JP2004501557A - 汎用デジタル放送システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決手段】本発明は、VODやデジタル放送などの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)(600)と、を提供するための方法およびシステム(図8)に関する。複数のハードウェアアーキテクチャと、電子番組ガイドを通して異なるサービスを識別する補足データ伝送方法が、そのような伝送を可能とする。本発明の汎用STB(600)は、電子番組ガイドに受信された情報に基づいて、異なるサービスを区別することができ、大きなバッファを備えた独自のハードウェアアーキテクチャを備えるよう設計されている。本発明は、さらに、多重放送のような視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく、放送を一時停止、録画、静止する処理を備える仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する。さらに、これらの種々のデジタルサービスは、単方向通信のリンクを介して提供される。
【選択図】図8
【解決手段】本発明は、VODやデジタル放送などの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)(600)と、を提供するための方法およびシステム(図8)に関する。複数のハードウェアアーキテクチャと、電子番組ガイドを通して異なるサービスを識別する補足データ伝送方法が、そのような伝送を可能とする。本発明の汎用STB(600)は、電子番組ガイドに受信された情報に基づいて、異なるサービスを区別することができ、大きなバッファを備えた独自のハードウェアアーキテクチャを備えるよう設計されている。本発明は、さらに、多重放送のような視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく、放送を一時停止、録画、静止する処理を備える仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する。さらに、これらの種々のデジタルサービスは、単方向通信のリンクを介して提供される。
【選択図】図8
Description
【0001】
【発明の簡単な説明】
本発明は、ビデオ・オン・デマンドおよびデジタル放送の技術に関する。特に、本発明は、任意の放送媒体からのVOD、デジタル放送、タイムシフトなどの完全デジタルサービスと、これらの様々なデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。
【0002】
【発明の背景】
デジタルデータのエンコードおよび伝送には、様々な機構を利用することができる。例えば、国際標準化機構(以下、「ISO/IEC」と呼ぶ)は、動画と、動画に関係する音声と、を符号化するための規格(MPEG−2)を作成した。MPEG−2は、広く用いられており、本発明にも関連することから、ある程度の予備的な議論をすることが有益である。
【0003】
ISO/IECのMPEG−2規格は、4つの文書に記載されている。文書ISO/IEC 13818−1(システム)は、その仕様のシステム符号化を記載している。この文書は、音声および映像のデータを組み合わせるための多重化構造と、リアルタイムで同期シーケンスを再生するために必要なタイミング情報を示す手段と、を規定している。文書ISO/IEC 13818−2(映像)は、映像データを符号化したものと、画像を再構築するために必要なデコード処理と、を記載している。文書ISO/IEC 13818−3(音声)は、音声データを符号化したものと、音声データを再構築するために必要なデコード処理と、を記載している。最後に、文書ISO/IEC 13818−4(適合性)は、符号化されたビットストリームの特徴を決定するための手順と、ISO/IEC文書 13818−1,13818−2,13818−3で示された要件への準拠を試験するための手順と、を記載している。これら4つの文書(併せて「MPEG−2規格」)は、引用によって本願に組み入れられる。
【0004】
デジタル放送システムにおいては、MPEG−2規格に従って多重化されるビットストリームは、「パケット化基本ストリーム」(すなわちPES)パケットと他の必要な情報を含むパケットとから構成された「トランスポートストリーム」である。「パケット化基本ストリーム」(すなわちPES)パケットは、「基本ストリームデータ」を伝送するために用いられるデータ構造である。「基本ストリーム」は、ただ1つのストリームIDと共にPESパケットのシーケンスに含まれて伝送される(a)符号化された映像、(b)符号化された音声、(c)その他の符号化されたビットストリームを総称した用語である。トランスポートストリームは、共通の時間基準を有する1つの番組の映像および音声の圧縮ストリームの多重化をサポートする。
【0005】
従来技術の図1は、映像シーケンス102内の圧縮映像データ106を、PESパケットのストリーム108にパケット化し、次いで、トランスポートストリームパケットのストリーム112にパケット化する工程を示している。具体的には、映像シーケンス102は、種々のヘッダ104と、関連の圧縮映像データ106と、を含む。映像シーケンス102は、可変長のセグメントに分解される。各セグメントは、関連のPESパケットヘッダ110を有し、PESパケットストリーム108を形成する。PESパケットストリーム108は、次に、セグメントに分解される。各セグメントは、トランスポートストリームヘッダ114を付与されて、トランスポートストリーム112を形成する。トランスポートストリーム112の各トランスポートストリームパケットは、188バイト長である。
【0006】
トランスポートストリームは、1以上の独立した時間基準を有する1以上の番組が、1つのストリームに合成されることを許容する。トランスポートストリームは、データの記憶および/または転送手段にノイズが多い場合に有用である。トランスポートストリームおよびそれを構成するパケット化基本ストリーム(PES)の速度は、固定であっても可変であってもよい。この速度は、トランスポートストリーム内のプログラムクロック基準(すなわちPCR)フィールドの値および位置によって定義される。
【0007】
PESパケットは、MPEG−2規格で定義される場合には、24ビットの開始コードプレフィックスフィールドを備えるPESパケットヘッダと、8ビットのストリームIDフィールドと、16ビットのPESパケット長フィールドと、オプションのPESヘッダと、ペイロードすなわちデータ部106と、を含む。これらのフィールドの各々は、MPEG−2規格で記述される。
【0008】
MPEG−2規格は、映像および音声データのエンコードおよび転送に重点を置いている。一般に、MPEG−2規格は、映像および音声データを、より効率的に記憶および通信できるような圧縮アルゴリズムを用いる。
【0009】
従来技術の図2は、デジタル放送データの処理に適したデジタル放送サーバ202とセットトップボックス204とを含むデジタル放送システム200を示すブロック図である。図2は、システムの構成要素だけではなく、MPEG−2規格に従って、映像および音声データをエンコード、通信(デジタル放送サーバ202からセットトップボックス204への通信)、デコードする処理の流れも示している。図示するように、典型的な従来技術の放送方法では、MPEG−2トランスポートストリームは、ストリーミング方式で用いられる。
【0010】
デジタル放送サーバ202では、映像データは、映像エンコーダ206に供給される。映像エンコーダ206は、MPEG−2規格(文書ISO/IEC 13818−2記載の規格)に従って映像データをエンコードする。映像エンコーダ206は、エンコード映像208をパケット化手段210に供給する。パケット化手段210は、エンコード映像208をパケット化する。そして、パケット化手段210によってパケット化されたエンコード映像212は、トランスポートストリームマルチプレクサ214に供給される。
【0011】
同様に、デジタル放送サーバ202では、音声データは、音声エンコーダ216に供給される。音声エンコーダ216は、MPEG−2規格(文書ISO/IEC 13818−3記載の規格)に従って音声データをエンコードする。音声エンコーダ216は、エンコード音声218をパケット化手段220に供給する。パケット化手段220は、エンコード音声218をパケット化する。そして、パケット化手段220によってパケット化されたエンコード音声222は、トランスポートストリームマルチプレクサ214に供給される。
【0012】
トランスポートストリームマルチプレクサ214は、エンコードされた音声および映像パケットを多重化し、その多重化されたストリームを、配信インフラ224を介してセットトップボックス204に送信する。配信インフラ224は、例えば、光ファイバを用いて非同期転送モード(ATM)送信プロトコルを実装する電話網および/またはケーブルTV(CATV)システムであってよい。配信インフラ224のリモートエンドにあるセットトップボックス204では、トランスポートストリームデマルチプレクサ230が、多重化されたトランスポートストリームを受信する。ある特定のパケットの識別番号に基づいて、トランスポートストリームデマルチプレクサ230は、エンコードされた音声および映像パケットを分離し、映像パケットをリンク238を介して映像デコーダ232に供給し、音声パケットをリンク240を介して音声デコーダ236に供給する。
【0013】
トランスポートストリームデマルチプレクサ230は、さらに、タイミング情報をクロック制御部234に供給する。クロック制御部234は、トランスポートストリームデマルチプレクサ230によって供給されたタイミング情報に基づいて(例えば、PCRフィールドの値に基づいて)、映像デコーダ232および音声デコーダ236の両方にタイミング出力を供給する。映像デコーダ232は、最初に映像エンコーダ206に供給された映像データに対応する映像データを提供する。同様に、音声デコーダ236は、最初に音声エンコーダ216に供給された音声データに対応する音声データを提供する。
【0014】
