JP2003233379A - 波形合成装置および波形合成方法 - Google Patents

波形合成装置および波形合成方法

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JP2003233379A
JP2003233379A JP2002035636A JP2002035636A JP2003233379A JP 2003233379 A JP2003233379 A JP 2003233379A JP 2002035636 A JP2002035636 A JP 2002035636A JP 2002035636 A JP2002035636 A JP 2002035636A JP 2003233379 A JP2003233379 A JP 2003233379A
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waveform
data
music
synthesizing
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JP2002035636A
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Junichi Tagawa
潤一 田川
Hiroaki Yamane
裕明 山根
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Toshihiko Date
俊彦 伊達
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理負担増を招来することなく、高音質を図
りながらも波形ROMの容量を削減し、楽音をリアルタ
イム合成し発生することができる波形合成装置を提供す
ること。 【解決手段】 楽曲指示部101は、楽曲データを使用
波形情報抽出部104に送る。使用波形情報抽出部10
4は、楽曲の演奏に使用する全ての楽器を抽出する。波
形復号化部105は、楽曲の演奏で使用する全ての楽器
の波形データを圧縮波形記憶部106から取り出し、予
め全て復号化しておき、復号波形記憶部109に格納す
る。波形合成部103は、復号波形記憶部109に格納
されている復号化後の波形データに基づいて、波形をリ
アルタイム合成し、音声出力部110に楽音を発生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形を合成して、
楽音を発生し、音楽を演奏する波形合成装置に関し、よ
り特定的には、波形ROMを用いた波形合成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子楽器や通信カラオケなどの従来の波
形合成装置は、素材音(楽器音や効果音など)の波形を
記憶している波形ROMを備えており、楽音を発生する
場合、波形ROMから素材音の波形を読み出して合成
し、所望の楽音を発生して楽曲を奏でていた。このよう
に、素材音の波形を読み出して波形合成し、所望の楽音
を発生する方式を、波形読み出し方式という。
【0003】図18は、波形読み出し方式による従来の
波形合成装置3000の機能的な構成を示すブロック図
である。図18において、従来の波形合成装置3000
は、楽曲指示部3001と、楽曲データ記憶部3002
と、波形合成部3003と、波形読み出し制御部300
4と、波形記憶部3005と、音声出力部3006とを
備える。
【0004】楽曲データ記憶部3002には、たとえば
MIDI形式で記録された楽曲データが格納されてい
る。ここで、簡単にMIDI形式について説明してお
く。MIDI形式による楽曲データには、音の波形が直
接格納されているわけではない。MIDI形式による楽
曲データには、どの高さの音を、どの楽器で、どんな長
さで、どんな音量で奏でるのか等の情報が格納されてい
る。平たく言えば、MIDI形式による楽曲データは、
“楽譜”的な役割を果たしていると言える。したがっ
て、MIDI形式などの楽曲データを扱う場合、素材音
の波形を予め格納している波形ROM(ここでは、波形
記憶部3005)が必要となってくる。
【0005】波形記憶部3005には、素材音の波形
(以下、波形データという)が格納されている。また、
波形記憶部3005には、波形データに付随して波形属
性情報が格納されている。ここで、波形属性情報とは、
波形データの合成に必要な情報であって、波形データの
ピッチ(すなわち、基本周波数)などを示す情報であ
る。たとえば、波形属性情報としては、音の出だし部
分、定常部分および最終部分の境目を示す情報、楽音波
形の包絡線、すなわち、エンベロープを示す情報、ピッ
チベンドやビブラートを示す情報などがある。
【0006】ユーザは、楽曲指示部3001に対して、
所望の曲名を指定する。楽曲指示部3001は、演奏す
べき楽曲データを楽曲記憶部3002から読み出し、波
形合成部3003に送る。波形合成部3003は、与え
られた楽曲データを参照して、合成に必要な波形データ
を検出し、波形読み出し制御部3004に必要な波形デ
ータを波形記憶部3005から読み出すよう要求する。
波形読み出し制御部3004は、読み出し要求のあった
波形データと、波形データに関する波形属性情報とを波
形記憶部3005から読み出し、波形合成部3003に
送る。波形合成部3003は、楽曲データ並びに波形読
み出し制御部3004が読み出した波形データおよび波
形属性情報に従って波形を順次合成し、楽音を音声出力
部3006に発生させ、楽曲を奏でる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発生する楽音
の音質を上げようとすると1オクターブ当たり数種類の
波形データを必要としたり、波形データのサンプリング
周波数を上げたりする必要があるが、いずれも波形デー
タのデータサイズを大きくする要因となり、波形ROM
を大容量化する必要があるという問題が生じる。さら
に、様々なジャンルの音楽を演奏したり、同じ名前の楽
器であっても多様な音色の発生が必要である場合など、
極めて多種類、大量の楽音を記憶しておく必要があり、
波形ROMをさらに大容量化する必要があるという問題
が生じる。
【0008】波形ROMの容量を削減するために波形デ
ータ等を圧縮して波形ROMに格納し、圧縮されたまま
合成することも考えられるが、その場合、音質が低下す
るという問題がある。一方で、音質を維持しようとすれ
ば、波形を合成する際、その都度、波形データを復号化
して波形合成する必要があるが、それでは、合成のため
の処理が増加し、リアルタイムな波形合成を実現できな
いという問題が生じる。
【0009】また、従来の波形合成装置では、波形デー
タが予め波形ROMに格納されているので、新しい楽器
音や効果音が開発され、その追加が必要となったとして
も、対応できないという問題もあった。
【0010】それゆえ、本発明の目的は、処理負担増を
招来することなく、高音質を図りながらも波形ROMの
容量を削減し、波形合成をリアルタイムに行う波形合成
装置を提供することである。
【0011】また、本発明の他の目的は、波形ROMに
すべての楽器の波形データを格納していなくても多様な
種類の波形を合成することができる波形合成装置を提供
することである。
【0012】また、本発明の他の目的は、新たな楽器音
や効果音等に対しても対応することとができる波形合成
装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲データに
従って波形を合成する波形合成装置であって、楽曲の素
材音の波形を圧縮符号化した波形データを記憶する圧縮
波形記憶手段と、楽曲データから使用する全ての楽曲の
素材音の波形情報を抽出する使用波形情報抽出手段と、
波形情報に基づいて圧縮波形記憶手段に格納されている
波形データを読み出し復号化する波形復号化手段と、波
形復号化手段が復号化した波形データを予め記憶する復
号波形記憶手段と、楽曲データと復号波形記憶手段が記
憶する波形データとから波形を合成する波形合成手段と
を備える。
【0014】第1の発明によれば、圧縮波形記憶手段が
素材音の波形データを圧縮符号化して記憶しているの
で、波形データを格納するための記憶装置(すなわち、
波形ROM)の容量を削減することが可能となる。ま
た、楽曲演奏の際は、演奏に必要な素材音の波形データ
を予めまとめて復号化して、記憶した後、波形を合成す
るので、合成中の復号化処理が不要となり、処理負担増
を招来することなく、波形をリアルタイムに合成するこ
とができる波形合成装置を提供することが可能となる。
【0015】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、復号波形記憶手段の残存容量を格納する残存
容量格納手段をさらに備え、波形復号化手段は、残存容
量に基づいて復号化後の波形データのサイズを調整する
ことを特徴とする。
【0016】第2の発明によれば、復号波形記憶手段の
残存容量に基づいて、復号化後の波形データのデータサ
イズを調整するので、復号波形記憶手段の残存容量が不
足することによって、波形データを復号化できず、波形
合成ができないといった事態を回避することが可能とな
る。
【0017】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、楽曲の素材音の波形を圧縮復号化されていな
い波形データとして記憶する非圧縮波形記憶手段をさら
に備え、波形合成手段は、楽曲データに従い復号波形記
憶手段と非圧縮波形記憶手段とが記憶する波形データを
参照して波形を合成することを特徴とする。
【0018】第3の発明によれば、よく使用する基本的
な素材音や、高品位を維持したい素材音の波形データに
ついては、非圧縮波形記憶手段が記憶しておけばよいの
で、より高品質な楽曲を奏でるための波形合成が可能と
なる。
【0019】第4の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に相
当する楽曲データに従って波形を合成する波形合成装置
であって、楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音
の波形情報を抽出する使用波形情報抽出手段と、波形情
報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波形
データをネットワークを介して互いに接続されている波
形サーバからダウンロードする波形ダウンロード手段
