【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路の交差点近傍に設けられる歩行者等の横断歩道に関する。
【０００２】
【従来の技術】
交差点を車両が、その国の法律で定められている通行側（例えば我国においては左側）に曲がる際には、車両の側部にサイドミラー等でも視認できない死角範囲が発生する。前記死角範囲は、特に大型車両やトレーラー等の車体全長が長い車両に広く発生する。このため、交差点近傍に設置された横断歩道では、車両が交差点をその国の法律で定められた通行側に曲がる際に、歩行者等を巻き込んでしまう事故が数多く発生している。
【０００３】
上記の問題を解決するため、下記特許文献１には、道路の交差点に設置された横断歩道において、交差する道路の角部から、横断歩道までの距離を大型自動車又はトレーラーの全長以上にした横断歩道が開示されている。これによると、右左折する大型自動車が完全に直進に向きをかえた前方を歩行者が横断するため、歩行者が運転者の死角にはいらず、歩行者の巻き込み事故を防止する。
【０００４】
【特許文献１】
実開昭５７−１１４８１１号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献１に記載された横断歩道は、交差点の角部から横断歩道までの距離を、大型自動車又はトレーラーの全長以上に確保しなければならない。
【０００６】
そのため、交差点近傍に設置された従来の横断歩道と比較して、歩行者が道路の一側から他側に渡る場合に、該横断歩道は交差点より離れて設置されているため、歩行者の移動距離が多くなり、歩行者の利便性が損なわれる。
【０００７】
また、車両が交差点の手間で停止する際に、交差点から離れた位置に停止しなければならないので、車両の運転者が交差点付近の道路状況を把握しにくくなる可能性もある。
【０００８】
したがって、本発明の目的は、車両がその国の法律で定められた通行側に曲がる際に、巻き込み事故を防止できると共に、歩行者や運転者の利便性も図られるようにした横断歩道を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、道路の交差点の角部から所定距離離れた位置で道路の一側から他側に渡るために表示された横断歩道であって、道路の一側における交差点の角部から横断歩道までの距離と、道路の他側における交差点の角部から横断歩道までの距離とが異なっており、車両が交差点を通過した際に車両の通行側となる方の前記距離が、他方の側の前記距離よりも長く設定されていることを特徴とする横断歩道を提供するものである。
【００１０】
上記発明によれば、車両がその国の法律で定められた通行側に曲がる際に、曲がった先の道路の通側となる方の、交差点の角部から横断歩道までの距離が長く設定されているので、車両の運転者が横断歩道を渡る歩行者を視認しやすく、歩行者においても車両の死角範囲に入ることが少なくなるため、巻き込み事故を防止することができる。
【００１１】
また、車両が交差点を通過した際に車両の通行側とならない方の、交差点の角部から横断歩道までの距離前記距離は短く設定されているので、歩行者は、少なくとも道路の一側においては、交差点から長く歩いてから横断歩道を渡る必要がなくなり、歩行者の歩く距離をできるだけ短くして利便性を図ることができる。
【００１２】
本発明の好ましい態様によれば、前記横断歩道は、道路を渡る方向に沿って少なくとも２つの領域に分かれており、一方の道路端に接する領域は、道路に対してほぼ直角に形成され、他方の道路端に接する領域は、交差点から遠ざかる方向に向かって斜めに形成されており、前記斜めに形成された領域は、車両が交差点を通過した際に車両の通行側となる方に形成されている。
【００１３】
上記態様によれば、交差点の手前で停止する車両は、車両が交差点を通過した際に車両の通行側となる方と反対側で止まるため、横断歩道が交差点に比較的近づいて道路に対してほぼ直角に形成されている。そのため、車両は、交差点に比較的近い位置に停止することができ、運転者が交差点付近の道路状況を把握しやすくなるという利点が得られる。
【００１４】
また、歩行者が該横断歩道を渡る際に、道路に対してほぼ直角に形成された領域と、道路に対して斜めに形成された領域との間で、歩行者の視角となる方向が変わるため、歩行者自信も道路状況を把握しやすくなる。
【００１５】
本発明の更に好ましい態様によれば、車両が交差点を通過した際に車両の通行側となる方の前記距離が３〜１０ｍとされ、他方の側の前記距離が０〜５ｍとされている。これによれば、上述したような効果をより確実に得ることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本文中において、その国の法律で定められた通行側に曲がる際とは、例えば我国においては左折する場合であり、米国等の車両が右側通行の場合は右折する場合を指す。
【００１７】
以下に本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図１、２には本発明による横断歩道の一実施形態が示されている。
【００１８】
この実施形態においては、道路１と道路２とが交差して、交差点１０が形成されている。図中の１１〜１４は、交差点１０の４隅の角部を示している。この交差点１０の角部１１〜１４から所定の距離離れたところに、本発明の横断歩道３１が形成されている。
【００１９】
この横断歩道３１は、道路を渡る方向に沿って２つの領域に分かれており、一方の領域３２は道路に対してほぼ直角に形成され、他方の領域３３は道路に対して斜めに形成されている。また、他方の領域３３は、車両が交差点を通過した際に車両の通行側となる方に設けられており、道路端に近づくにつれて交差点１０に対して離れる方向に斜めに形成されている。
