JP2004362313A - 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット - Google Patents

並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004362313A
JP2004362313A JP2003160605A JP2003160605A JP2004362313A JP 2004362313 A JP2004362313 A JP 2004362313A JP 2003160605 A JP2003160605 A JP 2003160605A JP 2003160605 A JP2003160605 A JP 2003160605A JP 2004362313 A JP2004362313 A JP 2004362313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
request
reply
suppression
control unit
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003160605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3845391B2 (ja
Inventor
Koji Kirihara
浩司 桐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Computertechno Ltd
Original Assignee
NEC Computertechno Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Computertechno Ltd filed Critical NEC Computertechno Ltd
Priority to JP2003160605A priority Critical patent/JP3845391B2/ja
Publication of JP2004362313A publication Critical patent/JP2004362313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3845391B2 publication Critical patent/JP3845391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Multi Processors (AREA)
  • Memory System (AREA)

Abstract

【課題】リプライ返却抑止処理のための専用インタフェースを設けることを必要とせずに、リプライ返却抑止処理を実現する。
【解決手段】リクエスト制御部7は、リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求Aに基づくリプライ抑止リクエスト/リプライ抑止解除リクエストの生成を行い、通常のリクエスト群に割り込ませて、通常のリクエストの送信経路を使用し、リプライが集中するリプライ制御部8内の入力ポートと同一のポート番号の出力ポートから主記憶装置6に対して当該リプライ抑止リクエストおよび当該リプライ抑止解除リクエストを送信する。リプライ制御部8は、リプライ返却抑止処理の必要が生じた場合に、リプライが集中する入力ポートについてのリプライ抑止要求をリクエスト制御部7に送出し、そのリプライ返却抑止処理の必要が解消した場合にリプライ抑止解除要求をリクエスト制御部7に送出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の演算処理装置(命令発行部および演算処理装置内ネットワークユニット(PNU(Processor side Network Unit))を含む演算処理装置)と複数個の主記憶装置(メモリおよび主記憶装置内ネットワークユニット(MNU(Memory side Network Unit))を含む主記憶装置)とこれらを接続するネットワーク(相互結合網)とにより構成される並列計算機システム(マルチプロセッサシステム)におけるメモリアクセス制御方式(その方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニットを含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、情報処理技術の分野では、複数個の演算処理装置と複数個の主記憶装置とがネットワークにより接続される並列計算器システム(マルチプロセッサシステム)が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は、このような並列計算機システムの構成の一例を示すブロック図である。この並列計算機システムは、複数個の演算処理装置1と、複数個の主記憶装置6と、これらを接続するネットワーク100とを含んで構成されている。ここで、演算処理装置1は、命令発行部2と、演算処理装置内ネットワークユニット3とを含んで構成されている。また、主記憶装置6は、主記憶装置内ネットワークユニット4と、メモリ5とを含んで構成されている。
【0004】
図6は、従来における、図5中の演算処理装置内ネットワークユニット3の詳細な構成を示すブロック図である。この演算処理装置内ネットワークユニット3は、リクエスト制御部7と、リプライ制御部8とに分かれて構成されている。
【0005】
ここで、図6に示す演算処理装置内ネットワークユニット3における各構成要素は、リプライ返却抑止処理に関する構成要素以外は、後述する本発明における演算処理装置内ネットワークユニット3(図2参照)内の各構成要素(符号が同一の各構成要素)と同様のものである。
【0006】
また、図6中のリクエスト制御部7の制御による命令発行部2から主記憶装置6へのリクエストの発行に関する動作や、図6中のリプライ制御部8の制御による主記憶装置6から命令発行部2へのリプライの返却に関する動作は、リプライ返却抑止処理時の動作以外については、後述する本発明におけるリクエスト制御部7およびリプライ制御部8(図2参照)の動作と同様のものとなる。
【0007】
このようなリクエストおよびリプライの送受信の過程において、図6中のリプライ制御部8では、主記憶装置6から複数のリプライを同時に受け取るが、出力ポート21−j(jは0〜m(mは正整数)の中の任意の数値)において送出すべきリプライが重複する状態(リプライ競合)が発生した場合に、アービタ19は各リプライに優先順位をつけて順次返却を行い、優先順位の低いリプライは一旦リプライ入力バッファ18−i(iは0〜n(nは正整数)の中の任意の数値)に保持される。
【0008】
ここで、リプライ制御部8内のある入力ポート16−iにリプライが集中し、かつ上記のようなリプライ競合が発生した場合に、リプライ入力バッファ18−iのオーバフローが生じるおそれがある。そして、このオーバフローの発生を防ぐために、主記憶装置6から入力ポート16−iへのリプライの返却を抑止する必要がある。
【0009】
