JP2004358015A - バッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションやマットの役割を果たす多用途のバッグの提供。
【解決手段】折畳み、物を収納できる状態においては、表部10、背部30、底部20、左及び右側面部50,55、被せ部40により構成されるバッグであって、展開状態においては、表部10、背部30、底部20、被せ部40により一枚の方形シートを形成するバッグであり、好ましくは前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造よりなり、前記内芯が断熱材を有するバッグである。
【選択図】 図4
【解決手段】折畳み、物を収納できる状態においては、表部10、背部30、底部20、左及び右側面部50,55、被せ部40により構成されるバッグであって、展開状態においては、表部10、背部30、底部20、被せ部40により一枚の方形シートを形成するバッグであり、好ましくは前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造よりなり、前記内芯が断熱材を有するバッグである。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバッグに関し、詳しくはレジャー用等に好適な多用途バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイキングやピクニックでは椅子やベンチが用意されている場所で休憩できるとは限らず、地面や草原にシートを敷いて座ることが多い。又、地震等の災害時においても、同様な状況が起きる。この種のシートとしては、拡げた状態では複数の人員が腰を下ろすことができ、非使用時には小さく折畳んだ状態でバッグの中にしまうことができ、携帯に便利なようになっている。しかし一般にこの種のシートはポリプロピレンの平織りシート等により、極めて薄地に作成されているために、下地が川原のような凹凸のあるところや、切り株のある藪状のところでは座り心地が悪いという問題があった。又、地震等の災害時においては、食料品や救急医薬品を携行することができ、避難地においては安全に座り又は横になることができれば便利である。
【0003】
上記問題の解決として、クッション兼用バッグ(例えば特許文献1を参照。)や、椅子兼用型ザック(例えば特許文献2を参照。)が提案されている。しかし前記クッション兼用バッグは競技場等での使用に限定され、椅子兼用型ザックはピクニック等に限定されている。更にはシートとしても使用できる救急用袋は未だ提案されていない。
【0004】
【特許文献1】実開平6―77538号公報
【特許文献2】登録実用新案第3005093号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし目的に応じてバッグやザックを選ぶのは煩雑であり、必要な荷物を運搬でき、且つ目的地においてはクッションやマットとして使えれば便利である。本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションやマットの役割を果たす多用途のバッグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため本発明は、折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグである。
【0007】
前記バッグにおいて更に、前記左及び右側面部の一辺が各々背部左及び右の辺に定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能であるバッグである。
【0008】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地により構成され、前記内芯が断熱剤を有し、冷蔵容器として機能するバッグである。
【0009】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が難燃剤を有し、火災等の非常時の非常持出し容器として機能するバッグである。
【0010】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が防水剤を有し、展開してシートとして使用する場合もシートが防水機能を有するバッグである。
【0011】
前記バッグにおいて更に、前記背部及び被せ部の表面又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有し、展開してシートとして使用する場合に、更にクッション効果を高め、又は枕の機能を有するバッグである。
【0012】
前記バッグにおいて更に、前記背部に着脱可能な背負いベルトを有するバッグである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、折畳み状態においては、表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部により構成されて、物を収納することができ、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグである。以下、本発明のバッグについて具体的な実施の形態を図に基づき説明する。
【0014】
本発明に係るバッグの一例について、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示したものである。図4の展開した状態における本発明のバッグにおいて、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線13、底部20と背部30との境界線23、背部30と被せ部40との境界線33、背部30と左右側面部との境界線32、34はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0015】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は背部30の右側辺34と、それぞれ定着され、左右側面部50、55の展開状態の平面図はフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナー、ボタンその他の手段により着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺と着脱可能となっている。
【0016】
前記側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0017】
前記表部及び/又は背部には、ホック、マジックテープ(R)等の物を取付けることができるものが取付けられて、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けても良い。さらに背部には着脱可能な、背負いベルトが取付けられても良い。
【0018】
本発明のバッグは、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造により構成されていることが好ましい。本発明のバッグの素材は特に限定されるものではないが、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、及び被せ部の表地の素材としては、綿布、帆布等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の化学繊維、又は前記天然繊維と化学繊維との混紡等を好ましい例として挙げることができ、中でもナイロン地が加工の容易性、強度、耐水性の観点からより好ましい。
【0019】
