JP2004355265A - 処理統括装置、及び、処理判定方法 - Google Patents

処理統括装置、及び、処理判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】システムにおいて複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容を、容易に変更することができる処理統括装置及び処理統括方法を提供する。
【解決手段】オペレーションシステム1を構成する汎用計算機10において、業務プログラムが並列に実行されている最中に、報告すべき状態が発生した場合に、処理統括装置20の検索機能221は、汎用計算機10より受信した状態報告情報に関する受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、報告内容データベース25より検索する。監視機能222は、検索された報告内容情報で表される、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視し、当該条件が満たされた場合に、処理内容通知部23は、検索された報告内容情報に対応付けられている処理内容情報で表される処理内容を、汎用計算機10に通知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムにおいて発生する異常等の状態を管理する処理統括装置及び処理判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信ネットワークを監視・制御するためのシステムとして、汎用計算機を構成要素とするオペレーションシステムが知られている。近年では、通信ネットワークの規模が拡大するのに伴って、オペレーションシステムにおいて監視・制御すべき通信装置の数が増加してきている。この増加にオペレーションシステムを対応させるためには、汎用計算機の単位時間当たりの業務処理量(処理能力)を増大させることが必要となる。また、オペレーションシステムには、通信ネットワークの構成変更に伴う通信装置の数の増加・減少に対して、容易に対応可能な構成が求められる。
【0003】
これらを実現させるために、オペレーションシステムにおいて、負荷分散処理方式、もしくは、機能分散処理方式を利用することが有効である。負荷分散処理方式とは、システムにおいて同時に複数の業務が発生した場合に、複数の汎用計算機で、各々の業務に関する処理を同時に実行することにより、負荷を分散させる方式である。また、機能分散処理方式とは、1つの業務が発生したときに、その業務を完了させるまでに必要な処理を分割し、分割した処理を複数の汎用計算機で実行することにより、全体の処理量を増大させる方式である。
【0004】
このような機能分散方式や負荷分散方式を利用し、複数の汎用計算機を用いてオペレーションシステムを構築するには、1台の汎用計算機で構築するのに比較して、ソフトウェアを用いて複雑な処理を行う必要がある。
例えば、オペレーションシステムを構成する複数の汎用計算機を起動させた場合には、各々の汎用計算機全てが業務開始可能状態となった時点で、初めてシステムとして業務開始可能であると判断するためのソフトウェアが必要となる。また、1つの業務を完結させるために、複数台の汎用計算機間で、業務処理に必要な電文を、通信回線を介して送受信するためのソフトウェアが必要となる。
【0005】
また、複数の汎用計算機で構成したシステムは、単一の汎用計算機で構成したシステムに比べて、異常が発生する箇所や発生ケースが多くなる。このため、特に、通信異常、処理異常、起動異常といった異常状態が発生した場合に、ソフトウェアを用いて行う、当該異常状態に対応するための処理(以下「異常処理」という)は複雑となる。
【0006】
ソフトウェアを用いて異常処理を行う方法としては、検出された異常等の内容に基づいて、ソフトウェアに処理中止、再試行等の異常処理を判定させ実行させる方法がある(例えば、非特許文献1)。
一方、ファイルに登録された情報から、検出された状態に対する処理内容を判定して実行する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されている技術では、処理条件ファイルや知識ベースファイル等のファイルに、運用ルール、経験則、過去の障害情報、解析方法等の情報を登録しておき、システムで異常等の状態が発生した場合に、コンピュータが、これらのファイルに登録された情報を基に、処理すべき内容を判定して実行する。
【0007】
【非特許文献1】
松野 良蔵著「Java−CORBA分散オブジェクトシステム構築」飛翔社出版、1999年2月15日、PP.41−47
【特許文献1】
特開平06−149623号公報(段落0004、0022、0032、図4、図5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
非特許文献1に記載の方法を用いて異常処理を行うためには、システム管理者は、予め異常の発生箇所や発生ケースを検討し、それぞれの異常が発生した場合にどのような異常処理を行うのかを設計し、その設計に基づいてソフトウェア中にロジックを組み込んでおく必要がある。このため、システム管理者は、異常処理に関するソフトウェアを維持管理するのに労力を要し、また、ソフトウェアのロジックの組み込みや変更に時間を要するという欠点があった。また、1つの異常が原因となって、複数の箇所で異常が発生するようなケースに対応する処理を、追加、変更、または削除(以下、「変更等」という)する場合には、より広範囲なソフトウェアの変更等が必要であり、異常処理の変更等が容易でないという欠点があった。また、広範囲なソフトウェアの変更等になるほど、発生した異常に対応した異常処理がどのようになっているのかがわかりにくく、容易にソフトウェアの変更等を行うことができないといった欠点があった。
【0009】
一方、特許文献1の技術は、コンピュータが、経験則等の情報に基づいて、実行すべき処理内容を自動的に判定することを前提としている。従って、監視対象の構成変更等に伴って、システム管理者の設計に基づいて処理内容を変更等する必要がある場合に、どのファイルのどの情報をどのように変更すれば、処理内容が変更されるのかを簡単に把握できる仕組みにはなってはいない。このため、特許文献1の技術を用いたとしても、処理内容の変更等を容易に行うことができないという、上述した欠点は解決されない。
本発明は、上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は、システムで複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容を、容易に変更等を行うことができる処理統括装置及び処理判定方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンピュータシステムが備えるプログラムの実行中に、報告すべき状態が発生した場合に、該コンピュータシステムから送信される状態報告情報に対して、前記コンピュータシステムが実行すべき処理内容を判定して該コンピュータシステムに通知する処理統括装置において、該処理統括装置は、前記状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表す報告内容情報と、前記受信タイミングに関する条件を満たした場合に実行すべき処理内容を表す処理内容情報と、を対応付けて格納し、外部からの入力により、それらの情報の追加、変更、及び、削除が自在なデータベースと、前記コンピュータシステムより一の状態報告情報を受信したときに、該一の状態報告情報についての前記受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、前記データベースより検索する検索手段と、前記検索手段により検索された報告内容情報で表される、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視する監視手段と、前記監視手段による監視中に前記受信タイミングに関する条件が満たされた場合には、前記報告内容情報に対応付けられている処理内容情報で表される処理内容を、前記コンピュータシステムに通知する処理内容通知手段とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、前記コンピュータシステムにおいて複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容を、前記データベースで一元管理し、前記処理統括装置が、前記状態報告情報の受信タイミングと前記データベースに格納されている情報とに基づいて、処理内容を判定するようにしたので、前記データベースに格納される情報を変更等するのみで、複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容を、容易に変更等することができる。また、前記データベースに格納されている情報の変更等は、前記コンピュータシステムが稼動している状態でも容易に実施することができるため、前記コンピュータシステムの業務を停止する必要がなく、利便性がよい。