従来の技術では、このようなリプライを抑止する処理(リプライ返却抑止処理)を実現するために、入力ポート制御部17−iから主記憶装置6側にリプライ抑止要求が送信されていた。そして、このようなリプライ抑止要求を送信するための専用インタフェース(リプライ抑止用ポート22−0,…,22−n)が設けられていた。なお、図5中の演算処理装置内ネットワークユニット3において1本の直線で表している主記憶装置6に対する各ポートは、図6中の出力ポート15−i,入力ポート16−i,およびリプライ抑止用ポート22−iの三者を含むものである。
【0010】
【特許文献1】
特開平08−095813号公報(第2頁、図7)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式では、上記のように、演算処理装置内ネットワークユニットにおけるリプライ返却抑止処理の実現のために、リプライ制御部内の入力ポート制御部からリプライ抑止要求を主記憶装置側に送信するための専用インタフェース(リプライ抑止用ポート)が設けられていたので、演算処理装置と主記憶装置との間のインタフェース数(具体的にはポート上のピン数)が増加するという問題点があった。
【0012】
本発明の目的は、上述の点に鑑み、演算処理装置と主記憶装置との間にリプライ返却抑止処理のための専用インタフェースを設けることを必要とせずに、リプライ返却抑止処理を実現するためのメモリアクセス制御を可能とする並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式は、複数個の演算処理装置と複数個の主記憶装置とこれらを接続するネットワーク(相互結合網)とにより構成される並列計算機システムにおいて、リプライ抑止要求に基づくリプライ抑止リクエストの生成およびリプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止解除リクエストの生成を行い、通常のリクエスト群に割り込ませて、通常のリクエストの送信経路を使用し、リプライが集中するリプライ制御部内の入力ポートと同一のポート番号の出力ポートから主記憶装置に対して当該リプライ抑止リクエストおよび当該リプライ抑止解除リクエストを送信する各演算処理装置内ネッワークユニット中のリクエスト制御部と、出力ポート側でのリプライ競合および入力ポート側でのリプライ集中によりリプライを保持するバッファにオーバフローのおそれが発生しリプライ返却抑止処理の必要が生じた場合に、リプライが集中する入力ポートについてのリプライ抑止要求を前記リクエスト制御部に送出(通知)し、そのリプライ返却抑止処理の必要が解消した場合にその旨を示すリプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部に送出(通知)する各演算処理装置内ネッワークユニット中の前記リプライ制御部と、前記リクエスト制御部からのリプライ抑止リクエストに基づいてその前記リクエスト制御部が存在する演算処理装置内ネットワークユニット中の前記リプライ制御部のリプライが集中する入力ポートへのリプライの送信を抑止し、その前記リクエスト制御部からのリプライ抑止解除リクエストに基づいて当該リプライ送信抑止を解除する各主記憶装置とを有する。
【0014】
なお、上述した本発明の並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式は、より具体的には、演算処理装置内ネットワークユニット中のリクエスト制御部が、命令発行部(当該演算処理装置内ネットワークユニットを有する演算処理装置内の命令発行部)から発行された通常のリクエストを受信するm+1個(mは正整数)の入力ポートと、前記入力ポートから入力されて出力待機中のリクエストを保持するm+1個のリクエスト入力バッファと、m+1個の前記入力ポートの各々に対応しており、前記命令発行部から受信したリクエストの識別情報であるリクエストIDを保持するm+1個のリクエストID保持部と、リクエストをn+1個(nは正整数)の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリクエスト送出に関する制御を行うアービタと、前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するn+1個のセレクタと、リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む主記憶装置側へのリクエストの出力の制御を行うn+1個の出力ポート制御部と、主記憶装置にリクエストを送信するn+1個の前記出力ポートとを含んで構成されており、当該演算処理装置内ネットワークユニット中のリプライ制御部が、主記憶装置から返却されるリプライを受信するn+1個の入力ポートと、前記入力ポートから入力されて出力待機中のリプライを保持するn+1個のリプライ入力バッファと、自己に対応する前記リプライ入力バッファのオーバフロー状態判定/オーバフロー状態解消判定に基づき、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部内の自己に対応する前記出力ポート制御部に対して送出するn+1個の入力ポート制御部と、リプライをm+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリプライ送出に関する制御を行うアービタと、前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するm+1個のセレクタと、命令発行部(当該演算処理装置内ネットワークユニットを有する演算処理装置内の命令発行部)にリプライを送信するm+1個の前記出力ポートとを含んで構成されている、ということを特徴とすると表現することができる。
【0015】
また、本発明は、複数個の演算処理装置と複数個の主記憶装置とこれらを接続するネットワークとにより構成される並列計算機システムにおける各演算処理装置において、リプライ抑止要求に基づくリプライ抑止リクエストの生成およびリプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止解除リクエストの生成を行い、通常のリクエスト群に割り込ませて、通常のリクエストの送信経路を使用し、リプライが集中するリプライ制御部内の入力ポートと同一のポート番号の出力ポートから主記憶装置に対して当該リプライ抑止リクエストおよび当該リプライ抑止解除リクエストを送信するリクエスト制御部と、出力ポート側でのリプライ競合および入力ポート側でのリプライ集中によりリプライを保持するバッファにオーバフローのおそれが発生しリプライ返却抑止処理の必要が生じた場合に、リプライが集中する入力ポートについてのリプライ抑止要求を前記リクエスト制御部に送出(通知)し、そのリプライ返却抑止処理の必要が解消した場合にその旨を示すリプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部に送出(通知)する前記リプライ制御部とを有する演算処理装置内ネットワークユニットとして実現することも可能である。
【0016】
