JP2004505391A - ディジタル画像入力及び出力用多次元画像システム - Google Patents
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Abstract
二次元画像ファイル(100)が、クライアントから、格納されたプログラムに従って選択可能な画像データ処理を遂行するプロセッサを有するサーバへ、インターネットまたは他のデータ転送ネットワークを介して転送される。プロセッサは、出力し、フォーマットし、そしてマイクロ光学材料上に定着させるためのファイルを生成する。マイクロ光学材料上に定着された画像は、選択された画像処理に依存して、肉眼で三次元として、または動作、ズーム、フリップ、またはモーフィングシーケンスとして見える。三次元画像化の場合、プロセッサは、画像内の領域を異なる画像表面(18)へ割当て、各領域を複数の視角に従って変位させる。画像表面は、単一のデータファイル内にインタフェーズされ(20)、このデータファイルは印刷プロセス(106)または写真プロセス(104)によってマイクロ光学材料上へ出力され、定着される。印刷される画像は、マイクロ光学材料上へ直接印刷される(108)か、またはラミネートされる(114)。画像は、オーバレイされたマイクロ光学材料を有するCRTを通して見ることもできる。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般的には、インターネットその他のネットワークをベースとする画像処理及び表示システムに関し、特定的には、二次元画像を入力し、その画像をユーザが選択可能な画像パラメータを用いて三次元または順次ビュー画像ファイルに変換し、そしてそのファイルをユーザが選択可能なディスプレイまたはプリンタユニット上に出力する方法及び装置に関する。
【0002】
(従来の技術)
肉眼で見た時に三次元であるかのように見える画像を形成する種々の方法及び装置が知られている。本明細書において使用する“三次元”とは、高さ、幅、及び深さを有するように見えるオブジェクトの画像、またはオブジェクトの配列のことである。これは、高さ及び幅の次元は表すが、視差が欠如しているために真の深さの画像を表していない普通の写真、及びその変更されていないディジタルフォーマット変換とは対比的である。
【0003】
二次元写真画像、またはそれらの複数を平坦な媒体上に配列し、それを見た時に深さ効果が得られるように再フォーマットする方法は、少なくとも2つ知られている。1つは、“立体(3D)眼鏡”方法として知られているものである。その最も簡単なフォームでは、あるシーンを、一方が人の左眼に対応し、他方が人の右眼に対応する2つのカメラで撮影する。2つのカメラで撮影され、現像されたピクチャ、または動画の場合にはピクチャのシーケンスを、それぞれのプロジェクタレンズを通して平坦なスクリーン上に一方の画像を他方の上に重ねて投影する。プロジェクタレンズは、画像をスクリーン上で重ねる前に、左及び右画像に他方の画像に対して異なるカラーまたは偏光を与える。見る人は、彼または彼女の左眼が“左眼”カメラからの画像だけを、また右眼が“右眼”カメラからの画像だけを見るように、重ねられた画像をカラーまたは偏光によって濾波する特別な眼鏡を着用する。左眼及び右眼が見る画像の間には視差が存在するので、見る人は見掛け上の深さ、即ち三次元を感知する。
【0004】
しかしながら、“立体眼鏡”方法には幾つかの問題が存在している。1つの問題は、見る人が特別な眼鏡を着用しなければならないことである。別の問題は、ピクチャを見る時に視覚的なひずみを生ずるために、多くの人が吐き気を催すことである。
【0005】
二次元写真を、異なる媒体上に見掛け上の深さを有するように表示させるために変換する第2の公知の方法は、レンチキュラーレンズ方法である。レンチキュラーレンズ方法は、ラスタ型インタレーシングを使用して異なるQの画像、または単一画像のQの視角をインタレースし、複数の細長いストリップレンズ、即ちレンチキュール(レンチキュラー)で形成されたシートをラスタ画像上に配置する。オーバレイは、各レンチキュール即ちレンズが、Qのラスタ線上にオーバレイされるように行われる。レンチキュールは、1つの画像が見る人の左眼に提示され、別の画像が見る人の右眼に提示されるように形成される。左画像と右画像との差は、見る人が元の画像を実物で見た時に経験する視差を近似する。
【0006】
レンチキュラースクリーンイメージングの光学的原理は、当分野においては公知である。しかしながら、以下に図1A及び1Bを参照して動作原理を説明する。
【0007】
図1Aを参照する。レンチキュラープラスチック2は、一般に“レンチキュール”と呼ばれる透明なプラスチックからなるN本の円筒形レンズ4が、プラスチックの前面2aに垂直に位置決めされている。これらのレンズ4は、光を一方向に結像させ、また歴史的にそれらがプラスチックの背面2bに焦点を結ぶように設計されている。各円筒形レンズ4の焦平面は、単一の屈折表面の頂点4aから測定され、従って、プラスチックシート2の総合厚みに等しい。図1Aには、右眼R及び左眼Lを通してプラスチックシート2を見る人(参照番号なし)の典型的な見る状況も、上面図で示されている。この例では、見る人が平均的な瞳孔間距離(2.5インチ)を有しているものと仮定している。
【0008】
図1Aに示すように、見る人は垂直中心線VC上に所在して画像を見ている。理解し易くするために、N本のレンチキュールの中の3本だけが図示されており、各レンチキュールは大きく拡大して示されている。図1Aに示すように、3つの光線a、b、及びcは、それぞれレンチキュラーシート2の下の点A、B、及びCから放射されている。点AはレンチキュールL1の下にあり、点BはレンチキュールL2の下にあり、点CはレンチキュールL3の下にある。3つの各光線a、b、及びcは、それらのレンチキュールL1、L2及びL3の曲率中心を通過し、見る人の右瞳孔Rに達する。
【0009】
光線a、b、及びcは、それらが各々、それらのそれぞれのレンチキュールの円筒形表面4aに垂直に放出されるので直線であり、従って屈折しない。更に、図1Bに示すように、点Cから放出される中心光線c以外の各光線は、レンチキュールL3からcに平行に放出される。離心した光線は、L3表面aにおけるそれらの屈折角の故にcに平行になるのである。従って、点A、B、及びCからの全ての光線は、a、b、及びcに平行に放出される。換言すれば、点A、B、及びCは、それらが3つのレンチキュールの焦平面内に位置しているので、無限大に結像されるのである。
【0010】
見る人の左眼は、レンチキュールL1、L2、及びL3の曲率の中心を通過する光線d、e、及びfによって点D、E、及びFを見ることになる。図1Aに示すように、点D、E、及びFは、表面2bにおいて点A、B、及びCに対して水平方向に変位している。
【0011】
残余の全てのレンチキュール(図示せず)は、レンチキュールL1のA及びDのような1対の点を有しており、一方は見る人の右眼によって見ることができ、他方は見る人の左眼によって見ることができる。
【0012】
図1Aには、レンチキュールL1、L2、及びL3が断面で示されている。図示しない前面図で見れば、N本の各レンチキュールは、スクリーン2の高さに等しい垂直長の全長に延びている。図1Aの点A及びDは、狭い幅に沿って同じ長さを延びている。従って、各レンチキュールは2つの細い垂直領域(一方は見る人の右眼によって見ることができ、他方は見る人の左眼によって見ることができる)をカバーしている。
【0013】
レンチキュールL1、L2、及びL3についての前記説明を、見られるシート2のN本の全てのレンチキュールに拡張すれば、見る人の左眼が1組のN本の細い垂直領域(各レンチキュールの背後の領域)を見、そして見る人の右眼が彼の左眼とは異なる1組のN本の細い垂直領域を見ることが理解されよう。上述したように、各レンチキュールの下に位置する左及び右の細い垂直領域は、互いに他方に対して水平方向に変位している。
【0014】
図1Bに示すように、各細い垂直領域の幅は、受容(acceptance)角度及び見る人の瞳孔によって定まる角度の関数である。通常、この幅は、レンチキュールの幅WLの数分の一程度、もしくはそれ以下である。
【0015】
垂直線領域の幅の例は、以下の通りである。
図1Aに示すように、レンチキュラーシートが32°の受容角度を有し、見る人は1/8インチの瞳孔を持ち、シートから17インチに位置しているものとする。シート内の何処からも、見る人の瞳孔はtan−1( 0.125/17 )の角度に見え、これは約0.42°に等しい。従って、この例では、見る人は各レンチキュールの背後の0.42/32、即ちレンチキュールの幅の1.3%の線を見ることになる。
【0016】
従って、もし画像をN本の垂直ラスタ線に変換し、点A、B、及びC上にそれぞれ中心を持つ各レンチキュールL1、L2、及びL3の背後に1本ずつ配置し、そして残余のN−3本の各線を残余の各レンチキュールの背後の適切な垂直線上に配置すれば、その画像は見る人の右眼を通してのみ可視になる。同様に、もし第2の画像をN本の垂直ラスタ線に変換し、点D、E、及びFに対応する位置(レンチキュールL1、L2、及びL3の場合)において各レンチキュールの下に1本ずつ配置すれば、その画像は見る人の左眼を通してのみ見ることができるようになる。
【0017】
もし第1及び第2の画像が立体写真(ステレオ)対であって、第1の画像が左眼から見たシーンを表し、第2の画像が右眼から見たシーンを表していれば、見る人は見る人の実際の眼によって経験するものと同じ視差を感知する。しかしながら、もし2つの細い垂直領域が各レンチキュールの下にあれば、見る人が図1Aに示す位置に所在する場合にしかこの三次元効果は得られない。その理由は、もし見る人が水平方向に、即ち中心線に対して横方向に変位すれば、右眼が一方の画像を見るのと同時に左眼が他方の画像を見ることがないからである。この理由から、典型的にはプラスチックシート2の下には4つまたはそれ以上の2Dフレーム即ちビューが記録され、各レンチキュールの背後には対応する4本またはそれ以上の垂直ラスタ線が存在している。4つの2Dフレーム、及びそれぞれの関連ラスタ線は、見る人が4つの受入れ可能な視覚を有するように位置決めされる。第1の角度においては、見る人は画像1及び2を見ることになる。画像1及び2は、第1の立体写真対であろう。第2の視角においては、見る人の右眼は画像2を、そして左眼は画像3を見ることになる。画像2及び3は、元のシーンの別の立体写真対であろう。換言すれば、元の画像の2つのビューは、互いに他方に対して画像1及び2と同じ視差を有している。同様に、第3の視角においては、見る人はピクチャ3及び4を見ることになる。ピクチャ即ちフレームの最適数は、例として図1Aを使用すれば、以下のように容易に計算される。
【0018】
見る人の眼が限定する角度はtan−1( 2.5/17 )であり、これは約8°に等しい。32°受容角度を有するレンチキュラー材料を使用すれば、最小32/8、即ち4つのフレームを見ることになる。この値においては、見る人の眼は、隣接する画像ストリップの中心を見るようになる。より多くのフレームを記録することはできるが、例えば鋭さ(シャープネス)と丸み(ラウンドネス)との間のトレードオフが含まれる。
【0019】
上述した4フレームの例では、画像の対、1と2、2と3、3と4、及び1と4は、それぞれ同じ元の画像の立体写真の対として、指定された視角において右眼及び左眼によって見られる。公知のように、レンチキュラースクリーンを用いて他の画像効果も可能である。その1つは、例えば見る人が第1の視角から見る画像の対1と2は、例えば車輪を引込めている航空機のような第1の画像の立体写真対であるような、“フリップイメージング”である。見る人が第2の視角から見る画像の対3と4は、車輪を出している航空機の画像であることができる。別の効果は、2つまたはそれ以上の画像のシーケンスを、見る人が動きながら対応する視角のシーケンスを通して見るような“動作(アクション)”である。“動作”の例は、腕を動かしている野球の投手である。別の効果は、一連の2つまたはそれ以上の画像を、見る人が動きながら対応する一連の視角を通して見るような“モーフィング”である。描写される画像シーケンスは、そのシーンの、またはそのシーン内の1つまたはそれ以上のオブジェクトまたは文字の段階的な変化である。
【0020】
二次元画像をレンチキュラースクリーンフォーマットに変形させる現在の技術及び関連装置は、熟練者でも実質的な量の試行錯誤を含むかなりな時間を必用とし、“写真の画質”からは程遠い低品質の画像しか得られない。詳述すれば、一連の2D画像フレームから多次元レンチキュラー画像を発生させるためには、常に“線に形成する” プロセス、即ちn本の各レンチキュールの背後に記録するために、各2Dフレームを等間隔の一連のn本の細い線に順次にスライスするプロセスを含む。
【0021】
現在、線に形成された(以下、“線状”という)レンチキュラー画像を発生させるために使用される技術は2つ存在する。即ち、
1.写真インタレーシングによって線を形成する技術、
2.レンチキュラーグラフィックアートのスペシャリストが使用するコンピ
ュータプログラムインタレーシングによって線を形成する技術、
である。
【0022】
写真インタレーシング
写真技術では、クライアントはスペシャリストに複数のネガティブ(陰画)を供給しなければならないか、または既存のディジタルファイルから複数のネガティブを復元しなければならない。写真インタレーシングを遂行するために要求される熟練度及び経験は極めて高いので、“スペシャリスト”という用語を使用したのである。当分野においては、このようなスペシャリストは極めて少数である。当分野において現在実施されている写真インタレーシングを要約すると、以下の通りである。
【0023】
