JP2004349885A - 無線ネットワークシステム、無線端末および基地局 - Google Patents
無線ネットワークシステム、無線端末および基地局 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】無線ネットワークシステムの基地局と無線端末との間で全二重通信を可能とし、無線ネットワークシステムへの不正アクセスを防止するとともに、通信妨害を抑制する無線ネットワークシステムを提供すること。
【解決手段】無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局1から無線端末3a,3bにデータを送信するチャネルと、無線端末3a,3bから基地局1にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末3aの第1の受信部33が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末3bが基地局1に送信しているデータを受信することで他の無線端末3bが基地局1にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部24が、基地局からのデータを受信する。
【選択図】 図1
【解決手段】無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局1から無線端末3a,3bにデータを送信するチャネルと、無線端末3a,3bから基地局1にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末3aの第1の受信部33が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末3bが基地局1に送信しているデータを受信することで他の無線端末3bが基地局1にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部24が、基地局からのデータを受信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信を用いてLAN(Local Area Network)を構成する無線ネットワークシステムに関するものであり、特に、無線ネットワークシステム内の無線端末と基地局とが全二重通信を行い、無線ネットワークシステムに接続されている無線端末のデータの衝突を抑制する無線ネットワークシステム、無線端末および基地局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、家庭やビル内の構内LAN(Local Area Network)を無線で構築することがある。従来の無線LANシステムは、アクセス・ポイント(以下、基地局とする)と複数のクライアント(以下、無線端末とする)を備えており、無線端末は基地局と無線通信を行い、基地局を介して他の無線端末、または基地局と有線LANで接続されている通信端末または通信サーバと通信を行う。
【0003】
送信すべきデータが発生した場合、無線端末は、基地局が送信するビーコン信号を受信して、受信したビーコン信号から利用可能な周波数帯域(チャネル)を検出する。そして、ビーコン信号に含まれる基地局の無線LANのネットワーク名を示すESS−ID(Extended Service Set IDentity)と自ESS−IDとが一致した場合、無線端末は、検出した利用可能なチャネルを用いて無線LANに接続する。接続の際に、予め設定されているWEP(Wired Equivalent Privacy)キーを用いて基地局が無線端末を認証する。基地局に認証された場合のみ、無線端末は、送信すべきデータを暗号化した後、無線LAN用のヘッダを付加してビーコン信号から検出した利用可能なチャネルを用いて送信するようにしている。
【0004】
また、無線LANでは1台の基地局を複数の無線端末が共有することが一般的であるが、基地局は通信時に1種類の周波数しか使用しない。そのため、発信すべきデータのある無線端末は、他の無線端末が電波を発信していないことを確認した後ランダム時間待機してデータ・フレームを送信するCMSA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用している。さらに、基地局はデータ・フレームを受信したことを示す確認応答(ACK:Acknowledgement)を送信するようにして信頼性を高めるようにしている(たとえば、非特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
日経ネットワーク 2002年1月号 無線LANのすべて
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、無線端末はデータの送信時と受信時とで同一の無線チャネルを使用するため、基地局を介して有線LANに接続されている通信端末または通信サーバと通信を行う際に、全二重通信を行うことができないという問題があった。
【0007】
また、基地局が定期的にESS−IDを含むビーコン信号を発信しているため、意図しない無線端末がこのビーコン信号を検知して無線LANに接続することができるという問題があった。特に、オプションであるWEPキーを設定していない場合などは、簡単に無線LANに無線端末を接続することが可能であるという問題があった。
【0008】
さらに、悪意のユーザが無線により大量のデータを送信して無線レベルでのデータの衝突を発生させることで無線LANの通信を妨害することが容易であるという問題もあった。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、無線ネットワークシステムの基地局と無線端末との間で全二重通信を可能とし、無線ネットワークシステムへの不正アクセスを防止するとともに、通信妨害を抑制する無線ネットワークシステム、無線端末および基地局を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる無線ネットワークシステムは、上位ネットワークと接続される基地局と、複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを前記基地局に送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いて前記基地局が送信したデータを受信する複数の無線端末とを備える無線ネットワークシステムにおいて、前記複数の無線端末は、前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、前記上りチャネルを用いて前記基地局にデータを送信する送信部と、送信すべきデータが発生した場合に、前記第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信して該上りチャネルが使用されていないことを確認した後に前記無線端末の送信部を用いて前記基地局に前記送信すべきデータを送信するとともに、前記基地局から送信された下りチャネルのデータを第2の受信部を用いて受信するように制御する制御部とを備え、前記基地局は、前記上りチャネルのデータを受信する受信部と、前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、前記受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記基地局の送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる無線ネットワークシステム、無線端末および基地局の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1および図2を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムは、基地局1と複数の無線端末3a,3b(この場合は2台)とが、無線LANエリア5において無線通信により接続されている。無線端末3a,3bは、基地局1を介して、他の無線端末または上位ネットワーク7、たとえば、IP(Internet Protocol)などの共通のトランスポートネットワークなどに接続する。
【0014】
基地局1と無線端末3a,3bは、予め定められた上りチャネルおよび下りチャネルを用いて通信を行う。
【0015】
基地局1は、制御部11と、ネットワークI/F部12と、送信部13と、受信部14とを備えている。制御部11は、基地局1の各構成要素を統括的に制御する。ネットワークI/F部12は、上位ネットワーク7とのインタフェース機能を有しており、上位ネットワーク7とのデータの送受信を行う。送信部13は、設定されたチャネルを用いてデータを無線LANエリア5に送信する。受信部14は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。
【0016】
無線端末3a,3bは、同一機能を備えている。図1においては、無線端末3a,3bが無線LANエリア5を介して基地局1と通信する送受信の機能に関する構成要素を示している。無線端末3aは、制御部31と、送信部32と、第1の受信部33と、第2の受信部34とを備えている。
【0017】
制御部31は、無線端末3aの各構成要素を統括的に制御する。送信部32は、設定されたチャネルを用いてデータを無線LANエリア5に送信する。第1の受信部33および第2の受信部34は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。
【0018】
つぎに、この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、受信部14は上りチャネルに予め設定されており、無線端末3a,3bの送信部32および第1の受信部33は上りチャネルに、第2の受信部34は下りチャネルに予め設定されているものとする。
【0019】
まず、基地局1の動作を説明する。上りチャネルのデータを受信した場合、すなわち、無線端末3aまたは無線端末3bから送信されたデータを受信した場合、基地局1の受信部14は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、受信部14において受信したデータを送信するための送信指示をネットワークI/F部12と送信部13とに通知する。送信指示を受けると、ネットワークI/F部12は、受信部14において受信したデータを上位ネットワーク7に送信する。また、送信部13は、下りチャネルを用いて受信部14において受信したデータを送信する。すなわち、基地局1は、無線LANエリア5内の上りチャネルのデータを、上位ネットワーク7に送信するとともに下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0020】