なお、上述した本発明の演算処理装置内ネットワークユニットは、より具体的には、リクエスト制御部が、命令発行部から発行された通常のリクエストを受信するm+1個の入力ポートと、前記入力ポートから入力されて出力待機中のリクエストを保持するm+1個のリクエスト入力バッファと、m+1個の前記入力ポートの各々に対応しており、前記命令発行部から受信したリクエストの識別情報であるリクエストIDを保持するm+1個のリクエストID保持部と、リクエストをn+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリクエスト送出に関する制御を行うアービタと、前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するn+1個のセレクタと、リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む主記憶装置側へのリクエストの出力の制御を行うn+1個の出力ポート制御部と、主記憶装置にリクエストを送信するn+1個の前記出力ポートとを含んで構成されており、リプライ制御部が、主記憶装置から返却されるリプライを受信するn+1個の入力ポートと、前記入力ポートから入力されて出力待機中のリプライを保持するn+1個のリプライ入力バッファと、自己に対応する前記リプライ入力バッファのオーバフロー状態判定/オーバフロー状態解消判定に基づき、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部内の自己に対応する前記出力ポート制御部に対して送出するn+1個の入力ポート制御部と、リプライをm+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリプライ送出に関する制御を行うアービタと、前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するm+1個のセレクタと、命令発行部にリプライを送信するm+1個の前記出力ポートとを含んで構成されている、ということを特徴とすると表現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
(1) 第1の実施の形態
【0019】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式の構成(この方式が適用される並列計算機システム(マルチプロセッサシステム)の構成ともいえる)を示すブロック図である。
【0020】
図1を参照すると、この並列計算機システムは、複数個の演算処理装置1−0,1−1,…,1−n(nは正整数。任意の演算処理装置を示す場合には、「演算処理装置1」と表記する)と、複数個の主記憶装置6−0,6−1,…,6−n(任意の主記憶装置を示す場合には、「主記憶装置6」と表記する)とを含んで構成されている。ここで、各演算処理装置1と各主記憶装置6とはネットワーク(相互結合網)100によって接続されている。
【0021】
各演算処理装置1は、その内部に、命令発行部2と、演算処理装置内ネットワークユニット(PNU)3とを備えている。
【0022】
各主記憶装置6は、その内部に、主記憶装置内ネットワークユニット(MNU)4と、メモリ5とを備えている。
【0023】
なお、図1における演算処理装置1の台数,主記憶装置6の台数、およびネットワークユニット(演算処理装置内ネットワークユニット3および主記憶装置内ネットワークユニット4)のポート数に制限はない。また、演算処理装置1の台数と主記憶装置6の台数とは、図1ではn+1で同一となっているが、各台数が異なっていてもよい(ただし、一般的には、同一であることが多いので、図1では両者を共通のn+1としている)。
【0024】
演算処理装置内ネットワークユニット3は、通常のリクエストとともにリプライ抑止リクエストおよびリプライ抑止解除リクエストを主記憶装置6に対して送出するリクエスト制御部7と、リクエスト制御部7に対してリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求A(リプライ抑止要求またはリプライ抑止解除要求)を発行するリプライ制御部8とに分かれた構成を有している。
【0025】
図2は、図1中の演算処理装置内ネットワークユニット3の詳細な構成を示すブロック図である。
【0026】
演算処理装置内ネットワークユニット3内のリクエスト制御部7は、命令発行部2(当該演算処理装置内ネットワークユニット3を有する演算処理装置1内の命令発行部2)から発行されたリクエスト(通常のリクエスト)を受信する入力ポート9−0,…,9−m(mは正整数)と、入力ポート9−0,…,9−mから入力されて出力(発行)待機中のリクエストを保持するリクエスト入力バッファ10−0,…,10−mと、命令発行部2から受信したリクエストの識別情報(リクエストID(IDentification))を保持する(そのリクエストに対応するリプライを命令発行部2に返却するまで保持する)リクエストID保持部11−0,…,11−mと、リクエストを出力ポート15−0,…,15−nの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定等のリクエスト送出に関する制御を行うアービタ12と、アービタ12の制御に基づき複数の入力ポート9−0,…,9−mからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するセレクタ13−0,…,13−nと、自己に対応する出力ポート15−0,…,15−nから主記憶装置6側へのリクエストの出力の制御(リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求Aに基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む制御)を行う出力ポート制御部14−0,…,14−nと、主記憶装置6−0,…,6−nにリクエストを送信する出力ポート15−0,…,15−nとを含んで構成されている。
【0027】
演算処理装置内ネットワークユニット3内のリプライ制御部8は、主記憶装置6−0,…,6−nから返却されるリプライを受信する入力ポート16−0,…,16−nと、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求Aを自己に対応する出力ポート制御部14−0,…,14−nに対して送出する入力ポート制御部17−0,…,17−nと、入力ポート16−0,…,16−nから入力されて出力(返却)待機中のリプライを保持するリプライ入力バッファ18−0,…,18−nと、リプライを出力ポート21−0,…,21−mの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定等のリプライ送出に関する制御を行うアービタ19と、アービタ19の制御に基づき複数の入力ポート16−0,…,16−nからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するセレクタ20−0,…,20−mと、命令発行部2(当該演算処理装置内ネットワークユニット3を有する演算処理装置1内の命令発行部2)にリプライを送信する出力ポート21−0,…,21−mとを含んで構成されている。
【0028】
ここで、リクエスト制御部7の出力ポート15−0,…,15−nとリプライ制御部8の入力ポート16−0,…,16−nとは、同一個数が備えられ、ポート番号(15−i(iは0〜nの中の任意の数値)や16−iにおけるi)が同じであれば、主記憶装置6−iの主記憶装置内ネットワークユニット4の同一ポートと接続される。なお、図1中の演算処理装置内ネットワークユニット3において1本の直線で表している主記憶装置6に対する各ポートは、図2中の出力ポート15−iおよび入力ポート16−iの両者を含むものである。
【0029】