【００２０】
その結果、道路に対して直角な領域３２が道路端に接する部分と、対応する交差点の角部との距離Ｂに対して、道路に対して斜めの領域３３が道路端に接する部分と、対応する交差点の角部との距離Ａが長くなっている。
【００２１】
この場合、上記距離Ａは３〜１０ｍとされ、上記距離Ｂは０〜５ｍとされることが好ましい。また、Ａ−Ｂが２〜１０ｍとされることが好ましい。
【００２２】
なお、図１中４１は横断歩道３１を渡る歩行者であり、斜めに形成された領域３３を渡る場合の歩行者の視認範囲を４２、ほぼ直角に形成された領域３２を渡る場合の歩行者の視認範囲を４３で示している。また、道路１の左端から車両２１が進行し、道路２から進行してきたトレーラー等の大型牽引車両２０が交差点１０を左折する状態を示している。また、図１中の３０は従来の横断歩道を仮想線で示している。
【００２３】
この場合、大型車両２０は、交差点１０の角部１２を基点とするような円周上のカーブを描くように左折する。この際、大型車両２０の運転者にとって、サイドミラー等を使用しても全く視認することができない範囲である、死角範囲４０が発生する。そのため、従来の横断歩道３０では、歩行者が横断歩道を渡り大型車両２０の運転者の死角範囲４０に進入した場合に、巻き込み事故が発生する。
【００２４】
本発明の横断歩道３１は、大型車両２０が交差点１０の角部１２を左折した際に、車両の通行側となる方が上記斜めに形成された領域３３となっているので、交差点１０の角部１２から離れている。このため、死角範囲４０に歩行者４１が進入することはなく、効果的に巻き込み事故を防止することできる。
【００２５】
また、別の効果として、歩行者４１が斜めに形成された領域３３側から道路を渡り始めるとき、歩行者４１の視認範囲４２は、道路３３に対して交差点１０方向に向けて斜めになっているので、左折してくる大型車両２０の動作を把握しやすくなっている。そして、歩行者４１が道路１の中央部で、ほぼ直角に形成された領域３２に移動するとき、その進行方向を道路１に対してほぼ直角に変更するため、視認範囲が４３のように変化する。この際には、歩行者４１は左側の車両２１を把握しやすくなる。
【００２６】
以上のように、斜めに形成された領域３３を渡る際には左折してくる大型車両２０を視認しやすくなり、直角方向に形成された領域３２を渡る際には左側の車両２１を視認しやすくなるので、歩行者４１は、従来の横断歩道よりも安全に渡ることができる。特に道路の幅が広くて、横断歩道を渡っている最中に、信号が変わりつつある場合などに有用である。
【００２７】
図２において、３４は特許文献１に記載された巻き込みを防止する横断歩道を仮想線で示したものである。この横断歩道３４と交差点角部１２との距離は、道路に対して斜めに形成されている領域３３とほぼ同一となるように設置されている。
【００２８】
この場合、車両が横断歩道の前に停車して信号を待つとき、図２より明らかなように、特許文献１の横断歩道３４での停車位置は２２となり、この実施形態の横断歩道３１での停車位置は２１のようになる。このように、この実施形態の横断歩道３１の方が、交差点１０寄りに停車することができ、運転者は交差点１０付近の道路状況を把握しやすくなる。
【００２９】
図３、４には、本発明による横断歩道の他の実施形態が示されている。
この実施形態の横断歩道３５は、道路の全幅に渡って、道路に対して斜めに形成されている。そして、交差点を通過した車両の通行側において道路端に接する部分と交差点との距離Ａは、上記反対側において道路端に接する部分と交差点との距離Ｂに対して長くなるように形成されている。上記距離Ａ、Ｂの好ましい範囲は前述した通りである。
【００３０】
この実施形態においても、上記横断歩道３５の、左折してくる車両の進行方向に位置する側が、交差点から離れるように形成されているため、左折車両による歩行者の巻き込み事故を防ぐことができる。
【００３１】
また、特許文献１記載の横断歩道３４を図４中に想像線で示している。今、歩行者が道路２の右側下方から交差点１０に向かって進行し、道路２を渡って交差点１０を左折し、道路１の左側を進行する場合について、歩行者の出発位置を５０、目的位置を５１とする。この場合、本発明の横断歩道３５を使用する場合の移動経路は実線５２で示され、特許文献１記載の横断歩道３４を使用する場合の移動径路は破線５３で示される。
【００３２】
このような場合、図４から明らかなように、本発明の横断歩道３５を使用して渡る場合の移動距離の方が、特許文献１の横断歩道３４を使用して渡る場合の移動距離よりも短くなり、歩行者の利便性が向上する。
【００３３】
また、歩行者が道路２の右側下方から交差点１０を直進する場合について、歩行者の出発位置を５０ａ、目的位置を５１ａとする。この場合、本発明の横断歩道３５を使用する場合の移動経路は実線５２ａで示され、特許文献１記載の横断歩道３４を使用する場合の移動径路は破線５３ａで示される。
【００３４】
この場合にも、図４から明らかなように、本発明の横断歩道３５を使用して渡る場合の移動距離の方が、特許文献１の横断歩道３４を使用して渡る場合の移動距離よりも短くなり、歩行者の利便性が向上する。
【００３５】
図５には、本発明による横断歩道の更に他の実施形態が示されている。
この横断歩道３６は、同図に示すように、道路を渡る方向に沿って少なくとも２つの領域３２、３３に分かれている。３２の領域は、交差点の角部に近接している一側が道路に対して垂直であり、他側も道路に対して垂直な側から形成されており、３３の領域は交差点の角部に近接している一側が道路に対して斜めに形成され、他側は道路に対して垂直に形成されている。その結果、領域３２が道路端に接する部分とそれに対応する交差点の角部１１との距離Ｂよりも、領域３３が道路端に接する部分とそれに対応する交差点の角部１２との距離Ａの方が長くなっている。