前記表地は難燃剤を有することが好ましい。該難燃性の素材としては、難燃性ポリエステル繊維や難燃性ポリエステル繊維に水酸化アルミニウム等の難燃剤を添加したものが好ましい。更に前記表地は防水剤を有することが好ましい。該防水性の素材としてはポリ塩化ビニールとナイロンのラミネートシート、ナイロンに撥水加工を施したものが好ましく、ナイロンに撥水加工を施したものが加工性、コストの観点から好ましい。
【0020】
前記内芯は断熱剤を有することが好ましい。該断熱剤としてはアルミ蒸着フィルム、酸化アルミナ蒸着フィルム、ガラス繊維入りポリエステル綿、チタン、ステンレス等の金属含有不織布、アルミ箔とナイロンフィルム、ポリプロピレン等の高分子フィルムとからなる多層フィルム等を挙げることができ、中でもアルミ蒸着ナイロンや酸化アルミナ蒸着フィルムの多層シートが加工性、コストの観点から好ましい。又底部の内芯は、上記の素材に加えて、底部を補強するために、補強材として硬質ポリプロピレンを有することが好ましい。
【0021】
前記内地の素材としては表地と同様の素材が好ましく用いられる。
【0022】
本発明のバッグの大きさは特に限定されるものではないが、展開した状態でシートやマットとして使用することから、展開した状態での横幅(表部左側辺から右側辺までの長さ)が25cm〜50cm、丈(被せ部上端から表部上端までの長さ)が100cm〜150cmの範囲にあることが好ましい。
【0023】
【実施例】
以下に本発明に係るバッグについて、実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本発明に係るバッグの一例である実施例1のバッグを、以下により製造した。実施例1のバッグについて、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における正面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示す。図4の展開した状態における本発明のバッグは、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線、底部20と背部30との境界線、背部30と被せ部40との境界線はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0024】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は右側辺34と、それぞれ定着され、展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナーにより着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺とファスナーにより着脱可能となっている。
【0025】
側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0026】
前記背部には、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けることができるホックが4箇所に取付けられており、2個のエアー・クッションを取付けることができる。
【0027】
本実施例1のバッグのサイズは、表部が390mm×360mm、背部が390mm×290mm、底部が390mm×125mm、被せ部が390mm×300mmの長方形であり、左及び右側面部は130mm×290mmの楕円形を4分割した形状である。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccで、バッグ自体の重量は470gである。
【0028】
本実施例1のバッグの表部、背部、底部、被せ部、及び左及び右側面部は、いずれも表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。前記表地の素材としてはナイロン地(OX)が、内芯の素材としてはガラス繊維入りポリエステル綿(180g/m2)が、内地としてはナイロン地(タフター)がそれぞれ用いられている。更に底部の内芯には、前記ガラス繊維入りポリエステル綿(180g/m2)に加えて、硬質ポリプロピレン1.3M/Mtが補強材として用いられている。
【0029】
実施例1のバッグは、内芯の素材として断熱材であるガラス繊維入りポリエステル綿を有するために、アイスボックスとして使用することができる。従って本バッグに冷えたビールやジュースを収納し、ピクニック等の際に携行することにより、野外において冷えたビールやジュースを楽しむことができる。更に目的地においては本発明のバッグを展開することにより、座り心地の良いシートとなる。本実施例のバッグに、350ccの缶ジュース5本、350ccの缶ビール5本、及び氷500gを、通常に市販されている水が漏れないビニール袋に入れ、更に該ビニール袋を市販のタオル地の袋で包んだ後に実施例2のバッグ内に収納し、室温において氷の融解時間を調査した。その結果10回反復した平均融解時間は120分であった。
【0030】
<実施例2>
実施例1における表部、背部、底部、被せ部、及び左及び右側面部の表地の表面に、更に難燃剤であるアルミ粉体を塗布した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の本発明のバッグを製造した。実施例2のバッグのサイズは実施例1と同様であるが、バッグ自体の重量は480gであった。
【0031】
実施例2のバッグに、家庭用のガスコンロの炎を直接接触させて、燃焼実験を行った。その結果10回反復実験によっても、15分では本バッグは燃焼しなかった。従って本バッグは、地震、火災等の際における救急用具、非常持出し等の収納用具として好適に用いることができる。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccであるため、救急医療薬、1000ccのペットボトル5本、乾パン500g入り5個を収納することができる。更に、避難後の屋外である避難場所においては、大人二人が頭から腰下までを断熱性の高いシートの上において寝ることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、保冷庫や救急容器としての役割を果たし、目的地においてはクッションやマットとしての役割を果たす、多用途のバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み状態における正面左上部からの斜視図である。
【図2】折畳み状態において、被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図である。
【図3】折畳み状態における背面左下部からの斜視図である。
【図4】展開した状態における平面図である。
【符号の説明】
10 表部
15 取っ手
20 底部
30 背部
32 背部の左側辺
34 背部の右側辺
35 開口部
40 被せ部
50 左側面部
55 右側面部
【発明の属する技術分野】
本発明はバッグに関し、詳しくはレジャー用等に好適な多用途バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイキングやピクニックでは椅子やベンチが用意されている場所で休憩できるとは限らず、地面や草原にシートを敷いて座ることが多い。又、地震等の災害時においても、同様な状況が起きる。この種のシートとしては、拡げた状態では複数の人員が腰を下ろすことができ、非使用時には小さく折畳んだ状態でバッグの中にしまうことができ、携帯に便利なようになっている。しかし一般にこの種のシートはポリプロピレンの平織りシート等により、極めて薄地に作成されているために、下地が川原のような凹凸のあるところや、切り株のある藪状のところでは座り心地が悪いという問題があった。又、地震等の災害時においては、食料品や救急医薬品を携行することができ、避難地においては安全に座り又は横になることができれば便利である。
