【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は特定の植物抽出物を含有するサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤に関する。本発明のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤は優れたサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果を有し、かつ安全性に優れたものである。
【０００２】
【従来の技術】
皮膚のしみ、そばかす等の色素沈着は、ホルモンの異常分泌、紫外線や炎症性の刺激等により、表皮色素細胞内メラニン産生情報伝達経路が活性化し、メラニン産生主要酵素であるチロシナーゼの産生、活性発現が亢進した結果、メラニンが表皮に過剰に沈着するため生ずる。
【０００３】
このようなしみ、そばかすを防ぐ手段として、メラニン産生主要酵素であるチロシナーゼの活性を阻害する物質が従来用いられてきた。具体的にはチロシナーゼ活性発現に必須である銅イオンを捕捉することを作用機序とするコウジ酸、エラグ酸等を配合してなるクリーム、ローション等の局所への塗布や、基質チロシンと類似構造を有し、チロシナーゼ競合阻害剤として働くハイドロキノン誘導体、レゾルシノール誘導体等を配合してなるクリーム、ローション等の局所への塗布、あるいは上記以外の作用機序を有する物としては、メラニン前駆体であるドーパキノンをドーパに還元することをメラニン産生抑制機序とするＬ−アスコルビン酸の投与が行われてきた。
【０００４】
前記の物質は産生されたチロシナーゼに対して、またはチロシナーゼ活性発現により産生されたドーパキノンに作用するものであり、チロシナーゼ産生そのものを阻害するものではなかった。そのため、効果自体およびその持続性が弱いという難点があった。また、Ｌ−アスコルビン酸に関しては原体および基剤中での安定性が悪く、しみ、そばかすを十分に防ぐ効果を得るためには大量の投与が必要とされている。
【０００５】
近年、植物抽出液中に含有される各種の活性成分が注目されている。多くの植物に含有されるポリフェノール類の抗酸化作用を始めとして、抗腫瘍作用等様々の作用が報告されている。美白作用を有する植物抽出液もさまざまなものが探索されている。
美白効果を有する植物として、従来より金桜子、営実、地楡、ユキノシタなどが知られているが、これらの植物抽出液もまたチロシナーゼ活性を阻害することをその作用機序としたものであり、美白作用およびその持続性は満足できるものではなかった。
一方、情報伝達経路に作用し、メラニンの産生自身を阻害する物質として、一酸化窒素経路阻害作用を有するかきょく、プロテインカイネースＣ経路阻害作用を有するカミツレ等が報告されている。しかしながらこれらの伝達経路はメラニン産生への関与が低く、顕著なメラニン産生阻害を得ることは困難であり、より優れた植物抽出薬効剤の開発が期待されていた。
本出願人はバラ科のセイヨウバラがサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）の産生を阻害して美白作用を有することをすでに見出している（例えば、特許文献１参照。）。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００２−２９９５９号公報（段落［００２１］〜［００３８］）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上記事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特定の植物およびその抽出物にメラニン産生への関与が高いアデニレートサイクレース経路阻害効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、シクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ、シクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ、シソ科 Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ、ユキノシタ科 Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａ、ウルシ科 Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ、ビワモドキ科 Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ、カンラン科 Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａ、シナノキ科 Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓ、ミソハギ科 Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａ、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓ、アリノトウグサ科 Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａ、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ、ヤシ科 Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ、マメ科 Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎ、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓ、マメ科 Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａ、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａ、パンヤ科 Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ、フジウツギ科 Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａ、アカネ科 Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ、アカネ科 Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ、アカネ科 Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓ、ツツジ科 Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ、モクセイ科 Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉ、トウダイグサ科 Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ、ユリ科 Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａ、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａから選ばれる１種または２種以上の植物、またはこれらの溶媒抽出物を有効成分として含有することを特徴とするサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
本発明において用いられるシクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ（別名：ミロバラン）、シクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ（別名：セイタカミロバラン）、シソ科 Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ（別名：メボウキ、バジル，バジリコ）、ユキノシタ科 Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａ、ウルシ科 Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ（別名：カシューナット）、ビワモドキ科 Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ（別名：ビワモドキ）、カンラン科 Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａ、シナノキ科 Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓ、ミソハギ科 Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａ、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ（別名：ホソバセンナ）、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓ、アリノトウグサ科 Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａ、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ（別名：インドボダイジュ、テンジクボダイジュ）、ヤシ科 Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ（別名：ビンロウ）、マメ科 Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎ、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ（別名：ベンガルボダイジュ）、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓ、マメ科 Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａ、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａ、パンヤ科 Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ（別名：キワタ、インドキワタノキ）、フジウツギ科 Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａ、 アカネ科 Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ（別名：ガンビールノキ）、アカネ科 Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ（別名：キャッツクロー）、アカネ科 Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓ、ツツジ科 Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ（別名：ネジキ）、モクセイ科 Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉ、トウダイグサ科 Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ（別名：キダチコミカンソウ）、ユリ科 Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａ、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａは、生のままでも乾燥したものでも使用することができるが、使用性、製剤化等の点から乾燥粉末あるいは溶媒抽出物として用いることが好ましい。
【００１０】
それぞれの植物の好ましい使用部位は次の通りである。