【００３６】
この実施形態においても、上記横断歩道３６の、左折してくる車両の進行方向に位置する側が、交差点から離れるように形成されているため、左折車両による歩行者の巻き込み事故を防ぐことができる。
【００３７】
また、図５において、今、歩行者の出発位置を５４、目的位置を５５とした場合、歩行者は、道路２を渡るときに、交差点１０に近づきながら斜めに渡ることができるので、その歩行距離を短くすることができる。また、出発位置を５４、目的位置を５６とした場合には、歩行者は、道路２を渡るとき、道路２に対して直角に移動して最短距離をとって渡ることができるので、その場合でも歩行距離を短くすることができる。
【００３８】
図６には、本発明による横断歩道の更に他の実施形態が示されている。
この横断歩道３７は、交差点１０と反対側の一側３７ａが、道路に対して直角をなし、交差点１０方向の他側３７ｂが、道路に対して斜めとなるように形成されている。そして、車両が交差点を追加したときに車両の通行側となる方の、交差点１０の角部と横断歩道３７との距離Ａが、それと反対側の交差点の角部と横断歩道との距離Ｂに対して長くなっている。
【００３９】
この実施形態においても、上記横断歩道３７の、左折してくる車両の進行方向に位置する側が、交差点から離れるように形成されているため、左折車両による歩行者の巻き込み事故を防ぐことができる。
【００４０】
また、図６において、今、歩行者の出発位置を５４、目的位置を５５とした場合、歩行者は、道路２を渡るときに、交差点１０に近づきながら斜めに渡ることができるので、その歩行距離を短くすることができる。また、出発位置を５４、目的位置を５６とした場合には、歩行者は、道路２を渡るとき、道路２に対して直角に移動して最短距離をとって渡ることができるので、その場合でも歩行距離を短くすることができる。
【００４１】
図７は、車両が右側通行とされている国において、本発明を適用した実施形態が示されている。この横断歩道３１ａでは、道路の右側を移動してくる車両が右折する際に、歩行者を巻き込むことを防止することができる。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両がその国の法律で定められた通行側に曲がる際に、曲がった先の道路の通側となる方の、交差点の角部から横断歩道までの距離が長く設定されているので、車両の運転者が横断歩道を渡る歩行者を視認しやすく、歩行者においても車両の死角範囲に入ることが少なくなるため、巻き込み事故を防止することができる。また、車両が交差点を通過した際に車両の通行側とならない方の、交差点の角部から横断歩道までの距離前記距離は短く設定されているので、歩行者は、少なくとも道路の一側においては、交差点から長く歩いてから横断歩道を渡る必要がなくなり、歩行者の歩く距離をできるだけ短くして利便性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による横断歩道の一実施形態を示す説明図である。
【図２】同横断歩道における車両の停車位置を示す説明図である。
【図３】本発明による横断歩道の他の実施形態を示す説明図である。
【図４】同横断歩道において、所定のルートをとった場合の歩行者が歩く距離を示す説明図である。
【図５】本発明による横断歩道の更に他の実施形態を示す説明図である。
【図６】本発明による横断歩道の更に他の実施形態を示す説明図である。
【図７】本発明による横断歩道の更に他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
１、２ 道路
１０ 交差点
１１，１２，１３，１４ 交差点の角部
２０ 大型車両
２１ 車両
３０ 従来の横断歩道
３１、３１ａ、３５、３６、３７ 横断歩道
３２ 道路に対してほぼ直角に形成された領域
３３ 道路に対して斜めに形成された領域
３４ 特許文献１記載の横断歩道
４０ 運転者の死角範囲
４１ 歩行者
４２ 歩行者が道路に対して斜めに形成された領域を渡る際の視認範囲
４３ 歩行者が道路に対してほぼ直角に形成された領域を渡る際の視認範囲[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pedestrian crossing for pedestrians and the like provided near an intersection of roads.
[0002]
[Prior art]
When a vehicle turns at an intersection to a traffic side (for example, the left side in Japan) defined by the law of the country, a blind spot range that cannot be visually recognized by a side mirror or the like occurs on the side of the vehicle. The blind spot range is particularly wide in vehicles such as large vehicles and trailers that have a long overall body length. For this reason, in a pedestrian crossing installed near an intersection, there are many accidents that involve pedestrians and the like when the vehicle turns the intersection to the traffic side defined by the law of the country.
