JP2004350424A - 電源コンセントシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】コード短絡を検出してプラグを電路から遮断するコード短絡対応型の電源コンセントを複数設置する場合、部品数を削減してコスト増を抑える。
【解決手段】最も電源4に近い電路に親コンセント1を配置し、子コンセント2を親コンセント1を介して電源4に接続されるように電路に配置した。親コンセント1に、親子双方のコンセント1,2に共通する電路に流れる電流を検出する電流検出手段6と、電流検出手段6により検出した電流が閾値を超えたら信号を出力するコード短絡検出回路8と、コード短絡を検出したら前記第1及び第2の電源コンセント1,2に共通する電路を開放する電路引き外し装置11とを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】最も電源4に近い電路に親コンセント1を配置し、子コンセント2を親コンセント1を介して電源4に接続されるように電路に配置した。親コンセント1に、親子双方のコンセント1,2に共通する電路に流れる電流を検出する電流検出手段6と、電流検出手段6により検出した電流が閾値を超えたら信号を出力するコード短絡検出回路8と、コード短絡を検出したら前記第1及び第2の電源コンセント1,2に共通する電路を開放する電路引き外し装置11とを設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コード短絡が発生したら、そのプラグを電路から遮断する機能を備えた電源コンセントに関し、特にそのような電源コンセントを複数備えた電源コンセントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コード短絡を検出してそのプラグを電路を遮断する機能を備えた電源コンセントはなく、専らブレーカによりコード短絡による過電流を検知して電路遮断していた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−324676号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなコード短絡保護付ブレーカは、プラグから機器に延びた電源コード内の縒り線1本程度の比較的小さなコード短絡では短絡電流が小さいために動作しなかった。これは、電気機器には電源投入時に生ずる突入電流や様々なノイズが発生するためで、ブレーカはこの突入電流等に対して誤動作しないように、即ち定格電流よりある程度大きな電流が瞬時に流れても遮断動作しないように設定されていることによる。ところが、現実に家具等に挟まれて圧迫されたコード等では、被覆及び内部導体が破損して、縒り線1本程度の短絡が発生して比較的小さな過電流が流れることがある。そのため、火災発生を防止するためには、このような短絡であっても検出して電路を遮断するのが望ましく、発生するコード短絡に近い電源コンセントにコード短絡機能を持たせれば、縒り線1本程度の短絡であっても遮断することが可能となる。
しかし、壁面に設置する電源コンセント(壁面コンセント)は1つの住戸に多数設置されるため、個々の電源コンセントに夫々遮断手段を設けてコード短絡対応型にしたのでは、大きなコスト増となってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、上述する機能を有する電源コンセント、即ちコード短絡が発生したらそのプラグを電路から遮断する機能を有するコード短絡対応型の電源コンセントを複数設置する場合、部品数を削減してコスト増を抑えた電源コンセントシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、前記第1の電源コンセントに、第1及び第2の電源コンセントの双方に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から電源コンセントに接続したプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、前記信号を受けて前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成により、第1及び第2の何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対してコード短絡検出回路及び遮断手段を削減できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【0008】
請求項2の発明は、電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、前記第1の電源コンセントに、該第1の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第1の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、コード短絡を検出したら前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備える一方、前記第2の電源コンセントに、該第2の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第2の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路とを備え、更に前記第1の電源コンセントと前記第2の電源コンセントとを信号線で接続して、前記第2の電源コンセントのコード短絡検出回路の出力信号を該信号線により前記第1の電源コンセントの遮断手段に伝送し、前記第1或いは第2の電源コンセントにてコード短絡が検出されたら、前記遮断手段を動作させて双方の電源コンセントを電路から遮断することを特徴とする。
