【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、インキ収容部が軸長方向に対して横方向に変形しない大きな横断面積を有したボールペン筆記体を筆記具に搭載して、しかも、その筆記先端部が筆記具の軸先から横方向に自在に屈曲可能となるボールペン筆記体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】特開平１０−１３８６８５
【特許文献２】登録実用新案登録 第３０３５６３９
特許文献１には以下の内容が記載されている。
ボールペンのチップと後方にインキ収容部が比較的大きな横断面積を有した非変形のインキ収容管を有し、該インキ収容管内に筆記に伴う先端ボールの回転で粘性が低下して流出される、所謂剪断減粘性を有した水性ボールペンインキまたは低粘度の油性インキが充填され、インキの後端に筆記に伴うインキの消耗に追随して移動するグリース状の半透明不乾性物から成るフォロアが充填されて構成されるボールペン筆記体と、そのボールペン筆記体を少なくとも１本含む２種の筆記体を搭載して、筆記体と連動して軸筒の先端口から選択的に夫々の筆記体の先端部を出没可能とする複式筆記具が提案されている。
また、インキ収容部は比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、実施例では後軸内に無駄なく嵌挿する略Ｄ形の断面形状を有し、チップとインキ収容部を接続する部位が軸長方向に対する横方向に容易に変移可能と成され、一例としてチップ後端を圧着する継ぎ手とインキ収容管との間にフレキシブルなチューブを接続して構成することが示されている。
それによって、ボールペン筆記体のインキ収容部が非変形であっても筆記先方部位がフレキシブルに変移するので作動が阻害されずに先軸の先端口からスムーズに筆記先端部が出没可能となり、また携帯性、使い勝手性を満足した軸体の太さで提供可能とするものである。
【０００３】
一般に、複式筆記具の筆記先端部の出没機構としては、ノック式のもの、筆記具の軸筒側面から貫出したスライダーを交互に摺動させるスライダー式のもの、傾斜面を備えたカム筒を回転させて行うカム式のものなど種々知られている。
また、中粘度の水性、低粘度の油性ボールペンはインキ収容管が太くなるために通常の太さの複式筆記具に搭載した場合、筆記体間の自由度がなく突出する筆記体の先端部が軸筒の先端孔にスムーズに求心されず、作動が阻害されて筆記先端部の出没が不可となる問題を生じる。従って、作動を可能とするために軸筒を極端に太くする必要が有るが、そうした場合には、携帯性、使い勝手が悪くなる欠点がある。また、インキの粘度が低いために、チップ側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる（直流）が生じたり、筆記時にインキの流出量が多くなる欠点がある。
【０００４】
また、特許文献２には以下の内容が記載されている。
可撓性レフィルからなる油性、又は水性のボールペン等に於いて、金属、プラスチック等からなる先胴部、胴部と、これらの中心軸に斜交する連結面を有する先端部からなり、この連結面と直交に設けた嵌合部に構成したネジの螺合により、斜交線付近で先端部を捻る事により、Ｉ字状とＪ字状のツーウェイを得る事を可能とし、紙面に対する筆記先端部の適正な角度で、紙面に対し書き易く、長時間筆記時でも指、手首、肩等への疲労度が少ない握り角度で対応できることが示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、インキ収容部が非変形であっても筆記先方部位がフレキシブルに変移可能となるボールペン筆記体をシール性能や組立性を改善して安価に提供可能とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項１に記載の発明に係るボールペン筆記体は、インキ収容部が軸長方向に対して横方向に変形しない大きな横断面積を有し、ボールペンのチップを固定した継ぎ手部の後端と前記インキ収容部を接続する部位がインキ収容部を形成する樹脂材料と融着し合うエラストマー樹脂を弾性体として二重成形によって形成されて、軸長方向に対して横方向に自在に変位可能とする。
【０００７】
【実施例】
先ず、図１乃至図５は本発明のボールペン筆記体を複式筆記具に搭載した実施例を示している。図１に於いて、２本のボールペン筆記体１ａ、１ｂが設けられている。この複式筆記具は、所謂剪断減粘性を有した水性、または低粘度の油性インキ等の低粘度インキが充填されたボールペン筆記体や、通常の油性ボールペン用インキが充填されたボールペン筆記体などが搭載される。
【０００８】
図１に示す複式筆記具は、前部に位置した筆記具機構の部分を収納する先軸４９及び後軸３０と後軸の後端に配設された操作体４２とからなる。また、先軸４９の後部内周に雌螺子４９ｂが形成されている。また、後軸３０の前部には雄螺子３２が形成され、前記先軸４９の雌螺子４９ｂと螺合されて、必要に応じて取り外されてボールペン筆記体の交換などを行う。
【０００９】
また上記後軸３０の内孔後端の内周に後述する回転軸３３の回転範囲を規制する回り止め用のリブ３０ａが形成されると共に段部３０ｂを有し、また、後軸３０の前方内周部に９０度間隔にあいて軸方向に形成された４本のガイド用のリブ３１が形成されている。また、後軸３０のやや後方寄りの外周に３箇所で山形状の膨出部３９が形成され、２箇所の膨出部の中央には凹部４０ａ，４０ｂが設けられている。
【００１０】