[0003]
In order to solve the above-mentioned problem, Japanese Patent Application Laid-Open Publication No. H11-163873 discloses a pedestrian crossing installed at an intersection of roads, in which the distance from the corner of the intersecting road to the pedestrian crossing is longer than the entire length of a large car or trailer. A sidewalk is disclosed. According to this, a pedestrian crosses the front of a large car that turns right and left completely in a straight line, so that the pedestrian does not enter the blind spot of the driver, thereby preventing an accident involving the pedestrian.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Laid-Open No. Sho 57-114811
[Problems to be solved by the invention]
In the pedestrian crossing described in Patent Document 1, the distance from the corner of the intersection to the pedestrian crossing must be ensured to be equal to or greater than the entire length of a large vehicle or a trailer.
[0006]
Therefore, when a pedestrian crosses from one side of the road to the other side as compared with a conventional pedestrian crossing installed near the intersection, the pedestrian moves because the pedestrian crossing is installed farther from the intersection. The distance increases and the convenience of pedestrians is impaired.
[0007]
In addition, when the vehicle stops at the intersection, the driver must stop at a position distant from the intersection, which may make it difficult for the driver of the vehicle to grasp the road conditions near the intersection.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to provide a pedestrian crossing that can prevent a spill accident when a vehicle turns to a traffic side defined by the law of the country, and that is also convenient for pedestrians and drivers. Is to do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention relates to a pedestrian crossing displayed to cross from one side of a road to the other side at a predetermined distance from a corner of a road intersection, The distance from the corner of the intersection to the pedestrian crossing is different from the distance from the corner of the intersection on the other side of the road to the pedestrian crossing, and the distance between the vehicle and the crossing side when the vehicle passes through the intersection. A pedestrian crossing is provided wherein the distance is set longer than the distance on the other side.