上位ネットワーク7からデータを受信した場合、基地局1のネットワークI/F部12は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、ネットワークI/F部12において受信したデータを送信するための送信指示を送信部13に通知する。送信指示の通知を受けると、送信部13は、ネットワークI/F部12において受信したデータを下りチャネルを用いて無線LANエリアに送信する。
【0021】
つぎに、図2のフローチャートを参照して、無線端末3aの動作を説明する。無線端末3aの制御部31は、送信すべきデータが発生した場合(ステップS100)、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、上りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS110)。
【0022】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS120)。基地局1が、無線LANエリア5内の無線端末と通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の上りチャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していないので、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS130)。
【0023】
一方、無線端末3bと基地局1とが通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いてデータを送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いて基地局1に送信しているデータを受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0024】
第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、受信したデータに対応した送信すべきデータを上位レイヤ処理部から受信すると、制御部31は、送信すべきデータを送信する指示を送信部32に通知する。送信部32は、制御部31の通知に基づいて、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。送信部32が送信したデータは、基地局1の受信部14により受信され、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク7または無線端末3bと通信をする。
【0025】
なお、無線端末3aを例にあげて、無線端末の動作を説明したが、無線端末3bも送信すべきデータが発生した場合には、同様の動作を行う。
【0026】
このようにこの実施の形態1では、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【0027】
また、無線端末の制御部は、送信すべきデータが発生した場合に、第1の受信部を用いて上りチャネルのデータを受信して他の無線端末が基地局にデータを送信していないことを確認した後にデータを基地局に送信するようにしているため、他の無線端末が送信したデータとの衝突を抑制し、効率よく通信を行うことができる。
【0028】
実施の形態2.
図3を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムは、図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムと同様となるのでここではその説明を省略する。
【0029】
つぎに、この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、受信部14は上りチャネルに予め設定されているものとする。
【0030】
まず、基地局1の動作を説明する。上りチャネルのデータを受信した場合、基地局1の受信部14は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、受信部14において受信したデータを送信するための送信指示をネットワークI/F部12と送信部13とに通知する。送信指示を受けると、ネットワークI/F部12は、受信部14において受信したデータを上位ネットワーク7に送信する。また、送信部13は、下りチャネルを用いて受信部14において受信したデータを送信する。このとき、制御部11は、送信部13が送信するデータ内に基地局1の受信部14の受信チャネルである上りチャネル情報を定期的に挿入する。上りチャネル情報は、たとえば、上りチャネルの周波数、無線ネットワークシステムにおいて定められた上りチャネルのチャネル番号、物理的チャネルなど、上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である。
【0031】
上位ネットワーク7からデータを受信した場合、基地局1のネットワークI/F部12は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、ネットワークI/F部12において受信したデータを送信するための送信指示を送信部13に通知する。送信指示の通知を受けると、送信部13は、ネットワークI/F部12において受信したデータを下りチャネルを用いて無線LANエリアに送信する。このとき、制御部11は、送信部13が送信するデータ内に基地局1の受信部14の受信チャネルである上りチャネル情報を定期的に挿入する。
【0032】
送信すべきデータが無い場合でも、制御部11は、定期的に上りチャネル情報の送信を指示する送信指示を送信部13に通知する。送信部13は、下りチャネルを用いて上りチャネル情報を無線LANエリア5に送信する。
【0033】
このようにこの実施の形態2の基地局1は、下りチャネルを用いてデータを送信する際に、定期的に上りチャネル情報を挿入して無線LANエリア5に送信する。
【0034】
つぎに、図3のフローチャートを参照して、無線端末3aの動作を説明する。無線端末3aの制御部31は、たとえば、無線端末3aに電源が投入されるなど無線端末3aが、無線LANエリア5への参加しようとする場合(ステップS200)、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、基地局1からの送信チャネルである下りチャネルを検出し、下りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS210)。制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから、上りチャネル情報を検出する(ステップS220)。そして、検出した上りチャネル情報に基づいて、送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定する(ステップS230)。
【0035】
送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定すると、制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された上りチャネルの受信を開始する(ステップS240)。
【0036】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS250)。基地局1が、無線LANエリア5内の無線端末と通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の上りチャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していないので、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS260)。
【0037】
一方、無線端末3bと基地局1とが通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いてデータを送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いて基地局1に送信しているデータを受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0038】
送信部32が送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信すると、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、下りチャネルの受信を開始する(ステップS270)。第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、上位レイヤ処理部から通知される送信すべきデータがなくなるまで、第1の受信部33を用いて無線LANエリア5内の上りチャネルにデータが存在しないことを確認した後、送信部32を用いて送信すべきデータを無線LANエリア5に送信し、第2の受信部34を用いて下りチャネルのデータを受信する動作を繰り返して(ステップS240〜S280)、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク7または無線端末3bと通信を行う。また、送信すべきデータが無い場合には、第2の受信部34を用いて受信動作を行う(ステップS270,S280)。
【0039】
なお、無線端末3aを例にあげて、無線端末の動作を説明したが、無線端末3bも送信すべきデータが発生した場合には、同様の動作を行う。
【0040】
このようにこの実施の形態2では、基地局は、送信する下りチャネルのデータ内に、無線端末から基地局にデータを送信するために用いる上りチャネルのデータの送受信に必要な情報である上りチャネル情報を挿入して、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用するようにし、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【0041】
実施の形態3.
