JP2004364243A - 音声処理装置及び音声処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信帯域の節減と、端末における処理負荷を低減させながら、高音質の着信メロディーを再生することを課題とする。
【解決手段】携帯電話機は、ネットワークを経由して楽譜データ31を取得する。また、携帯電話機に着脱可能なメモリカード16には、音源データ32が格納されている。CPU13、DSP14によって楽譜データ31は圧縮デジタルオーディオデータ34に変換される。変換された圧縮デジタルオーディオデータ34は、ファイル化され、内部メモリ17に格納される。着信時には、圧縮デジタルオーディオデータ34の再生処理が行われ、スピーカ18より着信メロディーが再生される。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯端末及び車載端末などの可搬性通信端末における音声処理技術に関する。
従来より、携帯端末や車載端末などの可搬性通信端末においては、各種の音声データの再生が可能となっている。例えば、携帯電話機では着信時に様々な着信メロディーを再生することが可能である。最近では、携帯電話機メーカーが競って、着信メロディーの音質の向上を図っている。
着信メロディーの高音質化を実現するためには、携帯電話機に高い処理能力が要求されることになるが、一方では、携帯電話機のコンパクト化および省電力化のニーズも高い。したがって、携帯電話機の処理能力を無制限に高めるわけにはいかない。
有線インターネットにおいてはブロードバンド化が進み、数メガバイト程度のCDクオリティーの圧縮デジタルオーディオデータを短時間に伝送することが可能となっている。しかし、モバイルネットワークでは第三世代(3G)携帯電話においても下り100kbpsか数百kbpsが平均速度の限界であり、数メガバイトにもなるような圧縮デジタルオーディオデータ(例えばmp3ファイル)を伝送するには時間的にもコスト的にもいまだ敷居が高い。
さらに今後主流になると考えられる映像をふくむマルチメディアデータ伝送においては、動画データの伝送に多くの通信帯域を割かれるためにBGM音楽データに割り当てられる帯域は縮減させられざるを得ない。
こうした観点から、1曲の容量が数十kバイト程度で済むMIDIデータは、映像のBGM音源として、また、通信費用に関する負荷の少ない着信メロディー配信用のデータ規格として、まだ優位性を保ちつづけると考えられる。
しかし、MIDIデータから得られる音楽情報は、デジタルオーディオデータから得られる音楽情報に比べて相対的に情報量が少ないという問題がある。これを解決するため、現状の携帯電話ではウェーブテーブルデータ(MIDI音源)の高品質化に加えて、ポリフォニー数の増加によって再生音の豊かさを維持する方向にある。MIDIデータの伝送は、ポリフォニー数を増加した場合でも、オーディオデータの伝送や動画伝送に比べると相対的にはほとんど伝送容量に対するインパクトが少ないからである。
しかしながら、こうしたMIDIデータのポリフォニー数の増大(現時点では40ポリフォニー程度)は再生側での多大なCPUパワーを要求するようになってきている。その結果、携帯電話のハードウエアはMIDI音源の再生処理にますます多くのリソースを割かなくてはならなくなっている。
こうしたシステムは結果的に端末の高コスト化をもたらすだけではなく、今後主流になる音楽だけではない映像もふくめたマルチメディアデータの同期再生に関して映像・音声データと、それとは異なる時間管理をされた音楽データの再生同期制御をおこなわなくてはならないという点でソフトウエア開発的にも大きな負荷を強いるものとなる。
下記に示す特許文献1では、オーディオデータを楽譜データ(音階データ)に変換した上で携帯端末のメモリに格納し、着信音の再生時には、楽譜データをオーディオデータに変換して再生する技術が開示されている。
特開2001−69199号公報
上述した特許文献1に示した技術は、通信を利用して着信音のデータを取得することを前提としていない。したがって、通信帯域についての問題は解消していない。また、楽譜データから良質なオーディオデータへ変換するための方式に関して記載されていないため、再生される着信音の音質は単純な音波形にならざるを得ない。さらに、着信時に楽譜データをオーディオデータに変換することとしているが、発音ポリフォニー数が多いほど、着信時により多くのCPUパワー消費するという問題がある。