【0003】
上記問題の解決として、クッション兼用バッグ(例えば特許文献1を参照。)や、椅子兼用型ザック(例えば特許文献2を参照。)が提案されている。しかし前記クッション兼用バッグは競技場等での使用に限定され、椅子兼用型ザックはピクニック等に限定されている。更にはシートとしても使用できる救急用袋は未だ提案されていない。
【0004】
【特許文献1】実開平6―77538号公報
【特許文献2】登録実用新案第3005093号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし目的に応じてバッグやザックを選ぶのは煩雑であり、必要な荷物を運搬でき、且つ目的地においてはクッションやマットとして使えれば便利である。本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションやマットの役割を果たす多用途のバッグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため本発明は、折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグである。
【0007】
前記バッグにおいて更に、前記左及び右側面部の一辺が各々背部左及び右の辺に定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能であるバッグである。
【0008】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地により構成され、前記内芯が断熱剤を有し、冷蔵容器として機能するバッグである。
【0009】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が難燃剤を有し、火災等の非常時の非常持出し容器として機能するバッグである。
【0010】
前記バッグにおいて更に、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が防水剤を有し、展開してシートとして使用する場合もシートが防水機能を有するバッグである。
【0011】
前記バッグにおいて更に、前記背部及び被せ部の表面又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有し、展開してシートとして使用する場合に、更にクッション効果を高め、又は枕の機能を有するバッグである。
【0012】
前記バッグにおいて更に、前記背部に着脱可能な背負いベルトを有するバッグである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、折畳み状態においては、表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部により構成されて、物を収納することができ、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグである。以下、本発明のバッグについて具体的な実施の形態を図に基づき説明する。
【0014】
本発明に係るバッグの一例について、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示したものである。図4の展開した状態における本発明のバッグにおいて、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線13、底部20と背部30との境界線23、背部30と被せ部40との境界線33、背部30と左右側面部との境界線32、34はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0015】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は背部30の右側辺34と、それぞれ定着され、左右側面部50、55の展開状態の平面図はフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナー、ボタンその他の手段により着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺と着脱可能となっている。
【0016】
前記側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0017】
前記表部及び/又は背部には、ホック、マジックテープ(R)等の物を取付けることができるものが取付けられて、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けても良い。さらに背部には着脱可能な、背負いベルトが取付けられても良い。
【0018】
本発明のバッグは、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造により構成されていることが好ましい。本発明のバッグの素材は特に限定されるものではないが、前記表部、背部、底部、左及び右側面部、及び被せ部の表地の素材としては、綿布、帆布等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の化学繊維、又は前記天然繊維と化学繊維との混紡等を好ましい例として挙げることができ、中でもナイロン地が加工の容易性、強度、耐水性の観点からより好ましい。
【0019】
前記表地は難燃剤を有することが好ましい。該難燃性の素材としては、難燃性ポリエステル繊維や難燃性ポリエステル繊維に水酸化アルミニウム等の難燃剤を添加したものが好ましい。更に前記表地は防水剤を有することが好ましい。該防水性の素材としてはポリ塩化ビニールとナイロンのラミネートシート、ナイロンに撥水加工を施したものが好ましく、ナイロンに撥水加工を施したものが加工性、コストの観点から好ましい。
【0020】
前記内芯は断熱剤を有することが好ましい。該断熱剤としてはアルミ蒸着フィルム、酸化アルミナ蒸着フィルム、ガラス繊維入りポリエステル綿、チタン、ステンレス等の金属含有不織布、アルミ箔とナイロンフィルム、ポリプロピレン等の高分子フィルムとからなる多層フィルム等を挙げることができ、中でもアルミ蒸着ナイロンや酸化アルミナ蒸着フィルムの多層シートが加工性、コストの観点から好ましい。又底部の内芯は、上記の素材に加えて、底部を補強するために、補強材として硬質ポリプロピレンを有することが好ましい。
【0021】
前記内地の素材としては表地と同様の素材が好ましく用いられる。
【0022】
本発明のバッグの大きさは特に限定されるものではないが、展開した状態でシートやマットとして使用することから、展開した状態での横幅(表部左側辺から右側辺までの長さ)が25cm〜50cm、丈(被せ部上端から表部上端までの長さ)が100cm〜150cmの範囲にあることが好ましい。
【0023】
【実施例】
以下に本発明に係るバッグについて、実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本発明に係るバッグの一例である実施例1のバッグを、以下により製造した。実施例1のバッグについて、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における正面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示す。図4の展開した状態における本発明のバッグは、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線、底部20と背部30との境界線、背部30と被せ部40との境界線はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0024】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は右側辺34と、それぞれ定着され、展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナーにより着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺とファスナーにより着脱可能となっている。
