JP2004359303A - 粘着性粒状物貯蔵装置 - Google Patents

粘着性粒状物貯蔵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】粘着性粒状物を固着することなく貯蔵し、その貯蔵部からの排出や使用時のハンドリング操作を容易に行い、再生骨材等の湿潤を無用とする。
【解決手段】粘着性粒状物貯蔵装置1は、支持構造物2によって設置面Rに対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面Rから上方に離れた位置に設定された円筒状(筒状)の容器胴部3と、容器胴部3の上部に設けられ、着脱自在の蓋板4aを有する材料投入口4と、容器胴部3の下端部に設けられ、容器胴部3の内径部3aと略同一形状の円筒状とされた材料排出口5を全開、全閉する排出ゲート6とを備えている。容器胴部3の下端にはロート状の底部が存在しないので、容器胴部3内に貯蔵された再生骨材(粘着性粒状物)が固着することがなく、その排出時に、材料排出口5にアーチング現象を起こすことがない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルト舗装廃材から製造した再生骨材等の粘着性を有する粒状物を貯蔵する粘着性粒状物貯蔵装置に関するのものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の粘着性粒状物貯蔵装置として、上端に材料投入口を有する円筒状の胴部に、下端に材料排出口を有するロート状の底部を設けてなる貯蔵容器に、道路工事等によって掘り起こされ、粗破砕されたアスファルト舗装廃材を前記材料投入口から投入し、該舗装廃材を前記貯蔵容器内で水に浸した状態で貯蔵し、舗装廃材がその自重で互いに付着して固まり、前記材料排出口から排出できなくなるのを防ぐようにしたアスファルト舗装廃材貯蔵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上端に材料投入口を有する円筒状の胴部の下端部を基礎上に開口して設置してなる貯蔵容器に、前記舗装廃材を前記材料投入口から投入し、該舗装廃材を貯蔵容器の上部の散水ノズルから噴射される水で表面が濡れた状態で貯蔵容器内に貯蔵して、舗装廃材がその自重で互いに付着して固まるのを防ぐと共に、前記基礎部に設けたピットまたは前記貯蔵容器の胴部の下部側方に開口した材料取出口から、バックホーやショベルローダ等の材料取出機を使用して貯蔵容器内の舗装廃材を取り出すようにしたアスファルト舗装廃材貯蔵装置が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−306302号公報
【特許文献2】
特開平4−366205号公報
【特許文献3】
特開2002−2964号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記アスファルト舗装廃材貯蔵装置は、前者のものでは、貯蔵容器の底部がロート状に下端が絞られた状態になっているので、前記下端部でアスファルト舗装廃材同士が密着しあってアーチング(架橋)現象を起こして、前記材料排出口から排出できなくなるおそれがあると共に、貯蔵容器内で水に浸した状態で材料を貯蔵するものであるので、アスファルト舗装廃材を破砕分級して製造された再生骨材を貯蔵すると、前記再生骨材が水で濡れてしまい、再生骨材を使用してアスファルト合材を製造する場合に、前記再生骨材を乾燥加熱するための燃費が高くなるという不都合が生じ、再生骨材等の貯蔵には適用することはできない。
また、後者のものでは、前記貯蔵容器内の貯蔵材料を使用する際には、貯蔵容器の設置面において貯蔵材料を材料取出機で掬い上げてから他の移送手段に移し替えねばならず、材料のハンドリング操作が煩雑になると共に、貯蔵容器に貯蔵中の材料を水で濡らすため、前者のものの場合と同様に再生骨材等の貯蔵には適用できない問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、粘着性粒状物を固着することなく貯蔵し、かつその貯蔵部からの排出やその使用時のハンドリング操作も容易に行えると共に、再生骨材等の湿潤を無用とする材料の貯蔵に好適な粘着性粒状物貯蔵装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に設けられ、容器胴部の内径部と略同一形状とされた材料排出口と、該材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、請求項1に記載の粘着性粒状物貯蔵装置において、前記容器胴部の複数個が平面視で直線状に配置され、各容器胴部の材料排出口が前記排出ゲートで同時に開閉されるようになっていることを特徴としている。
【0008】
請求項3に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、請求項1に記載の粘着性粒状物貯蔵装置において、前記容器胴部の複数個が平面視で同一円周上に配置され、各容器胴部の下端部に当接してそれらの下端部を閉鎖する円板状部材が、前記円周の中心を軸にして回転可能に設けられ、該円板状部材には、前記円周上に中心を位置して前記材料排出口の内径部と略同一形状の開口が設けられると共に、該開口を介して前記材料排出口を開閉する前記排出ゲートが設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項4に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、複数個の材料排出口を有し、前記容器胴部の下端部に水平状に固定して設けられた底板と、該底板の各材料排出口を個々に開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に当接して容器胴部の平面視における中心を軸にして略水平面内で回転可能に設けられた底板と、前記容器胴部の横断面よりも小さい面積を有し、中心を容器胴部の中心から偏心させて前記底板に設けられた材料排出口と、該材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴としている。
【0011】
請求項6に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に連結され容器胴部より内径が拡大された筒状の排出胴部と、該排出胴部の下端に設けられた底板と、該底板に設けた材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項7に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、請求項6に記載の粘着性粒状物貯蔵装置において、前記容器胴部の下端部と前記排出胴部との連結部付近の内周面には、容器胴部の中心方向に突出する突起部材が、周方向に間隔をあけて複数個固定して設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項8に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下方に設けた材料排出口を開閉する排出ゲートと、前記容器胴部の内部に容器胴部の軸線に沿う軸周りに回転自在に設けられた螺旋状の羽根部材とを備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項9に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の粘着性粒状物貯蔵装置において、前記容器胴部の周囲には所定温度の流体を入れるジャケットが設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項10に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、上位側に材料投入口を、下位側に材料排出口をそれぞれ有し、傾斜した軸周りに回転する筒状の容器胴部と、該容器胴部の内周部に固定して設けられ、容器胴部内に貯蔵された粘着性粒状物を流動させる螺旋状の羽根部材と、前記材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴としている。
【0016】
請求項11に係る粘着性粒状物貯蔵装置は、請求項10に記載の粘着性粒状物貯蔵装置において、前記容器胴部の内周部には、容器胴部内に貯蔵された粘着性粒状物の相互付着や容器胴部への付着を妨げるほぐし部材が、前記羽根部材の間において複数個螺旋状に配列して設けられていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置について図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1を示す。この粘着性粒状物貯蔵装置1は、支持構造物2によって設置面Rに対して軸方向を垂直状にして支持され、下端部が前記設置面Rから上方に離れた高さ位置に設定された円筒状(筒状)の容器胴部3と、該容器胴部3の上部に設けられ、着脱自在の蓋板4aを有する材料投入口4と、前記容器胴部3の下端部に設けられ、容器胴部3の内径部3aと略同一形状の円筒状とされた材料排出口5を全開、全閉する排出ゲート6とを備えている。
前記支持構造物2は、複数の構造部材を組み合わせて平面視で三角形状に形成され、三角形の各頂点に垂直に設けられた脚部2aで前記設置面Rに垂直状に固定されており、前記排出ゲート6の下方に、前記容器胴部3内の材料を搬出するダンプカー等の運搬車両が容器胴部3の下に出入りが自由にでき、またはバケットコンベア等の搬送手段を設置するに充分な高さが得られるように、前記容器胴部3の下端の前記設置面Rからの高さが設定されている。
【0018】
前記排出ゲート6は、前記容器胴部3の下端に取り付けられ、前記材料排出口5と同一形状に形成された短尺の円筒部材(筒状部材)7と、該円筒部材7の下端に水平状に固定され、中央部に前記材料排出口5を下方に全開で開放する開口8aを有すると共に、両側(図1で紙面に垂直な方向における手前と向側、図3で上下端側)に溝部8b,8bの開口側を互いに向き合わせた一対の横断面コ字型の案内部8c,8cを有するゲート支持部材8と、閉鎖部9aと前記材料排出口5と同一形状の開口部9bとを有し、前記ゲート支持部材8の案内部8c,8cの溝部8b,8bに両縁部を挿入して支持され、前記閉鎖部9aが前記開口8a(前記材料排出口5)を全閉する位置と、前記開口部9bが前記開口8aを全開する位置との間で水平方向(イ矢方向)に移動可能な平板状のゲート9とで構成されている。前記排出ゲート6には、図示しないが、前記ゲート9を前記全閉位置と全開位置との間で往復移動させる油、空圧シリンダ等の駆動手段が設けられている。
【0019】
前記粘着性粒状物貯蔵装置1においては、アスファルト舗装廃材を破砕分級して製造された再生骨材(粘着性粒状物)が、ベルトコンベアやバケットコンベア等の搬送手段によって、前記材料投入口4から容器胴部3内に投入されて貯蔵される。前記容器胴部3内に貯蔵中の再生骨材は、前記容器胴部3の下端部にロート状の傾斜した底部が存在しないので、アスファルトが付着していて粘着性があっても、粒状の再生骨材を互いに圧着させる大きな力が作用しないため、固着して塊になることはない。
そして、前記再生骨材を利用してアスファルト混合物を生産する等の所要時に貯蔵装置1から払い出す際には、ダンプカー等の運搬車両を容器胴部3の下に移動させ、前記排出ゲート6のゲート9を駆動手段により作動させて、該ゲート9を図1〜図3に示す位置から左方に移動させてゲート9の開口部9bが前記材料排出口5を開放させる位置まで移動させると、前記容器胴部3内の再生骨材は、容器胴部3の下端に再生骨材が落下する通路を絞るような底部が存在しないので、アーチング現象を起こすことなく円滑に落下して容器胴部3内から排出され、運搬車両の荷台に速やかに積み込まれる。このとき、前記再生骨材が排出ゲート6から排出するためのきっかけを与えるために、排出ゲート6付近にノッカー等の排出促進装置を設けるとよい。
【0020】