[0010]
According to the invention described above, when the vehicle turns to the traffic side defined by the law of the country, the distance from the corner of the intersection to the pedestrian crossing, which is the side of the road where the vehicle turns, is set long. Therefore, the driver of the vehicle can easily recognize the pedestrian crossing the pedestrian crossing, and the pedestrian is less likely to enter the blind spot of the vehicle.
[0011]
In addition, since the distance from the corner of the intersection to the pedestrian crossing, which is not on the side of the vehicle when the vehicle passes through the intersection, is set to be short, pedestrians must be at least on one side of the road This eliminates the need to walk a long distance from an intersection before crossing a pedestrian crossing, so that the walking distance of a pedestrian can be shortened as much as possible and convenience can be achieved.
[0012]
According to a preferred aspect of the present invention, the pedestrian crossing is divided into at least two regions along a direction crossing the road, and a region adjoining one road end is formed substantially at right angles to the road, and The area in contact with the road end is formed diagonally toward the direction away from the intersection, and the diagonally formed area is formed on the side that is on the traffic side of the vehicle when the vehicle passes through the intersection. I have.
[0013]
According to the above aspect, since the vehicle that stops before the intersection stops on the opposite side to the side on which the vehicle passes when the vehicle passes through the intersection, the pedestrian crossing relatively approaches the intersection and the It is formed substantially at right angles. Therefore, the vehicle can be stopped at a position relatively close to the intersection, and the advantage that the driver can easily grasp the road condition near the intersection is obtained.
[0014]
Further, when the pedestrian crosses the pedestrian crossing, the direction of the pedestrian's viewing angle changes between a region formed substantially at right angles to the road and a region formed at an angle to the road. Therefore, pedestrians can easily understand the road conditions.
[0015]
According to a further preferred aspect of the present invention, when the vehicle passes through the intersection, the distance on the traffic side is 3 to 10 m, and the distance on the other side is 0 to 5 m. According to this, the effect as described above can be obtained more reliably.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the text, turning to the traffic side defined by the law of the country refers to, for example, turning left in Japan and turning right when vehicles such as the United States drive right.
[0017]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2 show one embodiment of a crosswalk according to the present invention.
[0018]
In this embodiment, a road 1 and a road 2 intersect to form an intersection 10. 11 to 14 in the figure indicate four corners of the intersection 10. A pedestrian crossing 31 of the present invention is formed at a predetermined distance from the corners 11 to 14 of the intersection 10.
[0019]
The pedestrian crossing 31 is divided into two regions along the direction crossing the road, one region 32 is formed substantially at right angles to the road, and the other region 33 is formed obliquely to the road. I have. The other area 33 is provided on a side that is on the traffic side of the vehicle when the vehicle passes through the intersection, and is formed obliquely in a direction away from the intersection 10 as approaching the road edge.
[0020]
As a result, with respect to the distance B between the portion where the region 32 perpendicular to the road contacts the road edge and the portion B where the region 33 oblique to the road contacts the road edge, The distance A to the corner of the intersection where the vehicle is traveling is longer.
[0021]
In this case, the distance A is preferably 3 to 10 m, and the distance B is preferably 0 to 5 m. AB is preferably 2 to 10 m.
[0022]
In FIG. 1, reference numeral 41 denotes a pedestrian who crosses the pedestrian crossing 31; the pedestrian's view range when crossing the obliquely formed area 33 is 42; and the pedestrian when crossing the almost perpendicularly formed area 32 is 42. Is indicated by reference numeral 43. Further, a state is shown in which a vehicle 21 travels from the left end of the road 1 and a large towing vehicle 20 such as a trailer traveling from the road 2 turns left at the intersection 10. In addition, reference numeral 30 in FIG. 1 indicates a conventional crosswalk by a virtual line.
[0023]
In this case, the heavy vehicle 20 turns left so as to draw a curve on the circumference starting from the corner 12 of the intersection 10. At this time, a blind spot range 40 is generated, which is a range in which the driver of the large vehicle 20 cannot see at all even if a side mirror or the like is used. Therefore, in the conventional pedestrian crossing 30, when a pedestrian crosses the pedestrian crossing and enters the blind spot area 40 of the driver of the large-sized vehicle 20, an entrainment accident occurs.
