JP2004350233A - 移動体通信システム及び一斉通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各装置を安価なもので構成し、また容易に設定できる移動体通信システム及び一斉通信方法を得る。
【解決手段】中央局10が宛先アドレスに一斉通信エリア50aを示すアドレスと一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を示すデータとを付加し、ブロードキャストデータに変換して送信する。基地局30a〜30nがブローキャストデータを受信し、一斉通信エリア50aを担当する基地局30a〜30cが移動体40aへ一斉通信のデータを送信する。移動体40aが宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータを処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】中央局10が宛先アドレスに一斉通信エリア50aを示すアドレスと一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を示すデータとを付加し、ブロードキャストデータに変換して送信する。基地局30a〜30nがブローキャストデータを受信し、一斉通信エリア50aを担当する基地局30a〜30cが移動体40aへ一斉通信のデータを送信する。移動体40aが宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータを処理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば新幹線等の列車や高速道路を走行する自動車のように特定の走行路線を走行している移動体と移動体との間の通信、または移動体と定位置に設置された通信機器との間の通信を行うとき、Internet Protocol(以下、IPと記載する)技術を用いて移動体に対する一斉通信を行う移動体通信システム及び一斉通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体同士あるいは定位置に設置された通信機器から複数の移動体へ行う一斉通信は、定位置に設置された中央局に送信先を示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積するrouter(以下、ルータと記載する)を備え、中央局から移動体等へ伝送するデータの送信を制御している。ルータの設定・操作等は中央局に備えられた複数の端末にて行う。また、中央局の処理負荷を軽減させるため、適宜データの伝送を制御するルータを備えた複数のサブ中央局が配置される。各サブ中央局は、それぞれ複数の基地局に接続され、通信エリアが途絶えないように走行路線等に沿って所定の間隔をおいて配置される。
【0003】
各基地局には、それぞれ送信先のアドレスを示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積してIPデータの送信先を制御するルータと、電波を用いて移動体に備えられた通信機等と情報の送受信を行う基地局設置無線機が備えられる。列車などの移動体には、例えばIPデータの送信先を示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積してIPデータの送信先を制御するルータと、各データ処理の操作を行う端末と、電波を用いて移動体の外部と無線通信を行う移動体設置無線機が備えられている。
【0004】
次に、動作について説明する。
複数の受信対象にIPデータの一斉通信を行うときには、予め通常の宛先アドレスに基づいて複数拠点宛アドレス、即ちマルチキャストアドレスを所定の一斉通信エリア毎に設定しておく。また、マルチキャストアドレスが示す送信先をルーティング情報として通信網を構成する中央局、サブ中央局、及び基地局にそれぞれ備えられたルータに設定しておく。またさらに、基地局と通信を行う全ての移動体に備えられたルータにルーティング情報としてマルチキャストアドレスを登録しておく。
【0005】
中央局の端末から一斉通信を行うエリア等の設定が行われると、中央局のルータは設定されたエリアを示すマルチキャストアドレスとルーティング情報とを比較して、当該エリアを担当するサブ中央局に一斉通信を行うIPデータ等を送信する。一斉通信を行うIPデータ等を受信したサブ中央局は、当該IPデータに付された宛先を示すマルチキャストアドレスと自ら備えるルータに蓄積されたルーティング情報とを比較して一斉通信を行うエリアを認識し、当該エリアを担当する各基地局に一斉通信を行うIPデータ等を送信する。
【0006】
一斉通信による伝送データを受信した各基地局は、自ら備えるルータに蓄積されているルーティング情報と受信したIPデータの宛先を示すマルチキャストアドレスとを比較し、確認した結果が間違いなければ一斉通信を行うIPデータを無線信号に変換して所定の通信エリアに送信する。当該通信エリア内に存在する移動体は、受信した無線信号を変換して、自ら備えるルータに蓄積されているルーティング情報と変換したIPデータの宛先を示すマルチキャストアドレスとを比較してIPデータを受信させる端末を認識し、移動体の所定の端末に一斉通信を行うIPデータを送る。
【0007】
また、ブロードキャストにより情報を配信する通信システムとして、情報提供局からコモントラフィックチャネルで配信されている広告などの情報を、ブロードキャストコントロールチャネルを用いて端末局に報知し、ユーザが端末局を用いてブロードキャストコントロールチャネルによって報知された情報の中から所望の広告などの情報を選択し、当該所望の広告などの情報を情報提供局からコモントラフィックチャネルを用いて端末局へ配信させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−295170号公報(第6頁〜第8頁、図4〜図7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動体通信システムは、以上のように構成されているので、通信エリアを指定して一斉通信を行う場合には、予め複数の通信エリアを組み合わせて一斉通信エリアパターンを設定し、これらの一斉通信エリアパターン毎にマルチキャストアドレスを設定して中央局、サブ中央局、基地局及び移動体に備える全てのルータにマルチキャストアドレスと送信先をルーティング情報として登録しなければならないため、システム全体を稼動させる設定が煩雑になり、また各ルータの構成が複雑で高価なものになるという課題があった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ネットワークを構成する中央局、基地局、及び移動体に備えられた各装置に安価なものが使用でき、また容易な設定で一斉通信が行える移動体通信システム及び一斉通信方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る移動体通信システムは、中央局がインターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信のデータを受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加するルータと、ルータから取得した一斉通信のデータをブロードキャストデータに変換して通信経路へ送信するデータ変換手段とを備え、中央局から送信されたブロードキャストデータを通信経路に接続されている全ての基地局に受信させ、所定の通信エリアを担当する基地局に所定の通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信させ、移動体に宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータの処理を行わせるものである。
