JP2004350737A - 靴の中敷き - Google Patents
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Abstract
【目的】蒸れやすい指先部分にはより大きな通気性を持たせると共に、踵部には歩行に快適なクッション性を持たせた中敷きを提供する。
【構成】この中敷きは、少なくとも3層を有し、最上層(11)は表面材からなり、中間層(12)は緩衝材からなり、最下層(13)は複数の通気孔(14)を有する軟質合成樹脂からなる。前記最下層(13)の前記通気孔(14)は、指側(14a)が踵側(14b,14c)よりも大きい。前記中間層の緩衝材はウレタンフォームであり、前記最下層の軟質合成樹脂はEVA樹脂であるのが好ましい前記最下層に設けられた通気孔は、例えば、指側の通気孔が直径5〜12mmであるのに対して、踵側の通気孔は直径2〜8mmである。
【選択図】 図3
【構成】この中敷きは、少なくとも3層を有し、最上層(11)は表面材からなり、中間層(12)は緩衝材からなり、最下層(13)は複数の通気孔(14)を有する軟質合成樹脂からなる。前記最下層(13)の前記通気孔(14)は、指側(14a)が踵側(14b,14c)よりも大きい。前記中間層の緩衝材はウレタンフォームであり、前記最下層の軟質合成樹脂はEVA樹脂であるのが好ましい前記最下層に設けられた通気孔は、例えば、指側の通気孔が直径5〜12mmであるのに対して、踵側の通気孔は直径2〜8mmである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は靴の中敷きに関する。特に、指先部の通気性と踵部のクッション性に優れた靴の中敷きに関する。
【0002】
【従来の技術】
通気性のある中敷きとしては、例えば下記特許文献1に記載するような技術が知られている。これによれば、表裏を貫通する小孔を多数設けてなる中敷きが提案されている。
【0003】
【特許文献1】実開平4−69010号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている中敷きは、全体的にある程度の通気性を有するがクッション性に乏しい。本発明は、全体的に通気性を有するだけでなく、蒸れやすい指先部分にはより大きな通気性を持たせると共に、踵部には歩行に快適なようにクッション性を持たせた中敷きを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の中敷きは、少なくとも3層を有し、最上層は表面材からなり、中間層は緩衝材からなり、最下層は複数の通気孔を有する軟質合成樹脂からなるものであり、しかも、前記最下層の前記通気孔は、指側が踵側よりも大きいものであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】
前記中間層の緩衝材はウレタンフォームであり、前記最下層の軟質合成樹脂はEVA樹脂であるのが好ましい(請求項2,3)。
【0007】
前記最下層に設けられた通気孔は、例えば、指側の通気孔が直径5〜12mmであるのに対して、踵側の通気孔は直径2〜8mmである(請求項4)。
【0008】
好ましくは、前記最下層は指側が踵側よりも薄く形成されている(請求項5)。例えば、前記最下層は、指側の厚みが0.5〜3mmであるのに対して、踵側では、4〜10mmである(請求項6)。
【0009】
なお、各請求項において、「指側」とは中敷きの前部30〜50%をいい、「踵側」とは残り70〜50%をいうものとする。
【0010】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。図1は中敷きの平面図、図2は裏面図、図3は断面図である。
【0011】
図3に示すように、本発明の中敷き10は、最上層11と中間層12と最下層13を有していて、少なくとも3層構造である。
【0012】
最上層11は、ナイロンやポリエステルの織物又は編み物が好ましく、厚み0.5〜2mm程度である。例えば、小松セーレン株式会社のポリエステル布帛「5000CGX」(商標)を使用することができる。
【0013】
中間層12は緩衝材であり、スポンジ状のウレタンフォームが好ましく、厚み約0.5〜3mm程度である。
【0014】
最下層13はEVA樹脂等の軟質合成樹脂からなる。この最下層13は指側を踵側よりも薄くする。例えば、指側では厚み0.5〜3mm程度であるのに対して、踵側では、4〜10mm程度である。さらに、指側に踵側よりも大きな通気孔を設けている。例えば、指側の通気孔14aは直径5〜12mm程度の真円又は楕円であるのに対して、踵側の通気孔14b,14cは直径2〜8mm程度の真円又は楕円である。指側の通気孔及び踵側の通気孔は、それぞれ同じ大きさである必要はなく、多少の大小があってもよい。図2に示すように、この実施例では踵側の通気孔に比較的大きな孔14bと比較的小さな孔14cがある。(後記するように、踵側の通気孔14b,14cはもともと同じ大きさの真円であったものが、金型でプレス成形されたときに変形して大小や楕円が生じたのである。)
【0015】
本発明の中敷きの製法は次のとおりである。
【0016】
まず、板状のEVA樹脂13の指側に直径5〜10mm程度の孔14aをあけ、踵側に1〜5mm程度の孔14b,14cをあける。孔の数は、中敷きのサイズや孔の大きさにより異なるが、例えば指側で20〜60個、踵側で30〜80個である。
【0017】
ついで、機械糊付けにより、最下層13の平面側に糊付けし、中間層12と、最上層11を重ねてプレス接着する。金型に押しつけられて最下層の樹脂は変形し、厚み、通気孔の大きさ、形状に変化が表れる。踵側の通気孔は中央が比較的に大きな真円孔14bであり、周辺が比較的小さな楕円孔14cである。また、図3に示すように、中間層12が指側の最下層13の通気孔から下方にはみ出して露出している。