即ち、シクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ（別名：ミロバラン）については果実、シクンシ科 Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ（別名：セイタカミロバラン）については果実、シソ科 Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ（別名：メボウキ、バジル，バジリコ）については種子、ユキノシタ科 Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａについては根茎、ウルシ科 Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ（別名：カシューナット）については樹皮、ビワモドキ科 Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ（別名：ビワモドキ）については樹皮、カンラン科 Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａについては樹皮、シナノキ科 Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓについては樹皮、ミソハギ科 Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａについては葉または花、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ（別名：ホソバセンナ）については葉、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓについては果実、アリノトウグサ科 Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａについては種子、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ（別名：インドボダイジュ、テンジクボダイジュ）については樹皮、ヤシ科ビンロウ属 Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ（別名：ビンロウ）については種子、マメ科 Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎについては樹皮、クワ科 Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ（別名：ベンガルボダイジュ）については樹皮、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓについては幹、マメ科 Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａについては樹皮または樹脂、マメ科 Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａについては樹皮、パンヤ科 Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ（別名：キワタ、インドキワタノキ）については花、フジウツギ科 Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａについては葉、アカネ科 Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ（別名：ガンビールノキ）については枝または樹皮、アカネ科 Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ（別名：キャッツクロー）については樹皮、アカネ科 Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓについては葉、ツツジ科 Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ（別名：ネジキ）については葉、モクセイ科 Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉについては樹皮、トウダイグサ科 Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ（別名：キダチコミカンソウ）については全草、ユリ科 Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａについては枝、ブナ科 Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａについては木の芯を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【００１１】
上記各植物の溶媒抽出物は常法により得ることができ、例えば、抽出溶媒とともに浸漬または加熱還流した後、濾過し濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒類等を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。上記溶媒で抽出して得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮したエキスを吸着法、例えばイオン交換樹脂あるいは活性炭を用いて不純物を除去あるいは脱色したものや、ポーラスポリマー（例えばアンバーライトＸＡＤ−２）のカラムにて吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したものも使用することができる。また分配法、例えば水／酢酸エチルで抽出した抽出物等も用いられる。
【００１２】
このようにして得た上記植物抽出物は、安全性が高く、優れたサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果を有する。サイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）はプロテインキナーゼＡを活性化させる作用があり、メラニン産生に関与するほか、アドレナリンやグルカゴン等の血糖上昇ホルモンによるグリコーゲンやホスホリラーゼの活性化作用や、心筋の弛緩及び平滑筋の収縮作用を媒介するなど、標的細胞内の特定酵素の生成や代謝調節に関与すると共に、物質輸送や分泌といった細胞の機能、細胞の増殖や分化などにも関与する物質である。
【００１３】
上記植物抽出物をサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤として皮膚外用剤に配合して用いる場合、外用剤全量中に乾燥重量として０．０００００１〜５．０質量％配合するのが好ましく、より好ましくは０．００００１〜３．０質量％、特に好ましくは０．００００１〜１．０質量％である。
【００１４】
上記植物抽出物を皮膚外用剤に配合して用いる場合、これら抽出物に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば油分、湿潤剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、防腐剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【００１５】
前項の紫外線吸収剤としては、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸ナトリウム、ベンゾトリアゾリルブチルフェノールスルホン酸ナトリウム、メチレンビス−ベンゾトリアゾイルテトラメチルブチルフェノール等のベンゾフェノン誘導体、パラメトキシ桂皮酸オクチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−２−エチルヘキサン酸グリセリル、イソペンチルトリメトキシ桂皮酸トリシロキサン等のメトキシ桂皮酸誘導体、ウロカニン酸、４−ｔｅｒｔ−４’−メトキシジベンゾイルメタン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、フェニルベンジイミダゾールスルホン酸等を必要に応じて適宜配合することができる。
【００１６】
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属イオン封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンＣ、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、レゾルシノール、エラグ酸、カミツレ抽出物等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類等も適宜配合することができる。
【００１７】
また、本発明のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤は、外皮に適用される化粧料、医薬品、医薬部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も、皮膚に適用できるものであればいずれでもよく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
【００１８】
また、本発明のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤の使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーションの他、メーキャップ化粧料、芳香化粧料、浴用剤等に用いることができる。
なお、上記の剤型および使用形態に本発明のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤がとり得る形態が限定されるものではない。
【００１９】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例によってなんら限定されるものでない。なお、配合量はすべて質量％である。
【００２０】
実施例に先立ち、本発明の植物抽出物のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果について、試験方法と評価方法について説明する。
【００２１】
［試験方法および評価方法］
１．試料の調製
（１）Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ 抽出物
Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ の果実５８０ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｃｈｅｂｕｌａ 抽出物１９５．３ｇを得た。
【００２２】
（２）Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ 抽出物
Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ の果実６１９ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ ｂｅｌｅｒｉｃａ 抽出物１０６．１ｇを得た。
【００２３】
（３）Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ 抽出物
Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ の種子２００ｇを、メタノールを１Ｌ用いて加温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｌｉｃｕｍ 抽出物８．４ｇを得た。
【００２４】
（４）Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａ 抽出物
Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａ の根茎４６００ｇを、メタノールを９Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｂｅｒｇｅｎｉａ ｃｉｌｉａｔａ 抽出物３３１．７ｇを得た。
【００２５】
（５）Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ 抽出物
Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ の樹皮２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて加温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ａｎａｃａｒｄｉｕｍ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｅ 抽出物４４．６ｇを得た。
【００２６】
（６）Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ 抽出物
Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ の樹皮１００ｇを、メタノールを０．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｄｉｌｌｅｎｉａ ｉｎｄｉｃａ 抽出物２．１ｇを得た。
【００２７】
（７）Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａ 抽出物
Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａ の樹皮２００ｇを、メタノールを１Ｌ用いて加温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｂｏｓｗｅｌｌｉａ ｓｅｒｒａｔａ 抽出物１０．１ｇを得た。
【００２８】
（８）Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓ 抽出物
Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓ の樹皮２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｇｒｅｗｉａ ｓａｌｕｔａｒｉｓ 抽出物２．２ｇを得た。
【００２９】
（９）Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａ 抽出物
Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａ の葉２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｗｏｏｄｆｏｒｄｉａ ｆｌｏｒｉｂｕｎｄａ 抽出物２９．５ｇを得た。
【００３０】
（１０）Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ 抽出物
Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ の葉２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｃａｓｓｉａ ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ 抽出物１２．２ｇを得た。
