JP2004358190A - 座り捻り駆動走行体 - Google Patents
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Abstract
また、初心者にも乗り易く、子供でも大人でも駆動走行できるコンパクトで軽量な座り捻り駆動走行体を提供することも目的としている。
更に、室内を掃除し、汚れをとることのできる座り捻り駆動走行体を提供することを目的としている。
【解決手段】座クッション1を備え、掃除機を内蔵した本体2に、前後に双輪の前傾駆動キャスター3が設けられ、後部の前傾駆動キャスター3は、キャスターフック4と本体フック5に装架された弾性体6により首振復元自在となされ、前部の前傾駆動キャスター3は、キャスターフック7と本体フック8に装架された弾性体9により首振復元自在となされてなる解決手段。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として室内で使われる、座り捻り駆動走行体に関している。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋外で使われる児童向走行遊具としては、六車義方によるウェーデルンスケボー(実開平6−86775)や手動スケボー(実開平6−52880)のように、乗り手が立ち乗りする揺動推進板の下面に首振駆動キャスターが設けられており、遊戯者が尻を振ったり、左右ロープを交互に引いたりして揺動推進板を揺らし、首振駆動キャスターにより駆動走行する仕組みのものが知られている。
【0003】
屋外で乗りこなす上記従来の走行遊具は、ペダルやチェーンがなく、乗り手が尻を振ったり、ロープを引いて駆動するので、最初は上手に乗りこなせないが、次第に動かし方に慣れて上手になり、楽しい。
【0004】
揺動推進板を、魚のようにくねらせて、首振駆動キャスターを魚の尾ビレのように振動させて走行する仕組みは色々なものに応用できる。
【0005】
立ち姿勢で駆動するものばかりでなく、座り姿勢で駆動できるものができれば、腰の運動にもなり、肥満防止にもなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上に述べた従来の、立ち乗り姿勢で漕ぐ乗り物遊具は、狭い室内で走るには適しておらず、寸法が大きいとあちこちに衝突する虞れがあり、また姿勢が高いので転倒して怪我をする危険があった。更に、揺動走行に熟練を要し、初心者に乗りこなせない不利もあった。また、子供にも大人にも乗って楽しめ、親子で遊べる運動具が待望され、しかも室内を汚さない面白遊具の出現が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、狭い室内で走れ、座った姿勢で乗れ、腰の運動になり、子供でも大人でも乗れ、見てて楽しい魚の運動で走り、出来れば掃除もしうるような座り捻り駆動走行体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明は上記目的を達成するために座クッション1を備えた本体2に前傾駆動キャスター3を設け、この前傾駆動キャスター3を弾性体6及び9により首振復元自在となした。座って乗り、身体をひねって駆動走行しうる構造とし、転倒し難く、室内でも危険のない座り捻り駆動走行体とした。軽量・小型・シンプルなものとした。前傾駆動キャスター3は、乗り手の自重を利用し座り捻り駆動が弱くても効率良く走行する。
【0009】
また、第2の課題解決手段は、座クッション1を備えた本体2の前部及び後部に双輪の前傾駆動キャスター3・3を設けて、それぞれを前部弾性体9と後部弾性体6により首振復元自在となし、低速・中速・高速でも魚の泳ぐようにスムーズに走れるようにした。
【0010】
また、第3の課題解決手段は、座クッション1を備えた本体2に掃除手段25・26・27を設けた。コードレス真空掃除機を内蔵させたり、モップやブラシを装着することで、室内を掃除しながら走行を楽しむ座り捻り駆動走行体が実現できた。
【0011】
その他の課題解決手段は、誰でも容易に漕げるように座クッション1に滑り止め手段を設け、不器用な子供の為に発音手段(オルゴールや楽器など)を設けてタイミングをとり易いようにし、更には、安全で怪我の虞れのない輪ゴムを弾性体6・9として採用した。全体として、本発明座り捻り駆動走行体は、初心者にも乗り易く、室内で走行するに適した遊び具・健康具となり、魚のくねり遊泳運動を模した駆動方法でウエストをスリムにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として一実施例を図1〜図2に基づいて説明する。座クッション1を備えた本体2にはコードレス電気掃除機25が内蔵され、その前部及び後部に双輪の前傾駆動キャスター3・3が設けられ車輪30で転動する。前部の前傾駆動キャスター3はキャスターフック7と本体側フック8に装架された前部弾性体9により首振復元自在となされ、後部の前傾駆動キャスター3はキャスターフック4と本体側フック5に装架された後部弾性体6により首振復元自在となされている。弾性体6及び9は輪ゴムとなされている。29は発音手段であり、オルゴール等が本体2の裏側に設けられている。
【0013】
図1・2のような構造の本発明座り捻り駆動走行体においては、乗り手が座クッション1の上に乗り、コードレス電気掃除機25にまたがり、上半身を右に回し、それから左に回し、踊るように身体を交互に捻ると、その反動で本体2が左右に揺動し、前部の前傾駆動キャスター3と後部の前傾駆動キャスター3とが逆方向に動いて前方への推進力を生み出し、走行を始める。
左右均等に捻った場合には蛇行しながら前進するが、捻る度合を左右で差をつけるとどちらかへ旋回する。
【0014】
コードレス電気掃除機25で掃除しながら室内を走り回れば、遊びと実用とを兼ねることができる。
【0015】
発音手段29をオルゴールとし、音楽に合わせてタイミングよく身体を捻れば、走行が容易であり、初心者にも乗りこなし易い。