【0012】
特に、前記報告内容情報は、前記状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表しているため、前記処理統括装置が、異なるタイミングで複数の状態報告情報を受信した場合にも、前記報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件に基づいて、適切な処理内容情報を選択できる。このため、前記コンピュータシステム内の1つの箇所が故障して、その故障の影響により複数のソフトウェアで異常が検出される場合にも、前記処理統括装置は、適切な処理内容を判定することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の処理統括装置において、予め定められた時間を表す規定時間情報を記憶する規定時間記憶手段をさらに有し、前記報告内容情報に、時間を表す指定時間情報が内包されている場合には、前記受信タイミングに関する条件は、前記報告内容情報に内包される指定時間情報で表される時間を基準とする条件であり、前記報告内容情報に、前記指定時間情報が内包されていない場合には、前記受信タイミングに関する条件は、前記規定時間記憶手段に記憶されている規定時間情報で表される時間を基準とする条件であることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するための基準とする時間として、前記処理統括装置の規定時間記憶手段に記憶された規定時間情報で表される時間を使用するよりも、別の時間を使用した方が、処理内容を適切に選択可能な場合には、システム管理者は、別の時間を、前記データベースの前記報告内容情報中に指定時間情報として記述することができる。これにより、前記処理統括装置は、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定する際に、前記指定時間情報を基準として判定することができるため、適切な処理内容を選択することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の処理統括装置において、前記報告内容情報は、前記報告すべき状態と、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するための基準となる時間との、少なくとも一方を含んだ論理積で記述されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記報告内容情報を、前記報告すべき状態と、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するための基準となる時間との、少なくとも一方を含んだ論理積で記述するようにしたため、前記受信タイミングに関する条件が、前記状態報告情報を受信した後に前記他の状態報告情報を前記基準となる時間以内に受信する条件なのか、前記状態報告情報を受信した後に他の状態報告情報を前記基準となる時間以内に受信しない条件なのか、等を、システム管理者は、前記状態報告情報の記述を参照するだけで、容易に把握することができる。また、システム管理者は、前記論理積を用いて、複雑な前記受信タイミングに関する条件を、容易に記述することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の処理統括装置において、受信した前記状態報告情報を蓄積するログ蓄積手段と、前記ログ蓄積手段により蓄積された前記状態報告情報を提示するログ提示手段とをさらに有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記処理統括装置は、前記ログ蓄積手段により、受信した前記状態報告情報を蓄積し、前記ログ提示手段により、蓄積された前記状態報告情報を提示するので、システム管理者は、前記コンピュータシステムで発生した異常等の状態を一括して確認することができ、設計した通りに状態報告情報が前記コンピュータシステムより送信されてきているか、設計した通りではあるが設計漏れのために前記コンピュータシステムより送信されてきていないのか等を、容易に把握することが可能となる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の処理統括装置において、外部からの指示により、前記データベースに格納された情報の少なくとも一部を提示する提示手段をさらに有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、システム管理者の外部からの指示により、前記処理統括装置は、前記データベースに格納された情報を提示するため、システム管理者は、提示された情報を照会することにより、複雑な報告内容に対応する処理内容を、容易に把握、確認することができる。また、システム管理者は、提示された情報の内容を比較することにより、論理的におかしい、例えば、同じ報告内容に対応する処理内容が異なる等を、容易に把握できる。このように、システム管理者は、提示された情報を確認することで、前記データベースに格納されている情報の内容を正確に把握でき、処理内容の変更等を正確に行うことができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の処理統括装置において、前記コンピュータシステムは、複数のプログラムが並列に実行される分散システムであり、前記データベースに格納される処理内容情報には、前記処理内容を実行させるべきプログラムを識別するための情報がさらに含まれることを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、前記処理統括装置は、前記分散システムで発生する異常等の状態を監視するのに好適な装置である。前記分散システムにおいては、複数の装置で複数のプログラムが並列に実行されるため、1つの箇所の故障により、複数のプログラムで異常状態が検出されて、複数の報告内容情報が送信される。このような場合にも、前記報告内容情報に、複数の前記状態報告情報についての受信タイミングに関する条件を記述できるため、前記処理統括装置は、適切な処理内容を選択することができる。また、前記処理統括装置は、実行すべきプログラムを識別するための情報を、前記コンピュータシステムに通知するので、前記コンピュータシステムは、並列に実行されている複数のプログラムのうち、どのプログラムの処理を実行するのかを認識することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、コンピュータシステムが備えるプログラムの実行中に、報告すべき状態が発生した場合に、該コンピュータシステムから送信される状態報告情報に対して、前記コンピュータシステムが実行すべき処理内容を判定して該コンピュータシステムに通知する処理判定方法において、該処理判定方法は、前記状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表す報告内容情報と、前記受信タイミングに関する条件を満たした場合に実行すべき処理内容を表す処理内容情報と、を対応付けて格納するデータベースに対して、外部からの入力により、それらの情報を追加する処理と、変更する処理と、削除する処理との、少なくとも一の処理を行う格納ステップと、前記コンピュータシステムより一の状態報告情報を受信したときに、該一の状態報告情報についての前記受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、前記データベースより検索する検索ステップと、前記検索ステップにおいて検索された報告内容情報で表される、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視する監視ステップと、前記監視ステップにおいて、前記受信タイミングに関する条件が満たされた場合には、前記報告内容情報に対応付けられている処理内容情報で表される処理内容を、前記コンピュータシステムに通知する処理内容通知ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、前記データベースに格納される情報を変更等した後に、該変更等された情報に基づいて発生した状態に対する処理内容を選択するという手順を踏むことができるため、容易に処理内容を変更して実行することができる。その他の作用、効果は請求項1と同様である。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号が付されている。