回転軸３３は、大径部３６の前方に小径部３４を有し、小径部３４の周面に螺旋状のカム溝３５が形成されている。また、大径部３６の後方に縮径した軸部を有し、その軸部の前方外周に突状の係止部３７が、後端に所要箇所で回転止め溝３８が設けられている。また、大径部３６の周面に、リブ３０ａが係合して後軸３０との間に於いて略１８０度の範囲で回転軸３３を回転規制する溝３６ａが設けられている。尚、回転軸３３の回転角度を大きくすれば回転抵抗が小さくなって操作し易くなる利点があるが、回転角度が大きくなることでアクションが大きくなる点は操作上の欠点となる。従って、回転角度は軸体の径が小さい場合は１８０度寄りに、径が大きい場合は１２０度寄りに設計都合で選択される。
【００１１】
操作体４２は、天冠４３と天冠４３の外周部の一側面から前方に延設したクリップ４４で形成される。クリップ４４先方の内側には玉部４５が設けられ、天冠の前方には孔部４３ａが、孔部の前方周面に周状の係止溝４２ａと後方周面に所要箇所の回転止めリブ４１が設けられている。
【００１２】
摺動コマ４６ａ，４６ｂの前方には挿入孔４８ａ，４８ｂ設けられ、それぞれの挿入孔には後述するボールペン筆記体１ａ，１ｂの後端を止着する内方突条の係止部５１ａ，５１ｂが設けられている。また、その後方の内面側には回転軸３３の回転に伴うカム溝３５の押圧で夫々の摺動コマが前後動するための突起部４７ａ，４７ｂが形成されている。また、摺動コマ４６ａ，４６ｂの外周には、上記後軸３０のガイド用のリブ３１に回転止め係合する溝５３ａ，５３ｂが設けられている。従って、摺動コマ４６ａ，４６ｂの側面に設けた溝５３ａ，５３ｂがガイド用のリブ３１と夫々噛み合うことにより、摺動コマ４６ａ，４６ｂを円滑に前後動させる。また、摺動コマ４６ａ，４６ｂの横断面形状は略Ｄ形を成している。従って、従来例でよく示される、相対向する２つのガイド溝を有したガイド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点がある。
また、摺動コマ４６ａ，４６ｂは夫々の平坦側が相対接するが、相互間の摺動をより円滑とする為に、摺動コマ４６ｂにガイド突起５２ｂが、摺動コマ４６ａにはガイド突起５２ｂを嵌挿するガイド溝５２ａが設けられている。
【００１３】
そして、回転軸３３は上記摺動コマ４６ａ，４６ｂの突起部４７ａ，４７ｂをカム溝３５に係合させた状態で後軸３０の内孔に挿入され、大径部３６の後端が後軸の段部３０ａに当接されると共に回転軸３３の後端軸部に上記操作体４２が止着される。その時、係止部３７が天冠４３の係止溝４２ａに係合し、回転止め溝３８が天冠の回転止めリブ４１に係合して、回転軸３３と操作体４２は一体に固定されて、後軸３０に対し操作体４２を回転することで回転軸３３が回転し、それと共に一方の摺動コマが前進し、他方の摺動コマが後退する。
また、摺動コマ４６ａ，４６ｂの挿入孔４８ａ，４８ｂにボールペン筆記体１ａ，１ｂの後端部が止着され、後軸３０の前方に先軸４９が固定される。
【００１４】
次に、図６及び図７は本発明のボールペン筆記体を軸筒の中心軸に対して軸先部が屈曲するように構成された筆記具に搭載した実施例を示している。
図に示すように、軸筒５４の前端に軸先部５５が軸支部５６で適宜角度範囲で屈曲するように設けられている。
軸筒に対して軸先部を適宜屈曲した状態螺着することも可能である。また、軸筒の後端側からカムやリンクなどで連動させて軸先部を徐々に傾けて固定するように設けることも可能である。
【００１５】
次に、本発明の要旨であるボールペン筆記体について説明する。
尚、ボールペン筆記体１ａと１ｂは同じ構成であり、例えば、インキ色や先端ボール径などが異なるものである。また、ボールペン筆記体に適用されるインキは、主として所謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の油性インキ等の低粘度インキであるが、通常の油性ボールペン用のインキも適用される。
【００１６】
図５に示すようにチップ１０は、インキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール１１が略当接した状態で、先端ボール１１が回転自在に抱持されるようカシメられている。また、チップ１０の内孔部にスプリング１３が内挿され、スプリング１３の後端が抜出不能となるようにチップの軸部１２の後端を適宜カシメている。また、先端ボール１１がチップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要であって、そのために先端ボールを抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮される。また、先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
【００１７】
また、スプリング１３の先方は直線状の棒軸部１４となり、当該棒軸部１４の先端が先端ボール１１の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール１１はその押圧によってチップ１０のボール抱持部（カシメなどで形成）の内縁に密接状態となる。
【００１８】
また、継ぎ手部２は先端にチップ１０の軸部１２を圧着する前軸部３を有し、その後方部とインキ収容部１６との間にその樹脂材料と融着し合うエラストマー樹脂を屈曲可能な弾性体４として二重成形によって連結固着されている。
従って、ボールペン筆記体は、そのインキ収容部が軸長方向に対して横方向に変形しない大きな横断面積を有し、各筆記体が軸内に嵌挿されたときほぼ揺動なき状態に密装されていたとしても、ボールペン筆記体のチップと前記インキ収容部を接続する部位は弾性体で屈曲可能に連結固着され、軸長方向に対して横方向に容易に変位するようフレキシブルに設けられてなり、各筆記体の筆記先端部が先軸の先端口から自在に出没可能となる。