【００３１】
（１１）Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓ 抽出物
Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓ の果実２００ｇを、メタノールを１Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｆｉｃｕｓ ｒｉｂｅｓ 抽出物６．４ｇを得た。
【００３２】
（１２）Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａ 抽出物
Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａ の種子５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｇｕｎｎｅｒａ ｍａｃｒｏｐｈｙｌｌａ 抽出物９３．０ｇを得た。
【００３３】
（１３）Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ 抽出物
Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ の樹皮２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｆｉｃｕｓ ｒｅｌｉｇｉｏｓａ 抽出物４３．９ｇを得た。
【００３４】
（１４）Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ 抽出物
Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ の種子５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ａｒｅｃａ ｃａｔｅｃｈｕ 抽出物２６．７ｇを得た。
【００３５】
（１５）Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎ 抽出物
Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎ の樹皮５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｓｔｒｙｐｈｌｉｎｏｄｅｎｄｒｏｎ ｂａｒｂａｔｉｍａｎ 抽出物３７．６ｇを得た。
【００３６】
（１６）Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ 抽出物
Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ の樹皮２００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｆｉｃｕｓ ｂｅｎｇａｌｅｎｓｉｓ 抽出物２５．２ｇを得た。
【００３７】
（１７）Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓ 抽出物
Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓ の幹５４２ｇを、メタノールを１．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｑｕｅｒｃｕｓ ｂｒａｃｈｙｓｔａｃｈｙｓ 抽出物１６．０ｇを得た。
【００３８】
（１８）Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａ 抽出物
Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａ の樹脂１００ｇを、メタノールを１Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ａｃａｃｉａ ｆｏｒｎｅｎｓｉａ 抽出物２９．７ｇを得た。
【００３９】
（１９）Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａ 抽出物
Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａ の樹皮５００ｇを、メタノールを３Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｃａｓｓｉａ ｆｉｓｔｕｌａ 抽出物７７．０ｇを得た。
【００４０】
（２０）Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ 抽出物
Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ の花１００ｇを、メタノールを２Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｓａｌｍａｌｉａ ｍａｌａｂａｌｉｃａ 抽出物８．４ｇを得た。
【００４１】
（２１）Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａ 抽出物
Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａ の葉５１４ｇを、メタノールを３Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｂｕｄｄｌｅｊａ ｃｏｒｄａｔａ 抽出物４７．３ｇを得た。
【００４２】
（２２）Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ 抽出物
Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ の枝５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｕｎｃａｒｉａ ｇａｍｂｉｒ 抽出物３３０．２ｇを得た。
【００４３】
（２３）Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ 抽出物
Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ の樹皮５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｕｎｃａｒｉｎａ ｔｏｍｅｎｔｏｓａ 抽出物１２．５ｇを得た。
【００４４】
（２４）Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓ 抽出物
Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓ の葉５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｃａｐｉｒｏｎａ ｄｅｃｏｒｔｉｃａｎｓ 抽出物１２７．１ｇを得た。
【００４５】
（２５）Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ 抽出物
Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ の葉５００ｇを、メタノールを３Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｌｙｏｎｉａ ｏｖａｌｉｆｏｌｉａ 抽出物５１．０ｇを得た。
【００４６】
（２６）Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉ 抽出物
Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉ の樹皮５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｍａｙｔｅｎｕｓ ｋｒｕｋｏｖｉｉ 抽出物１１．０ｇを得た。
【００４７】
（２７）Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ 抽出物
Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ の全草５００ｇを、メタノールを７．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｐｈｙｌｌａｎｔｈｕｓ ｎｉｒｕｒｉ 抽出物２７．３ｇを得た。
【００４８】
（２８）Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａ 抽出物
Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａ の枝５５２ｇを、メタノールを３Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｓｍｉｌａｘ ａｒｉｓｔｏｌｏｃｈｉａｅｆｏｌｉａ 抽出物４５．８ｇを得た。
【００４９】
（２９）Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａ 抽出物
Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａ の木の芯５２９ｇを、メタノールを２．５Ｌ用いて室温抽出し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮し、Ｑｕｅｒｃｕｓ ｍｅｘｉｃａｎａ 抽出物６４．７ｇを得た。
【００５０】
上記各植物抽出物を７０％エタノールに濃度２質量％となるよう溶解して、植物抽出物含有溶液とした。これら植物抽出物含有溶液を希釈して濃度を調整し、これを試料溶液として用い、以下の実験を行った。
【００５１】
２．サイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果測定
マウス由来のＢ１６メラノーマ培養細胞を１２ウェルプレートに播種し、１０％ＦＢＳを含むダルベッコＭＥＭ培地でＣＯ２インキュベーター（９５％空気、５％二酸化炭素）内、３７℃の条件下で培養した。培養２４時間後に培地を吸引し、メラノサイト刺激ホルモン（α―ＭＳＨ、０．１ｎＭ）、および試料溶液を終濃度１０−１〜１０−３質量％（抽出乾燥物換算濃度）になるように添加した無血清培地を加えた。３０分間インキュベート後、培地を除去し、ＴＥバッファーにて細胞を集め、１．５ｍＬマイクロチューブに移し、煮沸した後、この液中のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）量をサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）測定キット（アマシャム社製）を用いて測定した。また、参考例として、バラ科（Ｒｏｓａｃｅａｅ）バラ属（Ｒｏｓａ）に属するノバラ（Ｒｏｓａ ｃａｎｉｎａ Ｌ．）抽出物（エタノール抽出）についても、上記と同様の試験を行った。植物抽出物を添加していない試料（コントロール；７０％エタノール）と比較し、下記判定基準により評価した。結果を表１に示す。
【００５２】
（判定基準）
○：コントロールに比べサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害作用に優れる。
△：コントロールに比べサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤作用にやや優れる。
×：サイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害作用なし。
【００５３】
【表１】
【００５４】
以下に、種々の剤型の本発明によるサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤の配合例を、実施例として説明する。なお、植物抽出物の配合量は、乾燥残分量である。
【００５５】
実施例１ バニシングクリーム
（製法）
（１５）に（４）、（６）〜（１０）を加え、加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（３）、（５）、（１１）〜（１４）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、バニシングクリームを得た。
【００５６】
実施例２ 中性クリーム
（製法）
（１７）に（９）〜（１２）、（１６）を加え加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（８）、（１３）〜（１５）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、中性クリームを得た。
【００５７】
実施例３ コールドクリーム
（製法）
（１３）に（８）、（１０）、（１１）および（１２）を加え、加熱溶解して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（７）、（９）、（１４）〜（１７）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相をかきまぜながら徐々の加え、反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、コールドクリームを得た。
【００５８】
実施例４ 栄養クリーム
（製法）
（２）、（３）、（５）を５０℃に昇温した後、（４）、（１０）を加え完全に溶解した油相パーツに（１）を加えて均一に分散を行ったものに、（１２）へ（６）、（７）、（８）、（１１）を溶解させた水相パーツを５０℃に加温して添加を行い、ＨＭにて均一分散した後、室温まで冷却し、油中水型乳化組成物を得た。
【００５９】
実施例５ 乳液
（製法）
（１７）と（１０）に、（１６）および（７）を加温溶解し、さらに（６）、（８）、（９）、（１１）〜（１３）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（５）、（１４）、（１５）、（１８）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６０】