異なる各写真ネガティブをレンチキュラースクリーンを通して露光させると線状画像が得られる。写真レンチキュール(レンチキュラーシートの背面に乳剤を直接コーティング)上に露光させると、単一の独特な画像が発生する。各フレームをレンチキュラーの前を通して順次に露光させると、レンチキュラーを写真透明材料と密着させて保持した時に“ファジー”マスタが得られる。画像のシーケンスを露光させた後は、ポジティブ(陽画)をディジタル化してリトグラフィ、ディジタルプリンティング等のようなグラフィックアート再生するためのファイルを、どのような数のフォーマットでも発生させることができる。
【0024】
写真画像を発生させるためには、特別な設備が必要である。要求されるコスト及び時間は、画像の数、設備及び材料の稼働率、及び画像を発生させる技術者の熟練度に依存する。
【0025】
コンピュータ生成画像処理
画像をコンピュータ処理するには、画像がディジタルフォームであることが必要である。従って、もし画像が写真フォームであれば、最初のステップとしてそれをディジタル化しなければならない。これは、クライアントによって、またはスペシャリストによって行われる。次に、ディジタルフォーマットをスペシャリストへ届けなければならず、スペシャリストはそれを多重画像に再フォーマットする。これらの多重画像はスペシャリストによって線状にされ、多次元画像として提示されるMOMに貼付するための適当なフォームにされる。
【0026】
しかしながら、特別な設備無しに、熟練してない人によって、またはその指示の下に、画質には無関係に二次元画像を三次元レンチキュラー画像へ容易に変換するシステムは知られていない。つまり、普通の消費者が熟練するためにかなりな量の努力をすることなく、また高価な設備を用いずに、二次元画像を入力して合理的品質のレンチキュラー3D製品を得ることができるシステムは知られていない。
【0027】
(発明の概要)
本発明の目的は、データファイルまたは走査された写真の何れかの二次元画像を、パーソナルコンピュータのようなインターネットアクセス端末内へ入力し、該ファイルを、メモリ内にプログラムされている2Dから3Dへの変換、または他の画像変換方法を有するサーバへインターネットを通して転送し、2Dから3Dへの変換、または他の画像処理を遂行し、次いで該3Dまたは他のファイルをユーザが指定した出力デバイスへ転送して写真画質のレンチキュラー3Dまたは他の画像として見えるようにマイクロ光学材料上へ定着させるシステム及び方法を提供することである。
【0028】
本発明のさらなる目的は、2Dファイルをインターネットを通して転送し、画像内の1つまたはそれ以上のオブジェクトの変化またはモーフィングを表す画像ファイルのシーケンスを生成し、次いでモーフファイルをユーザが指定した出力デバイスへ転送してMOM媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。見る人の眼の面に対してMOMを回転させると、見る人にはモーフィング画像が見えるようになる。
【0029】
本発明の更に別の目的は、1つまたはそれ以上の2D画像ファイルをインターネットを通して受信し、受信したファイルを1組の離散した、即ち“フリップ”画像に変換してMOM媒体へ出力し、該媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。
【0030】
本発明の別の目的は、1つまたはそれ以上の2D画像ファイルをインターネットを通して受信し、受信したファイルを“動作”画像の順次セットに変換してMOM媒体へ出力し、該媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。“動作”画像の一例は野球の投手であり、画像のシーケンスは投球をしている投手の腕に対応する。
【0031】
さらなる目的は、例えば、先行実施の形態のシステム及び方法によって生成されたインタフェーズされた(interphased)画像ファイルを、オーバレイされたMOMスクリーンを有する陰極線管(CRT)へ転送するシステム及び方法を提供することである。実施の形態の一例では、CRTはクライアントにローカルであることができる。更に、画像ファイルは、2Dフォームか、またはインタフェーズされた3Dフォームの何れかで、例えばインターネットによってクライアントがアクセス可能なアーカイブ記憶装置内に格納することができる。
【0032】
これらの、及び他の目的に合致する本発明のシステムの一実施の形態は、インターネットまたは他のネットワークによって遠隔サーバへアクセスできるホームコンピュータと、データ処理及び格納能力または資源を有するサーバと、ユーザにローカルであるか、サーバにローカルであるか、または別の位置の何れかにあって、サーバがアクセスできるプリンタ、または他の出力デバイスとを備えている。サーバは、そのプロセッサを制御して上述したステップを遂行させるための2Dから3Dへの画像処理プログラムを格納している。このシステム上での本発明の方法の実施例は以下の通りである。
【0033】
a.ユーザ/クライアントは、二次元画像ファイルを彼のまたは彼女のパーソ
ナルコンピュータ、またはセットトップインターネットアクセスユニット
内へ入力、またはダウンロードする。ファイルは、例えば、JPEGまた
はAdobe(登録商標)“.pds”、“.eps”等のような、どのような画像フ
ォーマットであることもできる。ファイルは、当分野においては公知の技
術の何れかを使用して圧縮することができる。
b.ユーザが、画像サービスプロバイダによって通知されたウェブサイト等に
アクセスして“2Dファイルアップロード”ボタン等をクリックすると、
ファイルはインターネットを通して(限定するものではないが、56Kビッ
ト/秒モデム、ISDN、DSL、T1、T2、T3、またはケーブルモ
デムを含む幾つかの公知の伝送媒体の何れかを使用して)画像サービスプ
ロバイダによって指定されたサーバへ自動的に転送される。
c.ユーザのディスプレイ上に現れる入力を要求するプロンプト、または他の
図的表現(GUI)に応答してユーザは、キーパッド、マウス、またはタ
ッチスクリーンを介してコマンドをスクリーンの図的表現領域内へ入力し
、あるオブジェクトを「キーサブジェクト」として指定する。ユーザは、
前景または背景として他のオブジェクトを識別することもできる。
d.サーバ上に常駐する、またはサーバからアクセス可能なプログラムは、二
次元画像内の異なるセグメントまたはオブジェクト、またはオブジェクト
の部分をそれぞれの表面(1つはキーオブジェクト表面であり、最初の面
は前景表面であり、そして最後の面は背景表面である)上に配列、または
インクリメントする。
【0034】
前記ステップ(d)において、各表面は元の二次元画像内の複数の点に対応しており、これらはその画像によって表されている三次元シーンを実際に観測している人のパースペクティブでは、その観測者から同じ距離にあろう。表面の数は選択可能である。
【0035】
次に、このシステム例は、以下の諸ステップを遂行する。
【0036】
e.複数の視角を選択し、次いで各視角毎に、各表面内の各オブジェクト毎の
視差または画像シフトを計算する。
f.各視角毎に、前記ステップ(e)の結果に基づく視差または画像シフトを
全てのオブジェクトに対して適用する。このシフトの量は、キーサブジェ
クトに対してそのオブジェクトがどの表面に配置されているかと、表面間
の深さの量とに依存する。
g.各視角に対応する線ファイルを生成する。各線ファイルはその視角から見
た全てのオブジェクトの画像を表し、線の数はMOMシート内の円筒形レ
ンズの数に対応する。
h.前記ステップ(g)によって生成された線ファイルを、単一の線状ファイ
ルにインタフェーズする。
i.線状ファイルを、MOM上に直接印刷するか、紙に印刷してからMOMに
オーバレイするか、写真的にMOMに付着させるか、またはMOMオーバ
レイを有する陰極線管(CRT)上に表示させる。
【0037】
本発明のさらなる実施の形態は、クライアントから、オブジェクトのモーフィング、動作、フリップ、またはズームシーケンスを表す二次元画像のシーケンスを、インターネットを通して受信する。この画像のシーケンスは、併合されたファイルにインタフェーズされる。モーフ画像の場合には、ファイルのシーケンスは、オブジェクトの形態または形状の連続的な変化を表している。インタフェーズされた、即ち併合されたファイルはMOM上に印刷されるか、写真的に露光される。連続する視角からMOMを通して見た場合、対応する視覚画像のシーケンスが見える。同様に、連続する視角からMOMを通して見た時に視覚画像の対応するシーケンスを呈する動作、フリップ、及びMOMのズームの場合には、オブジェクトの動作、オブジェクトまたはシーン間のフリップ、またはオブジェクトへの/オブジェクトからのズームインまたはズームアウトが見える。
【0038】
(好適な実施例の詳細な説明)
上述した、及び他の目的、面、及び長所は、以下の添付図面に基づく本発明の好ましい実施の形態の説明からより良く理解されるであろう。
【0039】
図2を参照して、本発明のシステムの第1の実施の形態を説明する。図2に示すシステム例は、Pentium(登録商標)またはPowerPCをベースとするパーソナルコンピュータ、またはセットトップインターネットアクセスユニットのような入力端末2を備えている。端末2は、例えばWindows(登録商標)、Apple(登録商標)、またはMacintosh(登録商標)OS、またはLinuxのような市販のオペレーティングシステムの何れか1つの下で走る。二次元ファイルをユーザ端末2内へ入力するか、またはユーザ端末2によって作成する方法は、本発明に特定的なものではない。例えば、二次元ファイルは、インターネットのようなネットワークを通して端末2へ送られたeメールアタッチメント(図示せず)であることも、または端末2に関連付けられたブラウザ(図示せず)を使用してダウンロードすることも、または端末2内で作成することもできる。代替として、入力端末2は、写真及びスライドを受信してディジタル化するためのスキャナ(図示せず)を有することができる。更に、端末は、ディジタル画像ファイルを受信するためのDVD、または他のフォーマットのCD ROMドライブ(図示せず)を有することもできる。ファイルフォーマットは、JPEG、TIFF、Adobe(登録商標)“.eps”、または写真及びグラフィックスファイルを表す他の多くの公知フォーマットの1つであることができる。
【0040】
入力端末2は、伝送回線6を介してインターネットまたは他の広域ネットワーク8に接続されている。
【0041】
当分野においては公知のように、入力端末2をインターネット8に接続するためのインタフェースシステム、方法、及び技術は数多く存在する。使用される特定のインタフェース方法は、当分野において公知のように画像が典型的に大きいファイルを必要とすることを除き、本発明に特定的なものではない。一般的に、伝送速度が高くなる程、入力端末2とインターネット8との間で情報をアップロード及びダウンロードするのに要する時間は短くなる。従って、もしユーザが高速で相互接続することを望むのであれば、ケーブルモデム(図示せず)及びHughes DirecPC(登録商標)のような衛星をベースとするダウンロードシステム(図示せず)を含む多くのオプションが存在している。多くのビデオ圧縮アルゴリズムが公知であり、またそれらを実現するための種々のソフトウェアパッケージが市販されている。これらの使用及び可用性は、当分野においては公知である。
【0042】
図2に含まれている伝送回線6は、America On Line(登録商標)のようなインターネットサービスプロバイダ(ISP)を通してであることができるインターネット8へのアクセス(図示せず)である。インターネット8を通してのデータ伝送のプロトコル及びフォーマットは、例えば、公知の伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)ファミリーのプロトコルであることができる。
【0043】
図2のシステムは更に、スイッチ12、ファイアウォール14、及びルータ10によってインターネット8に接続されるネットワークハブ16を含む。図2のシステムは、ハブ16に接続されている画像変換サービスプロバイダ(ICSP)18をも備えている。ICSPは、接続された資源としてディジタル信号プロセッサ、即ちDSP 20を有している。図示のように、図2のシステムは、ハブ16に接続されているワークステーション22を更に備えている。ワークステーション22及びDSPユニット20は、スイッチ24に接続されている。スイッチ24の出力は、写真出力26、ディジタルプリント出力28、グラフィックプレス30、及びビデオモニタ32を含む複数の出力資源に供給される。
【0044】
機能ブロックによって示されている図2のシステムは、いろいろなハードウェア構成で実現することができ、この図がシステムの実際のハードウェア配列を表してはいない。例えば、ワークステーション22、ICSPサーバまたはウェブサイトホスト18、及びDSP 20の機能は全て、単一のPentium(登録商標) IIIまたは等価ワークステーションによって遂行することができる。更に、ハブ16、ICSPサーバ18、DSP 20、及びワークステーション22の機能は、巨大な施設(図示せず)内の大容量ネットワークを介して相互接続されている遙かに大きいサーバ(図示せず)及びワークステーション(図示せず)のネットワーク上で実現することができる。また更に、ICSPサーバ18、DSPユニット20、及びワークステーション22を互いに他方から遠方に離間させて配置し、ハブ16を通しての代わりにインターネット8を介して、またはプロプラエタリイントラネット(図示せず)によって接続することができる。
【0045】
DSPユニット20上に常駐する、または該ユニットによってアクセス可能であるのは、図3及び4を参照して以下に説明する動作例の諸処理ステップを遂行するためのソフトウェア(無番号)である。
【0046】
図3は、図2によるシステムの要約図であって、類似機能には類似番号が付されている。図2−4を参照して、本発明の一実施の形態の第1の動作例を説明する。