[A.システム全体の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るオペレーションシステム1全体の構成を示すブロック図である。オペレーションシステム1は、図示せぬ通信ネットワークが備える通信装置を、監視・制御するシステムである。同図に示されるように、オペレーションシステム1は、当該システム1における業務を実行するための汎用計算機10と、当該システム1で発生した状態を管理するための処理統括装置20と、これら装置間のデータの送受を中継する通信回線30とを備えている。
【0023】
[A−1.処理統括装置の構成]
次に、処理統括装置20の構成について説明する。
処理統括装置20は、オペレーションシステム1で発生した異常等の状態を集中管理して、発生した状態に応じて異常処理等の処理内容を判定し、当該処理内容の実行指示を行うための装置である。
処理統括装置20は、通常のコンピュータ装置のハードウェア構成を備えている。すなわち、処理統括装置20は、プログラムを実行し処理統括装置20全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、起動時に実行されるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、各種データやプログラムを記憶するハードディスク装置と、各種情報を表示するためのディスプレイと、キーボード等からの操作信号をCPUに出力するための操作部と、汎用計算機10とのデータの授受を制御する通信インターフェイスとを備えている。
処理統括装置20のハードディスク装置には、各種データやプログラムが記憶されている。
【0024】
(A−1−1.処理内容データベースの構成)
処理統括装置20のハードディスク装置には、処理内容データベース25が設けられている。図2には、処理内容データベース25のデータ構成を示す。同図に示されるように、処理内容データベース25に格納される情報は、「報告内容」を表す報告内容情報と、「処理内容」を表す処理内容情報とで構成される。
報告内容情報は、汎用計算機10より、発生した状態を通知する状態報告情報を受信するときの、タイミングに関する条件を表している。
【0025】
次に、具体的な「報告内容」の記述形式について説明する。
この「報告内容」は、(1)1つの状態として記述される場合と、(2)複数の状態の論理積として記述される場合と、(3)複数の状態と時間との論理積として記述される場合と、(4)状態の論理否定と、時間と、の論理積として記述される場合と、(5)状態と時間との論理積として記述される場合と、(6)複数の状態の論理和として記述される場合と、がある。
【0026】
「報告内容」が1つの状態として記述される例としては、例えば、図2の(1)に示されるように、「報告内容」が1つの状態“異常a”のみで記述される場合がある。当該報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされるためには、汎用計算機10より、状態“異常a”が発生したことを通知する状態報告情報を受信すればよい。すなわち、「報告内容」が1つの状態として記述されている場合の受信タイミングに関する条件は、1つの状態報告情報を受信するとタイミングと同時に、他の状態報告情報を受信しないという条件であると考えればよい。
【0027】
また、「報告内容」が複数の状態の論理積として記述される例としては、例えば、図2の(2)に示されるように、「報告内容」が状態“異常b”と状態“異常c”との論理積として記述される場合がある。当該報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされるためには、状態“異常b”の発生を通知するための状態報告情報を受信するタイミングと、状態“異常c”の発生を通知するための状態報告情報を受信するタイミングとの差が、予め、処理統括装置20で定められている規定時間以内であればよい。すなわち、一方の状態情報を受信してから、他方の状態情報を受信するタイミングが、予め、処理統括装置20で定められた規定時間以内である場合に、論理積が真である(条件を満たす)と判定される。また、このように、「報告内容」に時間が記述されていない場合には、受信タイミングに関する条件を満たしているかを判定するための基準時間として、処理統括装置20で予め定められた規定時間が用いられる。
【0028】
一方、「報告内容」が複数の状態と時間との論理積として記述されている場合には、基準時間として、「報告内容」に記述されている時間が用いられる。
「報告内容」が、複数の状態と時間との論理積として記述される例としては、例えば、図2の(3)に示されるように、「報告内容」が“異常d.AND.異常e.AND.20秒”と記述されている場合がある。この報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件を満たすためには、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信するタイミングと、状態“異常e”の発生を通知するための状態報告情報を受信するタイミングとの差が、20秒以内である必要がある。
【0029】
また、「報告内容」を、状態の論理否定と、時間と、の論理積として記述することで、ある状態報告情報を受信してから、特定の、他の状態報告情報を受信しないタイミングを指定することもできる。例えば、図2の(4)に示されるように、「報告内容」が“異常d.AND.NOT(異常e).AND.21秒”と記述されている場合には、当該報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件を満たすためには、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、21秒以内に、状態“異常e”の発生を通知するための状態報告情報を受信しない(状態“異常e”の発生を通知する状態報告情報を受信するとしても、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、21秒経過後に受信する)必要がある。
【0030】
また、「報告内容」を、1つの状態と時間との論理積として記述することで、1つの状態報告情報を受信してから、他の状態報告情報を全く受信しないタイミングに関する条件を指定することもできる。例えば、図2の(5)に示されるように、「報告内容」が“異常d.AND.25秒”と記述されている場合には、当該報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件を満たすためには、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、25秒以内に、他の状態報告情報を全く受信しない(他の状態報告情報を受信するとしても、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、25秒経過後に受信する)必要がある。
【0031】
また、「報告内容」が複数の状態情報の論理和として記述される例としては、例えば、図2の(6)に示されるように、「報告内容」が、状態“異常f”と状態“異常g”との論理和として記述される場合がある。当該報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件を満たすためには、受信タイミングに関係なく、状態“異常f”の発生を通知するための状態報告情報と、状態“異常g” の発生を通知するための状態報告情報との、少なくとも一方の状態報告情報を受信すればよい。
【0032】
次に、処理内容情報について説明する。処理内容情報は、報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされた場合の、実行すべき処理内容を表している。処理内容情報は、「送信先」を表す送信先情報と「処理名」を表す処理名情報とで構成されている。ここでは、「送信先」は、プログラム名を表している。例えば、図2の(1)に示されるデータは、状態“異常a”を表す状態報告情報を受信した場合に実行すべき処理内容が、業務プログラムBにおける再試行処理であることを表している。
【0033】