実施例６ 乳液
（製法）
（１７）と（１０）に、（１６）および（７）を加温溶解し、さらに（６）、（８）、（９）、（１１）〜（１３）、（１５）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（５）、（１４）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６１】
実施例７ 乳液
（製法）
（１５）に（１３）を加熱溶解し、さらに（１４）、（５）〜（１０）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（４）、および（１１）、（１２）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６２】
実施例８ 乳液
（製法）
（１２）に（７）、（９）および（１０）、（１６）を加え、加熱溶解して７０℃に保った（水相）。また、（６）に（１１）を加えて溶解した（アルコール相）。一方、（１）〜（５）、（８）（１３）、（１４）、（１５）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した。これをかきまぜながらアルコール相を加えた。その後かきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６３】
実施例９ 乳液
（製法）
（１７）と（９）に、（１５）、（１６）および（６）を溶解し、さらに（５）、（７）、（８）、（１０）〜（１２）、（１４）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（４）および（１３）、（１８）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６４】
実施例１０ 乳液
（製法）
（１６）に（９）、（１１）〜（１４）を加え、加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（８）、（１０）、（１５）、（１７）〜（２０）を混合し、加熱溶解して７０℃に保った（油相）。油相をかきまぜながら、この油相に水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００６５】
実施例１１ 乳液
（製法）
（１）〜（８）を溶解し（油相）、（９）〜（１６）を溶解し（水相）、油相に水相を添加し、乳化し、乳液を得た。
【００６６】
実施例１２ 乳液
（製法）
溶解した（Ｂ）相に、溶解した（Ａ）相を添加し、乳化後、（Ｃ）相で中和し、乳液を得た。
【００６７】
実施例１３ ゼリー
（製法）
（１４）に（１１）、（５）、（３）および（８）を均一に溶解した（水相）。一方、（１）に（２）、（４）、および（６）、（７）、（１２）、（１３）を溶解し、これを水相に添加した。次いで（９）、（１０）で中和させ増粘して、ゼリーを得た。
【００６８】
実施例１４ ピールオフ型パック
（製法）
８０℃にて水相を調製し、５０℃に冷却した。次いで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合し、放冷する。
【００６９】
実施例１５ 粉末入りパック
（製法）
室温にて水相を均一に調製した。ここに、室温にて調製したアルコール相を加し、均一に混合して粉末入りパックを得た。
【００７０】
実施例１６ 吸水軟膏
（製法）
（８）に（６）、（７）を加え、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（５）を７０℃にて混合溶解した（油相）。水相に油相を添加し、ホモミキサーで均一に乳化後、冷却し、吸水軟膏を得た。
【００７１】
実施例１７ 化粧水
（製法）
水相およびアルコール相をそれぞれ均一溶解後、アルコール相を水相に添加し、均一に混合した。
【００７２】
実施例１８ 化粧水
（製法）
水相およびアルコール相をそれぞれ均一に溶解後、アルコール相を水相に添加し、均一に混合した。
【００７３】
実施例１９ バニシングクリーム
（製法）
（１５）に（４）、（６）〜（１０）を加え、加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（３）、（５）、（１１）〜（１４）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、バニシングクリームを得た。
【００７４】
実施例２０ 中性クリーム
（製法）
（１７）に（９）〜（１２）、（１６）を加え加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（８）、（１３）〜（１５）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、中性クリームを得た。
【００７５】
実施例２１ コールドクリーム
（製法）
（１３）に（８）、（１０）、（１１）および（１２）を加え、加熱溶解して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（７）、（９）、（１４）〜（１７）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相をかきまぜながら徐々の加え、反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、コールドクリームを得た。
【００７６】
実施例２２ 栄養クリーム
（製法）
（２）、（３）、（５）を５０℃に昇温した後、（４）、（１０）を加え完全に溶解した油相パーツに（１）を加えて均一に分散を行ったものに、（１２）へ（６）、（７）、（８）、（１１）を溶解させた水相パーツを５０℃に加温して添加を行い、ＨＭにて均一分散した後、室温まで冷却し、油中水型乳化組成物を得た。
【００７７】
実施例２３ 乳液
（製法）
（１７）と（１０）に、（１６）および（７）を加温溶解し、さらに（６）、（８）、（９）、（１１）〜（１３）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（５）、（１４）、（１５）、（１８）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００７８】
実施例２４ 乳液
（製法）
（１７）と（１０）に、（１６）および（７）を加温溶解し、さらに（６）、（８）、（９）、（１１）〜（１３）、（１５）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（５）、（１４）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００７９】
実施例２５ 乳液
（製法）
（１５）に（１３）を加熱溶解し、さらに（１４）、（５）〜（１０）を溶解して、７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（４）、および（１１）、（１２）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００８０】
実施例２６ 乳液
（製法）
（１２）に（７）、（９）および（１０）、（１６）を加え、加熱溶解して７０℃に保った（水相）。また、（６）に（１１）を加えて溶解した（アルコール相）。一方、（１）〜（５）、（８）（１３）、（１４）、（１５）を混合し、加熱融解して７０℃に保った（油相）。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した。これをかきまぜながらアルコール相を加えた。その後かきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００８１】
実施例２７ 乳液
（製法）
（１６）に（９）、（１１）〜（１４）を加え、加熱して７０℃に保った（水相）。一方、（１）〜（８）、（１０）、（１５）、（１７）〜（２０）を混合し、加熱溶解して７０℃に保った（油相）。油相をかきまぜながら、この油相に水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化後、よくかきまぜながら３０℃まで冷却し、乳液を得た。
【００８２】
実施例２８ 乳液
（製法）
（１）〜（８）を溶解し（油相）、（９）〜（１６）を溶解し（水相）、油相に水相を添加し、乳化し、乳液を得た。
【００８３】
実施例２９ 乳液
（製法）
溶解した（Ｂ）相に、溶解した（Ａ）相を添加し、乳化後、（Ｃ）相で中和し、乳液を得た。
【００８４】
上記実施例１〜２９のサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤はいずれもサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果試験において優れた効果が認められた。
【００８５】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、優れたサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害効果を有する安全性の高いサイクリックＡＭＰ（ｃＡＭＰ）産生阻害剤が提供される。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cyclic AMP (cAMP) production inhibitor containing a specific plant extract. The cyclic AMP (cAMP) production inhibitor of the present invention has an excellent cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect and is excellent in safety.
[0002]
[Prior art]
Pigmentation, such as skin spots and freckles, is caused by abnormal secretion of hormones, ultraviolet rays, inflammatory stimuli, etc., which activates the melanin production signaling pathway in epidermal pigment cells, and produces and expresses tyrosinase, the main enzyme of melanin production. Is caused by excessive deposition of melanin on the epidermis.
[0003]
As means for preventing such spots and freckles, substances that inhibit the activity of tyrosinase, which is a major enzyme for producing melanin, have been conventionally used. Specifically, topical application of creams and lotions containing kojic acid, ellagic acid, etc., whose mechanism of action is to capture copper ions essential for tyrosinase activity expression, and a structure similar to the substrate tyrosine A topical application of creams, lotions and the like, which contain a hydroquinone derivative, a resorcinol derivative, etc., which acts as a tyrosinase competition inhibitor, or a substance having an action mechanism other than the above, dopaquinone which is a melanin precursor The administration of L-ascorbic acid has been carried out with the mechanism of suppressing melanin production by reducing to Dopa.
[0004]
The above substances act on the produced tyrosinase or on dopaquinone produced by expressing the tyrosinase activity, and do not inhibit the tyrosinase production itself. Therefore, there was a disadvantage that the effect itself and its persistence were weak. In addition, L-ascorbic acid has poor stability in the drug substance and the base, and a large amount of L-ascorbic acid is required to obtain an effect of sufficiently preventing spots and freckles.
