JP2004506896A - 微小流スプリッター - Google Patents
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Abstract
この発明は、特に分析化学における分離技術、例えば、微小液クロマトグラフィー(MLC)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)および補助的技術に使用される流れシステム用マイクロスプリッターに関する。このスプリッター系は、微小径チューブによって連結されたマイクロスプリッターとマイクロミキサーを具有する。チューブの長さと直径の特有の選択および制御スプリット比を得るための背圧レギュレーターの使用によって、サンプルピークの高分解能と高捕集率が達成される。
Description
【0001】
(技術分野)
この発明は、特に分析化学における分離技術、例えば、微小液クロマトグラフィー(MLC)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)および補助的技術(ancillary technique)に使用される流れシステム用マイクロスプリッター(microsplitter)に関する。
【0002】
(背景技術)
MLCやHPLCのような分離技術は分析化学において一般的に使用されている。これらの分離技術は、有機反応生成物の分離と精製に対して、高い分離効率、高い質量感度および高い分解能を提供する。これらの技術は、薬剤開発のための薬学的研究において特に利用されている。通常は、サンプルの検出のためにはUVセルまたは光散乱セルが使用されている。このようなセルは、HPLCスペクトロメーターとフラクションコレクター(fraction collector)との間に直列的に配置され、HPLCの流れが該セル内を通過する。しかしながら、UVセルは物質の同定には不適当である。このため、サンプルの同定には、マススペクトロメーターのような別の検出装置が必要となる。
【0003】
特定の検出器システムにおいては、ほんの僅かな量のサンプルが要求されるので、試料の調製規模で得られる比較的多量のサンプルを取扱うことはできない。これらの検出器システムにおいては、検出器からのサンプルを方向変換させるために、流れの中にスプリット(split)を配置することが必要となる。サンプルに対して破壊的な方法、例えば、マススペクトロメトリーや光散乱法の場合には、サンプルの大部分をフラクションコレクターの方へ方向変換させることによって所望の物質を捕集するために、流れの中にスプリットを設けることが要求される。
【0004】
流れスプリッターは既に知られている。ヨーロッパ特許公報EP495255A1には、マイクロミキサーとマイクロスプリッターから成る流れスプリッターが記載されている。しかしながら、現在得られているその機能は、サンプルピーク(sample peak)の大きなブローディング(broadening)をもたらすために、効率が失われ、純粋な形態で捕集されるべきサンプルの潜在的な再混合がおこる。
【0005】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明は、より高い捕集率、最小限のサンプル損失およびサンプルピークのより高い分解能をもたらす微小流(microflow)スプリッタアーシステムを提供するためになされたものである。
【0006】
(その解決方法)
この課題は、本発明によれば、微小径チューブで連結されるマイクロスプリッターとマイクロミキサーを含むスプリッターシステムから成る微小流スプリッター装置によって解決される。高い捕集率とサンプルピークの高い分解能はチューブの長さと直径の固有の選定および制御スプリット比を得るための背圧レギュレーターの使用によって達成される。より具体的には、本発明は、微小分離技術、特に、マススペクトロメーターによって検出されて同定されるHPLCサンプルフラクションの捕集のための分離技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置であって、微小径チューブ(4)によって連結されるマイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を具備し、マイクロミキサー(3)がマイクロスプリッター(2)の後に配置され、マイクロスプリッター(2)が、背圧レギュレーター(19)とフィルターフリット(filter frit)(18)を具有するフラクションコレクター(9)の方向への流れのための大径チューブ(8)へ連結される微小流スプリッター装置を提供する
【0007】
別の態様においては、本発明は、微小分離技術、特に、サンプルを同定するためにマススペクトロメーターに接続しておこなうHPLC技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置の製法であって、以下のステップ(a)〜(e)を含む該製法を提供する:
(a)マイクロミキサーをマイクロスプリッターの後に配置し、
(b)マイクロスプリッターとマイクロミキサーを微小径チューブで連結させ、
(c)フラクションコレクターの方向への流れのための大径チューブをマイクロスプリッターに連結させ、
(d)背圧レギュレーターを大径チューブの内部へ挿入し、次いで、
(e)フィルターフリットを大径チューブの内部へ挿入する。
【0008】
