JP2004355688A - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み、または書き換えを行うとき、装置毎にそれぞれ異なったデバイスキーを書き込めるようにし、またデバイスキーがユーザ以外の第三者に漏れないようにすることができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】フラッシュメモリ20にデバイスキーを書き込むために使用する光ディスク1を予め作成しておく。そして、その光ディスク1を用いてデバイスキーをフラッシュメモリ20に書き込む場合、システムコントローラ14は、再生装置側IDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かをID比較手段141により判定し、両者が一致すると、デバイスキー書込み手段142により光ディスク1からデバイスキーを取得してフラッシュメモリ20に書き込む。
【選択図】 図1
【解決手段】フラッシュメモリ20にデバイスキーを書き込むために使用する光ディスク1を予め作成しておく。そして、その光ディスク1を用いてデバイスキーをフラッシュメモリ20に書き込む場合、システムコントローラ14は、再生装置側IDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かをID比較手段141により判定し、両者が一致すると、デバイスキー書込み手段142により光ディスク1からデバイスキーを取得してフラッシュメモリ20に書き込む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、DVDオーディオの再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、VRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オーディオ情報やビデオ情報を記録する記録媒体としてDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)などの光ディスクが普及している。このような光ディスクに記録された情報は、光で読み取って再生が行われるので、従来から使用されている記録媒体である磁気テープなどの記録情報を再生するのに比べ、光ディスク間で情報をコピーしたり、多数回再生したりしても、再生信号の品質劣化が殆ど生じない。そのため、光ディスクに記録された情報の著作権の保護という観点で大きな問題が生じてきた。したがって、オーディオ情報やビデオ情報などのコンテンツを暗号化したり、暗号を復号化したりするキーの管理は非常に重要なものとなる。
【0003】
そこで、DVDオーディオ規格のオーディオ再生のためには、光ディスク再生装置側にCPPM(Content Protection for Precordable Media)のデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格のVR(Video Recording)モードのビデオ再生のためには、光ディスク再生装置側にCPRM(Content Protection for Recordable Media)のデバイスキーを必要としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−22609号公報
【特許文献2】
特開2003−23419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなデバイスキーは、工場において光ディスク再生装置の製造時に、異なるデバイスキーが複数個記録された光ディスクを用い、メモリ書込み装置によってファームウェアなどと共にフラッシュメモリ(EPROM等)に書き込まれ、その後、フラッシュメモリは光ディスク再生装置の回路基板に実装される。
【0006】
ところが、予め用意された複数個のデバイスキーから或るデバイスキーを選択してフラッシュメモリに書き込むときに、同じデバイスキーを間違って選択して例えば5個のフラッシュメモリに書き込んだ場合、同じデバイスキーが記録されたフラッシュメモリを搭載した光ディスク再生装置が5台できることになり、また、複数個のデバイスキーが記録された光ディスクが外部に漏れてしまうと、それらのデバイスキーが、第三者によって解読されて、勝手に使用される危険性が生じる。また、フラッシュメモリが光ディスク再生装置の回路基板に実装された後、フラッシュメモリ内のデバイスキーを書き換えるには、フラッシュメモリを回路基板から外さなければならないので、多くの時間を要し、書き換え効率が劣っていた。
【0007】
なお、特許文献1,2の従来技術では、情報記録再生装置の製造時にデバイスキーをEPROMなどに書き込んでいるので、デバイスキーを書き換えるには、上記の従来の光ディスク再生装置における課題と同様、EPROMなどを回路基板から外さなければならないので、多くの時間を要し、書き換え効率が劣るという課題があった。また、製造過程において、間違って同じデバイスキーがEPROMなどに書き込まれる可能性があり、上記従来の光ディスク再生装置における課題と同様、デバイスキーを勝手に使用される危険性がある。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、デバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み、または書き換えを行うとき、装置毎にそれぞれ異なったデバイスキーを書き込めるようにし、また、デバイスキーがユーザ以外の第三者に漏れないようにすることができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、DVDオーディオ規格のオーディオ再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格のVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置であって、前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行い、光ディスク側のディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた前記光ディスクは、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に記憶された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置により作成されるものであり、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込み、前記デバイスキーの取得は、前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に、前記光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0010】
この構成において、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクを光ディスク作成処理装置によって作成する。即ち、光ディスク作成処理装置においては、ファームウェアのフラッシュメモリへの書き込み時に再生装置側ディスクIDを記憶し、この記憶した再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで前記光ディスクを作成する。しかも、このとき、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込む。これにより、デバイスキーは解読されにくくなり、安全性が向上する。