と、波形ダウンロード手段がダウンロードした波形デー
タを復号化する波形復号化手段と、波形復号化手段が復
号化した波形データを予め記憶する復号波形記憶手段
と、楽曲データと復号波形記憶手段が記憶する波形デー
タとから波形を合成する波形合成手段とを備える。
【0020】第4の発明によれば、楽曲の演奏に使用す
る波形データをダウンロードするので、波形データを格
納するための記録装置(すなわち、波形ROM)が不要
となる。また、圧縮符号化されている波形データをダウ
ンロードするので、ダウンロードに要する時間を短縮す
ることが可能となる。言い換えれば、高品位な波形デー
タを短時間でダウンロードすることができる。さらに、
演奏に必要な素材音の波形データを予めまとめてダウン
ロードし、予めまとめて復号化して、記憶した後、波形
を合成するので、合成中の復号化処理が不要となり、処
理負担増を招来することなく、波形をリアルタイムに合
成することができる波形合成装置を提供することが可能
となる。
【0021】第5の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、復号波形記憶手段の残存容量を格納する残存
容量格納手段をさらに備え、波形ダウンロード手段は、
残存容量に基づいてダウンロードする波形データのサイ
ズを調整することを特徴とする。
【0022】第5の発明によれば、復号波形記憶手段の
残存容量に基づいて、ダウンロードする波形データのデ
ータサイズを調整するので、復号波形記憶手段の残存容
量が不足することによって、必要な全ての波形データが
ダウンロードできず、波形合成ができないといった事態
を回避することが可能となる。
【0023】第6の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、復号波形記憶手段の残存容量を格納する残存
容量格納手段をさらに備え、波形復号化手段は、残存容
量に基づいて復号化後の波形データのサイズを調整する
ことを特徴とする。
【0024】第6の発明によれば、復号波形記憶手段の
残存容量に基づいて、復号化後の波形データのデータサ
イズを調整するので、復号波形記憶手段の残存容量が不
足することによって、波形データを復号化できず、波形
合成ができないといった事態を回避することが可能とな
る。
【0025】第7の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波形デ
ータを記憶する圧縮波形記憶手段をさらに備え、波形復
号化手段は、波形情報に基づいて圧縮波形記憶手段に格
納されている波形データまたは波形ダウンロード手段が
ダウンロードした波形データを復号化することを特徴と
する。
【0026】第7の発明によれば、保持していない波形
データをダウンロードすればよいので、ダウンロードに
要する処理時間を短縮することができ、迅速に波形を合
成することが可能となる。また、圧縮波形記憶手段は、
最低限必要なよく使用する波形データのみを記憶すれば
よいので、波形データを格納するための記憶装置の容量
を削減することが可能となる。
【0027】第8の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、復号化手段が復号化するためのデコードソフ
トをネットワークを介してダウンロードするデコードソ
フトダウンロード手段をさらに備えることを特徴とす
る。
【0028】第8の発明によれば、デコードソフトをダ
ウンロードし、復号化手段で用いることができるので、
新しい復号化方式にも対応することができる波形合成装
置を提供することが可能となる。
【0029】第9の発明は、第1または第4の発明に従
属する発明であって、楽曲データはネットワークを介し
て接続されている楽曲データを記憶する楽曲サーバから
ダウンロードする楽曲ダウンロード手段をさらに備える
ことを特徴とする。
【0030】第9の発明によれば、必要な楽曲データを
ダウンロードしてくるので、より多くの楽曲を演奏する
ための波形合成が可能となる。
【0031】第10の発明は、第1または第4の発明に
従属する発明であって、波形復号化手段はさらに、演奏
すべき楽曲の素材音の重要度に基づいて復号化後の波形
データの品質を調整することを特徴とする。
【0032】第10の発明によれば、演奏すべき楽曲で
使用する素材音の演奏上での重要度に基づいて、復号化
の品質を調整することにより、必要な音質レベルを維持
しながらも、復号波形記憶手段の残存容量不足で、波形
合成ができないといった事態を回避することが可能とな
る。
【0033】第11の発明は、第10の発明に従属する
発明であって、重要度は、楽曲データにおける使用頻度
に基づいて決定することを特徴とする。
【0034】第11の発明によれば、楽曲中でよく使用
する素材音の品質が維持できる。
【0035】第12の発明は、第10の発明に従属する
発明であって、重要度は、段階的に設定されることを特
徴とする。
【0036】第12の発明によれば、復号化の品質が段
階的に設定されているので、素材音の重要度を簡単に分
類することが、その品質レベルの決定が簡単となる。
【0037】第13の発明は、第10の発明に従属する
発明であって、重要度は、楽曲データに付随しているこ
とを特徴とする。
【0038】第13の発明によれば、素材音の重要度を
計算する処理が省けるので、より迅速に、波形合成する
ことが可能となる。
【0039】第14の発明は、第1または第4の発明に
従属する発明であって、圧縮復号化されている波形デー
タは、知覚符号化方式によって圧縮復号化されているこ
とを特徴とする。
【0040】第14の発明によれば、知覚符号化方式を
用いることにより、圧縮率が高いながらも、高品位な波
形データを提供することが可能となる。
【0041】第15の発明は、楽曲の演奏に必要な素材
音の波形データをダウンロードするための波形ダウンロ
ードシステムであって、演奏すべき楽曲の楽譜に相当す
る楽曲データに従って波形を合成する波形合成装置と、
波形合成装置とネットワークを介して接続されており、
素材音の波形データを記憶する1以上の波形サーバとを
備え、楽音発生装置は、楽曲データから使用する全ての
楽曲の素材音の波形情報を抽出する使用波形情報抽出手
段と、波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符
号化した波形データを波形サーバからダウンロードする
波形ダウンロード手段と、波形ダウンロード手段がダウ
ンロードした波形データを復号化する波形復号化手段
と、波形復号化手段が復号化した波形データを予め記憶
する復号波形記憶手段と、楽曲データと復号波形記憶手
段が記憶する波形データとから波形を合成する波形合成
手段とを含むことを特徴とする。
【0042】第16の発明は、第15の発明に従属する
発明であって、楽音発生装置は、波形サーバを選択する
ための波形サーバ選択手段をさらに含み、波形ダウンロ
ード手段は、波形サーバ選択手段で選択されている波形
サーバから波形データをダウンロードすることを特徴と
する。
【0043】第16の発明によれば、ユーザは、波形サ
ーバが提供するサービス内容を参考にして、波形データ
をダウンロードする波形サーバを選択することが可能と
なる。
【0044】第17の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成する波形合成方
法であって、楽曲データから使用する全ての楽曲の素材
音の波形情報を抽出するステップと、波形情報に基づい
て予め記憶されている圧縮符号化された波形データを読
み出し復号化するステップと、復号化後の波形データを
予め記憶するステップと、楽曲データと予め記憶してい
る復号化後の波形データとから波形を合成するステップ
とを備える。
【0045】第18の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成する波形合成方
法であって、楽曲データから使用する全ての楽曲の素材
音の波形情報を抽出するステップと、波形情報に基づい
て楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波形データをネ
ットワークを介して互いに接続されている波形サーバか
らダウンロードするステップと、ダウンロードした波形
データを復号化するステップと、復号化後の波形データ
を予め記憶するステップと、楽曲データと予め記憶して
いる復号化後の波形データとから波形を合成するステッ
プとを備える。
【0046】第19の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成するコンピュー
タによって実行される波形合成プログラムを格納した記
録媒体であって、楽曲データから使用する全ての楽曲の
素材音の波形情報を抽出するステップと、波形情報に基
づいて予め記憶されている圧縮符号化された波形データ
を読み出し復号化するステップと、復号化後の波形デー
タを予め記憶するステップと、楽曲データと予め記憶し
ている復号化後の波形データとから波形を合成するステ
ップとを備える。
【0047】第20の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成するコンピュー
タによって実行される波形合成プログラムを格納した記
録媒体であって、楽曲データから使用する全ての楽曲の
素材音の波形情報を抽出するステップと、波形情報に基
づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波形データ
をネットワークを介して互いに接続されている波形サー
バからダウンロードするステップと、ダウンロードした
波形データを復号化するステップと、復号化後の波形デ
ータを予め記憶するステップと、楽曲データと予め記憶
している復号化後の波形データとから波形を合成するス
テップとを備える。
【0048】第21の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成するコンピュー
タによって実行される波形合成プログラムであって、楽
曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形情報を
抽出するステップと、波形情報に基づいて予め記憶され
ている圧縮符号化された波形データを読み出し復号化す
るステップと、復号化後の波形データを予め記憶するス
テップと、楽曲データと予め記憶している復号化後の波
形データとから波形を合成するステップとを備える。