本発明のさらに別の態様と利点は、以下の記載と添付図から明らかになるであろう。
図1は、本発明による微小流スプリッター装置の一態様を示す模式的構成図である。
図2は、微小流スプリット比を測定するためのステップを示す。
図3は、スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と市販のスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
図4は、スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と本発明によるスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【0009】
(発明を実施するための最良の形態)
微小流スプリッター装置(1)の構成を図1に示す。該装置は、微小径チューブ(4)によって連結されたマイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を具備し、これらの構成部材は保護ボックス内に収納するのが好ましい。微小径チューブ(4)としては、一般的に半径が10〜25μmで長さが2〜10cmの石英ガラスチューブを用いるのが有利である。マイクロスプリッター(2)は、ポート(5)とポート(7)を有するT−フィッティング(fitting)から成り、該ポート(5)はHPLC流のためのHPLCチューブへ接続するのが好ましく、また、該ポート(7)はフラクションコレクター(9)へ接続するチューブ(8)内を流通する流れのためのポートである。マイクロミキサー(3)もT−フィッティングから成り、該フィッティングがポート(10)と第二のポート(12)を有しており、該ポート(10)は補給流用チューブ(11)のためのポートであり、また、該ポート(12)は、検出器、例えば、マススペクトロメーター等へ接続されたチューブ(13)のためのポートである。これらの構成部材の接続のためには、高い圧力に耐えると共に十分な化学的安定性を示すフィッティングであればいずれのタイプのもの(例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)またはステンレス鋼等)であっても使用できる。
【0010】
HPLCからのHPLC流はマイクロスプリッター(2)内へ流入し、T−フィッティングによって2つの流れ、即ち、フラクションコレクター(9)へ向かう流れF1とマイクロミキサー(3)へ向かう流れF2に分割される。本発明による微小流スプリッター装置によって達成されるスプリット比(split ratio)は1000:1〜10000:1の範囲である。溶媒として水を使用することによって、5000:1のスプリット比を達成することができる。スプリット比は、下記のハーゲン−ポアズイユ式を利用することにより、長さと直径が異なるチューブを用いることによって達成することができる。
F=(πΔpr4)/(8Lη)
式中、Fはチューブを通る流量を示し、Δpはチューブに沿った圧力差を示し、rはチューブの半径を示し、Lはチューブの長さを示し、また、ηはチューブ内を通過する流体の粘度を示す。
【0011】
理論的には、スプリット比は次式によって決定される:
スプリット比=流れF1/流れF2
式中、F1はチューブ(8)内を流通する流量を示し、F2はチューブ(4)内を流通する流量を示す。F1とF2は上記のハーゲン−ポアズイユ式によって計算することができる。実験的には、スプリット比は、図2に示すような流量測定装置を組み立てることによって決定される。微小流スプリッター(1)は2つの流れ(15)と(16)、即ち、HPLC流(25ml/分)と補給流(0.1〜1.0ml/分)の閉鎖流路の間のコネクションとして配置される。これらの流れは同時に出発し、流量と溶剤組成(水またはアセトニトリル)を一定にした条件下で24〜96時間流動する。
【0012】
流れの分割によって、メスシリンダー(17)内の流体の体積は、スプリット比と実験をおこなう時間の関数として増加する。微小流の流量は、メスシリンダー(17)内の流体の体積変化を測定し、この変化量を、実験をおこなった時間で割ることによって決定される(流量=体積/時間)。スプリット比は、微小流の流量で割り算されるHPLC流の流量として決定される。HPLC流の少量の変化は無視できるので(即ち、<<1%)、スプリット比はこの方法によって決定することができる。ハーゲン−ポアズイユ式によって理論的に決定されるスプリット比は実験によって、±10%の範囲で確認することができる。
【0013】
本発明によるマイクロスプリッターの効率にとって重要な点は、微小径チューブ(4)およびフラクションコレクター(9)へ接続されるチューブ(8)の直径を特有の値に選択することである。石英ガラス製の微小径チューブから成る微小径チューブ(4)は10〜25μm、好ましくは15μmの半径および2〜10cm、好ましくは5cmの長さを有する。フラクションコレクター(9)へ接続されるチューブ(8)は、一般的には40〜80Ths、好ましくは60Ths(1Th=1/1000インチ)の直径を有する大径チューブから構成されるべきである。HPLCチューブ(6)は一般的にはPEEK製またはステンレス鋼製であり、その直径は10〜30Thsであり、また、その長さは5〜50cm、好ましくは10〜30cmである。層流を確実に発生させるために、フィルターフリット(18)は、大径チューブ(8)の入口とポート(7)の間に配置させる。このフリット(18)が存在しない場合には、乱流が発生し、サンプルのブロード化とサンプルの再混合が引き起こされる。より小さな直径および/またはより長い長さを有する大径チューブ(8)を使用する場合には、壁効果wall effect)に起因して、サンプルの激しいブロード化がもたらされる。さらに、流れF1とF2は圧力差Δpによって左右されるので、流れの不安定な変動を回避して制御された分割比を得るために、背圧レギュレーター(19)を大径チューブ(8)の端部に設置する。有用な背圧は20〜100psi、好ましくは20〜50psiである。