従来のVODアーキテクチャでは、サーバまたは複数サーバのネットワークは、標準的な階層クライアント・サーバモデルでクライアントと通信する。例えば、クライアントは、データファイル(例えば映像データファイル)の要求をサーバに送信する。サーバは、クライアントの要求に応じて、要求されたデータファイルをクライアントに送信する。標準的なクライアント・サーバモデルでは、1以上のサーバが、クライアントのデータファイル要求を満たすことができる。クライアントは、後で使用するために、受信したあらゆるデータファイルを不揮発性メモリにローカルに記憶する能力を有していてもよい。標準的なクライアント・サーバモデルは、双方向通信のインフラを必要とする。既存のケーブルが単方向の通信しか提供できないため、現時点で双方向通信を行うには、新しいインフラを構築する必要がある。双方向通信インフラの例として、光ファイバ・同軸ハイブリッドケーブル(HFC)や、すべてのファイバインフラが挙げられる。既存のケーブルを置き換えると、非常にコストが掛かるため、その結果としてのサービスは、大部分のユーザにとっては手ごろな価格とならないだろう。
【0015】
従来技術の図3は、VODシステム300の簡略化した機能ブロック図を示す。システムの中心には、映画記憶システム312に存在するデジタル映画を、配信インフラ314に送信する映像サーバ310がある。この配信インフラ314は、例えば、光ファイバを用いて非同期転送モード(ATM)送信プロトコルを実装する電話網および/またはケーブルTV(CATV)システムであってよい。配信インフラ314は、映像サーバ310によって提供される送信情報に基づいて、映画を個々の家に配信する。
【0016】
VODシステム300は、さらに、VODシステム300におけるVOD処理に適した複数のVODSTB304を備える。各STB304は、デジタル映画を受信およびデコードし、TVセットまたはモニタに表示するための信号に変換する。さらに、配信インフラ314は、視聴者がデジタル映画の上映を命令および制御するための「バックチャネル」を備えている。バックチャネルは、配信ネットワーク314を介してVODSTB304から映像サーバ310へ命令を送信する。映像サーバ310の主な機能は、デジタル映像ストリームを、それらの格納場所から要求している視聴者へ送ることである。
【0017】
上述の議論が示すように、1つのシステム内でVODとデジタル放送の両方を提供する従来の方法はない。その代わり、従来の方法は、種々の要因によって制限されている。1つの主要な制限要因は、ストリーミング方式でMPEG−2トランスポートストリームを用いる従来技術である。さらに、従来技術のVODシステムは、動作するために双方向通信のリンクを必要とする。既存のインフラを置き換えることなく、実質的にすべての伝送媒体を通して多数のクライアントにデジタル放送およびオン・デマンドサービスを提供することが可能なシステムを提供することが望まれている。さらに、多重放送のような視聴者のための視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく、放送を一時停止、録画、静止する仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する方法が必要とされている。単方向通信のリンクを介してこの機能を提供することが、さらに望まれる。
【0018】
【発明の概要】
本発明は、任意の放送媒体からのVODや、デジタル放送、タイムシフトなどの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。
【0019】
本発明の第1の実施形態は、複数のチャネルを介して単方向通信により完全デジタルサービスを提供する汎用放送システムを開示している。これらのチャネルは、VODまたはデジタル放送のいずれかを提供するのに適している。他のチャネルは、他の目的のために用いられてよく、本発明は、さらなるサービスを妨げることはない。
【0020】
汎用放送システムは、汎用放送システムの第1のチャネルを通してデジタル放送データを送信するのに適したデジタル放送回路を備える。デジタル放送回路は、第1のチャネルを通して放送されるデータを提供する複数のデジタル放送データソースと、複数のデジタルデータエンコーダと、第1のデータマージ装置と、第1のチャネルサーバと、第1のチャネルアップコンバータと、を備える。各デジタルデータエンコーダは、複数のデータソースのうちの対応する唯一のソースに接続されており、受信したデータをデジタル番組ストリーム形式にエンコードするよう動作可能である。第1のデータマージ装置は、デジタルデータエンコーダに接続されており、デジタル番組ストリーム形式で受信されたデータをマージして第1のマージ済みデジタルストリームデータを生成するよう動作可能である。
【0021】
第1のチャネルサーバは、データマージ装置に接続されており、第1のマージ済みデジタルストリームデータから第1の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である。第1のアップコンバータ装置は、第1のチャネルサーバに接続されており、第1の変調中間周波信号を第1の高周波信号に変換するよう動作可能である。
【0022】
汎用放送システムは、さらに、第1のチャネル回路に接続された合成増幅器を備える。合成増幅器は、第1の高周波信号などの受信した高周波信号を増幅、調整、合成するよう動作可能である。合成増幅器の出力は、単方向通信媒体を介して汎用放送システムの多くのチャネルを供給することに適している。
【0023】
本発明の別の実施形態によると、汎用放送システムは、さらに、第2のチャネルを介してオン・デマンドデータを提供することに適用されている。これは、中央制御サーバと、オン・デマンドのデータ供給が予定されているデータを記憶する中央記憶装置と、第2のチャネルのためのデータ・オン・デマンド回路と、によって実現される。データ・オン・デマンド回路は、第2のチャネルサーバCPUと、ローカルメモリと、モジュレータと、ネットワークインタフェースと、を有する第2のチャネルサーバを備える。第2のチャネルサーバは、ローカルメモリに記憶されたデジタルデータから第2の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である。
【0024】
データ・オン・デマンド回路は、さらに、第2のチャネルサーバに接続された第2のチャネルアップコンバータ装置を備え、第2のアップコンバータ装置は、第2の変調中間周波信号を、合成増幅器に提供される第2の高周波信号に変換するよう動作可能である。
【0025】
中央制御サーバは、第2のチャネルを選択し、中央記憶装置に記憶されたデータファイルを第2のチャネルで伝送するための配信マトリクスを計算するために用いられてもよい。第2の中央制御サーバは、さらに、第2の制御サーバにおいてオフラインでデータファイル情報の追加、削除、更新を行うよう動作可能である。
【0026】
本発明の一態様は、1つの放送システム内において、1つのチャネルでデジタル放送データを、別のチャネルでデータ・オン・デマンドを伝送するのに適したコンピュータ実行の汎用データ放送方法を開示している。この方法は、第1のチャネルを介してデジタル放送データを伝送することに適した第1のチャネルサーバを提供する工程と、第2のチャネルを介してデータ・オン・デマンドを伝送することに適した第2のチャネルサーバを提供する工程と、を備える。データの放送に先立って、その方法は、さらに、データ・オン・デマンド情報の伝送のために第1のチャネルサーバを準備する工程と、第1のチャネルがデジタル放送データを含むことを示す情報を含む電子番組ガイドを伝送する工程と、を備え、電子番組ガイドは、さらに、第2のチャネルがオン・デマンドデータを含むことを示す。その方法は、さらに、第1のチャネルおよび第2のチャネルからのデータを結合して伝送する工程を備える。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に示す実施形態の詳細な説明では、本願に添付され、実施形態の一部をなす図面を参照する。図面は、例として、本発明を実施可能な特定の実施形態を示している。それらの実施形態は、当業者が本発明を実施することを可能とするのに十分なほど詳細に描かれている。ただし、他の実施形態を用いてもよいことと、本発明の意図と範囲を逸脱することなしに、その他の変形例はもちろん、構造的、論理的、および電気的な変更が可能であることを理解すべきである。
【0028】
本発明は、VODやデジタル放送などの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。複数のハードウェアアーキテクチャと、電子番組ガイドを通して異なるサービスを識別する補足データ伝送方式と、によってそのような伝送が実現される。本発明の汎用STBは、電子番組ガイド内に受信された情報に基づいて、異なるサービスを区別することができ、大きなバッファを備えた独自のハードウェアアーキテクチャを備えるよう設計されている。本発明は、さらに、多重放送のような視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく放送を一時停止、録画、静止する処理を備える仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する。さらに、これらの種々のデジタルサービスは、単方向通信リンクを介して提供される。
【0029】
最初に、本発明に従って、デジタル放送番組を提供するのに適したデジタル放送サーバを示す図4を参照して、放送サーバについて論じる。次に、図5を参照して、本発明の別の実施形態に従ったVODサーバについて説明する。図6では、デジタル放送およびVODの複数のチャネルを提供する汎用放送サーバを説明する。そして、図7を参照して、VOD伝送に適したチャネルサーバについて説明する。
【0030】
図4によると、デジタル放送サーバの1つのチャネル部は、複数の映像ソース402と、複数のデジタルデータエンコーダ404と、データマージ装置408と、チャネルサーバ410と、アップコンバータ412と、合成増幅器414と、を備える。映像ソース402は、アナログ映像データ(例えば、カメラ、VCR、TV番組の映像データ)を供給してもよいし、デジタル映像データ(例えば、MPEGファイル、MPEGトランスポートストリーム)を供給してもよい。通常、各デジタルデータエンコーダ404は、MPEGエンコーダ/コンバータハードウェア装置であるが、他のエンコード規格を用いてもよいし、ソフトウェアでエンコードを実行してもよい。
【0031】
デジタルデータエンコーダ404から出力されるMPEGプログラムストリームは、合成済みデータストリーム416を生成するためのデータマージ装置408に供給される。データマージ装置408は、特定の用途に適した任意の形態でよい。例えば、データマージ装置408は、デジタルデータエンコーダ404の出力とチャネルサーバ410の入力とがイーサネット(商標)互換である場合には、イーサネット(商標)スイッチでよい。同様に、データマージ装置408は、適したインタフェースを有するコンピュータシステム内に実装されてもよい。
