【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラズマディスプレイ装置は、視認性に優れた表示パネル(薄型表示デバイス)として注目されており、高精細化および大画面化が進められている。
【0003】
このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆動方式ではAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、AC型で面放電型のプラズマディスプレイ装置が主流を占めるようになってきている。
【0004】
図5〜図9はこのようなプラズマディスプレイ装置におけるパネル構造の一例を示しており、図5は一部を切り欠いて示す斜視図、図6はパネル全体の概略断面図、図7は図5のA−A’線で切断した断面図を示し、図8は図5のB−B’線で切断した断面図を示している。図5に示すように、ガラス基板などの透明な前面基板1上には、走査電極2と維持電極3とで対をなすストライプ状の表示電極4が複数対形成され、そして前面基板1上の隣り合う表示電極4間には遮光層5が配置形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれ透明電極2a、3aおよびこの透明電極2a、3aに電気的に接続された銀等の母線2b、3bとから構成されている。また、前面基板1には、複数対の電極群を覆うように誘電体層6が形成され、その誘電体層6上には保護層7が形成されている。
【0005】
また、前面基板1に対向配置される背面基板8上には、走査電極2および維持電極3の表示電極4と直交する方向に、下地誘電体層9で覆われた複数のストライプ状のデータ電極10が形成されている。この各々のデータ電極10間の下地誘電体層9上には、データ電極10と平行にストライプ状の複数の隔壁11が配置され、この隔壁11間の側面11aおよび下地誘電体層9の表面に蛍光体層12が設けられている。
【0006】
これらの前面基板1と背面基板8とは、走査電極2および維持電極3とデータ電極10とが直交するように、微小な放電空間を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、そして放電空間には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうちの一種または混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は、隔壁11によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極4とデータ電極10との交点が位置する複数の放電セル13をなしており、その各放電セル13には、赤色、緑色および青色となるように、各蛍光体層12が一色ずつ順次配置されている。なお、図6において、14は前面基板1と背面基板8の周囲を封止するためのガラスフリットなどの封着部材である。
【0007】
このパネルの電極配列は、図9に示すように、M行×N列の放電セルからなるマトリックス構成であり、行方向にはM行の走査電極SCN1〜SCNMおよび維持電極SUS1〜SUSMが配列され、列方向にはN列のデータ電極D1〜DNが配列されている(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−189135号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
プラズマディスプレイ装置のパネル本体は、一対の基板となる表面ガラスと背面ガラスとが隔壁を挟持して周辺部を封着部材で封着して貼り合わされ、また内部にはネオンを主体とする放電ガスが約500Torrで封入されており、通常は大気圧により表面ガラスは背面ガラスの隔壁に圧接されている。
【0010】
しかし、外気の気圧が低い地域、特に標高の高い場所では前面基板と背面基板側の隔壁との密着力が弱くなり、背面基板に構成されている隔壁と前面基板に隙間が生じ、パネル動作時にノイズが発生する問題があった。このノイズは人の聴感ではジーと聞こえ、音圧が30dBを越えるとかなり耳障りになるものである。
【0011】
本発明はこのような問題を解決するもので、外気の気圧の低い地域、特に標高の高い減圧地域での可聴ノイズを抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のプラズマディスプレイ装置は、一対の基板を間に空間が形成されるように対向配置するとともに周辺部を封着部材により封着し、かつ空間を複数に仕切るための複数の隔壁を設けることにより構成され、かつ前記隔壁は、高さを異ならせたもので、隔壁の高さを数μm高くすることにより、気圧の低い高地においても可聴域である20Hz〜20kHzの間に共振周波数が発生しないようにすることができ、ノイズレベルを抑制することができる。
【0013】
また、本発明のプラズマディスプレイ装置では、上記構成において、高さの異なる隔壁を規則性をもって配置したことを特徴とする。すなわち、ストライプ状の隔壁の長手方向において、ある一定の規則性をもった間隔で、1μm〜3μm高い部位を設けることで、隙間が開いた場合においても可聴域に共振周波数が発生しないようにすることが可能となる。
【0014】
また、個別の隔壁を長手方向で高さに変化を有する形状、すなわち隔壁の高さを長手方向において数μm間隔で変化させることにより、共振周波数を可聴域外にすることが可能であり、標高の高い地域でもノイズレベルを抑制することができる。さらに、本発明のプラズマディスプレイ装置は、隔壁の高さの異なる形状のものを、自在に組み合わせ、たとえば、格子状に隣り合う隔壁の高さが異なるように構成することで、これも同様に、共振周波数が可聴域外となるようにすることにより、標高の高い地域でのノイズレベルを抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図1〜図9の図面を用いて説明する。