【0012】
この発明に係る移動体通信システムは、基地局が中央局からブロードキャストデータを受信して当該ブロードキャストデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアが示されているとき、自ら担当する通信エリアが一斉通信エリアに含まれるか否かを判断し、自ら担当する通信エリアが含まれていると判断したとき、無線通信手段を用いてブロードキャストデータを無線通信データに変換して通信エリアへ送信させる制御手段を備え、通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信するものである。
【0013】
この発明に係る移動体通信システムは、移動体が基地局から送信された一斉通信のデータを無線通信手段に受信させ、中央局のルータによって一斉通信のデータの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと当該移動体の進行方向とを比較して自身に宛てられた一斉通信のデータか否かを判断し、自身に宛てられた一斉通信のデータを処理する制御手段を備えたものである。
【0014】
この発明に係る一斉通信方法は、中央局のルータがインターネットプロトコルに基づく一斉通信のデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信を受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加する過程と、中央局のデータ変換手段が一斉通信のデータをブロードキャストデータへする過程と、基地局の制御手段が受信したブロードキャストデータの宛先アドレスが一斉通信を示すものか否かを判断し、一斉通信を示すとき宛先アドレスが自局の担当する通信エリアを含むか否かを判断する過程と、基地局の無線通信手段が宛先アドレスに自局の担当する通信エリアが示されているとき、ブロードキャストデータを無線通信データに変換して通信エリアへ送信する過程と、移動体の無線通信手段が受信した無線通信データを所定のデータに変換する過程と、移動体の制御手段がデータの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき、当該データを自身に宛てたものとして処理する過程とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による移動体通信システムの概略構成を示す説明図である。図示したものは、定位置に設置された通信機器から移動体に一斉通信を行う通信システムの概略構成である。中央局10と各基地局30a,30b,30c,30d…30nはLAN(通信経路)を介して接続され、基地局30a,30b,30c,30d…30nは、電波を用いた無線通信によって各移動体40a,40bと接続される。なお、所定の移動体に中央局10と同様な各装置を備え、当該移動体から中央局10と同様にブロードキャストデータを各基地局30a,30b,30c,30d…30nへ配信し、移動体同士において一斉通信を行うように通信システムを構成しても同様な作用効果が得られる。
【0016】
中央局10は、ルータ11、端末13a,13b、アドレス変換器(データ変換手段)14、及びLANスイッチ15を備えている。ルータ11は、中央局10と移動体あるいは定位置に設置された通信機器との間で行われる情報配信等の設定・制御操作を行う端末13a,13bが接続され、またアドレス変換器14が接続される。また、ルータ11は、一斉通信を行う単数あるいは複数の通信エリアを組み合わせたエリアパターン(一斉通信エリア)に対応させた宛先アドレス、即ちルーティング情報を蓄積させておく記憶手段12と、端末13a,13b及びアドレス変換器14等との間で送受信するデータ等の制御や記憶手段12の動作制御を行う図示を省略した制御手段とを備えている。なお、図1に例示した中央局10は、2台の端末13a,13bを備えているが、当該中央局10内の端末台数はこれに限定されない。
【0017】
端末13a,13bは、設定・入力操作を行うキーボードなどの入力手段と設定内容等を表示する表示手段などを備えている。アドレス変換器14は、ルータ11から受信したIPデータ(インターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータ)のアドレスを変換する情報を記憶させた記憶手段16と、ルータ11及びLANスイッチ15との間で送受信するIPデータ等の制御や、ルータ11から受信したIPデータ、即ちユニキャストデータを記憶手段16に記憶されている変換情報に基づいてブロードキャストデータに変換する図示を省略した制御手段とを備えている。LANスイッチ15は、LANにおいて通信経路を確立するもので、アドレス変換器14と所定の基地局とを接続する。
【0018】
基地局30a,30b,30c,30d…30nは、通信エリアが途絶えないように移動体の走行路線に沿って所定の間隔をおいて配置され、電波の送受信により移動体との通信及び移動体への情報配信を行うものである。基地局30aは、LANスイッチ34aと基地局制御装置(基地局制御手段)35aと基地局設置無線機(無線通信手段)33aとを備えている。その他の基地局30b〜30nも基地局30aと同様に、LANスイッチ34b,34c,34d…34n、基地局制御装置35b,35c,35d…35n、及び基地局設置無線機33b,33c,33d…33nをそれぞれ備えている。
【0019】
LANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nは、中央局10のLANスイッチ15との間に介在するLANに通信経路を確立してIPデータ等の送受信を行う。基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nは、それぞれLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nに接続され、中央局10から送られてきたIPデータ等をLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nを介して入力し、当該IPデータを分析してIPデータに付加された宛先アドレスが自局を含むものか否かを判断する図示を省略した制御手段と、各基地局が担当する通信エリアに対応させたアドレス情報を記憶する記憶手段36a,36b,36c,36d…36nとをそれぞれ備えている。基地局設置無線機33a,33b,33c,33d…33nは、基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nからそれぞれ受信したIPデータ等を無線信号に変換して各通信エリアに送信する。
【0020】
