JP2004359313A - ボトル用注水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、ボトル内の飲料水をコップ等に注水することが可能なボトル用注水装置を提供する。
【解決手段】ボトル用注水装置1は、ペットボトルの注出口に着脱可能に装着される装着部8と、装着部8を注出口に装着した際、装着部8を通って配管されるとともに、ペットボトル内に挿入される吸込口とペットボトル外に突出される吐出口34とを連通する注出管と、ペットボトル内の飲料水を吸込口から吸引し吐出口34に圧送するポンプ13と、ポンプ13を駆動させる電動モータと、ポンプ13及び電動モータを収容するケーシング4とを具備する。
【選択図】 図2
【解決手段】ボトル用注水装置1は、ペットボトルの注出口に着脱可能に装着される装着部8と、装着部8を注出口に装着した際、装着部8を通って配管されるとともに、ペットボトル内に挿入される吸込口とペットボトル外に突出される吐出口34とを連通する注出管と、ペットボトル内の飲料水を吸込口から吸引し吐出口34に圧送するポンプ13と、ポンプ13を駆動させる電動モータと、ポンプ13及び電動モータを収容するケーシング4とを具備する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル用注水装置に関するものであり、特に、市販のペットボトル等の容器に装着され、ボトル内部の飲料水を傾けることなく注水することが可能なボトル用注水装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、飲料水の容器として、プラスチック製の容器、所謂ペットボトルが用いられている。ペットボトルの注出口周面には、キャップが螺着される雄ネジ部が形成されており、キャップを装着することにより、ボトル内が水密状態に保持されるようになっている。つまり、開封後であっても、キャップを螺着することにより、残った飲料水を保管することが可能になることから、比較的大型のボトル、例えば1〜2リットルの容量を有する大型のボトルも多用されている。
【0003】
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、大型のペットボトルは大容量であるため、飲料水が満たされた状態では重く、また、一般に取っ手が設けられていないことから、ボトル内の飲料水をコップに注ぐ操作、すなわち「ペットボトルを持ち上げるとともに大きく傾けながら注出口から飲料水を注ぐ」という操作は困難性を有していた。特に、子供等には負担が大きく、注ぐ操作の途中でペットボトルを落したり、飲料水がコップから溢れたりすることもあった。また、ペットボトルが大きい場合には、それ自体によって視界が遮られ、注出口や注出口から注水される飲料水を視認できなくなることもあった。
【0005】
また、比較的小型のペットボトルであっても、それを冷蔵庫のポケット等に収容した場合には、ポケット等からの出し入れに手間取り、コップに注水するまでに比較的長い時間を要することもある。そして、この場合、冷蔵庫の扉が長い時間に亘って開放されることから、庫内の冷気が外部に放出されエネルギーが浪費されることも懸念されていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、ボトル内の飲料水をコップ等に容易に注水することが可能なボトル用注水装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるボトル用注水装置は、ボトルの注出口に着脱可能に装着される装着部と、該装着部を前記注出口に装着した際、前記装着部を通って配管されるとともに、前記ボトル内に挿入される吸込口と前記ボトル外に突出される吐出口とを連通する注出管と、前記ボトル内の飲料水を前記吸込口から吸引し前記吐出口に圧送するポンプと、該ポンプを駆動させる動力手段と、前記ポンプ及び前記動力手段を収容するケーシングとを具備するものである。
【0008】
ここで、「ボトル」としては、プラスチック製のボトル、所謂ペットボトルを例示することができるが、材質は特に限定されるものではなく、ビン等に適用することも可能である。また、ボトルの大きさも特に限定されるものではなく、0.5リットル、1リットル、1.5リットル、または2リットル等、いずれの容量のボトルであっても構わない。さらに、「飲料水」とは、飲料可能な液体のことであり、水、茶、ジュース、ビール、及び酒等を例示することができる。
【0009】
また、「注出管」は一体に形成された一つの管から構成してもよく、同質の材質または互いに異なる材質から形成された複数の管を連結して構成してもよい。さらに、「ポンプ」の種類は特に限定されるものではなく、ケーシングと羽根車とからなる角運動量変換形のターボポンプ、及びケーシングとピストンとからなる容積変換形の容積式ポンプ等を例示することができる。また、「動力手段」は、電池等、電気的なエネルギーを使用するものであってもよく、ゼンマイ等、機械的なエネルギーを使用するものであってもよい。
【0010】
本発明のボトル用注水装置によれば、装着部がボトルの注出口に対して装着され、動力手段によってポンプが作動させられると、ボトル内の飲料水は吸込口から吸引され、吐出口に圧送される。つまり、ボトル内部の飲料水がポンプによって圧送され吐出口から吐出される。このため、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、飲料水をコップ等に注水することが可能になる。
【0011】