【0016】
まず、図1に示すように、パネルは、前面パネルと背面パネルとから構成されている。前面パネルは、前面基板1上に表示電極として、ITOまたは酸化スズ(SnO2)などの透明導電性材料からなる透明電極2a、3aおよび銀(Ag)厚膜(厚み:2μm〜10μm)、アルミニウム(Al)薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)からなる母線2b、3bを順次積層形成し、そしてその表示電極を覆うように、酸化鉛(PbO)または酸化ビスマス(Bi2O3)または酸化燐(PO4)を主成分(一例として、酸化鉛(PbO)70重量%、酸化硼素(B2O3)15重量%、酸化珪素(SiO2)15重量%)とする低融点ガラス(厚み20μm〜50μm)からなる誘電体層6をスクリーン印刷(ダイコート印刷またはフィルムラミネート法でも形成可能)によって形成し、次に誘電体層6をプラズマによる損傷から保護するために、MgOからなる保護層7(厚み:100nm〜1000nm)を電子ビーム蒸着法または、スパッタリング法により形成することにより構成されている。なお、一例として母線2b、3bを銀電極で構成した場合、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電極用インクをスクリーン印刷法により均一塗布して乾燥した後、露光現像によるパターニングと焼成によって形成する。
【0017】
一方、背面パネル側は、まず背面基板8上に銀(Ag)厚膜(厚み:2μm〜10μm)、アルミニウム(Al)薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)からなるデータ電極10を前記表示電極と交差する方向に形成し、そしてそのデータ電極10を覆うように、酸化鉛(PbO)または酸化ビスマス(Bi2O3)または酸化燐(PO4)を主成分とする低融点ガラス(厚み5μm〜20μm)からなる下地誘電体層9を形成している。
【0018】
さらに、その下地誘電体層9上には、ガラスを主成分とする隔壁15a、15bが所定のピッチで並設形成され、さらに隔壁15a、15bによって挟まれた各空間に赤色蛍光体(R)、緑色蛍光体(G)、青色蛍光体(B)の1つによる蛍光体層12が形成され、これにより背面パネルが構成されている。なお、下地誘電体層9は、隔壁11との密着性を改善するためのものであり、無いとプラズマディスプレイパネルが動作しないというものではない。また、蛍光体層12はそれぞれ、赤色蛍光体(R)、緑色蛍光体(G)、青色蛍光体(B)粉末のいずれかにビークルを混合し、ペースト状にしたものをインク吐出法によって塗布し形成する。
【0019】
図1に本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置におけるパネル構造を示す。背面基板8に形成する隔壁15a、15bは、主にダイコート印刷により形成され、露光・現像を行って形成する。また、隔壁15a、15bは、等間隔ピッチで規則性をもって形成されており、所定高さの基準の隔壁15aとそれより数μm高い隔壁15bとを形成するために、2度にわたる印刷と露光を行っている。
【0020】
まず、1層目は基準の高さとなる120μmほどにダイコート印刷を施し、露光する。次に、現像する前にもう1層薄い隔壁層(1μm〜3μm)をスクリーン印刷等で形成し、露光・現像を行えば、たとえば、図1のような一定間隔、たとえば所定ピッチごとで、隔壁15aと、この隔壁15aに隣り合い数μm高い隔壁15bとして形成することができる。
【0021】
このとき、高い隔壁15bをどのくらいの間隔で形成するかは、可聴域外の共振周波数にするために、隙間を設ける間隔を以下の式より求めることで、決まってくる。
【0022】
c=f・λ
cは各標高での音速に相当し、2000mでは音速cは323.6m/sとなり、f=20kHzを代入すると、λ=16.2mmとなる。これより、16mm以下の間隔で高い隔壁15bを形成するのが望ましい。
【0023】
また、隔壁15bの高さは基準の隔壁15aから1μm〜3μmほど高い寸法にすれば、隔壁の高さバラツキによる、誤放電の弊害を受けることはない。
【0024】
次に、このようにして作製した前面パネルと背面パネルとを封着部材14を用いて貼り合わせると共に、隔壁15a、15bで仕切られた放電セル13内を高真空(1×10−4Pa)に排気した後、所定組成の放電ガスを、所定の圧力で封入することによってプラズマディスプレイパネルを作製する。一例として、ネオンガスとキセノンガスの混合ガスを体積%でそれぞれ95%、5%とし、圧力を66.5kPa(500Torr)としている。
【0025】
以上のように構成した本実施の形態のパネルを用いたプラズマディスプレイ装置においては、標高2000m以下では、共振周波数は20kHz以上となり、可聴ノイズを抑制することができる。
【0026】
これより、本発明では、基準の隔壁15aより高い隔壁15bを16mm以下の間隔で形成することにより、共振周波数をシフトすることができ、ノイズレベルを抑制することができる。また、この間隔での隔壁の高さの変更を応用して、図3(a)、(b)のように、並設の隔壁毎に様々な高さの隔壁を形成しても、同様に共振周波数を高周波にすることができる。実際には、所定数のピッチごとに規則性ないしは周期性をもって高い隔壁を設けるのが望ましい。
【0027】