移動体40aは、ルータ41a、端末43a1、端末43a2、移動体制御装置(制御手段)45a、及び移動体設置無線機(無線通信手段)44aを備える。ルータ41aは、端末43a1及び端末43a2を示すアドレス等のルーティング情報を記憶する記憶手段42aなどを備え、IPデータ等の送信先を制御する。端末43a1,43a2は、操作を行うキーボード等の操作手段とデータ処理の内容等を表示する表示手段などを備える。移動体設置無線機44aは、電波を用いて移動体40aの外部と無線通信を行う。移動体制御装置45aは、CPU等の制御手段から成り、移動体設置無線機44aからIPデータ等を取得し、このIPデータ等に付された宛先アドレスが示す進行方向と当該移動体40aの進行方向とを比較し、このIPデータが自身に宛てたものであるか否かを判断して、宛先アドレスを変換すると共に、自身に宛てられたIPデータをルータ41aに送信する。
【0021】
移動体40bは、ルータ41b、端末43b1、端末43b2、移動体制御装置45b、及び移動体設置無線機44bを備える。ルータ41bは、端末43b1及び端末43b2を示すアドレス等のルーティング情報を記憶する記憶手段42bなどを備え、前述のルータ41aと同様に構成されたものである。端末43b1,43b2は、端末42a1,43a2と同様に構成されたもので、移動体設置無線機44bは移動体設置無線機44aと同様に構成されたものである。移動体制御装置45bは、CPU等の制御手段から成り、移動体制御装置45aと同様に構成されたもので、移動体設置無線機44bからIPデータ等を取得し、このIPデータ等に付された宛先アドレスが示す進行方向と当該移動体40bの進行方向とを比較し、このIPデータが自身に宛てたものであるか否かを判断して、宛先アドレスを変換すると共に自身に宛てられたIPデータをルータ41bに送信する。
【0022】
なお、図1に示した移動体40a,40bは、それぞれの内部に端末43a1,43a2または端末43b1,43b2のように各2台の端末を備えた構成を例示したが、各端末の設置台数はこれに限定されない。また、当該移動体通信システムを構成する移動体40a,40bの数も2台に限定されるものではなく、多数の移動体が存在してもよいし、いずれかの移動体に代えて移動体と同様に構成され、各基地局とIPデータの送受信が可能な定位置に設置された通信機器であってもよい。
【0023】
一斉通信エリア50aは、基地局30a,30b,30cが担当する通信エリアを組み合わせたエリアパターンである。一斉通信エリア50bは、基地局30c,30dが担当する通信エリアを組み合わせたエリアパターンである。なお、図1には、一斉通信エリア50a,50bの2つのエリアパターンを例示したが、一斉通信エリアの数は2つに限定されず、図示されない他の基地局が担当する通信エリアを組み合わせた一斉通信エリアを設定しても同様な作用効果が得られる。
【0024】
次に、動作について説明する。
ここでは、中央局10の端末13aから、一斉通信エリア50a内において基地局30aから基地局30nに向かって移動している移動体に一斉通信を行う場合を例示して説明する。
【0025】
予め、中央局10に設置されたルータ11の記憶手段12に、各エリアパターンに対応させたルーティング情報を登録しておく。また、アドレス変換器14の記憶手段16に、ユニキャストデータをブロードキャストデータへ変換する変換情報を登録しておく。また、基地局30a,30b,30c,30d…30nに設置された基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nの各記憶手段36a,36b,36c,36d…36nに、基地局30a,30b,30c,30d…30nが所属している様々なエリアパターンに対応させた全アドレス情報を登録しておく。
【0026】
予め、移動体40aに設置された移動体制御装置45aの記憶手段46aに、前述のエリアパターンに対応させたアドレス情報と移動体40aに設置された各端末43a1,43a2を示すアドレスとを対応させたアドレス対応情報を登録しておく。また、移動体40bに設置された移動体制御装置45bの記憶手段46bに、前述のエリアパターンに対応させたアドレス情報と移動体40bに設置された各端末43b1,43b2を示すアドレスとを対応させたアドレス情報を登録しておく。
【0027】
図2〜図4は、実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。移動体通信システムを構成する各装置の動作処理を、図2〜図4のフローチャートを用いて説明する。図2のフローチャートは、中央局10の処理動作を示すものである。中央局10に設置された端末13aは、当該端末13aの操作手段により一斉通信を行うデータと、例えば一斉通信エリア50a及び一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を入力・設定させる。さらに、入力設定された一斉通信を行うデータに、一斉通信エリア50a及び一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を示す宛先情報を付してユニキャストデータを生成し、中央局10に設置されたルータ11へ送信する(ステップST101)。
【0028】
ルータ11の制御手段は、端末13aから受信したユニキャストデータの宛先情報とルータ11の記憶手段12に蓄積されているルーティング情報とを比較して、宛先情報が示すエリアパターンに対応する宛先アドレス、例えば一斉通信エリア50aに対応する宛先アドレスを生成し、この宛先アドレスを付加したユニキャストデータを中央局10に設置されたアドレス変換器14へ送信する(ステップST102)。
【0029】
中央局10に設置されたアドレス変換器14は、ルータ11から受信したユニキャストデータの宛先アドレスとアドレス変換器14の記憶手段16に蓄積しているエリアパターンに対応する変換情報とを比較し、当該ユニキャストデータが所定のエリアパターン、即ち一斉通信エリア50aにおいて一斉通信を行うものであることを示している場合には、このユニキャストデータをブロードキャストデータに変換する。具体的にはイーサネット(登録商標)アドレスをユニキャストアドレスからブロードキャストアドレスに変換し(ステップST103)、中央局10に設置されたLANスイッチ15へブロードキャストデータを送信する。LANスイッチ15は、受信したデータがブロードキャストデータであることを認識し、LANを使用して全基地局30a,30b,30c,30d…30nにブロードキャストデータを送信する(ステップST104)。
【0030】
図3のフローチャートは、基地局30a,30b,30c,30d…30nの動作を示したものである。基地局30a,30b,30c,30d…30nにそれぞれ設置されたLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nは、LANを介してブロードキャストデータを受信して各基地局30a,30b,30c,30d…30nに設置されている基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nへ受信データとしてそれぞれ送信する(ステップST201)。
【0031】