前記発明において、「前記注出管の少なくとも一部が、弾性を有するチューブで形成されるとともに前記ケーシングの内周壁に沿って略環状に配設され、前記ポンプは、前記ケーシングの内周壁の略中心を支点として回転可能に支持されたローターと、該ローターの回転軸線に対し周方向に離間して配置されるとともに、前記ローターとともに回転し前記内周面との間で前記チューブを押し潰しながら移動する複数のローラとを備える」構成とすることができる。
【0012】
ところで、前記発明では、ボトル内の飲料水を吸引する手段として、ボトル内に揚水管を垂下させるとともに、揚水管の下端部分に羽根車を回転自在に配置し、羽根車を電動モータによって回転させるように構成することもできる。しかしながらこの構成によれば、電動モータの停止とともに揚水管内の水が逆流し、揚水管内に空気が入り込む。すなわち、注水を停止する毎に揚水管内に空気が入り込むため、再度注水を行おうとしても、揚水管内の空気が吐出口から放出されるまでは飲料水を吐出させることができない。このため、注水が開始されるまでに時間がかかるとともに、その間に消費される動力手段の動力が無駄になってしまう。
【0013】
ところが、本発明のボトル用注水装置によれば、ローターが回転すると、周方向に離間して配設された複数のローラがチューブを押し潰しつつ(圧閉しつつ)所定範囲に亘り移動する。そして、この動作が複数のローラによって連続的に行われるため、チューブ内の飲料水が圧送される。なお、チューブは、いずれかのローラによって常に圧閉されることから、ローターの回転が停止しても、注出管内の飲料水が逆流することがなく、注出管内に空気が入り込むこともない。このため、再度、ローターを回転させれば、速やかに飲料水が吐出され注水が行われる。
【0014】
また、前記発明において、「前記動力手段は、電動モータと、該電動モータの回転力を前記ローターに伝達し該ローター及び前記ローラを回転させる伝達機構と、前記電動モータへ作動用電力を供給する電池とを備える」構成とすることができる。
【0015】
このボトル用注水装置によれば、電池から電動モータに作動用電力が供給され、電動モータが作動する。すると、電動モータの回転力が伝達機構を介してローターに伝達される。つまり、ローターを電気エネルギーによって連続的に回転させることから、ローターを一定の回転数で回転させることが可能になる。このため、注水量が安定し、利用者は安心して注水を行うことができるようになる。
【0016】
さらに、前記発明において、「前記装着部には、前記ボトルの前記注出口に対して螺着可能な雌ネジ部が形成されている」構成とすることができる。
【0017】
このボトル用注水装置によれば、ボトル注出口の周面に雌ネジ部を螺着させることにより、装着部が注出口に対して装着される。つまり、ボトルの注出口の周面に形成された既存の雄ネジ部を利用して、装着部を装着させることが可能になる。このため、装着部を簡単な構成で実現できるとともに、着脱操作が極めて容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態であるボトル用注水装置について、図1乃至図4に基づき説明する。図1はペットボトルにボトル用注水装置を装着した状態を示す斜視図であり、図2はボトル用注水装置の分解斜視図であり、図3はボトル用注水装置のA−A断面図であり、図4はボトル用注水装置の内部構成を示す平面図である。
【0019】
本実施形態のボトル用注水装置1は、図1に示すように、プラスチック製の容器である市販のペットボトル2に装着され、ペットボトル2内の飲料水を注水するものである。ボトル用注水装置1は、樹脂等で一体的に形成されたケーシング4と、ケーシング4に対して着脱可能に装着され、ケーシング4の上面開口部を塞ぐ蓋体5とを備えている。
【0020】
図2及び図3に示すように、ケーシング4には、上面が開放された三つの収容室、すなわち電動モータ9が収容されるモータ収容室(図示しない)と、乾電池11が収容される電池収容室12と、ポンプ13が収容されるポンプ収容室14とが形成され、さらにポンプ収容室14の下方には下面が開放された筒状の装着部8が形成されている。ここで、装着部8は、注出口3の外周面に形成されたキャップ取付用の雄ネジ部(図示しない)に装着される部分であり、その内周面には雄ネジ部に螺着可能な雌ネジ部7が形成されている。つまり、ペットボトル2を固定した状態で注出口3に装着部8を被せ、その後、ケーシング4を右回転させると、注出口3の雄ネジ部に雌ネジ部7が螺合され、ケーシング4が取付けられる。一方、装着された状態からケーシング4を左方向に回転させると、雌ネジ部7の螺合状態が解かれ、ケーシング4を注出口3から取外すことが可能となる。
【0021】
一方、電動モータ9の回転軸16は、モータ収容室から上方に突出し、伝達機構17に連結されている。つまり、電動モータ9の回転力が伝達機構17を介してポンプ13に伝達されるようになっている。なお、伝達機構17の構成としては特に限定されるものではないが、本例では、回転軸16に固定され回転軸16と一体的に回転する第一歯車18と、軸部21を支点として回転可能に支持されるとともに第一歯車18に噛合された第二歯車19と、第二歯車19と一体的に形成され第二歯車19の回転をポンプ13に伝達する第三歯車20とから構成されている。ここで、電動モータ9、伝達機構17、及び乾電池11を組合せたものが、本発明の動力手段に相当する。
【0022】
また、電動モータ9には、乾電池11から作動用電力が供給される。なお、本例では単4の乾電池11が二個使用され、蓋体5の裏側に設けられた電極(図示しない)によって電気的に接続されている。また、蓋体5の上面には押しボタン式のスイッチ24が配設されており、このスイッチ24によって電気回路の開閉状態が切替えられるようになっている。すなわち、スイッチ24が押圧されていない通常の状態では、スイッチ24の接点が開放され、電動モータ9に作動用電力が供給されないが、スイッチ24を押圧すると、スイッチ24の接点が閉成され電動モータ9に作動用電力が供給される。