そこで、本発明は、可搬性通信端末に対する処理負荷および通信帯域に対する負荷を低減させつつも、再生する音声の高音質化を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、モバイルネットワークにおいて音楽データに割り当てることのできる通信帯域の少なさを配慮し、楽譜データによる音源配信は維持しつつも、配信後、可搬性通信端末上で当該の楽譜データを圧縮デジタルオーディオファイルに事前変換することで楽譜データの多音ポリフォニーリアルタイム再生時にかかわる高演算負荷を縮減する。さらに楽譜データを高音質なオーディオデータファイルに変換するために必要な大容量の音源データを外部メディアで提供することにより、再生音楽音質を飛躍的に向上させる。
すなわち、請求項1の発明は、可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理装置であって、無線通信により取得した楽譜データを、音源データを用いてオーディオデータファイルに変換する変換手段と、前記オーディオデータファイルを格納する記憶手段と、所定のイベントの発生に応答して前記オーディオデータファイルを再生する再生手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の音声処理装置において、前記変換手段は、通信により取得した楽譜データを、音源データを用いて圧縮オーディオデータファイルに変換する手段、を含み、前記再生手段は、前記記憶手段に格納された前記圧縮オーディオデータファイルを再生する手段、を含む。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の音声処理装置において、前記音源データは、前記可搬性通信端末に着脱可能な記憶媒体に格納されている。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の音声処理装置において、前記再生手段は、前記可搬性通信端末の着信時に着信音として前記オーディオデータファイルを再生する。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の音声処理装置において、前記再生手段は、前記可搬性通信端末におけるユーザ操作に応答して前記オーディオデータファイルを再生する。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の音声処理装置において、前記可搬性通信端末は、携帯端末を含む。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の音声処理装置において、前記可搬性通信端末は、車載端末を含む。
また、請求項8の発明は、可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理装置であって、音源データを格納し前記可搬性通信端末に着脱可能な記憶媒体から前記音源データを読み取る読取手段と、前記記憶媒体から読み取られた前記音源データを用いて楽譜データを演算処理することにより、音声の再生を行う再生手段と、を備えている。
また、請求項9の発明は、可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理方法であって、あらかじめ無線通信により取得した楽譜データを、音源データを用いてオーディオデータファイルに変換し、前記可搬性通信端末の備える記憶手段に格納する工程と、所定のイベントの発生に応答して前記オーディオデータファイルを再生する工程と、を備えている。
請求項1ないし7及び9記載の発明では、通信により楽譜データを取得し、オーディオデータファイルに変換して格納するので、通信帯域を節減することが可能であり、また、変換済のオーディオデータファイルを再生するので、再生時における端末の処理負荷を低減させることが可能である。
特に請求項2記載の発明では、オーディオデータファイルを圧縮して格納するので、保存領域を節減することが可能である。
特に請求項3記載の発明では、音源データを着脱可能な記憶媒体に格納するので、大容量の音源データを利用することが可能である。
特に請求項4記載の発明では、着信時における端末の処理負荷を低減させることができるとともに、着信音として高音質なオーディオデータファイルを再生できる。
特に請求項5記載の発明では、ユーザの任意の時点で高音質なオーディオデータファイルを再生できる。
特に請求項6記載の発明では、携帯端末において高音質なオーディオデータファイルを再生できる。
特に請求項7記載の発明では、車載端末において高音質なオーディオデータファイルを再生できる。
請求項8記載の発明では、音源データを着脱可能な記憶媒体に格納するので、楽譜データを利用して高音質の音源データを再生可能である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、この明細書において「可搬性通信端末」とは、動作させつつ搬送可能な通信端末の意であり、携帯電話機や携帯情報端末(PDA)などの「携帯端末」、及び、カーナビゲーション装置やカーテレマティクス装置などの「車載端末」等を含む。