【0014】
HPLC流は一般的には10〜50ml/分である。分割比が5000:1の場合には、微小流は2〜10μl/分となる。微小流の検出器への輸送を保証するために、0.1〜1.0ml/分の補給流を供給する。微小流F2はマイクロミキサー(3)内において補給流と混合された後、検出器(14)へ輸送される。フラクションコレクターへの流れF1の到達を遅延させるためには、チューブ(8)内を通過するのに必要な時間を、チューブ(13)内を通過するのに必要な時間よりも長くしなければならない。好ましくは、チューブ(8)の長さは約90〜150cmであり、約1〜7秒間の遅延時間が得られる。これによって、マススペクトロメーターまたはその他の検出器による検出の前に、サンプルがフラクションコレクターへ到達するのを遅延させることが可能となる。
【0015】
サンプルのピーク幅に対する微小流スプリッター装置の効果を図3と図4に示す。図3と図4に示すグラフは全て同一のスケールで示している。標準サンプルのピーク幅と直接的に比較するために、全ての実験においては、サンプルの流動条件は同一にした。図3の(A)においては、スプリッターを使用しない場合の標準サンプルのピーク幅を示す。HPLCシステムに市販のスプリッター装置を使用した場合には、図3の(B)に示すようなサンプルのブロード化がもたらされた。サンプルの捕集は、マススペクトロメーターによって決定される捕集窓(collection window)においておこなわれるので、図3(B)において灰色で示される部分のサンプルはサンプルコレクターによって捕集されないので失われる。図中の垂直線は、サンプルがMS検出器によって捕集されるならば、捕集されるべきサンプルの幅を示す。本発明による微小流スプリッターの効果を図4(B)に示す。市販のスプリッターを使用した場合に比べて、より鋭いピークが得られており、失われるサンプル量はより少なくなる。灰色の領域はより狭くなっており、また、ピーク幅(ピークの半分の高さにおいて測定した幅)は、微小流スプリッターを使用しないときの標準サンプルのピーク幅と非常に近接している。
【0016】
さらに、スプリット比が1000:1〜10000:1の場合、シグナルの検出のためには非常に少量のサンプルが使用されるので、検出シグナルのより高い分解能が達成される。これによって、壁効果に起因するサンプルのブロード化の抑制と共に、HPLCから送給されるサンプルの回収率は85〜90%となり、この値は、市販の流れスプリッターによって達成される回収率(45〜55%)に比べてかなり高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微小流スプリッター装置の一態様を示す模式的構成図である。
【図2】微小流スプリット比を測定するためのステップを示す。
【図3】スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と市販のスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【図4】スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と本発明によるスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【符号の説明】
1…微小流スプリッター装置
2…マイクロスプリッター
3…マイクロミキサー
4…微小径テューブ
5…ポート
7…ポート
8…大径テューブ
9…フラクションコレクター
10…ポート
11…補給流用テューブ
12…ポート
13…テューブ
15…流れ
16…流れ
17…メスシリンダー
18…フィルターフリット
19…背圧レギュレーター
(技術分野)
この発明は、特に分析化学における分離技術、例えば、微小液クロマトグラフィー(MLC)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)および補助的技術(ancillary technique)に使用される流れシステム用マイクロスプリッター(microsplitter)に関する。
【0002】
(背景技術)
MLCやHPLCのような分離技術は分析化学において一般的に使用されている。これらの分離技術は、有機反応生成物の分離と精製に対して、高い分離効率、高い質量感度および高い分解能を提供する。これらの技術は、薬剤開発のための薬学的研究において特に利用されている。通常は、サンプルの検出のためにはUVセルまたは光散乱セルが使用されている。このようなセルは、HPLCスペクトロメーターとフラクションコレクター(fraction collector)との間に直列的に配置され、HPLCの流れが該セル内を通過する。しかしながら、UVセルは物質の同定には不適当である。このため、サンプルの同定には、マススペクトロメーターのような別の検出装置が必要となる。
【0003】
特定の検出器システムにおいては、ほんの僅かな量のサンプルが要求されるので、試料の調製規模で得られる比較的多量のサンプルを取扱うことはできない。これらの検出器システムにおいては、検出器からのサンプルを方向変換させるために、流れの中にスプリット(split)を配置することが必要となる。サンプルに対して破壊的な方法、例えば、マススペクトロメトリーや光散乱法の場合には、サンプルの大部分をフラクションコレクターの方へ方向変換させることによって所望の物質を捕集するために、流れの中にスプリットを設けることが要求される。
【0004】
流れスプリッターは既に知られている。ヨーロッパ特許公報EP495255A1には、マイクロミキサーとマイクロスプリッターから成る流れスプリッターが記載されている。しかしながら、現在得られているその機能は、サンプルピーク(sample peak)の大きなブローディング(broadening)をもたらすために、効率が失われ、純粋な形態で捕集されるべきサンプルの潜在的な再混合がおこる。
【0005】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明は、より高い捕集率、最小限のサンプル損失およびサンプルピークのより高い分解能をもたらす微小流(microflow)スプリッタアーシステムを提供するためになされたものである。
【0006】
(その解決方法)
この課題は、本発明によれば、微小径チューブで連結されるマイクロスプリッターとマイクロミキサーを含むスプリッターシステムから成る微小流スプリッター装置によって解決される。高い捕集率とサンプルピークの高い分解能はチューブの長さと直径の固有の選定および制御スプリット比を得るための背圧レギュレーターの使用によって達成される。より具体的には、本発明は、微小分離技術、特に、マススペクトロメーターによって検出されて同定されるHPLCサンプルフラクションの捕集のための分離技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置であって、微小径チューブ(4)によって連結されるマイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を具備し、マイクロミキサー(3)がマイクロスプリッター(2)の後に配置され、マイクロスプリッター(2)が、背圧レギュレーター(19)とフィルターフリット(filter frit)(18)を具有するフラクションコレクター(9)の方向への流れのための大径チューブ(8)へ連結される微小流スプリッター装置を提供する
【0007】
別の態様においては、本発明は、微小分離技術、特に、サンプルを同定するためにマススペクトロメーターに接続しておこなうHPLC技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置の製法であって、以下のステップ(a)〜(e)を含む該製法を提供する:
(a)マイクロミキサーをマイクロスプリッターの後に配置し、
(b)マイクロスプリッターとマイクロミキサーを微小径チューブで連結させ、
(c)フラクションコレクターの方向への流れのための大径チューブをマイクロスプリッターに連結させ、
(d)背圧レギュレーターを大径チューブの内部へ挿入し、次いで、
(e)フィルターフリットを大径チューブの内部へ挿入する。
【0008】
本発明のさらに別の態様と利点は、以下の記載と添付図から明らかになるであろう。
図1は、本発明による微小流スプリッター装置の一態様を示す模式的構成図である。
図2は、微小流スプリット比を測定するためのステップを示す。
図3は、スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と市販のスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
図4は、スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と本発明によるスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【0009】
(発明を実施するための最良の形態)
微小流スプリッター装置(1)の構成を図1に示す。該装置は、微小径チューブ(4)によって連結されたマイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を具備し、これらの構成部材は保護ボックス内に収納するのが好ましい。微小径チューブ(4)としては、一般的に半径が10〜25μmで長さが2〜10cmの石英ガラスチューブを用いるのが有利である。マイクロスプリッター(2)は、ポート(5)とポート(7)を有するT−フィッティング(fitting)から成り、該ポート(5)はHPLC流のためのHPLCチューブへ接続するのが好ましく、また、該ポート(7)はフラクションコレクター(9)へ接続するチューブ(8)内を流通する流れのためのポートである。マイクロミキサー(3)もT−フィッティングから成り、該フィッティングがポート(10)と第二のポート(12)を有しており、該ポート(10)は補給流用チューブ(11)のためのポートであり、また、該ポート(12)は、検出器、例えば、マススペクトロメーター等へ接続されたチューブ(13)のためのポートである。これらの構成部材の接続のためには、高い圧力に耐えると共に十分な化学的安定性を示すフィッティングであればいずれのタイプのもの(例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)またはステンレス鋼等)であっても使用できる。