【0023】
ポンプ13は、ポンプ収容室14の略中心に垂設された軸部27を回転軸として回転可能に支持された円板状のローター28と、ローター28の上面中央に立設され軸部27を回転軸として回転する円筒状の連結筒部36と、ローター28の回転軸線に対し周方向に離間して配置されるとともにローター28の上面に回転可能に軸支された三つのローラ29と、連結筒部36の上面に連結された歯車30とを具備している。なお、歯車30は、第三歯車20に噛合されており、軸部27を中心に回転する。すなわち、電動モータ9が作動すると、電動モータ9における回転軸16の回転が、四つの歯車18,19,20,30を介してローター28に伝達され、ローター28を一定の回転数で回転させる。ローター28の周縁部分には、三つのローラ29が所定の角度(120度)間隔で配置されているため、三つのローラ29は所定の角度間隔を維持した状態で軸部27を中心として回転する。
【0024】
また、図4に示すように、ポンプ収容室14の内周壁26は略円筒状に形成され、内周壁26に沿ってゴム製のチューブ31が略管状に配設されている。特に、内周壁26とローラ29との間隔は、チューブ31の外径よりも狭くなっており、チューブ31は、ローラ29によって部分的に押し潰され圧閉されている。
【0025】
図3に示すように、ゴム製のチューブ31の一端側は、ポンプ収容室14の底面を貫通し、装着部8を通ってペットボトル2内に延出されている。そして、その先端は、ペットボトル2の底部に達しており、吸込口32として機能する。一方、チューブ31の他端側は、ポンプ収容室14の前壁を貫通して配設された略L字形の吐出管33に接続されている。なお、吐出管33はステンレスで形成されており、先端に吐出口34を有している。また、ポンプ収容室14内には、チューブ31を案内して環状に配設させるとともに、チューブ31の移動を制限する案内板35が設けられている。ここで、チューブ31及び吐出管33を組合せたものが、本発明の注出管に相当する。
【0026】
続いて、本実施形態のボトル用注水装置1の作用について説明する。ケーシング4の蓋体5に設けられたスイッチ24が押圧されると、乾電池11と電動モータ9とが電気的に接続され、電動モータ9に作動用電力が供給される。作動用電力の供給により電動モータ9が作動すると、伝達機構17を介してローター28に回転力が伝達されローター28及びローラ29が所定の回転数で矢印Bの方向へ回転する。すると、ローラ29は、内周壁26との間でチューブ31を押し潰すとともに、その回転によりチューブ31の所定範囲に亘って移動する。つまり、ローラ29は、チューブ31を圧閉しつつ圧閉位置を所定範囲に亘って移動させる。そして、この動作が3つのローラ29によって連続的に行われることにより、チューブ31を通して飲料水を圧送することが可能になる。つまり、ローラ29の回転により、ペットボトル2内の飲料水を吸込口32から吸引し吐出口34へ送ることが可能になる。
【0027】
このように、上記のボトル用注水装置1によれば、ペットボトル2を持ち上げたり傾けたりすることなく、ペットボトル2内の飲料水をコップ等に注水することができる。このため、大型のペットボトル2であっても、利用者の負担が軽減され、小さな子供でも容易に、しかも安心して注水することができる。したがって、ペットボトル2の利便性を大幅に向上させることができる。また、ペットボトル2を冷蔵庫のポケット等に保管する場合であっても、ペットボトル2をポケットから取出すことなく注水を行うことが可能になる。これによれば、取出しの際の手間を省くことができるため、冷気の放出を抑制することが可能となる。
【0028】
また、上記のボトル用注水装置1によれば、ローラ29によってチューブ31を押し潰しながら移動させることにより、飲料水を圧送することが可能になる。つまり、チューブ31内に羽根車や回転軸等を配設しなくても、ペットボトル2内の飲料水を吸引することができる。このため、衛生的に優れるとともに、チューブ31を比較的細くすることが可能となる。そして、チューブ31が細くなると、吸引力を高めるとともに、注出口3の小さなボトルであってもチューブ31をボトル内に挿入させることができる。さらに、チューブ31は、いずれかのローラ29によって常に圧閉されることから、ローター28の回転が停止されても、チューブ31内の飲料水が逆流することがない。つまり、チューブ31内に空気が入り込むことがない。このため、再度、ローター28が回転すると、速やかに飲料水が吐出され注水を行うことが可能となる。したがって、利便性がさらに向上するとともに、乾電池11の消費を抑えることが可能となる。
【0029】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0030】
すなわち、上記実施形態のボトル用注水装置1では、ポンプ13として、チューブ31を圧閉することにより圧力を発生するチューブ式ポンプを示したが、ポンプの種類は特に限定されるものではなく、例えば、揚水管の下部に羽根車を備え羽根車の回転により吸引力を発生させるもの、または、ペットボトル2内を気密状態にするとともに、ペットボトル2に空気を圧送することにより注出管から飲料水を排出させるものを採用してもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ボトル用注水装置1をペットボトル2に装着するものを例示したが、ビン等に装着するようにしてもよい。また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、装着部8に雌ネジ部7を形成し、既存の雄ネジ部に螺着させるものを示したが、例えば、装着部8の内周面に弾性を有するシール部材を貼着し、注出口3に対して装着部8を押し込むことにより、嵌合させるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、既存の雄ネジ部を利用して装着部8を螺着させるようにすれば、装着部8の着脱を極めて容易に行わせることができるとともに、極めて簡単な構造で安価に製造することが可能になる。
