【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床束ベース部の構造及び構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば住宅、事務所等の建物において、床下の土間に床束を設置する場合に、床束の設置される部分は床を支えるに充分な耐力を備えたものにしておく必要がある。
【０００３】
そのため、従来より、図５（イ）に示すように、床束の設置される床束ベースコンクリート部５１の高さ寸法を一般土間コンクリート部５２の肉厚寸法よりも大きくして床束ベース部５１を補強し、かつ、床束ベース部５１の上面を一般土間コンクリート部５２の上面から例えば３０ｍｍ程度突出させるようにすることが行われている。その場合の床束ベースコンクリート部５１の高さ寸法は例えば２５０ｍｍであり、一般土間コンクリート部５２の厚さ寸法は６０ｍｍである。
【０００４】
また、図５（ロ）に示すように、厚さ寸法が例えば１５０ｍｍのコンクリート床スラブ５３を採用する仕様とし、一般土間部と床束ベース部とで肉厚寸法を同じにする場合もある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図５（イ）に示す前者の床束ベース補強仕様では、床束ベース部５１の上面が一般土間コンクリート部５２の上面よりも突出して、段差があるため、床束ベース部５１のコンクリートの打設と、一般土間部５２のコンクリートの打設とを個別に行わなければならず、コンクリートの打設が２工程になって工期に長期間を要するという問題があった。また、床束ベース部５１の型枠を取り外してから一般土間部５２のコンクリートの打設を行わなければならず、型枠の取り外しが厄介であるという問題もあった。
【０００６】
一方、図５（ロ）に示す後者の床スラブ仕様では、使用するコンクリート５４のボリュームが大きくなり、鉄筋５５の量も多くなるから、コストが高くつくという問題があった。
【０００７】
また、床束ベース部を含む土間部全体の重量が無用に大きくなりすぎるため、特に、軟弱地盤などにおいて基礎として杭５６を用いた基礎５７を採用し、床スラブ５３の重量が基礎杭５６に伝えられるような構造である場合に、基礎杭５６の負担が大きくなってしまうという問題があった。
【０００８】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、床束の設置される部分に床を支えるに充分な耐力をもたせることができるという前提において、コンクリートや鉄筋の使用量を少なく抑えてコスト的な有利性を発揮することができ、しかも、工期を短縮することができる床束ベース部の構造及び構築方法を提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、床束のベースとなる床束ベースコンクリート部の高さ寸法が一般土間コンクリート部の肉厚寸法よりも大きく、かつ、床束ベース部の上面が一般土間コンクリート部の上面と同じ高さ位置に位置していることを特徴とする床束ベース部の構造によって解決される。
【００１０】
この構造では、床束のベースとなる床束ベースコンクリート部の高さ寸法が一般土間コンクリート部の肉厚寸法よりも大きく設定されているから、床束の設置される部分に床を支えるに充分な耐力をもたせることができ、それでいて、コンクリートや鉄筋の使用量を少なく抑えてコスト的な有利性を発揮することができる。
【００１１】
しかも、床束ベース部の上面が一般土間コンクリート部の上面と同じ高さ位置に位置しているので、床束ベース部のコンクリートの打設と、一般土間部のコンクリートの打設を併せて１工程で行うことができ、また、床束ベース部のコンクリート打設用の型枠の取外しも必要でなくなり、工期を短縮することができる。
【００１２】
また、上記の課題は、上記の床束ベース部の構築方法であって、床束ベースコンクリート部を形成する部分の地盤を掘削し、そこに上端開放のチャンネル状捨型枠を設置し、該捨型枠の外側面に土砂を埋め戻し、捨型枠へのコンクリートの打込みと一般土間部へのコンクリートの打込みとを併せて行うことで、床束ベースコンクリート部と一般土間コンクリート部とを形成することを特徴とする床束ベース部の構築方法によって同様に解決される。
【００１３】
基礎が杭基礎からなり、床束ベースコンクリート部が梁状に延び、床束ベースコンクリート部の重量が杭に伝えられるようになされている場合は、主として床束ベースコンクリート部の重量が杭に伝えられるだけで、床スラブ仕様の場合に比べて、杭の負担を軽くすることができる。
【００１４】
また、上面側に床束ベースコンクリート部を示す標示が設けられている場合は、床束の設置において、床束ベース部の存在する位置や領域を目視にして特定することができる。
【００１５】
更に、上面側の一般土間コンクリート部との境界部分にひび割れ誘発目地部が設けられている場合は、変断面となるこの境界部分のコンクリートのひび割れを目地部が誘発することでひび割れの広がりを防いで美観良好なものにすることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１７】
実施形態の床束ベース部の構造を示す図１において、１はコンクリートの布基礎、２は一般土間コンクリート部、３は床束のベースとなる床束ベースコンクリート部である。
【００１８】
布基礎１は、その下部の地盤に鋼管等からなる鋼杭４が打ち込まれ、この鋼杭４に布基礎１の荷重が伝わるように備えられて杭基礎に構成されていると共に、図１（ロ）及び図４に示すように、床束ベースコンクリート部３は、梁状に延ばされ、その端部が、布基礎１のフーチング部１ａ上に支承され、床束ベースコンクリート部３の重量が基礎杭４に伝えられるようになされている。図４において、波線が床束ベースコンクリート部３の中心線をあらわしている。
【００１９】
上記の床束ベースコンクリート部３は、図１（イ）に示すように、その高さ寸法が一般土間コンクリート部２の肉厚寸法よりも大きく設定されると共に、床束ベースコンクリート部３の上面が、一般土間コンクリート部２の上面と同じ高さ位置に位置するように構成されている。具体的には、一般土間コンクリート部２の肉厚寸法が例えば６０ｍｍに、床束ベースコンクリート部３の高さ寸法が例えば２２０ｍｍに設定される。
【００２０】
また、一般土間コンクリート部２と床束ベースコンクリート部３との上面高さ位置は同じであるため、床束ベースコンクリート部３の位置や領域を目視にて特定できるように、それらの境界部にはひび割れ誘発目地棒５による標示が設けられている。