次に、このようなパネルを組み込んだプラズマディスプレイ装置全体の構成について図2を用いて説明する。図において、パネル本体21を収容する筐体は、前面枠22と金属製のバックカバー23とから構成され、前面枠22の開口部には光学フィルターおよびパネル本体21の保護を兼ねたガラス等からなる前面カバー24が配置されている。また、この前面カバー24には電磁波の不要輻射を抑制するために、たとえば銀蒸着が施されている。さらに、バックカバー23には、パネル本体21等で発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔23aが設けられている。
【0028】
前記パネル本体21は、アルミニウム等からなるシャーシ部材25の前面に熱伝導シート26を介して接着することにより保持され、そしてシャーシ部材25の後面側には、パネル本体21を表示駆動させるための複数の回路ブロック27が取り付けられている。熱伝導シート26は、パネル本体21で発生した熱をシャーシ部材25に効率よく伝え、放熱を行うためのものである。また、回路ブロック27はパネル本体21の表示駆動とその制御を行うための電気回路を備えており、パネル本体21の縁部に引き出された電極引出部に、シャーシ部材25の四辺の縁部を越えて延びる複数のフレキシブル配線板(図示せず)によって電気的に接続されている。
【0029】
また、シャーシ部材25の後面には、回路ブロック27を取り付け、バックカバー23を固定するためのボス部25aがダイカスト等による一体成型により突設されている。なお、このシャーシ部材25は、アルミニウム平板に固定ピンを固定して構成してもよい。
【0030】
図4は本発明の他の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置のパネルの要部構造を示す断面図であり、この実施の形態においては、個別の隔壁16を長手方向で高さに変化を有する形状としたものである。すなわち、隔壁16は、その長手方向において、高さの低い部分16aと高さの高い部分16bとを交互に有する形状としたものである。
【0031】
この図4のように長手方向で高さを制御した隔壁16を作製するためには、上記実施の形態と同様に、基準の高さの隔壁層をダイコート印刷で整形し、所定の間隔で、露光する。その後スクリーン印刷等で、薄い隔壁層を上積み形成し、この上積み層が隔壁上に所定の間隔で残るように露光し、現像することで作製できる。もしくは、サンドブラスト法により、所定の間隔で削り取ることにより形成することができる。このとき、高い部分16bは実施の形態1と同様に16mm以下の等間隔で、1μm〜3μmの凹凸を形成することにより、共振周波数を20kHz以上にすることができる。これにより、ノイズレベルを抑制することができる。
【0032】
このようなプラズマディスプレイ装置は、気圧の低い高地での実動作においても、可聴域に共振周波数を発生することが無く、可聴ノイズを抑制できるという効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のプラズマディスプレイ装置によれば、気圧の低い高地での実動作において、ノイズを抑制することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置におけるパネル構造を示す断面図
【図2】同プラズマディスプレイ装置全体の構成を示す分解斜視図
【図3】(a)、(b)は本発明の他の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置のパネルの要部構造を示す断面図
【図4】本発明の他の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置のパネルの要部構造を示す断面図
【図5】一般的なプラズマディスプレイ装置のパネル構造の一例を示す斜視図
【図6】同パネル全体の概略断面図
【図7】図5のA−A’線で切断した断面図
【図8】図5のB−B’線で切断した断面図
【図9】同プラズマディスプレイ装置のパネル本体の電極配列を示す説明図
【符号の説明】
1 前面基板
2 走査電極
3 維持電極
4 表示電極
5 遮光層
6 誘電体層
7 保護層
8 背面基板
9 下地誘電体層
10 データ電極
12 蛍光体層
13 放電セル
14 封着部材
15a,15b,16 隔壁[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma display device known as a large-screen, thin, and lightweight display device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, a plasma display device has attracted attention as a display panel (thin display device) having excellent visibility, and higher definition and a larger screen are being promoted.
[0003]
This plasma display device is roughly classified into an AC type and a DC type in the drive system, and a surface discharge type and a counter discharge type in the discharge type. Then, the AC type and the surface discharge type plasma display device have become the mainstream.