【0049】第22の発明は、演奏すべき楽曲の楽譜に
相当する楽曲データに従って波形を合成するコンピュー
タによって実行される波形合成プログラムであって、楽
曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形情報を
抽出するステップと、波形情報に基づいて楽曲の素材音
の波形を圧縮符号化した波形データをネットワークを介
して互いに接続されている波形サーバからダウンロード
するステップと、ダウンロードした波形データを復号化
するステップと、復号化後の波形データを予め記憶する
ステップと、楽曲データと予め記憶している復号化後の
波形データとから波形を合成するステップとを備える。
【0050】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る波形合成装置100を示すブ
ロック図である。波形合成装置100は、楽曲指示部1
01と、楽曲データ記憶部102と、波形合成部103
と、使用波形情報抽出部104と、波形復号化部105
と、圧縮波形記憶部106と、書込読み出しアドレス記
憶部108と、復号波形記憶部109と、音声出力部1
10とを含む。波形合成装置100は、たとえば、電子
楽器、通信カラオケ、携帯カラオケ、着信音などのメロ
ディを奏でる携帯情報機器、携帯情報機器を用いたカラ
オケなどに適用する。
【0051】楽曲データ記憶部102は、1以上の楽曲
データを保持している。 楽曲データには、一例とし
て、MIDI形式が採用される。MIDI形式の楽曲デ
ータには、その楽曲で使用する楽器名およびその音域等
の情報(以下、使用波形情報という)と、楽曲の各パー
トの楽譜に相当する音の高さや長さの情報および音の大
きさの情報(以下、演奏情報という)とが格納されてい
る。一般に、使用波形情報は、MIDI形式の楽曲デー
タ中、プログラムチェンジやエクスクルーシブメッセー
ジと呼ばれる部分に格納されている。したがって、MI
DI形式の楽曲データのプログラムチェンジやエクスク
ルーシブメッセージを検索することによって、使用波形
情報を取得することが可能である。
【0052】なお、ここでは、MIDI形式を用いるこ
ととしたが、別に、GM、GS、XG形式などの楽曲デ
ータを用いるようにしてもよい。
【0053】圧縮波形記憶部106は、圧縮符号化され
た波形データ、波形データの属性を示す波形属性情報お
よび波形データを復号化する際に必要な復号化制御情報
等を保持している。復号化制御情報とは、圧縮符号化・
復号化の方式の識別コード、復号化方式の実行に関する
パラメータなどである。
【0054】図2は、圧縮波形記憶部106に格納され
ているデータの一例を示す図である。ヘッダ情報とし
て、楽器名、楽器の音域C0〜CH、楽器の波形属性情
報、楽器の波形データの復号化制御情報、エンコードサ
イズ、デコードサイズ、開始アドレスおよび終了アドレ
スが格納されており、波形データとして、楽器の音域C
0〜CHの素材音の波形を圧縮したデータが格納されて
いる。圧縮波形記憶部106に格納されている波形デー
タは、少なくとも通常の演奏に使われる主要な楽器を網
羅している。
【0055】楽器名は、楽器の名前を示し、その名前そ
のものであってもよいし、MIDIに使われるGM音源
で定められた音源名のコードでも、効果音などの名称で
もよい。楽器の音域は、波形データの音域である。エン
コードサイズは、波形データのサイズである。デコード
サイズは、復号化した波形データのサイズである。開始
アドレスおよび終了アドレスは、波形データの格納位置
を示す。圧縮符号化された波形データは、開始アドレス
および終了アドレスに従って格納されている。
【0056】図3は、復号波形記憶部109に格納され
ているデータの一例を示す図である。復号化された波形
データがその波形属性情報と共に格納されている。波形
属性情報は、復号化された波形データに対して決まった
位置、たとえば、図3に示すように、復号化された波形
データの前に常に格納するように決めておく。
【0057】図4は、書込読み出しアドレス記憶部10
8に格納されているデータ(以下、アドレス対応表とい
う)の一例を示す図である。楽器名およびその音域と対
応して、復号化された波形データの復号波形記憶部10
9での格納位置アドレスが格納されている。アドレス対
比表は、楽器名とその音域を指定すると、復号化された
波形データとその波形属性情報とが格納されている領域
の格納位置アドレスを分かるようにした表である。
【0058】楽曲指示部101は、ユーザの曲名を指定
するような指示に応じて、楽音を発生させたい楽曲デー
タを楽曲データ記憶部102から読み出し、波形合成部
103および使用波形情報抽出部104に送る。
【0059】使用波形情報抽出部104は、送られてき
た楽曲データから使用波形情報を抽出し、波形復号部1
05に送る。
【0060】波形復号化部105は、送られてきた使用
波形情報を参照して、楽曲データの演奏に必要な全ての
楽器およびその音域に対応するデータを圧縮波形記憶部
106から全て読み出し、復号化制御情報に基づいて波
形データを復号化し、復号化した波形データとその波形
属性情報を復号波形記憶部109に格納する。さらに、
波形復号化部105は、復号波形記憶部109に格納し
た波形データの楽器名および音域と格納位置アドレス
を、書込読み出しアドレス記憶部108に登録する。
【0061】波形合成部103は、楽曲指示部101か
ら送られてきた楽曲データに含まれる使用波形情報に基
づいて、楽曲の演奏に必要な楽器およびその音域を順次
認識する。波形合成部103は、認識した音域の楽器の
素材音の波形データが格納されている位置を書込読み出
しアドレス部108を参照し波形データとその波形属性
情報を復号波形記憶部109から順次読み出す。その
後、波形合成部103は、読み出した波形データとその
波形属性情報を用いて、楽曲データに含まれる演奏情報
に従って、音高、音長および音量等を加工した楽音の波
形を順次合成する。波形合成部103は、曲の単一また
は複数のパートの楽音の波形を合成、例えば、16パー
ト、64パート、あるいは更に多くのパートの楽音の波
形を合成する。音声出力部110は、合成された波形に
基づいて、楽音を発生し、楽曲を奏でる。
【0062】ここで、波形合成装置100で用いられる
圧縮符号化の方式について説明する。たとえば、圧縮符
号化の方式として、人の聴覚特性を利用した知覚符号化
方式である各種MPEGオーディオ符号化方式(ISO
/IEC11172)、AAC(Advanced A
udio CODEC:ISO/IEC 13818−
7)等やエントロピー符号化であるLZW法(米国特許
4、558、303)、PCM素片圧縮方式、1波繰り
返し読み出し方式等を単独若しくは組み合わせて用い
る。AACでは、波形データを約20分の1程度に圧縮
することができる。圧縮符号化の圧縮率が高いほど、圧
縮波形記憶部106のメモリサイズが小さくなる。
【0063】図5は、本発明の第1の実施形態の波形合
成装置100を実現するコンピュータシステム10のハ
ードウエア構成図である。図5において、コンピュータ
システム10は、CPU1と、表示装置2と、操作装置
3と、音声出力装置4と、RAM5と、波形ROM6
と、メインROM7と、ハードディスク8とを含む。
【0064】ハードディスク8には、MIDI形式等で
示された楽曲データが格納されている。ハードディスク
8は、楽曲データ記憶部102を実現する。波形ROM
6には、波形データが格納されている。波形ROM6
は、圧縮波形記憶部106を実現する。
【0065】メインROM7には、波形合成プログラム
が格納されている。波形合成プログラムは、楽曲データ
に基づいて波形データを合成し、楽音を発生させるため
のプログラムをいう。なお、ここでは図示しなかった
が、メインROM7には、波形合成プログラム以外に、
曲名をユーザが指定するためのプログラムや、プログラ
ムの実行中に楽曲の演奏のために曲名を指定するプログ
ラムなど他のプログラムが格納されている。
【0066】CPU1は、メインROM6に格納されて
いる波形合成プログラムを実行し、楽曲データに基づい
て波形ROMに格納されている波形データを加工合成
し、音声出力装置4に楽音を発生させる。波形合成プロ
グラムを実行するCPU1は、楽曲指示部101、波形
合成部103、使用波形情報抽出部104、波形復号化
部105を実現する。
【0067】RAM5は、CPU1の動作に必要な波形
データや楽曲データ、アドレス対応表等を記憶しておく
ための読み出し/書き込み可能な記憶装置である。RA
M5は、不揮発性メモリである。RAM5は、復号波形
記憶部109および書込読み出しアドレス記憶部108
を実現する。
【0068】表示装置2は、液晶ディスプレイ等であっ
て、CPU1からの指示に基づいて画面表示する。たと
えば、表示装置2は、楽曲名などを表示する。操作装置
3は、リモコンや操作スイッチ、キーボード等であっ
て、ユーザの指示に応じてCPUの動作を操作する。音
声出力装置4は、スピーカ等である。音声出力装置4
は、音声出力部110を実現する。
【0069】なお、ここでは、ハードディスク8に楽曲
データが格納されていることとしたが、RAM5に格納
されていてもよい。携帯電話などを用いた、携帯カラオ
ケなどに有効である。また、ここでは、波形データが波
形ROM6に格納されていることとしたが、ハードディ
スク8やRAM5に格納されていてもよい。汎用のパソ
コンなどを用いた電子楽器、通信カラオケなどに有効で
ある。また、ここでは、波形合成プログラムがメインR
OM6に格納されていることとしたが、ハードディスク
8やRAM5、その他CD−ROM、フレキシブルディ
スク、MD、メモリーカード、DVDディスク等に格納
されていているようにしてもよい。楽曲データの格納場
所についても同様である。
【0070】図6は、波形合成プログラムを実行したと
きの動作を示すフローチャートである。
【0071】楽曲データ記憶部102から所望の楽曲デ
ータを取得する(ステップS101)。次に、取得した
楽曲データに含まれている使用波形情報を抽出し、使用
波形情報を参照して、楽曲の演奏に必要な全ての楽器名
およびその音域を得る(ステップS102)。次に、演
奏に必要な楽器の音域に対応する波形データの復号化制
御情報を圧縮波形記憶部106から取得する(ステップ
S103)。
【0072】次に、演奏に必要な楽器の音域に対応する
圧縮符号化されている波形データとその波形属性情報と
を圧縮波形記憶部106から取得し、ステップS103