【0032】
また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、ペットボトル2の雄ネジ部にのみ螺着可能なものを示したが、各種ボトルの注出口に連結可能なアダプタを備えるようにしてもよい。具体的に、アダプタは、夫々の注出口の形状に合致する連結部を一端側に形成し、雌ネジ部7に螺着される連結部を他端側に形成することにより、各種ボトルの注出口とケーシング4とを連結することが可能になる。これによれば、本例のボトル用注水装置1を、複数種類のボトルに対して装着させることができ、適用対象を拡げることが可能になる。
【0033】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、ローター28を回転させる駆動手段として、電動モータ9、伝達機構17及び乾電池11を示したが、乾電池11以外の電池を用いてもよい。例えば太陽電池を用い、太陽電池から発生する電力を利用してローター28を回転させるようにしてもよい。また、エネルギーの種類も電気的なエネルギーに限らず、ゼンマイ等の機械的エネルギーを利用するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、電池収容室12に乾電池11を縦向きに配置し、モータ収容室に電動モータ9を縦向きに配置するものを示したが、電動モータ9及び乾電池11を横向きに配置するようにしてもよい。横向きにすることにより、モータ収容室及び電池収容室12の高さが低くなり、ケーシング4の突出高さを低く抑えることが可能となる。なお、ペットボトル2の先端部分は、通常、注出口3の部分が最も小径となるように円錐台形形状に形成されているため、前記実施形態では、注出口3の周囲の空間に、ケーシング4の一部を配置するようにしている。これによれば、径方向への突出量及び高さ方向への突出量がともに少なくなり、ボトル用注水装置1を装着した状態でも、従来と同様の場所で保管することが可能となる。
【0035】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、ケーシング4の蓋体5を平面形状に構成するものを示したが、キャラクタ等の形状を呈するようにしてもよい。これによれば、意匠性が高まるとともに、興趣を与えることも可能になる。
【0036】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、注出管を、チューブ31と吐出管33とから構成するものを示したが、ゴム製のチューブ31のみで構成するようにしてもよい。ただし、前記実施形態のようにケーシング4から外部に突出する部分をステンレス製の吐出管33で形成するようにすれば、見栄えを向上できるとともに、洗浄が容易になる。
【0037】
また、ケーシング4に対して吐出管33を着脱可能に取付けるようにしてもよい。特に、吐出管33の一つとして、泡沫機を内蔵した吐出管を備えるようにすれば、ビールが収容されたボトルに対して、ボトル用注水装置1を装着することにより、吐出されるビールの泡を細かくさせ、ビールの旨味を引き出させることが可能になる。
【0038】
さらに、本例のボトル用注水装置1には、乾電池11が備えられているため、この乾電池11の起電力を利用して、飲料水に微弱の電流を流すようにしてもよい。このように構成すれば、飲料水中における細菌の繁殖を抑制することが可能になる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明のボトル用注水装置は、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、ボトル内の飲料水をコップ等に注水することができる。このため、利用者の負担が軽減され、小さな子供でも容易に注水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるボトル用注水装置をペットボトルに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】ボトル用注水装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】ボトル用注水装置の構成を示すA−A断面図である。
【図4】ボトル用注水装置の内部構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ボトル用注水装置
2 ペットボトル(ボトル)
3 注出口
4 ケーシング
7 雌ネジ部
8 装着部
9 電動モータ(動力手段)
11 乾電池(電池)
13 ポンプ
17 伝達機構(動力手段)
26 内周壁
28 ローター
29 ローラ
31 チューブ(注出管)
32 吸込口
33 吐出管(注出管)
34 吐出口