[0004]
5 to 9 show an example of a panel structure in such a plasma display device. FIG. 5 is a perspective view with a part cut away, FIG. 6 is a schematic sectional view of the entire panel, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line AA ′, and FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line BB ′ in FIG. As shown in FIG. 5, on a transparent front substrate 1 such as a glass substrate, a plurality of pairs of stripe-shaped display electrodes 4 formed by a pair of scan electrodes 2 and sustain electrodes 3 are formed. A light-shielding layer 5 is formed between adjacent display electrodes 4. The scanning electrode 2 and the sustaining electrode 3 are respectively composed of transparent electrodes 2a, 3a and buses 2b, 3b made of silver or the like electrically connected to the transparent electrodes 2a, 3a. Further, a dielectric layer 6 is formed on the front substrate 1 so as to cover a plurality of pairs of electrode groups, and a protective layer 7 is formed on the dielectric layer 6.
[0005]
A plurality of stripe-shaped data electrodes covered with a base dielectric layer 9 are provided on a rear substrate 8 opposed to the front substrate 1 in a direction orthogonal to the display electrodes 4 of the scan electrodes 2 and the sustain electrodes 3. 10 are formed. A plurality of stripe-shaped barrier ribs 11 are arranged on the underlying dielectric layer 9 between the respective data electrodes 10 in parallel with the data electrodes 10, and are provided on the side surfaces 11 a between the barrier ribs 11 and on the surface of the underlying dielectric layer 9. A phosphor layer 12 is provided.
[0006]
The front substrate 1 and the rear substrate 8 are opposed to each other with a minute discharge space therebetween so that the scan electrodes 2 and the sustain electrodes 3 are orthogonal to the data electrodes 10, and the periphery thereof is sealed. One or a mixed gas of helium, neon, argon, and xenon is sealed as a discharge gas in the discharge space. In addition, the discharge space is divided into a plurality of sections by the partition walls 11 to form a plurality of discharge cells 13 where intersections between the display electrodes 4 and the data electrodes 10 are located. The phosphor layers 12 are sequentially arranged one by one so as to be green and blue. In FIG. 6, reference numeral 14 denotes a sealing member such as a glass frit for sealing the periphery of the front substrate 1 and the back substrate 8.