図4及び図5を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。図4は、この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムは、図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムの基地局1の代わりに、基地局1aを備え、認証サーバ9が基地局1aに接続されている。図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムと同一機能を備える構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0042】
認証サーバ9は、無線ネットワークシステムに接続されている無線端末3a,3bを認証するための、たとえば、パスワードやIPアドレスなどの認証情報を無線端末ごとに記憶する。
【0043】
基地局1aは、基地局1の受信部14の代わりに、第1の受信部15および第2の受信部16を備えるとともに、サーバI/F部17が追加されている。第1の受信部15および第2の受信部16は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。サーバI/F部17は、認証サーバ9とのインタフェース機能を有しており、認証サーバ9とのデータの送受信を行う。
【0044】
つぎに、図5のフローチャートを参照して、この実施の形態3の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、第1の受信部15は上りチャネルに、第2の受信部16は認証用チャネルに設定されているものとする。
【0045】
基地局1の制御部11は、基地局1の第2の受信部16の受信チャネルである認証用チャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である認証用チャネル情報を送信部13が送信するデータ内に定期的に挿入する。送信部13は、定期的に挿入された認証用チャネル情報を含んだデータを下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS300)。認証用チャネル情報は、たとえば、認証用チャネルの周波数、無線ネットワークシステムにおいて定められた認証用チャネルのチャネル番号、物理的チャネルなど、認証用チャネルを用いて送信されるデータを受信するために必要な情報である。
【0046】
一方、基地局1の第2の受信部16は、認証用チャネル内の認証情報の受信待ち状態となる(ステップS310)。
【0047】
無線端末3aに電源が投入されるなど無線端末3aが、無線LANエリア5への参加しようとする場合(ステップS320)、無線端末3aの制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、無線LANエリア5に設定されている複数のチャネルを順に受信し、制御部31は、第2の受信部34が受信したデータから、基地局1の送信部13がデータの送信に用いている下りチャネルを検出する。制御部31は、検出した下りチャネルを受信チャネルとして第2の受信部34に設定する。
【0048】
第2の受信部34は、設定された下りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS330)。制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから基地局1が定期的に挿入している認証用チャネル情報を検出する(ステップS340)。そして、検出した認証用チャネル情報に基づいて、認証用チャネルを送信部32の送信チャネルと第1の受信部33の受信チャネルとに設定する(ステップS350)。
【0049】
無線端末3aの制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された認証用チャネルの受信を開始し、制御部31は、第1の受信部33が認証用チャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS360)。基地局1と無線端末とが認証用チャネルを用いて通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の認証用チャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が認証用チャネルのデータを受信していないので、基地局1と認証用チャネルを用いた通信が可能であると判断し、認証情報を送信部32に送信する。送信部32は、認証用チャネルを用いて認証情報を無線LANエリア5に送信する(ステップS370)。
【0050】
一方、無線端末3bと基地局1とが認証用チャネルを用いて通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が認証用チャネルを用いて無線端末3bの認証情報を送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が認証上チャネルを用いて基地局1に送信している認証情報を受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が認証上チャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、認証用チャネルを用いた通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との認証用チャネルを用いた通信が終了した後に、制御部31は、自端末の認証情報を送信部32に送信する。送信部32は、認証用チャネルを用いて認証情報を無線LANエリア5に送信する。
【0051】
送信部32を用いて認証情報を送信した後、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部14に通知し、基地局1からの認証である上りチャネル情報の受信待ち状態となる(ステップS380)。
【0052】
基地局1の第2の受信部16は、無線端末3aの送信部32が送信した認証用チャネル内の認証情報を受信すると、制御部11に受信した認証情報を通知する。制御部11は、第2の受信部34が受信した認証情報をサーバI/F部17を介して認証サーバ9に通知する(ステップS390)。
【0053】
認証サーバ9は、受信した認証情報と予め記憶している各無線端末の認証情報とを比較する。受信した認証情報が予め記憶している各無線端末の認証情報の1つと一致した場合、認証サーバ9は、無線ネットワークシステムへのアクセスを認証すること基地局1に通知する。受信した認証情報が予め記憶している各無線端末の認証情報と不一致の場合、認証サーバ9は、無線ネットワークシステムへの認証しないことを基地局1に通知する。
【0054】
サーバI/F部17を介して通知された認証の結果が無線ネットワークシステムへのアクセスを認証する通知の場合(ステップS400)、基地局1の制御部11は、上りチャネル情報を送信する指示を送信部13に通知する。送信部13は、上りチャネル情報を下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS410)。認証の結果が無線ネットワークシステムへのアクセスを認証しない通知の場合(ステップS400)、制御部11は、上りチャネル情報の送信を行わずに処理を終了する。
【0055】
受信待ち状態の無線端末3aの第2の受信部34が基地局1の送信部13が送信した下りチャネルのデータを受信すると、制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから、上りチャネル情報を検出する。そして、検出した上りチャネル情報に基づいて、上りチャネルを送信部32の送信チャネルと第1の受信部33の受信チャネルとに設定する(ステップS420)。
【0056】
送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定すると、制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された上りチャネルの受信を開始する(ステップS430)。
【0057】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS440)。第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していない場合、制御部31は、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS450)。
【0058】
第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信している場合、無線端末3aの制御部31は、無線端末3bと基地局1とが通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0059】
送信部32が送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信すると、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、下りチャネルの受信を開始する(ステップS460)。第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、上位レイヤ処理部から通知される送信すべきデータがなくなるまで、第1の受信部33を用いて無線LANエリア5内の上りチャネルにデータが存在しないことを確認した後、送信部32を用いて送信すべきデータを無線LANエリア5に送信し、第2の受信部34を用いて下りチャネルのデータを受信する動作を繰り返して(ステップS430〜S470)、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク77または無線端末3bと通信を行う。また、送信すべきデータが無い場合には、第2の受信部34を用いて受信動作を行う(ステップS460,S470)。
【0060】