ところで、前記インキ収容部１６は、実施例では後軸３０内に無駄なく嵌挿する略Ｄ形の断面形状を有しているが、軸形状に応じて矩形状やその他の形状でもよいし、軸内部に空間は生じるが通常の円筒形であってもよい。
【００１９】
また、継ぎ手部２及びインキ収容部１６の剛性部樹脂材料と弾性体４に使用される弾性部樹脂材料は、インキの蒸発を防止するとか、お互いの接合部が良好に融着するように通常同系の樹脂材料が選ばれる。また接合部は、係合した形状で強固に固着されるようになされる。
尚、継ぎ手部２やインキ収容部１６は一例として透明ＰＰ樹脂成形品等が使用される。また、インキ収容管１６をクリアドレン性に優れた材質で選定する。
従って、継ぎ手とインキ収容管をゴムのような弾性体で接続したり、硬い樹脂を細めて不十分な屈曲性を期待することもないので、シール性能や組立性の良いボールペン筆記体が安価に提供可能となる。
【００２０】
また、前軸部３の内孔部後方にはボール弁１５が遊嵌している弁室６があり、弁室６の後方にはテーパー状または球面状のボール受け座７と軸心に適宜偏心して設けられた導孔８とが設けられ、後軸部４の内孔がインキ収容部１６の内孔に連通している。また、弁室６の内壁の一側には軸方向にインキ１７が流れるように溝部を設けている。（図示せず）この弁室６内の遊嵌しているボール弁１５は、チップ１０を下向きにした状態ではチップの軸部１２の後端に偏った状態に接してインキ流路を形成し、インキ収容部１６のインキ１７は導孔８を通り前記溝部、前記インキ流路をなどを通じてチップ内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁１５がボール受け座７に当接してインキ１７の逆流を防止する機能が得られる。
【００２１】
また、インキ収容部１６内には上記インキ１７の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース状の半透明不乾性物から成るフォロア１８が充填される。また、落下やノック衝撃等による変形を防止するために必要に応じてフォロア１８内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒１９が浸漬される。インキ収容部１６の後端には尾栓２０が固着されていて、該尾栓後端の軸部に上述した摺動コマ４６ａ、４６ｂの前部に設けられている挿入孔の係止部５１ａ，５１ｂに着脱可能に止着する係止溝２２が設けられている。また、尾栓２０にはインキ収容部１６の内部と外気を連通する通気溝２１が設けられている。
尚、尾栓はボールペン筆記体の必須の構成要素ではなく、筆記具の形態によって要否が決まる。
【００２２】
【作用】
後軸３０に対して操作体４２を一方に回転すると、摺動コマ４６ａ，４６ｂの突起部４７ａ，４７ｂが回転軸３３の回転に伴いカム溝３５に沿って摺動して、何れか一方の摺動コマが前進、他方が後退して、前進側の筆記体の筆記先端部が弾性的に屈曲して先端口から突出可能となる。
即ち、ボールペン筆記体１ａ，１ｂのインキ収容部が軸長方向に対して横方向に変形しない大きな横断面積を有し、各筆記体が軸内に嵌挿されたときほぼ揺動なき状態に密装されていたとしても、筆記先端部がフレキシブルに変位するので作動が阻害されずに筆記先端部が先端口からスムーズに出没する。
【００２３】
また、一方のボールペン筆記体１ａが突出した状態に於いては、図１及び図３に示すようにクリップの玉部４５が後軸の膨出部３９の凹部４０ａに隠蔽されて容易にクリップ４４が胸ポケット等に差せない状態を作る。
次に、回転軸３３を回転すると摺動コマ４６ａが後退してボールペン筆記体１ａの筆記先端部が口先部内に没入すると共に、摺動コマ４６ｂが前進する。
その時、筆記先端部が口先部内に収容された携帯状態となり、その状態に対するクリップが図３に示す４４ａ位置となって胸ポケット等に容易に差すことが可能となる。
【００２４】
更に回転軸３３を回転すると摺動コマ４６ａが更に後退し、摺動コマ４６ｂが更に前進してボールペン筆記体１ｂの筆記先端部が口先部５０の先端口５０ｂから突出する。その状態に対するクリップが図３に示す４４ｂ位置となって膨出部の凹部４０ｂに隠蔽されて容易にクリップ４４が胸ポケット等に差せない状態を作る。また、図４に示す回転軸の大径部３６の溝３６ａの当接部３６ｃが後軸のリブ３０ａに当接して他方の回転規制がなされる。
【００２５】
本発明のボールペン筆記体１ａは、継ぎ手部２が、先端にチップ１０の軸部１２を圧着する前軸部３の後方部とインキ収容部１６との間にその樹脂材料と融着し合うエラストマー樹脂を屈曲可能な弾性体４として二重成形によって連結固着しているので、インキ収容部が軸長方向に対して非変形な横断面積を有しながらも筆記前方部は横方向に自在に変位可能である。
また、図６及び図７に示すように、本発明のボールペン筆記体１ａを搭載した筆記具は、軸筒５４の前端に於いて軸先部５５を適宜角度範囲で屈曲させることが可能である。従って、紙面に対する筆記先端部の適正な角度で、紙面に対し書き易く、長時間筆記時でも指、手首、肩等への疲労度が少ない握り角度で対応することが可能となる。
【００２６】
また、ボールペン筆記体１ａは、チップ１０を上向きにした状態に於いて、そのボール弁１５が弁室６のボール受け座７に位置して導孔８を密閉するので、上向き筆記されてチップの先端ボール１１背面のインキがなくなっても、インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、チップ１０を下向きにした時にはインキがすぐに流出可能となり、筆記で掠れが防止される。（因みにボール弁を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じる）