<1.第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる可搬性通信端末である携帯電話機10の機能ブロック図である。携帯電話機10は、アンテナ11、通信部12を介して携帯電話基地局との間で、通話音声データや各種データの送受信を行うことが可能である。
CPU13は、オーディオデータの処理を含め、携帯電話機10の全体制御を行う。DSP14は、オーディオデータの圧縮や解凍処理を行う。また、携帯電話機10は、メモリカード16を着脱可能としており、カードI/F15を介して、メモリカード16にアクセス可能としている。メモリカード16としては、たとえば、SDメモリカードを利用可能である。さらに、携帯電話機10は、内部メモリ17を備えている。内部メモリ17は、たとえば、フラッシュメモリなどが利用可能である。なお、図1において、マイクや操作ボタンなどの機能部は図示省略しているが、携帯電話機10は、音声通話に関する各種機能部や、データの送受信に関わる各機能部を備えている。
次に、図2を参照しながら、本実施の形態における音声処理の流れを説明する。携帯電話機10は、アンテナ11および通信部12を介して通信を行い、楽譜データ31を取得し、楽譜データ31を内部メモリ17に格納する。
この明細書において、楽譜データとは、音楽の情報を所定のフォーマットで記述したデータである。具体的には音楽を、音階を示す情報、音の長さを示す情報、音色を示すコード、などで記述したデータである。楽譜データとしては、たとえば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格のデータが挙げられる。MIDIとは、音の高さ、大きさ、長さ、音色、効果を数値化した演奏情報を伝達するための統一規格である。
つまり、楽譜データは、音の波形を表したデータではなく、たとえば、テキストデータで音の情報を記述したデータであるので、そのデータ量は、デジタルオーディオデータに比べて非常に小さい。ここで、デジタルオーディオデータとは、音の波形を数値化したデータである。たとえば、デジタルオーディオデータは、波形をサンプリングおよび量子化することによって得られるWAVデータ、AUデータ、AIFFデータなどが挙げられる。
このように、本実施の形態においては、データサイズの小さい楽譜データ31を通信により取得する。したがって、着信メロディーのソースとしての楽譜データ31を取得する際のデータ転送時間を短縮するとともに、データ転送に使用する通信帯域を節減するようにしている。
ここで、前述したように、着信メロディーの高音質化に伴い、ポリフォニー数が増加傾向にあるが、ポリフォニー数が増加した場合にも、MIDIデータのデータサイズに与える影響は小さく、データ転送量を小さくすることができる。
一方、メモリカード16には、音源データ32が格納されている。音源データ32の取得方法は、特に限定されるものではない。たとえば、PC等のコンピュータのメモリカードスロットにメモリカード16を挿入し、PC等に格納された音源データ32を、メモリカード16に転送することによって取得される。あるいは、携帯電話機10が通信により音源データ32を取得し、メモリカード16に格納するようにしてもよい。また、音源データ32の供給方法として、あらかじめ音源データ32を格納したメモリカード16を店舗で販売するようにしてもよい。
ここで、音源データ32とは、楽譜データ31を再生するための波形データであり、楽譜データ31に記述された情報に基づいて、音楽を再生するためのデータベースである。音源データ32は、様々な楽器や音色に対応した波形データを備えることができる。これにより、楽譜データ31において、それら各楽器や音色が指定されていれば、音源データ32から対応する波形データを選択して再生することにより、様々な楽器や音色を再生することが可能である。音源データ32としては、たとえば、WAVEテーブルやMIDI音源などと呼ばれるものが存在する。
楽譜データ31が内部メモリ17に格納され、音源データ32がメモリカード16に格納されている状態で、CPU13は、楽譜データ31と音源データ32を用いて演算処理を行うことにより、非圧縮のデジタルオーディオデータ33を生成する。非圧縮のデジタルオーディオデータ33をファイル化したものとしては、たとえば、WAVファイル形式のデータ等がある。
ここで、本発明においては、着信音を、楽譜データと音源データとからリアルタイムに生成しなくてはならないシステムの場合と異なり、デジタルオーディオデータ33を時間をかけてゆっくりと生成することが可能である。よって、結果的に携帯端末におけるCPUの必要スペックを引き落とすことができる。