また、図2の(4)や(6)に示されるように、「処理内容」は、1つの「報告内容」に対して複数指定することができる。複数指定した場合には、処理を指定した順に実行させることができる。例えば、図2の(6)に示される「処理内容」は、業務プログラムAにおける処理続行の処理を行い、当該処理が完了した後に、業務プログラムBにおける再試行の処理を行うことを表している。
【0034】
また、処理統括装置20のハードディスク装置には、状態報告ログ24が設けられている。状態報告ログ24は、汎用計算機10より状態報告情報を受信したときに、当該状態報告情報で表される、発生した状態に関する情報を、ログとして蓄積しておくためのデータベースである。
また、ハードディスク装置には、規定時間記憶領域26が設けられており、当該規定時間記憶領域26には、予め設定された規定時間を表す規定時間情報が記憶されている。当該規定時間情報で表される規定時間は、前述したように、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定する際に、判定の基準として使用される時間である。
【0035】
(A−1−2.処理統括装置の機能構成)
また、処理統括装置20のハードディスク装置には、処理統括装置20の機能を実現させるための各種プログラムが記憶されている。処理統括装置20のCPUが、これらのプログラムを実行することにより、図1に示す、ログ蓄積部21、判定部22、処理内容通知部23、ログ提示部27、変更部28、及び、提示部29の機能が実現される。
【0036】
次に、これらの機能について説明する。
ログ蓄積部21は、汎用計算機10より、発生した状態を通知するための状態報告情報を受信したときに、当該状態報告情報を状態報告ログ24に蓄積すると共に、判定部22に状態報告情報を受信したことを通知する。
判定部22は、検索機能221と監視機能222とを備えている。
【0037】
判定部22の検索機能221は、受信した状態報告情報を基に、処理内容データベース25に格納されているデータの中から、該当するデータを検索する。具体的には、検索機能221は、受信した状態報告情報についての、受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、処理内容データベース25に格納されたデータの中から検索する。
【0038】
判定部22の監視機能222は、検索機能221で検索された報告内容情報で表される条件の内容を解析する。監視機能222は、検索された報告内容情報の中に、論理積を含む報告内容情報が存在する場合には、基準時間内に他の状態報告情報を受信することにより、或いは、基準時間内に他の状態報告情報を受信しないことにより、検索された報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされる(論理積が真となる)か否かを監視する監視処理を行う。監視機能222は、監視処理中に、報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされた場合には、当該報告内容情報に対応する処理内容情報を、処理内容通知部23に送信する。
【0039】
また、監視機能222は、検索機能221で検索された報告内容情報の中に、論理積を含む報告内容情報が存在しない場合、すなわち、報告内容情報が、1つの状態のみで記述されている場合、または、複数の状態の論理和で記述されている場合には、即座に、報告内容情報に対応する処理内容情報を、処理内容通知部23に送信する。
【0040】
処理内容通知部23は、監視機能222より処理内容情報を受信すると、当該処理内容情報で表される、実行すべきプログラム名と処理名とを、汎用計算機10に通知する。また、処理内容通知部23は、処理内容情報に複数の処理内容情報が対応付けられているために、監視機能222より複数の処理内容情報を受信した場合には、処理順に、汎用計算機10に処理内容を通知する。
また、ログ提示部27は、操作部からの指示入力により、状態報告ログ24に蓄積されている状態報告情報を、処理統括装置20のディスプレイに表示する。
【0041】
変更部28は、操作部からの指示入力により、処理内容データベース25に格納されるデータについての、追加、変更、及び、削除を自在に行う。具体的には、変更部28は、操作部からの、特定のデータを削除するための指令を検知した場合には、処理内容データベース25に格納されている当該特定のデータを削除する。また、変更部28は、操作部からの、特定のデータを変更するための指令を検知した場合には、処理内容データベース25に格納されている特定のデータを、入力された報告内容情報や処理内容情報で更新(変更)する。また、変更部28は、操作部からの、データを追加するための指令を検知した場合には、入力された報告内容情報や処理内容情報を処理内容データベース25に追加する。以上のように、変更部28は、処理内容データベース25に格納されるデータを、自在に、追加、変更、及び、削除する。
また、提示部29は、操作部からの指示入力により、指示に合致した情報を、処理内容データベース25より抽出して、図示せぬプリンタから印刷する。
【0042】
[A−2.汎用計算機の構成]
次に、汎用計算機10の構成について説明する。
汎用計算機10は、処理統括装置20と同様に、通常のコンピュータのハードウェア構成を備えている。
汎用計算機10のハードディスク装置には、各種プログラムが記憶されている。例えば、ハードディスク装置には、オペレーションシステム1における業務を実行するための、複数の業務プログラムが記憶されている。
【0043】
また、これらの業務プログラムの実行を制御するためのプログラムとして、複数の業務プログラムを並列に実行するためのプログラムや、これらの業務プログラムが実行されている最中に報告すべき異常等の状態が検出された場合に、処理統括装置20に状態報告情報を送信するためのプログラムや、汎用計算機10が処理統括装置20より処理内容の通知を受けた場合に、処理内容の実行指示を行うためのプログラム等が記憶されている。
ここで、報告すべき異常等の状態は、システム管理者によって予め設計され、プログラムに組み込まれている。ここでは、状態“異常a”、状態“異常b”、状態“異常c”、・・・・、状態“異常g”が、報告すべき状態として設計されている。
【0044】
汎用計算機10のCPUが、上述したプログラムを実行することにより、図1に示される、業務プログラム制御部11が実現される。なお、同図においては、簡単のため、1つの業務プログラム制御部11のみ表示しているが、実際には、各々の業務プログラムの実行を制御するための業務プログラム制御部が存在する。以下では、各々の業務プログラム制御部やこれらを構成する機能を、特に区別して説明する必要がある場合には、符号の末尾に“A”、“B”、“C”、・・・、を付加して(例えば、業務プログラム実行部11A、業務プログラム実行部11B、・・・)説明することとする。
【0045】
(A−2−1.業務プログラム制御部の機能構成)
次に、業務プログラム制御部11の機能構成について説明する。
業務プログラム制御部11は、業務実行機能111と、状態報告機能112と、処理内容受信機能113と、処理実行機能114とを備えている。
業務実行機能111は、業務プログラムを実行する。業務実行機能111は、当該業務プログラムを実行している最中に、報告すべき異常等の状態を検出した場合には、当該状態を検出したことを状態報告機能112に通知する。
【0046】
状態報告機能112は、業務実行機能111より通知を受けた場合に、検出された状態を処理統括装置20に通知するための状態報告情報を生成し、当該状態報告情報を処理統括装置20に送信する。
処理内容受信機能113は、処理統括装置20より、実行すべき処理内容の通知を受けると、当該処理内容を実行すべきことを、処理実行機能114に通知する。
処理実行機能114は、通知された処理内容を実行する。処理実行機能114は、処理の実行が完了すると、完了したことを表す処理完了通知情報を処理統括装置20に送信する。
【0047】
[A−3.処理統括処理]
次に、状態報告情報を受信したときに、処理統括装置20の各機能部が行う処理統括処理について、図3に示されるフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ログ蓄積部21は、状態報告情報を受信すると(ステップS201;Yes)、状態報告ログ24に当該状態報告情報を蓄積する。
次に、判定部22の検索機能221は、当該状態報告情報についての、受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、処理内容データベース25より検索する(ステップS202)。ここで、検索機能221は、検索した結果、該当する報告内容情報が存在しなかった場合には、処理を終了する。
【0048】
次に、判定部22は、判定処理を行う。