このようにこの実施の形態3では、基地局は、送信する下りチャネルのデータ内に、無線端末の無線ネットワークシステムへのアクセスを認証するための認証用チャネルを用いたデータの送受信に必要な情報である認証用チャネル情報を挿入し、無線端末は、認証用チャネル情報を検出して、検出した認証用チャネル情報に基づいて認証用チャネルの設定を行い、認証用チャネルを用いて自無線端末を識別するための認証情報を送信し、基地局は、受信した認証情報が認証サーバにより認証された場合のみ、下りチャネルのデータ内に無線端末が基地局にデータを送信する上りチャネルを用いたデータの送受信に必要な情報である上りチャネル情報を挿入するようにしているため、無線ネットワークシステムへの不正なアクセスを防止することができる。
【0061】
なお、この実施の形態3では、認証サーバ9は基地局1のサーバI/F部17を介して基地局1と接続されているものとして説明したが、上位ネットワーク7に接続しておき、基地局1のネットワークI/F部12を介して認証を行うようにしてもよい。
【0062】
また、基地局が備える送信部、受信部およびネットワークI/F部と、無線端末が備える送信部および受信部の数は、実施の形態1〜3の構成に限定されるものではなく、それぞれ、複数個備えるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる無線ネットワークシステムによれば、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムの無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの基地局および無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 基地局、3a,3b 無線端末、5 無線LANエリア、7 上位ネットワーク、9 認証サーバ、11,31 制御部、12 ネットワークI/F部、13,32 送信部、14 受信部、15,33 第1の受信部、16,34 第2の受信部、17 サーバI/F部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信を用いてLAN(Local Area Network)を構成する無線ネットワークシステムに関するものであり、特に、無線ネットワークシステム内の無線端末と基地局とが全二重通信を行い、無線ネットワークシステムに接続されている無線端末のデータの衝突を抑制する無線ネットワークシステム、無線端末および基地局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、家庭やビル内の構内LAN(Local Area Network)を無線で構築することがある。従来の無線LANシステムは、アクセス・ポイント(以下、基地局とする)と複数のクライアント(以下、無線端末とする)を備えており、無線端末は基地局と無線通信を行い、基地局を介して他の無線端末、または基地局と有線LANで接続されている通信端末または通信サーバと通信を行う。
【0003】
送信すべきデータが発生した場合、無線端末は、基地局が送信するビーコン信号を受信して、受信したビーコン信号から利用可能な周波数帯域(チャネル)を検出する。そして、ビーコン信号に含まれる基地局の無線LANのネットワーク名を示すESS−ID(Extended Service Set IDentity)と自ESS−IDとが一致した場合、無線端末は、検出した利用可能なチャネルを用いて無線LANに接続する。接続の際に、予め設定されているWEP(Wired Equivalent Privacy)キーを用いて基地局が無線端末を認証する。基地局に認証された場合のみ、無線端末は、送信すべきデータを暗号化した後、無線LAN用のヘッダを付加してビーコン信号から検出した利用可能なチャネルを用いて送信するようにしている。
【0004】
また、無線LANでは1台の基地局を複数の無線端末が共有することが一般的であるが、基地局は通信時に1種類の周波数しか使用しない。そのため、発信すべきデータのある無線端末は、他の無線端末が電波を発信していないことを確認した後ランダム時間待機してデータ・フレームを送信するCMSA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用している。さらに、基地局はデータ・フレームを受信したことを示す確認応答(ACK:Acknowledgement)を送信するようにして信頼性を高めるようにしている(たとえば、非特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
日経ネットワーク 2002年1月号 無線LANのすべて
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、無線端末はデータの送信時と受信時とで同一の無線チャネルを使用するため、基地局を介して有線LANに接続されている通信端末または通信サーバと通信を行う際に、全二重通信を行うことができないという問題があった。
【0007】
また、基地局が定期的にESS−IDを含むビーコン信号を発信しているため、意図しない無線端末がこのビーコン信号を検知して無線LANに接続することができるという問題があった。特に、オプションであるWEPキーを設定していない場合などは、簡単に無線LANに無線端末を接続することが可能であるという問題があった。
【0008】
さらに、悪意のユーザが無線により大量のデータを送信して無線レベルでのデータの衝突を発生させることで無線LANの通信を妨害することが容易であるという問題もあった。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、無線ネットワークシステムの基地局と無線端末との間で全二重通信を可能とし、無線ネットワークシステムへの不正アクセスを防止するとともに、通信妨害を抑制する無線ネットワークシステム、無線端末および基地局を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる無線ネットワークシステムは、上位ネットワークと接続される基地局と、複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを前記基地局に送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いて前記基地局が送信したデータを受信する複数の無線端末とを備える無線ネットワークシステムにおいて、前記複数の無線端末は、前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、前記上りチャネルを用いて前記基地局にデータを送信する送信部と、送信すべきデータが発生した場合に、前記第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信して該上りチャネルが使用されていないことを確認した後に前記無線端末の送信部を用いて前記基地局に前記送信すべきデータを送信するとともに、前記基地局から送信された下りチャネルのデータを第2の受信部を用いて受信するように制御する制御部とを備え、前記基地局は、前記上りチャネルのデータを受信する受信部と、前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、前記受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記基地局の送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる無線ネットワークシステム、無線端末および基地局の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1および図2を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムは、基地局1と複数の無線端末3a,3b(この場合は2台)とが、無線LANエリア5において無線通信により接続されている。無線端末3a,3bは、基地局1を介して、他の無線端末または上位ネットワーク7、たとえば、IP(Internet Protocol)などの共通のトランスポートネットワークなどに接続する。
【0014】
基地局1と無線端末3a,3bは、予め定められた上りチャネルおよび下りチャネルを用いて通信を行う。
【0015】
基地局1は、制御部11と、ネットワークI/F部12と、送信部13と、受信部14とを備えている。制御部11は、基地局1の各構成要素を統括的に制御する。ネットワークI/F部12は、上位ネットワーク7とのインタフェース機能を有しており、上位ネットワーク7とのデータの送受信を行う。送信部13は、設定されたチャネルを用いてデータを無線LANエリア5に送信する。受信部14は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。
【0016】
無線端末3a,3bは、同一機能を備えている。図1においては、無線端末3a,3bが無線LANエリア5を介して基地局1と通信する送受信の機能に関する構成要素を示している。無線端末3aは、制御部31と、送信部32と、第1の受信部33と、第2の受信部34とを備えている。
【0017】
制御部31は、無線端末3aの各構成要素を統括的に制御する。送信部32は、設定されたチャネルを用いてデータを無線LANエリア5に送信する。第1の受信部33および第2の受信部34は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。
【0018】
つぎに、この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、受信部14は上りチャネルに予め設定されており、無線端末3a,3bの送信部32および第1の受信部33は上りチャネルに、第2の受信部34は下りチャネルに予め設定されているものとする。
【0019】
まず、基地局1の動作を説明する。上りチャネルのデータを受信した場合、すなわち、無線端末3aまたは無線端末3bから送信されたデータを受信した場合、基地局1の受信部14は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、受信部14において受信したデータを送信するための送信指示をネットワークI/F部12と送信部13とに通知する。送信指示を受けると、ネットワークI/F部12は、受信部14において受信したデータを上位ネットワーク7に送信する。また、送信部13は、下りチャネルを用いて受信部14において受信したデータを送信する。すなわち、基地局1は、無線LANエリア5内の上りチャネルのデータを、上位ネットワーク7に送信するとともに下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0020】