【００２７】
チップ１０を下向きにした筆記状態に於いては、ボール弁１５がチップ１０後端の一方に偏った状態に当接し、他方にはチップ１０内にインキが流入可能な流路が構成され、インキ収容部１６から導孔８を経て弁室６に入ったインキ１７は先端ボール１１の背面まで誘導される。この状態で、棒軸部１４の押圧で先端ボール１１がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキの直流が防止される。
また、筆圧により先端ボール１１が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール１１の回転でインキがスムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記が可能となる。
【００２８】
先端ボール１１の背面にはチャンネル（チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇所に有した先端ボールの受け座）がありチャンネルの中心孔には棒軸部１４が貫通する。チップ内のインキはインキ流入溝および中心孔と棒軸部１４との間の隙間を通じて先端ボール１１背面に誘導される。
【００２９】
【発明の効果】
本発明のボールペン筆記体の構成及び作用は以上の如くであり、インキ収容部が軸長方向に対して横方向に変形しない大きな横断面積を有したものであっても、複式筆記具に複数のボールペン筆記体を略密挿状態に搭載しながらも、先軸の先端口からそれぞれの筆記体の先端部をスムーズに出没可能とし、且つ携帯性、使い勝手性に支障のない軸の太さで複式筆記具を提供可能とする。また、軸筒前端に於いて軸先部を屈曲可能とする筆記具に搭載して、軸先部と共に筆記先端部を適宜角度範囲で屈曲させることが可能となり、従って、紙面に対する筆記先端部の適正な角度で、紙面に対し書き易く、長時間筆記時でも指、手首、肩等への疲労度が少ない筆記具を提供可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のボールペン筆記体を搭載した複式筆記具の全体を示す縦断面図で、一部非断面で示されている。
【図２】図１に於けるＣ−Ｃ矢視断面図であるが、摺動コマ４６ａには筆記体が止着されてない状態で示している。
【図３】図１に於けるＢ−Ｂ断面図を示している。また、操作体の回転に伴うクリップの位置を示している。
【図４】図１に於けるＡ−Ａ断面図である。
【図５】本発明の実施例であるボールペン筆記体の縦断面図である。
【図６】本発明のボールペン筆記体を軸先部が屈曲可能な筆記具に搭載した状態の要部を示す図で、軸先部が真っ直ぐな状態を示している。
【図７】本発明のボールペン筆記体を軸先部が屈曲可能な筆記具に搭載した状態の要部を示す図で、軸先部が屈曲した状態を示している。
【符号の説明】
１ａ ボールペン筆記体
１ｂ ボールペン筆記体
２ 継ぎ手部
３ 前軸部
４ 弾性体
６ 弁室
７ ボール受け座
８ 導孔
９ 内孔部
１０ チップ
１１ 先端ボール
１２ 軸部
１３ スプリング
１４ 棒軸部
１５ ボール弁
１６ インキ収容部
１７ インキ
１８ フォロア
１９ フォロア棒
２０ 尾栓
２１ 通気溝
２２ 係止溝
３０ 後軸
３０ａ リブ
３０ｂ 段部
３１ ガイド用のリブ
３２ 雄螺子
３３ 回転軸
３４ 小径部
３５ カム溝
３６ 太径部
３６ａ 溝
３６ｂ 当接部
３６ｃ 当接部
３７ 係止部
３８ 回り止め溝
３９ 膨出部
４０ａ 凹部
４０ｂ 凹部
４１ 回り止めリブ
４２ 操作体
４２ａ 係止溝
４３ 天冠
４３ａ 孔部
４４ クリップ
４４ａ クリップ（位置）
４４ｂ クリップ（位置）
４５ 玉部
４６ａ 摺動コマ
４６ｂ 摺動コマ
４７ａ 突起部
４７ｂ 突起部
４８ａ 挿入孔
４８ｂ 挿入孔
４９ 先軸
４９ａ 先軸本体
４９ｂ 雌螺子
５１ａ 係止部
５１ｂ 係止部
５２ａ ガイド溝
５２ｂ ガイド突起
５３ａ 溝
５３ｂ 溝
５４ 軸筒
５５ 軸先部
５６ 軸支部[0001]
[Industrial applications]
The present invention mounts on a writing implement a ballpoint pen writing body having a large cross-sectional area in which the ink storage section does not deform laterally with respect to the axial direction, and furthermore, its writing tip portion extends laterally from the tip of the writing implement. The present invention relates to a ballpoint pen writing body that can be bent freely.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1] JP-A-10-138885
[Patent Document 2] Registered utility model registration No. 3035639
Patent Document 1 discloses the following contents.