【0011】
そして、前記作成された光ディスクを用いてデバイスキーをフラッシュメモリに書き込む場合は、光ディスクを光ディスク再生装置に挿入して再生すると、システムコントローラは、再生装置側IDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かをID比較手段により比較し、一致すると、デバイスキー書込み手段により、光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込む。そのデバイスキーの取得は、光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行われる。なお、フラッシュメモリに既にデバイスキーが書き込まれている場合は、書き換えられることになる。
【0012】
この構成の光ディスク再生装置によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0013】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、その光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0014】
請求項2の発明は、装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、オーディオの再生には予め定めたオーディオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、所定箇所のビデオの再生には予め定めたビデオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置において、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDおよびデバイスキーが書き込まれた光ディスクを予め作成しておき、前記フラッシュメモリにデバイスキーを書き込む際、前記システムコントローラは、前記作成された光ディスクの光ディスク側ディスクIDが再生装置側ディスクIDと一致すると判定した場合、その光ディスクから前記デバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0015】
この構成において、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクを予め作成しておく。そして、前記作成された光ディスクを用いてデバイスキーをフラッシュメモリに書き込む場合は、その光ディスクを光ディスク再生装置に挿入して再生すると、システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かを判定し、両者が一致すると、その光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込む。
【0016】
この構成の光ディスク再生装置によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0017】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、その光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0018】
請求項3の発明では、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクは、ファームウェアのフラッシュメモリへの書き込み時に記録された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置で作成されるものであるので、その光ディスクを用いることにより、各光ディスク再生装置は固有のデバイスキーを持つことができる。
【0019】
請求項4の発明では、光ディスクへのデバイスキーの書き込みは、デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込むので、デバイスデータを第三者に解読される危険性が少なくなる。
【0020】
請求項5の発明では、前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行うので、各光ディスク再生装置にそれぞれ異なるデバイスキーを持たせることが可能になり、また、デバイスキーを簡単に書き換えることも可能になる。
【0021】
請求項6の発明では、光ディスクからのデバイスキーの取得は、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うので、簡単な処理で、しかも正確にデバイスキーを取得できる。
【0022】
請求項7の発明では、DVDオーディオ規格のオーディオの再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格であるVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とする光ディスクに対して情報を再生することが可能であるので、このようなCPPMやCPRMによって保護された光ディスクの情報を再生することができる光ディスク再生装置を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、この光ディスク再生装置は、光ディスク1に記録された情報を再生するためにレーザ光を出射すると共に光ディスク1からの反射光を受光する光ピックアップ3と、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、このスピンドルモータ2を駆動するスピンドルドライブ回路19と、光ピックアップ3のトラッキングサーボを行うトラッキングアクチュエータを駆動するトラッキングドライブ回路17と、光ピックアップ3のフォーカスサーボを行うアクチュエータを駆動するフォーカスドライブ回路16と、光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させるスレッド4と、このスレッド4を駆動するスレッドドライブ回路18とを備えている。
【0024】
また、この光ディスク再生装置は、光ディスク1の再生時に光ディスク1からの再生信号(読取信号)を入力して該再生信号よりRF信号を作成して増幅するRFアンプ5と、VCO(voltage controlled oscillator)を含むPLL(phase locked loop)8を備えRFアンプ5からのRF信号を入力してデータと同期信号を分離するデータ/同期信号分離回路6と、このデータ/同期信号分離回路6で分離されたデータを入力してデコード化することによりエラーチェックを行いデータに誤りがある場合はエラー訂正を行って正しいデータを出力するデータデコードエラー訂正回路9と、このデータデコードエラー訂正回路9から正しいデータを入力しデコード化してビデオ信号とオーディオ信号を出力するAVデコード回路10とを備えている。
【0025】
また、このディスク再生装置は、RFアンプ5からのRF信号に含まれ光ディスク1上のトラックの無いミラー面を示すミラー信号を検出してミラー面をカウントするミラー検出回路7と、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路11と、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー検出回路12と、トラッキングエラー検出回路11からのトラッキングエラー信号に基づいてトラッククロスを検出してトラックパルスを出力するトラッククロス検出回路13とを備えている。
【0026】