[0005]
In recent years, various active ingredients contained in plant extracts have been receiving attention. Various actions such as an antitumor action, including an antioxidant action of polyphenols contained in many plants, have been reported. A variety of plant extracts having a whitening effect have been searched for.
As a plant having a whitening effect, conventionally, Sakurako, Yomi, Jiyu, Sakinoshita, and the like, these plant extracts also have a mechanism of action that inhibits tyrosinase activity, The whitening effect and its persistence were not satisfactory.
On the other hand, as substances that act on the signal transduction pathway and inhibit melanin production itself, syrup having a nitric oxide pathway inhibiting action, chamomile having a protein kinase C pathway inhibiting action, and the like have been reported. However, these transmission pathways have a low involvement in melanin production, and it is difficult to obtain remarkable inhibition of melanin production. Therefore, development of better plant extract medicinal agents has been expected.
The present applicant has already found that the rose of the family Rosaceae has a whitening effect by inhibiting the production of cyclic AMP (cAMP) (for example, see Patent Document 1).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-29959 (paragraphs [0021] to [0038])
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors have conducted intensive studies in view of the above circumstances, and as a result, have found that specific plants and extracts thereof have a high adenylate cyclase pathway inhibitory effect, which is highly involved in melanin production, and complete the present invention. Reached.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is combretaceae Terminalia chebula, combretaceae Terminalia Belerica, Labiatae Ocimum Basillicum, Saxifragaceae Bergenia ciliata, Anacardiaceae Anacardium occidentale, dilleniaceae Dillenia indica, Burseraceae Boswellia serrata, Tiliaceae Grewia salutaris, Lythraceae Woodfordia floribunda, Leguminosae Cassia angustifolia, Mulberry Ficus ribes, Arinocephaea Gunnera macrophylla, Mulberry Ficus religiosa, Palmaceae Areca catechu, Legume Stryphrin dendron barbatiman, Moraceae Ficus bengalensis, Fagaceae Quercus brachystachys, legume Acacia fornensia, legumes Cassia fistula, bombacaceae Salmalia malabalica, Fujiutsugi Department of Buddleja cordata, Rubiaceae Uncaria gambir, Rubiaceae Uncarina tomentosa, Rubiaceae Capirona decorticans, Ericaceae Lyonia ovalifolia, Lentinaceae Maytenus krukovii, Euphorbiaceae Phyllanthus niruri, Lily Smilux aristolochiaefolia, Fagaceae Quercus mexicana Is one or more plants or cyclic AMP (cAMP) production inhibitor characterized by containing these solvents extract as an active ingredient, barrel.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Terminaria chebula (alias: mirobaran), terminaceae Terminaria belerica (alias: Seika mirobalan), Lamiaceae Ocimum basilicum (alias: Mebuki, basil, basilicoceae) (Alias: cashew nut), loquatiaceae Dillenia indica (alias: loquatia), lanternaceae Boswellia serrata, lindenaceae Grewia salutaris, scorpionaceae family: Woodfordia floridae, sect. s, Arino spurge family Gunnera macrophylla, mulberry family Ficus religiosa (alias: Indian bodied, stag beetle), coconut palm Areca catechu (alias: betel wax), legume family Stryphrinda genba, var. Brachystachys, legumes Acacia fornensia, legumes Cassia fistula, panicaceae Salmaria malabalica (alias: Kiwata, Indian crocodile), Phyllodaceae Buddleja acnae, Ubiaceae abb. omentosa (also known as cat's claw), Rubiaceae Capirona decorticans, azalea family Lyonia ovalifolia (aka: threading), Oleaceae Maytenus krukovii, Euphorbiaceae Phyllanthus niruri (aka: frutescens Phyllanthus urinaria), Liliaceae Smilax aristolochiaefolia, Fagaceae Quercus mexicana is, Raw or dried products can be used, but it is preferable to use them as dry powders or solvent extracts from the viewpoints of usability, formulation and the like.
[0010]
Preferred sites of use for each plant are as follows.
That is, for the beetle family Terminaria chebula (also called milobalane), fruits, for the beetle family Terminaria belerica (also called Seika mirobalan), fruits, and for the Labiatae family Ocimum basilicum (also known as Mebuki, basil, and basilicog), seeds are used. Rhizome for Ciliata, Bark for Anacardium occidentale (Also known as Cashew Nut), Bark for Dilenia indica (Alternative name: Biwamodoki), Bark for Citridaceae, Bark for Botanaceae Boswellia serrata, and Barkaceae for the genus Boswellia serrata, Woodfordia floribunda For leaves and flowers, for the legume Cassia angustifolia (alias: Hosovasenna), leaves, for the mulberry family, Ficus ribes, fruits; for the Arinocephalidaceae Gunnera macrophylla, seeds; for the mulberry family, Ficus religiosa (alias: Aceridae) Acacatechu (Acacia catechu) is a seed for the betel wax, a bark for the leguminous Stryphlinodendron barbataman, a bark for the mulberry family Ficus bengalensis (also known as the bengalbodaiju), and a barnaceae for the family Quericaena for the family Beechacea. About the bark or Fats, Legumes Cassia fistula is a bark, Panaceae Salmaria malabalica (alias: Kiwata, Indian crocodile) is a flower, Buddleja Buddleja cordata is a leaf, Rubiaceae is a tree of the family Rubiaceae, and Uncaria is a gambir tree. Rubiaceae Uncarina tomentosa (also known as cats claw) is bark, Rubiaceae Capirona decorticans is a leaf, ericaceae Lyonia ovalifolia (also known as Nejiki) is a leaf, and Oleaceae Maytenus rikusa is a member of the family Phytaceae. About whole plant, lily family S Branch for ilax aristolochiaefolia, it is preferred to use a core of wood for Fagaceae Quercus mexicana, may use other sites.
[0011]
The solvent extract of each of the above plants can be obtained by a conventional method. For example, it can be obtained by immersing or heating under reflux with an extraction solvent, followed by filtration and concentration. As the extraction solvent, any solvent can be used as long as it is a solvent usually used for extraction. For example, water, methanol, ethanol, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, alcohols such as glycerin, hydrous alcohols, chloroform And organic solvents such as dichloroethane, carbon tetrachloride, acetone, ethyl acetate and hexane, etc., can be used alone or in combination. The extract obtained by extraction with the above-mentioned solvent is used as it is, or a concentrated extract is subjected to an adsorption method, for example, a substance obtained by removing or decoloring impurities using an ion exchange resin or activated carbon, or a porous polymer (eg, Amberlite XAD-2). After adsorption by a column, elution with methanol or ethanol and concentration can also be used. In addition, a partitioning method, for example, an extract extracted with water / ethyl acetate and the like are also used.