次に、DSP14は、非圧縮のデジタルオーディオデータ33を圧縮処理(encode)し、圧縮デジタルオーディオデータ34を生成する。圧縮デジタルオーディオデータ34をファイル化したものとしては、たとえば、mp3ファイル形式のデータや、mp4ファイル形式のデータがある。
圧縮デジタルオーディオデータ34が生成されると、当該データはファイル化され内部メモリ17に格納される。なお、本実施の形態においては、CPU13とDSP14を用いて圧縮デジタルオーディオデータ34を生成するようにしたが、CPU13あるいはDSP14の一方のみで処理するようにしてもよい。
このように、携帯電話機10で使用する着信メロディーは、まず、楽譜データ31として、ネットワーク経由で取得される。そして、楽譜データ31を圧縮されたデジタルオーディオデータ34に変換し、ファイル化して内部メモリ17に格納するのである。1つの実施例としては、携帯電話機10は、まず、ネットワーク経由でMIDIデータを取得し、このMIDIデータをmp3ファイルデータに変換して、内部メモリ17に格納するのである。
内部メモリ17に圧縮デジタルオーディオデータ34が格納されている状態で、携帯電話機10が電話の着信(イベントE1)をすると、圧縮デジタルオーディオデータ34は、DSP14において解凍処理(decode)が行われ、非圧縮のデジタルオーディオデータ35の再生処理が行われる。そして、非圧縮のデジタルオーディオデータ35は、スピーカ18より再生されるのである。
なお、本実施の形態においては、圧縮デジタルオーディオデータ34の解凍処理および再生処理をDSP14で実行するようにしているが、CPU13によって、解凍処理および実行処理を行うようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、着信メロディーの再生の際、楽譜データ31および音源データ32を用いて再生するのではなく、内部メモリ17にファイル化され格納されている圧縮デジタルオーディオデータ34を再生するようにしている。したがって、ポリフォニー数が増加した場合でも、楽譜データ31および音源データ32を用いて再生する場合と比較して、CPU13やDSP14に対する処理負荷は非常に小さくなるのである。原則的には、再生和音数の制限を取り払うことが可能である。
つまり、楽譜データ31をネットワークを介して取得するので、ポリフォニー数が増加してもデータ容量が小さく、通信負荷を小さくすることが可能である。また、着信メロディーの曲の長さに関しても制約が少なくなる。そして、楽譜データ31がポリフォニー数の非常に多い情報であっても、着信音の再生時には、オーディオデータの形態をとっているので、CPUやDSP負荷は一定であり、自然音源に近い高音質の着信音あるいはBGMを再生することが可能である。
さらに、本実施の形態においては、音源データ32を外部メモリであるメモリカード16に格納するようにしている。したがって、端末が内蔵するメモリの容量に制限されることなく、大容量の外部メモリを利用することにより、高音質の音源データ32を利用することが可能となる。また、各種楽器に対応した多様な音源を含めることが可能となるので、多様な音楽ジャンルに対応した着信メロディを再生可能となる。
また、音源データ32をあらかじめ格納したメモリカードを販売するようにすれば、利用者は、音源データ32の格納されたメモリカードを携帯電話機10に挿入するだけで、容易に高音質の音源データ32を手に入れることが可能となるのである。
以上、本発明の第1の実施の形態について、携帯端末として携帯電話機10を例にとって説明したが、本発明の音声処理装置は、携帯情報端末(PDA)において動作させることも可能であり、同様の効果を奏するものである。そして、上記実施の形態においては、電話着信時に着信メロディーを再生する場合を例に説明したが、メール着信時において着信メロディーを再生する場合も同様に本発明を適用することが可能である。また、電話着信やメール着信に限らず、ユーザによる操作ボタンの操作など携帯端末の任意の動作(イベント)をトリガとしてメロディーを再生する場合にも適用することが可能である。
また、上記実施の形態においては、楽譜データ31を圧縮デジタルオーディオデータ34に変換し、ファイル化して内部メモリ17に格納するようにしたが、非圧縮のデジタルオーディオデータ33をファイル化して内部メモリ17に格納するようにしてもよい。この場合、着信時には、圧縮データを解凍する処理が不要である。ただし、内部メモリ17の容量を多く使用することになる。
また、ネットワーク経由で取得した楽譜データ31のうち、必要な部分だけをデジタルオーディオデータに変換してメモリに格納するようにしてもよい。たとえば、ダウンロードした楽譜データ31に基づいて音源データ32を再生し、これを視聴する。そして、自分の気に入ったフレーズのみデジタルオーディオデータに変換して保存するといった方法も可能である。