前記のように、第1の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1によれば、設置面から上方に離れた位置に設定した容器胴部3の下端部に、該容器胴部3の内径部と略同一形状とされた材料排出口5を設け、該材料排出口5を排出ゲート6で開閉するようにしたので、容器胴部3の下端部にロート状の底部が存在しないため、容器胴部3内に再生骨材が固着して塊状になるを防いで貯蔵することができ、また、容器胴部3から再生骨材を排出して使用する時に、前記材料排出口5の近くに再生骨材のアーチング現象が起らず、再生骨材の排出を円滑に行うことができると共に、前記材料排出口5から運搬車両等の輸送手段へ再生骨材を直接的に積み込むことができて、そのハンドリング操作も容易に行える。さらに、従来の貯蔵装置のように、容器胴部3内に散水を行わないので、再生骨材等の湿潤を無用とする粘着性粒状物を乾燥状態で好適に貯蔵することができる。
【0021】
次に、図4は本発明の第2の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Aを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Aは、前記粘着性粒状物貯蔵装置1の容器胴部3の複数個(図4の例では3個)が、それらの下端部の高さを略同一水平面に位置させ、かつ平面視でそれらの中心を図4で左右方向に一直線状に整列するように配置され、各容器胴部3の材料排出口5が排出ゲート6Aで同時に開閉されるようにしたものである。前記排出ゲート6Aは、各容器胴部3の下端に前記円筒部材7を介して連結され、各容器胴部3の材料排出口5に個々に連通する複数個の開口8aを有する1つのゲート支持部材8Aと、各開口8aを同時に閉鎖する閉鎖部9aと各開口8aに同時に連通する複数個の開口部9bを有し、前記案内部8c,8cに支持案内されて駆動手段(図示しない)によって、前記容器胴部3の整列方向と直角なロ矢方向に水平に往復動する1つのゲート9Aとを備えている。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。
なお、前記ゲート9Aの複数個の開口部9bは、個々に独立した開口部として設けられているが、それらを連続させた1つの開口部としてもよい。
第2の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Aによれば、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様な作用、効果が奏される他に、前記貯蔵装置1Aの貯蔵容量を大きくでき、容器胴部3から再生骨材を払い出す際は、前記排出ゲート6Aにより各材料排出口5が同時に開放されるので、運搬車両の荷台等に多量の再生骨材を速やかに排出することができ、その排出作業を能率的に行うことができる。
【0022】
また、図5は本発明の第3の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Bを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Bは、前記容器胴部3の複数個(図5の例では4個)が、平面視でそれらの中心を同一円周上に位置させて配置され、各容器胴部3の下端部に当接しかつ前記円周の中心Cを軸にして略水平面内でハ矢方向に回転可能な円板状部材10が設けられると共に、該円板状部材10に前記円周上に中心を位置させて前記材料排出口5と同一形状の1つの開口10aが設けられ、該開口10aを介して前記各材料排出口5を個々に開閉する前記排出ゲート6が、前記円板状部材10に前記円筒部材7を介して設けられている。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。なお、前記円板状部材10の開口10aは、1つに限らず、前記容器胴部3の個数より少ない数の複数個としてもよい。
【0023】
前記粘着性粒状物貯蔵装置1Bにおいては、前記貯蔵装置1Bの容器胴部3から再生骨材を払い出す際は、前記円板状部材10を回転駆動手段(図示せず)で回転させて、前記開口10aを前記容器胴部3のいずれかの材料排出口5の位置に移動させた後、前記排出ゲート6を開いて材料排出口5を開放することにより再生骨材の排出を行う。1つの容器胴部3からの再生骨材の排出が終わったときは、他の容器胴部3の材料排出口5の位置に前記開口部10aを移動させて、順次再生骨材の排出を行う。
第3の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Bによれば、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様な作用、効果が奏される他に、前記貯蔵装置1Bの貯蔵容量を大きくできると共に、再生骨材を払い出していない容器胴部3に再生骨材を投入して補充することができ、再生骨材の多量の需要に的確に即応することができる。
【0024】
また、図6は本発明の第4の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Cを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Cは、前記容器胴部3の下端部に水平状に固定した底板11が設けられ、該底板11に、容器胴部3の内径部より小さい面積を有する複数個(図6の例では4個)の材料排出口11aが、容器胴部3の周方向に等間隔をおいて貫通して設けられ、該各材料排出口11aを個々に開閉する複数個の排出ゲート6が、それぞれ前記円筒部材7を介して前記底板11に取り付けられている。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。
【0025】
前記粘着性粒状物貯蔵装置1Cにおいては、該貯蔵装置1Cの容器胴部3から再生骨材を払い出す際は、前記底板11のいずれかの材料排出口11aに対応する前記排出ゲート6を開いて該材料排出口11aを開放することにより再生骨材の排出を行い、1つの材料排出口11aからの再生骨材の排出が終わった後は、隣接の材料排出口11aからの排出を順次行う。その際、容器胴部3内の再生骨材は、当初は、材料排出口11aの断面に沿った部分の再生骨材Mが排出されていき、その終盤には再生骨材の安息角θより下位の部分が前記底板11上に残るが、順次前記材料排出口11aを変えて排出することにより、前記底板11上に残った再生骨材も、他の材料排出口11aから殆ど排出されるので、全体として前記底板11上に残る再生骨材を可及的に少なくすることができる。