[0012]
The plant extract thus obtained is highly safe and has an excellent cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect. Cyclic AMP (cAMP) has an action of activating protein kinase A, and is involved in melanin production. In addition, it activates glycogen and phosphorylase by blood glucose-elevating hormones such as adrenaline and glucagon, and relaxes the heart muscle and smooth muscle. It is a substance that mediates contractile action and is involved in the production and metabolic regulation of specific enzymes in target cells, and is also involved in cell functions such as substance transport and secretion, cell proliferation and differentiation, and the like.
[0013]
When the plant extract is used as a cyclic AMP (cAMP) production inhibitor in an external preparation for skin, it is preferably used in an amount of 0.000001 to 5.0% by mass as a dry weight in the total amount of the external preparation, and more preferably. Is 0.00001 to 3.0% by mass, particularly preferably 0.00001 to 1.0% by mass.
[0014]
When the plant extract is used in combination with a skin external preparation, in addition to these extracts, within the range not impairing the effects of the present invention, other components usually used in skin external preparations such as cosmetics and pharmaceuticals, for example, An oil, a wetting agent, an ultraviolet absorber, an antioxidant, a surfactant, a preservative, a humectant, a fragrance, water, alcohol, a thickener, and the like can be appropriately compounded as necessary.
[0015]
Examples of the ultraviolet absorbent described in the preceding paragraph include 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, sodium 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfonate, sodium benzotriazolylbutylphenolsulfonate, and methylenebis-benzotriazoyltetramethylbutylphenol. Benzophenone derivatives, octyl paramethoxycinnamate, glyceryl mono-2-ethylhexanoate diparamethoxycinnamate, methoxycinnamic acid derivatives such as isopentyltrimethoxycinnamate trisiloxane, urocanic acid, 4-tert-4'-methoxydibenzoylmethane , Bis-ethylhexyloxyphenol methoxyphenyl triazine, ethylhexyl triazone, phenylbenzimidazole sulfonic acid and the like can be appropriately compounded as necessary. .
[0016]
Furthermore, disodium edetate, trisodium edetate, sodium citrate, sodium polyphosphate, sodium metaphosphate, sequestering agents such as gluconic acid, caffeine, tannin, verapamil, tranexamic acid and its derivatives, licorice extract, Other drugs such as grabradine, various crude drugs, tocopherol acetate, glycyrrhizic acid and derivatives or salts thereof, vitamin C, magnesium ascorbate phosphate, glucoside ascorbate, arbutin, kojic acid, resorcinol, ellagic acid, chamomile extract, etc. Whitening agents, sugars such as glucose, fructose, mannose, sucrose, trehalose and the like can also be appropriately blended.
[0017]
In addition, the cyclic AMP (cAMP) production inhibitor of the present invention can be widely applied to cosmetics, pharmaceuticals, quasi-drugs and the like, particularly preferably applied to cosmetics, which are applied to the outer skin. The mold may be any as long as it can be applied to the skin, and may be a solution system, a solubilizing system, an emulsifying system, a powder dispersing system, a water-oil two-layer system, a water-oil-powder three-layer system, an ointment, a gel, or an aerosol. Any dosage form is applied.
[0018]
The form of use of the cyclic AMP (cAMP) production inhibitor of the present invention is also optional. For example, in addition to facial cosmetics and foundations such as lotions, emulsions, creams, and packs, makeup cosmetics, aromatic cosmetics, and baths Agent and the like.
The form that the cyclic AMP (cAMP) production inhibitor of the present invention can take is not limited to the above dosage form and use form.
[0019]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the technical scope of the present invention is not limited by these examples. In addition, all compounding amounts are mass%.
[0020]
Prior to the examples, test methods and evaluation methods for the cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect of the plant extract of the present invention will be described.
[0021]
[Test method and evaluation method]
1. Preparation of Sample (1) Extract of Terminalia chebula Extract 580 g of fruit of Terminalia chebula was extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 195.3 g of a Terminaria chebula extract.
[0022]
(2) Terminaria belerica extract 619 g of Fruit of Terminaria belerica was extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 106.1 g of a Terminaria belerica extract.
[0023]
(3) Ocimum basilicum extract 200 g of Ocimum basilicum seeds were warm-extracted with 1 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 8.4 g of Ocimum basilicum extract.
[0024]
(4) Bergenia ciliata extract 4600 g of Rhizome of Bergenia ciliata was extracted at room temperature with 9 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 331.7 g of a Bergenia cliata extract.
[0025]
(5) Anacardium occidentale extract 200 g of bark of Anacardium occidentale was warm-extracted with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 44.6 g of Anacardium occipentale extract.
[0026]
(6) Dillenia indica extract 100 g of Dillenia indica bark was extracted at room temperature with 0.5 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 2.1 g of Dillenia indica extract.
[0027]
(7) Boswellia serrata extract 200 g of bark of Boswellia serrata was warm-extracted with 1 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 10.1 g of Boswellia serrata extract.
[0028]
(8) Grevia salutaris extract 200 g of the bark of Grevia salutaris was extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 2.2 g of Grevia salutaris extract.
[0029]
(9) Woodfordia floribunda extract 200 g of Woodfordia floribunda leaves were extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 29.5 g of Woodfordia floribunda extract.
[0030]
(10) Cassia angustifolia extract 200 g of Cassia angustifolia leaves were extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 12.2 g of Cassia angustifolia extract.
[0031]
(11) Ficus ribes extract 200 g of fruit of Ficus ribes was extracted at room temperature with 1 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 6.4 g of a Ficus ribes extract.
[0032]
(12) Gunnera macrophylla extract 500 g of seeds of Gunnera macrophylla extract were extracted at room temperature using 7.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 93.0 g of Gunnera macrophylla extract.
[0033]
(13) Ficus religiosa extract 200 g of bark of Ficus religiosa extract was extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 43.9 g of a Ficus religiosa extract.
[0034]
(14) Areca catech extract 500 g of Aca catech seeds were extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 26.7 g of an Areca catechu extract.
[0035]
(15) Stryphlinodendron barbatiman Extract 500 g of bark of the extract, Stryphlinodendron barbatiman, was extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 37.6 g of a Stryphlinodendron barbatiman extract.
[0036]
(16) Ficus bengalensis extract 200 g of bark of Ficus bengalensis extract was extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 25.2 g of a Ficus bengalensis extract.
[0037]
(17) Quercus brachystachys extract 542 g of the stem of Quercus brachystachys was extracted at room temperature with 1.5 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 16.0 g of Quercus brachystachys extract.