音源データ32を外部メディアに格納することは、本発明の1つの特徴であるが、この発明を実施する上で、楽譜データ31を圧縮デジタルオーディオデータ34に変換することは必須要件ではない。CPUやDSPの処理負荷が大きくなることを許容するならば、楽譜データ31を用いて、そのまま音源データ32を再生するようにしてもよい。この場合にも、携帯電話機に着脱可能なメモリカード16に格納された音源データ32を利用して、高音質の着信メロディーを再生可能である。
<2.第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、音声データとしての着信メロディーを携帯端末において処理する例について説明を行なったが、音声データに係る同様の処理をカーテレマティクス装置などの車載端末にて行なうことも可能である。本実施の形態では、車載端末で音声データを処理する例について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる可搬性通信端末であるカーテレマティクス装置40の機能ブロック図である。カーテレマティクス装置40は、GPS衛星から得られる位置情報とともに、無線通信により得られる各種のコンテンツを自動車の搭乗者に提供する車載端末である。カーテレマティクス装置40の無線通信には、携帯電話機向けのデータ通信規格が利用される。したがって、カーテレマティクス装置40は、一般的なカーナビゲーション装置などに搭載されるGPSアンテナ51及びGPS受信部52とともに、携帯電話機10と同様のアンテナ41及び通信部42を備えている。これらアンテナ41及び通信部42により、カーテレマティクス装置40は、携帯電話基地局との間でデータの送受信を行うことができ、インターネットなどのネットワークに含まれるサーバ装置などから各種データを取得することが可能となっている。
カーテレマティクス装置40は、携帯電話機10と同様にCPU43及びDSP44を備えている。CPU43はオーディオデータの処理を含めカーテレマティクス装置40の全体制御を行う。DSP44はオーディオデータの圧縮や解凍処理などの所定の処理を行う。また、カーテレマティクス装置40は、カードスロット(図示省略)にSDメモリカードなどのメモリカード46を着脱可能としており、カードI/F45を介して、メモリカード16にアクセス(読み取りや書き込み)可能となっている。
さらに、カーテレマティクス装置40は、各種データを記憶する内部記憶装置47、音声を出力するスピーカ48、及び、各種操作を行なうための操作パネル49を備えている。内部記憶装置47としては、たとえば比較的大きな記憶容量を有するハードディスクなどが利用可能である。操作パネル49は、液晶ディスプレイとタッチパネルとを備えて構成される。ユーザは操作パネル49の画面に表示された内容を確認しつつその画面上に触れることにより、各種コマンドをカーテレマティクス装置40に入力することが可能となっている。
図4は、カーテレマティクス装置40による音声処理の流れを説明するための図である。図4と図2と比較してわかるように、カーテレマティクス装置40による音声処理の流れは、上述した携帯電話機10とほぼ同様である。以下、このカーテレマティクス装置40による音声処理について説明する。
カーテレマティクス装置40においても、データサイズの比較的小さいMIDIデータなどの楽譜データ31が、アンテナ41および通信部42を介した無線通信により取得される。この取得された楽譜データ31は、内部記憶装置47に格納される。
また、様々な楽器や音色に対応した波形データである音源データ32は、メモリカード46内に格納されている。この音源データ32の取得方法は、特に限定されない。すなわち、音源データ32が格納されたPC等からのメモリカード46への転送、通信部42を介した無線通信により音源データ32をダウンロードした後のメモリカード46への記録、あるいは、予め音源データ32を格納したメモリカード46の購入などにより、メモリカード46に格納された状態で音源データ32が取得される。また、コンビニエンスストアなどの店頭に配置された店頭通信端末を利用し、所定のサーバ装置などから所望の音源データをダウンロードして、当該音源データを店頭通信端末に装着したメモリカード46に転送することで、音源データ32が取得されてもよい。
このように楽譜データ31が内部記憶装置47に格納され、音源データ32がメモリカード46に格納されている状態で、CPU43により演算処理がなされる。これにより、内部記憶装置47から読み出された楽譜データ31と、メモリカード46から読み出された音源データ32とに基づいて非圧縮のデジタルオーディオデータ33が生成される。この非圧縮のデジタルオーディオデータ33は、DSP14により圧縮(エンコード)され、圧縮デジタルオーディオデータ34に変換される。そして、この圧縮デジタルオーディオデータ34が、ファイル化されて内部記憶装置47に格納される。なお、CPU43とDSP44とのいずれか一方の処理によって圧縮デジタルオーディオデータ34が生成されてもよい。