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル用注水装置に関するものであり、特に、市販のペットボトル等の容器に装着され、ボトル内部の飲料水を傾けることなく注水することが可能なボトル用注水装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、飲料水の容器として、プラスチック製の容器、所謂ペットボトルが用いられている。ペットボトルの注出口周面には、キャップが螺着される雄ネジ部が形成されており、キャップを装着することにより、ボトル内が水密状態に保持されるようになっている。つまり、開封後であっても、キャップを螺着することにより、残った飲料水を保管することが可能になることから、比較的大型のボトル、例えば1〜2リットルの容量を有する大型のボトルも多用されている。
【0003】
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、大型のペットボトルは大容量であるため、飲料水が満たされた状態では重く、また、一般に取っ手が設けられていないことから、ボトル内の飲料水をコップに注ぐ操作、すなわち「ペットボトルを持ち上げるとともに大きく傾けながら注出口から飲料水を注ぐ」という操作は困難性を有していた。特に、子供等には負担が大きく、注ぐ操作の途中でペットボトルを落したり、飲料水がコップから溢れたりすることもあった。また、ペットボトルが大きい場合には、それ自体によって視界が遮られ、注出口や注出口から注水される飲料水を視認できなくなることもあった。
【0005】
また、比較的小型のペットボトルであっても、それを冷蔵庫のポケット等に収容した場合には、ポケット等からの出し入れに手間取り、コップに注水するまでに比較的長い時間を要することもある。そして、この場合、冷蔵庫の扉が長い時間に亘って開放されることから、庫内の冷気が外部に放出されエネルギーが浪費されることも懸念されていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、ボトル内の飲料水をコップ等に容易に注水することが可能なボトル用注水装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるボトル用注水装置は、ボトルの注出口に着脱可能に装着される装着部と、該装着部を前記注出口に装着した際、前記装着部を通って配管されるとともに、前記ボトル内に挿入される吸込口と前記ボトル外に突出される吐出口とを連通する注出管と、前記ボトル内の飲料水を前記吸込口から吸引し前記吐出口に圧送するポンプと、該ポンプを駆動させる動力手段と、前記ポンプ及び前記動力手段を収容するケーシングとを具備するものである。
【0008】
ここで、「ボトル」としては、プラスチック製のボトル、所謂ペットボトルを例示することができるが、材質は特に限定されるものではなく、ビン等に適用することも可能である。また、ボトルの大きさも特に限定されるものではなく、0.5リットル、1リットル、1.5リットル、または2リットル等、いずれの容量のボトルであっても構わない。さらに、「飲料水」とは、飲料可能な液体のことであり、水、茶、ジュース、ビール、及び酒等を例示することができる。
【0009】
また、「注出管」は一体に形成された一つの管から構成してもよく、同質の材質または互いに異なる材質から形成された複数の管を連結して構成してもよい。さらに、「ポンプ」の種類は特に限定されるものではなく、ケーシングと羽根車とからなる角運動量変換形のターボポンプ、及びケーシングとピストンとからなる容積変換形の容積式ポンプ等を例示することができる。また、「動力手段」は、電池等、電気的なエネルギーを使用するものであってもよく、ゼンマイ等、機械的なエネルギーを使用するものであってもよい。
【0010】
本発明のボトル用注水装置によれば、装着部がボトルの注出口に対して装着され、動力手段によってポンプが作動させられると、ボトル内の飲料水は吸込口から吸引され、吐出口に圧送される。つまり、ボトル内部の飲料水がポンプによって圧送され吐出口から吐出される。このため、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、飲料水をコップ等に注水することが可能になる。
【0011】
前記発明において、「前記注出管の少なくとも一部が、弾性を有するチューブで形成されるとともに前記ケーシングの内周壁に沿って略環状に配設され、前記ポンプは、前記ケーシングの内周壁の略中心を支点として回転可能に支持されたローターと、該ローターの回転軸線に対し周方向に離間して配置されるとともに、前記ローターとともに回転し前記内周面との間で前記チューブを押し潰しながら移動する複数のローラとを備える」構成とすることができる。
【0012】
ところで、前記発明では、ボトル内の飲料水を吸引する手段として、ボトル内に揚水管を垂下させるとともに、揚水管の下端部分に羽根車を回転自在に配置し、羽根車を電動モータによって回転させるように構成することもできる。しかしながらこの構成によれば、電動モータの停止とともに揚水管内の水が逆流し、揚水管内に空気が入り込む。すなわち、注水を停止する毎に揚水管内に空気が入り込むため、再度注水を行おうとしても、揚水管内の空気が吐出口から放出されるまでは飲料水を吐出させることができない。このため、注水が開始されるまでに時間がかかるとともに、その間に消費される動力手段の動力が無駄になってしまう。
【0013】
ところが、本発明のボトル用注水装置によれば、ローターが回転すると、周方向に離間して配設された複数のローラがチューブを押し潰しつつ(圧閉しつつ)所定範囲に亘り移動する。そして、この動作が複数のローラによって連続的に行われるため、チューブ内の飲料水が圧送される。なお、チューブは、いずれかのローラによって常に圧閉されることから、ローターの回転が停止しても、注出管内の飲料水が逆流することがなく、注出管内に空気が入り込むこともない。このため、再度、ローターを回転させれば、速やかに飲料水が吐出され注水が行われる。
