基端部)から直接的に突出している装置に適合した場合よりもさらに小さい領域内に(この実施形態の)装置が適合することを可能にしている。
【0037】
図8はそれぞれの基端部から見た場合のプローブ組立体42および基部44の等角図である。上方基部ハウジング50は完全に組み立てた状態の伝動装置301を明瞭に見せることを可能にするために示されていない。また、既に説明したようにこの伝動装置301に操作可能に接続されている親ねじスロット122、駆動ギア・スロット101、およびロッド・ブッシュ駆動スロット91も明瞭に見ることができる。
【0038】
図9は始動機構160の分解等角図である。上方基部シェル161は分解した状態で示されており、下方基部シェル204は分解されて時計方向に90度回転した状態で示されている。さらに、プリント回路板262およびフレーム・スクリュー163が明瞭化のために分解されて90度回転した状態で示されている。
【0039】
図9において示されている始動機構160はプローブ組立体42の先端部を組織内に送り込むために動作する。基部シェル38(図2を参照されたい)はこの始動機構160を支持して収容し、上方基部シェル161および下方基部シェル204により組み立てられている。下方基部シェル204における各基部フック165が上方基部シェル161内の各基部スロット162の中に挿入されて、各構成要素の組み立てを可能にして基部シェル38を形成している。フレーム・スクリュー163はフレーム下部204内のクリアランス・ホールの中に挿入されて、始動ラッチ・ブロック242の中に固定されることにより、上方基部シェル161および下方基部シェル204を一体に固着している。
【0040】
始動フォーク62はプローブ組立体42(図2を参照されたい)のプローブ・ハウジング52を受容するために始動機構160から基部シェル38の外部に貫通している。図9は最も先端側の可能な位置における始動フォーク62を示しており、さらに、当該始動フォーク62がその最も先端側の可能な位置になるための適当な各位置における始動機構160のその他の部品を示している図である。
【0041】
プローブ組立体42が基部44に係合すると、第1のタング54および第2のタング56が始動フォーク組立体164の先端部における第1の凹部64および第2の凹部66の中にそれぞれ挿入される。さらに、始動フォーク62の特徴として、プローブ組立体42を受容するためにほぼ「U」字形状であるプローブ・スロット167、およびプローブ回転ロッド85のためのクリアランスを供給可能にするクリアランス・スロット169が含まれる。
【0042】
図10において分解されて示されている始動フォーク組立体164は工具を使用することなく始動機構160の残部から分離できる特異的な組立体である。始動フォーク62は各始動フォーク・キー181を各始動すき形スロット180の中に挿入した状態で始動すき形部材178の外径部分の上を摺動する。始動すき形スロット180は始動すき形部材178に対する始動フォーク62の回転を阻止する。始動すき形部材178はその先端部におけるねじ付きの内径部分およびその基端部における基端側すき形部材端部196を有している。この基端側すき形部材端部196は、例えば、フラットヘッド型スクリュードライバーに似ている平坦化部分を有することができる。また、始動すき形部材178の先端部におけるねじ付きの内径部分はスクリュー182を受容して始動フォーク62を始動すき形部材178に対して保持する。スクリュー182のヘッド部184は締め付け時に始動すき形部材178の先端部に当接する。このスクリュー182におけるヘッド部184の始動すき形部材178における先端部に対する当接により、当該スクリューの始動フォーク62に対する締め付けが防止される。また、スクリュー182のヘッド部184および始動すき形スロット180の基端部186はそれぞれ始動フォーク62のための先端側および基端側の各停止部を構成すると共に、当該フォーク62のわずかな軸方向に沿う動きを可能にしている。
【0043】
始動スペーサー188は各合わせピン190の補助により始動すき形部材178の基端部に取り付けられている。この始動スペーサー188は始動すき形部材178上において摺動し、当該部材178に対して回転可能である。この場合に、始動スペーサー188の内径と始動すき形部材178の外径との間の隙間を最小にすることにより、重要な特性である、始動フォーク組立体164の安定性を改善できることに注意する必要がある。
【0044】
始動スペーサー188の近くに、容易に見ることのできる深さマーカー線189が刻設されている。各合わせピン190は始動スペーサー188における各受容穴192の中に圧入されて、始動すき型部材溝部194の中に入ることにより、始動スペーサー188の始動すき形部材178に対する軸方向の移動を阻止しながら、始動スペーサー188が始動すき形部材178に対して回転可能になる。また、この始動スペーサー188の基端部におけるねじ付きの内径部分により、洗浄の場合における始動フォーク組立体164の組み立ておよび取り外しが容易になる。
【0045】
