JP2004350802A - 歯科用個人トレーの予め形成された把手 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯科用個人トレーを製作するさいの時間短縮を計り、さらに審美性を向上させるとともに印象採得時の患者の負担を軽減し、歯科医師の操作性を向上させる。
【解決手段】製作する歯科用個人トレー本体6に、手指による加圧又は加熱することにより容易に形状角度を変えることが出来る素材により予め形成された歯科用個人トレー用の把手5を取り付ける。
【選択図】 図6
【解決手段】製作する歯科用個人トレー本体6に、手指による加圧又は加熱することにより容易に形状角度を変えることが出来る素材により予め形成された歯科用個人トレー用の把手5を取り付ける。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は歯科用個人トレーの把手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯科用個人トレーの作成は歯科医師が汎用トレーを用いて患者の予備印象採得を行い、精密印象採得の基礎となる仮模型を作成する。上記仮模型状にパラフィンワックスを一層均等の厚さに貼り付け精密印象材の厚さの基準とし、さらにパラフィンワックス上にトレーレジンを一層被覆させ、同一のトレーレジンで把手部分をかたどり接着し硬化後、細部を形成し個人トレーとして完成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−165808
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
個人トレーは義歯製作の精密印象採得上重要な役割を持つもので有るが、資格上、歯科医師もしくは歯科技工士により作成せざるを得ない。個人トレーの材料であるトレーレジンはアクリル系樹脂粉末とこれに混合し硬化させる液体で構成されており適量を混和後、餅状の仮重合状態となったところでパラフィンワックスを一層貼り付けた仮模型上に均一に被覆させるのであるが、トレーレジンが餅状になり初期硬化開始までの操作可能な時間が約5分程度と短く、トレー本体を精密に形成し、初期硬化をはじめるまでに把手部分を形よく形成し本体への接着を短時間で行い、把手部分が垂れ下がったり本体との取付部分が歪まないように形よく整えたまま完全硬化するまで保持しなればならず一挙に作成するのは困難であり、作成後に部分的修正が必要となったりする場合もあり時間と手間のかかる作業を行わなければならない。印象採得時のトレーレジンの強度を保持する為には一定の厚さが必要になり精密印象材を盛り付けた個人トレーを口腔内に挿入して印象材が硬化するまで口を開いたままの状態で唾液がのどにたまるなど患者の受ける負担も大きい。また完成した個人トレーを使用して歯科医師が印象採得を行う際に患者の状態にあわせて把手部分の角度や形を変えたりすることもできないなどの不都合がある。
従来の技術に見られる歯科印象用個人トレーの把手は、予め形成された把手部分が一定の鈍角にほぼへの字型に屈曲しておりさらにその先にトレー本体との接着部が形成されているため有歯額の場合では前歯部の接着部から把手のへの字型の屈曲部までの距離が長く実際の印象時に患者は必要以上に大きく口を開かなければならない。さらに印象材が硬化するまで歯科医師が口腔内においてトレー本体を指でささえなければならない為、医師患、患者共に多大な負担がかかる。また、への字型に曲がっている事により、有床義歯製作上重要な要素である義歯床辺縁の唇側筋圧形成の妨げになるなどの不都合な点が多数ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するために個人トレーの把手部分を、基本的には平板状であるが、手指による加圧又は加熱による可塑性をもち、個人トレー本体との接着部はカッターなどで簡単に切断できる素材で作成し、個人トレー本体に接着するものである。
【0006】
個人トレー本体との接着部には接着力を高める為に梨地状の表面加工を施しさらに保持孔などの形態を付与することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
個人トレー本体を製作時、トレーレジンが餅状を保つ時間内に、本発明の予め形成された個人トレーの把手の接着部を埋め込み、本体が硬化後に細部を形成し完成する。または、トレー本体を完成後接着剤で本発明の予め形成された個人トレーの把手の接着部を接着しトレーレジンで補強し細部を形成し完成する。
【0008】
【発明の効果】
従来の個人トレーの製作に比べて本発明を用いることにより製作時間を大幅に短縮し、形状の審美性を向上させ、印象採得の際には必要に応じて把手の角度を調節することで歯科医師の作業性を向上させ、さらに患者の状況にも合わせて作業を行うことが出来、従来のトレーレジン性のものより薄く出来る為患者の受ける負担を軽減することが出来るので歯科医師、歯科技工士と患者に福音をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明把手部と本体接着部の斜視図
【図2】上顎無歯額床例
【図3】上顎個人トレー本体と本発明把手
【図4】接着完成した上顎個人トレー
【図5】上顎前歯残存床例と口唇の位置関係図
【図6】上顎前歯残存床例の完成した個人トレーと口唇の位置関係図。
【図7】完成した上顎個人トレーと印象時の支持指の口腔内挿入角度図。
【図8】完成した下顎個人トレーと印象時の支持指の口腔内挿入角度図。
【図9】上顎無歯額トレー本体取り付けの本発明の角度変更図
【図10】上顎有歯額トレー本体取り付けの本発明の角度変更図
【符号の説明】
1 把手部分
2 本体接着部分
3 梨地状加工
4 保持孔
5 本発明歯科用個人トレーの予め形成された把手
6 別個形成された個人トレー本体
7 接着埋め込み部
8 角度変更部
【発明の属する技術分野】
本発明は歯科用個人トレーの把手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯科用個人トレーの作成は歯科医師が汎用トレーを用いて患者の予備印象採得を行い、精密印象採得の基礎となる仮模型を作成する。上記仮模型状にパラフィンワックスを一層均等の厚さに貼り付け精密印象材の厚さの基準とし、さらにパラフィンワックス上にトレーレジンを一層被覆させ、同一のトレーレジンで把手部分をかたどり接着し硬化後、細部を形成し個人トレーとして完成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−165808
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
個人トレーは義歯製作の精密印象採得上重要な役割を持つもので有るが、資格上、歯科医師もしくは歯科技工士により作成せざるを得ない。個人トレーの材料であるトレーレジンはアクリル系樹脂粉末とこれに混合し硬化させる液体で構成されており適量を混和後、餅状の仮重合状態となったところでパラフィンワックスを一層貼り付けた仮模型上に均一に被覆させるのであるが、トレーレジンが餅状になり初期硬化開始までの操作可能な時間が約5分程度と短く、トレー本体を精密に形成し、初期硬化をはじめるまでに把手部分を形よく形成し本体への接着を短時間で行い、把手部分が垂れ下がったり本体との取付部分が歪まないように形よく整えたまま完全硬化するまで保持しなればならず一挙に作成するのは困難であり、作成後に部分的修正が必要となったりする場合もあり時間と手間のかかる作業を行わなければならない。印象採得時のトレーレジンの強度を保持する為には一定の厚さが必要になり精密印象材を盛り付けた個人トレーを口腔内に挿入して印象材が硬化するまで口を開いたままの状態で唾液がのどにたまるなど患者の受ける負担も大きい。また完成した個人トレーを使用して歯科医師が印象採得を行う際に患者の状態にあわせて把手部分の角度や形を変えたりすることもできないなどの不都合がある。
従来の技術に見られる歯科印象用個人トレーの把手は、予め形成された把手部分が一定の鈍角にほぼへの字型に屈曲しておりさらにその先にトレー本体との接着部が形成されているため有歯額の場合では前歯部の接着部から把手のへの字型の屈曲部までの距離が長く実際の印象時に患者は必要以上に大きく口を開かなければならない。さらに印象材が硬化するまで歯科医師が口腔内においてトレー本体を指でささえなければならない為、医師患、患者共に多大な負担がかかる。また、への字型に曲がっている事により、有床義歯製作上重要な要素である義歯床辺縁の唇側筋圧形成の妨げになるなどの不都合な点が多数ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するために個人トレーの把手部分を、基本的には平板状であるが、手指による加圧又は加熱による可塑性をもち、個人トレー本体との接着部はカッターなどで簡単に切断できる素材で作成し、個人トレー本体に接着するものである。
【0006】
個人トレー本体との接着部には接着力を高める為に梨地状の表面加工を施しさらに保持孔などの形態を付与することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
個人トレー本体を製作時、トレーレジンが餅状を保つ時間内に、本発明の予め形成された個人トレーの把手の接着部を埋め込み、本体が硬化後に細部を形成し完成する。または、トレー本体を完成後接着剤で本発明の予め形成された個人トレーの把手の接着部を接着しトレーレジンで補強し細部を形成し完成する。
【0008】
【発明の効果】
従来の個人トレーの製作に比べて本発明を用いることにより製作時間を大幅に短縮し、形状の審美性を向上させ、印象採得の際には必要に応じて把手の角度を調節することで歯科医師の作業性を向上させ、さらに患者の状況にも合わせて作業を行うことが出来、従来のトレーレジン性のものより薄く出来る為患者の受ける負担を軽減することが出来るので歯科医師、歯科技工士と患者に福音をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明把手部と本体接着部の斜視図
【図2】上顎無歯額床例
【図3】上顎個人トレー本体と本発明把手
【図4】接着完成した上顎個人トレー
【図5】上顎前歯残存床例と口唇の位置関係図
【図6】上顎前歯残存床例の完成した個人トレーと口唇の位置関係図。
【図7】完成した上顎個人トレーと印象時の支持指の口腔内挿入角度図。
【図8】完成した下顎個人トレーと印象時の支持指の口腔内挿入角度図。
【図9】上顎無歯額トレー本体取り付けの本発明の角度変更図
【図10】上顎有歯額トレー本体取り付けの本発明の角度変更図
【符号の説明】
1 把手部分
2 本体接着部分
3 梨地状加工
4 保持孔
5 本発明歯科用個人トレーの予め形成された把手
6 別個形成された個人トレー本体
7 接着埋め込み部
8 角度変更部
Claims (5)
- 歯科用個人トレーを製作する時に使用する把手で、帯板状の把手部分と接着部分を一体形成した歯科用個人トレーの予め形成された把手。
- 個人トレーを作成する際には、別個に形成された個人トレー本体の把手接着部に埋め込み硬化させて完成する。もしくは硬化後形成完成された個人トレー本体部分に接着剤を用いて接着しトレーレジンで補強し完成するための歯科用個人トレーの予め形成された把手。
- 印象採得の際に把手部分を手指により加圧、又は、加熱することにより簡単に歯科医師の操作に応じた好みの角度に調節することが出来る素材により形成された歯科用個人トレーの予め形成された把手。
- 必要に応じてカッター等で簡単に余剰部分を切断することが出来る素材で作成された歯科用個人トレーの予め形成された把手
- 別個に形成された個人トレー本体との接着部の形体に特に拘りは無いがトレーレジンとの接着性を高める為に素材表面に梨地状の加工や保持孔等を施した歯科用個人トレーの予め形成された把手
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150163A JP2004350802A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 歯科用個人トレーの予め形成された把手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150163A JP2004350802A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 歯科用個人トレーの予め形成された把手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004350802A true JP2004350802A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34046046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003150163A Pending JP2004350802A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 歯科用個人トレーの予め形成された把手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004350802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100589777C (zh) * | 2008-09-04 | 2010-02-17 | 同济大学 | 个别托盘快速成形套装及其使用方法 |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150163A patent/JP2004350802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100589777C (zh) * | 2008-09-04 | 2010-02-17 | 同济大学 | 个别托盘快速成形套装及其使用方法 |
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