【0032】
チャネルサーバ410は、合成済みデータストリーム416に作用して、サブブロックとブロックとを有するパケットからなる出力418を生成する。好ましい実施形態では、ブロック数を次第に増大させ、32ビット、64ビット幅もしくはそれ以上のブロック数が満たされると(すなわち、232−1、264−1もしくは2n−1)、最終的にラップされて0に戻る。チャネルサーバ410によって生成される各パケットは、対応する番組IDを含む。この番組IDは、汎用STBが、受信したデータパケット(例えば、デジタル放送データまたはオン・デマンドデータ)の性質を後で決定することを可能とする。
【0033】
本発明の好ましい実施形態では、各データマージ装置408と関連するチャネルサーバ410とは、1つの装置406内に作製されている。しかしながら、これらの装置は、別個の装置として製造されてもよい。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態に従ったVODサーバ450のためのアーキテクチャを示す。VODサーバ450は、複数のチャネルサーバ411と、チャネルサーバ411のそれぞれに対応する複数のアップコンバータ412と、合成増幅器414と、中央制御サーバ502と、中央記憶装置504と、を備え、それぞれの構成要素は、図のようにデータバス506を介して接続されている。以下で説明するように、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ411の準備ができた際にリアルタイム伝送を開始するだけでなく、チャネルサーバ411のオフライン動作も制御する。中央記憶装置504は、デジタル形式でデータファイルを記憶する。
【0035】
代表的な実施形態では、中央記憶装置504に記憶されたデータファイルは、ネットワークに接続された中央制御サーバ502などの権限のあるコンピュータによって、標準的なネットワークインタフェース(例えば、イーサネット(商標)接続)を介してアクセスすることができる。チャネルサーバ411は、中央記憶装置504から読み出されたデータファイルを、中央制御サーバ502からの命令に従って提供する。デジタルデータの読み出しとVODのためのデジタルデータの伝送スケジューリングとは、リアルタイムデータ伝送を実行する各チャネルサーバ411が完全に準備されるように、「オフライン」で実行される。各チャネルサーバ411は、VODを提供する準備が整うと、中央制御サーバ502に通知する。このとき、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ411がVOD伝送を開始するよう制御することができる。
【0036】
好ましい実施形態では、中央制御サーバ502は、サービスプロバイダがドラッグ・アンド・ドロップ操作によってデータ配信をスケジューリングすることを可能にするためのグラフィックユーザインタフェース(図示せず)を備える。さらに、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ410を認証および制御して、複数の配信マトリクスに従って開始または停止させる。単方向のVOD放送マトリクスを提供するためのシステムおよび方法は、2000年5月31日に出願され、出願番号09/584,832を有するKhoi Hoangの特許出願「SYSTEMS AND METHODS FOR PROVIDING VIDEO ON DEMAND SERVICES FOR BROADCASTING SYSTEMS」に記載されている。これは、引用によって本願に組み入れられる。
【0037】
中央制御サーバ502は、チャネルを自動的に選択し、選択されたチャネルにデータファイルを伝送するための配信マトリクスを計算する。中央制御サーバ502は、データファイル情報(例えば、所要時間、カテゴリ、レーティング、および/または、短い説明)の追加と削除と更新とを、オフラインで提供する。さらに、中央制御サーバ502は、中央記憶装置504に記憶されているデータファイルおよびデータベースを更新することによって中央記憶装置504を制御する。
【0038】
各チャネルサーバ411は、1つのチャネルに割り当てられ、1つのアップコンバータ412に接続されている。各チャネルサーバ411の出力は、対応するアップコンバータ412に適した周波数を有すると共に、直交振幅変調(QAM)によって変調された中間周波(IF)信号である。QAM変調IF信号は、採用された規格に依存する。米国で現在採用されている規格は、data−over−cable−systems−interface−specification(DOCSIS)規格であり、約43.75MHzのIF周波数を必要とする。好ましいチャネルサーバ411は、図7を参照して以下で詳しく説明されている。
【0039】
アップコンバータ412は、チャネルサーバ411から受け取ったIF信号を高周波信号(RF信号)に変換する。RF信号は、周波数および帯域幅を含み、所望のチャネルおよび採用された規格に依存する。例えば、ケーブルテレビチャネル80のための米国における現行の規格では、RF信号は、約559.25MHzの周波数と約6MHzの帯域幅とを有する。
【0040】
アップコンバータ412の出力は、合成/増幅器414に送られる。合成/増幅器414は、受け取ったRF信号を増幅、調節、合成した後、伝送媒体へ出力する。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態に従った汎用放送サーバ500を示している。汎用放送サーバ500は、オン・デマンドおよびデジタルデータ放送の両方を1つの放送サーバシステムで提供する。汎用放送サーバ500は、複数の映像ソース402と、複数のデジタルデータエンコーダ404と、それぞれがデータマージ装置408とチャネルサーバ410とを有する複数のデジタル放送装置406と、複数のチャネルサーバ411と、複数のアップコンバータ412と、合成増幅器414と、中央制御サーバ502と、中央記憶装置504と、を備え、それぞれの構成要素は、図のようにデータバス506を介して接続されている。
【0042】
中央制御サーバ502は、データマージ装置408とチャネルサーバ410,411とを制御する。デジタル放送は、ストリーミング番組データのマージ装置を通してリアルタイムで実行されるが、VODサービスは、オフラインでのチャネルサーバ411の準備を含むことがわかる。このように、汎用放送システム500は、VODやデジタル放送のような完全デジタルサービスを提供する。
【0043】
図7は、本発明の一実施形態に従った典型的なチャネルサーバ411を示している。チャネルサーバ411は、CPU550と、QAMモジュレータ552と、ローカルメモリ554と、ネットワークインタフェース556と、を備える。サーバコントローラ602は、チャネルサーバ411の動作全体を制御する。すなわち、サーバコントローラ602は、CPU50に対して、データファイルを複数のブロックに(さらに複数のサブブロックおよび複数のデータパケットに)分割するように命令する。また、サーバコントローラ602は、CPU550に対して、データ・オン・デマンドサービスの場合には、中央制御サーバ502によって提供された配信マトリクスに従って、伝送するデータブロックを選択し、選択されたデータをエンコードし、エンコードされたデータを圧縮し、次いで、圧縮されたデータをQAMモジュレータ552に送信するように命令する。
【0044】
QAMモジュレータ552は、バス(すなわちPCIバスまたはCPUローカルバス)またはイーサネット(商標)接続を介して伝送されるデータを受け取る。代表的な実施形態では、QAMモジュレータ552は、ダウンストリームQAMモジュレータ、フォワード型誤り訂正デコーダを備えるアップストリーム直交振幅変調/直交位相変位変調方式(QAM/QPSK)バーストデモジュレータ、および/または、アップストリームチューナを備えてもよい。QAMモジュレータ552の出力は、アップコンバータ412に直接適用できるIF信号である。
【0045】
ネットワークインタフェース556は、中央制御サーバ502からの命令のスケジューリングおよび制御と、中央制御サーバ502へのステータスの報告と、中央記憶装置504からのデータファイルの受信と、を実行するために、チャネルサーバ411を他のチャネルサーバ411および中央制御サーバ502に接続する。中央記憶装置504から読み出された任意のデータファイルは、サーバコントローラ502からの命令に従って処理される前に、チャネルサーバ411のローカルメモリ554に記憶することができる。代表的な実施形態では、チャネルサーバ411は、ケーブルチャネルの帯域幅(例えば、6、6.5または8MHz)と、QAM変調(例えば、QAM64またはQAM256)と、DODデータストリームの圧縮規格/ビットレート(すなわちMPEG−1またはMPEG−2)とに依存して、1以上のDODデータストリームを送信してよい。
【0046】
チャネル帯域幅、変調方式、要求される番組ビットレート(MPEG)に応じて、数多くのデジタル番組がアナログチャネルで放送可能である。例えば、QAM64を用いる6MHzのCATVチャネルでは、チャネルの最大スループットは、27Mb/sである。要求されるビットレートが2Mb/sの場合、理論的には、1つのアナログチャネルを通して13のデジタル番組を送信することができる。実際の数は、プロトコルのオーバヘッドのために、それよりも少なくなる。
【0047】
図8は、本発明の一実施形態に従った汎用STB600を示している。STB600は、QAMデモジュレータ602と、CPU604と、ローカルメモリ608と、バッファメモリ610と、映像および音声をデコード可能なデコーダ612と、グラフィクスオーバレイモジュール614と、ユーザインタフェース618と、通信リンク620と、図のようにこれらの装置を接続する高速データバス622と、を備える。CPU602は、クライアントの要求に応じてデータを選択し、選択されたデータをデコードし、デコードされたデータを解凍し、デコードされたデータを再組み立てし、デコードされたデータをローカルメモリ608またはバッファメモリ610に記憶し、記憶されたデータをデコーダ612に送信するために、汎用STB600の動作全体を制御する。代表的な実施形態では、ローカルメモリ608は、不揮発性メモリ(例えば、ハードドライブ)を備え、バッファメモリ610は揮発性メモリを備える。
【0048】