また、この光ディスク再生装置は、装置の各部(上記各構成要素)を制御するためのファームウェアなどが記憶されたフラッシュメモリ20と、このフラッシュメモリ20のファームウェアに従って装置全体の処理を行うCPU15と、このCPU15の指示に従って上記各構成要素を制御するシステムコントローラ14を備えている。
【0027】
システムコントローラ14は、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ3のフォーカスサーボのための制御、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ3のトラッキングサーボのための制御、スレッドドライブ回路18を介してスレッド4を駆動して光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させる制御、スピンドルドライブ回路19を介してスピンドルモータ2を回転させる制御などを行う。
【0028】
更に、このシステムコントローラ14は、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段141と、このID比較手段141により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に光ディスク1からデバイスキーを取得してフラッシュメモリ20に書き込むデバイスキー書込み手段142とを有し、ファームウェアのフラッシュメモリ20への書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスク1を用いてフラッシュメモリ20へのデバイスキーの書き込みを行う。
【0029】
図2は、本実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むための光ディスクを作成する光ディスク作成処理装置と、フラッシュメモリにファームウェアを書き込むためのファームウェア書き込み処理装置とを示すブロック図である。
【0030】
図2において、光ディスク作成処理装置100は、光ディスク作成などに関する処理を行うCPU111と、このCPU111での処理に必要なデータを一時的に格納するRAM112と、デバイスキーなどを記憶すると共にディスクキーを管理するためのHDD(ハードディスク)113と、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側IDとデバイスキーとを光ディスクに書き込むためのディスクドライブ114とを備えている。即ち、この光ディスク作成処理装置100は光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20(図1参照)に対してデバイスキーを書き込んだり、書き換えたりするために用いられる光ディスクを作成するものである。光ディスク作成処理装置100は、ネットワーク101を介してファームウェア書き込み処理装置200に接続されている。
【0031】
ファームウェア書込み処理装置200は、フラッシュメモリ20へのファームウェアの書き込みなどに関する処理を行うCPU211と、このCPU211での処理に必要なデータを一時的に格納するRAM212と、ファームウェアおよびそのファームウェアのIDを記憶すると共にどのIDをフラッシュメモリ20に書き込んだかを管理するためのHDD213とを備えている。フラッシュメモリ20にファームウェアを書き込む場合は、このファームウェア書き込み処理装置200にインターフェイスを介してメモリ書込み装置(図示せず)を接続し、このメモリ書込み装置にフラッシュメモリ20をセットし、フラッシュメモリ20にファームウェアを書き込む。なお、図2中のHDD213内のF/Wはファームウェアを示す。
【0032】
図3は光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリ20の記憶領域を示す。図3において、31は計算機から光ディスク再生装置にファームウェアを書き込む時に読み出されるIDが格納されているIDブロック、32はCPPM/CPRMデバイスキーが格納されているデバイスキーブロック、33は光ディスク再生装置の各部を制御するためのプログラム(ファームウェア)が格納されているプログラム領域を示す。
【0033】
図4は、本実施形態においてCPRM/CPPMのデバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み処理(書き換え処理)を説明するためのフローチャートである。
【0034】
図4において、工場で光ディスク再生装置を製造する際に、光ディスク再生装置内のフラッシュメモリ20にファームウェア(F/W)を書き込み時に、ファームウェアと共にそのIDをフラッシュメモリ20に書き込み(ステップS1)、その書き込みに使用するファームウェア書込み処理装置200内のHDD213に前記IDを記録しておく(ステップS2)。
【0035】
即ち、光ディスク再生装置毎に異なるIDは、フラッシュメモリ20内の独立したブロック(プログラム領域とは別領域)に書き込まれる。そして、その書き込まれたIDは、例えばHDD213に記録しておき、そのIDの例えば上位32ビットをディスクID(再生装置側ディスクIDおよび光ディスク側ディスクIDに相当)とし、その下位32ビットを、光ディスク内のアドレスを特定するためのアドレス特定キーとして使用する。
【0036】
次に、光ディスク再生装置のフラッシュメモリにデバイスキーを書き込む、またはデバイスキーを書き換えるための光ディスク(例えばCD−R)の作成を行う。即ち、ファームウェア書き込み処理装置200内のHDD213に記録した再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク作成処理装置100は、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んだ光ディスク(CD−R)を作成する(ステップS3)。この後、その光ディスク(CD−R)を光ディスク再生装置に挿入してこの光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20に対するデバイスキーの書き込み処理を開始する(ステップS4)。
【0037】
その時、光ディスク再生装置において、システムコントローラ14のID比較手段141は、この光ディスク再生装置が既に持っている再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かを判定し(ステップS5)、両者が一致すれば、デバイスキー書込み手段142は、光ディスク(CD−R)からデバイスキーを取得して、光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20に書き込む(ステップS6)。
【0038】
なお、フラッシュメモリ20に既にデバイスキーが書き込まれている場合に、このデバイスキーと異なるデバイスキーが前記ステップS6の処理でフラッシュメモリ20に書き込まれると、フラッシュメモリ20のデバイスキーが書き換えられ、この光ディスク再生装置のデバイスキーが新たなデバイスキーに変更されることになる。したがって、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが漏れて、勝手に使用されるような危険性が少なくなり、安全性が向上する。
【0039】
図5は光ディスク(CD−R)内の値を示す図である。この図5において、アドレスXにはディスクIDが書き込まれている。アドレスYは、光ディスク再生装置が持っているディスク内アドレス特定キーを変換して算出された光ディスク(CD−R)の特定アドレスを示し、そのアドレスYにはデバイスキーアドレスA1が書き込まれている。次のアドレスY+1には、デバイスキーアドレスA1が正しいか否をチェックするためのチェック値C1が書き込まれている。