【0047】
図3のブロック100は、以下に「2Dファイル」と呼ぶ二次元画像ファイルを表している。図4のステップ200は、クライアントが図2の画像変換サービスプロバイダ(ICSP)18(図3の要約システム図に示す)へ2Dファイルをアップローディングすることを示している。
【0048】
ステップ100の特定アップロード方法は、設計選択である。データ通信分野においては、種々のアップロード方法が公知である。例えば、ICSP 18が組合わされているウェブサイト(図示せず)は、ICSPサーバ18内において、またはインターネット8に接続されている別のサーバ(図示せず)内においてホストとして作用することができる。
【0049】
もしICSPウェブサイトを使用していれば、それは、ユーザが例えばInternet Explorer(登録商標)のような典型的なブラウザによってインタフェースし、ユーザスクリーン(図示せず)上に現れるアップロードまたは等価ボタン、またはホットリンク(図示せず)を有することができる。アップロードボタンの動作例は、例えばICSPサーバ18内に格納されているJava(登録商標)または等価スクリプトの呼出しである。これにより、Java(登録商標)スクリプトは、ユーザのスクリーン上にファイルセレクタボックス(図示せず)を、完全アップロードまたは等価ボタンと共に呼出す、または表示することができる。それに応答してユーザ/クライアントは、ファイル名(例えば、2Dファイル)をファイルセレクタボックス内に挿入し、アップロードボタンをクリックする。それによってアップロードボタンは、別のJava(登録商標)スクリプトファイル転送機能を呼出す。この例の場合、転送の行先はICSPサーバ18内のフォルダであることができる。
【0050】
上述した転送動作は、単なる例示にしか過ぎないことに注目すべきである。当業者ならば、多くの変形が明白であろう。例えば、Java(登録商標)スクリプトがファイルセレクタボックスを呼出す代わりに、省略時転送名を使用することができる。即ち、アップロードボタンをクリックすると、ユーザ端末2上の省略時フォルダ内に位置する何等かの画像ファイルが自動的にアップロードされる。
【0051】
2Dファイルをクライアントの端末2内へロードすることは、本発明に特定的なものではない。例えば、2Dファイルは、インターネットからダウンロードして走査することも、またはコンパクトディスク(CD ROM)(図示せず)から読取ることもできる。2Dファイルのためのファイルフォーマットも、本発明に特定的なものではない。フォーマット例は、限定するものではないが、TIFF、JPEGまたはAdobe(登録商標)“.pds”、または“.eps”を含む。
【0052】
図4を参照する。ステップ202において、ICSPサーバ18は、後述するようにオブジェクト、またはそれらの部分または領域が配列されている画像表面SIMG(s)の数(s=1乃至S)を表す数Sを受信する。次に、ステップ204において、ICSPサーバ18は、どの画像オブジェクトがキーサブジェクトであるのかを指定するキーサブジェクトデータKSを受信する。後述する図5から理解されるように、キーサブジェクトとして指定された2Dファイル内のオブジェクトまたは領域は、本発明によって生成される三次元画像の深さ方向における画像焦点である。次に、ステップ205において、ICSPサーバ18は、画像が定着される、または表示される最終MOMのレンズの合計数、及びレンズ数/インチをそれぞれ表すLN及びLPIを受信する。
【0053】
ICSPサーバ18がS、KS、LN、及びLPIを受信することは、設計選択である。例えば、ICSPサーバ18は、ステップ202及び204において、ICSPによってホストされるウェブサイトをインタフェースしているユーザのブラウザ(図示せず)によって、Sパラメータ及びKSデータを受信することができる。
【0054】
図4を参照する。画像表面SIMG(s)の数を表すS値、及びキーサブジェクト識別子をKSを受信した後に、ICSPサーバ18はステップ206へ進み、2Dファイルによって表されている画像内の全てのオブジェクトまたは領域を識別し、分離する。ステップ206における識別は、例えば、市販されている幾つかの画像オブジェクト分離用ソフトウェアプログラムの1つによって遂行することができる。これらはAdobe(登録商標)Polygon ElassoTM、Magnetic LassoTM、及びLasso ToolTMを含み、これらのプログラムは輝度によるしきい値、及びカラーによるしきい値を使用してオブジェクトを分離する。
【0055】
ステップ206によって識別され、分離された各オブジェクトは、指定された「オブジェクト(n)」である。n=1乃至Nであり、Nは識別されたオブジェクトの数である。
【0056】
ステップ206は、図2のワークステーション22から、各オブジェクト(n)に対応する画像表面SIMG(s)を割当てるコマンドをも受信する。説明の目的上、SIMG(1)が前景であり、表面SIMG(S)が画像の背景であるとする。従って、ユーザが最終三次元画像の遠背景内にあることを望む各オブジェクト(n)は、SIMG(S)上に配置される。同様に、ユーザが最終三次元画像の近前景内にあることを望む各オブジェクト(n)は、SIMG(1)上に配置される。キーサブジェクトであるオブジェクト(KS)は、キーサブジェクト面SIMG(KS)上に配置される。残余のオブジェクト(n)は、前景表面SIMG(1)とキーサブジェクト表面SIMG(KS)との間の、または該キーサブジェクト表面と遠背景表面SIMG(S)との間の表面SIMG(s)上に配置される。
【0057】
複数のオブジェクトを、同一画像表面SIMG(s)上に配置できることは理解されよう。更に、絶対的に各画像表面SIMG(s)にオブジェクト(n)を割当てる必要はない。表面Sの最小及び最大数は、処理された画像が貼付されるMOMのインチ当たりのレンズ数であるLPIによって束縛される。例えば、LPI=40の場合、表面の最小数は4であり、最大数は7に等しい。当業者ならば図1A及び1Bから、最大及び最小の基礎となる物理学を理解することができよう。
【0058】
図4を参照する。プロセスは、次にステップ208へ進み、各S画像表面SIMG(s)に関連付けられた各オブジェクト(n)毎に、2Dファイルの各左眼画像と、2Dファイルの各右眼画像との間の視差、または回転を決定する。視差または回転の決定に関して、以下に図5の例に基づいて説明する。
【0059】
図5の例の場合、表面SIMG(s)の数は、4に等しい。オブジェクト(n)の数Nも、4に等しい。簡易化のために、オブジェクト(1)は表面SIMG(1)上に配置され、オブジェクト(2)は表面SIMG(2)上に配置され、キーサブジェクト・オブジェクト(KS)は表面SIMG(KS)上に配置され、そしてオブジェクト(4)は表面SIMG(4)上に配置されている。図5の例は、A、B、C、及びDとラベル付けされた4つの各ビュー毎に、各オブジェクト(n)毎の水平シフトを計算する。図5の例では、図1A及び1Bについて前述した理由から、4つのビューを想定している。詳述すれば、図5のビューAは、第1の見る位置に所在する見る人の左眼によって見られる画像に対応し、ビューBは、同じ第1の見る位置に所在する見る人の右眼によって見られる画像に対応する。ビューAとビューBとの間の角変位、または視差は、(θ/3)°である。同様に、ビューCはビューBに対してθ/3回転、またはビューAに対して2θ/3回転している。ビューDは、ビューAに対してθ回転している。視線視点がビューBとビューCとの間の中央にあれば、これらのビューは、第2の見る位置に所在する見る人の左眼及び右眼によって見られる画像になる。同様に、ビューC及びビューDは、第3の見る位置に所在する見る人の左眼及び右眼によって見られる画像である。
【0060】
図5を参照する。視差及び画像シフトは、ビューAとビューBを比較することによって示される。即ち、ビューAに対応する画像面は面Aとラベル付けされており、一方面BはビューBに対応する画像面である。また、ビューCに対応する面C、及びビューDに対応する面Dも示されている。面Aにおいては、オブジェクト(KS)に対して、オブジェクト(1)は位置Wにあり、オブジェクト(2)は位置Xにあり、そしてオブジェクト(4)は位置Yにある。しかしながら、ビューBに対応する面Bにおいては、オブジェクト(1)はキーサブジェクト・オブジェクト(KS)に対して位置W’にあり、オブジェクト(2)及びオブジェクト(3)はそれぞれ位置X’及びY’にある。WとW’との間のシフトが、ビューBから見た時のオブジェクト(KS)に対するオブジェクト(1)と比較したオブジェクト(1)とキーサブジェクト・オブジェクト(KS)との間の視差である。
【0061】
図5から、キーサブジェクトの前の表面SIMG(1)及びSIMG(2)内にあるオブジェクト(1)及びオブジェクト(2)の水平方向のシフトが、一方向であることが分かる。キーサブジェクトの背景であるSIMG(4)面内にあるオブジェクト(4)のシフトは、逆方向である。図5には、ビューC及びDから見た時の4つの各オブジェクト(n)毎に、ビューAから見たそれらの位置についての同様の視差、またはシフトも示されている。
【0062】
図4のステップ208は、各ビュー毎に、図5に示す基本理論を使用して各オブジェクト(n)の画素のシフトを計算する。ステップ208によって計算されるシフトは、各表面SIMG(s)内の全てのオブジェクト(n)が、その表面内のオブジェクトがキーサブジェクト面SIMG(KS)に対して現れるべき深さ方向の距離に対応する水平距離だけ変位していることが理解されよう。この水平距離を、“基底線状画素運動”と呼ぶ。それが大きい程、最終的に見られる画像内の面間により大きい深さとして現れる。また水平シフトを、“視差シフト”と呼ぶ。
【0063】
図3及び4を参照する。上述したステップ208がN個の各オブジェクト(n)毎に視差シフトを計算した後にプロセスはステップ210へ進み、各オブジェクト(n)を表す画像データ、及び各ビューに対応する各視差シフトがDSPユニット20へ入力される。ステップ210において、DSPユニット20は、ステップ208において決定された視差値に従って画像シフティングを遂行し、次いで完成三次元画像に望まれる各視角毎に垂直ラスタ、または線ファイルを作成する。以下に説明するように、単一の「線状ファイル」102内に複数の線ファイルがインタフェーズされる。
【0064】
オブジェクト(n)を分離し、それらを表面SIMG(s)に割当て、そして回転を計算する上述した方法は、本発明を限定するものではない。一代替方法(図示せず)は以下の通りである。
【0065】
a.Adobe Photoshop(登録商標)または等価プログラムを使用して、ディス
プレイ上の二次元画像(図示せず)内のオブジェクトを選択する、
b.Photoshop(登録商標)または等価プログラムを使用して、特定のオブジ
ェクトをカットアウトし、
c.カットアウトしたオブジェクトだけをある層上にドロップし、そして
d.市販のソフトウェアを使用して、三次元画像を作成する。
【0066】
上述した代替は、三次元効果を得るためにオブジェクトの回転をも使用するが、背景及びオブジェクトは静止しており、従って丸めは少ない。
【0067】
図6を参照する。ステップ210によって形成される各線ファイルを形成する線の数は、「マイクロ光学材料」304のインク層または画像表面302の上に位置する、円筒形レンズ300の数Lに等しい。表面302は、インクが配置される表面、または線状ファイル102の紙プリントがラミネートされる表面である。
【0068】
以下に図5の4ビュー例に基づいて、図4のステップ210の動作例を説明する。図5の例は、4つのビューA、B、C、及びDを使用している。従って、ステップ210は、4つの各ビューA、B、C、及びD毎に1つずつ、計4つのラスタ型または線ファイルを作成する。図6を参照する。各線ファイルは、図6の各円筒形レンズ300毎に1つずつ、計L本の垂直線を有している。L本の各垂直線は、1画素幅である。図3を参照する。4本のL線ファイルを作成した後に、それらを単一のインタフェーズされた線状ファイル102内へ併合、即ちインタフェーズする。
【0069】
次に、図3のシステム例を参照する。線状ファイル102は、写真出力ブロック104か、またはディジタルプリンタブロック106の何れかへ転送される。4視角例の図5を使用して、ディジタルプリンタブロック104の動作例を先ず説明する。
【0070】
ディジタル印刷のこの例の場合、線状ファイル102は、図3のステップ108において、図6のMOM材料302の背面304上に直接印刷される。図5の例は4つの視角を有しているから、この例の場合、各円筒形レンズ300はその下に4つの垂直線を有している。詳述すれば、ビューA、B、C、及びDに対応するL線ファイルの第1の垂直線は、図6の第1の円筒形レンズ300aの下に印刷される。各L線ファイルの第2の垂直線は、第2の円筒形レンズ300bの下に印刷される。L番目の円筒形レンズ300Lは、その下に印刷された4つの各L線ファイルの最後の、即ちL番目のラスタ線を有している。その結果が、直接MOMプリント110である。
【0071】
図3を参照する。代替実施の形態は、ステップ112において、線状ファイル102を図6の背面304に直接印刷する代わりに、紙(図示せず)に印刷する。紙に印刷した後に、ステップ114において、紙を図6の背面304にラミネートし、ラミネートされたMOMプリントを生成する116。
【0072】
上述した印刷動作の場合、ステップ106乃至116において使用される印刷資源は、図2の高レベルシステム図にブロック28で示されていることに注目されたい。
【0073】