【0010】
HPLCからのHPLC流はマイクロスプリッター(2)内へ流入し、T−フィッティングによって2つの流れ、即ち、フラクションコレクター(9)へ向かう流れF1とマイクロミキサー(3)へ向かう流れF2に分割される。本発明による微小流スプリッター装置によって達成されるスプリット比(split ratio)は1000:1〜10000:1の範囲である。溶媒として水を使用することによって、5000:1のスプリット比を達成することができる。スプリット比は、下記のハーゲン−ポアズイユ式を利用することにより、長さと直径が異なるチューブを用いることによって達成することができる。
F=(πΔpr4)/(8Lη)
式中、Fはチューブを通る流量を示し、Δpはチューブに沿った圧力差を示し、rはチューブの半径を示し、Lはチューブの長さを示し、また、ηはチューブ内を通過する流体の粘度を示す。
【0011】
理論的には、スプリット比は次式によって決定される:
スプリット比=流れF1/流れF2
式中、F1はチューブ(8)内を流通する流量を示し、F2はチューブ(4)内を流通する流量を示す。F1とF2は上記のハーゲン−ポアズイユ式によって計算することができる。実験的には、スプリット比は、図2に示すような流量測定装置を組み立てることによって決定される。微小流スプリッター(1)は2つの流れ(15)と(16)、即ち、HPLC流(25ml/分)と補給流(0.1〜1.0ml/分)の閉鎖流路の間のコネクションとして配置される。これらの流れは同時に出発し、流量と溶剤組成(水またはアセトニトリル)を一定にした条件下で24〜96時間流動する。
【0012】
流れの分割によって、メスシリンダー(17)内の流体の体積は、スプリット比と実験をおこなう時間の関数として増加する。微小流の流量は、メスシリンダー(17)内の流体の体積変化を測定し、この変化量を、実験をおこなった時間で割ることによって決定される(流量=体積/時間)。スプリット比は、微小流の流量で割り算されるHPLC流の流量として決定される。HPLC流の少量の変化は無視できるので(即ち、<<1%)、スプリット比はこの方法によって決定することができる。ハーゲン−ポアズイユ式によって理論的に決定されるスプリット比は実験によって、±10%の範囲で確認することができる。
【0013】
本発明によるマイクロスプリッターの効率にとって重要な点は、微小径チューブ(4)およびフラクションコレクター(9)へ接続されるチューブ(8)の直径を特有の値に選択することである。石英ガラス製の微小径チューブから成る微小径チューブ(4)は10〜25μm、好ましくは15μmの半径および2〜10cm、好ましくは5cmの長さを有する。フラクションコレクター(9)へ接続されるチューブ(8)は、一般的には40〜80Ths、好ましくは60Ths(1Th=1/1000インチ)の直径を有する大径チューブから構成されるべきである。HPLCチューブ(6)は一般的にはPEEK製またはステンレス鋼製であり、その直径は10〜30Thsであり、また、その長さは5〜50cm、好ましくは10〜30cmである。層流を確実に発生させるために、フィルターフリット(18)は、大径チューブ(8)の入口とポート(7)の間に配置させる。このフリット(18)が存在しない場合には、乱流が発生し、サンプルのブロード化とサンプルの再混合が引き起こされる。より小さな直径および/またはより長い長さを有する大径チューブ(8)を使用する場合には、壁効果wall effect)に起因して、サンプルの激しいブロード化がもたらされる。さらに、流れF1とF2は圧力差Δpによって左右されるので、流れの不安定な変動を回避して制御された分割比を得るために、背圧レギュレーター(19)を大径チューブ(8)の端部に設置する。有用な背圧は20〜100psi、好ましくは20〜50psiである。
【0014】
HPLC流は一般的には10〜50ml/分である。分割比が5000:1の場合には、微小流は2〜10μl/分となる。微小流の検出器への輸送を保証するために、0.1〜1.0ml/分の補給流を供給する。微小流F2はマイクロミキサー(3)内において補給流と混合された後、検出器(14)へ輸送される。フラクションコレクターへの流れF1の到達を遅延させるためには、チューブ(8)内を通過するのに必要な時間を、チューブ(13)内を通過するのに必要な時間よりも長くしなければならない。好ましくは、チューブ(8)の長さは約90〜150cmであり、約1〜7秒間の遅延時間が得られる。これによって、マススペクトロメーターまたはその他の検出器による検出の前に、サンプルがフラクションコレクターへ到達するのを遅延させることが可能となる。
【0015】