[0038]
(18) Acacia fornensia extract 100 g of Acacia fornensia resin was extracted at room temperature with 1 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 29.7 g of Acacia fornensia extract.
[0039]
(19) Cassia fistula extract 500 g of bark of Cassia fistula was extracted at room temperature with 3 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 77.0 g of Cassia fistula extract.
[0040]
(20) Salmalia malabalica extract 100 g of Salmalia malabalica flowers were extracted at room temperature with 2 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 8.4 g of a Salmalia malabalica extract.
[0041]
(21) Buddleja corddata extract 514 g of leaves of Buddleja corddata were extracted at room temperature with 3 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 47.3 g of Buddleja corddata extract.
[0042]
(22) Uncaria gambir extract 500 g of branches of Uncaria gambir were extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 330.2 g of Uncaria gambir extract.
[0043]
(23) Uncarina tomentosa extract 500 g of bark of Uncarina tomentosa was extracted with 7.5 L of methanol at room temperature to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 12.5 g of Uncarina tomentosa extract.
[0044]
(24) Capirona decorticans extract 500 g of Capirona decorticans leaves were extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 127.1 g of an extract of Capirona decorticans.
[0045]
(25) Lyonia ovalifolia extract 500 g of leaves of Lyonia ovalifolia were extracted at room temperature with 3 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 51.0 g of Lyonia ovalifolia extract.
[0046]
(26) Maytenus krukovii extract 500 g of the bark of the Maytenus krukovii extract was extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 11.0 g of Maytenus krukovii extract.
[0047]
(27) Phyllanthus niruri extract 500 g of whole plant of Phyllanthus niruri was extracted at room temperature with 7.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 27.3 g of a Phyllanthus niruri extract.
[0048]
(28) Smilax aristolochiaefolia Extract 552 g of the branch of Smilax aristolochiaefolia was extracted at room temperature with 3 L of methanol to obtain an extract. This extract was concentrated to obtain 45.8 g of a Smilax aristolochia efolia extract.
[0049]
(29) Quercus mexicana extract 529 g of Quercus mexicana tree core was extracted at room temperature with 2.5 L of methanol to obtain an extract. The extract was concentrated to obtain 64.7 g of Quercus mexicana extract.
[0050]
Each of the above plant extracts was dissolved in 70% ethanol to a concentration of 2% by mass to obtain a plant extract-containing solution. The concentration of the plant extract-containing solution was adjusted by diluting the solution, and this was used as a sample solution, and the following experiment was performed.
[0051]
2. Cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect measurement B16 melanoma cultured cells derived from mice were seeded in a 12-well plate, and in a CO 2 incubator (95% air, 5% carbon dioxide) in Dulbecco's MEM medium containing 10% FBS, 37%. The culture was performed under the condition of ° C. After culture for 24 hours, the medium was aspirated, and melanocyte stimulating hormone (α-MSH, 0.1 nM) and a sample solution were added to a final concentration of 10 −1 to 10 −3 mass% (concentration in terms of dry extract). Serum-free medium was added. After incubating for 30 minutes, the medium was removed, the cells were collected with TE buffer, transferred to a 1.5 mL microtube, boiled, and the amount of cyclic AMP (cAMP) in this solution was measured using a cyclic AMP (cAMP) measurement kit. (Manufactured by Amersham). In addition, as a reference example, a test similar to the above was performed on an extract of rose (Rosa canina L.) belonging to the genus Rosaceae (Rosa), which was extracted with ethanol. It was compared with a sample to which no plant extract was added (control; 70% ethanol) and evaluated according to the following criteria. Table 1 shows the results.
[0052]
(Judgment criteria)
：: Excellent in cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect as compared with control.
Δ: Slightly superior to cyclic AMP (cAMP) production inhibitor action as compared to control.
×: No cyclic AMP (cAMP) production inhibitory action.
[0053]
[Table 1]
[0054]
Examples of the formulation of the cyclic AMP (cAMP) production inhibitor according to the present invention in various dosage forms are described below as examples. In addition, the compounding quantity of a plant extract is a dry residue amount.
[0055]
Example 1 Burnishing cream
(Production method)
(4) and (6) to (10) were added to (15), and the mixture was heated and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (3), (5), (11) to (14) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to carry out preliminary emulsification, and after uniform emulsification with a homomixer, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain a burnishing cream.
[0056]
Example 2 Neutral cream
(Production method)
(17), (9) to (12) and (16) were added, and the mixture was heated and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (8) and (13) to (15) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to carry out preliminary emulsification, and after uniform emulsification with a homomixer, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain a neutral cream.
[0057]
Example 3 Cold cream
(Production method)
(8), (10), (11) and (12) were added to (13), and the mixture was dissolved by heating and kept at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (7), (9) and (14) to (17) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The reaction was carried out by gradually adding the oil phase to the aqueous phase while stirring. After completion of the reaction, the mixture was uniformly emulsified with a homomixer, cooled to 30 ° C. while stirring well after emulsification, and a cold cream was obtained.
[0058]
Example 4 Nutrition cream
(Production method)
After heating (2), (3) and (5) to 50 ° C, (4) and (10) were added, and (1) was added to the completely dissolved oil phase parts to perform uniform dispersion. Then, the aqueous phase parts in which (6), (7), (8), and (11) are dissolved are added to (12) by heating to 50 ° C., uniformly dispersed with HM, and then to room temperature. After cooling, a water-in-oil emulsion composition was obtained.
[0059]
Example 5 Emulsion
(Production method)
(16) and (7) are dissolved by heating in (17) and (10), and (6), (8), (9) and (11) to (13) are further dissolved. Kept (aqueous phase). On the other hand, (1) to (5), (14), (15), and (18) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the aqueous phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0060]
Example 6 Emulsion
(Production method)
(16) and (7) are dissolved by heating in (17) and (10), and (6), (8), (9), (11) to (13) and (15) are further dissolved. , 70 ° C (aqueous phase). On the other hand, (1) to (5) and (14) were mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the aqueous phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0061]
Example 7 Emulsion
(Production method)
(13) was dissolved in (15) by heating, and (14) and (5) to (10) were further dissolved and kept at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (4), and (11) and (12) were mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C (oil phase). The oil phase was added to the water phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0062]
Example 8 Emulsion
(Production method)
(7), (9) and (10) and (16) were added to (12), and the mixture was dissolved by heating and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). Further, (11) was added to (6) and dissolved (alcohol phase). On the other hand, (1) to (5), (8), (13), (14), and (15) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to perform preliminary emulsification, and the mixture was uniformly emulsified with a homomixer. The alcohol phase was added while stirring this. Thereafter, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring to obtain an emulsion.