【００２１】
上記の床束ベース部３の構築は、次のようにして行うことができる。即ち、布基礎１の施工を終えたのち、図２（イ）（ロ）に示すように、床束ベースコンクリート部を形成する部分の地盤６を掘削し、掘削溝７内に、防蟻シート８を介して、上端開放のチャンネル状捨型枠９を設置する。この捨型枠９としては、例えば金属製の網状の型枠、例えばメッシュ型枠などが用いられてよい。そして、型枠９内にスペーサー１０を介して鉄筋１１を設置し、型枠９の外側面に土砂を埋め戻す。
【００２２】
しかる後、図３（ハ）に示すように、型枠９内へのコンクリート１３の打込みと一般土間部へのコンクリート１３の打込みとを併せて行い、図３（ニ）に示すように、コンクリート１３が固まる前に、床束ベースコンクリート部３と左右の一般土間コンクリート部２，２との境界部分においてコンクリート１３にひび割れ誘発目地棒５，５を上部が露出するように埋込み状態に差し込む。そして、コンクリート１３の養生硬化後、図１に示すように、床束ベースコンクリート部３と一般土間コンクリート部２とが形成される。この状態で、捨型枠９はコンクリートの下方に埋込み状態となり、外から視認されることはなく、型枠９を残したままでありながら、きれいな仕上がりが得られる。
【００２３】
このように、上記の構造では、床束ベースコンクリート部３の高さ寸法が一般土間コンクリート部２の肉厚寸法よりも大きく設定されているから、床束の設置される部分に床を支えるに充分な耐力をもたせることができ、それでいて、コンクリート１３や鉄筋１１の使用量を少なく抑えてコスト的な有利性を発揮することができる。
【００２４】
しかも、床束ベースコンクリート部３の上面が一般土間コンクリート部２の上面と同じ高さ位置に位置しているので、上記のように、床束ベース部３のコンクリートの打設と、一般土間部２のコンクリートの打設を併せて１工程で行うことができ、また、床束ベース部３のコンクリート打設用の型枠９の取外しも必要でなくなり、短工期で施工を行うことができる。
【００２５】
また、上記の実施形態では、基礎が杭４を備えた布基礎１からなり、床束ベースコンクリート部３の重量が杭４に伝えられるようになされているが、基礎杭４には主として床束ベースコンクリート部３の重量が伝えられるだけで、従来の床スラブ仕様の場合に比べて、杭４の負担を軽くすることができる。
【００２６】
更に、床束ベースコンクリート部３の上面が一般土間コンクリート部２の上面と同じ高さ位置に位置する構成において、上面側に床束ベースコンクリート部３を示す目地棒５，５が備えられているので、床束の設置において、床束ベース部３の存在する位置や領域を目視にして容易に特定することができると共に、変断面となるこれらの部分のコンクリートのひび割れを目地棒５，５部分が誘発することで、ひび割れの広がりを防いで美観良好なものにすることができる。
【００２７】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、基礎が杭を用いた杭基礎である場合を示しているが、杭無しのコンクリート布基礎であってもよいし、コンクリート布基礎に限らず、各種の連続基礎であってもよい。また、上記の実施形態では、床束ベースコンクリート部３が梁状の連続式のものである場合を示しているが、独立式のものであってもよい。
【００２８】
また、上記の実施形態では、床束ベースコンクリート部３と一般土間コンクリート部２との境界部に目地棒５，５を設置してひび割れ誘発目地部を形成した場合を示しているが、そのような目地棒によるひび割れ誘発目地部に代え、コンクリート１３の硬化後にコンクリートに溝切りをし、その目地溝をひび割れ誘発目地部としたものであってもよい。また、本実施形態では、ひび割れ誘発目地部を床束ベースコンクリート部を示す標示として兼用した場合を示しているが、ひび割れ誘発目地部を省略し、罫書きなどによるその他の各種態様の標示がなされていてもよい。また、標示は、床束ベースコンクリート部を示しうるものであればよく、床束ベースコンクリート部３の中心部に一本備えさせるようにしてもよいし、床束ベースコンクリート部３の上面部のみを一般土間コンクリート部と異なる色に着色するような態様のものであってもよい。
【００２９】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、床束の設置される部分に床を支えるに充分な耐力をもたせることができ、それでいて、コンクリートや鉄筋の使用量を少なく抑えてコスト的な有利性を発揮することができ、しかも、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態の床束ベース部の構造を示すもので、図（イ）は断面図、図（ロ）は図（イ）のＩ−Ｉ線断面図である。
【図２】図（イ）（ロ）はそれぞれ図３の（ハ）（ニ）と共に、床束ベース部の構築方法を順次に示す断面図である。
【図３】図（ハ）（ニ）はそれぞれ図２の（イ）（ロ）と共に、床束ベース部の構築方法を順次に示す断面図である。
【図４】実施形態の床束ベース部が適用される基礎全体の平面図である。
【図５】図（イ）（ロ）はそれぞれ従来構造を示す断面図である。
【符号の説明】
１…コンクリート布基礎（基礎）
２…一般土間コンクリート部
３…床束ベースコンクリート部
４…杭
５…ひび割れ誘発目地棒（標示）
９…捨型枠
１３…コンクリート[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure and a construction method of a floor bundle base portion.
[0002]
[Prior art]
For example, in a building such as a house or an office, when a floor bundle is installed between soil under the floor, it is necessary that a portion where the floor bundle is installed has sufficient strength to support the floor.
[0003]