まず、判定部22の監視機能222は、ステップS202において検索された報告内容情報の中に、論理積“AND”を含むものが存在するか否かを判定する(ステップS203)。
検索された報告内容情報の中に、論理積“AND”を含む報告内容情報が存在しない場合には(ステップS203;No)、すなわち、報告内容が、1つの状態情報のみで記述されている場合、または、複数の状態報告情報の論理和“OR”で記述されている場合には、処理内容通知部23は、報告内容情報に対応付けられている処理内容情報に基づいて、処理内容を通知するための処理内容通知情報を生成し、汎用計算機10宛に送信する(ステップS209)。
【0049】
一方、ステップS202で検索された報告内容情報の中に、論理積“AND”を含む報告内容情報が存在する場合には、監視機能222は、ステップS204〜S208の監視処理を行う。すなわち、監視機能222は、状態報告情報を受信した後に、受信する他の状態報告情報により、検索された報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされるか否か(論理積が真となるか否か)を監視する。
【0050】
具体的には、まず、監視機能222は、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するために使用する基準時間を決定する。すなわち、監視機能222は、検索された報告内容情報に、時間を表す指定時間情報が含まれているかを判定し(ステップS204)、報告内容情報に指定時間情報が含まれている場合には(ステップS204;Yes)、監視機能222は、報告内容情報に内包されている指定時間情報で表される時間を、基準時間として使用することに決定する(ステップS205)。一方、検索された報告内容情報に、指定時間情報が含まれていない場合には(ステップS204;No)、処理統括装置20の規定時間記憶領域26に記憶されている規定時間情報を読み出し、当該規定時間情報で表される規定時間を、基準時間として使用することに決定する(ステップS206)。そして、監視機能222は、状態報告情報を受信してから基準時間内に、受信タイミングに関する条件を満たす状態報告情報を受信するのを監視する。或いは、監視機能222は、基準時間内に、当該条件を満たすための状態報告情報を受信しないのを監視する(ステップS207〜S208)。
【0051】
ステップS207〜S208における監視中に、受信タイミングに関する条件が満たされた場合(基準時間内に状態報告情報を受信したために、または、基準時間内に状態報告情報を受信しなかったために、論理積が真となる条件が満たされた場合)には(ステップS207;Yes)、処理内容通知部23は、報告内容情報に対応付けられている処理内容情報に基づいて、処理内容を通知するための処理内容通知情報を生成し、汎用計算機10宛に送信する(ステップS209)。
【0052】
なお、ステップS202において、複数の報告内容情報が検索された場合には、監視機能222は、検索された各々の報告内容情報毎に監視処理を行う。そして、監視機能222は、最も早く、受信タイミングに関する条件を満たした報告内容情報を処理対象として選択し、処理内容通知部23は当該選択された報告内容情報に対応する処理内容情報に基づいて、処理内容を通知するための処理内容通知情報を生成する。
【0053】
[B.動作]
次に、以上のような構成からなるオペレーションシステム1の動作について説明する。
前提として、システム管理者は、処理統括装置20の操作部を操作して、報告内容情報や処理内容情報を入力している。これにより、変更部28は、処理内容データベース25に当該情報を追加する処理を行い、図2に示される内容の情報が、処理内容データベース25に格納されているものとする。
また、処理統括装置20の規定時間記憶領域26には、予め、規定時間“30秒”を表す規定時間情報が記憶されているものとする。
【0054】
また、汎用計算機10においては、業務プログラムAと業務プログラムBと業務プログラムCとが並列に実行されており、業務プログラム制御部11Aが業務プログラムAの実行を制御し、業務プログラム制御部11Bが業務プログラムBの実行を制御し、業務プログラム制御部11Cが業務プログラムCの実行を制御しているものとする。
【0055】
(B−1.動作例1)
図4と図3とを参照しながら、業務プログラム制御部11Aが、報告すべき状態“異常a”の発生を検出した場合の動作について説明する。
まず、業務プログラム制御部11Aの業務実行機能111Aは、業務プログラムAを実行している最中に、状態“異常a”を検出する(図4のプロセスP1)。そして、業務実行機能111Aは、状態“異常a”が発生したことを状態報告機能112Aに通知する。
状態報告機能112Aは、業務実行機能111Aより通知を受けて、状態“異常a”が発生したことを通知するための状態報告情報D1を生成し、当該状態報告情報D1を処理統括装置20に送信する(プロセスP2)。
【0056】
処理統括装置20のログ蓄積部21は、状態報告情報D1を受信すると、状態報告ログ24に状態“異常a”が発生したことを表す情報をログとして蓄積する(プロセスP3)。
次に、判定部23は、判定処理を行う(プロセスP4)。
具体的には、判定部23の検索機能221は、状態報告情報D1が状態“異常a”の発生を表していることから、当該状態“異常a”の受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、処理内容データベース25より検索する(図3のステップS202)。
【0057】
ここでは、図2(1)に示される、状態“異常a”を表す報告内容情報が検索される。
次に、判定部23の検索機能221は、検索された報告内容情報に、論理積“AND”が含まれているか否かを判定する(ステップS203)。
ここでは、(1)に示される報告内容情報には、論理積“AND”は含まれていないため、(ステップS203;No)、処理内容通知部23は、(1)の報告内容情報に対応付けられている処理内容情報を基に、業務プログラムBに再試行処理を指示するための処理内容通知情報D2を生成する。そして、検索機能221は、当該処理内容通知情報D2を汎用計算機10宛に送信する(図3のステップS209、図4のプロセスP5)。
【0058】
業務プログラム制御部11Bの処理内容受信部113Bは、処理内容通知情報D2を受信し(図4のプロセスP6)、業務プログラムBにおける再試行処理を実行すべきことを、処理実行部114Bに通知する。処理実行部114Bは、通知を受けて、再試行処理を実行する(プロセスP7)。処理実行部114Bは、再試行処理が完了すると、再試行処理が完了したことを通知するための完了通知情報D3を、処理統括装置20に送信する。
【0059】
処理統括装置20の処理内容通知部23は、完了通知情報D3を受信して、次に通知すべき処理内容が存在するかを判断する。ここでは、(2)に示される報告内容情報に対応付けられている処理内容情報は1つであるため、次に通知すべき処理内容は存在せず、処理統括装置20は処理を終了する。
【0060】
(B−2.動作例2)
次に、図5と図3とを参照しながら、業務プログラム制御部11Aが、報告すべき状態“異常b”の発生を検出し、その後、業務プログラム制御部11Bが、報告すべき状態“異常c”の発生を検出した場合の動作について説明する。
このとき、処理統括装置20は、状態“異常b” の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、10秒後のタイミングで、状態“異常c” の発生を通知するための状態報告情報を受信したものとする。
まず、業務プログラム制御部11Aの業務実行機能111Aは、業務プログラムAの実行中に、状態“異常b”が発生したことを検出し(図5のプロセスP11)、状態“異常b”が発生を検出したことを、状態報告機能112Aに通知する。
【0061】
状態報告機能112Aは、業務実行機能111Aより通知を受けて、状態“異常b”が発生したことを通知するための状態報告情報D10を生成し、当該状態報告情報D10を処理統括装置20に送信する(プロセスP12)。
処理統括装置20のログ蓄積部21は、状態報告情報D10を受信すると、状態報告ログ24に状態“異常b”が発生したことを表す情報をログとして蓄積する(プロセスP13)。
【0062】
次に、判定部23は、判定処理を行う(プロセスP14)。
具体的には、判定部23の検索機能221は、状態報告情報D10が状態“異常b”の発生を表していることから、当該状態“異常b”の受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、処理内容データベース25より検索する(図3のステップS202)。