図9は始動フォーク組立体164が始動フォーク軸部168の先端部にピン留めされている端部取付部品166上にねじにより係合される状態を示している図である。この端部取付部品166はスロットおよびねじの加工が容易な軟質のステンレス・スチールにより作成可能であり、始動フォーク軸部168は誘発される応力に適応するために硬質化可能なステンレスにより作成できる。基端側すき形部材端部196は端部取付部品166におけるすき形部材スロット198の中に嵌合して、始動フォーク組立体164の始動フォーク軸部168に対する回転が阻止される。始動スペーサー188の基端部におけるねじ付きの内径部分は端部取付部品166のねじ付きの外径部分の上にねじ係合して、始動フォーク組立体164を取り外し可能に取り付ける。アセタール等のプラスチックにより形成されている小形の始動ブッシュ170は始動フォーク軸部168を支持して当該軸部168の基端側および先端側への移動を可能にしている。上方基部シェル161の中に加工されている基端側サドル支持体172および先端側サドル支持体173が上記小形の各始動ブッシュ170を支持すると共に、長いクランプ・プレート174および短いクランプ・プレート175が小形の各始動ブッシュ170を基端側および先端側の各サドル支持体172および173の中にそれぞれ捕捉して保持する。これらの長いクランプ・プレート174および短いクランプ・プレート175は、例えば、クランプ・プレート取付スクリュー176等のファスナーにより基端側サドル支持体172および先端側サドル支持体173にそれぞれ取り付けることができる。各小形の始動ブッシュ170が始動フォーク軸部168の移動と共に基端側および先端側に移動することを拘束するために、これら小形の始動ブッシュ170の各端部におけるフランジ部分は各サドル支持体172および各クランプ・プレート174の基端側および先端側の側面部分に対して支持される。さらに、始動スペーサー188を囲っている大形の始動ブッシュ200により付加的な支持が得られる。この大形の始動ブッシュ200は容易な組み立てのために分割されており、上方基部シェル161および下方基部シェル204の中に加工されている始動ブッシュ・ハウジング202の中に置かれている。
【0046】
始動フォーク軸部168は始動機構160の動作を容易にする別の部品も担持している。スプリング・カラー・ロール・ピン212は始動フォーク軸部168にスプリング・カラー214を固定して取り付けている。ショック・パッド216はスプリング・カラー214の先端側の面部に接合しており、始動フォーク軸部168がその先端側の位置にある時に、基部シェル38の先端側の内壁部218に接触する。このショック・パッド216は、例えば、ゴム等の多くのショック吸収性の材料により作成できる。メイン・スプリング217は始動フォーク軸部168を囲っており、先端側サドル支持体173の先端側の面部およびスプリング・カラー214の基端側の面部に対して支持されて、始動フォーク軸部168を先端側に付勢している。マグネット・ホルダー・ロール・ピン208はマグネット・ホルダー206を始動フォーク軸部168に対して固定して取り付けている。磁石210はマグネット・ホルダー206の中にけん縮されている。始動フォーク軸部168の基端部のさらに近くにおいて、始動メイン・リンク・ピン224が始動フォーク軸部スロット225を貫通して始動フォーク軸部168をキャリジ220に保持している。始動メイン・リンク・ピン224は湾曲状の各始動レバー222も捕捉してこれらをキャリジ220に保持している。この始動メイン・リンク・ピン224は一端部がフランジ状になっている。一方、この始動メイン・リンク・ピン224の他端部はキャリジ220を貫通して当該キャリジ220、始動フォーク軸部168、および湾曲状の各始動レバー222を保持しており、下方の湾曲状の始動レバーに溶接により固定されている。
【0047】
各湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226は始動機構160の始動の準備を行なう。各湾曲状の各始動レバー222は各始動リンク・ピン228により各始動連結部材226にピン留めされており、これらのピン228は各始動レバー222に溶接されている。さらに、各始動連結部材226は上方基部シェル161の中に圧入されるフレーム・リンク合わせピン230により上方基部シェル161にピン留めされている。長いクランプ・プレート174はクランプ・プレート取付スクリュー176により始動連結部材226を保持している。各湾曲状の各始動レバー222、始動連結部材226、およびキャリジ220のピン留め状の連結部分は各ピンの軸回りに回動可能である。
【0048】
湾曲状の各始動レバー222は基部シェル38(図2を参照されたい)の両側に配置されているスロットを通して横方向に外側に延出する部分を有している。湾曲状のレバー端部232は基部シェル38よりも外側の各湾曲状の始動レバー222の延出部分において当該湾曲状の始動レバー222に取り付けられている。この湾曲状の始動レバー端部232は上記始動機構を準備するための従来的な使用者用のインターフェイス(接触部分)を構成している。この機構の準備については後述する。トーション・スプリング234のコイルが各湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226のピン留め状の連結部分を囲っている。これらリンク・トーション・スプリング234の足部は外側に延出して各湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226の中にフック留めされて、トルクを加えることによりこれらを互いに回転させる。