同様に、リクエスト制御部7の入力ポート9−0,…,9−mとリプライ制御部8の出力ポート21−0,…,21−mとは、同一個数が備えられ、ポート番号(9−j(jは0〜mの中の任意の数値)や21−jにおけるj)が同じであれば、命令発行部2の同一ポートと接続される。なお、図1中の演算処理装置内ネットワークユニット3において1本の直線で表している命令発行部2に対する各ポートは、図2中の入力ポート9−jおよび出力ポート21−jの両者を含むものである。
【0030】
図3は、本実施の形態に係る並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式で採用されるリクエスト構成(リクエストにおけるフィールド構成)の一例を示す図である。
【0031】
当該リクエストは、当該リクエストの有効性を示す情報を有するV(Valid)ビットを有するフィールド31と、リクエスト種別を示すコード(図3中のコードの値は例示である)を有するフィールド32(各装置はこのフィールド32中のコードによりリクエスト(命令)種別を判断する)と、アドレス情報およびリクエストIDを有するフィールド33と、ロードやストアの対象のデータを有するフィールド34とから構成されている。ここで、フィールド33中のアドレス情報は、当該リクエストの送信先を示す情報であり、当該リクエストを送出する出力ポート15−iのポート番号(すなわち、当該リクエストの送信先の主記憶装置6−iの識別情報)であるiを示す情報をアドレス上位に有し、当該主記憶装置6−i内のメモリ5中のアドレスをアドレス下位に有して構成されている(アドレス上位の出力ポート番号を使用してアービタ12による制御が行われる)。なお、リプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストについては、フィールド33およびフィールド34は意味のないものとなる。
【0032】
図4は、本実施の形態に係る並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式のリプライ返却抑止処理を示す流れ図である。この処理は、オーバフロー状態判定ステップS1と、リプライ抑止要求送出ステップS2と、リプライ抑止リクエスト生成ステップS3と、リプライ抑止リクエスト送信ステップS4と、オーバフロー状態解消判定ステップS5と、リプライ抑止解除要求送出ステップS6と、リプライ抑止解除リクエスト生成ステップS7と、リプライ抑止解除リクエスト送信ステップS8とからなる。
【0033】
次に、図1〜図4を参照して、上記のように構成された本実施の形態に係る並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式の全体の動作について詳細に説明する。
【0034】
第1に、通常のリクエストの送受信に関する動作について説明する。
【0035】
演算処理装置1においては、命令発行部2によってリクエストが発行されると(命令発行部2のポート番号jのポートからリクエストが発行されるものとする)、演算処理装置内ネットワークユニット3内のリクエスト制御部7(図2参照)により、以下に示すような処理が行われる。
【0036】
当該リクエストは、入力ポート9−jで受け取られ、リクエスト入力バッファ10−jを介してアービタ12の制御対象となる。また、当該リクエストのリクエストIDが、リクエストID保持部11−jに保持される。
【0037】
アービタ12は、当該リクエスト中のフィールド33(図3参照)におけるアドレス情報に基づき、当該リクエストを出力する出力ポート(すなわち、当該リクエストの送信先の主記憶装置6−iが接続されている出力ポート15−i)を決定し(ここでは、例えば出力ポート15−0であるものとする)、その決定内容を示すセレクト信号をセレクタ13−0,…,13−n側に出力する。
【0038】
この出力ポート15−0に対応するセレクタ13−0は、当該セレクト信号に基づき、当該リクエストを選択し、出力ポート15−0に対応する出力ポート制御部14−0に送付する。
【0039】
出力ポート制御部14−0(一般的には14−i)は、出力ポート15−0(一般的には15−i)から、当該リクエストをネットワーク100を介して主記憶装置6−0(一般的には6−i)に送信するように制御する。
【0040】
この時、複数のリクエストが1つの出力ポート15−iにおいて重複する状態であるリクエスト競合が発生した場合には、アービタ12は、当該複数のリクエストに優先順位をつけて順次送信(出力)を行うように制御する。ここで、優先順位の低いリクエスト(例えば、入力ポート9−0により受信されたリクエストであるものとする)は、一旦リクエスト入力バッファ10−0に保持された後に、当該出力ポート15−iから主記憶送信6−iに送信される。
【0041】
主記憶装置6は、このようにして演算処理装置1から送信されてきたリクエストを受信し、当該リクエストに対するリプライを当該リクエストの発行元の演算処理装置1に返却する。
【0042】
第2に、リプライの送受信に関する動作について説明する。
【0043】
主記憶装置6−iから、上記のようなリクエストに対するリプライ(あるリクエストに対するリプライはそのリクエストのリクエストIDを識別情報として持っている)が、ネットワーク100を介して、当該リクエストの発行元の演算処理装置1に返却されると、当該演算処理装置1内の演算処理装置内ネットワークユニット3中のリプライ制御部8(図2参照)により、以下に示すような処理が行われる。
【0044】
当該リプライは、入力ポート16−iで受け取られ、入力ポート制御部17−iおよびリプライ入力バッファ18−iを介して、アービタ19の制御対象となる。
【0045】
アービタ19は、当該リプライ中のリクエストIDに基づき、当該リプライの返却先のポート(命令発行部2の複数のポートの中のリプライ返却先のポート)が接続される出力ポート21−jを決定し、その決定内容を示すセレクト信号をセレクタ20−0,…,20−m側に出力する。この決定に際して、アービタ19は、リクエスト制御部7内のリクエストID保持部11−0,…,11−mを参照して、該当するリクエストIDを保持するリクエストID保持部11−jのjを目的のポート番号と判定する。
【0046】
当該リプライは、当該セレクト信号に基づき、出力ポート21−jに対応するセレクタ20−jによって選択され、出力ポート21−jから命令発行部2に返却(送信)される。
【0047】
この時、複数のリプライが1つの出力ポート21−jにおいて重複する状態であるリプライ競合が発生した場合には、アービタ19は、当該複数のリプライに優先順位をつけて順次返却を行うように制御する。ここで、優先順位の低いリプライ(例えば、入力ポート16−0により受信されたリプライであるものとする)は、一旦リプライ入力バッファ18−0に保持された後に、当該出力ポート21−jから命令発行部2に返却される。
【0048】
第3に、上記のような通常のリクエストおよびそのリプライの送受信処理が実行される過程で実現されるリプライ返却抑止処理に関する動作について説明する。
【0049】
上述のように、出力ポート21−0,…,21−m側でリプライ競合が発生した場合には、リプライ入力バッファ18−0,…,18−nにおいてリプライが保持・蓄積される。ここで、ある入力ポート16−iにおいてリプライが集中し、かつ、出力ポート21−0,…,21−m側でリプライ競合が発生し、当該入力ポート16−iに対応するリプライ入力バッファ18−iにリプライ群が保持・蓄積され続けた場合に、リプライ入力バッファ18−iがオーバフローの状態となる。この場合には、主記憶装置6−iからのリプライの返却(送信)を抑止する必要が生じる。