【0014】
また、前記発明において、「前記動力手段は、電動モータと、該電動モータの回転力を前記ローターに伝達し該ローター及び前記ローラを回転させる伝達機構と、前記電動モータへ作動用電力を供給する電池とを備える」構成とすることができる。
【0015】
このボトル用注水装置によれば、電池から電動モータに作動用電力が供給され、電動モータが作動する。すると、電動モータの回転力が伝達機構を介してローターに伝達される。つまり、ローターを電気エネルギーによって連続的に回転させることから、ローターを一定の回転数で回転させることが可能になる。このため、注水量が安定し、利用者は安心して注水を行うことができるようになる。
【0016】
さらに、前記発明において、「前記装着部には、前記ボトルの前記注出口に対して螺着可能な雌ネジ部が形成されている」構成とすることができる。
【0017】
このボトル用注水装置によれば、ボトル注出口の周面に雌ネジ部を螺着させることにより、装着部が注出口に対して装着される。つまり、ボトルの注出口の周面に形成された既存の雄ネジ部を利用して、装着部を装着させることが可能になる。このため、装着部を簡単な構成で実現できるとともに、着脱操作が極めて容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態であるボトル用注水装置について、図1乃至図4に基づき説明する。図1はペットボトルにボトル用注水装置を装着した状態を示す斜視図であり、図2はボトル用注水装置の分解斜視図であり、図3はボトル用注水装置のA−A断面図であり、図4はボトル用注水装置の内部構成を示す平面図である。
【0019】
本実施形態のボトル用注水装置1は、図1に示すように、プラスチック製の容器である市販のペットボトル2に装着され、ペットボトル2内の飲料水を注水するものである。ボトル用注水装置1は、樹脂等で一体的に形成されたケーシング4と、ケーシング4に対して着脱可能に装着され、ケーシング4の上面開口部を塞ぐ蓋体5とを備えている。
【0020】
図2及び図3に示すように、ケーシング4には、上面が開放された三つの収容室、すなわち電動モータ9が収容されるモータ収容室(図示しない)と、乾電池11が収容される電池収容室12と、ポンプ13が収容されるポンプ収容室14とが形成され、さらにポンプ収容室14の下方には下面が開放された筒状の装着部8が形成されている。ここで、装着部8は、注出口3の外周面に形成されたキャップ取付用の雄ネジ部(図示しない)に装着される部分であり、その内周面には雄ネジ部に螺着可能な雌ネジ部7が形成されている。つまり、ペットボトル2を固定した状態で注出口3に装着部8を被せ、その後、ケーシング4を右回転させると、注出口3の雄ネジ部に雌ネジ部7が螺合され、ケーシング4が取付けられる。一方、装着された状態からケーシング4を左方向に回転させると、雌ネジ部7の螺合状態が解かれ、ケーシング4を注出口3から取外すことが可能となる。
【0021】
一方、電動モータ9の回転軸16は、モータ収容室から上方に突出し、伝達機構17に連結されている。つまり、電動モータ9の回転力が伝達機構17を介してポンプ13に伝達されるようになっている。なお、伝達機構17の構成としては特に限定されるものではないが、本例では、回転軸16に固定され回転軸16と一体的に回転する第一歯車18と、軸部21を支点として回転可能に支持されるとともに第一歯車18に噛合された第二歯車19と、第二歯車19と一体的に形成され第二歯車19の回転をポンプ13に伝達する第三歯車20とから構成されている。ここで、電動モータ9、伝達機構17、及び乾電池11を組合せたものが、本発明の動力手段に相当する。
【0022】
また、電動モータ9には、乾電池11から作動用電力が供給される。なお、本例では単4の乾電池11が二個使用され、蓋体5の裏側に設けられた電極(図示しない)によって電気的に接続されている。また、蓋体5の上面には押しボタン式のスイッチ24が配設されており、このスイッチ24によって電気回路の開閉状態が切替えられるようになっている。すなわち、スイッチ24が押圧されていない通常の状態では、スイッチ24の接点が開放され、電動モータ9に作動用電力が供給されないが、スイッチ24を押圧すると、スイッチ24の接点が閉成され電動モータ9に作動用電力が供給される。
【0023】
ポンプ13は、ポンプ収容室14の略中心に垂設された軸部27を回転軸として回転可能に支持された円板状のローター28と、ローター28の上面中央に立設され軸部27を回転軸として回転する円筒状の連結筒部36と、ローター28の回転軸線に対し周方向に離間して配置されるとともにローター28の上面に回転可能に軸支された三つのローラ29と、連結筒部36の上面に連結された歯車30とを具備している。なお、歯車30は、第三歯車20に噛合されており、軸部27を中心に回転する。すなわち、電動モータ9が作動すると、電動モータ9における回転軸16の回転が、四つの歯車18,19,20,30を介してローター28に伝達され、ローター28を一定の回転数で回転させる。ローター28の周縁部分には、三つのローラ29が所定の角度(120度)間隔で配置されているため、三つのローラ29は所定の角度間隔を維持した状態で軸部27を中心として回転する。
【0024】
また、図4に示すように、ポンプ収容室14の内周壁26は略円筒状に形成され、内周壁26に沿ってゴム製のチューブ31が略管状に配設されている。特に、内周壁26とローラ29との間隔は、チューブ31の外径よりも狭くなっており、チューブ31は、ローラ29によって部分的に押し潰され圧閉されている。