The ink reservoir has a non-deformed ink reservoir having a relatively large cross-sectional area behind the tip of the ballpoint pen, and the viscosity decreases due to the rotation of the tip ball accompanying writing into the ink reservoir, and the ink is discharged. Filled with water-based ballpoint pen ink or low-viscosity oil-based ink that has a so-called shear thinning property, and the rear end of the ink is filled with a follower made of a grease-like translucent non-drying substance that moves following the consumption of ink during writing. A ball-point pen cursive composed of two types of cursives including at least one ball-point pen cursive, and selectively operating from the tip end of the barrel in conjunction with the cursive. A double-type writing instrument that allows a part to appear and disappear has been proposed.
Further, the ink storage section is a non-deformed one having a relatively large cross-sectional area. In the embodiment, the ink storage section has a substantially D-shaped cross-sectional shape that can be inserted into the rear shaft without waste, and the tip and the ink storage section are formed. It is shown that the connecting portion can be easily shifted in the lateral direction with respect to the axial direction, and as an example, a flexible tube is connected between the joint for pressing the tip end of the chip and the ink containing tube. I have.
As a result, even when the ink storage portion of the ballpoint pen writing material is not deformed, the writing tip portion flexibly shifts, so that the writing tip can smoothly move out of the tip end of the tip shaft without disturbing operation, and The thickness of the shaft body satisfying the characteristics and ease of use can be provided.
[0003]
In general, as a retracting mechanism of a writing tip of a double-type writing instrument, a knocking type, a slider type that alternately slides a slider protruding from a side of a shaft cylinder of the writing instrument, and a cam cylinder having an inclined surface are rotated. Various types such as a cam type are known.
In addition, medium-viscosity water-based and low-viscosity oil-based ballpoint pens have a thick ink container. There is a problem that the center of the writing tip is not smoothly centered, the operation is hindered, and the writing tip does not protrude and disappear. Therefore, it is necessary to make the shaft cylinder extremely thick in order to enable operation, but in such a case, there is a disadvantage that portability and usability are deteriorated. In addition, since the viscosity of the ink is low, if the tip side is directed downward and a gap is formed between the tip ball and the tip holding portion, the ink may bleed (direct current) or the amount of ink flowing out during writing may increase. There are drawbacks.
[0004]
Patent Document 2 describes the following contents.
In an oil-based or water-based ballpoint pen or the like made of a flexible refill, it is composed of a front body, a body made of metal, plastic, and the like, and a front end having a connection surface obliquely intersecting the central axis thereof. It is possible to obtain I-shaped and J-shaped two-way by twisting the tip near the oblique line by screwing the screw formed in the fitting part provided perpendicular to the surface, It shows that it is easy to write on the paper surface at an appropriate angle of the part, and it is possible to handle the finger, wrist, shoulder, etc. at a grip angle with little fatigue even when writing for a long time.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a ballpoint pen writing body in which a writing tip portion can be flexibly shifted even if an ink storage portion is not deformed, by improving sealing performance and assemblability, and at low cost.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configurations to achieve the above object.
The ballpoint pen writing body according to the invention according to claim 1, wherein the ink storage portion has a large cross-sectional area that is not deformed in a lateral direction with respect to the axial direction, and a rear end of a joint portion to which a tip of a ballpoint pen is fixed and the ink. The portion connecting the storage portions is formed by double molding using an elastomer resin that is fused with the resin material forming the ink storage portion as an elastic body, and can be freely displaced in the lateral direction with respect to the axial direction.
[0007]
【Example】
First, FIGS. 1 to 5 show an embodiment in which the ballpoint pen writing body of the present invention is mounted on a compound writing instrument. In FIG. 1, two ballpoint pen writing bodies 1a and 1b are provided. This double-type writing instrument is equipped with a ballpoint pen writing body filled with a low-viscosity ink such as a water-based or low-viscosity oil-based ink having a so-called shear thinning property, and a ballpoint pen writing body filled with a normal oil-based ballpoint ink. Is done.
[0008]
The double-type writing instrument shown in FIG. 1 includes a front shaft 49 and a rear shaft 30 that house a portion of a writing instrument mechanism located at a front portion, and an operating body 42 disposed at a rear end of the rear shaft. A female screw 49b is formed on the inner periphery of the rear part of the front shaft 49. A male screw 32 is formed at a front portion of the rear shaft 30, and is screwed with the female screw 49b of the front shaft 49, and is removed as necessary to exchange a ballpoint pen writing body.
[0009]
A rib 30a for preventing rotation is formed on the inner periphery of the rear end of the inner hole of the rear shaft 30 for restricting a rotation range of a rotating shaft 33, which will be described later, and has a stepped portion 30b. Four guide ribs 31 formed in the axial direction at intervals of 90 degrees are formed on the inner peripheral portion. In addition, mountain-shaped bulging portions 39 are formed at three locations on the outer periphery of the rear shaft 30 slightly rearward, and concave portions 40a and 40b are provided at the centers of the two bulging portions.
[0010]
The rotating shaft 33 has a small diameter portion 34 in front of the large diameter portion 36, and a spiral cam groove 35 is formed on the peripheral surface of the small diameter portion 34. Further, a shaft portion having a reduced diameter is provided behind the large-diameter portion 36, and a protruding locking portion 37 is provided on a front outer periphery of the shaft portion, and a rotation stopping groove 38 is provided at a required position at a rear end. A groove 36a is provided on the peripheral surface of the large-diameter portion 36 so that the rib 30a engages with the rear shaft 30 to regulate the rotation of the rotating shaft 33 within a range of approximately 180 degrees. It should be noted that increasing the rotation angle of the rotation shaft 33 has the advantage that the rotation resistance is reduced and operation becomes easier, but the fact that the action is increased by increasing the rotation angle is a disadvantage in operation. Therefore, when the diameter of the shaft body is small, the rotation angle is selected closer to 180 degrees, and when the diameter is larger, the rotation angle is closer to 120 degrees.