[0007]
Electrode array in this panel, as shown in FIG. 9, a matrix arrangement of discharge cells with M rows × N columns, scanning electrodes SCN 1 of the M rows in the row direction ~SCN M and sustain electrodes SUS 1 ~SUS M are arranged, and N columns of data electrodes D 1 to DN are arranged in the column direction (see Patent Document 1).
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-189135 A
[Problems to be solved by the invention]
The panel body of the plasma display device has a pair of substrates, a front glass and a rear glass sandwiched by a partition wall, and their peripheral parts are sealed with a sealing member, and a discharge gas mainly composed of neon is provided inside. Is sealed at about 500 Torr, and the surface glass is normally pressed against the partition wall of the back glass by atmospheric pressure.
[0010]
However, in areas where the atmospheric pressure of the outside air is low, particularly at high altitudes, the adhesion between the front substrate and the partition on the rear substrate is weakened, and a gap is formed between the partition formed on the rear substrate and the front substrate. There was a problem that noise occurred. This noise is audible to the human perception and becomes quite annoying when the sound pressure exceeds 30 dB.
[0011]
The present invention solves such a problem, and an object of the present invention is to suppress audible noise in an area where the outside air pressure is low, particularly in a decompression area where the altitude is high.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a plasma display device according to the present invention is arranged such that a pair of substrates are arranged to face each other so that a space is formed therebetween, and a peripheral portion is sealed with a sealing member, and the space is partitioned into a plurality. Is provided by providing a plurality of partition walls, and the partition walls have different heights. By increasing the height of the partition walls by several μm, the audible range is 20 Hz to 20 kHz even in high altitude where the atmospheric pressure is low. , And a noise level can be suppressed.
[0013]
Further, the plasma display device of the present invention is characterized in that, in the above configuration, partition walls having different heights are arranged with regularity. In other words, by providing portions 1 μm to 3 μm higher at intervals having a certain regularity in the longitudinal direction of the stripe-shaped partition wall, a resonance frequency is not generated in the audible range even when a gap is opened. It becomes possible.
[0014]
In addition, by changing the height of the individual partition walls in the longitudinal direction, that is, by changing the height of the partition walls at intervals of several μm in the longitudinal direction, it is possible to make the resonance frequency outside the audible range, The noise level can be suppressed even in a high area. Furthermore, the plasma display device of the present invention is configured by freely combining shapes having different heights of the partition walls, for example, by configuring the partition walls adjacent to each other in a grid shape to have different heights. By setting the resonance frequency to be outside the audible range, it is possible to suppress the noise level in an area at a high altitude.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a plasma display device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0016]
First, as shown in FIG. 1, the panel includes a front panel and a rear panel. The front panel includes transparent electrodes 2a and 3a made of a transparent conductive material such as ITO or tin oxide (SnO 2 ) as a display electrode on a front substrate 1, a silver (Ag) thick film (thickness: 2 μm to 10 μm), and aluminum. (Al) Busbars 2b and 3b composed of a thin film (thickness: 0.1 μm to 1 μm) or a Cr / Cu / Cr laminated thin film (thickness: 0.1 μm to 1 μm) are sequentially laminated and formed so as to cover the display electrodes. , as a main component (an example of lead oxide (PbO) or bismuth oxide (Bi 2 O 3) or phosphorus oxide (PO 4), lead oxide (PbO) 70 wt%, boron oxide (B 2 O 3) 15 wt%, shape is also a dielectric layer 6 made of low melting glass (thickness 20Myuemu~50myuemu) to silicon oxide (SiO 2) 15 wt%) by screen printing (die printing or film lamination Possible), and then, in order to protect the dielectric layer 6 from damage by plasma, a protection layer 7 (thickness: 100 nm to 1000 nm) made of MgO is formed by an electron beam evaporation method or a sputtering method. Have been. In the case where the busbars 2b and 3b are composed of silver electrodes, for example, the silver electrode ink containing an ultraviolet-sensitive resin is uniformly applied by a screen printing method, dried, and then formed by patterning and baking by exposure and development.