Therefore, conventionally, as shown in FIG. 5 (a), the height of the floor bundle base concrete portion 51 on which the floor bundle is installed is made larger than the thickness of the general soil concrete portion 52, and The reinforcement of the base 51 and the upper surface of the floor bundle base portion 51 project from the upper surface of the general interstitial concrete portion 52 by, for example, about 30 mm. In this case, the height of the floor bundle base concrete part 51 is, for example, 250 mm, and the thickness of the general soil concrete part 52 is 60 mm.
[0004]
Further, as shown in FIG. 5B, the concrete floor slab 53 having a thickness of, for example, 150 mm may be used, and the thickness of the general soil portion and the floor bundle base may be the same.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the former floor bundle base reinforcement specification shown in FIG. 5A, the upper surface of the floor bundle base portion 51 protrudes from the upper surface of the general interstitial concrete portion 52, and there is a step. Has to be performed separately from the casting of the concrete in the general soil section 52, and there is a problem that the concrete placing is performed in two steps and a long construction period is required. In addition, concrete must be cast in the general interstitial portion 52 after the formwork of the floor bundle base portion 51 is removed, and there is a problem that the formwork removal is troublesome.
[0006]
On the other hand, in the latter floor slab specification shown in FIG. 5B, the volume of the concrete 54 to be used is large and the amount of the reinforcing bar 55 is large, so that there is a problem that the cost is high.
[0007]
In addition, since the weight of the entire soil portion including the floor bundle base portion becomes unnecessarily large, the foundation 57 using the pile 56 is adopted as a foundation especially in soft ground, and the weight of the floor slab 53 is reduced to the foundation pile 56. In the case where the structure can be transmitted, there is a problem that the burden on the foundation pile 56 is increased.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and has been made on the premise that a portion on which a floor bundle is installed can have sufficient strength to support a floor. It is an object of the present invention to provide a structure and a method of constructing a floor bundle base portion capable of exhibiting significant advantages and shortening the construction period.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The above problem is that the height of the floor bundle base concrete portion which is the base of the floor bundle is larger than the thickness of the general soil concrete portion, and the upper surface of the floor bundle base portion is the same as the upper surface of the general soil concrete portion. The problem is solved by the structure of the floor bundle base portion, which is located at the height position.