[0011]
The operation body 42 is formed of a crown 43 and a clip 44 extending forward from one side surface of the outer peripheral portion of the crown 43. A ball portion 45 is provided on the inner side of the clip 44, a hole 43a is provided in front of the crown, a circumferential locking groove 42a is provided in a front peripheral surface of the hole, and a rotation stop rib is provided in a required position on a rear peripheral surface. 41 are provided.
[0012]
Insertion holes 48a, 48b are provided in front of the sliding pieces 46a, 46b, and in the respective insertion holes, locking portions 51a, 51b of inward ridges for fixing rear ends of ballpoint pen writing bodies 1a, 1b described later. Is provided. Protrusions 47a and 47b are formed on the rear inner surface side so that each sliding piece moves back and forth by pressing the cam groove 35 accompanying rotation of the rotating shaft 33. Grooves 53a and 53b are provided on the outer periphery of the sliding pieces 46a and 46b so as to stop and engage the guide ribs 31 of the rear shaft 30. Accordingly, the grooves 53a, 53b provided on the side surfaces of the sliding pieces 46a, 46b engage with the guide ribs 31, respectively, so that the sliding pieces 46a, 46b are smoothly moved back and forth. The cross-sectional shape of the sliding pieces 46a and 46b is substantially D-shaped. Therefore, there is an advantage that a complicated structure for mounting a guide cylinder having two opposing guide grooves, which is often shown in the conventional example, is not required.
The sliding pieces 46a and 46b are in contact with each other on their flat sides, but the sliding pieces 46b are provided with guide projections 52b, and the sliding pieces 46a are provided with guide projections 52b to make the sliding between them smoother. A guide groove 52a for fitting is provided.
[0013]
The rotating shaft 33 is inserted into the inner hole of the rear shaft 30 with the projections 47a, 47b of the sliding pieces 46a, 46b engaged with the cam grooves 35, and the rear end of the large diameter portion 36 is connected to the rear shaft. The operation body 42 is fixed to the rear end shaft portion of the rotating shaft 33 while being in contact with the step portion 30a. At this time, the locking portion 37 is engaged with the locking groove 42a of the crown 43, the rotation stopping groove 38 is engaged with the rotation stopping rib 41 of the crown, and the rotating shaft 33 and the operating body 42 are integrally fixed. Then, by rotating the operating body 42 with respect to the rear shaft 30, the rotating shaft 33 is rotated, and one of the sliding pieces is moved forward and the other is moved backward.
The rear ends of the ballpoint pen writing bodies 1a, 1b are fixed to the insertion holes 48a, 48b of the sliding pieces 46a, 46b, and the front shaft 49 is fixed in front of the rear shaft 30.
[0014]
Next, FIGS. 6 and 7 show an embodiment in which the ballpoint pen writing body of the present invention is mounted on a writing instrument configured such that the shaft tip is bent with respect to the center axis of the barrel.
As shown in the figure, a shaft tip portion 55 is provided at a front end of the shaft cylinder 54 so as to be bent at a shaft support portion 56 in an appropriate angle range.
It is also possible to screw the shaft tip to the shaft cylinder in an appropriately bent state. It is also possible to provide such that the shaft tip is gradually inclined and fixed by interlocking with a cam or a link from the rear end side of the shaft cylinder.
[0015]
Next, the ballpoint pen writing body which is the gist of the present invention will be described.
Note that the ballpoint pen writing bodies 1a and 1b have the same configuration, for example, different ink colors, tip ball diameters, and the like. The ink applied to the ballpoint pen writing material is mainly a low-viscosity ink such as a water-based, low-viscosity oil-based ink having a so-called shear-thinning viscosity, but an ordinary oil-based ballpoint pen ink is also used.
[0016]
As shown in FIG. 5, the tip 10 is caulked so that the tip ball 11 is rotatably held with the tip ball 11 substantially in contact with a seat having a channel into which ink can flow. Further, a spring 13 is inserted into the inner hole of the chip 10, and the rear end of the shaft 12 of the chip is appropriately caulked so that the rear end of the spring 13 cannot be pulled out. In addition, it is extremely important that the tip ball 11 is in close contact with the inner surface of the tip holding portion for drying the writing tip and for preventing direct current of ink. For this reason, the surface roughness of the tip holding the tip ball, caulking In order to improve the close contact accuracy, grinding of the inner surface is performed, and secondary plastic working to increase the crimping accuracy is considered. In addition, a surface treatment or the like is taken into consideration for a surface in close contact with the tip ball.
[0017]
Further, the tip of the spring 13 becomes a straight rod portion 14, and the tip of the rod portion 14 contacts the rear end of the tip ball 11 in a pressed state. The tip ball 11 is brought into close contact with the inner edge of the ball holding portion (formed by caulking or the like) of the chip 10 due to the pressing.
[0018]
Further, the joint portion 2 has a front shaft portion 3 for pressing the shaft portion 12 of the chip 10 at the tip, and an elastomer resin which is fused with the resin material can be bent between a rear portion thereof and the ink storage portion 16. The elastic member 4 is connected and fixed by double molding.