【0063】
ここでは、図2の(2)に示される、“異常b.AND.異常c”を表す報告内容情報が検索される。
次に、判定部23の検索機能221は、検索された報告内容情報に、論理積“AND”を表す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS203)。
ここでは、(2)の報告内容情報には、論理積“AND”を表す情報が含まれているため(ステップS203;Yes)、監視機能222は、(2)の報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされるのを監視する(監視処理;ステップS204〜S208)。
【0064】
具体的には、まず、監視機能222は、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するために使用する基準時間を決定する。すなわち、監視機能222は、検索された(2)の報告内容情報に、時間を表す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS204)。ここでは、(2)の“異常b.AND.異常c”で表される報告内容情報には、時間を表す情報が含まれていないため(ステップS204;No)、監視機能222は、処理統括装置20の規定時間記憶領域26に記憶されている規定時間情報を読み出す。そして、監視機能222は、当該規定時間情報で表される規定時間“30秒”を、基準時間として使用することに決定する(ステップS206)。
【0065】
そして、監視機能222は、(2)の報告内容情報を基に、状態“異常b”が発生したことを通知する状態報告情報を受信してから、状態“異常c”が発生したことを通知する状態報告情報を受信するタイミングが30秒以内である場合に“異常b.AND.異常c”が真となる、すなわち、報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされることを解析する。そして、監視機能222は、状態報告情報D20を受信してから基準時間“30秒”以内に、状態“異常c”の発生を通知する状態報告情報が送信されてくるか否かを監視する(監視処理;ステップS207〜S208)。
【0066】
ここでは、上述の通り、業務実行機能111Aが状態“異常b”の発生を検出した後に、業務実行機能111Bが状態“異常c”の発生を検出する。
業務実行機能111Bは、状態“異常c”の発生を検出すると(図5のプロセスP15)、当該検出内容を状態報告機能112Bに通知する。状態報告機能112Bは、通知を受けて、状態“異常c”の発生を通知するための状態報告情報D11を生成し、当該状態報告情報D11を処理統括装置20に送信する(プロセスP16)。
【0067】
監視機能222は、上述の通り、状態“異常b” の発生を通知する状態報告情報D10を受信してから、10秒後のタイミングで、状態“異常c” の発生を通知する状態報告情報D11を受信する。すなわち、状態報告情報D10を受信してから状態報告情報D11を受信する受信タイミングが、基準時間である30秒以内であるため、監視機能222は、(2)の報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件が満たされたと判定する(図3のステップS207;Yes)。そして、処理内容通知部23は、(2)の報告内容情報に対応する処理内容情報を基に、業務プログラムCに処理続行処理を指示するための処理内容通知情報D12を生成する。そして、処理内容通知部23は、当該処理内容通知情報D12を、汎用計算機10宛に送信する(図3のステップS209、図5のプロセスP17)。
【0068】
業務プログラム制御部11Cの処理内容受信機能113Cは、処理内容通知情報D12を受信し(図5のプロセスP18)、当該処理内容通知情報D12の内容より、業務プログラムCにおける処理続行処理を実行する指示を受けたことを、処理実行機能114Cに通知する。処理実行機能114Cは、当該通知を受けて、処理続行処理を行う(プロセスP19)。処理実行機能114Cは、処理が完了すると、完了通知情報D13を、処理統括装置20に送信する。
【0069】
処理統括装置20の処理内容通知部23は、完了通知情報D13を受信して、次に通知すべき処理内容が存在するかを判断する。ここでは、(2)の報告内容情報に対応付けられている処理内容情報は1つであり、次に通知すべき処理内容は存在しないため、処理統括装置20は処理を終了する。
(B−3.動作例3)
次に、図6と図3とを参照しながら、業務プログラム制御部11Aが報告すべき状態“異常d”の発生を検出し、その後、業務プログラム制御部11Bが報告すべき状態“異常e”の発生を検出した場合の動作について説明する。
【0070】
このとき、処理統括装置20は、状態“異常d”の発生を通知するための状態報告情報を受信してから、26秒後のタイミングで、状態“異常e”の発生を通知するための状態報告情報を受信したものとする。
まず、業務プログラム制御部11Aの業務実行機能111Aは、業務プログラムAの実行中に、状態“異常d”の発生を検出する(図6のプロセスP21)。そして、業務実行機能111Aは、状態“異常d”の発生を検出したことを状態報告機能112Aに通知する。
【0071】
状態報告機能112Aは、業務実行機能111Aより通知を受けて、状態“異常d”が発生したことを通知するための状態報告情報D20を生成し、当該状態報告情報D20を処理統括装置20に送信する(プロセスP22)。
処理統括装置20のログ蓄積部21は、状態報告情報D20を受信すると、状態報告ログ24に状態“異常d”が発生したことを表す情報をログとして蓄積する(プロセスP23)。
【0072】
次に、判定部23は、判定処理を行う(プロセスP24)。
具体的には、判定部23の検索機能221は、受信した状態報告情報D20が、状態“異常d”が発生したことを表していることから、当該状態“異常d”の受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、処理内容データベース25より検索する(図3のステップS202)。
【0073】
ここでは、図2の(3)に示される“異常d.AND.異常e.AND.20秒”と、(4)に示される“異常d.AND.NOT(異常e).AND.21秒”と、(5)に示される“異常d.AND.25秒”とを表す報告内容情報が検索される。
次に、判定部23の検索機能221は、検索された報告内容情報に、論理積“AND”を表す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS203)。
【0074】
ここでは、(3)、(4)、(5)全ての報告内容情報に、論理積“AND”を表す情報が含まれているため(ステップS203;Yes)、監視機能222は、(3)、(4)、(5)各々の報告内容情報について、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視する(監視処理;ステップS204〜S208)。
【0075】
具体的には、まず、監視機能222は、受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを判定するために使用する基準時間を決定するために、(3)、(4)、(5)の報告内容情報に、時間を表す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS204)。ここでは、(3)、(4)、(5)全ての報告内容情報に、時間を表す情報が含まれているため(ステップS204;Yes)、監視機能222は、(3)、(4)、(5)全てについて、報告内容情報に含まれている時間を、基準時間として使用することに決定する(ステップS205)。すなわち、監視機能222は、(3)の“異常d.AND.異常e.AND.20秒”については、基準時間として20秒を使用し、(4)の“異常d.AND.NOT(異常e).AND.21秒”については、基準時間として“21秒”を使用し、(5)の“異常d.AND.25秒”については、基準時間として“25秒”を使用する。
【0076】