[0010]
In this structure, the height of the floor bundle base concrete part, which is the base of the floor bundle, is set to be larger than the wall thickness dimension of the general slab concrete part, so that it is sufficient to support the floor on the part where the floor bundle is installed. However, it is possible to reduce the amount of concrete and reinforcing steel used, and to exert a cost advantage.
[0011]
Moreover, since the upper surface of the floor bundle base portion is located at the same height position as the upper surface of the general soil concrete portion, the casting of the concrete of the floor bundle base portion and the concrete of the general soil portion are combined. It can be performed in the process, and it is not necessary to remove the formwork for placing concrete on the floor bundle base portion, and the construction period can be shortened.
[0012]
In addition, the above-described problem is a method of constructing the above-mentioned floor bundle base portion, in which a portion of a ground forming a floor bundle base concrete portion is excavated, and a channel-shaped formwork having an open upper end is installed there. Backfilling earth and sand on the outer surface of the discarded formwork and forming concrete into the discarded formwork and concrete into the general soil section to form a floor bundle base concrete section and a general concrete section The present invention is also similarly solved by a method of constructing a floor bundle base portion characterized by the following.
[0013]
When the foundation consists of a pile foundation, the floor bundle base concrete part extends in a beam shape, and the weight of the floor bundle base concrete part is transmitted to the pile, the weight of the floor bundle base concrete part is mainly transmitted to the pile. The load on the pile can be reduced as compared with the case of the floor slab specification.
[0014]
In the case where a sign indicating the floor bundle base concrete portion is provided on the upper surface side, it is possible to visually identify the position and area where the floor bundle base portion exists when installing the floor bundle.
[0015]
Furthermore, when a crack-inducing joint is provided at a boundary portion with the general interstitial concrete portion on the upper surface side, the joint portion prevents the concrete from cracking at the boundary portion having a variable cross section, thereby preventing the spread of the crack. The appearance can be improved.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
In Fig. 1 showing the structure of the floor bundle base portion of the embodiment, 1 is a concrete cloth foundation, 2 is a general soil concrete portion, and 3 is a floor bundle base concrete portion serving as a floor bundle base.
[0018]
The cloth foundation 1 is configured such that a steel pile 4 made of a steel pipe or the like is driven into the ground at the lower part thereof, and is provided so that the load of the cloth foundation 1 is transmitted to the steel pile 4. As shown in (b) and FIG. 4, the floor bundle base concrete portion 3 is extended in a beam shape, and its end is supported on the footing portion 1a of the cloth foundation 1, and the weight of the floor bundle base concrete portion 3 is obtained. Is transmitted to the foundation pile 4. In FIG. 4, a wavy line represents a center line of the floor bundle base concrete portion 3.
[0019]
As shown in FIG. 1A, the floor bundle base concrete portion 3 is set to have a height dimension larger than the thickness of the general soil concrete portion 2 and the upper surface of the floor bundle base concrete portion 3. Are arranged at the same height position as the upper surface of the general interstitial concrete portion 2. Specifically, the thickness of the general soil concrete section 2 is set to, for example, 60 mm, and the height of the floor bundle base concrete section 3 is set to, for example, 220 mm.
[0020]
In addition, since the height of the upper surface of the general slab concrete section 2 and that of the floor bundle base concrete section 3 are the same, the boundary and the position of the floor bundle base concrete section 3 are specified so that they can be visually identified. Is marked by a crack-inducing joint bar 5.
[0021]
The construction of the floor bundle base portion 3 can be performed as follows. That is, after the construction of the cloth foundation 1 is completed, as shown in FIGS. 2A and 2B, the ground 6 at the portion forming the floor bundle base concrete portion is excavated, and the termite control sheet is inserted into the excavation groove 7. 8, a channel-shaped frame 9 with an open upper end is installed. As the scrap mold 9, for example, a metal net-like mold, for example, a mesh mold may be used. Then, the reinforcing bar 11 is set in the form 9 via the spacer 10, and the outer surface of the form 9 is backfilled with earth and sand.