一実施形態では、QAMデモジュレータ602は、送信および受信モジュールと、以下に示す要素のうちの1以上と、を備える:プライバシ暗号化/復号化モジュール、フォワード型誤り訂正デコーダ/エンコーダ、チューナ制御部、ダウンストリームおよびアップストリームプロセッサ、CPU、および、メモリインタフェース回路。QAMデモジュレータ602は、変調IF信号を受け取り、信号をサンプリングおよび復調してデータを復元する。
【0049】
代表的な実施形態では、アクセスが許可されると、デコーダ612は、少なくとも1つのデータブロックをデコードして、出力画面上に表示可能な画像に変換する。デコーダ612は、再生、停止、一時停止、コマ送り、巻き戻し、早送りなど、加入クライアントからの命令をサポートする。デコーダ612は、クライアントが利用できるように、デコードされたデータを出力装置624に提供する。出力装置624は、テレビ、コンピュータ、任意の適当なディスプレイモニタ、VCRなどの任意の適切な装置でよい。
【0050】
グラフィクスオーバレイモジュール614は、表示された画像の質を、例えば、アルファブレンディングまたはピクチャ・イン・ピクチャ機能によって向上させる。代表的な実施形態では、サービスプロバイダが、本発明に従ったシステムを用いてゲーム・オン・デマンドサービスを提供する際に、ゲームプレイングモード中にグラフィクスを加速させるために、グラフィクスオーバレイモジュール614を用いることができる。
【0051】
ユーザインタフェース618は、ユーザがSTB600を操作することを可能とするものであり、リモートコントロール装置、キーボード、スマートカードなど、任意の適切な装置であってよい。通信リンク620は、さらなる通信接続を提供する。これは、別のコンピュータに接続されてもよいし、双方向通信を実施するために用いられてもよい。データバス622は、本発明に必要とされるリアルタイムでのデータ通信を実行するのに適した市販の「高速」データバスが好ましい。適切な例としては、USB、ファイヤワイヤなどが挙げられる。
【0052】
代表的な実施形態では、データファイルは、全てのケーブルテレビ加入者に対して放送されるが、データ・オン・デマンドサービスをデコードして楽しむことができるのは、互換性のあるSTB600を有するDOD加入者のみである。代表的な実施形態では、要求に応じてデータファイルを取得するための許可は、ユーザインタフェース618のスマートカードシステムを介して取得することができる。スマートカードは、サービスプロバイダが設置した地方の小売店や自動販売機において再支払い可能であってよい。別の代表的な実施形態では、加入者は、定額の料金体系で、利用可能なデータファイルのすべてに対して無制限にアクセスできる。
【0053】
好ましい実施形態では、データ・オン・デマンドの対話式の特徴により、クライアントは、利用可能なデータファイルをいつでも選択できる。クライアントが選択ボタンを押してから、選択されたデータファイルが再生を開始するまでの時間は、応答時間と呼ばれる。DODサービスを提供するために割り当てられるリソース(例えば、帯域幅、サーバの能力)が大きいほど、応答時間は短くなる。代表的な実施形態では、応答時間は、リソースの割り当ておよび所望のサービス品質に対する評価に基づいて決定することができる。
【0054】
上述した実施例は、本発明の特定の代表的な実施形態を例示したものであり、当業者は、これらから、他の実施例、変形例、変更例を容易に導くことができる。したがって、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されず、添付した特許請求の範囲によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
圧縮された映像データをパケットのストリームとトランスポートパケットのストリームとにパケット化する従来技術の処理を示す図。
【図2】
MPEG−2規格に従った従来技術のシステムを示すブロック図。
【図3】
従来技術のVODシステムを示す簡略化した機能ブロック図。
【図4】
本発明の一実施形態に従ったデジタル放送サーバを示すブロック図。
【図5】
本発明の別の実施形態に従ったVODサーバを示すブロック図。
【図6】
本発明の別の実施形態に従った汎用デジタルデータサーバを示すブロック図。
【図7】
本発明の一実施形態に従ったVODデータでの使用に適したチャネルサーバを示すブロック図。
【図8】
本発明のさらに別の実施形態に従った汎用STBのハードウェアアーキテクチャを示すブロック図。
【符号の説明】
102…映像シーケンス
104…ヘッダ
106…圧縮映像データ
108…PESパケットストリーム
110…PESパケットヘッダ
112…トランスポートストリーム
114…トランスポートストリームヘッダ
200…デジタル放送システム
202…デジタル放送サーバ
204…セットトップボックス
206…映像エンコーダ
208…エンコード映像
210…パケット化手段
212…パケット化されたエンコード映像
214…トランスポートストリームマルチプレクサ
216…音声エンコーダ
218…エンコード音声
220…パケット化手段
222…パケット化されたエンコード音声
224…配信インフラ
230…トランスポートストリームデマルチプレクサ
232…映像デコーダ
234…クロック制御部
236…音声デコーダ
238…リンク
240…リンク
300…VODシステム
304…VODSTB
310…映像サーバ
312…映画記憶システム
314…配信インフラ
402…映像ソース
404…デジタルデータエンコーダ
406…デジタル放送装置
408…データマージ装置
410…チャネルサーバ
411…チャネルサーバ
412…アップコンバータ
414…合成増幅器
416…合成済みデータストリーム
418…出力
450…VODサーバ
500…汎用放送サーバ
502…中央制御サーバ
504…中央記憶装置
506…データバス
550…CPU
552…QAMモジュレータ
554…ローカルメモリ
556…ネットワークインタフェース
600…汎用STB
602…QAMデモジュレータ
604…CPU
608…ローカルメモリ
610…バッファメモリ
612…デコーダ
614…グラフィクスオーバレイモジュール
618…ユーザインタフェース
620…通信リンク
622…データバス
624…出力装置
【発明の簡単な説明】
本発明は、ビデオ・オン・デマンドおよびデジタル放送の技術に関する。特に、本発明は、任意の放送媒体からのVOD、デジタル放送、タイムシフトなどの完全デジタルサービスと、これらの様々なデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。
【0002】
【発明の背景】
デジタルデータのエンコードおよび伝送には、様々な機構を利用することができる。例えば、国際標準化機構(以下、「ISO/IEC」と呼ぶ)は、動画と、動画に関係する音声と、を符号化するための規格(MPEG−2)を作成した。MPEG−2は、広く用いられており、本発明にも関連することから、ある程度の予備的な議論をすることが有益である。
【0003】
ISO/IECのMPEG−2規格は、4つの文書に記載されている。文書ISO/IEC 13818−1(システム)は、その仕様のシステム符号化を記載している。この文書は、音声および映像のデータを組み合わせるための多重化構造と、リアルタイムで同期シーケンスを再生するために必要なタイミング情報を示す手段と、を規定している。文書ISO/IEC 13818−2(映像)は、映像データを符号化したものと、画像を再構築するために必要なデコード処理と、を記載している。文書ISO/IEC 13818−3(音声)は、音声データを符号化したものと、音声データを再構築するために必要なデコード処理と、を記載している。最後に、文書ISO/IEC 13818−4(適合性)は、符号化されたビットストリームの特徴を決定するための手順と、ISO/IEC文書 13818−1,13818−2,13818−3で示された要件への準拠を試験するための手順と、を記載している。これら4つの文書(併せて「MPEG−2規格」)は、引用によって本願に組み入れられる。
【0004】
デジタル放送システムにおいては、MPEG−2規格に従って多重化されるビットストリームは、「パケット化基本ストリーム」(すなわちPES)パケットと他の必要な情報を含むパケットとから構成された「トランスポートストリーム」である。「パケット化基本ストリーム」(すなわちPES)パケットは、「基本ストリームデータ」を伝送するために用いられるデータ構造である。「基本ストリーム」は、ただ1つのストリームIDと共にPESパケットのシーケンスに含まれて伝送される(a)符号化された映像、(b)符号化された音声、(c)その他の符号化されたビットストリームを総称した用語である。トランスポートストリームは、共通の時間基準を有する1つの番組の映像および音声の圧縮ストリームの多重化をサポートする。
【0005】
従来技術の図1は、映像シーケンス102内の圧縮映像データ106を、PESパケットのストリーム108にパケット化し、次いで、トランスポートストリームパケットのストリーム112にパケット化する工程を示している。具体的には、映像シーケンス102は、種々のヘッダ104と、関連の圧縮映像データ106と、を含む。映像シーケンス102は、可変長のセグメントに分解される。各セグメントは、関連のPESパケットヘッダ110を有し、PESパケットストリーム108を形成する。PESパケットストリーム108は、次に、セグメントに分解される。各セグメントは、トランスポートストリームヘッダ114を付与されて、トランスポートストリーム112を形成する。トランスポートストリーム112の各トランスポートストリームパケットは、188バイト長である。
【0006】
トランスポートストリームは、1以上の独立した時間基準を有する1以上の番組が、1つのストリームに合成されることを許容する。トランスポートストリームは、データの記憶および/または転送手段にノイズが多い場合に有用である。トランスポートストリームおよびそれを構成するパケット化基本ストリーム(PES)の速度は、固定であっても可変であってもよい。この速度は、トランスポートストリーム内のプログラムクロック基準(すなわちPCR)フィールドの値および位置によって定義される。
【0007】
PESパケットは、MPEG−2規格で定義される場合には、24ビットの開始コードプレフィックスフィールドを備えるPESパケットヘッダと、8ビットのストリームIDフィールドと、16ビットのPESパケット長フィールドと、オプションのPESヘッダと、ペイロードすなわちデータ部106と、を含む。これらのフィールドの各々は、MPEG−2規格で記述される。
【0008】
MPEG−2規格は、映像および音声データのエンコードおよび転送に重点を置いている。一般に、MPEG−2規格は、映像および音声データを、より効率的に記憶および通信できるような圧縮アルゴリズムを用いる。