【0050】
このような場合に対処するために、本実施の形態では、以下に示すようなリプライ返却抑止処理が行われる(図4参照)。
【0051】
演算処理装置内ネットワークユニット3内のリプライ制御部8中の入力ポート制御部17−iは、自己に対応するリプライ入力バッファ18−iのオーバフロー状態判定(オーバフローのおそれが生じているか否かの判定)を行う(ステップS1)。このオーバフロー状態判定は、例えば、「リプライ入力バッファ18−iの全容量の80%を超えるリプライ群が当該リプライ入力バッファ18−iに保持された状態に達したか否か」を判定することにより実現される(80%という数値が例示にすぎないことはいうまでもない)。
【0052】
入力ポート制御部17−iは、ステップS1で「リプライ入力バッファ18−iにオーバフローのおそれが生じている」と判定した場合には、リクエスト制御部7内の出力ポート制御部14−i(その入力ポート制御部17−iに対応する出力ポート制御部)にリプライ抑止要求を送出する(ステップS2)。
【0053】
出力ポート制御部14−iは、このリプライ抑止要求を受け取り、フィールド32にリプライ抑止リクエスト用の“10”というコード(図3参照)を有するリクエスト(リプライ抑止リクエスト)を生成する(ステップS3)。そして、このリプライ抑止リクエストを通常のリクエスト群の間に割り込ませ、通常のリクエストの送信経路を利用して最優先にて、リプライが集中する入力ポート16−i(リプライ制御部8の入力ポート16−i)と同一のポート番号の出力ポート15−i(リクエスト制御部7の出力ポート15−i)から、主記憶装置6−i内の主記憶装置内ネットワークユニット4に送信し(ステップS4)、当該主記憶装置内ネットワークユニット4に「リプライ返却抑止」を通知する。
【0054】
このリプライ抑止リクエストを受け取った主記憶装置6−i内の主記憶装置内ネットワークユニット4は、直ちに当該リプライ制御部8の入力ポート16−iへのリプライ送信を抑止し、リプライ入力バッファ18−iのオーバフローを防ぐようにする。
【0055】
その後、当該リプライ制御部8内の当該入力ポート制御部17−iは、リプライ入力バッファ18−iのオーバフロー状態解消判定(十分に空きが生じてオーバフローのおそれがなくなったか否かの判定)を行う(ステップS5)。このオーバフロー状態解消判定は、例えば、「リプライ返却抑止処理が進み当該リプライ入力バッファ18−iに十分な空きができてリプライ入力バッファ18−iの全容量の60%を超えないリプライ群しか当該リプライ入力バッファ18−iに保持されていない状態に戻ったか否か」を判定することにより実現される(60%という数値が例示にすぎないことはいうまでもない)。
【0056】
入力ポート制御部17−iは、ステップS5で「リプライ入力バッファ18−iのオーバフローのおそれが解消した」と判定した場合には、リクエスト制御部7内の出力ポート制御部14−i(その入力ポート制御部17−iに対応する出力ポート制御部)にリプライ抑止解除要求を送出する(ステップS6)。
【0057】
出力ポート制御部14−iは、このリプライ抑止解除要求を受け取り、フィールド32にリプライ抑止解除リクエスト用の“11”というコード(図3参照)を有するリクエスト(リプライ抑止解除リクエスト)を生成する(ステップS7)。そして、このリプライ抑止解除リクエストを通常のリクエスト群の間に割り込ませ、出力ポート15−iから主記憶装置6−i内の主記憶装置内ネットワーク4に送信し(ステップS8)、主記憶装置6−iによる当該演算処理装置内ネットワークユニット3内の入力ポート16−iへのリプライ送信を再開させる。
【0058】
(2) 第2の実施の形態
【0059】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットについて説明する。
【0060】
図2は、本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットの構成を示すブロック図にも該当する。すなわち、本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニット(演算処理装置内ネットワークユニット3)は、通常のリクエストとともにリプライ抑止リクエストおよびリプライ抑止解除リクエストを主記憶装置に対して送出するリクエスト制御部7と、リクエスト制御部7に対してリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求A(リプライ抑止要求またはリプライ抑止解除要求)を発行するリプライ制御部8とに分かれた構成を有している。なお、本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニット3は、図1に示すような並列計算機システムに実装される。
【0061】
演算処理装置内ネットワークユニット3内のリクエスト制御部7は、命令発行部2(当該演算処理装置内ネットワークユニット3を有する演算処理装置1内の命令発行部2)から発行されたリクエスト(通常のリクエスト)を受信する入力ポート9−0,…,9−mと、入力ポート9−0,…,9−mから入力されて出力(発行)待機中のリクエストを保持するリクエスト入力バッファ10−0,…,10−mと、命令発行部2から受信したリクエストの識別情報(リクエストID)を保持する(そのリクエストに対応するリプライを命令発行部2に返却するまで保持する)リクエストID保持部11−0,…,11−mと、リクエストを出力ポート15−0,…,15−nの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定等のリクエスト送出に関する制御を行うアービタ12と、アービタ12の制御に基づき複数の入力ポート9−0,…,9−mからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するセレクタ13−0,…,13−nと、自己に対応する出力ポート15−0,…,15−nから主記憶装置6側へのリクエストの出力の制御(リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求Aに基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む制御)を行う出力ポート制御部14−0,…,14−nと、主記憶装置6−0,…,6−nにリクエストを送信する出力ポート15−0,…,15−nとを含んで構成されている。
【0062】
演算処理装置内ネットワークユニット3内のリプライ制御部8は、主記憶装置6−0,…,6−nから返却されるリプライを受信する入力ポート16−0,…,16−nと、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求Aを自己に対応する出力ポート制御部14−0,…,14−nに対して送出する入力ポート制御部17−0,…,17−nと、入力ポート16−0,…,16−nから入力されて出力(返却)待機中のリプライを保持するリプライ入力バッファ18−0,…,18−nと、リプライを出力ポート21−0,…,21−mの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定等のリプライ送出に関する制御を行うアービタ19と、アービタ19の制御に基づき複数の入力ポート16−0,…,16−nからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するセレクタ20−0,…,20−mと、命令発行部2(当該演算処理装置内ネットワークユニット3を有する演算処理装置1内の命令発行部2)にリプライを送信する出力ポート21−0,…,21−mとを含んで構成されている。