で取得した復号化制御情報に基づいて圧縮符号化されて
いる波形データを復号化する(ステップS104)。次
に、復号化した波形データとその波形属性情報を復号波
形記憶部109に格納する(ステップS105)。次
に、復号化した波形データの復号波形記憶部109での
格納位置を示すアドレスと楽器名および音域を、書込読
み出しアドレス記憶部108のアドレス対応表に登録す
る(ステップS106)。
【0073】その後、ステップS102で抽出した使用
波形情報に基づいて、波形合成に必要な楽器の音域に対
応する波形データおよびその波形属性情報を、書込読み
出しアドレス記憶部108の格納位置アドレスを参照し
て、復号波形記憶部109から読み出して、楽曲データ
および波形属性情報に従って楽曲の先頭から順次波形を
合成し、楽音を発生して楽曲を奏で(ステップS10
7)、処理を終了する。
【0074】このように第1の実施形態に係る波形合成
装置においては、波形データを圧縮して記憶しているの
で、波形ROMの記憶容量を削減することが可能とな
る。また、楽曲演奏の際は、演奏に必要な波形データを
予めまとめて復号化してRAMに格納した後、波形を合
成して楽音を発生するので、合成中の復号化処理が不要
となり、処理負担増を招来することなく、波形をリアル
タイムに合成し、迅速に高音質な楽音を発生させること
が可能となる。予め圧縮された波形データを復号化する
のに要する処理時間は、CPUの処理能力にもよるが、
通常、数秒単位であり、ユーザにとって不快な処理時間
とならない。
【0075】たとえば、圧縮前の波形データのサイズが
1楽器平均で4Mバイトであり、予め用意しておく楽器
の種類が200種類であり、一曲での使用する波形の楽
器の種類が10種類であるとした場合、圧縮せずに20
0種類の楽音の波形データを準備すると、4M×200
種類=800Mバイトの波形ROMが必要になる。一
方、本発明の第1の実施形態に係る波形合成装置では、
圧縮符号化方式がAACの場合、波形ROMのサイズは
40Mバイトで済む。また、一曲の再生に必要なRAM
の容量は、4M×10種類=40Mバイトで済むことに
なる。波形ROMとRAMとをあわせても、80Mバイ
ト程度で済む。したがって、波形ROMの容量を激減で
きる。また、復号化のためにRAMの容量を大幅に増や
さなくとも、高音質の楽音が再現できる。
【0076】さらに、一度復号化された波形データを、
楽曲の演奏後全て削除すると、波形合成部103は、楽
曲演奏終了後復号波形記憶部109に格納されているデ
ータおよび書込読み出しアドレス記憶部108内のデー
タを全て消去するので、有限容量のRAMを有効に活用
することができる。
【0077】また、一度復号化された波形データを楽曲
の演奏が終了しても削除せずに残しておくと、波形復号
化時に、復号波形記憶部109に格納されていない波形
データのみを新たに復号化して、復号波形記憶部109
に格納すればよいので、復号化に要する演算をさらに減
少させることが可能となる。この場合、復号波形記憶部
109のRAM残量が少なくなってきたとすると、あま
り使用していない波形データから順に、復号波形記憶部
109に格納されているデータおよび対応する書込読み
出しアドレス記憶部108内のデータを削除するように
すれば、RAMの有効活用ができる。
【0078】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
波形合成装置は、第1の実施形態の波形合成装置100
に、インターネットを介してデータの送受信を行うため
の通信機能が追加されている。図7は、第2の実施形態
に係る波形合成装置200が適用される波形楽曲ダウン
ロードシステムの構成図である。図7において、第1の
実施形態に係る波形合成装置と同様の機能を有する部分
については、同一の符号を付し、説明を省略することと
する。
【0079】波形楽曲ダウンロードシステムは、波形合
成装置200と、楽曲サーバ800と、楽音波形サーバ
700とを備える。波形合成装置200と楽曲サーバ8
00および楽音波形サーバ700とは、インターネット
900を介して接続されている。波形合成装置200
は、必要な波形データを楽音波形サーバ700からダウ
ンロードする。また、波形合成装置200は、所望の楽
曲データを楽曲サーバ800からダウンロードする。
【0080】図7において、波形合成装置200は、楽
曲指示部201と、波形合成部203と、復号化ダウン
ロード制御部205と、書込読み出しアドレス記憶部2
08と、楽曲ダウンロード部211と、波形ダウンロー
ド部212と、内蔵波形記憶部213と、素片波形記憶
部214と、非圧縮波形記憶部215と、ダウンロード
圧縮波形記憶部216と、楽曲データ記憶部102と、
使用波形情報抽出部104と、圧縮波形記憶部106
と、復号波形記憶部109と、音声出力部110とを含
む。
【0081】非圧縮波形記憶部215は、波形データを
圧縮しない形で記憶していると共にその波形属性情報を
記憶している。したがって、非圧縮波形記憶部215か
ら得られる楽音の音質は良い。非圧縮波形記憶部215
は、波形データを予め記憶している読み出し専用のRO
M部分と、ダウンロードした波形データを追加で記憶す
ることができる書込読み出し可能なRAM部分とから成
る。
【0082】素片波形記憶部214は、波形データを素
片の形で記憶していると共にその波形属性情報を記憶し
ている。素片の形は、楽音の波形の中で代表的な1周期
の波形を記憶する形式、1周期の波形の位相成分を除去
して半周期分を記憶する形式、1/4周期分を記憶する
形式などいろいろ考えられる。しかし、素片による波形
データは、一般的に圧縮率が高いので、記憶するデータ
量を削減できる代わりに、得られる音質はやや劣る。素
片波形記憶部214は、波形データを予め記憶している
読み出し専用のROM部分と、ダウンロードした波形デ
ータを追加で記憶することができる書込読み出し可能な
RAM部分とから成る。
【0083】内蔵波形記憶部213は、正弦波など、数
式で表現できるシンプルな波形の波形データおよびその
波形属性情報を記憶している。内蔵波形記憶部213
は、ROMによって実現される。
【0084】ダウンロード圧縮波形記憶部216は、書
込読み出し可能なRAMであって、復号化ダウンロード
制御部205が波形ダウンロード部212にダウンロー
ドさせた波形データの内、圧縮符号化された波形データ
とその波形属性情報とをその楽器名、その音域およびそ
の復号化制御情報と共に記憶している。ダウンロード圧
縮波形記憶部216に格納されているデータのフォーマ
ットは、圧縮波形記憶部106に格納されているデータ
のフォーマットと同様であるので、ダウンロード圧縮波
形記憶部216についても図3を援用することとする。
【0085】書込読み出しアドレス記憶部208は、ア
ドレス対応表として、復号波形記憶部109、内蔵波形
記憶部213、素片波形記憶部214および非圧縮波形
記憶部215に格納されている波形データの格納位置ア
ドレスをその楽器名および音域と共に記憶している。書
込読み出しアドレス記憶部208は、内蔵波形記憶部2
13、素片波形記憶部214および非圧縮波形記憶部2
15に予め格納されている波形データのアドレス対応表
を予め記憶している読み出し専用のROM部分と、ダウ
ンロードして新たに内蔵波形記憶部213、素片波形記
憶部214および非圧縮波形記憶部215に追加した波
形データのアドレス対応表を記憶することができる書込
読み出し可能なRAM部分とから成る。
【0086】波形ダウンロード部212は、復号化ダウ
ンロード制御部205からの指示に応じて、必要な波形
データをインターネット900を介して楽音波形サーバ
700からダウンロードし、復号化ダウンロード制御部
205に送る。
【0087】楽曲ダウンロード部211は、楽曲指示部
201からの指示に応じて、必要な楽曲データをインタ
ーネット900を介して楽曲サーバ800からダウンロ
ードし、楽曲指示部201に送る。
【0088】楽曲指示部201は、ユーザの指示等に応
じて演奏すべき楽曲データを楽曲データ記憶部102か
ら読み出して取得するか、若しくは、楽曲ダウンロード
部211にダウンロードさせて取得する。楽曲指示部2
01は、取得した楽曲データを波形合成部203および
使用波形情報抽出部104に送る。
【0089】復号化ダウンロード制御部205は、送ら
れてきた使用波形情報に基づいてアドレス対応表を参照
し、楽曲の演奏に必要な全ての楽器名およびその音域の
波形データが圧縮波形記憶部106、ダウンロード波形
記憶部216、復号波形記憶部109、内蔵波形記憶部
213、素片波形記憶部214または非圧縮波形記憶部
215のいずれに格納されているかどうかを確認する。
波形データがいずれにも格納されていない場合、必要な
波形データおよびその波形属性情報をダウンロードする
よう波形ダウンロード部212に指示する。
【0090】波形ダウンロード部212がダウンロード
した波形データの種類を判別し、波形データが圧縮符号
化された波形データである場合、波形データおよびその
波形属性情報、復号制御情報、エンコードサイズ等をダ
ウンロード圧縮波形記憶部216に格納し、素片の波形
データである場合、波形データおよびその波形属性情報
を素片波形記憶部214に格納し、非圧縮の波形データ
である場合、波形データおよびその波形属性情報を非圧
縮波形記憶部215に格納する。
【0091】また、復号化ダウンロード制御部205
は、波形データおよびその波形属性情報を格納した格納
位置アドレスと楽器名とその音域をアドレス対応表に登
録する。楽曲の演奏に必要な波形データが圧縮符号化さ
れた波形データである場合、対応するデータを圧縮波形
記憶部106またはダウンロード圧縮波形記憶部216
から取得し、復号化制御情報に基づいて、波形データを
復号化する。復号化ダウンロード制御部205は、復号
化した波形データを復号波形記憶部109に格納し、書
込読み出しアドレス記憶部208に波形データの格納位
置アドレスを登録する。
【0092】波形合成部203は、楽曲指示部201か
ら送られてきた楽曲データに含まれる使用波形情報に基
づいて、楽音の発生に必要な楽器およびその音域を順次
認識する。波形合成部203は、認識した音域の楽器の
素材音の波形データが格納されている位置を書込読み出
しアドレス部208を参照し、波形データとその波形属
性情報を復号波形記憶部109、内蔵波形記憶部21
3、素片波形記憶部214若しくは非圧縮波形記憶部2
15から順次読み出し、楽曲データに含まれる演奏情報