第4の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Cによれば、前記容器胴部3の底部が、前記底板11によって水平状に形成され、従来の貯蔵装置のようにロート状の傾斜面によって下端部が絞られていないので、再生骨材のアーチング現象が起こらず、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様な作用、効果を奏することができる。また、各材料排出口11aからの再生骨材の小出しにより、その払い出し量を容易に調節することができる。
【0026】
また、図7は本発明の第5の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Dを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Dは、前記容器胴部3の下端部に当接して容器胴部3の平面視における中心を軸にして略水平面内でニ矢方向に回転可能に設けられた底板12と、前記容器胴部3の内径部よりも小さい面積を有し、中心を容器胴部3の前記中心から偏心させて前記底板12に貫通して設けられた1つの材料排出口12aと、該材料排出口12aに連通し、それと同一形状の内径を有する円筒部材7を介して前記底板12に設けられ、前記材料排出口12aを開閉する排出ゲート6とを備えている。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。
【0027】
前記粘着性粒状物貯蔵装置1Dにおいては、該貯蔵装置1Dの容器胴部3から再生骨材を払い出す際は、前記底板12の任意の回転位置において、前記排出ゲート6を開いて前記底板12の材料排出口12aを開放することにより、一定量の再生骨材の排出を行った後、順次、隣接の回転位置に前記底板12を回転して移動させ、排出ゲート6の開閉により材料排出口12aからの再生骨材の排出を行う。その際、容器胴部3内の再生骨材は、底板12の最初の回転位置で、当初は材料排出口12aの断面に沿った部分の再生骨材Mが排出されていき、その終盤には再生骨材の安息角θより下位の部分が前記底板12上に残るが、順次前記底板12を回転させることにより、容器胴部3に対する材料排出口12aの位置を変えて排出することにより、前記底板12上に残った再生骨材も、材料排出口12aから殆ど排出されるので、全体として前記底板12上に残る再生骨材を可及的に少なくすることができる。
第5の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Dによれば、前記容器胴部3の底部が、底板12によって略水平状に形成されているので、前記粘着性粒状物貯蔵装置1Cと同様な作用、効果を奏することができる他に、粘着性粒状物貯蔵装置1Cのように、排出ゲート6を複数個設ける必要がないので、構造を簡単にすることができる。
【0028】
次に、図8、図9は本発明の第6の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Eを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Eは、前記容器胴部3の下端部に連結されて内部が容器胴部3内に連通され、かつ容器胴部3より内径が拡大された円錐台状(筒状)の接続胴部13と、該接続胴部13の下端に水平状に固定して設けられた底板14と、該底板14に固定した筒部材15によって前記接続胴部13内を外側に開口する1つまたは複数(図8、図9の例では2つ)の材料排出口16と、該材料排出口16を開閉する排出ゲート6Eとを備えている。そして、前記容器胴部3の下端部と前記接続胴部13との連結部付近の内周面には、容器胴部3の中心方向に突出する突起部材17が、容器胴部3の周方向に間隔をあけて複数個固定して設けられている。
前記排出ゲート6Eは、前記材料排出口16を開口する開口部と閉鎖する閉鎖部を有するゲート18を備えており、詳細は図示しないが、その基本構造は前記第2の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Aの前記排出ゲート6Aと同じである。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。
【0029】
前記粘着性粒状物貯蔵装置1Eにおいては、該貯蔵装置1Eの容器胴部3から再生骨材を払い出す際は、前記排出ゲート6Eを開いて前記底板14の材料排出口16を開放すると、まず前記接続胴部13内に入っている再生骨材が外部へ排出され、減量される接続胴部13内に容器胴部3内の再生骨材が自重で降下して入り、順次前記材料排出口16から排出される。その場合、容器胴部3内の再生骨材が接続胴部13内へ降下して入るときには、前記再生骨材は固着して塊状になっていても、それが前記突起部材17によって解砕されて円滑に接続胴部13へ降下されて行く。また、前記接続胴部13内の材料排出口16の近くの再生骨材は、接続胴部13が容器胴部3より拡大された形状となっているので、容器胴部3内の再生骨材の全高の垂直重量を受けることがなく、骨材同士が圧縮して固着するおそれがなく、前記拡大部から材料排出口16を経て円滑に排出され、そして、容器胴部3の直下における底板14上の中央の再生骨材が、拡大部側の再生骨材の押さえが無くなることにより、側方(材料排出側)へ崩れて材料排出口16から確実に排出される。
【0030】
第6の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Eによれば、前記容器胴部3の下部に設けた容器胴部3より拡大した接続胴部13により、材料排出口16の近くにおいて再生骨材に圧縮力が働くのを効果的に防止することができ、再生骨材を円滑に排出することができると共に、前記容器胴部3と接続胴部13との連結部の内周部に設けた突起部材により、材料排出口16側へ移動する再生骨材が塊状になるのを確実に防止して、その前記材料排出口16からの排出を一層円滑、確実に行うことができる。