【0049】
各始動連結部材226および湾曲状の始動レバー222を上方基部シェル161から異なる距離で配置することにより、動作時に互いに通過可能にする隙間をこれらに与えることができる。また、湾曲状の各始動レバー222は上方基部シェル161に対して垂直方向にこれらを分枝するための屈曲部分を有している。これらの分枝した屈曲部分は上方基部シェル161から異なる距離における各平面内にそれぞれを移動可能にすると共に、各湾曲状の始動レバー端部を上方基部シェル161の中において上記目的のために形成されているスロットから出現させる。スペーサー223はピン230における各連結部分を分離している。このように湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226を長手方向の中心線の両側に有することにより、基部シェル38のいずれの側においても始動機構160の動作のための使用者による接近が可能になる。
【0050】
ファスナーがプリント回路板262を下方基部シェル204およびラッチ・ブロック242に固定している。プリント回路基板262は磁石210の接近を感知するためのホール効果スイッチ264を含む。適当なホール効果スイッチ264はマサチューセッツ州ウォーセスターのAllegro Microsystems社から入手可能なモデル番号A3142ELTである。上記始動フォーク168およびこれに付随している磁石210がその最も基端側の位置(後述するような始動前の位置)にある時に、磁石210は上記ホール効果スイッチ264の近くの位置に保持されている。
【0051】
図11は図9において示されているトリガー機構235の分解等角図である。このトリガー機構235は始動フォーク軸部168に対して安全にラッチ係合して、これを始動する。このトリガー機構235は始動ラッチ236、始動ラッチ・ブロック242、始動ボタン軸部244およびローラー241、始動ラッチ・スプリング246、始動ボタン軸部スプリング247、安全ブロック248、安全ラッチ250、安全ラッチ・トーション・スプリング251、安全ラッチ・カバー252、および始動ボタン254を有している。
【0052】
始動ラッチ・ブロック242は始動ラッチ236の基端側部分を囲っており、トリガー機構235の各部品のための取付プラットホームとして作用する。始動ラッチ・ピン237および始動ブロック・ピン239は始動ラッチ・ブロック242を上方基部シェル161に対して強固に保持する。始動ラッチ・ピン237は始動ラッチ236を上方基部シェル161に回転可能にピン留めすると共に、始動ラッチ・ブロック242を貫通している。始動ラッチ236は上方基部シェル161の中のスロット内において旋回する。始動ラッチ・スプリング246は始動ラッチ・ブロック242と始動ラッチ236との間で圧縮されることにより、始動ラッチ236の先端部を始動フォーク軸部168に向けて付勢する。始動ラッチ236はその先端部に始動ラッチ・フック238を有しており、このフック238は始動フォーク軸部168の基端部に配置されている始動フォーク軸部リテナー240の中に取り外し可能にラッチ係合する。始動ボタン軸部244は始動ラッチ・ブロック242の中のボア内において基端側および先端側に摺動し、始動ラッチ236に係合して当該始動ラッチ236を回転させるためにその先端側部分に回転可能にピン留めされているローラー241を有している。始動ボタン軸部スプリング247は始動ボタン軸部244を基端側に付勢する。始動ボタン軸部244は安全ブロック248により保持されており、このブロック248は始動ラッチ・ブロック242の基端側に取り付けられている。安全ラッチ250は安全ブロック248の基端側におけるカウンター・ボアの中に配置されていて、安全ラッチ・カバー252により保持されている。スクリュー等のファスナーがこの安全ラッチ・カバー252を保持している。
【0053】
安全ラッチ250は上記始動機構のロックおよびロック解除を容易にするように設計されている。この安全ラッチ250は一定の角度にわたり安全ブロック248におけるカウンター・ボアの中において回転可能であり、安全ラッチ・トーション・スプリング251は安全ラッチ250にトルクを加えるために安全ブロック248および安全ラッチ250の中にフック留めされる延出した各足部を有している。安全ブロック248は上記回転角度だけ分離しているロック状態位置の安全ラッチ停止部245およびロック解除状態位置の安全ラッチ停止部243を定めている。安全ラッチ・ハンドル249は安全ラッチ250から半径方向に延出して、使用者による安全ラッチ250の把持および回転を容易にしている。さらに、この安全ラッチ・ハンドル249は上記回転角度を制限するために各ラッチ停止部245および243に当接する表面部も形成している。