[0024]
When the large vehicle 20 makes a left turn at the corner 12 of the intersection 10, the pedestrian crossing 31 of the present invention is the obliquely formed area 33 on the traffic side of the vehicle. Away from part 12. For this reason, the pedestrian 41 does not enter the blind spot area 40, and it is possible to effectively prevent the entanglement accident.
[0025]
Further, as another effect, when the pedestrian 41 starts to cross the road from the obliquely formed region 33 side, the visibility range 42 of the pedestrian 41 becomes oblique toward the intersection 10 with respect to the road 33. Therefore, it is easy to grasp the operation of the large vehicle 20 turning left. When the pedestrian 41 moves to the area 32 formed at a substantially right angle in the center of the road 1, the traveling direction is changed to almost a right angle with respect to the road 1, so that the visibility range is changed to 43. I do. In this case, the pedestrian 41 can easily grasp the vehicle 21 on the left side.
[0026]
As described above, it becomes easy to visually recognize the large vehicle 20 turning left when crossing the obliquely formed region 33, and visually recognize the left vehicle 21 when crossing the region 32 formed at right angles. As a result, the pedestrian 41 can cross more safely than the conventional crosswalk. This is particularly useful when the traffic signal is changing while the road is wide and crossing a crosswalk.
[0027]
In FIG. 2, reference numeral 34 denotes a pedestrian crossing described in Patent Literature 1 for preventing entanglement by virtual lines. The distance between the pedestrian crossing 34 and the intersection corner 12 is set to be substantially the same as the area 33 formed obliquely with respect to the road.
[0028]
In this case, when the vehicle stops in front of the pedestrian crossing and waits for a signal, as is clear from FIG. 2, the stop position at the pedestrian crossing 34 of Patent Document 1 is 22, and the pedestrian at the pedestrian crossing 31 of this embodiment is 22. The stop position is as shown in FIG. In this way, the pedestrian crossing 31 of this embodiment can be stopped closer to the intersection 10, and the driver can easily grasp the road condition near the intersection 10.
[0029]
3 and 4 show another embodiment of the crosswalk according to the present invention.
The pedestrian crossing 35 of this embodiment is formed obliquely to the road over the entire width of the road. Then, the distance A between the intersection contacting the road edge and the intersection on the traffic side of the vehicle passing through the intersection is longer than the distance B between the intersection contacting the road end and the intersection on the opposite side. . The preferred ranges of the distances A and B are as described above.
[0030]
Also in this embodiment, since the side of the pedestrian crossing 35 located in the traveling direction of the vehicle turning left is formed so as to be away from the intersection, it is possible to prevent a pedestrian from being involved by a left-turn vehicle.
[0031]
The pedestrian crossing 34 described in Patent Literature 1 is indicated by imaginary lines in FIG. Now, in the case where the pedestrian proceeds from the lower right of the road 2 toward the intersection 10, crosses the road 2, turns left at the intersection 10, and proceeds on the left side of the road 1, the departure position of the pedestrian is 50 and the destination position is Is set to 51. In this case, the moving path when using the pedestrian crossing 35 of the present invention is indicated by a solid line 52, and the moving path when using the pedestrian crossing 34 described in Patent Document 1 is indicated by a broken line 53.
[0032]
In such a case, as apparent from FIG. 4, the moving distance when crossing using the pedestrian crossing 35 of the present invention is greater than the moving distance when crossing using the pedestrian crossing 34 of Patent Document 1. It is shorter and pedestrian convenience is improved.
[0033]
Further, in the case where the pedestrian goes straight ahead at the intersection 10 from the lower right side of the road 2, the starting position of the pedestrian is 50a and the destination position is 51a. In this case, the moving path when using the crosswalk 35 of the present invention is indicated by a solid line 52a, and the moving path when using the crosswalk 34 described in Patent Document 1 is indicated by a broken line 53a.
[0034]
Also in this case, as is apparent from FIG. 4, the traveling distance when crossing using the pedestrian crossing 35 of the present invention is greater than the traveling distance when crossing using the pedestrian crossing 34 of Patent Document 1. It is shorter and pedestrian convenience is improved.