【0040】
以下、アドレスY+2にはデバイスキーアドレスA2が、アドレスY+3にはデバイスキーアドレスA2のチェック値C2が、アドレスY+4にはデバイスキーアドレスA3が、アドレスY+5にはデバイスキーアドレスA3のチェック値C3が、アドレスY+6にはデバイスキーアドレスA4が、アドレスY+7にはデバイスキーアドレスA4のチェック値C4が、それぞれ書き込まれている。また、デバイスキーアドレスA1にはデバイスキーD1が、デバイスキーアドレスA2にはデバイスキーD2がそれぞれ書き込まれている。
【0041】
図6は、光ディスク内のアドレス特定キーからデバイスキーの取得までの処理を説明するためのフローチャートである。次に、このフローチャートに従って説明する。
【0042】
図4のフローチャートで説明したように、光ディスク再生装置が既に持っている再生装置側ディスクIDと光ディスク(CD−R)に記録されている光ディスク側ディスクIDとが一致した後(ステップS11)、光ディスク(CD−R)内のアドレス特定キーをアドレス値に変換し、光ディスク(CD−R)の特定アドレス(例えば図5中のアドレスY)を算出する(ステップS12)。
【0043】
次に、その特定アドレス(例えばアドレスY)の内容からデバイスキーアドレス(例えば図5中のデバイスキーアドレスA1)を検出し(ステップS13)、そのデバイスキーアドレス値の次に記されているチェック値(例えば図5中のチェック値C1)とディスク内アドレス特定キーの変換した値とを比較してアドレス値が有効かどうかを判定する(ステップS14)。
【0044】
そのアドレス値が有効である場合は(ステップS15)、その有効アドレスからデバイスキーを一部取得し(ステップS16)、例えば、図5中のデバイスキーアドレスA1からデバイスキーD1を取得し、全データが未だ揃ってしないときは(ステップS17)、次のアドレスに移行し(ステップS18)、ステップS13の処理に戻り、同様にステップS13〜ステップS16の処理を行い、デバイスキー分の長さの全データが揃ったとき(ステップS17)本処理は終了する。
【0045】
なお、本実施形態で説明したデバイスキーは、DVDオーディオ規格のオーディオ再生の場合ではCPPMのデバイスキーのことを言い、DVDビデオ規格のビデオ再生の場合ではCPRMのデバイスキーのことを言い、これら二つのデバイスキーが各光ディスク再生装置のフラッシュメモリに記録されるが、各光ディスク再生装置毎にCPPMのデバイスキーおよびCPRMのデバイスキーが異なることを意味している。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有するシステムコントローラを備えたので、光ディスクを用いてフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むことができ、また、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0047】
また、光ディスク作成処理装置により、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んだ前記光ディスクを作成し、このとき、デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込むので、デバイスキーは解読されにくくなり、安全性が向上する。
【0048】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、前記作成された光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0049】
また、本発明によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDおよびデバイスキーが書き込まれた光ディスクを予め作成しておき、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込む際、システムコントローラは、前記作成された光ディスクの光ディスク側ディスクIDが再生装置側ディスクIDと一致すると判定した場合、その光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0050】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、前記作成された光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むための光ディスクを作成する光ディスク作成装置と、フラッシュメモリにファームウェアを書き込むためのファームウェア書込み処理装置とを示すブロック図である。
【図3】前記実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリの記憶領域を示す図である。
【図4】前記実施形態においてCPRM/CPPMのデバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み処理(書き換え処理)を説明するためのフローチャートである。
【図5】前記実施形態における光ディスク(CD−R)内の値を示す図である。
【図6】前記実施形態において光ディスク内のアドレス特定キーからデバイスキーの取得までの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
14 システムコントローラ
20 フラッシュメモリ
100 光ディスク作成処理装置
141 ID比較手段
142 デバイスキー書込み手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、DVDオーディオの再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、VRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オーディオ情報やビデオ情報を記録する記録媒体としてDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)などの光ディスクが普及している。このような光ディスクに記録された情報は、光で読み取って再生が行われるので、従来から使用されている記録媒体である磁気テープなどの記録情報を再生するのに比べ、光ディスク間で情報をコピーしたり、多数回再生したりしても、再生信号の品質劣化が殆ど生じない。そのため、光ディスクに記録された情報の著作権の保護という観点で大きな問題が生じてきた。したがって、オーディオ情報やビデオ情報などのコンテンツを暗号化したり、暗号を復号化したりするキーの管理は非常に重要なものとなる。
【0003】
そこで、DVDオーディオ規格のオーディオ再生のためには、光ディスク再生装置側にCPPM(Content Protection for Precordable Media)のデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格のVR(Video Recording)モードのビデオ再生のためには、光ディスク再生装置側にCPRM(Content Protection for Recordable Media)のデバイスキーを必要としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−22609号公報
【特許文献2】