ロック状態の位置において、安全ラッチ・トーション・スプリング251は安全ラッチ・ハンドル249をロック状態位置の安全ラッチ停止部245に対して付勢するが、ロック解除状態の位置においては、使用者は安全ラッチ・ハンドル249をロック解除状態位置の安全ラッチ停止部243に対して付勢する。本発明の図示の実施形態において、上記安全ラッチ250が回転可能な回転角度は約35度である。図12は安全ラッチ250が2個の始動ボタン停止部256を含み、1個の始動ボタン停止部256が組み立て時において始動ボタン254の長手軸の一方の側に存在している状態を示している図である。これらの始動ボタン停止部256は始動ボタン254と相互作用して、当該始動ボタン254のロック(横方向の移動の阻止)およびロック解除(横方向の移動の許容)を行なう。
【0054】
図13は始動ボタン254の等角図を示している図である。始動ボタン254は始動ボタン軸部244(図11を参照されたい)に固定して取り付けられており、安全ラッチ250(図12を参照されたい)の中心を基端側に貫通して、その最も基端側の端部において基端側の平坦化した円筒形のサム・パッド257を使用者に提供している。始動ボタン254は比較的に小さい始動ボタン外径部分258を有しており、この外径部分258は安全ラッチ250が移動する上記回転角度だけ互いに角度的にずれている狭い平面部分259および広い平面部分261を有している。また、比較的に大きい始動ボタン外径部分260には平面部分が無い。先端側接触面部255が狭い平面部259の基端側に存在しており、始動ボタン254の長手軸に対して実質的に垂直に延在している。上記安全ラッチ250に配置されている各始動ボタン停止部256は上記広い各平面部分261の間の距離よりも僅かに大きく且つ上記比較的に小さい始動ボタン外径部分258よりも小さい距離だけ分離している。各始動ボタン停止部256は半径方向に柔軟であってもよいが、軸方向における柔軟性に抵抗する。このような異なる方向における剛性の差は、例えば、軸方向および半径方向における各始動ボタン停止部256の異なる厚さにより達成できる。
【0055】
安全ラッチ250がロック状態の位置にある時に、始動ボタン254を押すことにより、その先端側接触面部255が各ボタン停止部256に押し当てられる。この場合に、軸方向の剛性により、各ボタン停止部256は始動ボタン254のさらなる基端側への移動を阻止する。
【0056】
以下は本発明の始動機構の動作の機能的な説明である。
【0057】
使用者は外科処置におけるプローブ組立体42の使用中に上記始動機構を準備して始動する。使用者は図14および図15において示されている始動状態の位置において開始し、湾曲状の各始動レバー端部232の一方を把持して、その湾曲状の始動レバー222の中心外の端部を基端側に移動する。これにより動作が開始し、各把持されている湾曲状の始動レバー222、各始動連結部材226、キャリジ220、および上方基部シェル161は当該上方基部シェル161を固定連結部材とし、キャリジ220を並進連結部材とする4本バー式の連結システムとして作用する。上記3個の移動可能な連結部材の全ての動作は上方基部シェル161に対して説明できる。また、基部44のいずれの側からの使用者の接近も容易にするために本発明の図示した実施形態には重複部分が存在する。
【0058】
上記湾曲状の始動レバー端部232を基端側に移動する方向にいずれかの湾曲状の始動レバー222を回転することにより、当該湾曲状の始動部材222にピン留めされている上記2個の部材の動作が行なえる。すなわち、湾曲状の始動部材222は1個のピン留めした連結部分を介してその動作をキャリジ220に転移し、このキャリジ220が始動フォーク軸部168に沿って移動する。さらに、湾曲状の始動部材222は別のピン留めした連結部分を介してその動作を始動連結部材226にも転移し、このピン留めした連結部分が始動フォーク軸部168に向かって回転する。この連結部材226は固定した上方基部シェル161にピン留めされており、当該上方基部シェル161に配置されているピン留めした連結部分の回りに回転する。
【0059】
上記湾曲状の始動部材222により駆動されるキャリジ220は始動フォーク軸部168に沿って並進して、始動メイン・リンク・ピン224が始動フォーク軸部スロット225の基端部に到達するまで、始動メイン・リンク・ピン224を始動フォーク軸部スロット225内において運ぶ。さらに、このキャリジ220および始動メイン・リンク・ピン224の基端側への動作により、始動フォーク軸部168の基端側への駆動動作が開始する。すなわち、始動フォーク軸部168は小形の始動ブッシュ170の中を通して基端側に並進する。
【0060】