【0009】
従来技術の図2は、デジタル放送データの処理に適したデジタル放送サーバ202とセットトップボックス204とを含むデジタル放送システム200を示すブロック図である。図2は、システムの構成要素だけではなく、MPEG−2規格に従って、映像および音声データをエンコード、通信(デジタル放送サーバ202からセットトップボックス204への通信)、デコードする処理の流れも示している。図示するように、典型的な従来技術の放送方法では、MPEG−2トランスポートストリームは、ストリーミング方式で用いられる。
【0010】
デジタル放送サーバ202では、映像データは、映像エンコーダ206に供給される。映像エンコーダ206は、MPEG−2規格(文書ISO/IEC 13818−2記載の規格)に従って映像データをエンコードする。映像エンコーダ206は、エンコード映像208をパケット化手段210に供給する。パケット化手段210は、エンコード映像208をパケット化する。そして、パケット化手段210によってパケット化されたエンコード映像212は、トランスポートストリームマルチプレクサ214に供給される。
【0011】
同様に、デジタル放送サーバ202では、音声データは、音声エンコーダ216に供給される。音声エンコーダ216は、MPEG−2規格(文書ISO/IEC 13818−3記載の規格)に従って音声データをエンコードする。音声エンコーダ216は、エンコード音声218をパケット化手段220に供給する。パケット化手段220は、エンコード音声218をパケット化する。そして、パケット化手段220によってパケット化されたエンコード音声222は、トランスポートストリームマルチプレクサ214に供給される。
【0012】
トランスポートストリームマルチプレクサ214は、エンコードされた音声および映像パケットを多重化し、その多重化されたストリームを、配信インフラ224を介してセットトップボックス204に送信する。配信インフラ224は、例えば、光ファイバを用いて非同期転送モード(ATM)送信プロトコルを実装する電話網および/またはケーブルTV(CATV)システムであってよい。配信インフラ224のリモートエンドにあるセットトップボックス204では、トランスポートストリームデマルチプレクサ230が、多重化されたトランスポートストリームを受信する。ある特定のパケットの識別番号に基づいて、トランスポートストリームデマルチプレクサ230は、エンコードされた音声および映像パケットを分離し、映像パケットをリンク238を介して映像デコーダ232に供給し、音声パケットをリンク240を介して音声デコーダ236に供給する。
【0013】
トランスポートストリームデマルチプレクサ230は、さらに、タイミング情報をクロック制御部234に供給する。クロック制御部234は、トランスポートストリームデマルチプレクサ230によって供給されたタイミング情報に基づいて(例えば、PCRフィールドの値に基づいて)、映像デコーダ232および音声デコーダ236の両方にタイミング出力を供給する。映像デコーダ232は、最初に映像エンコーダ206に供給された映像データに対応する映像データを提供する。同様に、音声デコーダ236は、最初に音声エンコーダ216に供給された音声データに対応する音声データを提供する。
【0014】
従来のVODアーキテクチャでは、サーバまたは複数サーバのネットワークは、標準的な階層クライアント・サーバモデルでクライアントと通信する。例えば、クライアントは、データファイル(例えば映像データファイル)の要求をサーバに送信する。サーバは、クライアントの要求に応じて、要求されたデータファイルをクライアントに送信する。標準的なクライアント・サーバモデルでは、1以上のサーバが、クライアントのデータファイル要求を満たすことができる。クライアントは、後で使用するために、受信したあらゆるデータファイルを不揮発性メモリにローカルに記憶する能力を有していてもよい。標準的なクライアント・サーバモデルは、双方向通信のインフラを必要とする。既存のケーブルが単方向の通信しか提供できないため、現時点で双方向通信を行うには、新しいインフラを構築する必要がある。双方向通信インフラの例として、光ファイバ・同軸ハイブリッドケーブル(HFC)や、すべてのファイバインフラが挙げられる。既存のケーブルを置き換えると、非常にコストが掛かるため、その結果としてのサービスは、大部分のユーザにとっては手ごろな価格とならないだろう。
【0015】
従来技術の図3は、VODシステム300の簡略化した機能ブロック図を示す。システムの中心には、映画記憶システム312に存在するデジタル映画を、配信インフラ314に送信する映像サーバ310がある。この配信インフラ314は、例えば、光ファイバを用いて非同期転送モード(ATM)送信プロトコルを実装する電話網および/またはケーブルTV(CATV)システムであってよい。配信インフラ314は、映像サーバ310によって提供される送信情報に基づいて、映画を個々の家に配信する。
【0016】
VODシステム300は、さらに、VODシステム300におけるVOD処理に適した複数のVODSTB304を備える。各STB304は、デジタル映画を受信およびデコードし、TVセットまたはモニタに表示するための信号に変換する。さらに、配信インフラ314は、視聴者がデジタル映画の上映を命令および制御するための「バックチャネル」を備えている。バックチャネルは、配信ネットワーク314を介してVODSTB304から映像サーバ310へ命令を送信する。映像サーバ310の主な機能は、デジタル映像ストリームを、それらの格納場所から要求している視聴者へ送ることである。
【0017】
上述の議論が示すように、1つのシステム内でVODとデジタル放送の両方を提供する従来の方法はない。その代わり、従来の方法は、種々の要因によって制限されている。1つの主要な制限要因は、ストリーミング方式でMPEG−2トランスポートストリームを用いる従来技術である。さらに、従来技術のVODシステムは、動作するために双方向通信のリンクを必要とする。既存のインフラを置き換えることなく、実質的にすべての伝送媒体を通して多数のクライアントにデジタル放送およびオン・デマンドサービスを提供することが可能なシステムを提供することが望まれている。さらに、多重放送のような視聴者のための視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく、放送を一時停止、録画、静止する仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する方法が必要とされている。単方向通信のリンクを介してこの機能を提供することが、さらに望まれる。
【0018】
【発明の概要】
本発明は、任意の放送媒体からのVODや、デジタル放送、タイムシフトなどの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。
【0019】
本発明の第1の実施形態は、複数のチャネルを介して単方向通信により完全デジタルサービスを提供する汎用放送システムを開示している。これらのチャネルは、VODまたはデジタル放送のいずれかを提供するのに適している。他のチャネルは、他の目的のために用いられてよく、本発明は、さらなるサービスを妨げることはない。
【0020】
汎用放送システムは、汎用放送システムの第1のチャネルを通してデジタル放送データを送信するのに適したデジタル放送回路を備える。デジタル放送回路は、第1のチャネルを通して放送されるデータを提供する複数のデジタル放送データソースと、複数のデジタルデータエンコーダと、第1のデータマージ装置と、第1のチャネルサーバと、第1のチャネルアップコンバータと、を備える。各デジタルデータエンコーダは、複数のデータソースのうちの対応する唯一のソースに接続されており、受信したデータをデジタル番組ストリーム形式にエンコードするよう動作可能である。第1のデータマージ装置は、デジタルデータエンコーダに接続されており、デジタル番組ストリーム形式で受信されたデータをマージして第1のマージ済みデジタルストリームデータを生成するよう動作可能である。
【0021】
第1のチャネルサーバは、データマージ装置に接続されており、第1のマージ済みデジタルストリームデータから第1の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である。第1のアップコンバータ装置は、第1のチャネルサーバに接続されており、第1の変調中間周波信号を第1の高周波信号に変換するよう動作可能である。
【0022】
汎用放送システムは、さらに、第1のチャネル回路に接続された合成増幅器を備える。合成増幅器は、第1の高周波信号などの受信した高周波信号を増幅、調整、合成するよう動作可能である。合成増幅器の出力は、単方向通信媒体を介して汎用放送システムの多くのチャネルを供給することに適している。
【0023】
本発明の別の実施形態によると、汎用放送システムは、さらに、第2のチャネルを介してオン・デマンドデータを提供することに適用されている。これは、中央制御サーバと、オン・デマンドのデータ供給が予定されているデータを記憶する中央記憶装置と、第2のチャネルのためのデータ・オン・デマンド回路と、によって実現される。データ・オン・デマンド回路は、第2のチャネルサーバCPUと、ローカルメモリと、モジュレータと、ネットワークインタフェースと、を有する第2のチャネルサーバを備える。第2のチャネルサーバは、ローカルメモリに記憶されたデジタルデータから第2の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である。
【0024】
データ・オン・デマンド回路は、さらに、第2のチャネルサーバに接続された第2のチャネルアップコンバータ装置を備え、第2のアップコンバータ装置は、第2の変調中間周波信号を、合成増幅器に提供される第2の高周波信号に変換するよう動作可能である。
【0025】
中央制御サーバは、第2のチャネルを選択し、中央記憶装置に記憶されたデータファイルを第2のチャネルで伝送するための配信マトリクスを計算するために用いられてもよい。第2の中央制御サーバは、さらに、第2の制御サーバにおいてオフラインでデータファイル情報の追加、削除、更新を行うよう動作可能である。
【0026】