基地局30a,30b,30c,30d…30nにそれぞれ設置された基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nの各制御手段は、各基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nにおいて、LANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nから送られた受信データの宛先アドレスと記憶手段36a,36b,36c,36d…36nに蓄積させているアドレス情報とを比較して、受信データが示す一斉通信エリアは自局を含むものであるか否かを判断し(ステップST202)、ここで例示した場合では、一斉通信エリア50a内に設置されている基地局制御装置35a,35b,35cが、それぞれ自局の所属する一斉通信エリアであると判断したとき、各受信データを基地局30a,30b,30cに設置されている基地局設置無線機33a,33b,33cへ送信する(ステップST203)。一方、一斉通信エリア50a以外に設置されている基地局制御装置35d…35nの制御手段は、受信データが示す一斉通信エリア50aには自局が含まれないと判断し、受信データを破棄する(ステップST204)。
【0032】
基地局30a,30b,30cに設置された基地局設置無線機33a,33b,33cは、受信データを、例えば電波を用いた無線信号に変換して担当する所定の通信エリアに送信する(ステップST205)。
【0033】
図4のフローチャートは、移動体40a,40bに備えられた各装置の動作処理を示したものである。例えば基地局30aの通信エリア内を移動しており、基地局30n方向に向かって進行している移動体40aに設置された移動体無線機44aは、基地局30aに設置された基地局設置無線機33aから送信された無線信号を受信し、所定の受信データに変換して(ステップST301)、移動体40aに設置された移動体制御装置45aに当該受信データを送信する。
【0034】
移動体40aに設置された移動体制御装置45aの制御手段は、受信データの宛先アドレスが示す進行方向と移動体40aの進行方向とを比較し、自局に宛てられたデータか否かを判断する(ステップST302)。自局宛のデータと判断した場合には、宛先アドレスと移動体制御装置45aの記憶手段46aに蓄積されているアドレス情報とを比較して受信データの宛先アドレスを移動体40aに設置された端末43a1を示すアドレスに変換し、移動体40aに設置のルータ41aにアドレス変換を行った受信データを送信する(ステップST303)。また、ステップST302において、受信データの宛先アドレスが示す進行方向と移動体40aの進行方向が異なると判断した場合には、受信データを破棄する(ステップST304)。
【0035】
移動体40aに設置されたルータ41aは、受信データに付された端末43a1を示すアドレスと,ルータ41aの記憶手段42aに蓄積されているルーティング情報とを比較して確認を行い、当該受信データを端末43a1に送信する(ステップST305)。このようにして移動体40aに設置された端末43a1は、移動体40aに設置されたルータ41aから送信された受信データを受信する(ステップST306)。
【0036】
以上のように、実施の形態1によれば、中央局10は自ら備えるルータ11を用いて一斉通信エリア及び受信先の移動体40aの進行方向を示す宛先アドレスを生成して一斉通信を行うデータに宛先アドレスを付したブロードキャストデータを各基地局30a,30b,30c,30d…30nに送信し、基地局30a,30b,30c,30d…30nの基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nが受信した一斉通信を行うデータの宛先アドレスに基づいて受信した一斉通信を行うデータを通信エリアへ送信するか否かを判断し、一斉通信を行うデータが送信された通信エリアを進行している移動体40aに受信させるようにしたので、各基地局30a,30b,30c,30d…30nに予め設定しておくデータ等が簡略化でき、一斉通信を行うときの設定を容易にすることができるという効果がある。
【0037】
また、ルータ11などに予め設定するデータを簡素にすることができることからルータ11などに簡単な構成のものを使用することができるようになり、通信システムを構成する各装置のコストを低減させることができるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、中央局がインターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信のデータを受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加するルータと、ルータから取得した一斉通信のデータをブロードキャストデータに変換して通信経路へ送信するデータ変換手段とを備え、中央局から送信されたブロードキャストデータを通信経路に接続されている全ての基地局に受信させ、宛先アドレスの一斉通信エリアを担当する基地局に当該通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信させ、移動体に宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータの処理を行わせるようにしたので、全ての基地局に設定しておくデータが簡略化され、一斉通信を行う設定が容易になると共に安価に構成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による移動体通信システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 中央局、11 ルータ、12 記憶手段、13a,13b 端末、14アドレス変換器、15 LANスイッチ、16 記憶手段、30a,30b,30c,30d…30n 基地局、33a,33b,33c,33d…33n 基地局設置無線機、34a,34b,34c,34d…34n LANスイッチ、35a,35b,35c,35d…35n 基地局制御装置、36a,36b,36c,36d…36n 記憶手段、40a,40b 移動体、41a,41b ルータ、42a,42b 記憶手段、43a1,43a2,43b1,43b2 端末、44a,44b 移動体設置無線機、45a,45b 移動体制御装置、46a,46b 記憶手段、50a,50b 一斉通信エリア。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば新幹線等の列車や高速道路を走行する自動車のように特定の走行路線を走行している移動体と移動体との間の通信、または移動体と定位置に設置された通信機器との間の通信を行うとき、Internet Protocol(以下、IPと記載する)技術を用いて移動体に対する一斉通信を行う移動体通信システム及び一斉通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体同士あるいは定位置に設置された通信機器から複数の移動体へ行う一斉通信は、定位置に設置された中央局に送信先を示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積するrouter(以下、ルータと記載する)を備え、中央局から移動体等へ伝送するデータの送信を制御している。ルータの設定・操作等は中央局に備えられた複数の端末にて行う。また、中央局の処理負荷を軽減させるため、適宜データの伝送を制御するルータを備えた複数のサブ中央局が配置される。各サブ中央局は、それぞれ複数の基地局に接続され、通信エリアが途絶えないように走行路線等に沿って所定の間隔をおいて配置される。
【0003】
各基地局には、それぞれ送信先のアドレスを示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積してIPデータの送信先を制御するルータと、電波を用いて移動体に備えられた通信機等と情報の送受信を行う基地局設置無線機が備えられる。列車などの移動体には、例えばIPデータの送信先を示すデータ、即ちルーティング情報を蓄積してIPデータの送信先を制御するルータと、各データ処理の操作を行う端末と、電波を用いて移動体の外部と無線通信を行う移動体設置無線機が備えられている。