上例では、線状ファイル102は、図2及び3に示すように、DSPユニット20にローカルな位置に印刷されている。図7を参照してこの印刷動作の変形例を詳細に説明する。図7の例では、図4のステップ210によって生成された線状ファイル102は、図2のスイッチ24へ入力される。次に、線状ファイル102は、プリントスプーラ402へ入力される。プリントスプーラ402は、図3に関して説明したように、オプションとして、後にステップ408でプリンタへ転送するためにローカルハードディスク406へ出力する。代替として、線状ファイル102は、業務用プリンタのコンピュータPC 404によるダウンロードのために、インターネット108または他の広域ネットワークを介して転送することができる。また更に、ブロック400で示すように、線状ファイル102を上述したようにICSP 18及びDSPユニット20から直接入手する代わりに、線に形成され、インタフェーズされた写真画像(“ファジーラスタ”(図示せず)としても知られている)のハードコピーから、以下の方法によってディジタルインタフェーズされた線状ファイル(無番号)を作成することができる。先ず、例えば、CrossfieldTMまたはScitexTM高解像力ドラムスキャナによってファジーマスタを走査し、ディジタル化する。これにより、DLファイルは、線に形成され、インタフェーズされた写真画像のディジタル表現になる。ファイル生成のこの代替方法は、MOMの現われ方を斟酌する長所を有している。しかしながら、二次的な走査ステップが必要である。
【0074】
再度図3を参照する。線状ファイル102を印刷することに加えて、ステップ104においてファイルを写真ネガティブに変換し、ステップ118においてラスタプリントに変換してMOM写真120を生成することができる。ステップ104、118、及び120の写真出力は、図2の写真出力資源26によって遂行される。
【0075】
図8は、図3のディジタルプリンタ106の実施の形態の詳細を、108に示すMOMへの直接印刷、及び紙への印刷及びラミネーションステップ112及び114の機能と共に示している。
【0076】
図8のブロック500は、プリンタのPC 404によってインターネット108を介してダウンロードされた後の、または図7にブロック406及び408によって示すようにプリンタにおいてハードディスクによって受信された後の、図7のプリントスプーラ402によって出力された線状ファイルを表している。図8を参照する。ラスタ画像処理プロセッサ502は、スプールされた線状ファイル500を、その後の印刷ブロックによって受入れられるようなフォーマットに再フォーマットする。ファイル出力をラスタ画像処理プロセッサ502によって印刷するための3つの手段が示されている。図示されている手段の1つは、ブロック508においてCMYK分離を適用し、ブロック510におけるプルーフィングステップがそれに続く。もしブロック510において得られたプルーフが受入れ可能であれば、次のステップ512は分離のプレート製造である。次のプレスラン514は、多次元プリント516を生成する。
【0077】
図8に示されている別の印刷手段は、高解像力ディジタルプレス504を使用して多次元プリント506を生成する。更に別の印刷手段は、処理された線ファイルを紙、または他のインク印刷可能な媒体上に印刷する高解像力プリンタ518を使用する。次に、印刷された紙、または他のインク印刷可能な媒体を、ステップ520においてラミネートし、ラミネートされた多次元プリント522を生成する。図6を参照する。図8のラミネーションステップ520は、印刷された紙、または他のインク印刷可能な媒体をMOM 2の背面2bに貼付する。
【0078】
図2のブロック26に示すように、本発明のシステムが企図している別の出力デバイスは、写真出力である。図3のブロック104、118、及び120は、プリンタ出力26の高レベル機能図である。以下に、図9を参照して図2及び3の写真出力ブロックの詳細例を説明する。先ず、ブロック600において、多重画像ファイルをDSPユニット20から受信する。この多重画像ファイルは、図5を参照して上述した関連視差シフトを有する画像の各層または面に対応する情報のディジタル表現である。次に、ステップ602において、各フレーム毎に写真ネガティブが出力される。ここに使用している“フレーム”とは、層または面のことである。ステップ602において生成されたネガティブ、及びブロック608として示されている写真乳剤でコーティングされたMOMは写真引伸ばしシステム604へ入力され、引伸ばされたネガティブがMOM上に露光される。次に、ステップ606において、露光された写真乳剤コーティングMOMが現像され、多次元写真610が生成される。
【0079】
図9には、オプションとしてのディジタイザシステム611も示されている。ディジタイザシステム611は、先ずステップ612において、ステップ602からのネガティブを引伸ばし、次いでステップ614において、引伸ばされた写真スライドを作成する。次にステップ615において、スライドを現像する。ステップ616において、スライドを走査してファジーラスタファイルを形成し、それを線状ファイル102とする。画像はMOMとオーバレイされるまでぼやけて見え、オーバレイされると見る人に三次元、またはフリップ、動作、モーフ、またはズーム効果を与えるので、“ファジーラスタファイル”という用語を使用したのである。
【0080】
図10を参照して、本発明の更に別の実施の形態を説明する。この実施の形態はブロック700において、ユーザ端末2から上述した二次元ファイル、即ち2Dファイルのシーケンスを受信し、このシーケンスをICSPサーバ18へ入力する。ICSPサーバ18は、ブロック702から、2Dファイルによって表されている画像の種類、画像の数、及びそれらの関係をシーケンスとして定義するコマンドをも受信する。次に、ブロック702から受信したコマンドに基づいて、DSPユニット20は各画像毎にL線ファイルを作成し、それらを線状ファイル102内にインタフェーズしてスイッチ24へ入力する。もしブロック702からのコマンドがモーフィングシーケンスを命令していれば、2Dファイルの入力シーケンスは、1つの画像から次の画像へ変化するオブジェクトを有する画像シーケンスを表している。例えば、第1の2Dファイルは、男の子(幼児)であることができる。第2の2Dファイルは若い青年であることができ、第3の2Dファイルは中年の男性、そして第4の2Dファイルはか弱い老人男性であることができる。次いでDSPユニット20は、4つの各画像毎に1つずつ、計4つのL線ファイルを作成し、それらを単一の線状ファイル102内にインタフェーズする。
【0081】
スイッチ24の出力は、図2にブロック26、28、30、及び32で示す出力システムの何れかである適切な出力704へ送られる。これらの出力システムは、インタフェーズされた画像をプリントすることも、またはそれをMOMオーバレイを有する写真フィルム上に露光させることもできる。例えば、線状ファイル102は、図8のブロック518、520、及び522の方法を使用して、図6のMOMの背面304にラミネートされる紙に印刷することができる。図1Bを参照する。このような印刷及びラミネーションは、見る人が図5のビューAのような第1の視角から見た時に、このモーフィング例の場合、男の子が見えるように遂行される。見る人が図6のMOM 302を第2の視角(図5のビューBのような)まで回転すると、見る人には青年男子が見えるようになる。同様に、見る人が図5のビューC及びDを通って回転すると、彼または彼女には中年男性が、次いで老人が見えるようになる。
【0082】
画像のシーケンスは、角度のシーケンスからMOMを見た時に、オブジェクトの1つの形状または位置から別の形状または位置まで突然の変化が示されるように選択することができる。これを、“フリップ”画像という。同様に、画像のシーケンスは、角度のシーケンスからMOMを見た時に、画像の選択された部分の連続的な“ズーム”が示されるように選択することもできる。
【0083】
次に、図2、11、及び12を参照し、本発明のシステムの更に別の実施の形態を説明する。図11及び12のビデオモニタの例は、図2のシステムのICSP 18にローカルなモニタが設置されているように、図2のビデオモニタに実際に付加されるものでもあり、またクライアント端末2にローカルな三次元ビデオディスプレイのためのものでもある。詳述すれば、図11は、図2のハブ16であることができるICSP 18にローカルなハブに接続されるクライアントファイル900を示している。クライアントファイル900は、1つまたはそれ以上の二次元画像ファイルを含む。二次元画像ファイルは、ICSP 18に転送され、先行実施の形態について説明した方法を使用してICSP 18及びDSPユニット20によって、三次元画像の表面に対応するか、または動作、ズーム、またはモーフィング画像のための順次ビューに対応する複数の線状ファイルに変換される。これらの線状ファイルは、スイッチ24及びインターネット108を通してクライアントPC 102へダウンロードされる。次いで、スイッチ902において、ファイルはMOMビデオディスプレイへ転送される。
【0084】
図12は、MOMビデオディスプレイ800の例を示している。MOMビデオディスプレイは、それに接続されたMOMスクリーン802を有する高解像度フラットスクリーンCRTからなる。MOMスクリーン802の動作は、フラットスクリーンCRTのフェースがMOMシートの底面302に接していることを除いて、図6について説明した動作に従う。図11には、ハブ24に接続されるアーカイブ画像904も示されている。アーカイブ画像904は、先にICSP 18及びDSPユニット20によって生成された線状ファイルのデータベースであることができる。アーカイブ画像904は、ファイル102のような複数の線状ファイル、及び、もし望むならば、関連する複数の二次元ファイルを含む。線状ファイル及び関連二次元ファイルは、例えば、1組のプロフットボール選手であることができる。この例の場合には、クライアントは、例えばInternet Explorer(登録商標)ブラウザを使用して二次元ファイルを走査検索することができる。クライアントが興味のある選手を見出すと、クライアントは、例えば適切なHTMLホットボタン(図示せず)をクリックする。それにより、システムは関連線状ファイルをインターネットを通してダウンロードし、MOMディスプレイ800上で三次元に見えるようにする。
【0085】
以上に本発明の実施の形態を説明したが、特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、種々の置換、変形、及び変更が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
インタレースされた画像の複数のラスタ線にオーバレイされたレンチキュラースクリーン、及び対応する円筒形レンズを通る適切な光線通路を示す関連技術図である。
【図1B】
円筒形レンズを通る光線通路を示す関連技術図である。
【図2】
本発明によるシステム例の高レベル図である。
【図3】
図2によるシステムの詳細な機能ブロック図である。
【図4】
二次元ファイルを受信し、表面を選択し、オブジェクトを分離し、そして視差シフトを適用する方法例のブロックフロー図である。
【図5】
図4の方法を用いる視差決定の図式表現である。
【図6】
縦方向円筒形レンズアレイを形成している本発明のマイクロ光学材料(MOM)例を示す図である。
【図7】
図2及び3のシステムによって遂行されるプリントファイル転送のブロックフロー図である。
【図8】
図2及び3のシステムによって遂行されるMOM印刷動作例のブロックフロー図である。
【図9】
図2及び3のシステムの写真出力動作例のブロックフロー図である。
【図10】
図2及び3のシステムによってモーフィング、ズーム、動作、及びフリップ画像をMOM上に定着させる方法のブロックフロー図である。
【図11】
図2及び3のシステムによって遂行されるMOMビデオディスプレイ動作のブロックフロー図である。
【図12】
図11のビデオディスプレイを遂行するためのMOMオーバレイCRTディスプレイの例を示す図である。
(発明の分野)
本発明は、一般的には、インターネットその他のネットワークをベースとする画像処理及び表示システムに関し、特定的には、二次元画像を入力し、その画像をユーザが選択可能な画像パラメータを用いて三次元または順次ビュー画像ファイルに変換し、そしてそのファイルをユーザが選択可能なディスプレイまたはプリンタユニット上に出力する方法及び装置に関する。
【0002】
(従来の技術)
肉眼で見た時に三次元であるかのように見える画像を形成する種々の方法及び装置が知られている。本明細書において使用する“三次元”とは、高さ、幅、及び深さを有するように見えるオブジェクトの画像、またはオブジェクトの配列のことである。これは、高さ及び幅の次元は表すが、視差が欠如しているために真の深さの画像を表していない普通の写真、及びその変更されていないディジタルフォーマット変換とは対比的である。
【0003】
二次元写真画像、またはそれらの複数を平坦な媒体上に配列し、それを見た時に深さ効果が得られるように再フォーマットする方法は、少なくとも2つ知られている。1つは、“立体(3D)眼鏡”方法として知られているものである。その最も簡単なフォームでは、あるシーンを、一方が人の左眼に対応し、他方が人の右眼に対応する2つのカメラで撮影する。2つのカメラで撮影され、現像されたピクチャ、または動画の場合にはピクチャのシーケンスを、それぞれのプロジェクタレンズを通して平坦なスクリーン上に一方の画像を他方の上に重ねて投影する。プロジェクタレンズは、画像をスクリーン上で重ねる前に、左及び右画像に他方の画像に対して異なるカラーまたは偏光を与える。見る人は、彼または彼女の左眼が“左眼”カメラからの画像だけを、また右眼が“右眼”カメラからの画像だけを見るように、重ねられた画像をカラーまたは偏光によって濾波する特別な眼鏡を着用する。左眼及び右眼が見る画像の間には視差が存在するので、見る人は見掛け上の深さ、即ち三次元を感知する。
【0004】
しかしながら、“立体眼鏡”方法には幾つかの問題が存在している。1つの問題は、見る人が特別な眼鏡を着用しなければならないことである。別の問題は、ピクチャを見る時に視覚的なひずみを生ずるために、多くの人が吐き気を催すことである。
【0005】
二次元写真を、異なる媒体上に見掛け上の深さを有するように表示させるために変換する第2の公知の方法は、レンチキュラーレンズ方法である。レンチキュラーレンズ方法は、ラスタ型インタレーシングを使用して異なるQの画像、または単一画像のQの視角をインタレースし、複数の細長いストリップレンズ、即ちレンチキュール(レンチキュラー)で形成されたシートをラスタ画像上に配置する。オーバレイは、各レンチキュール即ちレンズが、Qのラスタ線上にオーバレイされるように行われる。レンチキュールは、1つの画像が見る人の左眼に提示され、別の画像が見る人の右眼に提示されるように形成される。左画像と右画像との差は、見る人が元の画像を実物で見た時に経験する視差を近似する。
【0006】
レンチキュラースクリーンイメージングの光学的原理は、当分野においては公知である。しかしながら、以下に図1A及び1Bを参照して動作原理を説明する。
【0007】
図1Aを参照する。レンチキュラープラスチック2は、一般に“レンチキュール”と呼ばれる透明なプラスチックからなるN本の円筒形レンズ4が、プラスチックの前面2aに垂直に位置決めされている。これらのレンズ4は、光を一方向に結像させ、また歴史的にそれらがプラスチックの背面2bに焦点を結ぶように設計されている。各円筒形レンズ4の焦平面は、単一の屈折表面の頂点4aから測定され、従って、プラスチックシート2の総合厚みに等しい。図1Aには、右眼R及び左眼Lを通してプラスチックシート2を見る人(参照番号なし)の典型的な見る状況も、上面図で示されている。この例では、見る人が平均的な瞳孔間距離(2.5インチ)を有しているものと仮定している。
【0008】
図1Aに示すように、見る人は垂直中心線VC上に所在して画像を見ている。理解し易くするために、N本のレンチキュールの中の3本だけが図示されており、各レンチキュールは大きく拡大して示されている。図1Aに示すように、3つの光線a、b、及びcは、それぞれレンチキュラーシート2の下の点A、B、及びCから放射されている。点AはレンチキュールL1の下にあり、点BはレンチキュールL2の下にあり、点CはレンチキュールL3の下にある。3つの各光線a、b、及びcは、それらのレンチキュールL1、L2及びL3の曲率中心を通過し、見る人の右瞳孔Rに達する。
【0009】
光線a、b、及びcは、それらが各々、それらのそれぞれのレンチキュールの円筒形表面4aに垂直に放出されるので直線であり、従って屈折しない。更に、図1Bに示すように、点Cから放出される中心光線c以外の各光線は、レンチキュールL3からcに平行に放出される。離心した光線は、L3表面aにおけるそれらの屈折角の故にcに平行になるのである。従って、点A、B、及びCからの全ての光線は、a、b、及びcに平行に放出される。換言すれば、点A、B、及びCは、それらが3つのレンチキュールの焦平面内に位置しているので、無限大に結像されるのである。
【0010】
見る人の左眼は、レンチキュールL1、L2、及びL3の曲率の中心を通過する光線d、e、及びfによって点D、E、及びFを見ることになる。図1Aに示すように、点D、E、及びFは、表面2bにおいて点A、B、及びCに対して水平方向に変位している。
【0011】
残余の全てのレンチキュール(図示せず)は、レンチキュールL1のA及びDのような1対の点を有しており、一方は見る人の右眼によって見ることができ、他方は見る人の左眼によって見ることができる。
【0012】
図1Aには、レンチキュールL1、L2、及びL3が断面で示されている。図示しない前面図で見れば、N本の各レンチキュールは、スクリーン2の高さに等しい垂直長の全長に延びている。図1Aの点A及びDは、狭い幅に沿って同じ長さを延びている。従って、各レンチキュールは2つの細い垂直領域(一方は見る人の右眼によって見ることができ、他方は見る人の左眼によって見ることができる)をカバーしている。
【0013】
レンチキュールL1、L2、及びL3についての前記説明を、見られるシート2のN本の全てのレンチキュールに拡張すれば、見る人の左眼が1組のN本の細い垂直領域(各レンチキュールの背後の領域)を見、そして見る人の右眼が彼の左眼とは異なる1組のN本の細い垂直領域を見ることが理解されよう。上述したように、各レンチキュールの下に位置する左及び右の細い垂直領域は、互いに他方に対して水平方向に変位している。
【0014】
図1Bに示すように、各細い垂直領域の幅は、受容(acceptance)角度及び見る人の瞳孔によって定まる角度の関数である。通常、この幅は、レンチキュールの幅WLの数分の一程度、もしくはそれ以下である。
【0015】
垂直線領域の幅の例は、以下の通りである。
図1Aに示すように、レンチキュラーシートが32°の受容角度を有し、見る人は1/8インチの瞳孔を持ち、シートから17インチに位置しているものとする。シート内の何処からも、見る人の瞳孔はtan−1( 0.125/17 )の角度に見え、これは約0.42°に等しい。従って、この例では、見る人は各レンチキュールの背後の0.42/32、即ちレンチキュールの幅の1.3%の線を見ることになる。
【0016】
従って、もし画像をN本の垂直ラスタ線に変換し、点A、B、及びC上にそれぞれ中心を持つ各レンチキュールL1、L2、及びL3の背後に1本ずつ配置し、そして残余のN−3本の各線を残余の各レンチキュールの背後の適切な垂直線上に配置すれば、その画像は見る人の右眼を通してのみ可視になる。同様に、もし第2の画像をN本の垂直ラスタ線に変換し、点D、E、及びFに対応する位置(レンチキュールL1、L2、及びL3の場合)において各レンチキュールの下に1本ずつ配置すれば、その画像は見る人の左眼を通してのみ見ることができるようになる。
【0017】
もし第1及び第2の画像が立体写真(ステレオ)対であって、第1の画像が左眼から見たシーンを表し、第2の画像が右眼から見たシーンを表していれば、見る人は見る人の実際の眼によって経験するものと同じ視差を感知する。しかしながら、もし2つの細い垂直領域が各レンチキュールの下にあれば、見る人が図1Aに示す位置に所在する場合にしかこの三次元効果は得られない。その理由は、もし見る人が水平方向に、即ち中心線に対して横方向に変位すれば、右眼が一方の画像を見るのと同時に左眼が他方の画像を見ることがないからである。この理由から、典型的にはプラスチックシート2の下には4つまたはそれ以上の2Dフレーム即ちビューが記録され、各レンチキュールの背後には対応する4本またはそれ以上の垂直ラスタ線が存在している。4つの2Dフレーム、及びそれぞれの関連ラスタ線は、見る人が4つの受入れ可能な視覚を有するように位置決めされる。第1の角度においては、見る人は画像1及び2を見ることになる。画像1及び2は、第1の立体写真対であろう。第2の視角においては、見る人の右眼は画像2を、そして左眼は画像3を見ることになる。画像2及び3は、元のシーンの別の立体写真対であろう。換言すれば、元の画像の2つのビューは、互いに他方に対して画像1及び2と同じ視差を有している。同様に、第3の視角においては、見る人はピクチャ3及び4を見ることになる。ピクチャ即ちフレームの最適数は、例として図1Aを使用すれば、以下のように容易に計算される。
【0018】
見る人の眼が限定する角度はtan−1( 2.5/17 )であり、これは約8°に等しい。32°受容角度を有するレンチキュラー材料を使用すれば、最小32/8、即ち4つのフレームを見ることになる。この値においては、見る人の眼は、隣接する画像ストリップの中心を見るようになる。より多くのフレームを記録することはできるが、例えば鋭さ(シャープネス)と丸み(ラウンドネス)との間のトレードオフが含まれる。
【0019】
上述した4フレームの例では、画像の対、1と2、2と3、3と4、及び1と4は、それぞれ同じ元の画像の立体写真の対として、指定された視角において右眼及び左眼によって見られる。公知のように、レンチキュラースクリーンを用いて他の画像効果も可能である。その1つは、例えば見る人が第1の視角から見る画像の対1と2は、例えば車輪を引込めている航空機のような第1の画像の立体写真対であるような、“フリップイメージング”である。見る人が第2の視角から見る画像の対3と4は、車輪を出している航空機の画像であることができる。別の効果は、2つまたはそれ以上の画像のシーケンスを、見る人が動きながら対応する視角のシーケンスを通して見るような“動作(アクション)”である。“動作”の例は、腕を動かしている野球の投手である。別の効果は、一連の2つまたはそれ以上の画像を、見る人が動きながら対応する一連の視角を通して見るような“モーフィング”である。描写される画像シーケンスは、そのシーンの、またはそのシーン内の1つまたはそれ以上のオブジェクトまたは文字の段階的な変化である。
【0020】
二次元画像をレンチキュラースクリーンフォーマットに変形させる現在の技術及び関連装置は、熟練者でも実質的な量の試行錯誤を含むかなりな時間を必用とし、“写真の画質”からは程遠い低品質の画像しか得られない。詳述すれば、一連の2D画像フレームから多次元レンチキュラー画像を発生させるためには、常に“線に形成する” プロセス、即ちn本の各レンチキュールの背後に記録するために、各2Dフレームを等間隔の一連のn本の細い線に順次にスライスするプロセスを含む。
【0021】
現在、線に形成された(以下、“線状”という)レンチキュラー画像を発生させるために使用される技術は2つ存在する。即ち、
1.写真インタレーシングによって線を形成する技術、
2.レンチキュラーグラフィックアートのスペシャリストが使用するコンピ
ュータプログラムインタレーシングによって線を形成する技術、
である。
【0022】
写真インタレーシング
写真技術では、クライアントはスペシャリストに複数のネガティブ(陰画)を供給しなければならないか、または既存のディジタルファイルから複数のネガティブを復元しなければならない。写真インタレーシングを遂行するために要求される熟練度及び経験は極めて高いので、“スペシャリスト”という用語を使用したのである。当分野においては、このようなスペシャリストは極めて少数である。当分野において現在実施されている写真インタレーシングを要約すると、以下の通りである。
【0023】
異なる各写真ネガティブをレンチキュラースクリーンを通して露光させると線状画像が得られる。写真レンチキュール(レンチキュラーシートの背面に乳剤を直接コーティング)上に露光させると、単一の独特な画像が発生する。各フレームをレンチキュラーの前を通して順次に露光させると、レンチキュラーを写真透明材料と密着させて保持した時に“ファジー”マスタが得られる。画像のシーケンスを露光させた後は、ポジティブ(陽画)をディジタル化してリトグラフィ、ディジタルプリンティング等のようなグラフィックアート再生するためのファイルを、どのような数のフォーマットでも発生させることができる。
【0024】
写真画像を発生させるためには、特別な設備が必要である。要求されるコスト及び時間は、画像の数、設備及び材料の稼働率、及び画像を発生させる技術者の熟練度に依存する。
【0025】
コンピュータ生成画像処理
画像をコンピュータ処理するには、画像がディジタルフォームであることが必要である。従って、もし画像が写真フォームであれば、最初のステップとしてそれをディジタル化しなければならない。これは、クライアントによって、またはスペシャリストによって行われる。次に、ディジタルフォーマットをスペシャリストへ届けなければならず、スペシャリストはそれを多重画像に再フォーマットする。これらの多重画像はスペシャリストによって線状にされ、多次元画像として提示されるMOMに貼付するための適当なフォームにされる。
【0026】
しかしながら、特別な設備無しに、熟練してない人によって、またはその指示の下に、画質には無関係に二次元画像を三次元レンチキュラー画像へ容易に変換するシステムは知られていない。つまり、普通の消費者が熟練するためにかなりな量の努力をすることなく、また高価な設備を用いずに、二次元画像を入力して合理的品質のレンチキュラー3D製品を得ることができるシステムは知られていない。
【0027】
(発明の概要)
本発明の目的は、データファイルまたは走査された写真の何れかの二次元画像を、パーソナルコンピュータのようなインターネットアクセス端末内へ入力し、該ファイルを、メモリ内にプログラムされている2Dから3Dへの変換、または他の画像変換方法を有するサーバへインターネットを通して転送し、2Dから3Dへの変換、または他の画像処理を遂行し、次いで該3Dまたは他のファイルをユーザが指定した出力デバイスへ転送して写真画質のレンチキュラー3Dまたは他の画像として見えるようにマイクロ光学材料上へ定着させるシステム及び方法を提供することである。
【0028】
本発明のさらなる目的は、2Dファイルをインターネットを通して転送し、画像内の1つまたはそれ以上のオブジェクトの変化またはモーフィングを表す画像ファイルのシーケンスを生成し、次いでモーフファイルをユーザが指定した出力デバイスへ転送してMOM媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。見る人の眼の面に対してMOMを回転させると、見る人にはモーフィング画像が見えるようになる。
【0029】
本発明の更に別の目的は、1つまたはそれ以上の2D画像ファイルをインターネットを通して受信し、受信したファイルを1組の離散した、即ち“フリップ”画像に変換してMOM媒体へ出力し、該媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。
【0030】
本発明の別の目的は、1つまたはそれ以上の2D画像ファイルをインターネットを通して受信し、受信したファイルを“動作”画像の順次セットに変換してMOM媒体へ出力し、該媒体上に定着させるシステム及び方法を提供することである。“動作”画像の一例は野球の投手であり、画像のシーケンスは投球をしている投手の腕に対応する。
【0031】
さらなる目的は、例えば、先行実施の形態のシステム及び方法によって生成されたインタフェーズされた(interphased)画像ファイルを、オーバレイされたMOMスクリーンを有する陰極線管(CRT)へ転送するシステム及び方法を提供することである。実施の形態の一例では、CRTはクライアントにローカルであることができる。更に、画像ファイルは、2Dフォームか、またはインタフェーズされた3Dフォームの何れかで、例えばインターネットによってクライアントがアクセス可能なアーカイブ記憶装置内に格納することができる。
【0032】
これらの、及び他の目的に合致する本発明のシステムの一実施の形態は、インターネットまたは他のネットワークによって遠隔サーバへアクセスできるホームコンピュータと、データ処理及び格納能力または資源を有するサーバと、ユーザにローカルであるか、サーバにローカルであるか、または別の位置の何れかにあって、サーバがアクセスできるプリンタ、または他の出力デバイスとを備えている。サーバは、そのプロセッサを制御して上述したステップを遂行させるための2Dから3Dへの画像処理プログラムを格納している。このシステム上での本発明の方法の実施例は以下の通りである。
【0033】
a.ユーザ/クライアントは、二次元画像ファイルを彼のまたは彼女のパーソ
ナルコンピュータ、またはセットトップインターネットアクセスユニット
内へ入力、またはダウンロードする。ファイルは、例えば、JPEGまた
はAdobe(登録商標)“.pds”、“.eps”等のような、どのような画像フ
ォーマットであることもできる。ファイルは、当分野においては公知の技
術の何れかを使用して圧縮することができる。
b.ユーザが、画像サービスプロバイダによって通知されたウェブサイト等に
アクセスして“2Dファイルアップロード”ボタン等をクリックすると、
ファイルはインターネットを通して(限定するものではないが、56Kビッ
ト/秒モデム、ISDN、DSL、T1、T2、T3、またはケーブルモ
デムを含む幾つかの公知の伝送媒体の何れかを使用して)画像サービスプ
ロバイダによって指定されたサーバへ自動的に転送される。
c.ユーザのディスプレイ上に現れる入力を要求するプロンプト、または他の
図的表現(GUI)に応答してユーザは、キーパッド、マウス、またはタ
ッチスクリーンを介してコマンドをスクリーンの図的表現領域内へ入力し
、あるオブジェクトを「キーサブジェクト」として指定する。ユーザは、
前景または背景として他のオブジェクトを識別することもできる。
d.サーバ上に常駐する、またはサーバからアクセス可能なプログラムは、二
次元画像内の異なるセグメントまたはオブジェクト、またはオブジェクト
の部分をそれぞれの表面(1つはキーオブジェクト表面であり、最初の面
は前景表面であり、そして最後の面は背景表面である)上に配列、または
インクリメントする。
【0034】
前記ステップ(d)において、各表面は元の二次元画像内の複数の点に対応しており、これらはその画像によって表されている三次元シーンを実際に観測している人のパースペクティブでは、その観測者から同じ距離にあろう。表面の数は選択可能である。
【0035】
次に、このシステム例は、以下の諸ステップを遂行する。
【0036】
e.複数の視角を選択し、次いで各視角毎に、各表面内の各オブジェクト毎の
視差または画像シフトを計算する。
f.各視角毎に、前記ステップ(e)の結果に基づく視差または画像シフトを
全てのオブジェクトに対して適用する。このシフトの量は、キーサブジェ
クトに対してそのオブジェクトがどの表面に配置されているかと、表面間
の深さの量とに依存する。
g.各視角に対応する線ファイルを生成する。各線ファイルはその視角から見
た全てのオブジェクトの画像を表し、線の数はMOMシート内の円筒形レ
ンズの数に対応する。
h.前記ステップ(g)によって生成された線ファイルを、単一の線状ファイ
ルにインタフェーズする。
i.線状ファイルを、MOM上に直接印刷するか、紙に印刷してからMOMに
オーバレイするか、写真的にMOMに付着させるか、またはMOMオーバ
レイを有する陰極線管(CRT)上に表示させる。
【0037】
本発明のさらなる実施の形態は、クライアントから、オブジェクトのモーフィング、動作、フリップ、またはズームシーケンスを表す二次元画像のシーケンスを、インターネットを通して受信する。この画像のシーケンスは、併合されたファイルにインタフェーズされる。モーフ画像の場合には、ファイルのシーケンスは、オブジェクトの形態または形状の連続的な変化を表している。インタフェーズされた、即ち併合されたファイルはMOM上に印刷されるか、写真的に露光される。連続する視角からMOMを通して見た場合、対応する視覚画像のシーケンスが見える。同様に、連続する視角からMOMを通して見た時に視覚画像の対応するシーケンスを呈する動作、フリップ、及びMOMのズームの場合には、オブジェクトの動作、オブジェクトまたはシーン間のフリップ、またはオブジェクトへの/オブジェクトからのズームインまたはズームアウトが見える。
【0038】
(好適な実施例の詳細な説明)
上述した、及び他の目的、面、及び長所は、以下の添付図面に基づく本発明の好ましい実施の形態の説明からより良く理解されるであろう。
【0039】
図2を参照して、本発明のシステムの第1の実施の形態を説明する。図2に示すシステム例は、Pentium(登録商標)またはPowerPCをベースとするパーソナルコンピュータ、またはセットトップインターネットアクセスユニットのような入力端末2を備えている。端末2は、例えばWindows(登録商標)、Apple(登録商標)、またはMacintosh(登録商標)OS、またはLinuxのような市販のオペレーティングシステムの何れか1つの下で走る。二次元ファイルをユーザ端末2内へ入力するか、またはユーザ端末2によって作成する方法は、本発明に特定的なものではない。例えば、二次元ファイルは、インターネットのようなネットワークを通して端末2へ送られたeメールアタッチメント(図示せず)であることも、または端末2に関連付けられたブラウザ(図示せず)を使用してダウンロードすることも、または端末2内で作成することもできる。代替として、入力端末2は、写真及びスライドを受信してディジタル化するためのスキャナ(図示せず)を有することができる。更に、端末は、ディジタル画像ファイルを受信するためのDVD、または他のフォーマットのCD ROMドライブ(図示せず)を有することもできる。ファイルフォーマットは、JPEG、TIFF、Adobe(登録商標)“.eps”、または写真及びグラフィックスファイルを表す他の多くの公知フォーマットの1つであることができる。
【0040】
入力端末2は、伝送回線6を介してインターネットまたは他の広域ネットワーク8に接続されている。
【0041】
当分野においては公知のように、入力端末2をインターネット8に接続するためのインタフェースシステム、方法、及び技術は数多く存在する。使用される特定のインタフェース方法は、当分野において公知のように画像が典型的に大きいファイルを必要とすることを除き、本発明に特定的なものではない。一般的に、伝送速度が高くなる程、入力端末2とインターネット8との間で情報をアップロード及びダウンロードするのに要する時間は短くなる。従って、もしユーザが高速で相互接続することを望むのであれば、ケーブルモデム(図示せず)及びHughes DirecPC(登録商標)のような衛星をベースとするダウンロードシステム(図示せず)を含む多くのオプションが存在している。多くのビデオ圧縮アルゴリズムが公知であり、またそれらを実現するための種々のソフトウェアパッケージが市販されている。これらの使用及び可用性は、当分野においては公知である。
【0042】
図2に含まれている伝送回線6は、America On Line(登録商標)のようなインターネットサービスプロバイダ(ISP)を通してであることができるインターネット8へのアクセス(図示せず)である。インターネット8を通してのデータ伝送のプロトコル及びフォーマットは、例えば、公知の伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)ファミリーのプロトコルであることができる。
【0043】
図2のシステムは更に、スイッチ12、ファイアウォール14、及びルータ10によってインターネット8に接続されるネットワークハブ16を含む。図2のシステムは、ハブ16に接続されている画像変換サービスプロバイダ(ICSP)18をも備えている。ICSPは、接続された資源としてディジタル信号プロセッサ、即ちDSP 20を有している。図示のように、図2のシステムは、ハブ16に接続されているワークステーション22を更に備えている。ワークステーション22及びDSPユニット20は、スイッチ24に接続されている。スイッチ24の出力は、写真出力26、ディジタルプリント出力28、グラフィックプレス30、及びビデオモニタ32を含む複数の出力資源に供給される。
【0044】
機能ブロックによって示されている図2のシステムは、いろいろなハードウェア構成で実現することができ、この図がシステムの実際のハードウェア配列を表してはいない。例えば、ワークステーション22、ICSPサーバまたはウェブサイトホスト18、及びDSP 20の機能は全て、単一のPentium(登録商標) IIIまたは等価ワークステーションによって遂行することができる。更に、ハブ16、ICSPサーバ18、DSP 20、及びワークステーション22の機能は、巨大な施設(図示せず)内の大容量ネットワークを介して相互接続されている遙かに大きいサーバ(図示せず)及びワークステーション(図示せず)のネットワーク上で実現することができる。また更に、ICSPサーバ18、DSPユニット20、及びワークステーション22を互いに他方から遠方に離間させて配置し、ハブ16を通しての代わりにインターネット8を介して、またはプロプラエタリイントラネット(図示せず)によって接続することができる。
【0045】
DSPユニット20上に常駐する、または該ユニットによってアクセス可能であるのは、図3及び4を参照して以下に説明する動作例の諸処理ステップを遂行するためのソフトウェア(無番号)である。
【0046】
図3は、図2によるシステムの要約図であって、類似機能には類似番号が付されている。図2−4を参照して、本発明の一実施の形態の第1の動作例を説明する。
【0047】
図3のブロック100は、以下に「2Dファイル」と呼ぶ二次元画像ファイルを表している。図4のステップ200は、クライアントが図2の画像変換サービスプロバイダ(ICSP)18(図3の要約システム図に示す)へ2Dファイルをアップローディングすることを示している。
【0048】
ステップ100の特定アップロード方法は、設計選択である。データ通信分野においては、種々のアップロード方法が公知である。例えば、ICSP 18が組合わされているウェブサイト(図示せず)は、ICSPサーバ18内において、またはインターネット8に接続されている別のサーバ(図示せず)内においてホストとして作用することができる。
【0049】
もしICSPウェブサイトを使用していれば、それは、ユーザが例えばInternet Explorer(登録商標)のような典型的なブラウザによってインタフェースし、ユーザスクリーン(図示せず)上に現れるアップロードまたは等価ボタン、またはホットリンク(図示せず)を有することができる。アップロードボタンの動作例は、例えばICSPサーバ18内に格納されているJava(登録商標)または等価スクリプトの呼出しである。これにより、Java(登録商標)スクリプトは、ユーザのスクリーン上にファイルセレクタボックス(図示せず)を、完全アップロードまたは等価ボタンと共に呼出す、または表示することができる。それに応答してユーザ/クライアントは、ファイル名(例えば、2Dファイル)をファイルセレクタボックス内に挿入し、アップロードボタンをクリックする。それによってアップロードボタンは、別のJava(登録商標)スクリプトファイル転送機能を呼出す。この例の場合、転送の行先はICSPサーバ18内のフォルダであることができる。
【0050】
上述した転送動作は、単なる例示にしか過ぎないことに注目すべきである。当業者ならば、多くの変形が明白であろう。例えば、Java(登録商標)スクリプトがファイルセレクタボックスを呼出す代わりに、省略時転送名を使用することができる。即ち、アップロードボタンをクリックすると、ユーザ端末2上の省略時フォルダ内に位置する何等かの画像ファイルが自動的にアップロードされる。
【0051】
2Dファイルをクライアントの端末2内へロードすることは、本発明に特定的なものではない。例えば、2Dファイルは、インターネットからダウンロードして走査することも、またはコンパクトディスク(CD ROM)(図示せず)から読取ることもできる。2Dファイルのためのファイルフォーマットも、本発明に特定的なものではない。フォーマット例は、限定するものではないが、TIFF、JPEGまたはAdobe(登録商標)“.pds”、または“.eps”を含む。
【0052】
図4を参照する。ステップ202において、ICSPサーバ18は、後述するようにオブジェクト、またはそれらの部分または領域が配列されている画像表面SIMG(s)の数(s=1乃至S)を表す数Sを受信する。次に、ステップ204において、ICSPサーバ18は、どの画像オブジェクトがキーサブジェクトであるのかを指定するキーサブジェクトデータKSを受信する。後述する図5から理解されるように、キーサブジェクトとして指定された2Dファイル内のオブジェクトまたは領域は、本発明によって生成される三次元画像の深さ方向における画像焦点である。次に、ステップ205において、ICSPサーバ18は、画像が定着される、または表示される最終MOMのレンズの合計数、及びレンズ数/インチをそれぞれ表すLN及びLPIを受信する。