[0035]
FIG. 5 shows still another embodiment of the crosswalk according to the present invention.
The pedestrian crossing 36 is divided into at least two regions 32 and 33 along the direction crossing the road as shown in FIG. In the area 32, one side close to the corner of the intersection is perpendicular to the road, and the other side is also formed from the side perpendicular to the road. The area 33 is close to the corner of the intersection. One side is formed diagonally to the road, and the other side is formed perpendicular to the road. As a result, the distance A between the portion where the region 33 contacts the road end and the corresponding corner 12 of the intersection is smaller than the distance B between the portion where the region 32 contacts the road end and the corresponding corner 11 of the intersection. Is getting longer.
[0036]
Also in this embodiment, since the side of the pedestrian crossing 36 located in the traveling direction of the vehicle turning left is formed so as to be away from the intersection, it is possible to prevent a pedestrian from being involved by a left-turn vehicle.
[0037]
In FIG. 5, if the pedestrian's departure position is 54 and the destination position is 55, the pedestrian can cross diagonally while approaching the intersection 10 when crossing the road 2. The distance can be shortened. If the departure position is 54 and the destination position is 56, the pedestrian can move at right angles to the road 2 and take the shortest distance when crossing the road 2. However, the walking distance can be shortened.
[0038]
FIG. 6 shows still another embodiment of the crosswalk according to the present invention.
The pedestrian crossing 37 is formed such that one side 37a opposite to the intersection 10 forms a right angle to the road, and the other side 37b in the direction of the intersection 10 is oblique to the road. The distance A between the corner of the intersection 10 and the pedestrian crossing 37, which is on the side of the vehicle when the vehicle adds the intersection, becomes the distance B between the corner of the opposite intersection and the pedestrian crossing. On the other hand, it is longer.
[0039]
Also in this embodiment, since the side of the pedestrian crossing 37 located in the traveling direction of the vehicle turning left is formed so as to be away from the intersection, it is possible to prevent a pedestrian from being involved by a left-turn vehicle.
[0040]
In FIG. 6, if the pedestrian's departure position is 54 and the destination position is 55, the pedestrian can cross diagonally while approaching the intersection 10 when crossing the road 2. The distance can be shortened. If the departure position is 54 and the destination position is 56, the pedestrian can move at right angles to the road 2 and take the shortest distance when crossing the road 2. However, the walking distance can be shortened.
[0041]
FIG. 7 shows an embodiment to which the present invention is applied in a country where vehicles travel on the right. The pedestrian crossing 31a can prevent a pedestrian from getting involved when a vehicle traveling on the right side of the road makes a right turn.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the vehicle turns to the traffic side specified by the law of the country, from the corner of the intersection to the pedestrian crossing, which is the side of the road ahead of the turn Is set to be long, so that the driver of the vehicle can easily see the pedestrian crossing the pedestrian crossing, and the pedestrian is less likely to enter the blind spot of the vehicle, thereby preventing a spill accident. . In addition, since the distance from the corner of the intersection to the pedestrian crossing, which is not on the side of the vehicle when the vehicle passes through the intersection, is set to be short, pedestrians must be at least on one side of the road This eliminates the need to walk a long distance from an intersection before crossing a pedestrian crossing, so that the walking distance of a pedestrian can be shortened as much as possible to improve convenience.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing one embodiment of a pedestrian crossing according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a stop position of a vehicle on the crosswalk.
FIG. 3 is an explanatory view showing another embodiment of the crosswalk according to the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a walking distance of a pedestrian when a predetermined route is taken on the crosswalk.
FIG. 5 is an explanatory view showing still another embodiment of the crosswalk according to the present invention.
FIG. 6 is an explanatory view showing still another embodiment of the pedestrian crossing according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view showing still another embodiment of the pedestrian crossing according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 2 Road 10 Intersection 11, 12, 13, 14 Corner of intersection 20 Large vehicle 21 Vehicle 30 Conventional pedestrian crossing 31, 31a, 35, 36, 37 Crosswalk 32 Area formed substantially at right angles to the road 33 A region formed obliquely with respect to a road 34 A pedestrian crossing 40 described in Patent Literature 1 A blind spot range 41 of a driver Pedestrian 42 A visible range 43 when a pedestrian crosses an area formed diagonally to a road Range when a person crosses an area formed almost at right angles to the road