そして、監視機能222は、(3)の受信タイミングに関する条件を満たすために、状態報告情報D20を受信してから20秒以内に、状態“異常e”の発生を通知する状態報告情報が送信されてくることを監視する。また、監視機能222は、(4)の受信タイミングに関する条件を満たすために、状態報告情報D20を受信してから21秒以内に、状態“異常e”の発生を通知する状態報告情報が送信されてこないのを監視する(すなわち、この場合の受信タイミングに関する条件を満たす事象としては、状態報告情報D20を受信してから21秒以内に状態“異常e”の発生を通知する状態報告情報を受信せず、当該状態報告情報を受信したとしても21秒を超えたタイミングで受信した場合である)。また、監視機能222は、(5)の受信タイミングに関する条件を満たすために、状態報告情報D20を受信してから25秒以内に、全く状態報告情報が送信されてこないのを監視する(すなわち、この場合の受信タイミングに関する条件を満たす事象としては、状態報告情報D20を受信してから25秒以内に何も状態報告情報を受信せず、何らかの状態報告情報を受信したとしても、25秒を超えたタイミングで受信した場合である)。(ステップS207〜S208)
【0077】
ここでは、上述の通り、業務実行機能111Aが状態“異常d”の発生を検出した後に、業務実行機能111Bが状態“異常e”の発生を検出する。業務実行機能111Bは、状態“異常e”の発生を検出すると(図5のプロセスP25)、当該検出内容を状態報告機能112Bに通知する。状態報告機能112Bは、通知を受けて、状態“異常e”の発生を通知するための状態報告情報D21を生成し、当該状態報告情報D21を処理統括装置20に送信する(プロセスP26)。そして、上述の通り、処理統括装置20は、状態“異常d” の発生を通知する状態報告情報D20を受信してから、26秒後のタイミングで、状態“異常e”の発生を通知する状態報告情報D21を受信する。
【0078】
従って、状態報告情報D20を受信してから20秒経過した時点では、処理統括装置20は、何も状態報告情報を受信しないため、判定部22の監視機能222は、(3)の報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件“異常d.AND.異常e.AND.20秒”は満たされないと判定する(図3のステップS207;No、ステップS208;Yes)。
【0079】
状態報告情報D20を受信してから21秒経過した時点でも、処理統括装置20は、状態報告情報を受信しないため、判定部22の監視機能222は、(4)の報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件“異常d.AND.NOT(異常e).AND.21秒”が満たされたと判定する(ステップS207;Yes)。
【0080】
状態報告情報D20を受信してから25秒経過した時点でも、処理統括装置20は、状態報告情報を受信しないため、(5)の報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件“異常d.AND.25秒”も満たされるが、(4)の報告内容情報で表される条件が満たされる時間の方が早いため、(4)が選択される。
【0081】
そして、処理内容通知部23は、(4)の報告内容情報に対応する処理内容情報に基づいて、処理内容を汎用計算機10宛に通知する(図3のステップS209)。具体的には、ここでは、(4)の報告内容情報には、2つの処理内容情報が対応付けられているため、処理内容通知部23は、まず、「送信先」“業務プログラムC”、「処理名」“処理中止”で表される処理内容情報に基づいて、業務プログラムCに処理中止の処理を指示するための処理内容通知情報D22を生成して送信する(図6のプロセスP27)。
【0082】
業務プログラム制御部11Cの処理内容受信機能113Cは、処理内容通知情報D22を受信し(プロセスP28)、当該処理内容通知情報D22の内容より、業務プログラムCにおける処理中止処理の実行指示を受けたことを、処理実行機能114Cに通知する。処理実行機能114Cは、当該通知を受けて、処理中止の処理を行う。処理実行機能114Cは、処理が完了すると、完了通知情報D23を、処理統括装置20に送信する(プロセスP29)。
【0083】
処理統括装置20の処理内容通知部23は、完了通知情報D23を受信して、次に通知すべき処理内容が存在するかを判断する。ここでは、(4)の報告内容情報に対応付けられている、もうひとつの処理内容情報(「送信先」“業務プログラムC”、「処理名」“再起動”)が存在するため、当該処理内容情報に基づいて、業務プログラムCに再起動処理を指示するための処理内容通知情報D24を生成して送信する(図6のプロセスP30)。
【0084】
業務プログラム制御部11Cの処理内容受信機能113Cは、処理内容通知情報D24を受信し(プロセスP31)、当該処理内容通知情報D24の内容より、業務プログラムCにおける再起動処理の実行指示を受けたことを、処理実行機能114Cに通知する。処理実行機能114Cは、当該通知を受けて、再起動処理を実行する。処理実行機能114Cは、処理が完了すると、完了通知情報D25を、処理統括装置20に送信する(プロセスP32)。
【0085】
処理統括装置20の処理内容通知部23は、完了通知情報D25を受信して、次に通知すべき処理内容が存在するかを判断する。ここでは、(4)の報告内容情報に対応付けられている、未送信の処理内容情報は存在しないため、処理内容通知部23は処理を終了する。
【0086】
[C.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(1)上記実施形態においては、オペレーションシステム1は、汎用計算機10と、処理統括装置20とが、通信回線30で接続されて構成されているとして説明したが、装置構成はこれに限定されず、例えば、オペレーションシステム1が1台の汎用計算機で構成されていて、この1台の汎用計算機が、上記実施形態における汎用計算機10と処理統括装置20との機能を併せ持っていてもよい。
【0087】
また、オペレーションシステム1は、複数の汎用計算機10と処理統括装置20とが、専用線やインターネット等で接続されている構成でもよい。このような装置構成の場合には、複数の汎用計算機10と処理統括装置20との間の通信には、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)通信を利用するとよい。CORBA通信を利用すれば、処理内容情報の「送信先」として、業務プログラムを識別するための論理的な名前(オブジェクト名)を使用することで、業務プログラムがどの汎用計算機10に配置されているかを意識せずに通信を行うことが可能となる。
【0088】
また、上記実施形態においては、本発明を、オペレーションシステム1に適用した例について説明したが、これに限定されず、本発明は、複数のプログラムが並列に実行される分散環境のシステムであって、システムを停止せずに稼動状態で処理内容の変更等を行うことができると都合のよいシステムに適用すると有効である。
【0089】
(2)上記実施形態における処理内容データベース25のデータ構成やデータの記述形式、記述の表す意味内容は一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては、「報告内容」の受信タイミングに関する条件の記述形式は、論理和や論理積の形式で記述できるとして説明したが、これに限定されない。例えば、論理積や論理和を使用せずに、受信タイミングに関する条件を文章で記述できるようにしてもよい。
【0090】
また、各々の記述が意味する内容は一例であり、例えば、上記実施形態においては、「報告内容」を“a.AND.b.AND.5秒”と記述した場合に、当該記述で表される内容は、“状態aと状態bとを表す報告内容情報を受信するタイミングの差が5秒以内”という条件であるとしたが、これに限定されず、例えば、当該記述に、報告内容情報を受信する順番の意味をもたせて、“状態aを受信してから状態bを受信するタイミングが5秒以内(右側に記述された状態を表す報告内容を先に受信する)”という条件が表されるようにしてもよい。
【0091】
また、上記実施形態においては、「報告内容」が、論理積で記述されていない場合、例えば、“異常a”のように、1つの状態で記述されている場合には、状態“異常a”が発生したことを通知する状態報告情報を受信すると、即座に受信タイミングに関する条件が満たされるとしたが、これに限定されず、「報告内容」が論理積で記述されていない場合にも、規定時間記憶領域26に記憶されている規定時間情報で表される規定時間以内に、他の状態報告情報を受信しないことで受信タイミングに関する条件が満たされると判定するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態においては、図3のステップS202で、複数の報告内容情報が検索された場合には、監視機能222は、監視処理において、最先に、受信タイミングに関する条件が満たされた報告内容情報に対応する処理内容情報のみを選択して、1つの処理内容のみを実行指示するとしたが、これに限定されず、例えば、監視処理において条件を満たした全ての報告内容情報に対応する処理内容を実行指示するようにしてもよい。