【0063】
本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットは、通常のリクエストおよびそのリプライの送受信の過程で、図4に示すようなリプライ返却抑止処理を行う。
【0064】
なお、本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットの動作は、上記の第1の実施の形態に係る並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式の説明で述べた演算処理装置内ネットワークユニット3の動作(処理)と同様なものになる。したがって、例えば、本実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットにおいても、図3に示すフィールド構成のリクエストが取り扱われる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、演算処理装置と主記憶装置との間にリプライ返却抑止処理のための専用インタフェース(具体的にはポート上のピン)を設けることを必要とせずに、リプライ返却抑止処理を実現するためのメモリアクセス制御が可能となり、演算処理装置と主記憶装置との間のインタフェース数の削減が可能になるという効果が生じる。
【0066】
このような効果が生じる理由は、リプライ制御部内のある入力ポートにリプライが集中しリプライ競合が発生した場合における、リプライ入力バッファのオーバフローを防ぐための、主記憶装置から当該入力ポートへのリプライの返却を抑止する方策として、リプライ制御部内の入力ポート制御部からリプライ抑止要求をリクエスト制御部内の出力ポート制御部に送出することにより、通常のリクエストの送信経路上で通常のリクエストに割り込ませてリプライ抑止リクエストをリクエスト制御部の出力ポートから主記憶装置に送り、リプライの集中する入力ポート(リプライ制御部の入力ポート)へのリプライ送信をストップ(抑止)させることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る並列計算器システムにおけるメモリアクセス制御方式の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の演算処理装置内ネットワークユニットの詳細な構成を示すブロック図であり、本発明の第2の実施の形態に係る演算処理装置内ネットワークユニットの構成を示すブロック図でもある。
【図3】図1に示す並列計算器システムにおけるメモリアクセス制御方式で採用されるリクエスト構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示す並列計算器システムにおけるメモリアクセス制御方式のリプライ返却抑止処理を示す流れ図である。
【図5】従来の技術を説明するための図であり、並列計算機システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図6】従来の並列計算器システムにおけるメモリアクセス制御方式の一例における演算処理装置内ネットワークユニット(図5中の演算処理装置内ネットワークユニット)の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1−0,1−1,…,1−n 演算処理装置
2 命令発行部
3 演算処理装置内ネットワークユニット
4 主記憶装置内ネットワークユニット
5 メモリ
6,6−0,6−1,…,6−n 主記憶装置
7 リクエスト制御部
8 リプライ制御部
9−0,…,9−m,16−0,…,16−n 入力ポート
10−0,…,10−m リクエスト入力バッファ
11−0,…,11−m リクエストID保持部
12,19 アービタ
13−0,…,13−n,20−0,…,20−m セレクタ
14−0,…,14−n 出力ポート制御部
15−0,…,15−n,21−0,…,21−m 出力ポート
17−0,…,17−n 入力ポート制御部
18−0,…,18−n リプライ入力バッファ
22−0,…,22−n リプライ抑止用ポート
31,32,33,34 フィールド
100 ネットワーク
A リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求
S1 オーバフロー状態判定ステップ
S2 リプライ抑止要求送出ステップ
S3 リプライ抑止リクエスト生成ステップ
S4 リプライ抑止リクエスト送信ステップ
S5 オーバフロー状態解消判定ステップ
S6 リプライ抑止解除要求送出ステップ
S7 リプライ抑止解除リクエスト生成ステップ
S8 リプライ抑止解除リクエスト送信ステップ

Claims (6)

  1. 複数個の演算処理装置と複数個の主記憶装置とこれらを接続するネットワークとにより構成される並列計算機システムにおいて、
    リプライ抑止要求に基づくリプライ抑止リクエストの生成およびリプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止解除リクエストの生成を行い、通常のリクエスト群に割り込ませて、通常のリクエストの送信経路を使用し、リプライが集中するリプライ制御部内の入力ポートと同一のポート番号の出力ポートから主記憶装置に対して当該リプライ抑止リクエストおよび当該リプライ抑止解除リクエストを送信する各演算処理装置内ネッワークユニット中のリクエスト制御部と、
    出力ポート側でのリプライ競合および入力ポート側でのリプライ集中によりリプライを保持するバッファにオーバフローのおそれが発生しリプライ返却抑止処理の必要が生じた場合に、リプライが集中する入力ポートについてのリプライ抑止要求を前記リクエスト制御部に送出し、そのリプライ返却抑止処理の必要が解消した場合にその旨を示すリプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部に送出する各演算処理装置内ネッワークユニット中の前記リプライ制御部と、
    前記リクエスト制御部からのリプライ抑止リクエストに基づいてその前記リクエスト制御部が存在する演算処理装置内ネットワークユニット中の前記リプライ制御部のリプライが集中する入力ポートへのリプライの送信を抑止し、その前記リクエスト制御部からのリプライ抑止解除リクエストに基づいて当該リプライ送信抑止を解除する各主記憶装置と
    を有することを特徴とする並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式。
  2. 演算処理装置内ネットワークユニット中のリクエスト制御部が、命令発行部から発行された通常のリクエストを受信するm+1個の入力ポートと、
    前記入力ポートから入力されて出力待機中のリクエストを保持するm+1個のリクエスト入力バッファと、