上位ネットワーク7からデータを受信した場合、基地局1のネットワークI/F部12は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、ネットワークI/F部12において受信したデータを送信するための送信指示を送信部13に通知する。送信指示の通知を受けると、送信部13は、ネットワークI/F部12において受信したデータを下りチャネルを用いて無線LANエリアに送信する。
【0021】
つぎに、図2のフローチャートを参照して、無線端末3aの動作を説明する。無線端末3aの制御部31は、送信すべきデータが発生した場合(ステップS100)、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、上りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS110)。
【0022】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS120)。基地局1が、無線LANエリア5内の無線端末と通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の上りチャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していないので、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS130)。
【0023】
一方、無線端末3bと基地局1とが通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いてデータを送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いて基地局1に送信しているデータを受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0024】
第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、受信したデータに対応した送信すべきデータを上位レイヤ処理部から受信すると、制御部31は、送信すべきデータを送信する指示を送信部32に通知する。送信部32は、制御部31の通知に基づいて、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。送信部32が送信したデータは、基地局1の受信部14により受信され、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク7または無線端末3bと通信をする。
【0025】
なお、無線端末3aを例にあげて、無線端末の動作を説明したが、無線端末3bも送信すべきデータが発生した場合には、同様の動作を行う。
【0026】
このようにこの実施の形態1では、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【0027】
また、無線端末の制御部は、送信すべきデータが発生した場合に、第1の受信部を用いて上りチャネルのデータを受信して他の無線端末が基地局にデータを送信していないことを確認した後にデータを基地局に送信するようにしているため、他の無線端末が送信したデータとの衝突を抑制し、効率よく通信を行うことができる。
【0028】
実施の形態2.
図3を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムは、図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムと同様となるのでここではその説明を省略する。
【0029】
つぎに、この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、受信部14は上りチャネルに予め設定されているものとする。
【0030】
まず、基地局1の動作を説明する。上りチャネルのデータを受信した場合、基地局1の受信部14は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、受信部14において受信したデータを送信するための送信指示をネットワークI/F部12と送信部13とに通知する。送信指示を受けると、ネットワークI/F部12は、受信部14において受信したデータを上位ネットワーク7に送信する。また、送信部13は、下りチャネルを用いて受信部14において受信したデータを送信する。このとき、制御部11は、送信部13が送信するデータ内に基地局1の受信部14の受信チャネルである上りチャネル情報を定期的に挿入する。上りチャネル情報は、たとえば、上りチャネルの周波数、無線ネットワークシステムにおいて定められた上りチャネルのチャネル番号、物理的チャネルなど、上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である。
【0031】
上位ネットワーク7からデータを受信した場合、基地局1のネットワークI/F部12は、データを受信したことを制御部11に通知する。制御部11は、ネットワークI/F部12において受信したデータを送信するための送信指示を送信部13に通知する。送信指示の通知を受けると、送信部13は、ネットワークI/F部12において受信したデータを下りチャネルを用いて無線LANエリアに送信する。このとき、制御部11は、送信部13が送信するデータ内に基地局1の受信部14の受信チャネルである上りチャネル情報を定期的に挿入する。
【0032】
送信すべきデータが無い場合でも、制御部11は、定期的に上りチャネル情報の送信を指示する送信指示を送信部13に通知する。送信部13は、下りチャネルを用いて上りチャネル情報を無線LANエリア5に送信する。
【0033】
このようにこの実施の形態2の基地局1は、下りチャネルを用いてデータを送信する際に、定期的に上りチャネル情報を挿入して無線LANエリア5に送信する。
【0034】
つぎに、図3のフローチャートを参照して、無線端末3aの動作を説明する。無線端末3aの制御部31は、たとえば、無線端末3aに電源が投入されるなど無線端末3aが、無線LANエリア5への参加しようとする場合(ステップS200)、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、基地局1からの送信チャネルである下りチャネルを検出し、下りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS210)。制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから、上りチャネル情報を検出する(ステップS220)。そして、検出した上りチャネル情報に基づいて、送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定する(ステップS230)。
【0035】
送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定すると、制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された上りチャネルの受信を開始する(ステップS240)。
【0036】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS250)。基地局1が、無線LANエリア5内の無線端末と通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の上りチャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していないので、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS260)。
【0037】
一方、無線端末3bと基地局1とが通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いてデータを送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が上りチャネルを用いて基地局1に送信しているデータを受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0038】
送信部32が送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信すると、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、下りチャネルの受信を開始する(ステップS270)。第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、上位レイヤ処理部から通知される送信すべきデータがなくなるまで、第1の受信部33を用いて無線LANエリア5内の上りチャネルにデータが存在しないことを確認した後、送信部32を用いて送信すべきデータを無線LANエリア5に送信し、第2の受信部34を用いて下りチャネルのデータを受信する動作を繰り返して(ステップS240〜S280)、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク7または無線端末3bと通信を行う。また、送信すべきデータが無い場合には、第2の受信部34を用いて受信動作を行う(ステップS270,S280)。
【0039】
なお、無線端末3aを例にあげて、無線端末の動作を説明したが、無線端末3bも送信すべきデータが発生した場合には、同様の動作を行う。
【0040】
このようにこの実施の形態2では、基地局は、送信する下りチャネルのデータ内に、無線端末から基地局にデータを送信するために用いる上りチャネルのデータの送受信に必要な情報である上りチャネル情報を挿入して、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用するようにし、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【0041】
実施の形態3.