【0025】
図3に示すように、ゴム製のチューブ31の一端側は、ポンプ収容室14の底面を貫通し、装着部8を通ってペットボトル2内に延出されている。そして、その先端は、ペットボトル2の底部に達しており、吸込口32として機能する。一方、チューブ31の他端側は、ポンプ収容室14の前壁を貫通して配設された略L字形の吐出管33に接続されている。なお、吐出管33はステンレスで形成されており、先端に吐出口34を有している。また、ポンプ収容室14内には、チューブ31を案内して環状に配設させるとともに、チューブ31の移動を制限する案内板35が設けられている。ここで、チューブ31及び吐出管33を組合せたものが、本発明の注出管に相当する。
【0026】
続いて、本実施形態のボトル用注水装置1の作用について説明する。ケーシング4の蓋体5に設けられたスイッチ24が押圧されると、乾電池11と電動モータ9とが電気的に接続され、電動モータ9に作動用電力が供給される。作動用電力の供給により電動モータ9が作動すると、伝達機構17を介してローター28に回転力が伝達されローター28及びローラ29が所定の回転数で矢印Bの方向へ回転する。すると、ローラ29は、内周壁26との間でチューブ31を押し潰すとともに、その回転によりチューブ31の所定範囲に亘って移動する。つまり、ローラ29は、チューブ31を圧閉しつつ圧閉位置を所定範囲に亘って移動させる。そして、この動作が3つのローラ29によって連続的に行われることにより、チューブ31を通して飲料水を圧送することが可能になる。つまり、ローラ29の回転により、ペットボトル2内の飲料水を吸込口32から吸引し吐出口34へ送ることが可能になる。
【0027】
このように、上記のボトル用注水装置1によれば、ペットボトル2を持ち上げたり傾けたりすることなく、ペットボトル2内の飲料水をコップ等に注水することができる。このため、大型のペットボトル2であっても、利用者の負担が軽減され、小さな子供でも容易に、しかも安心して注水することができる。したがって、ペットボトル2の利便性を大幅に向上させることができる。また、ペットボトル2を冷蔵庫のポケット等に保管する場合であっても、ペットボトル2をポケットから取出すことなく注水を行うことが可能になる。これによれば、取出しの際の手間を省くことができるため、冷気の放出を抑制することが可能となる。
【0028】
また、上記のボトル用注水装置1によれば、ローラ29によってチューブ31を押し潰しながら移動させることにより、飲料水を圧送することが可能になる。つまり、チューブ31内に羽根車や回転軸等を配設しなくても、ペットボトル2内の飲料水を吸引することができる。このため、衛生的に優れるとともに、チューブ31を比較的細くすることが可能となる。そして、チューブ31が細くなると、吸引力を高めるとともに、注出口3の小さなボトルであってもチューブ31をボトル内に挿入させることができる。さらに、チューブ31は、いずれかのローラ29によって常に圧閉されることから、ローター28の回転が停止されても、チューブ31内の飲料水が逆流することがない。つまり、チューブ31内に空気が入り込むことがない。このため、再度、ローター28が回転すると、速やかに飲料水が吐出され注水を行うことが可能となる。したがって、利便性がさらに向上するとともに、乾電池11の消費を抑えることが可能となる。
【0029】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0030】
すなわち、上記実施形態のボトル用注水装置1では、ポンプ13として、チューブ31を圧閉することにより圧力を発生するチューブ式ポンプを示したが、ポンプの種類は特に限定されるものではなく、例えば、揚水管の下部に羽根車を備え羽根車の回転により吸引力を発生させるもの、または、ペットボトル2内を気密状態にするとともに、ペットボトル2に空気を圧送することにより注出管から飲料水を排出させるものを採用してもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ボトル用注水装置1をペットボトル2に装着するものを例示したが、ビン等に装着するようにしてもよい。また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、装着部8に雌ネジ部7を形成し、既存の雄ネジ部に螺着させるものを示したが、例えば、装着部8の内周面に弾性を有するシール部材を貼着し、注出口3に対して装着部8を押し込むことにより、嵌合させるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、既存の雄ネジ部を利用して装着部8を螺着させるようにすれば、装着部8の着脱を極めて容易に行わせることができるとともに、極めて簡単な構造で安価に製造することが可能になる。
【0032】
また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、ペットボトル2の雄ネジ部にのみ螺着可能なものを示したが、各種ボトルの注出口に連結可能なアダプタを備えるようにしてもよい。具体的に、アダプタは、夫々の注出口の形状に合致する連結部を一端側に形成し、雌ネジ部7に螺着される連結部を他端側に形成することにより、各種ボトルの注出口とケーシング4とを連結することが可能になる。これによれば、本例のボトル用注水装置1を、複数種類のボトルに対して装着させることができ、適用対象を拡げることが可能になる。