【0016】
【発明の実施の形態その2】
本発明の第2の実施例を第3図乃至第4図に示し、これに基づいて説明する。
座クッション1の中央には魚形ぬいぐるみが設けられ、乗り手は膝で挟むようにして正座することができるようになされている。この魚形ぬいぐるみが滑り止め手段となって乗り手の滑り落ちを防ぎ、良好な駆動ができるようになされている。
また、モップ形状の掃除手段26が設けられて、床面を拭くことができるようになされている。
後部の前傾駆動キャスター3は軸ねじ込み式のタイプで前傾孔に取り付けられキャスターフック4と本体側フック5との間に装架された後部弾性体6により首振復元自在となされ、前部の前傾駆動キャスター3はキャスターフック7と本体側フック8との間に装架された前部弾性体9により首振復元自在となされている。その他の構成は前記実施例とほぼ同じである。
【0017】
【発明の実施の形態その3】
本発明の第3の実施例を第5図・第6図に示し、これに基づいて説明する。
座クッション1を中央には、ワニ型のぬいぐるみが設けられ、乗り手は両膝で挟むようにして正座することができるようになされている。このワニ型のぬいぐるみが滑り止め手段となって乗り手の滑り落ちを防ぎ、良好な駆動ができるようになされている。
また、ブラシ形状の掃除手段27が設けられて、床面をブラシで掃くことができるようになされている。
また、前傾駆動キャスター3・3はトラック型のプレートタイプでクサビスペーサを介して本体2に前傾して取り付けられ、キャスターフックと本体側フックとの間に装架された弾性体6・9により首振復元自在となされている。その他の構成は前記実施例とほぼ同じである。
【0018】
【発明の実施の形態その4】
本発明の第4の実施例を第7図・第8図に示し、これに基づいて説明する。
座クッション1の中央には、尻受けが設けられており、乗り手は正座して尻受けで尻を受けてくれるので脚が痺れない。尻受けの支柱で乗り手の滑り落ちを防ぎ良好な駆動ができる。本体2の前部及び後部に双輪の前傾駆動キャスター3・3が設けられ、前部の双輪の前傾駆動キャスター3は前部弾性体9により首振復元自在となされ、後部の双輪の前傾駆動キャスター3は後部弾性体6により首振復元自在となされている。
その他の構成は前記実施例とほぼ同じである。
【0019】
本発明座り捻り駆動走行体における座クッション1はウレタンやワタを内蔵した布やカバーから構成されてもよく、発泡プラスチックと表皮プラスチックが一体となされて構成されてもよく、多数のビーズや空気ボールを包み込んだ多気室型クッションの構成であってもよい。
座クッション1と本体2とが一体成形されていてもよく、別体で結合されていてもよい。本体2は前傾駆動キャスター3を取着するために剛体であることが望ましい。
【0020】
【発明の効果】
上述したように本発明の座り捻り駆動走行体は、乗り手が座クッション1を備えた本体2上に座し、身体を左右に捻ることにより、前傾駆動キャスター3が弾性体6及び9の力を借りて強力な推進力を産み出し、スムーズに走行することができる。
また、前部の前傾駆動キャスター3と後部の前傾駆動キャスター3を設けたものでは前方と後方の両方で駆動力を発生するので、駆動のバランスが良く、幼児でも安定して走ることができる。
双輪の前傾駆動キャスターでは首振復元が良いばかりでなく、耐荷重能力が大きいので、大人が乗っても破損せず、親子で楽しめる。
【0021】
座クッション1や本体2を種々な形状にしてデザインを自由にできると共に、滑り止め手段を兼ねて走行性能を高められる。
【0022】
掃除手段をつけたものでは、遊びながら室内を清掃することができる。
【0023】
発音手段をつけたものでは駆動のタイミングをとり易く、踊りながら走行を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す側面図
【図2】その底面図
【図3】第2実施例の側面図
【図4】その底面図
【図5】第3実施例の側面図
【図6】その底面図
【図7】第4実施例の側面図
【図8】その底面図
【符号の説明】
1‥‥座クッション
2‥‥本体
3‥‥前傾駆動キャスター
4‥‥キャスターフック
5‥‥本体フック
6‥‥弾性体
7‥‥キャスターフック
8‥‥本体フック
9‥‥弾性体
Claims (7)
- 座クッション1を備えた本体2に前傾駆動キャスター3が設けられ、該前傾駆動キャスター3は弾性体6及び9により首振復元自在となされてなることを特徴とする座り捻り駆動走行体。
- 座クッション1を備えた本体2の前部及び後部に前傾駆動キャスター3・3が設けられ、前部の前傾駆動キャスター3は前部弾性体9により首振復元自在となされ、後部の前傾駆動キャスター3は後部弾性体6により首振復元自在となされてなることを特徴とする座り捻り駆動走行体。
- 座クッション1を備えた本体2の前部及び後部に双輪の前傾駆動キャスター3・3が設けられ、前部の双輪の前傾駆動キャスター3は前部弾性体9により首振復元自在となされ、後部の双輪の前傾駆動キャスター3は後部弾性体6により首振復元自在となされてなることを特徴とする座り捻り駆動走行体。
- 前記本体2に掃除手段25・26・27が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の座り捻り駆動走行体。
- 前記座クッション1に滑り止め手段が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載の座り捻り駆動走行体。
- 前記本体2に発音手段29が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至5に記載の座り捻り駆動走行体。
- 前記弾性体6及び9が輪ゴムとなされていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の座り捻り駆動走行体。
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