JP2004347714A - 照明パネル - Google Patents

Abstract

【課題】ＬＥＤを光源とする照明パネルの標示板に水玉模様が現われないようにした照明パネルを提供する。
【解決手段】ＬＥＤを光源とする照明パネル１０は、ＬＥＤ１３と標示板１４との間に半透明のアクリル板１６（光拡散手段）を配置する。上記光拡散手段は、すりガラス、乳白色半透明板、半透明プラスチックシート、和紙、トレーシングペーパー、繊維を多角形または円形に編成した布、不織布、表面に無数の円形または多角形のパターンをエッチングしたガラスの中から採用し、上記半透明のアクリル板１６（光拡散手段）は、雌ネジ１７に螺合したネジ軸１８にコイルスプリング１９を介在させて支持し、ＬＥＤとの間隔を調整可能としたものである。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発光ダイオード（以下、ＬＥＤという）を光源とする照明パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般的な照明パネルは、標示板の後方に光源を配置して標示板に画かれた文字・模様を照らし出すようにしたものであるが、近年高輝度であり、消費電力が少ないＬＥＤを光源とする照明パネルが採用されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記ＬＥＤは、高輝度で消費電力が少ないという利点があるが、ＬＥＤに電圧を印加すると、ＬＥＤの周辺部に電荷が集中してその部分の輝度が一段と高くなり、それが標示板に水玉模様となって現れ、照明パネルが異様な状態で照らし出されることとなることがある。
【０００４】
上記従来技術の問題に鑑みこの発明は、ＬＥＤを光源とする照明パネルの標示板に水玉模様が現われないようにした照明パネルを提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明は、ＬＥＤを光源とする照明パネルにおいて、ＬＥＤと標示板との間に光拡散手段を配置してなるもので、上記光拡散手段は、すりガラス、乳白色半透明板、半透明プラスチックシート、和紙、トレーシングペーパー、繊維を多角形または円形に編成した布、不織布、表面に無数の円形または多角形のパターンをエッチングしたガラスの中から採用したもので、上記光拡散手段とＬＥＤとの間隔を調整可能としたものである。
【０００６】
上記の如く構成することによりこの発明は、上記光拡散手段によりＬＥＤから発する光が拡散し、隣接ＬＥＤから発するリング状高輝度の光芒が互いに打ち消しあい標示板に水玉模様が現われなくなる。
【０００７】
上記光拡散手段は、上記例に限るものではなく要するにＬＥＤから発する光が拡散して、隣接するＬＥＤから発するリング状高輝度の光芒が互いに融合、消し合わされて視覚に感じないようにできるものであればよい。
【０００８】
または、ＬＥＤから光拡散手段までの間隔を調整できるようにすることにより拡散の度合いが調節可能となって効果的に水玉模様を消すことができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図１および図２は本発明に係る一実施例で、図１（ａ）はその縦断面図、同（ｂ）は部分拡大図、図２は図１に示す照明パネルをポールに取り付けてパーキング誘導用パネルとしたものである。
【００１０】
照明パネル１０は、ケーシング１１内に配置された縦・横３×３、合計９枚（図２参照）の基板１２と、上記各基板１２に植設された多数のＬＥＤ１３と、ケーシング１１の前面にヒンジ１５を軸にして開閉可能に取り付けられた前蓋を兼ねる標示板１４と、上記標示板１４とＬＥＤ１３との間に挿入され、ＬＥＤに対する間隔を調整可能にした半透明のアクリル板１６とからなっている。
【００１１】
上記半透明のアクリル板１６は、ケーシング１１に取り付けられた雌ネジ１７に螺合したネジ軸１８により支持されコイルスプリング１９により付勢されて、ネジ軸１８のノブ１８ｎを摘んで回すことによりＬＥＤ１３に対する間隔を調整可能にしている。
【００１２】
なお、ここで半透明のアクリル板１６は、ＬＥＤ１３から発する光の拡散手段で、とりわけ隣接するＬＥＤから発するリング状の光芒を拡散し互いに打ち消しあって消去させるものである。
【００１３】
上記照明パネル１０は、図２に示すように、懸垂金具２１によりポール２２の腕木２３に吊り下げてパーキングの誘導用照明パネル２０とし、ポール２２の図面上左側には料金箱２４などが取り付けられ、料金が投入されると「空き」のパーキングを表示誘導するようになっている。
【００１４】
図３は、ＬＥＤ１３の植設ピッチと、ＬＥＤ１３と半透明のアクリル板１６の間隔の関係を説明する図で、ＬＥＤ１３の植設ピッチが小さいときは光拡散手段までの間隔が小さく、植設ピッチが大きくなると半透明のアクリル板１６までの間隔が大きくなる。この図で分かるように輝度の強いリング状光芒は半透明のアクリル板１６で拡散され、他のＬＥＤのリング状光芒同士が打ち消し合って標示板に水玉模様現われなくなる。
【００１５】
図４は、工場施設の案内板で、標示板には、工場の入り口の正面に「守衛」があり「現在位置」から一方通行で「多目的ホール」、「生産技術」、「グランド」を経て復路で「屋外照明事業部」、「総合技術センター」に至ること現している。
【００１６】
この標示板の背後には、上記説明と同様に半透明のアクリル板が介在し、その後方に多数のＬＥＤを植設した基板が配置されている。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明した通りこの発明によれば、高輝度で消費電力の少ないＬＥＤを用いながら、これまで問題であった標示板に水玉模様が現われるのを完全に無くし、見易く経済的な照明パネルを提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）この発明に係る照明パネルの縦断面図
（ｂ）光拡散手段である半透明のアクリル板間隔調整機構詳細図
【図２】パーキング誘導用照明パネルの正面図
【図３】半透明アクリル板の位置と光拡散の説明図で（ａ）はＬＥＤのピッチ小で拡散が小、（ｂ）はＬＥＤのピッチ大で拡散が大を示す。
【図４】工場施設案内の照明パネルの正面図
【符号の説明】
１０ 照明パネル
１１ ケーシング
１２ 基板
１３ ＬＥＤ
１４ 標示板
１５ ヒンジ
１６ 半透明のアクリル板
１７ 雌ネジ
１８ ネジ軸
１９ コイルスプリング
２０ パーキングの誘導用照明パネル
２１ 懸垂金具
２２ ポール
２３ 腕木
２４ 料金箱

Claims (3)

1. 標示板の後方から発光ダイオードを光源として照射される照明パネルにおいて、発光ダイオードと標示板との間に光拡散手段を配置してなることを特徴とする照明パネル。
2. 上記光拡散手段は、すりガラス、乳白色半透明板、半透明プラスチックシート、和紙、トレーシングペーパー、繊維を多角形または円形に編成した布、不織布、表面に無数の円形・多角形パターンをエッチングしたガラスの中から選ばれたものである請求項１に記載の照明パネル。
3. 上記光拡散手段と発光ダイオードとの間隔を調整可能にしたことを特徴とする請求項１または２に記載の照明パネル。

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