このように、本実施の形態のカーテレマティクス装置40においても、まず、楽譜データ31がネットワーク経由で取得され、この楽譜データ31が圧縮デジタルオーディオデータ34に変換され、ファイル化して内部記憶装置47に格納されるようになっている。カーテレマティクス装置40の内部記憶装置47には、このようにして生成された様々な圧縮デジタルオーディオデータ34が記憶されることとなる。
内部記憶装置47に各種の圧縮デジタルオーディオデータ34が記憶されると、ユーザは操作パネル49を介して操作することにより、任意の時点において所望の圧縮デジタルオーディオデータ34を再生させることができる。すなわち、圧縮デジタルオーディオデータ34の再生指示となるユーザ操作(イベントE2)がなされたときは、まず、ユーザにより選択された圧縮デジタルオーディオデータ34が、DSP14により解凍(デコード)され、非圧縮のデジタルオーディオデータ35に変換される。そして、DSP14の処理により、生成された非圧縮のデジタルオーディオデータ35が、スピーカ48から再生出力されることとなる。なお、CPU43の処理によって非圧縮デジタルオーディオデータ35の解凍処理及び再生処理がなされてもよい。
以上のように、本実施の形態のカーテレマティクス装置40においても、音声データを再生するときに、楽譜データ31および音源データ32を波形データにリアルタイムに変換しつつ再生するのではなく、予め作成された圧縮デジタルオーディオデータ34を再生するようにしている。
したがって、ポリフォニー数が比較的多い音声データを再生する場合であっても、楽譜データ31および音源データ32をリアルタイムに用いて再生する場合と比較して、CPU13やDSP14に対する処理負荷は非常に小さくすることができ、再生和音数の制限を取り払うことができる。また、ポリフォニー数や演奏時間が増加してもデータサイズが小さい楽譜データ31を、ネットワークを介して取得する。このため、通信負荷が非常に小さくなり、高音質かつ長時間のメロディーを示すデータであっても、ネットワークを介して容易に取得できる。つまり、CPU13やDSP14に対する処理負荷、及び、通信部42における通信負荷が非常に少ない状態のまま、比較的高音質、かつ、比較的長時間の音声データを再生できることとなる。
一般にカーテレマティクス装置においては、データ通信に無線通信、例えば、携帯電話機向けのデータ通信規格が利用されるため、デジタルオーディオデータなどの比較的大きなデータサイズのコンテンツをネットワークを介して取得することは困難である。その一方で、カーテレマティクス装置が利用される自動車内においては、密閉空間であることやスピーカのサイズの制約が少ないことから、音楽を比較的高音質に再生できる環境が整っている。このことから、カーテレマティクス装置においては、比較的高音質かつ長時間の音声データを、例えばBGMとして再生したいという要望が強い。つまり、カーテレマティクス装置においては、大きなデータサイズの音声データの再生が要望される一方で、大きなデータサイズのコンテンツのネットワークを介した取得は困難であるという問題が生じていたわけである。
上述したように、本実施の形態のカーテレマティクス装置40によれば、通信部42における通信負荷が非常に少ない状態のまま、比較的高音質、かつ、比較的長時間の音声データを再生できる。このため、カーテレマティクス装置における上記問題を効果的に解決することができることとなる。
また、本実施の形態のカーテレマティクス装置においても、音源データ32が着脱可能な外部メモリであるメモリカード46に格納されるようになっている。したがって、格納された音源データ32の種類が異なる複数のメモリカード46を入れ替えることにより、多種多様な音色に対応したデジタルオーディオデータを容易に生成でき、多様なメロディーを例えばBGMとして再生できることとなる。
以上、本発明の第2の実施の形態として車載端末であるカーテレマティクス装置について説明したが、この発明は上記説明内容に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば上記では、ユーザ操作というイベントの発生に応答してオーディオデータファイルが再生されると説明したが、カーテレマティクス装置が電話着信やメール着信が可能なものであれば、第1の実施の形態と同様に、これらの着信時に(すなわち、電話着信やメール着信というイベントの発生に応答して)、着信メロディーとしてオーディオデータファイルが再生されてもよい。