【0004】
次に、動作について説明する。
複数の受信対象にIPデータの一斉通信を行うときには、予め通常の宛先アドレスに基づいて複数拠点宛アドレス、即ちマルチキャストアドレスを所定の一斉通信エリア毎に設定しておく。また、マルチキャストアドレスが示す送信先をルーティング情報として通信網を構成する中央局、サブ中央局、及び基地局にそれぞれ備えられたルータに設定しておく。またさらに、基地局と通信を行う全ての移動体に備えられたルータにルーティング情報としてマルチキャストアドレスを登録しておく。
【0005】
中央局の端末から一斉通信を行うエリア等の設定が行われると、中央局のルータは設定されたエリアを示すマルチキャストアドレスとルーティング情報とを比較して、当該エリアを担当するサブ中央局に一斉通信を行うIPデータ等を送信する。一斉通信を行うIPデータ等を受信したサブ中央局は、当該IPデータに付された宛先を示すマルチキャストアドレスと自ら備えるルータに蓄積されたルーティング情報とを比較して一斉通信を行うエリアを認識し、当該エリアを担当する各基地局に一斉通信を行うIPデータ等を送信する。
【0006】
一斉通信による伝送データを受信した各基地局は、自ら備えるルータに蓄積されているルーティング情報と受信したIPデータの宛先を示すマルチキャストアドレスとを比較し、確認した結果が間違いなければ一斉通信を行うIPデータを無線信号に変換して所定の通信エリアに送信する。当該通信エリア内に存在する移動体は、受信した無線信号を変換して、自ら備えるルータに蓄積されているルーティング情報と変換したIPデータの宛先を示すマルチキャストアドレスとを比較してIPデータを受信させる端末を認識し、移動体の所定の端末に一斉通信を行うIPデータを送る。
【0007】
また、ブロードキャストにより情報を配信する通信システムとして、情報提供局からコモントラフィックチャネルで配信されている広告などの情報を、ブロードキャストコントロールチャネルを用いて端末局に報知し、ユーザが端末局を用いてブロードキャストコントロールチャネルによって報知された情報の中から所望の広告などの情報を選択し、当該所望の広告などの情報を情報提供局からコモントラフィックチャネルを用いて端末局へ配信させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−295170号公報(第6頁〜第8頁、図4〜図7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動体通信システムは、以上のように構成されているので、通信エリアを指定して一斉通信を行う場合には、予め複数の通信エリアを組み合わせて一斉通信エリアパターンを設定し、これらの一斉通信エリアパターン毎にマルチキャストアドレスを設定して中央局、サブ中央局、基地局及び移動体に備える全てのルータにマルチキャストアドレスと送信先をルーティング情報として登録しなければならないため、システム全体を稼動させる設定が煩雑になり、また各ルータの構成が複雑で高価なものになるという課題があった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ネットワークを構成する中央局、基地局、及び移動体に備えられた各装置に安価なものが使用でき、また容易な設定で一斉通信が行える移動体通信システム及び一斉通信方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る移動体通信システムは、中央局がインターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信のデータを受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加するルータと、ルータから取得した一斉通信のデータをブロードキャストデータに変換して通信経路へ送信するデータ変換手段とを備え、中央局から送信されたブロードキャストデータを通信経路に接続されている全ての基地局に受信させ、所定の通信エリアを担当する基地局に所定の通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信させ、移動体に宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータの処理を行わせるものである。
【0012】
この発明に係る移動体通信システムは、基地局が中央局からブロードキャストデータを受信して当該ブロードキャストデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアが示されているとき、自ら担当する通信エリアが一斉通信エリアに含まれるか否かを判断し、自ら担当する通信エリアが含まれていると判断したとき、無線通信手段を用いてブロードキャストデータを無線通信データに変換して通信エリアへ送信させる制御手段を備え、通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信するものである。
【0013】
この発明に係る移動体通信システムは、移動体が基地局から送信された一斉通信のデータを無線通信手段に受信させ、中央局のルータによって一斉通信のデータの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと当該移動体の進行方向とを比較して自身に宛てられた一斉通信のデータか否かを判断し、自身に宛てられた一斉通信のデータを処理する制御手段を備えたものである。
【0014】
この発明に係る一斉通信方法は、中央局のルータがインターネットプロトコルに基づく一斉通信のデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信を受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加する過程と、中央局のデータ変換手段が一斉通信のデータをブロードキャストデータへする過程と、基地局の制御手段が受信したブロードキャストデータの宛先アドレスが一斉通信を示すものか否かを判断し、一斉通信を示すとき宛先アドレスが自局の担当する通信エリアを含むか否かを判断する過程と、基地局の無線通信手段が宛先アドレスに自局の担当する通信エリアが示されているとき、ブロードキャストデータを無線通信データに変換して通信エリアへ送信する過程と、移動体の無線通信手段が受信した無線通信データを所定のデータに変換する過程と、移動体の制御手段がデータの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき、当該データを自身に宛てたものとして処理する過程とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による移動体通信システムの概略構成を示す説明図である。図示したものは、定位置に設置された通信機器から移動体に一斉通信を行う通信システムの概略構成である。中央局10と各基地局30a,30b,30c,30d…30nはLAN(通信経路)を介して接続され、基地局30a,30b,30c,30d…30nは、電波を用いた無線通信によって各移動体40a,40bと接続される。なお、所定の移動体に中央局10と同様な各装置を備え、当該移動体から中央局10と同様にブロードキャストデータを各基地局30a,30b,30c,30d…30nへ配信し、移動体同士において一斉通信を行うように通信システムを構成しても同様な作用効果が得られる。