【0033】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、ローター28を回転させる駆動手段として、電動モータ9、伝達機構17及び乾電池11を示したが、乾電池11以外の電池を用いてもよい。例えば太陽電池を用い、太陽電池から発生する電力を利用してローター28を回転させるようにしてもよい。また、エネルギーの種類も電気的なエネルギーに限らず、ゼンマイ等の機械的エネルギーを利用するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態のボトル用注水装置1では、電池収容室12に乾電池11を縦向きに配置し、モータ収容室に電動モータ9を縦向きに配置するものを示したが、電動モータ9及び乾電池11を横向きに配置するようにしてもよい。横向きにすることにより、モータ収容室及び電池収容室12の高さが低くなり、ケーシング4の突出高さを低く抑えることが可能となる。なお、ペットボトル2の先端部分は、通常、注出口3の部分が最も小径となるように円錐台形形状に形成されているため、前記実施形態では、注出口3の周囲の空間に、ケーシング4の一部を配置するようにしている。これによれば、径方向への突出量及び高さ方向への突出量がともに少なくなり、ボトル用注水装置1を装着した状態でも、従来と同様の場所で保管することが可能となる。
【0035】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、ケーシング4の蓋体5を平面形状に構成するものを示したが、キャラクタ等の形状を呈するようにしてもよい。これによれば、意匠性が高まるとともに、興趣を与えることも可能になる。
【0036】
上記実施形態のボトル用注水装置1では、注出管を、チューブ31と吐出管33とから構成するものを示したが、ゴム製のチューブ31のみで構成するようにしてもよい。ただし、前記実施形態のようにケーシング4から外部に突出する部分をステンレス製の吐出管33で形成するようにすれば、見栄えを向上できるとともに、洗浄が容易になる。
【0037】
また、ケーシング4に対して吐出管33を着脱可能に取付けるようにしてもよい。特に、吐出管33の一つとして、泡沫機を内蔵した吐出管を備えるようにすれば、ビールが収容されたボトルに対して、ボトル用注水装置1を装着することにより、吐出されるビールの泡を細かくさせ、ビールの旨味を引き出させることが可能になる。
【0038】
さらに、本例のボトル用注水装置1には、乾電池11が備えられているため、この乾電池11の起電力を利用して、飲料水に微弱の電流を流すようにしてもよい。このように構成すれば、飲料水中における細菌の繁殖を抑制することが可能になる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明のボトル用注水装置は、ボトルを持ち上げたり傾けたりすることなく、ボトル内の飲料水をコップ等に注水することができる。このため、利用者の負担が軽減され、小さな子供でも容易に注水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるボトル用注水装置をペットボトルに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】ボトル用注水装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】ボトル用注水装置の構成を示すA−A断面図である。
【図4】ボトル用注水装置の内部構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ボトル用注水装置
2 ペットボトル(ボトル)
3 注出口
4 ケーシング
7 雌ネジ部
8 装着部
9 電動モータ(動力手段)
11 乾電池(電池)
13 ポンプ
17 伝達機構(動力手段)
26 内周壁
28 ローター
29 ローラ
31 チューブ(注出管)
32 吸込口
33 吐出管(注出管)
34 吐出口
Claims (4)
- ボトルの注出口に着脱可能に装着される装着部と、
該装着部を前記注出口に装着した際、前記装着部を通って配管されるとともに、前記ボトル内に挿入される吸込口と前記ボトル外に突出される吐出口とを連通する注出管と、
前記ボトル内の飲料水を前記吸込口から吸引し前記吐出口に圧送するポンプと、
該ポンプを駆動させる動力手段と、
前記ポンプ及び前記動力手段を収容するケーシングと
を具備することを特徴とするボトル用注水装置。 - 前記注出管の少なくとも一部が、弾性を有するチューブで形成されるとともに、前記ケーシングの内周壁に沿って略環状に配設され、
前記ポンプは、
前記ケーシングの内周壁の略中心を支点として回転可能に支持されたローターと、
該ローターの回転軸線に対し周方向に離間して配置されるとともに、前記ローターとともに回転し前記内周面との間で前記チューブを押し潰しながら移動する複数のローラと
を備えることを特徴とする請求項1に記載のボトル用注水装置。 - 前記動力手段は、
電動モータと、
該電動モータの回転力を前記ローターに伝達し該ローター及びローラを回転させる伝達機構と、
前記電動モータへ作動用電力を供給する電池と
を備えることを特徴とする請求項2に記載のボトル用注水装置。 - 前記装着部には、前記ボトルの前記注出口に対して螺着可能な雌ネジ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のボトル用注水装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-06-06 JP JP2003161675A patent/JP2004359313A/ja active Pending
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