【0009】
この構成により、第1及び第2の何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対して遮断手段を削減できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電源コンセントシステムの第1の実施形態のブロック図であり、1は第1の電源コンセント(以下、親コンセントと称する。)、2は第2の電源コンセント(以下、子コンセントと称する。)である。親コンセント1は、電路の主要部をなす電源コード3の電源4に最も近い部位に設置され、子コンセント2は電源4からみて親コンセント1の先に接続され、親コンセント1を介して電源4に接続されている。
【0011】
そして、5はプラグの栓刃(図示せず)を挟持してプラグを接続する1組の受刃、6は電路に流れる電流を検出する電流検出手段、8はコード短絡検出回路、9は電路引き外し回路、10は電路引き外し回路9の操作により開操作される開閉器であり、電流検出手段6とコード短絡検出回路8は親コンセント1のみ設けられている。
電流検出手段6は、数ミリΩ程度の抵抗素子から成り、開閉器10と共に電路の親子双方の電源コンセント1,2に共通する部位に設置されている。また、電路引き外し回路9と開閉器10とで電路引き外し装置(遮断手段)11を構成している。
【0012】
コード短絡検出回路8は、親子双方の電源コンセント1,2に接続されたプラグに流れる電流情報を電流検出手段6から受けてコード短絡を検出する回路で、図2に示すような回路から構成されている。図2は、親コンセント1の回路図を示し、コード短絡検出回路6は、絶対値回路13、増幅回路14、比較回路15からなり、16は各回路を駆動する電源回路である。
【0013】
このように形成された電源コンセントシステムは、次のように動作する。抵抗素子から成る電流検出手段6により、電路電流は電圧値として検出され、親コンセント1或いは子コンセント2に接続されたプラグの先でコード短絡が発生したら、その短絡電流は電圧値として検出され、コード短絡検出回路8に入力される。そして、コード短絡検出回路8に入力された電流信号は、絶対値回路13で整流されて増幅回路14で増幅される。その後、比較回路15に入力され、予め抵抗比で設定された所定の閾値と比較され、入力信号がその閾値を超えたらコード短絡発生信号が出力される。
【0014】
この信号により、電路引き外し装置11は動作し、開閉器10が開操作される。開閉器10の開動作により、親コンセント1と子コンセント2の双方が電路から遮断され、親子双方の電源コンセント1,2の受刃5,5が電源4から切り離される。尚、親コンセント1の中に親子双方の電源コンセントに共通する電路が設けられ、電流検出手段6及び開閉器10は、その部位に設置されている。
【0015】
このように、子コンセント2は、電流検出手段、コード短絡検出回路、そして電路引き外し装置のない、受刃のみ設けられた従来の電源コンセントを使用しても、接続されたプラグに発生したコード短絡に対して、電源コンセントを電路から遮断、即ちプラグを電路から遮断すことができる。そして、接続されるプラグに近い電源コンセントにコード短絡保護機能を持たせることで、電路引き外し装置の動作閾値(遮断動作時間)をブレーカに比べて早く設定することができ、コード短絡の高精度な検出が可能となる。従って、縒り線1本程度の短絡であっても検出して遮断することが可能となる。
ところで、このような子コンセント2は、1つの親コンセント1に対して1つと限定する理由はなく、電源に最も近い電源コンセントを親コンセント1として、その先に複数の子コンセント2を1本の同一電路に順に配置できる。このように複数の電源コンセントが共通する電路に接続されている場合、最も電源に近い親コンセント(第1の電源コンセント)を除く子コンセント(第2の電源コンセント)には、電路から遮断する部材を全く設けることなく、何れの電源コンセントに接続されたプラグにコード短絡が発生しても、その電源コンセントを電路から遮断できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数のコンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【0016】
図3は、本発明に係る電源コンセントシステムの第2の実施形態を示している。1aは親コンセント、2aは子コンセントであり、双方は電源コード3以外に信号線18で接続され、上記第1の実施形態との相違点は、子コンセント2aにも電流検出手段6及びコード短絡検出回路8を設けた点である。尚、第1の実施形態と同様の構成部材には同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0017】
子コンセント2aに設けられた電流検出手段6及びコード短絡検出手段8は、親コンセント1aに設けられているものと同様の素子及び回路であり、信号線18は、親コンセント1aの電路引き外し回路9の入力部と、子コンセントのコード短絡検出回路8の出力とを接続している。その結果、子コンセント2aで出力されたコード短絡検出信号は、信号線18を介して親コンセント1aの電路引き外し回路9に入力される。
但し、親コンセント1aの電流検出手段6は、子コンセントと共通する電路ではなく、親コンセント1aの受刃5のみに接続された電路に設けられ、子コンセント2aの電流検出手段6も、同様に夫々の子コンセント2aの受刃5のみに接続された電路に設けられている。
【0018】