[0063]
Example 9 Emulsion
(Production method)
Dissolve (15), (16) and (6) in (17) and (9) and further dissolve (5), (7), (8), (10)-(12) and (14) And maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (4) and (13) and (18) were mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the aqueous phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0064]
Example 10 Emulsion
(Production method)
(9) and (11) to (14) were added to (16), and the mixture was heated and maintained at 70 ° C (aqueous phase). On the other hand, (1) to (8), (10), (15), (17) to (20) were mixed, dissolved by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). While stirring the oil phase, the water phase was gradually added to the oil phase, and the mixture was uniformly emulsified with a homomixer. After emulsification, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0065]
Example 11 Emulsion
(Production method)
(1) to (8) were dissolved (oil phase), (9) to (16) were dissolved (aqueous phase), and the aqueous phase was added to the oil phase and emulsified to obtain an emulsion.
[0066]
Example 12 Emulsion
(Production method)
The dissolved (A) phase was added to the dissolved (B) phase, emulsified, and then neutralized with the (C) phase to obtain an emulsion.
[0067]
Example 13 Jelly
(Production method)
(11), (5), (3) and (8) were uniformly dissolved in (14) (aqueous phase). On the other hand, (2), (4), and (6), (7), (12), and (13) were dissolved in (1), and this was added to the aqueous phase. Next, the mixture was neutralized and thickened by (9) and (10) to obtain jelly.
[0068]
Example 14 Peel-off type pack
(Production method)
An aqueous phase was prepared at 80 ° C and cooled to 50 ° C. Next, the alcohol phase prepared at room temperature is added, mixed uniformly, and left to cool.
[0069]
Example 15 Pack with powder
(Production method)
The aqueous phase was uniformly prepared at room temperature. Here, the alcohol phase prepared at room temperature was added and mixed uniformly to obtain a powder-containing pack.
[0070]
Example 16 Water Absorbing Ointment
(Production method)
(6) and (7) were added to (8), and the mixture was maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (5) were mixed and dissolved at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase, uniformly emulsified with a homomixer, and then cooled to obtain a water-absorbing ointment.
[0071]
Example 17 Lotion
(Production method)
After uniformly dissolving the aqueous phase and the alcohol phase, the alcohol phase was added to the aqueous phase and mixed uniformly.
[0072]
Example 18 Lotion
(Production method)
After uniformly dissolving the aqueous phase and the alcohol phase, the alcohol phase was added to the aqueous phase and mixed uniformly.
[0073]
Example 19 Burnishing cream
(Production method)
(4) and (6) to (10) were added to (15), and the mixture was heated and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (3), (5), (11) to (14) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to carry out preliminary emulsification, and after uniform emulsification with a homomixer, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain a burnishing cream.
[0074]
Example 20 Neutral cream
(Production method)
(17), (9) to (12) and (16) were added, and the mixture was heated and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (8) and (13) to (15) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to carry out preliminary emulsification, and after uniform emulsification with a homomixer, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain a neutral cream.
[0075]
Example 21 Cold cream
(Production method)
(8), (10), (11) and (12) were added to (13), and the mixture was dissolved by heating and kept at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (7), (9) and (14) to (17) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The reaction was carried out by gradually adding the oil phase to the aqueous phase while stirring. After completion of the reaction, the mixture was uniformly emulsified with a homomixer, cooled to 30 ° C. while stirring well after emulsification, and a cold cream was obtained.
[0076]
Example 22 Nourishing cream
(Production method)
After heating (2), (3) and (5) to 50 ° C, (4) and (10) were added, and (1) was added to the completely dissolved oil phase parts to perform uniform dispersion. Then, the aqueous phase parts in which (6), (7), (8), and (11) are dissolved are added to (12) by heating to 50 ° C., uniformly dispersed with HM, and then to room temperature. After cooling, a water-in-oil emulsion composition was obtained.
[0077]
Example 23 Emulsion
(Production method)
(16) and (7) are dissolved by heating in (17) and (10), and (6), (8), (9) and (11) to (13) are further dissolved. Kept (aqueous phase). On the other hand, (1) to (5), (14), (15), and (18) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the aqueous phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0078]
Example 24 Emulsion
(Production method)
(16) and (7) are dissolved by heating in (17) and (10), and (6), (8), (9), (11) to (13) and (15) are further dissolved. , 70 ° C (aqueous phase). On the other hand, (1) to (5) and (14) were mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the aqueous phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0079]
Example 25 Emulsion
(Production method)
(13) was dissolved in (15) by heating, and (14) and (5) to (10) were further dissolved and kept at 70 ° C. (aqueous phase). On the other hand, (1) to (4), and (11) and (12) were mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C (oil phase). The oil phase was added to the water phase, preliminarily emulsified, uniformly emulsified with a homomixer, and after emulsification, cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0080]
Example 26 Emulsion
(Production method)
(7), (9) and (10) and (16) were added to (12), and the mixture was dissolved by heating and maintained at 70 ° C. (aqueous phase). Further, (11) was added to (6) and dissolved (alcohol phase). On the other hand, (1) to (5), (8), (13), (14), and (15) were mixed, melted by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). The oil phase was added to the water phase to perform preliminary emulsification, and the mixture was uniformly emulsified with a homomixer. The alcohol phase was added while stirring this. Thereafter, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring to obtain an emulsion.
[0081]
Example 27 Emulsion
(Production method)
(9) and (11) to (14) were added to (16), and the mixture was heated and maintained at 70 ° C (aqueous phase). On the other hand, (1) to (8), (10), (15), (17) to (20) were mixed, dissolved by heating, and kept at 70 ° C. (oil phase). While stirring the oil phase, the water phase was gradually added to the oil phase, and the mixture was uniformly emulsified with a homomixer. After emulsification, the mixture was cooled to 30 ° C. while stirring well to obtain an emulsion.
[0082]
Example 28 Emulsion
(Production method)
(1) to (8) were dissolved (oil phase), (9) to (16) were dissolved (aqueous phase), and the aqueous phase was added to the oil phase and emulsified to obtain an emulsion.
[0083]
Example 29 Emulsion
(Production method)
The dissolved (A) phase was added to the dissolved (B) phase, emulsified, and then neutralized with the (C) phase to obtain an emulsion.
[0084]
The cyclic AMP (cAMP) production inhibitors of Examples 1 to 29 described above all exhibited excellent effects in the cyclic AMP (cAMP) production inhibition effect test.
[0085]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, a highly safe cyclic AMP (cAMP) production inhibitor having an excellent cyclic AMP (cAMP) production inhibitory effect is provided.