【0016】
中央局10は、ルータ11、端末13a,13b、アドレス変換器(データ変換手段)14、及びLANスイッチ15を備えている。ルータ11は、中央局10と移動体あるいは定位置に設置された通信機器との間で行われる情報配信等の設定・制御操作を行う端末13a,13bが接続され、またアドレス変換器14が接続される。また、ルータ11は、一斉通信を行う単数あるいは複数の通信エリアを組み合わせたエリアパターン(一斉通信エリア)に対応させた宛先アドレス、即ちルーティング情報を蓄積させておく記憶手段12と、端末13a,13b及びアドレス変換器14等との間で送受信するデータ等の制御や記憶手段12の動作制御を行う図示を省略した制御手段とを備えている。なお、図1に例示した中央局10は、2台の端末13a,13bを備えているが、当該中央局10内の端末台数はこれに限定されない。
【0017】
端末13a,13bは、設定・入力操作を行うキーボードなどの入力手段と設定内容等を表示する表示手段などを備えている。アドレス変換器14は、ルータ11から受信したIPデータ(インターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータ)のアドレスを変換する情報を記憶させた記憶手段16と、ルータ11及びLANスイッチ15との間で送受信するIPデータ等の制御や、ルータ11から受信したIPデータ、即ちユニキャストデータを記憶手段16に記憶されている変換情報に基づいてブロードキャストデータに変換する図示を省略した制御手段とを備えている。LANスイッチ15は、LANにおいて通信経路を確立するもので、アドレス変換器14と所定の基地局とを接続する。
【0018】
基地局30a,30b,30c,30d…30nは、通信エリアが途絶えないように移動体の走行路線に沿って所定の間隔をおいて配置され、電波の送受信により移動体との通信及び移動体への情報配信を行うものである。基地局30aは、LANスイッチ34aと基地局制御装置(基地局制御手段)35aと基地局設置無線機(無線通信手段)33aとを備えている。その他の基地局30b〜30nも基地局30aと同様に、LANスイッチ34b,34c,34d…34n、基地局制御装置35b,35c,35d…35n、及び基地局設置無線機33b,33c,33d…33nをそれぞれ備えている。
【0019】
LANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nは、中央局10のLANスイッチ15との間に介在するLANに通信経路を確立してIPデータ等の送受信を行う。基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nは、それぞれLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nに接続され、中央局10から送られてきたIPデータ等をLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nを介して入力し、当該IPデータを分析してIPデータに付加された宛先アドレスが自局を含むものか否かを判断する図示を省略した制御手段と、各基地局が担当する通信エリアに対応させたアドレス情報を記憶する記憶手段36a,36b,36c,36d…36nとをそれぞれ備えている。基地局設置無線機33a,33b,33c,33d…33nは、基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nからそれぞれ受信したIPデータ等を無線信号に変換して各通信エリアに送信する。
【0020】
移動体40aは、ルータ41a、端末43a1、端末43a2、移動体制御装置(制御手段)45a、及び移動体設置無線機(無線通信手段)44aを備える。ルータ41aは、端末43a1及び端末43a2を示すアドレス等のルーティング情報を記憶する記憶手段42aなどを備え、IPデータ等の送信先を制御する。端末43a1,43a2は、操作を行うキーボード等の操作手段とデータ処理の内容等を表示する表示手段などを備える。移動体設置無線機44aは、電波を用いて移動体40aの外部と無線通信を行う。移動体制御装置45aは、CPU等の制御手段から成り、移動体設置無線機44aからIPデータ等を取得し、このIPデータ等に付された宛先アドレスが示す進行方向と当該移動体40aの進行方向とを比較し、このIPデータが自身に宛てたものであるか否かを判断して、宛先アドレスを変換すると共に、自身に宛てられたIPデータをルータ41aに送信する。
【0021】
移動体40bは、ルータ41b、端末43b1、端末43b2、移動体制御装置45b、及び移動体設置無線機44bを備える。ルータ41bは、端末43b1及び端末43b2を示すアドレス等のルーティング情報を記憶する記憶手段42bなどを備え、前述のルータ41aと同様に構成されたものである。端末43b1,43b2は、端末42a1,43a2と同様に構成されたもので、移動体設置無線機44bは移動体設置無線機44aと同様に構成されたものである。移動体制御装置45bは、CPU等の制御手段から成り、移動体制御装置45aと同様に構成されたもので、移動体設置無線機44bからIPデータ等を取得し、このIPデータ等に付された宛先アドレスが示す進行方向と当該移動体40bの進行方向とを比較し、このIPデータが自身に宛てたものであるか否かを判断して、宛先アドレスを変換すると共に自身に宛てられたIPデータをルータ41bに送信する。
【0022】
なお、図1に示した移動体40a,40bは、それぞれの内部に端末43a1,43a2または端末43b1,43b2のように各2台の端末を備えた構成を例示したが、各端末の設置台数はこれに限定されない。また、当該移動体通信システムを構成する移動体40a,40bの数も2台に限定されるものではなく、多数の移動体が存在してもよいし、いずれかの移動体に代えて移動体と同様に構成され、各基地局とIPデータの送受信が可能な定位置に設置された通信機器であってもよい。
【0023】
一斉通信エリア50aは、基地局30a,30b,30cが担当する通信エリアを組み合わせたエリアパターンである。一斉通信エリア50bは、基地局30c,30dが担当する通信エリアを組み合わせたエリアパターンである。なお、図1には、一斉通信エリア50a,50bの2つのエリアパターンを例示したが、一斉通信エリアの数は2つに限定されず、図示されない他の基地局が担当する通信エリアを組み合わせた一斉通信エリアを設定しても同様な作用効果が得られる。
【0024】
次に、動作について説明する。
ここでは、中央局10の端末13aから、一斉通信エリア50a内において基地局30aから基地局30nに向かって移動している移動体に一斉通信を行う場合を例示して説明する。
【0025】
予め、中央局10に設置されたルータ11の記憶手段12に、各エリアパターンに対応させたルーティング情報を登録しておく。また、アドレス変換器14の記憶手段16に、ユニキャストデータをブロードキャストデータへ変換する変換情報を登録しておく。また、基地局30a,30b,30c,30d…30nに設置された基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nの各記憶手段36a,36b,36c,36d…36nに、基地局30a,30b,30c,30d…30nが所属している様々なエリアパターンに対応させた全アドレス情報を登録しておく。