    m+1個の前記入力ポートの各々に対応しており、前記命令発行部から受信したリクエストの識別情報であるリクエストIDを保持するm+1個のリクエストID保持部と、
    リクエストをn+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリクエスト送出に関する制御を行うアービタと、
    前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するn+1個のセレクタと、
    リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む主記憶装置側へのリクエストの出力の制御を行うn+1個の出力ポート制御部と、
    主記憶装置にリクエストを送信するn+1個の前記出力ポートとを含んで構成されており、
    当該演算処理装置内ネットワークユニット中のリプライ制御部が、
    主記憶装置から返却されるリプライを受信するn+1個の入力ポートと、
    前記入力ポートから入力されて出力待機中のリプライを保持するn+1個のリプライ入力バッファと、
    自己に対応する前記リプライ入力バッファのオーバフロー状態判定/オーバフロー状態解消判定に基づき、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部内の自己に対応する前記出力ポート制御部に対して送出するn+1個の入力ポート制御部と、
    リプライをm+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリプライ送出に関する制御を行うアービタと、
    前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するm+1個のセレクタと、
    命令発行部にリプライを送信するm+1個の前記出力ポートとを含んで構成されている、
    ということを特徴とする請求項1記載の並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式。
  3. リプライ抑止リクエスト用コードおよびリプライ抑止解除リクエスト用コードを含むリクエスト種別を示すコードを有するフィールドを持ち、リプライ抑止リクエスト用コードによって自己がリプライ抑止リクエストであることを示し、リプライ抑止解除リクエスト用コードによって自己がリプライ抑止解除リクエストであることを示すリクエストが採用されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式。
  4. 複数個の演算処理装置と複数個の主記憶装置とこれらを接続するネットワークとにより構成される並列計算機システムにおける各演算処理装置において、
    リプライ抑止要求に基づくリプライ抑止リクエストの生成およびリプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止解除リクエストの生成を行い、通常のリクエスト群に割り込ませて、通常のリクエストの送信経路を使用し、リプライが集中するリプライ制御部内の入力ポートと同一のポート番号の出力ポートから主記憶装置に対して当該リプライ抑止リクエストおよび当該リプライ抑止解除リクエストを送信するリクエスト制御部と、
    出力ポート側でのリプライ競合および入力ポート側でのリプライ集中によりリプライを保持するバッファにオーバフローのおそれが発生しリプライ返却抑止処理の必要が生じた場合に、リプライが集中する入力ポートについてのリプライ抑止要求を前記リクエスト制御部に送出し、そのリプライ返却抑止処理の必要が解消した場合にその旨を示すリプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部に送出する前記リプライ制御部と
    を有することを特徴とする演算処理装置内ネットワークユニット。
  5. リクエスト制御部が、
    命令発行部から発行された通常のリクエストを受信するm+1個の入力ポートと、
    前記入力ポートから入力されて出力待機中のリクエストを保持するm+1個のリクエスト入力バッファと、
    m+1個の前記入力ポートの各々に対応しており、前記命令発行部から受信したリクエストの識別情報であるリクエストIDを保持するm+1個のリクエストID保持部と、
    リクエストをn+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリクエスト競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリクエスト送出に関する制御を行うアービタと、
    前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリクエストのうちのいずれを送出するかを選択するn+1個のセレクタと、
    リプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求に基づくリプライ抑止リクエストやリプライ抑止解除リクエストの生成・送出を含む主記憶装置側へのリクエストの出力の制御を行うn+1個の出力ポート制御部と、
    主記憶装置にリクエストを送信するn+1個の前記出力ポートとを含んで構成されており、
    リプライ制御部が、
    主記憶装置から返却されるリプライを受信するn+1個の入力ポートと、
    前記入力ポートから入力されて出力待機中のリプライを保持するn+1個のリプライ入力バッファと、
    自己に対応する前記リプライ入力バッファのオーバフロー状態判定/オーバフロー状態解消判定に基づき、リプライ返却抑止処理を実現するためのリプライ抑止要求/リプライ抑止解除要求を前記リクエスト制御部内の自己に対応する前記出力ポート制御部に対して送出するn+1個の入力ポート制御部と、
    リプライをm+1個の出力ポートの中のいずれの出力ポートから出力するかの決定およびリプライ競合が発生した場合における優先順位の決定を含むリプライ送出に関する制御を行うアービタと、
    前記アービタの制御に基づき複数の前記入力ポートからのリプライのうちのいずれを送出するかを選択するm+1個のセレクタと、
    命令発行部にリプライを送信するm+1個の前記出力ポートとを含んで構成されている、
    ということを特徴とする請求項4記載の演算処理装置内ネットワークユニット。
  6. リプライ抑止リクエスト用コードおよびリプライ抑止解除リクエスト用コードを含むリクエスト種別を示すコードを有するフィールドを持ち、リプライ抑止リクエスト用コードによって自己がリプライ抑止リクエストであることを示し、リプライ抑止解除リクエスト用コードによって自己がリプライ抑止解除リクエストであることを示すリクエストが採用されることを特徴とする請求項4または請求項5記載の演算処理装置内ネットワークユニット。
JP2003160605A 2003-06-05 2003-06-05 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット Expired - Fee Related JP3845391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160605A JP3845391B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160605A JP3845391B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004362313A true JP2004362313A (ja) 2004-12-24