[0017]
On the other hand, on the rear panel side, first, a silver (Ag) thick film (thickness: 2 μm to 10 μm), an aluminum (Al) thin film (thickness: 0.1 μm to 1 μm) or a Cr / Cu / Cr laminated thin film (thickness: A data electrode 10 having a thickness of 0.1 μm to 1 μm) is formed in a direction intersecting with the display electrode, and lead oxide (PbO) or bismuth oxide (Bi 2 O 3 ) or An underlying dielectric layer 9 made of a low-melting glass (thickness: 5 μm to 20 μm) containing phosphorus oxide (PO 4 ) as a main component is formed.
[0018]
Further, partitions 15a and 15b mainly composed of glass are formed side by side at a predetermined pitch on the base dielectric layer 9, and a red phosphor (R) is formed in each space sandwiched by the partitions 15a and 15b. , A green phosphor (G) and a blue phosphor (B) to form a phosphor layer 12, thereby constituting a back panel. Note that the base dielectric layer 9 is for improving the adhesion to the barrier ribs 11, and does not mean that the plasma display panel does not operate without it. The phosphor layer 12 is prepared by mixing a vehicle with any one of a red phosphor (R), a green phosphor (G), and a blue phosphor (B) powder, and forming a paste by applying an ink discharge method. To form.
[0019]
FIG. 1 shows a panel structure in a plasma display device according to an embodiment of the present invention. The partition walls 15a and 15b formed on the rear substrate 8 are mainly formed by die coat printing, and are formed by performing exposure and development. The partitions 15a and 15b are formed at regular intervals with regularity, and are printed and exposed twice to form a reference partition 15a having a predetermined height and a partition 15b several μm higher than the reference partition 15a. Is going.
[0020]
First, the first layer is subjected to die coat printing to a reference height of about 120 μm and exposed. Next, before development, another thin barrier layer (1 μm to 3 μm) is formed by screen printing or the like, and exposure and development are performed, for example, at regular intervals as shown in FIG. 15a and the partition 15b adjacent to the partition 15a and having a height of several μm can be formed.
[0021]
At this time, the intervals at which the high partition walls 15b are formed are determined by obtaining the intervals at which the gaps are provided by the following equation in order to obtain a resonance frequency outside the audible range.
[0022]
c = f · λ
c corresponds to the sound speed at each altitude. At 2000 m, the sound speed c is 323.6 m / s, and when f = 20 kHz is substituted, λ = 16.2 mm. Accordingly, it is desirable to form the high partition walls 15b at intervals of 16 mm or less.
[0023]
Further, if the height of the partition wall 15b is set to be higher than the reference partition wall 15a by about 1 μm to 3 μm, there is no adverse effect of erroneous discharge due to the variation in the height of the partition wall.
[0024]
Next, the front panel and the rear panel manufactured in this manner are bonded together using the sealing member 14, and the inside of the discharge cell 13 partitioned by the partition walls 15a and 15b is subjected to high vacuum (1 × 10 −4 Pa). After that, a discharge gas having a predetermined composition is sealed at a predetermined pressure to produce a plasma display panel. As an example, the mixed gas of neon gas and xenon gas is 95% and 5% by volume, respectively, and the pressure is 66.5 kPa (500 Torr).
[0025]
In the plasma display device using the panel according to the present embodiment configured as described above, the resonance frequency becomes 20 kHz or more at an altitude of 2000 m or less, and audible noise can be suppressed.
[0026]
Thus, in the present invention, the resonance frequency can be shifted and the noise level can be suppressed by forming the partitions 15b higher than the reference partition 15a at intervals of 16 mm or less. Also, by applying the change of the height of the partition walls at this interval, even if partition walls having various heights are formed for each of the parallel partition walls as shown in FIGS. The resonance frequency can be set to a high frequency. In practice, it is desirable to provide high partition walls with regularity or periodicity at every predetermined number of pitches.
[0027]
Next, the overall configuration of a plasma display device incorporating such a panel will be described with reference to FIG. In the figure, a housing for accommodating a panel body 21 is composed of a front frame 22 and a metal back cover 23, and an opening of the front frame 22 is made of an optical filter and glass or the like which also protects the panel body 21. Front cover 24 is disposed. The front cover 24 is coated with, for example, silver to suppress unnecessary radiation of electromagnetic waves. Further, the back cover 23 is provided with a plurality of ventilation holes 23a for releasing heat generated in the panel body 21 and the like to the outside.
[0028]
The panel body 21 is held by adhering to the front surface of a chassis member 25 made of aluminum or the like via a heat conductive sheet 26, and a plurality of panels for driving the panel body 21 for display are provided on the rear surface side of the chassis member 25. Circuit block 27 is attached. The heat conductive sheet 26 is for efficiently transmitting the heat generated in the panel main body 21 to the chassis member 25 to radiate heat. The circuit block 27 includes an electric circuit for driving the display of the panel main body 21 and controlling the display main body 21, and the four edges of the chassis member 25 are connected to the electrode extraction portions extended to the edge of the panel main body 21. It is electrically connected by a plurality of flexible wiring boards (not shown) extending beyond.
[0029]
A boss 25a for attaching the circuit block 27 and fixing the back cover 23 is formed on the rear surface of the chassis member 25 by integral molding using die casting or the like. Note that the chassis member 25 may be configured by fixing a fixing pin to an aluminum flat plate.
[0030]
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a main structure of a panel of a plasma display device according to another embodiment of the present invention. In this embodiment, each partition 16 has a shape having a change in height in the longitudinal direction. It is what it was. That is, the partition 16 has a shape having alternately low portions 16a and high portions 16b in the longitudinal direction.
[0031]
In order to produce the partition 16 whose height is controlled in the longitudinal direction as shown in FIG. 4, a partition layer having a reference height is formed by die coat printing in the same manner as in the above embodiment, and at a predetermined interval, Expose. Thereafter, a thin partition layer is formed on the partition by screen printing or the like, and is exposed and developed so that the upper layer remains on the partition at predetermined intervals. Alternatively, it can be formed by sanding at predetermined intervals by a sandblast method. At this time, the resonance frequency can be set to 20 kHz or more by forming irregularities of 1 μm to 3 μm at equal intervals of 16 mm or less in the high portion 16b as in the first embodiment. Thereby, the noise level can be suppressed.
[0032]
Such a plasma display device does not generate a resonance frequency in an audible range even in an actual operation at a high altitude where the atmospheric pressure is low, and has an effect that audible noise can be suppressed.
[0033]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the plasma display device of the present invention, an effect is obtained that noise can be suppressed in an actual operation at high altitude where the atmospheric pressure is low.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a panel structure in a plasma display device according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an exploded perspective view showing an entire configuration of the plasma display device. FIG. 4 is a cross-sectional view showing a main structure of a panel of a plasma display device according to another embodiment of the present invention. FIG. 4 is a cross-sectional view showing a main structure of a panel of the plasma display device according to another embodiment of the present invention. 5 is a perspective view showing an example of a panel structure of a general plasma display device. FIG. 6 is a schematic sectional view of the entire panel. FIG. 7 is a sectional view taken along line AA ′ of FIG. FIG. 9 is a sectional view taken along the line BB ′ of FIG. 9; FIG. 9 is an explanatory view showing an electrode arrangement of a panel main body of the plasma display device.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front substrate 2 Scanning electrode 3 Sustain electrode 4 Display electrode 5 Light-shielding layer 6 Dielectric layer 7 Protective layer 8 Back substrate 9 Base dielectric layer 10 Data electrode 12 Phosphor layer 13 Discharge cell 14 Sealing members 15a, 15b, 16