JP2004356928A - 無線端末装置およびその接続制御処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができるようにする。
【解決手段】無線端末1は、アクセスポイント2を探索して、探索したアクセスポイント2の暗号化機能が有効であるか否かを判別し、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイント2にアクセスしてARPコマンドを発行し、そのアクセスポイント2からARP応答を受信した場合には、そのアクセスポイント2との間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイント2からARP応答を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】無線端末1は、アクセスポイント2を探索して、探索したアクセスポイント2の暗号化機能が有効であるか否かを判別し、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイント2にアクセスしてARPコマンドを発行し、そのアクセスポイント2からARP応答を受信した場合には、そのアクセスポイント2との間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイント2からARP応答を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末装置(以下、「無線端末」という)およびその接続制御処理のプログラムに関し、特に、無線LANシステムにおける無線端末装置およびその接続制御処理のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANシステムは、屋外や屋内に設置した固定の基地局であるアクセスポイント(AP)と携帯型の無線端末との間でパケットの通信データを送受信する。無線LANシステムにおいて、通信データの保護すなわちセキュリティを確保するために暗号化がIEEE802.11bの通信規格で標準化されている。IEEE802.11bでは、WEP(Wired Equivalent Privacy)のアルゴリズムによる暗号化方式が採用されている。この暗号化方式においては、暗号化された通信データを解読するための40ビット(5桁の文字列)からなる秘密鍵(これを「WEPキー」という)を用いてセキュリティを確保する。
無線端末は、無線LANシステムの通信エリア内を移動する際は、接続するアクセスポイントを切り替えながらデータ通信を継続する。無線端末がアクセスポイントと接続する場合には、アクセスポイントによって構築される無線ネットワークを特定する識別情報である「ESSID(Extended Service Set ID)」を用いる。通常、ESSIDの設定は、IEEEで管理されているユニークなMAC(メディアアクセス制御)アドレスの下6桁と無線LANのグループ名とに基づいて設定されるが、無線端末の中には、このESSIDを「any(任意)」又は「ANY」と設定して、接続するアクセスポイントを自動的に選択できるものがある。
【0003】
ある従来技術においては、アクセスポイントから無線端末への通信品質だけでなく、無線端末からアクセスポイントへの方向の通信品質も考慮して、適切なアクセスポイントを選択するアクセスポイント切替方式が提案されている。
この提案によれば、各アクセスポイントに設けられ、各無線端末から送信される信号の受信品質を測定して得られた第1の受信品質情報を各無線端末に送信する手段と、各無線端末に設けられ、各アクセスポイントから送信された第1の受信品質情報を受信する手段と、各アクセスポイントから送信される信号の受信品質を測定して第2の受信品質情報を得る手段と、第1および第2の受信品質情報を用いてアクセスポイントを切り替える切替手段とを具備した構成になっている(特許文献1参照)。
【0004】
また、別の従来技術においては、無線通信パケットの暗号化機能を利用して、高度のセキュリティを確保した通信サービスと、非暗号化の通信サービスとを切り替えて運用できる無線データの中継機能を有する電子機器が提案されている。
この提案によれば、通信パケット毎に、暗号化機能(例えば、WEP)の適用の有無(オン/オフ)をチェックし、当該適用状態に基づいてパケットの通信サービスを決定できる機能を備えたアクセスポイントのような電子機器の構成になっている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−101596号公報(段落番号「0008」)
【特許文献2】
特開2003−87289号公報(段落番号「0009」)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定した場合には、無線端末は電界強度が強いアクセスポイントに自動的に接続するので、WEPキーが無効(オフ)のアクセスポイントに接続するおそれがある。このため、無線端末がWEPキーしか分かっていない場合には、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができない場合があるという課題があった。
本発明の目的は、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる無線端末、および、無線LANシステム用の無線端末にインストールする接続制御処理のプログラムを実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の無線端末は、アクセスポイントを探索する探索手段と、探索手段によって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する判別手段と、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて判別手段によって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報(実施形態においては、ARPコマンドに相当する)を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報(実施形態においては、ARP応答に相当する)を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから応答情報を受信しない場合にはアクセスポイントに対して切断処理を行う制御手段とを備えた構成になっている。上記各手段は、実施形態においては図1の端末X内のCPUに相当する。
【0008】
この場合において、探索手段は、探索したアクセスポイントから受信した暗号化機能の有効又は無効を示す情報およびESSIDの情報を所定の記憶手段(実施形態においては、端末X内のメモリに相当する)に登録し、判別手段は、記憶手段に登録されている暗号化機能が無効のアクセスポイントを削除するように構成してもよい。