【0025】
側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0026】
前記背部には、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けることができるホックが4箇所に取付けられており、2個のエアー・クッションを取付けることができる。
【0027】
本実施例1のバッグのサイズは、表部が390mm×360mm、背部が390mm×290mm、底部が390mm×125mm、被せ部が390mm×300mmの長方形であり、左及び右側面部は130mm×290mmの楕円形を4分割した形状である。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccで、バッグ自体の重量は470gである。
【0028】
本実施例1のバッグの表部、背部、底部、被せ部、及び左及び右側面部は、いずれも表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。前記表地の素材としてはナイロン地(OX)が、内芯の素材としてはガラス繊維入りポリエステル綿(180g/m2)が、内地としてはナイロン地(タフター)がそれぞれ用いられている。更に底部の内芯には、前記ガラス繊維入りポリエステル綿(180g/m2)に加えて、硬質ポリプロピレン1.3M/Mtが補強材として用いられている。
【0029】
実施例1のバッグは、内芯の素材として断熱材であるガラス繊維入りポリエステル綿を有するために、アイスボックスとして使用することができる。従って本バッグに冷えたビールやジュースを収納し、ピクニック等の際に携行することにより、野外において冷えたビールやジュースを楽しむことができる。更に目的地においては本発明のバッグを展開することにより、座り心地の良いシートとなる。本実施例のバッグに、350ccの缶ジュース5本、350ccの缶ビール5本、及び氷500gを、通常に市販されている水が漏れないビニール袋に入れ、更に該ビニール袋を市販のタオル地の袋で包んだ後に実施例2のバッグ内に収納し、室温において氷の融解時間を調査した。その結果10回反復した平均融解時間は120分であった。
【0030】
<実施例2>
実施例1における表部、背部、底部、被せ部、及び左及び右側面部の表地の表面に、更に難燃剤であるアルミ粉体を塗布した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の本発明のバッグを製造した。実施例2のバッグのサイズは実施例1と同様であるが、バッグ自体の重量は480gであった。
【0031】
実施例2のバッグに、家庭用のガスコンロの炎を直接接触させて、燃焼実験を行った。その結果10回反復実験によっても、15分では本バッグは燃焼しなかった。従って本バッグは、地震、火災等の際における救急用具、非常持出し等の収納用具として好適に用いることができる。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccであるため、救急医療薬、1000ccのペットボトル5本、乾パン500g入り5個を収納することができる。更に、避難後の屋外である避難場所においては、大人二人が頭から腰下までを断熱性の高いシートの上において寝ることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、保冷庫や救急容器としての役割を果たし、目的地においてはクッションやマットとしての役割を果たす、多用途のバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み状態における正面左上部からの斜視図である。
【図2】折畳み状態において、被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図である。
【図3】折畳み状態における背面左下部からの斜視図である。
【図4】展開した状態における平面図である。
【符号の説明】
10 表部
15 取っ手
20 底部
30 背部
32 背部の左側辺
34 背部の右側辺
35 開口部
40 被せ部
50 左側面部
55 右側面部
Claims (7)
- 折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグ。
- 前記左及び右側面部の一辺が各々背部左及び右の辺と定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能である、請求項1に記載のバッグ。
- 前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部が表地、内芯、内地からなり、前記内芯が断熱剤を有する請求項1又は請求項2に記載のバッグ。
- 前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が難燃剤を有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のバッグ。
- 前記表部、背部、底部、左及び右側面部、被せ部の表地、及び/又は内地が防水剤を有する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のバッグ。
- 前記背部及び被せ部の表面、及び/又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のバッグ。
- 前記背部に着脱可能な背負いベルトを有する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161570A JP2004358015A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161570A JP2004358015A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004358015A true JP2004358015A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34053948
Family Applications (1)
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JP2003161570A Pending JP2004358015A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004358015A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101244719B1 (ko) | 2011-09-07 | 2013-03-18 | 심동식 | 돗자리 겸용 가방 |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003161570A patent/JP2004358015A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101244719B1 (ko) | 2011-09-07 | 2013-03-18 | 심동식 | 돗자리 겸용 가방 |
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