【0053】
ICSPサーバ18がS、KS、LN、及びLPIを受信することは、設計選択である。例えば、ICSPサーバ18は、ステップ202及び204において、ICSPによってホストされるウェブサイトをインタフェースしているユーザのブラウザ(図示せず)によって、Sパラメータ及びKSデータを受信することができる。
【0054】
図4を参照する。画像表面SIMG(s)の数を表すS値、及びキーサブジェクト識別子をKSを受信した後に、ICSPサーバ18はステップ206へ進み、2Dファイルによって表されている画像内の全てのオブジェクトまたは領域を識別し、分離する。ステップ206における識別は、例えば、市販されている幾つかの画像オブジェクト分離用ソフトウェアプログラムの1つによって遂行することができる。これらはAdobe(登録商標)Polygon ElassoTM、Magnetic LassoTM、及びLasso ToolTMを含み、これらのプログラムは輝度によるしきい値、及びカラーによるしきい値を使用してオブジェクトを分離する。
【0055】
ステップ206によって識別され、分離された各オブジェクトは、指定された「オブジェクト(n)」である。n=1乃至Nであり、Nは識別されたオブジェクトの数である。
【0056】
ステップ206は、図2のワークステーション22から、各オブジェクト(n)に対応する画像表面SIMG(s)を割当てるコマンドをも受信する。説明の目的上、SIMG(1)が前景であり、表面SIMG(S)が画像の背景であるとする。従って、ユーザが最終三次元画像の遠背景内にあることを望む各オブジェクト(n)は、SIMG(S)上に配置される。同様に、ユーザが最終三次元画像の近前景内にあることを望む各オブジェクト(n)は、SIMG(1)上に配置される。キーサブジェクトであるオブジェクト(KS)は、キーサブジェクト面SIMG(KS)上に配置される。残余のオブジェクト(n)は、前景表面SIMG(1)とキーサブジェクト表面SIMG(KS)との間の、または該キーサブジェクト表面と遠背景表面SIMG(S)との間の表面SIMG(s)上に配置される。
【0057】
複数のオブジェクトを、同一画像表面SIMG(s)上に配置できることは理解されよう。更に、絶対的に各画像表面SIMG(s)にオブジェクト(n)を割当てる必要はない。表面Sの最小及び最大数は、処理された画像が貼付されるMOMのインチ当たりのレンズ数であるLPIによって束縛される。例えば、LPI=40の場合、表面の最小数は4であり、最大数は7に等しい。当業者ならば図1A及び1Bから、最大及び最小の基礎となる物理学を理解することができよう。
【0058】
図4を参照する。プロセスは、次にステップ208へ進み、各S画像表面SIMG(s)に関連付けられた各オブジェクト(n)毎に、2Dファイルの各左眼画像と、2Dファイルの各右眼画像との間の視差、または回転を決定する。視差または回転の決定に関して、以下に図5の例に基づいて説明する。
【0059】
図5の例の場合、表面SIMG(s)の数は、4に等しい。オブジェクト(n)の数Nも、4に等しい。簡易化のために、オブジェクト(1)は表面SIMG(1)上に配置され、オブジェクト(2)は表面SIMG(2)上に配置され、キーサブジェクト・オブジェクト(KS)は表面SIMG(KS)上に配置され、そしてオブジェクト(4)は表面SIMG(4)上に配置されている。図5の例は、A、B、C、及びDとラベル付けされた4つの各ビュー毎に、各オブジェクト(n)毎の水平シフトを計算する。図5の例では、図1A及び1Bについて前述した理由から、4つのビューを想定している。詳述すれば、図5のビューAは、第1の見る位置に所在する見る人の左眼によって見られる画像に対応し、ビューBは、同じ第1の見る位置に所在する見る人の右眼によって見られる画像に対応する。ビューAとビューBとの間の角変位、または視差は、(θ/3)°である。同様に、ビューCはビューBに対してθ/3回転、またはビューAに対して2θ/3回転している。ビューDは、ビューAに対してθ回転している。視線視点がビューBとビューCとの間の中央にあれば、これらのビューは、第2の見る位置に所在する見る人の左眼及び右眼によって見られる画像になる。同様に、ビューC及びビューDは、第3の見る位置に所在する見る人の左眼及び右眼によって見られる画像である。
【0060】
図5を参照する。視差及び画像シフトは、ビューAとビューBを比較することによって示される。即ち、ビューAに対応する画像面は面Aとラベル付けされており、一方面BはビューBに対応する画像面である。また、ビューCに対応する面C、及びビューDに対応する面Dも示されている。面Aにおいては、オブジェクト(KS)に対して、オブジェクト(1)は位置Wにあり、オブジェクト(2)は位置Xにあり、そしてオブジェクト(4)は位置Yにある。しかしながら、ビューBに対応する面Bにおいては、オブジェクト(1)はキーサブジェクト・オブジェクト(KS)に対して位置W’にあり、オブジェクト(2)及びオブジェクト(3)はそれぞれ位置X’及びY’にある。WとW’との間のシフトが、ビューBから見た時のオブジェクト(KS)に対するオブジェクト(1)と比較したオブジェクト(1)とキーサブジェクト・オブジェクト(KS)との間の視差である。
【0061】
図5から、キーサブジェクトの前の表面SIMG(1)及びSIMG(2)内にあるオブジェクト(1)及びオブジェクト(2)の水平方向のシフトが、一方向であることが分かる。キーサブジェクトの背景であるSIMG(4)面内にあるオブジェクト(4)のシフトは、逆方向である。図5には、ビューC及びDから見た時の4つの各オブジェクト(n)毎に、ビューAから見たそれらの位置についての同様の視差、またはシフトも示されている。
【0062】
図4のステップ208は、各ビュー毎に、図5に示す基本理論を使用して各オブジェクト(n)の画素のシフトを計算する。ステップ208によって計算されるシフトは、各表面SIMG(s)内の全てのオブジェクト(n)が、その表面内のオブジェクトがキーサブジェクト面SIMG(KS)に対して現れるべき深さ方向の距離に対応する水平距離だけ変位していることが理解されよう。この水平距離を、“基底線状画素運動”と呼ぶ。それが大きい程、最終的に見られる画像内の面間により大きい深さとして現れる。また水平シフトを、“視差シフト”と呼ぶ。
【0063】
図3及び4を参照する。上述したステップ208がN個の各オブジェクト(n)毎に視差シフトを計算した後にプロセスはステップ210へ進み、各オブジェクト(n)を表す画像データ、及び各ビューに対応する各視差シフトがDSPユニット20へ入力される。ステップ210において、DSPユニット20は、ステップ208において決定された視差値に従って画像シフティングを遂行し、次いで完成三次元画像に望まれる各視角毎に垂直ラスタ、または線ファイルを作成する。以下に説明するように、単一の「線状ファイル」102内に複数の線ファイルがインタフェーズされる。
【0064】
オブジェクト(n)を分離し、それらを表面SIMG(s)に割当て、そして回転を計算する上述した方法は、本発明を限定するものではない。一代替方法(図示せず)は以下の通りである。
【0065】
a.Adobe Photoshop(登録商標)または等価プログラムを使用して、ディス
プレイ上の二次元画像(図示せず)内のオブジェクトを選択する、
b.Photoshop(登録商標)または等価プログラムを使用して、特定のオブジ
ェクトをカットアウトし、
c.カットアウトしたオブジェクトだけをある層上にドロップし、そして
d.市販のソフトウェアを使用して、三次元画像を作成する。
【0066】
上述した代替は、三次元効果を得るためにオブジェクトの回転をも使用するが、背景及びオブジェクトは静止しており、従って丸めは少ない。
【0067】
図6を参照する。ステップ210によって形成される各線ファイルを形成する線の数は、「マイクロ光学材料」304のインク層または画像表面302の上に位置する、円筒形レンズ300の数Lに等しい。表面302は、インクが配置される表面、または線状ファイル102の紙プリントがラミネートされる表面である。
【0068】
以下に図5の4ビュー例に基づいて、図4のステップ210の動作例を説明する。図5の例は、4つのビューA、B、C、及びDを使用している。従って、ステップ210は、4つの各ビューA、B、C、及びD毎に1つずつ、計4つのラスタ型または線ファイルを作成する。図6を参照する。各線ファイルは、図6の各円筒形レンズ300毎に1つずつ、計L本の垂直線を有している。L本の各垂直線は、1画素幅である。図3を参照する。4本のL線ファイルを作成した後に、それらを単一のインタフェーズされた線状ファイル102内へ併合、即ちインタフェーズする。
【0069】
次に、図3のシステム例を参照する。線状ファイル102は、写真出力ブロック104か、またはディジタルプリンタブロック106の何れかへ転送される。4視角例の図5を使用して、ディジタルプリンタブロック104の動作例を先ず説明する。
【0070】
ディジタル印刷のこの例の場合、線状ファイル102は、図3のステップ108において、図6のMOM材料302の背面304上に直接印刷される。図5の例は4つの視角を有しているから、この例の場合、各円筒形レンズ300はその下に4つの垂直線を有している。詳述すれば、ビューA、B、C、及びDに対応するL線ファイルの第1の垂直線は、図6の第1の円筒形レンズ300aの下に印刷される。各L線ファイルの第2の垂直線は、第2の円筒形レンズ300bの下に印刷される。L番目の円筒形レンズ300Lは、その下に印刷された4つの各L線ファイルの最後の、即ちL番目のラスタ線を有している。その結果が、直接MOMプリント110である。
【0071】
図3を参照する。代替実施の形態は、ステップ112において、線状ファイル102を図6の背面304に直接印刷する代わりに、紙(図示せず)に印刷する。紙に印刷した後に、ステップ114において、紙を図6の背面304にラミネートし、ラミネートされたMOMプリントを生成する116。
【0072】
上述した印刷動作の場合、ステップ106乃至116において使用される印刷資源は、図2の高レベルシステム図にブロック28で示されていることに注目されたい。
【0073】
上例では、線状ファイル102は、図2及び3に示すように、DSPユニット20にローカルな位置に印刷されている。図7を参照してこの印刷動作の変形例を詳細に説明する。図7の例では、図4のステップ210によって生成された線状ファイル102は、図2のスイッチ24へ入力される。次に、線状ファイル102は、プリントスプーラ402へ入力される。プリントスプーラ402は、図3に関して説明したように、オプションとして、後にステップ408でプリンタへ転送するためにローカルハードディスク406へ出力する。代替として、線状ファイル102は、業務用プリンタのコンピュータPC 404によるダウンロードのために、インターネット108または他の広域ネットワークを介して転送することができる。また更に、ブロック400で示すように、線状ファイル102を上述したようにICSP 18及びDSPユニット20から直接入手する代わりに、線に形成され、インタフェーズされた写真画像(“ファジーラスタ”(図示せず)としても知られている)のハードコピーから、以下の方法によってディジタルインタフェーズされた線状ファイル(無番号)を作成することができる。先ず、例えば、CrossfieldTMまたはScitexTM高解像力ドラムスキャナによってファジーマスタを走査し、ディジタル化する。これにより、DLファイルは、線に形成され、インタフェーズされた写真画像のディジタル表現になる。ファイル生成のこの代替方法は、MOMの現われ方を斟酌する長所を有している。しかしながら、二次的な走査ステップが必要である。
【0074】
再度図3を参照する。線状ファイル102を印刷することに加えて、ステップ104においてファイルを写真ネガティブに変換し、ステップ118においてラスタプリントに変換してMOM写真120を生成することができる。ステップ104、118、及び120の写真出力は、図2の写真出力資源26によって遂行される。
【0075】
図8は、図3のディジタルプリンタ106の実施の形態の詳細を、108に示すMOMへの直接印刷、及び紙への印刷及びラミネーションステップ112及び114の機能と共に示している。
【0076】
図8のブロック500は、プリンタのPC 404によってインターネット108を介してダウンロードされた後の、または図7にブロック406及び408によって示すようにプリンタにおいてハードディスクによって受信された後の、図7のプリントスプーラ402によって出力された線状ファイルを表している。図8を参照する。ラスタ画像処理プロセッサ502は、スプールされた線状ファイル500を、その後の印刷ブロックによって受入れられるようなフォーマットに再フォーマットする。ファイル出力をラスタ画像処理プロセッサ502によって印刷するための3つの手段が示されている。図示されている手段の1つは、ブロック508においてCMYK分離を適用し、ブロック510におけるプルーフィングステップがそれに続く。もしブロック510において得られたプルーフが受入れ可能であれば、次のステップ512は分離のプレート製造である。次のプレスラン514は、多次元プリント516を生成する。
【0077】
図8に示されている別の印刷手段は、高解像力ディジタルプレス504を使用して多次元プリント506を生成する。更に別の印刷手段は、処理された線ファイルを紙、または他のインク印刷可能な媒体上に印刷する高解像力プリンタ518を使用する。次に、印刷された紙、または他のインク印刷可能な媒体を、ステップ520においてラミネートし、ラミネートされた多次元プリント522を生成する。図6を参照する。図8のラミネーションステップ520は、印刷された紙、または他のインク印刷可能な媒体をMOM 2の背面2bに貼付する。