【0026】
予め、移動体40aに設置された移動体制御装置45aの記憶手段46aに、前述のエリアパターンに対応させたアドレス情報と移動体40aに設置された各端末43a1,43a2を示すアドレスとを対応させたアドレス対応情報を登録しておく。また、移動体40bに設置された移動体制御装置45bの記憶手段46bに、前述のエリアパターンに対応させたアドレス情報と移動体40bに設置された各端末43b1,43b2を示すアドレスとを対応させたアドレス情報を登録しておく。
【0027】
図2〜図4は、実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。移動体通信システムを構成する各装置の動作処理を、図2〜図4のフローチャートを用いて説明する。図2のフローチャートは、中央局10の処理動作を示すものである。中央局10に設置された端末13aは、当該端末13aの操作手段により一斉通信を行うデータと、例えば一斉通信エリア50a及び一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を入力・設定させる。さらに、入力設定された一斉通信を行うデータに、一斉通信エリア50a及び一斉通信を受信させる移動体40aの進行方向を示す宛先情報を付してユニキャストデータを生成し、中央局10に設置されたルータ11へ送信する(ステップST101)。
【0028】
ルータ11の制御手段は、端末13aから受信したユニキャストデータの宛先情報とルータ11の記憶手段12に蓄積されているルーティング情報とを比較して、宛先情報が示すエリアパターンに対応する宛先アドレス、例えば一斉通信エリア50aに対応する宛先アドレスを生成し、この宛先アドレスを付加したユニキャストデータを中央局10に設置されたアドレス変換器14へ送信する(ステップST102)。
【0029】
中央局10に設置されたアドレス変換器14は、ルータ11から受信したユニキャストデータの宛先アドレスとアドレス変換器14の記憶手段16に蓄積しているエリアパターンに対応する変換情報とを比較し、当該ユニキャストデータが所定のエリアパターン、即ち一斉通信エリア50aにおいて一斉通信を行うものであることを示している場合には、このユニキャストデータをブロードキャストデータに変換する。具体的にはイーサネット(登録商標)アドレスをユニキャストアドレスからブロードキャストアドレスに変換し(ステップST103)、中央局10に設置されたLANスイッチ15へブロードキャストデータを送信する。LANスイッチ15は、受信したデータがブロードキャストデータであることを認識し、LANを使用して全基地局30a,30b,30c,30d…30nにブロードキャストデータを送信する(ステップST104)。
【0030】
図3のフローチャートは、基地局30a,30b,30c,30d…30nの動作を示したものである。基地局30a,30b,30c,30d…30nにそれぞれ設置されたLANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nは、LANを介してブロードキャストデータを受信して各基地局30a,30b,30c,30d…30nに設置されている基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nへ受信データとしてそれぞれ送信する(ステップST201)。
【0031】
基地局30a,30b,30c,30d…30nにそれぞれ設置された基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nの各制御手段は、各基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nにおいて、LANスイッチ34a,34b,34c,34d…34nから送られた受信データの宛先アドレスと記憶手段36a,36b,36c,36d…36nに蓄積させているアドレス情報とを比較して、受信データが示す一斉通信エリアは自局を含むものであるか否かを判断し(ステップST202)、ここで例示した場合では、一斉通信エリア50a内に設置されている基地局制御装置35a,35b,35cが、それぞれ自局の所属する一斉通信エリアであると判断したとき、各受信データを基地局30a,30b,30cに設置されている基地局設置無線機33a,33b,33cへ送信する(ステップST203)。一方、一斉通信エリア50a以外に設置されている基地局制御装置35d…35nの制御手段は、受信データが示す一斉通信エリア50aには自局が含まれないと判断し、受信データを破棄する(ステップST204)。
【0032】
基地局30a,30b,30cに設置された基地局設置無線機33a,33b,33cは、受信データを、例えば電波を用いた無線信号に変換して担当する所定の通信エリアに送信する(ステップST205)。
【0033】
図4のフローチャートは、移動体40a,40bに備えられた各装置の動作処理を示したものである。例えば基地局30aの通信エリア内を移動しており、基地局30n方向に向かって進行している移動体40aに設置された移動体無線機44aは、基地局30aに設置された基地局設置無線機33aから送信された無線信号を受信し、所定の受信データに変換して(ステップST301)、移動体40aに設置された移動体制御装置45aに当該受信データを送信する。
【0034】
移動体40aに設置された移動体制御装置45aの制御手段は、受信データの宛先アドレスが示す進行方向と移動体40aの進行方向とを比較し、自局に宛てられたデータか否かを判断する(ステップST302)。自局宛のデータと判断した場合には、宛先アドレスと移動体制御装置45aの記憶手段46aに蓄積されているアドレス情報とを比較して受信データの宛先アドレスを移動体40aに設置された端末43a1を示すアドレスに変換し、移動体40aに設置のルータ41aにアドレス変換を行った受信データを送信する(ステップST303)。また、ステップST302において、受信データの宛先アドレスが示す進行方向と移動体40aの進行方向が異なると判断した場合には、受信データを破棄する(ステップST304)。
【0035】
移動体40aに設置されたルータ41aは、受信データに付された端末43a1を示すアドレスと,ルータ41aの記憶手段42aに蓄積されているルーティング情報とを比較して確認を行い、当該受信データを端末43a1に送信する(ステップST305)。このようにして移動体40aに設置された端末43a1は、移動体40aに設置されたルータ41aから送信された受信データを受信する(ステップST306)。
【0036】
以上のように、実施の形態1によれば、中央局10は自ら備えるルータ11を用いて一斉通信エリア及び受信先の移動体40aの進行方向を示す宛先アドレスを生成して一斉通信を行うデータに宛先アドレスを付したブロードキャストデータを各基地局30a,30b,30c,30d…30nに送信し、基地局30a,30b,30c,30d…30nの基地局制御装置35a,35b,35c,35d…35nが受信した一斉通信を行うデータの宛先アドレスに基づいて受信した一斉通信を行うデータを通信エリアへ送信するか否かを判断し、一斉通信を行うデータが送信された通信エリアを進行している移動体40aに受信させるようにしたので、各基地局30a,30b,30c,30d…30nに予め設定しておくデータ等が簡略化でき、一斉通信を行うときの設定を容易にすることができるという効果がある。
【0037】
また、ルータ11などに予め設定するデータを簡素にすることができることからルータ11などに簡単な構成のものを使用することができるようになり、通信システムを構成する各装置のコストを低減させることができるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、中央局がインターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信のデータを受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加するルータと、ルータから取得した一斉通信のデータをブロードキャストデータに変換して通信経路へ送信するデータ変換手段とを備え、中央局から送信されたブロードキャストデータを通信経路に接続されている全ての基地局に受信させ、宛先アドレスの一斉通信エリアを担当する基地局に当該通信エリアを移動している移動体へ一斉通信のデータを送信させ、移動体に宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき一斉通信のデータの処理を行わせるようにしたので、全ての基地局に設定しておくデータが簡略化され、一斉通信を行う設定が容易になると共に安価に構成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による移動体通信システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1による移動体通信システム及び一斉通信方法の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 中央局、11 ルータ、12 記憶手段、13a,13b 端末、14アドレス変換器、15 LANスイッチ、16 記憶手段、30a,30b,30c,30d…30n 基地局、33a,33b,33c,33d…33n 基地局設置無線機、34a,34b,34c,34d…34n LANスイッチ、35a,35b,35c,35d…35n 基地局制御装置、36a,36b,36c,36d…36n 記憶手段、40a,40b 移動体、41a,41b ルータ、42a,42b 記憶手段、43a1,43a2,43b1,43b2 端末、44a,44b 移動体設置無線機、45a,45b 移動体制御装置、46a,46b 記憶手段、50a,50b 一斉通信エリア。
Claims (6)
- 移動体の通信を制御する中央局と、前記中央局と通信経路で接続され前記移動体と無線通信を行う基地局と、前記基地局の通信エリアを移動しながら通信を行う移動体から成る移動体通信システムにおいて、
前記中央局は、インターネットプロトコルに基づいて一斉通信を行うデータの宛先アドレスに前記一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと前記一斉通信のデータを受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加するルータと、前記ルータから取得した前記一斉通信のデータをブロードキャストデータに変換して前記通信経路へ送信するデータ変換手段とを備え、
前記中央局から送信されたブロードキャストデータを前記通信経路に接続されている全ての前記基地局に受信させ、所定の通信エリアを担当する前記基地局に前記所定の通信エリアを移動している移動体へ前記一斉通信のデータを送信させ、前記移動体に前記宛先アドレスの進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき前記一斉通信のデータの処理を行わせることを特徴とする移動体通信システム。 - 中央局に備えられたルータは、単数あるいは複数の通信エリアを組み合わせた一斉通信エリアに対応させたアドレスを記憶する記憶手段と、外部からの設定に基づいて前記記憶手段に記憶している一斉通信エリアに対応させたアドレスをインターネットプロトコルに基づいた宛先アドレスに付加してデータ変換手段へ送る制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
- 移動体の通信を制御する中央局と、前記中央局と通信経路で接続され前記移動体と無線通信を行う無線通信手段を備えた基地局と、前記基地局の通信エリアを移動しながら通信を行う移動体から成る移動体通信システムにおいて、
前記基地局は、中央局からブロードキャストデータを受信して当該ブロードキャストデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアが示されているとき、自ら担当する通信エリアが前記一斉通信エリアに含まれるか否かを判断し、前記自ら担当する通信エリアが含まれていると判断したとき、前記無線通信手段を用いて前記ブロードキャストデータを無線通信データに変換して前記通信エリアへ送信させる制御手段を備え、
前記通信エリアを移動している前記移動体へ一斉通信のデータを送信することを特徴とする移動体通信システム。 - 基地局は、一斉通信エリアに対応させたアドレスを記憶する記憶手段を備え、
前記基地局の制御手段は、ブロードキャストデータの宛先アドレスと前記記憶手段に記憶されているアドレスとを比較して前記ブロードキャストデータの宛先アドレスが一斉通信エリアを示しているか否かを判断することを特徴とする請求項3記載の移動体通信システム。 - 移動体の通信を制御する中央局と、前記中央局と通信経路で接続され前記移動体と無線通信を行う基地局と、前記基地局の通信エリアを移動しながら前記基地局と無線通信を行う無線通信手段を備えた移動体から成る移動体通信システムにおいて、
前記移動体は、前記基地局から送信された一斉通信のデータを前記無線通信手段に受信させ、前記中央局のルータによって前記一斉通信のデータの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと当該移動体の進行方向とを比較して自身に宛てられた一斉通信のデータか否かを判断し、前記自身に宛てられた一斉通信のデータを処理する制御手段を備えたことを特徴とする移動体通信システム。 - 中央局から通信データを基地局へ送信し、前記基地局が担当する通信エリアを移動している移動体に前記通信データの一斉通信を行う一斉通信方法において、
前記中央局のルータが、インターネットプロトコルに基づく一斉通信のデータの宛先アドレスに一斉通信を行う通信エリアを示すアドレスと一斉通信を受信させる移動体の進行方向を示すデータとを付加する過程と、
前記中央局のデータ変換手段が、前記一斉通信のデータをブロードキャストデータへする過程と、
前記基地局の制御手段が、受信したブロードキャストデータの宛先アドレスが一斉通信を示すものか否かを判断し、一斉通信を示すとき前記宛先アドレスが自局の担当する通信エリアを含むか否かを判断する過程と、
前記基地局の無線通信手段が、前記宛先アドレスに自局の担当する通信エリアが示されているとき、前記ブロードキャストデータを無線通信データに変換して前記通信エリアへ送信する過程と、
前記移動体の無線通信手段が、受信した前記無線通信データを所定のデータに変換する過程と、
前記移動体の制御手段が、前記データの宛先アドレスに付加された進行方向を示すデータと自身の進行方向が一致するとき、当該データを自身に宛てたものとして処理する過程とを備えたことを特徴とする一斉通信方法。
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