【0093】
(3)上記実施形態においては、提示部29が、処理内容データベース25に格納されているデータをプリンタで印刷することによって、システム管理者が処理内容データベース25に格納されているデータを一覧形式で確認できるようにしたが、処理内容データベース25に格納されているデータを提示する方法はこれに限定されない。例えば、処理統括装置20のディスプレイに処理内容データベース25に格納されているデータを一覧表示するようにしてもよいし、一覧表示する際に、システム管理者が表示対象データを検索、指定できるようにしてもよい。また、処理内容データベース25に格納されているデータを音声に変換して、処理統括装置20に設けられたスピーカより音声出力するようにしてもよい。
【0094】
また、上記実施形態においては、変更部28は、操作部からの指示入力により、処理内容データベース25に格納されるデータについての、追加、変更、及び、削除を自在に行うとして説明したが、データを変更等する方法は、操作部からの指示入力に限らず、例えば、変更用のデータを一括して処理統括装置20に投入することにより、変更部28が、処理内容データベース25に格納されるデータを、バッチ処理で一括変更するようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、システムにおいて複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容をデータベースで一元管理し、処理統括装置が、状態報告情報の受信タイミングに基づいて、データベースに格納されている情報から処理内容を判定するようにしたので、データベースに格納されている情報を変更するのみで、システムで複雑に発生する異常等の状態に対する処理内容を容易に変更することができる。
特に、データベースで管理されている報告内容情報は、状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表しているため、処理統括装置が、異なるタイミングで複数の状態報告情報を受信した場合にも、報告内容情報で表される受信タイミングに関する条件に基づいて、適切な処理内容を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るオペレーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る処理内容データベースのデータ構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る処理統括処理を説明するためフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る動作例1を説明するためのシーケンスチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る動作例2を説明するためのシーケンスチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る動作例3を説明するためのシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 オペレーションシステム
10 汎用計算機
11 業務プログラム制御部
111 業務実行機能
112 状態報告機能
113 処理内容受信機能
114 処理実行機能
20 処理統括装置
21 ログ蓄積部
22 判定部
221 検索機能
222 監視機能
23 処理内容通知部
24 状態報告ログ
25 処理内容データベース
26 規定時間記憶領域
27 ログ提示部
28 変更部
29 提示部
30 通信回線

Claims (7)

  1. コンピュータシステムが備えるプログラムの実行中に、報告すべき状態が発生した場合に、該コンピュータシステムから送信される状態報告情報に対して、前記コンピュータシステムが実行すべき処理内容を判定して該コンピュータシステムに通知する処理統括装置において、
    前記状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表す報告内容情報と、前記受信タイミングに関する条件を満たした場合に実行すべき処理内容を表す処理内容情報と、を対応付けて格納し、外部からの入力により、それらの情報の追加、変更、及び、削除が自在なデータベースと、
    前記コンピュータシステムより一の状態報告情報を受信したときに、該一の状態報告情報についての前記受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、前記データベースより検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索された報告内容情報で表される、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視中に前記受信タイミングに関する条件が満たされた場合には、前記報告内容情報に対応付けられている処理内容情報で表される処理内容を、前記コンピュータシステムに通知する処理内容通知手段と
    を有することを特徴とする処理統括装置。
  2. 予め定められた時間を表す規定時間情報を記憶する規定時間記憶手段をさらに有し、
    前記報告内容情報に、時間を表す指定時間情報が内包されている場合には、
    前記受信タイミングに関する条件は、前記報告内容情報に内包される指定時間情報で表される時間を基準とする条件であり、
    前記報告内容情報に、前記指定時間情報が内包されていない場合には、
    前記受信タイミングに関する条件は、前記規定時間記憶手段に記憶されている規定時間情報で表される時間を基準とする条件である
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理統括装置。
  3. 前記報告内容情報は、前記報告すべき状態と、前記受信タイミングに関する条件が満たされるかを判定するための基準となる時間との、少なくとも一方を含んだ論理積で記述されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の処理統括装置。
  4. 受信した前記状態報告情報を蓄積するログ蓄積手段と、
    前記ログ蓄積手段により蓄積された前記状態報告情報を提示するログ提示手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の処理統括装置。
  5. 外部からの指示により、前記データベースに格納された情報の少なくとも一部を提示する提示手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の処理統括装置。
  6. 前記コンピュータシステムは、複数のプログラムが並列に実行される分散システムであり、
    前記データベースに格納される処理内容情報には、前記処理内容を実行させるべきプログラムを識別するための情報がさらに含まれる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の処理統括装置。
  7. コンピュータシステムが備えるプログラムの実行中に、報告すべき状態が発生した場合に、該コンピュータシステムから送信される状態報告情報に対して、前記コンピュータシステムが実行すべき処理内容を判定して該コンピュータシステムに通知する処理判定方法において、
    前記状態報告情報と他の状態報告情報との受信タイミングに関する条件を表す報告内容情報と、前記受信タイミングに関する条件を満たした場合に実行すべき処理内容を表す処理内容情報と、を対応付けて格納するデータベースに対して、外部からの入力により、それらの情報を追加する処理と、変更する処理と、削除する処理との、少なくとも一の処理を行う格納ステップと、
    前記コンピュータシステムより一の状態報告情報を受信したときに、該一の状態報告情報についての前記受信タイミングに関する条件を内包する報告内容情報を、前記データベースより検索する検索ステップと、
    前記検索ステップにおいて検索された報告内容情報で表される、前記受信タイミングに関する条件が満たされるか否かを監視する監視ステップと、
    前記監視ステップにおいて、前記受信タイミングに関する条件が満たされた場合には、前記報告内容情報に対応付けられている処理内容情報で表される処理内容を、前記コンピュータシステムに通知する処理内容通知ステップと
    を有することを特徴とする処理判定方法。
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