特開2003−23419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなデバイスキーは、工場において光ディスク再生装置の製造時に、異なるデバイスキーが複数個記録された光ディスクを用い、メモリ書込み装置によってファームウェアなどと共にフラッシュメモリ(EPROM等)に書き込まれ、その後、フラッシュメモリは光ディスク再生装置の回路基板に実装される。
【0006】
ところが、予め用意された複数個のデバイスキーから或るデバイスキーを選択してフラッシュメモリに書き込むときに、同じデバイスキーを間違って選択して例えば5個のフラッシュメモリに書き込んだ場合、同じデバイスキーが記録されたフラッシュメモリを搭載した光ディスク再生装置が5台できることになり、また、複数個のデバイスキーが記録された光ディスクが外部に漏れてしまうと、それらのデバイスキーが、第三者によって解読されて、勝手に使用される危険性が生じる。また、フラッシュメモリが光ディスク再生装置の回路基板に実装された後、フラッシュメモリ内のデバイスキーを書き換えるには、フラッシュメモリを回路基板から外さなければならないので、多くの時間を要し、書き換え効率が劣っていた。
【0007】
なお、特許文献1,2の従来技術では、情報記録再生装置の製造時にデバイスキーをEPROMなどに書き込んでいるので、デバイスキーを書き換えるには、上記の従来の光ディスク再生装置における課題と同様、EPROMなどを回路基板から外さなければならないので、多くの時間を要し、書き換え効率が劣るという課題があった。また、製造過程において、間違って同じデバイスキーがEPROMなどに書き込まれる可能性があり、上記従来の光ディスク再生装置における課題と同様、デバイスキーを勝手に使用される危険性がある。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、デバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み、または書き換えを行うとき、装置毎にそれぞれ異なったデバイスキーを書き込めるようにし、また、デバイスキーがユーザ以外の第三者に漏れないようにすることができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、DVDオーディオ規格のオーディオ再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格のVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置であって、前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行い、光ディスク側のディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた前記光ディスクは、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に記憶された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置により作成されるものであり、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込み、前記デバイスキーの取得は、前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に、前記光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0010】
この構成において、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクを光ディスク作成処理装置によって作成する。即ち、光ディスク作成処理装置においては、ファームウェアのフラッシュメモリへの書き込み時に再生装置側ディスクIDを記憶し、この記憶した再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで前記光ディスクを作成する。しかも、このとき、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込む。これにより、デバイスキーは解読されにくくなり、安全性が向上する。
【0011】
そして、前記作成された光ディスクを用いてデバイスキーをフラッシュメモリに書き込む場合は、光ディスクを光ディスク再生装置に挿入して再生すると、システムコントローラは、再生装置側IDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かをID比較手段により比較し、一致すると、デバイスキー書込み手段により、光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込む。そのデバイスキーの取得は、光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行われる。なお、フラッシュメモリに既にデバイスキーが書き込まれている場合は、書き換えられることになる。
【0012】
この構成の光ディスク再生装置によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0013】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、その光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0014】
請求項2の発明は、装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、オーディオの再生には予め定めたオーディオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、所定箇所のビデオの再生には予め定めたビデオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置において、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDおよびデバイスキーが書き込まれた光ディスクを予め作成しておき、前記フラッシュメモリにデバイスキーを書き込む際、前記システムコントローラは、前記作成された光ディスクの光ディスク側ディスクIDが再生装置側ディスクIDと一致すると判定した場合、その光ディスクから前記デバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0015】
この構成において、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクを予め作成しておく。そして、前記作成された光ディスクを用いてデバイスキーをフラッシュメモリに書き込む場合は、その光ディスクを光ディスク再生装置に挿入して再生すると、システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かを判定し、両者が一致すると、その光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込む。
【0016】
この構成の光ディスク再生装置によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0017】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、その光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0018】