なお、前記接続胴部13は、円錐台状に形成されているが、これに限らず、円筒状、角筒状、角錐台状、その他の形状でもよく、前記容器胴部3の内径部より拡大された形状のものであればよい。
【0031】
また、図10は本発明の第7の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Fを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Fは、前記容器胴部3の下端部にロート状の底部19が固定されて、該底部19の下端中央に材料排出口19aが設けられ、該材料排出口19aを開閉する前記材料排出ゲート6が底部19の下端部に設けられると共に、前記容器胴部3の内部にその中心もしくは中心の近傍位置で軸線方向(垂直方向)に沿って延長したリボンスクリュ(螺旋状の羽根部材)20が、容器胴部3に軸周りに回転自在に支持して設けられた構成とされている。前記リボンスクリュ20は図示しない電動機等の回転駆動手段によって正、逆両方向に所定速度で回転するようになっている。
【0032】
第7の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Fによれば、容器胴部3に再生骨材が貯蔵されている間は、常時、もしくは所定時間毎に所定時間だけ間欠的に、所定の低速度でリボンスクリュ20の螺旋部が上昇する側へ正転され、再生骨材が容器胴部3の中心側で上昇移動され、上方に移動した再生骨材が容器胴部3の内周壁側で下降移動される対流(流動)が起こされることにより、再生骨材が互いに固着するのを阻止される。また、前記排出ゲート6を開いて材料排出口19aから再生骨材を排出するときは、前記リボンスクリュ20が逆転されることにより、容器胴部3の中心部の再生骨材が切り崩されて材料排出口19a側へ押し込まれるので、ロート状の底部19で再生骨材がアーチング現象を起こして材料排出口19aに詰まるという不具合を起こすことなく、再生骨材を前記材料排出口19aから確実に排出することができる。
【0033】
なお、前記リボンスクリュ20は、容器胴部3の中心部に設ける代わりに、容器胴部3の内周部壁面に沿って、容器胴部3に対して相対回転自在に設けるようにしてもよい。この場合には、リボンスクリュを正転させると、容器胴部3内に貯蔵された再生骨材は、内周壁側を上昇移動し、中心側を下降移動する流動を繰り返して固着を防がれる。
また、前記リボンスクリュ20は、前記実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1,1A,1B,1C,1D,1Eにおける容器胴部3に設けてもよく、これにより、それらの容器胴部3の内部に貯蔵中の再生骨材を流動させて、その固着を一層確実に防止することができる。
【0034】
図11は本発明の第8の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Gを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Gは、前記各実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1Fにおける前記容器胴部3の外側に、所定間隔をあけて円筒状(筒状)の外筒21を設け、容器胴部3と前記外筒21との間の環状空間(ジャケット)eに、図示しない加熱流体循環装置から所定温度に加熱した油等の流体を循環させるように構成されている。その他の構成は図示しないが、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同様である。
第8の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Gによれば、容器胴部3に貯蔵された再生骨材を前記環状空間e内の加熱流体によって所定温度に保持することにより、再生骨材の品質を安定に維持することができる。
【0035】
また、 図12、図13は本発明の第9の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Hを示す。なお、前記粘着性粒状物貯蔵装置1と同一または同様な構成部分には同一の符号を付して説明する。
この粘着性粒状物貯蔵装置1Hは、架台(図示せず)に支持されて、一端側(図12で右側)を高く、他端側(図12で左側)を低く傾斜した軸周りに、回転駆動手段(図示せず)によって正逆回転する容器胴部22と、該容器胴部22の内周部に固定して設けられた前記軸方向に沿う螺旋状の羽根部材23と、前記容器胴部22の内周部に支持して設けられたほぐし機構24と、容器胴部22の上位にある一端側の端部に設けられ、着脱可能な蓋板25aを有する材料投入口25と、前記架台(図示せず)に固定して設けられ、前記容器胴部22の下位にある他端側の端部に容器胴部22との相対回転を許容して当接され、かつ容器胴部22の底部を閉鎖する円板状の底板26と、該底板26の下部側に容器胴部22の中心から偏心した位置に設けられた材料排出口26aを開閉する排出ゲート6とを備えている。
【0036】
前記ほぐし機構24は、前記容器胴部22内に貯蔵された再生骨材が相互に固着し、または容器胴部22の内周壁に付着するのを防ぐものであって、容器胴部22の内周部に該容器胴部22の中心方向に突出させて固定された支持片24aと、該支持片24aの先端部に容器胴部22の中心軸に垂直状の面内で回転するように支持された棒状のほぐし部材24bとからなり、その複数個が、前記羽根部材23の間に位置して、所定間隔をあけて螺旋状に配列されている。
前記粘着性粒状物貯蔵装置1Hにおいては、前記材料投入口25から容器胴部22内に投入された再生骨材M2は、貯蔵中は、回転駆動手段によって低速でホ矢方向に正転される容器胴部22内において、その軸方向に対して前記羽根部材23で上位側(材料投入口25側)へ押し動かされては下位側へ落下し、その周方向に対して回転の上昇側(図13の右上部側)へ羽根部材23で押し上げられては安息角βの状態から回転の下降側へ落下することを繰り返して適度に撹拌されるので、前記容器胴部22内での再生骨材の固着が防止される。
【0037】