【0009】
請求項3に記載の接続制御処理のプログラムは、無線LANシステム用の無線端末にインストール可能なプログラムであって、
アクセスポイントを探索する第1のステップと、第1のステップによって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する第2のステップと、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて第2のステップによって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報(実施形態においては、ARPコマンドに相当する)を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報(実施形態においては、ARP応答に相当する)を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う第3のステップとを実行する。各ステップは、実施形態においては、図1の端末X内のCPUの動作に対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による無線端末の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。この図において、端末Xからなる無線端末1は、AP(a),AP(b),AP(x)からなる複数のアクセスポイント2の通信エリア内に位置している。すなわち、端末Xは、AP(a),AP(b),AP(x)に対して探索信号を発行して、それぞれから応答信号を受信することができる。端末Xにおいては、暗号化機能は有効に設定されており、ESSIDは「any」、WEPキーは「testX」に設定されている。一方、アクセスポイント2においては、AP(a)のESSIDは「serviceA」、WEPキーは「testA」、AP(b)のESSIDは「serviceB」、WEPキーは無効、AP(x)のESSIDは「serviceX」、WEPキーは「testX」に設定されている。
なお、図には示していないが、端末Xには、CPU、接続制御処理のプログラムを記憶したメモリ、データを一時的に記憶するワークエリアとしてのメモリ、データの送受信を行なう通信部、操作部、表示部などがある。
【0011】
次に、端末Xの通信制御の動作について、図2に示すフローチャート、図3に示すメモリの登録テーブルのデータに基づいて説明する。
図2において、ユーザが端末XにWEPキー「testX」およびESSID「any」を指定する(ステップS1)。その指定はメモリに登録される。次に、アクセスポイントの探索信号を発行し、検出したアクセスポイントの応答信号を受信する(ステップS2)。そして、受信したアクセスポイントのESSIDとWEPキーすなわち暗号化の使用/不使用をメモリに登録する(ステップS3)。図3(1)は、検出されたアクセスポイントAP(a),AP(b),AP(x)から受信したESSIDおよびWEPキーの使用/不使用を登録した端末Xのメモリのテーブルを示す図である。
【0012】
次に、登録されたアクセスポイントの中からWEPキーを使用しないものを削除する(ステップS4)。図3(2)は、図(1)のテーブルからWEPキーを使用しないアクセスポイントを削除した端末Xのメモリのテーブルを示す図である。そして、削除した後のテーブルに登録されたアクセスポイントが1つ以上あるか否かを判別する(ステップS5)。登録されたアクセスポイントが1つもない場合には、このフローチャートを終了する。この場合には、登録されたアクセスポイントがAP(a)およびAP(x)の2つであるので、ステップS5からステップS6に進む。
【0013】
ステップS6においては、登録されているアクセスポイントの中の1つに対し、対応するESSID「any」とユーザが指定したWEPキー「testX」を用いてアクセスポイントに接続する。接続したときはARP(AddressResolution Protocol)コマンドを発行し、アクセスポイントからの応答を待つ(ステップS7)。そして、アクセスポイントkらのARP応答を受信したか否かを判別する(ステップS8)。ARP応答を受信したときは、この自動接続処理を終了して、接続しているアクセスポイントとの間のデータ通信に遷移する。ARP応答を受信しない場合には、接続しているアクセスポイントに対して切断処理を行って、そのアクセスポイントを登録から削除する(ステップS9)。そして、ステップS5に移行して、登録されている次のアクセスポイントを指定する。
【0014】
図3(2)に示した登録内容の場合には、まず、アクセスポイントAP(a)に接続してARPコマンドを発行し、AP(a)からのARP応答を待つ。しかしながら、AP(a)のWEPキーは「testA」であり、端末XのWEPキーは「testX」であるので、AP(a)はARP応答を発行しない。したがって、端末XはAP(a)に対して切断処理を行って、AP(a)を登録から削除する。次に、アクセスポイントAP(x)接続してARPコマンドを発行し、AP(x)からのARP応答を待つ。この場合には、AP(x)のWEPキーは「testX」であり、端末XのWEPキーも「testX」であるので、AP(x)は端末Xに対してARP応答を発行する。したがって、端末Xは自動接続処理を終了して、AP(x)との間のデータ通信に遷移する。
【0015】
以上のように、この実施形態によれば、無線端末1は、アクセスポイントを探索し、探索したアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する。そして、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイントにアクセスしてARPコマンドを発行し、そのアクセスポイントからARP応答を受信した場合には、そのアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイントからARP応答を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
したがって、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる。
【0016】
なお、上記実施形態においては、あらかじめ接続制御処理のプログラムをメモリに記憶している無線端末について説明したが、無線LAMシステムにおけるサーバなどの特定の装置にアクセスポイントを介して無線接続した無線端末がこのプログラムを受信して、内部の不揮発性メモリに記憶することも可能である。この場合には、プログラムの発明を構成する。
【0017】
すなわち、その接続制御処理のプログラムは、無線LANシステム用の無線端末にインストール可能なプログラムであって、
アクセスポイントを探索する第1のステップと、第1のステップによって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する第2のステップと、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて第2のステップによって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから指定した応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う第3のステップとを実行する。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセスポイントを探索して、探索したアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別し、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、そのアクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報を受信した場合には、そのアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイントから応答情報を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
したがって、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における無線LANシステムの構成を示す図。
【図2】図1の端末Xにおける通信制御の動作を示すフローチャート。
【図3】(1)は、検出されたアクセスポイントから受信したESSIDおよびWEPの使用/不使用を登録した端末Xのメモリのテーブルを示す図、(2)は、(1)のテーブルからWEPキーを使用しないアクセスポイントを削除した端末Xのメモリのテーブルを示す図。
【符号の説明】
1 無線端末
2 アクセスポイント
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末装置(以下、「無線端末」という)およびその接続制御処理のプログラムに関し、特に、無線LANシステムにおける無線端末装置およびその接続制御処理のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANシステムは、屋外や屋内に設置した固定の基地局であるアクセスポイント(AP)と携帯型の無線端末との間でパケットの通信データを送受信する。無線LANシステムにおいて、通信データの保護すなわちセキュリティを確保するために暗号化がIEEE802.11bの通信規格で標準化されている。IEEE802.11bでは、WEP(Wired Equivalent Privacy)のアルゴリズムによる暗号化方式が採用されている。この暗号化方式においては、暗号化された通信データを解読するための40ビット(5桁の文字列)からなる秘密鍵(これを「WEPキー」という)を用いてセキュリティを確保する。
無線端末は、無線LANシステムの通信エリア内を移動する際は、接続するアクセスポイントを切り替えながらデータ通信を継続する。無線端末がアクセスポイントと接続する場合には、アクセスポイントによって構築される無線ネットワークを特定する識別情報である「ESSID(Extended Service Set ID)」を用いる。通常、ESSIDの設定は、IEEEで管理されているユニークなMAC(メディアアクセス制御)アドレスの下6桁と無線LANのグループ名とに基づいて設定されるが、無線端末の中には、このESSIDを「any(任意)」又は「ANY」と設定して、接続するアクセスポイントを自動的に選択できるものがある。
【0003】
ある従来技術においては、アクセスポイントから無線端末への通信品質だけでなく、無線端末からアクセスポイントへの方向の通信品質も考慮して、適切なアクセスポイントを選択するアクセスポイント切替方式が提案されている。
この提案によれば、各アクセスポイントに設けられ、各無線端末から送信される信号の受信品質を測定して得られた第1の受信品質情報を各無線端末に送信する手段と、各無線端末に設けられ、各アクセスポイントから送信された第1の受信品質情報を受信する手段と、各アクセスポイントから送信される信号の受信品質を測定して第2の受信品質情報を得る手段と、第1および第2の受信品質情報を用いてアクセスポイントを切り替える切替手段とを具備した構成になっている(特許文献1参照)。
【0004】
また、別の従来技術においては、無線通信パケットの暗号化機能を利用して、高度のセキュリティを確保した通信サービスと、非暗号化の通信サービスとを切り替えて運用できる無線データの中継機能を有する電子機器が提案されている。
この提案によれば、通信パケット毎に、暗号化機能(例えば、WEP)の適用の有無(オン/オフ)をチェックし、当該適用状態に基づいてパケットの通信サービスを決定できる機能を備えたアクセスポイントのような電子機器の構成になっている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−101596号公報(段落番号「0008」)
【特許文献2】
特開2003−87289号公報(段落番号「0009」)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定した場合には、無線端末は電界強度が強いアクセスポイントに自動的に接続するので、WEPキーが無効(オフ)のアクセスポイントに接続するおそれがある。このため、無線端末がWEPキーしか分かっていない場合には、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができない場合があるという課題があった。
本発明の目的は、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる無線端末、および、無線LANシステム用の無線端末にインストールする接続制御処理のプログラムを実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の無線端末は、アクセスポイントを探索する探索手段と、探索手段によって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する判別手段と、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて判別手段によって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報(実施形態においては、ARPコマンドに相当する)を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報(実施形態においては、ARP応答に相当する)を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから応答情報を受信しない場合にはアクセスポイントに対して切断処理を行う制御手段とを備えた構成になっている。上記各手段は、実施形態においては図1の端末X内のCPUに相当する。