JP3845391B2 JP3845391B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=34053339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003160605A Expired - Fee Related JP3845391B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3845391B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02283142A (ja) * 1988-09-14 1990-11-20 Hitachi Ltd リング状ネットワークにおけるメッセージ制御方法
JPH07107205A (ja) * 1993-10-05 1995-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像通信端末装置
JPH10307747A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Kofu Nippon Denki Kk データ転送制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02283142A (ja) * 1988-09-14 1990-11-20 Hitachi Ltd リング状ネットワークにおけるメッセージ制御方法
JPH07107205A (ja) * 1993-10-05 1995-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像通信端末装置
JPH10307747A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Kofu Nippon Denki Kk データ転送制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3845391B2 (ja) 2006-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7558895B2 (en) Interconnect logic for a data processing apparatus
US8065447B2 (en) Method and apparatus for determining priorities in direct memory access device having multiple direct memory access request blocks
US7350005B2 (en) Handling interrupts in a system having multiple data processing units
US9372798B2 (en) Data processing apparatus having first and second protocol domains, and method for the data processing apparatus
US20090213735A1 (en) System to improve data packet routing in a data processing device and associated methods
TW484065B (en) Dynamic priority external transaction system
JP2004318876A (ja) マルチサイクル・データ転送要求のための分散型アービトレーションを管理する方法およびシステム
JP2008197716A (ja) データ一貫性制御システム及びデータ一貫性制御方法
US6832268B2 (en) Mechanism to guarantee forward progress for incoming coherent input/output (I/O) transactions for caching I/O agent on address conflict with processor transactions
US6810457B2 (en) Parallel processing system in which use efficiency of CPU is improved and parallel processing method for the same
US10402348B2 (en) Method and system for using feedback information for selecting a routing bus for a memory transaction
JP2004362313A (ja) 並列計算機システムにおけるメモリアクセス制御方式およびその方式を実現するための演算処理装置内ネットワークユニット
KR101087177B1 (ko) 리퀘스트 순서 제어 시스템, 리퀘스트 순서 제어 방법 및 리퀘스트 순서 제어 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
US7167939B2 (en) Asynchronous system bus adapter for a computer system having a hierarchical bus structure
WO2007039933A1 (ja) 演算処理装置
US8090912B2 (en) Multiprocessor system, system board, and cache replacement request handling method
US9959173B2 (en) Node, arithmetic processing device, and arithmetic processing method
CN104978289A (zh) 具有共享仲裁单元的服务请求中断路由器
KR102476933B1 (ko) 인터커넥트 및 인터커넥트의 작동방법
JP2015014962A (ja) 演算装置、演算方法、及びプログラム
JPH08314850A (ja) 計算機システムのバスブリッジ
KR100785586B1 (ko) 제 1 주소 리피터와 제 2 주소 리피터간 효율적 거래송출을 위한 방법 및 장치
JP3126129B2 (ja) プライオリティ制御装置
JPH0619855A (ja) メッセージのキューイング方法とその装置
JP4679601B2 (ja) パケット制御回路、パケット処理装置、および、パケット処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050127

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130825

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees