JP2004362034A - コンテンツ管理方法、コンテンツ管理システム、端末装置およびサーバ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規端末に交換しても、交換前の端末に格納されていたコンテンツを復元することが容易にできるコンテンツ管理システムを提供する。
【解決手段】ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなる。端末装置のそれぞれは、コンテンツ格納部を有する。サーバ装置は、コンテンツの識別情報と、コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている端末装置との対応情報が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部を備える。サーバ装置は、端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索し、この検索の結果に基づいて、交換前の端末装置に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、交換後の端末装置に当該コンテンツのデータを送るように指示する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなる。端末装置のそれぞれは、コンテンツ格納部を有する。サーバ装置は、コンテンツの識別情報と、コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている端末装置との対応情報が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部を備える。サーバ装置は、端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索し、この検索の結果に基づいて、交換前の端末装置に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、交換後の端末装置に当該コンテンツのデータを送るように指示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば音楽、映像、電子書籍(論文、小説、雑誌などのテキスト情報および静止画情報)、ガイド情報、プログラム(ゲームプログラムなどを含む)などのコンテンツを、ユーザに、有償あるいは無償で提供する際に適用して好適なコンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法、およびそれらに使用する端末装置並びにサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及に伴い、音楽、映像、電子書籍、プログラムなどのコンテンツを、ネットワークを通じて購入するサービスが一般的になっている。ネットワークを通じた、例えば音楽などの購入サービスは、ユーザが、特定のサーバから、目的とする楽曲のコンテンツデータを、ユーザが所有する機器にダウンロードすることにより行われる。このようなダウンロードサービスは、音楽、映像、プログラムなどの著作物の著作権者の適正な保護の観点から、一般に有料である。
【0003】
これに対して、インターネットを通じてユーザ間で通信を行なうことにより、ユーザが個人利用しているコンテンツを相互にやり取り(コンテンツの2次配信)することにより、無料で音楽などのコンテンツの交換あるいは入手することも行われている。
【0004】
しかしながら、本来は、音楽、映像、プログラムなどのコンテンツの2次配信の場合にも、著作権者の適正な保護という観点からすれば、コンテンツがコピーされることにより発生する利益に対する対価を、著作権者やコンテンツ販売者に還元されるべきものである。
【0005】
この点を考慮したコンテンツ配信システムが、特許文献1(特開2002−318873号公報)に記載されている。すなわち、この特許文献1に記載されたコンテンツ配信システムにおいては、ユーザが有する端末装置から、当該ユーザの端末装置で行なわれた2次的な配信についての情報がコンテンツ配信センタに送られて、コンテンツ配信履歴情報がコンテンツ配信センタで収集される。そして、コンテンツ配信センタでは、このコンテンツ配信履歴情報に基づいて、コンテンツをコピーにより取得したユーザに対してコンテンツの2次利用料金を課金すると共に、コンテンツの2次配信を行ったユーザには、奨励金を供与するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−318873号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1に記載のコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ配信履歴情報をコンテンツ配信センタが収集する必要があるため、そのためのシステム構築が容易でない。無料で音楽などのコンテンツを入手することに慣れてしまったユーザに、著作権保護に基づく課金を行なうこと自体が困難であるからである。
【0008】
また、従来のコンテンツ配信システムの1次配信では、ネットワークを通じてサーバからダウンロードすることが一般的であり、そのため、サーバ側は、常にユーザに提供すべきコンテンツのデータをハードディスクなどの記憶媒体に大量に保持しておくようにしている。
【0009】
このため、利用ユーザが増加し、扱う楽曲数などのコンテンツ数が増加すると、記憶容量として膨大な記憶媒体を用意する必要があり、サーバ側の維持管理費用が増大する。これにより、ユーザへのダウンロード費用が高くなってしまうという問題も生じる。
【0010】
また、ダウンロードされたコンテンツのデータは、著作権保護が施されていて、当該端末以外では再生を行なえないようにするなどの工夫が施されているため、一般に単純なコピー(ダビング)が行なえないようになっている。このため、ダウンロードしたコンテンツデータのバックアップをユーザが行なうこと自体が困難である。
【0011】
そこで、ユーザ側の端末が備えるコンテンツ格納部の容量も大容量のものを必要とする問題がある。
【0012】
さらに、端末装置の記録領域が故障した場合など、コンテンツの記録再生に関する故障が発生した場合、それまでにダウンロードして蓄積していたコンテンツデータの復元が容易でないという問題もある。
【0013】
また、バックアップが困難なために、新規の端末装置に交換した場合には、ユーザは、再ダウンロードを行なう必要があり、再ダウンロードのコストのこともあって、ユーザが新規の端末装置に交換することの支障ともなっている。
【0014】
この発明は、以上の点にかんがみ、著作権保護が容易であり、このため、端末装置に格納されているコンテンツデータの復元が、ユーザの操作上および経済上の負担を最小限にして、容易にできるコンテンツ管理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明によるコンテンツ管理システムは、
ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、
前記サーバ装置は、
コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応情報が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を受け付ける手段と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索する手段と、
前記検索の結果に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、当該コンテンツのデータを、前記交換後の端末装置に送るように指示する制御信号を送信する手段と、
前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する手段と、
を備え、
前記端末装置のそれぞれは、
前記コンテンツ格納部と、
前記サーバ装置に対して当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を送る手段と、
他の前記端末装置から送られてくるコンテンツのデータを受信して前記コンテンツ格納部に格納する手段と、
前記サーバ装置から、所定のコンテンツを他の端末装置に送るように指示する制御信号を受信したときに、前記所定のコンテンツを前記コンテンツ格納部から読み出して前記指示された前記他の端末装置に送る手段と、
前記所定のコンテンツの前記他の端末装置への送信完了後に前記サーバ装置に対して前記所定のコンテンツの送信完了通知を送る手段と、
を備える
ことを特徴とする。
【0016】
上述の構成のこの発明によれば、サーバ装置は、ネットワークを通じて接続される複数の端末装置のコンテンツ格納部に格納されているコンテンツの所在情報のすべてをコンテンツ所在管理記憶部に記憶して管理する。
【0017】
ユーザは、端末装置を修理したり、新規にしたりして、コンテンツ格納に関して実質的に新たな端末装置に交換したときには、サーバ装置に、交換後の端末識別情報を送って、交換前の端末装置のコンテンツ情報の復元依頼をする。
【0018】
すると、サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索し、この検索の結果に基づいて、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを格納している他の端末装置に対して、交換後の端末装置に送るように指示する。
【0019】
この指示を受けた端末装置は、指示されたコンテンツデータを交換後の端末装置に送る。
【0020】
サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツが、交換後の端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されるまで、他の端末装置を検索して、当該他の端末装置にコンテンツ送信指示を送る。
【0021】
そして、サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツのすべてが交換後の端末装置に格納されると、移動したコンテンツの所在を反映させるように、コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する。
【0022】
以上により、故障や新規購入により交換した端末装置のコンテンツ格納部に、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを、すべて復元することができる。
【0023】
この発明によれば、サーバ装置は、コンテンツ所在管理記憶部に、当該サーバ装置に接続されるすべての端末装置のコンテンツ格納部のコンテンツの情報を記憶して管理する。したがって、サーバ装置は、コンテンツの実体としてのデータを保持するコンテンツ格納部を持つ必要がなく、また、コンテンツ格納部を持つとしても大容量のものを必要としない。
【0024】
そして、サーバ装置は、コンテンツ所在管理記憶部により、すべての端末装置のコンテンツを管理することができるので、著作権管理も容易にできるものである。そして、このコンテンツ所在管理記憶部のコンテンツ所在情報を用いて、上述のように、故障や新規購入により交換した端末装置のコンテンツ格納部に、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを、すべて復元することができる。
【0025】
さらに、サーバ装置は、コンテンツデータの復元完了後に、コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新するようにするので、常に、コンテンツ所在管理記憶部の内容を、そのときの実体に合致した内容とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態を、図を参照しながら説明する。
【0027】
以下に説明する実施形態においては、図2に示すように、ユーザは、コンテンツ管理会社1に対して会員登録することにより会員ユーザ2となる。会員登録の際には、会員ユーザの氏名、電話番号、住所などの個人情報のほか、課金処理のための情報、例えば銀行口座、クレジットカード番号等が登録され、それらが、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置1の会員情報管理メモリ101に格納されて、管理される。
【0028】
そして、ユーザは、会員ユーザ2となると、コンテンツ管理会社1から、専用端末装置(以下、会員端末装置という)200の提供を、有償あるいは無料で受ける。この実施形態では、会員端末装置200は、後述する図1および図3に示すように、サーバ装置100に対して、ネットワーク3を通じて接続されることにより、使用可能となる。
【0029】
会員端末装置200は、コンテンツの実体データ(以下、単にコンテンツデータという)を格納するコンテンツ格納部201を備えている。会員登録の際に、このコンテンツ格納部201内に、1または複数のコンテンツデータを格納した状態で、会員ユーザ2に提供することができる。このとき、会員ユーザ2は、会員登録の際に格納するコンテンツを選択することができる。なお、この例では、当該会員登録の際のコンテンツ格納部201へのコンテンツの格納は有料とされる。
【0030】
コンテンツ格納部201に格納されたコンテンツデータは、この例では、暗号化されており、コンテンツ管理会社1から提供される専用会員端末装置200のみによって、この暗号化されたコンテンツデータがデコードできるようにされている。
【0031】
サーバ装置100は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを、当該コンテンツを格納する会員端末装置との対応と共に記憶して管理するコンテンツ所在管理メモリ部102を備える。すなわち、コンテンツ所在管理メモリ部102には、少なくとも、コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶される。
【0032】
前述した会員登録の際に会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されたコンテンツについての情報は、サーバ装置100は、一時メモリに保持しておき、当該会員端末装置200がサーバ装置100に、ネットワークを通じて初めて接続されたときに、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102に登録される。
【0033】
会員ユーザ2は、後述するように、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置100に、コンテンツの配信要求をすることにより、新たなコンテンツのコンテンツデータを入手してコンテンツ格納部201に蓄積することが可能である。この実施形態では、サーバ装置100は、当該コンテンツ配信要求に基づく会員端末装置200のコンテンツ格納部201の内容変化にも対応して、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新するように構成されている。
【0034】
新たなコンテンツのコンテンツデータの入手方法としては、この実施形態では、後述するように、サーバ装置100からダウンロードする方法と、サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法とがある。サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法の概要について、図3を参照して、説明する。
【0035】
会員端末装置200Aは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100から提供されるコンテンツリストから配信を希望するコンテンツを選択し、当該選択したコンテンツの配信依頼をネットワーク3を通じてサーバ装置100に送る。
【0036】
サーバ装置100は、このコンテンツ配信依頼を受け取ると、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索して、配信依頼されたコンテンツがどの会員端末装置に在るかを検知する。配信依頼されたコンテンツを所有する端末が複数検知されたときには、例えばランダムに一つの会員端末装置が選択される。図3の例では、配信依頼されたコンテンツが会員端末装置200Bに在ったとする。
【0037】
すると、サーバ装置100は、当該会員端末装置200Bに、配信依頼されたコンテンツを、会員端末装置200Aに送るようにすることを指示内容とするコンテンツ配信送信指示制御信号をネットワーク3を通じて会員端末装置200Bに送る。
【0038】
このコンテンツ配信送信指示制御信号を受け取った会員端末装置200Bは、当該コンテンツ配信送信指示制御信号に基づき、自己のコンテンツ格納部201から配信依頼されたコンテンツを読み出し、会員端末装置200Aにコンテンツデータを送信する。
【0039】
会員端末装置200Aは、会員端末装置200Bから送信されてきたコンテンツデータを受け取り、自己のコンテンツ格納部201に格納する。
【0040】
そして、この実施形態では、会員端末装置200Bは、会員端末装置200Aへのコンテンツ送信の完了を確認すると、当該コンテンツ送信完了を会員端末装置200に通知すると共に、サーバ装置100にネットワーク3を通じて通知する。
【0041】
この通知を受け取ったサーバ装置100は、会員端末装置200Aを所有する会員に対して当該コンテンツの配信についての課金処理を行なうと共に、会員端末装置200Bを所有する会員に対しては、コンテンツ配信の手数料を還元する。さらに、サーバ装置100は、会員端末装置200Aのコンテンツ格納部201に配信依頼されたコンテンツデータが格納されたことによるコンテンツ所在情報の変動を、コンテンツ所在管理メモリ部102に反映させるように、当該コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する。
【0042】
なお、以上の説明では、コンテンツの配信送信指示制御を受けた会員端末装置200Bが送信完了をサーバ装置100に送ることにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしたが、コンテンツ配信依頼をした会員端末装置200Aが、当該配信依頼をしたコンテンツデータの受信完了をサーバ装置100に通知することにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしてもよい。会員端末装置200Bからの送信完了通知と、会員端末装置200Aからの受信完了通知の両方を受信したときに、サーバ装置100がコンテンツ配信の完了を認識するようにしても良い。
【0043】
上述したこの実施形態におけるコンテンツの管理の概要を、図1を参照して説明する。この実施形態では、図1に示すように、従来はサーバ装置が所持して管理するものとされるコンテンツ格納部は、複数個の会員端末装置200がそれぞれ備えるコンテンツ格納部をも利用するようにしている。
【0044】
すなわち、サーバ装置側が必要とするコンテンツ格納のためのハードウエア資源を、この実施形態では、サーバに対するクライアントである会員端末装置200と共有するようにしている。そして、この実施形態では、図1にも示すように、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201を管理するので、それらのすべての会員端末装置のコンテンツ格納部201を、共有領域300内のものとして管理している。図1の例では、サーバ装置100もコンテンツ格納部を備え、そのコンテンツ格納部も共有領域300内のものとして、コンテンツ所在管理メモリ部102により管理している。
【0045】
この実施形態では、このようなサーバ装置100によって、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のすべてを共有領域内のものとして管理するようにしているので、当該共有領域内におけるコンテンツの移動をサーバ装置が容易に管理することができ、それらのコンテンツに対する著作権保護を適切に行なうことができる。
【0046】
また、この実施形態では、コンテンツの配信に対して課金することは従来と同様であるが、コンテンツの配信が、会員端末装置から行なわれる場合には、当該配信を行なった会員端末装置を所有する会員に、その配信の手数料を還元するようにすることにより、実質的なコンテンツ配信に対する課金の料金を低廉化することが可能になる。
【0047】
なお、この実施形態では、会員端末装置200のコンテンツ格納部201は、図2に示すように、共有利用エリアと、非共有利用エリアとに分割設定可能とされている。共有利用エリアは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100により管理される共有領域内となるメモリエリアである。非共有利用エリアは、会員ユーザ2が個人的に自由に利用可能なメモリエリアであり、この非共有利用エリアは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100による管理領域である共有領域300からは除外されている。
【0048】
非共有利用エリアは、コンテンツ格納部201において、会員端末装置200間でコンテンツ交換などを行なう共有領域から除外されているため、著作権保護を必要とせず、会員ユーザが自由に使用できる領域とすることができ、便利である。
【0049】
[サーバ装置のハードウエア構成例]
図4は、サーバ装置100のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。すなわち、図4に示すように、サーバ装置100は、CPU110に対して、システムバス111を介してプログラムROM(Read Only Memory)112と、ワークエリアRAM(Random Access Memory)113と、会員情報管理メモリ部101と、コンテンツ所在管理メモリ部102と、会員端末装置情報管理メモリ部103と、コンテンツ格納部104と、通信インターフェース部114が接続されて構成されている。
【0050】
ROM112には、後述するようなサーバ装置100が実行すべきソフトウエア処理のためのプログラムが記憶されている。
【0051】
通信インターフェース114は、ネットワーク3に接続されており、サーバ装置100と、会員端末装置200との間でのデータのやり取りを行なうために用いられる。この例では、通信インターフェース114は、パケットデータである通信データについてのパケット分解/パケット生成の機能を備える。
【0052】
会員情報管理メモリ部101は、会員ユーザについての管理情報を記憶する。図5に、この会員情報管理メモリ部101の記憶内容の例を示す。
【0053】
すなわち、図5に示すように、この会員情報管理メモリ部101には、各会員ごとの情報として、氏名、住所、年齢などの会員の個人情報と、会員に対する課金処理のための情報と、会員端末装置200の識別情報(以下、会員端末装置IDという)と、会員端末装置の交換履歴などを記憶する。
【0054】
コンテンツ所在管理メモリ部102は、前述したように、サーバ装置100に接続されるすべての会員端末装置200に格納されているコンテンツに関する、コンテンツ所在情報を記憶している。
【0055】
図6に、このコンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容の一例を示す。この図6の例においては、コンテンツ所在管理メモリ部102には、一つのコンテンツ当たりの情報として、コンテンツ名と、コンテンツ識別情報(以下、コンテンツIDという)と、当該コンテンツの所在地とが、少なくとも記憶されている。この例では、コンテンツの所在地としては、当該コンテンツが格納されている会員端末装置200の識別情報が記憶される。コンテンツIDや会員端末装置IDは、例えば番号や記号あるいはそれらの組み合わせで構成される。
【0056】
会員端末装置情報管理メモリ部103は、サーバ装置100に接続される会員端末装置200のそれぞれの電源状態や、コンテンツ配信履歴(コンテンツ配信受信履歴とコンテンツ配信送信履歴とがある)を記憶することができる。図7は、会員端末装置情報管理メモリ部103の記憶内容の一例を示すものである。
【0057】
すなわち、この会員端末装置情報管理メモリ部103には、一つの会員端末装置当たりについて、会員端末装置IDと、電源状態と、配信送信履歴と、配信受信履歴と、サーバへの接続履歴と、コンテンツ削除履歴とが、少なくとも記憶される。
【0058】
ここで、会員端末装置200の電源状態としては、この実施の形態では、電源オン、電源オフ、電源休止(サスペンド)の3状態で管理する。ただし、会員端末装置200が電源コンセントに接続されていないときには、電源状態は使用不可とする。
【0059】
配信送信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100からのコンテンツ配信送信指示に従って他の会員端末装置200にコンテンツ配信送信を行なった履歴である。また、配信受信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を行なった結果として、依頼したコンテンツを受信した履歴である。
【0060】
サーバへの接続履歴は、各会員端末装置200が電源オンとされて、サーバ装置100に接続された履歴である。また、コンテンツ削除履歴は、後述するように、各会員端末装置200から到来するコンテンツ削除要求により削除されたコンテンツの履歴であり、削除されたままか、復元されたかの情報も含む。
【0061】
コンテンツ格納部104は、例えばハードディスクドライブから構成され、これには、主として、新たに共有領域300に提供するコンテンツが格納される。前述したように、この実施形態では、コンテンツ格納部としてのハードウエア資源は、会員端末装置と共有するようにするので、このサーバ装置100のコンテンツ格納部104には、共有領域300に存在すべきすべてのコンテンツを格納しておく必要はない。
【0062】
ただし、その時点では共有領域300には存在しない新たな音楽コンテンツ(新譜)や、新たなタイトルの映画やドラマのコンテンツの場合には、それらの新コンテンツのデータが、当該サーバ装置のコンテンツ格納部104に、一旦、格納される。
【0063】
そして、会員端末装置200からの当該新コンテンツの配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されると、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の当該コンテンツデータが削除されて、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の記憶コンテンツの数が膨大にならないようにされている。
【0064】
なお、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の当該コンテンツデータを削除するのは、少なくとも、当該新コンテンツに対する会員端末装置200からの複数の配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とされる。
【0065】
このように、サーバ装置100のコンテンツ格納部104のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とする理由の一つは、エラーや故障などによるコンテンツデータの消失を考慮したためである。もう一つ理由は、コンテンツ配信依頼に応じてサーバ装置100が会員端末装置200に配信送信指示を送るときに、当該配信送信を実行すべき会員端末装置の電源がオフなどの理由により使用不可となってしまう会員端末装置200があるため、コンテンツ配信送信を迅速に行なうためには、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、同じコンテンツが格納されていた方がよいからである。
【0066】
サーバ装置100のコンテンツ格納部104のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが何個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とするかは、上述の2つの理由に基づき、安全を見越して適宜決定される。
【0067】
[会員端末装置のハードウエア構成例]
図8は、会員端末装置200のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。また、図8の例の会員端末装置200は、コンテンツとして音楽コンテンツを想定した場合である。
【0068】
すなわち、図8に示すように、会員端末装置200は、CPU210に対して、システムバス211を介してプログラムROM212と、ワークエリアRAM213と、通信インターフェース部214と、コンテンツ格納部201と、暗号化デコード部202と、コンテンツデコード部203と、ディスプレイコントローラ204と、I/Oポート205と、キー入力インターフェース206と、リモコン受信部207と、CDドライブ208と、コンテンツ記録エンコード部209と、サブプロセッサ230とが接続されて構成されている。
【0069】
コンテンツ格納部201は、例えばハードディスクドライブから構成され、予め共有利用エリアと、非共有利用エリアとに、その書き込みエリアが分離される。会員ユーザの希望により、コンテンツ格納部201のエリアを共有利用エリアのみとすることもできる。
【0070】
暗号化デコード部202は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツデータに施されている暗号を解凍デコードするためのものである。コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツデータは、この暗号化により、共有領域300外に持ち出されたとしても、再生が困難とされている。
【0071】
コンテンツデコード部203は、暗号が解凍デコードされたコンテンツデータをデコードして、デジタルオーディオデータを復元し、I/Oポート205に転送するようにするものである。
【0072】
ディスプレイコントローラ204には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ221が接続されている。
【0073】
I/Oポート205は、音楽コンテンツの再生出力としてのデジタルオーディオデータを出力するためのもので、このI/Oポート205には、D/A変換器222が接続される。そして、D/A変換器222からのアナログオーディオ信号は、アンプ223を通じてスピーカ224に供給されて、音響再生されるように構成されている。
【0074】
キー入力インターフェース部206は、これに接続されるキー入力操作部225を通じたユーザからのキー入力操作を受け付け、システムバス211を通じてCPU210に通知する。
【0075】
また、リモコン受信部207は、リモコン送信機226からのユーザ操作に応じたリモコン信号を受信して、システムバス211を通じてCPU210に通知する。キー入力操作部225およびリモコン送信機226は、後述するコンテンツ配信依頼や、コンテンツ再生指示などを行なうときに、ユーザにより操作入力される。
【0076】
CDドライブ208は、会員ユーザが所有するCD(Compact Disc)を再生するためのものである。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は、コンテンツ格納部201からのコンテンツのみでなく、会員ユーザが所有するCDも再生して楽しむことが可能とされている。
【0077】
コンテンツ記録エンコード部209は、コンテンツ格納部201の非共有利用エリアにコンテンツを格納する際の、コンテンツデータについてのエンコード処理を行なう。
【0078】
また、この実施形態では、会員端末装置200のROM212には、CDに記憶されているコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の非共有利用エリアに書き込んでおくようにするプログラムが記憶されている。これにより、会員ユーザは、CDをCDドライブに装填しなくても、コンテンツ格納部201からCDのコンテンツを読み出して再生して楽しむことができるようになる。
【0079】
なお、CDドライブの代わりに、あるいはCDドライブに加えて、MD(ミニディスク(登録商標))ドライブやテープ再生装置部を設けてもよい。
【0080】
サブプロセッサ230は、この実施形態では、主として、電源状態の管理および制御のために用いられる。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は省電力モードとして、休止モード(以下、サスペンドモードという)を備え、このサスペンドモードの時には、電源回路231からは、図8に示すように、通信インターフェース214と、キー入力インターフェース206と、当該サブプロセッサ230とにのみ電源電圧が供給されている。
【0081】
後述するように、サブプロセッサ230は、当該サスペンドモードにおいてキー入力操作部225を通じて何等かのキー入力操作があると、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210を動作状態に呼び起こす(以下、ウエイクアップという)機能を有する。
【0082】
また、サブプロセッサ230は、会員端末装置200がサスペンドモードにおいて、ネットワーク3を通じたサーバ装置100からの制御信号を受けたときには、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210をウエイクアップする。
【0083】
[コンテンツ管理システムの動作説明]
<会員登録時の処理手順>
図9に、会員登録時の手順を示す。先ず、会員になろうとするユーザは、コンテンツ提供会社と会員契約をする(手順S1)。この会員契約の際には、会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報が収集される。そして、それらの情報を、例えばサーバ装置100のRAM113に保持しておく。会員となったユーザには、サーバ装置100に接続するときに入力する必要があるユーザIDとパスワードが渡される。
【0084】
この会員契約が完了すると、コンテンツ提供会社は、会員ユーザに提供する会員端末装置200を用意し、当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201の書き込み領域を、共有利用エリアと、非共有利用エリアとに分ける(手順S2)。なお、会員ユーザが希望する場合には、コンテンツ格納部201の書き込み領域のすべてを共有利用エリアとするようにすることもできる。
【0085】
そして、コンテンツ提供会社は、提供する会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに、会員ユーザが希望するコンテンツのデータを格納すると共に、当該共有利用エリアに格納したコンテンツの所在情報を、例えばサーバ装置100のRAM113に保持しておく(手順S3)。ここで、コンテンツの所在情報とは、前述したように、当該共有利用エリアに格納したコンテンツ名、そのIDおよび当該コンテンツを格納した会員端末装置のIDとの対応を含む情報である。
【0086】
次に、コンテンツ提供会社は、以上のようにして、共有利用エリアにコンテンツを格納した会員端末装置200を、会員ユーザに、郵送によりあるいは手渡しなどにより実際に提供する(手順S4)。
【0087】
会員端末装置200の提供を受けた会員ユーザは、例えば自宅において、当該会員端末装置200に電源を投入して、使用を開始するようにする。すると、会員端末装置200のCPU210は、サーバ装置100にネットワークを通じて接続のアクセス処理を実行する(手順S5)。この実施形態では、会員端末装置200は、電源が投入されている間(電源オンの状態と後述のサスペンド状態とを含む)は、サーバ装置100に常時接続されている。なお、この例においては、ネットワークを通じた通信料金は、例えば月単位の一定料金とされるが、これに限られるものではない。
【0088】
コンテンツ提供会社のサーバ装置100は、当該会員端末装置200がネットワークを通じて初めてサーバ装置100に接続されるのを待ち(手順S6)、初めて接続されたと判断したときには、RAM113に保持していた会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報をサーバ装置100の会員情報管理メモリ部101に格納して、会員情報の登録をする。
【0089】
また、このとき、さらにサーバ装置100は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200についてのコンテンツ所在情報を、その記憶情報に反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新して、当該コンテンツ所在情報を登録する(手順S7)。これにより、新たに会員登録されたユーザに提供された会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに記憶されているコンテンツが、共有領域300に組み入れられる。
【0090】
以上により、会員登録のすべての処理が完了する。すなわち、この実施形態では、契約した後の、会員端末装置200からのサーバ装置100への最初のアクセスにより、会員登録が完了し、共有領域300に、当該登録された会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加される。
【0091】
なお、会員契約時に、共有領域300に、自己の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のコンテンツを提供しないように契約することもできる。その場合には、当該会員は、コンテンツの配信は、共有領域から受けることはできるが、自分の会員端末装置から他の会員端末装置への配信の送信は、行なわないので、配信の手数料の還元を受けることができない。
【0092】
<会員端末装置200における電源状態管理の説明>
図10は、この実施形態における会員端末装置200における電源状態の遷移を示す図である。
【0093】
前述したように、この実施形態の会員端末装置200は、電源オフ状態から、キー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったときには、電源オンの状態となり、自動的にサーバ装置100にアクセスして、ネットワーク3を通じてサーバ装置100と接続される状態になる。このとき、サーバ装置100は、会員端末装置200が接続要求してきたことにより電源オンの状態になったことを認識し、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の対応する会員端末装置200の管理エリアの電源状態として、電源オン状態を書き込む。また、このとき、サーバ装置100は、当該会員端末装置200は、電源オン状態であるので、使用可能状態にあると認識する。
【0094】
この電源オン状態において、キー入力操作部225を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
【0095】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える。
【0096】
この実施形態では、サーバ装置100は、電源オフ状態では、会員端末装置200は、使用不可の状態にあると認識する。
【0097】
なお、前述の電源オフの状態からキー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったときには、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得ずに、電源オンの状態に遷移することができる。
【0098】
また、電源オンの状態において、予め設定されていた所定時間、何の操作入力もない時には、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、サスペンドの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態からサスペンド状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可しない。
【0099】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える。
【0100】
この実施形態では、サーバ装置100は、サスペンド状態では、会員端末装置200は、使用可の状態にあると認識する。そして、この実施形態では、後述するように、このサスペンド状態にある会員端末装置200へは、サーバ装置100から他の会員端末装置200からのコンテンツ配信依頼に基づくコンテンツ配信送信指示制御信号を送ることができるようにしている。
【0101】
すなわち、この実施形態では、サスペンド状態にある会員端末装置200へは、ウエイクアップ指示(電源オン要求)を送って、当該会員端末装置200を電源オン状態に移行させた後に、コンテンツ配信送信指示制御信号を送るようにする。そして、会員端末装置200が電源オンの状態に移行したら、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オン状態に書き換える。
【0102】
サスペンド状態において、キー入力操作部225を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、サスペンド状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
【0103】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オフ状態に書き換える。
【0104】
また、この実施形態では、会員端末装置200は、所定のキー入力操作あるいはリモコン送信機226における所定の操作入力により、電源オフ状態からサスペンド状態に移行することができる。このときには、会員端末装置200は、一旦電源オンの状態になり、サーバ装置100に接続アクセスし、その接続アクセスが正常になされたことを確認した後、サスペンド状態での接続であることをサーバ装置100に通知し、その後、サスペンド状態になる。サーバ装置100は、前記サスペンド状態での接続である通知により、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態に書き換える。
【0105】
なお、後述もするように、この実施形態では、会員端末装置200の電源プラグが、電源コンセントから引き抜かれたときのことを考慮して、サーバ装置100は、適宜のタイミングで、会員端末装置200に対してチェックのアクセスを行なうようにしている。
【0106】
そして、サーバ装置100は、当該チェックのアクセスに対する会員端末装置200からの応答の有無を検出し、その検出結果により、応答が無いときには、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態が、電源オン状態あるいはサスペンド状態であったとしても、会員端末装置200が使用不可になったと認識し、当該管理エリアの電源状態を使用不可状態に書き換える。
【0107】
<会員端末装置200を新規端末に交換する場合の手順>
図11および図12は、会員ユーザが、会員端末装置200を、例えば新機能を備える新規端末に交換したいとしたときの手順の例を示すものである。この図11および図12では、旧い会員端末装置は旧端末A、新規の会員端末装置は、新端末Bとしている。
【0108】
先ず、会員ユーザあるいは販売サービス員は、旧端末Aの電源をオンにする(ステップS201)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS202)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納しているコンテンツの情報をサーバ装置に送るようにする。
【0109】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS301)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツの情報とを比較し、サーバ装置100内のコンテンツ所在管理メモリ部102の内容のうちの、旧端末Aについての共有利用エリアのコンテンツ所在情報を、実際の旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツの所在状態に合致させるように、更新する(ステップS302)。
【0110】
次に、旧端末Aからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS203)。この通知を受けると、サーバ装置100は、旧端末Aに対して、新端末B用の交換用IDを送る(ステップS303)。旧端末Aは、この新端末B用の交換用IDを受信してディスプレイ221に表示する。会員ユーザあるいは販売サービス員は、このディスプレイ221に表示されている交換用IDをメモするなどして、記録しておく(ステップS204)。
【0111】
次に、サーバ装置100からは、旧端末Aに対して、コンテンツ格納部201内のコンテンツデータの削除命令を送る(ステップS304)。旧端末Aは、この削除命令に応じて、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータを、サーバ装置100に送り、削除する(ステップS205およびステップS206)。そして、会員ユーザに、コンテンツ格納部201の共有利用エリアのコンテンツデータを削除したことを報知する(ステップS207)。
【0112】
サーバ装置100は、このコンテンツデータを受信して、当該削除データについての情報を管理情報として記録する(ステップS305)。すなわち、旧端末Aについてのコンテンツ所在情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102から削除する。
【0113】
そして、サーバ装置100は、受信したコンテンツデータは、そのままRAM113に保持しておくのではなく、共有領域300内で、複数の他の会員端末装置200にダウンロードして、格納させるようにする(ステップS306)。そして、変動したコンテンツ所在情報を反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102を更新する(ステップS307)。
【0114】
次に、図12を参照して、会員端末装置200を、旧端末Aから新端末Bに交換して、当該新端末Bにコンテンツを復元する動作について説明する。
【0115】
会員ユーザあるいは販売サービス員は、新端末Bの電源をオンにする(ステップS211)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS212)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツなしの情報をサーバ装置100に送るようにする。
【0116】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS311)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、新端末Bの格納コンテンツの情報とを比較し、コンテンツなしにより、サーバ装置100内の管理情報を更新する。すなわち、このときには、新たな端末からのアクセスであるとして、新規の会員端末装置の管理エリアを作成する(ステップS312)。
【0117】
次に、新端末Bからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS213)。また、会員ユーザあるいは販売サービス員は、記録しておいた新端末B用の交換用IDを、新端末Bに対して入力するので、新端末Bは、この交換用IDをサーバ装置100に送る(ステップS214)。サーバ装置100は、この交換用IDを、新規に作成した会員端末装置用の管理情報として、登録する(ステップS313)。
【0118】
そして、サーバ装置100は、旧端末Aのコンテンツデータを復元するための手順を作成する。すなわち、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する(ステップS314)。
【0119】
そして、サーバ装置100は、作成した一覧に基づき、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、新端末Bに転送するように指示する(ステップS315)。
【0120】
この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、サーバ装置100が新端末Bから取得した当該新端末Bのネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新端末Bのアドレス情報を用いて当該新端末Bにアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新端末Bに送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知を新端末Bおよびサーバ装置100に送る。
【0121】
新端末Bは、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200からのコンテンツデータを受信したか否か判別し(ステップS215)、受信したと判別したときには、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、自端末のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS216)。そして、転送が完了すると、他の会員端末装置からは、転送完了通知が来るので、新端末Bは、次のコンテンツデータの受信準備をする。
【0122】
サーバ装置100は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS316)、転送完了通知を受け取ると、旧端末Aのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたか否か判別し(ステップS317)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS315に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0123】
また、サーバ装置100が、ステップS317で、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたと判別したときには、新端末Bにコンテンツ復元完了を通知する(ステップS318)。そして、サーバ装置100は、共有領域300内のコンテンツ所在情報を、コンテンツの所在変動に合わせるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS319)。
【0124】
新端末Bは、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を待ち(ステップS217)、コンテンツ復元完了通知を受信しないときには、ステップS215に戻り、次のコンテンツデータの受信およびコンテンツ格納部201の共有利用エリアへのコンテンツデータの格納を繰り返す。
【0125】
そして、新端末Bで、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、コンテンツデータ復元完了を会員ユーザに、ディスプレイ221やスピーカ224により報知する(ステップS218)。
【0126】
なお、図11のフローチャートに示した準備の時に、旧端末Aから受信した旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアについてのコンテンツの所在情報を保持しておくようにすれば、このコンテンツ所在情報に基づいて図12に示したコンテンツ復元のコンテンツデータの転送処理をすることができ、図12のステップS314は省略することができる。
【0127】
<会員端末装置200を修理して、新端末に交換する場合の手順>
会員端末装置200を修理する場合には、新規端末に交換する場合と異なり、旧端末Aが故障であることから、当該旧端末Aからサーバ装置100にアクセスすることはできないので、図11に示したような新端末Bへの交換前の事前準備処理はできない場合がある。
【0128】
この修理の場合には、修理が完了したときに、コンテンツ提供会社は、当該修理がコンテンツ格納部201のコンテンツデータの復元が必要なものであったときに、交換用IDを会員ユーザに渡す。修理サービス担当者が当該新端末Bを会員宅に配達して、セッティングする場合には、コンテンツ提供会社から当該修理サービス担当者に当該交換用IDが交付される。
【0129】
そして、図13に示すようにして、コンテンツデータの復元のための処理がなされる。
【0130】
会員ユーザあるいは修理サービス担当者は、新端末Bの電源をオンにする(ステップS221)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS222)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツなしの情報をサーバ装置100に送るようにする。
【0131】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS321)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、新端末Bのコンテンツの情報とを比較し、コンテンツなしにより、サーバ装置100内の管理情報を更新する。すなわち、このときには、新たな端末からのアクセスであるとして、新規の会員端末装置の管理エリアを作成する(ステップS322)。サーバ装置100は、新端末Bに復元開始を通知する
次に、新端末Bからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS223)。また、会員ユーザあるいは販売サービス員は、記録しておいた新端末B用の交換用IDを、新端末Bに対して入力するので、新端末Bは、この交換用IDをサーバ装置100に送る(ステップS224)。
【0132】
サーバ装置100は、新端末Bに交換することの通知に応じて、新端末Bのコンテンツ格納部201に対するコンテンツデータの復元開始を、新端末Bに通知する(ステップS323)。そして、サーバ装置100は、新端末Bから受信した交換用IDを、新規に作成した会員端末装置用の管理情報として、登録する(ステップS324)。
【0133】
そして、サーバ装置100は、旧端末Aのコンテンツデータを復元するための手順を作成する。すなわち、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する(ステップS325)。
【0134】
そして、サーバ装置100は、作成した一覧に基づき、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、新端末Bに転送するように指示する。(ステップS326)。
【0135】
この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、サーバ装置100が新端末Bから取得した当該新端末Bのネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新端末Bのアドレス情報を用いて当該新端末Bにアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201の共有利用エリアから読み出して、新端末Bに送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知を新端末Bおよびサーバ装置100に送る。
【0136】
新端末Bは、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200からのコンテンツデータを受信したか否か判別し(ステップS225)、受信したと判別したときには、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、自端末のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS226)。そして、転送が完了すると、他の会員端末装置からは、転送完了通知が来るので、新端末Bは、次のコンテンツデータの受信準備をする。
【0137】
サーバ装置100は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS327)、転送完了通知を受け取ると、旧端末Aのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたか否か判別し(ステップS328)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS326に戻り、次のコンテンツデータの転送を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0138】
また、サーバ装置100が、ステップS328で、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたと判別したときには、新端末Bにコンテンツ復元完了を通知する(ステップS329)。そして、サーバ装置100は、共有領域300内のコンテンツ所在情報を、コンテンツの所在変動に合わせて更新する。このとき、旧端末Aについてのコンテンツ所在情報は、削除する(ステップS330)。
【0139】
新端末Bは、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を待ち(ステップS227)、コンテンツ復元完了通知を受信しないときには、ステップS225に戻り、次のコンテンツデータの受信およびコンテンツ格納部201の共有利用エリアへのコンテンツデータの格納を繰り返す。
【0140】
そして、新端末Bで、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、コンテンツデータ復元完了を会員ユーザに、ディスプレイ221やスピーカ224により報知する(ステップS228)。
【0141】
なお、上述の説明において、会員端末装置を新規の会員端末装置に交換する場合には、サーバ装置100に旧会員端末装置からコンテンツデータをアップロードすると共に、サーバ装置100は、受け取ったコンテンツデータを共有領域300内において、再分配して、他の会員端末装置200に当該コンテンツデータを格納させるようにしたが、修理後の場合と同様にして、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を参照することにより、復元のためのコンテンツを所持する会員端末装置の一覧を作成して、復元処理を行なうこともできる。
【0142】
すなわち、この実施形態では、共有領域300内には、同じコンテンツは、複数個、存在するようにしているので、ある会員端末装置200に格納されているコンテンツデータは、いずれかの他の会員端末装置200に格納されていることが確保されるようにされているからである。
【0143】
しかし、新規端末装置に交換する場合に、上述の例のようにすれば、コンテンツ復元のための準備段階における共有領域300内でのコンテンツデータの分配状況を記憶しておくことにより、復元のためのコンテンツを所持する会員端末装置の一覧の作成が容易になるという効果がある。また、復元されるべきコンテンツは、共有領域300内に必ず確保されるという効果もある。
【0144】
<会員端末装置200の処理動作>
次に、会員端末装置200の処理動作について、図14〜図20のフローチャートを参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、会員端末装置200のCPU210により実行される。
【0145】
図14〜図18は、会員端末装置200に電源がオンとされたときに実行される処理を示すものである。すなわち、キー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったと、会員端末装置200のCPU210が判別したときには、CPU210は、図10のスタートから処理を開始し、会員端末装置200の初期化処理を行なう(ステップS11)。
【0146】
そして、CPU210は、サーバ装置100に接続アクセスを行なうように制御し(ステップS12)、サーバ装置100からの認証結果を待つ(ステップS13)。ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られなかったと判別したときには、CPU210は、認証できなかったことをディスプレイ221の画面に表示して、ユーザに報知する(ステップS14)。認証できなかったことに対する対処方法としては、種々の方法があるが、ここではその説明を省略する。
【0147】
ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツに関する情報(コンテンツIDと、自分の会員端末装置IDとの対応からなるコンテンツの所在情報)を送信する(ステップS15)。
【0148】
次に、CPU210は、当該会員端末装置200が備える機能の一覧メニューを表示するように制御し(ステップS16)、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ(ステップS17)。
【0149】
ステップS16で、機能選択操作がないと判別したときには、CPU210は、何の操作もない状態が所定時間以上継続したか否か判別し(ステップS18)、所定時間以上経過していないと判別したときには、電源オフ操作がなされたか否か判別し(ステップS19)、電源オフ操作もなされていないと判別したときには、ステップS17に戻り、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0150】
ステップS19で、電源オフ操作がなされたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100に電源オフ状態への移行の許可要求を送り(ステップS20)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS21)。
【0151】
ステップS21で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100を電源オフ状態に移行させる(ステップS22)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0152】
また、ステップS21で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0153】
また、ステップS18で、所定時間以上経過したと判別したときには、CPU210は、省電力モードになっているかどうか判別し(ステップS24)、省電力モードになっていないと判別したときには、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0154】
また、ステップS24で、省電力モードになっていると判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にサスペンド状態への移行の許可要求を送り(ステップS25)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS26)。
【0155】
ステップS26で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100の電源状態をサスペンド状態に移行させる(ステップS27)。
【0156】
また、ステップS26で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0157】
次に、ステップS17において、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作があったと判別したときには、CPU210は、コンテンツ配信依頼モードが選択されたか否か判別する(図15のステップS31)。
【0158】
そして、ステップS31で、コンテンツ配信依頼モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を送る(ステップS32)。これに対して、サーバ装置100からは、共有領域300内にあるコンテンツの一覧リストをコンテンツ配信リストとして送信してくるので、CPU210は、このコンテンツ配信リストを受信して、ディスプレイ221に表示させる(ステップS33)。
【0159】
会員ユーザは、キー入力操作部225やリモコン送信機226を用いて、このコンテンツ配信リストから、配信依頼したいコンテンツを選択指定することができる。また、会員ユーザは、希望するコンテンツが無いときには、キー入力操作部225やリモコン送信機226を用いて、コンテンツ配信依頼モードの終了操作をする。
【0160】
そこで、CPU210は、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したか否か判別し(ステップS34)、当該選択操作が完了していないと判別したときには、ユーザによってコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたか否か判別する(ステップS35)。
【0161】
そして、ステップS35で、ユーザによるコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたと判別したときには、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼モードの終了を通知し(ステップS36)、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS35で、コンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS34に戻って、配信依頼するコンテンツの選択操作の完了を監視する。
【0162】
ステップS34で、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したと判別したときには、CPU210は、選択されたコンテンツの取得要求をサーバ装置100に送信する(ステップS37)。このコンテンツの取得要求には、当該会員端末装置200のIDと、取得要求するコンテンツのIDと、当該会員端末装置200のネットワーク上のアドレスなどを含む。
【0163】
このコンテンツ取得要求を受け取ったサーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104に格納されている場合には、サーバ装置100から当該コンテンツデータを取得要求してきた会員端末装置200に送信するようにする。
【0164】
また、サーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータが他の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されていると判別したときには、当該他の会員端末装置200に対してコンテンツの配信送信指示を送り、取得要求してきた会員端末装置200にP2Pによる当該コンテンツの送信をさせるようにする。そして、その場合には、取得要求してきた会員端末装置200には、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置からP2Pによる配信送信がなされる旨を通知するようにする。
【0165】
そこで、CPU210は、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータ(暗号化されている)がダウンロードされてきたか否か判別し(ステップS38)、ダウンロードされてきたと判別したときには、受信したコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS39)。そして、CPU210は、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信するまで(ステップS40)、受信したコンテンツデータのコンテンツ格納部201の共有利用エリアへの格納を行なう。
【0166】
そして、ステップS40で、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツのダウンロードが正常に行われたことを確認した上、正常にダウンロードが行なわれたことをサーバ装置100に通知する(ステップS41)。
【0167】
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示して会員ユーザに報知する(ステップS42)。このとき、ディスプレイ221への表示の代わりに、あるいはディスプレイ221への表示と共に、再生が可能になったことを、スピーカ224から音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0168】
次に、ステップS38で、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータがダウンロードされてこないと判別したときには、CPU210は、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したか否か判別し(ステップS43)、受信していないと判別したときにはステップS37に戻る。
【0169】
また、ステップS43で、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したと判別したときには、CPU210は、会員端末装置200を、当該コンテンツのP2P配信の受信待機状態とし(ステップS44)、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を待つ(ステップS45)。
【0170】
そして、ステップS45で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(図16のステップS51)、当該他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS52)。
【0171】
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS53)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアへ格納するのを継続する。
【0172】
次に、ステップS53で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツデータを再生に支障なく受信したか、つまりエラー無くあるいはエラーがあっても訂正可能であるか否かを、受信したコンテンツデータに付加されているエラー訂正符号またはエラー検出符号などを用いて判別する(ステップS54)。
【0173】
ステップS54で、受信したコンテンツデータが再生に支障があるものであると判別したときには、受信データNGを他の会員端末装置200に送り(ステップS55)、その後、ステップS52に戻って、他の会員端末装置200から再度送られてくるコンテンツデータを受信して再格納する。
【0174】
また、ステップS54で、コンテンツデータを再生に支障なく受信したと判別したときには、CPU210は、受信データOKを他の会員端末装置200に送る(ステップS56)そして、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS57)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS58)。
【0175】
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示して会員ユーザに報知する(ステップS59)。このとき、ディスプレイ221への表示の代わりに、あるいはディスプレイ221への表示と共に、再生が可能になったことを、スピーカ224から音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0176】
次に、ステップS31で、機能選択されたのが、コンテンツ配信依頼モードではないと判別したときには、CPU210は、再生モードが選択されたか否か判別する(図17のステップS61)。
【0177】
ステップS61で、再生モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、ディスプレイ221に再生ソースメニューを表示する(ステップS62)。この例では、再生ソースは、コンテンツ格納部201と、CDドライブ208のいずれかとされる。
【0178】
そこで、CPU210は、ユーザにより再生ソースとしてコンテンツ格納部201が選択されたか否か判別し(ステップS63)、コンテンツ格納部201ではなく、CDドライブ208が選択されたと判別したときにはCDドライブにCDが装填されているか否か判別する(ステップS64)。
【0179】
このステップS64で、CDが装填されていないと判別したときには、CPU210は、CDの装填を促すメッセージをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声により報知し(ステップS65)、その後、ステップS64に戻る。
【0180】
そして、ステップS64で、CDが装填されていると判別したときには、CPU210は、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ再生スタート操作を待つ(ステップS66)。
【0181】
このステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0182】
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
【0183】
ステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、CDドライブ208に装填されているCDから選択されたコンテンツの再生を実行する(ステップS67)。
【0184】
そして、CPU210は、再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS68)、再生停止操作がなされたことを判別すると、CD再生動作を停止する(ステップS69)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0185】
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
【0186】
ステップS63で、コンテンツ格納部201が選択されたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ221の画面に表示する(ステップS71)。
【0187】
そして、CPU210は、ユーザによってコンテンツ一覧リスト内のいずれかのコンテンツの選択入力がされたか否か判別し(ステップS72)、コンテンツの選択入力がなされていないと判別したときには、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS75)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0188】
また、ステップS75で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
【0189】
ステップS72で、コンテンツの選択操作がなされたと判別したときにはCPU210は、コンテンツ格納部201から、選択されたコンテンツを読み出し再生する(ステップS73)。
【0190】
このとき、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、CPU210は、当該コンテンツデータは暗号化されているので、暗号化デコード部202で暗号のデコードを行い、コンテンツデコード部203でデコードした後、I/Oポート205からD/A変換器222に供給するように制御する。
【0191】
また、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、暗号化が施されていないので、コンテンツデコード部203でデコードした後、I/Oポート205を通じてD/A変換器222に供給し、再生を行なう。
【0192】
次に、CPU210は、ユーザによって再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS74)、再生停止操作がなされたことを判別すると、CD再生動作を停止する(ステップS69)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作がなされたか否か判別し(ステップS75)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0193】
また、ステップS75で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
【0194】
次に、ステップS61で、再生モードも選択されていないと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたか否か判別する(図18のステップS81)。
【0195】
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、CDドライブにCDが装填されているか否か判別する(ステップS82)。
【0196】
このステップS82で、CDが装填されていないと判別したときには、CPU210は、CDの装填を促すメッセージをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声により報知し(ステップS83)、その後、ステップS82に戻る。
【0197】
そして、ステップS82で、CDが装填されていると判別したときには、CPU210は、CD内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ221に表示し(ステップS84)、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ記録スタート操作を待つ(ステップS85)。
【0198】
このステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS86)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0199】
また、ステップS86で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
【0200】
ステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、CDドライブ208に装填されているCDから選択されたコンテンツを高速で抽出し、コンテンツ記録エンコード部209で、記録エンコード行い、その記録エンコード結果のコンテンツデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納する(ステップS87)。この際には、コンテンツデータについての暗号化は不要である。
【0201】
そして、CPU210は、当該選択されたコンテンツのデータが書き込みが終了するのを待ち(ステップS88)、書き込み終了を確認すると、ディスク交換されたか否か判別する(ステップS89)。そして、ステップS89で、ディスク交換がなされたと判別したときには、CPU210は、ディスクが装填されるのを待ち(ステップS90)、ディスク装填を確認したら、ステップS84に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0202】
また、ステップS89でディスク交換がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS91)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0203】
また、ステップS91で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
【0204】
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されていないと判別したときには、CPU210は、新端末に交換するための準備モードが選択されたか否か判別する(図19のステップS401)。
【0205】
ステップS401で、新端末に交換するための準備モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、新端末に交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS402)。
【0206】
この通知に対しては、前述したように、サーバ装置100からは、新端末用の交換用IDが送られてくるので、CPU210は、当該交換用IDを受信して、ディスプレイ221の画面に表示すると共に、この交換用IDをメモなどにより記録して保存しておくように促すメッセージを表示する(ステップS403)。
【0207】
次に、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアのコンテンツデータをサーバ装置100に送ると共に、送ったコンテンツをコンテンツ格納部201の共有利用エリアから削除する(ステップS404)。次に、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータの削除が終了したか否か判別し(ステップS405)、未だ削除していないコンテンツデータが残っていると判別したときには、ステップS404に戻り、上述の削除動作を繰り返す。
【0208】
そして、ステップS405において、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータのサーバ装置100への返却および削除が完了したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100に、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータの削除が完了したことを通知する(ステップS406)。
【0209】
そして、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータが削除されたことをディスプレイ221の画面にメッセージ表示すると共に、スピーカ224から音声メッセージにより放音して、会員ユーザに報知する(ステップS407)。そして、図14のステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0210】
次に、ステップS401で、新端末に交換するための準備モードは選択されていないと判別したときには、CPU210は、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されたか否か判別し(図20のステップS411)、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されたと判別したときには、サーバ装置100に、交換した新規端末にコンテンツデータを復元する要求を送る(ステップS412)。
【0211】
そして、CPU210は、交換用IDの入力画面をディスプレイ221に表示すると共に、交換用IDの入力を促すメッセージをディスプレイ221に表示し、また、スピーカ224から放音する(ステップS413)。
【0212】
そして、CPU210は、会員ユーザあるいは販売サービス員による交換用IDの入力を待ち(ステップS414)、交換用IDの入力完了を判別したときには、入力された交換用IDをサーバ装置100に送信し(ステップS415)、他の会員端末装置200からコンテンツデータがP2P送信されてくるのを待つ(ステップS416)。
【0213】
そして、次のステップS417で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(ステップS418)、当該他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(図21のステップS421)。
【0214】
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS422)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアへ格納するのを継続する。
【0215】
そして、ステップS422で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS423)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS424)。
【0216】
そして、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ復元完了通知を受信したか否か判別し(ステップS425)、コンテンツ復元完了通知を受信していないと判別したときには、ステップS416に戻り、次のコンテンツデータの他の会員端末装置200からのP2P送信を待つ。
【0217】
また、ステップS425で、サーバ装置100からコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、CPU210は、コンテンツデータの復元が完了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声メッセージとして放音して会員ユーザに報知する(ステップS426)。その後、CPU210は、ステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0218】
また、図20のステップS411で、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されていないと判別したときには、CPU210は、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されたか否か判別し(ステップS419)、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されたと判別したときには、サーバ装置100に、修理後の新端末にコンテンツデータを復元することの要求を送る(ステップS420)。その後は、ステップS413に進み、上述と同様にして、新端末へのコンテンツデータの復元動作を行なう。
【0219】
次に、図20のステップS419で、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されてはいないと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアからのコンテンツの削除モードが選択されたか否か判別し(図22のステップS427)、コンテンツ削除モードも選択されていないと判別したときには、図14のステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0220】
ステップS427で、コンテンツ格納部201の共有利用エリアからのコンテンツ削除モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内に格納されているコンテンツの一覧を表示して(ステップS428)、削除するコンテンツの会員ユーザによる選択入力を促す。
【0221】
次に、CPU210は、会員ユーザによってコンテンツ選択操作がなされたか否か判別し(ステップS429)、コンテンツ選択操作がなされたと判別したときには、コンテンツ削除通知をサーバ装置100に送り(ステップS430)、その後、削除するとして選択されたコンテンツデータをサーバ装置100に送る(ステップS431)。
【0222】
サーバ装置100は、後述するように、コンテンツ削除通知を受けると共に、削除対象のコンテンツデータを受信すると、一旦、例えばRAM113に格納し、当該削除対象のコンテンツデータが共有領域300内において、複数の他の会員端末装置200に格納されているか否か判別し、複数の他の会員端末装置200に格納されていると判別したときには、RAM113に保持していたコンテンツデータを削除して、削除完了を削除要求してきた会員端末装置200に通知する。
【0223】
また、削除対象のコンテンツデータが、共有領域300内において、複数の他の会員端末装置200に格納されてはいないと判別したときには、適宜の他の会員端末装置にコンテンツ格納指示を送り、削除要求してきた会員端末装置から受け取った当該コンテンツデータを当該適宜の他の会員端末装置に送って、そのコンテンツ格納部に格納させるようにし、その格納が終了したら、削除完了を削除要求してきた会員端末装置200に通知する。
【0224】
そこで、CPU210は、サーバ装置100からの削除完了通知の受信を待ち(ステップS432)、削除完了通知を受信したことを確認すると、削除するとして選択されたコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアから削除する(ステップS433)。そして、CPU210は、選択されたコンテンツが削除されたことを会員ユーザに、ディスプレイ221の表示メッセージおよびスピーカからの放音メッセージにより報知する(ステップS434)。
【0225】
次に、CPU210は、当該コンテンツ削除モードの終了操作がユーザによりなされたか否か判別し(ステップS435)、終了操作がなされていないと判別したときには、ステップS428に戻って、ディスプレイ221の画面にコンテンツ格納部201のコンテンツ一覧を表示する。また、ステップS435で、コンテンツ削除モードの終了操作がなされたと判別したときには、図14のステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0226】
なお、以上のコンテンツの削除は、会員ユーザが削除するコンテンツを選択して削除する場合であるが、例えば会員端末装置200のコンテンツ格納部201の残容量が所定値以下になったときに、会員端末装置200が自動的に、例えば再生頻度の少ないコンテンツデータを選択して、上述と同様の手順で、削除するようにしてもよい。
【0227】
<サブプロセッサの動作>
図23にサブプロセッサ230の処理動作を説明するためのフローチャートを示す。前述したように、このサブプロセッサ230は、会員端末装置200の電源状態がサスペンドの状態になったときに、電源オンの状態にする動作をするものである。
【0228】
先ず、サブプロセッサ230は、キー入力操作部225を通じて、何等かのキー入力操作がなされたか否か判別し(ステップS101)、何等かのキー入力操作がなされたと判別したときには、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS102)。
【0229】
そして、サブプロセッサ230は、メインCPU210に対して、サーバ装置100に、サスペンド状態から電源オン状態に移行したことを通知するように指示する(ステップS103)。そして、サブプロセッサ230の処理を終了する。
【0230】
また、ステップS101で、何等のキー入力操作もなされていないと判別したときには、サブプロセッサ230は、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したか否か判別する(ステップS104)。このステップS104で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信していないと判別したときには、ステップS101に戻る。
【0231】
また、ステップS104で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したと判別したときには、サブプロセッサ230は、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS105)。
【0232】
そして、サブプロセッサ230は、コンテンツの配信送信指示をサーバ装置100から受けたことを、メインCPU210に通知する(ステップS106)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0233】
<会員端末装置におけるサーバ装置からの指示受信時の処理>
会員端末装置200のCPU210は、電源オン状態のときには、直接的にサーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信し、サスペンド状態のときには、前述したように、サブプロセッサ230を介して、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信する。
【0234】
また、サーバ装置100は、前述したように、会員端末装置200が新規端末に交換されるときの準備の際に、旧端末についてのコンテンツデータの格納指示を会員端末装置200に対して送るので、会員端末装置200は、当該コンテンツデータの格納指示を受信して、コンテンツ格納動作をするようにする。
【0235】
図24および図25は、会員端末装置200のCPU210が、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号やコンテンツデータの格納指示を受けた時の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【0236】
すなわち、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受けたか否か判別し(ステップS1101)、コンテンツ配信送信指示の制御信号を受けたと判別したときには、コンテンツ配信送信指示の受信確認をサーバ装置100に返信する(ステップS1102)。ここで、コンテンツ配信送信指示には、配信送信すべきコンテンツのIDと、配信送信すべき会員端末装置のネットワークアドレスとが含まれる。
【0237】
次に、CPU210は、当該コンテンツ配信送信指示により、コンテンツを送信するように指定された会員端末装置200に対して、前記受信したネットワークアドレスを用いてアクセスする(ステップS1103)。
【0238】
そして、CPU210は、このアクセスに相手の会員端末装置200が応答して、通信路が形成されたか否か判別し(ステップS1104)、通信路の形成を確認したときには、コンテンツ配信送信指示に含まれるコンテンツのIDにより指定されるコンテンツのデータを、コンテンツ格納部201から読み出して、相手会員端末装置200に送信する(ステップS1105)。
【0239】
そして、CPU210は、指定されたコンテンツデータの送信が完了したか否か監視し(ステップS1106)、送信が完了したと判別したときには、相手会員端末装置に対して、コンテンツ配信完了メッセージを送る(ステップS1107)。そして、相手端末から「受信OK」を受信したか否か判別し(ステップS1108)、「受信OK」ではなく、「受信NG」を受信したと判別したときには、ステップS1105に戻って、配信指示されたコンテンツを再度送信する。
【0240】
また、ステップS1108で「受信OK」を受信したと判別したときには、CPU210は、当該相手会員端末装置との通信路を切断する(ステップS1109)。そして、サーバ装置100に、コンテンツ配信完了を通知する(ステップS1110)。
【0241】
また、ステップS1101で、コンテンツ配信送信指示の制御信号は受信していないと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツデータ格納指示を受信したか否か判別し(図25のステップS1111)、コンテンツ格納指示を受信していないと判別したときには、ステップS1101に戻る。
【0242】
また、ステップS1111で、コンテンツ格納指示を受信したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100から送られてくるコンテンツデータを受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS1112)。
【0243】
そして、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ送信完了通知から到来するのを待ち(ステップS1113)、サーバ装置100からのコンテンツ送信完了通知を受信したら、コンテンツ格納を確認して、コンテンツ格納完了をサーバ装置1114に通知する(ステップS1114)。そして、新コンテンツを格納したことを、ディスプレイ221の画面にメッセージ表示および/またはスピーカからの音声メッセージにより会員ユーザに報知する(ステップS1115)。
【0244】
<サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作>
次に、サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作について、図26のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
【0245】
図26は、会員端末装置200がネットワークを通じてアクセスしてきたときの処理ルーチンである。前述したように、会員端末装置200は、電源がオンとされると、そのCPU210の制御により、自動的にサーバ装置100に接続のアクセスをする。
【0246】
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からの接続のアクセス(接続要求)を待ち(ステップS1201)、接続のアクセスがあったと判別したときには、接続アクセス時のユーザIDやパスワードを参照して、会員認証の処理を行なう(ステップS1202)。この会員認証の結果、認証ができなかったときには、その旨(認証NG)を通知して、接続を拒否し(ステップS1203)、ステップS1201に戻る。
【0247】
ステップS1202での会員認証の結果、認証ができたときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101や、会員端末装置情報管理メモリ部103において、接続アクセスしてきた会員端末装置200を所有する当該会員についての管理情報が存在しているかどうかを検索する(ステップS1204)。そして、CPU110は、その検索結果により、サーバ装置100への初めての接続アクセスであるか否か判別する(ステップS1205)。
【0248】
ステップS125において、会員端末装置200からの接続アクセスが初めてではないと判別したときには、CPU110は、サーバ装置100内の当該会員端末装置200についての管理情報を確認し、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置の管理領域内において、その電源状態の情報として、電源オンを書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS1206)。
【0249】
次に、CPU110は、会員端末装置200から当該端末を新規端末に交換することの通知を受信したか否か判別し(ステップS1207)、新規端末に交換することの通知は受信しないと判別したときには、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0250】
ステップS1207で、新規端末に交換することの通知を受信したと判別したときには、CPU110は、交換後の新規端末装置用の交換用IDを、アクセスしてきた会員端末装置200に送る(図27のステップS1221)。そして、CPU110は、当該会員端末装置200に対して、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のコンテンツデータの削除指示を送る(ステップS1222)。
【0251】
次に、当該会員端末装置200からコンテンツデータを受信して、例えばRAM113に一時保存すると共に、コンテンツデータが当該会員端末装置200から返却されたことを、例えば会員端末装置情報管理メモリ部103に記録しておく(ステップS1223)。
【0252】
次に、会員端末装置200から、すべてのコンテンツデータを削除した旨の通知を受信したか否か判別し(ステップS1224)、すべてのコンテンツデータを削除した旨の通知を受信したことを確認すると、CPU110は、RAM113に一時保存していたコンテンツデータを、共有領域300内において、適宜の複数個の会員端末装置200に分散して格納させるようにする。
【0253】
すなわち、適宜の会員端末装置200にコンテンツデータの格納指示を送り、その後、当該コンテンツデータを当該会員端末装置200に送って、そのコンテンツ格納部201に格納させるようにする。この処理動作を、RAM113に保存していたコンテンツデータのすべてについて行なう。すべてのコンテンツデータを、会員端末装置200に分配して格納したら、RAM113に保存していたデータを削除する(ステップS1225)。
【0254】
その後、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報の変動を反映するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS1226)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0255】
図26のステップS1205で、当該会員端末装置200からの初めての接続アクセスであると判別したときには、当該会員端末装置200は交換された新規端末であって、新規端末にデータを復元することの要求を受信したか否か判別する(ステップS1208)。
【0256】
ステップS1208で、新規端末にデータを復元することの要求を受信したと判別したときには、CPU110は、当該交換後の新規端末装置用の管理情報領域をサーバ装置100内に作成する。すなわち、会員端末装置情報管理メモリ部103に新規端末装置用の記憶エリアを作成する(図28のステップS1231)。
【0257】
そして、CPU110は、新会員端末装置200からの交換用IDの到来を待ち(ステップS1232)、交換用IDを受信したら、会員端末装置情報管理メモリ部103に作成した新規端末の管理エリアに、当該交換用IDを書き込むと共に、電源オン状態、接続履歴を書き込む。また、会員情報管理メモリ部101の当該会員についての会員端末装置のIDを、交換後IDに書き換える(ステップS1233)。
【0258】
次に、CPU110は、交換前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されていたコンテンツデータを、交換後の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに復元するための手順を作成する(ステップS1234)。すなわち、交換前の会員端末装置に格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する。
【0259】
そして、CPU110は、作成した一覧に基づき、交換前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、交換後の新規端末に転送するように指示する(ステップS1235)。
【0260】
前述したように、この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、当該新規会員端末装置200のネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新規会員端末装置200のアドレス情報を用いて当該新規会員端末装置200にアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新規会員端末装置200に送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知をサーバ装置100に送ってくる。
【0261】
そこで、CPU110は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS1236)、転送完了通知を受け取ると、交換前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新規会員端末装置200にすべて復元されたか否か判別し(ステップS1237)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS1235に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0262】
また、ステップS1237で、交換前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新規会員端末装置200のコンテンツ格納部201にすべて復元されたと判別したときには、CPU110は、交換後の新規会員端末装置200にコンテンツ復元完了を通知する(ステップS1238)。そして、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報がコンテンツの所在変動に合致するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS1239)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0263】
次に、図26のステップS1208で、新規端末にデータを復元することの要求を受信しないと判別したときには、CPU110は、接続アクセスしてきた会員端末装置は、修理後の新会員端末装置であって、当該修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信したか否か判別する(ステップS1209)。
【0264】
ステップS1209において、修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信したと判別したときには、CPU110は、当該修理後の新規端末装置用の管理情報領域をサーバ装置100内に作成する。すなわち、会員端末装置情報管理メモリ部103に修理後の新端末装置用の記憶エリアを作成する(図29のステップS1241)。
【0265】
そして、CPU110は、新会員端末装置200からの交換用IDの到来を待ち(ステップS1242)、交換用IDを受信したら、会員端末装置情報管理メモリ部103に作成した新会員端末装置用の管理エリアに、当該交換用IDを書き込むと共に、電源オン状態、接続履歴を書き込む。また、会員情報管理メモリ部101の当該会員についての会員端末装置のIDを、交換後IDに書き換える(ステップS1243)。
【0266】
次に、CPU110は、修理前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツデータを、修理後の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに復元するための手順を作成する(ステップS1244)。すなわち、修理前の会員端末装置に格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する。
【0267】
そして、CPU110は、作成した一覧に基づき、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、修理後の新会員端末装置に転送するように指示する(ステップS1245)。
【0268】
前述したように、この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、当該修理後の新会員端末装置200のネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、修理後の新会員端末装置200のアドレス情報を用いて当該新会員端末装置200にアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新会員端末装置200に送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知をサーバ装置100に送ってくる。
【0269】
そこで、CPU110は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS1246)、転送完了通知を受け取ると、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが修理後の新会員端末装置200にすべて復元されたか否か判別し(ステップS1247)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS1245に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0270】
また、ステップS1247で、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新会員端末装置200のコンテンツ格納部201にすべて復元されたと判別したときには、CPU110は、修理後の新会員端末装置200にコンテンツ復元完了を通知する(ステップS1248)。
【0271】
そして、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報がコンテンツの所在変動に合致するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する。このとき、修理前の会員端末装置についてのコンテンツ所在情報は、コンテンツ所在管理メモリ部102から削除される(ステップS1249)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0272】
図26のステップS1209において、修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信しないと判別したときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101および会員端末装置情報管理メモリ部103に、当該アクセスしてきた会員および会員端末装置についての管理情報領域を作成し、RAM113に保持していた会員情報を、会員情報管理メモリ部101に設けた当該会員用の管理領域に書き込むと共に、会員端末装置情報管理メモリ部103に設けた当該会員端末装置の管理領域内において、電源状態の情報として、電源オン状態を書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS1210)。
【0273】
さらに、CPU110は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツの情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102に追加登録するように制御する(ステップS1211)。これにより、共有領域300に、会員登録された会員が所有する会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加され、すべての会員が利用可能となる。
【0274】
以上で、会員端末装置200がサーバ装置100に接続アクセスしてきたときのサーバ装置100の処理は終了する。前述もしたように、以後は、会員端末装置200が電源オフ状態あるいは会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントに接続されていない状態とならない限り、サーバ装置100と会員端末装置200との接続状態が保持される。
【0275】
なお、新規端末装置に交換した後のコンテンツ復元または修理後の新端末装置のコンテンツ復元におけるコンテンツ転送の料金は、無料あるいは低額とすることができる。
【0276】
また、旧会員端末装置から新規会員端末装置へ交換する際において、コンテンツ格納指示に従ってコンテンツ格納し、また、コンテンツデータ復元のときに、新会員端末装置にP2Pのコンテンツデータ送信を行った他の会員端末装置に対しては、コンテンツ格納手数料およびコンテンツ送信手数料を、報酬として還元するようにすることができる。
【0277】
<サーバ装置100の通常処理動作>
次に、サーバ装置100の処理動作について、図30〜図35のフローチャートを参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
【0278】
図30に示すように、サーバ装置100のCPU110は、いずれかの会員端末装置200からコンテンツ配信依頼を受信したか否か判別し(ステップS131)、コンテンツ配信依頼を受信したと判別したときには、コンテンツ所在管理メモリ部102で管理している共有領域300内のすべてのコンテンツの一覧であるコンテンツ配信リストを、配信依頼してきた会員端末装置200に対して送信する(ステップS132)。
【0279】
前述したように、会員端末装置200からは、このコンテンツ配信リストから選択された配信を希望するコンテンツの取得要求あるいはコンテンツ配信依頼モード終了の通知が送られてくる。
【0280】
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からのコンテンツ取得要求を受信したか否か判別し(ステップS133)、コンテンツ取得要求を受信していないと判別したときには、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS134)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS133に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0281】
そして、ステップS133で、コンテンツ取得要求を受信したと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求に含まれるコンテンツIDを検索子として、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索し(ステップS136)、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104内に在るか否か判別する(ステップS137)。
【0282】
ステップS137で、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104内にあると判別したときには、取得要求されたコンテンツのデータ(暗号化されている)をコンテンツ格納部104から読み出し、取得要求した会員端末装置200に当該コンテンツのデータをダウンロードする(ステップS138)。
【0283】
そして、CPU110は、当該コンテンツのデータをすべてダウンロードしたか否か判別し(ステップS139)、すべてダウンロードしたと判別したときには、当該コンテンツのダウンロード完了を会員端末装置に通知する(ステップS140)。
【0284】
次に、CPU110は、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS141)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS133に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0285】
また、ステップS137で、取得要求されたコンテンツのデータは、サーバ装置100内にはないと判別したときには、CPU110は、コンテンツ所在管理メモリ部102から取得要求されたコンテンツを記憶する他の会員端末装置200を検索する。さらに、CPU110は、当該検索した他の会員端末装置200の中から、会員端末装置情報管理メモリ部103を参照し、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能であるものを検索する(ステップS143)。
【0286】
次に、CPU110は、このステップS143での検索の結果として、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納しており、かつ、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能である他の会員端末装置200があるか否か判別する(ステップS144)。
【0287】
ステップS144で、前記条件に該当する会員端末装置200がなかったときには、CPU110は、次のように認識する。すなわち、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納している会員端末装置200はあるが、たまたまそれら装置200のすべての電源がオフになっている状態であると認識する。そこで、CPU110は、取得要求してきた会員端末装置200に対して、「現時点ではコンテンツ配信は不可であり、後の時点で再取得要求するように促すメッセージ」を送出し(ステップS145)、その後、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0288】
なお、ステップS145では、取得要求してきた会員端末装置200に対して、後の時点で再取得要求するようにしたが、前記コンテンツを所有する該当する会員端末装置200に対して、後の時点において、当該会員端末装置200が利用可能になったら転送するように指示するようにしても良い。
【0289】
次に、ステップS144で、前記条件に該当する会員端末装置200があったと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求をしてきた会員端末装置200に、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置200からP2P配信送信されることを通知する(図31のステップS151)。
【0290】
次に、CPU110は、ステップS144で前記条件に該当するとして検知した他の会員端末装置200の電源状態を、会員端末装置情報管理メモリ部103を参照してチェックする(ステップS152)。
【0291】
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態は、サスペンド状態であるか否か判別し(ステップS153)、サスペンド状態でなければ、当該他の会員端末装置200に対して、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS156)。そして、ステップS131に戻る。
【0292】
また、ステップS153で、前記他の会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であると判別したときには、CPU110は、当該他の会員端末装置200に対して、ウエイクアップ指示を送り、当該他の会員端末装置200の電源状態をオンにし、そのCPU210をウエイクアップする(ステップS154)。
【0293】
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態がオンになるのを確認した後(ステップS155)、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS156)。そして、ステップS131に戻る。
【0294】
また、ステップS131で、コンテンツ配信依頼は受信していないと判別したときには、CPU110は、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したか否か判別する(図32のステップS161)。
【0295】
そして、このステップS161で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したと判別したときには、CPU110は、P2Pによるコンテンツ配信が完了して、コンテンツの取得要求をした会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、当該取得要求されたコンテンツのデータが追加されたと認識して、コンテンツ所在管理メモリ部102の、当該コンテンツについての所在情報として、コンテンツを取得した会員端末装置200のIDを加えることにより、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新する(ステップS162)。
【0296】
次に、CPU110は、前記コンテンツ配信されたコンテンツを取得要求した会員端末装置200を所有する会員に対して、配信したコンテンツの料金を課金処理する。この課金処理は、前述したように、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員についての課金のための情報に基づいて行なう(ステップS163)。
【0297】
なお、このステップS163における課金を行なう場合において、コンテンツ取得要求されたコンテンツが、会員端末装置200からの削除要求によって削除されたコンテンツであったことを、会員端末装置情報管理メモリ部103の記憶情報から検知した場合には、この実施形態では、当該コンテンツの配信に対する課金は、無料あるいは低額とする。
【0298】
次に、CPU110は、前記コンテンツ配信を実行した会員端末装置200を所有する会員に対して、コンテンツ配信についての手数料を報酬として還元する(ステップS164)。この場合の手数料の還元方法としては、例えば、当該会員端末装置200を所有する会員が行なった配信要求により課金として発生した費用から差し引く方法、あるいは、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員の銀行口座に当該報酬を振り込む方法などがある。
【0299】
次に、CPU110は、コンテンツ送信完了通知を送ってきた会員端末装置との通信路を切断し(ステップS165)、その後、ステップS131に戻る。
【0300】
また、図32のステップS161で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(図33のステップS171)。
【0301】
そして、このステップS171で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、サスペンド状態への移行許可要求をしてきた会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS172)。
【0302】
このステップS172において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行許可を返す(ステップS173)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える(ステップS174)。
【0303】
また、ステップS172で、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS175)。ステップS174およびステップS175の次には、ステップS131に戻る。
【0304】
また、ステップS171で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(ステップS176)。
【0305】
このステップS176で、電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、電源オフ状態への移行許可要求をしてきた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS177)。
【0306】
このステップS177において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行許可を返す(ステップS178)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える(ステップS174)。
【0307】
また、ステップS177で、他の会員端末装置200が、当該会員端末装置内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS180)。ステップS179およびステップS180の次には、ステップS131に戻る。
【0308】
ステップS176で、電源状態の電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、コンテンツ削除通知を会員端末装置200から受信したか否か判別する(図34のステップS181)。
【0309】
ステップS181で、コンテンツ削除通知を受信しなかったと判別したときには、CPU110は、図30のステップS131に戻る。また、ステップS181で、コンテンツ削除通知を受信したと判別したときには、CPU110は、会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、例えばRAM113に一時保存する(ステップS182)。
【0310】
次に、CPU110は、受信した削除対象のコンテンツのデータは、共有領域300内に複数個存在するか否かをコンテンツ所在管理メモリ部102の内容を参照して判別する(ステップS183)。
【0311】
そして、CPU110は、共有領域300内に、受信した削除対象のコンテンツデータが複数個在ると判別したときには、当該削除要求をしてきた会員端末装置200についての削除履歴として、会員端末装置情報管理メモリ部103に、削除対象のコンテンツ(例えばコンテンツID)を書き込み、RAM113に一時保存していたコンテンツデータを削除する。そして、会員端末装置200にコンテンツ削除を通知する(ステップS190)。
【0312】
そして、削除したコンテンツについての所在情報の変化を反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS191)。そして、図30のステップS131に戻る。
【0313】
また、ステップS183で、受信した削除対象のコンテンツのデータは、共有領域300内には存在しない、あるいは1個しか存在しないと判別したときには、CPU110は、受信した削除対象のコンテンツデータを所持していない適宜の会員端末装置200にコンテンツ格納指示および当該コンテンツデータを送って、当該コンテンツデータを当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納させる(ステップS185)。
【0314】
そして、削除対象のコンテンツの送信の完了を待ち(ステップS186)、削除対象のコンテンツの送信の完了を確認したら、コンテンツ格納指示した会員端末装置200に、コンテンツ送信完了を通知する(ステップS187)。そして、CPU110は、削除要求してきた会員端末装置200に削除完了を通知する(ステップS188)。
【0315】
次に、CPU110は、削除コンテンツを格納した会員端末装置200を所有する会員について、手数料を還元するように処理する(ステップS189)。次に、ステップS190に進む。
【0316】
このようにして、削除されたコンテンツの情報(コンテンツID)は、削除要求した会員端末装置についての管理情報として、会員端末装置情報管理メモリ部103に記憶されているので、当該削除要求した会員端末装置200からコンテンツデータの復元を要求をしたときには、前記管理情報を参照することにより、サーバ装置100では、当該復元要求であることを認識する。
【0317】
そして、前述もしたように、削除したコンテンツデータの復元は、この実施形態では、無料あるいは低廉な価格で行なうことができるようにされている。
【0318】
こうして、この実施形態によれば、サーバ装置100では、会員端末装置のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに存在するコンテンツに関しては、コンテンツ削除をも管理しているので、コンテンツを削除しても容易に復元可能である。したがって、会員ユーザは、誤ってコンテンツを削除しても容易に復元することができるし、また、コンテンツ格納部201の残容量が少なくなったときには、一時的にコンテンツを削除して、コンテンツの空き容量を増やすようにすることも安心してできる。
【0319】
<会員端末装置200のコンセント引き抜き検出チェック>
この実施形態では、サーバ装置100は、定期的に、電源オン状態またはサスペンド状態になっている会員端末装置200を順次に選択して、応答依頼を送り、その応答の有無により、電源オン状態またはサスペンド状態であるとサーバ装置100側が認識しているにもかかわらず、電源プラグがコンセントから引き抜かれてしまった会員端末装置200をチェックするようにする。
【0320】
図35に、このサーバ装置100におけるチェック処理を説明するためのフローチャート示す。すなわち、サーバ装置100のCPU110は、前回のチェックアクセスから一定時間経過したか否か判別する(ステップS501)。
【0321】
ステップS181で、前回のチェックアクセスから一定時間経過したと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103において、電源状態が電源オン状態またはサスペンド状態である会員端末装置200のうちから、前回選択した会員端末装置の次の会員端末装置を選択し、当該選択した会員端末装置200に対して、応答依頼のアクセスをする(ステップS502)。
【0322】
次に、CPU110は、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があるか否か判別し(ステップS503)、応答がないと判別したときには、会員端末装置情報管理メモリ部103において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の状態として「使用不可」を書き込む。この例では、図6に示すように、会員端末装置情報管理メモリ部103において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の電源状態に「使用不可」を書き込む(ステップS504)。
【0323】
また、ステップS503で、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103に記憶されている当該会員端末装置200の電源状態がオンであるか否か判別し(ステップS505)、この会員端末装置200の電源状態が電源オンと判別したときには、CPU110は、当該会員端末装置200に対して、コンテンツ格納部201に格納しているコンテンツについての情報の取得要求を送る(ステップS506)。
【0324】
そして、CPU110は、ステップS506での取得要求に対して会員端末装置200から送られてくるコンテンツについての情報を受信し(ステップS507)、サーバ装置100内のコンテンツ所在管理メモリ部102に記憶されている当該会員端末装置200のコンテンツについての情報が、当該会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと同一であるか否か判別する(ステップS508)。そして、実際に存在するコンテンツと同一であれば、チェックOKであるとして、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置100に対してチェックを行なうようにする。
【0325】
ステップS508で、当該会員端末装置200に存在するコンテンツの内容と、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102の所在情報との間に相違があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置200から受信したコンテンツについての情報に基づいて、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新して、会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと合致させるようにする(ステップS509)。そして、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
【0326】
また、ステップS505において、会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であって、電源オンではなかったときには、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
【0327】
以上のようにして、この実施形態によれば、電源がオンされている状態やサスペンド状態にあった会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントから抜かれてしまっても、サーバ装置100は、上述のチェックを行なうことにより、そのことを的確に把握することができる。このため、使用不可である会員端末装置200に、コンテンツの配信送信指示制御信号を送ってしまうことなどを防止することができる。
【0328】
[変形例]
以上の説明では、会員端末装置は、コンテンツとして音楽コンテンツのみを対象とするようにしたが、この発明の対象となるコンテンツは、音楽コンテンツに限らず、映像、ゲーム、プログラム、小説(テキストデータ)などのコンテンツであってもよいことは言うまでもない。
【0329】
また、上述の実施形態では、コンテンツ提供会社からは専用端末装置を提供するようにしたが、会員ユーザが備えるパーソナルコンピュータなどを会員端末装置とすることもできる。その場合には、サーバ装置は、ダウンロードしたコンテンツを、そのダウンロード先である会員端末装置の識別情報と共に、コンテンツ所在管理メモリ部に記憶するようにすることができる。そして、共有領域のコンテンツは、当該ダウンロードしたコンテンツの範囲とすることにより、著作権保護の管理が容易となる。
【0330】
また、上述の実施形態では、会員端末装置の電源状態は、電源オン、電源オフ、サスペンドの3状態で管理するようにしたが、電源オフのときに、サスペンドと同様の状態とすることにより、2状態で管理するようにすることもできる。
【0331】
また、上述の実施形態では、会員端末装置は電源オンの状態のときには、サーバ装置に対して、常にネットワークを通じて接続するようにしたが、会員端末装置は、電源プラグを電源コンセントに接続し、メイン電源スイッチを投入したときには、常にサスペンド状態と同様の状態にすることにより、常に会員端末装置をサーバ装置に接続しておくようにする必要はない。
【0332】
なお、上述の実施形態では、コンテンツ削除の場合においては、サーバ装置100は、当該コンテンツが共有領域内に複数個存在するか否かを判別して、複数個存在しないと判別したときには、他の会員端末装置に当該削除対象のコンテンツを格納させるようにしたが、サーバ装置100は、削除要求があったときには、必ず、他の会員端末装置に当該削除対象のコンテンツデータを格納させるようにしてもよい。
【0333】
なお、会員端末装置のコンテンツ格納部の共有利用エリアに、会員がコンテンツを格納し、そのコンテンツの所在情報(コンテンツIDと会員端末装置IDとを少なくとも含む情報)をサーバ装置にアップロードすることにより、会員側からコンテンツを共有領域に追加するようにすることもできる。この場合には、追加するコンテンツについての著作権保護の問題を回避することができることを条件とすることが好ましい。
【0334】
なお、以上の説明では、課金および手数料還元の処理は、銀行口座やクレジットカードを通じて行なうようにしたが、いわゆるプリペイド式のICカードなどを用いた課金および手数料還元の処理を行なうようにすることもできる。
【0335】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、著作権保護が容易であり、かつ、ユーザに対して低価格で配信ができるコンテンツ管理システムを提供することができる。また、サーバ装置は、コンテンツの実体としてのデータを保持する大容量のコンテンツ格納部を持つ必要がないという効果もある。
【0336】
また、この発明によれば、サーバ装置が端末装置に格納されているコンテンツを管理するので、端末装置が交換されたときにも、交換後の端末装置に、交換前の端末装置が所持していたコンテンツを復元することができる。
【0337】
また、端末装置に格納されていたコンテンツを削除した場合にも、当該コンテンツデータの復元を無料または低廉な価格を行なうようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態の全体の概要を説明するための図である。
【図2】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態の全体の概要を説明するための図である。
【図3】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるコンテンツ配信の仕組みを説明するための図である。
【図4】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図5】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図6】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図7】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図8】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図9】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における会員登録手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の電源状態管理を説明するための図である。
【図11】端末装置を新規端末に交換する場合における処理の手順を説明するための図である。
【図12】端末装置を新規端末に交換したときのコンテンツデータの復元のための処理の手順を説明するための図である。
【図13】端末装置を修理して新端末とした場合におけるコンテンツデータの復元のための処理の手順を説明するための図である。
【図14】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図15】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図16】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図17】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図18】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図19】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図20】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図21】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図22】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図23】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図24】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図25】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図26】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図27】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図28】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図29】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図30】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図31】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図32】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図33】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図34】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図35】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…コンテンツ提供会社、2…会員ユーザ、3…ネットワーク、100…サーバ装置、101…会員情報管理メモリ部、102…コンテンツ所在管理メモリ部、103…会員端末装置情報管理メモリ部、200…会員端末装置、201…コンテンツ格納部
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば音楽、映像、電子書籍(論文、小説、雑誌などのテキスト情報および静止画情報)、ガイド情報、プログラム(ゲームプログラムなどを含む)などのコンテンツを、ユーザに、有償あるいは無償で提供する際に適用して好適なコンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法、およびそれらに使用する端末装置並びにサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及に伴い、音楽、映像、電子書籍、プログラムなどのコンテンツを、ネットワークを通じて購入するサービスが一般的になっている。ネットワークを通じた、例えば音楽などの購入サービスは、ユーザが、特定のサーバから、目的とする楽曲のコンテンツデータを、ユーザが所有する機器にダウンロードすることにより行われる。このようなダウンロードサービスは、音楽、映像、プログラムなどの著作物の著作権者の適正な保護の観点から、一般に有料である。
【0003】
これに対して、インターネットを通じてユーザ間で通信を行なうことにより、ユーザが個人利用しているコンテンツを相互にやり取り(コンテンツの2次配信)することにより、無料で音楽などのコンテンツの交換あるいは入手することも行われている。
【0004】
しかしながら、本来は、音楽、映像、プログラムなどのコンテンツの2次配信の場合にも、著作権者の適正な保護という観点からすれば、コンテンツがコピーされることにより発生する利益に対する対価を、著作権者やコンテンツ販売者に還元されるべきものである。
【0005】
この点を考慮したコンテンツ配信システムが、特許文献1(特開2002−318873号公報)に記載されている。すなわち、この特許文献1に記載されたコンテンツ配信システムにおいては、ユーザが有する端末装置から、当該ユーザの端末装置で行なわれた2次的な配信についての情報がコンテンツ配信センタに送られて、コンテンツ配信履歴情報がコンテンツ配信センタで収集される。そして、コンテンツ配信センタでは、このコンテンツ配信履歴情報に基づいて、コンテンツをコピーにより取得したユーザに対してコンテンツの2次利用料金を課金すると共に、コンテンツの2次配信を行ったユーザには、奨励金を供与するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−318873号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1に記載のコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ配信履歴情報をコンテンツ配信センタが収集する必要があるため、そのためのシステム構築が容易でない。無料で音楽などのコンテンツを入手することに慣れてしまったユーザに、著作権保護に基づく課金を行なうこと自体が困難であるからである。
【0008】
また、従来のコンテンツ配信システムの1次配信では、ネットワークを通じてサーバからダウンロードすることが一般的であり、そのため、サーバ側は、常にユーザに提供すべきコンテンツのデータをハードディスクなどの記憶媒体に大量に保持しておくようにしている。
【0009】
このため、利用ユーザが増加し、扱う楽曲数などのコンテンツ数が増加すると、記憶容量として膨大な記憶媒体を用意する必要があり、サーバ側の維持管理費用が増大する。これにより、ユーザへのダウンロード費用が高くなってしまうという問題も生じる。
【0010】
また、ダウンロードされたコンテンツのデータは、著作権保護が施されていて、当該端末以外では再生を行なえないようにするなどの工夫が施されているため、一般に単純なコピー(ダビング)が行なえないようになっている。このため、ダウンロードしたコンテンツデータのバックアップをユーザが行なうこと自体が困難である。
【0011】
そこで、ユーザ側の端末が備えるコンテンツ格納部の容量も大容量のものを必要とする問題がある。
【0012】
さらに、端末装置の記録領域が故障した場合など、コンテンツの記録再生に関する故障が発生した場合、それまでにダウンロードして蓄積していたコンテンツデータの復元が容易でないという問題もある。
【0013】
また、バックアップが困難なために、新規の端末装置に交換した場合には、ユーザは、再ダウンロードを行なう必要があり、再ダウンロードのコストのこともあって、ユーザが新規の端末装置に交換することの支障ともなっている。
【0014】
この発明は、以上の点にかんがみ、著作権保護が容易であり、このため、端末装置に格納されているコンテンツデータの復元が、ユーザの操作上および経済上の負担を最小限にして、容易にできるコンテンツ管理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明によるコンテンツ管理システムは、
ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、
前記サーバ装置は、
コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応情報が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を受け付ける手段と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索する手段と、
前記検索の結果に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、当該コンテンツのデータを、前記交換後の端末装置に送るように指示する制御信号を送信する手段と、
前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する手段と、
を備え、
前記端末装置のそれぞれは、
前記コンテンツ格納部と、
前記サーバ装置に対して当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を送る手段と、
他の前記端末装置から送られてくるコンテンツのデータを受信して前記コンテンツ格納部に格納する手段と、
前記サーバ装置から、所定のコンテンツを他の端末装置に送るように指示する制御信号を受信したときに、前記所定のコンテンツを前記コンテンツ格納部から読み出して前記指示された前記他の端末装置に送る手段と、
前記所定のコンテンツの前記他の端末装置への送信完了後に前記サーバ装置に対して前記所定のコンテンツの送信完了通知を送る手段と、
を備える
ことを特徴とする。
【0016】
上述の構成のこの発明によれば、サーバ装置は、ネットワークを通じて接続される複数の端末装置のコンテンツ格納部に格納されているコンテンツの所在情報のすべてをコンテンツ所在管理記憶部に記憶して管理する。
【0017】
ユーザは、端末装置を修理したり、新規にしたりして、コンテンツ格納に関して実質的に新たな端末装置に交換したときには、サーバ装置に、交換後の端末識別情報を送って、交換前の端末装置のコンテンツ情報の復元依頼をする。
【0018】
すると、サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索し、この検索の結果に基づいて、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを格納している他の端末装置に対して、交換後の端末装置に送るように指示する。
【0019】
この指示を受けた端末装置は、指示されたコンテンツデータを交換後の端末装置に送る。
【0020】
サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツが、交換後の端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されるまで、他の端末装置を検索して、当該他の端末装置にコンテンツ送信指示を送る。
【0021】
そして、サーバ装置は、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツのすべてが交換後の端末装置に格納されると、移動したコンテンツの所在を反映させるように、コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する。
【0022】
以上により、故障や新規購入により交換した端末装置のコンテンツ格納部に、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを、すべて復元することができる。
【0023】
この発明によれば、サーバ装置は、コンテンツ所在管理記憶部に、当該サーバ装置に接続されるすべての端末装置のコンテンツ格納部のコンテンツの情報を記憶して管理する。したがって、サーバ装置は、コンテンツの実体としてのデータを保持するコンテンツ格納部を持つ必要がなく、また、コンテンツ格納部を持つとしても大容量のものを必要としない。
【0024】
そして、サーバ装置は、コンテンツ所在管理記憶部により、すべての端末装置のコンテンツを管理することができるので、著作権管理も容易にできるものである。そして、このコンテンツ所在管理記憶部のコンテンツ所在情報を用いて、上述のように、故障や新規購入により交換した端末装置のコンテンツ格納部に、交換前の端末装置のコンテンツ格納部に格納されていたコンテンツを、すべて復元することができる。
【0025】
さらに、サーバ装置は、コンテンツデータの復元完了後に、コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新するようにするので、常に、コンテンツ所在管理記憶部の内容を、そのときの実体に合致した内容とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態を、図を参照しながら説明する。
【0027】
以下に説明する実施形態においては、図2に示すように、ユーザは、コンテンツ管理会社1に対して会員登録することにより会員ユーザ2となる。会員登録の際には、会員ユーザの氏名、電話番号、住所などの個人情報のほか、課金処理のための情報、例えば銀行口座、クレジットカード番号等が登録され、それらが、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置1の会員情報管理メモリ101に格納されて、管理される。
【0028】
そして、ユーザは、会員ユーザ2となると、コンテンツ管理会社1から、専用端末装置(以下、会員端末装置という)200の提供を、有償あるいは無料で受ける。この実施形態では、会員端末装置200は、後述する図1および図3に示すように、サーバ装置100に対して、ネットワーク3を通じて接続されることにより、使用可能となる。
【0029】
会員端末装置200は、コンテンツの実体データ(以下、単にコンテンツデータという)を格納するコンテンツ格納部201を備えている。会員登録の際に、このコンテンツ格納部201内に、1または複数のコンテンツデータを格納した状態で、会員ユーザ2に提供することができる。このとき、会員ユーザ2は、会員登録の際に格納するコンテンツを選択することができる。なお、この例では、当該会員登録の際のコンテンツ格納部201へのコンテンツの格納は有料とされる。
【0030】
コンテンツ格納部201に格納されたコンテンツデータは、この例では、暗号化されており、コンテンツ管理会社1から提供される専用会員端末装置200のみによって、この暗号化されたコンテンツデータがデコードできるようにされている。
【0031】
サーバ装置100は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを、当該コンテンツを格納する会員端末装置との対応と共に記憶して管理するコンテンツ所在管理メモリ部102を備える。すなわち、コンテンツ所在管理メモリ部102には、少なくとも、コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶される。
【0032】
前述した会員登録の際に会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されたコンテンツについての情報は、サーバ装置100は、一時メモリに保持しておき、当該会員端末装置200がサーバ装置100に、ネットワークを通じて初めて接続されたときに、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102に登録される。
【0033】
会員ユーザ2は、後述するように、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置100に、コンテンツの配信要求をすることにより、新たなコンテンツのコンテンツデータを入手してコンテンツ格納部201に蓄積することが可能である。この実施形態では、サーバ装置100は、当該コンテンツ配信要求に基づく会員端末装置200のコンテンツ格納部201の内容変化にも対応して、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新するように構成されている。
【0034】
新たなコンテンツのコンテンツデータの入手方法としては、この実施形態では、後述するように、サーバ装置100からダウンロードする方法と、サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法とがある。サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法の概要について、図3を参照して、説明する。
【0035】
会員端末装置200Aは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100から提供されるコンテンツリストから配信を希望するコンテンツを選択し、当該選択したコンテンツの配信依頼をネットワーク3を通じてサーバ装置100に送る。
【0036】
サーバ装置100は、このコンテンツ配信依頼を受け取ると、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索して、配信依頼されたコンテンツがどの会員端末装置に在るかを検知する。配信依頼されたコンテンツを所有する端末が複数検知されたときには、例えばランダムに一つの会員端末装置が選択される。図3の例では、配信依頼されたコンテンツが会員端末装置200Bに在ったとする。
【0037】
すると、サーバ装置100は、当該会員端末装置200Bに、配信依頼されたコンテンツを、会員端末装置200Aに送るようにすることを指示内容とするコンテンツ配信送信指示制御信号をネットワーク3を通じて会員端末装置200Bに送る。
【0038】
このコンテンツ配信送信指示制御信号を受け取った会員端末装置200Bは、当該コンテンツ配信送信指示制御信号に基づき、自己のコンテンツ格納部201から配信依頼されたコンテンツを読み出し、会員端末装置200Aにコンテンツデータを送信する。
【0039】
会員端末装置200Aは、会員端末装置200Bから送信されてきたコンテンツデータを受け取り、自己のコンテンツ格納部201に格納する。
【0040】
そして、この実施形態では、会員端末装置200Bは、会員端末装置200Aへのコンテンツ送信の完了を確認すると、当該コンテンツ送信完了を会員端末装置200に通知すると共に、サーバ装置100にネットワーク3を通じて通知する。
【0041】
この通知を受け取ったサーバ装置100は、会員端末装置200Aを所有する会員に対して当該コンテンツの配信についての課金処理を行なうと共に、会員端末装置200Bを所有する会員に対しては、コンテンツ配信の手数料を還元する。さらに、サーバ装置100は、会員端末装置200Aのコンテンツ格納部201に配信依頼されたコンテンツデータが格納されたことによるコンテンツ所在情報の変動を、コンテンツ所在管理メモリ部102に反映させるように、当該コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する。
【0042】
なお、以上の説明では、コンテンツの配信送信指示制御を受けた会員端末装置200Bが送信完了をサーバ装置100に送ることにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしたが、コンテンツ配信依頼をした会員端末装置200Aが、当該配信依頼をしたコンテンツデータの受信完了をサーバ装置100に通知することにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしてもよい。会員端末装置200Bからの送信完了通知と、会員端末装置200Aからの受信完了通知の両方を受信したときに、サーバ装置100がコンテンツ配信の完了を認識するようにしても良い。
【0043】
上述したこの実施形態におけるコンテンツの管理の概要を、図1を参照して説明する。この実施形態では、図1に示すように、従来はサーバ装置が所持して管理するものとされるコンテンツ格納部は、複数個の会員端末装置200がそれぞれ備えるコンテンツ格納部をも利用するようにしている。
【0044】
すなわち、サーバ装置側が必要とするコンテンツ格納のためのハードウエア資源を、この実施形態では、サーバに対するクライアントである会員端末装置200と共有するようにしている。そして、この実施形態では、図1にも示すように、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201を管理するので、それらのすべての会員端末装置のコンテンツ格納部201を、共有領域300内のものとして管理している。図1の例では、サーバ装置100もコンテンツ格納部を備え、そのコンテンツ格納部も共有領域300内のものとして、コンテンツ所在管理メモリ部102により管理している。
【0045】
この実施形態では、このようなサーバ装置100によって、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のすべてを共有領域内のものとして管理するようにしているので、当該共有領域内におけるコンテンツの移動をサーバ装置が容易に管理することができ、それらのコンテンツに対する著作権保護を適切に行なうことができる。
【0046】
また、この実施形態では、コンテンツの配信に対して課金することは従来と同様であるが、コンテンツの配信が、会員端末装置から行なわれる場合には、当該配信を行なった会員端末装置を所有する会員に、その配信の手数料を還元するようにすることにより、実質的なコンテンツ配信に対する課金の料金を低廉化することが可能になる。
【0047】
なお、この実施形態では、会員端末装置200のコンテンツ格納部201は、図2に示すように、共有利用エリアと、非共有利用エリアとに分割設定可能とされている。共有利用エリアは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100により管理される共有領域内となるメモリエリアである。非共有利用エリアは、会員ユーザ2が個人的に自由に利用可能なメモリエリアであり、この非共有利用エリアは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100による管理領域である共有領域300からは除外されている。
【0048】
非共有利用エリアは、コンテンツ格納部201において、会員端末装置200間でコンテンツ交換などを行なう共有領域から除外されているため、著作権保護を必要とせず、会員ユーザが自由に使用できる領域とすることができ、便利である。
【0049】
[サーバ装置のハードウエア構成例]
図4は、サーバ装置100のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。すなわち、図4に示すように、サーバ装置100は、CPU110に対して、システムバス111を介してプログラムROM(Read Only Memory)112と、ワークエリアRAM(Random Access Memory)113と、会員情報管理メモリ部101と、コンテンツ所在管理メモリ部102と、会員端末装置情報管理メモリ部103と、コンテンツ格納部104と、通信インターフェース部114が接続されて構成されている。
【0050】
ROM112には、後述するようなサーバ装置100が実行すべきソフトウエア処理のためのプログラムが記憶されている。
【0051】
通信インターフェース114は、ネットワーク3に接続されており、サーバ装置100と、会員端末装置200との間でのデータのやり取りを行なうために用いられる。この例では、通信インターフェース114は、パケットデータである通信データについてのパケット分解/パケット生成の機能を備える。
【0052】
会員情報管理メモリ部101は、会員ユーザについての管理情報を記憶する。図5に、この会員情報管理メモリ部101の記憶内容の例を示す。
【0053】
すなわち、図5に示すように、この会員情報管理メモリ部101には、各会員ごとの情報として、氏名、住所、年齢などの会員の個人情報と、会員に対する課金処理のための情報と、会員端末装置200の識別情報(以下、会員端末装置IDという)と、会員端末装置の交換履歴などを記憶する。
【0054】
コンテンツ所在管理メモリ部102は、前述したように、サーバ装置100に接続されるすべての会員端末装置200に格納されているコンテンツに関する、コンテンツ所在情報を記憶している。
【0055】
図6に、このコンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容の一例を示す。この図6の例においては、コンテンツ所在管理メモリ部102には、一つのコンテンツ当たりの情報として、コンテンツ名と、コンテンツ識別情報(以下、コンテンツIDという)と、当該コンテンツの所在地とが、少なくとも記憶されている。この例では、コンテンツの所在地としては、当該コンテンツが格納されている会員端末装置200の識別情報が記憶される。コンテンツIDや会員端末装置IDは、例えば番号や記号あるいはそれらの組み合わせで構成される。
【0056】
会員端末装置情報管理メモリ部103は、サーバ装置100に接続される会員端末装置200のそれぞれの電源状態や、コンテンツ配信履歴(コンテンツ配信受信履歴とコンテンツ配信送信履歴とがある)を記憶することができる。図7は、会員端末装置情報管理メモリ部103の記憶内容の一例を示すものである。
【0057】
すなわち、この会員端末装置情報管理メモリ部103には、一つの会員端末装置当たりについて、会員端末装置IDと、電源状態と、配信送信履歴と、配信受信履歴と、サーバへの接続履歴と、コンテンツ削除履歴とが、少なくとも記憶される。
【0058】
ここで、会員端末装置200の電源状態としては、この実施の形態では、電源オン、電源オフ、電源休止(サスペンド)の3状態で管理する。ただし、会員端末装置200が電源コンセントに接続されていないときには、電源状態は使用不可とする。
【0059】
配信送信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100からのコンテンツ配信送信指示に従って他の会員端末装置200にコンテンツ配信送信を行なった履歴である。また、配信受信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を行なった結果として、依頼したコンテンツを受信した履歴である。
【0060】
サーバへの接続履歴は、各会員端末装置200が電源オンとされて、サーバ装置100に接続された履歴である。また、コンテンツ削除履歴は、後述するように、各会員端末装置200から到来するコンテンツ削除要求により削除されたコンテンツの履歴であり、削除されたままか、復元されたかの情報も含む。
【0061】
コンテンツ格納部104は、例えばハードディスクドライブから構成され、これには、主として、新たに共有領域300に提供するコンテンツが格納される。前述したように、この実施形態では、コンテンツ格納部としてのハードウエア資源は、会員端末装置と共有するようにするので、このサーバ装置100のコンテンツ格納部104には、共有領域300に存在すべきすべてのコンテンツを格納しておく必要はない。
【0062】
ただし、その時点では共有領域300には存在しない新たな音楽コンテンツ(新譜)や、新たなタイトルの映画やドラマのコンテンツの場合には、それらの新コンテンツのデータが、当該サーバ装置のコンテンツ格納部104に、一旦、格納される。
【0063】
そして、会員端末装置200からの当該新コンテンツの配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されると、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の当該コンテンツデータが削除されて、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の記憶コンテンツの数が膨大にならないようにされている。
【0064】
なお、サーバ装置100のコンテンツ格納部104の当該コンテンツデータを削除するのは、少なくとも、当該新コンテンツに対する会員端末装置200からの複数の配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とされる。
【0065】
このように、サーバ装置100のコンテンツ格納部104のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とする理由の一つは、エラーや故障などによるコンテンツデータの消失を考慮したためである。もう一つ理由は、コンテンツ配信依頼に応じてサーバ装置100が会員端末装置200に配信送信指示を送るときに、当該配信送信を実行すべき会員端末装置の電源がオフなどの理由により使用不可となってしまう会員端末装置200があるため、コンテンツ配信送信を迅速に行なうためには、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、同じコンテンツが格納されていた方がよいからである。
【0066】
サーバ装置100のコンテンツ格納部104のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが何個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とするかは、上述の2つの理由に基づき、安全を見越して適宜決定される。
【0067】
[会員端末装置のハードウエア構成例]
図8は、会員端末装置200のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。また、図8の例の会員端末装置200は、コンテンツとして音楽コンテンツを想定した場合である。
【0068】
すなわち、図8に示すように、会員端末装置200は、CPU210に対して、システムバス211を介してプログラムROM212と、ワークエリアRAM213と、通信インターフェース部214と、コンテンツ格納部201と、暗号化デコード部202と、コンテンツデコード部203と、ディスプレイコントローラ204と、I/Oポート205と、キー入力インターフェース206と、リモコン受信部207と、CDドライブ208と、コンテンツ記録エンコード部209と、サブプロセッサ230とが接続されて構成されている。
【0069】
コンテンツ格納部201は、例えばハードディスクドライブから構成され、予め共有利用エリアと、非共有利用エリアとに、その書き込みエリアが分離される。会員ユーザの希望により、コンテンツ格納部201のエリアを共有利用エリアのみとすることもできる。
【0070】
暗号化デコード部202は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツデータに施されている暗号を解凍デコードするためのものである。コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツデータは、この暗号化により、共有領域300外に持ち出されたとしても、再生が困難とされている。
【0071】
コンテンツデコード部203は、暗号が解凍デコードされたコンテンツデータをデコードして、デジタルオーディオデータを復元し、I/Oポート205に転送するようにするものである。
【0072】
ディスプレイコントローラ204には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ221が接続されている。
【0073】
I/Oポート205は、音楽コンテンツの再生出力としてのデジタルオーディオデータを出力するためのもので、このI/Oポート205には、D/A変換器222が接続される。そして、D/A変換器222からのアナログオーディオ信号は、アンプ223を通じてスピーカ224に供給されて、音響再生されるように構成されている。
【0074】
キー入力インターフェース部206は、これに接続されるキー入力操作部225を通じたユーザからのキー入力操作を受け付け、システムバス211を通じてCPU210に通知する。
【0075】
また、リモコン受信部207は、リモコン送信機226からのユーザ操作に応じたリモコン信号を受信して、システムバス211を通じてCPU210に通知する。キー入力操作部225およびリモコン送信機226は、後述するコンテンツ配信依頼や、コンテンツ再生指示などを行なうときに、ユーザにより操作入力される。
【0076】
CDドライブ208は、会員ユーザが所有するCD(Compact Disc)を再生するためのものである。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は、コンテンツ格納部201からのコンテンツのみでなく、会員ユーザが所有するCDも再生して楽しむことが可能とされている。
【0077】
コンテンツ記録エンコード部209は、コンテンツ格納部201の非共有利用エリアにコンテンツを格納する際の、コンテンツデータについてのエンコード処理を行なう。
【0078】
また、この実施形態では、会員端末装置200のROM212には、CDに記憶されているコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の非共有利用エリアに書き込んでおくようにするプログラムが記憶されている。これにより、会員ユーザは、CDをCDドライブに装填しなくても、コンテンツ格納部201からCDのコンテンツを読み出して再生して楽しむことができるようになる。
【0079】
なお、CDドライブの代わりに、あるいはCDドライブに加えて、MD(ミニディスク(登録商標))ドライブやテープ再生装置部を設けてもよい。
【0080】
サブプロセッサ230は、この実施形態では、主として、電源状態の管理および制御のために用いられる。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は省電力モードとして、休止モード(以下、サスペンドモードという)を備え、このサスペンドモードの時には、電源回路231からは、図8に示すように、通信インターフェース214と、キー入力インターフェース206と、当該サブプロセッサ230とにのみ電源電圧が供給されている。
【0081】
後述するように、サブプロセッサ230は、当該サスペンドモードにおいてキー入力操作部225を通じて何等かのキー入力操作があると、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210を動作状態に呼び起こす(以下、ウエイクアップという)機能を有する。
【0082】
また、サブプロセッサ230は、会員端末装置200がサスペンドモードにおいて、ネットワーク3を通じたサーバ装置100からの制御信号を受けたときには、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210をウエイクアップする。
【0083】
[コンテンツ管理システムの動作説明]
<会員登録時の処理手順>
図9に、会員登録時の手順を示す。先ず、会員になろうとするユーザは、コンテンツ提供会社と会員契約をする(手順S1)。この会員契約の際には、会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報が収集される。そして、それらの情報を、例えばサーバ装置100のRAM113に保持しておく。会員となったユーザには、サーバ装置100に接続するときに入力する必要があるユーザIDとパスワードが渡される。
【0084】
この会員契約が完了すると、コンテンツ提供会社は、会員ユーザに提供する会員端末装置200を用意し、当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201の書き込み領域を、共有利用エリアと、非共有利用エリアとに分ける(手順S2)。なお、会員ユーザが希望する場合には、コンテンツ格納部201の書き込み領域のすべてを共有利用エリアとするようにすることもできる。
【0085】
そして、コンテンツ提供会社は、提供する会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに、会員ユーザが希望するコンテンツのデータを格納すると共に、当該共有利用エリアに格納したコンテンツの所在情報を、例えばサーバ装置100のRAM113に保持しておく(手順S3)。ここで、コンテンツの所在情報とは、前述したように、当該共有利用エリアに格納したコンテンツ名、そのIDおよび当該コンテンツを格納した会員端末装置のIDとの対応を含む情報である。
【0086】
次に、コンテンツ提供会社は、以上のようにして、共有利用エリアにコンテンツを格納した会員端末装置200を、会員ユーザに、郵送によりあるいは手渡しなどにより実際に提供する(手順S4)。
【0087】
会員端末装置200の提供を受けた会員ユーザは、例えば自宅において、当該会員端末装置200に電源を投入して、使用を開始するようにする。すると、会員端末装置200のCPU210は、サーバ装置100にネットワークを通じて接続のアクセス処理を実行する(手順S5)。この実施形態では、会員端末装置200は、電源が投入されている間(電源オンの状態と後述のサスペンド状態とを含む)は、サーバ装置100に常時接続されている。なお、この例においては、ネットワークを通じた通信料金は、例えば月単位の一定料金とされるが、これに限られるものではない。
【0088】
コンテンツ提供会社のサーバ装置100は、当該会員端末装置200がネットワークを通じて初めてサーバ装置100に接続されるのを待ち(手順S6)、初めて接続されたと判断したときには、RAM113に保持していた会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報をサーバ装置100の会員情報管理メモリ部101に格納して、会員情報の登録をする。
【0089】
また、このとき、さらにサーバ装置100は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200についてのコンテンツ所在情報を、その記憶情報に反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新して、当該コンテンツ所在情報を登録する(手順S7)。これにより、新たに会員登録されたユーザに提供された会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに記憶されているコンテンツが、共有領域300に組み入れられる。
【0090】
以上により、会員登録のすべての処理が完了する。すなわち、この実施形態では、契約した後の、会員端末装置200からのサーバ装置100への最初のアクセスにより、会員登録が完了し、共有領域300に、当該登録された会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加される。
【0091】
なお、会員契約時に、共有領域300に、自己の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のコンテンツを提供しないように契約することもできる。その場合には、当該会員は、コンテンツの配信は、共有領域から受けることはできるが、自分の会員端末装置から他の会員端末装置への配信の送信は、行なわないので、配信の手数料の還元を受けることができない。
【0092】
<会員端末装置200における電源状態管理の説明>
図10は、この実施形態における会員端末装置200における電源状態の遷移を示す図である。
【0093】
前述したように、この実施形態の会員端末装置200は、電源オフ状態から、キー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったときには、電源オンの状態となり、自動的にサーバ装置100にアクセスして、ネットワーク3を通じてサーバ装置100と接続される状態になる。このとき、サーバ装置100は、会員端末装置200が接続要求してきたことにより電源オンの状態になったことを認識し、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の対応する会員端末装置200の管理エリアの電源状態として、電源オン状態を書き込む。また、このとき、サーバ装置100は、当該会員端末装置200は、電源オン状態であるので、使用可能状態にあると認識する。
【0094】
この電源オン状態において、キー入力操作部225を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
【0095】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える。
【0096】
この実施形態では、サーバ装置100は、電源オフ状態では、会員端末装置200は、使用不可の状態にあると認識する。
【0097】
なお、前述の電源オフの状態からキー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったときには、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得ずに、電源オンの状態に遷移することができる。
【0098】
また、電源オンの状態において、予め設定されていた所定時間、何の操作入力もない時には、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、サスペンドの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態からサスペンド状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可しない。
【0099】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える。
【0100】
この実施形態では、サーバ装置100は、サスペンド状態では、会員端末装置200は、使用可の状態にあると認識する。そして、この実施形態では、後述するように、このサスペンド状態にある会員端末装置200へは、サーバ装置100から他の会員端末装置200からのコンテンツ配信依頼に基づくコンテンツ配信送信指示制御信号を送ることができるようにしている。
【0101】
すなわち、この実施形態では、サスペンド状態にある会員端末装置200へは、ウエイクアップ指示(電源オン要求)を送って、当該会員端末装置200を電源オン状態に移行させた後に、コンテンツ配信送信指示制御信号を送るようにする。そして、会員端末装置200が電源オンの状態に移行したら、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オン状態に書き換える。
【0102】
サスペンド状態において、キー入力操作部225を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、サスペンド状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
【0103】
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図6に示した会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オフ状態に書き換える。
【0104】
また、この実施形態では、会員端末装置200は、所定のキー入力操作あるいはリモコン送信機226における所定の操作入力により、電源オフ状態からサスペンド状態に移行することができる。このときには、会員端末装置200は、一旦電源オンの状態になり、サーバ装置100に接続アクセスし、その接続アクセスが正常になされたことを確認した後、サスペンド状態での接続であることをサーバ装置100に通知し、その後、サスペンド状態になる。サーバ装置100は、前記サスペンド状態での接続である通知により、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態に書き換える。
【0105】
なお、後述もするように、この実施形態では、会員端末装置200の電源プラグが、電源コンセントから引き抜かれたときのことを考慮して、サーバ装置100は、適宜のタイミングで、会員端末装置200に対してチェックのアクセスを行なうようにしている。
【0106】
そして、サーバ装置100は、当該チェックのアクセスに対する会員端末装置200からの応答の有無を検出し、その検出結果により、応答が無いときには、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態が、電源オン状態あるいはサスペンド状態であったとしても、会員端末装置200が使用不可になったと認識し、当該管理エリアの電源状態を使用不可状態に書き換える。
【0107】
<会員端末装置200を新規端末に交換する場合の手順>
図11および図12は、会員ユーザが、会員端末装置200を、例えば新機能を備える新規端末に交換したいとしたときの手順の例を示すものである。この図11および図12では、旧い会員端末装置は旧端末A、新規の会員端末装置は、新端末Bとしている。
【0108】
先ず、会員ユーザあるいは販売サービス員は、旧端末Aの電源をオンにする(ステップS201)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS202)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納しているコンテンツの情報をサーバ装置に送るようにする。
【0109】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS301)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツの情報とを比較し、サーバ装置100内のコンテンツ所在管理メモリ部102の内容のうちの、旧端末Aについての共有利用エリアのコンテンツ所在情報を、実際の旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツの所在状態に合致させるように、更新する(ステップS302)。
【0110】
次に、旧端末Aからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS203)。この通知を受けると、サーバ装置100は、旧端末Aに対して、新端末B用の交換用IDを送る(ステップS303)。旧端末Aは、この新端末B用の交換用IDを受信してディスプレイ221に表示する。会員ユーザあるいは販売サービス員は、このディスプレイ221に表示されている交換用IDをメモするなどして、記録しておく(ステップS204)。
【0111】
次に、サーバ装置100からは、旧端末Aに対して、コンテンツ格納部201内のコンテンツデータの削除命令を送る(ステップS304)。旧端末Aは、この削除命令に応じて、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータを、サーバ装置100に送り、削除する(ステップS205およびステップS206)。そして、会員ユーザに、コンテンツ格納部201の共有利用エリアのコンテンツデータを削除したことを報知する(ステップS207)。
【0112】
サーバ装置100は、このコンテンツデータを受信して、当該削除データについての情報を管理情報として記録する(ステップS305)。すなわち、旧端末Aについてのコンテンツ所在情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102から削除する。
【0113】
そして、サーバ装置100は、受信したコンテンツデータは、そのままRAM113に保持しておくのではなく、共有領域300内で、複数の他の会員端末装置200にダウンロードして、格納させるようにする(ステップS306)。そして、変動したコンテンツ所在情報を反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102を更新する(ステップS307)。
【0114】
次に、図12を参照して、会員端末装置200を、旧端末Aから新端末Bに交換して、当該新端末Bにコンテンツを復元する動作について説明する。
【0115】
会員ユーザあるいは販売サービス員は、新端末Bの電源をオンにする(ステップS211)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS212)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツなしの情報をサーバ装置100に送るようにする。
【0116】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS311)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、新端末Bの格納コンテンツの情報とを比較し、コンテンツなしにより、サーバ装置100内の管理情報を更新する。すなわち、このときには、新たな端末からのアクセスであるとして、新規の会員端末装置の管理エリアを作成する(ステップS312)。
【0117】
次に、新端末Bからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS213)。また、会員ユーザあるいは販売サービス員は、記録しておいた新端末B用の交換用IDを、新端末Bに対して入力するので、新端末Bは、この交換用IDをサーバ装置100に送る(ステップS214)。サーバ装置100は、この交換用IDを、新規に作成した会員端末装置用の管理情報として、登録する(ステップS313)。
【0118】
そして、サーバ装置100は、旧端末Aのコンテンツデータを復元するための手順を作成する。すなわち、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する(ステップS314)。
【0119】
そして、サーバ装置100は、作成した一覧に基づき、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、新端末Bに転送するように指示する(ステップS315)。
【0120】
この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、サーバ装置100が新端末Bから取得した当該新端末Bのネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新端末Bのアドレス情報を用いて当該新端末Bにアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新端末Bに送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知を新端末Bおよびサーバ装置100に送る。
【0121】
新端末Bは、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200からのコンテンツデータを受信したか否か判別し(ステップS215)、受信したと判別したときには、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、自端末のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS216)。そして、転送が完了すると、他の会員端末装置からは、転送完了通知が来るので、新端末Bは、次のコンテンツデータの受信準備をする。
【0122】
サーバ装置100は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS316)、転送完了通知を受け取ると、旧端末Aのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたか否か判別し(ステップS317)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS315に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0123】
また、サーバ装置100が、ステップS317で、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたと判別したときには、新端末Bにコンテンツ復元完了を通知する(ステップS318)。そして、サーバ装置100は、共有領域300内のコンテンツ所在情報を、コンテンツの所在変動に合わせるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS319)。
【0124】
新端末Bは、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を待ち(ステップS217)、コンテンツ復元完了通知を受信しないときには、ステップS215に戻り、次のコンテンツデータの受信およびコンテンツ格納部201の共有利用エリアへのコンテンツデータの格納を繰り返す。
【0125】
そして、新端末Bで、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、コンテンツデータ復元完了を会員ユーザに、ディスプレイ221やスピーカ224により報知する(ステップS218)。
【0126】
なお、図11のフローチャートに示した準備の時に、旧端末Aから受信した旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアについてのコンテンツの所在情報を保持しておくようにすれば、このコンテンツ所在情報に基づいて図12に示したコンテンツ復元のコンテンツデータの転送処理をすることができ、図12のステップS314は省略することができる。
【0127】
<会員端末装置200を修理して、新端末に交換する場合の手順>
会員端末装置200を修理する場合には、新規端末に交換する場合と異なり、旧端末Aが故障であることから、当該旧端末Aからサーバ装置100にアクセスすることはできないので、図11に示したような新端末Bへの交換前の事前準備処理はできない場合がある。
【0128】
この修理の場合には、修理が完了したときに、コンテンツ提供会社は、当該修理がコンテンツ格納部201のコンテンツデータの復元が必要なものであったときに、交換用IDを会員ユーザに渡す。修理サービス担当者が当該新端末Bを会員宅に配達して、セッティングする場合には、コンテンツ提供会社から当該修理サービス担当者に当該交換用IDが交付される。
【0129】
そして、図13に示すようにして、コンテンツデータの復元のための処理がなされる。
【0130】
会員ユーザあるいは修理サービス担当者は、新端末Bの電源をオンにする(ステップS221)。電源オンにされると、この例の会員端末装置200は、サーバ装置100に接続アクセスする(ステップS222)。このとき、この例では、会員端末装置200からは、コンテンツなしの情報をサーバ装置100に送るようにする。
【0131】
この接続アクセスに対しては、サーバ装置100は、旧端末Aの管理情報を検索する(ステップS321)。そして、サーバ装置100内の管理情報と、新端末Bのコンテンツの情報とを比較し、コンテンツなしにより、サーバ装置100内の管理情報を更新する。すなわち、このときには、新たな端末からのアクセスであるとして、新規の会員端末装置の管理エリアを作成する(ステップS322)。サーバ装置100は、新端末Bに復元開始を通知する
次に、新端末Bからは、会員端末装置を新端末Bに交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS223)。また、会員ユーザあるいは販売サービス員は、記録しておいた新端末B用の交換用IDを、新端末Bに対して入力するので、新端末Bは、この交換用IDをサーバ装置100に送る(ステップS224)。
【0132】
サーバ装置100は、新端末Bに交換することの通知に応じて、新端末Bのコンテンツ格納部201に対するコンテンツデータの復元開始を、新端末Bに通知する(ステップS323)。そして、サーバ装置100は、新端末Bから受信した交換用IDを、新規に作成した会員端末装置用の管理情報として、登録する(ステップS324)。
【0133】
そして、サーバ装置100は、旧端末Aのコンテンツデータを復元するための手順を作成する。すなわち、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する(ステップS325)。
【0134】
そして、サーバ装置100は、作成した一覧に基づき、旧端末Aのコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、新端末Bに転送するように指示する。(ステップS326)。
【0135】
この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、サーバ装置100が新端末Bから取得した当該新端末Bのネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新端末Bのアドレス情報を用いて当該新端末Bにアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201の共有利用エリアから読み出して、新端末Bに送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知を新端末Bおよびサーバ装置100に送る。
【0136】
新端末Bは、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200からのコンテンツデータを受信したか否か判別し(ステップS225)、受信したと判別したときには、前記転送指示を受けた他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、自端末のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS226)。そして、転送が完了すると、他の会員端末装置からは、転送完了通知が来るので、新端末Bは、次のコンテンツデータの受信準備をする。
【0137】
サーバ装置100は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS327)、転送完了通知を受け取ると、旧端末Aのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたか否か判別し(ステップS328)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS326に戻り、次のコンテンツデータの転送を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0138】
また、サーバ装置100が、ステップS328で、旧端末Aの共有利用エリアのコンテンツデータが新端末Bにすべて復元されたと判別したときには、新端末Bにコンテンツ復元完了を通知する(ステップS329)。そして、サーバ装置100は、共有領域300内のコンテンツ所在情報を、コンテンツの所在変動に合わせて更新する。このとき、旧端末Aについてのコンテンツ所在情報は、削除する(ステップS330)。
【0139】
新端末Bは、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を待ち(ステップS227)、コンテンツ復元完了通知を受信しないときには、ステップS225に戻り、次のコンテンツデータの受信およびコンテンツ格納部201の共有利用エリアへのコンテンツデータの格納を繰り返す。
【0140】
そして、新端末Bで、サーバ装置100からのコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、コンテンツデータ復元完了を会員ユーザに、ディスプレイ221やスピーカ224により報知する(ステップS228)。
【0141】
なお、上述の説明において、会員端末装置を新規の会員端末装置に交換する場合には、サーバ装置100に旧会員端末装置からコンテンツデータをアップロードすると共に、サーバ装置100は、受け取ったコンテンツデータを共有領域300内において、再分配して、他の会員端末装置200に当該コンテンツデータを格納させるようにしたが、修理後の場合と同様にして、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を参照することにより、復元のためのコンテンツを所持する会員端末装置の一覧を作成して、復元処理を行なうこともできる。
【0142】
すなわち、この実施形態では、共有領域300内には、同じコンテンツは、複数個、存在するようにしているので、ある会員端末装置200に格納されているコンテンツデータは、いずれかの他の会員端末装置200に格納されていることが確保されるようにされているからである。
【0143】
しかし、新規端末装置に交換する場合に、上述の例のようにすれば、コンテンツ復元のための準備段階における共有領域300内でのコンテンツデータの分配状況を記憶しておくことにより、復元のためのコンテンツを所持する会員端末装置の一覧の作成が容易になるという効果がある。また、復元されるべきコンテンツは、共有領域300内に必ず確保されるという効果もある。
【0144】
<会員端末装置200の処理動作>
次に、会員端末装置200の処理動作について、図14〜図20のフローチャートを参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、会員端末装置200のCPU210により実行される。
【0145】
図14〜図18は、会員端末装置200に電源がオンとされたときに実行される処理を示すものである。すなわち、キー入力操作部225を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機226を通じた電源オン操作入力があったと、会員端末装置200のCPU210が判別したときには、CPU210は、図10のスタートから処理を開始し、会員端末装置200の初期化処理を行なう(ステップS11)。
【0146】
そして、CPU210は、サーバ装置100に接続アクセスを行なうように制御し(ステップS12)、サーバ装置100からの認証結果を待つ(ステップS13)。ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られなかったと判別したときには、CPU210は、認証できなかったことをディスプレイ221の画面に表示して、ユーザに報知する(ステップS14)。認証できなかったことに対する対処方法としては、種々の方法があるが、ここではその説明を省略する。
【0147】
ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツに関する情報(コンテンツIDと、自分の会員端末装置IDとの対応からなるコンテンツの所在情報)を送信する(ステップS15)。
【0148】
次に、CPU210は、当該会員端末装置200が備える機能の一覧メニューを表示するように制御し(ステップS16)、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ(ステップS17)。
【0149】
ステップS16で、機能選択操作がないと判別したときには、CPU210は、何の操作もない状態が所定時間以上継続したか否か判別し(ステップS18)、所定時間以上経過していないと判別したときには、電源オフ操作がなされたか否か判別し(ステップS19)、電源オフ操作もなされていないと判別したときには、ステップS17に戻り、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0150】
ステップS19で、電源オフ操作がなされたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100に電源オフ状態への移行の許可要求を送り(ステップS20)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS21)。
【0151】
ステップS21で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100を電源オフ状態に移行させる(ステップS22)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0152】
また、ステップS21で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0153】
また、ステップS18で、所定時間以上経過したと判別したときには、CPU210は、省電力モードになっているかどうか判別し(ステップS24)、省電力モードになっていないと判別したときには、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0154】
また、ステップS24で、省電力モードになっていると判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にサスペンド状態への移行の許可要求を送り(ステップS25)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS26)。
【0155】
ステップS26で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100の電源状態をサスペンド状態に移行させる(ステップS27)。
【0156】
また、ステップS26で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS23)、ステップS17に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
【0157】
次に、ステップS17において、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作があったと判別したときには、CPU210は、コンテンツ配信依頼モードが選択されたか否か判別する(図15のステップS31)。
【0158】
そして、ステップS31で、コンテンツ配信依頼モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を送る(ステップS32)。これに対して、サーバ装置100からは、共有領域300内にあるコンテンツの一覧リストをコンテンツ配信リストとして送信してくるので、CPU210は、このコンテンツ配信リストを受信して、ディスプレイ221に表示させる(ステップS33)。
【0159】
会員ユーザは、キー入力操作部225やリモコン送信機226を用いて、このコンテンツ配信リストから、配信依頼したいコンテンツを選択指定することができる。また、会員ユーザは、希望するコンテンツが無いときには、キー入力操作部225やリモコン送信機226を用いて、コンテンツ配信依頼モードの終了操作をする。
【0160】
そこで、CPU210は、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したか否か判別し(ステップS34)、当該選択操作が完了していないと判別したときには、ユーザによってコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたか否か判別する(ステップS35)。
【0161】
そして、ステップS35で、ユーザによるコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたと判別したときには、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼モードの終了を通知し(ステップS36)、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS35で、コンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS34に戻って、配信依頼するコンテンツの選択操作の完了を監視する。
【0162】
ステップS34で、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したと判別したときには、CPU210は、選択されたコンテンツの取得要求をサーバ装置100に送信する(ステップS37)。このコンテンツの取得要求には、当該会員端末装置200のIDと、取得要求するコンテンツのIDと、当該会員端末装置200のネットワーク上のアドレスなどを含む。
【0163】
このコンテンツ取得要求を受け取ったサーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104に格納されている場合には、サーバ装置100から当該コンテンツデータを取得要求してきた会員端末装置200に送信するようにする。
【0164】
また、サーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータが他の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されていると判別したときには、当該他の会員端末装置200に対してコンテンツの配信送信指示を送り、取得要求してきた会員端末装置200にP2Pによる当該コンテンツの送信をさせるようにする。そして、その場合には、取得要求してきた会員端末装置200には、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置からP2Pによる配信送信がなされる旨を通知するようにする。
【0165】
そこで、CPU210は、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータ(暗号化されている)がダウンロードされてきたか否か判別し(ステップS38)、ダウンロードされてきたと判別したときには、受信したコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS39)。そして、CPU210は、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信するまで(ステップS40)、受信したコンテンツデータのコンテンツ格納部201の共有利用エリアへの格納を行なう。
【0166】
そして、ステップS40で、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツのダウンロードが正常に行われたことを確認した上、正常にダウンロードが行なわれたことをサーバ装置100に通知する(ステップS41)。
【0167】
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示して会員ユーザに報知する(ステップS42)。このとき、ディスプレイ221への表示の代わりに、あるいはディスプレイ221への表示と共に、再生が可能になったことを、スピーカ224から音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0168】
次に、ステップS38で、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータがダウンロードされてこないと判別したときには、CPU210は、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したか否か判別し(ステップS43)、受信していないと判別したときにはステップS37に戻る。
【0169】
また、ステップS43で、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したと判別したときには、CPU210は、会員端末装置200を、当該コンテンツのP2P配信の受信待機状態とし(ステップS44)、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を待つ(ステップS45)。
【0170】
そして、ステップS45で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(図16のステップS51)、当該他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS52)。
【0171】
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS53)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアへ格納するのを継続する。
【0172】
次に、ステップS53で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツデータを再生に支障なく受信したか、つまりエラー無くあるいはエラーがあっても訂正可能であるか否かを、受信したコンテンツデータに付加されているエラー訂正符号またはエラー検出符号などを用いて判別する(ステップS54)。
【0173】
ステップS54で、受信したコンテンツデータが再生に支障があるものであると判別したときには、受信データNGを他の会員端末装置200に送り(ステップS55)、その後、ステップS52に戻って、他の会員端末装置200から再度送られてくるコンテンツデータを受信して再格納する。
【0174】
また、ステップS54で、コンテンツデータを再生に支障なく受信したと判別したときには、CPU210は、受信データOKを他の会員端末装置200に送る(ステップS56)そして、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS57)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS58)。
【0175】
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示して会員ユーザに報知する(ステップS59)。このとき、ディスプレイ221への表示の代わりに、あるいはディスプレイ221への表示と共に、再生が可能になったことを、スピーカ224から音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0176】
次に、ステップS31で、機能選択されたのが、コンテンツ配信依頼モードではないと判別したときには、CPU210は、再生モードが選択されたか否か判別する(図17のステップS61)。
【0177】
ステップS61で、再生モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、ディスプレイ221に再生ソースメニューを表示する(ステップS62)。この例では、再生ソースは、コンテンツ格納部201と、CDドライブ208のいずれかとされる。
【0178】
そこで、CPU210は、ユーザにより再生ソースとしてコンテンツ格納部201が選択されたか否か判別し(ステップS63)、コンテンツ格納部201ではなく、CDドライブ208が選択されたと判別したときにはCDドライブにCDが装填されているか否か判別する(ステップS64)。
【0179】
このステップS64で、CDが装填されていないと判別したときには、CPU210は、CDの装填を促すメッセージをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声により報知し(ステップS65)、その後、ステップS64に戻る。
【0180】
そして、ステップS64で、CDが装填されていると判別したときには、CPU210は、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ再生スタート操作を待つ(ステップS66)。
【0181】
このステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0182】
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
【0183】
ステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、CDドライブ208に装填されているCDから選択されたコンテンツの再生を実行する(ステップS67)。
【0184】
そして、CPU210は、再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS68)、再生停止操作がなされたことを判別すると、CD再生動作を停止する(ステップS69)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0185】
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
【0186】
ステップS63で、コンテンツ格納部201が選択されたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ221の画面に表示する(ステップS71)。
【0187】
そして、CPU210は、ユーザによってコンテンツ一覧リスト内のいずれかのコンテンツの選択入力がされたか否か判別し(ステップS72)、コンテンツの選択入力がなされていないと判別したときには、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS75)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0188】
また、ステップS75で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
【0189】
ステップS72で、コンテンツの選択操作がなされたと判別したときにはCPU210は、コンテンツ格納部201から、選択されたコンテンツを読み出し再生する(ステップS73)。
【0190】
このとき、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、CPU210は、当該コンテンツデータは暗号化されているので、暗号化デコード部202で暗号のデコードを行い、コンテンツデコード部203でデコードした後、I/Oポート205からD/A変換器222に供給するように制御する。
【0191】
また、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、暗号化が施されていないので、コンテンツデコード部203でデコードした後、I/Oポート205を通じてD/A変換器222に供給し、再生を行なう。
【0192】
次に、CPU210は、ユーザによって再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS74)、再生停止操作がなされたことを判別すると、CD再生動作を停止する(ステップS69)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作がなされたか否か判別し(ステップS75)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0193】
また、ステップS75で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
【0194】
次に、ステップS61で、再生モードも選択されていないと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたか否か判別する(図18のステップS81)。
【0195】
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、CDドライブにCDが装填されているか否か判別する(ステップS82)。
【0196】
このステップS82で、CDが装填されていないと判別したときには、CPU210は、CDの装填を促すメッセージをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声により報知し(ステップS83)、その後、ステップS82に戻る。
【0197】
そして、ステップS82で、CDが装填されていると判別したときには、CPU210は、CD内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ221に表示し(ステップS84)、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ記録スタート操作を待つ(ステップS85)。
【0198】
このステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS86)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0199】
また、ステップS86で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
【0200】
ステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、CDドライブ208に装填されているCDから選択されたコンテンツを高速で抽出し、コンテンツ記録エンコード部209で、記録エンコード行い、その記録エンコード結果のコンテンツデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納する(ステップS87)。この際には、コンテンツデータについての暗号化は不要である。
【0201】
そして、CPU210は、当該選択されたコンテンツのデータが書き込みが終了するのを待ち(ステップS88)、書き込み終了を確認すると、ディスク交換されたか否か判別する(ステップS89)。そして、ステップS89で、ディスク交換がなされたと判別したときには、CPU210は、ディスクが装填されるのを待ち(ステップS90)、ディスク装填を確認したら、ステップS84に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0202】
また、ステップS89でディスク交換がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS91)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0203】
また、ステップS91で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、CD内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
【0204】
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されていないと判別したときには、CPU210は、新端末に交換するための準備モードが選択されたか否か判別する(図19のステップS401)。
【0205】
ステップS401で、新端末に交換するための準備モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、新端末に交換することをサーバ装置100に通知する(ステップS402)。
【0206】
この通知に対しては、前述したように、サーバ装置100からは、新端末用の交換用IDが送られてくるので、CPU210は、当該交換用IDを受信して、ディスプレイ221の画面に表示すると共に、この交換用IDをメモなどにより記録して保存しておくように促すメッセージを表示する(ステップS403)。
【0207】
次に、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアのコンテンツデータをサーバ装置100に送ると共に、送ったコンテンツをコンテンツ格納部201の共有利用エリアから削除する(ステップS404)。次に、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータの削除が終了したか否か判別し(ステップS405)、未だ削除していないコンテンツデータが残っていると判別したときには、ステップS404に戻り、上述の削除動作を繰り返す。
【0208】
そして、ステップS405において、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータのサーバ装置100への返却および削除が完了したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100に、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータの削除が完了したことを通知する(ステップS406)。
【0209】
そして、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のすべてのコンテンツデータが削除されたことをディスプレイ221の画面にメッセージ表示すると共に、スピーカ224から音声メッセージにより放音して、会員ユーザに報知する(ステップS407)。そして、図14のステップS16の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
【0210】
次に、ステップS401で、新端末に交換するための準備モードは選択されていないと判別したときには、CPU210は、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されたか否か判別し(図20のステップS411)、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されたと判別したときには、サーバ装置100に、交換した新規端末にコンテンツデータを復元する要求を送る(ステップS412)。
【0211】
そして、CPU210は、交換用IDの入力画面をディスプレイ221に表示すると共に、交換用IDの入力を促すメッセージをディスプレイ221に表示し、また、スピーカ224から放音する(ステップS413)。
【0212】
そして、CPU210は、会員ユーザあるいは販売サービス員による交換用IDの入力を待ち(ステップS414)、交換用IDの入力完了を判別したときには、入力された交換用IDをサーバ装置100に送信し(ステップS415)、他の会員端末装置200からコンテンツデータがP2P送信されてくるのを待つ(ステップS416)。
【0213】
そして、次のステップS417で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(ステップS418)、当該他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(図21のステップS421)。
【0214】
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS422)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアへ格納するのを継続する。
【0215】
そして、ステップS422で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS423)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS424)。
【0216】
そして、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ復元完了通知を受信したか否か判別し(ステップS425)、コンテンツ復元完了通知を受信していないと判別したときには、ステップS416に戻り、次のコンテンツデータの他の会員端末装置200からのP2P送信を待つ。
【0217】
また、ステップS425で、サーバ装置100からコンテンツ復元完了通知を受信したと判別したときには、CPU210は、コンテンツデータの復元が完了して、再生が可能になったことをディスプレイ221に表示すると共に、スピーカ224から音声メッセージとして放音して会員ユーザに報知する(ステップS426)。その後、CPU210は、ステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0218】
また、図20のステップS411で、交換した新規端末にデータを復元するモードが選択されていないと判別したときには、CPU210は、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されたか否か判別し(ステップS419)、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されたと判別したときには、サーバ装置100に、修理後の新端末にコンテンツデータを復元することの要求を送る(ステップS420)。その後は、ステップS413に進み、上述と同様にして、新端末へのコンテンツデータの復元動作を行なう。
【0219】
次に、図20のステップS419で、修理後の新端末にデータを復元するモードが選択されてはいないと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリアからのコンテンツの削除モードが選択されたか否か判別し(図22のステップS427)、コンテンツ削除モードも選択されていないと判別したときには、図14のステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0220】
ステップS427で、コンテンツ格納部201の共有利用エリアからのコンテンツ削除モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内に格納されているコンテンツの一覧を表示して(ステップS428)、削除するコンテンツの会員ユーザによる選択入力を促す。
【0221】
次に、CPU210は、会員ユーザによってコンテンツ選択操作がなされたか否か判別し(ステップS429)、コンテンツ選択操作がなされたと判別したときには、コンテンツ削除通知をサーバ装置100に送り(ステップS430)、その後、削除するとして選択されたコンテンツデータをサーバ装置100に送る(ステップS431)。
【0222】
サーバ装置100は、後述するように、コンテンツ削除通知を受けると共に、削除対象のコンテンツデータを受信すると、一旦、例えばRAM113に格納し、当該削除対象のコンテンツデータが共有領域300内において、複数の他の会員端末装置200に格納されているか否か判別し、複数の他の会員端末装置200に格納されていると判別したときには、RAM113に保持していたコンテンツデータを削除して、削除完了を削除要求してきた会員端末装置200に通知する。
【0223】
また、削除対象のコンテンツデータが、共有領域300内において、複数の他の会員端末装置200に格納されてはいないと判別したときには、適宜の他の会員端末装置にコンテンツ格納指示を送り、削除要求してきた会員端末装置から受け取った当該コンテンツデータを当該適宜の他の会員端末装置に送って、そのコンテンツ格納部に格納させるようにし、その格納が終了したら、削除完了を削除要求してきた会員端末装置200に通知する。
【0224】
そこで、CPU210は、サーバ装置100からの削除完了通知の受信を待ち(ステップS432)、削除完了通知を受信したことを確認すると、削除するとして選択されたコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアから削除する(ステップS433)。そして、CPU210は、選択されたコンテンツが削除されたことを会員ユーザに、ディスプレイ221の表示メッセージおよびスピーカからの放音メッセージにより報知する(ステップS434)。
【0225】
次に、CPU210は、当該コンテンツ削除モードの終了操作がユーザによりなされたか否か判別し(ステップS435)、終了操作がなされていないと判別したときには、ステップS428に戻って、ディスプレイ221の画面にコンテンツ格納部201のコンテンツ一覧を表示する。また、ステップS435で、コンテンツ削除モードの終了操作がなされたと判別したときには、図14のステップS16に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ221の画面に表示する。
【0226】
なお、以上のコンテンツの削除は、会員ユーザが削除するコンテンツを選択して削除する場合であるが、例えば会員端末装置200のコンテンツ格納部201の残容量が所定値以下になったときに、会員端末装置200が自動的に、例えば再生頻度の少ないコンテンツデータを選択して、上述と同様の手順で、削除するようにしてもよい。
【0227】
<サブプロセッサの動作>
図23にサブプロセッサ230の処理動作を説明するためのフローチャートを示す。前述したように、このサブプロセッサ230は、会員端末装置200の電源状態がサスペンドの状態になったときに、電源オンの状態にする動作をするものである。
【0228】
先ず、サブプロセッサ230は、キー入力操作部225を通じて、何等かのキー入力操作がなされたか否か判別し(ステップS101)、何等かのキー入力操作がなされたと判別したときには、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS102)。
【0229】
そして、サブプロセッサ230は、メインCPU210に対して、サーバ装置100に、サスペンド状態から電源オン状態に移行したことを通知するように指示する(ステップS103)。そして、サブプロセッサ230の処理を終了する。
【0230】
また、ステップS101で、何等のキー入力操作もなされていないと判別したときには、サブプロセッサ230は、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したか否か判別する(ステップS104)。このステップS104で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信していないと判別したときには、ステップS101に戻る。
【0231】
また、ステップS104で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したと判別したときには、サブプロセッサ230は、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS105)。
【0232】
そして、サブプロセッサ230は、コンテンツの配信送信指示をサーバ装置100から受けたことを、メインCPU210に通知する(ステップS106)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0233】
<会員端末装置におけるサーバ装置からの指示受信時の処理>
会員端末装置200のCPU210は、電源オン状態のときには、直接的にサーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信し、サスペンド状態のときには、前述したように、サブプロセッサ230を介して、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信する。
【0234】
また、サーバ装置100は、前述したように、会員端末装置200が新規端末に交換されるときの準備の際に、旧端末についてのコンテンツデータの格納指示を会員端末装置200に対して送るので、会員端末装置200は、当該コンテンツデータの格納指示を受信して、コンテンツ格納動作をするようにする。
【0235】
図24および図25は、会員端末装置200のCPU210が、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号やコンテンツデータの格納指示を受けた時の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【0236】
すなわち、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受けたか否か判別し(ステップS1101)、コンテンツ配信送信指示の制御信号を受けたと判別したときには、コンテンツ配信送信指示の受信確認をサーバ装置100に返信する(ステップS1102)。ここで、コンテンツ配信送信指示には、配信送信すべきコンテンツのIDと、配信送信すべき会員端末装置のネットワークアドレスとが含まれる。
【0237】
次に、CPU210は、当該コンテンツ配信送信指示により、コンテンツを送信するように指定された会員端末装置200に対して、前記受信したネットワークアドレスを用いてアクセスする(ステップS1103)。
【0238】
そして、CPU210は、このアクセスに相手の会員端末装置200が応答して、通信路が形成されたか否か判別し(ステップS1104)、通信路の形成を確認したときには、コンテンツ配信送信指示に含まれるコンテンツのIDにより指定されるコンテンツのデータを、コンテンツ格納部201から読み出して、相手会員端末装置200に送信する(ステップS1105)。
【0239】
そして、CPU210は、指定されたコンテンツデータの送信が完了したか否か監視し(ステップS1106)、送信が完了したと判別したときには、相手会員端末装置に対して、コンテンツ配信完了メッセージを送る(ステップS1107)。そして、相手端末から「受信OK」を受信したか否か判別し(ステップS1108)、「受信OK」ではなく、「受信NG」を受信したと判別したときには、ステップS1105に戻って、配信指示されたコンテンツを再度送信する。
【0240】
また、ステップS1108で「受信OK」を受信したと判別したときには、CPU210は、当該相手会員端末装置との通信路を切断する(ステップS1109)。そして、サーバ装置100に、コンテンツ配信完了を通知する(ステップS1110)。
【0241】
また、ステップS1101で、コンテンツ配信送信指示の制御信号は受信していないと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツデータ格納指示を受信したか否か判別し(図25のステップS1111)、コンテンツ格納指示を受信していないと判別したときには、ステップS1101に戻る。
【0242】
また、ステップS1111で、コンテンツ格納指示を受信したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100から送られてくるコンテンツデータを受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS1112)。
【0243】
そして、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ送信完了通知から到来するのを待ち(ステップS1113)、サーバ装置100からのコンテンツ送信完了通知を受信したら、コンテンツ格納を確認して、コンテンツ格納完了をサーバ装置1114に通知する(ステップS1114)。そして、新コンテンツを格納したことを、ディスプレイ221の画面にメッセージ表示および/またはスピーカからの音声メッセージにより会員ユーザに報知する(ステップS1115)。
【0244】
<サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作>
次に、サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作について、図26のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
【0245】
図26は、会員端末装置200がネットワークを通じてアクセスしてきたときの処理ルーチンである。前述したように、会員端末装置200は、電源がオンとされると、そのCPU210の制御により、自動的にサーバ装置100に接続のアクセスをする。
【0246】
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からの接続のアクセス(接続要求)を待ち(ステップS1201)、接続のアクセスがあったと判別したときには、接続アクセス時のユーザIDやパスワードを参照して、会員認証の処理を行なう(ステップS1202)。この会員認証の結果、認証ができなかったときには、その旨(認証NG)を通知して、接続を拒否し(ステップS1203)、ステップS1201に戻る。
【0247】
ステップS1202での会員認証の結果、認証ができたときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101や、会員端末装置情報管理メモリ部103において、接続アクセスしてきた会員端末装置200を所有する当該会員についての管理情報が存在しているかどうかを検索する(ステップS1204)。そして、CPU110は、その検索結果により、サーバ装置100への初めての接続アクセスであるか否か判別する(ステップS1205)。
【0248】
ステップS125において、会員端末装置200からの接続アクセスが初めてではないと判別したときには、CPU110は、サーバ装置100内の当該会員端末装置200についての管理情報を確認し、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置の管理領域内において、その電源状態の情報として、電源オンを書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS1206)。
【0249】
次に、CPU110は、会員端末装置200から当該端末を新規端末に交換することの通知を受信したか否か判別し(ステップS1207)、新規端末に交換することの通知は受信しないと判別したときには、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0250】
ステップS1207で、新規端末に交換することの通知を受信したと判別したときには、CPU110は、交換後の新規端末装置用の交換用IDを、アクセスしてきた会員端末装置200に送る(図27のステップS1221)。そして、CPU110は、当該会員端末装置200に対して、コンテンツ格納部201の共有利用エリア内のコンテンツデータの削除指示を送る(ステップS1222)。
【0251】
次に、当該会員端末装置200からコンテンツデータを受信して、例えばRAM113に一時保存すると共に、コンテンツデータが当該会員端末装置200から返却されたことを、例えば会員端末装置情報管理メモリ部103に記録しておく(ステップS1223)。
【0252】
次に、会員端末装置200から、すべてのコンテンツデータを削除した旨の通知を受信したか否か判別し(ステップS1224)、すべてのコンテンツデータを削除した旨の通知を受信したことを確認すると、CPU110は、RAM113に一時保存していたコンテンツデータを、共有領域300内において、適宜の複数個の会員端末装置200に分散して格納させるようにする。
【0253】
すなわち、適宜の会員端末装置200にコンテンツデータの格納指示を送り、その後、当該コンテンツデータを当該会員端末装置200に送って、そのコンテンツ格納部201に格納させるようにする。この処理動作を、RAM113に保存していたコンテンツデータのすべてについて行なう。すべてのコンテンツデータを、会員端末装置200に分配して格納したら、RAM113に保存していたデータを削除する(ステップS1225)。
【0254】
その後、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報の変動を反映するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS1226)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0255】
図26のステップS1205で、当該会員端末装置200からの初めての接続アクセスであると判別したときには、当該会員端末装置200は交換された新規端末であって、新規端末にデータを復元することの要求を受信したか否か判別する(ステップS1208)。
【0256】
ステップS1208で、新規端末にデータを復元することの要求を受信したと判別したときには、CPU110は、当該交換後の新規端末装置用の管理情報領域をサーバ装置100内に作成する。すなわち、会員端末装置情報管理メモリ部103に新規端末装置用の記憶エリアを作成する(図28のステップS1231)。
【0257】
そして、CPU110は、新会員端末装置200からの交換用IDの到来を待ち(ステップS1232)、交換用IDを受信したら、会員端末装置情報管理メモリ部103に作成した新規端末の管理エリアに、当該交換用IDを書き込むと共に、電源オン状態、接続履歴を書き込む。また、会員情報管理メモリ部101の当該会員についての会員端末装置のIDを、交換後IDに書き換える(ステップS1233)。
【0258】
次に、CPU110は、交換前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されていたコンテンツデータを、交換後の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに復元するための手順を作成する(ステップS1234)。すなわち、交換前の会員端末装置に格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する。
【0259】
そして、CPU110は、作成した一覧に基づき、交換前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、交換後の新規端末に転送するように指示する(ステップS1235)。
【0260】
前述したように、この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、当該新規会員端末装置200のネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、新規会員端末装置200のアドレス情報を用いて当該新規会員端末装置200にアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新規会員端末装置200に送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知をサーバ装置100に送ってくる。
【0261】
そこで、CPU110は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS1236)、転送完了通知を受け取ると、交換前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新規会員端末装置200にすべて復元されたか否か判別し(ステップS1237)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS1235に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0262】
また、ステップS1237で、交換前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新規会員端末装置200のコンテンツ格納部201にすべて復元されたと判別したときには、CPU110は、交換後の新規会員端末装置200にコンテンツ復元完了を通知する(ステップS1238)。そして、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報がコンテンツの所在変動に合致するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS1239)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0263】
次に、図26のステップS1208で、新規端末にデータを復元することの要求を受信しないと判別したときには、CPU110は、接続アクセスしてきた会員端末装置は、修理後の新会員端末装置であって、当該修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信したか否か判別する(ステップS1209)。
【0264】
ステップS1209において、修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信したと判別したときには、CPU110は、当該修理後の新規端末装置用の管理情報領域をサーバ装置100内に作成する。すなわち、会員端末装置情報管理メモリ部103に修理後の新端末装置用の記憶エリアを作成する(図29のステップS1241)。
【0265】
そして、CPU110は、新会員端末装置200からの交換用IDの到来を待ち(ステップS1242)、交換用IDを受信したら、会員端末装置情報管理メモリ部103に作成した新会員端末装置用の管理エリアに、当該交換用IDを書き込むと共に、電源オン状態、接続履歴を書き込む。また、会員情報管理メモリ部101の当該会員についての会員端末装置のIDを、交換後IDに書き換える(ステップS1243)。
【0266】
次に、CPU110は、修理前の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されていたコンテンツデータを、修理後の会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに復元するための手順を作成する(ステップS1244)。すなわち、修理前の会員端末装置に格納されていたコンテンツと、そのコンテンツデータを格納している他の会員端末装置との対応の一覧を作成する。
【0267】
そして、CPU110は、作成した一覧に基づき、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツのデータを格納している共有領域300内の他の会員端末装置200に、当該コンテンツデータを、修理後の新会員端末装置に転送するように指示する(ステップS1245)。
【0268】
前述したように、この転送指示には、転送すべきコンテンツのIDと、当該修理後の新会員端末装置200のネットワーク上のアドレス情報が含まれているので、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、修理後の新会員端末装置200のアドレス情報を用いて当該新会員端末装置200にアクセスし、前記コンテンツIDに示されるコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201から読み出して、新会員端末装置200に送信するようにする。そして、転送指示を受けた他の会員端末装置200は、指示されたコンテンツデータの転送を完了すると、転送完了通知をサーバ装置100に送ってくる。
【0269】
そこで、CPU110は、転送指示した他の会員端末装置200からの転送完了通知を待ち(ステップS1246)、転送完了通知を受け取ると、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが修理後の新会員端末装置200にすべて復元されたか否か判別し(ステップS1247)、すべては復元されていないと判別したときには、ステップS1245に戻り、次のコンテンツデータの転送指示を他の会員端末装置200に対して行なう。
【0270】
また、ステップS1247で、修理前の会員端末装置200に格納されていたコンテンツデータが新会員端末装置200のコンテンツ格納部201にすべて復元されたと判別したときには、CPU110は、修理後の新会員端末装置200にコンテンツ復元完了を通知する(ステップS1248)。
【0271】
そして、CPU110は、共有領域300内のコンテンツ所在情報がコンテンツの所在変動に合致するように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する。このとき、修理前の会員端末装置についてのコンテンツ所在情報は、コンテンツ所在管理メモリ部102から削除される(ステップS1249)。そして、この会員端末装置200の接続時の処理ルーチンを終了する。
【0272】
図26のステップS1209において、修理後の新会員端末装置へのコンテンツデータの復元要求を受信しないと判別したときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101および会員端末装置情報管理メモリ部103に、当該アクセスしてきた会員および会員端末装置についての管理情報領域を作成し、RAM113に保持していた会員情報を、会員情報管理メモリ部101に設けた当該会員用の管理領域に書き込むと共に、会員端末装置情報管理メモリ部103に設けた当該会員端末装置の管理領域内において、電源状態の情報として、電源オン状態を書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS1210)。
【0273】
さらに、CPU110は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツの情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102に追加登録するように制御する(ステップS1211)。これにより、共有領域300に、会員登録された会員が所有する会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加され、すべての会員が利用可能となる。
【0274】
以上で、会員端末装置200がサーバ装置100に接続アクセスしてきたときのサーバ装置100の処理は終了する。前述もしたように、以後は、会員端末装置200が電源オフ状態あるいは会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントに接続されていない状態とならない限り、サーバ装置100と会員端末装置200との接続状態が保持される。
【0275】
なお、新規端末装置に交換した後のコンテンツ復元または修理後の新端末装置のコンテンツ復元におけるコンテンツ転送の料金は、無料あるいは低額とすることができる。
【0276】
また、旧会員端末装置から新規会員端末装置へ交換する際において、コンテンツ格納指示に従ってコンテンツ格納し、また、コンテンツデータ復元のときに、新会員端末装置にP2Pのコンテンツデータ送信を行った他の会員端末装置に対しては、コンテンツ格納手数料およびコンテンツ送信手数料を、報酬として還元するようにすることができる。
【0277】
<サーバ装置100の通常処理動作>
次に、サーバ装置100の処理動作について、図30〜図35のフローチャートを参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
【0278】
図30に示すように、サーバ装置100のCPU110は、いずれかの会員端末装置200からコンテンツ配信依頼を受信したか否か判別し(ステップS131)、コンテンツ配信依頼を受信したと判別したときには、コンテンツ所在管理メモリ部102で管理している共有領域300内のすべてのコンテンツの一覧であるコンテンツ配信リストを、配信依頼してきた会員端末装置200に対して送信する(ステップS132)。
【0279】
前述したように、会員端末装置200からは、このコンテンツ配信リストから選択された配信を希望するコンテンツの取得要求あるいはコンテンツ配信依頼モード終了の通知が送られてくる。
【0280】
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からのコンテンツ取得要求を受信したか否か判別し(ステップS133)、コンテンツ取得要求を受信していないと判別したときには、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS134)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS133に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0281】
そして、ステップS133で、コンテンツ取得要求を受信したと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求に含まれるコンテンツIDを検索子として、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索し(ステップS136)、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104内に在るか否か判別する(ステップS137)。
【0282】
ステップS137で、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部104内にあると判別したときには、取得要求されたコンテンツのデータ(暗号化されている)をコンテンツ格納部104から読み出し、取得要求した会員端末装置200に当該コンテンツのデータをダウンロードする(ステップS138)。
【0283】
そして、CPU110は、当該コンテンツのデータをすべてダウンロードしたか否か判別し(ステップS139)、すべてダウンロードしたと判別したときには、当該コンテンツのダウンロード完了を会員端末装置に通知する(ステップS140)。
【0284】
次に、CPU110は、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS141)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS133に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0285】
また、ステップS137で、取得要求されたコンテンツのデータは、サーバ装置100内にはないと判別したときには、CPU110は、コンテンツ所在管理メモリ部102から取得要求されたコンテンツを記憶する他の会員端末装置200を検索する。さらに、CPU110は、当該検索した他の会員端末装置200の中から、会員端末装置情報管理メモリ部103を参照し、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能であるものを検索する(ステップS143)。
【0286】
次に、CPU110は、このステップS143での検索の結果として、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納しており、かつ、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能である他の会員端末装置200があるか否か判別する(ステップS144)。
【0287】
ステップS144で、前記条件に該当する会員端末装置200がなかったときには、CPU110は、次のように認識する。すなわち、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納している会員端末装置200はあるが、たまたまそれら装置200のすべての電源がオフになっている状態であると認識する。そこで、CPU110は、取得要求してきた会員端末装置200に対して、「現時点ではコンテンツ配信は不可であり、後の時点で再取得要求するように促すメッセージ」を送出し(ステップS145)、その後、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS131に戻る。
【0288】
なお、ステップS145では、取得要求してきた会員端末装置200に対して、後の時点で再取得要求するようにしたが、前記コンテンツを所有する該当する会員端末装置200に対して、後の時点において、当該会員端末装置200が利用可能になったら転送するように指示するようにしても良い。
【0289】
次に、ステップS144で、前記条件に該当する会員端末装置200があったと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求をしてきた会員端末装置200に、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置200からP2P配信送信されることを通知する(図31のステップS151)。
【0290】
次に、CPU110は、ステップS144で前記条件に該当するとして検知した他の会員端末装置200の電源状態を、会員端末装置情報管理メモリ部103を参照してチェックする(ステップS152)。
【0291】
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態は、サスペンド状態であるか否か判別し(ステップS153)、サスペンド状態でなければ、当該他の会員端末装置200に対して、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS156)。そして、ステップS131に戻る。
【0292】
また、ステップS153で、前記他の会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であると判別したときには、CPU110は、当該他の会員端末装置200に対して、ウエイクアップ指示を送り、当該他の会員端末装置200の電源状態をオンにし、そのCPU210をウエイクアップする(ステップS154)。
【0293】
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態がオンになるのを確認した後(ステップS155)、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS156)。そして、ステップS131に戻る。
【0294】
また、ステップS131で、コンテンツ配信依頼は受信していないと判別したときには、CPU110は、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したか否か判別する(図32のステップS161)。
【0295】
そして、このステップS161で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したと判別したときには、CPU110は、P2Pによるコンテンツ配信が完了して、コンテンツの取得要求をした会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、当該取得要求されたコンテンツのデータが追加されたと認識して、コンテンツ所在管理メモリ部102の、当該コンテンツについての所在情報として、コンテンツを取得した会員端末装置200のIDを加えることにより、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新する(ステップS162)。
【0296】
次に、CPU110は、前記コンテンツ配信されたコンテンツを取得要求した会員端末装置200を所有する会員に対して、配信したコンテンツの料金を課金処理する。この課金処理は、前述したように、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員についての課金のための情報に基づいて行なう(ステップS163)。
【0297】
なお、このステップS163における課金を行なう場合において、コンテンツ取得要求されたコンテンツが、会員端末装置200からの削除要求によって削除されたコンテンツであったことを、会員端末装置情報管理メモリ部103の記憶情報から検知した場合には、この実施形態では、当該コンテンツの配信に対する課金は、無料あるいは低額とする。
【0298】
次に、CPU110は、前記コンテンツ配信を実行した会員端末装置200を所有する会員に対して、コンテンツ配信についての手数料を報酬として還元する(ステップS164)。この場合の手数料の還元方法としては、例えば、当該会員端末装置200を所有する会員が行なった配信要求により課金として発生した費用から差し引く方法、あるいは、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員の銀行口座に当該報酬を振り込む方法などがある。
【0299】
次に、CPU110は、コンテンツ送信完了通知を送ってきた会員端末装置との通信路を切断し(ステップS165)、その後、ステップS131に戻る。
【0300】
また、図32のステップS161で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(図33のステップS171)。
【0301】
そして、このステップS171で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、サスペンド状態への移行許可要求をしてきた会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS172)。
【0302】
このステップS172において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行許可を返す(ステップS173)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える(ステップS174)。
【0303】
また、ステップS172で、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS175)。ステップS174およびステップS175の次には、ステップS131に戻る。
【0304】
また、ステップS171で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(ステップS176)。
【0305】
このステップS176で、電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、電源オフ状態への移行許可要求をしてきた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS177)。
【0306】
このステップS177において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行許可を返す(ステップS178)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える(ステップS174)。
【0307】
また、ステップS177で、他の会員端末装置200が、当該会員端末装置内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS180)。ステップS179およびステップS180の次には、ステップS131に戻る。
【0308】
ステップS176で、電源状態の電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、コンテンツ削除通知を会員端末装置200から受信したか否か判別する(図34のステップS181)。
【0309】
ステップS181で、コンテンツ削除通知を受信しなかったと判別したときには、CPU110は、図30のステップS131に戻る。また、ステップS181で、コンテンツ削除通知を受信したと判別したときには、CPU110は、会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータを受信して、例えばRAM113に一時保存する(ステップS182)。
【0310】
次に、CPU110は、受信した削除対象のコンテンツのデータは、共有領域300内に複数個存在するか否かをコンテンツ所在管理メモリ部102の内容を参照して判別する(ステップS183)。
【0311】
そして、CPU110は、共有領域300内に、受信した削除対象のコンテンツデータが複数個在ると判別したときには、当該削除要求をしてきた会員端末装置200についての削除履歴として、会員端末装置情報管理メモリ部103に、削除対象のコンテンツ(例えばコンテンツID)を書き込み、RAM113に一時保存していたコンテンツデータを削除する。そして、会員端末装置200にコンテンツ削除を通知する(ステップS190)。
【0312】
そして、削除したコンテンツについての所在情報の変化を反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する(ステップS191)。そして、図30のステップS131に戻る。
【0313】
また、ステップS183で、受信した削除対象のコンテンツのデータは、共有領域300内には存在しない、あるいは1個しか存在しないと判別したときには、CPU110は、受信した削除対象のコンテンツデータを所持していない適宜の会員端末装置200にコンテンツ格納指示および当該コンテンツデータを送って、当該コンテンツデータを当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納させる(ステップS185)。
【0314】
そして、削除対象のコンテンツの送信の完了を待ち(ステップS186)、削除対象のコンテンツの送信の完了を確認したら、コンテンツ格納指示した会員端末装置200に、コンテンツ送信完了を通知する(ステップS187)。そして、CPU110は、削除要求してきた会員端末装置200に削除完了を通知する(ステップS188)。
【0315】
次に、CPU110は、削除コンテンツを格納した会員端末装置200を所有する会員について、手数料を還元するように処理する(ステップS189)。次に、ステップS190に進む。
【0316】
このようにして、削除されたコンテンツの情報(コンテンツID)は、削除要求した会員端末装置についての管理情報として、会員端末装置情報管理メモリ部103に記憶されているので、当該削除要求した会員端末装置200からコンテンツデータの復元を要求をしたときには、前記管理情報を参照することにより、サーバ装置100では、当該復元要求であることを認識する。
【0317】
そして、前述もしたように、削除したコンテンツデータの復元は、この実施形態では、無料あるいは低廉な価格で行なうことができるようにされている。
【0318】
こうして、この実施形態によれば、サーバ装置100では、会員端末装置のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに存在するコンテンツに関しては、コンテンツ削除をも管理しているので、コンテンツを削除しても容易に復元可能である。したがって、会員ユーザは、誤ってコンテンツを削除しても容易に復元することができるし、また、コンテンツ格納部201の残容量が少なくなったときには、一時的にコンテンツを削除して、コンテンツの空き容量を増やすようにすることも安心してできる。
【0319】
<会員端末装置200のコンセント引き抜き検出チェック>
この実施形態では、サーバ装置100は、定期的に、電源オン状態またはサスペンド状態になっている会員端末装置200を順次に選択して、応答依頼を送り、その応答の有無により、電源オン状態またはサスペンド状態であるとサーバ装置100側が認識しているにもかかわらず、電源プラグがコンセントから引き抜かれてしまった会員端末装置200をチェックするようにする。
【0320】
図35に、このサーバ装置100におけるチェック処理を説明するためのフローチャート示す。すなわち、サーバ装置100のCPU110は、前回のチェックアクセスから一定時間経過したか否か判別する(ステップS501)。
【0321】
ステップS181で、前回のチェックアクセスから一定時間経過したと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103において、電源状態が電源オン状態またはサスペンド状態である会員端末装置200のうちから、前回選択した会員端末装置の次の会員端末装置を選択し、当該選択した会員端末装置200に対して、応答依頼のアクセスをする(ステップS502)。
【0322】
次に、CPU110は、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があるか否か判別し(ステップS503)、応答がないと判別したときには、会員端末装置情報管理メモリ部103において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の状態として「使用不可」を書き込む。この例では、図6に示すように、会員端末装置情報管理メモリ部103において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の電源状態に「使用不可」を書き込む(ステップS504)。
【0323】
また、ステップS503で、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部103に記憶されている当該会員端末装置200の電源状態がオンであるか否か判別し(ステップS505)、この会員端末装置200の電源状態が電源オンと判別したときには、CPU110は、当該会員端末装置200に対して、コンテンツ格納部201に格納しているコンテンツについての情報の取得要求を送る(ステップS506)。
【0324】
そして、CPU110は、ステップS506での取得要求に対して会員端末装置200から送られてくるコンテンツについての情報を受信し(ステップS507)、サーバ装置100内のコンテンツ所在管理メモリ部102に記憶されている当該会員端末装置200のコンテンツについての情報が、当該会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと同一であるか否か判別する(ステップS508)。そして、実際に存在するコンテンツと同一であれば、チェックOKであるとして、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置100に対してチェックを行なうようにする。
【0325】
ステップS508で、当該会員端末装置200に存在するコンテンツの内容と、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102の所在情報との間に相違があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置200から受信したコンテンツについての情報に基づいて、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新して、会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと合致させるようにする(ステップS509)。そして、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
【0326】
また、ステップS505において、会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であって、電源オンではなかったときには、ステップS501に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
【0327】
以上のようにして、この実施形態によれば、電源がオンされている状態やサスペンド状態にあった会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントから抜かれてしまっても、サーバ装置100は、上述のチェックを行なうことにより、そのことを的確に把握することができる。このため、使用不可である会員端末装置200に、コンテンツの配信送信指示制御信号を送ってしまうことなどを防止することができる。
【0328】
[変形例]
以上の説明では、会員端末装置は、コンテンツとして音楽コンテンツのみを対象とするようにしたが、この発明の対象となるコンテンツは、音楽コンテンツに限らず、映像、ゲーム、プログラム、小説(テキストデータ)などのコンテンツであってもよいことは言うまでもない。
【0329】
また、上述の実施形態では、コンテンツ提供会社からは専用端末装置を提供するようにしたが、会員ユーザが備えるパーソナルコンピュータなどを会員端末装置とすることもできる。その場合には、サーバ装置は、ダウンロードしたコンテンツを、そのダウンロード先である会員端末装置の識別情報と共に、コンテンツ所在管理メモリ部に記憶するようにすることができる。そして、共有領域のコンテンツは、当該ダウンロードしたコンテンツの範囲とすることにより、著作権保護の管理が容易となる。
【0330】
また、上述の実施形態では、会員端末装置の電源状態は、電源オン、電源オフ、サスペンドの3状態で管理するようにしたが、電源オフのときに、サスペンドと同様の状態とすることにより、2状態で管理するようにすることもできる。
【0331】
また、上述の実施形態では、会員端末装置は電源オンの状態のときには、サーバ装置に対して、常にネットワークを通じて接続するようにしたが、会員端末装置は、電源プラグを電源コンセントに接続し、メイン電源スイッチを投入したときには、常にサスペンド状態と同様の状態にすることにより、常に会員端末装置をサーバ装置に接続しておくようにする必要はない。
【0332】
なお、上述の実施形態では、コンテンツ削除の場合においては、サーバ装置100は、当該コンテンツが共有領域内に複数個存在するか否かを判別して、複数個存在しないと判別したときには、他の会員端末装置に当該削除対象のコンテンツを格納させるようにしたが、サーバ装置100は、削除要求があったときには、必ず、他の会員端末装置に当該削除対象のコンテンツデータを格納させるようにしてもよい。
【0333】
なお、会員端末装置のコンテンツ格納部の共有利用エリアに、会員がコンテンツを格納し、そのコンテンツの所在情報(コンテンツIDと会員端末装置IDとを少なくとも含む情報)をサーバ装置にアップロードすることにより、会員側からコンテンツを共有領域に追加するようにすることもできる。この場合には、追加するコンテンツについての著作権保護の問題を回避することができることを条件とすることが好ましい。
【0334】
なお、以上の説明では、課金および手数料還元の処理は、銀行口座やクレジットカードを通じて行なうようにしたが、いわゆるプリペイド式のICカードなどを用いた課金および手数料還元の処理を行なうようにすることもできる。
【0335】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、著作権保護が容易であり、かつ、ユーザに対して低価格で配信ができるコンテンツ管理システムを提供することができる。また、サーバ装置は、コンテンツの実体としてのデータを保持する大容量のコンテンツ格納部を持つ必要がないという効果もある。
【0336】
また、この発明によれば、サーバ装置が端末装置に格納されているコンテンツを管理するので、端末装置が交換されたときにも、交換後の端末装置に、交換前の端末装置が所持していたコンテンツを復元することができる。
【0337】
また、端末装置に格納されていたコンテンツを削除した場合にも、当該コンテンツデータの復元を無料または低廉な価格を行なうようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態の全体の概要を説明するための図である。
【図2】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態の全体の概要を説明するための図である。
【図3】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるコンテンツ配信の仕組みを説明するための図である。
【図4】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図5】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図6】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図7】図4のサーバ装置の一部の構成を説明するための図である。
【図8】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図9】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における会員登録手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の電源状態管理を説明するための図である。
【図11】端末装置を新規端末に交換する場合における処理の手順を説明するための図である。
【図12】端末装置を新規端末に交換したときのコンテンツデータの復元のための処理の手順を説明するための図である。
【図13】端末装置を修理して新端末とした場合におけるコンテンツデータの復元のための処理の手順を説明するための図である。
【図14】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図15】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図16】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図17】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図18】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図19】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図20】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図21】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図22】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図23】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図24】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図25】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態における端末装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図26】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図27】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図28】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図29】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図30】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図31】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図32】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図33】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図34】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図35】この発明によるコンテンツ管理システムの実施形態におけるサーバ装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…コンテンツ提供会社、2…会員ユーザ、3…ネットワーク、100…サーバ装置、101…会員情報管理メモリ部、102…コンテンツ所在管理メモリ部、103…会員端末装置情報管理メモリ部、200…会員端末装置、201…コンテンツ格納部
Claims (14)
- ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、
前記サーバ装置は、
コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を受け付ける手段と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索する手段と、
前記検索の結果に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、当該コンテンツのデータを、前記交換後の端末装置に送るように指示する制御信号を送信する手段と、
前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する手段と、
を備え、
前記端末装置のそれぞれは、
前記コンテンツ格納部と、
前記サーバ装置に対して当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を送る手段と、
他の前記端末装置から送られてくるコンテンツのデータを受信して前記コンテンツ格納部に格納する手段と、
前記サーバ装置から、所定のコンテンツを他の端末装置に送るように指示する制御信号を受信したときに、前記所定のコンテンツを前記コンテンツ格納部から読み出して前記指示された前記他の端末装置に送る手段と、
前記所定のコンテンツの前記他の端末装置への送信完了後に前記サーバ装置に対して前記所定のコンテンツの送信完了通知を送る手段と、
を備える
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - 請求項1に記載のコンテンツ管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記交換後の前記端末装置に、コンテンツ復元完了を通知する手段を備え、
前記端末装置は、前記コンテンツ復元完了の通知を受けたときに、当該コンテンツ復元完了をユーザに報知する手段を備える
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - 請求項1に記載のコンテンツ管理システムにおいて、
前記交換後の端末装置は、前記交換後の識別情報をユーザによる入力操作を通じて受け取る手段を備え、当該受け取った前記交換後の識別情報を前記サーバ装置に送る
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - 請求項1に記載のコンテンツ管理システムにおいて、
前記端末装置のコンテンツ格納部は、前記サーバ装置の前記コンテンツ所在管理記憶部に、格納コンテンツの情報が登録されて管理される共有利用領域と、前記サーバ装置の前記コンテンツ所在管理記憶部には登録されない非共有利用領域とを備え、前記交換後の端末装置には、前記共有利用領域のコンテンツデータが復元される
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、
前記サーバ装置は、
コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部と、
前記端末装置からのコンテンツ削除通知を受信する手段と、
前記コンテンツ削除通知後に受信する削除対象のコンテンツデータを一時保存する手段と、
他の端末装置に対して、前記削除対象のコンテンツデータを、格納するように指示制御する手段と、
前記他の端末装置に前記削除対象のコンテンツデータの送信完了後、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する手段と、
を備え、
前記端末装置のそれぞれは、
前記コンテンツ格納部と、
前記コンテンツ削除通知を前記サーバ装置に送る手段と、
前記コンテンツ削除通知を送った後に、当該削除対象のコンテンツデータを前記サーバ装置に送る手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ管理システム。 - 請求項5に記載のコンテンツ管理システムにおいて、
前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して、前記削除対象のコンテンツデータを他の端末装置に格納させる必要があるか否かを判別する判別手段を備え、
前記判別の結果、他の端末装置に格納させる必要があると判別したときに、前記他の端末装置に対して、前記削除対象のコンテンツデータを、格納するように指示制御する
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - 請求項5に記載のコンテンツ管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記削除対象のコンテンツを格納した前記他の端末装置のユーザに対しては、報酬金を与えるように課金処理する課金処理手段を備える
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。 - ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、コンテンツのそれぞれは、前記複数個の端末装置のそれぞれのコンテンツ格納部に格納されると共に、前記サーバ装置は、コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応をコンテンツ所在管理記憶部に記憶しているシステムを用いてコンテンツの所在を管理する方法において、
前記端末装置から前記サーバ装置に対して当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を送る工程と、
前記サーバ装置が、前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を受け付ける工程と、
前記サーバ装置が、前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知を受けたときに、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていたコンテンツの所在を、前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して検索する工程と、
前記検索工程の結果に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツ格納部に格納されていた前記コンテンツを格納している他の端末装置に対して、当該コンテンツのデータを前記交換後の端末装置に送るように指示する制御信号を送信する工程と、
前記交換後の端末装置にコンテンツデータを送るように指示された前記端末装置が、前記コンテンツデータを前記コンテンツ格納部から読み出して前記交換後の端末装置に送る工程と、
前記交換後の端末装置が、他の端末装置から送られてくるコンテンツデータを受信して前記コンテンツ格納部に格納する工程と、
前記交換後の端末装置にコンテンツデータを送るように指示された前記端末装置が、前記コンテンツデータの前記交換後の端末装置への送信完了後に前記サーバ装置に対して前記コンテンツの送信完了通知を送る工程と、
前記サーバ装置が、受信した前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する工程と、
を備えることを特徴とするコンテンツ管理方法。 - ネットワークを通じて接続されるサーバ装置と複数個の端末装置とからなり、コンテンツのそれぞれは、前記複数個の端末装置のそれぞれのコンテンツ格納部に格納されると共に、前記サーバ装置は、コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応をコンテンツ所在管理記憶部に記憶しているシステムを用いてコンテンツの所在を管理する方法において、
前記端末装置から前記サーバ装置に対してコンテンツ削除通知を送る工程と、
前記サーバ装置が、前記端末装置からのコンテンツ削除通知を受け付ける工程と、
前記サーバ装置が、前記コンテンツ削除通知後に受信する削除対象のコンテンツデータを一時保存する工程と、
前記サーバ装置が、前記コンテンツ所在管理記憶部を参照して、前記削除対象のコンテンツデータを他の端末装置に格納させる必要があるか否かを判別する工程と、
前記サーバ装置が、前記判別の結果、他の端末装置に格納させる必要があると判別したときに、他の端末装置に対して、前記削除対象のコンテンツデータを、格納するように指示制御した後、当該他の端末装置に前記削除対象のコンテンツデータを送信する工程と、
前記他の端末装置が、前記サーバ装置からの削除対象のコンテンツデータの格納指示を受けると共に、当該格納指示の後に送られてくる前記削除対象のコンテンツデータを前記コンテンツ格納部に格納する工程と、
前記サーバ装置が、前記他の端末装置に前記削除対象のコンテンツデータの送信完了後、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する工程と、
を備えることを特徴とするコンテンツ管理方法。 - ネットワークを通じてサーバ装置に接続されると共に、コンテンツ格納部に格納されているコンテンツの情報が前記サーバ装置のコンテンツ所在管理記憶部に記憶されて管理される端末装置であって、
前記コンテンツ格納部と、
前記サーバ装置に対して当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を送る手段と、
他の前記端末装置から送られてくる前記配信依頼をしたコンテンツを受信して前記コンテンツ格納部に格納する手段と、
前記サーバ装置から、所定のコンテンツを他の端末装置に送るように指示する制御信号を受信したときに、前記所定のコンテンツを前記コンテンツ格納部から読み出して前記指示された前記他の端末装置に送る手段と、
前記所定のコンテンツの前記指示された前記他の端末装置への送信完了後に前記サーバ装置に対して前記所定のコンテンツの送信完了通知を送る手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 請求項10に記載の端末装置において、
前記交換後の識別情報をユーザによる入力操作を通じて受け取る手段を備え、当該受け取った前記交換後の識別情報を前記サーバ装置に送る
ことを特徴とする端末装置。 - 請求項10に記載の端末装置において、
前記コンテンツ格納部は、前記サーバ装置の前記コンテンツ所在管理記憶部に、格納コンテンツの情報が登録されて管理される共有利用領域と、前記サーバ装置の前記コンテンツ所在管理記憶部には登録されない非共有利用領域とを備え、交換後の端末装置には、前記共有利用領域のコンテンツデータが復元される
ことを特徴とする端末装置。 - ネットワークを通じて複数個の端末装置と接続されるサーバ装置であって、
コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶されるコンテンツ所在管理記憶部と、
前記端末装置からの当該端末装置が交換されたことの通知および交換後の端末装置の識別情報を受け付け、前記端末装置について、前記交換後の識別情報を当該端末装置についての登録情報として登録する手段と、
前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツを、当該コンテンツを格納している他の端末装置に対して、前記交換後の端末装置に送るように指示する制御信号を送信する手段と、
前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記コンテンツ所在管理記憶部の内容を更新する手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 請求項13に記載のサーバ装置において、
前記他の端末装置からの前記コンテンツの送信完了通知に基づいて、前記交換前の端末装置の前記コンテンツに格納されていたコンテンツのすべてが前記交換後の前記端末装置のコンテンツ格納部にすべて格納されたと判別したときに、前記交換後の前記端末装置に、コンテンツ復元完了を通知する手段を備える
ことを特徴とするサーバ装置。
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JP2003156503A Pending JP2004362034A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | コンテンツ管理方法、コンテンツ管理システム、端末装置およびサーバ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004362034A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019505102A (ja) * | 2016-01-29 | 2019-02-21 | ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド | ユーザが閉鎖ネットワーク内のコンテンツへのアクセスを受信することを可能にするためのシステムおよび方法 |
CN112328827A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-02-05 | 深圳市天下文章科技有限公司 | 一种歌词的共享方法 |
-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003156503A patent/JP2004362034A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019505102A (ja) * | 2016-01-29 | 2019-02-21 | ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド | ユーザが閉鎖ネットワーク内のコンテンツへのアクセスを受信することを可能にするためのシステムおよび方法 |
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