に従って楽音の波形を順次合成し、音声出力部110に
楽曲を出力し、楽曲を奏でる。
【0093】図8は、楽音波形サーバ700を示すブロ
ック図である。楽音波形サーバ700は、送受信部70
1と、波形情報読出部702と、波形データ記憶部70
3とを含む。波形データ記憶部703は、多種多様な波
形データを記憶している。送受信部701は、インター
ネット900を介して送信されてくる波形合成装置20
0からの波形データの送信要求を受信し、波形情報読出
部702に送る。
【0094】波形情報読出部702は、要求のあった波
形データを波形データ記憶部703から読み出し、送受
信部701に送る。送受信部701は、波形情報読出部
702から送られてきた波形データを送信要求をした波
形合成装置200にインターネットを介して送信する。
【0095】楽曲サーバ800は、様々な楽曲データを
記憶しており、インターネット900を介して送信され
てくる波形合成装置200からの楽曲データの送信要求
を受信し、所望の楽曲データを波形合成装置200に送
信する。
【0096】図9は、波形合成プログラムを実行したと
きの動作を示すフローチャートである。楽曲データ記憶
部102または楽曲サーバ800から楽曲データを取得
する(ステップS201)。
【0097】次に、取得した楽曲データから使用波形情
報を抽出する(ステップS202)。次に、抽出した使
用波形情報に基づいて、楽曲の演奏に使用する全ての楽
器名およびその音域を参照し、波形データをダウンロー
ドすべきか、圧縮符号化された波形データを復号化すべ
きか否かを判断し、必要であれば波形データを楽音波形
サーバ700からダウンロードしてダウンロード圧縮波
形記憶部216、素片波形記憶部214または非圧縮波
形記憶部215に格納し、必要であればダウンロード圧
縮波形記憶部216または圧縮波形記憶部106から復
号化制御情報を取得し、圧縮符号化された波形データを
復号化する(ステップS203)。
【0098】次に、書込読み出しアドレス記憶部208
を参照して、必要な波形データおよびその波形属性情報
を復号波形記憶部109、内蔵波形記憶部213、素片
波形記憶部214または非圧縮波形記憶部215から読
み出し、楽曲データと波形属性情報とに基づいて、波形
合成し、楽音を発生して楽曲を奏で(ステップS20
7)、処理を終了する。
【0099】図10は、ステップS203の復号化ダウ
ンロード処理の詳細を示すフローチャートである。使用
波形情報から楽曲の演奏に使用する楽器名およびその音
域を読み込む(ステップS301)。
【0100】次に、書込読み出しアドレス記憶部20
8、圧縮波形記憶部106およびダウンロード圧縮波形
記憶部216を参照して、楽器名およびその音域に対応
する素材音の波形データが圧縮波形記憶部106または
ダウンロード圧縮波形記憶部216に格納されている圧
縮符号化されたデータであるか、ダウンロードすべき波
形データであるか、若しくは、復号波形記憶部109、
内蔵波形記憶部213、素片波形記憶部214または非
圧縮波形記憶部215に既に格納されているデータであ
るか否かを判断する(ステップS302)。
【0101】圧縮波形記憶部106またはダウンロード
圧縮波形記憶部216に格納されている波形データであ
ると判断した場合、ステップS303の動作に進み、復
号化すべき波形データを圧縮波形記憶部106またはダ
ウンロード圧縮波形記憶部216から読み出し復号化す
る。その後、復号化した波形データとその波形属性情報
とを復号波形記憶部109に格納する(ステップS30
4)。
【0102】ダウンロードすべき波形データであると判
断した場合、ステップS306の動作に進み、必要な波
形データを楽音波形サーバ700からダウンロードする
(ステップS306)。次に、ダウンロードした波形デ
ータが非圧縮の波形データであるか、素片の波形データ
であるか、圧縮符号化された波形データであるか否かを
判断する(ステップS307)。非圧縮の波形データで
ある場合、波形データを非圧縮波形記憶部215に格納
する(ステップS309)。ダウンロードした波形デー
タが素片の波形データである場合、当該素片の波形デー
タを素片波形記憶部214に格納する(ステップS30
8)。ダウンロードした波形データが圧縮符号化された
波形データである場合、波形データをダウンロード圧縮
波形記憶部216に格納する(ステップS310)。
【0103】ステップS305において、復号波形記憶
部109、非圧縮波形記憶部215または素片波形記憶
部214に記憶した波形データの格納位置アドレスとそ
の楽器名および音域を書込読み出しアドレス記憶部20
8に登録し(ステップS305)、処理を終了する。
【0104】ステップS302の判断において、使用す
る波形データが復号波形記憶部109、内蔵波形記憶部
213、素片波形記憶部214または非圧縮波形記憶部
215に既に格納されていると判断した場合は、処理を
終了する。
【0105】図11は、楽音波形サーバ700における
動作を示すフローチャートである。まず、波形合成装置
200から送信すべき波形データの楽器名およびその音
域を受信する(ステップS501)。次に、波形データ
記憶部703から楽器名およびその音域に相当する波形
データおよびその波形属性情報を波形データ記憶部70
3から読み出す(ステップS502)。次に、楽音波形
サーバ700は、先ほど読み出した波形データ、その波
形属性情報、楽器名および音域を波形データの送信を要
求をした波形合成装置200に送信し(ステップS50
3)、処理を終了する。
【0106】第2の実施形態によれば、波形合成装置の
圧縮波形記憶部に予め格納されていない波形データを、
楽音波形サーバからダウンロードするので、波形ROM
の容量を削減することができ、波形ROMに全ての楽音
の波形データを格納していなくても多様な種類の楽音
や、新たな楽器音や効果音等を発生することができる波
形合成装置を提供することが可能となる。
【0107】また、ダウンロードする波形データが圧縮
復号化されている波形データであるとすると、波形デー
タのサイズが小さくなるので、ダウンロードに要する時
間を短縮することができる。逆に、より高品質な波形デ
ータを短時間にダウンロードすることが可能となる。
【0108】また、必要な波形データのみダウンロード
し、必要な波形データのみ復号化するので、処理負担増
を軽減することができる。
【0109】また、一度ダウンロードした波形データや
楽曲データを格納しておくことができるので、再度ダウ
ンロードする手間を省くことができ、迅速な楽音発生が
可能となる。
【0110】また、ダウンロードした波形データをその
種類に分別してダウンロード圧縮波形記憶部216、素
片波形記憶部214または非圧縮波形記憶部215に格
納することとしているので、波形合成の処理を従来のも
のと同様とすることができる。
【0111】また、楽曲データの形式(たとえば、MI
DI、GM、GS、XGなど)が異なっていたとして
も、必要な波形データをダウンロードすることができる
ので、楽曲データの採用規格を限定する必要がない。
【0112】なお、第2の実施形態では、圧縮波形記憶
部を備えることとしたが、圧縮波形記憶部を備えること
なく、演奏に必要な波形データを全てダウンロードする
ようにしてもよい。
【0113】なお、第2の実施形態では、内蔵されてい
ない波形データのみをダウンロードすることとしたが、
ユーザの操作に応じて、楽曲の再生に必要な全てまたは
一部の波形データをダウンロードするようにしてもよ
い。これにより、内蔵されている波形データよりもより
高音質な波形データを楽音波形サーバからダウンロード
し、高音質な演奏を楽しむことが可能となる。
【0114】なお、楽曲データは、演奏の度にダウンロ
ードするようにしてもよい。これにより、著作権利用を
管理することができる通信カラオケシステムを提供する
ことが可能となる。
【0115】さらに、ダウンロード圧縮波形記憶部21
6、素片波形記憶部214および非圧縮波形記憶部21
5に格納されたダウンロードしてきた波形データの削除
する場合、楽曲の演奏が終了したら一括に削除する。波
形合成部203は、楽曲の演奏が終了したら、ダウンロ
ード圧縮波形記憶部216、素片波形記憶部214およ
び非圧縮波形記憶部215に格納されたダウンロードし
てきた波形データを一括に削除するので、常にRAM残
量に余裕ができる。
【0116】また、ダウンロード圧縮波形記憶部21
6、素片波形記憶部214および非圧縮波形記憶部21
5に格納されたダウンロードしてきた波形データの内容
をユーザに提示することができるようにしておき、ユー
ザの指示に応じて、不必要な波形データを削除するよう
にしてもよい。これにより、一度ダウンロードした波形
データの再利用を図ることができ、何度も同じ波形デー
タをダウンロードするのを防止でき、楽曲演奏のための
処理を軽減することが可能となる。
【0117】さらに、定期的に使用頻度の少ない波形デ
ータを削除していき、RAMの残量を圧迫しないように
するようにしてもよい。これにより、RAMの残量を圧
迫することなく、一度ダウンロードした波形データの有
効利用を図ることが可能となる。
【0118】なお、第2の実施形態では、ダウンロード
した波形データをダウンロード圧縮波形記憶部216、
素片波形記憶部214および非圧縮波形記憶部215に
分けて格納することしたが、分けることなくダウンロー
ドした波形を一括に格納するようにしてもよい。
【0119】なお、第2の実施形態においては、楽曲デ
ータを演奏するのに必要な波形データのみをダウンロー
ドすることとしたが、ユーザの操作に応じて、予め波形
データをダウンロードしておき、ダウンロード圧縮波形
記憶部216等のRAMに格納するようにしてもよい。
これにより、予めダウンロードしている波形データを利
用することができ、ダウンロードに要する処理時間を短
縮することができ、より迅速に楽曲の演奏を行う波形合
成装置を提供できる。
【0120】なお、ユーザの操作に応じて復号化のため
のプログラムをダウンロードするようにしてもよい。こ
れにより、新しい圧縮方式に対しても対応できる。
【0121】なお、第2の実施形態では、インターネッ
トを介してデータをダウンロードすることとしたが、L
AN回線や、専用回線、CATV回線やデータ放送回線
などのネットワークを介してデータをダウンロードする
ようにしてもよい。
【0122】(第3の実施形態)第2の実施形態におい
て、ダウンロードした波形データのサイズが大きい場合
に、RAMの容量をオーバーしてしまい、楽曲が演奏で