請求項3の発明では、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクは、ファームウェアのフラッシュメモリへの書き込み時に記録された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置で作成されるものであるので、その光ディスクを用いることにより、各光ディスク再生装置は固有のデバイスキーを持つことができる。
【0019】
請求項4の発明では、光ディスクへのデバイスキーの書き込みは、デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込むので、デバイスデータを第三者に解読される危険性が少なくなる。
【0020】
請求項5の発明では、前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行うので、各光ディスク再生装置にそれぞれ異なるデバイスキーを持たせることが可能になり、また、デバイスキーを簡単に書き換えることも可能になる。
【0021】
請求項6の発明では、光ディスクからのデバイスキーの取得は、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うので、簡単な処理で、しかも正確にデバイスキーを取得できる。
【0022】
請求項7の発明では、DVDオーディオ規格のオーディオの再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格であるVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とする光ディスクに対して情報を再生することが可能であるので、このようなCPPMやCPRMによって保護された光ディスクの情報を再生することができる光ディスク再生装置を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、この光ディスク再生装置は、光ディスク1に記録された情報を再生するためにレーザ光を出射すると共に光ディスク1からの反射光を受光する光ピックアップ3と、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、このスピンドルモータ2を駆動するスピンドルドライブ回路19と、光ピックアップ3のトラッキングサーボを行うトラッキングアクチュエータを駆動するトラッキングドライブ回路17と、光ピックアップ3のフォーカスサーボを行うアクチュエータを駆動するフォーカスドライブ回路16と、光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させるスレッド4と、このスレッド4を駆動するスレッドドライブ回路18とを備えている。
【0024】
また、この光ディスク再生装置は、光ディスク1の再生時に光ディスク1からの再生信号(読取信号)を入力して該再生信号よりRF信号を作成して増幅するRFアンプ5と、VCO(voltage controlled oscillator)を含むPLL(phase locked loop)8を備えRFアンプ5からのRF信号を入力してデータと同期信号を分離するデータ/同期信号分離回路6と、このデータ/同期信号分離回路6で分離されたデータを入力してデコード化することによりエラーチェックを行いデータに誤りがある場合はエラー訂正を行って正しいデータを出力するデータデコードエラー訂正回路9と、このデータデコードエラー訂正回路9から正しいデータを入力しデコード化してビデオ信号とオーディオ信号を出力するAVデコード回路10とを備えている。
【0025】
また、このディスク再生装置は、RFアンプ5からのRF信号に含まれ光ディスク1上のトラックの無いミラー面を示すミラー信号を検出してミラー面をカウントするミラー検出回路7と、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路11と、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー検出回路12と、トラッキングエラー検出回路11からのトラッキングエラー信号に基づいてトラッククロスを検出してトラックパルスを出力するトラッククロス検出回路13とを備えている。
【0026】
また、この光ディスク再生装置は、装置の各部(上記各構成要素)を制御するためのファームウェアなどが記憶されたフラッシュメモリ20と、このフラッシュメモリ20のファームウェアに従って装置全体の処理を行うCPU15と、このCPU15の指示に従って上記各構成要素を制御するシステムコントローラ14を備えている。
【0027】
システムコントローラ14は、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ3のフォーカスサーボのための制御、光ピックアップ3からの再生信号に含まれるトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ3のトラッキングサーボのための制御、スレッドドライブ回路18を介してスレッド4を駆動して光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させる制御、スピンドルドライブ回路19を介してスピンドルモータ2を回転させる制御などを行う。
【0028】
更に、このシステムコントローラ14は、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段141と、このID比較手段141により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に光ディスク1からデバイスキーを取得してフラッシュメモリ20に書き込むデバイスキー書込み手段142とを有し、ファームウェアのフラッシュメモリ20への書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスク1を用いてフラッシュメモリ20へのデバイスキーの書き込みを行う。
【0029】
図2は、本実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むための光ディスクを作成する光ディスク作成処理装置と、フラッシュメモリにファームウェアを書き込むためのファームウェア書き込み処理装置とを示すブロック図である。
【0030】
図2において、光ディスク作成処理装置100は、光ディスク作成などに関する処理を行うCPU111と、このCPU111での処理に必要なデータを一時的に格納するRAM112と、デバイスキーなどを記憶すると共にディスクキーを管理するためのHDD(ハードディスク)113と、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側IDとデバイスキーとを光ディスクに書き込むためのディスクドライブ114とを備えている。即ち、この光ディスク作成処理装置100は光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20(図1参照)に対してデバイスキーを書き込んだり、書き換えたりするために用いられる光ディスクを作成するものである。光ディスク作成処理装置100は、ネットワーク101を介してファームウェア書き込み処理装置200に接続されている。
【0031】
ファームウェア書込み処理装置200は、フラッシュメモリ20へのファームウェアの書き込みなどに関する処理を行うCPU211と、このCPU211での処理に必要なデータを一時的に格納するRAM212と、ファームウェアおよびそのファームウェアのIDを記憶すると共にどのIDをフラッシュメモリ20に書き込んだかを管理するためのHDD213とを備えている。フラッシュメモリ20にファームウェアを書き込む場合は、このファームウェア書き込み処理装置200にインターフェイスを介してメモリ書込み装置(図示せず)を接続し、このメモリ書込み装置にフラッシュメモリ20をセットし、フラッシュメモリ20にファームウェアを書き込む。なお、図2中のHDD213内のF/Wはファームウェアを示す。
