JP2004363656A - マルチメディアデータの処理装置及び保存方式 - Google Patents

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祥之 田中
Kenichiro Fukui
健一郎 福井
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輝彦 卯木
Hiroshi Kamikura
廣 神倉
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Abstract

【課題】MPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を再生することなく容易に把握することができるマルチメディアデータの処理装置及び保存方式を提供する。
【解決手段】MPEG−4のデータに基づく静止画を、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存し、この静止画を参照することによりMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握する。又、マルチメディアデータの処理装置は、MPEG−4ファイルを一覧表示する表示手段を備え、該表示手段によりMPEG−4ファイルを一覧表示したときに、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を表示するように構成されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はマルチメディアデータの処理装置及び保存方式に係り、特に、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4フォーマットのデータを処理する処理装置及び保存方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア環境において、デジタル動画を圧縮する技術として、ITU−TS(国際電気通信連合)とISO(国際標準化機構)で制定されたデジタル動画と音声の圧縮・伸長に関する規格であるMPEG規格が広く使用されている。
【0003】
このMPEG規格に準拠したMPEG−4の符号化・圧縮では、オブジェクト単位、例えば人、物、背景毎に符号化・圧縮を行なっている。つまり、背景からオブジェクトを切り出して、符号化・圧縮を行なっている。そして、再生時には、切り出したオブジェクトを再度、背景と合成するという処理が行なわれている。尚、MPEG規格には、動画データだけでなく、音声データの符号化・圧縮も含まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、MPEG−4で符号化・圧縮された動画データは、再生しなければその内容を確認することができず、複数のMPEG−4の動画データファイルから希望する動画データファイルを選択することが容易でなかった。
【0005】
そこで本発明は、MPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を再生することなく容易に把握することができるマルチメディアデータの処理装置及び保存方式を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る目的は、MPEG−4のデータに基づく静止画が、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されていることを特徴とするマルチメディアデータの保存方式によって達成される。
【0007】
又、本発明によれば、上記ユーザー領域に上記静止画が複数保存されていることにより、より容易にMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握することができる。
【0008】
又、本発明によれば、上記ユーザー領域に上記複数の静止画の優先順位に関する情報が保存されていることにより、より容易にMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握することができる。
【0009】
又、本発明によれば、上記静止画がJPEG方式で圧縮保存されていることにより、上記静止画のデータ容量を小さくすることができる。
【0010】
本発明に係る目的は、MPEG−4ファイルを一覧表示する表示手段を備え、該表示手段によりMPEG−4ファイルを一覧表示したときに、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を表示するように構成されていることを特徴とするマルチメディアデータの処理装置によって達成される。
【0011】
又、本発明によれば、上記静止画を表示するときに、上記MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画の優先順位に関する情報に基づき静止画を表示するように構成されていることにより、より容易にMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握することができる。
【0012】
又、本発明によれば、上記静止画がJPEG方式で圧縮保存されていることにより、上記静止画のデータ容量を小さくすることができる。
【0013】
又、本発明によれば、MPEG−4ファイルを再生する再生手段を備えていることにより、使い易さを向上させることができる。
【0014】
又、本発明によれば、上記優先順位に関する情報を変更する手段を備えていることにより、より容易にMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握することができる。
【0015】
又、本発明によれば、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を一覧表示する手段を備えていることにより、より容易にMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を把握することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係るマルチメディアデータの処理装置及び保存方式の処理対象であるデータは、MPEG−4システム(ISO/IEC14496−1)で定義されているデータであり、そのデータ形式はバイナリデータである。
【0017】
このMPEG−4では、画像、音声、テキスト等のデータはエレメンタリストリーム(Elementary Stream)と呼ばれている。そして、画像、音声、静止画等の各オブジェクトの時間的、空間的な相互関係や属性(光源、形状、材質、色および座標等)がシーン記述情報に記述されている。
【0018】
又、メンタリストリームとシーン記述情報はオブジェクト・ディスクリプタ(Object Descriptor)という情報によって関連付けされている。この関連付けのため、シーン記述情報では、各オブジェクトにオブジェクト・ディスクリプタIDが割り当てられるており、このオブジェクト・ディスクリプタIDにより対応するオブジェクト・ディスクリプタが識別される。更に、オブジェクト・ディスクリプタには各エレメンタリストリームとの関連付け情報が記述されているエレメンタリストリーム・ディスクリプタがあり、このエレメンタリストリーム・ディスクリプタにはエレメンタリストリームIDが記述されており、このエレメンタリストリームIDにより各エレメンタリストリームが識別される。
【0019】
MPEG−4では、上記シーン記述情報、エレメンタリストリーム及びオブジェクト・ディスクリプタの他に、ユーザが自由に使用することができるユーザー領域(User−data Atom)が確保されている。そして、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置及び保存方式では、動画データの画像を静止画として取込み、その静止画をこのユーザー領域に保存している。