上記において、もし、前記回転の上昇側へ押し上げられた再生骨材の上方部分M2aの容器胴部22の内周壁側の部分が固着して塊状になっている場合には、前記ほぐし機構24のほぐし部材24bが、再生骨材の上昇側の上面部分から脱出した位置(図13でa位置)で反転(図13で反時計方向に回転)して、前記上面部分を打撃することにより、再生骨材の塊が解される。また、前記解し部材24bが図13でa位置からb位置に反転移動するときに、容器胴部22の内周壁面に再生骨材が付着している場合には、その付着した再生骨材も一緒に落下するので、前記内周壁面への再生骨材の付着が抑えられる。
【0038】
また、前記容器胴部22から再生骨材を排出するときは、前記排出ゲート6のゲート9を開いて、前記材料排出口26aを開放させて、容器胴部22を貯蔵時と逆方向に回転させると、前記羽根部材23によって再生骨材は材料排出口26a側へ押し動かされ、該材料排出口26aから円滑、確実に排出される。
第9の実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1Hによれば、再生骨材の容器胴部22内での貯蔵時には、前記容器胴部22の回転および羽根部材23による再生骨材の撹拌作用と、容器胴部22の回転および解し部材24bによる再生骨材の解し作用とによって、再生骨材の固着を効果的に防止することができ、再生骨材の容器胴部22からの排出時には、容器胴部22の回転と羽根部材23とによる押し出し作用によって、再生骨材の排出を円滑、確実に行うことができる。
【0039】
前記ほぐし機構24に代えて、図14に示すようなほぐし機構25を構成することができる。該ほぐし機構25は、前記容器胴部22の外周に前記羽根部材23の間に位置して、所定間隔をあけて螺旋状に配列して固定された複数個のガイド部材26と、該ガイド部材26にあけた容器胴部22の中心方向に向く軸孔26aに、その軸方向に移動自在に挿入され、かつ前記容器胴部22の内部へ所定長さだけ突き出し可能に設けた棒状のほぐし部材27と、前記容器胴部22の外側に容器胴部22と相対回転を許容するようにして架台(図示せず)に固定して設けた外筒28の内側において、前記容器胴部22内の再生骨材の回転方向ホの上昇側の上方部分M2aとなる近傍位置(図14のc位置)に設けた上下一対のカム部材29とを備えている。
【0040】
前記カム部材29は、前記容器胴部22の外周側に向けた凸の円弧状横断面に形成され、容器胴部22の軸方向に延長して設けられており、容器胴部22が回転されて前記a位置に近づいた前記ほぐし部材27を、その基端部に回転自在に取り付けられたローラ30を介して容器胴部22の中心方向に押し、ほぐし部材27の先端側を容器胴部22の内壁面から突き出させ、ほぐし部材27によって前記容器胴部22内の再生骨材の回転方向ホの上昇側の上方部分M2aが突き崩されほぐされるようになっている。この解し機構25による場合も、前記粘着性粒状物貯蔵装置1Hの解し機構24と同様な作用、効果を奏することができる。
なお、図示しないが、前記ほぐし部材27は、常時、バネ等の付勢手段により、前記ローラ30が前記カム部材29に当接する側へ付勢されており、ローラ30がカム部材29から外れた位置では、ほぐし部材27の先端は前記容器胴部22の内壁面の位置まで後退している。
【0041】
なお、前記実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1,1A,1B〜1Hにおいては、前記材料排出ゲート6,6A,6Eを平板状のゲート9,9A,18を直線的に往復移動させて材料排出口5,11a,12a,16,19a,26aを開閉するものとしたが、これに限らず、前記各ゲートを1つの支持軸の周りに旋回させて前記各材料排出口を開閉させるものとしてもよく、バケット状の両開きのゲートとしてもよい。また、前記材料排出口5,11a,12a,16,19a,26aを前記円筒部材7、筒部材15を介して前記排出ゲート6,6A,6Eで開閉するようにしたが、前記円筒部材7、筒部材15を省略した排出ゲートで直接に開閉するようにしてもよい。さらに、前記実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1,1A,1B〜1Gでは、前記容器胴部3の横断面形状を円筒状にしたが、これに限らず、多角筒状、その他の断面形状とすることができる。
また、前記実施の形態に係る粘着性粒状物貯蔵装置1,1A,1B〜1Hは、アスファルト舗装廃材を破砕分級して製造された再生骨材を貯蔵するものに適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、前記再生骨材とする前のアスファルト舗装廃材を粉砕したものや、石膏などの再生骨材と同様に貯蔵容器内部で固着し易い材料の貯蔵にも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、支持構造物によって設置面から上方に離れた位置に設定した容器胴部の下端部に、容器胴部の内径部と略同一形状とされた材料排出口を設け、該材料排出口を排出ゲートで開閉する構成とされているので、容器胴部の下端部にロート状の底部が存在しないため、容器胴部内に粘着性粒状物が固着して塊状になるのを防いで貯蔵することができる。また、容器胴部から粘着性粒状物を排出して使用する時に、前記材料排出口の近くに粘着性粒状物のアーチング現象が起らず、粘着性粒状物の排出を円滑に行うことができると共に、前記材料排出口から輸送手段へ粘着性粒状物を直接的に積み込むことができて、そのハンドリング操作も容易に行える。さらに、従来の貯蔵装置のように、容器胴部内に散水を行わないので、再生骨材や石膏等の湿潤を無用とする粘着性粒状物を乾燥状態で好適に貯蔵することができる。
【0043】
請求項2に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、容器胴部の複数個が平面視で直線状に配置され、各容器胴部の材料排出口が排出ゲートで同時に開閉される構成とされているので、貯蔵装置の容量を大きくできると共に、粘着性粒状物の容器胴部からの払い出し時に、その排出作業を能率的に行うことができる。
【0044】