このように、電路引き外し装置11のみ親コンセントに設け、電流検出手段6及びコード短絡検出回路8を個々の電源コンセントに設けても良い。こうすることで、第1の実施形態に比べてコスト増となるが、電路引き外し手段11は親コンセントのみ設ければ良く、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数のコンセントから成るシステムを少ない部材で実現できる。また、電流検出手段は共通する電路には設けていないので、電路に大電流が流れても、個々の電源コンセントにおいて大きな電圧降下が発生することがない。
【0019】
尚、上記実施形態は、何れも電流検出手段6を電路に介在させた抵抗素子としているが、変流器を用いて電路電流を検出することもできる。
また、親コンセント1に受刃5を1組、子コンセント2に受刃5を1組設けた例について説明しているが、各電源コンセントに受刃が複数組設けられている場合も容易に適用でき、開閉器10は親コンセント及び子コンセント双方を遮断する共通電路に設置すれば良いし、電流検出手段6は、図1の第1実施形態の構成の場合、親子全ての電源コンセントの受刃に共通する電路に設ければ良いし、図3の第2実施形態の構成の場合、個々の電源コンセントにおいて受刃の共通電路に設ければ良い。
更に、本発明の電源コンセントシステムは、壁面に設けられる壁面コンセントにおいて好適であるが、フロアコンセントや引掛シーリング等にも容易に適用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、第1及び第2の電源コンセントの何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対して少なくとも遮断手段を削減できるので、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電源コンセントシステムのブロック図である。
【図2】図1の親コンセントの回路図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す電源コンセントシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1,1a・・親コンセント(第1の電源コンセント)、2、2a・・子コンセント(第2の電源コンセント)、3・・電源コード、4・・電源、5・・受刃、6・・電流検出手段、8・・コード短絡検出回路、9・・電路引き外し回路、10・・開閉器、11・・電路引き外し装置(遮断手段)、18・・信号線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コード短絡が発生したら、そのプラグを電路から遮断する機能を備えた電源コンセントに関し、特にそのような電源コンセントを複数備えた電源コンセントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コード短絡を検出してそのプラグを電路を遮断する機能を備えた電源コンセントはなく、専らブレーカによりコード短絡による過電流を検知して電路遮断していた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−324676号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなコード短絡保護付ブレーカは、プラグから機器に延びた電源コード内の縒り線1本程度の比較的小さなコード短絡では短絡電流が小さいために動作しなかった。これは、電気機器には電源投入時に生ずる突入電流や様々なノイズが発生するためで、ブレーカはこの突入電流等に対して誤動作しないように、即ち定格電流よりある程度大きな電流が瞬時に流れても遮断動作しないように設定されていることによる。ところが、現実に家具等に挟まれて圧迫されたコード等では、被覆及び内部導体が破損して、縒り線1本程度の短絡が発生して比較的小さな過電流が流れることがある。そのため、火災発生を防止するためには、このような短絡であっても検出して電路を遮断するのが望ましく、発生するコード短絡に近い電源コンセントにコード短絡機能を持たせれば、縒り線1本程度の短絡であっても遮断することが可能となる。
しかし、壁面に設置する電源コンセント(壁面コンセント)は1つの住戸に多数設置されるため、個々の電源コンセントに夫々遮断手段を設けてコード短絡対応型にしたのでは、大きなコスト増となってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、上述する機能を有する電源コンセント、即ちコード短絡が発生したらそのプラグを電路から遮断する機能を有するコード短絡対応型の電源コンセントを複数設置する場合、部品数を削減してコスト増を抑えた電源コンセントシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、前記第1の電源コンセントに、第1及び第2の電源コンセントの双方に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から電源コンセントに接続したプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、前記信号を受けて前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成により、第1及び第2の何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対してコード短絡検出回路及び遮断手段を削減できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【0008】