【0078】
図2のブロック26に示すように、本発明のシステムが企図している別の出力デバイスは、写真出力である。図3のブロック104、118、及び120は、プリンタ出力26の高レベル機能図である。以下に、図9を参照して図2及び3の写真出力ブロックの詳細例を説明する。先ず、ブロック600において、多重画像ファイルをDSPユニット20から受信する。この多重画像ファイルは、図5を参照して上述した関連視差シフトを有する画像の各層または面に対応する情報のディジタル表現である。次に、ステップ602において、各フレーム毎に写真ネガティブが出力される。ここに使用している“フレーム”とは、層または面のことである。ステップ602において生成されたネガティブ、及びブロック608として示されている写真乳剤でコーティングされたMOMは写真引伸ばしシステム604へ入力され、引伸ばされたネガティブがMOM上に露光される。次に、ステップ606において、露光された写真乳剤コーティングMOMが現像され、多次元写真610が生成される。
【0079】
図9には、オプションとしてのディジタイザシステム611も示されている。ディジタイザシステム611は、先ずステップ612において、ステップ602からのネガティブを引伸ばし、次いでステップ614において、引伸ばされた写真スライドを作成する。次にステップ615において、スライドを現像する。ステップ616において、スライドを走査してファジーラスタファイルを形成し、それを線状ファイル102とする。画像はMOMとオーバレイされるまでぼやけて見え、オーバレイされると見る人に三次元、またはフリップ、動作、モーフ、またはズーム効果を与えるので、“ファジーラスタファイル”という用語を使用したのである。
【0080】
図10を参照して、本発明の更に別の実施の形態を説明する。この実施の形態はブロック700において、ユーザ端末2から上述した二次元ファイル、即ち2Dファイルのシーケンスを受信し、このシーケンスをICSPサーバ18へ入力する。ICSPサーバ18は、ブロック702から、2Dファイルによって表されている画像の種類、画像の数、及びそれらの関係をシーケンスとして定義するコマンドをも受信する。次に、ブロック702から受信したコマンドに基づいて、DSPユニット20は各画像毎にL線ファイルを作成し、それらを線状ファイル102内にインタフェーズしてスイッチ24へ入力する。もしブロック702からのコマンドがモーフィングシーケンスを命令していれば、2Dファイルの入力シーケンスは、1つの画像から次の画像へ変化するオブジェクトを有する画像シーケンスを表している。例えば、第1の2Dファイルは、男の子(幼児)であることができる。第2の2Dファイルは若い青年であることができ、第3の2Dファイルは中年の男性、そして第4の2Dファイルはか弱い老人男性であることができる。次いでDSPユニット20は、4つの各画像毎に1つずつ、計4つのL線ファイルを作成し、それらを単一の線状ファイル102内にインタフェーズする。
【0081】
スイッチ24の出力は、図2にブロック26、28、30、及び32で示す出力システムの何れかである適切な出力704へ送られる。これらの出力システムは、インタフェーズされた画像をプリントすることも、またはそれをMOMオーバレイを有する写真フィルム上に露光させることもできる。例えば、線状ファイル102は、図8のブロック518、520、及び522の方法を使用して、図6のMOMの背面304にラミネートされる紙に印刷することができる。図1Bを参照する。このような印刷及びラミネーションは、見る人が図5のビューAのような第1の視角から見た時に、このモーフィング例の場合、男の子が見えるように遂行される。見る人が図6のMOM 302を第2の視角(図5のビューBのような)まで回転すると、見る人には青年男子が見えるようになる。同様に、見る人が図5のビューC及びDを通って回転すると、彼または彼女には中年男性が、次いで老人が見えるようになる。
【0082】
画像のシーケンスは、角度のシーケンスからMOMを見た時に、オブジェクトの1つの形状または位置から別の形状または位置まで突然の変化が示されるように選択することができる。これを、“フリップ”画像という。同様に、画像のシーケンスは、角度のシーケンスからMOMを見た時に、画像の選択された部分の連続的な“ズーム”が示されるように選択することもできる。
【0083】
次に、図2、11、及び12を参照し、本発明のシステムの更に別の実施の形態を説明する。図11及び12のビデオモニタの例は、図2のシステムのICSP 18にローカルなモニタが設置されているように、図2のビデオモニタに実際に付加されるものでもあり、またクライアント端末2にローカルな三次元ビデオディスプレイのためのものでもある。詳述すれば、図11は、図2のハブ16であることができるICSP 18にローカルなハブに接続されるクライアントファイル900を示している。クライアントファイル900は、1つまたはそれ以上の二次元画像ファイルを含む。二次元画像ファイルは、ICSP 18に転送され、先行実施の形態について説明した方法を使用してICSP 18及びDSPユニット20によって、三次元画像の表面に対応するか、または動作、ズーム、またはモーフィング画像のための順次ビューに対応する複数の線状ファイルに変換される。これらの線状ファイルは、スイッチ24及びインターネット108を通してクライアントPC 102へダウンロードされる。次いで、スイッチ902において、ファイルはMOMビデオディスプレイへ転送される。
【0084】
図12は、MOMビデオディスプレイ800の例を示している。MOMビデオディスプレイは、それに接続されたMOMスクリーン802を有する高解像度フラットスクリーンCRTからなる。MOMスクリーン802の動作は、フラットスクリーンCRTのフェースがMOMシートの底面302に接していることを除いて、図6について説明した動作に従う。図11には、ハブ24に接続されるアーカイブ画像904も示されている。アーカイブ画像904は、先にICSP 18及びDSPユニット20によって生成された線状ファイルのデータベースであることができる。アーカイブ画像904は、ファイル102のような複数の線状ファイル、及び、もし望むならば、関連する複数の二次元ファイルを含む。線状ファイル及び関連二次元ファイルは、例えば、1組のプロフットボール選手であることができる。この例の場合には、クライアントは、例えばInternet Explorer(登録商標)ブラウザを使用して二次元ファイルを走査検索することができる。クライアントが興味のある選手を見出すと、クライアントは、例えば適切なHTMLホットボタン(図示せず)をクリックする。それにより、システムは関連線状ファイルをインターネットを通してダウンロードし、MOMディスプレイ800上で三次元に見えるようにする。
【0085】
以上に本発明の実施の形態を説明したが、特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、種々の置換、変形、及び変更が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
インタレースされた画像の複数のラスタ線にオーバレイされたレンチキュラースクリーン、及び対応する円筒形レンズを通る適切な光線通路を示す関連技術図である。
【図1B】
円筒形レンズを通る光線通路を示す関連技術図である。
【図2】
本発明によるシステム例の高レベル図である。
【図3】
図2によるシステムの詳細な機能ブロック図である。
【図4】
二次元ファイルを受信し、表面を選択し、オブジェクトを分離し、そして視差シフトを適用する方法例のブロックフロー図である。
【図5】
図4の方法を用いる視差決定の図式表現である。
【図6】
縦方向円筒形レンズアレイを形成している本発明のマイクロ光学材料(MOM)例を示す図である。
【図7】
図2及び3のシステムによって遂行されるプリントファイル転送のブロックフロー図である。
【図8】
図2及び3のシステムによって遂行されるMOM印刷動作例のブロックフロー図である。
【図9】
図2及び3のシステムの写真出力動作例のブロックフロー図である。
【図10】
図2及び3のシステムによってモーフィング、ズーム、動作、及びフリップ画像をMOM上に定着させる方法のブロックフロー図である。
【図11】
図2及び3のシステムによって遂行されるMOMビデオディスプレイ動作のブロックフロー図である。
【図12】
図11のビデオディスプレイを遂行するためのMOMオーバレイCRTディスプレイの例を示す図である。
Claims (12)
- 二次元画像を三次元画像に変換する方法において、
二次元画像を表すファイルを、端末からインターネットを通してサーバへ転送するステップと、
前記二次元画像によって表される複数のオブジェクトを、複数の分離されたオブジェクトに分離するステップと、
前記複数の分離されたオブジェクトの1つまたはそれ以上を、複数の画像表面の対応付けられた1つへ割当てるステップと、
前記複数の分離されたオブジェクトの1つまたはそれ以上について、複数の各視角に対応する線画像を生成するステップと、
前記線画像を、併合された線状ファイル内にインタフェーズするステップと、
前記併合された線状ファイルを出力デバイスへ伝送するステップと、
前記伝送された併合された線状ファイルに対応する可視フォームを、前記出力デバイスによって生成するステップと、
前記可視フォームを、複数の縦方向レンズを有するシートを通して表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 前記複数の画像表面の数を表すコマンドデータSを受信するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記コマンドデータSを受信するステップは、前記コマンドデータSをインターネットを通して転送するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記シートのインチ当たりのレンズの数を表すコマンドデータLPIを受信するステップを更に含み、前記複数の分離された各オブジェクトを複数の画像表面の対応付けられた1つへ割当てるステップは、少なくとも部分的に、前記コマンドデータLPIに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記コマンドデータLPIを受信するステップは、前記コマンドデータLPIをインターネットを通して転送するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記二次元画像内のキーサブジェクトを指定するコマンドデータKSを受信するステップを更に含み、前記複数の分離された各オブジェクトを複数の画像表面の対応付けられた1つへ割当てるステップは、少なくとも部分的に、前記コマンドデータKSに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記コマンドデータKSを受信するステップは、前記コマンドデータKSをインターネットを通して転送するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 前記表示ステップは、前記可視フォームを透明シートの背面に印刷するステップからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記表示ステップは、
前記可視フォームを紙上に印刷するステップと、
前記紙を、透明シートの背面に貼付するステップと、
からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記表示ステップは、表面に貼付された前記透明シートを有する視覚ディスプレイ上に画像を表示するステップからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 対応付けられた画像の複数のビューを各々が表している複数のインタフェーズされたアーカイブデータファイルを、アーカイブデータベース内に格納するステップと、
前記アーカイブデータベースにおいて選択コマンドを受信するステップと、
前記選択コマンドに応答し、1つまたはそれ以上の前記インターフェーズされたアーカイブデータファイルを検索するステップと、
前記1つまたはそれ以上のインターフェーズされたアーカイブデータファイルを、インターネットを介して、複数の縦方向レンズを有するオーバレイされた透明シートを有する視覚ディスプレイスクリーンを有するクライアントへ転送するステップと、
前記転送されたアーカイブインタフェーズされたデータファイルに対応する可視画像を、前記視覚ディスプレイ上に表示するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。 - 三次元画像を検索し、表示する方法において、
対応付けられた画像の複数のビューを各々が表している複数のインターフェーズされたアーカイブデータファイルを、アーカイブデータベース内に格納するステップと、
前記アーカイブデータベースにおいて選択コマンドを受信するステップと、
前記選択コマンドに応答し、1つまたはそれ以上の前記インターフェーズされたアーカイブデータファイルを検索するステップと、
前記1つまたはそれ以上のインターフェーズされたアーカイブデータファイルを、インターネットを介して、複数の縦方向レンズを有するオーバレイされた透明シートを有する視覚ディスプレイスクリーンを有するクライアントへ転送するステップと、
前記転送されたアーカイブインタフェーズされたデータファイルに対応する可視画像を、前記オーバレイされた透明シートを通して前記視覚ディスプレイ上に表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
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