請求項3に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、容器胴部の複数個が平面視で同一円周上に配置され、各容器胴部の下端部に当接してそれらの下端部を閉鎖する円板状部材が、前記円周の中心を軸にして回転可能に設けられ、該円板状部材には、前記円周上に中心を位置して容器胴部の材料排出口の内径部と略同一形状の開口が設けられると共に、該開口を介して前記材料排出口を開閉する排出ゲートが設けられた構成とされているので、貯蔵装置の貯蔵容量を大きくできると共に、粘着性粒状物を払い出していない貯蔵容器に粘着性粒状物を投入して補充することができ、粘着性粒状物の多量の需要に的確に即応することができる。
【0045】
請求項4に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、支持構造物によって設置面から上方に離れた位置に設定した容器胴部の下端部に水平状に固定した底板を設け、該底板に設けた複数個の材料排出口を個々に排出ゲートで開閉する構成とされているので、請求項1に記載の粘着性粒状物貯蔵装置と同様な効果を奏することができると共に、各材料排出口から粘着性粒状物を小出しにすることにより、その払い出し量を容易に調整することができる。
【0046】
請求項5に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、支持構造物によって設置面から上方に離れた位置に設定した容器胴部の下端部に、該下端部に当接して容器胴部の平面視における中心を軸にして略水平面内で回転可能に底板を設けると共に、該底板に、前記容器胴部の内径部よりも小さい面積を有する材料排出口を、その中心を容器胴部の中心から偏心させて設け、前記材料排出口を排出ゲートで開閉する構成とされているので、請求項4に記載の粘着性粒状物貯蔵装置と同様な効果を奏することができると共に、排出ゲートが少なくて済み、構造を簡単にすることができる。
【0047】
請求項6に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、支持構造物によって設置面から上方に離れた位置に設定した容器胴部の下端部に、容器胴部より内径が拡大された接続胴部を連結し、該接続胴部の下端の底板に設けた材料排出口を排出ゲートで開閉する構成とされているので、材料排出口の近くにおいて粘着性粒状物に圧縮力が働くのを効果的に防止することができ、材料排出口からの粘着性粒状物の排出を円滑、容易に行うことができる。
【0048】
請求項7に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、容器胴部の下端部と排出胴部との連結部付近の内周面に、容器胴部の中心方向に突出する突起部材を、周方向に間隔をあけて複数個固定して設けた構成とされているので、前記突起部材により、材料排出口側へ移動する粘着性粒状物が塊状になるのを確実に防止できて、その前記材料排出口からの排出を一層円滑、確実に行うことがことができる。
【0049】
請求項8に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、支持構造物によって設置面から上方に離れた位置に下端部を設定した容器胴部の下方に材料排出口を設け、該材料排出口を排出ゲートで開閉すると共に、前記容器胴部の内部に容器胴部の軸線に沿う軸周りに回転自在に螺旋状の羽根部材を設けた構成とされているので、容器胴部に貯蔵中の粘着性粒状物を、前記羽根部材の正回転で流動させることにより、互いに固着するのを阻止することができ、また、容器胴部からの粘着性粒状物の排出時には、前記羽根部材を逆回転させることにより、粘着性粒状物を材料排出口側へ押し込むことができて、前記容器胴部にロート状の底部を設けた貯蔵装置の場合であっても、アーチング現象で材料排出口が詰まるのを防いで、粘着性粒状物を前記材料排出口から確実に排出することができる。
【0050】
請求項9に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、容器胴部の周囲に所定温度の流体を入れるジャケットを設けた構成とされているので、容器胴部に貯蔵された粘着性粒状物を前記ジャケット内の加熱流体によって所定温度に保持することにより、粘着性粒状物の品質を安定に維持することができる。
【0051】
請求項10に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、傾斜した軸周りに回転する筒状の容器胴部の内周部に螺旋状の羽根部材を固定して設け、容器胴部の下位側に設けた材料排出口を排出ゲートで開閉する構成とされているので、粘着性粒状物の容器胴部内での貯蔵時には、前記容器胴部を正回転させることにより、粘着性粒状物を羽根部材によって撹拌して、それが固着して塊状になるのを効果的に防止することができ、また、粘着性粒状物の容器胴部からの排出時には、容器胴部を逆回転させることにより、前記羽根部材による押し出し作用によって、粘着性粒状物の前記材料排出口からの排出を円滑、確実に行うことができる。
【0052】
請求項11に係る粘着性粒状物貯蔵装置によれば、容器胴部の内周部に、羽根部材の間に位置して複数個の解し部材を螺旋状に配列して設けた構成とされているので、前記解し部材によって容器胴部内に貯蔵された粘着性粒状物の相互付着や容器胴部への付着を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第1の実施の形態を一部断面で示した正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく底面図である。