きないという事態が生じることがある。第3の実施形態
では、このような事態を回避する。図12は、第3の実
施形態に係る波形合成装置300を利用した波形楽曲ダ
ウンロードシステムの構成図である。図12において、
図7に示した第2の実施形態に係る波形楽曲ダウンロー
ドシステムおよび波形合成装置200と同様の機能を有
する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省
略することとする。
【0123】波形楽曲ダウンロードシステムは、楽音波
形サーバ710と、楽曲サーバ800と、波形合成装置
300とを備える。楽音波形サーバ710は、圧縮率な
どが異なる様々なサイズの波形データを記憶しており、
波形合成装置300からの指示に応じて、適切なサイズ
の波形データを波形合成装置300に送信する。
【0124】波形合成装置300は、復号化ダウンロー
ド制御部305と、端末属性記憶部319と、楽曲指示
部201と、楽曲データ記憶部102と、波形合成部2
03と、使用波形情報抽出部104と、圧縮波形記憶部
106と、書込読み出しアドレス記憶部208と、復号
波形記憶部109と、音声出力部110と、楽曲ダウン
ロード部211と、波形ダウンロード部212と、内蔵
波形記憶部213と、素片波形記憶部214と、非圧縮
波形記憶部215と、ダウンロード圧縮波形記憶部21
6とを含む。
【0125】端末属性記憶部319は、復号化ダウンロ
ード制御部305からの指示に応じて、波形合成装置3
00の端末属性情報を記憶する。端末属性情報とは、波
形合成装置300のハードウエア的な属性を示す情報で
あって、特に波形合成装置300における復号波形記憶
部109の残存容量が含まれている。
【0126】復号化ダウンロード制御部305は、波形
データを楽音波形サーバ710からダウンロードする
際、端末属性記憶部319の復号波形記憶部109の残
存容量を参照し、残存容量に見合った適切なサイズの波
形データを波形ダウンロード部212にダウンロードさ
せる。それ以外の機能は、第2の実施形態に係る波形合
成装置200における復号化ダウンロード制御部205
と同様であるので、説明を省略する。
【0127】波形合成装置300の全体的な動作は、第
2の実施形態の場合と基本的には、同じであるので、図
9および図10を援用することとする。ただし、波形合
成装置300における波形データダウンロード処理(図
10、ステップS306)が、第2の実施形態と異な
る。以下、この異なる動作についてのみ説明する。図1
3は、波形データダウンロード処理における波形合成装
置300の動作を示すフローチャートである。
【0128】端末属性情報から復号波形記憶部109の
残存容量を参照する(ステップS601)。次に、復号
波形記憶部109の残存容量に見合った適切なサイズの
波形データを楽音波形サーバ710からダウンロード
し、端末属性情報を書き換えて(ステップS602)、
処理を終了する。
【0129】このように、第3の実施形態における波形
合成装置は、復号波形記憶部109の残存容量に見合っ
た適切なサイズの波形データをダウンロードするので、
復号波形記憶部109の容量をオーバーする波形データ
をダウンロードすることによって楽曲を演奏できなくな
るといった事態を回避することが可能となる。
【0130】さらに、上記のように一律的に復号波形記
憶部109の残存容量に基づいて適切なサイズの波形デ
ータをダウンロードすると、楽曲の演奏において重要な
存在である楽音の波形データであるにも関わらず、劣悪
な品質のサイズの小さい波形データがダウンロードされ
る蓋然性がある。これでは、演奏品質が劣悪となってし
まう。従って、重要な楽器については、できるだけ品質
のよい波形データをダウンロードする必要がある。復号
化ダウンロード制御部305は、楽曲指示部201から
楽曲データを受け取り、使用する楽器の演奏上の重要度
を計算し、重要度に見合った品質・サイズの波形データ
を楽音波形サーバ710からダウンロードすればよい。
【0131】図14は、楽器の重要度を考慮した場合の
波形データダウンロード処理における波形合成装置30
0の動作を示すフローチャートである。図14におい
て、図13のフローチャートと同様の処理については、
同一のステップ番号を付している。
【0132】波形合成装置300は、端末属性情報か
ら、復号波形記憶部109の残存容量を参照する(ステ
ップS601)。演奏すべき楽曲データおよびその使用
波形情報から、各楽器の演奏上での重要度を計算する
(ステップS701)。重要度として、音質レベル重要
度指数を用いる。音質レベル重要度指数とは、楽音毎に
決められる指数であって、楽曲データおよび使用波形情
報を参照して、楽音の使用頻度、メロディパートでの使
用頻度、伴奏パートでの使用頻度、楽音の使用音符数、
楽音の使用音符の合計の長さなどをもとに計算される指
数である。使用頻度は、演奏音符の数、使用音符の長さ
の合計から算出される演奏時間長などである。また、メ
ロディやカウンタメロディは、他の伴奏パートよりも、
聞く人にとって目立つので、音質レベル重要度指数の計
算にはより重みをおくべきである。
【0133】その後、波形データの重要度に基づいて適
切なサイズの波形データを楽音波形サーバ710からダ
ウンロードし、端末属性情報を書き換え(ステップS7
02)、処理を終了する。
【0134】このように楽器の重要度を考慮して適切な
サイズの波形データをダウンロードすることによって、
必要な音質レベルをなるべく維持しながらも、復号波形
記憶部109の容量不足で楽曲の演奏ができなくなると
いった事態を回避することが可能となる。
【0135】なお、上記の実施形態では、音質レベル重
要度指数を楽器毎に計算するので、音質レベル重要度指
数がそれぞれ異なるものとなっていた。これでは、どの
程度の品質の波形データをダウンロードすればよいのか
判断が難しい。そこで、音質レベル重要度指数を、例え
ば、「高品質レベル」、「中品質レベル」、「低品質レ
ベル」のように3段階のレベルに分類し、音質レベル分
類指数として波形合成装置300および楽音波形サーバ
710で取り扱えば、ダウンロードすべき波形データの
品質を簡単に管理することが可能となる。
【0136】なお、上記の実施形態では、音質レベル重
要度指数等の使用楽器の重要度を波形合成装置300内
で計算することとしたが、楽曲サーバ800で予め用意
しておいて、楽曲ダウンロード部211が楽曲データと
共にダウンロードするようにしてもよい。使用楽器の重
要度が楽曲データに予め付随しているようにしてもよ
い。このようにすれば、波形合成装置300で使用楽器
の重要度を計算する処理負担が軽減できる。
【0137】また、一度計算した重要度は、楽曲データ
に付随して記憶するようにしておけば、再度の計算が不
要となる。
【0138】(第4の実施形態)第2の実施形態におい
て、復号化した波形データのサイズが大きい場合、復号
波形記憶部の容量をオーバーしてしまい、楽曲が演奏で
きないという事態が生じる。第4の実施形態では、この
ような事態を回避する。
【0139】図15は、第4の実施形態に係る波形合成
装置400を利用した波形楽曲ダウンロードシステムの
構成図である。図15において、図7および図12に示
した第2および第3の波形合成装置200,300と同
様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付
し、説明を省略することとする。
【0140】波形楽曲ダウンロードシステムは、波形合
成装置400と、楽音波形サーバ700と、楽曲サーバ
800とを備える。
【0141】波形合成装置400は、楽曲指示部401
と、波形合成部403と、書込アドレス記憶部408
と、復号化ダウンロード制御部405と、楽曲データ記
憶部102と、使用波形情報抽出部104と、圧縮波形
記憶部106と、復号波形記憶部109と、音声出力部
110と、楽曲ダウンロード部211と、波形ダウンロ
ード部212と、内蔵波形記憶部213と、素片波形記
憶部214と、非圧縮波形記憶部215と、ダウンロー
ド圧縮波形記憶部216と、端末属性情報記憶部319
とを含む。
【0142】楽曲指示部401は、演奏すべき楽曲デー
タを復号化ダウンロード制御部405にも送る。それ以
外の機能は、第2の実施形態における楽曲指示部201
と同様である。
【0143】復号化ダウンロード制御部405は、楽曲
指示部401から送られてくる楽曲データおよびそれに
含まれる使用波形情報を参照して、演奏に必要な楽器の
演奏における重要度を計算する。復号化ダウンロード制
御部405は、ダウンロード圧縮波形記憶部216また
は圧縮波形記憶部106に格納されている圧縮符号化さ
れた波形データを復号化する際、端末属性記憶部319
が記憶する端末属性情報に含まれる復号波形記憶部10
9の残存容量および使用する楽器の重要度に基づいて、
波形データの復号化の品質を決定し、その品質に基づい
て、間引き法により、波形データを復号化する。
【0144】間引き法とは、波形データを一定のサンプ
ル毎に破棄する方法のことをいう。例えば、復号波形記
憶部109に元の波形データの半分のサイズで格納する
場合、復号化ダウンロード制御部405は、復号化後の
波形データを1サンプル毎に破棄して、復号波形記憶部
109に格納する。
【0145】復号化ダウンロード制御部405は、復号
化の品質を調整した波形データを波形データ記憶部10
9に格納する場合、その品質の度合いを書込読み出しア
ドレス記憶部408に登録する。上記以外の復号化ダウ
ンロード制御部405の機能は、第2の実施形態に係る
波形合成装置200における復号化ダウンロード制御部
205の機能と同様であるので、説明を省略する。
【0146】書込読み出しアドレス記憶部408のアド
レス対応表には、復号波形記憶部109に格納された復
号化後の波形データの品質調整の度合いを示す情報が格
納されている。
【0147】波形合成部403は、復号化後の波形デー
タを合成する場合、書込読み出しアドレス記憶部408
に波形データの品質調整の度合いが登録されているか否
かを判断し、その度合いに基づいて、復号化後の波形デ
ータを合成する。具体的には、復号化ダウンロード制御
部405が破棄したサンプルに0を挿入して品質調整さ
れていないデータなどの他の波形データとの整合性を保
ちつつ、波形を合成する。
【0148】品質に応じた復号化の方法として、たとえ
ば、間引き法の他に、ビット切り捨て法などがある。ビ
ット切り捨て法とは、波形データのビット長をあらかじ
め定めたサイズに切り捨てる(すなわち、ビットシフト