上記始動フォーク軸部168が基端側に移動するのに従って、この軸部168はこれに取り付けられている始動フォーク組立体164を搬送する。さらに、この始動フォーク軸部168はこれに取り付けられているスプリング・カラー214も基端側に搬送して、当該スプリング・カラー214と先端側サドル支持体173との間の距離を減少する。これにより、スプリング・カラー214と先端側サドル支持体173との間に配置されているメイン・スプリング217がさらに圧縮されて、さらに多量の力をスプリング・カラー214に加える。始動フォーク軸部168は当該始動フォーク軸部168の基端部が始動ラッチ236(図15を参照されたい)に到達するまで基端側に移動し続けてメイン・スプリング217を圧縮し続ける。その後、始動フォーク軸部168の基端部は始動ラッチ236に接触して、当該始動ラッチ36を回転する一定の力を加えて始動フォーク軸部168の基端側に進行する経路からこれを外す。これにより、始動フォーク軸部168の基端部および始動ラッチ236の先端部は当該始動ラッチ236の持ち上げを補助するカムとして作用する輪郭面をそれぞれ有する。この始動ラッチ236の回転により始動ラッチ・スプリング246が圧縮され、当該始動ラッチ236を始動フォーク軸部168の基端部上に保持するための一定の力が加えられる。始動フォーク軸部リテナー240が始動ラッチ・フック238の下方の位置よりも基端側に進行すると、始動ラッチ・スプリング246は始動ラッチ236を始動フォーク168に向けて回転させることにより始動ラッチ・フック238を始動フォーク軸部リテナー240の中に押し込む。この時点において、始動組立体160は図16および図17において示されている始動前の位置になる。
【0061】
次に、使用者は湾曲状の始動レバー端部232を放出する。使用者が湾曲状の始動レバー端部232を放出すると、メイン・スプリング217が力を供給して始動フォーク168をその軸に沿って先端側に押し戻す。この先端方向の力により、始動フォーク軸部リテナー240が始動ラッチ・フック238の方向に移動し、このラッチ・フック238が始動フォーク軸部リテナー240の下方から中に延在する(図19を参照されたい)。始動フォーク軸部リテナー240の基端側の壁部は角度が付けられていて、この始動フォーク軸部リテナー240の基端側壁部の始動ラッチ・フック238に対する作用的な力により当該始動ラッチ・フック238が回転して始動フォーク軸部リテナー240の中にさらに入り込むことにより偶発的な離脱が防止できる。上記始動ラッチ・フック238の基端側の壁部は始動フォーク軸部リテナー240の基端側壁部の角度に対して整合するために角度が付けられている。使用者が湾曲状の始動レバー端部232を放出した後に、各リンク・トーション・スプリング234が各湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226にトルクを加えてこれらを互いに向かい合う方向に回転させる。このように各湾曲状の始動レバー222および始動連結部材226を互いに向かい合わせて回転することにより、キャリジ220をその先端側の位置に戻す動作が開始する。始動フォーク168が始動ラッチ236により保持されている状態において、各始動レバー222および始動連結部材226がその最も先端側の位置に移動することにより、始動機構160は図18および図19において示されている緩和状態の位置になる。キャリジ220がその先端側の位置に戻ると、各湾曲状の始動レバー222は上方基部シェル161における各起立ボスの側面における各停止部に接触する。
【0062】
始動フォーク軸部168は磁石210(図9を参照されたい)を担持しており、この磁石210はプリント回路板262上のホール効果スイッチ264の近くの位置に基端側においてマグネット・ホルダー206の中に配置されている。ホール効果スイッチ264は磁石の存在を感知して、始動フォーク168が基端側の位置にあり始動の準備が整っていることを制御ユニット100に知らせる。
【0063】
安全ラッチ250は始動ボタン254を「保護する(guards)」。図20において示されているロック状態の位置において、安全ラッチ250における各始動ボタン停止部256は始動ボタン254における先端側接触面部255よりも先端側に配置されている。また、安全ラッチ250における各始動ボタン停止部256狭い平面部259(図13を参照されたい)のいずれかの面の上に配置されている。比較的に小さい始動ボタン外径部分258は各始動ボタン停止部の間の距離よりも大きい。この場合に、始動ボタン254を先端側に押し出すことにより、先端側接触面部255を各始動ボタン停止部256に接触させることができる。ただし、各始動ボタン停止部256の軸方向における剛性により、始動ボタンのさらなる先端側への移動が阻止されて、偶発的な機構の始動が防止できる。
【0064】
使用者が生検装置40の穿孔部材70を外科患者の体内に挿入する適正な位置を決定した後に、使用者はその時点において始動機構160をロック解除して始動できる。この機構のロック解除および始動には2種類の別の動作、すなわち、安全ラッチ250を回転すること、および始動ボタン254を押すことが必要である。先ず、オペレーターは安全ラッチ・トーション・スプリング251(図において見えない)により加えられるトルクに対抗して安全ラッチ250を回転するために安全ラッチ・ハンドル249を把持する。図21は安全ラッチ・ハンドル249がロック状態位置の安全ラッチ停止部245から比較的に小さい始動ボタン外径部分258における各広い平面部分261に各始動ボタン停止部256を整合するロック解除状態位置の安全ラッチ停止部243まで移動する安全ラッチ250の回転を示している図である。各始動ボタン停止部256の間の距離が各広い平面部分261の間の距離よりも長いので、各広い平面部分261が各始動ボタン停止部256の間を通過するための隙間が存在する。この時点において、安全ラッチ250は「始動(firing)」の位置になる。
【0065】
次の工程において、オペレーターは円筒形のサム・パッド257に力を加えて始動ボタン254を先端側に押し出すことにより始動ボタン254を押す。始動ボタン254が押されると、各広い平面部分261が各始動ボタン停止部256の間において移動して始動ボタン254の先端側への進行が可能になる。始動ボタン軸部244に取り付けられている始動ボタン254はその始動ボタン軸部244を先端側に押し出す。この始動ボタン軸部244におけるローラー241は始動ラッチ236におけるカム面に接触して始動ラッチ236を回転することにより、始動ラッチ・フック238が持ち上がり、始動フォーク軸部リテナー240から外れる(図19を参照されたい)。始動ラッチ・フック238が始動フォーク軸部リテナー240から外れると、メイン・スプリング217が始動フォーク軸部168を先端側に駆動して、始動フォーク組立体164およびプローブ組立体42の穿孔部材70を目的物に向けて運ぶ。この始動フォーク軸部168の先端側への移動はショック・パッド216が基部シェル38(図14を参照されたい)の先端側の内壁部218に接触するまで継続する。ホール効果スイッチ264は磁石210の先端側への移動を感知してこの移動を制御ユニット100に知らせる。
【0066】
始動機構160を始動した後に、使用者は始動ボタン254を離して、安全ラッチ・ハンドル249を離す。使用者が始動ボタン254を離すと、始動ボタン軸部スプリング247が始動ボタン軸部244を基端側に押す。これにより、始動ボタン254も基端側に移動して、先端側接触面部255および始動ボタンの比較的小さい直径部分258を始動ボタン停止部256よりも基端側に戻す。さらに、始動ボタン254の基端側への移動により、狭い平面部分259が始動ボタン停止部256の間に配置される。また、安全ラッチ・ハンドル249を離すことにより、安全ラッチ・トーション・スプリング251により安全ラッチ250がそのロック状態の位置に向かって後方に回転可能になり、安全ラッチ・ハンドル249がロック状態位置の安全ラッチ停止部245に押し当たる。狭い平面部分259および広い平面部分261が始動ボタン停止部256の間にある状態において、安全ラッチ250は始動ボタン停止部256からの干渉を受けずに自由に回転できる。
【0067】
始動ボタン軸部244が基端側に移動すると、始動ボタン軸部244のローラー241および始動ラッチ236のカム状の面部が分離する(図15を参照されたい)。その後、始動ラッチ・フック238が始動フォーク軸部168の方向に移動する位置に始動ラッチ・スプリング246が始動ラッチ236を回転する。この時点において、準備および始動の工程が完了する。その後、始動組立体160は図14および図15において示されている始動後の位置に戻る。
【0068】
上記始動処理後に、始動機構160の使用者が安全ラッチ・ハンドル249を離す前に始動ボタン254を離さなくても、組み込まれている特異的な設計の各特徴により、この機構は依然として適正に動作することに注意する必要がある。つまり、始動ボタン254が先端側の押されている位置にある時に、比較的に小さい始動ボタンの外径部分258が始動ボタン停止部256の間にある。これら始動ボタン停止部256における隙間は当該始動ボタン停止部256と広い平面部分261との整合により作成されている。従って、始動ボタン254を離す前に安全ラッチ・ハンドル249を離すことにより、安全ラッチ・トーション・スプリング251が安全ラッチ250をそのロック状態の位置に向けて後方に回転させ、始動ボタン停止部256が回転して広い平面部分261との整合状態から外れる。さらに、各始動ボタン停止部256が広い平面部分261との整合状態から外れると、比較的に小さい始動ボタン外径部分258が始動ボタン停止部256の間に入る。この比較的に小さい始動ボタン外径部分258は始動ボタン停止部256の間の距離よりも大きい。しかしながら、始動ボタン停止部256は半径方向に柔軟であるように設計されているので、比較的に小さい始動ボタン外径部分258により押し広げられた時に、その中心において互いに屈曲して離れることにより分離する。各始動停止部256の半径方向の柔軟性により、これら始動ボタン停止部256は比較的に小さい始動ボタン外径部分258に対してほとんど力を加えない。このようにほとんど力が加えられないので、始動ボタン254は始動ボタン停止部256の間を容易に摺動して、その基端側の位置に戻る。始動ボタン254はその基端側の位置に戻りながら、各始動ボタン停止部256の間の比較的に小さい始動ボタン外径部分258が安全ラッチ250を後方に回転し続けてそのロック状態に戻すことを可能にする。従って、半径方向および軸方向における上記始動ボタン停止部の柔軟性の差は各部品の動作順序にかかわらずトリガー機構235のラッチ係合および放出を可能にする。すなわち、軸方向における剛性は始動ボタン254の偶発的な動作を停止し、半径方向における柔軟性は円滑な放出動作を維持しながら比較的に小さい始動ボタン外径部分258に対する干渉を可能にする。