【0008】
この場合において、探索手段は、探索したアクセスポイントから受信した暗号化機能の有効又は無効を示す情報およびESSIDの情報を所定の記憶手段(実施形態においては、端末X内のメモリに相当する)に登録し、判別手段は、記憶手段に登録されている暗号化機能が無効のアクセスポイントを削除するように構成してもよい。
【0009】
請求項3に記載の接続制御処理のプログラムは、無線LANシステム用の無線端末にインストール可能なプログラムであって、
アクセスポイントを探索する第1のステップと、第1のステップによって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する第2のステップと、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて第2のステップによって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報(実施形態においては、ARPコマンドに相当する)を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報(実施形態においては、ARP応答に相当する)を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う第3のステップとを実行する。各ステップは、実施形態においては、図1の端末X内のCPUの動作に対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による無線端末の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。この図において、端末Xからなる無線端末1は、AP(a),AP(b),AP(x)からなる複数のアクセスポイント2の通信エリア内に位置している。すなわち、端末Xは、AP(a),AP(b),AP(x)に対して探索信号を発行して、それぞれから応答信号を受信することができる。端末Xにおいては、暗号化機能は有効に設定されており、ESSIDは「any」、WEPキーは「testX」に設定されている。一方、アクセスポイント2においては、AP(a)のESSIDは「serviceA」、WEPキーは「testA」、AP(b)のESSIDは「serviceB」、WEPキーは無効、AP(x)のESSIDは「serviceX」、WEPキーは「testX」に設定されている。
なお、図には示していないが、端末Xには、CPU、接続制御処理のプログラムを記憶したメモリ、データを一時的に記憶するワークエリアとしてのメモリ、データの送受信を行なう通信部、操作部、表示部などがある。
【0011】
次に、端末Xの通信制御の動作について、図2に示すフローチャート、図3に示すメモリの登録テーブルのデータに基づいて説明する。
図2において、ユーザが端末XにWEPキー「testX」およびESSID「any」を指定する(ステップS1)。その指定はメモリに登録される。次に、アクセスポイントの探索信号を発行し、検出したアクセスポイントの応答信号を受信する(ステップS2)。そして、受信したアクセスポイントのESSIDとWEPキーすなわち暗号化の使用/不使用をメモリに登録する(ステップS3)。図3(1)は、検出されたアクセスポイントAP(a),AP(b),AP(x)から受信したESSIDおよびWEPキーの使用/不使用を登録した端末Xのメモリのテーブルを示す図である。
【0012】
次に、登録されたアクセスポイントの中からWEPキーを使用しないものを削除する(ステップS4)。図3(2)は、図(1)のテーブルからWEPキーを使用しないアクセスポイントを削除した端末Xのメモリのテーブルを示す図である。そして、削除した後のテーブルに登録されたアクセスポイントが1つ以上あるか否かを判別する(ステップS5)。登録されたアクセスポイントが1つもない場合には、このフローチャートを終了する。この場合には、登録されたアクセスポイントがAP(a)およびAP(x)の2つであるので、ステップS5からステップS6に進む。
【0013】
ステップS6においては、登録されているアクセスポイントの中の1つに対し、対応するESSID「any」とユーザが指定したWEPキー「testX」を用いてアクセスポイントに接続する。接続したときはARP(AddressResolution Protocol)コマンドを発行し、アクセスポイントからの応答を待つ(ステップS7)。そして、アクセスポイントkらのARP応答を受信したか否かを判別する(ステップS8)。ARP応答を受信したときは、この自動接続処理を終了して、接続しているアクセスポイントとの間のデータ通信に遷移する。ARP応答を受信しない場合には、接続しているアクセスポイントに対して切断処理を行って、そのアクセスポイントを登録から削除する(ステップS9)。そして、ステップS5に移行して、登録されている次のアクセスポイントを指定する。
【0014】
図3(2)に示した登録内容の場合には、まず、アクセスポイントAP(a)に接続してARPコマンドを発行し、AP(a)からのARP応答を待つ。しかしながら、AP(a)のWEPキーは「testA」であり、端末XのWEPキーは「testX」であるので、AP(a)はARP応答を発行しない。したがって、端末XはAP(a)に対して切断処理を行って、AP(a)を登録から削除する。次に、アクセスポイントAP(x)接続してARPコマンドを発行し、AP(x)からのARP応答を待つ。この場合には、AP(x)のWEPキーは「testX」であり、端末XのWEPキーも「testX」であるので、AP(x)は端末Xに対してARP応答を発行する。したがって、端末Xは自動接続処理を終了して、AP(x)との間のデータ通信に遷移する。
【0015】
以上のように、この実施形態によれば、無線端末1は、アクセスポイントを探索し、探索したアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する。そして、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイントにアクセスしてARPコマンドを発行し、そのアクセスポイントからARP応答を受信した場合には、そのアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイントからARP応答を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
したがって、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる。
【0016】