【図4】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第2の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図5】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第3の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図6】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第4の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図7】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第5の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図8】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第6の実施の形態の要部を示す縦断面図である。
【図9】図8のX−X断面図である。
【図10】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第7の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図11】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第8の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る粘着性粒状物貯蔵装置の第9の実施の形態を一部断面で示した斜視図である。
【図13】同じく横断面図である。
【図14】同じくほぐし機構の他の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,1A〜1H 粘着性粒状物貯蔵装置
2 支持構造物
3,22 容器胴部
4,25 材料投入口
5,11a,12a,16,19a,26a 材料排出口
6,6A,6E 排出ゲート
7 円筒部材(筒状部材)
8,8A ゲート支持部材
9,9A,18 ゲート
10 円板状部材
11,12,14,26 底板
19 底部
20 リボンスクリュ(螺旋状の羽根部材)
21,28 外筒
23 羽根部材
24,25 ほぐし機構
24b、27 ほぐし部材
e 環状空間(ジャケット)

Claims (11)

  1. 支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に設けられ、容器胴部の内径部と略同一形状とされた材料排出口と、該材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  2. 前記容器胴部の複数個が平面視で直線状に配置され、各容器胴部の材料排出口が前記排出ゲートで同時に開閉されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の粘着性粒状物貯蔵装置。
  3. 前記容器胴部の複数個が平面視で同一円周上に配置され、各容器胴部の下端部に当接してそれらの下端部を閉鎖する円板状部材が、前記円周の中心を軸にして回転可能に設けられ、該円板状部材には、前記円周上に中心を位置して前記材料排出口の内径部と略同一形状の開口が設けられると共に、該開口を介して前記材料排出口を開閉する前記排出ゲートが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の粘着性粒状物貯蔵装置。
  4. 支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、複数個の材料排出口を有し、前記容器胴部の下端部に水平状に固定して設けられた底板と、該底板の各材料排出口を個々に開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  5. 支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に当接して容器胴部の平面視における中心を軸にして略水平面内で回転可能に設けられた底板と、前記容器胴部の内径部よりも小さい面積を有し、中心を容器胴部の中心から偏心させて前記底板に設けられた材料排出口と、該材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  6. 支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下端部に連結され容器胴部より内径が拡大された筒状の排出胴部と、該排出胴部の下端に設けられた底板と、該底板に設けた材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  7. 前記容器胴部の下端部と前記排出胴部との連結部付近の内周面には、容器胴部の中心方向に突出する突起部材が、周方向に間隔をあけて複数個固定して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の粘着性粒状物貯蔵装置。
  8. 支持構造物によって設置面に対して垂直状に支持され、下端部が前記設置面から上方に離れた位置に設定された筒状の容器胴部と、該容器胴部の上部に設けた材料投入口と、前記容器胴部の下方に設けた材料排出口を開閉する排出ゲートと、前記容器胴部の内部に容器胴部の軸線に沿う軸周りに回転自在に設けられた螺旋状の羽根部材とを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  9. 前記容器胴部の周囲には所定温度の流体を入れるジャケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の粘着性粒状物貯蔵装置。
  10. 上位側に材料投入口を、下位側に材料排出口をそれぞれ有し、傾斜した軸周りに回転する筒状の容器胴部と、該容器胴部の内周部に固定して設けられ、容器胴部内に貯蔵された粘着性粒状物を流動させる螺旋状の羽根部材と、前記材料排出口を開閉する排出ゲートとを備えていることを特徴とする粘着性粒状物貯蔵装置。
  11. 前記容器胴部の内周部には、容器胴部内に貯蔵された粘着性粒状物の相互付着や容器胴部への付着を妨げるほぐし部材が、前記羽根部材の間において複数個螺旋状に配列して設けられていることを特徴とする請求項10に記載の粘着性粒状物貯蔵装置。
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