【0069】
望まれる場合において、始動フォーク組立体164は始動機構160の残部から工具を用いずに分解して洗浄できる。次の始動処理の前に、オペレーターは基端側すき形端部196をすき形スロット198に係合して始動スペーサー188を端部取付部品166上にねじ係合することにより清浄な始動フォーク組立体164を取り付けることができる。始動フォーク組立体164を始動後の位置にある始動機構に対して組み込む場合に、その作業者は深さマーカー線189を用いて適正な組み立てを確実に行なうことができる。つまり、この作業者は深さマーカー線189と基部シェル38の外表面部との整合を調べることができる。この基部シェル38に対して整合した深さマーカー線189により適正な組み立てが示される。また、基部シェル38に対して不整合な深さマーカー線189により、始動スペーサー188のねじ込み過ぎ、または始動スペーサー188の不完全な締め付け等の不適正な組み立てを示すことができる。
【0070】
図22は始動フォーク組立体164の別の実施形態を示している図である。つまみねじ191は始動フォーク62におけるねじ付きの穴187の中にねじ込まれる。この始動フォーク62におけるねじ付きの穴187は、一般的に二重D字形穴213と呼ばれる、両側に平面部を有する比較的に大きなカウンター・ボア穴に貫通している。始動フォーク組立体164は始動フォーク62にねじ込まれたつまみねじ191を含む。アンダーカット部分195は始動フォーク62におけるねじ付き穴187における小さい方の直径よりも小さい外径を有しているので、このねじ付き穴187とアンダーカット部分195との間に隙間が維持される。始動フォーク62に対する組み立て後のつまみねじ191はこれらのねじ付き穴187とアンダーカット部分195との間の隙間により始動フォーク62上において自由に回転できる。また、図22において示されている始動フォーク軸部の端部取付部品166の別の実施形態は当該端部取付部品166の第2の実施形態における両側において加工されている端部取付部品平面部211を有している。端部取付部品166は始動フォーク軸部168の先端部に溶接されている。この端部取付部品平面部211を有する端部取付部品166の構成は始動フォーク62の別の実施形態における二重D字形穴213を許容する。この二重D字形穴213に対する端部取付平面部211の使用により、端部取付部品166および始動フォーク軸部168に対する始動フォーク62の回転が阻止できる。この始動フォーク組立体164の別の実施形態は始動フォーク軸部168に溶接されている端部取付部品166の別の実施形態の中にねじ込まれる。すなわち、この別の実施形態の端部取付部品166はつまみねじ191のねじ付きの基端部を受け入れるねじ付きの内径部分193を有している。また、つまみねじ191は刻み目付きの容易に把持できる表面部分を有しているので、この始動フォーク組立体164の別の実施形態は工具を使用することなく組み立ておよび分解できる。
【0071】
上記基部44の両側からの使用者による接近を容易にするために、上記本発明の実施形態において二重4本バー式の機構を利用した。上記説明を理解した後の当該技術分野における熟練者において明らかになると考えられる変形は上記始動機構を形成するための単一4本バー式機構であると思われる。
【0072】
以上において、本発明の好ましい各実施形態を図示および説明したが、当該技術分野における熟練者において、これらの実施形態が例示の目的のためにのみ開示されていることが明らかになる。すなわち、多数の変更、変形、および置換が当該技術分野における熟練者において本発明から逸脱することなく考え出せるようになる。従って、本発明は本明細書において記載する特許請求の範囲およびその実施態様のみにより制限されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
生検装置、制御ユニット、および遠隔装置を備えている本発明の外科生検システムの等角図である。
【図2】
それぞれ分離して示されていて、上方の基部ハウジングが取り外されて示されている生検プローブ組立体および基部組立体の等角図である。
【図3】
内部部品を露出するために分離されて示されている上部シェルおよび下部シェルを有する生検プローブ組立体の等角図である。
【図4】
本発明の生検プローブ組立体の各内部部品の分解等角図である。
【図5】
生検プローブ組立体の先端部の縦断面図である。
【図6】
本発明の下方伝動組立体の分解等角図である。
【図7】
分解された状態の上方伝動組立体を示している伝動装置の等角図である。
【図8】
分離されていて上方の基部ハウジングが示されていない基端部から見た場合の生検プローブ組立体および基部組立体の等角図である。
【図9】
本発明の始動機構の分解等角図である。
【図10】
始動フォーク組立体の実施形態の分解等角図である。
【図11】
本発明のトリガー機構の分解等角図である。
【図12】
本発明による安全ラッチの等角図である。
【図13】
本発明による安全ボタンの等角図である。
【図14】
本発明の始動機構の上面図であり、始動後の位置における機構を示している。