【0020】
以下、図面を参照して、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置及び保存方式について説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例であり、同図にはMPEG−4で符号化・圧縮された動画データを再生する場合の画面表示が示されている。ここで、画面11上には動画表示部12、再生ボタン13、停止ボタン14、登録ボタン15、一覧表示ボタン16が設けられている。動画表示部12は再生された動画が表示される部分であり、再生は再生ボタン13を押すと開始され、停止ボタン14を押すと停止する。登録ボタン15は、動画データの画像を静止画として取込み、その静止画をユーザー領域に保存するためのボタンであり、この登録ボタン15を押した時に動画表示部12に表示されている画像が静止画としてユーザー領域に保存される。ここで、静止画データはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮されて保存される。但し、他の方式で圧縮しても、又は圧縮しなくてもよい。一覧表示ボタン16は、後述する一覧表示に移行するためのボタンである。
【0022】
又、図1に示した例では、ポインティングデバイスであるマウスを使用して再生ボタン13、停止ボタン14、登録ボタン15、一覧表示ボタン16を操作している。例えば、ポインティングデバイスであるマウスの動きに連動して上下左右に移動するマウスカーソル10の矢印の先を指定したい位置(ボタン)に合わせ、マウスのボタンを押すとその位置(ボタン)が指定される。
【0023】
例えば、まずマウスで再生ボタン13を押して、動画データの再生を開始し、その後、静止画として取込みたい画像が動画表示部12に表示された時にマウスで登録ボタン15を押して、静止画を取込む。取込まれた静止画はJPEG方式で圧縮されてMPEG−4で設定されているユーザー領域に保存される。
【0024】
次に、図2から図5を参照してユーザー領域に静止画が保存されているMPEG−4の動画データのファイルを再生せずに、その内容を確認する手順について説明する。
【0025】
図2は、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例であり、同図にはMPEG−4で符号化・圧縮された動画データのファイルを一覧表示した場合の画面表示が示されている。この一覧表示では、画面21上に設けられた一覧表示部22にMPEG−4の動画データのファイルが静止画23及びファイル名24で表示されている。ここで、表示されている静止画23はMPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されるものである。又、画面21上には、MPEG−4の動画データのファイルを再生するための再生表示ボタン25と、ユーザー領域に保存されている静止画の詳細表示に移行するための静止画表示ボタン26が設けられている。又、マウスカーソル27はマウスの動きに連動して上下左右に移動する位置表示である。
【0026】
この一覧表示の一覧表示部22に表示されている静止画23を観ただけで希望するMPEG−4の動画データを選択することができる場合は、マウスを操作することにより希望するMPEG−4の動画データを選択し再生表示ボタン25を押せば図1に示した再生画面に移行する。そして、再生の際に更に静止画を取込み、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存することもできる。
【0027】
一方、一覧表示部22に表示されている静止画23を観ただけでは希望するMPEG−4の動画データが確認できない場合は、希望するMPEG−4の動画データと思われるものをマウスの操作により選択し、静止画表示ボタン26を押す。この静止画表示ボタン26が押されると、一覧表示で選択されたMPEG−4の動画データに対応する静止画、つまり、選択したMPEG−4ファイルのユーザー領域に保存されている静止画が一覧表示される。
【0028】
図3は、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例であり、同図にはMPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を一覧表示した場合の画面表示が示されている。この静止画一覧表示には、上述の静止画表示ボタン26が押された時に移行する。
【0029】
図3の画面31には静止画表示部32が設けられ、この静止画表示部32には、上述の一覧表示部22で選択したMPEG−4ファイルのユーザー領域に保存されている静止画33が一覧表示される。又、画面31には、静止画33を拡大表示するための拡大表示ボタン34と、上述の一覧表示部22で表示される静止画23に対応する代表画像を指定するための代表画像指定ボタン35と、ユーザー領域に保存されている静止画33を削除するための静止画削除ボタン36と、図2に示した一覧表示に移行するための一覧表示ボタン37が設けられている。又、マウスカーソル38はマウスの動きに連動して上下左右に移動する位置表示である。
【0030】
静止画表示部32に表示されている複数の静止画33を参照して希望するMPEG−4の動画データであるか否かを確認できた場合は、一覧表示ボタン37を押して図2の一覧表示に移行する。又、静止画表示部32に表示されている静止画33を拡大表示したい場合は、拡大表示したい静止画33をマウスの操作により選択し、拡大表示ボタン34を押す。拡大表示ボタン34が押されると図4に示したような拡大表示ウィンド39に選択した静止画33が拡大表示される。
【0031】
図3の静止画表示部32に表示されている静止画33において、図2の一覧表示部22に表示される静止画33の下には代表画像と表示されている。ここで代表画像を変更したい場合には、希望の静止画33をマウスの操作により選択し、代表画像指定ボタン35を押す。代表画像指定ボタン35が押されると、図5に示したように希望の静止画33aの下に代表画像と表示されている。この状態で、一覧表示ボタン37を押して図2の一覧表示に移行すると、上記操作で指定された代表画像が図2の一覧表示部22に表示される。この代表画像を変更する操作で、より動画データの内容を把握し易い静止画が図2の一覧表示部22に表示されるようにすれば、一覧表示部22に表示される静止画23を参照しただけで希望するMPEG−4の動画データを選択できる場合が多くなる。
【0032】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るマルチメディアデータの処理装置及び保存方式においては、MPEG−4で設定されているユーザー領域に動画データから取込んだ静止画を保存することにより、
この静止画を参照してMPEG−4で符号化・圧縮された動画データの内容を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例を示す図である。
【図2】本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例を示す図である。
【図3】本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例を示す図である。
【図4】本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例を示す図である。
【図5】本発明に係るマルチメディアデータの処理装置の画面表示の例を示す図である。
【符号の説明】
11、21、31 画面
12 動画表示部
13 再生ボタン
14 停止ボタン
15 登録ボタン
16、37 一覧表示ボタン
17、27、38 マウスカーソル
22 一覧表示部
23、33 静止画
24 ファイル名
25 再生表示ボタン
26 静止画表示ボタン
32 静止画表示部
34 拡大表示ボタン
35 代表画像指定ボタン
36 静止画削除ボタン