本発明の一態様は、1つの放送システム内において、1つのチャネルでデジタル放送データを、別のチャネルでデータ・オン・デマンドを伝送するのに適したコンピュータ実行の汎用データ放送方法を開示している。この方法は、第1のチャネルを介してデジタル放送データを伝送することに適した第1のチャネルサーバを提供する工程と、第2のチャネルを介してデータ・オン・デマンドを伝送することに適した第2のチャネルサーバを提供する工程と、を備える。データの放送に先立って、その方法は、さらに、データ・オン・デマンド情報の伝送のために第1のチャネルサーバを準備する工程と、第1のチャネルがデジタル放送データを含むことを示す情報を含む電子番組ガイドを伝送する工程と、を備え、電子番組ガイドは、さらに、第2のチャネルがオン・デマンドデータを含むことを示す。その方法は、さらに、第1のチャネルおよび第2のチャネルからのデータを結合して伝送する工程を備える。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に示す実施形態の詳細な説明では、本願に添付され、実施形態の一部をなす図面を参照する。図面は、例として、本発明を実施可能な特定の実施形態を示している。それらの実施形態は、当業者が本発明を実施することを可能とするのに十分なほど詳細に描かれている。ただし、他の実施形態を用いてもよいことと、本発明の意図と範囲を逸脱することなしに、その他の変形例はもちろん、構造的、論理的、および電気的な変更が可能であることを理解すべきである。
【0028】
本発明は、VODやデジタル放送などの完全デジタルサービスと、これらの種々のデジタルサービスを取り扱うことのできる汎用セットトップボックス(STB)と、を提供するための方法およびシステムに関する。複数のハードウェアアーキテクチャと、電子番組ガイドを通して異なるサービスを識別する補足データ伝送方式と、によってそのような伝送が実現される。本発明の汎用STBは、電子番組ガイド内に受信された情報に基づいて、異なるサービスを区別することができ、大きなバッファを備えた独自のハードウェアアーキテクチャを備えるよう設計されている。本発明は、さらに、多重放送のような視聴の選択肢と、インターネットストリーミング放送の不安定さと質の悪さに苦しむことなく放送を一時停止、録画、静止する処理を備える仮想VCRタイムシフト機能と、を提供する。さらに、これらの種々のデジタルサービスは、単方向通信リンクを介して提供される。
【0029】
最初に、本発明に従って、デジタル放送番組を提供するのに適したデジタル放送サーバを示す図4を参照して、放送サーバについて論じる。次に、図5を参照して、本発明の別の実施形態に従ったVODサーバについて説明する。図6では、デジタル放送およびVODの複数のチャネルを提供する汎用放送サーバを説明する。そして、図7を参照して、VOD伝送に適したチャネルサーバについて説明する。
【0030】
図4によると、デジタル放送サーバの1つのチャネル部は、複数の映像ソース402と、複数のデジタルデータエンコーダ404と、データマージ装置408と、チャネルサーバ410と、アップコンバータ412と、合成増幅器414と、を備える。映像ソース402は、アナログ映像データ(例えば、カメラ、VCR、TV番組の映像データ)を供給してもよいし、デジタル映像データ(例えば、MPEGファイル、MPEGトランスポートストリーム)を供給してもよい。通常、各デジタルデータエンコーダ404は、MPEGエンコーダ/コンバータハードウェア装置であるが、他のエンコード規格を用いてもよいし、ソフトウェアでエンコードを実行してもよい。
【0031】
デジタルデータエンコーダ404から出力されるMPEGプログラムストリームは、合成済みデータストリーム416を生成するためのデータマージ装置408に供給される。データマージ装置408は、特定の用途に適した任意の形態でよい。例えば、データマージ装置408は、デジタルデータエンコーダ404の出力とチャネルサーバ410の入力とがイーサネット(商標)互換である場合には、イーサネット(商標)スイッチでよい。同様に、データマージ装置408は、適したインタフェースを有するコンピュータシステム内に実装されてもよい。
【0032】
チャネルサーバ410は、合成済みデータストリーム416に作用して、サブブロックとブロックとを有するパケットからなる出力418を生成する。好ましい実施形態では、ブロック数を次第に増大させ、32ビット、64ビット幅もしくはそれ以上のブロック数が満たされると(すなわち、232−1、264−1もしくは2n−1)、最終的にラップされて0に戻る。チャネルサーバ410によって生成される各パケットは、対応する番組IDを含む。この番組IDは、汎用STBが、受信したデータパケット(例えば、デジタル放送データまたはオン・デマンドデータ)の性質を後で決定することを可能とする。
【0033】
本発明の好ましい実施形態では、各データマージ装置408と関連するチャネルサーバ410とは、1つの装置406内に作製されている。しかしながら、これらの装置は、別個の装置として製造されてもよい。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態に従ったVODサーバ450のためのアーキテクチャを示す。VODサーバ450は、複数のチャネルサーバ411と、チャネルサーバ411のそれぞれに対応する複数のアップコンバータ412と、合成増幅器414と、中央制御サーバ502と、中央記憶装置504と、を備え、それぞれの構成要素は、図のようにデータバス506を介して接続されている。以下で説明するように、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ411の準備ができた際にリアルタイム伝送を開始するだけでなく、チャネルサーバ411のオフライン動作も制御する。中央記憶装置504は、デジタル形式でデータファイルを記憶する。
【0035】
代表的な実施形態では、中央記憶装置504に記憶されたデータファイルは、ネットワークに接続された中央制御サーバ502などの権限のあるコンピュータによって、標準的なネットワークインタフェース(例えば、イーサネット(商標)接続)を介してアクセスすることができる。チャネルサーバ411は、中央記憶装置504から読み出されたデータファイルを、中央制御サーバ502からの命令に従って提供する。デジタルデータの読み出しとVODのためのデジタルデータの伝送スケジューリングとは、リアルタイムデータ伝送を実行する各チャネルサーバ411が完全に準備されるように、「オフライン」で実行される。各チャネルサーバ411は、VODを提供する準備が整うと、中央制御サーバ502に通知する。このとき、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ411がVOD伝送を開始するよう制御することができる。
【0036】
好ましい実施形態では、中央制御サーバ502は、サービスプロバイダがドラッグ・アンド・ドロップ操作によってデータ配信をスケジューリングすることを可能にするためのグラフィックユーザインタフェース(図示せず)を備える。さらに、中央制御サーバ502は、チャネルサーバ410を認証および制御して、複数の配信マトリクスに従って開始または停止させる。単方向のVOD放送マトリクスを提供するためのシステムおよび方法は、2000年5月31日に出願され、出願番号09/584,832を有するKhoi Hoangの特許出願「SYSTEMS AND METHODS FOR PROVIDING VIDEO ON DEMAND SERVICES FOR BROADCASTING SYSTEMS」に記載されている。これは、引用によって本願に組み入れられる。
【0037】
中央制御サーバ502は、チャネルを自動的に選択し、選択されたチャネルにデータファイルを伝送するための配信マトリクスを計算する。中央制御サーバ502は、データファイル情報(例えば、所要時間、カテゴリ、レーティング、および/または、短い説明)の追加と削除と更新とを、オフラインで提供する。さらに、中央制御サーバ502は、中央記憶装置504に記憶されているデータファイルおよびデータベースを更新することによって中央記憶装置504を制御する。
【0038】
各チャネルサーバ411は、1つのチャネルに割り当てられ、1つのアップコンバータ412に接続されている。各チャネルサーバ411の出力は、対応するアップコンバータ412に適した周波数を有すると共に、直交振幅変調(QAM)によって変調された中間周波(IF)信号である。QAM変調IF信号は、採用された規格に依存する。米国で現在採用されている規格は、data−over−cable−systems−interface−specification(DOCSIS)規格であり、約43.75MHzのIF周波数を必要とする。好ましいチャネルサーバ411は、図7を参照して以下で詳しく説明されている。
【0039】
アップコンバータ412は、チャネルサーバ411から受け取ったIF信号を高周波信号(RF信号)に変換する。RF信号は、周波数および帯域幅を含み、所望のチャネルおよび採用された規格に依存する。例えば、ケーブルテレビチャネル80のための米国における現行の規格では、RF信号は、約559.25MHzの周波数と約6MHzの帯域幅とを有する。
【0040】
アップコンバータ412の出力は、合成/増幅器414に送られる。合成/増幅器414は、受け取ったRF信号を増幅、調節、合成した後、伝送媒体へ出力する。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態に従った汎用放送サーバ500を示している。汎用放送サーバ500は、オン・デマンドおよびデジタルデータ放送の両方を1つの放送サーバシステムで提供する。汎用放送サーバ500は、複数の映像ソース402と、複数のデジタルデータエンコーダ404と、それぞれがデータマージ装置408とチャネルサーバ410とを有する複数のデジタル放送装置406と、複数のチャネルサーバ411と、複数のアップコンバータ412と、合成増幅器414と、中央制御サーバ502と、中央記憶装置504と、を備え、それぞれの構成要素は、図のようにデータバス506を介して接続されている。
【0042】
中央制御サーバ502は、データマージ装置408とチャネルサーバ410,411とを制御する。デジタル放送は、ストリーミング番組データのマージ装置を通してリアルタイムで実行されるが、VODサービスは、オフラインでのチャネルサーバ411の準備を含むことがわかる。このように、汎用放送システム500は、VODやデジタル放送のような完全デジタルサービスを提供する。
【0043】