図4及び図5を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。図4は、この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムは、図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムの基地局1の代わりに、基地局1aを備え、認証サーバ9が基地局1aに接続されている。図1に示した実施の形態1の無線ネットワークシステムと同一機能を備える構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0042】
認証サーバ9は、無線ネットワークシステムに接続されている無線端末3a,3bを認証するための、たとえば、パスワードやIPアドレスなどの認証情報を無線端末ごとに記憶する。
【0043】
基地局1aは、基地局1の受信部14の代わりに、第1の受信部15および第2の受信部16を備えるとともに、サーバI/F部17が追加されている。第1の受信部15および第2の受信部16は、無線LANエリア5内の設定されたチャネルのデータを受信する。サーバI/F部17は、認証サーバ9とのインタフェース機能を有しており、認証サーバ9とのデータの送受信を行う。
【0044】
つぎに、図5のフローチャートを参照して、この実施の形態3の無線ネットワークシステムの動作を説明する。ここで、基地局1の送信部13は下りチャネルに、第1の受信部15は上りチャネルに、第2の受信部16は認証用チャネルに設定されているものとする。
【0045】
基地局1の制御部11は、基地局1の第2の受信部16の受信チャネルである認証用チャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である認証用チャネル情報を送信部13が送信するデータ内に定期的に挿入する。送信部13は、定期的に挿入された認証用チャネル情報を含んだデータを下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS300)。認証用チャネル情報は、たとえば、認証用チャネルの周波数、無線ネットワークシステムにおいて定められた認証用チャネルのチャネル番号、物理的チャネルなど、認証用チャネルを用いて送信されるデータを受信するために必要な情報である。
【0046】
一方、基地局1の第2の受信部16は、認証用チャネル内の認証情報の受信待ち状態となる(ステップS310)。
【0047】
無線端末3aに電源が投入されるなど無線端末3aが、無線LANエリア5への参加しようとする場合(ステップS320)、無線端末3aの制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、無線LANエリア5に設定されている複数のチャネルを順に受信し、制御部31は、第2の受信部34が受信したデータから、基地局1の送信部13がデータの送信に用いている下りチャネルを検出する。制御部31は、検出した下りチャネルを受信チャネルとして第2の受信部34に設定する。
【0048】
第2の受信部34は、設定された下りチャネルのデータの受信を開始する(ステップS330)。制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから基地局1が定期的に挿入している認証用チャネル情報を検出する(ステップS340)。そして、検出した認証用チャネル情報に基づいて、認証用チャネルを送信部32の送信チャネルと第1の受信部33の受信チャネルとに設定する(ステップS350)。
【0049】
無線端末3aの制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された認証用チャネルの受信を開始し、制御部31は、第1の受信部33が認証用チャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS360)。基地局1と無線端末とが認証用チャネルを用いて通信を行っていない場合には、無線LANエリア5内の認証用チャネルにデータは存在しない。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が認証用チャネルのデータを受信していないので、基地局1と認証用チャネルを用いた通信が可能であると判断し、認証情報を送信部32に送信する。送信部32は、認証用チャネルを用いて認証情報を無線LANエリア5に送信する(ステップS370)。
【0050】
一方、無線端末3bと基地局1とが認証用チャネルを用いて通信を行っている場合には、無線端末3bの送信部32が認証用チャネルを用いて無線端末3bの認証情報を送信している。したがって、無線端末3aの第1の受信部33は、無線端末3bの送信部32が認証上チャネルを用いて基地局1に送信している認証情報を受信する。無線端末3aの制御部31は、第1の受信部33が認証上チャネルのデータを受信しているので、他の無線端末(この場合は、無線端末3b)が基地局1との通信を行っていると判断し、認証用チャネルを用いた通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との認証用チャネルを用いた通信が終了した後に、制御部31は、自端末の認証情報を送信部32に送信する。送信部32は、認証用チャネルを用いて認証情報を無線LANエリア5に送信する。
【0051】
送信部32を用いて認証情報を送信した後、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部14に通知し、基地局1からの認証である上りチャネル情報の受信待ち状態となる(ステップS380)。
【0052】
基地局1の第2の受信部16は、無線端末3aの送信部32が送信した認証用チャネル内の認証情報を受信すると、制御部11に受信した認証情報を通知する。制御部11は、第2の受信部34が受信した認証情報をサーバI/F部17を介して認証サーバ9に通知する(ステップS390)。
【0053】
認証サーバ9は、受信した認証情報と予め記憶している各無線端末の認証情報とを比較する。受信した認証情報が予め記憶している各無線端末の認証情報の1つと一致した場合、認証サーバ9は、無線ネットワークシステムへのアクセスを認証すること基地局1に通知する。受信した認証情報が予め記憶している各無線端末の認証情報と不一致の場合、認証サーバ9は、無線ネットワークシステムへの認証しないことを基地局1に通知する。
【0054】
サーバI/F部17を介して通知された認証の結果が無線ネットワークシステムへのアクセスを認証する通知の場合(ステップS400)、基地局1の制御部11は、上りチャネル情報を送信する指示を送信部13に通知する。送信部13は、上りチャネル情報を下りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS410)。認証の結果が無線ネットワークシステムへのアクセスを認証しない通知の場合(ステップS400)、制御部11は、上りチャネル情報の送信を行わずに処理を終了する。
【0055】
受信待ち状態の無線端末3aの第2の受信部34が基地局1の送信部13が送信した下りチャネルのデータを受信すると、制御部31は、第2の受信部34が受信した下りチャネルのデータから、上りチャネル情報を検出する。そして、検出した上りチャネル情報に基づいて、上りチャネルを送信部32の送信チャネルと第1の受信部33の受信チャネルとに設定する(ステップS420)。
【0056】
送信部32および第1の受信部33に上りチャネルを設定すると、制御部31は、受信の動作の指示を第1の受信部33に通知する。第1の受信部33は、設定された上りチャネルの受信を開始する(ステップS430)。
【0057】
制御部31は、第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信したか否かを判定する(ステップS440)。第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信していない場合、制御部31は、基地局1との通信が可能であると判断し、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する(ステップS450)。
【0058】
第1の受信部33が上りチャネルのデータを受信している場合、無線端末3aの制御部31は、無線端末3bと基地局1とが通信を行っていると判断し、通信が終了するまで待機する。そして、無線端末3bと基地局1との通信が終了した後に、制御部31は、送信すべきデータを送信部32に送信する。送信部32は、送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信する。
【0059】