【0032】
図3は光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリ20の記憶領域を示す。図3において、31は計算機から光ディスク再生装置にファームウェアを書き込む時に読み出されるIDが格納されているIDブロック、32はCPPM/CPRMデバイスキーが格納されているデバイスキーブロック、33は光ディスク再生装置の各部を制御するためのプログラム(ファームウェア)が格納されているプログラム領域を示す。
【0033】
図4は、本実施形態においてCPRM/CPPMのデバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み処理(書き換え処理)を説明するためのフローチャートである。
【0034】
図4において、工場で光ディスク再生装置を製造する際に、光ディスク再生装置内のフラッシュメモリ20にファームウェア(F/W)を書き込み時に、ファームウェアと共にそのIDをフラッシュメモリ20に書き込み(ステップS1)、その書き込みに使用するファームウェア書込み処理装置200内のHDD213に前記IDを記録しておく(ステップS2)。
【0035】
即ち、光ディスク再生装置毎に異なるIDは、フラッシュメモリ20内の独立したブロック(プログラム領域とは別領域)に書き込まれる。そして、その書き込まれたIDは、例えばHDD213に記録しておき、そのIDの例えば上位32ビットをディスクID(再生装置側ディスクIDおよび光ディスク側ディスクIDに相当)とし、その下位32ビットを、光ディスク内のアドレスを特定するためのアドレス特定キーとして使用する。
【0036】
次に、光ディスク再生装置のフラッシュメモリにデバイスキーを書き込む、またはデバイスキーを書き換えるための光ディスク(例えばCD−R)の作成を行う。即ち、ファームウェア書き込み処理装置200内のHDD213に記録した再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク作成処理装置100は、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んだ光ディスク(CD−R)を作成する(ステップS3)。この後、その光ディスク(CD−R)を光ディスク再生装置に挿入してこの光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20に対するデバイスキーの書き込み処理を開始する(ステップS4)。
【0037】
その時、光ディスク再生装置において、システムコントローラ14のID比較手段141は、この光ディスク再生装置が既に持っている再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとが一致するか否かを判定し(ステップS5)、両者が一致すれば、デバイスキー書込み手段142は、光ディスク(CD−R)からデバイスキーを取得して、光ディスク再生装置のフラッシュメモリ20に書き込む(ステップS6)。
【0038】
なお、フラッシュメモリ20に既にデバイスキーが書き込まれている場合に、このデバイスキーと異なるデバイスキーが前記ステップS6の処理でフラッシュメモリ20に書き込まれると、フラッシュメモリ20のデバイスキーが書き換えられ、この光ディスク再生装置のデバイスキーが新たなデバイスキーに変更されることになる。したがって、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが漏れて、勝手に使用されるような危険性が少なくなり、安全性が向上する。
【0039】
図5は光ディスク(CD−R)内の値を示す図である。この図5において、アドレスXにはディスクIDが書き込まれている。アドレスYは、光ディスク再生装置が持っているディスク内アドレス特定キーを変換して算出された光ディスク(CD−R)の特定アドレスを示し、そのアドレスYにはデバイスキーアドレスA1が書き込まれている。次のアドレスY+1には、デバイスキーアドレスA1が正しいか否をチェックするためのチェック値C1が書き込まれている。
【0040】
以下、アドレスY+2にはデバイスキーアドレスA2が、アドレスY+3にはデバイスキーアドレスA2のチェック値C2が、アドレスY+4にはデバイスキーアドレスA3が、アドレスY+5にはデバイスキーアドレスA3のチェック値C3が、アドレスY+6にはデバイスキーアドレスA4が、アドレスY+7にはデバイスキーアドレスA4のチェック値C4が、それぞれ書き込まれている。また、デバイスキーアドレスA1にはデバイスキーD1が、デバイスキーアドレスA2にはデバイスキーD2がそれぞれ書き込まれている。
【0041】
図6は、光ディスク内のアドレス特定キーからデバイスキーの取得までの処理を説明するためのフローチャートである。次に、このフローチャートに従って説明する。
【0042】
図4のフローチャートで説明したように、光ディスク再生装置が既に持っている再生装置側ディスクIDと光ディスク(CD−R)に記録されている光ディスク側ディスクIDとが一致した後(ステップS11)、光ディスク(CD−R)内のアドレス特定キーをアドレス値に変換し、光ディスク(CD−R)の特定アドレス(例えば図5中のアドレスY)を算出する(ステップS12)。
【0043】
次に、その特定アドレス(例えばアドレスY)の内容からデバイスキーアドレス(例えば図5中のデバイスキーアドレスA1)を検出し(ステップS13)、そのデバイスキーアドレス値の次に記されているチェック値(例えば図5中のチェック値C1)とディスク内アドレス特定キーの変換した値とを比較してアドレス値が有効かどうかを判定する(ステップS14)。
【0044】
そのアドレス値が有効である場合は(ステップS15)、その有効アドレスからデバイスキーを一部取得し(ステップS16)、例えば、図5中のデバイスキーアドレスA1からデバイスキーD1を取得し、全データが未だ揃ってしないときは(ステップS17)、次のアドレスに移行し(ステップS18)、ステップS13の処理に戻り、同様にステップS13〜ステップS16の処理を行い、デバイスキー分の長さの全データが揃ったとき(ステップS17)本処理は終了する。
【0045】
なお、本実施形態で説明したデバイスキーは、DVDオーディオ規格のオーディオ再生の場合ではCPPMのデバイスキーのことを言い、DVDビデオ規格のビデオ再生の場合ではCPRMのデバイスキーのことを言い、これら二つのデバイスキーが各光ディスク再生装置のフラッシュメモリに記録されるが、各光ディスク再生装置毎にCPPMのデバイスキーおよびCPRMのデバイスキーが異なることを意味している。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有するシステムコントローラを備えたので、光ディスクを用いてフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むことができ、また、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0047】
また、光ディスク作成処理装置により、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んだ前記光ディスクを作成し、このとき、デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込むので、デバイスキーは解読されにくくなり、安全性が向上する。