【0018】
本発明の中敷きは、通常の中敷きと同じように靴の中に入れて使用する。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、最下層13の軟質合成樹脂には単に多数の通気孔14があけられているだけでなく、指側の通気孔14aが踵側の通気孔14b,14cよりも大きいので、特に指側の通気効果が高い。また、踵側に厚い最下層を設けているので、踵側のクッション性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る中敷きの平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る中敷きの裏面図である。
【図3】本発明の実施例に係る中敷きの断面図である。
【符号の説明】
11 最上層(表面材)
12 中間層(緩衝材)
12a 膨れた中間層
13 最下層(軟質合成樹脂)
14 通気孔
14a,14b,14c 大きさの異なる通気孔
【発明の属する技術分野】
本発明は靴の中敷きに関する。特に、指先部の通気性と踵部のクッション性に優れた靴の中敷きに関する。
【0002】
【従来の技術】
通気性のある中敷きとしては、例えば下記特許文献1に記載するような技術が知られている。これによれば、表裏を貫通する小孔を多数設けてなる中敷きが提案されている。
【0003】
【特許文献1】実開平4−69010号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている中敷きは、全体的にある程度の通気性を有するがクッション性に乏しい。本発明は、全体的に通気性を有するだけでなく、蒸れやすい指先部分にはより大きな通気性を持たせると共に、踵部には歩行に快適なようにクッション性を持たせた中敷きを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の中敷きは、少なくとも3層を有し、最上層は表面材からなり、中間層は緩衝材からなり、最下層は複数の通気孔を有する軟質合成樹脂からなるものであり、しかも、前記最下層の前記通気孔は、指側が踵側よりも大きいものであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】
前記中間層の緩衝材はウレタンフォームであり、前記最下層の軟質合成樹脂はEVA樹脂であるのが好ましい(請求項2,3)。
【0007】
前記最下層に設けられた通気孔は、例えば、指側の通気孔が直径5〜12mmであるのに対して、踵側の通気孔は直径2〜8mmである(請求項4)。
【0008】
好ましくは、前記最下層は指側が踵側よりも薄く形成されている(請求項5)。例えば、前記最下層は、指側の厚みが0.5〜3mmであるのに対して、踵側では、4〜10mmである(請求項6)。
【0009】
なお、各請求項において、「指側」とは中敷きの前部30〜50%をいい、「踵側」とは残り70〜50%をいうものとする。
【0010】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。図1は中敷きの平面図、図2は裏面図、図3は断面図である。
【0011】
図3に示すように、本発明の中敷き10は、最上層11と中間層12と最下層13を有していて、少なくとも3層構造である。
【0012】
最上層11は、ナイロンやポリエステルの織物又は編み物が好ましく、厚み0.5〜2mm程度である。例えば、小松セーレン株式会社のポリエステル布帛「5000CGX」(商標)を使用することができる。
【0013】
中間層12は緩衝材であり、スポンジ状のウレタンフォームが好ましく、厚み約0.5〜3mm程度である。
【0014】
最下層13はEVA樹脂等の軟質合成樹脂からなる。この最下層13は指側を踵側よりも薄くする。例えば、指側では厚み0.5〜3mm程度であるのに対して、踵側では、4〜10mm程度である。さらに、指側に踵側よりも大きな通気孔を設けている。例えば、指側の通気孔14aは直径5〜12mm程度の真円又は楕円であるのに対して、踵側の通気孔14b,14cは直径2〜8mm程度の真円又は楕円である。指側の通気孔及び踵側の通気孔は、それぞれ同じ大きさである必要はなく、多少の大小があってもよい。図2に示すように、この実施例では踵側の通気孔に比較的大きな孔14bと比較的小さな孔14cがある。(後記するように、踵側の通気孔14b,14cはもともと同じ大きさの真円であったものが、金型でプレス成形されたときに変形して大小や楕円が生じたのである。)
【0015】
本発明の中敷きの製法は次のとおりである。
【0016】
まず、板状のEVA樹脂13の指側に直径5〜10mm程度の孔14aをあけ、踵側に1〜5mm程度の孔14b,14cをあける。孔の数は、中敷きのサイズや孔の大きさにより異なるが、例えば指側で20〜60個、踵側で30〜80個である。
【0017】
ついで、機械糊付けにより、最下層13の平面側に糊付けし、中間層12と、最上層11を重ねてプレス接着する。金型に押しつけられて最下層の樹脂は変形し、厚み、通気孔の大きさ、形状に変化が表れる。踵側の通気孔は中央が比較的に大きな真円孔14bであり、周辺が比較的小さな楕円孔14cである。また、図3に示すように、中間層12が指側の最下層13の通気孔から下方にはみ出して露出している。
【0018】