サンプルのピーク幅に対する微小流スプリッター装置の効果を図3と図4に示す。図3と図4に示すグラフは全て同一のスケールで示している。標準サンプルのピーク幅と直接的に比較するために、全ての実験においては、サンプルの流動条件は同一にした。図3の(A)においては、スプリッターを使用しない場合の標準サンプルのピーク幅を示す。HPLCシステムに市販のスプリッター装置を使用した場合には、図3の(B)に示すようなサンプルのブロード化がもたらされた。サンプルの捕集は、マススペクトロメーターによって決定される捕集窓(collection window)においておこなわれるので、図3(B)において灰色で示される部分のサンプルはサンプルコレクターによって捕集されないので失われる。図中の垂直線は、サンプルがMS検出器によって捕集されるならば、捕集されるべきサンプルの幅を示す。本発明による微小流スプリッターの効果を図4(B)に示す。市販のスプリッターを使用した場合に比べて、より鋭いピークが得られており、失われるサンプル量はより少なくなる。灰色の領域はより狭くなっており、また、ピーク幅(ピークの半分の高さにおいて測定した幅)は、微小流スプリッターを使用しないときの標準サンプルのピーク幅と非常に近接している。
【0016】
さらに、スプリット比が1000:1〜10000:1の場合、シグナルの検出のためには非常に少量のサンプルが使用されるので、検出シグナルのより高い分解能が達成される。これによって、壁効果に起因するサンプルのブロード化の抑制と共に、HPLCから送給されるサンプルの回収率は85〜90%となり、この値は、市販の流れスプリッターによって達成される回収率(45〜55%)に比べてかなり高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微小流スプリッター装置の一態様を示す模式的構成図である。
【図2】微小流スプリット比を測定するためのステップを示す。
【図3】スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と市販のスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【図4】スプリッターを用いないHPLCトレース(A)と本発明によるスプリッターを用いたHPLCトレース(B)の比較を示す。
【符号の説明】
1…微小流スプリッター装置
2…マイクロスプリッター
3…マイクロミキサー
4…微小径テューブ
5…ポート
7…ポート
8…大径テューブ
9…フラクションコレクター
10…ポート
11…補給流用テューブ
12…ポート
13…テューブ
15…流れ
16…流れ
17…メスシリンダー
18…フィルターフリット
19…背圧レギュレーター
Claims (11)
- 微小分離技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置であって、微小径チューブ(4)によって連結されるマイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を具備し、マイクロミキサー(3)がマイクロスプリッター(2)の後に配置され、マイクロスプリッター(2)が、背圧レギュレーター(19)とフィルターフリット(18)を具有するフラクションコレクター(9)の方向への流れのための大径チューブ(8)へ連結される微小流スプリッター装置。
- マイクロスプリッター(2)がT−フィッティングから成る請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- マイクロミキサー(3)がT−フィッティングから成る請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 大径チューブ(8)が40〜80Thsの直径を有する請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 微小径チューブ(4)が半径10〜25μmの石英ガラス製チューブである請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 微小径チューブ(4)が2〜10cmの長さを有する請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- フィルターフリット(18)が、大径チューブ(8)の入り口に配置される請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 背圧レギュレーター(19)が大径チューブ(8)の端部に配置される請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 背圧レギュレーター(19)によってもたらされる背圧が20〜100psiである請求項1記載の微小流スプリッター装置。
- 背圧レギュレーター(19)によってもたらされる背圧が20〜50psiである請求項9記載の微小流スプリッター装置。
- 微小分離技術において普通流量(ml/分)を微小流量(μl/分)に変換させるための微小流スプリッター装置の製法であって、以下のステップ(a)〜(e)を含む該製法:
(a)マイクロミキサー(3)をマイクロスプリッター(2)の後に配置し、
(b)マイクロスプリッター(2)とマイクロミキサー(3)を微小径チューブ(4)で連結させ、
(c)フラクションコレクター(9)の方向への流れのための大径チューブ(8)をマイクロスプリッター(2)に連結させ、
(d)背圧レギュレーター(19)を大径チューブ(8)の内部へ挿入し、次いで、
(e)フィルターフリット(18)を大径チューブ(8)の内部へ挿入する。
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