送信部32が送信すべきデータを上りチャネルを用いて無線LANエリア5に送信すると、制御部31は、受信の動作の指示を第2の受信部34に通知する。第2の受信部34は、下りチャネルの受信を開始する(ステップS460)。第2の受信部34は、下りチャネルのデータを受信すると、制御部31にデータを受信したことを通知する。制御部31は、第2の受信部34が受信したデータを、たとえば、図示していない無線端末3aの上位レイヤ処理部に送信する。そして、上位レイヤ処理部から通知される送信すべきデータがなくなるまで、第1の受信部33を用いて無線LANエリア5内の上りチャネルにデータが存在しないことを確認した後、送信部32を用いて送信すべきデータを無線LANエリア5に送信し、第2の受信部34を用いて下りチャネルのデータを受信する動作を繰り返して(ステップS430〜S470)、無線端末3aは、基地局1を介して上位ネットワーク77または無線端末3bと通信を行う。また、送信すべきデータが無い場合には、第2の受信部34を用いて受信動作を行う(ステップS460,S470)。
【0060】
このようにこの実施の形態3では、基地局は、送信する下りチャネルのデータ内に、無線端末の無線ネットワークシステムへのアクセスを認証するための認証用チャネルを用いたデータの送受信に必要な情報である認証用チャネル情報を挿入し、無線端末は、認証用チャネル情報を検出して、検出した認証用チャネル情報に基づいて認証用チャネルの設定を行い、認証用チャネルを用いて自無線端末を識別するための認証情報を送信し、基地局は、受信した認証情報が認証サーバにより認証された場合のみ、下りチャネルのデータ内に無線端末が基地局にデータを送信する上りチャネルを用いたデータの送受信に必要な情報である上りチャネル情報を挿入するようにしているため、無線ネットワークシステムへの不正なアクセスを防止することができる。
【0061】
なお、この実施の形態3では、認証サーバ9は基地局1のサーバI/F部17を介して基地局1と接続されているものとして説明したが、上位ネットワーク7に接続しておき、基地局1のネットワークI/F部12を介して認証を行うようにしてもよい。
【0062】
また、基地局が備える送信部、受信部およびネットワークI/F部と、無線端末が備える送信部および受信部の数は、実施の形態1〜3の構成に限定されるものではなく、それぞれ、複数個備えるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる無線ネットワークシステムによれば、無線ネットワークシステムで使用可能な複数のチャネルのうち基地局から無線端末にデータを送信するチャネルと、無線端末から基地局にデータを送信するチャネルとで異なるチャネルを使用し、無線端末の第1の受信部が、無線ネットワークシステム内の他の無線端末が基地局に送信しているデータを受信することで他の無線端末が基地局にデータを送信していることを検出するとともに、第2の受信部が、基地局からのデータを受信するようにしているため、基地局と無線端末との間で全二重通信が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】この発明における実施の形態2の無線ネットワークシステムの無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明における実施の形態3の無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明における実施の形態1の無線ネットワークシステムの基地局および無線端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 基地局、3a,3b 無線端末、5 無線LANエリア、7 上位ネットワーク、9 認証サーバ、11,31 制御部、12 ネットワークI/F部、13,32 送信部、14 受信部、15,33 第1の受信部、16,34 第2の受信部、17 サーバI/F部。
Claims (9)
- 上位ネットワークと接続される基地局と、複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを前記基地局に送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いて前記基地局が送信したデータを受信する複数の無線端末とを備える無線ネットワークシステムにおいて、
前記複数の無線端末は、
前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記上りチャネルを用いて前記基地局にデータを送信する送信部と、
送信すべきデータが発生した場合に、前記第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信して該上りチャネルが使用されていないことを確認した後に前記無線端末の送信部を用いて前記基地局に前記送信すべきデータを送信するとともに、前記基地局から送信された下りチャネルのデータを第2の受信部を用いて受信するように制御する制御部と、
を備え、
前記基地局は、
前記上りチャネルのデータを受信する受信部と、
前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、
前記受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記基地局の送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 前記基地局の制御部は、
前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を前記基地局の送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入し、
前記複数の無線端末の制御部は、
前記第2の受信部を用いて前記基地局の送信部が送信した下りチャネルのデータ内の上りチャネル情報を検出し、該検出した上りチャネル情報に基づいて前記第1の受信部および前記無線端末の送信部に上りチャネルを設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の無線ネットワークシステム。 - 上位ネットワークに接続される基地局と、複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを前記基地局に送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いて前記基地局が送信したデータを受信する複数の無線端末とを備える無線ネットワークシステムにおいて、
前記複数の無線端末を識別するために必要な情報である認証情報を記憶し、前記基地局から通知された認証情報が、前記記憶している認証情報の中に含まれている場合には、前記無線ネットワークシステムへのアクセスを認証することを基地局に通知する認証サーバ、
をさらに備え、
前記基地局は、
前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記複数の無線チャネルのうち、前記上りチャネルおよび前記下りチャネルとは異なる認証用チャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、
前記基地局の第1の受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記基地局の送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記基地局の送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御するとともに、前記認証用チャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である認証用チャネル情報を前記基地局の送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入し、前記無線端末が認証用チャネルを用いて送信した認証情報を前記基地局の第2の受信部を用いて受信した場合、前記受信した認証情報を前記認証サーバに通知し、該認証サーバから前記無線ネットワークシステムへのアクセスを認証する通知を受けた場合、前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を前記基地局の送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入するように制御する制御部と、
を備え、
前記複数の無線端末は、