[0022]
Thereafter, as shown in FIG. 3 (c), the concrete 13 is poured into the formwork 9 and the concrete 13 is poured into the general soil portion, and as shown in FIG. Before the concrete 13 is hardened, the crack-inducing joint bars 5, 5 are inserted into the concrete 13 at the boundary between the floor bundle base concrete portion 3 and the left and right general soil concrete portions 2, 2 so that the upper portions are exposed. Then, after curing and hardening of the concrete 13, as shown in FIG. 1, the floor bundle base concrete portion 3 and the general soil concrete portion 2 are formed. In this state, the discarded formwork 9 is embedded below the concrete, and is not visually recognized from the outside, and a beautiful finish can be obtained while the formwork 9 is left.
[0023]
As described above, in the above-described structure, the height of the floor bundle base concrete portion 3 is set to be larger than the thickness of the general soil concrete portion 2, so that the floor is supported on the portion where the floor bundle is installed. Sufficient proof stress can be provided, and yet, the use of the concrete 13 and the reinforcing bar 11 can be reduced to achieve cost advantages.
[0024]
Moreover, since the upper surface of the floor bundle base concrete portion 3 is located at the same height position as the upper surface of the general soil concrete portion 2, as described above, the concrete of the floor bundle base portion 3 is cast and the general soil portion is removed. 2 can be performed in a single step, and the removal of the concrete casting form 9 of the floor bundle base 3 is not required, and the construction can be performed in a short construction period.
[0025]
Further, in the above embodiment, the foundation is made of the cloth foundation 1 provided with the piles 4 and the weight of the floor bundle base concrete portion 3 is transmitted to the piles 4. Only by transmitting the weight of the base concrete portion 3, the load on the pile 4 can be reduced as compared with the case of the conventional floor slab specification.
[0026]
Further, in a configuration in which the upper surface of the floor bundle base concrete portion 3 is located at the same height position as the upper surface of the general soil concrete portion 2, joint bars 5, 5 indicating the floor bundle base concrete portion 3 are provided on the upper surface side. Therefore, in the installation of the floor bundle, the position and area where the floor bundle base portion 3 exists can be easily identified by visual observation, and the cracks in the concrete of these portions having the irregular cross section can be reduced by the joint bars 5 and 5. , The spread of cracks can be prevented and the appearance can be improved.
[0027]
Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this, and various changes can be made without departing from the spirit of the invention. For example, in the above-described embodiment, the case where the foundation is a pile foundation using piles is shown, but a concrete cloth foundation without piles may be used. There may be. Further, in the above embodiment, the case where the floor bundle base concrete section 3 is a beam-shaped continuous type is shown, but it may be an independent type.
[0028]
Further, in the above-described embodiment, a case is shown in which the joint rods 5 and 5 are installed at the boundary between the floor bundle base concrete section 3 and the general soil concrete section 2 to form a crack-inducing joint. Instead of the crack-inducing joints with the joint rods, the concrete may be grooved after the concrete 13 has hardened, and the joint grooves may be used as the crack-inducing joints. Further, in the present embodiment, the case where the crack-inducing joint portion is also used as the mark indicating the floor bundle base concrete portion is shown, but the crack-inducing joint portion is omitted, and other various forms of marking such as marking are performed. May be. The marking may be any as long as it can indicate the floor bundle base concrete part, and one mark may be provided at the center of the floor bundle base concrete part 3, or only the upper surface part of the floor bundle base concrete part 3 may be provided. May be colored in a different color from that of the general soil concrete portion.
[0029]
【The invention's effect】
Since the present invention is as described above, the portion where the floor bundle is installed can have sufficient strength to support the floor, and the amount of concrete and reinforcing steel used can be reduced to reduce cost. Properties can be exhibited, and the construction period can be shortened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the structure of a floor bundle base portion according to an embodiment. FIG. 1A is a cross-sectional view, and FIG. 1B is a cross-sectional view taken along line II of FIG.
FIGS. 2A and 2B are cross-sectional views sequentially showing a method of constructing a floor bundle base portion, together with FIGS. 3C and 3D.
FIGS. 3 (c) and 3 (d) are cross-sectional views sequentially showing a method of constructing the floor bundle base portion together with FIGS. 2 (a) and 2 (b).
FIG. 4 is a plan view of the entire foundation to which the floor bundle base of the embodiment is applied.
FIGS. 5A and 5B are cross-sectional views each showing a conventional structure.
[Explanation of symbols]
1: Concrete cloth foundation (foundation)
2 ... General soil concrete part 3 ... Floor bundle base concrete part 4 ... Pile 5 ... Crack-inducing joint bar (marked)
9: Disposable formwork 13: Concrete