Therefore, the ballpoint pen writing body has a large cross-sectional area in which the ink storage portion does not deform in the lateral direction with respect to the axial length direction, and is closely packed so that each writing body does not swing when inserted in the shaft. Even if it has been done, the portion connecting the tip of the writing pen of the ballpoint pen and the ink storage portion is flexibly connected and fixed by an elastic body, and is provided so as to be easily displaced in the lateral direction with respect to the axial direction. Thus, the writing tip of each cursive body can freely come and go from the tip end of the tip shaft.
By the way, in the embodiment, the ink storage section 16 has a substantially D-shaped cross-sectional shape that fits into the rear shaft 30 without waste, but may have a rectangular shape or another shape according to the shaft shape. Although a space is created inside the shaft, it may be a normal cylindrical shape.
[0019]
The rigid resin material of the joint portion 2 and the ink storage portion 16 and the elastic resin material used for the elastic body 4 are usually used to prevent evaporation of the ink or to ensure that the joints are fused well. A similar resin material is selected. Also, the joint is firmly fixed in the engaged shape.
The joint 2 and the ink storage 16 are made of a transparent PP resin molded product, for example. In addition, the ink storage tube 16 is selected from a material having an excellent clear drain property.
Therefore, there is no need to connect the joint and the ink storage tube with an elastic body such as rubber, or to thin the hard resin to expect insufficient bending properties. It can be provided.
[0020]
In addition, a valve chamber 6 in which a ball valve 15 is loosely fitted is provided behind the inner hole of the front shaft section 3, and a tapered or spherical ball receiving seat 7 is provided behind the valve chamber 6 with a shaft center as appropriate. An eccentric guide hole 8 is provided, and an inner hole of the rear shaft portion 4 communicates with an inner hole of the ink containing portion 16. A groove is provided on one side of the inner wall of the valve chamber 6 so that the ink 17 flows in the axial direction. (Not shown) The loosely fitted ball valve 15 in the valve chamber 6 is in contact with the rear end of the shaft 12 of the chip when the chip 10 is turned downward to form an ink flow path. The ink 17 in the ink container 16 flows into the chip inner hole through the groove 8 and the ink flow path through the guide hole 8. On the other hand, in the upward state, the ball valve 15 comes into contact with the ball receiving seat 7 to obtain a function of preventing the ink 17 from flowing backward.
[0021]
In addition, the ink storage section 16 is filled with a follower 18 made of a grease-like translucent non-drying substance that can move following the ink surface while contacting the ink surface as the ink is consumed. Further, a resin follower rod 19 having a specific gravity substantially equal to that of the follower 18 is immersed in the follower 18 as needed in order to prevent deformation due to dropping, knock impact, or the like. A tail plug 20 is fixed to the rear end of the ink storage unit 16, and a locking portion 51 a of an insertion hole provided at the front end of the slide pieces 46 a and 46 b is provided on the shaft of the rear end of the tail plug. , 51b are provided with locking grooves 22 which are detachably fastened. The tail plug 20 is provided with a ventilation groove 21 for communicating the inside of the ink storage unit 16 with the outside air.
It should be noted that the tail plug is not an essential component of the writing pen of a ballpoint pen, and necessity is determined by the form of the writing instrument.
[0022]
[Action]
When the operating body 42 is rotated in one direction with respect to the rear shaft 30, the protrusions 47a and 47b of the sliding pieces 46a and 46b slide along the cam groove 35 with the rotation of the rotary shaft 33, and either one of the protrusions 47a and 47b slides. The sliding piece moves forward, and the other slides backward, so that the writing tip of the writing body on the advancing side is elastically bent and can be projected from the tip opening.
That is, the ink storage portions of the ballpoint pen writing bodies 1a and 1b have a large cross-sectional area that does not deform in the transverse direction with respect to the axial length direction, and when the writing bodies are inserted into the shaft, they are substantially in a state of substantially not swinging. Even if it is mounted, the writing tip is flexibly displaced, so that the operation is not hindered and the writing tip smoothly comes out of the tip opening.
[0023]
1 and 3, the ball portion 45 of the clip is concealed by the concave portion 40a of the bulging portion 39 of the rear shaft, so that the clip 44 can be easily pulled out. Creates a condition that cannot be inserted into a breast pocket or the like.
Next, when the rotating shaft 33 is rotated, the sliding piece 46a retreats, the writing tip of the ballpoint pen writing body 1a enters the mouth, and the sliding piece 46b moves forward.
At this time, the writing tip is in a portable state in which it is accommodated in the lip, and the clip for that state is at the position 44a shown in FIG. 3 and can be easily inserted into a breast pocket or the like.
[0024]
When the rotating shaft 33 is further rotated, the sliding piece 46a is further retracted, the sliding piece 46b is further advanced, and the writing tip of the writing pen 1b of the ball-point pen projects from the tip port 50b of the tip 50. The clip corresponding to this state is at the position 44b shown in FIG. 3 and is concealed by the concave portion 40b of the bulging portion, so that the clip 44 cannot be easily inserted into the breast pocket or the like. Further, the contact portion 36c of the groove 36a of the large-diameter portion 36 of the rotating shaft shown in FIG. 4 abuts on the rib 30a of the rear shaft to regulate the other rotation.