無線端末の制御部により設定されたチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記無線端末の制御部により設定されたチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記無線端末の第2の受信部を用いて前記下りチャネルのデータを受信して、前記基地局の送信部が送信した下りチャネルのデータ内の認証用チャネル情報を検出し、該検出した認証用チャネル情報に基づいて、前記無線端末の送信部および前記無線端末の第1の受信部に前記認証用チャネルを設定して、前記無線端末の第1の受信部を用いて前記認証用チャネルのデータを受信して該認証用チャネルが使用されていないことを確認した後、自無線端末を識別するための認証情報を前記認証用チャネルを用いて送信するとともに、前記無線端末の第2の受信部を用いて前記下りチャネルのデータを受信して、前記基地局の送信部が送信した下りチャネルのデータ内の前記上りチャネル情報を検出し、該検出した上りチャネル情報に基づいて、前記無線端末の第1の受信部および前記無線端末の送信部に上りチャネルを設定して、前記無線端末の第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信し、該上りチャネルが使用されていないことを確認した後に、前記無線端末の送信部および前記無線端末の第2の受信部を用いて前記基地局と無線通信を行うように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いたデータを受信して、上位ネットワークと接続される基地局と無線通信を行う無線端末であって、
前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記上りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
送信すべきデータが発生した場合に、前記第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信して、他の無線端末が該上りチャネルを使用していないことを確認した後に前記送信部を用いて前記基地局に前記送信すべきデータを送信するとともに、前記基地局から送信された下りチャネルのデータを第2の受信部を用いて受信するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線端末。 - 前記無線端末の制御部は、
前記第2の受信部を用いて前記基地局が送信した下りチャネルのデータ内の前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を検出し、該検出した上りチャネル情報に基づいて、前記第1の受信部および前記送信部に上りチャネルを設定すること、
を特徴とする請求項4に記載の無線端末。 - 複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルを用いてデータを送信し、該上りチャネルとは異なる下りチャネルを用いたデータを受信して、無線端末を識別するために必要な情報である認証情報に基づいて無線端末を認証するか否かを決定する認証サーバおよび上位ネットワークに接続されている基地局と通信を行う無線端末であって、
制御部により設定されたチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記下りチャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記制御部により設定されたチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記第2の受信部を用いて前記下りチャネルのデータを受信して、前記基地局が送信した下りチャネルのデータ内の認証用チャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である認証用チャネル情報を検出し、該検出した認証用チャネル情報に基づいて、前記送信部および前記第1の受信部に前記認証用チャネルを設定して、前記第1の受信部を用いて前記認証用チャネルのデータを受信して該認証用チャネルが使用されていないことを確認した後、自無線端末を識別するための認証情報を前記認証用チャネルを用いて送信するとともに、前記第2の受信部を用いて前記下りチャネルのデータを受信して、前記基地局が送信した下りチャネルのデータ内の前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を検出し、該検出した上りチャネル情報に基づいて、前記第1の受信部および前記送信部に上りチャネルを設定して、前記第1の受信部を用いて前記上りチャネルのデータを受信して該上りチャネルが使用されていないことを確認した後に、前記送信部および前記第2の受信部を用いて前記基地局と無線通信を行うように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線端末。 - 複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルと該上りチャネルとは異なる下りチャネルとを用いて複数の無線端末と無線通信を行うとともに、上位ネットワークと接続されている基地局であって、
前記上りチャネルのデータを受信する受信部と、
前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、
前記受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする基地局。 - 前記制御部は、
前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を前記送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入すること、
を特徴とする請求項7に記載の基地局。 - 複数の無線チャネルのうちの1つである上りチャネルと該上りチャネルとは異なる下りチャネルとを用いて複数の無線端末と無線通信を行うとともに、該複数の無線端末を識別するために必要な情報である認証情報に基づいて各無線端末を認証するか否かを決定する認証サーバおよび上位ネットワークに接続されている基地局であって、
前記上りチャネルのデータを受信する第1の受信部と、
前記複数の無線チャネルのうち、前記上りチャネルおよび前記下りチャネルとは異なる認証用チャネルのデータを受信する第2の受信部と、
前記下りチャネルを用いてデータを送信する送信部と、
前記上位ネットワークにデータを送信するネットワークインターフェース部と、
前記受信部が受信した前記上りチャネルのデータを前記ネットワークインターフェース部および前記送信部を用いて前記上位ネットワークと前記無線端末とに送信し、前記ネットワークインターフェース部が受信した前記上位ネットワークからのデータを前記送信部を用いて前記無線端末に送信するように制御するとともに、前記認証用チャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である認証用チャネル情報を前記送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入し、前記無線端末が認証用チャネルを用いて送信した認証情報を前記第2の受信部を用いて受信した場合、前記受信した認証情報を前記認証サーバに通知し、該認証サーバから前記無線ネットワークシステムへのアクセスを認証する通知を受けた場合、前記上りチャネルを用いてデータを送受信するために必要な情報である上りチャネル情報を前記送信部が送信する下りチャネルのデータ内に挿入するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする基地局。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003142630A JP2004349885A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 無線ネットワークシステム、無線端末および基地局 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003142630A JP2004349885A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 無線ネットワークシステム、無線端末および基地局 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9071582B2 (en) | 2011-09-30 | 2015-06-30 | Lapis Semiconductor Co., Ltd. | Communication apparatus, reception control method, and transmission control method |
-
2003
- 2003-05-20 JP JP2003142630A patent/JP2004349885A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9071582B2 (en) | 2011-09-30 | 2015-06-30 | Lapis Semiconductor Co., Ltd. | Communication apparatus, reception control method, and transmission control method |
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