請求項2の発明は、電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、前記第1の電源コンセントに、該第1の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第1の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、コード短絡を検出したら前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備える一方、前記第2の電源コンセントに、該第2の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第2の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路とを備え、更に前記第1の電源コンセントと前記第2の電源コンセントとを信号線で接続して、前記第2の電源コンセントのコード短絡検出回路の出力信号を該信号線により前記第1の電源コンセントの遮断手段に伝送し、前記第1或いは第2の電源コンセントにてコード短絡が検出されたら、前記遮断手段を動作させて双方の電源コンセントを電路から遮断することを特徴とする。
【0009】
この構成により、第1及び第2の何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対して遮断手段を削減できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電源コンセントシステムの第1の実施形態のブロック図であり、1は第1の電源コンセント(以下、親コンセントと称する。)、2は第2の電源コンセント(以下、子コンセントと称する。)である。親コンセント1は、電路の主要部をなす電源コード3の電源4に最も近い部位に設置され、子コンセント2は電源4からみて親コンセント1の先に接続され、親コンセント1を介して電源4に接続されている。
【0011】
そして、5はプラグの栓刃(図示せず)を挟持してプラグを接続する1組の受刃、6は電路に流れる電流を検出する電流検出手段、8はコード短絡検出回路、9は電路引き外し回路、10は電路引き外し回路9の操作により開操作される開閉器であり、電流検出手段6とコード短絡検出回路8は親コンセント1のみ設けられている。
電流検出手段6は、数ミリΩ程度の抵抗素子から成り、開閉器10と共に電路の親子双方の電源コンセント1,2に共通する部位に設置されている。また、電路引き外し回路9と開閉器10とで電路引き外し装置(遮断手段)11を構成している。
【0012】
コード短絡検出回路8は、親子双方の電源コンセント1,2に接続されたプラグに流れる電流情報を電流検出手段6から受けてコード短絡を検出する回路で、図2に示すような回路から構成されている。図2は、親コンセント1の回路図を示し、コード短絡検出回路6は、絶対値回路13、増幅回路14、比較回路15からなり、16は各回路を駆動する電源回路である。
【0013】
このように形成された電源コンセントシステムは、次のように動作する。抵抗素子から成る電流検出手段6により、電路電流は電圧値として検出され、親コンセント1或いは子コンセント2に接続されたプラグの先でコード短絡が発生したら、その短絡電流は電圧値として検出され、コード短絡検出回路8に入力される。そして、コード短絡検出回路8に入力された電流信号は、絶対値回路13で整流されて増幅回路14で増幅される。その後、比較回路15に入力され、予め抵抗比で設定された所定の閾値と比較され、入力信号がその閾値を超えたらコード短絡発生信号が出力される。
【0014】
この信号により、電路引き外し装置11は動作し、開閉器10が開操作される。開閉器10の開動作により、親コンセント1と子コンセント2の双方が電路から遮断され、親子双方の電源コンセント1,2の受刃5,5が電源4から切り離される。尚、親コンセント1の中に親子双方の電源コンセントに共通する電路が設けられ、電流検出手段6及び開閉器10は、その部位に設置されている。
【0015】
このように、子コンセント2は、電流検出手段、コード短絡検出回路、そして電路引き外し装置のない、受刃のみ設けられた従来の電源コンセントを使用しても、接続されたプラグに発生したコード短絡に対して、電源コンセントを電路から遮断、即ちプラグを電路から遮断すことができる。そして、接続されるプラグに近い電源コンセントにコード短絡保護機能を持たせることで、電路引き外し装置の動作閾値(遮断動作時間)をブレーカに比べて早く設定することができ、コード短絡の高精度な検出が可能となる。従って、縒り線1本程度の短絡であっても検出して遮断することが可能となる。
ところで、このような子コンセント2は、1つの親コンセント1に対して1つと限定する理由はなく、電源に最も近い電源コンセントを親コンセント1として、その先に複数の子コンセント2を1本の同一電路に順に配置できる。このように複数の電源コンセントが共通する電路に接続されている場合、最も電源に近い親コンセント(第1の電源コンセント)を除く子コンセント(第2の電源コンセント)には、電路から遮断する部材を全く設けることなく、何れの電源コンセントに接続されたプラグにコード短絡が発生しても、その電源コンセントを電路から遮断できる。従って、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数のコンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【0016】
図3は、本発明に係る電源コンセントシステムの第2の実施形態を示している。1aは親コンセント、2aは子コンセントであり、双方は電源コード3以外に信号線18で接続され、上記第1の実施形態との相違点は、子コンセント2aにも電流検出手段6及びコード短絡検出回路8を設けた点である。尚、第1の実施形態と同様の構成部材には同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0017】