【図15】
始動後の位置における始動機構の部分的な平断面図であり、始動ラッチおよび始動ロッドを示している。
【図16】
本発明の始動機構の上面図であり、始動前の位置における機構を示している。
【図17】
始動前の位置における始動機構の部分的な平断面図であり、始動ラッチおよび始動ロッドを示している。
【図18】
本発明の始動機構の上面図であり、緩和状態の位置におけるアーム機構を示している。
【図19】
緩和状態の位置における始動機構の部分的な平断面図であり、始動ラッチおよび始動ロッドを示している。
【図20】
ロック状態の位置において示されている安全ラッチおよび安全ボタンの等角図である。
【図21】
始動位置において示されている安全ラッチおよび安全ボタンの等角図である。
【図22】
始動フォーク組立体の別の実施形態の分解等角図である。
【符号の説明】
10 外科生検システム
12 可動テーブル
20 遠隔装置
22 並進軸部
24 回転軸部
26 コントロール・コード
32 横方向の真空配管
33 横方向コネクター
34 軸方向の真空配管
35 軸方向コネクター
40 生検装置
42 プローブ組立体
44 基部
70 穿孔部材
80 穿孔内孔部
90 ユニオン・スリーブ
100 制御ユニット
160 始動機構

Claims (5)

  1. 生検器具において、
    始動機構を含む基部組立体、
    前記基部組立体に着脱自在に取り付けられているプローブ組立体を備えており、
    当該プローブ組立体が、
    カッター組立体を有しており、当該カッター組立体が、カッター、前記カッターを移動することに適合しているギア機構を有しており、さらに、
    穿孔組立体を有しており、当該穿孔組立体が、穿孔部材、プローブ取付部材を有しており、さらに、
    前記カッター組立体に着脱自在に取り付けられている駆動組立体を備えており、
    当該駆動組立体が、
    柔軟な駆動軸部、伝動装置を有しており、当該伝動装置が、前記柔軟な駆動軸部の先端部に操作可能に接続している第1のベベル・ギア、前記第1のベベル・ギアに歯合していて、前記ギア機構に操作可能に操作可能に接続している第2のベベル・ギアを有している生検器具。
  2. 生検器具において、
    始動機構を含む基部組立体、
    前記基部組立体に着脱自在に取り付けられているプローブ組立体を備えており、
    当該プローブ組立体が、
    カッター組立体を有しており、当該カッター組立体が、カッター、第1の駆動ギア、前記カッターを移動することに適合しているギア機構を有しており、当該ギア機構が前記第1の駆動ギアに歯合することに適合している第2の駆動ギアを含み、さらに、
    穿孔組立体を有しており、当該穿孔組立体が、前記カッターを受容することに適合しているカッター内孔部を含む穿孔部材、前記穿孔部材を前記カッター組立体に摺動可能に接続することに適合しているプローブ取付部材を有しており、さらに、
    前記カッター組立体に着脱自在に取り付けられている駆動組立体を備えており、
    当該駆動組立体が、
    モーターを含む制御ユニットに基端部において接続することに適合している柔軟な駆動軸部、前記柔軟な駆動軸部の先端部から前記ギア機構まで動作を伝達することに適合している伝動装置を有しており、当該伝動装置が、前記柔軟な駆動軸部の先端部に操作可能に接続している第1のベベル・ギア、前記第1のベベル・ギアに対して第1の角度で当該第1のベベル・ギアに歯合していて、前記ギア機構の基端部に摺動可能に接続することに適合している放出可能な駆動機構に操作可能に接続している第2のベベル・ギアを有している生検器具。
  3. 前記生検器具がさらに前記放出可能な駆動機構に操作可能に接続している連結整合スリーブを備えている請求項2に記載の生検器具。
  4. 医療器具のための伝動組立体において、
    取付ブラケット、
    伝動プレート、
    回転連結組立体を備えており、当該回転連結組立体が、
    回転ギア、回転駆動連結部材を有しており、さらに、
    並進連結組立体を備えており、当該並進連結組立体が、
    並進ギア、並進駆動連結部材を有しており、さらに、
    サムホイール回転組立体を備えており、当該サムホイール回転組立体が、
    ポート駆動連結部材、第1のポート・ギア、第2のポート・ギア、ノブ・ポストを有しており、さらに、
    電気的ケーブルひずみ軽減部材、
    クランプ・プレート組立体を備えており、当該クランプ・プレート組立体が、
    回転ベベル・ギア、並進ベベル・ギア、回転軸部、並進軸部を有しており、さらに、
    エンコーダー組立体を備えており、当該エンコーダー組立体が、
    第1の軸受組立体を有しており、当該第1の軸受組立体が、軸受、エンコーダーを有しており、さらに、
    柔軟なレリーフ部材を備えている伝動組立体。
  5. さらに、前記回転ベベル・ギアに操作可能に接続しているギア・アダプターおよび細長いアダプター・スロットを備えている請求項4に記載の伝動組立体。
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