Claims (10)

  1. MPEG−4のデータに基づく静止画が、
    MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されていることを特徴とするマルチメディアデータの保存方式。
  2. 上記ユーザー領域に上記静止画が複数保存されていることを特徴とする請求項1記載のマルチメディアデータの保存方式。
  3. 上記ユーザー領域に上記複数の静止画の優先順位に関する情報が保存されていることを特徴とする請求項2記載のマルチメディアデータの保存方式。
  4. 上記静止画がJPEG方式で圧縮保存されていることを特徴とする請求項1乃至3記載のマルチメディアデータの保存方式。
  5. MPEG−4ファイルを一覧表示する表示手段を備え、
    該表示手段によりMPEG−4ファイルを一覧表示したときに、MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を表示するように構成されていることを特徴とするマルチメディアデータの処理装置。
  6. 上記静止画を表示するときに上記MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画の優先順位に関する情報に基づき静止画を表示するように構成されていることを特徴とする請求項5記載のマルチメディアデータの処理装置。
  7. 上記静止画がJPEG方式で圧縮保存されていることを特徴とする請求項5又は6記載のマルチメディアデータの処理装置。
  8. MPEG−4ファイルを再生する再生手段を備えていることを特徴とする請求項5乃至7記載のマルチメディアデータの処理装置。
  9. 上記優先順位に関する情報を変更する手段を備えていることを特徴とする請求項6乃至8記載のマルチメディアデータの処理装置。
  10. MPEG−4で設定されているユーザー領域に保存されている静止画を一覧表示する手段を備えていることを特徴とする請求項5乃至9記載のマルチメディアデータの処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008545351A (ja) * 2005-07-06 2008-12-11 トムソン ライセンシング 画像系列及びロゴを含むビデオコンテンツを符号化する方法及び装置
US8306331B2 (en) 2006-09-11 2012-11-06 Sony Corporation Image processing apparatus and method, and program
US8467580B2 (en) 2006-09-11 2013-06-18 Sony Corporation Image data processing apparatus, method, program and recording medium

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