子コンセント2aに設けられた電流検出手段6及びコード短絡検出手段8は、親コンセント1aに設けられているものと同様の素子及び回路であり、信号線18は、親コンセント1aの電路引き外し回路9の入力部と、子コンセントのコード短絡検出回路8の出力とを接続している。その結果、子コンセント2aで出力されたコード短絡検出信号は、信号線18を介して親コンセント1aの電路引き外し回路9に入力される。
但し、親コンセント1aの電流検出手段6は、子コンセントと共通する電路ではなく、親コンセント1aの受刃5のみに接続された電路に設けられ、子コンセント2aの電流検出手段6も、同様に夫々の子コンセント2aの受刃5のみに接続された電路に設けられている。
【0018】
このように、電路引き外し装置11のみ親コンセントに設け、電流検出手段6及びコード短絡検出回路8を個々の電源コンセントに設けても良い。こうすることで、第1の実施形態に比べてコスト増となるが、電路引き外し手段11は親コンセントのみ設ければ良く、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数のコンセントから成るシステムを少ない部材で実現できる。また、電流検出手段は共通する電路には設けていないので、電路に大電流が流れても、個々の電源コンセントにおいて大きな電圧降下が発生することがない。
【0019】
尚、上記実施形態は、何れも電流検出手段6を電路に介在させた抵抗素子としているが、変流器を用いて電路電流を検出することもできる。
また、親コンセント1に受刃5を1組、子コンセント2に受刃5を1組設けた例について説明しているが、各電源コンセントに受刃が複数組設けられている場合も容易に適用でき、開閉器10は親コンセント及び子コンセント双方を遮断する共通電路に設置すれば良いし、電流検出手段6は、図1の第1実施形態の構成の場合、親子全ての電源コンセントの受刃に共通する電路に設ければ良いし、図3の第2実施形態の構成の場合、個々の電源コンセントにおいて受刃の共通電路に設ければ良い。
更に、本発明の電源コンセントシステムは、壁面に設けられる壁面コンセントにおいて好適であるが、フロアコンセントや引掛シーリング等にも容易に適用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、第1及び第2の電源コンセントの何れの電源コンセントに接続されたプラグの先でコード短絡が発生しても、電源コンセントを電路から遮断できる。然も、電源コンセントの設置数に対して少なくとも遮断手段を削減できるので、コード短絡に対して遮断する機能を有する複数の電源コンセントから成るシステムを少ない部材で実現でき、最小限のコスト増に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電源コンセントシステムのブロック図である。
【図2】図1の親コンセントの回路図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す電源コンセントシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1,1a・・親コンセント(第1の電源コンセント)、2、2a・・子コンセント(第2の電源コンセント)、3・・電源コード、4・・電源、5・・受刃、6・・電流検出手段、8・・コード短絡検出回路、9・・電路引き外し回路、10・・開閉器、11・・電路引き外し装置(遮断手段)、18・・信号線。
Claims (2)
- 電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、
前記第1の電源コンセントに、第1及び第2の電源コンセントの双方に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から電源コンセントに接続したプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、前記信号を受けて前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備えたことを特徴とする電源コンセントシステム。 - 電源側から、第1の電源コンセント、少なくとも1つの電源コンセントから成る第2の電源コンセント、の順に同一電路に設置して成る電源コンセントシステムであって、
前記第1の電源コンセントに、該第1の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第1の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路と、コード短絡を検出したら前記第1及び第2の電源コンセントを電路から遮断する1つの遮断手段とを備える一方、
前記第2の電源コンセントに、該第2の電源コンセントに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出した電流信号から第2の電源コンセントに接続されたプラグの先で発生したコード短絡を検出するコード短絡検出回路とを備え、
更に前記第1の電源コンセントと前記第2の電源コンセントとを信号線で接続して、前記第2の電源コンセントのコード短絡検出回路の出力信号を該信号線により前記第1の電源コンセントの遮断手段に伝送し、
前記第1或いは第2の電源コンセントにてコード短絡が検出されたら、前記遮断手段を動作させて双方の電源コンセントを電路から遮断することを特徴とする電源コンセントシステム。
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JP2003145238A JP2004350424A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 電源コンセントシステム |
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