する)方法である。例えば、波形データのサンプルが1
6bit長だとすると、LSB(Least Sign
ificant Bit)8bitを切り捨てて(すな
わち、LSB側に8bitシフトして)、8bitにし
て復号波形記憶部109に格納する。このとき、波形合
成部403では、他の波形データとの整合性を保つため
に、MSB(Most Significant Bi
t)側に8bitシフトして、16bit長に戻して、
合成処理を行う。
【0149】波形合成装置400の全体的な動作は、第
2の実施形態の場合と基本的には、同じであるので、図
9および図10を援用することとする。ただし、波形合
成装置400における復号化処理(図10、ステップS
303)が第2の実施形態の場合と異なる。以下、この
異なる動作についてのみ説明する。図16は、復号化処
理における波形合成装置400の動作を示すフローチャ
ートである。以下、図16を参照しながら、復号化処理
(図10、ステップS303)における動作について説
明する。
【0150】まず、波形データを復号化したときのデコ
ードサイズが復号波形記憶部109の残存容量より大き
いか否かを判断する(ステップS801)。ここで、波
形データを復号化したときのデコードサイズの計算方法
としては、使用する音域の楽器について、圧縮波形記憶
部106またはダウンロード圧縮波形記憶部216に格
納されているデコードサイズを合計して計算してもよい
し、エンコードサイズと平均的圧縮率との関係からデコ
ードサイズを予測し、この予測値を使用する音域の楽器
について合計して計算するようにしてもよい。
【0151】ステップS801の判断において、デコー
ドサイズが復号波形記憶部109の残存容量以下である
と判断した場合、波形合成装置400は、復号化の品質
を通常の品質にし(ステップS804)、ステップS8
03の動作に進む。一方、デコードサイズがRAMサイ
ズより大きい場合、波形合成装置400は、使用波形情
報および楽曲データから音質レベルの重要度を計算し、
重要度に基づいて復号品質を決める(ステップS80
2)。
【0152】ステップS805またはS803で決定さ
れた復号品質に基づいて、波形データを復号化し、処理
を終了する。
【0153】このように、端末属性情報および楽器の重
要度に基づいて復号化の品質を調整することにより、必
要な音質レベルを維持しながらも、復号波形記憶部10
9の残存容量不足で、楽曲が演奏できないという事態を
回避することが可能となる。
【0154】なお、第3の実施形態のように、音質レベ
ルを考慮することなく、均一に復号化の品質を調整して
もよい。これにより、復号波形記憶部109の残存容量
不足によって、楽曲が演奏できなくなるといった事態を
回避することが可能となる。
【0155】(第5の実施形態)第2の実施形態に係る
波形合成装置200においては、波形データをダウンロ
ードする場合、ある特定の楽音波形サーバ700から波
形データをダウンロードしてくることとした。しかし、
波形データには、劣悪な品質のものもあれば、高品質な
ものもある。ユーザは、劣悪な品質の楽曲演奏でもよい
ときもあれば、高品質な楽曲演奏を期待するときもあ
る。これらを区別することなく、一律に波形データをダ
ウンロードするのでは、ユーザのニーズにマッチしな
い。第5の実施形態では、このニーズに応えることがで
きる波形楽曲ダウンロードシステムおよびそれに用いる
波形合成装置を提供する。
【0156】図17は、第5の実施形態に係る波形合成
装置500を利用した波形楽曲ダウンロードシステムの
構成図である。図17において、第2の実施形態と同様
の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略
する。
【0157】波形楽曲ダウンロードシステムは、複数の
楽音波形サーバ750a,750bと、複数の楽曲サー
バ850a,850bと、波形合成装置500とを備え
る。楽音波形サーバには、劣悪な波形データを提供する
ものの利用料金が安い楽音波形サーバや、高品質な波形
データを提供するものの利用料金が高い楽音波形サー
バ、月額固定の利用料金の楽音波形サーバ、GM音源を
提供する楽音波形サーバ、GS音源を提供する楽音波形
サーバ、XG音源を提供する楽音波形サーバなど、様々
なサービスを提供するサーバが存在する。
【0158】楽曲サーバには、一ヶ月ダウンロード回数
無制限の楽曲サーバや、あるジャンルの楽曲を余すこと
なく集めた楽曲サーバや、楽音波形サーバとペアで利用
することによって割引サービスを受けることができる楽
曲サーバなど、様々なサービスを提供するサーバが存在
する。これらのサーバは、同一業者が複数提供してもよ
いし、複数の業者が様々にサービスを工夫して提供する
ようにしてもよい。
【0159】図17において、波形合成装置500は、
波形ダウンロード部512と、楽曲ダウンロード部51
1と、ダウンロードサーバ設定部517と、楽曲指示部
201と、波形合成部203と、復号化ダウンロード制
御部205と、書込読み出しアドレス記憶部208と、
内蔵波形記憶部213と、素片波形記憶部214と、非
圧縮波形記憶部215と、ダウンロード圧縮波形記憶部
216と、楽曲データ記憶部102と、使用波形情報抽
出部104と、圧縮波形記憶部106と、復号波形記憶
部109と、音声出力部110とを含む。
【0160】ユーザは、ダウンロードサーバ設定部51
7において、波形データをダウンロードしたい楽音波形
サーバ750、楽曲データをダウンロードしたい楽曲サ
ーバ850を予め設定しておく。ダウンロードサーバ設
定部517は、設定された楽音波形サーバ750および
楽曲サーバ850を記憶する。
【0161】波形ダウンロード部512は、復号化ダウ
ンロード制御部205からの指示に応じて、波形データ
をダウンロードするとき、ダウンロードサーバ設定部5
17に設定されている楽音波形サーバ750から波形デ
ータをダウンロードする。
【0162】楽曲ダウンロード部511は、楽曲指示部
201からの指示に応じて、楽曲データをダウンロード
するとき、ダウンロードサーバ設定部517に設定され
ている楽曲サーバ850から楽曲データをダウンロード
する。
【0163】このように、第5の実施形態における波形
合成装置は、ユーザのニーズに応じた波形データおよび
/または楽曲データをダウンロードすることができるの
で、楽曲に最適の楽音を、音質、波形データの使用料な
どの観点から選択することができ、多様に楽曲演奏を楽
しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る波形合成装置1
00を示すブロック図である。
【図2】圧縮波形記憶部106に格納されているデータ
の一例を示す図である。
【図3】復号波形記憶部109に格納されているデータ
の一例を示す図である。
【図4】書込読み出しアドレス記憶部108に格納され
ているデータの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の波形合成装置100
を実現するコンピュータシステム10のハードウエア構
成図である。
【図6】波形合成プログラムを実行したときの動作を示
すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る波形合成装置200が適
用される波形楽曲ダウンロードシステムの構成図であ
る。
【図8】楽音波形サーバ700を示すブロック図である
【図9】第2の実施形態において、波形合成プログラム
を実行したときの動作を示すフローチャートである。
【図10】ステップS203の復号化ダウンロード処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図11】楽音波形サーバ700における動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】第3の実施形態に係る波形合成装置300を
利用した波形楽曲ダウンロードシステムの構成図であ
る。
【図13】波形データダウンロード処理における波形合
成装置300の動作を示すフローチャートである。
【図14】楽器の重要度を考慮した場合の波形データダ
ウンロード処理における波形合成装置300の動作を示
すフローチャートである。
【図15】第4の実施形態に係る波形合成装置400を
利用した波形楽曲ダウンロードシステムの構成図であ
る。
【図16】復号化処理における波形合成装置400の動
作を示すフローチャートである。
【図17】第5の実施形態に係る波形合成装置500を
利用した波形楽曲ダウンロードシステムの構成図であ
る。
【図18】波形読み出し方式による従来の波形合成装置
3000の機能的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 波形合成装
置 700,710,750a,750b 楽音波形サーバ 800,850a,850b 楽曲サーバ 900 インターネット 10 コンピュータシステム 1 CPU 2 表示装置 3 操作装置 4 音声出力装置 5 RAM 6 波形ROM 7 メインROM 8 ハードディスク 101,201,401 楽曲指示部 102 楽曲データ記憶部 103,203,403 波形合成部 104 使用波形情報抽出部 105 波形復号化部 106 圧縮波形記憶部 108,208,408 書込読み出しアドレス記憶部 109 復号波形記憶部 110 音声出力部 205,305,405 復号化ダウンロード制御部 211,511 楽曲ダウンロード部 212,512 波形ダウンロード部 213 内蔵波形記憶部 214 素片波形記憶部 215 非圧縮波形記憶部 216 ダウンロード圧縮波形記憶部 319 端末属性記憶部 517 ダウンロードサーバ設定部 701 送受信部 702 波形情報読出部 703 波形データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊達 俊彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D378 BB11 BB12 HB12 HB13

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲デ
    ータに従って波形を合成する波形合成装置であって、 楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波形データを記憶