図7は、本発明の一実施形態に従った典型的なチャネルサーバ411を示している。チャネルサーバ411は、CPU550と、QAMモジュレータ552と、ローカルメモリ554と、ネットワークインタフェース556と、を備える。サーバコントローラ602は、チャネルサーバ411の動作全体を制御する。すなわち、サーバコントローラ602は、CPU50に対して、データファイルを複数のブロックに(さらに複数のサブブロックおよび複数のデータパケットに)分割するように命令する。また、サーバコントローラ602は、CPU550に対して、データ・オン・デマンドサービスの場合には、中央制御サーバ502によって提供された配信マトリクスに従って、伝送するデータブロックを選択し、選択されたデータをエンコードし、エンコードされたデータを圧縮し、次いで、圧縮されたデータをQAMモジュレータ552に送信するように命令する。
【0044】
QAMモジュレータ552は、バス(すなわちPCIバスまたはCPUローカルバス)またはイーサネット(商標)接続を介して伝送されるデータを受け取る。代表的な実施形態では、QAMモジュレータ552は、ダウンストリームQAMモジュレータ、フォワード型誤り訂正デコーダを備えるアップストリーム直交振幅変調/直交位相変位変調方式(QAM/QPSK)バーストデモジュレータ、および/または、アップストリームチューナを備えてもよい。QAMモジュレータ552の出力は、アップコンバータ412に直接適用できるIF信号である。
【0045】
ネットワークインタフェース556は、中央制御サーバ502からの命令のスケジューリングおよび制御と、中央制御サーバ502へのステータスの報告と、中央記憶装置504からのデータファイルの受信と、を実行するために、チャネルサーバ411を他のチャネルサーバ411および中央制御サーバ502に接続する。中央記憶装置504から読み出された任意のデータファイルは、サーバコントローラ502からの命令に従って処理される前に、チャネルサーバ411のローカルメモリ554に記憶することができる。代表的な実施形態では、チャネルサーバ411は、ケーブルチャネルの帯域幅(例えば、6、6.5または8MHz)と、QAM変調(例えば、QAM64またはQAM256)と、DODデータストリームの圧縮規格/ビットレート(すなわちMPEG−1またはMPEG−2)とに依存して、1以上のDODデータストリームを送信してよい。
【0046】
チャネル帯域幅、変調方式、要求される番組ビットレート(MPEG)に応じて、数多くのデジタル番組がアナログチャネルで放送可能である。例えば、QAM64を用いる6MHzのCATVチャネルでは、チャネルの最大スループットは、27Mb/sである。要求されるビットレートが2Mb/sの場合、理論的には、1つのアナログチャネルを通して13のデジタル番組を送信することができる。実際の数は、プロトコルのオーバヘッドのために、それよりも少なくなる。
【0047】
図8は、本発明の一実施形態に従った汎用STB600を示している。STB600は、QAMデモジュレータ602と、CPU604と、ローカルメモリ608と、バッファメモリ610と、映像および音声をデコード可能なデコーダ612と、グラフィクスオーバレイモジュール614と、ユーザインタフェース618と、通信リンク620と、図のようにこれらの装置を接続する高速データバス622と、を備える。CPU602は、クライアントの要求に応じてデータを選択し、選択されたデータをデコードし、デコードされたデータを解凍し、デコードされたデータを再組み立てし、デコードされたデータをローカルメモリ608またはバッファメモリ610に記憶し、記憶されたデータをデコーダ612に送信するために、汎用STB600の動作全体を制御する。代表的な実施形態では、ローカルメモリ608は、不揮発性メモリ(例えば、ハードドライブ)を備え、バッファメモリ610は揮発性メモリを備える。
【0048】
一実施形態では、QAMデモジュレータ602は、送信および受信モジュールと、以下に示す要素のうちの1以上と、を備える:プライバシ暗号化/復号化モジュール、フォワード型誤り訂正デコーダ/エンコーダ、チューナ制御部、ダウンストリームおよびアップストリームプロセッサ、CPU、および、メモリインタフェース回路。QAMデモジュレータ602は、変調IF信号を受け取り、信号をサンプリングおよび復調してデータを復元する。
【0049】
代表的な実施形態では、アクセスが許可されると、デコーダ612は、少なくとも1つのデータブロックをデコードして、出力画面上に表示可能な画像に変換する。デコーダ612は、再生、停止、一時停止、コマ送り、巻き戻し、早送りなど、加入クライアントからの命令をサポートする。デコーダ612は、クライアントが利用できるように、デコードされたデータを出力装置624に提供する。出力装置624は、テレビ、コンピュータ、任意の適当なディスプレイモニタ、VCRなどの任意の適切な装置でよい。
【0050】
グラフィクスオーバレイモジュール614は、表示された画像の質を、例えば、アルファブレンディングまたはピクチャ・イン・ピクチャ機能によって向上させる。代表的な実施形態では、サービスプロバイダが、本発明に従ったシステムを用いてゲーム・オン・デマンドサービスを提供する際に、ゲームプレイングモード中にグラフィクスを加速させるために、グラフィクスオーバレイモジュール614を用いることができる。
【0051】
ユーザインタフェース618は、ユーザがSTB600を操作することを可能とするものであり、リモートコントロール装置、キーボード、スマートカードなど、任意の適切な装置であってよい。通信リンク620は、さらなる通信接続を提供する。これは、別のコンピュータに接続されてもよいし、双方向通信を実施するために用いられてもよい。データバス622は、本発明に必要とされるリアルタイムでのデータ通信を実行するのに適した市販の「高速」データバスが好ましい。適切な例としては、USB、ファイヤワイヤなどが挙げられる。
【0052】
代表的な実施形態では、データファイルは、全てのケーブルテレビ加入者に対して放送されるが、データ・オン・デマンドサービスをデコードして楽しむことができるのは、互換性のあるSTB600を有するDOD加入者のみである。代表的な実施形態では、要求に応じてデータファイルを取得するための許可は、ユーザインタフェース618のスマートカードシステムを介して取得することができる。スマートカードは、サービスプロバイダが設置した地方の小売店や自動販売機において再支払い可能であってよい。別の代表的な実施形態では、加入者は、定額の料金体系で、利用可能なデータファイルのすべてに対して無制限にアクセスできる。
【0053】
好ましい実施形態では、データ・オン・デマンドの対話式の特徴により、クライアントは、利用可能なデータファイルをいつでも選択できる。クライアントが選択ボタンを押してから、選択されたデータファイルが再生を開始するまでの時間は、応答時間と呼ばれる。DODサービスを提供するために割り当てられるリソース(例えば、帯域幅、サーバの能力)が大きいほど、応答時間は短くなる。代表的な実施形態では、応答時間は、リソースの割り当ておよび所望のサービス品質に対する評価に基づいて決定することができる。
【0054】
上述した実施例は、本発明の特定の代表的な実施形態を例示したものであり、当業者は、これらから、他の実施例、変形例、変更例を容易に導くことができる。したがって、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されず、添付した特許請求の範囲によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
圧縮された映像データをパケットのストリームとトランスポートパケットのストリームとにパケット化する従来技術の処理を示す図。
【図2】
MPEG−2規格に従った従来技術のシステムを示すブロック図。
【図3】
従来技術のVODシステムを示す簡略化した機能ブロック図。
【図4】
本発明の一実施形態に従ったデジタル放送サーバを示すブロック図。
【図5】
本発明の別の実施形態に従ったVODサーバを示すブロック図。
【図6】
本発明の別の実施形態に従った汎用デジタルデータサーバを示すブロック図。
【図7】
本発明の一実施形態に従ったVODデータでの使用に適したチャネルサーバを示すブロック図。
【図8】
本発明のさらに別の実施形態に従った汎用STBのハードウェアアーキテクチャを示すブロック図。
【符号の説明】
102…映像シーケンス
104…ヘッダ
106…圧縮映像データ
108…PESパケットストリーム
110…PESパケットヘッダ
112…トランスポートストリーム
114…トランスポートストリームヘッダ
200…デジタル放送システム
202…デジタル放送サーバ
204…セットトップボックス
206…映像エンコーダ
208…エンコード映像
210…パケット化手段
212…パケット化されたエンコード映像
214…トランスポートストリームマルチプレクサ
216…音声エンコーダ
218…エンコード音声
220…パケット化手段
222…パケット化されたエンコード音声
224…配信インフラ
230…トランスポートストリームデマルチプレクサ
232…映像デコーダ
234…クロック制御部
236…音声デコーダ
238…リンク
240…リンク
300…VODシステム
304…VODSTB
310…映像サーバ
312…映画記憶システム
314…配信インフラ
402…映像ソース
404…デジタルデータエンコーダ
406…デジタル放送装置
408…データマージ装置
410…チャネルサーバ
411…チャネルサーバ
412…アップコンバータ
414…合成増幅器
416…合成済みデータストリーム
418…出力
450…VODサーバ
500…汎用放送サーバ
502…中央制御サーバ
504…中央記憶装置
506…データバス
550…CPU
552…QAMモジュレータ
554…ローカルメモリ
556…ネットワークインタフェース
600…汎用STB
602…QAMデモジュレータ
604…CPU
608…ローカルメモリ
610…バッファメモリ
612…デコーダ
614…グラフィクスオーバレイモジュール
618…ユーザインタフェース
620…通信リンク
622…データバス
624…出力装置
Claims (23)
- 各々がVODとデジタル放送とのいずれかを提供する複数のチャネルを介して、単方向通信によって完全デジタルサービスを提供する汎用放送システムであって、
前記汎用放送システムのデジタル放送チャネルである第1のチャネルのための第1のデジタル放送回路を備え、
前記第1のデジタル放送回路は、
各々が前記第1のチャネルを介してデジタル放送モードで放送されるデータを提供する複数の第1のデジタル放送データソースと、
各々が前記複数のデータソースのうちの対応する唯一のソースに接続される複数のデジタルデータエンコーダであって、各デジタルデータエンコーダは、受信したデータをデジタル番組ストリーム形式にエンコードするよう動作可能である、前記複数のデジタルデータエンコーダと、