[0025]
In the ballpoint pen writing body 1a of the present invention, the joint 2 fuses with the resin material between the rear portion of the front shaft portion 3 where the shaft portion 12 of the chip 10 is crimped at the tip and the ink containing portion 16. Since the resin is connected and fixed as a flexible elastic body 4 by double molding, the front portion of the writing can be freely displaced in the lateral direction while the ink container has a non-deformed cross-sectional area in the axial direction. It is possible.
As shown in FIGS. 6 and 7, in the writing instrument equipped with the ballpoint pen writing body 1 a of the present invention, the shaft tip 55 can be bent at an appropriate angle range at the front end of the barrel 54. Accordingly, it is possible to easily write on the paper surface at an appropriate angle of the writing tip with respect to the paper surface, and to respond to the finger, wrist, shoulder, etc. at a grip angle with little degree of fatigue even when writing for a long time.
[0026]
Also, in the state where the tip 10 is turned upward, the ball valve 15 is positioned on the ball receiving seat 7 of the valve chamber 6 and seals the guide hole 8 in the ballpoint pen writing body 1a. Even if the ink on the back surface of the tip ball 11 runs out, the ink is caught by the head and does not flow backward. Therefore, when the chip 10 is turned downward, the ink can immediately flow out, thereby preventing writing from occurring. (By the way, in the structure without the ball valve, the ink acts in the reverse flow direction when writing upwards, so that air is trapped in the chip, and the ink does not follow immediately when writing downwards, resulting in rubbing.)
[0027]
In a writing state in which the tip 10 is directed downward, the ball valve 15 abuts on one of the rear ends of the tip 10 in a state of being biased, and the other side has a flow path through which ink can flow into the tip 10. The ink 17 that has entered the valve chamber 6 from the storage section 16 through the guide hole 8 is guided to the back of the tip ball 11. In this state, the tip ball 11 is brought into close contact with the inner edge of the chip holding portion by the pressing of the rod shaft portion 14, so that direct current of ink is prevented.
In addition, the tip ball 11 is slightly retracted by the writing pressure, so that a gap is generated so that ink can flow out. By writing, the rotation of the tip ball 11 allows the ink to flow smoothly, and there is no dent and writing with high handwriting density is possible. It becomes.
[0028]
On the back surface of the tip ball 11, there is a channel (a seat for the tip ball having a plurality of ink inflow grooves penetrating toward the inner hole of the chip), and a rod 14 penetrates the center hole of the channel. The ink in the chip is guided to the back surface of the tip ball 11 through an ink inflow groove and a gap between the center hole and the rod shaft 14.
[0029]
【The invention's effect】
The configuration and operation of the ballpoint pen writing body of the present invention are as described above. Even if the ink storage section has a large cross-sectional area that does not deform in the lateral direction with respect to the axial direction, a plurality of ballpoint pens can A dual writing implement with a shaft thickness that allows the distal end of each cursive to smoothly move in and out of the tip end of the front shaft while the cursive is mounted in a nearly closely inserted state, and that does not hinder portability and usability. Can be provided. In addition, it is possible to mount the writing tip on the front end of the barrel so that the writing tip can be bent, and to bend the writing tip together with the tip in an appropriate angle range. It is possible to provide a writing instrument which is easy to write on a sheet of paper at an appropriate angle and has a low degree of fatigue on fingers, wrists, shoulders and the like even when writing for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical cross-sectional view showing the entirety of a double-type writing instrument equipped with a ballpoint pen writing body of the present invention, which is partially not shown in cross-section.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 1, but shows a state in which a writing body is not fixed to the sliding piece 46a.
FIG. 3 is a sectional view taken along line BB in FIG. 1; Also, the position of the clip accompanying the rotation of the operating tool is shown.
FIG. 4 is a sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a ballpoint pen writing body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view showing a main part of a state where the ballpoint pen writing body of the present invention is mounted on a writing instrument whose tip is bendable, and shows a state in which the tip is straight;
FIG. 7 is a view showing a main part of a state in which the ballpoint pen writing body of the present invention is mounted on a writing instrument having a bendable axis, and shows a state in which the axis is bent.
[Explanation of symbols]
1a Ball-point pen writing body 1b Ball-point writing body 2 Joint part 3 Front shaft part 4 Elastic body 6 Valve room 7 Ball receiving seat 8 Guide hole 9 Inner hole part 10 Tip 11 Tip ball 12 Shaft part 13 Spring 14 Bar shaft part 15 Ball valve 16 Ink container 17 Ink 18 Follower 19 Follower rod 20 Tail plug 21 Vent groove 22 Locking groove 30 Rear shaft 30a Rib 30b Step 31 Rib for guide 32 Male screw 33 Rotation shaft 34 Small diameter portion 35 Cam groove 36 Large diameter portion 36a Groove 36b Abutment portion 36c Abutment portion 37 Locking portion 38 Detent groove 39 Swelling portion 40a Recess 40b Recess 41 Detent rib 42 Operating body 42a Locking groove 43 Crown 43a Hole 44 Clip 44a Clip (position)
44b clip (position)
45 Ball part 46a Sliding piece 46b Sliding piece 47a Projecting part 47b Projecting part 48a Inserting hole 48b Inserting hole 49 Front shaft 49a Front shaft main body 49b Female screw 51a Locking part 51b Locking part 52a Guide groove 52b Guide protrusion 53a Groove 53b Groove 54 Shaft barrel 55 Shaft tip 56 Shaft support