また、メモリカード46に格納された状態で提供される音源データ32が、内部記憶装置47内にも複製されて記憶されるようになっていてもよい。これによれば、様々な音源データ32を内部記憶装置47内に記憶させることができ、非圧縮のデジタルオーディオデータ33を生成する際に、音源データを選択的に利用することが可能となる。その結果、所望の音色のデジタルオーディオデータを容易に生成できる。
また、第2の実施の形態においても、非圧縮のデジタルオーディオデータ33を内部記憶装置47に格納するようにしてもよい。この場合、音声の再生時には、圧縮データを解凍する処理が不要である。また、第2の実施の形態においても、ネットワーク経由で取得した楽譜データ31のうち必要な部分だけをデジタルオーディオデータに変換できるようになっていてもよい。
本実施の形態にかかる携帯電話機の機能ブロック図である。 本実施の形態にかかる携帯電話機の処理の流れを示す図である。 本実施の形態にかかるカーテレマティクス装置の機能ブロック図である。 本実施の形態にかかるカーテレマティクス装置の処理の流れを示す図である。
符号の説明
10 携帯電話機
11 アンテナ
12 通信部
13 CPU
14 DSP
16 メモリカード
17 内部メモリ
18 スピーカ
31 楽譜データ
32 音源データ
33 非圧縮デジタルオーディオデータ
34 圧縮デジタルオーディオデータ

Claims (9)

  1. 可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理装置であって、
    無線通信により取得した楽譜データを、音源データを用いてオーディオデータファイルに変換する変換手段と、
    前記オーディオデータファイルを格納する記憶手段と、
    所定のイベントの発生に応答して前記オーディオデータファイルを再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする音声処理装置。
  2. 請求項1に記載の音声処理装置において、
    前記変換手段は、
    通信により取得した楽譜データを、音源データを用いて圧縮オーディオデータファイルに変換する手段、
    を含み、
    前記再生手段は、
    前記記憶手段に格納された前記圧縮オーディオデータファイルを再生する手段、
    を含むことを特徴とする音声処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の音声処理装置において、
    前記音源データは、前記可搬性通信端末に着脱可能な記憶媒体に格納されていることを特徴とする音声処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の音声処理装置において、
    前記再生手段は、前記可搬性通信端末の着信時に着信音として前記オーディオデータファイルを再生することを特徴とする音声処理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の音声処理装置において、
    前記再生手段は、前記可搬性通信端末におけるユーザ操作に応答して前記オーディオデータファイルを再生することを特徴とする音声処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の音声処理装置において、
    前記可搬性通信端末は、携帯端末を含むことを特徴とする音声処理装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の音声処理装置において、
    前記可搬性通信端末は、車載端末を含むことを特徴とする音声処理装置。
  8. 可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理装置であって、
    音源データを格納し前記可搬性通信端末に着脱可能な記憶媒体から前記音源データを読み取る読取手段と、
    前記記憶媒体から読み取られた前記音源データを用いて楽譜データを演算処理することにより、音声の再生を行う再生手段と、
    を備えることを特徴とする音声処理装置。
  9. 可搬性通信端末に係る音声を処理するための音声処理方法であって、
    あらかじめ無線通信により取得した楽譜データを、音源データを用いてオーディオデータファイルに変換し、前記可搬性通信端末の備える記憶手段に格納する工程と、
    所定のイベントの発生に応答して前記オーディオデータファイルを再生する工程と、
    を備えることを特徴とする音声処理方法。
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