本発明の中敷きは、通常の中敷きと同じように靴の中に入れて使用する。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、最下層13の軟質合成樹脂には単に多数の通気孔14があけられているだけでなく、指側の通気孔14aが踵側の通気孔14b,14cよりも大きいので、特に指側の通気効果が高い。また、踵側に厚い最下層を設けているので、踵側のクッション性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る中敷きの平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る中敷きの裏面図である。
【図3】本発明の実施例に係る中敷きの断面図である。
【符号の説明】
11 最上層(表面材)
12 中間層(緩衝材)
12a 膨れた中間層
13 最下層(軟質合成樹脂)
14 通気孔
14a,14b,14c 大きさの異なる通気孔
Claims (6)
- 少なくとも3層を有し、最上層(11)は表面材からなり、中間層(12)は緩衝材からなり、最下層(13)は複数の通気孔(14)を有する軟質合成樹脂からなるものであり、しかも、前記最下層(13)の前記通気孔(14)は、指側(14a)が踵側(14b,14c)よりも大きいことを特徴とする靴の中敷き(10)。
- 前記中間層(12)の緩衝材がウレタンフォームである請求項1記載の中敷き。
- 前記最下層(13)の軟質合成樹脂がEVA樹脂である請求項1又は2記載の中敷き。
- 前記最下層(13)に設けられた通気孔(14)は、指側の通気孔(14a)が直径5〜12mmであるのに対して、踵側の通気孔(14b,14c)は直径2〜8mmである請求項1ないし3のいずれかに記載の中敷き。
- 前記最下層は指側が踵側よりも薄く形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の中敷き。
- 前記最下層(13)は、指側の厚みが0.5〜3mmであるのに対して、踵側では、4〜10mmである請求項5記載の中敷き。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148847A JP2004350737A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 靴の中敷き |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148847A JP2004350737A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 靴の中敷き |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004350737A true JP2004350737A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34045113
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003148847A Pending JP2004350737A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 靴の中敷き |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004350737A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101904595A (zh) * | 2010-08-12 | 2010-12-08 | 吴江市东塔鞋业有限公司 | 一种鞋垫 |
EP2095733A4 (en) * | 2006-10-17 | 2014-10-29 | Ruiz Abraham Garcia | INSOLE FOR SHOES |
JP2018042908A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 三井化学株式会社 | 靴インソールおよび靴 |
CN108542043A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-09-18 | 张新举 | 一种通风鞋垫 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003148847A patent/JP2004350737A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2095733A4 (en) * | 2006-10-17 | 2014-10-29 | Ruiz Abraham Garcia | INSOLE FOR SHOES |
CN101904595A (zh) * | 2010-08-12 | 2010-12-08 | 吴江市东塔鞋业有限公司 | 一种鞋垫 |
JP2018042908A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 三井化学株式会社 | 靴インソールおよび靴 |
JP2021118859A (ja) * | 2016-09-16 | 2021-08-12 | 三井化学株式会社 | 靴インソールおよび靴 |
JP7195366B2 (ja) | 2016-09-16 | 2022-12-23 | 三井化学株式会社 | 靴インソールおよび靴 |
CN108542043A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-09-18 | 张新举 | 一种通风鞋垫 |
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Legal Events
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