【0048】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、前記作成された光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【0049】
また、本発明によれば、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDおよびデバイスキーが書き込まれた光ディスクを予め作成しておき、フラッシュメモリにデバイスキーを書き込む際、システムコントローラは、前記作成された光ディスクの光ディスク側ディスクIDが再生装置側ディスクIDと一致すると判定した場合、その光ディスクからデバイスキーを取得してフラッシュメモリに書き込むようにしたので、各光ディスク再生装置はそれぞれ異なるデバイスキーを持つことになり、これにより、ユーザ以外の第三者にデバイスキーが解読されて漏れるようなことがなくなり、安全性が向上する。
【0050】
また、製造時に間違って同じデバイスキーが複数の光ディスク再生装置のフラッシュメモリに書き込まれた場合でも、前記作成された光ディスクを用いることにより、デバイスキーを簡単に書き換えることが可能になり、従来のようにデバイスキーを書き換えるために、フラッシュメモリを回路基板から外す必要がなくなり、デバイスキーの書き換えの効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリにデバイスキーを書き込むための光ディスクを作成する光ディスク作成装置と、フラッシュメモリにファームウェアを書き込むためのファームウェア書込み処理装置とを示すブロック図である。
【図3】前記実施形態の光ディスク再生装置に備えられるフラッシュメモリの記憶領域を示す図である。
【図4】前記実施形態においてCPRM/CPPMのデバイスキーのフラッシュメモリへの書き込み処理(書き換え処理)を説明するためのフローチャートである。
【図5】前記実施形態における光ディスク(CD−R)内の値を示す図である。
【図6】前記実施形態において光ディスク内のアドレス特定キーからデバイスキーの取得までの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
14 システムコントローラ
20 フラッシュメモリ
100 光ディスク作成処理装置
141 ID比較手段
142 デバイスキー書込み手段
Claims (7)
- 装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、DVDオーディオ規格のオーディオ再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格のVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置であって、前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記作成された光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行い、光ディスク側のディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた前記光ディスクは、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に記憶された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置により作成されるものであり、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込み、前記デバイスキーの取得は、前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に、前記光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うことを特徴とする光ディスク再生装置。
- 装置の各部を制御するためのファームウェアが記憶されたフラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリからのファームウェアに従って装置の各部を制御するシステムコントローラを備え、オーディオの再生には予め定めたオーディオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、所定箇所のビデオの再生には予め定めたビデオ規格に対応したデバイスキーを必要とし、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置において、再生装置側ディスクIDを元に光ディスク側ディスクIDおよびデバイスキーが書き込まれた光ディスクを予め作成しておき、前記フラッシュメモリにデバイスキーを書き込む際、前記システムコントローラは、前記作成された光ディスクの光ディスク側ディスクIDが再生装置側ディスクIDと一致すると判定した場合、その光ディスクから前記デバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする光ディスク再生装置。
- 前記フラッシュメモリにデバイスキーを書き込むために使用する光ディスクは、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に記録された再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとを書き込んで光ディスク作成処理装置により作成されるものであることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
- 前記光ディスクへのデバイスキーの書き込みは、前記デバイスキーをそのまま連続アドレスに書き込まずに、ダミーデータと共にアドレスに書き込むことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
- 前記システムコントローラは、再生装置側ディスクIDと光ディスク側ディスクIDとを比較するID比較手段と、このID比較手段により前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致したと判定された場合に後記光ディスクからデバイスキーを取得して前記フラッシュメモリに書き込むデバイスキー書込み手段とを有し、前記ファームウェアの前記フラッシュメモリへの書き込み時に書き込まれた再生装置側ディスクIDを元に、光ディスク側ディスクIDとデバイスキーとが書き込まれた光ディスクを用いて前記フラッシュメモリへのデバイスキーの書き込みを行うことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
- 前記光ディスクからのデバイスキーの取得は、前記再生装置側ディスクIDと前記光ディスク側ディスクIDとが一致した場合に前記光ディスク内のアドレス特定キーを変換して特定アドレスを算出し、この特定アドレスの内容からデバイスキーを検出して行うことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク再生装置。
- DVDオーディオ規格のオーディオの再生にはCPPMのデバイスキーを必要とし、DVDビデオ規格であるVRモードのCPRMによって保護された部分の再生にはCPRMのデバイスキーを必要とする光ディスクに対して情報を再生することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
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