    する圧縮波形記憶手段と、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出する使用波形情報抽出手段と、 前記波形情報に基づいて前記圧縮波形記憶手段に格納さ
    れている波形データを読み出し復号化する波形復号化手
    段と、 前記波形復号化手段が復号化した波形データを予め記憶
    する復号波形記憶手段と、 前記楽曲データと前記復号波形記憶手段が記憶する波形
    データとから波形を合成する波形合成手段とを備える、
    波形合成装置。
  2. 【請求項2】 前記復号波形記憶手段の残存容量を格納
    する残存容量格納手段をさらに備え、 前記波形復号化手段は、前記残存容量に基づいて復号化
    後の波形データのサイズを調整することを特徴とする、
    請求項1に記載の波形合成装置。
  3. 【請求項3】 楽曲の素材音の波形を圧縮復号化されて
    いない波形データとして記憶する非圧縮波形記憶手段を
    さらに備え、 前記波形合成手段は、前記楽曲データに従い前記復号波
    形記憶手段と前記非圧縮波形記憶手段とが記憶する波形
    データを参照して波形を合成することを特徴とする、請
    求項1に記載の波形合成装置。
  4. 【請求項4】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲デ
    ータに従って波形を合成する波形合成装置であって、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出する使用波形情報抽出手段と、 前記波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号
    化した波形データをネットワークを介して互いに接続さ
    れている波形サーバからダウンロードする波形ダウンロ
    ード手段と、 前記波形ダウンロード手段がダウンロードした波形デー
    タを復号化する波形復号化手段と、 前記波形復号化手段が復号化した波形データを予め記憶
    する復号波形記憶手段と、 前記楽曲データと前記復号波形記憶手段が記憶する波形
    データとから波形を合成する波形合成手段とを備える、
    波形合成装置。
  5. 【請求項5】 前記復号波形記憶手段の残存容量を格納
    する残存容量格納手段をさらに備え、 前記波形ダウンロード手段は、前記残存容量に基づいて
    ダウンロードする波形データのサイズを調整することを
    特徴とする、請求項4に記載の波形合成装置。
  6. 【請求項6】 前記復号波形記憶手段の残存容量を格納
    する残存容量格納手段をさらに備え、 前記波形復号化手段は、前記残存容量に基づいて復号化
    後の波形データのサイズを調整することを特徴とする、
    請求項4に記載の波形合成装置。
  7. 【請求項7】 楽曲の素材音の波形を圧縮符号化した波
    形データを記憶する圧縮波形記憶手段をさらに備え、 前記波形復号化手段は、前記波形情報に基づいて前記圧
    縮波形記憶手段に格納されている波形データまたは前記
    波形ダウンロード手段がダウンロードした波形データを
    復号化することを特徴とする、請求項4に記載の波形合
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記復号化手段が復号化するためのデコ
    ードソフトをネットワークを介してダウンロードするデ
    コードソフトダウンロード手段をさらに備えることを特
    徴とする、請求項4に記載の波形合成装置。
  9. 【請求項9】 前記楽曲データはネットワークを介して
    接続されている楽曲データを記憶する楽曲サーバからダ
    ウンロードする楽曲ダウンロード手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする、請求項1または4に記載の波形合成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記波形復号化手段はさらに、演奏す
    べき楽曲の素材音の重要度に基づいて復号化後の波形デ
    ータの品質を調整することを特徴とする、請求項1また
    は4に記載の波形合成装置。
  11. 【請求項11】 前記重要度は、前記楽曲データにおけ
    る使用頻度に基づいて決定することを特徴とする、請求
    項10に記載の波形合成装置。
  12. 【請求項12】 前記重要度は、段階的に設定されるこ
    とを特徴とする、請求項10に記載の波形合成装置。
  13. 【請求項13】 前記重要度は、楽曲データに付随して
    いることを特徴とする、請求項10に記載の波形合成装
    置。
  14. 【請求項14】 圧縮復号化されている波形データは、
    知覚符号化方式によって圧縮復号化されていることを特
    徴とする、請求項1または4に記載の波形合成装置。
  15. 【請求項15】 楽曲の演奏に必要な素材音の波形デー
    タをダウンロードするための波形ダウンロードシステム
    であって、 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲データに従って波
    形を合成する波形合成装置と、 前記波形合成装置とネットワークを介して接続されてお
    り、素材音の波形データを記憶する1以上の波形サーバ
    とを備え、 前記楽音発生装置は、前記楽曲データから使用する全て
    の楽曲の素材音の波形情報を抽出する使用波形情報抽出
    手段と、 前記波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号
    化した波形データを前記波形サーバからダウンロードす
    る波形ダウンロード手段と、 前記波形ダウンロード手段がダウンロードした波形デー
    タを復号化する波形復号化手段と、 前記波形復号化手段が復号化した波形データを予め記憶
    する復号波形記憶手段と、 前記楽曲データと前記復号波形記憶手段が記憶する波形
    データとから波形を合成する波形合成手段とを含むこと
    を特徴とする、波形ダウンロードシステム。
  16. 【請求項16】 前記楽音発生装置は、前記波形サーバ
    を選択するための波形サーバ選択手段をさらに含み、 前記波形ダウンロード手段は、前記波形サーバ選択手段
    で選択されている波形サーバから波形データをダウンロ
    ードすることを特徴とする、請求項15に記載の波形ダ
    ウンロードシステム。
  17. 【請求項17】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成する波形合成方法であって、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて予め記憶されている圧縮符号化
    された波形データを読み出し復号化するステップと、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成方法。
  18. 【請求項18】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成する波形合成方法であって、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号
    化した波形データをネットワークを介して互いに接続さ
    れている波形サーバからダウンロードするステップと、 ダウンロードした前記波形データを復号化するステップ
    と、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成方法。
  19. 【請求項19】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成するコンピュータによって実
    行される波形合成プログラムを格納した記録媒体であっ
    て、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて予め記憶されている圧縮符号化
    された波形データを読み出し復号化するステップと、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成プログラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成するコンピュータによって実
    行される波形合成プログラムを格納した記録媒体であっ
    て、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号
    化した波形データをネットワークを介して互いに接続さ
    れている波形サーバからダウンロードするステップと、 ダウンロードした前記波形データを復号化するステップ
    と、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成プログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成するコンピュータによって実
    行される波形合成プログラムであって、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて予め記憶されている圧縮符号化
    された波形データを読み出し復号化するステップと、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成プログラム。
  22. 【請求項22】 演奏すべき楽曲の楽譜に相当する楽曲
    データに従って波形を合成するコンピュータによって実
    行される波形合成プログラムであって、 前記楽曲データから使用する全ての楽曲の素材音の波形
    情報を抽出するステップと、 前記波形情報に基づいて楽曲の素材音の波形を圧縮符号
    化した波形データをネットワークを介して互いに接続さ
    れている波形サーバからダウンロードするステップと、 ダウンロードした前記波形データを復号化するステップ
    と、 復号化後の波形データを予め記憶するステップと、 前記楽曲データと予め記憶している前記復号化後の波形
    データとから波形を合成するステップとを備える、波形
    合成プログラム。
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