なお、上記実施形態においては、あらかじめ接続制御処理のプログラムをメモリに記憶している無線端末について説明したが、無線LAMシステムにおけるサーバなどの特定の装置にアクセスポイントを介して無線接続した無線端末がこのプログラムを受信して、内部の不揮発性メモリに記憶することも可能である。この場合には、プログラムの発明を構成する。
【0017】
すなわち、その接続制御処理のプログラムは、無線LANシステム用の無線端末にインストール可能なプログラムであって、
アクセスポイントを探索する第1のステップと、第1のステップによって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する第2のステップと、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて第2のステップによって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、アクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報を受信した場合にはアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、アクセスポイントから指定した応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う第3のステップとを実行する。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセスポイントを探索して、探索したアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別し、あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて、暗号化機能が有効であると判別したアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、そのアクセスポイントからコマンド情報に対する応答情報を受信した場合には、そのアクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、そのアクセスポイントから応答情報を受信しない場合には、そのアクセスポイントに対して切断処理を行う。
したがって、WEPキーしか分かっていない場合でも、ESSIDを「any」又は「ANY」に設定して、同じWEPキーを使用しているアクセスポイントとの間でデータ通信ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における無線LANシステムの構成を示す図。
【図2】図1の端末Xにおける通信制御の動作を示すフローチャート。
【図3】(1)は、検出されたアクセスポイントから受信したESSIDおよびWEPの使用/不使用を登録した端末Xのメモリのテーブルを示す図、(2)は、(1)のテーブルからWEPキーを使用しないアクセスポイントを削除した端末Xのメモリのテーブルを示す図。
【符号の説明】
1 無線端末
2 アクセスポイント
Claims (3)
- アクセスポイントを探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する判別手段と、
あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて前記判別手段によって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、前記アクセスポイントから前記コマンド情報に対する応答情報を受信した場合には前記アクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、前記アクセスポイントから前記応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする無線端末装置。 - 前記探索手段は、探索したアクセスポイントから受信した暗号化機能の有効又は無効を示す情報およびESSIDの情報を所定の記憶手段に登録し、前記判別手段は、前記記憶手段に登録されている暗号化機能が無効のアクセスポイントを削除することを特徴とする請求項1記載の無線端末。
- 無線LANシステム用の無線端末にインストール可能なプログラムであって、
アクセスポイントを探索する第1のステップと、
前記第1のステップによって探索されたアクセスポイントの暗号化機能が有効であるか否かを判別する第2のステップと、
あらかじめ記憶されているWEPキーおよびESSIDの情報を用いて前記第2のステップによって暗号化機能が有効であるアクセスポイントにアクセスして所定のコマンド情報を発行し、前記アクセスポイントから前記コマンド情報に対する応答情報を受信した場合には前記アクセスポイントとの間でデータ通信を開始し、前記アクセスポイントから前記応答情報を受信しない場合には前記アクセスポイントに対して切断処理を行う第3のステップと、
を実行することを特徴とする接続制御処理のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003151844A JP2004356928A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 無線端末装置およびその接続制御処理のプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003151844A JP2004356928A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 無線端末装置およびその接続制御処理のプログラム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2003151844A Pending JP2004356928A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 無線端末装置およびその接続制御処理のプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004356928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009038594A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Canon Inc | 通信装置及び通信パラメータ設定方法 |
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2003
- 2003-05-29 JP JP2003151844A patent/JP2004356928A/ja active Pending
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