前記複数のデジタルデータエンコーダに接続され、デジタル番組ストリーム形式で受信したデータをマージして第1のマージ済みデジタルストリームデータを生成するよう動作可能である第1のデータマージ装置と、
前記データマージ装置に接続され、前記第1のマージ済みデジタルストリームデータから第1の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である第1のチャネルサーバと、
前記第1のチャネルサーバに接続され、前記第1の変調中間周波信号を第1の高周波信号に変換するよう動作可能である第1のアップコンバータ装置と、
前記第1のチャネル回路に接続され、前記第1の高周波信号などの受信した高周波信号を増幅、調整、合成するよう動作可能である合成増幅器であって、前記合成増幅器の出力は、単方向通信媒体を介して前記複数のチャネルを供給するのに適している、前記合成増幅器と、
を備える汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、
前記複数の第1のデジタル放送ソースのうちの少なくとも1つは、アナログ映像ソースである、汎用放送システム。 - 請求項2に記載の汎用放送システムであって、
前記アナログ映像ソースは、アナログビデオカメラである、汎用放送システム。 - 請求項2に記載の汎用放送システムであって、
前記アナログ映像ソースは、アナログビデオカセットレコーダである、汎用放送システム。 - 請求項2に記載の汎用放送システムであって、
前記アナログ映像ソースは、テレビ番組ソースである、汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、
前記複数の第1のデジタル放送ソースのうちの少なくとも1つは、デジタル映像ソースである、汎用放送システム。 - 請求項6に記載の汎用放送システムであって、
前記デジタル映像ソースは、MPEGデータファイルである、汎用放送システム。 - 請求項6に記載の汎用放送システムであって、
前記デジタル映像ソースは、MPEGトランスポートストリームである、汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、
前記複数のデジタルデータエンコーダのうちの少なくとも1つは、MPEGエンコーダである、汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、
前記第1のデータマージ装置および前記第1のチャネルサーバは、1つの装置として作製される、汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、
前記第1のデジタル放送回路は、前記汎用放送システムの前記複数のチャネルのうちの一部のチャネルのための複数のデジタル放送回路のうちの1つである、汎用放送システム。 - 請求項1に記載の汎用放送システムであって、さらに、
中央制御サーバと、
オン・デマンドのデータ供給が予定されているデータを記憶する中央記憶装置と、
前記汎用放送システムのデータ・オン・デマンドチャネルである第2のチャネルのための第1のデータ・オン・デマンド回路を備え、
前記第1のデータ・オン・デマンド回路は、
第2のチャネルサーバCPUと、ローカルメモリと、モジュレータと、ネットワークインタフェースと、を有し、前記ローカルメモリに記憶されたデジタルデータから第2の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である第2のチャネルサーバと、
前記第2のチャネルサーバに接続され、前記第2の変調中間周波信号を、前記合成増幅器に提供される第2の高周波信号に変換するよう動作可能である第2のチャネルアップコンバータ装置と、
を備える、汎用放送システム。 - 請求項12に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、前記第2のチャネルを選択し、前記中央記憶装置に記憶されたデータファイルを前記第2のチャネルで伝送するための配信マトリクスを計算するよう動作可能である、汎用放送システム。 - 請求項13に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、さらに、前記第2の制御サーバにおいてオフラインでデータファイル情報の追加、削除、更新を行うよう動作可能である、汎用放送システム。 - 請求項12に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、前記中央記憶装置に記憶されたファイルを管理する、汎用放送システム。 - 各々がVODとデジタル放送とのいずれかを提供する複数のチャネルを介して、単方向通信によって完全デジタルサービスを提供する汎用放送システムであって、
前記汎用放送システムのデジタル放送チャネルである第1のチャネルのための第1のデジタル放送回路を備え、
前記第1のデジタル放送回路は、
各々が前記第1のチャネルを介してデジタル放送モードで放送されるデータを提供する複数の第1のデジタル放送データソースと、
各々が前記複数のデータソースのうちの対応する唯一のソースに接続される複数のデジタルデータエンコーダであって、各デジタルデータエンコーダは、受信したデータをデジタル番組ストリーム形式にエンコードするよう動作可能である、前記複数のデジタルデータエンコーダと、
前記複数のデジタルデータエンコーダに接続され、デジタル番組ストリーム形式で受信したデータをマージして第1のマージ済みデジタルストリームデータを生成するよう動作可能である第1のデータマージ装置と、
前記データマージ装置に接続され、前記第1のマージ済みデジタルストリームデータから第1の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である第1のチャネルサーバと、
前記第1のチャネルサーバに接続され、前記第1の変調中間周波信号を第1の高周波信号に変換するよう動作可能である第1のアップコンバータ装置と、
前記第1のチャネル回路に接続され、前記第1の高周波信号などの受信した高周波信号を増幅、調整、合成するよう動作可能である合成増幅器であって、前記合成増幅器の出力は、単方向通信媒体を介して前記複数のチャネルを供給するのに適している、前記合成増幅器と、
を備え、
前記汎用放送システムは、さらに、
中央制御サーバと、
オン・デマンドのデータ供給が予定されているデータを記憶する中央記憶装置と、
前記汎用放送システムのデータ・オン・デマンドチャネルである第2のチャネルのための第1のデータ・オン・デマンド回路と、
を備え、
前記第1のデータ・オン・デマンド回路は、
第2のチャネルサーバCPUと、ローカルメモリと、モジュレータと、ネットワークインタフェースと、を有し、前記ローカルメモリに記憶されたデジタルデータから第2の変調中間周波信号を生成するよう動作可能である第2のチャネルサーバと、
前記第2のチャネルサーバに接続され、前記第2の変調中間周波信号を、前記合成増幅器に提供される第2の高周波信号に変換するよう動作可能である第2のチャネルアップコンバータ装置と、
を備える、汎用放送システム。 - 請求項16に記載の汎用放送システムであって、
前記第1のデータマージ装置および前記第1のチャネルサーバは、1つの装置として作製される、汎用放送システム。 - 請求項16に記載の汎用放送システムであって、
前記第1のデジタル放送回路は、前記汎用放送システムの前記複数のチャネルのうちの一部のチャネルのための複数のデジタル放送回路のうちの1つである、汎用放送システム。 - 請求項16に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、前記第2のチャネルを選択し、前記中央記憶装置に記憶されたデータファイルを前記第2のチャネルで伝送するための配信マトリクスを計算するよう動作可能である、汎用放送システム。 - 請求項19に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、さらに、前記第2の制御サーバにおいてオフラインでデータファイル情報の追加、削除、更新を行うよう動作可能である、汎用放送システム。 - 請求項16に記載の汎用放送システムであって、
前記中央制御サーバは、前記中央記憶装置に記憶されたファイルを管理する、汎用放送システム。 - 各々がVODとデジタル放送とのいずれかを提供する複数のチャネルを介して、単方向通信によって完全デジタルサービスを提供する汎用放送システムであって、
各々がデジタル放送チャネルであり、前記汎用放送システムの前記複数のチャネルの対応する一部のチャネルのための複数のデジタル放送回路であって、前記各デジタル放送回路は、対応するチャネルを介してデジタル放送データを生成するよう動作可能である、前記複数のデジタル放送回路と、
中央制御サーバと、
オン・デマンドのデータ供給が予定されているデータを記憶する中央記憶装置と、
各々がデータ・オン・デマンドチャネルであり、前記汎用放送システムの前記複数のチャネルの対応する一部のチャネルのための複数のデータ・オン・デマンド回路であって、前記各データ・オン・デマンド回路は、対応するチャネルを介してオン・デマンドデータを生成するよう動作可能であり、前記各データ・オン・デマンド回路は、チャネルサーバCPUと、ローカルメモリと、モジュレータと、ネットワークインタフェースと、を有する対応するチャネルサーバを含む、前記複数のデータ・オン・デマンド回路と、
を備え、
前記中央制御サーバは、特定のデータ・オン・デマンドチャネルを選択し、前記中央記憶装置に記憶されたデータファイルを前記データ・オン・デマンドチャネルで伝送するための配信マトリクスを計算して、前記第2の制御サーバにおいてオフラインでデータファイル情報の追加、削除、更新を行うよう動作可能である、汎用放送システム。 - コンピュータによって実施される汎用データ放送方法であって、
第1のチャネルを介してのデジタル放送データの伝送に適した第1のチャネルサーバを提供する工程と、
第2のチャネルを介してのデータ・オン・デマンドの伝送に適した第2のチャネルサーバを提供する工程と、
データの放送に先行して、データ・オン・デマンド情報の伝送のために第1のチャネルサーバを準備する工程と、
前記第1のチャネルがデジタル放送データを含むことを示す情報を含む電子番組ガイドを送信する工程であって、前記電子番組ガイドは、さらに、前記第2のチャネルがオン・デマンドデータを含むことを示す、前記工程と、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルからのデータを合成して伝送する工程と、
を備える、汎用データ放送方法。
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